JP4846690B2 - 人体通信端末装置及び人体通信端末装置の認証処理方法 - Google Patents

人体通信端末装置及び人体通信端末装置の認証処理方法 Download PDF

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Description

この発明は、人体通信を利用して、キャビネットの利用権限等を認証する技術に関する。
人体通信を利用して、利用権限を認証する技術として、特許文献1及び特許文献2に開示のものがある。
特許文献1及び2では、人体通信を行う端末が、人体の手首に取付けられ又は首からぶら下げるようにして取付けられている。そして、人体が認証装置に触れると、端末と認証装置との間で人体を通信経路とする通信を行って所定の認証動作を行うようになっている。これらの特許文献1及び2では、端末は、1つの電極を通じて送信又は受信を行っている。
特開2006−268614号公報 特開2005−27095号公報
しかしながら、人体通信の原理上、通信経路に多少の空間が介在したとしても、人体通信は成立し得る。このため、認証可能な端末を持たない人が認証装置に触れた状況で、その人の近傍を認証可能な端末を持つ人が存在すると、両者の相互配置関係によっては、認証可能な端末と認証装置との間で、両人及びそれらの間の空間を通信経路として、人体通信が成立する恐れがある。その結果、本来認証されるべきない人に対して、認証結果適合と判断されてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、人に所持された人体通信端末装置が、他の人体等を介して誤った認証動作を行うことを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、認証装置との間で人体通信を行って認証処理を実行可能な人体通信端末装置であって、人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極を含む複数の人体通信用電極と、前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つを通じて、人体を通信経路として伝送可能な信号を送信及び受信する通信回路部と、前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つ及び前記通信回路部を介して人体通信を行って認証処理を実行可能に構成され、前記認証処理を実行可能な認証可能状態と前記認証処理を実行不能な認証不能状態とで切替可能な認証制御部と、前記通信回路部からの出力に基づき、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極のうちの少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、前記認証制御部を前記認証不能状態から前記認証可能状態に切替可能な認証状態切替部と、を備えたものである。
第2の態様に係る人体通信端末装置は、第1の態様に係る人体通信端末装置であって、前記通信回路部は、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極の受信の有無に応じた受信状況信号をそれぞれ出力可能に構成され、前記認証状態切替部は、前記通信回路部から出力される少なくとも2つの受信状況信号に基づいて、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極のうちの少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、電源オン信号を出力するオン信号出力部と、前記認証制御部に対する電源ラインの途中に設けられ、前記オン信号出力部からの電源オン信号に基づいて前記認証制御部への給電を開始して前記認証制御部を起動させて前記認証不能状態から前記認証可能状態に切替可能な電源制御回路と、を有するものである。
第3の態様に係る人体通信端末装置は、第1又は第2の態様に係る人体通信端末装置であって、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極は、間に人体を介在させるようにして人体における異なる箇所に配設可能にしたものである。
第4の態様に係る人体通信端末装置は、第1〜第3のいずれかの態様に係る人体通信端末装置であって、人体の首周りに配設可能な線状部材をさらに備え、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極のうちの1つは、前記線状部材のうち前記人体の首後部周りに配設される位置に設けられ、他の1つは、前記人体の前方に配設される位置に設けられているものである。
