JP4844526B2 - 共振器、発振器及び通信装置 - Google Patents

共振器、発振器及び通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、機械的な共振を利用した共振器、この共振器を用いた発振器、及びこの発振器を備えた通信装置に関する。
近年の無線通信技術の発展に伴い、無線通信技術を利用した通信機器においては、小型化、軽量化が要求されている。これまで小型化が困難とされてきたRF信号処理部分に、半導体に用いる微細加工技術を使って微細な機械構造を作製するマイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム(MEMS)技術が利用されてきている。
その1つに機械的な共振を利用したメカニカル共振器がある。このメカニカル共振器を利用したフィルタ、発振器、ミキサ等のRF素子は、小型で集積化が可能であることから、通信分野への応用が期待されている。特許文献1、2には、メカニカル共振器の技術が開示されている。
特開2006−33740号公報 米国特許第6249073号明細書
ところで、共振器を利用して例えば発振器を作成する場合、挿入損失が少ないこと、共振器のQ値が高いことが必要である。メカニカル共振器はインピーダンスが高いため、同じ共振素子を並列接続、すなわち並列化してインピーダンスを下げる必要があるが、並列化することで共振器のQ値が低下してしまう。
機械振動を利用して並列共振器のQ値を低下させる原因として、次の2つが挙げられる。(1)は、並列共振器内の個々の単位共振器素子の特性のばらつきである。(2)は、振動部の運動エネルギーが支持部を通して基板に漏れてしまうことである。この(2)は単体の共振器でも同様である。更に、上記2つの原因について説明する。
(1)の原因について詳述する。メカニカル共振器の挿入損失を少なくするためには、同じ共振器素子を並列化してインピーダンスを低くする必要がある。単位共振器を並列化する場合、一般的に図35に示すように、複数の共振器素子を縦横アレイ状に配列して並列化することが考えられる。図35A,Bに示す並列共振器1は、図36に示す単位となる共振器素子2をアレイ状に配列して構成される。
共振器素子2は、図36に示すように、基板3上に入力電極(いわゆる入力信号線)4及び出力電極(いわゆる出力信号線)5を形成し、入出力電極4、5に対して空間6を介して中空支持された振動部(いわゆるビーム)7を配置して構成される。振動部7は、両端が配線層9上の支持部8〔8A,8B〕に支持され、入出力電極4、5と交差するように形成される。並列共振器1は、図25A,Bに示すように、共通基板3上に複数の共振器素子2(図36参照)をアレイ状に配列し、1行毎に振動部7の支持部8A,8Bを、導電性を有する台座9で接続し、最終端の台座9を各行毎に接続して各振動部7を共通に接続している。振動部7にはDCバイアス電圧Vが供給される。一方、振動部7と交差して配置した入力電極4同志、出力電極5同志は共通接続される。
図35の構成において、個々の共振器素子2は、その共振特性を見ると、アレイの外周部と中心部で共振周波数にばらつきが生じている。共振周波数のばらつきが生じる原因としては、振動部(いわゆる振動部7)にかかる応力が中心部と外周部で異なること、共振器素子2の製造プロセスにおいて、アレイの中心部と外周部で膜厚(特に振動部の膜厚)等の構造的なばらつきが発生し易いこと、の2点がある。
これにより、並列共振器1内で波数に分布があると、単体の共振器に比べQ値が低下してしまう。並列化したときのQ値の低下を防ぐためには、並列共振器内の共振周波数のばらつきを少なくする必要がある。しかし、アレイ状に共振器素子2を配置した場合、振動部に係る応力の違い、共振器素子の構造的なばらつき等、を無くすことは困難であった。
(2)の原因について詳述する。共振器のQ値を向上させるには、振動部分の運動エネルギーを基板に漏らさないことが重要である。アレイ状に配列された共振器素子2において、各振動部7は、隣合う共振器素子2の振動部7と分離された形で支持部8〔8A,8B〕に支持されている(図35B参照)。このため、各共振器素子2の振動の運動エネルギーの一部が支持部8〔8A,8B〕を通して基板3側に漏れ、Q値を低下させる。
本発明は、上述に点に鑑み、各共振器素子の構造及び各共振器素子にかかる応力を等しくしてQ値の向上を図った、並列化した共振器を提供するものである。
また、本発明は、上記共振器を用いた発振器、この発振器を備えた通信装置を提供するものである。
本発明に係る共振器は、環状平板に形成された振動部と、振動部の節の位置において、
振動部の内周面及び外周面から突出し、振動部と一体に形成され、断面が正方形である支持部と、支持部を基板に固定する固定部と、備える。
そして、上述の支持部の断面を正方形とするものである。
さらに、基板上において振動部の下方に設けられ、支持部ごとにそれぞれ配設され、振動部の内側、または外側に形成した同心円状の配線に接続された入力電極と、基板上において振動部の下方に設けられ、支持部ごとにそれぞれ配設され振動部の外側、または内側に形成した同心円状の配線に接続された出力電極と、を含む。
本発明の共振器では、環状平板に形成された振動部と、振動部の節の位置において、振動部の内周面及び外周面から突出し、振動部と一体に形成された支持部と、支持部を基板に固定する固定部と、によって構成することにより、各共振器素子の構造が等しくなり、また各共振器素子の振動部にかかる応力が等しくなる。
また、本発明に係る発振器は、上述の共振器を用いて構成するものである
本発明の発振器では、上述の共振器を用いて構成されるので、並列共振器における各共振器素子の構造が等しくなり、また各共振器素子の振動部にかかる応力が等しくなり、優れた発振器特性が得られる。
また、本発明に係る通信装置は、上述の発振器を用いて構成するものである
本発明の通信装置では、発振器として上述した並列共振器による発振器を用いるので、優れた特性が得られる。
本発明に係る共振器によれば、Q値の高い並列共振器を提供することができる。本発明に係る発振器によれば、周波数安定性の高い発振器を提供することができる。
本発明に係る通信装置によれば、優れた発振器特性が得られ、信頼性の高い通信装置を提供することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
先ず、図1A,Bを用いて本実施の形態に係る共振器を構成する単体の共振器素子の構成及び動作原理を説明する。本実施の形態で対象とする共振器素子は、マイクロスケール、ナノスケールの微小共振器素子である。本実施の形態で一例として示す共振器素子21は、基板22上に両端の支持部23で中空に保持された振動子となる振動部(いわゆるビーム)24と、前述と同様に、振動部24と空間25を介して交差するように基板22上に固定された下部電極となる入力電極(いわゆる入力信号線)26及び出力電極(いわゆる出力信号線)27とから構成されるメカニカル共振器素子である。支持部23は、基板22上の導電性の台座28に接続されるように形成される。
この共振器素子21は、入力電極26から入力された信号により、直流(DC)バイアス電圧Vを印加した振動部24が静電気力により外力を受け、振動部24に固有の共振周波数で振動を起こす。この振動が微小な空間25を介して出力電極27に信号として伝わる。この共振器素子21は、2次モードのたわみ振動を利用した共振器素子である。
