JP3892120B2 - 屋根裏の換気構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の屋根裏の換気構造に関し、特に、屋上の床下に設けられた屋根裏の換気構造に関する。
【0002】
【背景の技術】
従来、住宅の屋根裏(或いは、小屋裏ともいう。)には、該屋根裏空間内の換気を行うための換気口が数カ所設けられている。
図8は、従来の屋根裏の換気口の設置場所の一例を示した側面図であって、(a)は切妻屋根100の場合、(b)は屋上バルコニー110の場合を示したものである。
【0003】
図8(a)に示す切妻屋根100の場合には、屋根裏空間101内の高さがある程度確保できるので下部の吸気口102から外気を流入させて、上部の排気口103から屋根裏空間101内の空気を排出するようになっている。なお、寄棟屋根の場合もほぼ同様の換気構造となっている。
一方、図8(b)に示す屋上バルコニー110の場合には、屋上111にバルコニー壁112が設けられ、屋上111が平面となっているので、図8(a)の切妻屋根の場合のように、屋根裏空間113内の高さを高くすることができないため、左右に設けた吸排気口(換気口)114により屋根裏空間113内の換気を行っていた。従って、屋上バルコニー110の場合、切妻屋根100の場合に比べて、換気効率が悪いので(例えば、切妻屋根の1/3程度)、切妻屋根100とほぼ同等の換気を行うためには換気口114の数を増やす必要があった(例えば、切妻屋根の3倍)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記屋上バルコニーの床下の屋根裏空間のように、該屋根裏空間の高さが低い場合、換気口の数が増えるので、住宅の外壁面に多数の換気口114が露出することとなって外観を損ねてしまうという問題点があった。
一方、上記の場合において、換気口の数を増やさなければ屋根裏空間の換気効率が低下してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するために為されたものであって、屋根裏空間の高さが低い場合でも、効率よく屋根裏空間内の換気をすることが可能で、且つ、住宅の外壁面の意匠性に優れた屋根裏の換気構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図2又は図3に示すように、住宅の屋上12の床下に設けられた屋根裏10の換気構造において、周囲が壁体(バルコニー手摺パネル、内壁)15,16で囲まれ、内部に中空部19を有し、前記屋根裏10と連通して前記屋上12の床13に設けられた突出部(フラワーボックス)20と、を備え、
前記屋根裏10の外壁(壁パネル)14に、外部と通じる屋根裏換気口21が設けられ、
前記突出部20の前記壁体15,16に、外部と通じる突出部換気口22が設けられ、
前記突出部20が設けられる前記屋上の床13に、前記屋根裏10と前記突出部20の内部を連通させるための通気口13aが設けられていることを特徴としている。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、住宅の屋上12の床面に周囲が壁体15,16で囲まれて内部に中空部19を有する突出部20が屋根裏10と連通して屋上12の床13に設けられ、この屋根裏10の外壁5に、外部と通じる屋根裏換気口21が設けられ、突出部20の壁体16に、外部と通じる突出部換気口22が設けられている。従って、屋根裏換気口21から流入した空気は、屋根裏10と連通した突出部10の中空部19を通って突出部換気口22から排出されるようになることとなって、例えば、屋上バルコニーの床下に設けられた屋根裏10のように換気口の高低差を付けにくい場合でも、屋根裏換気口21と突出部換気口22の間の垂直方向の距離を確保することによって、屋根裏空間10内の換気効率を高めることが出来る。
【0012】
また、屋根裏空間10内の換気効率を高めることが出来るので、従来よりも住宅の外壁面に露出する屋根裏換気口21の数を減らすことが出来ることとなって、外観上好ましいものとなる。
【0013】
ここで、突出部としては、例えば、屋上バルコニーに設けられるフラワーボックス20やベンチなどがあるが、屋上の床13に突出して設けられ内部に中空部19を有するものであればどのようなものであってもよい。
また、前記突出部20が設けられる前記屋上12の床13に、前記屋根裏10と前記突出部20の内部を連通させるための通気口13aが設けられている。従って、例えば、屋上の床13に任意に通気口13aを設けて、その場所に突出部20が設けられることとなって、突出部20を比較的簡単に設置することが出来るとともに突出部20の取付場所も任意に設定することが出来る。
