JP2011062026A - スイッチング電源装置及び半導体装置 - Google Patents

スイッチング電源装置及び半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011062026A
JP2011062026A JP2009210944A JP2009210944A JP2011062026A JP 2011062026 A JP2011062026 A JP 2011062026A JP 2009210944 A JP2009210944 A JP 2009210944A JP 2009210944 A JP2009210944 A JP 2009210944A JP 2011062026 A JP2011062026 A JP 2011062026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
current
value
signal
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009210944A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichihiro Murata
一大 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009210944A priority Critical patent/JP2011062026A/ja
Priority to US12/872,388 priority patent/US8451635B2/en
Publication of JP2011062026A publication Critical patent/JP2011062026A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
    • H02M3/24Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
    • H02M3/325Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/335Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/33507Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of the output voltage or current, e.g. flyback converters
    • H02M3/33523Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of the output voltage or current, e.g. flyback converters with galvanic isolation between input and output of both the power stage and the feedback loop

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】精度の高い安定した出力電圧を出力するスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】スイッチング電源装置100は、入力電圧VINが印加される入力部1と、一次巻線3a及び二次巻線3bを有するトランス3と、出力電圧VOを負荷20に出力する出力部2と、スイッチング素子5と、制御回路10とを備え、制御回路10は、二次側導通時間を測定するT2on測定部102と、測定された二次側導通時間と基準値との差が小さくなるように、スイッチング素子5のオンの周波数を変化させるための第2信号を出力する周波数制御回路104と、一次電流を検出する一次電流検出回路105と、検出された一次電流が閾値に等しくなった場合に、スイッチング素子5をオフさせるための第3信号を出力する電流比較回路106と、第2信号と第3信号とに基づいてスイッチング素子5のオンとオフとの切り替えを制御する発振制御回路107とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、精度の良い出力電圧を供給する定電圧特性を有するスイッチング電源装置に関する。
スイッチング電源装置は、多くの場合、負荷の状態や出力電流の値に関わらず、安定した出力電圧を供給する定電圧特性が要求される。しかしながら、トランスを用いた絶縁型のスイッチング電源装置では、出力電圧を形成する部分とスイッチング素子を制御する部分とが絶縁されているため、定電圧特性を実現するための制御が困難になっている。このような状況を鑑みて、定電圧特性を実現するための技術が従来から考案されている。
例えば、特許文献1には、最も一般的な技術として、スイッチング電源回路に使用された定電圧制御の技術が記載されている。この技術では、二次側に配置されたシャントレギュレータが出力電圧を検出し、フォトカプラによりこの情報を一次側に伝達し、最終的にその情報が制御回路に伝えられる。これにより、制御回路がスイッチング素子のスイッチングにより供給するエネルギを調整することで、出力電流値に関わらず、出力電圧を一定にできるように制御している。
この例から分かるように、絶縁電源において定電圧特性を実現するためには、以下の3点の機能が必要となる。
(1)出力電圧を検出する部分及び方法
(2)絶縁された部分の信号の伝達方法
(3)出力電圧が一定になるようにエネルギの供給を調整する部分及び方法
まず、出力電力は出力電圧と出力電流との積で表されるため、出力電流値が変化しても出力電圧を一定にするためには、エネルギ供給の調整が必要である。そして、このエネルギの調整を行うため出力電圧を検出する必要があり、検出した出力電圧が変化しないように供給エネルギの調整を行う。そして、前述したように、絶縁部分の信号の受け渡しが必要となるため、上記3つの要素が必要である。この例では、(1)の機能をシャントレギュレータが、(2)の機能をフォトカプラが、(3)の機能をスイッチング素子の制御回路部が果たしている。
しかしながら、この方法では高価なフォトカプラが必要であり、コスト低減のため、フォトカプラを使用しない電源が市場では要望されている。
そこで、特許文献2には、この要望に応えるためフォトカプラを使用せずに定電圧特性を実現できる技術が記載されている。この技術では、トランスに設けられた補助巻線に、出力電圧に比例した電圧が発生することを利用し、この発生した電圧に応じて、スイッチング素子の制御を行うことで定電圧特性を実現している。
特許文献2に記載の技術では、上記(1)の機能を、出力電圧に比例した電圧を発生する補助巻線が果たすと同時に、(2)の機能もトランスの二次巻線と補助巻線とにより果たすことができる。また、(3)の機能については、PWM(Pulse Width Modulation)制御IC(Integrated Circuit)が果たしている。
しかしながら、この技術では、スイッチング素子がターンオフした直後に補助巻線の電圧に現れるスパイク性の電圧が、出力電圧と補助巻線電圧との比例関係を悪化させてしまうという課題がある。また、このスパイク性の電圧は出力電力の大きさとともに変化するため、出力電力が変化した際の出力電圧の精度を悪化させてしまうというデメリットがあった。つまり、この技術では、(1)の出力電圧の検出の精度が良くないため、定電圧特性が悪化してしまっていると考えることができる。
そこで、フォトカプラを使用しない方法として、その他に考案されたのが、特許文献3に記載された技術である。この技術では、二次巻線に電流が流れる期間である二次側導通時間T2onに着目し、この時間T2onと、出力電圧と、スイッチング素子に流れる電流である一次電流波形のピーク値との間に成り立つ関係を用いる。具体的には、出力電圧が一定の状態でこの関係が成り立つように一次電流波形のピーク値を変化させることにより、定電圧特性を実現している。
特許文献3に記載の技術では、上記(1)の機能を二次側導通時間T2onによって行い、(2)の機能については、トランスの一次巻線、あるいは補助巻線に現れる電圧により二次側導通時間T2onを検出することで果たし、(3)の機能は一次電流波形のピークを変化させることで果たしている。
ここで、(1)の機能である出力電圧の検出について、具体的に説明する。この技術では、出力電圧の検出を二次側導通時間T2onを用いて行っているが、その根拠となるのは次の関係式1である。
VO=(Ns/Np)×(Lp×Ipp/T2on)−VF (式1)
ここで、VOは出力電圧、Nsは二次巻線の巻数、Npは一次巻線の巻数、Lpは一次巻線のインダクタンス値、VFは二次側整流ダイオードの順方向電圧、T2onは二次側導通時間、Ippは一次電流ピーク値である。
つまり、式1が成り立つために、Ns、Np、Lp、Ipp、VFが明確になっている場合には、二次側導通時間T2onを検出することができれば、出力電圧VOを推定することができる。この例では、Ns、Np、Lpは一定であり明確であるという前提において、IppとT2onとが比例関係で変化するという制御を行うことにより、出力電圧VOの検出と、供給エネルギの調整をIppを変化させることにより行っている。
特開2007−116890号公報 特開平7−170731号公報 特開2004−229437号公報
しかしながら、上記特許文献3に記載された技術では、出力電圧VOの検出に用いられる式1に含まれているパラメータであるIppが、出力電力の大きさとともに変化することを表している。具体的には、出力電力及び出力電流の変化に応じてIppが変化するとともにT2onが変化し、かつ、式1を満たしながら、出力電圧VOを検出する必要がある。
実際には、制御回路部にて、T2onの検出値に対してIppが比例関係で変化するような制御を実現する必要がある。制御回路により作り出されるこの関係の精度が、出力電流が変化したときの出力電圧の検出の精度に影響を与えてしまうため、最終的には出力電圧のレギュレーション精度に影響を与えてしまう。
このため、上記特許文献3の制御では、制御回路にてIppとT2onの比例関係を精度良く作る必要があり、この点が出力電圧の精度を低下させる一因となっていた。
そこで、本発明は、スイッチング素子の制御回路のバラツキを小さくすることができ、精度の高い安定した出力電圧を出力するスイッチング電源装置及び半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチング電源装置は、第1入力端子及び第2入力端子を有し、入力電圧が印加される入力部と、一端が前記第1入力端子に接続される一次巻線、及び、二次巻線を有するトランスと、前記二次巻線に接続され、前記二次巻線に現れる交流電圧を整流及び平滑化することで、出力電圧を生成する出力電圧生成回路と、前記出力電圧生成回路によって生成された出力電圧を負荷に出力する出力部と、前記一次巻線の他端に接続される第1端子、前記第2入力端子に接続される第2端子、及び、制御端子を備えるスイッチング素子と、前記制御端子に接続され、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する制御回路と、前記二次巻線に流れる二次電流に対応する電圧レベルを有する第1信号を出力する二次電流対応電圧検出部とを備え、前記制御回路は、前記二次電流対応電圧検出部によって出力された第1信号の電圧レベルに基づいて、前記二次電流が流れる時間である二次側導通時間を測定する二次側導通時間測定回路と、前記二次側導通時間の基準値を決定する基準値決定回路と、前記二次側導通時間測定回路によって測定された二次側導通時間と、前記基準値決定回路によって決定された基準値との差が小さくなるように、前記スイッチング素子のオンの周波数を変化させるための第2信号を出力する周波数制御回路と、前記一次巻線に流れる一次電流を検出する一次電流検出回路と、前記一次電流の第1閾値を決定する電流閾値決定回路と、前記一次電流検出回路によって検出された一次電流と前記電流閾値決定回路によって決定された第1閾値とを比較することで、前記一次電流が前記第1閾値に等しくなった場合に、前記スイッチング素子をオフさせるための第3信号を出力する電流比較回路と、前記第2信号と前記第3信号とに基づいて、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する発振制御回路とを備える。
これにより、一次電流が第1閾値に等しくなった場合にスイッチング素子をオフするため、一次電流の最大値を第1閾値で一定にすることができる。さらに、二次側導通時間のわずかな変化に応じてスイッチング素子のオンの周波数を変化させるので、式1に示すパラメータを変化させることなく、出力電力の調整を行うことができる。このようにして、スイッチング素子の制御回路のバラツキを小さくすることができ、精度の高い安定した出力電圧を出力することができる。すなわち、本発明によれば、優れた精度の定電圧特性を有するスイッチング電源装置を提供することができる。
また、前記二次側導通時間測定回路は、さらに、測定した二次側導通時間測定回路に対応する電圧レベルを有する第4信号を出力し、前記基準値決定回路は、さらに、決定した基準値に対応する電圧レベルを有する第5信号を出力し、前記周波数制御回路は、前記第4信号と前記第5信号との差を増幅し、増幅した差を示す第6信号を出力する誤差増幅器と、前記誤差増幅器によって出力された第6信号が大きい程、前記オンの周波数が大きくなるように前記第2信号を出力する周波数変調回路とを備えてもよい。
これにより、簡単な構成で二次側導通時間をほぼ一定に保ちながら出力電力の調整を行うことができる。