図2〜図4に、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第1実施の形態を示す。同図は概略構成を示し、図2は本共振器全体の平面図、図3は共振器中の単位共振器素子の平面図、図4は単位共振器素子数個分の断面図(図3のB−B線上の断面)である。
本実施の形態に係る共振器31は、基板22上に、複数の上記共振器素子21が閉じた形状に配置され、かつ複数の共振器素子21の振動部24が連続して一体に形成されて成る。基板22は、少なくとも下部電極が形成される表面が絶縁性を有した基板で形成される。例えば半導体基板上に絶縁膜が形成された基板、絶縁性のガラス基板などが用いられる。並列内の全ての共振器素子21は、閉じた系の中心に対して点対称になるように環状に、本例では円形をなす環状に配置される。この場合、閉じた形状の連続一体化された振動部24は、円形をなす環状に形成される。
換言すれば、複数の共振器素子21は、振動部24における振動の腹、節が交互に並ぶように一列にかつ円形に配列される。
各共振器素子21の入力電極26は、円形の振動部24の内側、または外側、本例では内側に形成した同心円状の配線(いわゆる入力電極26と共に入力信号線となる)41に接続される。各共振器素子21の出力電極27は、円形の振動部24の外側、または内側、本例では外側に形成した同心円状の配線(いわゆる出力電極27と共に出力信号線となる)42に接続される。入力側の同心円状の配線41から内側に延長するように、電極パッド、いわゆる入力端子t1が導出され、出力側の同心円状の配線42から外側に延長するように、電極パッド、いわゆる出力端子t2が導出される。
さらに、円形に閉じた振動部24は、振動の腹と腹、節と節の間隔が一定となるように形成される。この円形に閉じた振動部24の長さは、振動の波長の整数倍となる。すなわち、振動部24は、振動の腹と節が共に偶数で、かつ腹と節が同数になるように円形に接続された形に形成される。
連続一体化された振動部24の支持部23は、振動の節に形成される。本実施の形態では、図4に示すように、単位共振器素子の入力電極26及び出力電極27を挟む両側に、つまり振動の節1つ置きに支持部23が設けられる。図4では、概略図のため、図1に示す支持部23に接続される台座28は省略されている。支持部23は、振動部24の強度が得られるならば、すなわち振動部24が下部電極26、27に接触されなければ、節1つ置きに限らず、各節ごとに、あるいは節2つ以上置きに設けることも可能である。
なお、本実施の形態の共振器31は、図1の単位共振器素子21を例えば24個、円形となる環状に接続した構成としている。
第1実施の形態に係る共振器31によれば、共振器素子21を円形となる環状に配置して構成されるので、並列化された共振器31全体と単位共振器素子21との位置関係は、全ての共振器素子21において等しくなり、共振器素子21の構造的なばらつきが発生し難い。また、各単位共振器素子21の振動部24にかかる応力も全て等しくなる。従って、個々の共振器素子の特性のばらつきが抑えられ、並列化に伴うQ値の低下を抑えることができ、単位共振器と同等のQ値を得ることができる。
また、図2に示すように、環状に配置した複数の共振器素子21の振動部24が連続して一体に形成されるので、振動の腹の数に対する支持部23の数が少なくなり、支持部23を通して基板22側に漏れる振動の運動エネルギーは少なくなる。すなわち、基板側に漏れる運動エネルギーの一部は、隣接する共振器素子21の振動に寄与することになる。
また、複数の共振器素子を円の中心に対して点対称となるように円形の環状に配置されるので、振動部24の連続一体の構成と相俟って、共振器31全体が高次モードで振動し、運動エネルギーが隣接する共振器素子21に伝わり、全体的に基板22側にもれる運動エネルギーを少なくすることができる。これにより、並列共振器のQ値を向上することができる。
振動部24に長さが、振動の波長の整数倍であるので、共振器31を高次のモードで振動させることができる。振動部24の支持部23が振動の節に設けられるので、高次モードの振動を可能にする。
図5に、第1実施の形態の円環状の並列共振器31と、図26の比較例に係るアレイ状の並列共振器1との共振特性を比較して示す。図5Aは第1実施の形態の並列共振器31の共振特性a、図5Bは比較例に係る並列共振器1の共振特性bである。図5Aは共振器素子の並列数を32個とした試料を用いたときの特性である。図5Bは共振素子の並列数を30個とした試料を用いたときの特性である。共振ピークの挿入損失を低減するために並列化した場合、アレイ状の並列化ではピーク割れが発生し、Q値の低下、Q値の大幅なばらつきが発生している(図5B参照)。本実施の形態の円環状の並列化ではピーク割れがほぼ無くなり、Q値の低下、Q値のばらつきが大幅に低減されている(図5A参照)。
図6に、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第2実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器55は、振動の節ごとに支持部23を配置して構成される。支持部23を除くその他の単位共振器素子21の入力電極26、出力電極27、振動部24など構成は、図2、図4の第1実施の形態と同様であるので、図4と対応する部分には同一符号を付して、重複説明を省略する。
第2実施の形態に係る共振器55によれば、振動の全節に支持部23が配置されるので、共振モードが限定され、Q値の精度が高くなる。その他、前述の第1実施の形態と同様の効果を奏する。
図7A,Bに、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第3実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器56は、下部電極として出力電極27のみを形成し、各出力電極27を挟むように、すなわち振動部24の振動の節ごとに(振動の腹1つ置きに相当)支持部23を配置して構成される。本実施の形態では、支持部23を通して振動部24にDCバイアス電圧Vが印加される共に、入力信号が入力される。この場合、支持部23(あるいは振動部24)が入力電極を兼ねることになる。第3実施の形態では、1つの出力電極27と両支持部23で保持された振動部24とにより、単位共振器素子57が形成され、複数の単位共振器素子57が円形をなす環状に配置される。その他の振動部24等の構成は、図2、図4の第1実施の形態と同様であるので、図4と対応する部分には同一符号を付して、重複説明を省略する。
第3実施の形態に係る共振器56においても、前述の第1実施の形態と同様の効果を奏する。
図8A,Bに、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第4実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器59は、単位共振器素子21を環状に接続する際に、多角形となるように接続して構成される。多角形としては、例えば正六角形、正八角形など偶数の正多角形とすることができる。多角形にした構成を除くその他の構成は、図2〜図4の第1実施の形態と同様であるので、図2〜図4と対応する部分には同一符号を付して、重複説明を省略する。
