JP2005277986A - データ通信システム - Google Patents

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Atsuhisa Nishimura
篤久 西村
Kaneyuki Doi
謙之 土井
Hiromichi Goto
弘通 後藤
Toshiaki Yoshiyasu
利明 吉安
Koji Ono
浩司 大野
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Abstract

【課題】人体に装着されたデータ通信装置10A、10Bとデータ通信装置20との間で、人体を介してデータの送受信を行うデータ通信システムにおいて、データ通信装置を携帯した人が至近距離に複数存在する場合のデータ送受信の混信を防止する。
【解決手段】第1データ通信装置10A、10Bは、第2データ通信装置20からの起動信号を受信し(S101)、遅延時間の短い第1データ通信装置10Bが起動通知信号を送信する。遅延時間の長い第1データ通信装置10Aは、起動通知信号を受信すると(S102でYES)、他の第1データ通信装置10Bと第2データ通信装置20の間で信号の送受信が行われていると判断し、混信通知信号を出力する(S106)。第1データ通信装置10A及びS104、S203で混信通知信号を受信した他の第1データ通信装置10B及び第2データ通信装置20は、所定のエラー処理を行う(S107、S108、S205)。
【選択図】図3

Description

本発明は、人体に装着されたデータ通信装置と、人体が接触することを予定されているデータ通信装置との間で、人体を介してデータの送受信を行うデータ通信システムに関する。
例えば特許文献1又は特許文献2に示されているように、人が携帯しているデータ通信装置と他の機器に組み込まれたデータ通信装置との間でのデータの送受信を、ケーブルや無線通信を用いずに、人体を介して行うデータ通信システムが提案されている。
人が携帯するデータ通信装置(第1データ通信装置とする)は、人体に接触される2つの送信電極と、交流信号を生成する発振部と、送信するデータに基づいて交流信号を変調する変調部と、変調部により変調された変調信号に対応する電圧を2つの送信電極間に印加する電圧印加部を備えている。一方、他の機器に組み込まれたデータ通信装置(第2データ通信装置とする)は、大地に接地された接地電極と、人体に接触される接触電極と、接触電極と接地電極とを介して受信した変調信号を復調する復調部を備えている。
このようなデータ通信システムによれば、煩わしいケーブルの着脱作業を行うこともなく、また高価な無線通信装置を用いることなく、簡単かつ低コストで第1データ通信装置と第2データ通信装置との間のデータ送受信を行うことができる。さらに、ケーブル用コネクタや無線通信装置を必要としないので、特に第1データ通信装置を小型軽量化することができる。
ところが、上記データ通信システムでは、至近距離に同様の第1データ通信装置を携帯した人が複数存在した場合に、データの送受信が混信する可能性がある。例えば、第1データ通信装置を携帯した人物Aが第2データ通信装置との間でデータの送受信を行っていたとする。その際、他の第1データ通信装置を携帯した人物Bが、何らかの弾みに人物Aの体と接触したとする。その場合、人物Bの第1データ通信装置から、人物Bの体及び人物Aの体を介して第2データ通信装置にデータが送信される可能性がある。第2データ通信装置は、受信したデータが人物Aの第1データ通信装置からのものなのか、あるいは人物Bの第1データ通信装置からのものなのかを識別することができず、データの混信が生じる。また、このようなデータの混信は、必ずしも人体同士が直接接触した場合に限られず、その他の媒体を介して接触した場合などでも起こりうる。
