JP4841376B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などに代表される各種基板に対して処理液を用いた処理を施すための基板処理装置に関する。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板などの基板の表面に処理液を供給して、その基板の表面を処理液で洗浄する処理などが行われる。
たとえば、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の洗浄処理を実施する装置は、基板をほぼ水平に保持しつつ、その基板を回転させるスピンチャックと、このスピンチャックによって回転される基板の表面に処理液を供給するためのノズルとを備えている。処理時には、スピンチャックによって基板が回転されつつ、その基板の表面の回転中心付近にノズルから処理液が供給される。基板の表面上に供給された処理液は、基板の回転による遠心力を受けて、基板の表面上を周縁に向けて流れる。これによって、基板の表面の全域に処理液が行き渡り、基板の表面に対する処理液による洗浄処理が達成される。
一般的なスピンチャックとして、基板の下面(下方を向いた表面)を真空吸着して基板を保持する真空吸着型のスピンチャックと、複数本のチャックピンで基板の端面を挟持して基板を保持する端面挟持型のスピンチャックとが知られている。しかしながら、真空吸着型および端面挟持型のどちらのタイプのスピンチャックも、基板との接触が不可避であり、基板に接触跡を残すおそれがある。
そのため、最近では、基板の下面に微小間隔を隔てて対向配置される基板対向面を有し、この基板対向面から基板対向面と基板の下面との間に窒素ガスを供給して、このとき生じるベルヌーイ効果により基板を支持する非接触型のスピンチャックが注目されてきている。非接触型のスピンチャックでは、基板を非接触で支持することができるので、基板に接触跡を残すおそれがない。
特開2006−19545号公報
ところが、非接触型のスピンチャックを採用した場合、基板の処理対象面が上面(上方を向いた表面)に限られてしまう。すなわち、基板の上面に処理液を供給して、基板の上面のみを処理することはできるが、このとき基板の下面に処理液を供給することができないので、基板の上面および下面の両面を同時に処理することはできない。そのため、基板の両面が処理対象面であるときには、基板の一方面を処理した後、基板を上下反転させて、その他方面を処理しなければならず、1枚の基板の処理に要する時間が長くかかってしまう。
そこで、この発明の目的は、基板の処理対象面を非接触状態で保持することができながら、その処理対象面に処理液による処理を施すことができる基板処理装置を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)に対して処理液を用いた処理を施すための基板処理装置であって、前記基板の一方面に間隔を隔てて対向配置され、前記一方面と対向する面に複数の吐出口(16;22)および吸引口(17;23)が形成された一方側プレート(2;3)と、前記一方側プレートの前記吐出口に処理液を供給するための一方側処理液供給手段(27,28,29,33,34,35;47,48,49,53,54,55)と、前記一方側プレートの前記吸引口内を吸引するための一方側吸引手段(5;7)と、前記基板の前記一方面と反対側の他方面に間隔を隔てて対向配置され、前記他方面と対向する面に複数の吐出口(22;16)および吸引口(23;17)が形成された他方側プレート(3;2)と、前記他方側プレートの前記吐出口に処理液を供給するための他方側処理液供給手段(47,48,49,53,54,55;27,28,29,33,34,35)と、前記他方側プレートの前記吸引口内を吸引するための他方側吸引手段(7;5)とを含み、前記一方側プレートと前記基板の一方面との間に形成される処理液の流れによって、前記基板の一方面が、前記一方側プレートとの間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持されることを特徴とする、基板処理装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、基板の一方面に一方側プレートを対向配置させて、その一方側プレートに形成された吐出口から基板の一方面に向けて処理液を吐出させつつ、その一方側プレートに形成された吸引口から処理液を吸引すると、一方側プレートと基板の一方面との間に処理液の流れが形成され、その処理液の流れによって、基板の一方面を一方側プレートとの間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。このとき、基板の一方面に処理液が接液した状態となり、その基板の一方面に対して処理液による処理が施される。したがって、基板の処理対象面である一方面を非接触状態で保持することができながら、その基板の一方面に処理液による処理を施すことができる。また、その状態で基板の一方面と反対側の他方面に処理液を供給すれば、基板の他方面に対しても処理液による処理を施すことができ、基板の両面の同時処理を達成することができる。
また、基板の一方面と反対側の他方面に他方側プレートを対向配置させて、その他方側プレートに形成された吐出口から基板の他方面に向けて処理液を吐出させつつ、その他方側プレートに形成された吸引口から処理液を吸引すると、他方側プレートと基板の他方面との間に処理液の流れが形成され、その処理液の流れによって、基板の他方面を他方側プレートとの間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。すなわち、基板は、一方側プレートに所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持されつつ、他方側プレートにも所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。このとき、基板の一方面および他方面の両面に処理液が接液した状態となり、その基板の両面に対して処理液による処理が施される。よって、基板を非接触状態で保持することができながら、基板の両面の同時処理を達成することができる。
請求項2記載の発明は、前記一方側処理液供給手段は、前記一方側プレートの前記吐出口に前記処理液としての薬液を供給することを特徴とする、請求項1記載の基板処理装置である。
この構成によれば、一方側処理液供給手段により吐出口に薬液が供給されて、その吐出口から薬液が吐出されるので、基板の一方面に薬液による処理を施すことができる。
請求項3記載の発明は、前記一方側プレートの前記吐出口に純水を供給するための一方側純水供給手段(27,28,30,36;47,48,50,56)をさらに含むことを特徴とする、請求項2記載の基板処理装置である。
この構成によれば、たとえば、薬液による処理後に、一方側純水供給手段により吐出口に純水を供給して、その吐出口から純水を吐出させることによって、基板の一方面に付着している薬液を純水で洗い流すことができる。
請求項4記載の発明は、前記一方側純水供給手段により純水が供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と共通であることを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置である。
この構成によれば、処理液を吐出する吐出口と純水を吐出する吐出口とが共通であるので、処理液を吐出する吐出口と純水を吐出する吐出口とを異ならせた構成に比べて、一方側プレートに形成される吐出口の総数を少なくすることができ、一方側プレートの構成を簡素化することができる。
請求項5記載の発明は、前記一方側純水供給手段により純水が供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と異なることを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置である。
この構成によれば、処理液を吐出する吐出口と純水を吐出する吐出口とが異なるので、吐出口で処理液と純水とが混ざるのを防止することができ、基板の一方面に純度の高い処理液および純水を供給することができる。そのため、基板の一方面に対して、処理液による処理および純水による処理を良好に施すことができる。
請求項6記載の発明は、前記一方側処理液供給手段(27,28,30,36;47,48,50,56)は、前記一方側プレートの前記吐出口に前記処理液としての純水を供給することを特徴とする、請求項1記載の基板処理装置である。
この構成によれば、一方側処理液供給手段により吐出口に純水が供給されて、その吐出口から純水が吐出されるので、基板の一方面に純水による処理を施すことができる。
請求項7記載の発明は、前記一方側プレートの前記吐出口に前記基板の乾燥を促進するための乾燥促進用流体を供給するための一方側乾燥促進用流体供給手段(27,28,31,37;47,48,51,57)をさらに含むことを特徴とする、請求項3ないし6のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、たとえば、純水による処理後(基板の一方面に付着している薬液を純水で洗い流した後)に、一方側乾燥促進用流体供給手段により吐出口に乾燥促進用流体を供給して、その吐出口から乾燥促進用流体を吐出させることによって、基板の一方面に付着している純水の乾燥を促進させることができる。そのため、基板を乾燥させるための処理に要する時間を短縮することができる。
請求項8記載の発明は、前記一方側乾燥促進用流体供給手段により乾燥促進用流体が供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と共通であることを特徴とする、請求項7記載の基板処理装置である。
この構成によれば、処理液を吐出する吐出口と乾燥促進用流体を吐出する吐出口とが共通であるので、処理液を吐出する吐出口と乾燥促進用流体を吐出する吐出口とを異ならせた構成に比べて、一方側プレートに形成すべき吐出口の総数を少なくすることができ、一方側プレートの構成を簡素化することができる。
請求項9記載の発明は、前記一方側乾燥促進用流体供給手段により乾燥促進用流体が供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と異なることを特徴とする、請求項7記載の基板処理装置である。
この構成によれば、処理液を吐出する吐出口と乾燥促進用流体を吐出する吐出口とが異なるので、吐出口で処理液と乾燥促進用流体とが混ざるのを防止することができ、基板の一方面に対して純度の高い処理液および乾燥促進用流体を供給することができる。
請求項10記載の発明は、前記一方側プレートの前記吐出口に不活性ガスを供給するための一方側ガス供給手段(27,28,32,38;47,48,52,58)をさらに含むことを特徴とする、請求項2ないし9のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、たとえば、基板の一方面に乾燥促進用流体を供給した後に、一方側ガス供給手段により吐出口に不活性ガスを供給して、その吐出口から不活性ガスを吐出させることによって、基板の一方面にウォータマーク(乾燥跡)を生じることなく、その基板の一方面を速やかに乾燥させることができる。
請求項11記載の発明は、前記一方側ガス供給手段により不活性ガスが供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と共通であることを特徴とする、請求項10記載の基板処理装置である。
