JP2008227385A - 基板処理装置 - Google Patents

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Kenichi Yokouchi
健一 横内
Takashi Hara
孝志 原
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Abstract

【課題】複数の処理を実施する場合において、各処理の処理時間の差異によらず装置全体を効率的に稼動させることが基板処理装置を提供する。
【解決手段】処理ユニット9は、上方に向けて開口するスリット状開口14をそれぞれ有する複数のノズル13を含む。各ノズル13は、開口14の長手方向が基板搬送経路11に交差するように並んで配列されている。各ノズル13には、薬液、リンス液、不活性ガスの少なくとも1つを選択的に供給可能な処理流体供給機構が接続されている。基板保持部10に保持された基板Wは、開口14からオーバーフローした処理液に接液されながら処理ユニット9上を一定の速度で搬送されることで、処理をうける。基板搬送経路11に沿う各処理領域9A,9B,9Cの長さは、ノズル13に供給される処理流体を変更することで、自由に変更することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、基板処理装置に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板を処理するための基板処理装置が用いられる。たとえば、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置の中には、処理液を用いて基板を処理するための複数の処理チャンバと、これら複数の処理チャンバに対して基板を搬送する搬送ロボットとを備えるものがある。複数の処理チャンバには、たとえば、基板に薬液処理を行うための薬液処理チャンバと、基板にリンス処理を行うためのリンス処理チャンバと、処理液による処理が行われた基板を乾燥させるための乾燥処理チャンバの3つの専用チャンバが含まれる。
処理対象の基板は、搬送ロボットによって薬液処理チャンバに搬送され、薬液処理チャンバ内で所定の薬液処理時間に亘って薬液処理を受ける。薬液処理が行われた基板は、搬送ロボットによって薬液処理チャンバからリンス処理チャンバに搬送され、リンス処理チャンバ内で所定のリンス処理時間に亘ってリンス処理を受ける。そして、リンス液によるリンス処理が行われた基板は、搬送ロボットによってリンス処理チャンバから乾燥処理チャンバに搬送され、乾燥処理チャンバ内で所定の乾燥処理時間に亘って乾燥処理を受ける。
特開平11−312658号公報
薬液処理、リンス処理および乾燥処理には、それぞれ最適な処理時間がある。したがって、各処理の最適な処理時間が異なる場合には、処理時間が最も長い処理(律速処理)によって全体の処理が律速される。その結果、律速処理に対応する処理チャンバ以外の処理チャンバに待ち時間(基板に対して処理をしていない時間)が発生し、全ての処理チャンバを効率的に稼動させることができないという問題が生じる。
この問題の解決方法としては、1つの処理チャンバで、薬液処理、リンス処理および乾燥処理の全ての処理を実施することが考えられる。しかしながら、1つの処理チャンバで全ての処理を行うには、薬液処理、リンス処理および乾燥処理の3つの処理を実施するための機能を1つの処理チャンバに備えさせなければならず、そのため、処理チャンバの構成が複雑となって装置のコストが上がるという新たな問題が生じる。
また、1つの処理チャンバで全ての処理を行うと、薬液処理時に発生した薬液雰囲気(薬液のミストなど)がリンス処理時や乾燥処理時に基板に付着して基板が汚染されるおそれがある。したがって、この薬液雰囲気を処理チャンバ内から排除するための構成が新たに必要となり、処理チャンバの構成がさらに複雑になってしまう。また、薬液雰囲気を排除するための時間が必要となるので、全体の処理時間が増加してスループットが低下してしまう。
そこで、この発明の目的は、複数の処理を実施する場合において、各処理の処理時間の差異によらず装置全体を効率的に稼動させることが基板処理装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、複数の処理を実施する場合において、装置全体を効率的に稼動させつつ、各処理の処理時間を自由に設定することができる基板処理装置を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)の一主面である処理面を下方に向けて保持する基板保持手段(10,10A)と、上方に向けて開口したスリット状開口(14)をそれぞれ有し、このスリット状開口と交差する所定の方向(11)に配列された複数のノズル(13)と、この複数のノズルのそれぞれに複数種の処理液を供給することができる複数の処理液供給手段(20,21,50,51,54)と、この処理液供給手段から前記ノズルに供給され、当該ノズルの開口からオーバーフローした処理液に前記処理面を接液させた状態で、前記所定の方向に沿って前記基板保持手段と前記複数のノズルとを相対移動させる相対移動手段(12)と、前記複数の処理液供給手段を制御することにより、前記複数種の処理液のうちの一種以上をノズル毎に選択して当該処理液供給手段から前記ノズルに供給させる制御手段(49)とを含む、基板処理装置(1)である。
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すものとする。
この発明によれば、複数の処理液供給手段からそれぞれ複数のノズルに処理液が供給される。そして、複数のノズルに供給された処理液は、各ノズルに設けられた上方に向けて開口するスリット状開口からオーバーフローする。基板の一主面である処理面は、このオーバーフローした処理液に接液されることで処理を受ける。
すなわち、前記処理面は、下方に向けられた状態で基板保持手段に保持され、前記スリット状開口からオーバーフローした処理液に接液される。さらに、前記基板保持手段と前記複数のノズルとは、前記処理面が処理液に接液された状態で、相対移動手段によって、前記複数のノズルの配列方向であるスリット状開口に交差する所定の方向に沿って相対移動される。したがって、前記処理面は、各ノズルのスリット状開口からオーバーフローした処理液の液面に順次接液しながら、処理液の液面上を滑るようにして移動していく。これにより、前記処理面が処理液による処理を受ける。
