JP4847121B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、またはこれらの複合機などの電子写真方式の画像形成装置に関し、特に中間転写体を用いた画像形成装置における副走査方向のドット位置合わせ方法に特徴を有する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式のカラー画像形成装置では、走査型書き込み手段により被走査体である画像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段で現像して画像を形成し、画像担持体上に形成された画像を中間転写体上に転写する工程を色毎に複数回繰り返し、画像を色毎に順次重ね合わせてカラー画像を形成している。
ここで、中間転写体を用いた画像形成装置の一例として、一つの画像形成手段を用いた画像形成装置では、画像担持体の周囲に、帯電手段、書き込み手段、複数の現像手段、転写手段、クリーニング手段が配置され、また、画像担持体の上方または下方にはベルト等の形態の中間転写体が配置されている。また、中間転写体は、画像形成開始基準位置を示すマークを有している。
次に、この画像形成装置の画像形成工程の動作を説明する。画像担持体は、帯電手段によりその表面が帯電される。中間転写体のマークが検出されると、書き込み手段が画像データに基づく露光を開始し、画像担持体に静電潜像が形成される。この静電潜像は、複数の現像手段の中から選択された色の一つの現像手段によりトナー像として顕像化され、中間転写体との接点において転写手段により中間転写体に転写される。転写後の画像担持体は、クリーニング手段により、転写残トナーがクリーニングされる。
カラー(複数色)画像を形成する場合、切替え手段で現像手段を切り替える等して異なる色での現像の上記工程を、必要な色の回数分繰り返し、中間転写体に各色の画像を重ね合わせる。
中間転写体に重ね合わされた画像は、別の転写手段により紙などの記録媒体に転写され、定着された記録媒体は装置外に排出される。
ここで、各色の画像形成は、中間転写体のマークを基準に生成される記録開始信号を元に開始されるが、書き込み手段がレーザ走査光学系を用いた走査型である場合、中間転写体のマーク検知と書き込み手段の書き込み基準となる同期信号が非同期であるので、中間転写体のマークを基準に生成される記録開始信号で画像形成を開始しても各色の重ね画像にズレが生じる。
このような問題点に対して、特許文献1に記載の従来技術では、副走査方向の記録開始信号を発生する手段と、走査手段からの光ビームを受光して主走査同期信号を発生する手段と、前記主走査同期信号と前記記録開始信号との時間差を検出する手段と、この検出手段からの信号に応じて最初の1ライン目の画像記録に用いる光源を複数の光源から選択するとともに、検出手段からの信号に応じて最初の1ライン目の画像記録を遅延させるようにしている。これにより、主走査同期信号と副走査方向の記録開始位置を決定する記録開始信号とが非同期であることによって頁間で発生する縦レジストずれ(色ずれ)を低減することができる。
特開平11−212009号公報
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、カラー画像(重ね合わせ画像)形成時の色ずれを簡単な制御で低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
より具体的には、本発明の第1の目的は、走査記録ビームが1つの場合でも、偏向器の回転位相や中間転写体の駆動制御をすることなく、色ずれを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第2の目的は、第1の目的に加え、複数ビームの先頭ビームを切替えたりすることなく、色ずれを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第3の目的は、第1または第2の目的に加え、簡易な光学系で色ずれを低減でき、さらには、光源の発光/消光による温度クロストークなどを抑え、光量変動を低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第4の目的は、第1または第2の目的に加え、光源ばらつきの影響が無く、色ずれを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第5の目的は、第1〜4のいずれかの目的に加え、記録ビームの(走査)光路の違いによる主走査ドット位置ずれを低減し、色ずれを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第6の目的は、第1〜5のいずれかの目的に加え、光路切替による影響を取り除いて、確実に色ずれを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第7の目的は、第6の目的に加え、光路切替に応答時間のかかる場合でも、確実に色ずれを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
を目的とする。
本発明の第8の目的は、第1〜7のいずれかの目的に加え、画像に応じた適切な制御を選択することで無駄な制御を省いて色ずれを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明では以下のような手段を採っている。
本発明の第1の手段は、画像担持体と中間転写体を有し、前記画像担持体に形成した画像を前記中間転写体に転写することで重ね画像を形成する画像形成装置であって、前記中間転写体の移動面に対向して配置した画像形成手段を一つまたは複数有し、該画像形成手段は、1つの画像担持体と、1つの書き込み手段と、少なくとも2つ以上の現像手段を有し、前記画像担持体に前記書き込み手段により形成される静電潜像を、少なくとも2つ以上の現像手段から1つを選択して現像を行うように構成された画像形成装置において、前記書込み手段は、光路が異なる複数の記録ビームと、偏向面が所定の角度差を有して同一軸に取付けられる前記複数のビームに対応付けられた複数の偏向器を有し、前記中間転写体に設けられた前記画像形成手段の記録開始基準となるマークを検出して記録開始信号を生成する手段と、前記複数の記録ビームの内予め指定された1つのビームを検出して同期信号を生成する手段と、前記記録開始信号と前記同期信号との時間差を検出する時間差検出手段を有し、前記時間差検出手段の検出時間に応じて、各色の先頭位置ずれが最小となるように2色目以降の偏向器を複数の偏向器の中から選択して、その偏向器に対応した記録ビームのみを用いて画像形成することを特徴とする(請求項1)。