第5の態様に係る人体通信端末装置の認証処理方法は、複数の人体通信用電極のうちの少なくとも2つを人体における異なる箇所に配設し、前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つを通じて人体を通信経路として人体通信を行って認証処理を実行する人体通信端末装置の認証処理方法であって、前記人体における異なる箇所に配設された少なくとも2つの人体通信用電極のうち少なくとも2つを通じて信号が受信されたか否かを判別するステップと、前記人体における異なる箇所に配設された少なくとも2つの人体通信用電極のうち少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つを介して人体通信を行って認証処理を実行するステップと、を備えたものである。
第1の態様に係る人体通信端末装置によると、前記通信回路部からの出力に基づき、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極のうちの少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、前記認証制御部を前記認証不能状態から前記認証可能状態に切替える。ここで、人体通信端末装置を所持する人と認証装置との間に他の人等が介在した状態でも、人体における異なる箇所に配設された少なくとも2つの人体通信用電極のうちの複数において、当該他の人体等を介した人体通信が成立する可能性は低いといえる。従って、上記状態でも、通常、認証制御部は認証不能状態に維持される。このため、人に所持された人体通信端末装置が、他の人体等を介して誤った認証動作を行うことを抑制することができる。
また、第2の態様によると、前記認証状態切替部は、前記通信回路部から出力される少なくとも2つの受信状況信号に基づいて、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極のうちの少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、電源オン信号を出力するオン信号出力部と、前記認証制御部に対する電源ラインの途中に設けられ、前記オン信号出力部からの電源オン信号に基づいて前記認証制御部への給電を開始して前記認証制御部を起動させて前記認証不能状態から前記認証可能状態に切替える電源制御回路と、を有すると、認証不能状態での電力消費を有効に抑制することができる。
第3の態様によると、人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極は、間に人体を介在させるようにして人体における異なる箇所に配設可能であると、当該少なくとも2つの人体通信用電極の設置条件を比較的大きく異ならせることができる。これにより、当該少なくとも2つの人体通信用電極の全てにおいて、当該他の人体等を介した人体通信が成立する可能性をより低くすることができ、人に所持された人体通信端末装置が、他の人体等を介して誤った認証動作を行うことをより抑制することができる。
また、第4の態様によると、線状部材を人体の首周りに配設することで、1つの人体通信用電極を人体の首後部周りに配設できると共に、他の1つの人体通信用電極を人体の胸部前方に配設することができ、これらを人体の異なる箇所に配設できる。
第5の態様に係る人体通信端末装置の認証処理方法によると、人体における異なる箇所に配設された少なくとも2つの人体通信用電極のうち少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つを介して人体通信を行って認証処理を実行可能にする。ここで、人体通信端末装置を所持する人と他の認証装置との間に他の人等が介在した状態でも、人体における異なる箇所に配設された少なくとも2つの人体通信用電極のうちの複数において、当該他の人体等を介した人体通信が成立する可能性は低いといえる。従って、上記状態でも、通常、認証制御部は認証不能状態に維持される。このため、人に所持された人体通信端末装置が、他の人体等を介して誤った認証動作を行うことを抑制することができる。
以下、実施形態に係る人体通信端末装置及びその認証処理方法について説明する。
<1.全体構成>
まず、本人体通信端末装置が適用された認証システムの全体構成について説明する。図1は本認証システムの全体構成を示す説明図である。
この認証システムは、ロック対象物の認証を行うシステムであり、人体通信端末装置20と、認証ロック装置50とを備えている。
ロック対象物は、利用不能なロック状態と利用可能なアンロック状態とで切替えて管理される物である。このようなロック対象物としては、格納手段に取付けられた開閉部や部屋の出入口、電気機器等が想定される。ここでは、ロック対象物が、格納手段としての開閉部であるキャビネット10の扉12である場合を想定して説明する。
上記人体通信端末装置20は、本システムの利用者Pに付与されるものであり、当該人体通信端末装置20には、予め当該利用者Pに対応づけられた個人識別IDが登録されている。
認証ロック装置50は、上記人体通信端末装置20との間で人体を通信経路として人体通信可能に構成されており、人体通信端末装置20との間で通信を行うことで、当該人体通信端末装置20を所持する利用者Pに利用権限があるか否かを判別し、利用権限あると判断した場合にロック対象物であるキャビネット10の扉12をアンロック状態、即ち、利用可能な状態にする。つまり、この認証ロック装置50は、認証を行う認証装置としての機能と、認証結果に基づいてロック対象物のロック状態とアンロック状態とを切替制御するロック制御装置としての機能とを有している。
