JP2004353461A - パッケージ型発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電装置が屋外に設置される場合であっても、バッテリに対する水気の付着による影響を低減することができ、またバッテリがパッケージ内の冷却風の流れを阻害するようなことをなくして高品質で小型に構成できるパッケージ型発電装置を提供すること。
【解決手段】ベース4上には、エンジン1と発電機2が載置されている。発電機2の上方には、ベース4上に直接支持された架台5が設けられ、この架台5上に制御盤6が搭載されている。発電機2の始動時に電力を供給するバッテリ17は、エンジン1の下側に配置して設けられ、ベース4上に固定されている。これらの機器は、防音壁構造を有するパッケージ12で覆われ、このパッケージ12に設けられた吸気口13および排気口14を介してパッケージ12内が換気されるようになっている。吸気口13から流入した冷却風15は、発電機2およびエンジン1を冷却し、ラジエータ8を通過して排気口14から放出され、バッテリ17は吸気口13か離れた位置で、冷却風15の流れの影響を受けにくい低い位置に置かれる。
【選択図】 図1
【解決手段】ベース4上には、エンジン1と発電機2が載置されている。発電機2の上方には、ベース4上に直接支持された架台5が設けられ、この架台5上に制御盤6が搭載されている。発電機2の始動時に電力を供給するバッテリ17は、エンジン1の下側に配置して設けられ、ベース4上に固定されている。これらの機器は、防音壁構造を有するパッケージ12で覆われ、このパッケージ12に設けられた吸気口13および排気口14を介してパッケージ12内が換気されるようになっている。吸気口13から流入した冷却風15は、発電機2およびエンジン1を冷却し、ラジエータ8を通過して排気口14から放出され、バッテリ17は吸気口13か離れた位置で、冷却風15の流れの影響を受けにくい低い位置に置かれる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベース上に発電機、エンジンおよび発電機を始動するバッテリを搭載して周囲をパッケージで覆ったパッケージ型発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に大型の病院やショッピングセンタ等では、自家発電や非常用電源として、あるいは熱電併用としてパッケージ型発電装置を設置することがある。パッケージ型発電装置は、ディーゼル、ガソリン等のエンジンや交流発電機等の発電機をパッケージ内に備え、発電機は、始動時にはバッテリから給電されて駆動され、始動後はエンジンにより駆動されて発電するようになっている。
【0003】
図2(a)は一般的なパッケージ型発電装置の全体を、正面側の側壁を開口して示す正面図、図2(b)は図2(a)の側面図である。図2(a)および(b)において、エンジン1と発電機2は、水平方向に直結されてそれぞれ防振ゴム3を介してベース4上に載置されている。発電機2の上方には、ベース4上に直接支持された架台5が設けられ、この架台5上に制御盤6とバッテリ7が搭載されている。制御盤6は発電装置を運転制御するものであり、バッテリ7は発電機2に始動時の電力を供給するものである。
【0004】
エンジン1の側方には、エンジン1の廃熱を冷却水により熱交換するラジエータ8が設けられ、また上方には、排ガスサイレンサー9が設けられている。排ガスサイレンサー9は、フレキシブル配管10を介してエンジン1に連結され、排気管11を介して後述するパッケージ外部に連通され、エンジン1を駆動している際に発生する排ガスを消音して外部に排出するようになっている。これらの機器の周囲は、内壁に吸音材を取付ける等の処理を行った防音壁構造を有するパッケージ12で覆われ、パッケージ12に設けられた吸気口13および排気口14を介してパッケージ12内が換気されるようになっている。
【0005】
このパッケージ12内の換気は、次のようにして行われる。エンジン1が回転することにより図示しないプーリを介して連結されたラジエータファンが回転し、矢印で示す冷却風15が吸気口13から吸い込まれる。冷却風15は、発電機2とエンジン1の表面から放出される熱を冷却しながら流れてラジエータ8を通過する。ラジエータ8は、パッケージ12内を区分する仕切り壁16に取付けられており、冷却風15はラジエータ8部分だけを通過してラジエータ8の冷却水を冷却した後、排気口14よりパッケージ12外部へと放出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パッケージ12外部から冷却風15を取り入れてパッケージ12内の換気を行うパッケージ型発電装置においては、その設置が屋外である場合、発電装置の運転中に雨水等の水気を含む空気がパッケージ12内に吸い込まれる可能性がある。パッケージ12内に水気が浸入すると、パッケージ型発電装置内部にある電気品が絶縁不良による故障を発生し、発電装置が起動不能となるおそれがある。とりわけ、起動することが絶対条件となる非常用の発電装置においては、バッテリ7は、その用途を達成する上で最も重要な電気品である。
【0007】
上記従来のパッケージ型発電装置において、バッテリ7は、架台5上に設置され、その充電部には絶縁キャップが被せられて水気の付着による故障を回避し、信頼性を確保しているが、以下のような問題がある。