また、前記電流閾値決定回路は、前記一次電流の第1閾値が第1電流値に設定された第1状態において、前記オンの周波数が第3閾値まで低下した場合に、前記一次電流の第1閾値を前記第1電流値より低い第2電流値に非連続的に低下させ、前記周波数制御回路は、前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に低下した場合に、前記オンの周波数を増加させてもよい。
これにより、発振周波数が低い場合における動作時に、一次電流の最大値を低くすることができるので、トランスなどの搭載部品の騒音を低下させることができる。
また、前記電流閾値決定回路は、前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に設定された第2状態において、前記オンの周波数が、前記第3閾値とは異なる第4閾値まで上昇した場合に、前記一次電流の第1閾値を前記第1電流値に上昇させ、前記周波数制御回路は、前記一次電流の第1閾値が前記第1電流値に上昇した場合に、前記オンの周波数を低下させてもよい。
これにより、スイッチング素子の発振動作を安定させることができる。
また、前記周波数制御回路及び前記電流閾値決定回路は、前記第1状態における前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に低下させる直前と直後とでは、前記出力部に供給されるエネルギが等しくなるように、前記オンの周波数及び前記一次電流をそれぞれ変化させてもよい。
これにより、出力電流が変化した場合に、供給エネルギの変化に非連続性が発生しないので、安定した出力電圧を出力することができる。
また、前記周波数制御回路及び前記電流閾値決定回路は、前記第1状態における前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に低下させる直前における、前記出力部に供給されるエネルギが、前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に低下させた直後における、前記出力部に供給されるエネルギより大きくなるように、前記オンの周波数及び前記一次電流をそれぞれ変化させてもよい。
これにより、例えば、出力部にケーブルが接続されている場合に、ケーブルの抵抗成分によってトランスの出力端での出力電圧の低下を小さくすることができる。
また、前記スイッチング電源装置は、さらに、前記入力電圧を検出する入力電圧検出部を備え、前記二次電流対応電圧検出部は、前記スイッチング素子の前記入力端子に接続され、前記スイッチング素子の入力端子の電圧に基づいた電圧レベルを有する信号を、前記第1信号として出力し、前記二次側導通時間測定回路は、前記スイッチング素子がオフした後、前記二次電流対応電圧検出部によって検出された電圧が、前記入力電圧検出部によって検出された電圧よりも高くなっている期間を、前記二次側導通時間として検出してもよい。
上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチング電源装置の別の形態は、第1入力端子及び第2入力端子を有し、入力電圧が印加される入力部と、一端が前記第1入力端子に接続される一次巻線、及び、二次巻線を有するトランスと、前記二次巻線に接続され、前記二次巻線に現れる交流電圧を整流及び平滑化することで、出力電圧を生成する出力電圧生成回路と、前記出力電圧生成回路によって生成された出力電圧を負荷に出力する出力部と、前記一次巻線の他端に接続される第1端子、前記第2入力端子に接続される第2端子、及び、制御端子を備えるスイッチング素子と、前記制御端子に接続され、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する制御回路と、前記二次巻線に流れる二次電流に対応する電圧レベルを有する第1信号を出力する二次電流対応電圧検出部と前記入力電圧を検出する入力電圧検出部とを備え、前記制御回路は、前記二次電流対応電圧検出部によって出力された第1信号の電圧レベルに基づいて、前記二次電流が流れる時間である二次側導通時間を測定する二次側導通時間測定回路と、前記一次巻線に流れる一次電流を検出する一次電流検出回路と、前記一次巻線に流れる一次電流と、前記二次電流が流れる時間である二次側導通時間が比例関係を保つように、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御するスイッチング決定回路と、前記一次電流検出回路によって検出された一次電流の単位時間当たりの変化を検出する傾き検出回路と、前記入力電圧検出部によって検出された入力電圧と、前記傾き検出回路によって検出された一次電流の単位時間当たりの変化とを用いて、前記一次巻線のインダクタンス値を予測するインダクタンス予測回路とを備え、前記スイッチング決定回路は、前記インダクタンス予測回路によって予測されたインダクタンス値の大きさにより、前記一次巻線に流れる一次電流と、前記二次電流が流れる時間である二次側導通時間の比例関係における比例係数を変化させる。
これにより、スイッチング決定回路は、一次巻線に流れる一次電流と二次電流が流れる時間である二次側導通時間との比例関係における比例係数を保つようにスイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御するが、そのときに、インダクタンス予測回路によって予測された一次巻線のインダクタンス値の大きさにより、その比例関係における比例係数を変化させるので、一次巻線のインダクタンス値のバラツキが二次側導通時間による出力電圧の検出精度に与える影響を小さくすることができる。
ここで、前記スイッチング決定回路は、前記二次側導通時間の基準値を決定する基準値決定回路と、前記二次側導通時間測定回路によって測定された二次側導通時間と、前記基準値決定回路によって決定された基準値との差が小さくなるように、前記スイッチング素子のオンの周波数を変化させるための第2信号を出力する周波数制御回路と、前記一次電流の第1閾値を決定する電流閾値決定回路と、前記一次電流検出回路によって検出された一次電流と前記電流閾値決定回路によって決定された第1閾値とを比較することで、前記一次電流が前記第1閾値に等しくなった場合に、前記スイッチング素子をオフさせるための第3信号を出力する電流比較回路と、前記第2信号と前記第3信号とに基づいて、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する発振制御回路とを備えてもよい。
また、前記基準値決定回路は、前記インダクタンス予測回路によって予測されたインダクタンス値が第2閾値より大きい場合に大きい値になり、前記インダクタンス値が前記第2閾値より小さい場合に小さい値になるように、前記基準値を決定してもよい。
これにより、一次巻線のインダクタンス値のバラツキが、二次側導通時間による出力電圧の検出精度に与える影響を小さくすることができる。
また、前記電流閾値決定回路は、前記インダクタンス予測回路によって予測されたインダクタンス値が第2閾値より大きい場合に大きい値になり、前記インダクタンス値が前記第2閾値より小さい場合に小さい値になるように、前記第1閾値を決定してもよい。
これにより、一次巻線のインダクタンス値のバラツキが、二次側導通時間による出力電圧の検出精度に与える影響を小さくすることができる。
また、前記スイッチング決定回路は、前記スイッチング素子を一定の周期でオンさせる第2信号を出力する周波数設定回路と、前記二次側導通時間に応じて前記一次電流の第1閾値を決定する電流閾値決定回路と、前記一次電流検出回路によって検出された一次電流と前記電流閾値決定回路によって決定された第1閾値とを比較することで、前記一次電流が前記第1閾値に等しくなった場合に、前記スイッチング素子をオフさせるための第3信号を出力する電流比較回路と、前記第2信号と前記第3信号とに基づいて、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する発振制御回路とを備えてもよい。
また、前記電流閾値決定回路は、さらに、前記一次電流の第1閾値のトリミングを行うトリミング回路を有し、前記基準値決定回路は、さらに、前記基準値のトリミングを行うトリミング回路を有してもよい。
これにより、二次側導通時間の基準値、及び一次電流の最大値のバラツキを小さくすることにより、二次側導通時間による出力電圧の検出精度のバラツキを小さくすることができる。このため、安定した出力電圧を出力することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、上記の制御回路を備える半導体装置であって、前記制御回路の少なくとも一部は、同一の半導体基板上に形成されている。
これにより、スイッチング素子の制御回路を構成する回路の少なくとも一部を同一の半導体基板上に形成することで、省スペース化及び低コスト化が可能である。
また、前記スイッチング素子は、さらに、前記半導体基板上に形成されていてもよい。
これにより、スイッチング素子と制御回路とを同一の半導体基板上に形成することで、さらなる省スペース化及び低コスト化が可能である。
また、本発明に係るトリミング方法は、上記のスイッチング電源装置におけるトリミング方法であって、前記一次電流の第1閾値と前記二次側導通時間の基準値との比のバラツキ範囲を小さくするようにトリミングを行うトリミングステップを含む。
これにより、二次側導通時間の基準値と一次電流の最大値との比のバラツキを小さくすることで、二次側導通時間による出力電圧の検出精度のバラツキを小さくすることができる。このため、出力電圧のバラツキを小さくすることができる。
また、本発明に係る規格提示方法は、上記のスイッチング電源装置における規格提示方法であって、前記一次電流の第1閾値と前記二次側導通時間の基準値との比のバラツキ範囲を、前記半導体装置の規格としてユーザに提示する提示ステップを含む。
これにより、ユーザは、半導体装置を利用してスイッチング電源装置を設計する際に、スイッチング電源装置の出力電圧のバラツキを予想することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置によれば、スイッチング素子の制御回路のバラツキを小さくすることができ、精度の高い安定した出力電圧を出力することができる。
実施の形態1に係るスイッチング電源装置の回路構成の一例を表すブロック図である。 実施の形態1に係るスイッチング電源装置の動作中に、各素子に現れる電圧又は電流を示す図である。 実施の形態1に係る誤差増幅器の出力信号EAOとスイッチング素子の発振周波数Freqとの関係の一例を示す図である。 実施の形態1に係る誤差増幅器の出力信号EAOと一次電流のピーク値Ippとの関係の一例を示す図である。 実施の形態1に係る出力電流IOとスイッチング素子の発振周波数Freqとの関係の一例を示す図である。 実施の形態1に係る出力電流IOと一次電流のピーク値Ippとの関係の一例を示す図である。 実施の形態1に係る出力電流IOと出力電圧VOとの関係の一例を示す図である。 実施の形態1に係る二次側導通時間T2onと一次電流のピーク値Ippとの関係の一例を示す図である。 実施の形態1に係る入力電圧VINと一次電流の傾きApとの関係の一例を示す図である。 実施の形態2に係るスイッチング電源装置の回路構成の一例を表すブロック図である。 実施の形態2に係る信号EAOと、発振周波数Freq及び一次電流のピーク値Ippとの関係の一例を示す図である。 実施の形態2に係る出力電流IOと、発振周波数Freq、一次電流のピーク値Ipp、及び出力電圧VOとの関係の一例を示す図である。 実施の形態2に係る信号EAOと、発振周波数Freq及び一次電流のピーク値Ippとの関係の別の一例を示す図である。 実施の形態2に係る出力電流IOと、発振周波数Freq、一次電流のピーク値Ipp、及び出力電圧VOとの関係の別の一例を示す図である。 実施の形態1に係る出力電流IOと、出力電圧VOとの関係の別の一例を示す図である。 実施の形態3に係るスイッチング電源装置の回路構成の一例を表すブロック図である。 実施の形態4に係るスイッチング電源装置の回路構成の一例を表すブロック図である。
以下、本発明に係るスイッチング電源装置について、実施の形態に基づいて図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係るスイッチング電源装置は、一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、当該スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する制御回路とを備え、負荷に安定した出力電圧を供給する電源装置である。さらに、本実施の形態に係る制御回路は、二次側導通時間を測定する二次側導通時間測定回路と、二次側導通時間が基準値以下となるようにスイッチング素子のオンの周波数を変化させるための信号を出力する周波数制御回路と、一次電流が第1閾値に等しくなった場合にスイッチング素子をオフさせるための信号を出力する電流比較回路とを備える。
具体的には、本実施の形態に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子がオフされている期間に二次側に電流が流れるフライバック式の電源装置であって、一次電流が第1閾値に等しくなった場合にスイッチング素子をターンオフし、二次側導通時間と基準値との差が小さくなるように決定されたタイミングでスイッチング素子をターンオンすることを特徴とする。
図1は、実施の形態1に係るスイッチング電源装置100の回路構成の一例を表すブロック図である。同図に示すスイッチング電源装置100は、入力部1と、出力部2と、トランス3と、出力電圧生成回路4と、スイッチング素子5と、T2on検出部6と、入力電圧検出部7と、制御回路電源生成部8と、制御回路10とを備える。