本システムの概略的な使用方法を説明しておくと、この認証システムを利用する利用者Pは、人体通信端末装置20を所持してキャビネット10の扉12前に立ち、扉12の取っ手部12aに触れる。すると、認証ロック装置50は、人体通信端末装置20との間で人体通信を行って利用権限の有無を判断し、利用権限有りと判断された場合に、アンロック状態に切替える。これにより、利用者Pは当該扉を開いてキャビネット10を利用できるようになる。
以下、各部構成についてより詳細に説明する。
<2.人体通信端末装置>
図2は人体通信端末装置20の全体構成を示す図である。この人体通信端末装置20は、人体通信端末装置本体部21と、この人体通信端末装置本体部21を人体に装着した状態で保持するための装着部材40とを備えており、認証ロック装置50との間で人体通信を行って後述する認証処理を実行可能に構成されている。後述する電極22A、22Bのそれぞれは、一定の空隙をあけた対向配置された2枚の平板状の導電性材料(以下、導電板)で構成されている。2枚の導電板の空隙を移動する電荷によって互いに静電結合して電気回路が構成される。2枚で一対の導電板によって構成される電極のうち一枚の導電板が人体に面するように人が所持する。この導電板は人体と浮遊容量を介して静電結合し、これにより電極と人体とが電気的に接合される。もう一枚の導電板は大地アース等と浮遊容量を介して静電結合し、これにより電極と大地等とが電気的に接続される。これを合わせ、人体と大地とが電気的に接続されるようになり、この特性を利用して通信を行う。
人体通信端末装置本体部21は、後述する回路を構成するための各電気部品を基板に実装した構成とされ、ここでは、略方形板状のカード状の外形状に形成されている。
装着部材40は、保持部としてのホルダ部42と、線状部材44とを有している。
ホルダ部42は、人体通信端末装置本体部21を保持可能に形成されている。ここでは、ホルダ部42は、上記人体通信端末装置本体部21を収容可能でかつ上方に開口する収容空間を有する略長方形ケース状の部材に形成されており、当該収容空間に上方の開口を通じて人体通信端末装置本体部21を挿脱自在に形成されている。
線状部材44は、人体の首周りに配設可能な略環状に形成されており、上記ホルダ部42の上端部に形成された孔に通す等して連結されている。そして、本線状部材44を人体Pの首に吊下げた状態で、ホルダ部42及びそれに保持された人体通信端末装置本体部21が人体Pの首下から胸部前方あたりに位置して吊下げ状に支持されるようになっている。
後述する2つの電極22A、22Bのうち一方の電極22Aは、線状部材44のうち上記ホルダ部42に対する連結部分から略等距離の中間部の位置、即ち、ホルダ部42の反対側の位置に配設されている。また、他方の電極22Bは、人体通信端末装置本体部21に設けられている。そして、本人体通信端末装置20を上記のようにして人体に装着すると、一方の電極22Aが人体の首後部周りに配設され、他方の電極22Bが人体の前方に配設されるようになっている。
また、この線状部材44には、一対のコネクタ部46、導体部47及び一対の導体部48が組込まれている。
導体部47は、線状部材44に沿って一方の電極22Aと人体通信端末装置本体部21とを接続するように配設されている。
また、一対のコネクタ部46は、線状部材44のうち一方の電極22Aとホルダ部42への連結部分とを結ぶ2つの線状部分の中間部にそれぞれ設けられている。両コネクタ部46は、電気的及び機械的に接続可能に構成されている。一方のコネクタ部46は、線状部材44の部分に沿って一方の導体部48を介して人体通信端末装置本体部21に接続されており、他のコネクタ部46は、線状部材44の部分に沿って他方の導体部48を介して人体通信端末装置本体部21に接続されている。
そして、一対のコネクタ部46同士をコネクタ接続することで、線状部分44のうち一方のコネクタ部46から一方の電極22Aを経て他方のコネクタ部46に至る部分によって環状部分が形成される。この環状部分は、人体の首周りに配設可能な程度で、かつ、その首から頭部周りを経て取外せない程度の大きさに形成されている。そして、一対のコネクタ部46同士のコネクタ接続を外した状態で、線状部材44を、人体の頭周りを通って首周りに配設し、或は、首周りから外すことができるようになっている。また、線状部材44を人体の首周りに配設した状態で、一対のコネクタ部46同士をコネクタ接続できるようになっている。
また、上記コネクタ部46同士をコネクタ接続することで、上記一対の導体部48同士が電気的に接続され、後述するAND回路33から電源制御回路34に至る信号伝送路が形成されるようになっている。つまり、一対のコネクタ部46は、両者の接続状態に応じてオンオフ切替るイネーブルスイッチ35(後述する)として機能するようになっている。
なお、上記導体部47としては、同軸ケーブル等、内部導体を外部から電磁的にシールド可能なものを用いることが好ましい。導体部47が人体通信用電極として機能することを抑制するためである。導体部48としては、種々の導体を用いることができるが、やはり外部からのノイズ混入等を防止するため同軸ケーブル等、内部導体を外部から電磁的にシールド可能なものを用いることが好ましい。
