JP3566201B2 - チョッパ型レギュレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DC−DCコンバータなどの直流安定化電源装置として好適に実施されるチョッパ型レギュレータ(スイッチングレギュレータ)に関し、特に過電流保護手段を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
前記チョッパ型レギュレータは、トランジスタを一種の可変抵抗として用いることで入力電圧を所望の出力電圧に降下させるドロッパ型レギュレータに対して、入力電圧より高い出力電圧を得ることができるとともに、スイッチングのデューティ比によって前記所望の出力電圧を得ることができるので、入出力間の電圧差が大きい用途で効率が良いという利点があり、広く採用されるようになってきている。
【0003】
このチョッパ型レギュレータには、通常、過熱保護、過電流保護などの多機能の保護回路が内蔵されている。前記過電流保護の方式では、スイッチング素子に流れるスイッチ電流を検出するスイッチ電流検出手段を有し、そのスイッチ電流が予め定める過電流検出レベル以上となると過電流保護手段がスイッチング素子をOFFさせ、次の周期までOFFし続けるパルス・バイ・パルス方式が一般的である。
【0004】
図10は、そのようなパルス・バイ・パルス方式で過電流保護を行う典型的な従来技術のチョッパ型レギュレータ1の電気的構成を示すブロック図である。このレギュレータ1は、大略的に、レギュレータIC2に、入力側の平滑コンデンサ3と、出力パルスを整流するダイオード4、コイル5および平滑コンデンサ6と、フィードバック用の抵抗7,8とが外付けされて構成されている。電源9からの入力直流電流は、平滑コンデンサ3で平滑化された後、レギュレータIC2に入力され、所望出力電圧を維持するためのデューティでスイッチングされる。
【0005】
レギュレータIC2からのスイッチングパルスは平滑コンデンサ6および負荷10に与えられ、スイッチングのOFF時にはON時にコイル5に蓄積されていた磁気エネルギによる電流が、ダイオード4を介して前記平滑コンデンサ6および負荷10に与えられる。
【0006】
レギュレータIC2は、PNPトランジスタ11およびNPNトランジスタ12がダーリントン接続されて成るスイッチング素子13と、前記スイッチング素子13と直列に接続され、負荷電流を電圧に変換する電流検出抵抗14およびコンパレータ15から成る過電流検出回路16と、制御回路21とを備えて構成されている。制御回路21は、基準電圧回路22と、誤差増幅回路23と、PWMコンパレータ24と、発振回路25と、フリップフロップ26と、NAND回路27とを備えて構成されている。
【0007】
図11は、上述のように構成されるレギュレータ1の動作を説明するための波形図である。誤差増幅回路23は、出力電圧を前記抵抗7,8で分圧して得られたフィードバック電圧vadjと基準電圧回路22からの基準電圧vrefとの誤差を増幅し、図11(c)で示す閾値電圧vthを作成する。PWMコンパレータ24は、図11(c)で示すように、発振回路25からの三角波をこの閾値電圧vthでスライスして、図11(d)で示すように、出力電圧が低くなる程、小さいデューティのパルスを作成する。
【0008】
PWMコンパレータ24からの出力はNAND回路27の一方の入力に与えられており、NAND回路27の他方の入力にはフリップフロップ26の反転出力が与えられる。フリップフロップ26のセット入力端子には過電流検出回路16のコンパレータ15の出力が与えられ、リセット入力端子には発振回路25から三角波の周期毎にリセットパルスが入力される。
【0009】
したがって、図11(b)で示すスイッチ電流が時刻t1以前で示すように予め定める過電流検出レベルvc未満であると、過電流検出回路16のコンパレータ15はローレベルを出力しており、これによってフリップフロップ26はリセットされたままとなり、その反転出力は図11(e)で示すようにハイレベルのままとなる。したがって、NAND回路27からは、図11(f)で示すように前記PWMコンパレータ24からのパルスが反転されて、前記PNPトランジスタ11に対応したローアクティブのパルスが出力される。こうしてスイッチング素子13が駆動され、前記図11(b)で示すようなスイッチ電流が流れ、図11(a)で示すように出力電流が増加してゆく。
【0010】