なお、図1に示すように、スイッチング素子5と制御回路10とは、スイッチング電源装置100の制御用の半導体装置11に含まれている。また、半導体装置11は、外部入力端子として、スイッチング素子5の入力端子(DRAIN端子)、補助電源電圧入力端子(VCC端子)、二次側導通時間検出端子(TR端子)、入力電圧検出端子(IN端子)、スイッチング素子5の出力端子でもある制御回路10のGND端子(SOURCE端子)の5つの端子を備えている。
また、スイッチング電源装置100の入力部1は、2つの入力端子を有し、当該入力端子間に直流の入力電圧VINが印加される。また、出力部2からは出力電圧VOが出力され、負荷20に電力を供給する。本実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、負荷20の大きさなどには関わらず、出力部2から安定した出力電圧VOを出力することを目的としている。
トランス3は、一次巻線3aと二次巻線3bと補助巻線3cとを有している。一次巻線3aの極性と二次巻線3bの極性とは逆になっており、スイッチング電源装置100は、フライバック型の電源装置である。つまり、スイッチング電源装置100は、スイッチング素子5がオフされている期間に二次巻線3bに電流が流れるように構成されている。また、補助巻線3cは、二次巻線3bと同極性となっている。
一次巻線3aは、一端が入力電圧検出部7を介して入力部1の入力端子の一方に接続され、他端がDRAIN端子に接続される。二次巻線3bは、出力電圧生成回路4を介して出力部2に接続される。補助巻線3cは、制御回路電源生成部8に接続される。
出力電圧生成回路4は、ダイオード4aとコンデンサ4bとを備える整流平滑化回路であり、スイッチング電源装置100の出力電圧VOを生成する。つまり、出力電圧生成回路4は、スイッチング素子5のスイッチング動作によって二次巻線3bに発生する交流電圧(二次側交流電圧)を整流し、かつ、平滑化することで、直流の出力電圧VOを生成し、出力部2へ生成した出力電圧VOを出力する。
スイッチング素子5は、一次巻線3aに直列に接続される。例えば、スイッチング素子5は、DRAIN端子を介して一次巻線3aに接続される第1端子と、SOURCE端子を介して入力部1の入力端子の他方に接続される第2端子と、制御回路10に接続される制御端子とを備える。具体的には、スイッチング素子5は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型の電界効果トランジスタ(以下、FETとも記載する)であって、FETのドレインがDRAIN端子に接続され、ソースがSOURCE端子に接続される。また、FETのゲートには、制御回路10が接続される。
T2on検出部6は、上記の補助巻線3cと、抵抗6a及び6bとを備え、補助巻線3cに現れる交流電圧に比例した電圧変化を、半導体装置11のTR端子に出力している。つまり、このT2on検出部6は、二次巻線3bに流れる二次電流に対応する電圧レベルを有する信号をTR端子に出力する二次電流対応電圧検出部の一例である。補助巻線3cの一端は抵抗6aの一端に接続され、抵抗6aの他端と抵抗6bの一端とが接続され、抵抗6bの他端と補助巻線3cの他端とが接続される。さらに、抵抗6a及び6bの接続点が、TR端子に接続される。
入力電圧検出部7は、抵抗7a及び7bを備え、入力部1に印加される直流電圧である入力電圧VINに比例した電圧を、半導体装置11のIN端子に出力する。抵抗7aの一端は一次巻線3aの一端に接続され、抵抗7aの他端は抵抗7bの一端に接続され、抵抗7bの他端は接地される。さらに、抵抗7a及び7bの接続点が、IN端子に接続される。
制御回路電源生成部8は、ダイオード8aとコンデンサ8bとを備える整流平滑化回路であり、半導体装置11の補助電源部として機能する。つまり、制御回路電源生成部8は、スイッチング素子5のスイッチング動作によって補助巻線3cに発生する交流電圧(補助側交流電圧)を整流し、かつ、平滑化することで、半導体装置11へ電力を供給している。
制御回路10は、スイッチング素子5のスイッチング動作を制御する、すなわち、スイッチング素子5のオンとオフとの切り替えを制御する回路である。以下では、制御回路10の具体的な構成及び動作について説明する。
図1に示すように、制御回路10は、レギュレータ101と、T2on測定部102と、T2on_set決定回路103と、周波数制御回路104と、一次電流検出回路105と、電流比較回路106と、発振制御回路107と、一次電流傾き検出回路108と、入力電圧検出回路109と、インダクタンス予測回路110と、ILIMIT決定回路111とを備える。
レギュレータ101は、DRAIN端子又はVCC端子のいずれか一方の端子から半導体装置11の内部回路用電源VDDへ電流を供給し、内部回路用電源VDDの電圧を一定値に安定化する。例えば、このVDD電圧は次のような方法で一定値に保たれる。
レギュレータ101は、スイッチング素子5のスイッチング動作開始前には、DRAIN端子から内部回路用電源VDDへ電流を供給することで、内部回路用電源VDDの電圧を上昇させる。さらに、レギュレータ101は、VCC端子を介して制御回路電源生成部8のコンデンサ8bへも電流を供給することで、補助電源電圧VCCの電圧を上昇させる。
そして、補助電源電圧VCCが閾値VCC(ON)に達した場合、発振制御回路107が備えるNAND回路107aへの出力信号が、ローレベルの信号(以下、ローレベル信号と記載する)からハイレベルの信号(以下、ハイレベル信号と記載する)へ切り替わり、スイッチング素子5のスイッチング動作を開始させる。
また、同時にレギュレータ101は、DRAIN端子からVCC端子への電流供給を停止し、VCC端子から内部回路用電源VDDへの電流供給を開始する。これにより、出力電圧VOへ電力が供給され、さらに、補助巻線3cと制御回路電源生成部8とから補助電源電圧VCCへ電力が供給されることになる。
レギュレータ101は、VCC端子から内部回路用電源VDDへ電流を供給して、半導体装置11の消費電力を削減する。さらに、過負荷時などに出力電圧VOが低下した時など、補助電源電圧VCCが閾値VCC(OFF)を下回った場合、レギュレータ101は再びDRAIN端子から内部回路用電源VDDへ電流を供給する。
T2on測定部102は、二次巻線3bに二次電流が流れる時間である二次側導通時間T2onを測定するT2on測定回路102aを備え、二次側導通時間T2onに対応する電圧レベルを有する電圧信号を出力する二次側導通時間測定部である。例えば、T2on測定部102は、二次側導通時間T2onが大きい程、大きな電圧値を示す信号V2onを出力する。
T2on測定回路102aには、T2on検出部6からTR端子を通じて、補助巻線3cに現れる交流電圧(以下、補助巻線電圧VBと記載する)に比例した電圧信号が入力される。具体的には、抵抗6a及び6bによって補助巻線電圧VBを抵抗分割した電圧が入力される。T2on測定回路102aは、スイッチング素子5がターンオフした時から、TR端子に入力された電圧がゼロボルトになるまでの時間を測定し、測定した時間と比例関係にある電圧信号を周波数制御回路104に出力する。つまり、出力される信号V2onの電圧レベルは、二次側導通時間T2onに比例する。
T2on_set決定回路103は、二次側導通時間T2onの基準値を決定する基準値決定回路の一例である。T2on_set決定回路103は、決定した基準値に対応する電圧レベルを有するV2on_set信号を出力する。このときの決定した基準値と、V2on_set信号の電圧レベルとの関係は、例えば、二次側導通時間T2onと、信号V2onとの関係と同じである。つまり、決定した基準値とT2onとが等しい場合、V2on_set信号と信号V2onとの電圧レベルは等しくなる。
周波数制御回路104は、周波数変調回路104aと誤差増幅器104bとを備え、スイッチング素子5のオンの周波数を決定する。具体的には、周波数制御回路104は、二次側導通時間T2onと、T2on_set決定回路103によって決定された基準値T2on_setとの差が小さくなるように、スイッチング素子5のオンの周波数を変化させるためのCLOCK信号を出力する。
周波数制御回路104は、例えば、T2onとT2on_setとが等しくなる、又は、その差がより小さくなるようにスイッチング素子5のオンの周波数を変化させるためのCLOCK信号を出力する。
誤差増幅器104bは、T2on_set決定回路103から入力されるV2on_set信号と、T2on測定回路102aの出力信号V2onとを比較する。V2on_set信号と、信号V2onとの差を算出し、算出した差を増幅した出力信号EAOを周波数変調回路104aに出力する。つまり、誤差増幅器104bは、T2on_set決定回路103によって決定された基準値と、T2on測定回路102aによって測定されたT2onとの比較を行い、T2onと基準値との差が大きい程、電圧レベルが大きくなるような信号EAOを出力する。
周波数変調回路104aは、周期的にハイレベルとローレベルとを繰り返すパルス信号をCLOCK信号として発振制御回路107に出力する回路である。周波数変調回路104aは、誤差増幅器104bからの出力信号EAOに応じて、CLOCK信号の周期を変調させる機能を有する。具体的には、スイッチング素子5がオフしている期間において、TR端子の電圧がゼロになった時点からCLOCK信号がハイレベルになるまでの時間を出力信号EAOによって変化させるように、CLOCK信号の周期を変調させる。例えば、信号EAOが大きい程、スイッチング素子5のオンの周波数が大きくなるように、CLOCK信号を出力する。
一次電流検出回路105は、一次巻線3a及びスイッチング素子5に流れる電流(一次電流)を検出し、検出した電流の電流値に基づいた信号Vpを電流比較回路106に出力する。例えば、一次電流検出回路105は、電圧レベルが一次電流の電流値に比例するような信号Vpを出力する。
電流比較回路106は、比較器106aとAND回路106bとを備え、一次電流の大きさに基づいて、スイッチング素子5をオフにするための信号を発振制御回路107に出力する。具体的には、電流比較回路106は、一次電流検出回路105によって検出された一次電流とILIMIT決定回路111によって決定された所定の閾値(後述するILIMIT)とを比較する。そして、一次電流が所定の閾値(後述するILIMIT)に等しくなった場合に、スイッチング素子5をターンオフするための信号を出力する。
比較器106aは、ILIMIT決定回路111の出力VLIMITと一次電流検出回路105の出力Vpとを比較する。そして、比較器106aは、Vp<VLIMITの場合にはローレベル信号を、Vp≧VLIMITの場合にはハイレベルの信号をAND回路106bに出力する。
AND回路106bは、比較器106aの出力と発振制御回路107の出力との論理積演算を行い、発振制御回路107が備えるRSフリップフロップ107bのRESET端子に、論理積演算の結果の信号を出力する。
発振制御回路107は、NAND回路107aと、RSフリップフロップ107bと、ゲートドライバ107cとを備え、スイッチング素子5の制御端子(ここでは、ゲート端子)に接続され、スイッチング素子5のオンとオフの切り替えを制御する。
RSフリップフロップ107bには、周波数変調回路104aからCLOCK信号がSET端子に入力され、AND回路106bから一次電流の制御結果に基づいた信号が入力される。RSフリップフロップ107bは、SET端子とRESET端子とに入力される信号に基づいて、NAND回路107aへ信号を出力する。
NAND回路107aは、レギュレータ101の出力と、RSフリップフロップ107bの出力との否定論理積演算を行い、ゲートドライバ107cに、否定論理積演算の結果の信号を出力することで、ゲートドライバ107cにスイッチング素子5をスイッチングさせる。
結果的には、発振制御回路107は、周波数変調回路104aからCLOCK信号が出力されるタイミングでスイッチング素子5がターンオンし、比較器106aの入力信号がVp=VLIMITとなるタイミングでスイッチング素子5がターンオフするように構成されている。
一次電流傾き検出回路108には、一次電流検出回路105の出力Vpが入力され、スイッチング素子5がターンオンした時からTdet時間後のVpを検出し、検出した値をVpdとしてインダクタンス予測回路110に出力する。つまり、一次電流傾き検出回路108は、一次電流検出回路105によって検出された一次電流の単位時間当たりの変化を、一次電流の傾きとして検出する。
入力電圧検出回路109は、入力電圧検出部7から出力される入力電圧VINに比例した電圧が入力され、その入力信号に基づいた出力信号VINdをインダクタンス予測回路110に出力する。例えば、出力信号VINdは、電圧レベルが入力電圧VINに比例するような信号である。
インダクタンス予測回路110は、入力電圧検出回路109によって検出された入力電圧と、一次電流傾き検出回路108によって検出された一次電流の傾きとを用いて、一次巻線3aのインダクタンス値を予測する。具体的には、インダクタンス予測回路110は、VINdに応じて変化するVpdの基準値Vpd_setを持ち、入力されたVpd値がVpd_setより大きいと、ILIMIT決定回路111にVLIMITを高くする信号を出力する。逆に入力されたVpd値がVpd_setより小さいと、ILIMIT決定回路111にVLIMITを低くする信号を出力する。
ILIMIT決定回路111は、一次電流の最大値となる閾値を決定する電流閾値決定回路の一例である。具体的には、ILIMIT決定回路111は、インダクタンス予測回路110から入力される信号に基づいて、VLIMITを変化させる。上述のように、発振制御回路107がVp=VLIMITとなるタイミングでスイッチング素子5をターンオフするように構成されているので、VLIMITは、一次電流のピーク値Ippを決定するための閾値である。