この構成によれば、処理液を吐出する吐出口と不活性ガスを吐出する吐出口とが共通であるので、処理液を吐出する吐出口と不活性ガスを吐出する吐出口とを異ならせた構成に比べて、一方側プレートに形成すべき吐出口の総数を少なくすることができ、一方側プレートの構成を簡素化することができる。
請求項12記載の発明は、前記一方側ガス供給手段により不活性ガスが供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と異なることを特徴とする、請求項10記載の基板処理装置である。
この構成によれば、処理液を吐出する吐出口と不活性ガスを吐出する吐出口とが異なるので、不活性ガスを吐出するときに、その不活性ガスとともに吐出口に残っていた処理液が吐出されることを防止でき、基板の一方面が処理液により汚染されるのを防止することができる。
請求項13記載の発明は、前記一方側処理液供給手段による前記吐出口への処理液の供給流量を制御する一方側流量制御手段(91)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし12のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、一方側プレートの吐出口への処理液の供給流量を制御して、その吐出口から基板の一方面に供給される処理液の流量を制御することにより、基板の一方面に対する処理の進行速度を調節することができる。たとえば、処理液が基板の一方面上の薄膜をエッチングするためのエッチング液である場合、そのエッチング液の供給流量を制御することにより、エッチングレートを調節することができる。
請求項14記載の発明は、前記他方側処理液供給手段による前記吐出口への処理液の供給流量を制御する他方側流量制御手段(91)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし13のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、他方側プレートの吐出口への処理液の供給流量を制御して、その吐出口から基板の他方面に供給される処理液の流量を制御することにより、基板の他方面に対する処理の進行速度を調節することができる。たとえば、処理液が基板の他方面上の薄膜をエッチングするためのエッチング液である場合、そのエッチング液の供給流量を制御することにより、エッチングレートを調節することができる。
請求項15記載の発明は、前記他方側プレートの前記吐出口に不活性ガスを供給するための他方側ガス供給手段(47,48,52,58;27,28,32,38)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし14のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板の一方面と反対側の他方面に他方側プレートを対向配置させて、その他方側プレートに形成された吐出口から基板の他方面に向けて不活性ガスを吐出させつつ、その他方側プレートに形成された吸引口から不活性ガスを吸引すると、他方側プレートと基板の他方面との間に不活性ガスの流れが形成され、その不活性ガスの流れによって、基板の他方面を他方側プレートとの間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。すなわち、基板は、一方側プレートに所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持されつつ、他方側プレートにも所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。このとき、基板の一方面に供給される処理液は、基板の他方面と他方側プレートとの間に形成される不活性ガスの流れにより、それらの間に進入することを阻止される。そのため、基板の他方面を保護しつつ、基板の一方面に対して処理液による処理を施すことができる。また、必要に応じて、吐出口に不活性ガスを供給して、基板の他方面を保護しつつ、基板の一方面に処理液による処理を施したり、吐出口に他方側処理液供給手段から処理液を供給して、基板の一方面および他方面の両面に処理液による処理を施したりすることができる。
請求項16記載の発明は、前記他方側プレートは、前記一方側プレートと対向する基板処理位置に対して前記基板を搬送する基板搬送手段を兼ねていることを特徴とする、請求項ないし15のいずれかに記載の基板処理装置である。
この発明によれば、他方側プレートが基板搬送手段を兼ねているので、基板搬送手段を別に設ける場合に比べて、構成の簡素化およびコストの低減化を図ることができる。
請求項17記載の発明は、前記一方側プレートと前記他方側プレートとを相対的に近接および離間させるための接離機構(26)をさらに含むことを特徴とする、請求項ないし16のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、接離機構によって、一方側プレートと他方側プレートとを相対的に近接させたり離間させたりすることができる。そのため、基板の搬入および搬出時に、一方側プレートと他方側プレートとを離間させることにより、基板の搬入および搬出をスムーズに行うことができる。
請求項18記載の発明は、前記一方側プレートの周縁部と前記他方側プレートの周縁部との間をシールするためのシール手段(71)をさらに含むことを特徴とする、請求項ないし17のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、一方側プレートの周縁部と他方側プレートの周縁部との間がシールされることにより、一方側プレートと他方側プレートとに吸着保持された基板の周囲を密閉空間とすることができ、処理液を含む雰囲気が周囲に拡散するのを防止しつつ、処理液による処理を行うことができる。
請求項19記載の発明は、前記他方側プレートには、前記吐出口に接続された流路(24)が形成されており、前記流路の前記吐出口との接続部分(82)は、前記吐出口に向けて拡がる断面テーパ状をなしていることを特徴とする、請求項ないし18のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、流路の吐出口との接続部分が吐出口に向けて拡がる断面テーパ状をなしているので、吐出口から吐出される処理液または不活性ガスの圧力(吐出圧)を、基板の他方面と平行な方向に分散させることができる。そのため、基板の他方面に対して処理液または不活性ガスを均一に供給することができる。
請求項20記載の発明は、前記他方側プレートには、前記吐出口に接続された流路(24)が形成されており、前記流路の前記吐出口との接続部分に設けられた吐出圧分散用ボール84をさらに含むことを特徴とする、請求項ないし19のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、流路の吐出口との接続部分に吐出圧分散用ボールが設けられているので、吐出口から吐出される処理液または不活性ガスの圧力(吐出圧)を、基板の他方面と平行な方向に分散させることができる。そのため、基板の他方面に対して処理液または不活性ガスを均一に供給することができる。
請求項21記載の発明は、前記他方側プレートに結合され、前記他方側プレートにおける前記基板の前記他方面と対向する面に直交する軸線を中心に、前記他方側プレートを回転させる他方側回転駆動機構(104;102)をさらに含むことを特徴とする、請求項ないし20のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、他方側プレートを、他方側プレートにおける基板の他方面との対向面と直交する軸線を中心に回転させることができる。一方側プレートにより基板を保持しつつ、他方側プレートを回転させることによって、基板の他方面における他方側プレートの各吐出口の対向位置を変更することができる。これにより、基板の他方面において、処理液などが局所的に強く供給されることを防止することができる。その結果、基板の他方面に対して処理液による処理などを均一に施すことができる。
請求項22記載の発明は、前記一方側プレートに結合され、前記一方側プレートにおける前記基板の前記一方面と対向する面に直交する軸線を中心に、前記一方側プレートを回転させる一方側回転駆動機構(102;104)をさらに含むことを特徴とする、請求項21に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、他方側プレートだけでなく、一方側プレートを、一方側プレートにおける基板の一方面との対向面と直交する軸線を中心に回転させることができる。一方側プレートおよび他方側プレートの両方を回転させることにより、基板の他方面における他方側プレートの各吐出口の対向位置および基板の一方面における一方側プレートの各吐出口の対向位置をそれぞれ変更することができる。これにより、基板の一方面および他方面の両面において、処理液などが局所的に強く供給されることを防止することができる。その結果、基板の一方面および他方面の両面に対して処理液による処理などを均一に施すことができる。
請求項23記載の発明は、前記一方側プレートには、前記吐出口に接続された流路(18)が形成されており、前記流路の前記吐出口との接続部分(81)は、前記吐出口に向けて拡がるテーパ状をなしていることを特徴とする、請求項1ないし22のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、流路の吐出口との接続部分が吐出口に向けて拡がる断面テーパ状をなしているので、吐出口から吐出される処理液、純水、乾燥促進用流体または不活性ガスの圧力(吐出圧)を、基板の一方面と平行な方向に分散させることができる。そのため、基板の一方面に対して処理液、純水、乾燥促進用流体または不活性ガスを均一に供給することができる。
請求項24記載の発明は、前記一方側プレートには、前記吐出口に接続された流路(18)が形成されており、前記流路の前記吐出口との接続部分に設けられた吐出圧分散用ボール(83)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし23のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、流路の吐出口との接続部分に吐出圧分散用ボールが設けられているので、吐出口から吐出される処理液、純水、乾燥促進用流体または不活性ガスの圧力(吐出圧)を、基板の一方面と平行な方向に分散させることができる。そのため、基板の一方面に対して処理液、純水、乾燥促進用流体または不活性ガスを均一に供給することができる。
請求項25記載の発明は、前記基板は、前記一方面にデバイスが形成されたデバイス形成領域を有していることを特徴とする、請求項1ないし24のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板のデバイス形成領域側の表面に対して、一方側プレートの吐出口から吐出される処理液による処理を施すことができる。
請求項26記載の発明は、前記基板は、前記他方面にデバイスが形成されたデバイス形成領域を有していることを特徴とする、請求項1ないし25のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板のデバイス形成領域側の表面と反対側の面、つまり基板の裏面に対して、一方側プレートの吐出口から吐出される処理液による処理を施すことができる。
なお、デバイス形成領域は、基板の一方面のみに形成されていてもよいし、他方面にのみ形成されていてもよい。また、デバイス形成領域は、基板の一方面および他方面の両面に形成されていてもよい。この場合に、基板の一方面および他方面に形成された各デバイス形成領域に対して処理液による処理を同時に施すことができる。