【0008】
バッテリ7は、パッケージ12の吸気口13に近い場所に設置されており、発電装置の運転中にパッケージ12内の換気が行われて雨水等の水気が浸入すると、充電部に水気が付着する可能性が高く、水気の付着の状態によっては絶縁不良等の故障を発生させるおそれがある。
【0009】
またバッテリ7は、架台5上に設置されて吸気口13から流入する冷却風15の流路上に置かれており、冷却風15の流れを阻害しているので、バッテリ7の周囲に冷却風15の流路を確保するためにパッケージ12が大型化するという問題がある。
【0010】
さらにバッテリ7は、架台5上の高い場所に設置されているため、点検、交換などのメンテナンス性が悪く、しかもパッケージ12内の高い場所は、周囲温度も若干高いことにより、また架台5を介して増幅される振動の影響を受けたりしてバッテリ7の寿命を短くする恐れがある。
【0011】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、発電装置が屋外に設置される場合であっても、バッテリに対する水気の付着による影響を低減することができ、またバッテリがパッケージ内の冷却風の流れを阻害するようなことをなくして高品質で小型に構成できるパッケージ型発電装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ベース上に発電機、エンジンおよび発電機を始動するバッテリを搭載して周囲をパッケージで覆い、このパッケージに設けた吸気口および排気口を介してパッケージ内の空気を換気するパッケージ型発電装置において、バッテリをエンジンの下側に配置したことを特徴とする。
【0013】
このように構成すれば、バッテリがパッケージの吸気口から離れた位置に置かれ、しかもエンジンが冷却風に対する遮蔽物となるため、冷却風の流入に伴って浸入した雨水等の水気がバッテリに付着することが少なくなり、絶縁不良等の故障の発生を回避してバッテリの信頼性を向上することができる。しかもバッテリが冷却風の流路を塞ぐことがなくなり、冷却風の流路が確保されることにより、パッケージを大型化する必要もなくなる。
【0014】
この場合、制御盤は発電機の上方に設置し、バッテリはエンジンの下側の制御盤側に寄せて配置することにより、制御盤の操作性を維持し、また設置スペースを大きくすることなく、バッテリと制御盤との配線距離も短くしてバッテリを設置することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1(a)は本発明によるパッケージ型発電装置の全体を、正面側の側壁を開口して示す正面図、図1(b)は図1(a)の側面図である。図1(a)および(b)において、ベース4上には、防振ゴム3を介して、直結したエンジン1と発電機2が載置されている。発電機2の上方には、ベース4上に直接支持された架台5が設けられ、この架台5上に発電装置を運転制御する制御盤6が設置されている。発電機2の始動時に電力を供給するバッテリ17は、ベース4とエンジン1との間の空間を利用してエンジン1の下側に配置して設けられ、ベース4上に固定されている。なお、バッテリ17は、発電機2の上方に配置された制御盤6に対して、エンジン1の下側の位置で、かつ制御盤6側に寄せて配置することが望ましい。
【0016】
一方、エンジン3の側方には、エンジン3の廃熱を冷却水に熱交換するラジエータ8が設けられ、また上方には、排ガスサイレンサー9が設けられている。排ガスサイレンサー9は、フレキシブル配管10を介してエンジン3に連結され、排気管11を介してパッケージ12外部に連通され、エンジン3を駆動している際に発生する排ガスを消音して外部に排出するようになっている。
【0017】
これらの機器は、周囲が内壁に吸音材を取付ける等の処理を行った防音壁構造を有するパッケージ12で覆われ、このパッケージ12の発電機2側の側壁に設けられた吸気口13およびエンジン1側の側壁に設けられた排気口14を介してパッケージ12内が換気されるようになっている。
【0018】
このパッケージ12内の換気は、次のようにして行われる。エンジン1の回転により図示しないプーリを介して連結されたラジエータファンが回転することによって冷却風15が矢印で示すように吸気口13から吸い込まれる。冷却風15は、発電機2とエンジン1を冷却してパッケージ12内を区分けする仕切り壁16に取付けられたラジエータ8を通過し、ラジエータ8を冷却した後、排気口14よりパッケージ12外部へと放出される。
【0019】
従って、本実施の形態においては、バッテリ17がパッケージ12の吸気口13から離れた場所に配置され、かつバッテリ7に対してエンジン1が冷却風15の流れに対する遮蔽物となるために、発電装置の運転中に冷却風15の流入に伴ってパッケージ12内に浸入した雨水等の水気がバッテリ17に付着しづらくなり、水気の付着による絶縁不良の発生を低減してバッテリ17の信頼性を向上することができる。
【0020】
また制御盤6は発電機2の上方の適当な高さ位置に設置されて操作性が維持され、バッテリ17はエンジン1の下側の制御盤6側に寄せて配置されていることにより、設置スペースを大きくすることなく、バッテリ17と制御盤6との配線距離も短くしてバッテリ17を設置することができる。