特開2001−77735号公報 (図2、段落0008) 特開2001−223649号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、データ通信装置を携帯した人が至近距離に複数存在する場合であっても、データ送受信の混信を防止しうるデータ通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、第1データ通信装置と第2データ通信装置との間のデータ送受信を、前記第1データ通信装置を携帯している人が前記第2データ通信装置に接触することによって行うデータ通信システムであって、前記第1データ通信装置は、前記第2データ通信装置との間で信号の送受信を行おうとしているときに、他の第1データ通信装置と前記第2データ通信装置の間で信号の送受信が行われていることを検出する送受信検出手段と、前記送受信検出手段が他の第1データ通信装置と前記第2データ通信装置との間で信号の送受信が行われていることを検出したときに、所定のエラー処理を行うエラー処理手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1のデータ通信システムにおいて、前記第2データ通信装置は、第1データ通信装置に対して起動信号を出力する起動信号出力手段を備え、前記第1データ通信装置は、前記起動信号を検出する起動信号検出手段と、前記起動信号を検出したときに、所定時間経過後起動通知信号を出力する起動通知信号出力手段をさらに備え、前記送受信検出手段は、他の第1データ通信装置から出力された起動通知信号を受信することにより、他の第1データ通信装置と前記第2データ通信装置とがデータの送受信を行っていることを検出することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2のデータ通信システムにおいて、前記第1データ通信装置は、前記送受信検出手段が他の第1データ通信装置と前記第2データ通信装置とがデータの送受信を行っていることを検出したときに、混信通知信号を出力する混信通知信号出力手段と、他の第1データ通信装置から出力された混信通知信号を検出する混信通知信号検出手段をさらに備え、前記第2データ通信装置は、第1データ通信装置から出力された混信通知信号を検出する混信通知信号検出手段と、前記混信通知信号検出手段が前記混信通知信号を検出したときに、所定のエラー処理を行うエラー処理手段をさらに備え、前記他の第1データ通信装置及び前記第2データ通信装置の各エラー処理手段は、混信通知信号検出手段が前記混信通知信号を検出したときに、所定のエラー処理を行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2のデータ通信システムにおいて、前記第1データ通信装置の起動通知信号出力手段は、前記起動信号を検出してから前記起動通知信号を出力するまでの遅延時間として、それぞれ固有の値を有していることを特徴とする。
請求項5の発明は、複数の第1データ通信装置と1つの第2データ通信装置との間でデータの送受信を行うデータ通信システムであって、前記第1データ通信装置は、前記第2データ通信装置との間で信号の送受信を行おうとしているときに、それぞれ他の第1データ通信装置から前記第2データ通信装置へ送信された信号を検出し、他の第1データ通信装置及び前記第2データ通信装置に対して混信通知信号を出力し、前記第1データ通信装置、前記混信通知信号を受信した他の第1データ通信装置及び前記第2データ通信装置は、それぞれ所定のエラー処理を行うことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかのデータ通信システムにおいて、前記第1データ通信装置から送信される信号波形と前記第2データ通信装置から送信される信号波形が異なることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第2データ通信装置と複数の第1データ通信装置との間で同時に信号の送受信が行われようとするときに、第1データ通信装置側で所定のエラー処理が行われるので、少なくともその第1データ通信装置から第2データ通信装置への信号の送信が行われなくなり、混信によるトラブルを防止又は軽減することができる。
請求項2の発明によれば、全ての第1データ通信装置において、互いに他の第1データ通信装置と第2データ通信装置との間で信号の送受信が行われていることを検出することができる。
請求項3の発明によれば、他の第1データ通信装置及び第2データ通信装置においても、混信が生じた場合に所定のエラー処理が行われるので、全ての装置において混信によるトラブルを防止することができる。
請求項4の発明によれば、各第1データ通信装置を同一構造とし、遅延時間の設定のみを変えるだけで、複数の第1データ通信装置が、それぞれ時間差をおいて、他の第1データ通信装置も第2データ通信装置と信号の送受信を行っていることを検出することができる。