本発明の第2の手段は、第1の手段の画像形成装置において、複数設ける偏向器の数を同一偏向器に入射するビーム数よりも多くし、複数設ける偏向器で生成される同期信号の発生タイミングが、1つの偏向器に入射するビームから生成される同期信号周期を均等に分割するよう前記複数の偏向器の取付け角度を設定したことを特徴とする(請求項2)。
また、本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の画像形成装置において、前記複数の偏向器に入射する複数の記録ビームは、複数の発光源から発せられることを特徴とする(請求項3)。
さらに本発明の第4の手段は、第1または第2の手段の画像形成装置において、前記記録ビームを1つの発光源から生成し、その光路を切替える機能を有した光学素子を用いることで複数のビームを可能として複数の偏向器を使用することを特徴とする(請求項4)。
本発明の第5の手段は、第1〜第4のいずれか一つの手段の画像形成装置において、基準となる記録ビーム(以下、基準ビームと言う)に対する各記録ビームの前記画像担持体上における走査倍率を予め求めておき、前記時間差検出手段の結果により選択された偏向器と、その選択された偏向器に対応した記録ビームを用いて画像形成する際に、該記録ビームの前記基準ビームに対する走査位置のずれに応じて、主走査変調基準信号である画素クロックの位相を切替えることを特徴とする(請求項5)。
また、本発明の第6の手段は、第1〜第5のいずれか一つの手段の画像形成装置において、前記マークの検知後、予め指定されたビームで生成される同期信号を、前記ベルマーク検知後の最初の同期信号から計数し、所定数計数後の前記同期信号を画像形成開始有効信号として、各画像形成手段による画像形成を開始することを特徴とする(請求項6)。
さらに本発明の第7の手段は、第6の手段の画像形成装置において、光路切替機能を有した光学素子が、光路切替に要する時間を満足するよう前記同期信号の計数の所定数を設定したことを特徴とする(請求項7)。
さらにまた、本発明の第8の手段は、第1〜第7のいずれか一つの手段の画像形成装置において、前記書込み手段は、形成する画像データから、副走査方向の色ずれ低減が要求されるデータか否かを判定して、該判定結果に応じて、前記偏向器の切替を制御するようにしたことを特徴とする(請求項8)。
本発明の第1の手段の画像形成装置では、書込み手段は、光路が異なる複数の記録ビームと、偏向面が所定の角度差を有して同一軸に取付けられる前記複数のビームに対応付けられた複数の偏向器を有し、前記中間転写体に設けられた前記画像形成手段の記録開始基準となるマークを検出して記録開始信号を生成する手段と、前記複数の記録ビームの内予め指定された1つのビームを検出して同期信号を生成する手段と、前記記録開始信号と前記同期信号との時間差を検出する時間差検出手段を有し、前記時間差検出手段の検出時間に応じて、各色の先頭位置ずれが最小となるように2色目以降の偏向器を複数の偏向器の中から選択して、その偏向器に対応した記録ビームのみを用いて画像形成することにより、走査記録ビームが1つの場合でも、偏向器の回転位相や中間転写体の駆動制御をすることなく、色ずれを低減することができる。
第2の手段の画像形成装置では、第1の手段の構成に加えて、複数設ける偏向器の数を同一偏向器に入射するビーム数よりも多くし、複数設ける偏向器で生成される同期信号の発生タイミングが、1つの偏向器に入射するビームから生成される同期信号周期を均等に分割するよう前記複数の偏向器の取付け角度を設定したことにより、複数ビームの先頭ビームを切替えたりすることなく、色ずれを低減することができる。
また、第3の手段の画像形成装置では、第1または第2の手段の構成に加えて、前記複数の偏向器に入射する複数の記録ビームは、複数の発光源から発せられることにより、簡易な光学系で色ずれを低減することができる。
さらに第4の手段の画像形成装置では、第1または第2の手段の構成に加え、前記記録ビームを1つの発光源から生成し、その光路を切替える機能を有した光学素子を用いることで複数のビームを可能として複数の偏向器を使用することにより、光源ばらつきの影響が無く、色ずれを低減することができる。
第5の手段の画像形成装置では、第1〜第4のいずれか一つの手段の構成に加え、基準となる記録ビーム(基準ビーム)に対する各記録ビームの前記画像担持体上における走査倍率を予め求めておき、前記時間差検出手段の結果により選択された偏向器と、その選択された偏向器に対応した記録ビームを用いて画像形成する際に、該記録ビームの前記基準ビームに対する走査位置のずれに応じて、主走査変調基準信号である画素クロックの位相を切替えることにより、記録ビームの(走査)光路の違いによる主走査ドット位置ずれを低減し、色ずれを低減することができる。
また、第6の手段の画像形成装置では、第1〜第5のいずれか一つの手段の構成に加え、前記マークの検知後、予め指定されたビームで生成される同期信号を、前記ベルマーク検知後の最初の同期信号から計数し、所定数計数後の前記同期信号を画像形成開始有効信号として、各画像形成手段による画像形成を開始することにより、光路切替による影響を取り除いて、確実に色ずれを低減することができる。
さらに本発明の第7の手段の画像形成装置では、第6の手段の構成に加え、光路切替機能を有した光学素子が、光路切替に要する時間を満足するよう前記同期信号の計数の所定数を設定したことにより、光路切替に応答時間のかかる場合でも、確実に色ずれを低減することができる。
さらにまた、本発明の第8の画像形成装置では、第1〜第7のいずれか一つの手段の構成に加え、前記書込み手段は、形成する画像データから、副走査方向の色ずれ低減が要求されるデータか否かを判定して、該判定結果に応じて、前記偏向器の切替を制御するようにしたことにより、画像に応じた適切な制御を選択することができ、無駄な制御を省いて色ずれを低減することができる。