前記相対移動手段は、基板保持手段のみを移動させるものであってもよいし、複数のノズルのみを移動させるものであってもよい。また、前記相対移動手段は、基板保持手段および複数のノズルをそれぞれ異なる速度で移動させるものであってもよいし、基板保持手段および複数のノズルをそれぞれ異なる方向に移動させるものであってもよい。
前記複数の処理液供給手段は、それぞれ対応するノズルに対して複数種の処理液を供給可能である。また、制御手段は、前記複数の処理液供給手段から前記対応するノズルに供給される処理液を、前記複数種の処理液のうちから一種以上をノズル毎に選択することができる。したがって、前記処理面に複数種の処理液を順次供給することで、複数の処理を前記処理面に行うことができる。また、前記ノズルに供給される処理液はノズル毎に選択されるので、同種の処理液が供給されるノズルの数を増減させることにより、各処理液による処理時間を自由に設定することができる。さらにまた、前記処理面は、前記基板保持手段と前記複数のノズルとが連続的に相対移動されることで、各ノズルからオーバーフローする処理液による処理を順次受けるので、各ノズルに待ち時間(前記処理面に対して処理液を供給していない時間)を殆ど発生させることなく、装置全体を効率的に稼動させることができる。
前記処理液としては、たとえば薬液、リンス液、乾燥促進液(たとえば純水よりも揮発性の高い有機溶剤)などを用いることができる。
請求項2記載の発明は、前記処理液供給手段は、各ノズルに供給される処理液の流量を変更する流量変更手段(25,26,52,53,55)を含み、前記制御手段は、この流量変更手段を制御して、各ノズルからオーバーフローする処理液の液面の高さをほぼ同じにさせる流量制御手段(49)を含む、請求項1記載の基板処理装置である。
この発明によれば、流量制御手段が流量変更手段を制御することにより、各ノズルからオーバーフローする処理液の液面がほぼ同じ高さ(同じ水平面)に位置される。したがって、前記基板保持手段および前記複数のノズルの鉛直方向に関する相対位置が一定にされた状態で、前記基板保持手段および前記複数のノズルを相対移動させることで、前記処理面を処理することができる。これにより、前記処理面が処理される過程において、前記基板保持手段および前記複数のノズルを鉛直方向に相対移動させなくてもよいので、処理時間を短縮することができる。
請求項3記載の発明は、前記複数の処理液供給手段のうちの2つ以上は、2種以上の処理液を混合した混合処理液を供給することができる混合処理液供給手段(20,21,50,51)であり、前記複数のノズルは、前記混合処理液供給手段にそれぞれ対応する2つ以上の混合処理液供給ノズルを含み、前記制御手段は、前記混合処理液供給手段を制御することにより、当該混合処理液供給手段から供給される前記混合処理液中の各処理液の割合を前記混合処理液供給ノズル毎に変更させる混合比制御手段(49)を含む、請求項1または2記載の基板処理装置である。
この発明によれば、混合比制御手段が、混合処理液供給手段から混合処理液供給ノズルに2種以上の処理液が混合された混合処理液を供給させることで、当該混合処理液供給ノズルのスリット状開口から混合処理液をオーバーフローさせることができる。したがって、前記処理面に混合処理液による処理を行うことができる。
前記混合処理液供給手段は2つ以上設けられ、前記混合処理液供給ノズルは各混合処理液供給手段に対応して2つ以上設けられる。さらに、各混合処理液供給手段から対応する混合処理液供給ノズルに供給される混合処理液中の各処理液の割合は、混合比制御手段によって、混合処理液供給ノズル毎に変更される。したがって、各混合処理液供給ノズルからオーバーフローする混合処理液による処理効果を、混合処理液供給ノズル毎に変更させることができる。
前記混合処理液中の各処理液の割合は、たとえば、前記複数のノズルの配列方向に沿って順次変更されてもよい。具体的には、たとえば、前記混合処理液が第1処理液と第2処理液との混合液である場合、前記混合処理液中の第1処理液を前記配列方向に沿って減少させていってもよい。
請求項4記載の発明は、前記開口からオーバーフローした処理液による処理が行われた後の基板の処理面から処理液を排除して当該基板を乾燥させる基板乾燥手段(22)をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置である。この発明によれば、基板乾燥手段によって、処理液による処理が行われた基板から処理液を排除することにより、乾燥状態とした基板を排出することができる。
請求項5記載の発明は、前記基板乾燥手段は、前記複数のノズルの少なくとも一つに気体を供給することができる気体供給手段(22)を含み、前記複数のノズルは、前記気体供給手段からの気体の供給を受ける乾燥用ノズル(13)を含み、前記制御手段は、前記気体供給手段を制御して、前記乾燥用ノズルに気体を供給させるとともに、前記相対移動手段を制御して、前記気体供給手段から前記乾燥用ノズルに供給され、当該ノズルのスリット状開口から吐出された気体を前記処理面に供給させつつ、前記所定の方向に沿って前記基板保持手段と前記複数のノズルとを相対移動させるものである、請求項4記載の基板処理装置である。
この発明によれば、気体供給手段から乾燥用ノズルに気体を供給することで、当該乾燥用ノズルのスリット状開口から上方に向けて気体を吐出させることができる。したがって、乾燥用ノズルに気体を供給しつつ、前記相対移動手段によって、前記基板保持手段と前記乾燥用ノズルとを相対移動させることにより、基板の処理面の全域に気体を供給することができる。これにより、処理液による処理が行われた基板の処理面に付着している処理液を気体によって除去し、基板を乾燥させることができる。
請求項6記載の発明は、前記複数のノズルは、互いに種類の異なる処理液が供給される第1ノズルおよび第2ノズルと、この第1および第2ノズル間に配置され、処理液が供給されない中間ノズルとを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この発明によれば、互いに種類の異なる処理液が供給される第1ノズルと第2ノズルとの間に処理液が供給されない中間ノズルを設けることにより、前記第1ノズルからオーバーフローした処理液と、前記第2ノズルからオーバーフローした処理液とが混ざり合うことを抑制することができる。前記中間ノズルは、1つであってもよいし、複数であってもよい。
請求項7記載の発明は、前記中間ノズルは、前記乾燥用ノズルであり、前記制御手段は、前記気体供給手段を制御して前記中間ノズルに気体を供給させる乾燥制御手段(49)を含む、請求項5に係る請求項6記載の基板処理装置である。