請求項5の発明によれば、第1データ通信装置と第2データ通信装置との間でのデータの送受信が、例えば非接触で行われるデータ通信システムにおいても、第2データ通信装置と複数の第1データ通信装置との間で同時に信号の送受信が行われた場合の混信によるトラブルを未然に防止することができる。
請求項6の発明によれば、第1データ通信装置から送信された信号と第2データ通信装置から送信された信号を識別することができるので、信号を受信した第1データ通信装置は、混信が生じているか否かを信号波形から判断することができる。
本発明の一実施の形態に係るデータ通信システムについて説明する。図1は、本実施の形態のデータ通信システムにおいて、混信が生じない状態での使用を示す図である。また、図2は、本実施の形態のデータ通信システムにおいて、混信が生じうる状態での使用を示す図である。図1では、第2データ通信装置20の付近に第1データ通信装置10Aを携帯した人物Aしかいないので、他の第1データ通信装置10B・・・と混信することなく、人物Aの体を介して第1データ通信装置10Aと第2データ通信装置20との間で信号の送受信を行うことができる。一方、図2では、第2データ通信装置20の付近に人物Aのほか、他の第1データ通信装置10Bを携帯した人物Bがおり、人物Aの体と人物Bの体が接触している。そのため、人物Bの第1データ通信装置10Bも、人物B及び人物Aの体を介して第2データ通信装置20との間で信号の送受信を行うことができる。従って、混信対策を行わなければ、人物Aのデータと人物Bのデータが混じった状態で第2データ通信装置20を介して他の機器に送られてしまい、エラー又はトラブルの原因となる。本発明は、第1データ通信装置を携帯した人が至近距離に複数存在する場合であっても、データ送受信の混信を防止しうるデータ通信システムを提供する。
各図に示すように、データ通信システムは、人によって携帯される第1データ通信装置10A、10B・・・と、他の機器に接続された又は組み込まれた第2データ通信装置20で構成されている。第1データ通信装置10A、10B・・・は、少なくともその電極部分が人体に直接接触するように携帯されるものであり、例えば指輪やブレスレットなどの形状を有するように構成されている。第2データ通信装置20は、例えば建物や居室などの自動扉と連動した電気錠装置などに組み込まれており、第1データ通信装置10A、10B・・・との間でデータ通信を行うことにより、建物などに出入りする人物を特定するために用いられる。
図3に示すように、第1データ通信装置10A、10B・・・は、人体に接触するように配置された電極11と、交流信号を生成する発振部12と、送信するデータに基づいて交流信号を変調する変調部13と、変調された信号に対応する電圧を2つの電極11の間に印加する電圧印加部14と、2つの電極11の間に印加された電圧を検出する電圧検出部15と、検出された電圧を復調して送信された信号を抽出する復調部16と、抽出された信号に基づいて、所定の動作を行う演算処理部17と、送信すべきデータなどを記憶する記憶部18で構成されている。
図4に示すように、第2データ通信装置20は、第1データ通信装置10A、10B・・・を携帯した人により接触される接触電極21と、大地に接地された接地電極29と、交流信号を生成する発振部22と、送信するデータに基づいて交流信号を変調する変調部23と、変調された信号に対応する電圧を接触電極21と接地電極29の間に印加する電圧印加部24と、接触電極21と接地電極29の間に印加された電圧を検出する電圧検出部25と、検出された電圧を復調して送信された信号を抽出する復調部26と、抽出された信号に基づいて、所定の動作を行う演算処理部27と、所定の制御プログラムや送信すべき制御信号などを記憶する記憶部28で構成されている。
次に、上記データ通信システムの動作について説明する。図5は、本実施の形態におけるデータ通信システムの動作を示すフローチャートである。また、図6は、図1に示すように第2データ通信装置20の付近に第1データ通信装置10Aを携帯した人物Aしかおらず、データ通信の混信が生じない場合(以下、「図1に示す場合」と略称する)における、第1データ通信装置10Aと第2データ通信装置20の間での通信シーケンスを示す。図7は、図2に示すように人物Aの近傍に人物Bがおり、人物Aと人物Bが接触することによってデータ通信の混信が生じる可能性がある場合(以下、「図2に示す場合」と略称する)における、第1データ通信装置10A及び10Bと第2データ通信装置20の間での通信シーケンスを示す。