以下、本発明の構成、動作及び作用を図面を参照して詳細に説明する。
走査型書込み手段により被走査体である画像担持体に画像を形成し、前記画像を中間転写体上に転写する工程を色毎に複数回繰り返し,前記画像を色毎に順次重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置の基本構成の一例を図1に示す。
図1は、一つの画像形成手段と中間転写体を用いた画像形成装置であり、画像形成装置100の略中央部には画像担持体を略中央に配置した画像形成手段が設けられており、被走査体である画像担持体1の周囲には、画像担持体1の表面を均一に帯電する帯電手段2、画像担持体1に画像データに応じた光を照射して静電潜像を形成する書き込み手段3、画像担持体上の静電潜像を現像剤のトナーで現像して顕像化する複数の現像器4Y,4M,4C,4Kを有する現像手段4、画像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写する一次転写手段5、転写後の画像担持体1に残留したトナーを除去するクリーニング手段6が配置されている。
図示の例では、画像担持体1はドラム状の光導電性感光体であるが、ベルト状の感光体を用いることもできる。
帯電手段2としては、帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電チャージャなど種々の形態のものがあるが、特に限定されるものではなく適宜選択して用いられる。
書き込み手段3は、レーザ走査光学系を用いた走査型であり、光路が異なる複数の記録ビームを生成する手段(例えば複数の発光源(半導体レーザ等)、あるいは、一つの発光源と光路切替用の光学素子)と、偏向面が所定の角度差を有して同一軸に取付けられる前記複数のビームに対応付けられた複数の偏向器(例えば同一軸に多段に取付けられた回転多面鏡(ポリゴンミラーとも言う))と、偏向器で偏向された記録ビームを画像担持体1に導き照射する光学系(fθレンズ等の走査用レンズ、面倒れ等の補正レンズ、ミラー等)を有する構成である。
現像手段4は、図示の例ではイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した現像剤(トナーのみの一成分現像剤、あるいは、トナーとキャリアからなる二成分現像剤)で画像担持体上の潜像を現像する4つの現像器4Y,4M,4C,4Kと、この4つの現像器を保持する保持体を回転して使用する現像器を切り替える切替機構等で構成される回転型現像装置であるが、これに限るものではなく、複数の現像器4Y,4M,4C,4Kを併設して、カム等の接離機構で使用する現像器を切り替える構成としてもよい。
一次転写手段5としては、転写ローラ、転写ブラシ、転写チャージャなど種々の形態のものがあるが、特に限定されるものではなく適宜選択して用いられる。
クリーニング手段6としては、クリーニングブレード、クリーニングブラシ、クリーニングローラなど種々の形態のものがあるが、特に限定されるものではなく適宜選択して用いられる。
なお、図示していないが、必要に応じて転写後の画像担持体1を除電する除電手段が設けられる。
画像担持体1の上方には複数のローラ8a,8bに張架されたベルト状の形態の中間転写体(中間転写ベルト)7が配置されている。また、中間転写体7は画像形成開始基準位置を示すマークを有しており、このマークを検出するマーク検出手段(以下、マーク検出器と言う)35が中間転写体7に対向して設けられている。このマーク検出器35は、例えば発光素子と受光素子からなり、発光素子からの光を中間転写体7に照射し、その反射光を受光素子で受光して、反射光量の変化からマークの通過を検知するものである。また、中間転写体7の回転方向でマーク検知器35よりも下流側には、中間転写体のクリーニング手段9が接離可能に設けられている。
上記画像形成手段の下方には、紙などの記録媒体Pを収納した複数の給紙カセット10A,10Bが設置されており、各給紙カセット10A,10Bには、給紙ローラ11と分離ローラ12などからなる給紙手段が設けられている。また、画像形成手段の図中右側には、給紙カセットから給紙された記録媒体Pを搬送する搬送ローラ13と、搬送されて来た記録媒体Pを画像形成にタイミングを合わせて二次転写部に送り出すレジストローラ14が設けられている。さらに、中間転写ベルト7を支持する右側のローラ8aに対向する位置には、中間転写ベルト7から記録媒体Pに画像を転写するための二次転写手段15が設けられており、この二次転写手段15より記録媒体搬送方向下流側には、定着手段16と排紙ローラ17が設けられている。
二次転写手段15としては、転写ローラ、転写ブラシ、転写チャージャなど種々の形態のものがあるが、特に限定されるものではなく適宜選択して用いられる。
また、定着手段16としては、加熱手段を有する定着ローラと加圧ローラを組み合わせたものや、加熱手段を有する定着ベルトと加圧ローラ(または加圧ベルト)を組み合わせたものなど種々の形態のものがあるが、特に限定されるものではなく適宜選択して用いられる。
次に以上の構成の画像形成装置の動作を簡単に説明する。
まず、単色画像(通常は白黒画像)を形成する場合、画像担持体1が図中の矢印の向きに回転され、帯電手段2によりその表面が帯電される。また、画像担持体1の回転と同時に中間転写体7が図中の矢印の向きに回動され、マーク検出器35により中間転写体7上のマークが検出される。そしてマークが検出されると、書き込み手段3が画像データに基づく露光を開始し、画像担持体1に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像手段4の選択された現像器(例えばブラック用の現像器4K)によりトナー像として顕像化され、中間転写体7との接点において一次転写手段5により中間転写体7に一次転写される。転写後の画像担持体1はクリーニング手段6により、転写残トナーがクリーニングされる。