この発明によれば、乾燥制御手段が、前記気体供給手段から前記中間ノズルに気体を供給させることにより、前記処理面に付着している処理液を前記中間ノズルから吐出された気体によって除去することができる。したがって、前記処理面は、前記第1および第2ノズルのいずれか一方のノズルから供給された処理液が殆ど付着していない状態で、他方のノズルからの処理液の供給を受けるので、当該処理面に付着している処理液を前記他方のノズルからの処理液に効率的に置換することができる。
請求項8記載の発明は、前記中間ノズルのスリット状開口を吸引する吸引手段(23)をさらに含み、前記制御手段は、この吸引手段を制御して、前記処理面に付着している処理液を前記中間ノズルの開口から吸引させる吸引制御手段(49)を含む、請求項6記載の基板処理装置である。
この発明によれば、吸引制御手段が吸引手段によって前記中間ノズルのスリット状開口を吸引させることにより、前記処理面に付着している処理液を前記スリット状開口から吸引して除去することができる。したがって、前記処理面は、前記第1および第2ノズルのいずれか一方のノズルから供給された処理液が殆ど付着していない状態で、他方のノズルからの処理液の供給を受けるので、当該処理面に付着している処理液を前記他方のノズルからの処理液に効率的に置換することができる。
請求項9記載の発明は、前記複数のノズルのそれぞれに設けられ、前記開口からオーバーフローした処理液を回収する処理液回収手段(29)をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この発明によれば、前記複数のノズルのそれぞれに設けられた処理液回収手段によって、各ノズルのスリット状開口からオーバーフローした処理液を回収することができる。処理液回収手段によって回収された処理液は、再利用されてもよいし、廃液されてもよい。回収された処理液を再利用することで、装置全体の処理液の消費量を低減することができる。
また、前記処理液回収手段によって処理液を回収する場合、前述の請求項6記載の発明のように前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間に前記中間ノズルを設けることにより、互いに種類の異なる処理液の混合を抑制して高純度の処理液を回収することができる。したがって、回収された処理液を再利用する場合、処理能力が低下した処理液が前記処理面に供給されることを抑制することができる。
請求項10記載の発明は、前記基板保持手段に保持された前記基板の他の主面の周縁部に処理液を供給する周縁部処理液供給手段(40)をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この発明によれば、周縁部処理液供給手段によって、前記基板の他の主面の周縁部に処理液を供給することにより、前記処理面だけでなく、当該周縁部にも処理液による処理を行うことができる。前記周縁部処理液供給手段から前記他の主面の周縁部に供給される処理液は、たとえば、薬液、リンス液、前記乾燥促進液などであってもよいが、前記処理面に供給されている処理液と同種の処理液であることが好ましい。
請求項11記載の発明は、前記基板保持手段は、前記他の主面の少なくとも周縁部以外の領域への処理液の付着を抑制する保護手段(10A,39,42)を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この発明によれば、保護手段によって前記他の主面の少なくとも周縁部以外の領域への処理液の付着を抑制することにより、当該他の主面の少なくとも周縁部以外の領域に処理液による不所望な処理が行われることを抑制することができる。具体的には、たとえば、前記各ノズルからオーバーフローした処理液が前記他の主面側に回り込んで当該他の主面に付着することを抑制することができる。
また、前記周縁部処理液供給手段によって前記他の主面の周縁部に処理液を供給する場合であっても、前記他の主面の周縁部以外の領域を前記保護手段によって保護することにより、前記周縁部以外の領域に不所望な処理が行われることを抑制することができる。
請求項12記載の発明は、前記基板保持手段は、前記他の主面に対向する基板対向面(59)に複数の吐出口(60)および吸引口(61)が形成された基板保持プレート(56)と、前記基板保持プレートの前記吐出口に気体を供給するためのプレート気体供給手段(57)と、前記基板保持プレートの前記吸引口を吸引するためのプレート吸引手段(58)とを含むものである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この発明によれば、基板保持プレートの吐出口から気体を供給しつつ、基板対向面に形成された吸引口からその気体を吸引すると、基板対向面に気体の流れが形成される。この気体の流れにより、基板を基板対向面に吸着して保持することができる。このとき、基板対向面と基板との間には、気体層が形成されるので、基板は非接触状態で保持されることになる、したがって、基板の表面(前記他の主面)に接触痕を残すことなく、基板を保持することができる。
基板保持手段としては、前記の構成のほか、たとえば、基板の上面(前記他の主面)を吸引して保持するバキューム式のものや、ベルヌーイ効果を用いて基板の上面を非接触状態で保持するベルヌーイ式のものを用いてもよい。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置1のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。この基板処理装置1は、インデクサ部2と、これに結合された基板処理部3とを備えている。インデクサ部2は、キャリヤ保持部4と、インデクサロボット5とを備えている。キャリヤ保持部4は、複数枚の基板Wをそれぞれ保持することができるキャリヤCを所定の配列方向に沿って保持することができるように構成されている。各キャリヤCは、複数枚(たとえば25枚)の基板Wを上下方向に積層状態で間隔をあけて保持することができるものであり、基板Wを密閉した状態で保持するFOUP(Front Opening Unified Pod)であってもよく、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドであってもよく、OC(Open Cassette)であってもよい。