なお、本実施の形態では、T2on_set決定回路103と、周波数制御回路104と、ILIMIT決定回路111と、電流比較回路106と、発振制御回路107とから、スイッチング決定回路を構成していると言える。ここで、スイッチング決定回路とは、一次巻線3aに流れる一次電流と、二次電流が流れる時間である二次側導通時間が比例関係を保つように、スイッチング素子5のオンとオフとの切り替えを制御する回路であり、インダクタンス予測回路110によって予測されたインダクタンス値の大きさにより、一次巻線3aに流れる一次電流と、二次電流が流れる時間である二次側導通時間の比例関係における比例係数を変化させる。
次に、以上の構成に示すスイッチング電源装置100のスイッチング動作について説明する。まずは、二次側導通時間T2onを測定する動作について説明する。
図2は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100の動作中に、各素子に現れる電圧又は電流を示す図である。具体的には、図2には、フライバック電源であるスイッチング電源装置100において、スイッチング素子5のスイッチング動作における、スイッチング素子5のドレイン−ソース間の電圧VDSと、一次巻線3aに流れる電流である一次電流Ipと、二次巻線3bに流れる電流である二次電流Isと、二次巻線3bに現れる電圧である二次巻線電圧Vsと、補助巻線3cに現れる電圧である補助巻線電圧VBとのそれぞれの時間変化を示している。
図2に示すように、スイッチング素子5がオンしている期間には、ドレイン−ソース間電圧VDSがゼロになり一次電流Ipが流れる。一次電流Ipが流れることで、二次巻線3b及び補助巻線3cには負の電圧が誘起される。なお、このとき、二次巻線3bには、ダイオード4aが接続されているので、負の電流は流れずに、二次電流Isはゼロアンペアのままである。
その後、スイッチング素子5がオフすると、二次電流Isが流れるとともに補助巻線3cは、正の電圧VBを出力する。そして、二次電流Isが流れ終わるとともに、補助巻線電圧VBはゼロボルトとなる。
前述の二次側導通時間T2onは二次電流Isが流れている期間を示すので、スイッチング素子5がターンオフしたとき、すなわち、補助巻線電圧VBが正の電圧となったときから補助巻線電圧VBがゼロボルトになるまでの時間を測定することにより、二次側導通時間T2onを測定することが可能である。T2on測定回路102aには、前述したように、TR端子を通して補助巻線電圧VBに比例する電圧が入力される。このため、T2on測定回路102aは、入力される電圧が正の電圧になってからゼロボルトになるまでの時間を、二次側導通時間T2onとして測定することが可能である。
誤差増幅器104bは、前述したように、T2on_set決定回路103から入力されるV2on_set信号と、T2on測定回路102aの出力信号V2onとを比較し、その差分を増幅して信号EAOを出力している。詳しくは、V2onがV2on_setよりも大きくなったときに、出力信号EAOは正となるように設定されている。
続いて、出力信号EAOと、スイッチング素子5のオンの周波数、及び一次電流のピーク値との関係について説明する。
図3Aは、誤差増幅器104bの出力信号EAOとスイッチング素子5の発振周波数との関係の一例を示す図である。
周波数変調回路104aは、図3Aに示すように信号EAOが大きくなる程、スイッチング素子5の発振周波数Freqが大きくなるように、CLOCK信号を出力する。つまり、周波数変調回路104aは、信号EAOが大きい程、すなわち、T2onと基準値との差が大きい程、CLOCK信号の周波数が大きくなるように、CLOCK信号を発振制御回路107に出力する。
T2onと基準値との差が大きい程、CLOCK信号の周波数が大きくなるので、すなわち、スイッチング素子5がターンオンするタイミングがより早くなる。これにより、発振周波数を大きくすることで、供給エネルギの低下を防ぎ、出力電圧VOを安定化させている。
図3Bは、誤差増幅器104bの出力信号EAOと一次電流の最大値Ippとの関係の一例を示す図である。
ILIMIT決定回路111は、上述したように出力信号VLIMITにより一次電流Ipの三角波形のピーク値Ippを決定する機能を持つが、ILIMIT決定回路111は信号EAOに応じて出力信号VLIMITを変化させる機能を持たない。このため、一次電流のピーク値Ippは信号EAOにより変化しないので、図3Bに示すように、信号EAOに対して一次電流のピーク値Ippは、一定値となる(以下、このVLIMITにより設定された一次電流のピーク値をILIMITとする)。
ここで、二次側導通時間T2onと出力電圧VOとの関係について考察する。図2に示された二次電流Isが流れている時の二次電流Isの傾きは、『(VO+VF)/Ls』(VF:ダイオード4aの順方向電圧、Ls:二次巻線3bのインダクタンス値)で表される。このため、二次電流のピーク値Ispと、二次側導通時間T2onとの関係は、以下の式2に示すようになる。
Isp=T2on×(VO+VF)/Ls (式2)
なお、VOは出力電圧、Lsは二次巻線3bのインダクタンス値、VFはダイオード4aの順方向電圧である。
ここで、以下の式3及び式4の関係が成り立つ。
Isp=Ipp×Np/Ns (式3)
Ls=Lp×Ns2/Np2 (式4)
なお、Npは一次巻線3aの巻数、Nsは二次巻線3bの巻数、Lpは一次巻線3aのインダクタンス値である。
このため、上記の式1が成り立ち、この関係を用い、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100では、二次側導通時間T2onにより出力電圧VOを検出している。
続いて、実際に出力電流IOが変動した場合について図4A〜図4Cを用いて説明する。
図4Aは、本実施の形態に係る出力電流IOと発振周波数Freqとの関係の一例を示す図である。図4Bは、本実施の形態に係る出力電流IOと一次電流のピーク値Ippとの関係の一例を示す図である。図4Cは、本実施の形態に係る出力電流IOと出力電圧VOとの関係の一例を示す図である。
本実施の形態に係るスイッチング電源装置100では、出力電流IOが大きくなったときにわずかに発生する出力電圧VOの低下とその変化量とを、二次側導通時間T2onによって検出する。検出したT2onの大きさは、上述したように最終的に誤差増幅器104bの出力信号EAOに現れる。
例えば、出力電流IOが大きくなった場合、出力電圧VOがわずかに低下する。式1に示すように、出力電圧VOと二次側導通時間T2onとは反比例の関係にあるので、出力電圧VOが低下した場合、二次側導通時間T2onは大きくなる。したがって、二次側導通時間T2onと閾値との差は大きくなるので、信号EAOは大きくなる。これにより、発振周波数Freqが大きくなり、出力電圧VOを安定化させることができる。
以上のように、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、図4A及び図4Bに示すように出力電流IOが大きくなったとき、一次電流のピーク値Ippは一定のまま、発振周波数Freqが高くなるように制御を行う。また、誤差増幅器104bのゲインを高く設定することで、二次側導通時間T2onをほぼ一定にしたまま、発振周波数Freqの制御が可能である。
上述の式1に示すように、二次側導通時間T2onは出力電圧VOと反比例の関係にあり、その他のパラメータである二次巻線Ns、一次巻線Np、一次インダクタンス値Lp、一次電流ピーク値Ipp、二次側整流ダイオードの順方向電圧VFは、出力電流IOに対して変化しない値である。このため、出力電流IOを変化させたときに二次側導通時間T2onを一定にすることができれば、図4Cに示すように、出力電圧VOを一定にできることになり定電圧特性を達成することができる。
以上のように、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100では、『(1)出力電圧VOの検出』は二次側導通時間T2onを検出することで行い、『(2)絶縁された部分の信号の伝達』はトランス3の巻線間で行い、『(3)エネルギの調整を行う方法』については、発振周波数Freqを変化させることで実施している。
また、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100の特徴は、出力電圧VOの検出に使われる式1に使用されるパラメータの全ての値を変化させていないため、式1の関係を保つのが容易く、制御を単純にできることである。
以下では、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100の効果の具体例を、従来技術である特許文献3に記載の技術と比較することで説明する。特許文献3に記載の技術では、式1の関係を用いて出力電圧を検出するために、式1を変形させた以下の式5を満たすように、二次側導通時間T2onに応じて一次電流のピーク値Ippを変化させている。
Ipp=T2on×(VO+VF)×(Np/Ns)/Lp (式5)
ここで、一次電流のピーク値Ippの変化により出力電力が変化するため、出力電力が変わる時にはT2onとIppとが式5の関係を保ちながら変化することになる。
図5は、出力電圧VOを一定にする場合における二次側導通時間T2onと一次電流のピーク値IPPとの関係の一例を示す図である。
図5に示すように、特許文献3に記載の技術を実現する場合には、スイッチング素子の制御回路が、検出した二次側導通時間T2onに対して図5に示す関係を満たすように、一次電流Ippを変化させる特性を持つ必要があり、この関係性が出力電圧VOの精度に影響を与えることになる。
一方、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100では、一次電流のピーク値Ippを変化させない制御を行うため、スイッチング素子5の制御回路10が一次電流のピーク値として設定したILIMITと、二次側導通時間の基準値T2on_setとの2つの値のみ設定すればよい。つまり、2つの値の関係を設定する必要がない。
2つの技術を比較すると、特許文献3に記載の技術では、Ippを変化させるため、図5のIppとT2onとのグラフの全てのポイントでその関係を保つ必要があり、それが出力電圧の精度に影響を与える。これに対し、本実施の形態では、グラフ中に、ILIMIT、T2on_setと表した1点でのみその関係を満たす必要があり、それが精度に影響を与える。
制御回路を作成する視点から考えると、1点での2値の関係の精度を向上させるよりも、変化している2値の全ての点において2値の関係の精度を向上させることの方が困難であることは明らかである。また、この式5の関係を保つことが出力電圧VOの精度を向上させるため、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、出力電圧VOを向上させるのに有利な方法であると考えることができる。
また、一次電流のピーク値IppはILIMITによって制御され、二次側導通時間T2onはT2on_setによって制御されることを考えると、出力電圧VOを検出するための式である式1は、Ns、Np、Lp、ILIMIT、T2on_set、VFというパラメータを含み、それぞれのパラメータのバラツキが、この出力電圧VOの検出の精度に影響を与えるといえる。したがって、出力電圧VOの検出の精度をより高めるためには、各パラメータのバラツキを考慮に入れてスイッチング素子5を制御することが好ましい。以下では、この中でも影響が大きいと考えられる一次インダクタンス値Lp、一次電流の最大値ILIMIT、二次側導通時間の基準値T2on_setのバラツキの影響を小さくする方法を説明する。
一次電流Ipの三角波形の傾きApはAp=VIN/Lp(VIN:入力電圧)で表されるため、一次インダクタンス値Lpは、Lp=VIN/Apで表される。このため、入力電圧VINと一次電流Ipの傾きApとから、一次インダクタンス値Lpを予測することができる。
インダクタンス予測回路110には、一次電流傾き検出回路108からスイッチング素子5のターンオン時からTdet後の一次電流値Ipに基づいた信号Vdpが入力されるが、これは、一次電流Ipの傾きApに基づいた信号が入力されているのと同じ意味である。また、インダクタンス予測回路110には、入力電圧検出回路109から入力電圧VINに基づいた信号VINdが入力される。具体的には、抵抗7a及び7bによって入力電圧VINを抵抗分割した電圧が入力される。
インダクタンス予測回路110は、VINdに応じて変化するVdpの基準値Vdp_setを持ち、入力されたVdp値がVdp_setより大きいと一次インダクタンス値Lpが小さいと判断し、ILIMIT決定回路111にVLIMITを高くする信号を出力する。逆に、入力されたVdp値がVdp_setより小さいと一次インダクタンス値Lpが大きいと判断し、ILIMIT決定回路111にVLIMITを低くする信号を出力する。
このように、一次インダクタンス値Lpが大きい場合には、一次電流のピーク値Ippを小さくし、一次インダクタンス値Lpが小さい場合には、一次電流のピーク値Ippを大きくする。これにより、一次インダクタンス値Lpが変化した場合であっても、一次電流Ippをその変化に応じて調整することで、結果的に二次側導通時間T2onを一定にすることができる。
図6は、入力電圧VINと一次電流Ipの傾きApとの関係の一例を示す図である。図6に示すように、基準となるインダクタンス値Lp_setと、Apの基準値Ap_setとの間には『Ap_set=VIN/Lp_set』という関係が成り立つように設定する。そして、実際に観測された一次電流の傾き値Apとその基準値Ap_setの差に応じてILIMITを変化させることで、式1による出力電圧検出の精度を向上させることができる。
このように、入力電圧VINと一次電流Ipの傾きApとからインダクタンス値を予測し、予測したインダクタンス値に応じてILIMIT値を変化させることで、式1による出力電圧検出の精度を向上させる。