一方、上記の画像形成にタイミングを合わせて給紙カセット10A,10Bのいずれか一方から選択されたサイズの紙等の記録媒体Pが給紙ローラ11及び分離ローラ12により給紙され、搬送ローラ13を経てレジストローラ14に搬送される。そしてレジストローラ14は、中間転写体7上のトナー像が二次転写部に来るタイミングに合わせて記録媒体Pを二次転写部に送り出す。二次転写部では、二次転写手段15により中間転写体7から記録媒体Pにトナー像が二次転写され、トナー像が転写された記録媒体Pは定着手段16に搬送され、トナー像が記録媒体Pに定着される。定着後の記録媒体Pは排紙ローラ17により排紙トレイ18に排紙される。また、転写後の中間転写体7はクリーニング手段9により、転写残トナーがクリーニングされる。
次にカラー(複数色)画像を形成する場合、画像担持体1が図中の矢印の向きに回転され、帯電手段2によりその表面が帯電される。また、画像担持体1の回転と同時に中間転写体7が図中の矢印の向きに回動され、マーク検出器35により中間転写体7上のマークが検出される。そしてマークが検出されると、書き込み手段3が色分解された画像データ(例えばイエローに対応した画像データ)に基づく露光を開始し、画像担持体1に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像手段4の選択された現像器(例えばイエロー用の現像器4Y)によりトナー像として顕像化され、中間転写体7との接点において一次転写手段5により中間転写体7に一次転写される。転写後の画像担持体1はクリーニング手段6により、転写残トナーがクリーニングされ、次の色の画像形成に移る。
画像担持体1の回転が続行され、帯電手段2によりその表面が帯電され、また、同時に中間転写体7が1色目のトナー像を担持したまま図中の矢印の向きに回動され、マーク検出器35により中間転写体7上のマークが検出される。そしてマークが検出されると、書き込み手段3が次の色の画像データ(例えばマゼンタに対応した画像データ)に基づく露光を開始し、画像担持体1に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像手段4の選択された現像器(例えばマゼンタ用の現像器4M)によりトナー像として顕像化され、中間転写体7との接点において一次転写手段5により中間転写体7上の1色目のトナー像に重ね合わせて一次転写される。転写後の画像担持体1はクリーニング手段6により、転写残トナーがクリーニングされ、次の色の画像形成に移る。
以上のように、図示しない切替え手段で現像手段4の現像器4Y,4M,4C,4Kを切り替える等して、異なる色での上記画像形成工程を必要な色の回数分繰り返し、中間転写体7にY,M,C,Kの各色の画像を重ね合わせる。なお、上記の画像形成及び一次転写の工程中は、中間転写体7のクリーニング手段9は、図示しない接離機構で中間転写体9から離間された状態となっている。
一方、最後の色の画像形成及び一次転写にタイミングを合わせて給紙カセット10A,10Bのいずれか一方から選択されたサイズの紙等の記録媒体Pが給紙ローラ11及び分離ローラ12により給紙され、搬送ローラ13を経てレジストローラ14に搬送される。そしてレジストローラ14は、中間転写体7上に重ね合わされた画像が二次転写部に来るタイミングに合わせて記録媒体Pを二次転写部に送り出す。二次転写部では、二次転写手段15により中間転写体7から記録媒体Pに画像が一括して二次転写され、画像が転写された記録媒体Pは定着手段16に搬送され、画像が記録媒体Pに定着される。定着後の記録媒体Pは排紙ローラ17により排紙トレイ18に排紙される。また、転写後の中間転写体7には図示しない接離機構によりクリーニング手段9が接触し、クリーニング手段により転写残トナーがクリーニングされる。
以上、本発明に係る画像形成装置の一例について説明したが、本発明に係る画像形成装置は図1の構成に限るものではなく、例えば複数の画像形成手段を備えたタンデム構成のものでもよい。
図14はその一例を示す画像形成装置の概略構成図であり、図1の一つの画像形成手段に代えて、2つの画像形成手段を中間転写体7に沿って並設したものである。なお、その他の構成、動作は図1と同様である。
2つの画像形成手段は同様の構成であり、被走査体である画像担持体1の周囲には、画像担持体1の表面を均一に帯電する帯電手段2、画像担持体1に画像データに応じた光を照射して静電潜像を形成する書き込み手段3、画像担持体上の静電潜像を現像剤のトナーで現像して顕像化する2つの現像器4Y,4M(または4C,4K)を有する現像手段4、画像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写する一次転写手段5、転写後の画像担持体1に残留したトナーを除去するクリーニング手段6が配置されている。なお、各画像形成手段の画像担持体1と、帯電手段2、現像手段4、クリーニング手段6は、カートリッジ19−1,19−2に一体的に収納されており、画像形成装置100に対して着脱可能なプロセスカートリッジとなっている。
図14の例では、画像担持体1はドラム状の光導電性感光体である。帯電手段2は帯電ローラであるが、帯電ブラシや、帯電チャージャでもよい。
書き込み手段3は、レーザ走査光学系を用いた走査型であり、光路が異なる複数の記録ビームを生成する手段(例えば複数の発光源(半導体レーザ等)、あるいは、一つの発光源と光路切替用の光学素子)と、偏向面が所定の角度差を有して同一軸に取付けられる前記複数のビームに対応付けられた複数の偏向器(例えば同一軸に多段に取付けられた回転多面鏡(ポリゴンミラーとも言う))21,22を有する偏向手段20と、偏向器で偏向された記録ビームを画像担持体1に導き照射する光学系(fθレンズ等の走査用レンズ31、面倒れ等の補正レンズ32、ミラー33等)と、同期信号検出用の光検出器34などを有する構成である。
各画像形成手段の現像手段4は2つずつの現像器を備え、図示の例では左側のプロセスカートリッジ19−1内にイエロー(Y)、マゼンタ(M)に対応した現像剤のトナーで画像担持体上の潜像を現像する2つの現像器4Y,4Mを備え、右側のプロセスカートリッジ19−2内に、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した現像剤のトナーで画像担持体上の潜像を現像する2つの現像器4C,4Kを備えている。また、各プロセスカートリッジ19−1,19−2内の2つの現像器は、カム等の接離機構で切り替える構成となっている。