図3は人体通信端末装置20の電気的構成を示すブロック図である。この人体通信端末装置20は、認証ロック装置50との間で人体通信を行って認証処理を実行可能に構成されており、2つの人体通信用電極22A、22Bと、通信回路部24と、認証制御部30と、認証状態切替部32とを有している。
人体通信用電極22A、22Bは、人体における異なる箇所に配設可能に構成されている。ここでは、上記したように、一方の人体通信用電極22Aは、線状部材44の中間部に配設されており、首後部に配設されるようになっている。また、他方の人体通信用電極22Bは、人体通信端末装置本体部21に設けられ、人体前方、ここでは、胸部前方に配設されるようになっている。
通信回路部24は、上記各体通信用電極22A、22Bを通じて、人体を通信経路として伝送可能な信号を送信及び受信可能に構成されている。
より具体的には、通信回路部24は、上記各体通信用電極22A、22Bのそれぞれに接続された2つの共振回路25と、各共振回路25のそれぞれに接続された検波回路26とを備えている。そして、上記各体通信用電極22A、22Bのそれぞれで受信された信号が各共振回路25に入力され、各共振回路25で人体通信に用いられる搬送波の所定の周波数成分の信号が取出され、それぞれ検波回路26に入力可能に構成されている。そして、所定の周波数成分の信号が各検波回路26に入力されると、各検波回路26は、対応する各体通信用電極22A、22Bでの受信の有無に応じた検波信号を、受信状況信号として出力する。ここでは、各体通信用電極22A、22Bでの受信の有無に応じて、受信が有る場合には対応する検波回路26からハイレベルの信号が出力され、受信が無い場合には対応する検波回路26からローレベルの信号が出力される。
なお、検波回路26は、電池31から直接的に給電される給電ラインLaに接続されており、後述する認証制御部30の起動の有無に拘らず動作可能とされている。
また、通信回路部24は、送信回路27及び受信回路28を備えている。
送信回路27は、変調回路、増幅回路等を有しており、共振回路25を介して一方側の人体通信用電極22Bに接続されると共に、認証制御部30に接続されている。そして、認証制御部30より与えられる信号を変調、増幅等し、処理後の信号を、共振回路25を介して一方の人体通信用電極22Bに出力するようになっている。
また、受信回路部28は、復調回路、増幅回路等を有しており、共振回路25を介して一方側の人体通信用電極22Bに接続されると共に、認証制御部30に接続されている。そして、一方の人体通信用電極22Bを通じて受信された信号が共振回路25を介して受信回路28に入力されると、この信号を復調、増幅等して認証制御部30に与えるようになっている。
なお、これらの送信回路27及び後述する認証制御部30には、同期をとるためのクロック信号が入力されている。また、送信回路27及び受信回路28は、後述する電源制御回路34と認証制御部30との間の給電ラインLbに接続されており、認証制御部30に対する電源供給タイミングと同期して給電されて動作するように構成されている。
認証制御部30は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的なマイクロコンピュータにより構成されており、予め格納されたソフトウェアプログラムによって演算動作を行い後述する処理を実行する。この認証制御部30は、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性メモリ或は書換え不能なメモリ等によって構成された記憶部30aを有しており、この記憶部30aに予め個人識別ID等が記憶されている。
この認証制御部30は、一方の人体通信用電極22Bを介して人体通信を行って所定の認証処理を実行する。図4は本認証制御部30による認証動作例を示すフローチャートである。すなわち、本認証制御部30は、電力が供給されることで起動し、認証処理を実行する。起動後のステップS1では、外部機器である上記認証ロック装置50との間で人体通信を行い、認証ロック装置50からの信号に、個人識別IDの読出要求が含まれるか否かを判定する。ここで、読出要求が含まれないと判断された場合には、ステップS1の処理を繰返す。なお、外部機器から読出要求ではない他の指令が与えられた場合には、当該指令に応じた処理を行ってもよい。
ステップS1で読出要求が含まれると判断されると、ステップS2に進む。ステップS2では、記憶部30aから自己の個人識別IDを読出して、人体通信を通じて外部に送信し、処理を終了する。これにより、認証ロック装置50は、人体通信を行った人体通信端末装置20の個人識別IDを取得することができる。
また、認証制御部30は、上記認証処理を実行可能な認証可能状態と、認証処理を実行不能な認証不能状態とで切替可能に構成されている。ここでは、認証制御部30は、電力供給が遮断されることで認証不能状態となり、電力供給が開始されることで起動して認証可能な状態になる。