また、ILIMIT決定回路111とT2on_set決定回路103とはそれぞれ、トリミング回路を備えており、半導体装置11が製造された後の検査工程などにおいて、VLIMIT、及びT2on_setの値を調整することができてもよい。
ここで、この半導体装置11においては、1つの工夫として『ILIMIT/T2on_set』の値を意識し、この値のバラツキを小さくできるようにトリミングを行う。具体的には、ILIMIT値のトリミングを先に行い、『ILIMIT/T2on_set』のバラツキが小さくなるように、T2on_set値のトリミングを行っている。
このようにトリミングすることで、単純にそれぞれの値のトリミングを行った時よりも、『ILIMIT/T2on_set』のバラツキ範囲を小さくすることができる。この方法については、もちろん逆の順番でトリミングを行っても同様の効果がある。
また、この半導体装置11を販売する場合には、この『ILIMIT/T2on_set』のバラツキの大きさをこの半導体装置の性能を示すスペック値として宣言し、販売を行う。つまり、一次電流の閾値と二次側導通時間の基準値との比のバラツキ範囲を、半導体装置11の規格として、ユーザに提示してもよい。
以上のように、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、二次側導通時間T2onを測定することで出力電圧VO及び出力電流IOの変化を検出し、スイッチング素子5のオンの周波数を制御する。出力電圧VOを検出する際には、二次側導通時間T2on以外のパラメータ(一次電流のピーク値Ippなど)が一定値に設定されているので、出力電圧VOの検出精度を向上させることができる。したがって、本実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、スイッチング素子5の制御回路10のバラツキを小さくすることができ、精度の高い安定化した出力電圧を出力することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係るスイッチング電源装置は、実施の形態1に係るスイッチング電源装置100では、スイッチング素子5のオンの周波数(発振周波数)の変化に関わらず、一次電流のピーク値が一定であったのに対して、オンの周波数の変化に基づいて、一次電流のピーク値を変化させる。例えば、一次電流のピーク値が第1電流値で固定されている状態において、オンの周波数が低下した際に、一次電流のピーク値を第1電流値とは異なる第2電流値に非連続的に低下させ、低下させたピーク値の下で、オンの周波数を変動させる。
図7は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置200の回路構成の一例を表すブロック図である。同図に示すスイッチング電源装置200は、図1に示す実施の形態1に係るスイッチング電源装置100と比較して、入力電圧検出部7を備えない点と、T2on測定部102、T2on_set決定回路103、周波数制御回路104、入力電圧検出回路109、インダクタンス予測回路110、及びILIMIT決定回路111の代わりに、T2on測定部202、T2on_set決定回路203、周波数制御回路204、入力電圧検出回路209、インダクタンス予測回路210、及びILIMIT決定回路211を備える点とが異なっている。以下では、実施の形態1と同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
T2on測定部202は、T2on測定回路202aと、T2on信号変換回路202bとを備える。
T2on測定回路202aは、T2on測定回路102aと同様に、T2on検出部6から出力される電圧信号の電圧レベルに基づいて、二次側導通時間T2onを測定し、測定したT2onに対応する電圧レベルを有する信号V2onを出力する。
T2on信号変換回路202bは、T2on測定回路202aと周波数制御回路204との間に挿入されており、例えば、容量と抵抗とにより構成される微分回路である。T2on信号変換回路202bは、T2on測定回路202aの出力信号V2onを時間的に平均化して、周波数制御回路204が備える誤差増幅器204bに出力する。
実施の形態1では、V2onに対してパルスバイパルスで発振周波数Freqを変化させる動作であったが、実施の形態2では、時間的に平均化された値に応じて制御を行う。これにより、実際の動作が安定化することが期待される。
T2on_set決定回路203は、インダクタンス予測回路210から入力される信号VLcに基づいて、二次側導通時間T2onの基準値T2on_setを設定する。具体的には、インダクタンス予測回路210によって検出された一次インダクタンス値Lpが基準値Lp_setよりも大きい場合、T2on_setを大きくし、一次インダクタンス値Lpが基準値Lp_setよりも小さい場合、T2on_setを小さくする。
さらに、T2on_set決定回路203は、ILIMIT決定回路211から入力される信号Vcに基づいて基準値T2on_setを設定する。なお、この処理については、後で図面を用いて説明する。T2on_set決定回路203は、T2on_set決定回路103と同様に、設定した基準値T2on_setを反映させた電圧レベルのV2on_set信号を出力する。
周波数制御回路204は、周波数変調回路204aと、誤差増幅器204bとを備え、スイッチング素子5のオンとオフとの切り替えの周波数を決定する。
周波数変調回路204aは、周波数変調回路104aと同様に、信号EAOが大きい程、スイッチング素子5の発振周波数Freqが大きくなるように、CLOCK信号を出力する。さらに、周波数変調回路204aは、ILIMIT決定回路211から入力される信号に基づいて、発振周波数Freqを変化させる。具体的には、信号EAOと発振周波数Freqとの間には、図8(a)に示すような関係がある。
図8は、実施の形態2に係る信号EAOと、発振周波数Freq及び一次電流のピーク値Ippとの関係の一例を示す図である。図8(a)に示すように、発振周波数Freqは、周波数変調回路204aによって最大値FLIMITが設定されている。
周波数変調回路204aは、図8に示すように、信号EAOの大きさに基づいて発振周波数Freqを変化させる。さらに、一次電流のピーク値Ippの大きさにも基づいて、発振周波数Freqを変化させる。
誤差増幅器204bは、T2on信号変換回路202bによって時間的に平均されたV2onと、T2on_set決定回路203の出力信号V2on_set信号との差を増幅する。増幅された信号である出力信号EAOは、周波数変調回路204aとILIMIT決定回路211とに出力される。
入力電圧検出回路209は、TR端子に接続されており、入力電圧VINを検出する回路である。実施の形態1に係るスイッチング電源装置100は、入力電圧検出部7によって入力電圧の検出を実施していたが、実施の形態2では入力電圧の検出にT2on検出部6を利用する。入力電圧検出回路209は、スイッチング素子5がオンしている期間にTR端子から流出する電流信号を検出することで、検出した電流信号の電流量に基づいた信号VINdをインダクタンス予測回路210に出力する。
図2に示すように、スイッチング素子5がオンしている時には、補助巻線3cの電圧は−VIN×Nb/Npとなる。なお、Nbは、補助巻線3cの巻線数である。これにより、スイッチング素子5がオンしている期間に抵抗6aを介してTR端子から流出する電流量は入力電圧VINに比例する。このため、入力電圧検出回路209の出力信号VINdは、入力電圧VINに基づいた信号となる。
インダクタンス予測回路210は、インダクタンス予測回路110と同様に、入力電圧検出回路209からの出力信号VINdに基づいて、一次インダクタンス値Lpを予測する。実施の形態1に係るインダクタンス予測回路110は、ILIMIT決定回路111に信号を出力しているが、実施の形態2に係るインダクタンス予測回路210は、T2on_set決定回路203に信号を出力する。具体的には、検出した一次インダクタンス値Lpが基準値Lp_setよりも大きいと判断した場合には、T2on_setを大きくする信号を出力する。逆に、検出した一次インダクタンス値Lpが基準値Lp_setよりも小さいと判断した場合には、T2on_setを小さくする信号を出力する。
このように、インダクタンス予測回路210は、入力電圧VINと一次電流Ipの傾きApとから一次インダクタンス値Lpを検出し、検出した一次インダクタンス値に応じてT2on_set値を変化させることで、式1による出力電圧の検出の精度を向上させることができる。
ILIMIT決定回路211は、誤差増幅器204bからの出力信号EAOに基づいて、一次電流のピーク値Ippの閾値となるILIMITを設定する。つまり、本実施の形態では、二次側導通時間T2onに基づいて、具体的には、出力信号EAOに基づいて図8(b)に示すように一次電流のピーク値Ippを変化させている。なお、この点が、図3B、及び図4Bに示したような、一次電流ピーク値Ippを一定に保ったまま、発振周波数Freqが変化する制御を行う実施の形態1とは異なっている。
続いて、出力電流IOが変化する場合の発振周波数Freqと一次電流のピーク値Ippとの変化について説明する。
図9は、実施の形態2に係る出力電流IOと、発振周波数Freq、一次電流のピーク値Ipp、及び出力電圧VOとの関係の一例を示す図である。図9(a)に示すように、発振周波数Freqは、周波数変調回路204aによって最大値FLIMITが設定されている。一次電流のピーク値Ippは、ILIMIT決定回路211によって最大値ILIMITが設定されている。
なお、実施の形態1でも説明したように、出力電流IOの変化に伴う出力電圧VOの変化は、二次側導通時間T2onによって検出され、二次側導通時間T2onによって信号EAOが制御される。信号EAOと発振周波数Freq及び一次電流のピーク値Ippとが、図8に示す関係を有することで、以下に示すように、出力電流IOが変化した場合であっても、出力電圧VOを安定化させることができる。
まず、図9(b)中の一次電流のピーク値IppがILIMITとなっている状態(状態1)から、出力電流IOが小さくなっていく場合を想定する。この場合、一次電流のピーク値Ippは、一定値ILIMITのままであるが、図9(a)に示すように、出力電流IOが小さくなるにつれて発振周波数Freqが低くなる。
発振周波数Freqが閾値FTH1(=FLIMITの1/4)まで低下すると、ILIMIT決定回路211は、一次電流ピーク値IppがILIMIT2(=ILIMITの1/2)となるように、変更したVLIMITを出力する。また、これと同時に、発振周波数Freqが閾値FTH1(=FLIMIT/4)からFLIMITへ変化する(状態2)。
このとき重要なことは、一次電流のピーク値Ipp及び発振周波数Freqの変化の前後で供給エネルギが等しくなっていることである。つまり、ILIMIT決定回路211及び周波数制御回路204は、一次電流のピーク値を低下させる直前と直後とでは、出力部2に供給されるエネルギが等しくなるように、一次電流のピーク値Ippと発振周波数Freqとをそれぞれ変化させる。
例えば、フライバック式の電源の非連続モードにおける供給エネルギは、『Lp×Freq×Ipp2/2』と表される。このため、本実施の形態では、一次電流のピーク値Ippが1/2になったときに、発振周波数Freqが4倍になっているため、この供給エネルギの均衡が保たれている。
また、このとき、ILIMIT決定回路211は、ILIMITを変更したことを示す信号VcをT2on_set決定回路203に出力する。T2on_set決定回路203は、信号Vcを受け取った場合、式1の関係を保つため、T2on_setの値も1/2に変換する。
なお、図9に示すように、本実施の形態において、状態1から状態2への変化と、状態2から状態1への変化とについては、ヒステリシスが設けられている。つまり、図9に示すように状態2から状態1へ復帰するポイントと、状態1から状態2へ変化するポイントにおける発振周波数Freqは等しくなく、差を持っている。このヒステリシスは、電源の動作が状態1と状態2の間で頻繁に変化することを防ぐ効果がある。
なお、上記の説明では説明を分かりやすくするため、状態1から状態2への遷移が発振周波数Freq=FLIMIT/4となったときに発生するように表現をしていたが、状態2から状態1への遷移が発振周波数Freq=FLIMIT/4となったときに発生する方が全体の動作として好ましい。このため、このヒステリシスにより、特に図9においては、状態1から状態2への遷移する点が多少ずれていることを了承されたい。もちろん、この場合においても状態1から状態2への遷移時の発振周波数の変化は4倍で、Ippの変化は1/2であり、状態遷移の直前と直後とにおいて供給エネルギは変化しないように設定されている。
したがって、出力電流IOが変化した場合であっても、供給エネルギは変化しないので、図9(c)に示すように出力電圧VOは一定値を保つことができる。
なお、本実施の形態においては、状態2においてさらに出力電流IOが低くなり、発振周波数Freqが低くなると、状態1から状態2へ遷移するように一次電流のピーク値IppがILIMIT/4まで低下する状態3への遷移が発生する。この遷移については、状態1と状態2の遷移と同様のため詳細な説明を割愛する。
以上に示すように、本実施の形態に係るスイッチング電源装置200は、発振周波数Freqが低下した場合に、一次電流のピーク値Ippを低くした状態で発振周波数Freqを変動させることができる。これにより、実施の形態1では、発振周波数Freqが可聴域まで低下した時にも、一次電流ピーク値Ippが一定であり、高く設定されているため、トランスなど搭載部品の騒音が懸念されたのに対して、本実施の形態に係るスイッチング電源装置200では、搭載部品の騒音を防ぐことが可能となる。