【0021】
しかもバッテリ17は、冷却風15の流路から離れた位置に置かれるため、冷却風15の流れを阻害することがなくなり、冷却風の流路が十分に確保されることにより、パッケージ12を大型化する必要もなくなる。
【0022】
またバッテリ17は、ベース4上の低い位置に配置されるため、点検・交換等のメンテナンス性が向上し、さらに周囲温度も若干低くなり、振動も低減されるため、設置環境向上によるバッテリ17の長寿化が期待できる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バッテリをエンジンの下側に配置することにより、バッテリ、ひいては発電装置が雨水等の水気の影響を受けづらくなることにより信頼性の向上が図れ、また冷却風の流れの阻害要因が除かれることによりパッケージの小型化が図れる等、高品質で小型のパッケージ型発電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるパッケージ型発電装置の全体を、正面側の側壁を開口して示す正面図、(b)は(a)の側面図である。
【図2】(a)は一般的なパッケージ型発電装置の全体を、正面側の側壁を開口して示す正面図、(b)は(a)の側面図である。
【符号の説明】
1…エンジン
2…発電機
3…防振ゴム
4…ベース
5…架台
6…制御盤
7,17…バッテリ
8…ラジエータ
9…排ガスサイレンサー
10…フレキシブル配管
11…排気管
12…パッケージ
13…吸気口
14…排気口
15…冷却風
16…仕切り壁
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベース上に発電機、エンジンおよび発電機を始動するバッテリを搭載して周囲をパッケージで覆ったパッケージ型発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に大型の病院やショッピングセンタ等では、自家発電や非常用電源として、あるいは熱電併用としてパッケージ型発電装置を設置することがある。パッケージ型発電装置は、ディーゼル、ガソリン等のエンジンや交流発電機等の発電機をパッケージ内に備え、発電機は、始動時にはバッテリから給電されて駆動され、始動後はエンジンにより駆動されて発電するようになっている。
【0003】
図2(a)は一般的なパッケージ型発電装置の全体を、正面側の側壁を開口して示す正面図、図2(b)は図2(a)の側面図である。図2(a)および(b)において、エンジン1と発電機2は、水平方向に直結されてそれぞれ防振ゴム3を介してベース4上に載置されている。発電機2の上方には、ベース4上に直接支持された架台5が設けられ、この架台5上に制御盤6とバッテリ7が搭載されている。制御盤6は発電装置を運転制御するものであり、バッテリ7は発電機2に始動時の電力を供給するものである。
【0004】
エンジン1の側方には、エンジン1の廃熱を冷却水により熱交換するラジエータ8が設けられ、また上方には、排ガスサイレンサー9が設けられている。排ガスサイレンサー9は、フレキシブル配管10を介してエンジン1に連結され、排気管11を介して後述するパッケージ外部に連通され、エンジン1を駆動している際に発生する排ガスを消音して外部に排出するようになっている。これらの機器の周囲は、内壁に吸音材を取付ける等の処理を行った防音壁構造を有するパッケージ12で覆われ、パッケージ12に設けられた吸気口13および排気口14を介してパッケージ12内が換気されるようになっている。
【0005】
このパッケージ12内の換気は、次のようにして行われる。エンジン1が回転することにより図示しないプーリを介して連結されたラジエータファンが回転し、矢印で示す冷却風15が吸気口13から吸い込まれる。冷却風15は、発電機2とエンジン1の表面から放出される熱を冷却しながら流れてラジエータ8を通過する。ラジエータ8は、パッケージ12内を区分する仕切り壁16に取付けられており、冷却風15はラジエータ8部分だけを通過してラジエータ8の冷却水を冷却した後、排気口14よりパッケージ12外部へと放出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パッケージ12外部から冷却風15を取り入れてパッケージ12内の換気を行うパッケージ型発電装置においては、その設置が屋外である場合、発電装置の運転中に雨水等の水気を含む空気がパッケージ12内に吸い込まれる可能性がある。パッケージ12内に水気が浸入すると、パッケージ型発電装置内部にある電気品が絶縁不良による故障を発生し、発電装置が起動不能となるおそれがある。とりわけ、起動することが絶対条件となる非常用の発電装置においては、バッテリ7は、その用途を達成する上で最も重要な電気品である。
【0007】
上記従来のパッケージ型発電装置において、バッテリ7は、架台5上に設置され、その充電部には絶縁キャップが被せられて水気の付着による故障を回避し、信頼性を確保しているが、以下のような問題がある。
【0008】
バッテリ7は、パッケージ12の吸気口13に近い場所に設置されており、発電装置の運転中にパッケージ12内の換気が行われて雨水等の水気が浸入すると、充電部に水気が付着する可能性が高く、水気の付着の状態によっては絶縁不良等の故障を発生させるおそれがある。
【0009】