図14に示す画像形成装置のカラー画像形成の動作は、基本的には図1に示した画像形成装置と略同様であり、各画像形成手段で前述と同様の画像形成及び一次転写工程が行われるが、2つの画像形成手段で画像形成を略同時に行うので、各画像形成手段での画像形成及び一次転写工程は2回づつで済み、図1に示した画像形成装置のように一つの画像形成手段で画像形成及び一次転写工程を4回繰り返す構成に比べてカラー画像形成の高速化を図ることができる。
以上、画像形成装置の構成例を説明したが、本発明に係る画像形成装置では、各色の画像形成は中間転写体7のマークをマーク検出器35で検出し、それを基準に開始されるが、書き込み手段3がレーザ走査光学系を用いた走査型である場合、中間転写体7のマーク検知と書き込み手段3の書き込み基準となる同期信号が非同期であるので、中間転写体7のマークを基準に画像形成を開始しても各色の重ね画像にズレが生じる。
そこで、本発明は、カラー画像(重ね合わせ画像)形成時の色ずれを簡単な制御で低減することができる手段を提供するものである。より具体的には、走査記録ビームが1つの場合でも、偏向器の回転位相や中間転写体の駆動制御をすることなく、色ずれを低減することができる手段を提供するものである。以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
まず、本発明の第1の手段に係る画像形成装置の実施例を図2、図3、図4を用いて説明する。
図2に書込み手段3の一部を構成する複数の偏向器の一例を示す。なお、説明を簡単にするため、複数の偏向器として2つの偏向器21,22を用いた場合を考える。従って記録ビーム数も2つとする(1つの偏向器に記録ビーム1つ)。
2つの偏向器21,22はポリゴンミラー(回転多面鏡)からなり、図示しないモータで回転される同一の回転軸に所定の角度差をもって取付けられている。例えば図示のように6面のポリゴンミラーとした場合は、所定の角度差を30°とする。また、各ビームで生成される同期信号の時間差が均等になるように配置する。
図2(a)は2つのポリゴンミラー21,22の回転軸を紙面の垂直方向とした図であり、同図(b)は回転軸を紙面の平行方向とした図である。回転軸の上側に取付けられた第1ポリゴンミラー21と下側の第2ポリゴンミラー22の角度差は図のように30°となっている。
上記のように構成した2つのポリゴンミラー21,22のそれぞれに記録ビームを入射すると、偏向されたビームを光検出器34によって検出して生成される同期信号の関係は図3のようになる。実線の信号aが第1ポリゴンミラー21の同期信号で、点線の信号bが第2ポリゴンミラー22の同期信号に相当する。同期信号の周期をT とした場合、信号aと信号bの時間差はT/2である。
ここで中間転写体7に設けたマークの検知信号(記録開始信号)に対する2つのポリゴンミラーの同期信号生成タイミングとドット形成位置の一例を図4に示す。1色目形成時、第1ポリゴンミラー21で生成される同期信号Pf11が図4のようであったとして、マーク検知後1つ目の同期信号Pf11で画像形成したとする。後続色の同期信号発生タイミングを考慮して、ここでは1色目はt1が3T/4以上となる同期信号Pf11が発生したときのみ、その同期信号Pf11での画像形成開始を有効としている。
2色目形成時、第1ポリゴンミラー21で生成される同期信号Pf21が図の条件であったとすると、画像形成は同期信号Pf22で開始され、そのときのドットずれは最大で1/4ドットとなる。またこのとき、点線で示す第2ポリゴンミラー22の同期信号Ps21でドットが形成された時のドットずれは最小で1/4ドットとなる。
3色目形成時、同期信号Pf31が図の条件であったとすると、第2ポリゴンミラー22で生成される同期信号Ps31は点線で示すものとなる。
先に形成した画像の平均開始位置tc1に対して、Ps31の同期信号、つまり第2ポリゴンミラー22に入射する記録ビームで画像形成を行ったほうがドットずれを低減することができる。
また、4色目形成時も同様にして、先に形成した画像の平均開始位置tc2を求め、それに対してドットずれが小さくなる同期信号を選択して画像形成を行う。図の場合は同期信号Pf41で画像形成を行う。
このように、中間転写体7のマークを検出して発生されるマーク信号(記録開始信号)と、マーク検出後、最初の第1ポリゴンミラー21の同期信号Pf11との時間差を検出する時間差検出手段を設け、1色目の時間差(ここではt1)に対する、後続の色画像形成時の時間差(t2、t3、t4)を比較して、ドット位置ずれ(色ずれ)が最小となるよう、記録に用いるポリゴンミラー(記録ビーム)を選択するようにする。
より具体的には、図4に示すように、1色目のマーク信号(記録開始信号)と第1ポリゴンミラー21の同期信号Pf11との時間差t1、2色目以降のマーク信号と同期信号Pfn1(n=2,3,4)との時間差をtn、同期信号Pfの周期をTとしたとき、時間差Δtが、
Δt=|t1−tn|≦T/4
または、
Δt≧3T/4
の場合は、1色目と同じポリゴンミラー(第1ポリゴンミラー21)に入射するビームを画像形成に用い、時間差Δtが、
t/4<Δt<3T/4
の場合は、1色目とは異なるポリゴンミラー(第2ポリゴンミラー22)に入射する記録ビームを用いて画像形成を行う。
この方式では、単一のポリゴンミラーでポリゴンミラーに入射する複数ビームを2ビームとし、先頭ビームの切り替え及び走査遅延による色ずれ低減制御を行う場合と同等の色ずれ量に低減することができる。
また、画像形成に用いるポリゴンミラーを、このように中間転写体7のマーク信号と基準となる同期信号との時間差に応じて切替えることで、記録ビームが1つであっても色ずれを低減することができる。
[実施例2]
本発明の第2の手段に係る画像形成装置の実施例を説明する。
1つのポリゴンミラーに入射する記録ビームが1つでポリゴンミラーを3つとした場合の例を図5、図6に示す。
ポリゴンミラー21,22,23が6面の場合、取り付け角は20°異なり、それぞれのポリゴンミラーで生成される同期信号のタイミングは図6のようになる。