これに対して、時刻t1において前記スイッチ電流が過電流検出レベルvc以上となると、過電流検出回路16のコンパレータ15はハイレベルを出力し、これによってフリップフロップ26がセットされて、その反転出力はローレベルに切換わり、したがってNAND回路27の出力はハイレベルとなってスイッチング素子13をOFFし、三角波の次の周期でフリップフロップ26がリセットされるまでOFFし続ける。こうして、スイッチ電流のピークを制限し、前記パルス・バイ・パルス方式の過電流保護動作が実現される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような過電流保護動作を行った場合、理想的には過電流時のスイッチ電流のピークが前記過電流検出レベルvc以上にはならないことが望ましいけれども、図11(f)で示すように、フリップフロップ26がセットされた時刻t1、すなわちスイッチ電流が過電流検出レベルvcに達した時点から、NAND回路27の出力が実際にハイレベルとなる時刻t2までの時間wだけ、スイッチング素子13がOFFするのに応答遅れを生じる。前記時間wは、たとえば数百nsec〜1μsecである。
【0012】
したがって、スイッチング素子13のスイッチ電流のピーク、すなわちスイッチング素子13がOFFされる時刻t2での電流値は、前記過電流検出レベルvcを超えたvp1,vp2,vp3,…となる。前記ピーク値vpは、スイッチ電流の傾きkに依存し、
vp=vc+k×w
で表される。前記傾きkは、入力電圧vin、出力電圧vo、NPNトランジスタ12の出力飽和電圧vsatおよびコイル5のインダクタンスLによって決定され、次式で表される。
【0013】
k=(vin−vsat−vo)/L
前記ピーク値vpが大きくなると、デバイス自身の負担も大きくなり、安全面および信頼性に悪影響を及ぼしてしまう。また、レギュレータIC2の外付け部品の設計をする際、部品の電流最大定格をそのピーク値vp以上に設定する必要があるので、傾きkが大きい用途の場合、小さい用途に比べて大きな定格の部品を使用しなければいけないという問題がある。
【0014】
しかしながら、上述のチョッパ型レギュレータ1では、過電流検出レベルvcが固定されているので、遅れの時問wだけ傾きkに比例して大きくなる電圧が加わることになり、このスイッチ電流ピークの増加分を考慮した周辺回路設計をしなければならないだけでなく、チョッパ型レギュレータ自身の安全面および信頼性面にも悪影響を及ぼしてしまうという問題がある。
【0015】
本発明の目的は、過電流時のスイッチ電流ピークを抑えることで、設計性や信頼性を向上するようにしたチョッパ型レギュレータを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のチョッパ型レギュレータは、スイッチング素子が出力電圧に応じて入力直流電流をスイッチングすることで所望とする出力電圧を得るようにし、スイッチ電流検出手段が前記スイッチング素子に流れるスイッチ電流を検出し、予め定める過電流検出レベル以上となると過電流保護手段が前記スイッチ電流のピークを制限するようにしたチョッパ型レギュレータにおいて、前記スイッチ電流の傾きを検出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段の検出結果に応答して、前記過電流検出レベルを調節するレベル調節手段とを含み、前記レベル調節手段は、前記過電流検出レベルを調節することで、前記過電流検出レベルに、前記スイッチ電流検出手段が前記過電流検出レベル以上となる前記スイッチ電流を検出してから前記過電流保護手段が前記スイッチのピークを制限するまでの動作遅れによる前記スイッチ電流のピークの増加分を加えた値を調節することを特徴とする。
【0017】
上記の構成によれば、スイッチ電流のピーク、すなわち実際にスイッチング素子がOFF駆動される時点でのスイッチ電流には、一般に過電流保護手段の保護動作の遅れによって過電流検出レベルを超えてしまうのに対して、傾き検出手段がスイッチ電流の傾きを検出し、レベル調節手段がその検出結果に応答して、前記過電流検出レベルを調節する。すなわち、前記スイッチ電流の傾きが大きくなる程、前記過電流検出レベルを低く設定する。
【0018】
したがって、スイッチ電流の傾きが変化しても、それに応じて設定された過電流検出レベルで保護動作を行うと、前記スイッチ電流のピークを常に一定にすることができ、周辺回路部品の選定に自由度を持たせ、デバイス自身への負担も低減することができ、設計性や信頼性を向上することができる。
【0019】
また、本発明のチョッパ型レギュレータでは、前記スイッチ電流検出手段は、スイッチング素子と直列に接続され、スイッチ電流を電圧に変換する電流検出抵抗および前記電流検出抵抗の端子間電圧が予め定める電圧以上であるか否かから過電流であるか否かを判定するコンパレータで構成され、前記レベル調節手段は、前記電流検出抵抗と誤差増幅回路との間に接続される調整抵抗と、その調整抵抗に流れる電流を調整する電流制御手段とを有することを特徴とする。
【0020】
上記の構成によれば、コンパレータの閾値電圧が過電流検出レベルと同一の役割を果たすので、過電流であるか否かを判定するために用いる基準電圧を作成する回路を省略することができ、簡単な回路構成で過電流検出を行うことができる。また、レベル調節手段を、調整抵抗と、その調整抵抗に流れる電流を調整するトランジスタ等の電流制御手段で構成するので、簡単な回路構成で前記過電流検出レベルを調節することもできる。