第4実施の形態に係る共振器59においても、前述の第1実施の形態と同様の効果を奏する。
上述の実施の形態における共振器は、共振器素子における振動部24の支持部23を振動部24の下に配置した構成である。図9A,Bに、共振器素子における振動部の支持の仕方を異にした共振器の他の構成を示す。
本実施の形態に係る共振器61は、図9A,B及びCに示すように、その共振器素子62が、振動部24と、振動部24を基板22に固定部63,64を介して固定する支持部66と、振動部24と微小な空間25を介して対向し基板22上に形成された電気信号の入力電極26及び出力電極27とから成り、支持部66を振動部24の外側に配置して構成される。符号41は入力側の配線、符号42は出力側の配線を示す。支持部66は、振動部24の外側にこれと一体に連続して形成される。支持部66の外側にこれと一体に連続して張出すように固定部64が形成され、この固定部64の下に固定部63が配置される。固定部63は、基板22上に下部電極である入力電極26及び出力電極27と同時に形成した導電性の台座81に固定される。
ここで、支持部66と固定部64は連続一体に形成されて、振動部24の外側に張出す張出し部となる。支持部66の固定部としては、台座81、固定部63及び64の3つで形成されることになる。
支持部66の位置は、振動部24が共振する際に生じる振動の節、すなわち振動が殆ど生じない部位に形成される。支持部66及び固定部64の位置、大きさ、剛性は、振動部24の両端がおよそ振動の自由端として振動するように設定される。
本実施の形態の共振器61では、振動部24の下に支持部23を配置した共振器に比べて、振動部24から基板22への振動エネルギーの漏洩が非常に少ない。また、前述の実施の形態と同様に、支持部66が振動の節に配置されるので、支持部66に対して振動エネルギーが伝わりにくい利点がある。
次に、図9A,Bの共振器素子62を用いた本発明に係る共振器の他の実施の形態を説明する。
図10〜図11に、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第5実施の形態を示す。同図は概略構成を示し、図10Aは本共振器全体の平面図、図10Bは共振器中の単位共振器素子の平面図、図11は共振器の断面図(図10AのD−D線上に沿う断面図)である。
第5実施の形態に係る共振器71は、基板22上に、複数の上記共振器素子62が閉じた形状に配置され、かつ複数の共振器素子62の振動部24が連続して一体に形成されて成る。基板22は、前述と同様に、少なくとも下部電極が形成される表面が絶縁性を有した基板で形成される。例えば半導体基板上に絶縁膜が形成された基板、絶縁性基板などの基板が用いられる。並列内の全ての共振器素子71は、閉じた系の中心に対して点対称になるように環状に、本例では円形をなす環状に配置される。閉じた形状の連続一体化された振動部24は、円形をなす環状に形成される。
そして、本実施の形態においては、振動部24の支持部66が、振動の節1つ置きの部分、つまり2次振動モードにおける1波長ごとの節に対応する部分で、振動部24の内周側、外周側の両外側に形成される。すなわち、支持部66は、前述したように、振動部24の両側からこれと一体に連続して形成される。本例における支持部66は、単位共振器素子に対して4つ設けられる。支持部66は、振動部24を支持し、かつ基板22上の下部電極である入力電極及び出力電極と同時に形成した導電性を有する台部65に固定部64、63を介して固定される。
振動部24を支持する支持部66は、図12に示すように、振動部24に接する部分である。この支持部66に固定部64が連続して形成される。振動部24から外側に張出す張出し部としては、幅狭の支持部66に幅広の固定部64が連続した形状を有する。この支持部66は、振動部24と連続一体に形成され、幅d2が、振動部24の膜厚(すなわち支持部66及び固定部64からなる張り出し部の膜厚)d1と同じ(d2=d1)にすることが望ましい。すなわち、幅狭部64Aの断面形状が正方形とするのが好ましい。このとき、支持部66及び固定部64からなる張り出し部は、振動部24と同一平面上に形成される。支持部66及び固定部64が振動部24と同一平面上に形成するときは、支持部66と振動部24の接続点における機械損失を最小限にできる。よって、振動体のQ値を高く保てる。d1=d2とすることで、振動部24の振動に際し、支持部66のねじれ運動がスムーズになり、安定してQ値が上がることが確かめられた。幅狭部64Aの幅d2が広すぎると、ねじれが発生し難くなり、狭すぎると幅狭部64Aが不安定な動きになり、結果として安定したQ値が得られない。幅狭部64Aの断面が正方形としたときには、Q値の最大点が得られることが確かめられている。
その他の構成は、前述の図2〜図4で説明したと同様であるので、詳細説明を省略する。また、図2〜図4と対応する部分には同一符号を付して説明を省略する。
第5実施の形態に係る共振器71によれば、共振器素子62の共振の波数の単位とする高次の振動モードが立つ共に、振動部24が環状の閉じた系として形成されるので、均質な振動モードを立てることができる。この閉じた系では、どの共振器素子62における振動の節と節の距離、腹と腹の距離が互いに等しい。従って、閉じた系内のいずれの共振器素子62同士を比較しても、共振器特性が互いに等しくなり、共振器素子62の構造的なばらつきが発生しない。これにより、個々の共振器素子62の特性のばらつきが抑えられ、共振器として高いQ値と、小さな挿入損失を有する共振器が得られる。さらに、振動部24の支持部63を振動部24の外側に配置されるので、振動部24ー張出し部64ー支持部63ー基板22の経路を経て伝わる振動エネルギーの基板22側への漏れが低減され、さらに高いQ値が得られる。
図13A,Bに、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第6実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器72は、単位共振器素子62を環状に接続する際に、多角形となるように接続して構成される。この例では、振動部24が多角形の閉じた系に形成される。多角形としては、前述と同様に、正六角形、正八角形等の偶数の正多角形とすることができる。多角形にした構成を除くその他の構成は、図10A,Bの第5実施の形態と同様であるので、図10A、Bと対応する部分には同一符号を付して、重複説明を省略する。
第6実施の形態に係る共振器72によれば、多角形の閉じた系となるように共振器素子62を接続して構成されるので、第5実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。例えば、共振器素子62の形状が互いに等しくなるので、個々の共振器素子62の特性のばらつきが抑えられ、高いQ値、小さな挿入損失を有する。振動部24の両外側に支持部63が配置されるので、振動エネルギーの基板22への漏れが低減され、更に高いQ値が得えられる。