インデクサロボット5は、キャリヤ保持部4に保持されたキャリヤCと基板処理部3との間で基板Wを搬送するためのロボットである。このインデクサロボット5は、キャリヤ保持部4に保持されたキャリヤCに対して基板Wを搬出/搬入することができ、基板処理部3に対して基板Wを搬入/搬出することができる。より具体的には、インデクサロボット5は、キャリヤ保持部4におけるキャリヤCの配列方向に沿って直線移動することができるロボット本体6と、基板Wを保持するための一対のハンド7A,7Bとを備えている。ロボット本体6には、ハンド7A,7Bを鉛直軸線周りに回転させる回転駆動機構と、ハンド7A,7Bを上下動させるための昇降機構と、ハンド7A,7BをキャリヤCまたは基板処理部3に向けて独立に進退させるための進退駆動機構とが備えられている。このような構成により、インデクサロボット5は、キャリヤCとの間で基板Wを受け渡し、また、基板処理部3との間で基板Wを受け渡しする。一対のハンド7A,7Bは、たとえば、一方のハンド7Aが未処理の基板Wを搬送するために用いられ、他方のハンド7Bが処理済の基板Wを搬送するために用いられる。
基板処理部3は、一対の基板受け渡し部8A、8Bと、基板Wに処理を行う処理ユニット9と、処理ユニット9の上方で基板Wを1枚ずつ保持する複数の基板保持部10と、この基板保持部10を所定の基板搬送経路11に沿って移動させることにより基板Wを搬送する基板搬送機構12とを備えている。
基板処理部3は、平面視において、インデクサ部2から延びる長方形形状に構成されている。また、一対の基板受け渡し部8A,8Bは、インデクサ部2に隣接するように配置されている。一方の基板受け渡し部8Aは、インデクサ部2から未処理の基板Wを受け取って処理ユニット9へと送り出すためのものであり、他方の基板受け渡し部8Bは、処理ユニット9による処理を終えた基板Wを受け取り、これをインデクサ部2に受け渡すためのものである。
処理ユニット9は、処理液による処理と、基板Wに付着している液成分を乾燥用ガスによって除去して基板Wを乾燥させる乾燥処理とを基板Wに施すためのものである。具体的には、処理ユニット9は、一対の基板受け渡し部8A,8Bの間においてほぼU字状をなすように、基板搬送経路11に沿って配置されており、薬液による薬液処理を行う薬液処理領域9Aと、リンス液によるリンス処理を行うリンス処理領域9Bと、乾燥用ガスによる乾燥処理を行う乾燥処理領域9Cとを含む。薬液処理領域9A、リンス処理領域9Bおよび乾燥処理領域9Cは、この順序で基板搬送経路11の上流から下流に向かって配置されている。
薬液としては、たとえば、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水のうちの少なくとも1種以上を含む液を用いることができる。リンス液としては、たとえば、純水(脱イオン水)、炭酸水、電解イオン水、水素水、磁気水などの機能水や、希釈濃度(たとえば、1ppm程度)のアンモニア水などを用いることができる。また、乾燥用ガスとしては、たとえば、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガスなどを用いることができる。本実施形態では、乾燥用ガスとして、窒素ガスが用いられている。
図2は、処理ユニット9の構成を基板搬送経路11に沿って展開して示す図解図である。
処理ユニット9は、複数のノズル13を備えている。複数のノズル13は、それぞれ、ほぼ同一の形状にされており、基板Wの幅(基板Wが円形基板である場合には基板Wの直径)よりも長い細長で矩形状の上面を有している。各ノズル13の上面には、上方に向かって開口するスリット状開口14が形成されている。スリット状開口14の長手方向の長さは、前記基板Wの幅よりも長くされている。
複数のノズル13は、各ノズル13のスリット状開口14の長手方向に交差する所定の方向(本実施形態では直交する方向)に配列されている。すなわち、複数のノズル13は、各ノズル13のスリット状開口14の長手方向が基板搬送経路11に沿う方向に直交するように配列されている。また、複数のノズル13は、隣り合うノズル13同士が基板搬送経路11に沿って接近して(隣接して)配置されている。各ノズル13の上面の位置(鉛直方向の位置)は、ほぼ同じにされている。
薬液処理領域9Aは、スリット状開口14から薬液がオーバーフローされるとともに、基板搬送経路11に沿って連続する一群のノズル13(以下、「薬液用ノズル13」ともいう。)によって構成されている。リンス処理領域9Bは、スリット状開口14からリンス液がオーバーフローされるとともに、基板搬送経路11に沿って連続する一群のノズル13(以下、「リンス用ノズル13」ともいう。)によって構成されている。乾燥処理領域9Cは、スリット状開口14から窒素ガスが吐出されるとともに、基板搬送経路11に沿って連続する一群のノズル13(以下、「乾燥用ノズル13」ともいう。)によって構成されている。
複数のノズル13の上方には、基板搬送機構12が設けられている。基板搬送機構12は、複数のノズル13の上方に張設された無端状のケーブル15Aと、このケーブル15Aを一定速度で循環駆動するためのケーブル駆動部16とを備えている。各基板保持部10は、ケーブル15Aから支持ロッド15Bを介してそれぞれ吊り下げられている。支持ロッド15Bの上端は、グリップ機構17によってケーブル15Aに結合されている。
各基板保持部10は、基板Wの一主面である処理面(下面)を下方に向けてほぼ水平に保持している。より具体的には、各基板保持部10は、基板Wの処理面を処理ユニット9の上方の所定の水平面内で保持している。また、ケーブル15Aは、水平面に沿って張設されており、個々の基板保持部10に結合された支持ロッド15Bは、ケーブル15Aと各基板保持部10との間の距離を等しく保っている。したがって、ケーブル駆動部16によってケーブル15Aを水平面内で循環駆動することにより、基板Wの処理面が前記所定の水平面内に沿って移動するように基板Wを搬送することができる。
図3は、基板搬送経路11に沿う処理ユニット9の一部の図解的な断面図である。以下では、主として図3を参照し、併せて図1および図2を参照する。
各ノズル13は、スリット状開口14に連通する中空の内部空間を有している。すなわち、各ノズル13は、基板搬送経路11に沿う方向に所定間隔を隔てて対向する一対の側板18A,18Bを有しており、この一対の側板18A,18Bの間の空間が、スリット状開口14に連通する中空の内部空間となっている。各ノズル13には、この内部空間に連通する処理流体供給管19が接続されており、この処理流体供給管19から薬液、リンス液および窒素ガスのうちの少なくとも一つを供給することができるようになっている。