【0021】
さらにまた、本発明のチョッパ型レギュレータでは、前記傾き検出手段は、入力直流電圧の大きさから前記スイッチ電流の傾きを検出することを特徴とする。
【0022】
上記の構成によれば、入力直流電圧が高くなる程、スイッチ電流の傾きが大きくなることを利用して、該入力直流電圧を用いる簡単な構成で、スイッチ電流の傾きを検出することができる。
【0023】
また、本発明のチョッパ型レギュレータでは、前記傾き検出手段は、入出力間電圧差の大きさから前記スイッチ電流の傾きを検出することを特徴とする。
【0024】
上記の構成によれば、入出力間電圧差が大きくなる程、スイッチ電流の傾きが大きくなることを利用して、該入出力間電圧差を用いる簡単な構成で、出力電圧可変型チョッパレギュレータにおいても、スイッチ電流の傾きを検出することができる。
【0025】
さらにまた、本発明のチョッパ型レギュレータでは、前記傾き検出手段は、スイッチング素子のデューティから前記スイッチ電流の傾きを検出することを特徴とする。
【0026】
上記の構成によれば、デューティが小さいときには入出力電圧差が大きく、それに応じてスイッチング素子のスイッチ電流の傾きが大きくなることを利用して、該デューティからスイッチ電流の傾きを検出する。
【0027】
したがって、出力電圧可変型のチョッパレギュレータにおいて、出力電圧検出端子を省略しても、入出力電圧差に応じてスイッチ電流の傾き検出を行い、かつ過電流検出レベルをその傾きに応じて調節し、スイッチ電流ピークを一定に抑えることができる。
【0028】
また、本発明のチョッパ型レギュレータでは、前記傾き検出手段は、前記デューティを、出力電圧を分圧したフィードバック電圧と、所望出力電圧に対応した基準電圧との誤差を増幅する誤差増幅回路の出力電圧の大きさから検出することを特徴とする。
【0029】
上記の構成によれば、前記誤差増幅回路の出力電圧はスイッチング素子のデューティ、したがって入出力電圧差に対応していることを利用して、誤差増幅回路の出力電圧の大きさから入出力電圧差を検出する。
【0030】
したがって、デューティの検出に特別な構成を設ける必要はなく、非常に簡単な回路で実現することができる。
【0031】
さらにまた、本発明のチョッパ型レギュレータでは、前記傾き検出手段は、前記誤差増幅回路の出力電圧の大きさを判定するための基準電圧を、該誤差増幅回路の基準電圧を分圧して共用することを特徴とする。
【0032】
上記の構成によれば、傾き検出手段の構成を、一層簡略化することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1の形態について、図1〜図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0034】
図1は、本発明の実施の第1の形態のチョッパ型レギュレータ31の電気的構成を示すブロック図である。このレギュレータ31は、大略的に、レギュレータIC32に、入力側の平滑コンデンサ33と、出力パルスを整流するダイオード34、コイル35および平滑コンデンサ36と、フィードバック用の抵抗37,38とが外付けされて構成されている。電源39からの入力直流電流は、平滑コンデンサ33で平滑化された後、レギュレータIC32に入力され、所望出力電圧を維持するためのデューティでスイッチングされる。
【0035】
レギュレータIC32からのスイッチングパルスは平滑コンデンサ36および負荷40に与えられ、スイッチングのOFF時にはON時にコイル35に蓄積されていた磁気エネルギによる電流が、ダイオード34を介して前記平滑コンデンサ36および負荷40に与えられる。
【0036】
レギュレータIC32は、スイッチング素子41と、スイッチ電流検出回路42と、スイッチ電流傾き検出回路43と、過電流検出レベル調節回路44と、過電流保護回路45と、制御回路46とを備えて構成される。スイッチング素子41は、たとえばこの図1の例では、PNPトランジスタ47とNPNトランジスタ48とがダーリントン接続されて構成されている。スイッチ電流検出回路42は、前記スイッチング素子43と直列に接続され、負荷電流を電圧に変換する電流検出抵抗49と誤差増幅回路50とを備えて構成されている。
【0037】
前記過電流保護回路45は、予め定める過電流検出レベルに対応した基準電圧Vth1を作成する基準電圧回路51と、コンパレータ52とを備えて構成されており、コンパレータ52は、前記誤差増幅回路50からの負荷電流に対応したレベルの電圧Viが前記基準電圧Vth1以上となると過電流であると判定し、制御回路46へハイレベルの過電流信号を出力する。
【0038】
制御回路46は、基準電圧回路53と、誤差増幅回路54と、PWMコンパレータ55と、発振回路56と、フリップフロップ57と、NAND回路58とを備えて構成されている。
【0039】