なお、本実施の形態に係るスイッチング電源装置200は、状態1から状態2へ遷移する際に供給エネルギがやや小さくなるように設定してもよい。
図10は、本実施の形態に係る信号EAOと、発振周波数Freq、一次電流のピーク値Ippとの関係の別の一例を示す図である。同図に表したように、状態1から状態2へ遷移する場合において、Ippが1/2に変化する際に、発振周波数Freqは4倍よりもやや低い値に変化しており、供給エネルギはやや小さくなるようになっている。つまり、ILIMIT決定回路211及び周波数制御回路204は、一次電流のピーク値を低下させる直前における、出力部2に供給されるエネルギが、一次電流のピーク値を低下させた直後における、出力部2に供給されるエネルギより大きくなるように、一次電流のピーク値Ippと発振周波数Freqとをそれぞれ変化させる。
図11は、本実施の形態に係る出力電流IOと、発振周波数Freq、一次電流のピーク値Ipp、及び出力電圧VOとの関係の別の一例を示す図である。同図に示すように、出力電流IOの変化に応じて、発振周波数Freqと一次電流のピーク値Ippとは変化する。
図10にも示したように、状態1から状態2へ遷移する場合において、供給エネルギがやや小さくなるように発振周波数Freqと一次電流のピーク値Ippとが変化するので、出力電圧はVOが低下する。逆に、状態2から状態1へ遷移する場合には、出力電圧VOは上昇する。
以下では、上記のように状態の遷移時に供給エネルギを変化させることによる効果について説明する。
ここで、本実施の形態に係るスイッチング電源装置200が、例えば、出力部2にケーブルが接続された電源アダプターのようなものである場合には、このケーブルが抵抗成分を有する。このため、スイッチング電源装置200の出力部2の電圧(スイッチング電源装置200とケーブルとの接続点の電圧)と、ケーブルの先端の電圧とに差が発生する。このとき発生する電圧差は、ケーブルの抵抗値と出力電流値との積であるため、ケーブルの先端の電圧は、出力電流が大きいほど低くなる。
図12は、実施の形態1に係るスイッチング電源装置100の電源動作における出力電流IOと、ケーブルの先端での出力電圧VOとの関係を示す図である。このように、出力電流IOが大きくなるほど、出力電圧VOが低くなることが予想される。
本実施の形態の技術は、このケーブルの先端における出力電圧の変化を補正する技術であり、図11に示したように、状態1から状態2へ遷移すると供給エネルギが変化するため、状態の遷移時に出力電圧が低下する。これにより、出力電流IOが変化した際の出力電圧の変化を小さくすることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子の入力端子に現れる電圧と、入力部に印加される入力電圧とを比較することで、二次側導通時間T2onを測定する。これにより、トランスが補助巻線を必要としないので、本実施の形態に係るスイッチング電源装置は、簡潔な構成で出力電圧を安定化させることができる。
図13は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置300の回路構成の一例を表すブロック図である。同図に示すスイッチング電源装置200は、図1に示す実施の形態1に係るスイッチング電源装置100と比較して、トランス3、及びT2on検出部6の代わりに、トランス33、及びT2on検出部36を備える点と、制御回路電源生成部8を備えない点とが異なっている。以下では、実施の形態1と同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
トランス33は、一次巻線3aと二次巻線3bとを備える。実施の形態1に係るトランス3は、補助巻線3cを備えていたのに対して、トランス33は、補助巻線を備えない。一次巻線3a及び二次巻線3bの接続は、実施の形態1と同様である。
T2on検出部36は、抵抗36a及び36bを備え、一次巻線3aに現れる交流電圧に比例した電圧変化を、半導体装置11のTR端子に入力する。このT2on検出部36は、二次電流対応電圧検出部の一例である。抵抗36aの一端は、一次巻線3aの一端(DRAIN端子)に接続される。抵抗36aの他端と抵抗36bの一端とが互いに接続され、抵抗36bの他端は、接地される。さらに、抵抗36a及び36bの接続点が、TR端子に接続される。
本実施の形態では、T2on測定回路102aは、スイッチング素子5がターンオフした時点から、スイッチング素子5の入力端子であるDRAIN端子の電圧値であるドレイン電圧VDSが、入力電圧VINと等しくなるまでの時間を、二次側導通時間T2onとして測定する。
本実施の形態に係るスイッチング電源装置300が備える他の構成は、実施の形態1と同様の動作を行う。
なお、レギュレータ101は、半導体装置11のDRAIN端子からのみ半導体装置11の内部回路用電源VDDへ電流を供給するように動作する。
これにより、本実施の形態に係るスイッチング電源装置300は、補助巻線を備えることなく、簡潔な構成で出力電圧VOを安定化させることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係るスイッチング電源装置について、図14に基づいて、主に実施の形態1と異なる部分について説明する。
図14は、本発明の実施の形態4に係るスイッチング電源装置400の回路構成の一例を表すブロック図である。
まず、実施の形態4では実施の形態1とは異なり、T2on測定回路102aの出力信号V2onはILIMIT決定回路111に入力される。このILIMIT決定回路111は信号V2onに応じて出力信号VLIMITを変化させる機能を有する。また、周波数設定回路112はパルス信号CLOCKを一定の周期でRSフリップフロップ107bのSET端子に出力する回路であり、これによりスイッチング素子5は一定の周波数でターンオンする。
本実施の形態では、周波数設定回路112と、ILIMIT決定回路と、電流比較回路106と、発振制御回路107とから、スイッチング決定回路が構成されていると言える。ここで、スイッチング決定回路とは、一次巻線3aに流れる一次電流と、二次電流が流れる時間である二次側導通時間が比例関係を保つように、スイッチング素子5のオンとオフとの切り替えを制御する回路であり、インダクタンス予測回路110によって予測されたインダクタンス値の大きさにより、一次巻線3aに流れる一次電流と、二次電流が流れる時間である二次側導通時間の比例関係における比例係数を変化させる。
ILIMIT決定回路111の機能により、信号V2onによって信号VLIMITが変化するため、スイッチング電源装置としては、二次側導通時間T2onに応じて一次電流のピーク値Ipp値が変化することになる。
ここで制御回路10は、上記式5が成り立つように二次側導通時間T2onに応じて一次電流ピークIppが変化するように、T2on測定回路102a、ILIMIT決定回路111、電流比較回路106、それぞれの動作が設定されている。
この実施の形態4では、一次電流のピーク値Ipp値が上記式5のように変化することで出力電圧VOが一定となる特性を実現している。
また、この実施の形態4では、実施の形態1と同様に、『トランスのL値による出力電圧バラツキの補正』を実施することが可能であり、そのための仕組みを搭載している。
実施の形態1と同様に、入力電圧検出回路109は入力電圧に基づいた信号VINdをインダクタンス予測回路110へ出力し、一次電流傾き検出回路108はスイッチング素子5のターンオン時からTdet後の一次電流値Ipに基づいた信号Vdpをインダクタンス予測回路110出力している。
この実施の形態4では、上記式5を満たすように一次電流ピーク値Ippが変化するが、回路上の設定では『Ipp=B×T2on(Bは定数)』を満たすように変化するように設定されている。ここで、インダクタンス予測回路110は、VINdに応じて変化する信号Vdpの基準値Vdp_setを持ち、入力された信号Vdpの値がVdp_setより大きいと一次インダクタンス値Lpが小さいと判断し、ILIMIT決定回路111に定数Bを大きくする信号を出力する。逆に、入力された信号Vdpの値がVdp_setより小さいと一次インダクタンス値Lpが大きいと判断し、ILIMIT決定回路111に定数Bを小さくする信号を出力する。
これにより、一次巻線のインダクタンス値Lpが変化したときにも、それを検出して補正を行い、出力電圧VOのバラツキを小さくすることができる。
また、この実施の形態4に使用されている半導体装置11では、製造された後の検査工程などにおいて、上記定数B値のバラツキを小さくできるよう、B値のトリミングができるようになっており、また、このB値のバラツキの大きさをこの半導体装置11の性能を示すスペック値として宣言し、販売を行う。
ここで、このB値とは、『一次電流ピーク値Ipp/二次側導通時間T2on』で表される値であり、このB値のバラツキを小さくすることは、実施の形態1で『ILIMIT/T2on_set』のバラツキを小さくしたのと、同じ意味合いを持つ。
上記のように、この実施の形態4においても、実施の形態1と同様に、『一次巻線のインダクタンス値のバラツキの補正』、『一次電流ピーク値Ipp/二次側導通時間T2onのバラツキを小さくするためにトリミングを実施すること』を実現することが可能である。したがって、本実施の形態に係るスイッチング電源装置400は、スイッチング素子5の制御回路10のバラツキを小さくすることができ、精度の高い安定化した出力電圧を出力することができる。
以上、本発明に係るスイッチング電源装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を当該実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、前述した実施の形態1〜4に説明した一次インダクタンス値Lpの予測は、記載した内容以外の方法でも、入力電圧VINと一次電流波形の傾きApとから一次インダクタンス値を予想する技術であれば、他の方法であっても同様の効果を実現することができる。
例えば、インダクタンス予測回路110又は210は、ターンオン後のある時点での一次電流値と、その時点からある時間後の一次電流値とを測定し、その差分から一次電流波形の傾きApを類推しても構わない。あるいは、一次電流値がある値に達するまでの時間を測定し、測定した時間から一次電流波形の傾きApを類推しても構わない。
また、T2on信号変換回路202bは、微分回路以外の方法であってもよい。つまり、V2onを時間平均値的な値V2on_onに変換できるものであれば、他の方法であっても問題ない。
例えば、T2on信号変換回路202bは、ある期間内の正確なV2onの平均値をV2on_onとして出力する回路であっても構わない。あるいは、n回分のV2on信号の平均値を出力する回路であっても構わない。
また、実施の形態1及び2では、T2on測定回路102a及び202aは、スイッチング素子5がターンオフした時点から補助巻線電圧VBがゼロになるまでの期間を、二次側導通時間T2onとして測定している。これに対して、補助巻線3cの電圧が出力電圧VOに比例した電圧からゼロボルトに変化する時点を検出できればよいので、その検出値はゼロボルトでなくとも、出力電圧VOに比例した電圧からゼロまでの間のどの値であっても構わない。
また、実施の形態3では、ドレイン電圧VDSが入力電圧VINと等しくなるまでの時間を二次側導通時間T2onとして測定している。これに対して、ドレイン電圧VDSが、入力電圧VINにフライバック電圧が加えられた電圧値から入力電圧VINに変化する時点を検出できればよいので、その検出値は入力電圧VINでなくとも、入力電圧VINにフライバック電圧が加えられた電圧値から入力電圧VINまでの間のどの値であっても構わない。
なお、スイッチング素子5と制御回路10とについては、同一半導体基板上に設けて容易に単一化することができる。したがって、主要な回路部品を単一半導体基板上に設けることで、回路を構成するための部品点数を削減することができ、電源装置として、容易に小型化及び軽量化さらにコスト低減化を実現することができる。また、制御回路10のみを同一半導体基板上に形成し、スイッチング素子とは別の半導体装置としても構わない。
本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子の制御回路のバラツキを小さくすることができ、精度の高い安定した出力電圧を出力することができるという効果を奏し、小型のアダプターや充電器などとして利用することができる。
1 入力部
2 出力部
3、33 トランス
3a 一次巻線
3b 二次巻線
3c 補助巻線
4 出力電圧生成回路
4a、8a ダイオード
4b、8b コンデンサ
5 スイッチング素子
6、36 T2on検出部
6a、6b、7a、7b、36a、36b 抵抗
7 入力電圧検出部
8 制御回路電源生成部
10 制御回路
11 半導体装置
100、200、300、400 スイッチング電源装置
101 レギュレータ
102、202 T2on測定部
102a、202a T2on測定回路
103、203 T2on_set決定回路
104、204 周波数制御回路
104a、204a 周波数変調回路
104b、204b 誤差増幅器
105 一次電流検出回路
106 電流比較回路
106a 比較器
106b AND回路
107 発振制御回路
107a NAND回路
107b RSフリップフロップ
107c ゲートドライバ
108 一次電流傾き検出回路
109、209 入力電圧検出回路
110、210 インダクタンス予測回路
111、211 ILIMIT決定回路
112 周波数設定回路
202b T2on信号変換回路

Claims (17)

  1. 第1入力端子及び第2入力端子を有し、入力電圧が印加される入力部と、
