JP4848261B2 - 防音エンクロージャ及び防音エンクロージャの構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発電装置の周囲を覆う防音エンクロージャ及び防音エンクロージャの構築方法に関する。
近年、大型の病院やショッピングセンタ等では、自家発電や非常用電源として、発電装置を設置することが行われている。このような発電装置は、屋外に設置される場合が多く、そのため、発電装置の防水対策が必要となる。また、発電装置の駆動時にはエンジン等の騒音が発生することから、防音対策が必要となる。そこで、発電装置を防音エンクロージャで覆い、防音のみならず防水の対策が施されている(例えば、特許文献1参照)。
このような防音エンクロージャは、本来的には建屋ではなく、鋼板製の防音カバーという位置付けである。従って、建築確認申請を要しない。但し、建築確認が承認され得るに充分な強度を備えた構造となっている。ところが、大型の防音エンクロージャのような場合、防音カバーではなく建屋であると解釈される余地がある。そこで、建築確認申請を行う場合が想定される。
特開2004−353461号公報
ここで、建築確認申請を行う場合の通常の手続として構造計算書を添付することが要請される。この構造計算書の作成に当たっては、鉄骨にパネルを敷設する一般的な鉄骨構造体においては鉄骨が強度部材となるので、建築構造計算用のプログラムに基づいて構造計算を算出することができる。ところが、防音エンクロージャは、鉄骨(柱)のないパネル工法により構築されているので、建築構造計算用のプログラムに基づいて算出することが困難である。
本発明は、上記の実情を鑑みて考え出されたものであり、その目的は、従来のパネル工法の延長で構成されているにも拘らず、建築確認申請に対応できる構造が得られるようにした防音エンクロージャ及び防音エンクロージャの構築方法を提供することである。
本発明者等は、従来のパネル工法の延長で構成されているが、パネル構造の組立方法に工夫を凝らし、建築確認申請に対応できる構築方法を見出した。具体的には以下の通りである。
本発明のうち請求項1記載の発明は、発電装置の周囲を囲むように配設された基礎土台上に立設される壁面部と、壁面部の上端部に支持固定される屋根部とを備えた構造の防音エンクロージャの構築方法であって、内部に吸音材が充填されると共に、一方の表面が多数の吸音孔を有する孔開き鋼板で構成され、他方の表面が吸音孔を有さない鋼板で構成され、両側部にはそれぞれ側部を覆い且つ側部周縁から外方に張り出した張出部を有する第1の連結部材を備えた壁パネルを多数準備し、壁パネル同士を前記一方の表面が屋内側に他方の表面が屋外側に向くようにして前記基礎土台上に起立させ且つ第1の連結部材を付き合わせ状態となるように配置し、この状態で第1の連結部材の張出部同士を固着して隣接する壁パネル同士を連結し、このような壁パネル同士の連結を繰り返して、防音エンクロージャの壁面部を構築する工程と、内部に吸音材が充填されると共に、一方の表面が多数の吸音孔を有する孔開き鋼板で構成され、他方の表面が吸音孔を有さない鋼板で構成され、両側部にはそれぞれ側部を覆い且つ側部周縁から外方に張り出した張出部を有する第2の連結部材を備えた屋根パネルを多数準備し、屋根パネル同士を前記一方の表面が屋内側に他方の表面が屋外側に向くようにして横に並べ且つ第2の連結部材を付き合わせ状態となるように配置し、この状態で第2の連結部材の張出部同士を固着して隣接する屋根パネル同士を連結し、このような屋根パネル同士の連結を繰り返して防音エンクロージャの屋根部を構築する工程と、第2の連結部材における張出部の長手方向両端部と、その両端部をそれぞれ支持固定するための第1の連結部材における張出部の上端部とを連結金具により連結固定することにより、屋根パネルの両端部をそれぞれ壁パネルで支持固定する工程と、を含むことを特徴とする。
上記の構築方法であれば、建築確認申請に対応できる構造が得られる。なぜなら、本発明における第1の連結部材及び第2の連結部材が一般的な鉄骨構造体における鉄骨に相当すると看做すことができる。従って、建築構造計算用のプログラムに基づいて構造計算を算出することが可能となり、建築確認申請に対応できることになるからである。加えて、上記の構築方法であれば、防音エンクロージャを現地で容易に構築することが可能となる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の防音エンクロージャの構築方法であって、前記第1の連結部材は壁パネルの側部開口を閉塞する蓋板を兼ね、前記第2の連結部材は屋根パネルの側部開口を閉塞する蓋板を兼ねることを特徴とする。