図2は、上述のように構成されるレギュレータ31の動作を説明するための波形図である。誤差増幅回路54は、出力電圧を前記抵抗37,38で分圧して得られたフィードバック電圧Vadjと基準電圧回路53からの基準電圧Vrefとの誤差を増幅し、図2(c)で示す閾値電圧Vth2を作成する。PWMコンパレータ55は、図2(c)で示すように、発振回路56からの三角波をこの閾値電圧Vth2でスライスして、図2(d)で示すように、出力電圧が低くなる程、小さいデューティにパルス幅変調されたパルスを作成する。
【0040】
PWMコンパレータ55からの出力はNAND回路58の一方の入力に与えられており、NAND回路58の他方の入力にはフリップフロップ57の反転出力が与えられる。フリップフロップ57のセット入力端子には前記過電流保護回路45のコンパレータ52の出力が与えられ、リセット入力端子には発振回路56から三角波の周期毎にリセットパルスが入力される。
【0041】
したがって、図2(b)で示すスイッチ電流が時刻t11以前で示すように予め定める過電流検出レベルVc未満であると、過電流保護回路45のコンパレータ52はローレベルを出力しており、これによってフリップフロップ57はリセットされたままとなり、その反転出力は図2(e)で示すようにハイレベルのままとなる。したがって、NAND回路57からは、図2(f)で示すように前記PWMコンパレータ55からのパルスが反転されて、前記PNPトランジスタ47に対応したローアクティブのパルスが出力される。こうしてスイッチング素子41が駆動され、前記図2(b)で示すようなスイッチ電流が流れ、図2(a)で示すように出力電流が増加してゆく。
【0042】
これに対して、時刻t11において前記スイッチ電流が過電流検出レベルVc以上となると、過電流保護回路45のコンパレータ52はハイレベルの前記過電流信号を出力し、これによってフリップフロップ57がセットされて、その反転出力はローレベルに切換わり、したがってNAND回路58の出力はハイレベルとなってスイッチング素子41をOFFし、三角波の次の周期でフリップフロップ57がリセットされるまでOFFし続ける。こうして、スイッチ電流のピークを制限し、前記パルス・バイ・パルス方式の過電流保護動作が実現される。
【0043】
注目すべきは、本発明では、前記過電流保護回路45の基準電圧回路51によって作成される前記基準電圧Vth1が、スイッチ電流傾き検出回路43によるスイッチ電流の傾きの検出結果に対応して、過電流検出レベル調節回路44によって変化されることである。
【0044】
図3は、その基準電圧Vth1の変化の様子を説明するための図である。図3(a)で示すように、スイッチ電流の前記傾きkが小さいときには、過電流検出レベル調節回路44は比較的高い値の過電流検出レベルVc1を設定し、傾きkが大きくなる程、過電流検出レベル調節回路44は比較的低い値の過電流検出レベルVc2を設定する。したがって、過電流保護回路45で過電流が検出された前記時刻t11から、スイッチング素子41が実際にOFFされる時刻t12までの時間Wだけ、スイッチング素子41がOFFするのに応答遅れを生じても、、スイッチング素子41のスイッチ電流のピーク、すなわち該スイッチング素子41が実際にOFFされる前記時刻t12での電流値は、常に一定のVpとなる。
【0045】
この点、前述の図10で示す構成では、図3(b)および前記図11で示すように、過電流検出レベルvcが一定であるので、実際にOFFされる時刻t2での電流値は、過電流検出レベルvcを超えたvp1,vp2,…となる。
【0046】
このようにスイッチ電流の傾きkに応じて過電流検出レベルVcを調節し、スイッチ電流ピークを一定にすることによって、周辺回路部品の選定には前記一定のピークVpに若干のマージンを持たせるだけでよく、自由度を持たせることができるとともに、デバイス自身への負担も低減することができる。また、チョッパ型レギュレータ自身の安全面および信頼性も向上することができる。
【0047】
本発明の実施の第2の形態について、図4および図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0048】
図4は、本発明の実施の第2の形態のチョッパ型レギュレータ61の電気的構成を示すブロック図である。このレギュレータ61は、前述のレギュレータ31に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、このレギュレータ61では、レギュレータIC62において、電流検出抵抗49の端子間電圧は、過電流保護回路として機能するコンパレータ63に入力され、前記過電流検出レベルVcに対応した該コンパレータ63の閾値電圧以上であるか否かから過電流であるか否かが判定されるとともに、その端子間電圧のコンパレータ63への取込みにあたって、過電流検出レベル調節回路64の調整抵抗65が介在され、その調整抵抗65による電圧降下をスイッチ電流傾き検出回路66の検出結果に応答して調整することである。
【0049】