    一端が前記第1入力端子に接続される一次巻線、及び、二次巻線を有するトランスと、
    前記二次巻線に接続され、前記二次巻線に現れる交流電圧を整流及び平滑化することで、出力電圧を生成する出力電圧生成回路と、
    前記出力電圧生成回路によって生成された出力電圧を負荷に出力する出力部と、
    前記一次巻線の他端に接続される第1端子、前記第2入力端子に接続される第2端子、及び、制御端子を備えるスイッチング素子と、
    前記制御端子に接続され、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する制御回路と、
    前記二次巻線に流れる二次電流に対応する電圧レベルを有する第1信号を出力する二次電流対応電圧検出部とを備え、
    前記制御回路は、
    前記二次電流対応電圧検出部によって出力された第1信号の電圧レベルに基づいて、前記二次電流が流れる時間である二次側導通時間を測定する二次側導通時間測定回路と、
    前記二次側導通時間の基準値を決定する基準値決定回路と、
    前記二次側導通時間測定回路によって測定された二次側導通時間と、前記基準値決定回路によって決定された基準値との差が小さくなるように、前記スイッチング素子のオンの周波数を変化させるための第2信号を出力する周波数制御回路と、
    前記一次巻線に流れる一次電流を検出する一次電流検出回路と、
    前記一次電流の第1閾値を決定する電流閾値決定回路と、
    前記一次電流検出回路によって検出された一次電流と前記電流閾値決定回路によって決定された第1閾値とを比較することで、前記一次電流が前記第1閾値に等しくなった場合に、前記スイッチング素子をオフさせるための第3信号を出力する電流比較回路と、
    前記第2信号と前記第3信号とに基づいて、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する発振制御回路とを備える
    スイッチング電源装置。
  2. 前記二次側導通時間測定回路は、さらに、測定した二次側導通時間測定回路に対応する電圧レベルを有する第4信号を出力し、
    前記基準値決定回路は、さらに、決定した基準値に対応する電圧レベルを有する第5信号を出力し、
    前記周波数制御回路は、
    前記第4信号と前記第5信号との差を増幅し、増幅した差を示す第6信号を出力する誤差増幅器と、
    前記誤差増幅器によって出力された第6信号が大きい程、前記オンの周波数が大きくなるように前記第2信号を出力する周波数変調回路とを備える
    請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記電流閾値決定回路は、前記一次電流の第1閾値が第1電流値に設定された第1状態において、前記オンの周波数が第3閾値まで低下した場合に、前記一次電流の第1閾値を前記第1電流値より低い第2電流値に非連続的に低下させ、
    前記周波数制御回路は、前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に低下した場合に、前記オンの周波数を増加させる
    請求項1又は2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記電流閾値決定回路は、前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に設定された第2状態において、前記オンの周波数が、前記第3閾値とは異なる第4閾値まで上昇した場合に、前記一次電流の第1閾値を前記第1電流値に上昇させ、
    前記周波数制御回路は、前記一次電流の第1閾値が前記第1電流値に上昇した場合に、前記オンの周波数を低下させる
    請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記周波数制御回路及び前記電流閾値決定回路は、前記第1状態における前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に低下させる直前と直後とでは、前記出力部に供給されるエネルギが等しくなるように、前記オンの周波数及び前記一次電流をそれぞれ変化させる
    請求項3又は4記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記周波数制御回路及び前記電流閾値決定回路は、前記第1状態における前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に低下させる直前における、前記出力部に供給されるエネルギが、前記一次電流の第1閾値が前記第2電流値に低下させた直後における、前記出力部に供給されるエネルギより大きくなるように、前記オンの周波数及び前記一次電流をそれぞれ変化させる
    請求項3又は4記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記スイッチング電源装置は、さらに、
    前記入力電圧を検出する入力電圧検出部を備え、
    前記二次電流対応電圧検出部は、前記スイッチング素子の前記入力端子に接続され、前記スイッチング素子の入力端子の電圧に基づいた電圧レベルを有する信号を、前記第1信号として出力し、
    前記二次側導通時間測定回路は、前記スイッチング素子がオフした後、前記二次電流対応電圧検出部によって検出された電圧が、前記入力電圧検出部によって検出された電圧よりも高くなっている期間を、前記二次側導通時間として検出する
    請求項1記載のスイッチング電源装置。
  8. 第1入力端子及び第2入力端子を有し、入力電圧が印加される入力部と、
    一端が前記第1入力端子に接続される一次巻線、及び、二次巻線を有するトランスと、
    前記二次巻線に接続され、前記二次巻線に現れる交流電圧を整流及び平滑化することで、出力電圧を生成する出力電圧生成回路と、
    前記出力電圧生成回路によって生成された出力電圧を負荷に出力する出力部と、
    前記一次巻線の他端に接続される第1端子、前記第2入力端子に接続される第2端子、及び、制御端子を備えるスイッチング素子と、
    前記制御端子に接続され、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する制御回路と、
    前記二次巻線に流れる二次電流に対応する電圧レベルを有する第1信号を出力する二次電流対応電圧検出部と、
    前記入力電圧を検出する入力電圧検出部とを備え、
    前記制御回路は、
    前記二次電流対応電圧検出部によって出力された第1信号の電圧レベルに基づいて、前記二次電流が流れる時間である二次側導通時間を測定する二次側導通時間測定回路と、
    前記一次巻線に流れる一次電流を検出する一次電流検出回路と、
    前記一次巻線に流れる一次電流と、前記二次電流が流れる時間である二次側導通時間が比例関係を保つように、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御するスイッチング決定回路と、
    前記一次電流検出回路によって検出された一次電流の単位時間当たりの変化を検出する傾き検出回路と、
    前記入力電圧検出部によって検出された入力電圧と、前記傾き検出回路によって検出された一次電流の単位時間当たりの変化とを用いて、前記一次巻線のインダクタンス値を予測するインダクタンス予測回路とを備え、
    前記スイッチング決定回路は、前記インダクタンス予測回路によって予測されたインダクタンス値の大きさにより、前記一次巻線に流れる一次電流と、前記二次電流が流れる時間である二次側導通時間の比例関係における比例係数を変化させる
    スイッチング電源装置。
  9. 前記スイッチング決定回路は、
    前記二次側導通時間の基準値を決定する基準値決定回路と、
    前記二次側導通時間測定回路によって測定された二次側導通時間と、前記基準値決定回路によって決定された基準値との差が小さくなるように、前記スイッチング素子のオンの周波数を変化させるための第2信号を出力する周波数制御回路と、
    前記一次電流の第1閾値を決定する電流閾値決定回路と、
    前記一次電流検出回路によって検出された一次電流と前記電流閾値決定回路によって決定された第1閾値とを比較することで、前記一次電流が前記第1閾値に等しくなった場合に、前記スイッチング素子をオフさせるための第3信号を出力する電流比較回路と、
    前記第2信号と前記第3信号とに基づいて、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する発振制御回路とを備える
    請求項8記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記基準値決定回路は、前記インダクタンス予測回路によって予測されたインダクタンス値が第2閾値より大きい場合に大きい値になり、前記インダクタンス値が前記第2閾値より小さい場合に小さい値になるように、前記基準値を決定する
    請求項9記載のスイッチング電源装置。
  11. 前記電流閾値決定回路は、前記インダクタンス予測回路によって予測されたインダクタンス値が第2閾値より大きい場合に大きい値になり、前記インダクタンス値が前記第2閾値より小さい場合に小さい値になるように、前記第1閾値を決定する
    請求項9記載のスイッチング電源装置。
  12. 前記スイッチング決定回路は、
    前記スイッチング素子を一定の周期でオンさせる第2信号を出力する周波数設定回路と、
    前記二次側導通時間に応じて前記一次電流の第1閾値を決定する電流閾値決定回路と、
    前記一次電流検出回路によって検出された一次電流と前記電流閾値決定回路によって決定された第1閾値とを比較することで、前記一次電流が前記第1閾値に等しくなった場合に、前記スイッチング素子をオフさせるための第3信号を出力する電流比較回路と、
    前記第2信号と前記第3信号とに基づいて、前記スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御する発振制御回路とを備える
    請求項8記載のスイッチング電源装置。
  13. 前記電流閾値決定回路は、さらに、前記一次電流の第1閾値のトリミングを行うトリミング回路を有し、
    前記基準値決定回路は、さらに、前記基準値のトリミングを行うトリミング回路を有する
    請求項1〜6及び9〜11のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の制御回路を備える半導体装置であって、
    前記制御回路の少なくとも一部は、同一の半導体基板上に形成されている
    半導体装置。
  15. 前記スイッチング素子は、さらに、前記半導体基板上に形成されている
    請求項14記載の半導体装置。
  16. 請求項13記載のスイッチング電源装置におけるトリミング方法であって、
    前記一次電流の第1閾値と前記二次側導通時間の基準値との比のバラツキ範囲を小さくするようにトリミングを行うトリミングステップを含む
    トリミング方法。
  17. 請求項13記載のスイッチング電源装置における規格提示方法であって、
    前記一次電流の第1閾値と前記二次側導通時間の基準値との比のバラツキ範囲を、前記半導体装置の規格としてユーザに提示する提示ステップを含む
    規格提示方法。
JP2009210944A 2009-09-11 2009-09-11 スイッチング電源装置及び半導体装置 Withdrawn JP2011062026A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009210944A JP2011062026A (ja) 2009-09-11 2009-09-11 スイッチング電源装置及び半導体装置
US12/872,388 US8451635B2 (en) 2009-09-11 2010-08-31 Switching power supply device having a constant voltage characteristic and semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009210944A JP2011062026A (ja) 2009-09-11 2009-09-11 スイッチング電源装置及び半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011062026A true JP2011062026A (ja) 2011-03-24

Family

ID=43730394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009210944A Withdrawn JP2011062026A (ja) 2009-09-11 2009-09-11 スイッチング電源装置及び半導体装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8451635B2 (ja)
JP (1) JP2011062026A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018113857A (ja) * 2013-03-13 2018-07-19 パワー・インテグレーションズ・インコーポレーテッド パワーコンバータで用いるためのコントローラ、およびパワーコンバータ
JP2020167859A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 Tdk株式会社 補正回路、及び電源装置