請求項27記載の発明は、前記一方側吸引手段により前記一方側プレートの前記吸引口から吸引される処理液を、前記一方側処理液供給手段による処理液の供給路上に戻して、基板の処理に再利用するための処理液再利用手段(42,43,45;62,63,65)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし26のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、一方側プレートの吸引口から吸引される処理液を、それ以降の基板の処理に再利用することができる。そのため、処理液の浪費を防止することができ、処理液の消費量を低減することができる。
請求項28記載の発明は、前記一方側プレート上で基板を回転させる基板回転手段(92)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし27のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、一方側プレート上で基板を回転(自転および公転を含む。)させることにより、基板の一方面(および他方面)に対して処理液をむらなく均一に供給することができる。そのため、処理の均一性の向上を図ることができる。
請求項29記載の発明は、前記一方側プレート上での基板の位置を移動させる基板位置移動手段(93A,93B,93C,95A,95B,95C,94A,94B,94C,96A,96B,96C)をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし28のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、一方側プレート上での基板の位置を移動させることにより、基板の一方面(および他方面)に対して処理液をより均一に供給することができる。そのため、処理の均一性のさらなる向上を図ることができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す断面図である。
この基板処理装置は、基板の一例としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wにおけるデバイス形成領域側の表面および裏面の両面に対して処理液による処理を施すための枚葉型の装置である。そして、この基板処理装置は、処理室1と、この処理室1内に配置される下プレート2および上プレート3と、下プレート2に接続された下側供給機構4および下側吸引機構5と、上プレート3に接続された上側供給機構6および上側吸引機構7とを備えている。
処理室1は、隔壁11により区画されており、その一方側壁に、ウエハWを搬入および搬出するための開口12が形成されている。この開口12に関連して、開口12を開閉するためのシャッタ13が設けられている。シャッタ13には、シリンダなどの駆動源を含む開閉駆動機構14が結合されている。シャッタ13は、その開閉駆動機構14により、たとえば、開口12が形成されている一方側壁の外面から側方に離間しつつ下方の開放位置に移動されて、開口12を開放し、その開放位置から一方側壁に近接しつつ上方に移動されて、開口12を閉塞する。
下プレート2は、ウエハWよりも大きな径を有する円板状に形成されており、処理室1の底面に設けられたプレート支持台15上に固定されて、開口12の下端縁よりも低い位置に、水平面に沿って配置されている。下プレート2の上面には、複数の吐出口16および吸引口17が形成されている。また、下プレート2には、各吐出口16に連通する略円柱状の供給路18と、各吸引口17に連通する略円柱状の吸引路19とが、その厚み方向(上下方向)に貫通して形成されている。さらに、下プレート2の上面には、ウエハWの端面をガイドするための複数本(たとえば、4本)のガイドピン20が立設されている。
上プレート3は、ウエハWよりも大きな径を有する円板状に形成されており、図示しないアームにより支持された支持ブロック21の下面に固定されて、下プレート2の上方に、下プレート2と平行をなして対向配置されている。上プレート3の下面には、複数の吐出口22および吸引口23が形成されている。また、上プレート3には、各吐出口22に連通する略円柱状の供給路24と、各吸引口23に連通する略円柱状の吸引路25とが、その厚み方向(上下方向)に貫通して形成されている。また、上プレート3には、この上プレート3を昇降させるための接離機構としての昇降駆動機構26が結合されている。
下側供給機構4は、下プレート2の供給路18を介して吐出口16に、処理液としてのふっ酸(HF)、DIW(脱イオン化された純水)、IPA(イソプロピルアルコール)および窒素ガスを選択的に供給することができるように構成されている。
すなわち、下側供給機構4は、各供給路18に一端が接続された分岐接続管27と、分岐接続管27の他端が共通に接続された集合供給管28とを備えている。集合供給管28は、処理室1の外部へ延びており、この集合供給管28には、処理室1外において、処理液供給管29、DIW供給管30、IPA供給管31および窒素ガス供給管32が接続されている。処理液供給管29は、処理液が貯留された処理液タンク33から延びており、その途中部には、処理液タンク33からふっ酸を汲み出すための処理液ポンプ34と、この処理液供給管29を開閉する処理液バルブ35とが介装されている。DIW供給管30には、図示しないDIW供給源からのDIWが供給されるようになっており、その途中部には、このDIW供給管30を開閉するDIWバルブ36が介装されている。IPA供給管31には、図示しないIPA供給源からのIPAが供給されるようになっており、その途中部には、このIPA供給管31を開閉するIPAバルブ37が介装されている。また、窒素ガス供給管32には、図示しない窒素ガス供給源からの窒素ガスが供給されるようになっており、その途中部には、この窒素ガス供給管32を開閉する窒素ガスバルブ38が介装されている。
これにより、DIWバルブ36、IPAバルブ37および窒素ガスバルブ38を閉じて、処理液バルブ35を開き、処理液ポンプ34を駆動することによって、処理液タンク33に貯留されているふっ酸を各吐出口16に供給することができる。また、処理液バルブ35、IPAバルブ37および窒素ガスバルブ38を閉じて、DIWバルブ36を開くことにより、DIW供給源からのDIWを各吐出口16に供給することができる。さらに、処理液バルブ35、DIWバルブ36および窒素ガスバルブ38を閉じて、IPAバルブ37を開くことにより、IPA供給源からのIPAを各吐出口16に供給することができ、処理液バルブ35、DIWバルブ36およびIPAバルブ37を閉じて、窒素ガスバルブ38を開くことにより、窒素ガス供給源からの窒素ガスを各吐出口16に供給することができる。
下側吸引機構5は、各吸引路19に一端が接続された分岐接続管39と、分岐接続管39の他端が共通に接続された集合吸引管40とを備えている。集合吸引管40は、処理室1の外部へ延びており、その先端(集合吸引管40における流体の流通方向の下流端)は、集合吸引管40内を真空吸引するためのコンバム41に接続されている。また、集合吸引管40には、処理室1外において、処理液回収管42が分岐して接続されている。この処理液回収管42の先端(処理液回収管42における流体の流通方向の下流端)は、処理液タンク33に接続されており、その途中部には、集合吸引管40側から順に、処理液回収管42を開閉する回収バルブ43と、処理液回収管42を流通する流体(ふっ酸)中の異物を除去するためのフィルタ44と、処理液回収管42にふっ酸を引き込むための回収ポンプ45とが介装されている。また、集合吸引管40には、処理液回収管42の接続部よりも先端側の位置に、この集合吸引管40を開閉する吸引バルブ46が介装されている。
これにより、下プレート2の吐出口16からふっ酸、DIW、IPAまたは窒素ガスが吐出されている状態で、回収バルブ43を閉じ、吸引バルブ46を開いて、コンバム41を駆動することによって、吐出口16から吐出されるふっ酸、DIW、IPAまたは窒素ガスを、下プレート2の吸引口17、吸引路19、分岐接続管39および集合吸引管40を介してコンバム41に吸引することができる。また、下プレート2の吐出口16からふっ酸が吐出されている状態で、吸引バルブ46を閉じ、回収バルブ43を開いて、回収ポンプ45を駆動することによって、吐出口16から吐出されるふっ酸を、下プレート2の吸引口17から吸引し、吸引路19、分岐接続管39、集合吸引管40および処理液回収管42を介して処理液タンク33に回収することができる。
上側供給機構6は、上プレート3の供給路24を介して吐出口22に、ふっ酸、DIW(脱イオン化された純水)、IPA(イソプロピルアルコール)および窒素ガスを選択的に供給することができるように構成されている。
すなわち、上側供給機構6は、各供給路24に一端が接続された分岐接続管47と、分岐接続管47の他端が共通に接続された集合供給管48とを備えている。集合供給管48は、処理室1の外部へ延びており、この集合供給管48には、処理室1外において、処理液供給管49、DIW供給管50、IPA供給管51および窒素ガス供給管52が接続されている。処理液供給管49は、ふっ酸が貯留された処理液タンク53から延びており、その途中部には、処理液タンク53からふっ酸を汲み出すための処理液ポンプ54と、この処理液供給管49を開閉する処理液バルブ55とが介装されている。DIW供給管50には、図示しないDIW供給源からのDIWが供給されるようになっており、その途中部には、このDIW供給管50を開閉するDIWバルブ56が介装されている。IPA供給管51には、図示しないIPA供給源からのIPAが供給されるようになっており、その途中部には、このIPA供給管51を開閉するIPAバルブ57が介装されている。また、窒素ガス供給管52には、図示しない窒素ガス供給源からの窒素ガスが供給されるようになっており、その途中部には、この窒素ガス供給管52を開閉する窒素ガスバルブ58が介装されている。
これにより、DIWバルブ56、IPAバルブ57および窒素ガスバルブ58を閉じて、処理液バルブ55を開き、処理液ポンプ54を駆動することによって、処理液タンク53に貯留されているふっ酸を各吐出口22に供給することができる。また、処理液バルブ55、IPAバルブ57および窒素ガスバルブ58を閉じて、DIWバルブ56を開くことにより、DIW供給源からのDIWを各吐出口22に供給することができる。さらに、処理液バルブ55、DIWバルブ56および窒素ガスバルブ58を閉じて、IPAバルブ57を開くことにより、IPA供給源からのIPAを各吐出口22に供給することができ、処理液バルブ55、DIWバルブ56およびIPAバルブ57を閉じて、窒素ガスバルブ58を開くことにより、窒素ガス供給源からの窒素ガスを各吐出口22に供給することができる。
上側吸引機構7は、各吸引路25に一端が接続された分岐接続管59と、分岐接続管59の他端が共通に接続された集合吸引管60とを備えている。集合吸引管60は、処理室1の外部へ延びており、その先端(集合吸引管60における流体の流通方向の下流端)は、集合吸引管60内を真空吸引するためのコンバム61に接続されている。また、集合吸引管60には、処理室1外において、処理液回収管62が分岐して接続されている。この処理液回収管62の先端(処理液回収管62における流体の流通方向の下流端)は、処理液タンク53に接続されており、その途中部には、集合吸引管60側から順に、処理液回収管62を開閉する回収バルブ63と、処理液回収管62を流通する流体(ふっ酸)中の異物を除去するためのフィルタ64と、処理液回収管62にふっ酸を引き込むための回収ポンプ65とが介装されている。また、集合吸引管60には、処理液回収管62の接続部よりも先端側の位置に、この集合吸引管60を開閉する吸引バルブ66が介装されている。