すなわち、コンパレータ63には、電流検出抵抗49の端子間電圧と調整抵抗65の端子間電圧との和の電圧が入力され、調整抵抗65の端子間電圧は、それに直列接続される過電流検出レベル調節回路64のトランジスタ67のコレクタ電流によって変化する。トランジスタ67のベースには、スイッチ電流傾き検出回路66を構成する分圧抵抗68,69によって、入力直流電圧が分圧されて入力され、ベース電流のhfe倍の電流が前記コレクタ電流となる。
【0050】
図5は、上述のように構成されるレギュレータ61の動作を説明するための波形図である。電源39の電圧が、図5(a)で示すように、時刻t21,t22において段階的に上昇してゆくとした場合、分圧抵抗69の端子間電圧、したがってトランジスタ67のベース−エミッタ間電圧も、図5(b)で示すように、段階的に上昇してゆく。
【0051】
トランジスタ67は、図5(c)で示すように、時刻t21以前ではOFFしており、時刻t21でONした後、時刻t22ではさらに大きなコレクタ電流が流れるようになる。これによって、調整抵抗65の端子間電圧は、図5(d)で示すように、時刻t21以前では略0であり、時刻t21,t22と大きくなる。
【0052】
一方、スイッチング素子41を流れる負荷電流は、図5(e)で示すようにスイッチングされており、この負荷電流による電流検出抵抗49の端子間電圧も図5(f)で示すように変化する。したがって、前記コンパレータ63に入力される電流検出抵抗49の端子間電圧と調整抵抗65の端子間電圧との和の電圧は、図5(g)で示すように、時刻t21,t22において、調整抵抗65の端子間電圧の増加分ずつ増加することになり、図5(e)で示すように、相対的に、過電流検出レベルVcが低下したことと等価となる。
【0053】
したがって、入力直流電圧が高くなる程、すなわち前記スイッチ電流の傾きkが大きくなる程、上述のようにトランジスタ66のコレクタ電流が大きくなって、調整抵抗65の端子間電圧が大きくなり、コンパレータ63は、前記電流検出抵抗49の端子間電圧がより低い値で過電流を判定して、制御回路46のフリップフロップ57にハイレベルの過電流信号を与えてセットする。
【0054】
これによって、出力電圧固定型チョッパレギュレータでは、予め設定出力電圧を基に分圧抵抗68,69およびトランジスタ67の電流増幅率hfeの定数を選定しておくことで、スイッチ電流の傾きkに応じて過電流検出レベルVcの調節を行い、スイッチ電流ピークVpを一定に抑える過電流保護動作を、前記パルス・バイ・パルス方式で行うことができる。また、電流検出抵抗49およびコンパレータ63の簡単な回路構成で過電流検出を行うことができるとともに、傾きkの検出も、分圧抵抗68,69の簡単な構成で行うことができる。さらにまた、コンパレータ63の閾値電圧が過電流検出レベルVcと同一の役割を果たすので、前記基準電圧Vth1を作成する基準電圧回路51を省略することもできる。
【0055】
本発明の実施の第3の形態について、図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0056】
図6は、本発明の実施の第3の形態のチョッパ型レギュレータ71の電気的構成を示すブロック図である。このレギュレータ71は、前述のレギュレータ61に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、このレギュレータ71では、レギュレータIC72において、前記過電流検出レベル調節回路64のトランジスタ67のベースには、スイッチ電流傾き検出回路である誤差増幅回路73の出力電圧が与えられることである。この誤差増幅回路73には、前記入力直流電圧と、平滑コンデンサ36で平滑化された出力電圧とが入力され、したがって入出力間電圧差に対応した電圧を出力する。前記入出力間電圧差が大きくなる程、前記スイッチ電流の傾きkは大きくなり、これに対応して、トランジスタ67は調整抵抗65を流れる電流を大きくする。
【0057】
したがって、出力電圧可変型チョッパレギュレータにおいても、入出力間電圧差を検出する誤差増幅回路73およびトランジスタ67の電流増幅率hfeの定数を選定すれば、スイッチ電流の傾きkに応じて過電流検出レベルVcの調節を行い、スイッチ電流ピークVpを一定に抑える過電流保護動作を、前記パルス・バイ・パルス方式で行うことができる。また、傾きkの検出も、差動増幅器などで実現される誤差増幅回路73の簡単な構成で行うことができる。
【0058】
本発明の実施の第4の形態について、図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0059】
図7は、本発明の実施の第4の形態のチョッパ型レギュレータ81の電気的構成を示すブロック図である。このレギュレータ81は、前述のレギュレータ71に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。このレギュレータ81では、レギュレータIC82において、スイッチ電流傾き検出回路83が、前記誤差増幅回路73と、トランジスタ84と、定電流源85と、コンデンサ86と、基準電圧回路87とを備えて構成される。