各処理流体供給管19には、薬液供給管20、リンス液供給管21および窒素ガス供給管22が接続されている。この薬液供給管20から処理流体供給管19に薬液が供給され、このリンス液供給管21から処理流体供給管19にリンス液が供給されるようになっている。また、窒素ガス供給管22から処理流体供給管19に窒素ガスが供給されるようになっている。
また、各処理流体供給管19には、吸引機構23が連結された吸引管24が接続されている。吸引管24の内部空間とノズル13の内部空間とは、処理流体供給管19の内部空間を介して連通している。したがって、この吸引機構23によって吸引管24内を吸引することにより、ノズル13のスリット状開口14を吸引することができるようになっている。
各薬液供給管20には、開度調節可能な薬液バルブ25が介装されており、この薬液バルブ25を開閉することにより、処理流体供給管19への薬液の供給を制御することができる。また、薬液バルブ25の開度を調節することにより、薬液供給管20から処理流体供給管19に供給される薬液の流量を制御することができる。
各リンス液供給管21には、開度調節可能なリンス液バルブ26が介装されており、このリンス液バルブ26を開閉することにより、処理流体供給管19へのリンス液の供給を制御することができる。また、リンス液バルブ26の開度を調節することにより、リンス液供給管21から処理流体供給管19に供給されるリンス液の流量を制御することができる。
各窒素ガス供給管22には窒素ガスバルブ27が介装されており、この窒素ガスバルブ27を開閉することにより、処理流体供給管19への窒素ガスの供給を制御することができる。また、各吸引管24には吸引バルブ28が介装されており、この吸引バルブ28を開くことにより、ノズル13のスリット状開口14を吸引機構23によって吸引することができる。
すなわち、各ノズル13に対応する窒素ガスバルブ27および吸引バルブ28を閉じた状態で、当該ノズル13に対応する薬液バルブ25またはリンス液バルブ26を開くことにより、薬液またはリンス液を当該ノズル13に供給することができる。また、各ノズル13に対応する窒素ガスバルブ27および吸引バルブ28を閉じた状態で、当該ノズル13に対応する薬液バルブ25およびリンス液バルブ26の両方を開くことにより、薬液およびリンス液の混合液を当該ノズル13に供給することもできる。また、各ノズル13に対応する薬液バルブ25、リンス液バルブ26および吸引バルブ28を閉じた状態で、当該ノズル13に対応する窒素ガスバルブ27を開くことにより、当該ノズル13に窒素ガスを供給することができる。また、各ノズル13に対応する薬液バルブ25、リンス液バルブ26および窒素ガスバルブ27を閉じた状態で、当該ノズル13に対応する吸引バルブ28を開くことにより、当該ノズル13のスリット状開口14を吸引することができる。
本実施形態では、薬液処理領域9Aを構成する一群のノズル13に薬液が供給され、リンス処理領域9Bを構成する一群のノズル13にリンス液が供給され、乾燥処理領域9Cを構成する一群のノズル13に窒素ガスが供給されるようになっている。また、薬液処理領域9Aとリンス処理領域9Bとの間には、処理液(薬液またはリンス液)が供給されない単一または複数のノズル13(以下「中間ノズル13」ともいう。)が設けられている。すなわち、本実施形態では、中間ノズル13を挟んで隣接するノズル13(基板搬送経路11に沿う薬液処理領域9Aの下流端に対応するノズル13と、基板搬送経路11に沿うリンス処理領域9Bの上流端に対応するノズル13)の一方が第1ノズル13としての機能を果たし、他方が第2ノズル13としての機能を果たしている。中間ノズル13には、対応する窒素ガス供給管22から窒素ガスが供給されていてもよいし、対応する吸引機構23からの吸引力が付与されていてもよいし、窒素ガスの供給および吸引力の付与の何れもが行われていなくてもよい。
各ノズル13に、所定量以上の処理液(薬液またはリンス液)を供給することにより、供給された処理液を当該ノズル13のスリット状開口14からオーバーフローさせることができる。また、オーバーフローする処理液の液面の高さは、薬液バルブ25またはリンス液バルブ26の開度を調節することにより制御することができる。本実施形態では、各ノズル13からオーバーフローする処理液の液面がほぼ同じ高さ(同じ水平面内)に位置するように、各ノズル13に対応する薬液バルブ25およびリンス液バルブ26の開度がそれぞれ調節されている。
ノズル13に所定量以上の処理液が供給され、当該ノズル13のスリット状開口14から処理液がオーバーフローすると、当該ノズル13の上方に処理液の液膜が形成される。また、ノズル13に窒素ガスが供給されると、この窒素ガスは当該ノズル13のスリット状開口14から上方に向かって吐出される。基板Wの処理面は、スリット状開口14からオーバーフローした処理液の液膜に接液されることで処理される。また、処理液による処理を受けた基板Wは、スリット状開口14から吐出された窒素ガスによって乾燥される。
すなわち、基板保持部10は、薬液用ノズル13およびリンス用ノズル13のそれぞれのスリット状開口14からオーバーフローした処理液(薬液またはリンス液)に基板Wの処理面が接液する高さで基板Wを保持している。したがって、基板Wの処理面が処理液に接液された状態で、ケーブル駆動部16によってケーブル15Aを水平面内で循環駆動すると、各基板保持部10に保持された基板Wは、スリット状開口14からオーバーフローした処理液の液面上を、水平方向に、すなわち処理液の液面に沿って、滑るように移動していく。これにより、各基板保持部10に保持された基板Wは、その処理面である下面が処理液の液面に順次接液しながら基板搬送経路11に沿って搬送されていく。その結果、各基板保持部10に保持された基板Wの処理面の全域に薬液およびリンス液が順次供給され、薬液処理およびリンス処理が順次施される。
同様に、乾燥用ノズル13に窒素ガスが供給された状態でケーブル駆動部16によってケーブル15Aを水平面内で循環駆動すると、各基板保持部10に保持された基板Wは、スリット状開口14から吐出される窒素ガスがその処理面に供給されつつ基板搬送経路11に沿って搬送されていく。これにより、各基板保持部10に保持された基板Wの処理面の全域に窒素ガスが供給され、この供給された窒素ガスによって、基板Wの処理面に付着している処理液が除去され基板Wが乾燥する。