これにより、下プレート2の吐出口22からふっ酸、DIW、IPAまたは窒素ガスが吐出されている状態で、回収バルブ63を閉じ、吸引バルブ66を開いて、コンバム61を駆動することによって、吐出口22から吐出されるふっ酸、DIW、IPAまたは窒素ガスを、下プレート2の吸引口23、吸引路25、分岐接続管59および集合吸引管60を介してコンバム61に吸引することができる。また、下プレート2の吐出口22からふっ酸が吐出されている状態で、吸引バルブ66を閉じ、回収バルブ63を開いて、回収ポンプ65を駆動することによって、吐出口22から吐出されるふっ酸を、下プレート2の吸引口23から吸引し、吸引路25、分岐接続管59、集合吸引管60および処理液回収管62を介して処理液タンク53に回収することができる。
図2は、下プレート2の上面(上プレート3の下面)を示す平面図である。
下プレート2の上面(上プレート3の下面)において、たとえば、吐出口16(22)は、一方向およびこれと直交する他方向にそれぞれ等間隔を隔てた行列状に整列して配置されている。そして、吸引口17(23)は、吐出口16(22)の周囲において、たとえば、その吐出口16(22)を中心とする正六角形の各頂点の位置に配置されている。
これにより、図2に矢印で示すように、各吐出口16(22)から吐出されるふっ酸、DIW、IPAまたは窒素ガスは、その吐出口16(22)の周囲の6つの吸引口17(23)に向けてほぼ均一に分散して流れる。
図1を再び参照して、この基板処理装置におけるウエハWの処理に際しては、シャッタ13が開放されて、図示しない基板搬送ロボットのハンドにより、開口12から処理室1内にウエハWが搬入される。このとき、上プレート3は、最上方のウエハ受け渡し位置(図1に実線で示す位置)に上昇されており、基板搬送ロボットのハンドにより搬入されるウエハWは、たとえば、その裏面が上プレート3の下面に近接して対向する位置に配置される。
この状態で、上プレート3の吐出口22から窒素ガスが吐出され、その吐出される窒素ガスが吸引口23から吸引される。これにより、上プレート3の下面とウエハWの裏面(上面)との間には、図2を参照して説明したような窒素ガスの流れが形成され、この窒素ガスの流れによって、ウエハWの裏面が上プレート3の下面に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。
その後、基板搬送ロボットのハンドが処理室1外へと退出し、シャッタ13が閉じられる。シャッタ13が閉じられた後、上プレート3が下プレート2との間に一定の間隔を隔てて対向する位置(図1に二点鎖線で示す位置)まで下降される。そして、下プレート2の吐出口16からふっ酸が吐出され、その吐出されるふっ酸が吸引口17から吸引される。また、上プレート3の吐出口22からの窒素ガスの吐出が停止されて、吐出口22からふっ酸が吐出され、その吐出されるふっ酸が吸引口23から吸引される。これにより、下プレート2の上面とウエハWの表面(下面)との間、および、上プレート3の下面とウエハWの裏面(上面)との間に、図2を参照して説明したようなふっ酸の流れが形成され、これらのふっ酸の流れによって、ウエハWの表面が下プレート2の上面に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持されるとともに、ウエハWの裏面が上プレート3の下面に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。このとき、ウエハWの端面にガイドピン20が対向し、ウエハWの水平方向の移動がガイドピン20により規制される。そして、この吸着保持されたウエハWの表面および裏面には、ふっ酸が接液しているので、ウエハWの表面および裏面にふっ酸による洗浄処理が施されていく。
このとき、吸引バルブ46,66は閉じられ、回収バルブ43,63が開かれるとともに、回収ポンプ45,65が駆動されており、この回収ポンプ45,65の吸引力により、各吸引口17,23からふっ酸が吸引される。そして、その吸引されるふっ酸は、処理液タンク33,63に回収される。
ふっ酸による洗浄処理の開始から予め定める処理時間(たとえば、30〜60秒間)が経過すると、下プレート2の吐出口16および上プレート3の吐出口22からのふっ酸の供給が停止されるとともに、回収ポンプ45,65が停止され、回収バルブ43,63が閉じられる。一方、吸引バルブ46,66が開かれるとともに、コンバム41,61が駆動される。そして、下プレート2の吐出口16および上プレート3の吐出口22からDIWが吐出される。吐出口16,22から吐出されるDIWは、コンバム41,61の吸引力により、吸引口17,23から吸引されて、コンバム41,61へと導かれ、コンバム41,61から図示しない廃液設備へと廃棄される。これにより、下プレート2の上面とウエハWの表面との間、および、上プレート3の下面とウエハWの裏面との間には、DIWの流れが形成され、このDIWの流れによって、下プレート2および上プレート3によるウエハWの吸着保持状態が維持されつつ、そのウエハWの表面および裏面に付着しているふっ酸がDIWによって洗い流されていく。
DIWの吐出開始から予め定めるリンス時間(たとえば、60秒間)が経過すると、下プレート2の吐出口16および上プレート3の吐出口22からのDIWの供給が停止されて、その吐出口16,22からIPAが吐出される。このとき、吸引バルブ46,66が開かれ、コンバム41,61が駆動され続けている。したがって、吐出口16,22から吐出されるIPAは、コンバム41,61の吸引力により、吸引口17,23から吸引されて、コンバム41,61へと導かれ、コンバム41,61から図示しない廃液設備へと廃棄される。これにより、下プレート2の上面とウエハWの表面との間、および、上プレート3の下面とウエハWの裏面との間には、IPAの流れが形成され、このIPAの流れによって、下プレート2および上プレート3によるウエハWの吸着保持状態が維持されつつ、そのウエハWの表面および裏面に付着しているDIWがIPAに置換されていく。
そして、IPAの吐出開始から予め定める置換時間(たとえば、60秒間)が経過すると、下プレート2の吐出口16および上プレート3の吐出口22からのIPAの供給が停止されて、その吐出口16,22から窒素ガスが吐出される。このとき、吸引バルブ46,66が開かれ、コンバム41,61が駆動され続けている。したがって、吐出口16,22から吐出される窒素ガスは、コンバム41,61の吸引力により、吸引口17,23から吸引されて、コンバム41,61へと導かれ、コンバム41,61から図示しない排気設備へと排気される。これにより、下プレート2の上面とウエハWの表面との間、および、上プレート3の下面とウエハWの裏面との間には、窒素ガスの流れが形成され、この窒素ガスの流れによって、下プレート2および上プレート3によるウエハWの吸着保持状態が維持されつつ、そのウエハWの表面および裏面に窒素ガスが供給され、この窒素ガスの供給およびIPAの揮発性によって、ウエハWの表面および裏面が速やかに乾燥されていく。
窒素ガスの吐出開始から予め定める乾燥時間(たとえば、30秒間)が経過すると、下プレート2の吐出口16からの窒素ガスの供給が停止されるとともに、コンバム41が停止される。その後、上プレート3が最上方のウエハ受け渡し位置に上昇される。このとき、上プレート3の吐出口22からの窒素ガスの吐出およびコンバム41の駆動は続けられており、ウエハWは、上プレート3の下面に非接触状態で吸着保持されたまま、上プレート3とともに上昇される。つづいて、シャッタ13が開かれて、開口12から処理室1内に、図示しない基板搬送ロボットのハンドが進入される。そして、そのハンドが上プレート3の下面に非接触状態で吸着されているウエハWの下方に潜り込むと、上プレート3の吐出口22からの窒素ガスの吐出およびコンバム41の駆動が停止される。これにより、ウエハWは、基板搬送ロボットのハンド上に落下し、そのハンドに保持される。この後、ウエハWを保持したハンドが処理室1外へと退出し、ウエハWに対する一連の処理が終了する。
以上のように、ウエハWの表面と下プレート2とを対向配置させて、その下プレート2に形成された吐出口16からウエハWの表面に向けてふっ酸を吐出させつつ、その下プレート2に形成された吸引口17からふっ酸を吸引すると、下プレート2とウエハWの表面との間にふっ酸の流れが形成され、そのふっ酸の流れによって、ウエハWの表面を下プレート2との間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。このとき、ウエハWの表面にふっ酸が接液した状態となり、そのウエハWの表面に対してふっ酸による処理が施される。一方、ウエハWの表面と反対側の裏面に上プレート3を対向配置させて、その上プレート3に形成された吐出口22からウエハWの裏面に向けてふっ酸を吐出させつつ、その上プレート3に形成された吸引口23からふっ酸を吸引すると、上プレート3とウエハWの裏面との間にふっ酸の流れが形成され、そのふっ酸の流れによって、ウエハWの裏面を上プレート3との間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。すなわち、ウエハWは、下プレート2に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持されつつ、上プレート3にも所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。このとき、ウエハWの表面および裏面の両面にふっ酸が接液した状態となり、そのウエハWの両面に対してふっ酸による処理が施される。よって、ウエハWを非接触状態で保持することができながら、ウエハWの両面の同時処理を達成することができる。
また、下側供給機構4がDIW供給管30およびDIWバルブ36を備え、上側供給機構6がDIW供給管50およびDIWバルブ56を備えており、ふっ酸による洗浄処理後に、下側供給機構4により下プレート2の吐出口16にDIWが供給され、上側供給機構6により上プレート3の吐出口22にDIWが供給されて、それらの吐出口16,22からDIWが吐出されることによって、ウエハWの表面および裏面に付着しているふっ酸をDIWで洗い流すことができる。
さらに、下側供給機構4がIPA供給管31およびIPAバルブ37を備え、上側供給機構6がIPA供給管51およびIPAバルブ57を備えており、DIWによるリンス処理後に、下側供給機構4により下プレート2の吐出口16にIPAが供給され、上側供給機構6により上プレート3の吐出口22にIPAが供給されて、それらの吐出口16,22からIPAが吐出されることによって、ウエハWの表面および裏面に付着しているDIWをIPAに置換することができ、IPAの揮発性によりDIWの乾燥を促進させることができる。そのため、ウエハWを乾燥させるための処理に要する時間を短縮することができる。
さらにまた、下側供給機構4が窒素ガス供給管32および窒素ガスバルブ38を備え、上側供給機構6が窒素ガス供給管52および窒素ガスバルブ58を備えており、IPAの供給後に、下側供給機構4により下プレート2の吐出口16に窒素ガスが供給され、上側供給機構6により上プレート3の吐出口22に窒素ガスが供給されて、それらの吐出口16,22から窒素ガスが吐出されることによって、ウエハWの表面および裏面の両面にウォータマーク(乾燥跡)を生じることなく、その両面を速やかに乾燥させることができる。
また、上プレート3は、図示しない基板搬送ロボットのハンドからウエハWを受け取った後、そのウエハWを下プレート2に近接して対向する位置まで搬送する基板搬送手段を兼ねているので、そのような基板搬送手段を上プレート3とは別に設ける場合に比べて、構成の簡素化およびコストの低減化を図ることができる。