図3に戻って、認証状態切替部32は、通信回路部24からの出力に基づき、2つの人体通信用電極22A、22Bを通じて信号が受信されたときに、認証制御部30を認証不能状態から認証可能状態に切替可能に構成されている。
ここでは、認証状態切替部32は、AND回路33と、電源制御回路34とを有している。
AND回路33は、上記2つの検波回路26に接続されると共に、イネーブルスイッチ35を介して電源制御回路34に接続されている。そして、上記検波回路26からの出力信号が本AND回路33に入力されると、その2つの入力信号の論理積を信号として出力するように構成されている。つまり、両人体通信用電極22A、22Bで信号が受信されたときにハイレベルの信号を電源オン信号として出力し、両人体通信用電極22A、22Bのいずれか一方又は双方で信号が受信されないときにはローレベルの信号を出力するようになっている。
電源制御回路34は、本人体通信端末装置20における電源である電池31と認証制御部30の電源端子との間の電源ラインLの途中に介挿されている。そして、電源制御回路34は、当該電源ラインをオンオフすることで、認証制御部30に対する電力供給の有無を切替えるようになっている。
この電源制御回路34における給電ラインのオフからオンへの切替制御は、上記AND回路33から出力される信号に基づいて行われる。すなわち、上記AND回路33から電源オン信号としてハイレベルの信号が出力されたときに、電源ラインLをオンに切替え、認証制御部30に対する電力供給を開始する。これにより、電源制御回路34は、認証制御部30を起動させて認証不能状態から認証可能状態に切替える。
電源ラインLのオンからオフへの切替えは、認証制御部30による認証処理終了後のタイミングで行われればよく、例えば、AND回路33から出力される信号がローレベルに代ったタイミング(つまり、認証ロック装置50からの信号が送信されなくなったタイミング)や、認証制御部30に対する電力供給開始後認証処理に必要な所定の時間が経過したタイミング、認証制御部30から認証処理が終了された旨の指令が与えられたタイミング等で行うとよい。
イネーブルスイッチ35は、上記AND回路33と電源制御回路34との間に介挿されており、一対のコネクタ部46がコネクタ接続された状態でオン状態となり、そのコネクタ接続が解除された状態で、オフ状態となる。つまり、一対のコネクタ部46がコネクタ接続された状態で、上記AND回路33からの出力が電源制御回路34に入力可能となり、コネクタ接続が解除された状態では、電源制御回路34はオフ状態からオン状態に切替らないようになっている。なお、このイネーブルスイッチ35(コネクタ部46)は省略されてもよい。
<3.認証ロック装置>
図5は認証ロック装置50の電気的構成を示すブロック図である。認証ロック装置50は、認証ロック制御部52と、送信回路54及び受信回路55と、共振回路56と、人体通信用電極58と、ドライバ回路60と、アクチュエータ62とを備えている。
人体通信用電極58は、ロック対象物に設けられた導電性部材である。ここでは、キャビネット10の扉12の取っ手部12aが金属等の導電性材料によって形成されており、人体通信用電極58として用いられている。
送信回路54は、変調回路、増幅回路等を有しており、認証ロック制御部52に接続されると共に、共振回路56を介して人体通信用電極58に接続されている。そして、認証ロック制御部52より与えられる信号を変調、増幅等し、処理後の信号を、共振回路56を介して人体通信用電極58に出力する。
受信回路55は、復調回路、増幅回路等を有しており、共振回路56を介して人体通信用電極58に接続されると共に、認証ロック制御部52に接続されている。そして、人体通信用電極58を通じて受信された信号が共振回路56を介して受信回路55に入力されると、この信号を復調、増幅等して認証ロック制御部52に与えるようになっている。
なお、上記送信回路54及び認証ロック制御部52には、同期をとるためのクロック信号が入力されている。
認証ロック制御部52は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的なマイクロコンピュータにより構成され、予め格納されたソフトウェアプログラムによって演算動作を行い後述する処理を実行する。この認証ロック制御部52は、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性メモリ或は書換え不能なメモリ等によって構成された記憶部52aを有しており、この記憶部52aに予め各個人識別IDと利用権限の有無とを対応づけた認証情報が記憶されている。
この認証ロック制御部52は、送信回路54、受信回路55、共振回路56及び人体通信用電極58を介して上記人体通信端末装置20との間で人体通信を行って所定の認証処理を実行する。また、この認証ロック制御部52は、ドライバ回路60を介してアクチュエータ62の動作制御を行う。アクチュエータ62は、モータや電磁プランシャ等によって構成されており、このアクチュエータ62の動作を受けて扉12をロック又はアンロック状態にするためのロック機構を動作させて、当該扉12をロック状態及びアンロック状態に切替えるようになっている。このようなロック機構は、種々の電子式の錠装置に適用されている周知技術を含む種々の構成によって実現可能であるので、ここではその説明を省略する。