図5に示すフローチャートにおいて、第1データ通信装置10A、10B・・・及び第2データ通信装置20は、それぞれ待機状態にあるものとする(S100、S200)。第2データ通信装置20の接触電極21に人物Aの手が触れると、演算処理部27は、所定のデータを変調部23に出力し、変調部23は発振部22により生成された交流信号を所定の起動信号に変調する。電圧印加部24は、変調された起動信号に対応する電圧を接触電極21と接地電極29の間に印加し、起動信号を送信する(S201)。これら演算処理部27、発振部22、変調部23、電圧印加部24などは起動信号出力手段として機能する。
起動信号は、人物Aの人体を介して第1データ通信装置10Aにより受信される(S101)。第1データ通信装置10Aでは、電圧検出部15は、電極11の間の電圧の変化として起動信号を検出する。復調部16は、電圧検出部15により検出された電圧を復調し、演算処理部17に出力する。演算処理部17は、入力された信号を所定のデータと比較して、起動信号であると判断する。電圧検出部15、復調部16、演算処理部17などは起動信号検出手段として機能する。図1に示す場合、人物Aの第1データ通信装置10Aのみが第1データ通信装置20からの起動信号を受信する(S101)。一方、図2に示す場合、人物A及び人物Bの人体を介して、人物Bの第1データ通信装置10Bも起動信号を受信する。
第1データ通信装置10A、10B・・・の演算処理部17は、それぞれ起動信号を検出すると、所定の遅延時間の後、第2データ通信装置20に対して起動通知信号を送信する(S103)。その間、演算処理部17は、上記電圧検出部15及び復調部16を介して、他の第1データ通信装置から起動通知信号を受信したか否かを判断する(S102)。電圧検出部15、復調部16及び演算処理部17などは、他の第1データ通信装置と第2データ通信装置20との間での信号の送受信を検出する送受信検出手段として機能する。所定の遅延時間は、第1データ通信装置10A、10B・・・にそれぞれ異なる固有の値が設定されており、仮に第1データ通信装置10A、10B・・・が同時に起動信号を受信したとしても、起動通知信号を送信するタイミングが異なる。
例えば、人物Bの第1データ通信装置10Bの遅延時間の方が、人物Aの第1データ通信装置10Aの遅延時間よりも短いとする。図1に示す場合、人物Bの第1データ通信装置10Bからは起動通知信号が送信されないので、ステップS102で起動通知信号は検出されず(S102でNO)、第1データ通信装置10Aの演算処理部17は、所定のデータを変調部13に出力し、変調部13は発振部12により生成された交流信号を所定の起動通知信号に変調する。電圧印加部14は、変調された起動通知信号に対応する電圧を2つの電極11の間に印加し、起動通知信号を第2データ通信装置20に向けて送信する(S103)。これら演算処理部17、発振部12、変調部13、電圧印加部14などは起動通知信号出力手段として機能する。
一方、図2に示す場合、先に人物Bの第1データ通信装置10Bからは起動通知信号が送信されるので、ステップS102で起動通知信号が検出される(S102でYES)。電圧検出部15、復調部16、演算処理部17などは起動通知信号検出手段として機能する。
起動通知信号が検出たされ場合、人物Aの第1データ通信装置10Aと人物Bの第1データ通信装置10Bとの間でデータの混信が生ずるので、人物Aの第1データ通信装置10Aの演算処理部17は、所定のデータを変調部13に出力し、変調部13は発振部12により生成された交流信号を所定の混信通知信号に変調する。電圧印加部14は、変調された混信通知信号に対応する電圧を2つの電極11の間に印加し、混信通知信号を第2データ通信装置20に向けて送信する(S106)。さらに、人物Aの第1データ通信装置10Aの演算処理部17は、他の第1データ通信装置との間で混信が生じていると判断し、所定のエラー処理を行う(S107)。これら演算処理部17、発振部12、変調部13、電圧印加部14などは混信通知信号出力手段として機能する。