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010124572A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Panasonic Corp スイッチング電源装置
WO2010125751A1 (ja) * 2009-04-27 2010-11-04 パナソニック株式会社 スイッチング電源装置
US8611109B2 (en) * 2010-09-30 2013-12-17 Infineon Technologies Ag Flyback converter with an adaptively controlled rectifier arrangement
CN103094884B (zh) 2011-11-08 2014-07-30 昂宝电子(上海)有限公司 保护开路和/或短路状况下的电源变换系统的系统和方法
US9231486B2 (en) * 2013-03-05 2016-01-05 General Electric Company System and method for information communication between electrically isolated circuits
US9531275B2 (en) * 2013-06-19 2016-12-27 Dialog Semiconductor Inc. Precise output power detection
US20150092456A1 (en) * 2013-09-27 2015-04-02 Leader Electronics Inc. Method for sensing output current of fly-back converter
US9755425B2 (en) * 2014-03-28 2017-09-05 Infineon Technologies Ag Power switch device
DE102014105911A1 (de) * 2014-04-28 2015-10-29 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Parametrisierbares Energieversorgungsgerät
US11234288B2 (en) * 2014-08-25 2022-01-25 Coherent Logix, Incorporated Shared spectrum access for broadcast and bi-directional, packet-switched communications
US9431895B2 (en) * 2014-09-22 2016-08-30 Shanghai Sim-Bcd Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. High power-factor control circuit and power supply
US10243442B1 (en) 2017-11-22 2019-03-26 Power Integrations, Inc. Controller with frequency to on-time converter
CN108303579B (zh) * 2018-01-26 2020-08-25 成都芯源系统有限公司 一种电压检测电路和方法
CN109742964A (zh) * 2018-12-28 2019-05-10 成都芯源系统有限公司 具有输入功率限制的ac/dc变换器的控制电路和方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07170731A (ja) 1993-12-16 1995-07-04 Canon Inc 安定化電源装置
US6747443B2 (en) * 2001-08-31 2004-06-08 Power Integrations, Inc. Method and apparatus for trimming current limit and frequency to maintain a constant maximum power
US6862198B2 (en) * 2001-11-29 2005-03-01 Iwatt, Inc. PWM power converter with digital sampling control circuitry
JP2004229437A (ja) 2003-01-24 2004-08-12 Smk Corp スイッチング電源回路の定電圧出力制御方法と定電圧出力制御装置
US7061780B2 (en) * 2004-09-09 2006-06-13 System General Corp. Switching control circuit with variable switching frequency for primary-side-controlled power converters
US7616004B1 (en) * 2004-10-25 2009-11-10 The United States Of America As Represented By The Department Of The Navy Backplane tester and method of use
JP4889421B2 (ja) 2005-09-22 2012-03-07 パナソニック株式会社 スイッチング電源装置、半導体装置、および制御方法
CN1937383A (zh) * 2005-09-22 2007-03-28 松下电器产业株式会社 开关电源装置、半导体装置以及控制方法
JP4848786B2 (ja) * 2006-02-07 2011-12-28 サンケン電気株式会社 スイッチング電源装置
US7518885B2 (en) * 2006-10-04 2009-04-14 Power Integrations, Inc. Method and apparatus for a control circuit with multiple operation modes
KR100920470B1 (ko) * 2006-11-01 2009-10-08 박찬웅 자기에너지전달소자의 권선 전압으로부터 출력 전류의정보를 검출하는 회로 및 출력 전류를 피드백하는 회로 및프라이머리 피드백에 의해 출력 전류를 제한하는에스엠피에스
US7911808B2 (en) * 2007-02-10 2011-03-22 Active-Semi, Inc. Primary side constant output current controller with highly improved accuracy
US7936159B2 (en) * 2007-03-23 2011-05-03 Power Integrations, Inc. Method and apparatus for a high voltage power supply circuit
US7746050B2 (en) * 2007-04-06 2010-06-29 Power Integrations, Inc. Method and apparatus for controlling the maximum output power of a power converter
JP2009011073A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Panasonic Corp スイッチング電源装置
US7696737B2 (en) * 2007-12-21 2010-04-13 Power Intergrations, Inc. Method and apparatus to control a power supply for high efficiency
US7746673B2 (en) * 2008-05-10 2010-06-29 Active-Semi, Inc. Flyback constant voltage converter having both a PWFM mode and a PWM mode
US8199537B2 (en) * 2009-02-19 2012-06-12 Iwatt Inc. Detecting light load conditions and improving light load efficiency in a switching power converter
US8587967B2 (en) * 2009-06-10 2013-11-19 Texas Instruments Incorporated System and method for indirect control of a converter output

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018113857A (ja) * 2013-03-13 2018-07-19 パワー・インテグレーションズ・インコーポレーテッド パワーコンバータで用いるためのコントローラ、およびパワーコンバータ
JP2020167859A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 Tdk株式会社 補正回路、及び電源装置
JP7275764B2 (ja) 2019-03-29 2023-05-18 Tdk株式会社 補正回路、及び電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20110063879A1 (en) 2011-03-17
US8451635B2 (en) 2013-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011062026A (ja) スイッチング電源装置及び半導体装置
JP5197934B2 (ja) スイッチング電源における出力電力を制限する方法および装置
US9812856B2 (en) Modulation mode control circuit, switch control circuit including the modulation mode control circuit and power supply device including the switch control circuit
TWI568159B (zh) 返馳式電源供應器及其控制電路與控制方法
US9985537B2 (en) Primary sensing of output voltage for an AC-DC power converter
US8670255B2 (en) Utilization of a multifunctional pin combining voltage sensing and zero current detection to control a switched-mode power converter
US8040114B2 (en) Method and apparatus to increase efficiency in a power factor correction circuit
US8295062B2 (en) Switching power supply apparatus and semiconductor device
US20100008109A1 (en) Switching power supply and semiconductor device for switching power supply
JP2004282962A (ja) スイッチング電源回路の定電圧出力制御方法と定電圧出力制御装置
US20110194316A1 (en) Switching power supply device
JP2009011073A (ja) スイッチング電源装置
EP3244524B1 (en) Power converter and control method thereof
JP2009153364A (ja) スイッチング電源装置
JP2011091925A (ja) スイッチング電源装置
TWI778316B (zh) 用於dcx轉換器之閉迴路控制的控制器及用於其之方法
KR20080008034A (ko) 스위칭 모드 파워 서플라이 및 그 구동 방법
US8982584B2 (en) Power supply regulation for ultra-low load and no-load operation
US9190918B2 (en) Controllers and related control methods for generating signals representing an output current to a load in a switched mode power supply
KR101812703B1 (ko) 과전압 반복 방지 회로 및 그 방법, 그리고 이를 이용한 역률 보상 회로
KR20120131521A (ko) 전력 공급 장치 및 그 구동 방법
JP4554243B2 (ja) スイッチング・モード電源の電圧調整回路のコストを削減するための方法
JP2019054678A (ja) 同期整流回路及びスイッチング電源装置
JP2012253900A (ja) スイッチング電源装置及びそれを用いたled照明装置
JP6810150B2 (ja) スイッチング電源装置および半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120821

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20130906