【0016】
請求項2記載の発明は、例えば、図3に示すように、請求項1に記載の屋根裏10の換気構造において、前記屋根裏換気口21或いは前記突出部換気口22の少なくとも一方に、外部フード21a,22aと換気用スリーブ21b,22bが設けられていることを特徴としている。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、屋根裏換気口21或いは前記突出部換気口22の少なくとも一方に、外部フード21a,22aと換気用スリーブ21b,22bが設けられているので、集中吸排気することが出来ることとなって、より換気効率の向上を図ることが出来る。
【0018】
請求項3記載の発明は、例えば、図3に示すように、請求項2に記載の屋根裏10の換気構造において、前記突出部換気口22に取り付けた前記換気用スリーブ22bの前記突出部20側の先端の換気口22dが上向きにされていることを特徴としている。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、突出部換気口22に取り付けた換気用スリーブ22bの突出部20側の先端の換気口22dが上向きにされているので、屋根裏空間10内の上方の温度の高い空気が排気されることとなってより効率よく換気を行うことができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、例えば、図2又は図3に示すように、請求項1〜3の何れかに記載の屋根裏10の換気構造において、前記突出部20は、前記屋上12の床13に設けられた屋上バルコニーの手摺壁15と、前記手摺壁15よりも内側の屋上12の床13に設けられた内壁16と、前記手摺壁15と前記内壁16との間に設けられ床13に対して水平な水平板18と、からなる箱状体20であることを特徴としている。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、突出部20は、屋上12の床13に設けられた屋上バルコニーの手摺壁15と、この手摺壁15よりも内側の屋上12の床13に設けられた内壁16と、手摺壁15と内壁16とに床13に対して水平に設けられた水平板18と、から構成される箱状体20である。従って、このような箱状体20として、例えば、屋上バルコニーに設けられるフラワーボックス20やベンチなどを利用して突出部換気口22を設けることが出来ることとなって、突出部20を別個に設ける必要がないので、比較的低コストで効率よく屋根裏の換気を行うことが出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る屋根裏の換気構造の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の屋根裏の換気構造を示す屋根裏と屋上の断面図である。
【0023】
図1に示すように、天井板2と屋上3のバルコニー床パネル4の間には、屋根裏1が設けられ、また、外壁としての壁パネル5の上部に、胴差し51を介してバルコニー手摺パネル6が設けられている。
【0024】
前記壁パネル5は、縦桟材(図示省略)と横桟材5a,5aとを矩形状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強桟材(図示省略)を縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体の両面に合板等の面材5b,5bが貼着されたものである。この壁パネル5の前記屋根裏1に通じる部位には、屋根裏1に貫通した屋根裏換気口7が設けられている。
【0025】
前記バルコニー手摺パネル6は、前記壁パネル5と同様に、縦桟材(図示省略)と横桟材6a,6aとを矩形状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強桟材(図示省略)を縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体の両面に合板等の面材6b,6bが貼着されたものである。
【0026】
前記バルコニー床パネル4は、バルコニー手摺パネル6と直角でかつ等間隔に付設されたパネル芯材4a上に敷設されている。また、バルコニー手摺パネル6近傍には、プラスチックからなる換気パイプ8が取り付けられている。
【0027】
前記換気パイプ8の先端部には、エルボ8aが取り付けられ、該エルボ8aの排気口8bはバルコニー手摺パネル6の壁面の反対側に向けられている。
そして、前記屋根裏換気口7から流入された前記屋根裏1内の空気は、換気パイプ8を通って換気パイプ8の排気口8bから外部に排気されるようになっている。