第5、第6実施の形態では、共振器素子62が互いに等価である条件で構成されているが、閉じた系の作り方によっては、等価でない共振器素子を組み合わせて閉じた系の共振器を構成することもできる。
図14に、等価でない共振器素子を組み合わせた、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第7実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器73は、図14B及び図14にそれぞれ示す2種類の共振器素子62A,62Bを、閉じた系となるように組み合わせて、直線と曲線(例えば円弧)からなるトラック状の環状に配置して構成される。図14Bの共振器素子62Aは、曲線部分に配置され、振動部24、及び出力電極に接続された配線42と入力電極に接続された配線41共に曲線状に、前述の図10Bと同様の形状に形成される。図14Cの共振器素子62Bは、直線部分に配置され、振動部24、及び出力電極に接続された配線42と入力電極に接続された配線41が共に直線状に形成される。
振動部の両側から連続した支持部66を配置する等、その他の構成は、第5実施の形態と同様であるので、図10A,Bに対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第7実施の形態に係る共振器73によれば、2つの共振器素子62A,62Bは、振動モードが異なるが、共振周波数が等しくなるように設計される。このため、共振器として構成した場合、第5、第6実施の形態と同様に、共振器素子の共振の波数の単位とする高次の振動モードが立つ。また、同様に振動部24が閉じた系に形成されているので、均質な振動モードを立て易く、閉じた系内のどの共振器素子も互いに等しい共振周波数で振動する。
2つの共振器素子62A,62Bの特性を制御する設計因子が増えるが、共振器素子としては、振動部24は直線である共振器素子62Bを使うことができる利点が大きい。直線の振動部24は、閉じた系の内外の構造が等しくなるので、曲線(円弧)の振動部24よりも応力−歪み計算が容易となり、製造し易くなる。このため、望んだ周波数特性が得られ易くなる。
従って、第7実施の形態の共振器73では、少なくとも直線部が曲線部より多く、かつ直線部が出来るだけ長くなるように構成することが望ましい。
そして、本実施の形態においても、前述と同様に、高いQ値、小さな挿入損失を有する。また、振動エネルギーの基板22への漏れが低減され、更に高いQ値が得えられる。
図15〜図17に、上述の第5〜第7実施の形態に係る共振器に適用される、振動部に対する支持方法、すなわち、支持部の配置位置の例を示す。なお、第5〜第7実施の形態に対応する部分には同一符号を付して示す。
図15の支持方法は、支持部63が振動部24の振動の全節に対応する両外側に配置される。すなわち、共振器としては、振動部24の振動の全節に対応する位置の両側にこれと一体に連続する張出し部64を形成し、この張出し部64の下に支持部63を配置して、振動部24の全ての節を両側から支えるように構成される。この振動部24では、1波長ごとに支持する1次の駆動モードで振動する。換言すれば、半波長ごとに支持する2次の駆動モードで振動する。つまり、本共振器は、単位共振器素子において、振動部24を6つの支持部で支えた構造になる。
図15の例のように、振動部24における全ての節の両側から支持部66を接続した構成とするときは、共振器のQ値が高くなると共に、共振モードが限定され、Q値の精度が高くなる。
図16の支持方法は、支持部66が振動部24の振動の1波長ごとの節に対応する両外側に配置される。すなわち、共振器としては、振動部24の振動の1波長ごとの節に対応する位置の両側にこれと一体に連続する支持部66を形成し、この支持部66に連なる固定部64の下に固定部63を配置して構成される。つまり、本共振器は、単位共振器素子において、振動部24を4つの支持部66で支えた構造となる。本構成は、振動部24が2次の駆動モードで振動するので、2次モードの共振周波数を利用する共振器の場合に適用できる。
図16の例のように、振動の節の1つ置きに、振動部24の両側から支持部66を接続した構成とするときは、高いQ値の共振器が得られる。
なお、図示しないが、3次モードの共振周波数を利用する共振器では、単位共振素子において、両端の支持部66の間に2つの振動の節が発生する。
図17の支持方法は、2次モードの共振周波数を利用する共振器の支持方法である。この支持方法は、振動部24の内周側、外周側を交互に、つまり振動の節に対して1つの支持部66が配置される。すなわち、共振器としては、振動の節の位置に対応して振動部24の内周側、外周側に交互に1つずつ支持部66を形成し、この支持部66に連なる固定部64の下に固定部63を配置して構成される。本共振器は、単位共振器素子において、振動部24を3つの固定部63で支えた構造となる。
図17の例のように、振動の節に対して振動部24の内周側、外周側に交互に支持部66を接続した構成とするときは、高いQ値が得られると共に、支持部のない節がある共振器に比較して、共振状態の安定度が増すため、安定したQ値が得られ易い。
ここで、上述した閉じた系の振動部24を外側から支持する共振器では、単位共振器に対して、図16に示す振動部24を1つ置きの節で支持部66により支持する、いわゆる4本サポートに比べて、図15に示すに動部24を全節で支持部63により支持する、いわゆる6本サポートの方が、Q値のばらつきが小さくなる。図22は、4本サポートでのQ値のばらつきを示すグラフである。図23は、6本サポートでのQ値のばらつきを示すグラフである。グラフの横軸はQ値、縦軸は度数を表す。
図22及び図23のグラフから、4本サポートでは、Q値のばらつきの指標となる、正規分布曲線Iの標準偏差値σが、σ=±10.6%であった。これに対して、6本サポートでは、正規分布曲線IIの標準偏差値σが、σ=±3.5%であった。これにより、6本サポートは、4本サポートに比べてQ値のばらつきが小さくなることが認められる。Q値は、製品の品質を決める重要なパラメータであり、Q値のばらつきが小さいことは、製品ばらつきが少ないことに繋がる。
図18〜図20に、振動部24に対する支持機構の例を示す。
図18の支持機構は、振動部24の下に支持部23を配置する例である。本例の支持機構76は、基板22上に下部電極である入力電極26及び出力電極27と同時に形成した導電性の台座81と、振動部24の振動の節に対応する支持領域24aと、台座81に固定され、振動部24側の支持領域24aを支える支持部23とから構成される。25は下部電極と振動部24との間に空間である。台座81は、下部電極と同じ材料、同じ膜厚で形成される。製造時には、台座81と下部電極の入力電極26、出力電極27、これらに接続される配線41、42(図10、図13、図14参照)と同一工程で形成し、振動部24と支持部23とを同一工程で形成することにより、精度よく加工できる。