ステップS103で人物Aの第1データ通信装置10Aから起動通知信号が送信されると、第2データ通信装置20の電圧検出部25は、接触電極21と接地電極29の間に印加された電圧の変化として起動通知信号を検出する。復調部26は、電圧検出部25により検出された電圧を復調し、演算処理部27に出力する。演算処理部27は、入力された信号を所定のデータと比較して、起動通知信号であると判断する(S202)。電圧検出部25、復調部26、演算処理部27などは起動通知信号検出手段として機能する。
第2データ通信装置20の演算処理部27は、混信の可能性を排除するために、起動通知信号を受信しても直ちに第1データ通信装置10Aとの間での信号の送受信(データ通信)を行わず、一定時間の他の第1データ通信装置から混信通知信号が送信されたか否かを判断する(S203)。
図1に示す場合、人物Aの第1データ通信装置10Aからは混信通知信号が送信されないので、ステップS203で混信通知信号は検出されず(S203でNO)、第2データ通信装置20は人物Aの第1データ通信装置10Aとの間でデータ通信を行う(S204)。
図2に示す場合、先に人物Bの第1データ通信装置10Bから起動通知信号が送信されるので、第2データ通信装置20は、ステップS202で人物Bの第1データ通信装置10Bからの起動通知信号を受信し、ステップS203で、人物Aの第1データ通信装置10Aからの混信通知信号を受信する。その場合、第2データ通信装置20の演算処理部27は、人物Aの第1データ通信装置10Aと人物Bの第1データ通信装置10Bとの間でデータの混信が生じる可能性があるので、所定のエラー処理を行う(S205)。電圧検出部25、復調部26、演算処理部27などは混信通知信号検出手段として機能する。
第1データ通信装置10A、10B・・・では、それぞれステップS103で起動通知信号を送信した後、他の第1データ通信装置との間での混信を防止するために、演算処理部17は、一定時間他の第1データ通信装置からの混信通知を受信したか否かを判断する(S104)。図1に示すように、第2データ通信装置20の付近に第1データ通信装置10Aを携帯した人物Aしかいない場合、人物Bの第1データ通信装置10Bからは混信通知信号が送信されないので(S104でNO)、人物Aの第1データ通信装置10Aは、第2データ通信装置20との間でデータ通信を行う(S105)。
一方、図2に示す場合、人物Bの第1データ通信装置10Bは、ステップS104で人物Aの第1データ通信装置10Aからの混信通知信号を受信すると、第1データ通信装置10Bの演算処理部17は、他の第1データ通信装置との間で混信が生じていると判断し、所定のエラー処理を行う(S108)。電圧検出部15、復調部16、演算処理部17などは混信通知信号検出手段として機能する。
第1データ通信装置10A、10B・・・におけるステップS107及びS108での所定のエラー処理として、例えばステップS101での起動信号の受信をリセットしてステップS100の待機状態に戻る。一方、第2データ通信装置20におけるステップS305での所定のエラー処理として、ステップS202での起動通知信号の受信及びステップS203での混信通知信号の受信をリセットしステップS200の待機状態に戻ると共に、音声及び/又はモニタ装置を通じてエラーの発生及び操作のやり直しを出力する。第1データ通信装置10A、10B・・・の演算処理部17及び第2データ通信装置20の27は、それぞれエラー処理手段として機能する。
次に、上記第1データ通信装置10A及び10Bと第2データ通信装置20の間での信号の送受信のタイムチャートを図8に示す。図8において、(a)は第1データ通信装置10Aと第2データ通信装置20との間で混信が生じることなく信号の送受信が行われた場合を示し、(b)は第1データ通信装置10Bと第2データ通信装置20との間で混信が生じることなく信号の送受信が行われた場合を示し、(c)は第1データ通信装置10A及び10Bと第2データ通信装置20の間で混信が生じる可能性がある場合を示す。