そして、上プレート3に昇降駆動機構26が結合されており、この昇降駆動機構26によって、下プレート2と上プレート3とを相対的に近接させたり離間させたりすることができる。そのため、ウエハWの搬入および搬出時に、上プレート3と下プレート2から離間させることにより、ウエハWの搬入および搬出をスムーズに行うことができる。
また、この基板処理装置では、下プレート2の吸引口17から吸引される処理液を、処理液回収管42を介して処理液タンク33に回収し、上プレート3の吸引口から吸引される処理液を、処理液回収管62を介して処理液タンク53に回収して、それらの処理液をウエハWの処理に再利用することができる。そのため、処理液の浪費を防止することができ、処理液の消費量を低減することができる。
図3は、一つの参考形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す断面図である。この図3において、図1に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図3に示す基板処理装置では、上プレート3に接続された上側供給機構6は、上プレート3の供給路24を介して吐出口22に窒素ガスのみを供給可能なように構成されている。すなわち、上側供給機構6は、各供給路24に一端が接続された分岐接続管47と、分岐接続管47の他端が共通に接続された集合供給管48と、処理室1外において、集合供給管48に接続された窒素ガス供給管52とを備えている。窒素ガス供給管52の途中部には、この窒素ガス供給管52を開閉する窒素ガスバルブ58が介装されている。
また、上プレート3に接続された上側吸引機構7は、各吸引路25に一端が接続された分岐接続管59と、分岐接続管59の他端が共通に接続された集合吸引管60と、集合吸引管60内を真空吸引するためのコンバム61と、集合吸引管60を開閉する吸引バルブ66とを備えており、図1に示す上側吸引機構7と異なり、処理液回収管62ならびにこれに介装された回収バルブ63、フィルタ64および回収ポンプ65(図1参照)を備えていない。
この基板処理装置では、ウエハWの表面と下プレート2とを対向配置させて、その下プレート2に形成された吐出口16からウエハWの表面に向けてふっ酸、DIWまたはIPAを吐出させつつ、その下プレート2に形成された吸引口17からふっ酸、DIWまたはIPAを吸引すると、下プレート2とウエハWの表面との間にふっ酸、DIWまたはIPAの流れが形成され、そのふっ酸、DIWまたはIPAの流れによって、ウエハWの表面を下プレート2との間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。このとき、ウエハWの表面にふっ酸、DIWまたはIPAが接液した状態となり、そのウエハWの表面に対してふっ酸、DIWまたはIPAによる処理が施される。一方、ウエハWの表面と反対側の裏面に上プレート3を対向配置させて、その上プレート3に形成された吐出口22からウエハWの裏面に向けて窒素ガスを吐出させつつ、その上プレート3に形成された吸引口23から窒素ガスを吸引すると、上プレート3とウエハWの裏面との間に窒素ガスの流れが形成され、その窒素ガスの流れによって、ウエハWの裏面を上プレート3との間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。すなわち、ウエハWは、下プレート2に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持されつつ、上プレート3にも所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。このとき、ウエハWの表面に供給されるふっ酸、DIWまたはIPAは、ウエハWの裏面と上プレート3との間に形成される窒素ガスの流れにより、それらの間に進入することを阻止される。そのため、ウエハWの裏面を保護しつつ、ウエハWの表面に対してふっ酸、DIWまたはIPAによる処理を施すことができる。
図4は、他参考形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す断面図である。この図4において、図1に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図4に示す基板処理装置では、下プレート2に接続された下側供給機構4は、下プレート2の供給路18を介して吐出口16に窒素ガスのみを供給可能なように構成されている。すなわち、下側供給機構4は、各供給路18に一端が接続された分岐接続管27と、分岐接続管27の他端が共通に接続された集合供給管28と、処理室1外において、集合供給管28に接続された窒素ガス供給管32とを備えている。窒素ガス供給管32の途中部には、この窒素ガス供給管32を開閉する窒素ガスバルブ38が介装されている。
また、下プレート2に接続された下側吸引機構5は、各吸引路19に一端が接続された分岐接続管39と、分岐接続管39の他端が共通に接続された集合吸引管40と、集合吸引管40内を真空吸引するためのコンバム41と、集合吸引管40を開閉する吸引バルブ46とを備えており、図1に示す下側吸引機構5と異なり、処理液回収管42ならびにこれに介装された回収バルブ43、フィルタ44および回収ポンプ45(図1参照)を備えていない。
この基板処理装置では、ウエハWの表面と下プレート2とを対向配置させて、その下プレート2に形成された吐出口16からウエハWの表面に向けて窒素ガスを吐出させつつ、その下プレート2に形成された吸引口17から窒素ガスを吸引すると、下プレート2とウエハWの表面との間に窒素ガスの流れが形成され、その窒素ガスの流れによって、ウエハWの表面を下プレート2との間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。一方、ウエハWの表面と反対側の裏面に上プレート3を対向配置させて、その上プレート3に形成された吐出口22からウエハWの裏面に向けてふっ酸、DIWまたはIPAを吐出させつつ、その上プレート3に形成された吸引口23からふっ酸、DIWまたはIPAを吸引すると、上プレート3とウエハWの裏面との間にふっ酸、DIWまたはIPAの流れが形成され、その窒素ガスの流れによって、ウエハWの裏面を上プレート3との間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持することができる。すなわち、ウエハWは、下プレート2に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持されつつ、上プレート3にも所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。このとき、ウエハWの裏面にふっ酸、DIWまたはIPAが接液した状態となり、そのウエハWの裏面に対してふっ酸、DIWまたはIPAによる処理が施される。また、ウエハWの裏面に供給されるふっ酸、DIWまたはIPAは、ウエハWの表面と上プレート3との間に形成される窒素ガスの流れにより、それらの間に進入することを阻止される。そのため、ウエハWの表面を保護しつつ、ウエハWの裏面に対してふっ酸、DIWまたはIPAによる処理を施すことができる。
図5は、上プレート3の他の構成を図解的に示す断面図である。この図5において、図1に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図5に示す上プレート3は、下プレート2に近接配置されるウエハWの処理時に、下プレート2の周縁部に当接して、下プレート2の周縁部と上プレート3の周縁部との間をシールするためのシール部材71を備えている。このシール部材71は、たとえば、上プレート3の中心を通る鉛直線を中心線とする回転対称な傘状に形成されている。すなわち、シール部材71は、上プレート3の支持ブロック21の側面の全周から側方に張り出し、上プレート3の側面に回り込んで、上プレート3の下面よりも下方に突出している。そして、シール部材71の下端には、その全周にわたって、耐薬液性を有する材料で形成されたパッキンが取り付けられている。
これにより、下プレート2と上プレート3とが近接されて、シール部材71の下端が下プレート2の上面に当接すると、下プレート2の周縁部と上プレート3の周縁部との間がシールされ、下プレート2と上プレート3との間の空間(ウエハWの周囲の空間)を密閉空間とすることができる。そのため、ふっ酸などを含む雰囲気が周囲に拡散するのを防止しつつ、そのふっ酸などに処理をウエハWに対して施すことができる。この構成が採用される場合、処理室1の開口12がシャッタ13(図1参照)によって密閉されなくても、ふっ酸などを含む雰囲気が処理室1の外部へ漏れ出るのを防止することができる。
なお、シール部材71が上分割部分と下分割部分との2つに分割されて、上分割部分が上プレート3に取り付けられ、下分割部分が下プレート2の上面に取り付けられて、上プレート3と下プレート2との近接時に、それらの上分割部分と下分割部分とが当接して、シール部材71が形成されることにより、上プレート3の周縁部と下プレート2の周縁部との間がシールされてもよい。また、シール部材71に代えて、シール部材71を天地反転させた構成のものが下プレート2のプレート支持台15に取り付けられていてもよい。
以上、この発明の実施形態を説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施されてもよい。たとえば、前述の実施形態では、ふっ酸、DIW、IPAおよび窒素ガスが共通の吐出口16(22)に供給される構成を取り上げたが、たとえば、図6に示すように、処理液供給管29(49)、DIW供給管30(50)、IPA供給管31(51)および窒素ガス供給管32(52)がそれぞれ異なる供給路18(24)に直接に接続されて、ふっ酸(HF)、DIW、IPAおよび窒素ガスがそれぞれ異なる吐出口16(22)に供給される構成が採用されてもよい。ふっ酸、DIW、IPAおよび窒素ガスが共通の吐出口16(22)に供給される構成では、ふっ酸、DIW、IPAおよび窒素ガスがそれぞれ異なる吐出口16(22)に供給される構成と比較して、下プレート2および上プレート3にそれぞれ形成される吐出口16(22)の総数を少なくすることができ、下プレート2(上プレート3)の構成を簡素化することができるという利点がある。また、ふっ酸、DIW、IPAおよび窒素ガスがそれぞれ異なる吐出口16(22)に供給される構成では、吐出口16(22)でふっ酸、DIWおよびIPAが混ざり合うのを防止することができ、ウエハWに対して純度の高いふっ酸、DIWおよびIPAを供給することができ、ウエハWに対して良好な処理を施すことができる。さらに、吐出口16(22)から窒素ガスを吐出するときに、その窒素ガスとともに吐出口16(22)に残っていたIPAなどが吐出されることを防止でき、ウエハWが所望しないIPAの供給により汚染されるのを防止することができる。
また、前述の実施形態および参考形態では、1枚のウエハWの処理で用いられる薬液としては1種類(ふっ酸)だけとしたが、これに限らず、複数種の薬液を順に用いてもよい。この場合、前述の図1、図3および図4において、タンク53が複数種の薬液に応じて1つずつ設けられ、それぞれのタンクにバルブが接続されて選択的に切り換えできるようになっていてもよい。また、複数種の薬液を順に用いる場合、それぞれの薬液が切り換わる合間にバルブ57を制御して、流路18または24に純水を流通させて、流路18または24内に付着している薬液を切換えの度に洗い流すようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、処理液として薬液であるふっ酸が用いられて、ウエハWに対してふっ酸による洗浄処理が行われる場合を取り上げたが、たとえば、処理液として純水が用いられて、この純水による洗浄処理がウエハWに対して行われてもよい。この場合、図1に示す下側供給機構4から、処理液供給管29、処理液タンク33、処理液ポンプ34および処理液バルブ35が省略されるとともに、図1に示す下側吸引機構5から、処理液回収管42、回収バルブ43、フィルタ44および回収ポンプ45が省略されてもよい。また、図1に示す上側供給機構6から、処理液供給管49、処理液タンク53、処理液ポンプ54および処理液バルブ55が省略されるとともに、上側吸引機構7から、処理液回収管62、回収バルブ63、フィルタ64および回収ポンプ65が省略されてもよい。