またバッテリ7は、架台5上に設置されて吸気口13から流入する冷却風15の流路上に置かれており、冷却風15の流れを阻害しているので、バッテリ7の周囲に冷却風15の流路を確保するためにパッケージ12が大型化するという問題がある。
【0010】
さらにバッテリ7は、架台5上の高い場所に設置されているため、点検、交換などのメンテナンス性が悪く、しかもパッケージ12内の高い場所は、周囲温度も若干高いことにより、また架台5を介して増幅される振動の影響を受けたりしてバッテリ7の寿命を短くする恐れがある。
【0011】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、発電装置が屋外に設置される場合であっても、バッテリに対する水気の付着による影響を低減することができ、またバッテリがパッケージ内の冷却風の流れを阻害するようなことをなくして高品質で小型に構成できるパッケージ型発電装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ベース上に発電機、エンジンおよび発電機を始動するバッテリを搭載して周囲をパッケージで覆い、このパッケージに設けた吸気口および排気口を介してパッケージ内の空気を換気するパッケージ型発電装置において、バッテリをエンジンの下側に配置したことを特徴とする。
【0013】
このように構成すれば、バッテリがパッケージの吸気口から離れた位置に置かれ、しかもエンジンが冷却風に対する遮蔽物となるため、冷却風の流入に伴って浸入した雨水等の水気がバッテリに付着することが少なくなり、絶縁不良等の故障の発生を回避してバッテリの信頼性を向上することができる。しかもバッテリが冷却風の流路を塞ぐことがなくなり、冷却風の流路が確保されることにより、パッケージを大型化する必要もなくなる。
【0014】
この場合、制御盤は発電機の上方に設置し、バッテリはエンジンの下側の制御盤側に寄せて配置することにより、制御盤の操作性を維持し、また設置スペースを大きくすることなく、バッテリと制御盤との配線距離も短くしてバッテリを設置することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1(a)は本発明によるパッケージ型発電装置の全体を、正面側の側壁を開口して示す正面図、図1(b)は図1(a)の側面図である。図1(a)および(b)において、ベース4上には、防振ゴム3を介して、直結したエンジン1と発電機2が載置されている。発電機2の上方には、ベース4上に直接支持された架台5が設けられ、この架台5上に発電装置を運転制御する制御盤6が設置されている。発電機2の始動時に電力を供給するバッテリ17は、ベース4とエンジン1との間の空間を利用してエンジン1の下側に配置して設けられ、ベース4上に固定されている。なお、バッテリ17は、発電機2の上方に配置された制御盤6に対して、エンジン1の下側の位置で、かつ制御盤6側に寄せて配置することが望ましい。
【0016】
一方、エンジン3の側方には、エンジン3の廃熱を冷却水に熱交換するラジエータ8が設けられ、また上方には、排ガスサイレンサー9が設けられている。排ガスサイレンサー9は、フレキシブル配管10を介してエンジン3に連結され、排気管11を介してパッケージ12外部に連通され、エンジン3を駆動している際に発生する排ガスを消音して外部に排出するようになっている。
【0017】
これらの機器は、周囲が内壁に吸音材を取付ける等の処理を行った防音壁構造を有するパッケージ12で覆われ、このパッケージ12の発電機2側の側壁に設けられた吸気口13およびエンジン1側の側壁に設けられた排気口14を介してパッケージ12内が換気されるようになっている。
【0018】
このパッケージ12内の換気は、次のようにして行われる。エンジン1の回転により図示しないプーリを介して連結されたラジエータファンが回転することによって冷却風15が矢印で示すように吸気口13から吸い込まれる。冷却風15は、発電機2とエンジン1を冷却してパッケージ12内を区分けする仕切り壁16に取付けられたラジエータ8を通過し、ラジエータ8を冷却した後、排気口14よりパッケージ12外部へと放出される。
【0019】
従って、本実施の形態においては、バッテリ17がパッケージ12の吸気口13から離れた場所に配置され、かつバッテリ7に対してエンジン1が冷却風15の流れに対する遮蔽物となるために、発電装置の運転中に冷却風15の流入に伴ってパッケージ12内に浸入した雨水等の水気がバッテリ17に付着しづらくなり、水気の付着による絶縁不良の発生を低減してバッテリ17の信頼性を向上することができる。
【0020】
また制御盤6は発電機2の上方の適当な高さ位置に設置されて操作性が維持され、バッテリ17はエンジン1の下側の制御盤6側に寄せて配置されていることにより、設置スペースを大きくすることなく、バッテリ17と制御盤6との配線距離も短くしてバッテリ17を設置することができる。
【0021】
しかもバッテリ17は、冷却風15の流路から離れた位置に置かれるため、冷却風15の流れを阻害することがなくなり、冷却風の流路が十分に確保されることにより、パッケージ12を大型化する必要もなくなる。
【0022】