【0060】
前記トランジスタ84と、定電流源85と、コンデンサ86とは、直列回路を構成し、トランジスタ84がハイレベルの電源側となるスイッチング素子41の入力側と接続され、コンデンサ86がローレベルの電源側となる接地電位とされる。トランジスタ84のベースにはPWMコンパレータ55からの出力が与えられ、前記PWMコンパレータ55のデューティON時にはエミッタ電流が定電流源85を介してコンデンサ86を定電流で充電する。したがって、コンデンサ86の端子間電圧は、デューティON時間が長くなる程、高くなる。
【0061】
前記デューティは、スイッチング素子41が1スイッチング周期の間にどれだけONするかの割合であり、ダイオード34の電圧降下と該スイッチング素子41の出力飽和電圧とを無視すると、出力電圧を入力電庄で割った値となるので、デューティが小さいときには入出力電圧差が大きく、それに応じてスイッチング素子41のスイッチ電流の傾きkも大きくなる。
【0062】
誤差増幅回路73は、コンデンサ86の端子間電圧が基準電圧回路87からの基準電圧Vth3よりも低くなる程、すなわち前記入出力電圧差が大きくなる程、ハイレベルを出力し、これによってトランジスタ67のコレクタ電流が増加し、調整抵抗65の端子間電圧が増加し、前述のように過電流検出レベルVcが低下したことと等価となる。前記基準電圧Vth3は、たとえば100%デューティ時における誤差増幅回路54からの閾値電圧Vth2に選ばれる。
【0063】
このように入出力間電圧差が大きくなる程、前記スイッチ電流の傾きkが大きくなることに対応して、トランジスタ67は調整抵抗65を流れる電流を大きくし、過電流検出レベルVcを低下させることによって、出力電圧可変型のチョッパレギュレータにおいて、出力電圧検出端子を設けることなく、入出力電圧差に応じたスイッチ電流の傾きkの検出を行い、かつ過電流検出レベルVcをその傾きkに応じて調節し、スイッチ電流ピークVpを一定に抑えることができる。
【0064】
本発明の実施の第5の形態について、図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0065】
図8は、本発明の実施の第5の形態のチョッパ型レギュレータ91の電気的構成を示すブロック図である。このレギュレータ91は、前述のレギュレータ81に類似している。このレギュレータ91では、レギュレータIC92において、スイッチ電流傾き検出回路93の誤差増幅回路73には、前記基準電圧回路87からの基準電圧Vth3と、誤差増幅回路54からの閾値電圧Vth2とが入力されている。
【0066】
したがって、誤差増幅回路73は、閾値電圧Vth2が基準電圧Vth3よりも低くなる程、すなわち前記スイッチ電流傾き検出回路83においてデューティが小さいときと同様に、入出力電圧差が大きくなる程、ハイレベルを出力し、これによってトランジスタ67のコレクタ電流が増加し、調整抵抗65の端子間電圧が増加し、前述のように過電流検出レベルVcが低下したことと等価となる。
【0067】
このように構成してもまた、出力電圧可変型のチョッパレギュレータにおいて、出力電圧検出端子を設けることなく、入出力電圧差に応じたスイッチ電流の傾きkの検出を行い、かつ過電流検出レベルVcをその傾きkに応じて調節し、スイッチ電流ピークVpを一定に抑えることができる。また、デューティの検出を誤差増幅回路54からの閾値電圧Vth2の大きさによって行うことで、デューティの検出に特別な構成を設ける必要はなく、前記のスイッチ電流傾き検出回路83に比べて、非常に簡単な回路で実現することができる。
【0068】
本発明の実施の第6の形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0069】
図9は、本発明の実施の第6の形態のチョッパ型レギュレータ101の電気的構成を示すブロック図である。このレギュレータ101は、前述のレギュレータ91に類似している。このレギュレータ101では、レギュレータIC102において、スイッチ電流傾き検出回路103の誤差増幅回路73の基準電圧として、前記基準電圧回路53の基準電圧Vrefが、分圧抵抗104,105で分圧されて用いられる。
【0070】
したがって、前記の基準電圧回路87を省略することができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明のチョッパ型レギュレータは、以上のように、スイッチ電流の傾きを検出し、その検出結果に応答して過電流検出レベルを調節する。
【0072】
それゆえ、前記過電流検出レベルに基づく保護動作の遅れに対しても、スイッチ電流のピーク、すなわち実際にスイッチング素子がOFF駆動される時点でのスイッチ電流を常に一定にすることができ、周辺回路部品の選定に自由度を持たせ、デバイス自身への負担も低減することができ、設計性や信頼性を向上することができる。