薬液処理領域9Aを構成するノズル13の本数は、薬液による最適な処理時間に対応する本数にされている。すなわち、基板搬送経路11に沿う薬液処理領域9Aの長さが薬液による最適な処理時間に対応する長さになるように、薬液処理領域9Aを構成するノズル13の本数が設定されている。同様に、リンス処理領域9Bを構成するノズル13の本数は、リンス液による最適な処理時間に対応する本数に設定されている。また、乾燥処理領域9Cを構成するノズル13の本数は、窒素ガスによる最適な処理時間に対応する本数に設定されている。
一方、ケーブル駆動部16は、ケーブル15Aを一定速度で循環駆動する。したがって、各基板保持部10に保持された基板Wは、処理ユニット9上を一定の時間で搬送される。また、各基板保持部10に保持された基板Wは、基板搬送経路11に沿って一定速度で搬送されながら、薬液処理領域9A、リンス処理領域9Bおよび乾燥処理領域9Cにおいて各処理領域9A〜9Cに対応する処理を順次受ける。
ここで、各基板保持部10に保持された基板Wが各処理領域9A〜9C上を搬送される時間は、基板搬送経路11に沿う各処理領域9A〜9Cの長さに応じた時間になっている。したがって、基板搬送経路11に沿う各処理領域9A〜9Cの長さは各処理の最適な処理時間に対応する長さにされているので、各基板保持部10に保持された基板Wは、各処理領域9A〜9Cにおいて、各処理に対応する最適な処理時間の処理を受けながら処理ユニット9上を搬送される。すなわち、基板搬送経路11に沿う各処理領域9A〜9Cの長さを各処理の最適な処理時間に対応する長さに設定することで、基板Wを一部の処理領域上で停滞させることなく、各処理に対応する最適な処理時間の処理を基板Wの処理面に行うことができる。
また、各基板保持部10に基板Wを保持させた状態で、それらの基板保持部10を基板搬送経路11に沿って順次搬送することにより、各ノズル13に待ち時間(基板Wに対して処理液または窒素ガスを供給していない時間)殆どを生じさせることなく、各処理に対応する最適な処理時間の処理を基板Wの処理面に施すことができる。これにより、装置を効率的に稼動させることができる。
前述のように、各ノズル13には、薬液、リンス液および窒素ガスのうちの少なくとも1つを選択的に供給することができる。したがって、各処理領域9A〜9Cを構成するノズル13の本数を増減させることにより、基板搬送経路11に沿う各処理領域9A〜9Cの長さを変更することができる。これにより、基板Wが処理ユニット9上を搬送される一定の時間内で、各処理領域9A〜9Cでの処理時間を自由に設定することができる。また、処理対象の基板Wや用いる処理液によって最適な処理時間が異なる場合であっても、各処理の処理時間を当該処理対象の基板W等に対応する時間に設定し、良好な処理を基板Wの処理面に施すことができる。
また、本実施形態では、薬液用ノズル13およびリンス用ノズル13からオーバーフローする処理液の液面がほぼ同じ高さに位置するように設定されているので、各基板保持部10を鉛直方向に移動させることなくほぼ水平に移動させることで、当該基板保持部10に保持された基板Wに処理液を接液させて当該基板Wの処理面に処理を行うことができる。これにより、基板Wの処理に要する時間を短縮することができる。
さらに、薬液処理領域9Aとリンス処理領域9Bとの間に処理液が供給されない中間ノズル13を設けることにより、当該中間ノズル13を挟んで隣接するノズル13からオーバーフローした薬液およびリンス液が混ざり合うことを抑制することができる。また、中間ノズル13に窒素ガスを供給した場合には、当該中間ノズル13のスリット状開口14から吐出された窒素ガスによって基板Wの処理面に付着している薬液を概ね除去した状態で、当該基板Wの処理面にリンス液を接液させることができる。これにより、基板Wの処理面に付着している薬液を速やかにリンス液に置換することができる。また、吸引機構23によって中間ノズル13のスリット状開口14を吸引させた場合には、基板Wの処理面に付着している薬液を吸引することができる。これにより、基板Wの処理面に付着している薬液を概ね除去した状態で、基板Wの処理面にリンス液を接液させることができるので、基板Wの処理面に付着している薬液を速やかにリンス液に置換することができる。
図4は、図3におけるIV―IV線に沿う処理ユニット9の図解的な断面図である。以下では、図3および図4を参照する。
各ノズル13には、スリット状開口14からオーバーフローした処理液を回収するための回収樋29が連結されている。回収樋29は、対応するノズル13の一対の側板18A,18Bの長手方向(スリット状開口14に平行な方向)に沿って設けられており、当該一対の側板18A,18Bとともに処理液受け部30を構成している。各ノズル13のスリット状開口14からオーバーフローした処理液は、この処理液受け部30に流れるようになっている。また、各ノズル13の一対の側板18A,18Bの上端部外面側には、面取り部31がそれぞれ形成されている。各ノズル13のスリット状開口14からオーバーフローした処理液は、この面取り部31によって、対応する処理液受け部30に向けてスムーズに流れるようになっている。
各回収樋29の底部33には、処理液受け部30に溜まった処理液を排出するための処理液排出管32の一端が接続されている。また、各回収樋29の底部33は、処理液受け部30に溜まった処理液が対応する処理液排出管32にスムーズに流れるように傾斜している。すなわち、各回収樋29の底部33は、図4(a)に示すように、当該回収樋29の長手方向中間部から当該長手方向の両端部に向けて一定の傾斜角で下方に傾斜していてもよいし、図4(b)に示すように、当該回収樋29の長手方向の一端から他端に向けて一定の傾斜角で下方に傾斜していてもよい。
各回収樋29の底部33を、図4(a)に示すように、当該回収樋29の長手方向中間部から当該長手方向の両端部に向けて一定の傾斜角で下方に傾斜させた場合、回収樋29の底部33の前記両端部に処理液排出管32を接続することにより、処理液受け部30に溜まった処理液を確実に排出することができる。また、各回収樋29の底部33を、図4(b)に示すように、当該回収樋29の長手方向の一端から他端に向けて一定の傾斜角で下方に傾斜させた場合、回収樋29の底部33の最下端に処理液排出管32を接続することにより、処理液受け部30に溜まった処理液を確実に排出することができる。