さらにまた、前述の実施形態では、下プレート2の供給路18および上プレート3の供給路24が略円柱状に形成されているとしたが、たとえば、図7に示すように、供給路18の吐出口16との接続部分81および供給路24の吐出口22との接続部分82が、それぞれ吐出口16,22に向けて拡がる断面テーパ状、それらの接続部分81,82の断面積が吐出口16,22に近づくにつれて単調に増加するような形状に形成されていてもよい。この場合、吐出口16,22から吐出される処理液などの圧力(吐出圧)を水平方向(ウエハWの表面および裏面に平行な方向)に分散させることができる。そのため、ウエハWの表面および裏面に対して処理液などを均一に供給することができる。
さらには、図8に示すように、それらの接続部分81,82に、それぞれ吐出口16,22から吐出される処理液などの圧力を分散するための吐出圧分散用ボール83,84が設けられていてもよい。この場合、供給路18,24を通る処理液などは、その供給路18,24の内壁面と吐出圧分散用ボール83,84との間を通り、このとき吐出圧分散用ボール83,84が供給路18,24内で動くことにより、吐出口16,22から吐出される処理液などの圧力をさらに良好に分散させることができる。なお、供給路18,24の上端(吐出口16,22)には、吐出圧分散用ボール83,84の離脱を防止するための爪4が、たとえば90度ずつずれた4つの位置に形成されている。
また、前述の実施形態では、コンバム41または61が接続された吸引口17または25は吸引だけを行う構成となっているが、この吸引口17または25より、薬液や純水等を含む処理液の吐出をも行うことができる構成となっていてもよい。
また、前述の実施形態では、ふっ酸による洗浄処理を例にとったが、ウエハWに対する処理は、処理液を用いた処理であれば、たとえば、エッチング液を用いたエッチング処理であってもよいし、ポリマー除去液を用いたポリマー除去処理であってもよいし、レジスト剥離液を用いたレジスト剥離処理であってもよい。
また、各吐出口16(22)に供給される処理液の流量は、不変(固定)であってもよいし、図9に示すように、処理液供給管29(49)の途中部に、処理液供給管29を流れる処理液の流量を調節するための流量調節バルブ91を介装させることにより、処理液の流量が可変とされてもよい。流量調節バルブ91の開度を制御して、各吐出口16(22)への処理液の供給流量を制御することにより、ウエハWに対する処理の進行速度を調節することができる。たとえば、ウエハWに対する処理がエッチング処理である場合には、各吐出口16(22)へのエッチング液の供給流量を制御することにより、エッチングレートを調節することができる。
なお、流量調節バルブ91に代えて、処理液ポンプ34(54)のポンプ能力を制御するためのインバータ回路などが備えられて、ポンプ能力が制御されることにより、各吐出口16(22)に供給される処理液の流量が制御されてもよい。また、集合吸引管40A,60A(図1参照)の途中部に吸引流量調節バルブが介装され、各吐出口16,22への処理液の流量の増減に応じて、その吸引流量調節バルブの開度が制御されることにより、各吸引口17,23から処理液を吸引する流量が変更されてもよい。
またさらに、図9において二点鎖線内に示すように、処理液供給管29(49)のうちの、流量調整バルブ91から供給路18,24までの途中部に、純水供給管29W(49W)が接続され、この純水供給管29W(49W)に純水流量調節バルブ91Wおよび純水バルブ35W(55W)が介装されてもよい。この場合、処理液バルブ35(55)および純水バルブ35W(55W)を開き、流量調節バルブ91および純水流量調節バルブ91Wのうちの少なくともいずれか一方を適宜調節すれば、ウエハWに供給される処理液の濃度(混合比)を迅速に制御することが可能となる。特に、ウエハWの処理中に処理液の濃度の制御を行えば、ウエハWに固着した汚染の除去に作用しながら、ウエハW上に形成されているデバイスにダメージを与えないことが可能となる。
さらに、前述の実施形態では、乾燥促進用流体としてIPAが用いられているが、IPAに代えて、たとえば、アセトン、MIBK(メチルイソブチルケトン)またはMEK(メチルエチルケトン)など、親水性に優れた揮発性の高い有機溶剤が用いられてもよい。あるいは、HFE(ハイドロフルオロエーテル)のような有機溶剤が用いられてもよい。
また、窒素ガスに代えて、ヘリウムガスやアルゴンガスなどの他の不活性ガスを用いることもできる。
さらにまた、ウエハWの処理の際に、下プレート2および上プレート3がそれぞれ中心を通る鉛直軸線まわりに回転されてもよい。
下プレート2および上プレート3を回転させるための構成の一例は、図10に示されている。この構成では、下プレート2を支持するプレート支持台15の下面に、その下面の中心を通る鉛直軸線に沿って延びる回転軸101が結合されている。回転軸101は、中空軸であり、集合供給管28および集合吸引管40は、その回転軸101の中空部分を通されている。そして、回転軸101には、モータなどの駆動源を含む下側回転駆動機構102が結合されている。下側回転駆動機構102から回転軸101に回転力を入力することにより、下プレート2をプレート支持台15および回転軸101ごと回転させることができる。また、昇降駆動機構26は、回転軸101に結合されて、この回転軸101をその中心軸線に沿って昇降させることにより、上プレート3を下プレート2に対して昇降させる。
一方、上プレート3が固定された支持ブロック21の上面には、その上面の中心を通る鉛直軸線に沿って延びる回転軸103が結合されている。回転軸103は、中空軸であり、集合供給管48および集合吸引管60は、その回転軸103の中空部分を通されている。そして、回転軸103には、モータなどの駆動源を含む上側回転駆動機構104が結合されている。上側回転駆動機構104から回転軸103に回転力を入力することにより、上プレート3を支持ブロック21および回転軸103ごと回転させることができる。
下プレート2および上プレート3が回転されると、その回転に伴って、ウエハWの表面における下プレート2の各吐出口16の対向位置およびウエハWの裏面における上プレート3の各吐出口22の対向位置がそれぞれ変わる。そのため、ウエハWの表面および裏面の両面において、処理液などが局所的に強く供給されることを防止することができる。その結果、ウエハWの表面および裏面の両面に対して処理液による処理を均一に施すことができる。
なお、下プレート2および上プレート3は、互いに同期して、または互いに少し回転速度をずらして同じ方向に回転されてもよい。また、下プレート2および上プレート3は、互いに逆方向に回転されてもよい。
また、下プレート2および上プレート3の一方のみを回転させてもよい。下プレート2によりウエハWを保持しつつ、上プレート3を回転させることによって、ウエハWの裏面における上プレート3の各吐出口22の対向位置を変更することができる。その結果、ウエハWの裏面に対して処理液による処理などを均一に施すことができる。これとは逆に、上プレート3によりウエハWを保持しつつ、下プレート3を回転させることによって、ウエハWの表面における下プレート2の各吐出口16の対向位置を変更することができる。その結果、ウエハWの表面に対して処理液による処理などを均一に施すことができる。
またさらに、下プレート2または上プレート3の回転方向について、下プレート2または上プレート3を、1回ずつあるいは複数回ずつ、正回転(たとえば、ウエハ表面側から見て時計回り)と逆回転(たとえば、ウエハ表面側から見て反時計回り)を交互に繰り返すようにしてもよい。このようにすれば、さらにウエハWの表面または裏面に対して処理液による処理などを均一に施すことができる。
また、図1に仮想線で示すように、下プレート2に立設された複数本のガイドピン20のうちの少なくとも1本に、そのガイドピン20をガイドピン20の中心軸線まわりに回転させるピン回転駆動機構92を結合して、ウエハWの処理の際に、ガイドピン20を回転させることにより、下プレート2上でウエハWの中心を通りウエハWに直交する軸線を中心としてウエハWを回転(自転)させてもよい。ウエハWは、下プレート2に非接触状態で吸着保持されているので、ごく小さな力で回転させることができる。したがって、回転中のガイドピン20にウエハWの端面が常に接触していなくても、そのガイドピン20にウエハWの端面が瞬間的に当接すれば、ウエハWの回転に必要な力をガイドピン20からウエハWに付与することができる。
また、ウエハWの中心以外を通り、ウエハWの表面を含む平面に直交する軸を中心としてウエハWを回転(公転)させてもよい。この場合、たとえば、ピン回転駆動機構92を用いて、複数のガイドピン20をそれぞれガイドピン20から少しずれた位置を通る鉛直軸線を中心に互いに同期させて公転させることにより、ウエハWを公転させるようにしてもよい。
以上のように、ウエハWを回転(自転または公転)させることにより、ウエハWの表面(および裏面)に対して処理液をむらなく均一に供給することができる。そのため、処理の均一性の向上を図ることができる。
また、前述の実施形態では、ウエハWに対する処理が行われている間、下プレート2および上プレート3上でのウエハWの位置がほぼ不変である構成を取り上げたが、たとえば、図11に示すように、下プレート2(上プレート3)がウエハWよりも大径に形成されて、ウエハWに対する処理中に、下プレート2(上プレート3)上でのウエハWの位置を、下プレート2(上プレート3)の中心に対して一方側に片寄った位置Aと、その反対側に片寄った位置Bとの間で積極的に移動させてもよい。
図12は、ウエハWの位置を位置Aと位置Bとの間で往復移動させる構成を説明するための図である。なお、上プレート3に関連する各部の参照符号は、それらの各部と対応する下プレート2に関連する各部の参照符号に括弧書きで付加している。
下プレート2(上プレート3)の上面に、位置Aに配置されたウエハWと対向する領域(以下「領域AA」という。)と、位置Bに配置されたウエハWと対向する領域(以下「領域AB」という。)と、領域AAおよび領域ABが重なり合う領域AA∩ABとが設定され、下プレート2(上プレート3)に形成されている吐出口16(22)および吸引口17(23)は、領域AAから領域AA∩ABを除いた領域AA−AA∩AB内に存在するものと、領域ABから領域AA∩ABを除いた領域AB−AA∩AB内に存在するものと、領域AA∩AB内に存在するもの(境界上に存在するものを含む。)とに分けられている。
領域AA−AA∩AB内に存在する吐出口16(22)、領域AB−AA∩AB内に存在する吐出口16(22)および領域AA∩AB内に存在する吐出口16(22)への処理液の供給系統は、互いに独立している。また、領域AA−AA∩AB内に存在する吸引口17(23)、領域AB−AA∩AB内に存在する吸引口17(23)および領域AA∩AB内に存在する吸引口17(23)からの処理液の吸引系統は、互いに独立している。