ここで図4と同様にして、中間転写体7に設けたマークの検知信号(記録開始信号)に対する3つのポリゴンミラーの同期信号生成タイミングとドット形成位置の一例を図7に示す。1色目形成時、第1ポリゴンミラー21で生成される同期信号Pf11が図7のようであったとして、マーク検知後1つ目の同期信号Pf11で画像形成したとする。後続色の同期信号発生タイミングを考慮して、ここでは1色目はt1が5T/6以上となる同期信号Pf11が発生したときのみ、その同期信号Pf11での画像形成開始を有効としている。
2色目形成時、同期信号Pf21が図のように発生し、時間差ΔtがΔt≧5T/6を満たすと、画像形成は同期信号Pf22で開始され、そのときのドットずれは最大で1/6ドットとなる。また、このとき、第2ポリゴンミラー22および第3ポリゴンミラー23で生成されるであろう同期信号Ps21およびPt21は図のタイミングとなる。従って第3ポリゴンミラー23で生成されるであろう同期信号Pt21でドットを形成した時のドットずれは最小で1/6ドットとなる。
3色目形成時、同期信号Pf31が図のタイミングで発生し、先に形成した画像の平均開始位置tc1に対して、図7の場合、その差がPt31の同期信号、つまり第2ポリゴンミラー23に入射する記録ビームで画像形成を行ったほうがドットずれを低減できる。
また、4色目形成時も同様にして、先に形成した画像の平均開始位置tc2を求め、それに対してドットずれが小さくなる同期信号を選択して画像形成を行う。図の場合は同期信号Ps41で画像形成を行う。
図7に示すように、1色目の中間転写体7のマークを検出して発生されるマーク信号(記録開始信号)と第1ポリゴンミラー21の同期信号Pf11との時間差t1、2色目以降のマーク信号と同期信号Pfn1(n=2,3,4)との時間差をtn、同期信号Pfの周期をTとしたとき、時間差Δtが、
Δt=|t1−tn|≦T/6
または、
Δt≧5T/6
の場合は、1色目と同じポリゴンミラーに入射するビームを画像形成に用い、
T/6<Δt<3T/6
の場合は、第2ポリゴンミラー22に入射する記録ビームを有効として画像形成を行い、
3T/6≦Δt<5T/6
の場合は、第3ポリゴンミラー23に入射する記録ビームを有効として画像形成を行う。
このように、ポリゴンミラーの数を増やすことで、色ずれをより低減することができる。また、ポリゴンミラーに入射するビーム数は2つ以上であってもよく、そのビーム数より多くのポリゴンミラーを設けることで、上記のように簡単な制御で色ずれを低減することができる。
[実施例3]
次に本発明の第3の手段に係る画像形成装置の実施例を説明する。
本実施例では、複数の記録ビームを、複数の発光源(半導体レーザ(LD)アレイまたは複数のLD)で構成し、複数のポリゴンミラーから選択されたポリゴンミラーに対応する発光源を選択的に駆動する。このように、記録ビームを複数の発光源で構成することで、ビーム間ピッチを自由に設定できるので、光学系の自由度が高くなる。
ここで、複数の発光源として2つの光源を用いて制御を行う書込制御系の一例を図15に示す。
図15において、中間転写体7上のマーク(ベルトマーク)はマーク検出器35で検出され、記録開始信号(マーク信号)発生手段37はマーク検出器35からの検出信号に基づいて記録開始信号(マーク信号)を発生する。一方、ポリゴンミラーで偏向走査される記録ビームは光検出器34で検出され、同期信号発生手段は、光検出器34からの検出信号に基づいて同期信号を発生する。時間差検出手段38は、記録開始信号と同期信号の時間差を検出し、書込制御手段39に出力する。
書込制御手段は、公知のマイクロコンピュータからなる演算処理部(CPU)、メモリ(ROM,RAM)、ラインバッファメモリ、画素クロック発生部、タイマー、カウンタ、入・出力(I/O)装置等からなり、時間差検出信号と、画像データ処理部40からの画像データに基づいて複数のポリゴンミラー(例えば第1ポリゴンミラー21、第2ポリゴンミラー22)から書き込みに使用するポリゴンミラーを選択し、光源選択信号発生手段41に送信する。また、これと並行して、一旦ラインバッファメモリに蓄積した画像データを光源駆動回路42に送信する。光源駆動回路42は、光源選択信号発生手段41からの光源選択信号に基づいて複数の光源24−1,24−2の中から点灯する光源を選択し、画像データに基づいて光源を駆動する。
次に動作の一例を示すと、画像形成前は、予め定めた基準となるビーム(第1ポリゴンミラー21に対応するビーム)の光源24−1を点灯駆動する。基準となるビームの光源だけを点灯する場合、1色目の画像形成は基準となる光源24−1を用いて行うが、2色目以降にポリゴンミラーの切替が必要となった時点で、基準となる光源を消灯し、必要になる光源を点灯する。画像形成が終了すると再び基準光源を点灯し、画像形成に用いた光源は消灯する。また、ポリゴンミラーの切替が無いときは、そのまま基準光源を画像形成に用いる。基準光源は次の画像形成時(マーク検出から時間差検出の同期信号発生)まで点灯し、同様な制御を繰り返す。
ここで、ポリゴンミラーが2つの場合に生成される同期信号の一例を図8に示す(2色目、3色目にビーム切り替え)。
すべての光源を点灯させる場合、同期信号検出位置で常に点灯をさせるので、画像形成時の発熱変化による光量バラツキを低減することができる。
[実施例4]
次に本発明の第4の手段に係る画像形成装置の実施例を説明する。
本実施例では、記録ビームの発光源を1つとして、コリメートした記録ビームがポリゴンミラーに入射する前に、記録ビームを透過または回折させる光学素子(光路切替素子)を配置する。そして、ポリゴンミラーが2つの場合は、光学素子(光路切替素子)を透過した記録ビームは基準となる第1ポリゴンミラー21に入射し、光学素子(光路切替素子)により回折した記録ビームは例えば第2ポリゴンミラー22(基準でないポリゴンミラー)に入射するように光路の切替制御を行う。
ここで、一つの発光源と、光路切替素子を用いて制御を行う書込制御系の一例を図16に示す。
図16において、中間転写体7上のマーク(ベルトマーク)はマーク検出器35で検出され、記録開始信号(マーク信号)発生手段37はマーク検出器35からの検出信号に基づいて記録開始信号(マーク信号)を発生する。一方、ポリゴンミラーで偏向走査される記録ビームは光検出器34で検出され、同期信号発生手段は、光検出器34からの検出信号に基づいて同期信号を発生する。時間差検出手段38は、記録開始信号と同期信号の時間差を検出し、書込制御手段39に出力する。