図6は認証ロック制御部52の動作を示すフローチャートである。初期状態では、ロック機構部はロック状態に維持されており、人体が人体通信用電極58である取っ手部12aに接触したことが検知されることで、以下の処理を開始する。なお、人体と人体通信用電極58との接触は、例えば、人体と人体通信用電極58との静電容量の変動等を利用した周知の構成によって検知できる。もっとも、人体と人体通信用電極58との接触検知を行わないで、後述するステップS11における起動信号の送信を断続的に行ってもよい。
まず、処理開始後、ステップS11において、認証ロック制御部52は、人体通信用電極58を通じて起動信号を送信する。ここで、起動信号が人体通信端末装置20で受信され、当該人体通信端末装置20が起動すると、当該人体通信端末装置20から個人識別IDが送信されることになる。
次ステップS12では、人体通信経由で、個人識別IDが受信されたか否かが判断される。受信無きと判断された場合には、処理を終了し、ロック状態を保つ。一方、受信有りと判断された場合には、次ステップS13に進む。
ステップS13では、受信された個人識別ID及び記憶部52aに記憶された認証情報とに基づいて認証が合格か否かが判断される。不合格の場合、即ち、受信した個人識別IDに対して利用無しが対応づけられている場合には、処理を終了し、ロック状態を保つ。一方、認証合格、即ち、受信した個人識別IDに対して利用有りが対応づけられている場合には、次ステップS14に進む。
ステップS14では、認証ロック制御部52は、ドライバ回路60を介してアクチュエータ62に解錠動作を行わせる。これにより、扉12はアンロック状態になり、利用者は扉12を開いて利用できるようになる。
<4.全体動作>
このように構成された認証システムの全体動作を、認証のための通信開始までの動作を中心に説明する。図7は本認証システムの全体動作の要部を説明するための図である。
まず、初期状態では、扉12はロック状態になっている。この状態で、ステップS21のように、人体が人体通信用電極58としての取っ手部12aにタッチ(接触)すると、ステップS22に示すように、認証ロック装置50から人体通信端末装置20に向けて、人体通信により起動信号が送信される。
すると、ステップS23〜S25に示すように、人体通信用電極22A、22Bの双方で受信が有り、かつ、コネクタ部46がコネクタ接続されている場合に、ステップS26に進み、認証制御部30が起動する。そして、次ステップS27で認証のための人体通信を開始し、上記認証を行うことになる。一方、ステップS23〜S25のいずれかの条件が満たされない場合には、認証制御部30は起動せず、従って、処理が行われずに、扉12はロック状態に維持される。なお、図7のステップS23〜S25は、説明の便宜上、認証制御部30が起動する条件を列挙したものであり、必ずしも具体的な処理順序を示すものではない。
図8は、本人体通信端末装置20を所持する利用者が人体通信用電極58に接触した状態を示す図である。
同図に示すように、人体通信端末装置20を所持する利用者P1が人体通信用電極58に接触した場合、人体通信端末装置20の両人体通信用電極22A、22Bと認証ロック装置50の人体通信用電極58との間で、床面や地面等をグランドとし、人体の胴部や腕等を信号伝送路とした通信路が形成される。これにより、双方の人体通信用電極22A、22Bと人体通信用電極58との間で人体通信が行われ、上記のような認証がなされることになる。
図9は、本人体通信端末装置20を所持する人P1と人体通信用電極58との間に他の人P2が介在し、当該他の人P2が人体通信用電極58に接触した状態を示す図である。
この場合、人P1と人P2とが近接していると、両人P1、P2間で比較的大きな浮遊容量が形成され、一方の人体通信用電極22Bと人体通信用電極58との間で、両人P1、P2及び両者間の空間を伝わる信号伝送路が形成される可能性がある。ところが、この場合でも、他方の人体通信用電極22Aは、一方の人体通信用電極22Bよりも人体通信用電極58から大きく離れており、また、人P1の人体部分が介在している。このため、人体通信用電極22Aと人体通信用電極58との間で信号伝送路が形成される可能性は低いといえる。人P1の向きが逆の場合には、上記とは逆になる。このように、人体の異なる部位に設置された2つの人体通信用電極22A、22B間で、人体通信用電極58に対する配設条件が異なっているため、双方の人体通信用電極22A、22Bが他人P2を介して人体通信用電極58との間で人体通信を成立させる可能性は低いといえる。