このとき、屋根裏換気口7と換気パイプ8の排気口8aの距離は、910mm以上離すことが望ましい。
また、前記換気パイプ8はバルコニー手摺パネル6の内側の壁面に取り付けるようにしてもよい。
【0028】
以上、上記第1の実施の形態の屋根裏の換気構造によれば、住宅の屋上3のバルコニー床パネル4下に設けられた屋根裏1の壁パネル5の外壁面に、外部と通じる屋根裏換気口7が設けられ、屋上3のバルコニー床パネル4に、屋上3のバルコニー床パネル4から上方に突出して換気パイプ8が屋根裏1と連通されて設けられているので、屋根裏換気口7と換気パイプ8の排気口8bの垂直方向の距離を確保することが出来ることとなって、屋上3のバルコニー床パネル4の下に設けられた屋根裏1内の換気効率を高めることが出来る。
【0029】
また、屋根裏1内の換気効率を高めることが出来るので、従来よりも住宅の外壁面に露出する屋根裏換気口7の数を減らす(例えば、従来の1/3程度)ことが出来ることとなって、外観上好ましいものとなる。
【0030】
また、換気パイプ8は、バルコニー手摺パネル6の内側の壁面に近接して取り付けられているので、換気パイプ8が邪魔になることがないとともに外部から換気パイプ8が見えることがないので意匠上も問題となることがない。
【0031】
[第2の実施の形態]
図2は、本発明に係る第2の実施の形態の屋根裏の換気構造を示す屋根裏と屋上の断面図である。
図2に示す屋根裏の換気構造50は、天井板11と、屋上12のバルコニー床パネル13と、前記天井板11と前記バルコニー床パネル13の間に設けられる屋根裏10と、住宅の壁パネル14の上部に取り付けられたバルコニー手摺パネル15と、前記バルコニー手摺パネル15より内側のバルコニー床パネル13に起立して取り付けられた内壁16と、前記バルコニー手摺パネル15の壁部(図示省略)と前記内壁16のバルコニー手摺パネル13側の側面部16bに長手方向に亘ってそれぞれバルコニー床パネル13から略等しい高さ位置に設けられた断面形状が長方形で長尺の受木17と、この受木17の上面に載置されて取り付けられる合板(水平板)18などにより概略構成されている。
【0032】
前記内壁16は、縦桟材(図示省略)と横桟材16a,16aとを矩形状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強桟材(図示省略)を縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体の両面に合板等の面材16b,16bが貼着されたものであり、この内壁16の長手方向の両側面部16aは、バルコニー手摺パネル15の側壁部15aに取り付けられている(図5参照)。従って、バルコニー手摺パネル15(3面)と内壁16(1面)と前記合板18とによって内部に中空部19を有する箱状体としての屋上フラワーボックス20が形成されるようになっている。
【0033】
前記屋根裏10の外壁となる壁パネル14部には、外部と通じる屋根裏換気口21が設けられ、前記内壁16にも外部と通じる突出部換気口22が設けられている。
さらに前記バルコニー手摺パネル15と内壁16との間のバルコニー床パネル13には、前記フラワーボックス20内の中空部19と連通する通気口13aが設けられている。
従って、屋根裏換気口21から流入した空気は、通気口13aを通って前記フラワーボックス20の中空部19に流入し、前記内壁16の突出部換気口22から外部に排出されるようになっている。
【0034】
また、この場合、図3に示すように、前記屋根裏換気口21及び突出部換気口22にそれぞれ外部フード21a,22a、スリーブ21b,22b、エルボ21c,22cを取り付けてもよい。
このとき、屋根裏換気口21に取り付けられるエルボ21cの換気口21d、突出部換気口22に取り付けられるエルボ22cの換気口22dは、ともに上向きにされている。これにより、屋根裏換気口21の外部フード21aが取り付けられた吸気口21eから流入された空気は上向きのエルボ21cの換気口21dから上方に移動され、さらに突出部換気口22に取り付けられた上向きのエルボ22cの換気口22dには中空部19の上部の温度の高い空気が流入して外部フード22aが取り付けられた排気口22eから排出されることとなり、屋根裏10及び屋上フラワーボックス20内の中空部19の換気効率の向上を図ることが出来る。
【0035】
次に、本発明に係る突出部としての屋上バルコニーのフラワーボックス20の施工方法について図4〜図7を参照して説明する。
まず、第1の工程として、図4に示すように、住宅の壁パネル14の上部に胴差し14aを介してバルコニー手摺壁15を設け、床パネル芯材13bに取り付けたバルコニー床パネル13に通気口13aとなる穴を設ける。この際、通気口13aの大きさとしては、例えば、φ110mm程度とし、通気口の間隔は910mm以上離して設ける。