またバッテリ17は、ベース4上の低い位置に配置されるため、点検・交換等のメンテナンス性が向上し、さらに周囲温度も若干低くなり、振動も低減されるため、設置環境向上によるバッテリ17の長寿化が期待できる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バッテリをエンジンの下側に配置することにより、バッテリ、ひいては発電装置が雨水等の水気の影響を受けづらくなることにより信頼性の向上が図れ、また冷却風の流れの阻害要因が除かれることによりパッケージの小型化が図れる等、高品質で小型のパッケージ型発電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるパッケージ型発電装置の全体を、正面側の側壁を開口して示す正面図、(b)は(a)の側面図である。
【図2】(a)は一般的なパッケージ型発電装置の全体を、正面側の側壁を開口して示す正面図、(b)は(a)の側面図である。
【符号の説明】
1…エンジン
2…発電機
3…防振ゴム
4…ベース
5…架台
6…制御盤
7,17…バッテリ
8…ラジエータ
9…排ガスサイレンサー
10…フレキシブル配管
11…排気管
12…パッケージ
13…吸気口
14…排気口
15…冷却風
16…仕切り壁
Claims (2)
- ベース上に発電機、エンジン、制御盤および前記発電機を始動するバッテリを搭載して周囲をパッケージで覆い、このパッケージに設けた吸気口および排気口を介して前記パッケージ内を換気するパッケージ型発電装置において、前記バッテリを前記エンジンの下側に配置したことを特徴とするパッケージ型発電装置。
- 前記制御盤を前記発電機の上方に配置し、前記バッテリを前記制御盤側に寄せて配置したことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ型発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148815A JP2004353461A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | パッケージ型発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148815A JP2004353461A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | パッケージ型発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004353461A true JP2004353461A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34045090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003148815A Pending JP2004353461A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | パッケージ型発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004353461A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008144554A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Osaka Gas Co Ltd | 防音エンクロージャ及び防音エンクロージャの構築方法 |
JP2008240678A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Komatsu Ltd | 建設車両 |
CN101963098A (zh) * | 2010-10-14 | 2011-02-02 | 上海科泰电源股份有限公司 | 一种风冷式低噪声柴油发电机组的进排风装置 |
JP2013024077A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | 建設機械の排気構造 |
JP2013024078A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | 建設機械の排気構造 |
KR102355993B1 (ko) * | 2021-09-15 | 2022-01-25 | 신준식 | 산업용 발전기 지지구조 |
-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003148815A patent/JP2004353461A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9347202B2 (en) | 2011-07-19 | 2016-05-24 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Construction machine |
KR102355993B1 (ko) * | 2021-09-15 | 2022-01-25 | 신준식 | 산업용 발전기 지지구조 |
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