上記の如く、第1の連結部材及び第2の連結部材がそれぞれ蓋板を兼ねることにより、部材点数を削減することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の防音エンクロージャの構築方法であって、前記壁パネルは側部開口を閉塞する蓋板を備え、この壁パネルの蓋板に前記第1の連結部材が取り付けられており、前記屋根パネルは側部開口を閉塞する蓋板を備え、この屋根パネルの蓋板に前記第2の連結部材が取り付けられていることを特徴とする。
上記の如く、第1の連結部材及び第2の連結部材がそれぞれ蓋板に取り付けられ構成であれば、第1の連結部材及び第2の連結部材に蓋板を加えた全体が般的な鉄骨構造体における鉄骨に相当すると看做すことができる。従って、パネル組立構造全体の強度がアップする。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の防音エンクロージャの構築方法であって、前記基礎土台上に予め架台を固定しておき、壁パネルを載置板に載せて、この状態で載置板と架台とを固定すると共に、第1の連結部材における張出部の下端部を架台に固定して、壁パネルを基礎土台上に固定する工程を含むことを特徴とする。
上記構成により、壁パネルを基礎土台上に強固に固定することができると共に、固定作業が容易となる。
また、請求項5記載の発明は、発電装置の周囲を囲むように配設された基礎土台上に立設される壁面部と、壁面部の上端部に支持固定される屋根部とを備えた構造の防音エンクロージャであって、前記壁面部は多数の壁パネルから構成されており、各壁パネルは内部に吸音材が充填されると共に、屋内側表面が多数の吸音孔を有する孔開き鋼板で構成され、屋外側表面が吸音孔を有さない鋼板で構成され、両側部にはそれぞれ側部を覆い且つ側部周縁から外方に張り出した張出部を有する第1の連結部材を備えた構造とされ、隣接する壁パネル同士は第1の連結部材の張出部同士の連結により固定されており、前記屋根部は多数の屋根パネルから構成されており、各屋根パネルは内部に吸音材が充填されると共に、屋内側表面が多数の吸音孔を有する孔開き鋼板で構成され、屋外側表面が吸音孔を有さない鋼板で構成され、両側部にはそれぞれ側部を覆い且つ側部周縁から外方に張り出した張出部を有する第2の連結部材を備えた構造とされ、隣接する屋根パネル同士は第2の連結部材の張出部同士の連結により固定されており、前記第2の連結部材における張出部の長手方向両端部がそれぞれ対応する第1の連結部材における張出部の上端部と連結金具を介して固定されることにより、屋根パネルと対応する壁パネルとが連結固定されていることを特徴とする。
上記構成により、建築構造計算用のプログラムに基づいて構造計算を算出することが可能な防音エンクロージャの構造が得られ、建築確認申請に対応できることになる。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の防音エンクロージャであって、前記第1の連結部材は壁パネルの側部開口を閉塞する蓋板を兼ね、前記第2の連結部材は屋根パネルの側部開口を閉塞する蓋板を兼ねることを特徴とする。
上記の如く、第1の連結部材及び第2の連結部材がそれぞれ蓋板を兼ねる構成により、部材点数を削減することができ、製造コストの低減を図ることができる防音エンクロージャを実現することができる。
また、請求項7記載の発明は、請求項5記載の防音エンクロージャであって、前記壁パネルは側部開口を閉塞する蓋板を備え、この壁パネルの蓋板に前記第1の連結部材が取り付けられており、前記屋根パネルは側部開口を閉塞する蓋板を備え、この屋根パネルの蓋板に前記第2の連結部材が取り付けられていることを特徴とする。
上記の如く、第1の連結部材及び第2の連結部材がそれぞれ蓋板に取り付けられ構成であれば、第1の連結部材及び第2の連結部材に蓋板を加えた全体が般的な鉄骨構造体における鉄骨に相当すると看做すことができる。従って、パネル組立構造全体の強度がアップした防音エンクロージャを実現することができる。