書込制御手段は、公知のマイクロコンピュータからなる演算処理部(CPU)、メモリ(ROM,RAM)、ラインバッファメモリ、画素クロック発生部、タイマー、カウンタ、入・出力(I/O)装置等からなり、時間差検出信号と、画像データ処理部40からの画像データに基づいて複数のポリゴンミラー(例えば第1ポリゴンミラー21、第2ポリゴンミラー22)から書き込みに使用するポリゴンミラーを選択し、光路切替素子駆動回路30に送信する。光路切替素子駆動回路30は書込制御手段からの信号に基づいて光路切替素子26を駆動し、光路を切り替える。一方、これと並行して、書込制御手段39は、一旦ラインバッファメモリに蓄積した画像データを光源駆動回路42に送信する。光源駆動回路42は、画像データに基づいて光源24を駆動する。
次に図9に光路切替素子の動作の一例を示す。図9に示すように、光源24から出射された記録ビームはコリメートレンズ25によって略平行光にコリメートされ、光路切替素子26に入射する。ここで画像形成開始時には基準となる第1ポリゴンミラー21が選択されているので、駆動回路30は光路切替素子26を駆動して記録ビームが透過するようにする。そして、光路切替素子26を透過した記録ビームは第1ポリゴンミラー21で偏向走査されて基準となる同期信号が生成される。また、2色目以降で、第2ポリゴンミラー22が選択されたときには、駆動回路30は光路切替素子26を駆動して記録ビームを回折させる。光路切替素子26で回折した記録ビームは反射ミラー27で反射され、光路切替素子26を透過したビームと平行なビームが生成させる。この回折した記録ビームは先に述べた複数ビームと同じように第2ポリゴンミラー22で偏向走査されて基準ビームとは異なる同期信号を生成する。
ここで光路切替素子26は例えば液晶ホログラムであり、駆動回路30から光路切替素子に形成された透明電極に電界を印加することで、入射ビームをある所定の角度に回折する。また、電界を印加しない場合には入射ビームを透過させるように機能する。
回折角度は入射面に形成するホログラムパターンで制御できる。また、回折ビームを記録ビームとして用いる際には、光源駆動回路42で光源24の発光強度を制御し、回折ビームの光強度を、透過ビームと同じになるように制御する。
さらに、複数の偏向器として、記録ビームを入射するポリゴンミラーを3つ以上用いる場合には、図10に示すように、回折角の異なる光学素子(図10では光路切替素子(液晶ホログラム)26,28)を複数用意して、記録ビームの透過、回折を駆動回路30で適切に制御すればよい。また、光路切替素子28で回折したビームは、上記と同様に反射ミラー29で反射し、第3ポリゴンミラー23に入射する。
以上のように、本実施例では、画像形成に同じ光源24からのビームを用いるので、光源の出力ばらつきによる画像への影響を考慮する必要がなくなる。
[実施例5]
次に本発明の第5の手段に係る画像形成装置の実施例を説明する。
本実施例では、実施例1〜4のいずれかの構成に加え、基準ビーム(第1ポリゴンミラー21の入射ビーム)の主走査方向の複数点位置を予め求めておく。そして、基準ビーム以外で走査したときの前記複数点のドット位置が基準ビームで形成されるドット位置と一致するよう、書込制御手段39で基準ビーム以外の変調基準信号(画素クロック)の位相をシフト調整する。
ここで、基準ビーム以外(1色目と異なるポリゴンミラーで偏向したビーム)の被走査面におけるビーム走査位置が基準ビームと微妙に異なる場合があるが、このような場合には、本実施例では、書込制御手段39の画素クロック制御回路(図示せず)で、ビーム走査位置を補正するために画素クロックの位相をシフトさせる。
そして、基準ビームでの基準ドット位置と合致するように、基準ビーム以外の画素クロックの位相(立上りエッジ、立下りエッジ)を図11に示すように、遅らせたり、早めたりする。
また、基準ビーム以外で画像形成を行う場合は、上記調整クロックを用いて記録ビームの変調を行う。
[実施例6]
次に本発明の第6、第7の手段に係る画像形成装置の実施例を説明する。
一般に、同期信号から実際の画像形成(画像形成領域)までは図12に示すようにtwsの時間がある。
この時間内で、前述の時間差の比較結果並びに光路切替が行えれば問題ないが、3色目以降はすでに形成した画像の平均開始位置を求める演算時間が増える。
また、光路切替も、実施例3にような複数光源を用いる場合は問題ないが、実施例4のように、単一光源で光路切替素子を用いて光路を切替える場合には光路切替素子の応答時間を考慮する必要がある。
そこで本実施例では、中間転写体7のマーク(ベルトマーク)の検知後、所定数計数した同期信号を有効とする。例えば、時間差計数の同期信号(ベルトマークの検出後、最初の同期信号)から2つ目の同期信号を画像形成開始有効信号とする。ポリゴンミラーが2つの場合(図3参照)の2色目の画像形成タイミングは、図4と同じであれば、図13のように信号aの同期信号Pf23で画像形成が開始され、3色目の画像形成タイミングが図4の3色目の時間差を満たす場合には、ポリゴンミラーを変更し信号bの同期信号Ps23で画像形成を開始する。
[実施例7]
次に本発明の第8の手段に係る画像形成装置の実施例を説明する。
本実施例では、実施例1〜6のいずれかの構成に加え、形成する画像データに応じて、ポリゴンミラーの切替を制御するようにする。
ポリゴンミラーの切替を行うのは副走査方向の色(ドット)ずれを低減するためであり、副走査方向の色ずれの低減が要求される画像(横の細線)には有効であるが、主走査方向のずれが要求される画像(縦の細線)には有効ではない。そこで、主走査方向のずれが要求される画像(縦の細線)には、中間転写体7のマーク(ベルトマーク)と基準ビームの同期信号との時間差に拘らず、常に基準ビームで画像形成するようにする。
すなわち、書込制御手段39は形成する画像データから、副走査方向の色ずれが厳しいデータか否かを判定して、ずれ量が許されるデータと判定した場合には、時間差検出手段38による時間差の比較結果に拘らず、1色目の画像形成に用いたポリゴンミラーと同じポリゴンミラーで走査されるビームで画像形成を行うようにする。これにより、画像に応じた適切な制御を選択することができ、無駄な制御を省いて色ずれを低減することができる。