【0073】
また、本発明のチョッパ型レギュレータは、以上のように、スイッチ電流の検出を、スイッチング素子と直列に接続され、スイッチ電流を電圧に変換する電流検出抵抗および前記電流検出抵抗の端子間電圧が予め定める電圧以上であるか否かから過電流であるか否かを判定するコンパレータで行い、過電流検出レベルの調節を、前記電流検出抵抗と誤差増幅回路との間に接続される調整抵抗と、その調整抵抗に流れる電流を調整する電流制御手段とで行う。
【0074】
それゆえ、コンパレータの閾値電圧が過電流検出レベルと同一の役割を果たすので、過電流であるか否かを判定するために用いる基準電圧を作成する回路を省略することができ、簡単な回路構成で過電流検出を行うことができる。また、過電流検出レベルの調節も、調整抵抗と、その調整抵抗に流れる電流を調整するトランジスタ等の電流制御手段で行うので、簡単な回路構成で実現することができる。
【0075】
さらにまた、本発明のチョッパ型レギュレータは、以上のように、入力直流電圧が高くなる程、スイッチ電流の傾きが大きくなることを利用して、該入力直流電圧の大きさからスイッチ電流の傾きを検出する。
【0076】
それゆえ、簡単な構成で、スイッチ電流の傾きを検出することができる。
【0077】
また、本発明のチョッパ型レギュレータは、以上のように、入出力間電圧差が大きくなる程、スイッチ電流の傾きが大きくなることを利用して、該入出力間電圧差の大きさから前記スイッチ電流の傾きを検出する。
【0078】
それゆえ、出力電圧可変型チョッパレギュレータにおいても、簡単な構成で、スイッチ電流の傾きを検出することができる。
【0079】
さらにまた、本発明のチョッパ型レギュレータは、以上のように、デューティが小さいときには入出力電圧差が大きく、それに応じてスイッチング素子のスイッチ電流の傾きが大きくなることを利用して、該スイッチング素子のデューティから前記スイッチ電流の傾きを検出する。
【0080】
それゆえ、出力電圧可変型のチョッパレギュレータにおいて、出力電圧検出端子を省略しても、入出力電圧差に応じてスイッチ電流の傾き検出を行い、かつ過電流検出レベルをその傾きに応じて調節し、スイッチ電流ピークを一定に抑えることができる。
【0081】
また、本発明のチョッパ型レギュレータは、以上のように、出力電圧を分圧したフィードバック電圧と、所望出力電圧に対応した基準電圧との誤差を増幅する誤差増幅回路の出力電圧は、スイッチング素子のデューティ、したがって入出力電圧差に対応していることを利用して、前記デューティを、該誤差増幅回路の出力電圧の大きさから検出する。
【0082】
それゆえ、デューティの検出に特別な構成を設ける必要はなく、非常に簡単な回路で実現することができる。
【0083】
さらにまた、本発明のチョッパ型レギュレータは、以上のように、前記誤差増幅回路の出力電圧の大きさを判定するための基準電圧を、該誤差増幅回路の基準電圧を分圧して共用する。
【0084】
それゆえ、傾き検出手段の構成を、一層簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態のチョッパ型レギュレータの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示すレギュレータの動作を説明するための波形図である。
【図3】スイッチ電流の傾きの検出結果に対応した過電流保護回路のための基準電圧の変化の様子を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の第2の形態のチョッパ型レギュレータの電気的構成を示すブロック図である。
【図5】図4で示すレギュレータの動作を説明するための波形図である。
【図6】本発明の実施の第3の形態のチョッパ型レギュレータの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の第4の形態のチョッパ型レギュレータの電気的構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の第5の形態のチョッパ型レギュレータの電気的構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の第6の形態のチョッパ型レギュレータの電気的構成を示すブロック図である。
【図10】パルス・バイ・パルス方式で過電流保護を行う典型的な従来技術のチョッパ型レギュレータの電気的構成を示すブロック図である。
【図11】図10で示すレギュレータの動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
31,61,71,81,91,101 チョッパ型レギュレータ
32,62,72,82,92,102 レギュレータIC
33,36 平滑コンデンサ
34 ダイオード
35 コイル
37,38 抵抗
39 電源