また、請求項8記載の発明は、請求項5〜7の何れかに記載の防音エンクロージャであって、基礎土台に架台が固定されており、この架台上に壁パネルが載置される載置板が固定されている共に、第1の連結部材における張出部の下端部が架台に固定されていることを特徴とする。
上記構成により、壁パネルが基礎土台上に強固に固定された防音エンクロージャを実現することができる。
本発明によれば、第1の連結部材及び第2の連結部材が一般的な鉄骨構造体における鉄骨に相当すると看做すことができるので、建築構造計算用のプログラムに基づいて構造計算を算出することが可能となり、建築確認申請に対応できる防音エンクロージャを構築できる。
以下、本発明を実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は実施の形態に係る防音エンクロージャの斜め前方から見た斜視図、図2は実施の形態に係る防音エンクロージャの斜め後方から見た斜視図、図3は実施の形態に係る防音エンクロージャの正面図、図4は実施の形態に係る防音エンクロージャの背面図、図5は実施の形態に係る防音エンクロージャの横断面図、図6は実施の形態に係る防音エンクロージャの縦断面図である。
本実施の形態に係る防音エンクロージャ1は、発電装置2(図5及び図6参照)の周囲を覆って防音及び防水の役割を果たしている。発電装置2は、基礎となるコンクリート製の台板11(図5参照)上に設置されており、発電機3と、該発電機3を駆動するエンジン4とから成る(図5及び図6参照)。なお、エンジン4はレシプロエンジンであってもよく、また、ロータリエンジンであってもよい。また、図5及び図6に示すように、防音エンクロージャ1内には、その他の付属機器、例えば、燃料ガス昇圧機5、熱回収及び空気ユニット6、冷却水及び暖気ユニット7、潤滑油供給ユニット8、配管ブロック9等が備えられている。これらの機器の役割を簡単に説明すると、燃料ガス昇圧機5は防音エンクロージャ1外より供給される燃料ガスをエンジン内(シリンダ内)に送り込むために圧力を上げる機器である。熱回収及び空気ユニット6は、エンジン冷却水、潤滑油を冷却し、その熱を回収するユニットである。冷却水及び暖気ユニット7は、冷却水をエンジンに供給するユニットである。潤滑油供給ユニット8は、エンジン潤滑油をエンジンに供給するユニットである。配管ブロック9は、エンジン本体と補機(上記機器)ユニットを接続するための配管をユニット化したものである。更に、防音エンクロージャ1内には、エンジンの燃焼用空気もしくは冷却用空気を外部から取り込むための複数(本実施の形態では6個、図5及び図6参照)の送風機10が設置されている。
防音エンクロージャ1は、図1及び図2に示すように、下方が開口した大略的に直方体状に形成されている。この防音エンクロージャ1は、発電装置2及び付属機器(燃料ガス昇圧機5、熱回収及び空気ユニット6等)周囲を囲む基礎土台であるコンクリート製の腰壁12上に立設される壁面部1A(図1参照)と、壁面部1Aの上端部に支持固定される屋根部1Bとから構成されている。壁面部1Aは、一対の側壁部1a,1bと前面部1cと背面部1dとから構成されている。屋根部1Bは、中央部が両側部より僅かに突出した傾斜面となっている。これにより、屋根部1Bに落ちた雨水は両側部側に向けて流下するようになっている。この屋根部1Bは、正面視が長方形の複数の屋根パネル15が連接して横設されて構成され、一対の側壁部1a,1bは正面視が長方形の複数の壁パネル16が連接して立設されて構成されている。
また、防音エンクロージャ1の前面部1cには、図5に示すように、壁パネル16が設けられておらず、開口を有する構造とされ、該開口が吸気口19を構成する。そして、この吸気口19に複数の縦型防音ガラリ20が装着されている。本実施の形態では、縦型防音ガラリ20は、上下2段組となって装着されている(図3参照)。また、同様に、防音エンクロージャ1の背面部1dには、図5に示すように、壁パネル16が設けられておらず、開口を有する構造とされ、該開口が排気口21を構成する。そして、この排気口21に横型防音ガラリ22が装着されている。本実施の形態では、横型防音ガラリ22は上下2段組が左右に4組装着されている(図4参照)。
次いで、防音エンクロージャ1の構造を更に詳細に説明する。