図19の支持機構は、振動部24の外側に支持部66を配置する例である。本例の支持機構77は、基板22上に下部電極である入力電極26及び出力電極27と同時に形成した導電性の台座81と、振動部24の外側に一体に連続する支持部66と、支持部66に連続する固定部64と、台座81に固定されて固定部64を支える固定部63とから構成される。25は空間である。台座81は、下部電極と同じ材料、同じ膜厚で形成される。支持部66は、振動部24の延長部として一体に形成され、かつ振動部24の振動の節に対応する位置に形成される。支持部66は、前述と同様に振動部24に接する側の幅狭部と、幅広部を有して形成される。製造時には、台座81を下部電極の入力電極26、出力電極27、これら電極に接続される配線(例えば、図2の配線層41、42に相当する)とを同一工程で形成し、支持部66と固定部64と固定部63とを同一工程で形成することにより、精度よく加工できる。
この支持機構77の支持機構76との違いの1つは、支持部の配置にある。支持機構77では、支持部63が振動部24の閉じた系(円形、多角形、トラック形)の外に形成されることである。違いの2つは、支持部の動きである。支持機構76の支持部23は、ベンディング動作をする。支持機構77の支持部63は、ねじれの動作をする。
図20の支持機構は、振動部24と支持部86との剛性の比率を変えた例である。本例の支持機構78は、振動部24と異なる材料による支持部86及びこれより一体に連続する固定部87と、固定部87の下の固定部63と、台座81とにより構成される。この場合、支持部86は、振動部24に一部重なるようにして振動部24と一体化される。特に、張出し部支持部86の材料を振動部24と異なるように変えることで、支持の強さを大きく制御することができる。
図21に示すように、前述した円形環状型の共振器などでは、共振器素子22の内外形状に違いが生じる。内周、外周の曲率が異なることによって、振動の節と見做せる領域の幅に差が生じる。或いは、節となる領域の幅は、閉じた系の外周側より内周側の方が狭くなる。このような構成に対して、図21B、表1に示すように、支持部66の構造に内外差を設けるのが好ましい。
Figure 0004844526
表1に示す、閉じた系の振動部24の内外側における、それぞれの幅狭部64Aの長さL,幅w,厚みd、硬さのうちの、一部、もしくは全部を、表1に示すように、異ならすことができる。このように張出し部64Aの物理量を振動部24の内外側で異ならすことにより、内外周の支持部の振動体に対するばね効果が等価になり、振動体の共振が円環の内外周で均一にできる利点が得られる。その効果で、Q値を高く保つことができる。
上述の第1実施の形態〜第7実施の形態の共振器31、55、56、59、71〜73において、図24A,Bに示すように、基板22上の入力電極26および出力電極27は、振動部24の振動101の腹となる部分に空間25を介して設置することが望ましい。振動101の腹に部分に入力電極26、出力電極27を置くことで、電極から信号の変換効率が高くなり、振動振幅が大きくなって高いQ値を得ることができる。
一方、上述の第1〜第7実施の形態では、入力電極26、出力電極27を振動部24の下部に設置した構成としたが、その他、入力電極26および出力電極27を振動部24の上部、あるいは振動部24の側部(いわゆる横)に設置した構成とすることもできる。次に、その例を説明する。
図25A〜Cに、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第8実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器74は、入力電極26及び出力電極27を振動部24の上部に設置して構成される。入力電極26及び27は、図25Cに示すように、基板22上に形成した内周及び外周の環状の配線41及び42に導電性の支柱75が形成され、この支柱75に支持されるように形成される。その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので、図3、図4と対応する部分には同一符号を付して、重複説明を省略する。この共振器74においても、振動部24の上部に設置された入力電極26から入力された信号により、振動部24が固有の共振周波数で振動を起こし、空間25を介して出力電極27に信号が伝わる。
第8実施の形態に係る共振器74によれば、前述と同様に、Q値向上の効果が得られる。第1実施の形態〜第7実施の形態で示した共振器構造についても、振動部24の上部に電極26及び27を設置しても同様の効果が得られる。
なお、図25Aでは、振動部24の上部の電極26及び27を、振動部24を挟んで内周及び外周から延長するように設置したが、その他、電極26及び27を内周又は外周のいずれか一方から設置した構成とすることも可能である。
図26A〜Cに、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第9実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器75は、入力電極26及び出力電極27を振動部24の側面に設置して構成される。本例では、入力電極26を振動部24を挟んで対向するように、振動部24の内周、外周の両側面に対向して形成される。同様に、出力電極27は、入力電極26に隣接して、振動部24を挟んで対向するように、振動部24の内周、外周の両側面に対向して形成される。入力電極26及び出力電極27は、振動部24の真横に設置したのでは振動部24を振動させることが出来ないので、図示するように、振動部24より上側にずらして設置される。あるいは鎖線で示すように、入力電極26及び出力電極27は振動部24より下側にずらして設置される。
入力電極26及び出力電極27は、図示しないが、それぞれ基板22上に振動部24に対して同心状に形成した環状の配線41及び42に、図25Cと同様に導電性の支柱75を介して支持される。その他の構成は、第1実施の形態同様であるので、図3、図4と対応する部分には同一符号を付して、重複説明を省略する。
この共振器75においても、振動部24の上部に設置された入力電極26から入力された信号により、振動部24が固有の共振周波数で振動を起こし、空間25を介して出力電極27に信号が伝わる。すなわち、図26に示すように、入力電極26に信号が入力され、入力電極26と振動部24との間に電位差が生じると、例えば振動部がプラス、入力電極26がマイナスとすると、振動部24から固定の入力電極26へ向かう力F1が働き、振動部が垂直上方に移動する。逆に入力電極26がプラス、振動部24がマイナスのときには、逆の力が働き、振動部24は垂直下方に移動する。従って、入力信号により、振動部24は垂直方向に振動する。
第9実施の形態に係る共振器75によれば、前述と同様に、Q値向上の効果が得られる。第1実施の形態〜第7実施の形態で示した共振器構造についても、振動部24を挟んで振動部24の側面に対向して電極26及び27を設置しても同様の効果が得られる。
図27A〜Cに、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第10実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器75は、入力電極26及び出力電極27を振動部24の片側の側面に対向するように設置して構成される。図示の例では、入力電極26及び出力電極27を、振動部24の外周の側面に対向して設置したが、鎖線で示すように、振動部の内周の側面に設置することも可能である。入力電極26及び出力電極27は、図26と同様に、振動部24の真横ではなく、振動部24より上側にずらして設置される。あるいは図示しないが、入力電極26及び出力電極27は振動部24より下側にずらして設置される。入力電極26及び出力電極27は、図示しないが、それぞれ基板22上に振動部24に対して同心状に形成した環状の配線41及び42に、図25Cと同様に導電性の支柱75を介して支持される。その他の構成は、第9実施の形態で説明したと同様であり、図26と対応する部分同一符号を付して、重複説明を省略する。