領域AA−AA∩AB内に存在する吐出口16(22)には、処理液供給管29A(49A)を介して処理液が供給されるようになっている。処理液供給管29A(49A)の途中部には、この処理液供給管29A(49A)を開閉するための処理液バルブ35A(55A)と、処理液供給管29A(49A)を流れる処理液の流量を調節するための吐出流量調節バルブ93A(94A)とが介装されている。一方、領域AA−AA∩AB内に存在する吸引口17(23)内は、コンバム41A(61A)に接続された集合吸引管40A(60A)を介して吸引されるようになっている。集合吸引管40A(60A)の途中部には、この集合吸引管40A(60A)を開閉する吸引バルブ46A(66A)と、集合吸引管40A(60A)を流れる処理液の流量を調節するための吸引流量調節バルブ95A(96A)とが介装されている。
領域AB−AA∩AB内に存在する吐出口16(22)には、処理液供給管29B(49B)を介して処理液が供給されるようになっている。処理液供給管29B(49B)の途中部には、この処理液供給管29B(49B)を開閉するための処理液バルブ35B(55B)と、処理液供給管29B(49B)を流れる処理液の流量を調節するための吐出流量調節バルブ93B(94B)とが介装されている。一方、領域AB−AA∩AB内に存在する吸引口17(23)内は、コンバム41B(61B)に接続された集合吸引管40B(60B)を介して吸引されるようになっている。集合吸引管40B(60B)の途中部には、この集合吸引管40B(60B)を開閉する吸引バルブ46B(66B)と、集合吸引管40B(60B)を流れる処理液の流量を調節するための吸引流量調節バルブ95B(96B)とが介装されている。
領域AA∩AB内に存在する吐出口16(22)には、処理液供給管29C(49C)を介して処理液が供給されるようになっている。処理液供給管29C(49C)の途中部には、この処理液供給管29C(49C)を開閉するための処理液バルブ35C(55C)と、処理液供給管29C(49C)を流れる処理液の流量を調節するための吐出流量調節バルブ93C(94C)とが介装されている。一方、領域AA∩AB内に存在する吸引口17(23)内は、コンバム41C(61C)に接続された集合吸引管40C(60C)を介して吸引されるようになっている。集合吸引管40C(60C)の途中部には、この集合吸引管40C(60C)を開閉する吸引バルブ46C(66C)と、集合吸引管40C(60C)を流れる処理液の流量を調節するための吸引流量調節バルブ95C(96C)とが介装されている。
吐出流量調節バルブ93A(94A),93B(94B),93C(94C)および吸引流量調節バルブ95A(96A),95B(96B),95C(96C)の開度を調節することにより、領域AA−AA∩AB、領域AB−AA∩ABおよび領域AA∩ABの各領域ごとに、吐出口16(22)から吐出される処理液の流量および吸引口17(23)から吸引される処理液の流量を調節することができる。
なお、処理液供給管29A(49A),29B(49B),29C(49C)に処理液を供給するための構成は、図1に示す処理液供給管29(49)に処理液を供給するための構成と同じであるから、その図示および説明を省略する。また、集合吸引管40A(60A),40B(60B),40C(60C)から処理液を回収するための構成は、図1に示す集合吸引管40(60)から処理液を回収するための構成と同じであるから、その図示および説明を省略する。
また、下プレート2には、たとえば、4本の固定式ガイドピン97と、2本の可動式ガイドピン98A,98Bとが立設されている。
4本の固定式ガイドピン97は、下プレート2の周縁部に固定的に配置されており、そのうちの2本の固定式ガイドピン97は、ウエハWが位置Aに移動したときに、そのウエハWの端面に当接する位置に配置されている。残りの2本の固定式ガイドピン97は、ウエハWが位置Bに移動したときに、そのウエハWの端面に当接する位置に配置されている。
2本の可動式ガイドピン98A,98Bは、下プレート2の中央部に配置されて、下プレート2の上面から突出した状態と、下プレート2の上面よりも下方に没入した状態とに進退可能に設けられている。一方の可動式ガイドピン98Aは、ウエハWが位置Aに移動したときに、そのウエハWを挟んで2本の固定式ガイドピン97と反対側から、ウエハWの端面に当接する位置に配置されている。また、他方の可動式ガイドピン98Bは、ウエハWが位置Bに移動したときに、そのウエハWを挟んで2本の固定式ガイドピン97と反対側から、ウエハWの端面に当接する位置に配置されている。
ウエハWが位置Aに配置された状態で、処理液バルブ35A(55A),35C(55C)および吸引バルブ46A(66A),46C(66C)が開かれて、領域AA内に存在する吐出口16(22)から処理液が吐出され、その吐出される処理液が領域AA内に存在する吸引口17から吸引されることにより、ウエハWは、位置Aにおいて、下プレート2(上プレート3)の上面に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。このとき、可動式ガイドピン98Aが下プレート2の上面から突出した状態とされ、領域AA側の2本の固定式ガイドピン97および1本の可動式ガイドピン98Aにより、ウエハWの水平方向の移動が規制される。なお、吐出流量調節バルブ93A(94A),93C(94C)および吸引流量調節バルブ95A(96A),95C(96C)は、それぞれ予め定められた標準的な開度に調節されている。
ウエハWの位置を位置Aから位置Bに移動させるときには、まず、処理液バルブ35B(55B)および吸引バルブ46B(66B)が開かれる。次いで、可動式ガイドピン98Aが下プレート2の上面よりも下方に没入される。そして、吐出流量調節バルブ93A(94A)の開度が大きくされるとともに、吸引流量調節バルブ95B(96B)の開度が予め定める標準的な開度よりも大きくされる。これにより、下プレート2(上プレート3)とウエハWとの間には、領域AAから領域ABに向かう処理液の流れが形成され、この流れに乗って、ウエハWが浮上状態で位置Aから位置Bに向けて移動する。ウエハWが位置Bに達し、ウエハWの端面が領域AB側の2本の固定式ガイドピン97に当接すると、可動式ガイドピン98Bが下プレート2の上面から突出した状態にされ、領域AB側の2本の固定式ガイドピン97および1本の可動式ガイドピン98Aにより、ウエハWの水平方向の移動が規制される。この後、吸引流量調節バルブ95B(96B)の開度が予め定める標準的な開度に戻されるとともに、処理液バルブ35A(55A)および吸引バルブ46A(66A)が閉じられる。なお、処理液バルブ35B(55B)の開成後、吐出流量調節バルブ93B(94B)は、予め定める標準的な開度に保持し続けられる。
ウエハWの位置を位置Bから位置Aに移動させるときには、まず、処理液バルブ35A(55A)および吸引バルブ46A(66A)が開かれる。次いで、可動式ガイドピン98Bが下プレート2の上面よりも下方に没入される。そして、吐出流量調節バルブ93B(94B)の開度が大きくされるとともに、吸引流量調節バルブ95A(96A)の開度が予め定める標準的な開度よりも大きくされる。これにより、下プレート2(上プレート3)とウエハWとの間には、領域ABから領域AAに向かう処理液の流れが形成され、この流れに乗って、ウエハWが浮上状態で位置Bから位置Aに向けて移動する。ウエハWが位置Aに達し、ウエハWの端面が領域AA側の2本の固定式ガイドピン97に当接すると、可動式ガイドピン98Aが下プレート2の上面から突出した状態にされ、領域AA側の2本の固定式ガイドピン97および1本の可動式ガイドピン98Aにより、ウエハWの水平方向の移動が規制される。この後、吸引流量調節バルブ95A(96A)の開度が予め定める標準的な開度に戻されるとともに、処理液バルブ35B(55B)および吸引バルブ46B(66B)が閉じられる。
こうして、下プレート2(上プレート3)上で、ウエハWの位置を位置Aと位置Bとの間で往復移動させることにより、ウエハWの表面(および裏面)に対して処理液をより均一に供給することができる。そのため、処理の均一性のさらなる向上を図ることができる。
なお、下プレート2(上プレート3)上でのウエハWの位置は、位置Aおよび位置Bの2つの位置に限らず、3つ以上の位置に移動されてもよい。たとえば、図13に示すように、下プレート2(上プレート3)上でのウエハWの位置は、下プレート2の中心を中心とする90度の等角度間隔に設定された4つの位置A,B,C,Dの間で移動されてもよい。
この場合、下プレート2(上プレート3)の上面に、位置Aに配置されたウエハWと対向する領域AAと、位置Bに配置されたウエハWと対向する領域ABと、位置Cに配置されたウエハWと対向する領域ACと、位置Dに配置されたウエハWと対向する領域ADと、領域AA、領域AB、領域ACおよび領域ADが重なり合う領域A1(=AA∩AB∩AC∩AD)と、領域AA、領域ABおよび領域ACが重なり合う領域から領域A1を除いた領域A2(=AA∩AB∩AC−AA∩AB∩AC∩AD)と、領域AA、領域ABおよび領域ADが重なり合う領域から領域A1を除いた領域A3(=AA∩AB∩AD−AA∩AB∩AC∩AD)と、領域AA、領域ACおよび領域ADが重なり合う領域から領域A1を除いた領域A4(=AA∩AC∩AD−AA∩AB∩AC∩AD)と、領域AB、領域ACおよび領域ADが重なり合う領域から領域A1を除いた領域A5(=AB∩AC∩AD−AA∩AB∩AC∩AD)と、領域AAおよび領域ACが重なり合う領域から領域A1、領域A2および領域A4を除いた領域A6と、領域ABおよび領域ADが重なり合う領域から領域A1、領域A3および領域A5を除いた領域A7と、領域AAおよび領域ADが重なり合う領域から領域A1、領域A3および領域A4を除いた領域A8と、領域ABおよび領域ACが重なり合う領域から領域A1、領域A2および領域A5を除いた領域A9とを設定する。そして、下プレート2(上プレート3)に形成されている吐出口16(22)および吸引口17(23)は、領域AAから領域ACまたは領域ADと重なり合う領域を除いた領域内に存在するものと、領域ABから領域ACまたは領域ADと重なり合う領域を除いた領域内に存在するものと、領域ACから領域AAまたは領域ABと重なり合う領域を除いた領域内に存在するものと、領域ADから領域AAまたは領域ABと重なり合う領域を除いた領域内に存在するものと、各領域A1〜A9内に存在するものとに分けて、各領域内に存在する吐出口16(22)への処理液の供給系統を互いに独立に構成し、各領域内に存在する吸引口17(23)からの処理液の吸引系統を互いに独立に構成する。これにより、各領域ごとに、吐出口16(22)から吐出される処理液の流量および吸引口17(23)から吸引される処理液の流量を制御することができる。よって、図11および図12を参照して説明した場合と同様の制御により、位置A→位置D→位置B→位置C→位置Aの順にウエハWを移動させるなど、各位置A〜D間でウエハWを自由かつスムーズに移動させることができる。
また、この場合、下プレート2には、たとえば、8本の固定式ガイドピン97と、4本の可動式ガイドピン98A,98B,98C,98Dとが立設される。8本の固定式ガイドピン97は、2本ずつのペアに分けられて、下プレート2の周縁部に、それぞれ領域AA,AB,AC,ADに対応して配置される。また、4本の可動式ガイドピン98A,98B,98C,98Dは、下プレート2の中央部に配置されて、下プレート2の上面から突出した状態と、下プレート2の上面よりも下方に没入した状態とに進退可能に設けられる。可動式ガイドピン98Aは、ウエハWが位置Aに移動したときに、そのウエハWの端面に当接する位置に配置され、2本の固定式ガイドピン97とともに、ウエハWの位置を位置Aに規制する。可動式ガイドピン98Bは、ウエハWが位置Bに移動したときに、そのウエハWの端面に当接する位置に配置され、2本の固定式ガイドピン97とともに、ウエハWの位置を位置Bに規制する。可動式ガイドピン98Cは、ウエハWが位置Cに移動したときに、そのウエハWの端面に当接する位置に配置され、2本の固定式ガイドピン97とともに、ウエハWの位置を位置Cに規制する。可動式ガイドピン98Dは、ウエハWが位置Dに移動したときに、そのウエハWの端面に当接する位置に配置され、2本の固定式ガイドピン97とともに、ウエハWの位置を位置Dに規制する。