図7は屋根パネルの長辺方向に平行な切断線により切断した断面図、図8は屋根パネルの短辺方向に平行な切断線により切断した断面図、図9は壁パネルの短辺方向に平行な切断線により切断した断面図、図10は壁パネルの長辺方向に平行な切断線により切断した断面図、図11は隣接する屋根パネルが隣接する壁パネルに支持固定されている状態を示す斜視図、図12は隣接する屋根パネルが隣接する壁パネルに支持固定されている状態を示す分解斜視図、図13は屋根パネルと壁パネルの連結付近の断面図である。
屋根部1Bを構成する屋根パネル15は、図7及び図8に示すように、屋内側表面15aが多数の吸音孔30を有する孔開き鋼板で構成され、屋外側表面15bが吸音孔30を有さない鋼板で構成され、且つ、その内部にグラスウール等の吸音材18が充填されている。屋根パネル15の長辺方向X1(図1及び図7参照)両端部にはそれぞれ蓋板31が取り付けられており、この蓋板31により屋根パネル15の長辺方向X1両端開口32が閉塞されている。屋根パネル15の短辺方向Y1(図1及び図8参照)両端部にはそれぞれ蓋板を兼ねる第2の連結部材33が取り付けられており、この第2の連結部材33により屋根パネル15の短辺方向Y1両端開口34が閉塞されている。この第2の連結部材33は、屋根パネル15の短辺方向Y1両端開口34を閉塞する本体部33aと、開口34の周縁から外方に張り出した張出部33bを有する。この張出部33bの一方の端部(図11及び図12の右側端部)は屋根パネル15の右側の蓋板よりも外方(図11及び図12参照)に突出して壁パネル16との連結用取付部33b1を構成し、張出部の他方の端部(図示せず)は壁パネル16の左側の蓋板よりも外方に突出して壁パネル16との連結用取付部33b1を構成している。そして、この第2の連結部材33同士が付き合わされた状態で、第2の連結部材33の張出部33b同士が固定されることにより、隣接する屋根パネル15同士が連結固定されている。
なお、張出部33bの上側端部は内側に折り曲げられている。そして、張出部の内側面には、左右方向に所定の間隔をあけて補強部材50(図11及び図12参照)が固着されている。
壁パネル16も屋根パネル15と同様の構成を有しており、図9及び図10に示すように、屋内側表面16aが多数の吸音孔30を有する孔開き鋼板で構成され、屋外側表面16bが吸音孔30を有さない鋼板で構成され、且つ、その内部にグラスウール等の吸音材18が充填されている。壁パネル16の長辺方向X2(図1及び図10参照)両端部にはそれぞれ蓋板35が取り付けられており、この蓋板35により壁パネル16の長辺方向X2両端開口36が閉塞されている。壁パネル16の短辺方向Y2(図1及び図9参照)両端部にはそれぞれ蓋板を兼ねる第1の連結部材40が取り付けられており、この第1の連結部材40により壁パネル16の短辺方向両端開口36が閉塞されている。この第1の連結部材40は、壁パネル16の短辺方向Y2両端開口36を閉塞する本体部40aと、開口36の周縁から外方に張り出した張出部40bとを有する。この張出部40bの長辺方向X2に沿った上端部は壁パネル16の上側の蓋板35よりも上方に突出して屋根パネル15との連結用取付部40b1(図11及び図12参照)を構成し、張出部40bの長辺方向X2に沿った下端部は壁パネル16の下側の蓋板35よりも下方に突出して腰壁12との連結用取付部40b2(図11及び図12参照)を構成している。そして、この第1の連結部材40同士が付き合わされた状態で、第1の連結部材40の張出部40b同士が固定されることにより、隣接する壁パネル16同士が連結固定されている。
なお、張出部40bの外方側端部(図11の手前側端部)は内側に折り曲げられている。そして、張出部40bの内側面には、上下方向に所定の間隔をあけて補強部材51(図11及び図12参照)が固着されている。
また、屋根パネル15と壁パネル16とは、連結金具52により連結固定されている。具体的に説明すると、図13に示すように、連結金具52の両側面を壁パネル18の取付部40b1で挟み込み、更に壁パネル16の取付部40b1の外側表面を屋根パネル15の取付部33b1で挟み込み、このような状態でボルトによって締結されている。