また、各処理液排出管32の他端には、図3に示すように、処理液受け部30から排出された処理液を図示しない廃液タンクに導く廃液管34と、処理液受け部30から排出された処理液を図示しない回収タンクに導く回収管35とが接続されている。廃液管34には廃液バルブ36が介装されており、この廃液バルブ36を開くことにより、処理液受け部30に溜まった処理液を廃液タンクに流すことができる。また、回収管35には回収バルブ37が介装されており、この回収バルブ37を開くことにより、処理液受け部30に溜まった処理液を回収タンクに流すことができる。すなわち、廃液バルブ36および回収バルブ37の開閉をそれぞれ制御することにより、処理液受け部30に溜まった処理液の廃液と回収とを選択的に実行することができる。
本実施形態では、たとえば、処理液受け部30に溜まった薬液を回収し、回収した薬液を再びノズル13に供給するようになっている。これにより、薬液の消費量を低減することができる。また、処理液受け部30に溜まったリンス液は、たとえば、廃液するようになっている。処理液受け部30に溜まったリンス液を回収し、回収したリンス液を再びノズル13に供給する場合には、たとえば、回収したリンス液をリンス液が回収されたノズル13よりも基板搬送経路11に沿う1つ上流側のノズル13に供給し、基板搬送経路11に沿うリンス処理領域9Bの上流端に対応するノズル13から回収されたリンス液のみ廃液するようにしてもよい。これにより、回収されたリンス液を用いた場合であっても、処理効果を殆ど低下させることなく基板Wの処理面にリンス処理を行うことができる。
また、本実施形態では、前述のように、薬液処理領域9Aとリンス処理領域9Bとの間に設けられた中間ノズル13によって、当該中間ノズル13を挟んで隣接するノズル13からオーバーフローした薬液およびリンス液が混合することが抑制されている。したがって、前記隣接するノズル13のそれぞれから、高純度の薬液またはリンス液を処理液受け部30に流すことができる。これにより、薬液またはリンス液を回収する場合に、処理能力が殆ど低下していない薬液またはリンス液をノズル13に供給することができる。
図5は、基板保持部10の構成を説明するための図解的な正面図である。また、図6は、基板保持部10の図解的な平面図である。
基板保持部10は、基板Wの上面を真空吸着することにより基板Wを保持するバキューム式の保持機構であり、支持ロッド15Bの下端にほぼ水平に固定された円板状の吸着ベース38と、基板Wの他の主面である上面の周縁部以外の領域を覆うドーム状のフード39と、基板Wの上面の周縁部に処理液を供給するための周縁部処理液供給手段としての複数の上面ノズル40とを含む。
吸着ベース38は、基板Wの上面に接して当該上面を真空吸着するためのものであり、その下面には、吸着ベース38の内部に設けられた吸着路に連通する吸着口が形成されている。また、支持ロッド15Bは、たとえば、円筒状に形成されることによって吸気路を内部に有しており、この吸気路の下端は、吸着路を介して、吸着口に連通されている。したがって、支持ロッド15Bの内部を図示しない排気機構によって排気することにより、基板Wの上面を真空吸着し、処理面を下方に向けた状態で基板Wを保持することができる。
フード39は、上方に凸となるように支持ロッド15Bに固定されており、その環状の下端縁39Aは、吸着ベース38とほぼ同じ高さ(鉛直方向の高さ)に位置されている。また、フード39の下端縁39Aは、吸着ベース38によって基板Wが保持された状態で、当該基板Wの上面の周縁部に沿うように配置されている。フード39の下端縁39Aと基板Wの上面の周縁部との間には隙間が生じるようになっている。
また、フード39には、フード39の内面と基板Wの上面との間の空間に気体を供給するための気体導入口41が形成されている。フード39の内面と基板Wの上面との間の空間には、この気体導入口41を介して気体供給管42からの気体が供給されるようになっている。気体としては、たとえば、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガスを用いることができる。本実施形態では、気体として、窒素ガスが用いられている。
気体供給管42には、開度調節可能な気体バルブ43が介装されており、この気体バルブ43を開閉することにより、気体導入口41への窒素ガスの導入を制御することができる。また、気体バルブ43の開度を調節することにより、気体導入口41に導入される窒素ガスの流量を制御することができる。気体供給管42から気体導入口41への窒素ガスの導入は、少なくとも基板Wが処理ユニット9上を搬送される間中行われるようになっている。
吸着ベース38によって基板Wが保持された状態で、気体供給管42から気体導入口41に窒素ガスを導入すると、フード39の内面と基板Wの上面との間の空間が窒素ガスで充満されるとともに、フード39の下端縁39Aと基板Wの上面の周縁部との間の隙間から窒素ガスが漏れ出して、供給された窒素ガスが当該周縁部に沿って外方に流れる。すなわち、吸着ベース38によって基板Wが保持された状態で、気体供給管42から気体導入口41に窒素ガスを導入すると、基板Wの上面の全域が窒素ガスで覆われる。したがって、この状態で、基板Wの処理面に供給された処理液が当該基板Wの上面側に回り込んだとしても、基板Wの上面は窒素ガスによって覆われているので、回り込んだ処理液が基板Wの上面に付着することを抑制することができる。すなわち、本実施形態では、フード39および気体供給管42によって、基板Wの上面への処理液の付着を抑制する保護手段としての機能が果たされている。これにより、基板Wの上面に不所望な処理が行われることを抑制することができる。
複数の上面ノズル40は、フード39の上方において、フード39の周縁部に沿ってそれぞれ等間隔を隔てて配置されており、各上面ノズル40の吐出口はフード39の周縁部に向けられている。また、各上面ノズル40には処理液供給管44が接続されており、この処理液供給管44から上面ノズル40に処理液が供給されるようになっている。各処理液供給管44には、薬液供給管45およびリンス液供給管46が接続されている。この薬液供給管45から処理液供給管44に薬液が供給され、このリンス液供給管46から処理液供給管44にリンス液が供給されるようになっている。
各薬液供給管45には、薬液バルブ47が介装されており、この薬液バルブ47を開閉することにより、処理液供給管44への薬液の供給を制御することができる。また、各リンス液供給管46には、リンス液バルブ48が介装されており、このリンス液バルブ48を開閉することにより、処理液供給管44へのリンス液の供給を制御することができる。したがって、薬液バルブ47およびリンス液バルブ48の開閉をそれぞれ制御することにより、薬液またはリンス液を選択的に上面ノズル40に供給することができる。