第10実施の形態に係る共振器76によれば、前述と同様に、Q値向上の効果が得られる。第1実施の形態〜第7実施の形態で示した共振器構造についても、振動部24の片側の側面に対向して電極26及び27を設置しても同様の効果が得られる。
図29A〜Cに、本発明に係る共振器、いわゆる並列共振器の第11実施の形態を示す。本実施の形態に係る共振器77は、入力電極26及び出力電極27を振動部24を挟んでそれぞれ振動部24の側面に斜め方向にずれるように設置して構成される。この場合、入力電極26と出力電極27は、振動部24を挟んで斜めにずらして設置される。すなわち、本例では出力電極27が振動部の外周に位置して振動部24より上部側にずれて設置され、入力電極26が振動部の内周に位置して振動部24より下部側にずれて設置される。その他の構成は、第8、第9実施の形態で説明したと同様であり、図25、図26と対応する部分同一符号を付して、重複説明を省略する。
第11実施の形態の共振器77における振動部24は、図26で説明したと同様に振動する。
第11実施の形態に係る共振器77によれば、前述と同様に、Q値向上の効果が得られる。第1実施の形態〜第7実施の形態で示した共振器構造についても、振動部24を挟んで振動部の内周及び外周の両側面に上下に(つまり斜め方向に)ずれるように電極26及び27を設置しても同様の効果が得られる。
前述の図15〜図17に示した振動部24に対する支持方法は、第8実施の形態〜第11実施の形態にも適用できる。
次に、図30を用いて、第1実施の形態〜第4実施の形態に係る共振器の製造方法の一例を説明する。
先ず、図30Aに示すように、例えばシリコンの半導体基板81の表面に、例えばシリコン酸化(SiO2)膜82及びシリコン窒化(SiN)膜83を減圧CVD法により成膜して、絶縁膜84を形成する。半導体基板81及び絶縁膜84で前述の基板22が構成される。絶縁膜84を2層膜構造とすることにより、誘電体膜の膜厚が大きくなり、シリコン基板81と基板側電極間で形成される寄生容量を小さくできる。また、シリコン窒化膜83は、後述の犠牲層の選択除去の際のエッチングストッパとなる。
次に、図30Bに示すように、絶縁膜84上に例えばリン(P)を含有した多結晶シリコン膜を形成した後に、リソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、多結晶シリコンをパターニングし、微小共振器の入力電極26、出力電極27及び支柱を支持する導電性の台座28を形成する。
次に、図30Cに示すように、入力電極26、出力電極27及び台座28を含む表面に犠牲層85、例えばシリコン酸化(SiO2)膜を減圧CVD法により形成し、その後CMP(化学機械研磨)等の平坦化プロセスによって犠牲層85を平坦化する。これにより、犠牲層85が入出力電極26、27及び台座28の表面上に所望の厚さに形成される。その後、リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて犠牲層85に、支柱(いわゆるアンカー部)を形成するための台座28に達するコンタクト孔86を形成する。
次に、図30Dに示すように、例えば減圧CVD法を用いて、コンタクト孔86を含む犠牲層85上に不純物を導入して導電性を持たせた多結晶シリコン膜を形成する。次いで、リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、多結晶シリコン膜をパターニングし、振動部24及び支柱23を形成する。
次に、図30Eに示すように、DHF溶液などのエッチング溶液により、犠牲層85であるシリコン酸化膜のみを選択的に除去し、振動部24と入出力電極26、27との間に空間25を形成する。このような製造工程により、第1実施の形態〜第4実施の形態に係る共振器が作成される。
第5実施の形態〜第7実施の形態に係る共振器については、図30におけるリソグラフィのパターン変更により、台座28及び支柱23の位置、振動部24の形状を変更することで、第1実施の形態〜第4実施の形態の共振器の製造と同様の半導体プロセスで作成することができる。
次に、第8実施の形態に係る共振器74の製造方法の一例を図31を用いて説明する。先ず、図31Aまでの作成プロセスまでは、前述の第1実施の形態〜第7実施の形態の製造方法に適用される図30A〜図30Dまでの作成プロセスと類似する。
すなわち、半導体基板81の表面に、例えばシリコン酸化(SiO2)膜82及びシリコン窒化(SiN)膜83を成膜して絶縁膜84を形成する。絶縁膜84上に例えばリン(P)を含有した多結晶シリコン膜を形成し、パターニングし、振動部の支柱を支持する台座28、各入力電極及び各出力電極をそれぞれ接続するための環状の配線41及び42を形成する(この多結晶シリコン膜のパターニングによるパターン形状は、図30Bと異なる)。次いで、犠牲層85を形成し、犠牲層85に支柱を形成するための台座28に達するコンタクト孔86を形成する。その後、犠牲層85上に導電性を持たせた多結晶シリコン膜を形成し、この多結晶シリコン膜をパターニングして、振動部24及び振動部24を台座28に固定するための支柱23を形成する。
次に、図31Bに示すように、振動部24及び犠牲層85を含む全面上に犠牲層88、例えばシリコン酸化(SiO2)膜を減圧CVD法により形成する。犠牲層88が振動部24上に所望の厚さに形成される。その後、犠牲層85、88に、リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、入力電極及び出力電極の支柱(いわゆるアンカー部)を形成するための配線41及び42に達するコンタクト孔(図示せず)をそれぞれ形成する。そして、コンタクト孔を含めて犠牲層88上に、例えば減圧CVD法により、導電性を持たせた多結晶シリコン膜を形成し、リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングし、配線41、42に接続する支柱(図示せず)及びこの支柱の上端に連続する入力電極26及び出力電極27を形成する。
次に、図31Cに示すように、例えばDHF溶液などのエッチング溶液により、犠牲層85、88のみを選択的に除去し、振動部24と入出力電極26及び27との間に空間25を形成する。このとき、基板22と振動部24との間にも空間89が形成される。このようにして、第8実施の形態の共振器74ガ作成される。
次に、第11実施の形態に係る共振器の製造方法の一例を図32〜図33を用いて説明する。なお、図32及び図33は、図29Cの断面図に対応する。