また、腰壁12には、図12に示すように、外側に突出した凸部12Aが形成されており、この凸部12Aの上面にはアンカーボルト53が突出されている。腰壁12上には、I型鋼から成る架台41が設けられている。この架台41には、座板部42aと取付部42bとを有する逆T字状の係止部材42が備えられている。そして、この係止部材42の座板部42aはボルトによって腰壁12上に固定されている。また、壁パネル16は載置板43に載せられて、この状態で載置板43が架台41上に乗載されて固定されている。更に、係止部材42の取付部42aの両側面を隣接する壁パネル16の取付部40b2が挟み込み、ボルトによって固定されている。これにより、壁パネル16が腰壁12上に強固に固定されている。
次いで、上記構造の防音エンクロージャ1の構築方法について説明する。
先ず、発電装置2の周囲にコンクリートを打設して腰壁12を設ける。
次いで、腰壁12上に架台41を取付ける。具体的には、架台41の挿通孔55(図12参照)にアンカーボルト53を挿入してナットにより締結すると共に、座板部42aの挿通孔56(図12参照)にアンカーボルト53を挿入してナットにより締結する。
次いで、隣接する壁パネル16同士を、架台41を介して腰壁12に立設する。具体的には、隣接する壁パネル16同士を第1の連結部材40を付き合わせた状態で載置板43に載置する。そして、隣接する壁パネル16が載置された状態の載置板43を架台41上に載置すると共に、係止部材42の取付部42bの両側面を、隣接する壁パネル16の取付部40b2で挟み込み、ボルトによって固定する。こうして、隣接する壁パネル16が架台41を介して腰壁12に立設固定される。
次いで、第1の連結部材40間に、連結金具52及び挟み板56を挟み込む。そして、ボルトとナットにより、挟み板56を介して第1の連結部材40同士を固定する。これにより、隣接する壁パネル16同士が連結固定される。
次いで、隣接する屋根パネル15同士を連結固定すると共に、連結金具52によって屋根パネル15と対応する壁パネル16とを連結固定する。具体的には、隣接する屋根パネル15同士を第2の連結部材33を付き合わせた状態とし、且つ壁パネル16の取付部40b1の外側表面を屋根パネル15の取付部33b1で挟み込む。そして、このような状態で、第2の連結部材33同士をボルトによって締結して、隣接する屋根パネル15同士を連結固定すると共に、屋根パネル15の取付部33b1と壁パネル16の取付部40b1を連結金具52を介してボルトによって締結して、屋根パネル15の長辺方向の一方の端部と壁パネル16の上端部とを連結固定する。
なお、屋根パネル15の長辺方向の他方の端部に関しても、上記と同様な方法で対応する壁パネル16と連結金具52を介して連結固定する。
こうして、隣接する屋根パネル15同士が連結されると共に、隣接する壁パネル16同士が連結固定され、更に隣接する壁パネル16同士は腰壁12に架台41を介して立設固定されると共に、屋根パネル15の長辺方向両端部が対応する壁パネルによって支持固定される。そして、上記方法を繰り返すことにより、防音エンクロージャの屋根部1B及び屋根部1Bを支持する一対の側壁部1a,1bが構築される。
そして、防音エンクロージャの前面側開口19に、上下2段となるように縦型防音ガラリ20を装着する。また、防音エンクロージャの背面側開口21に、上下2段が左右に4組となるように横型防音ガラリ22を装着する。
こうして、本実施の形態に係る防音エンクロージャ1を現場において容易に構築することができる。
また、上記工法を用いると、鉄骨(柱)のないパネル工法でありながら、第1の連結部材及び第2の連結部材が一般的な鉄骨構造体における鉄骨に相当すると看做すことができる。従って、建築構造計算用のプログラムに基づいて構造計算を算出することが可能となり、建築確認申請に対応できることになる構造が得られることになる。
(その他の事項)
上記実施の形態では、第1の連結部材及び第2の連結部材はそれぞれ蓋板を兼ねていたけれども、壁パネルの側部開口を閉塞する蓋板と第1の連結部材とを別個に備え、且つ屋根パネルの側部開口を閉塞する蓋板と第2の連結部材とを別個に備えるように構成してもよい。このように構成すれば、第1の連結部材及び第2の連結部材に蓋板を加えた全体が般的な鉄骨構造体における鉄骨に相当すると看做すことができる。従って、パネル組立構造全体の強度がアップする。