40 負荷
41 スイッチング素子
42 スイッチ電流検出回路
43,66,83,103 スイッチ電流傾き検出回路
44,64 過電流検出レベル調節回路
45 過電流保護回路
46 制御回路
47 PNPトランジスタ
48 NPNトランジスタ
49 電流検出抵抗
50,54 誤差増幅回路
51,53,87 基準電圧回路
52,63 コンパレータ
55 PWMコンパレータ
56 発振回路
57 フリップフロップ
58 NAND回路
65 調整抵抗
67 トランジスタ(電流制御手段)
68,69,104,105 分圧抵抗
73 誤差増幅回路(スイッチ電流傾き検出回路)
85 定電流源
84 トランジスタ
86 コンデンサ

Claims (9)

  1. スイッチング素子が出力電圧に応じて入力直流電流をスイッチングすることで所望とする出力電圧を得るようにし、スイッチ電流検出手段が前記スイッチング素子に流れるスイッチ電流を検出し、予め定める過電流検出レベル以上となると過電流保護手段が前記スイッチ電流のピークを制限するようにしたチョッパ型レギュレータにおいて、
    前記スイッチ電流の傾きを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段の検出結果に応答して、前記過電流検出レベルを調節するレベル調節手段とを含み、
    前記レベル調節手段は、前記過電流検出レベルを調節することで、前記過電流検出レベルに、前記スイッチ電流検出手段が前記過電流検出レベル以上となる前記スイッチ電流を検出してから前記過電流保護手段が前記スイッチのピークを制限するまでの動作遅れによる前記スイッチ電流のピークの増加分を加えた値を調節することを特徴とするチョッパ型レギュレータ。
  2. 前記スイッチ電流検出手段は、スイッチング素子と直列に接続され、スイッチ電流を電圧に変換する電流検出抵抗および前記電流検出抵抗の端子間電圧が予め定める電圧以上であるか否かから過電流であるか否かを判定するコンパレータで構成され、
    前記レベル調節手段は、前記電流検出抵抗と誤差増幅回路との間に接続される調整抵抗と、その調整抵抗に流れる電流を調整する電流制御手段とを有することを特徴とする請求項1記載のチョッパ型レギュレータ。
  3. 前記傾き検出手段は、入力直流電圧の大きさから前記スイッチ電流の傾きを検出することを特徴とする請求項1または2記載のチョッパ型レギュレータ。
  4. 前記傾き検出手段は、入出力間電圧差の大きさから前記スイッチ電流の傾きを検出することを特徴とする請求項1または2記載のチョッパ型レギュレータ。
  5. 前記傾き検出手段は、スイッチング素子のデューティから前記スイッチ電流の傾きを検出することを特徴とする請求項1または2記載のチョッパ型レギュレータ。
  6. 前記傾き検出手段は、前記デューティを、出力電圧を分圧したフィードバック電圧と、所望出力電圧に対応した基準電圧との誤差を増幅する誤差増幅回路の出力電圧の大きさから検出することを特徴とする請求項5記載のチョッパ型レギュレータ。
  7. 前記傾き検出手段は、前記誤差増幅回路の出力電圧の大きさを判定するための基準電圧を、該誤差増幅回路の基準電圧を分圧して共用することを特徴とする請求項6記載のチョッパ型レギュレータ。
  8. スイッチング素子が出力電圧に応じて入力直流電流をスイッチングすることで所望とする出力電圧を得るようにし、スイッチ電流検出手段が前記スイッチング素子に流れるスイッチ電流を検出し、予め定める過電流検出レベル以上となると過電流保護手段が前記スイッチ電流のピークを制限するようにしたチョッパ型レギュレータにおいて、
    前記スイッチ電流の傾きを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段の検出結果に応答して、前記過電流検出レベルを調節するレベル調節手段とを含み、
    前記傾き検出手段は、スイッチング素子のデューティから前記スイッチ電流の傾きを検出し、前記デューティを、出力電圧を分圧したフィードバック電圧と、所望出力電圧に対応した基準電圧との誤差を増幅する誤差増幅回路の出力電圧の大きさから検出し、
    前記傾き検出手段は、前記誤差増幅回路の出力電圧の大きさを判定するための基準電圧 を、該誤差増幅回路の基準電圧を分圧して共用することを特徴とするチョッパ型レギュレータ。
  9. 前記スイッチ電流検出手段は、スイッチング素子と直列に接続され、スイッチ電流を電圧に変換する電流検出抵抗および前記電流検出抵抗の端子間電圧が予め定める電圧以上であるか否かから過電流であるか否かを判定するコンパレータで構成され、
    前記レベル調節手段は、前記電流検出抵抗と誤差増幅回路との間に接続される調整抵抗と、その調整抵抗に流れる電流を調整する電流制御手段とを有することを特徴とする請求項8記載のチョッパ型レギュレータ。
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