先ず、図32Aまでの作成プロセスは、前述の第1実施の形態〜第7実施の形態の製造に適用される図30A〜図30Cの犠牲層85の形成までの作成プロセスと類似する。すなわち、半導体基板81の表面に、例えばシリコン酸化(SiO2)膜82及びシリコン窒化(SiN)膜83を成膜して絶縁膜84を形成する。絶縁膜84上に例えばリン(P)を含有した多結晶シリコン膜を形成し、パターニングし、振動部の支柱を支持する台座28、各入力電極及び各出力電極をそれぞれ接続するための環状の配線41及び42を形成する(この多結晶シリコン膜のパターニングによるパターン形状は、図30Bと異なる)。次いで、犠牲層85を形成し、犠牲層85に支柱を形成するための入力電極の配線41に達するコンタクト孔(図示せず)を形成する。
次に、図32Bに示すように、犠牲層85上に例えば減圧CVD法により、不純物を含有し導電性を持たせた多結晶シリコン膜を形成する。この多結晶シリコンをリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、パターニングし、入力電極26の下部26a及びこの入力電極下部26aと配線41と接続する支柱を形成する。
次に、図32Cに示すように、入力電極下部26aを含む表面全面に犠牲層91、例えばシリコン酸化(SiO2)を減圧CVD法により形成し、その後、CMP等の平坦化プロセスによって入力電極下部26aの上面が露出する位置まで平坦化する。すなわち、犠牲層91が入力電極下部26aを埋め込むように形成される。その後、犠牲層91及び85を選択的にエッチング除去して、振動部の支柱を形成するための台座28(図示せず)に達するコンタクト孔を形成する。
次に、図32Dに示すように、例えば減圧CVD法により、犠牲層91、入力電極下部26aを含む平面上に不純物を含有し導電性を持たせた多結晶シリコン膜を形成する。この多結晶シリコンをリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、パターニングし、入力電極下部26a上の入力電極上部26bと、振動部の下部24a及び振動部の支柱23(図示せず)とを形成する。入力電極下部26aと入力電極上部26bで入力電極26が形成される。
次に、図32Eに示すように、入力電極26、振動部位下部24aを含む表面全面に犠牲層92、多結晶シリコン酸化(SiO2)を減圧CVD法により形成し、その後CMPなどの平坦化プロセスによって入力電極24、振動部下部24aの上面が露出するように平坦化する。その後、犠牲層92、91及び85を選択的にエッチング除去して、出力電極の支柱を形成するための配線42(図示せず)に達するコンタクト孔を形成する。
次に、図33Fに示すように、図32Dの工程と同様にして、不純物を含有して導電性を持たせた多結晶シリコン膜により、振動部24の上部24bと、出力電極27の下部27a及び出力電極の支柱(図示せず)とを形成する。振動部下部24aと振動部上部24bで振動部24が形成される。
次に、図33Gに示すように、図32Eの工程と同様にして、振動部24及び出力電極下部27aをその上面が露出するように埋め込む犠牲層93を形成する。
次に、図33Hに示すように、図33Fの工程と同様にして不純物を含有して導電性を持たせた多結晶シリコン膜により、出力電極の上部27bを形成する。出力電極下部27aと出力電極上部27bで出力電極27が形成される。
次に、図33Iに示すように、例えばDHF溶液などのエッチング溶液により、犠牲層93、92、91及び85のシリコン酸化膜のみを選択的に除去し、振動部24と入出力電極26及び27との間に空間25を形成する。このようにして、第11実施の形態に係る共振器77が作成される。
なお、第9実施の形態に係る共振器75、第10実施の形態に係る共振器76の作成も、上述の第11実施の形態の共振器77の作成方法に準じて作成することができる。
上述の各実施の形態に係る共振器によれば、複数の共振器素子を1列に環状に配置して閉じた系とし、さらに振動部を連続一体化して並べ、全体として高次のモードで振動させることにより、各共振器素子の構造が等しくなり、各共振器素子の振動部にかかる応力が等しくなる。この構成によって、並列共振器内の個々の単位共振器素子の特性のばらつきが減少し、並列化に伴うQ値の低下が抑えられ、単位共振器と同等のQ値を得ることができる。また、振動部の運動エネルギーが支持部を通して基板への漏れるのが減少することにより、単位共振器より高いQ値を得ることができる。
本発明の実施の形態によれば、Q値の高い並列共振器を作製することができるので、この並列共振器を用いて高性能の発振器、フィルタ、ミキサ等のRF素子を構成することができる。また、このRF素子を利用したデバイス、通信装置を構成することができる。
特に、本実施の形態の並列共振器は、発振器に適用して好適である。本実施の形態の発振器によれば、周波数安定性の高い発振器を構成することができる。
本発明は、上述した実施の形態の共振器による発振器を用いて構成される携帯電話機、無線LAN機器、無線トランシーバ、テレビーナ、ラジオチューナ等の、電磁波を利用して通信する通信装置を提供することができる。
次に、上述した本発明の実施の形態の発振器を適用した通信装置の構成例を、図34を参照して説明する。
まず、送信系の構成について説明すると、Iチャンネルの送信信号とQチャンネルの送信信号とを、それぞれベースバンドブロック230から乗算器201I及び201Qに供給する。各乗算器201I及び201Qでは、発振器221の発振出力を、移相器202で所定位相シフトさせた2つの信号を乗算させ、その乗算信号を1系統に混合する。混合された信号は、可変増幅器203及びバンドパスフィルタ204を介して、乗算器205に供給し、発振器222の出力を乗算し、送信周波数に周波数変換する。乗算器205の出力は、バンドパスフィルタ206と可変増幅器207とパワーアンプ208を介して、デュプレクサ209に接続されたアンテナ210に供給し、アンテナ210から無線送信させる。バンドパスフィルタ204及び206では、送信信号以外の周波数成分を除去する。デュプレクサ209は、送信周波数の信号を送信系からアンテナ側に供給し、受信周波数の信号をアンテナ側から受信系に供給する分波手段である。
受信系としては、アンテナ210で受信した信号を、デュプレクサ209を介してローノイズアンプ211に供給し、ローノイズアンプ211の増幅出力を、乗算器213に供給する。乗算器213では、発振器222の出力を乗算し、受信周波数の信号を中間周波信号に変換する。変換された中間周波数信号は、ハンドパスフィルタ214を介して、2つの乗算器215I及び215Qに供給する。各乗算器215I及び215Qでは、発振器221の発振出力を、移相器216で所定位相シフトさせた2つの信号を乗算させ、Iチャンネルの受信信号とQチャンネルの受信信号とを得る。得られたIチャンネルの受信信号とQチャンネルの受信信号は、ベースバンドブロック230に供給する。バンドパスフィルタ212及び214では、信号以外の周波数成分を除去する。
発振器221及び222は、制御部223により発振周波数が制御される構成としてあり、PLL(Phase Locked Loop)回路を構成してある。制御部223内には、PLL回路として必要なフィルタや比較器などが配置してある。
このような図34に示す通信装置において、発振器221及び222として、本例の構成の発振器を適用することが可能である。