図8の(a)及び(b)を比較して、第1データ通信装置10A及び10Bは、それぞれ起動信号を検出してから起動通知信号を送信するまでの遅延時間として異なる固有の値が設定されており、上記の例に従えば、第1データ通信装置10Bの遅延時間の方が第1データ通信装置10Aの遅延時間よりも短い。一方、第2データ通信装置20は、いずれかの第1データ通信装置10A又は10Bからの起動通知信号を受信すると、次のステップに移行するようにプログラムされている。また、第1データ通信装置10Aも、他の第1データ通信装置10Bからの起動通知信号を受信すると、次のステップに移行するようにプログラムされている。そのため、(c)に示すように、複数の第1データ通信装置10A及び10Bが同時に第2データ通信装置20からの起動信号を受信すると、遅延時間の短い第1データ通信装置10Bからのみ起動通知信号が出力され、遅延時間の長い第1データ通信装置10Aからは起動通知信号が送信されない。その結果、第2データ通信装置20は1つしか起動通知信号を受信しないので、複数の起動通知信号を受信することによる誤動作や誤判断を防止することができる。
また、第1データ通信装置10Aは、起動通知信号を送信する前に、他の第1データ通信装置10Bからの起動通知信号を受信することにより、他の第1データ通信装置10Bと第2データ通信装置20との間で信号の送受信が行われており、混信が生じる可能性があることを認識することができ、適切なエラー処理を行うことができる。また、第1データ通信装置10Aは、起動通知信号の代わりに混信通知信号を送信するので、他の第1データ通信装置10B及び第2データ通信装置20も、それぞれ混信が生じる可能性があることを認識することができ、適切なエラー処理を行うことができる。その結果、2つの第1データ通信装置10Aと10Bとの間でのデータの混信を未然に防止することができる。
先に述べたように、第1データ通信装置10A、10B・・・は、第2データ通信装置20からの起動信号と他の第1データ通信装置からの起動通知信号や混信通知信号を受信する。そのため、受信した信号がどの通信装置からの信号であり、その信号がどういう意味を有しているのかを判別する必要がある。そこで、例えば図9に示すように、第1データ通信装置10A、10B・・・から送信される信号波形と第2データ通信装置20から送信される信号波形を異なる形状にしてもよい。図9中、(a)は第1データ通信装置10A、10B・・・から送信される信号波形を示し、(b)は第2データ通信装置20から送信される信号波形を示す。図中、「0」及び「1」は、それぞれディジタルデータを構成する「0」と「1」に相当する信号波形である。また、「S」は、例えば起動信号や起動通知信号などの特別な意味を持つ信号波形である。
このように第1データ通信装置10A、10B・・・から送信される信号波形と第2データ通信装置20から送信される信号波形を異なる形状にすることにより、信号波形だけでその信号が第1データ通信装置10A、10B・・・から送信された信号か、あるいは第2データ通信装置20から送信された信号かを判断することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な応用や変形が可能である。上記実施の形態の説明によれば、第1データ通信装置10A、10B・・・の電極11を人体に接触するように装着し、人体が第2データ通信装置20の接触電極21に接触することによって信号の送受信を行うように構成したが、第1データ通信装置と第2データ通信装置との間を非接触でデータ通信を行うデータ通信システムに応用することも可能である。さらに、第1データ通信装置は、第2データ通信装置との間で信号の送受信を行おうとするときに、他の第1データ通信装置から第2データ通信装置へ信号が送受されたことを検出し、他の第1データ通信装置及び第2データ通信装置に対して混信通知信号を出力し、それ自体及び混信通知信号を受信した他の第1データ通信装置及び第2データ通信装置が所定のエラー処理を行うことができればよい。
本発明の一実施の形態に係るデータ通信システムを混信が生じない状態での使用を示す図。 上記データ通信システムを混信が生じうる状態での使用を示す図。 上記実施の形態における第1データ通信装置の構成を示すブロック図。 上記実施の形態における第2データ通信装置の構成を示すブロック図。 上記実施の形態におけるデータ通信システムの各第1データ通信装置と第2データ通信装置の動作を示すフローチャート。 図1に示すデータ通信の混信が生じない場合における第1データ通信装置と第2データ通信装置の間での通信シーケンスを示す図。 図2に示すデータ通信の混信が生じる可能性がある場合における2つの第1データ通信装置と第2データ通信装置の間での通信シーケンスを示す図。 上記実施の形態における2つの第1データ通信装置と第2データ通信装置の間での信号の送受信を示すタイムチャート。 上記実施の形態における第1データ通信装置から送信される信号波形と第2データ通信装置から送信される信号波形の一例を示す図。