以上のように構成された人体通信端末装置20によると、通信回路部24からの出力に基づき、2つの人体通信用電極22A、22Bのうちの双方で信号が受信されたときに、認証制御部30を起動させて、認証可能な状態に切替可能にしている。ここで、上記のように、人体の異なる部位に設置された人体通信用電極22A、22Bの双方が、他人P2を介して、人体通信用電極58との間で人体通信を成立させる可能性は低い。従って、上記のように人体通信端末装置20を所持する人P1と認証ロック装置50との間に、他人P2が介在するような状況であっても、認証制御部30は認証不能状態に維持され、認証ロック装置50側ではロック状態が維持される。このため、人に所持された人体通信端末装置20が他の人体等を介して誤った認証動作を行うことを抑制することができる。なお、2つの人体通信用電極22A、22Bのうちの双方で信号が受信されたときに、認証制御部30を起動させて、認証可能な状態に切替可能にするとは、本実施形態におけるコネクタ接続条件のように、他の条件を加えて、実際に認証可能な状態に切替えてもよいということを意味している。
一方、人体通信端末装置20を所持する人P1が取っ手部12aに接触したような場合には、通常の人体通信と同様に、当該人P1を介した人体通信が成立し、支障なく認証を行える。
また、認証状態切替部32は、認証制御部30への電力供給をオンオフすることで、認証制御部30を認証可能状態(電力供給により起動した状態)と認証不能状態(電力供給が遮断された状態)とに切替えるため、認証不能状態での電力消費を有効に抑制することができる。
また、線状部材44を首周りに配設するようにして、本人体通信端末装置20を人体の首に吊下げることで、一方の人体通信用電極22Aを首の後部に、他方の人体通信用電極22Bを人体の前部に配設することができ、両人体通信用電極22A、22Bを比較的容易に人体の異なる箇所に配設することができる。
{変形例}
なお、上記実施形態では、一方の人体通信用電極22Aが人体前部に、他方の人体通信用電極22Bが首後部に配設される例で説明したが、必ずしもその必要はない。例えば、人体通信用電極22A、22Bが、腰回りの前後、両手や両足、頭等に適宜分散して設けられていてもよい。
要するに、人体通信用電極22Aと人体通信用電極58との間、人体通信用電極22Bと人体通信用電極58との間に関して、相互間の距離及び介在物の状況を異ならせることができる程度に、人体通信用電極22Aと人体通信用電極22Bとが人体の異なる箇所に設置されればよい。
もっとも、本実施形態のように、人体通信用電極22Aと人体通信用電極22Bとを、間に人体を介在させるようにして異なった位置に配設することで、各人体通信用電極22A、22Bの設置条件を比較的大きく異ならせることができる。これにより、人体通信用電極22A、22Bの全てにおいて、他の人P2を介した人体通信の成立可能性を低くすることができ、本人体通信端末装置20が他の人体等を介した誤った認証動作を行うことをより抑制することができる。
また、人体通信端末装置20を人体に取付ける構成としては、上記例に限定されないが、各利用者に常時身につける形態として構成されることが好ましい。例えば、人体通信端末装置20は、腰回りに装着されるベルト状の形態として構成することができる。
また、上記実施形態では、2つの人体通信用電極22A、22Bの受信の有無状況に基づいて認証可能状態に切替えているが、複数(例えば3つ以上)の人体通信用電極の受信の有無状況に基づいて認証可能状態に切替えてもよい。3つ以上の人体通信用電極の受信の有無状況に基づいて認証可能状態に切替える場合、その全てで受信された場合に認証可能状態に切替えてもよいし、そのうちの少なくとも2つ以上で受信された場合に認証可能状態に切替えてもよい。
また、上記実施形態では、認証可能状態に切替えるかどうかの判断に供される人体通信用電極22A、22Bは、認証動作時における人体通信用の電極としても用いられるが、これらは別々であってもよい。別々にした場合においては、認証動作時における人体通信用の電極は人体における任意の箇所に設けることができる。
また、上記実施形態では、2つの人体通信用電極22A、22Bの受信の有無状況に応じた信号の論理積信号に基づいて認証制御部30を起動させているが、必ずしもその必要はない。例えば、認証制御部に対しては常に電力供給がなされており、2つの人体通信用電極を通じた受信信号がこの認証制御部に入力され、認証制御部において2つの人体通信用電極を通じて起動信号(或は動作要求信号)が受信されたと判断したときに、認証不能状態の処理から前記認証可能状態の処理に切替えて、上記認証動作を行うようにしてもよい。この場合に、1つの電極における信号受信で認証制御部が起動するようにするとよい。この場合、認証制御部に、認証状態切替部としての機能が組込まれることになる。
また、認証制御部に対する電力供給ラインをオンオフする代りに、認証制御部を、上記認証動作を行う通常モードと、それよりも消費電力が低いスリープモードとで切替え可能に構成し、上記AND回路33からのハイレベルの信号を、ウエイクアップ信号として認証制御部に入力するようにしてもよい。
つまり、人体における異なる箇所に配設された少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、ハードウエア的な構成やソフトウエア的な構成を問わず、物理的又はソフトウエア的な認証不能状態から物理的又はソフトウエア的に認証可能状態に切替る全ての構成を採用することができる。
また、本人体通信端末装置20は、上記実施形態で述べた例に限らず、特定人であるか否かを判別する全ての認証システムに適用され得る。