また、前述の実施形態では、吐出口16(22)は、一方向およびこれと直交する他方向にそれぞれ等間隔を隔てた行列状に整列して配置され、吸引口17(23)は、吐出口16(22)の周囲において、その吐出口16(22)を中心とする正六角形の各頂点の位置に配置されているとした。しかしながら、吐出口16(22)と吸引口17(23)との配置関係は、前述の実施形態の場合と反対であってもよい。すなわち、吸引口17(23)を中心とする正六角形の各頂点の位置に、それぞれ吐出口16(22)が配置されていてもよい。この場合、各吐出口16(22)から吐出される処理液などを吸引口17(23)から確実に吸引するために、吸引口17(23)の径が吐出口16(22)の径よりも大きく形成されていることが好ましい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す断面図である。 図1に示す下プレートの上面(上プレートの下面)の平面図である。 一つの参考形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す断面図である。 他の参考形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す断面図である。 上プレートの他の構成を図解的に示す断面図である。 ふっ酸(HF)、DIW、IPAおよび窒素ガスがそれぞれ異なる吐出口に供給される構成を図解的に示す断面図である。 供給路の吐出口との接続部分にテーパがつけられた構成を図解的に示す断面図である。 供給路の吐出口との接続部分に吐出圧分散用ボールが設けられた構成を図解的に示す(a)断面図および(b)平面図である。 吐出口への処理液の供給流量を制御可能な構成を説明するための図である。 上プレートおよび下プレートを回転させるための構成を図解的に示す断面図である。 ウエハの位置を2つの位置間で移動可能とする変形例を説明するための図(下プレートの上面(上プレートの下面)の平面図)である。 ウエハの位置を移動させる構成を説明するための図である。 ウエハの位置を4つの位置間で移動可能とする変形例を説明するための図(下プレートの上面(上プレートの下面)の平面図)である。
符号の説明
2 下プレート
3 上プレート
4 下側供給機構
5 下側吸引機構
6 上側供給機構
7 上側吸引機構
16 吐出口
17 吸引口
18 供給路
22 吐出口
23 吸引口
24 供給路
26 昇降駆動機構
30 DIW供給管
31 IPA供給管
32 窒素ガス供給管
36 DIWバルブ
37 IPAバルブ
38 窒素ガスバルブ
42 処理液回収管
43 回収バルブ
45 回収ポンプ
50 DIW供給管
51 DIW供給管
51 IPA供給管
52 窒素ガス供給管
56 DIWバルブ
57 IPAバルブ
58 窒素ガスバルブ
59 分岐接続管
60 集合吸引管
62 処理液回収管
63 回収バルブ
65 回収ポンプ
71 シール部材
81 接続部分
82 接続部分
83 吐出圧分散用ボール
84 吐出圧分散用ボール
91 流量調節バルブ
92 ピン回転駆動機構
93A,94A,93B,94B,93C,94C 吐出流量調節バルブ
95A,96A,95B,96B,95C,96C 吸引流量調節バルブ
102 下側回転駆動機構
104 上側回転駆動機構
W ウエハ

Claims (29)

  1. 基板に対して処理液を用いた処理を施すための基板処理装置であって、
    前記基板の一方面に間隔を隔てて対向配置され、前記一方面と対向する面に複数の吐出口および吸引口が形成された一方側プレートと、
    前記一方側プレートの前記吐出口に処理液を供給するための一方側処理液供給手段と、
    前記一方側プレートの前記吸引口内を吸引するための一方側吸引手段と
    前記基板の前記一方面と反対側の他方面に間隔を隔てて対向配置され、前記他方面と対向する面に複数の吐出口および吸引口が形成された他方側プレートと、
    前記他方側プレートの前記吐出口に処理液を供給するための他方側処理液供給手段と、
    前記他方側プレートの前記吸引口内を吸引するための他方側吸引手段と
    を含み、
    前記一方側プレートと前記基板の一方面との間に形成される処理液の流れによって、前記基板の一方面が、前記一方側プレートとの間に所定の間隔を隔てた非接触状態で吸着保持されることを特徴とする、基板処理装置。
  2. 前記一方側処理液供給手段は、前記一方側プレートの前記吐出口に前記処理液としての薬液を供給することを特徴とする、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記一方側プレートの前記吐出口に純水を供給するための一方側純水供給手段をさらに含むことを特徴とする、請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記一方側純水供給手段により純水が供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と共通であることを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記一方側純水供給手段により純水が供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と異なることを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置。
  6. 前記一方側処理液供給手段は、前記一方側プレートの前記吐出口に前記処理液としての純水を供給することを特徴とする、請求項1記載の基板処理装置。
  7. 前記一方側プレートの前記吐出口に前記基板の乾燥を促進するための乾燥促進用流体を供給するための一方側乾燥促進用流体供給手段をさらに含むことを特徴とする、請求項3ないし6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記一方側乾燥促進用流体供給手段により乾燥促進用流体が供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と共通であることを特徴とする、請求項7記載の基板処理装置。
  9. 前記一方側乾燥促進用流体供給手段により乾燥促進用流体が供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と異なることを特徴とする、請求項7記載の基板処理装置。
  10. 前記一方側プレートの前記吐出口に不活性ガスを供給するための一方側ガス供給手段をさらに含むことを特徴とする、請求項2ないし9のいずれかに記載の基板処理装置。
  11. 前記一方側ガス供給手段により不活性ガスが供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と共通であることを特徴とする、請求項10記載の基板処理装置。
  12. 前記一方側ガス供給手段により不活性ガスが供給される前記吐出口は、前記一方側処理液供給手段により処理液が供給される前記吐出口と異なることを特徴とする、請求項10記載の基板処理装置。
  13. 前記一方側処理液供給手段による前記吐出口への処理液の供給流量を制御する一方側流量制御手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし12のいずれかに記載の基板処理装置。
  14. 前記他方側処理液供給手段による前記吐出口への処理液の供給流量を制御する他方側流量制御手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし13のいずれかに記載の基板処理装置。
  15. 前記他方側プレートの前記吐出口に不活性ガスを供給するための他方側ガス供給手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし14のいずれかに記載の基板処理装置。
  16. 前記他方側プレートは、前記一方側プレートと対向する基板処理位置に対して前記基板を搬送する基板搬送手段を兼ねていることを特徴とする、請求項ないし15のいずれかに記載の基板処理装置。
  17. 前記一方側プレートと前記他方側プレートとを相対的に近接および離間させるための接離機構をさらに含むことを特徴とする、請求項ないし16のいずれかに記載の基板処理装置。
  18. 前記一方側プレートの周縁部と前記他方側プレートの周縁部との間をシールするためのシール手段をさらに含むことを特徴とする、請求項ないし17のいずれかに記載の基板処理装置。
  19. 前記他方側プレートには、前記吐出口に接続された流路が形成されており、
    前記流路の前記吐出口との接続部分は、前記吐出口に向けて拡がる断面テーパ状をなしていることを特徴とする、請求項ないし18のいずれかに記載の基板処理装置。
  20. 前記他方側プレートには、前記吐出口に接続された流路が形成されており、
    前記流路の前記吐出口との接続部分に設けられた吐出圧分散用ボールをさらに含むことを特徴とする、請求項ないし19のいずれかに記載の基板処理装置。
  21. 前記他方側プレートに結合され、前記他方側プレートにおける前記基板の前記他方面と対向する面に直交する軸線を中心に、前記他方側プレートを回転させる他方側回転駆動機構をさらに含むことを特徴とする、請求項ないし20のいずれかに記載の基板処理装置。
  22. 前記一方側プレートに結合され、前記一方側プレートにおける前記基板の前記一方面と対向する面に直交する軸線を中心に、前記一方側プレートを回転させる一方側回転駆動機構をさらに含むことを特徴とする、請求項21に記載の基板処理装置。
  23. 前記一方側プレートには、前記吐出口に接続された流路が形成されており、
    前記流路の前記吐出口との接続部分は、前記吐出口に向けて拡がるテーパ状をなしていることを特徴とする、請求項1ないし22のいずれかに記載の基板処理装置。
  24. 前記一方側プレートには、前記吐出口に接続された流路が形成されており、
    前記流路の前記吐出口との接続部分に設けられた吐出圧分散用ボールをさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし23のいずれかに記載の基板処理装置。
  25. 前記基板は、前記一方面にデバイスが形成されたデバイス形成領域を有していることを特徴とする、請求項1ないし24のいずれかに記載の基板処理装置。
  26. 前記基板は、前記他方面にデバイスが形成されたデバイス形成領域を有していることを特徴とする、請求項1ないし25のいずれかに記載の基板処理装置。
  27. 前記一方側吸引手段により前記一方側プレートの前記吸引口から吸引される処理液を、前記一方側処理液供給手段による処理液の供給路上に戻して、基板の処理に再利用するための処理液再利用手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし26のいずれかに記載の基板処理装置。
  28. 前記一方側プレート上で基板を回転させる基板回転手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし27のいずれかに記載の基板処理装置。
  29. 前記一方側プレート上での基板の位置を移動させる基板位置移動手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし28のいずれかに記載の基板処理装置。
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