【0036】
次に、第2の工程として、図5に示すように、内壁16をバルコニー床パネル13に起立させて取り付けるとともに、該内壁16の長手方向側面16aをバルコニー手摺パネル15の内壁部15aに当接させて取り付ける。このとき、予め、前記内壁16の側壁部16bに突出部換気口22となる穴の加工を施しておく。この際、穴の大きさとしては、例えば、φ110mm程度とし、通気口13aの間隔は910mm以上離して設ける。そして、必要な場合には、前記突出部換気口22の外側に外部フード22aを取り付け、該外部フード22aに連結されたスリーブ22bを突出部換気口22に挿入し、該スリーブ22bの先端に排気口22dが上向きとなるようにエルボ22cを取り付ける。
また、内壁16をバルコニー床パネル13に取り付けるときは、パネル芯材13bが位置する場所に釘打ちする。
【0037】
続いて、図6(第3の工程)及び図7(第4の工程)において、前記内壁16と対向する前記バルコニー手摺パネル15の壁部15aと前記内壁16のバルコニー手摺パネル15側の側面部16bに長手方向にわたってそれぞれバルコニー床パネル13から略等しい高さ位置に断面形状が長方形の長尺の受木17を取り付け、この受木17の上面に合板18を接着剤及び釘打ちにより取り付ける。
【0038】
以上説明した第2の実施の形態の屋根裏の換気構造によれば、屋上12のバルコニー床パネル13に、突出部或いは箱状体としてのフラワーボックス20が設けられているので、屋根裏換気口21から流入した空気は、屋根裏10と連通したフラワーボックス20の中空部19を通って突出部換気口22から排出されるようになることとなって、屋上バルコニーの床下に設けられた屋根裏10のように換気口の高低差を付けにくい場合でも屋根裏空間10内の換気効率を高めることが出来る。
【0039】
また、屋根裏空間10内の換気効率を高めることが出来るので、従来よりも住宅の外壁面に露出する屋根裏換気口10の数を減らすことが出来ることとなって、外観上好ましいものとなる。
【0040】
また、フラワーボックス20が取り付けられる屋上12のバルコニー床パネル13に、屋根裏10とフラワーボックス20を連通させるための通気口13aが設けられているので、例えば、屋上12のバルコニー床パネル13に任意に通気口13aを設けて、その場所にフラワーボックス20を取り付けることが出来ることとなって、突出部としてのフラワーボックス20を比較的簡単に設置することが出来るとともに取付場所も任意に設定することが出来る。
【0041】
また、屋根裏換気口21或いは前記突出部換気口22に、それぞれ外部フード21a,22aと換気用スリーブ21b,22bが取り付けられているので、集中吸排気することが出来ることとなって、より換気効率の向上を図ることが出来る。
【0042】
また、突出部換気口22に取り付けたエルボ22cの換気口22dが上向きにされているので、屋根裏空間10内の上方の温度の高い空気が排気されることとなってより効率よく換気を行うことができる。
【0043】
また、突出部として、例えば、屋上バルコニーに設けられるフラワーボックス20やベンチなどを利用して突出部換気口22を設けることが出来ることとなって、突出部を別個に設ける必要がないので、比較的低コストで効率よく屋根裏10の換気を行うことが出来る。
【0044】
なお、突出部換気口22は、フラワーボックス20の場合、バルコニー手摺パネル15側に設けてもよい。
また、突出部は、必ずしも屋上バルコニーの端部に設ける必要はなく中央部に設けてもよい。
また、フラワーボックス20の施工方法は、上記実施の形態に示した方法に限られるものではなく、他の方法を用いてもよいことは無論である。
【0045】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、屋上の床面に周囲が壁体で囲まれて内部に中空部を有する突出部が屋根裏と連通して屋上の床に設けられ、この屋根裏の外壁に、外部と通じる屋根裏換気口が設けられ、突出部の壁体に、外部と通じる突出部換気口が設けられているので、屋根裏換気口から流入した空気は、屋根裏と連通した突出部の中空部を通って突出部換気口から排出されるようになることとなって、例えば、屋上バルコニーの床下に設けられた屋根裏のように換気口の高低差を付けにくい場合でも屋根裏空間内の換気効率を高めることが出来る。また、屋根裏空間内の換気効率を高めることが出来るので、従来よりも住宅の外壁面に露出する屋根裏換気口の数を減らすことが出来ることとなって、外観上好ましいものとなる。