上記実施の形態では、防音エンクロージャの前面部及び背面部には壁パネルを設けず、全て防音ガラリを装着する構成であったけれども、前面部及び背面部の一部を壁パネルで構成して、残余の領域に防音ガラリを装着するような構成であってもよい。
上記実施の形態では、防音エンクロージャの吸気口に縦型防音ガラリを設け、排気口に横型防音ガラリを設けたけれども、本発明はこれに限定されず、吸気口及び排気口共に縦型防音ガラリを設けるようにしてもよく、また吸気口及び排気口共に横型防音ガラリを設けるようにしてもよく、また吸気口に横型防音ガラリを排気口に縦型防音ガラリを設けるようにしてもよい。但し、縦型防音ガラリは横型防音ガラリに比べて、高価であるため、製造コストの低減の観点からは一方のみを縦型ガラリとするのが好ましい。このような場合、雨水の浸入の防止の観点から吸気側に縦型防音ガラリを設けるのが好ましい。一方、縦型防音ガラリは横型防音ガラリに比べて、圧力損失が大きいため、外気の吸排気効率の観点からは一方のみを横型ガラリとするのが好ましい。このような場合、雨水の浸入の防止の観点から排気側に横型防音ガラリを設けるのが好ましい。なぜなら、横型防音ガラリは縦型防音ガラリよりも防水性が劣るので、台風等の強風を伴う雨の場合に、エンクロージャ内に雨が浸入する問題が生じるとも考えられる。しかしながら、横型防音ガラリが排気側に設けられるので、台風等の強風を伴う雨の場合であっても、エンクロージャ内に雨が浸入することは殆どないと考えられるので、特に問題は生じないからである。
本発明は、発電装置の防音エンクロージャ及び防音エンクロージャの構築方法に好適に実施することができる。
実施の形態に係る防音エンクロージャの斜め前方から見た斜視図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの斜め後方から見た斜視図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの正面図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの背面図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの横断面図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの縦断面図。 屋根パネルの長辺方向に平行な切断線により切断した断面図。 屋根パネルの短辺方向に平行な切断線により切断した断面図。 壁パネルの短辺方向に平行な切断線により切断した断面図。 壁パネルの長辺方向に平行な切断線により切断した断面図。 隣接する屋根パネルが隣接する壁パネルに支持固定されている状態を示す斜視図。 隣接する屋根パネルが隣接する壁パネルに支持固定されている状態を示す分解斜視図。 屋根パネルと壁パネルの連結付近の断面図。
符号の説明
1:防音エンクロージャ
1A:壁面部
1B:屋根部
1a,1b:側壁部
1c:前面部
1d:背面部
2:発電装置
3:発電機
4:エンジン
10:送風機
12:腰壁
15:屋根パネル
16:壁パネル
18:吸音材
19:吸気口
20:縦型防音ガラリ
21:排気口
22:横型防音ガラリ
30:吸音孔
33:第2の連結部材
33a:第2の連結部材33の本体部
33b:第2の連結部材33の張出部
40:第1の連結部材
40a:第1の連結部材40の本体部
40b:第1の連結部材40の張出部
41:架台
43:載置板
52:連結金具

Claims (8)

  1. 発電装置の周囲を囲むように配設された基礎土台上に立設される壁面部と、壁面部の上端部に支持固定される屋根部とを備えた構造の防音エンクロージャの構築方法であって、
    内部に吸音材が充填されると共に、一方の表面が多数の吸音孔を有する孔開き鋼板で構成され、他方の表面が吸音孔を有さない鋼板で構成され、両側部にはそれぞれ側部を覆い且つ側部周縁から外方に張り出した張出部を有する第1の連結部材を備えた壁パネルを多数準備し、壁パネル同士を前記一方の表面が屋内側に他方の表面が屋外側に向くようにして前記基礎土台上に起立させ且つ第1の連結部材を付き合わせ状態となるように配置し、この状態で第1の連結部材の張出部同士を固着して隣接する壁パネル同士を連結し、このような壁パネル同士の連結を繰り返して、防音エンクロージャの壁面部を構築する工程と、