符号の説明
10A、10B 第1データ通信装置
11 電極
12、22 発振部
13、23 変調部
14、24 電圧印加部
15、25 電圧検出部
16、26 復調部
17、27 演算処理部
18、28 記憶部
20 第2データ通信装置
21 接触電極
29 接地電極

Claims (6)

  1. 第1データ通信装置と第2データ通信装置との間のデータ送受信を、前記第1データ通信装置を携帯している人が前記第2データ通信装置に接触することによって行うデータ通信システムであって、
    前記第1データ通信装置は、前記第2データ通信装置との間で信号の送受信を行おうとしているときに、他の第1データ通信装置と前記第2データ通信装置の間で信号の送受信が行われていることを検出する送受信検出手段と、前記送受信検出手段が他の第1データ通信装置と前記第2データ通信装置との間で信号の送受信が行われていることを検出したときに、所定のエラー処理を行うエラー処理手段を備えたことを特徴とするデータ通信システム。
  2. 前記第2データ通信装置は、第1データ通信装置に対して起動信号を出力する起動信号出力手段を備え、
    前記第1データ通信装置は、前記起動信号を検出する起動信号検出手段と、前記起動信号を検出したときに、所定時間経過後起動通知信号を出力する起動通知信号出力手段をさらに備え、
    前記送受信検出手段は、他の第1データ通信装置から出力された起動通知信号を受信することにより、他の第1データ通信装置と前記第2データ通信装置とがデータの送受信を行っていることを検出することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信システム。
  3. 前記第1データ通信装置は、前記送受信検出手段が他の第1データ通信装置と前記第2データ通信装置とがデータの送受信を行っていることを検出したときに、混信通知信号を出力する混信通知信号出力手段と、他の第1データ通信装置から出力された混信通知信号を検出する混信通知信号検出手段をさらに備え、
    前記第2データ通信装置は、第1データ通信装置から出力された混信通知信号を検出する混信通知信号検出手段と、前記混信通知信号検出手段が前記混信通知信号を検出したときに、所定のエラー処理を行うエラー処理手段をさらに備え、
    前記他の第1データ通信装置及び前記第2データ通信装置の各エラー処理手段は、混信通知信号検出手段が前記混信通知信号を検出したときに、所定のエラー処理を行うことを特徴とする請求項2に記載のデータ通信システム。
  4. 前記第1データ通信装置の起動通知信号出力手段は、前記起動信号を検出してから前記起動通知信号を出力するまでの遅延時間として、それぞれ固有の値を有していることを特徴とする請求項2に記載のデータ通信システム。
  5. 複数の第1データ通信装置と1つの第2データ通信装置との間でデータの送受信を行うデータ通信システムであって、
    前記第1データ通信装置は、前記第2データ通信装置との間で信号の送受信を行おうとしているときに、それぞれ他の第1データ通信装置から前記第2データ通信装置へ送信された信号を検出し、他の第1データ通信装置及び前記第2データ通信装置に対して混信通知信号を出力し、
    前記第1データ通信装置、前記混信通知信号を受信した他の第1データ通信装置及び前記第2データ通信装置は、それぞれ所定のエラー処理を行うことを特徴とするデータ通信システム。
  6. 前記第1データ通信装置から送信される信号波形と前記第2データ通信装置から送信される信号波形が異なることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のデータ通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009118045A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Itoki Corp 人体通信端末装置及び人体通信端末装置の認証処理方法

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