また、前記突出部が取り付けられる前記屋上の床に、前記屋根裏と前記突出部を連通させるための通気口が設けられているので、例えば、屋上の床に任意に通気口を設けて、その場所に突出部を設けることが出来ることとなって、突出部を比較的簡単に設置することが出来るとともに突出部の取付場所も任意に設定することが出来る。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、屋根裏換気口或いは前記突出部換気口の少なくとも一方に、外部フードと換気用スリーブが設けられているので、集中吸排気することが出来ることとなって、より換気効率の向上を図ることが出来る。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、突出部換気口に取り付けた換気用スリーブの突出部側の先端の換気口が上向きにされているので、屋根裏空間内の上方の温度の高い空気が排気されることとなってより効率よく換気を行うことができる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、突出部は、屋上の床に設けた屋上バルコニーの手摺壁と、この手摺壁よりも内側の屋上の床に設けられた内壁と、手摺壁と内壁とに床に対して水平に設けられた水平板と、から構成される箱状体であるので、従って、このような箱状体として、例えば、屋上バルコニーに設けられるフラワーボックスやベンチなどを利用して突出部換気口を設けることが出来ることとなって、突出部を別個に設ける必要がないので、比較的低コストで効率よく屋根裏の換気を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の屋根裏の換気構造を示した屋根裏と屋上の断面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態の屋根裏の換気構造を示す屋根裏と屋上の断面図である。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態の図2と異なる屋根裏の換気構造を示す屋根裏と屋上の断面図である。
【図4】本発明に係るフラワーボックスの施工工程(第1の工程)を示した図である。
【図5】本発明に係るフラワーボックスの施工工程(第2の工程)を示した図である。
【図6】本発明に係るフラワーボックスの施工工程(第3の工程)を示した図である。
【図7】本発明に係るフラワーボックスの施工工程(第4の工程)を示した図である。
【図8】従来の屋根裏の換気口の設置場所の一例を示した側面図であって、(a)は切妻屋根100の場合、(b)は屋上バルコニー110の場合を示したものである。
【符号の説明】
1 屋根裏
2 天井板
3 屋上
4 バルコニー床パネル
5 壁パネル(外壁)
6 バルコニー手摺パネル
7 屋根裏換気口
8 換気パイプ
10 屋根裏
11 天井板
12 屋上
13 バルコニー床パネル
14 壁パネル(外壁)
15 バルコニー手摺パネル
16 内壁
17 受木
18 合板
19 中空部
20 フラワーボックス(突出部)
21 屋根裏換気口
21a 外部フード
21b 換気用スリーブ
22 突出部換気口
22a 外部フード
22b 換気用スリーブ
22d 換気口

Claims (4)

  1. 住宅の屋上の床下に設けられた屋根裏と、周囲が壁体で囲まれ、内部に中空部を有し、前記屋根裏と連通して前記屋上の床に設けられた突出部と、を備え、
    前記屋根裏の外壁に、外部と通じる屋根裏換気口が設けられ、
    前記突出部の前記壁体に、外部と通じる突出部換気口が設けられ、
    前記突出部が設けられる前記屋上の床に、前記屋根裏と前記突出部の内部を連通させるための通気口が設けられていることを特徴とする屋根裏の換気構造。
  2. 前記屋根裏換気口或いは前記突出部換気口の少なくとも一方に、外部フードと換気用スリーブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の屋根裏の換気構造。
  3. 前記突出部換気口に設けられた前記換気用スリーブの前記突出部側の先端の換気口が上向きにされていることを特徴とする請求項2に記載の屋根裏の換気構造。
  4. 前記突出部は、屋上の床に設けられた屋上バルコニーの手摺壁と、前記手摺壁よりも内側の屋上の床面に設けられた内壁と、前記手摺壁と前記内壁との間に設けられ前記床面に対して水平な水平板と、からなる箱状体であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の屋根裏の換気構造。
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