    内部に吸音材が充填されると共に、一方の表面が多数の吸音孔を有する孔開き鋼板で構成され、他方の表面が吸音孔を有さない鋼板で構成され、両側部にはそれぞれ側部を覆い且つ側部周縁から外方に張り出した張出部を有する第2の連結部材を備えた屋根パネルを多数準備し、屋根パネル同士を前記一方の表面が屋内側に他方の表面が屋外側に向くようにして横に並べ且つ第2の連結部材を付き合わせ状態となるように配置し、この状態で第2の連結部材の張出部同士を固着して隣接する屋根パネル同士を連結し、このような屋根パネル同士の連結を繰り返して防音エンクロージャの屋根部を構築する工程と、
    第2の連結部材における張出部の長手方向両端部と、その両端部をそれぞれ支持固定するための第1の連結部材における張出部の上端部とを連結金具により連結固定することにより、屋根パネルの両端部をそれぞれ壁パネルで支持固定する工程と、
    を含むことを特徴とする防音エンクロージャの構築方法。
  2. 前記第1の連結部材は壁パネルの側部開口を閉塞する蓋板を兼ね、前記第2の連結部材は屋根パネルの側部開口を閉塞する蓋板を兼ねることを特徴とする請求項1記載の防音エンクロージャの構築方法。
  3. 前記壁パネルは側部開口を閉塞する蓋板を備え、この壁パネルの蓋板に前記第1の連結部材が取り付けられており、
    前記屋根パネルは側部開口を閉塞する蓋板を備え、この屋根パネルの蓋板に前記第2の連結部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の防音エンクロージャの構築方法。
  4. 前記基礎土台上に予め架台を固定しておき、壁パネルを載置板に載せて、この状態で載置板と架台とを固定すると共に、第1の連結部材における張出部の下端部を架台に固定して、壁パネルを基礎土台上に固定する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の防音エンクロージャの構築方法。
  5. 発電装置の周囲を囲むように配設された基礎土台上に立設される壁面部と、壁面部の上端部に支持固定される屋根部とを備えた構造の防音エンクロージャであって、
    前記壁面部は多数の壁パネルから構成されており、各壁パネルは内部に吸音材が充填されると共に、屋内側表面が多数の吸音孔を有する孔開き鋼板で構成され、屋外側表面が吸音孔を有さない鋼板で構成され、両側部にはそれぞれ側部を覆い且つ側部周縁から外方に張り出した張出部を有する第1の連結部材を備えた構造とされ、隣接する壁パネル同士は第1の連結部材の張出部同士の連結により固定されており、
    前記屋根部は多数の屋根パネルから構成されており、各屋根パネルは内部に吸音材が充填されると共に、屋内側表面が多数の吸音孔を有する孔開き鋼板で構成され、屋外側表面が吸音孔を有さない鋼板で構成され、両側部にはそれぞれ側部を覆い且つ側部周縁から外方に張り出した張出部を有する第2の連結部材を備えた構造とされ、隣接する屋根パネル同士は第2の連結部材の張出部同士の連結により固定されており、
    前記第2の連結部材における張出部の長手方向両端部がそれぞれ対応する第1の連結部材における張出部の上端部と連結金具を介して固定されることにより、屋根パネルと対応する壁パネルとが連結固定されていることを特徴とする防音エンクロージャ。
  6. 前記第1の連結部材は壁パネルの側部開口を閉塞する蓋板を兼ね、前記第2の連結部材は屋根パネルの側部開口を閉塞する蓋板を兼ねることを特徴とする請求項5記載の防音エンクロージャ。
  7. 前記壁パネルは側部開口を閉塞する蓋板を備え、この壁パネルの蓋板に前記第1の連結部材が取り付けられており、
    前記屋根パネルは側部開口を閉塞する蓋板を備え、この屋根パネルの蓋板に前記第2の連結部材が取り付けられていることを特徴とする請求項5記載の防音エンクロージャ。
  8. 基礎土台に架台が固定されており、この架台上に壁パネルが載置される載置板が固定されている共に、第1の連結部材における張出部の下端部が架台に固定されていることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の防音エンクロージャ。
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