本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略構成図である。 複数の偏向器の一例を示す図であって、2段に構成したポリゴンミラーの構成説明図である。 図2に示す2段のポリゴンミラーで生成される同期信号の一例を示す図である。 マーク信号(記録開始信号)に対する2つのポリゴンミラーの同期信号生成タイミングとドット形成位置の一例を説明するための説明図である。 複数の偏向器の別の例を示す図であって、3段に構成したポリゴンミラーの構成説明図である。 図3に示す3段のポリゴンミラーで生成される同期信号の一例を示す図である。 マーク信号(記録開始信号)に対する3つのポリゴンミラーの同期信号生成タイミングとドット形成位置の一例を説明するための説明図である。 実施例3におけるポリゴンミラーが2つの場合に生成される同期信号の一例を示す図である。 ポリゴンミラーが2段の場合の光路切替動作の一例を示す図である。 ポリゴンミラーが3段の場合の光路切替動作の一例を示す図である。 基準画素クロックと調整画素クロックの一例を示す図である。 同期信号と画像形成領域信号の時間差の一例を示す図である。 ベルトマークの検出信号と2つのポリゴンミラーによる同期信号の一例を示す図である。 本発明の別の実施形態を示す画像形成装置の概略構成図である。 本発明に係る書込制御系の一例を示すブロック図である。 本発明に係る書込制御系の別の例を示すブロック図である。
符号の説明
1:画像担持体
2:帯電手段
3:書き込み手段
4:現像手段
4Y,4M,4C,4K:現像器(現像手段)
5:一次転写手段
6:クリーニング手段
7:中間転写体
9:中間転写体のクリーニング手段
10A,10B:給紙カセット
11:給紙ローラ
12:分離ローラ
13:搬送ローラ
14:レジストローラ
15:二次転写手段
16:定着手段
17:排紙ローラ
18:排紙トレイ
19−1,19−2:プロセスカートリッジ
20:偏向手段
21:第1ポリゴンミラー(偏向器)
22:第2ポリゴンミラー(偏向器)
23:第3ポリゴンミラー(偏向器)
24,24−1,24−2:光源
25:コリメートレンズ
26,28:光路切替素子
27,29:ミラー
30:光路切替素子駆動回路
34:光検出器
35:マーク検出器
36:同期信号発生手段
37:記録開始信号発生手段
38:時間差検出手段
39:書込制御手段
40:画像データ処理部
41:光源選択信号発生手段
42:光源駆動回路

Claims (8)

  1. 画像担持体と中間転写体を有し、前記画像担持体に形成した画像を前記中間転写体に転写することで重ね画像を形成する画像形成装置であって、
    前記中間転写体の移動面に対向して配置した画像形成手段を一つまたは複数有し、該画像形成手段は、1つの画像担持体と、1つの書き込み手段と、少なくとも2つ以上の現像手段を有し、前記画像担持体に前記書き込み手段により形成される静電潜像を、少なくとも2つ以上の現像手段から1つを選択して現像を行うように構成された画像形成装置において、
    前記書込み手段は、光路が異なる複数の記録ビームと、偏向面が所定の角度差を有して同一軸に取付けられる前記複数のビームに対応付けられた複数の偏向器を有し、
    前記中間転写体に設けられた前記画像形成手段の記録開始基準となるマークを検出して記録開始信号を生成する手段と、前記複数の記録ビームの内予め指定された1つのビームを検出して同期信号を生成する手段と、前記記録開始信号と前記同期信号との時間差を検出する時間差検出手段を有し、
    前記時間差検出手段の検出時間に応じて、各色の先頭位置ずれが最小となるように2色目以降の偏向器を複数の偏向器の中から選択して、その偏向器に対応した記録ビームのみを用いて画像形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    複数設ける偏向器の数を同一偏向器に入射するビーム数よりも多くし、複数設ける偏向器で生成される同期信号の発生タイミングが、1つの偏向器に入射するビームから生成される同期信号周期を均等に分割するよう前記複数の偏向器の取付け角度を設定したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記複数の偏向器に入射する複数の記録ビームは、複数の発光源から発せられることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記記録ビームを1つの発光源から生成し、その光路を切替える機能を有した光学素子を用いることで複数のビームを可能として複数の偏向器を使用することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    基準となる記録ビーム(以下、基準ビームと言う)に対する各記録ビームの前記画像担持体上における走査倍率を予め求めておき、前記時間差検出手段の結果により選択された偏向器と、その選択された偏向器に対応した記録ビームを用いて画像形成する際に、該記録ビームの前記基準ビームに対する走査位置のずれに応じて、主走査変調基準信号である画素クロックの位相を切替えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    前記マークの検知後、予め指定されたビームで生成される同期信号を、前記ベルマーク検知後の最初の同期信号から計数し、所定数計数後の前記同期信号を画像形成開始有効信号として、各画像形成手段による画像形成を開始することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置において、
    光路切替機能を有した光学素子が、光路切替に要する時間を満足するよう前記同期信号の計数の所定数を設定したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    前記書込み手段は、形成する画像データから、副走査方向の色ずれ低減が要求されるデータか否かを判定して、該判定結果に応じて、前記偏向器の切替を制御するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
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