認証システムの全体構成を示す説明図である。 人体通信端末装置の全体構成を示す図である。 人体通信端末装置の電気的構成を示すブロック図である。 認証制御部による認証動作例を示すフローチャートである。 認証ロック装置の電気的構成を示すブロック図である。 認証ロック制御部の動作例を示すフローチャートである。 認証システムの全体動作の要部を説明するための図である。 人体通信端末装置を所持する利用者が人体通信用電極に接触した状態を示す図である。 人体通信端末装置を所持する人と人体通信用電極との間に他の人が介在し、当該他の人が人体通信用電極に接触した状態を示す図である。
符号の説明
20 人体通信端末装置
22A、22B 人体通信用電極
24 通信回路部
30 認証制御部
30a 記憶部
31 電池
32 認証状態切替部
33 AND回路
34 電源制御回路
44 線状部材
50 認証ロック装置
58 人体通信用電極
L 電源ライン

Claims (5)

  1. 認証装置との間で人体通信を行って認証処理を実行可能な人体通信端末装置であって、
    人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極を含む複数の人体通信用電極と、
    前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つを通じて、人体を通信経路として伝送可能な信号を送信及び受信する通信回路部と、
    前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つ及び前記通信回路部を介して人体通信を行って認証処理を実行可能に構成され、前記認証処理を実行可能な認証可能状態と前記認証処理を実行不能な認証不能状態とで切替可能な認証制御部と、
    前記通信回路部からの出力に基づき、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極のうちの少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、前記認証制御部を前記認証不能状態から前記認証可能状態に切替可能な認証状態切替部と、
    を備えた人体通信端末装置。
  2. 請求項1記載の人体通信端末装置であって、
    前記通信回路部は、
    前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極の受信の有無に応じた受信状況信号をそれぞれ出力可能に構成され、
    前記認証状態切替部は、
    前記通信回路部から出力される少なくとも2つの受信状況信号に基づいて、前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極のうちの少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、電源オン信号を出力するオン信号出力部と、
    前記認証制御部に対する電源ラインの途中に設けられ、前記オン信号出力部からの電源オン信号に基づいて前記認証制御部への給電を開始して前記認証制御部を起動させて前記認証不能状態から前記認証可能状態に切替可能な電源制御回路と、
    を有する、人体通信端末装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の人体通信端末装置であって、
    前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極は、間に人体を介在させるようにして人体における異なる箇所に配設可能である、人体通信端末装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の人体通信端末装置であって、
    人体の首周りに配設可能な線状部材をさらに備え、
    前記人体における異なる箇所に配設可能な少なくとも2つの人体通信用電極のうちの1つは、前記線状部材のうち前記人体の首後部周りに配設される位置に設けられ、他の1つは、前記人体の前方に配設される位置に設けられている、人体通信端末装置。
  5. 複数の人体通信用電極のうちの少なくとも2つを人体における異なる箇所に配設し、前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つを通じて人体を通信経路として人体通信を行って認証処理を実行する人体通信端末装置の認証処理方法であって、
    前記人体における異なる箇所に配設された少なくとも2つの人体通信用電極のうち少なくとも2つを通じて信号が受信されたか否かを判別するステップと、
    前記人体における異なる箇所に配設された少なくとも2つの人体通信用電極のうち少なくとも2つを通じて信号が受信されたときに、前記複数の人体通信用電極のうちの少なくとも1つを介して人体通信を行って認証処理を実行可能にするステップと、
    を備えた人体通信端末装置の認証処理方法。
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