本発明に係る通信装置によれば、Q値の高い並列共振器による発振器を備えることにより、優れた周波数安定性を持つ発振器特性が得られ、信頼性の高い通信装置を提供することができる。
なお、図34の例では、無線送信及び無線受信を行う通信装置内の発振器に適用した例としたが、有線の伝送路を介して送信及び受信を行う通信装置内の発振器に適用してもよく、さらに送信処理だけを行う通信装置や受信処理だけを行う通信装置が備える発振器に、本例の発振器を適用してもよい。さらに、その他の高周波信号を扱う機器が必要な発振器に適用してもよい。
A,B 本発明の実施の形態の共振器に適用される単位共振器素子の一例を示す平面図及びそのA−A線上の断面図である。 本発明の共振器の第1実施の形態を示す概略平面図である。 図2の共振器の要部の拡大図である。 第1実施の形態の共振器の図2のB−B線上に沿う断面図である。 A,B 本実施の形態に係る円環状並列共振器と、アレイ状並列共振器とを比較した共振特性図である。 本発明の共振器の第2実施の形態を示す概略平面図である。 A,B 本発明の共振器の第3実施の形態を示す概略平面図及びその単位共振器素子の断面図である。 A,B 本発明の共振器の第4実施の形態を示す要部の概略平面図及びその単位共振器素子の多角形の環状を示す模式図である。 A,B 本発明の共振器の実施の形態の共振器に適用される単位共振器素子の他の例を示す平面図及びそのC−C線上の断面図である。 A,B 本発明の共振器の第5実施の形態を示す概略平面図及び要部の拡大図である。 第5実施の形態の共振器の断面図(図10BのD−D線上に沿う断面図)である。 本発明に係る振動部から一体に連続する支持用の張出し部の斜視図である。 A,B 本発明の共振器の第6実施の形態を示す概略平面図及び要部の拡大図である。 A,B 本発明の共振器の第7実施の形態を示す概略平面図及び要部の拡大図である。 本発明に係る共振器に適用される、振動部の支持方法の一例を示す構成図である。 本発明に係る共振器に適用される、振動部の支持方法の他の例を示す構成図である。 本発明に係る共振器に適用される、振動部の支持方法の更に他の例を示す構成図である。 本発明に係る振動部の支持機構の一例を示す構成図である。 本発明に係る振動部の支持機構の他の例を示す構成図である。 本発明に係る振動部の支持機構の更に他の例を示す構成図である。 A,B 曲率をもって形成される振動部の説明に供する平面図及び要部の斜視図である。 本発明の説明に供する4本サポートのQ値のグラフである。 本発明の説明に供する6本サポートのQ値のグラフである。 A,B 本発明の実施の形態を示す要部の概略平面図及びそのA−A線上の断面図である。 A,B及びC 本発明に係る共振器の第8実施の形態を示す要部の概略平面図、そのA−A線上の断面図及びそのB−B線上の断面図である。 A,B及びC 本発明に係る共振器の第9実施の形態を示す要部の概略平面図、そのA−A線上の断面図及びそのB−B線上の断面図である。 第9実施の形態の動作説明に供する説明図である。 A,B及びC 本発明に係る共振器の第10実施の形態を示す要部の概略平面図、そのA−A線上の断面図及びそのB−B線上の断面図である。 A,B 及びC本発明に係る共振器の第11実施の形態を示す要部の概略平面図、そのA−A線上の断面図及びそのB−B線上の断面図である。 A〜E 第1実施の形態〜第4実施の形態に係る共振器の製造に適用される一例の製造工程図である。 A〜C 第8実施の形態に係る共振器の製造方法の一例を示す製造工程図である。 A〜E 第11実施の形態に係る共振器の製造方法の一例を示す製造工程図(その1)である。 F〜I 第11実施の形態に係る共振器の製造方法の一例を示す製造工程図(その2)である。 本発明に係る通信装置の実施の形態を示す回路図である。 A,B アレイ状並列共振器の例を示す概略平面図及びその断面図である。 図35の並列共振器の単位共振器素子の例を示す断面図である。
符号の説明
21・・単位共振器素子、22・・基板、23・・支持部、24・・環状の振動部(ビーム)、25・・空間、26・・入力電極、27・・出力電極、28・・配線層、31、55、56、59、61・・共振器、63・・支持部、64・・支持用の張出し部、57・・単位共振器素子、71、72、73、74,75,76、77・・共振器

Claims (10)

  1. 環状平板に形成された振動部と、
    前記振動部の節の位置において、前記振動部の内周面及び外周面から突出し、前記振動
    部と一体に形成され、断面が正方形である支持部と、
    前記支持部を基板に固定する固定部と、
    前記基板上において前記振動部の下方に設けられ、前記支持部ごとにそれぞれ配設され、前記振動部の内側、または外側に形成した同心円状の配線に接続された入力電極と、
    前記基板上において前記振動部の下方に設けられ、前記支持部ごとにそれぞれ配設され前記振動部の外側、または内側に形成した同心円状の配線に接続された出力電極と、を含む
    共振器。
  2. 前記支持部が、前記振動部の中心に対して点対称に配置される請求項1記載の共振器。
  3. 前記振動部は、円形または多角形をなす環状に形成される請求項2記載の共振器。
  4. 前記振動部の2次振動モードの1波長ごとの節の位置において、前記支持部が設けられ
    る請求項1に記載の共振器。
  5. 前記振動部の振動の全節に対して、前記支持部が設けられる請求項1に記載の共振器。
  6. 前記振動部の支持部が、前記振動部の内周、外周の両側面に対して、交互に振動の節に
    設けられて成る請求項1に記載の共振器。
  7. 前記支持部が、前記振動部と同一平面上に形成されて成る請求項1記載の共振器。
  8. 前記共振器の電極が、振動部の腹に対応して設置されている請求項1記載の共振器。
  9. 環状平板に形成された振動部と、
    前記振動部の節の位置において、前記振動部の内周面及び外周面から突出し、前記振動部と一体に形成され、断面が正方形である支持部と、
    前記支持部を基板に固定する固定部と、
    前記基板上において前記振動部の下方に設けられ、前記支持部ごとにそれぞれ配設され、前記振動部の内側、または外側に形成した同心円状の配線に接続された入力電極と、
    前記基板上において前記振動部の下方に設けられ、前記支持部ごとにそれぞれ配設され、前記振動部の外側、または内側に形成した同心円状の配線に接続された出力電極と、を含む共振器を用いて構成される
    発振器。
  10. 環状平板に形成された振動部と、前記振動部の節の位置において、前記振動部の内周面
    及び外周面から突出し、前記振動部と一体に形成され、断面が正方形である支持部と、前記支持部を基板に固
    定する固定部と、
    前記基板上において前記振動部の下方に設けられ、前記支持部ごとにそれぞれ配設され、前記振動部の内側、または外側に形成した同心円状の配線に接続された入力電極と、
    前記基板上において前記振動部の下方に設けられ、前記支持部ごとにそれぞれ配設され、前記振動部の外側、または内側に形成した同心円状の配線に接続された出力電極と、を含む共振器を用いて構成される
    通信装置。
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