各上面ノズル40に処理液(薬液またはリンス液)を供給して、当該処理液を吐出させると、吐出された処理液は、フード39の周縁部に供給される。そして、フード39の周縁部に供給された処理液は、フード39の外面に沿って下方に流れ、基板Wの上面の周縁部に供給される。このとき、フード39の内面と基板Wの上面との間の空間に供給される窒素ガスの供給流量は、気体バルブ43の開度が調節されることにより、フード39の内方に処理液が進入しない程度に減少されており、基板Wの上面の周縁部が窒素ガスによって覆われないようにされている。これにより、各上面ノズル40から基板Wの上面の周縁部に処理液が確実に供給されるようになっている。
したがって、基板Wの上面の周縁部以外の領域に処理液が付着することを抑制しつつ、当該周縁部に処理液を確実に供給することができる。これにより、たとえば、各上面ノズル40に薬液としてのエッチング液を供給することで基板Wの上面の周縁部をエッチング(いわゆるベベルエッチング)することができる。また、各上面ノズル40にリンス液を供給することで基板Wの上面の周縁部にリンス液を確実に供給し、当該周縁部に付着している薬液等の異物を洗い流すことができる。
また、基板Wの上面の周縁部への薬液処理およびリンス処理が行われた後に、気体バルブ43の開度を調節して、フード39の内面と基板Wの上面との間の空間への窒素ガスの供給流量を増加させることにより、当該周縁部に沿う窒素ガスの流れを再び形成することができる。これにより、基板Wの上面の周縁部に付着している処理液を窒素ガスによって除去し、当該周縁部を乾燥させることができる。
各上面ノズル40から基板Wの上面の周縁部への薬液の供給は、当該基板Wが薬液処理領域9A上を搬送されるときに行われるようになっている。また、各処理液供給管44から上面ノズル40に供給される薬液は、基板Wの処理面に供給されている薬液と同種の薬液にされている。同様に、各上面ノズル40から基板Wの上面の周縁部へのリンス液の供給は、当該基板Wがリンス処理領域9B上を搬送されるときに行われるようになっている。また、各処理液供給管44から上面ノズル40に供給されるリンス液は、基板Wの処理面に供給されているリンス液と同種のリンス液にされている。
図7は、前記基板処理装置1の電気的構成を説明するためのブロック図である。この基板処理装置1は、制御装置49を備えている。制御装置49は、インデクサロボット5、ケーブル駆動部16および吸引機構23の動作を制御する。また、制御装置49は、薬液バルブ25、リンス液バルブ26および気体バルブ43の開閉と開度の調節とを制御する。また、制御装置49は、窒素ガスバルブ27、吸引バルブ28、廃液バルブ36、回収バルブ37、薬液バルブ47およびリンス液バルブ48の開閉を制御する。
図8は、本発明の別の実施形態に係る処理ユニット9Aの一部の基板搬送経路11に沿う図解的な断面図である。この図8において、図3に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図8における処理ユニット9Aと、図3における処理ユニット9との主要な相違点は、各薬液用ノズル13に供給される薬液の濃度が、基板搬送経路11の下流に行くにしたがって薄められていることにある。すなわち、少なくとも二つ以上の薬液用ノズル13(混合処理液供給ノズル)のそれぞれに対応する処理流体供給管19に、薬液とともに、リンス液としての純水が同時に供給されるようになっており、供給された薬液および純水が当該処理流体供給管19内で混ざり合って、薄められた薬液として当該少なくとも二つ以上の薬液用ノズル13のそれぞれに供給されるようになっている。また、前記少なくとも二つ以上の薬液用ノズル13に供給される薬液の濃度は、薬液バルブ25およびリンス液バルブ26の開度がそれぞれ調節されることにより、ノズル13毎に変更されている。
本実施形態では、基板搬送経路11に沿う薬液処理領域9Aの上流側において、比較的高濃度の薬液、すなわち処理能力が比較的高い薬液が基板Wの処理面に供給され、下流側において、比較的低濃度の薬液、すなわち処理能力が比較的低い薬液が基板Wの処理面に供給されるようになっている。これにより、薬液処理領域9Aの上流側では、基板Wの処理面に供給された薬液によって当該処理面に付着しているおおまかな異物を除去することができ、薬液処理領域9Aの下流側では、上流側で除去されずに残った異物を除去することができる。
具体的には、薬液の濃度を基板搬送経路11に沿って薄めることにより、たとえば、基板Wの処理面に形成された酸化膜を薬液としてのエッチング液によってエッチング除去する場合に、除去時間をほとんど増加させることなく当該酸化膜だけを完全に除去することができる。すなわち、最初に、薬液処理領域9Aの上流側において、処理能力が比較的高いエッチング液を当該処理面に供給することにより、酸化膜の大部分を短時間でエッチング除去することができる。その後、薬液処理領域9Aの下流側において、処理能力が比較的低いエッチング液を基板Wの処理面に供給することにより、酸化膜の下地に殆ど影響を与えることなく、除去されずに残った酸化膜だけをエッチング除去することができる。
図9は、本発明のさらに別の実施形態に係る処理ユニット9Bの一部の基板搬送経路11に沿う図解的な断面図である。この図9において、図3に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図9における処理ユニット9Bの構成と、図3における処理ユニット9の構成との主要な相違点は、各ノズル13に接続された処理流体供給管19に、薬液としてのアンモニア水(NH4OH)を供給するためのNH4OH供給管50と、薬液としての過酸化水素水(H22)を供給するためのH22供給管51とがそれぞれ接続されており、全ての薬液用ノズル13(混合処理液供給ノズル)に、アンモニア水と過酸化水素水との混合液(APM)が薬液として供給されるようになっていることにある。また、本実施形態では、処理対象の基板Wの一例として、シリコン半導体ウエハが用いられている。
各NH4OH供給管50には、開度調節可能なNH4OHバルブ52が介装されており、このNH4OHバルブ52を開閉することにより、処理流体供給管19へのNH4OHの供給を制御することができる。また、NH4OHバルブ52の開度を調節することにより、NH4OH供給管50から処理流体供給管19に供給されるNH4OHの流量を制御することができる。
各H22供給管51には、開度調節可能なH22バルブ53が介装されており、このH22バルブ53を開閉することにより、処理流体供給管19へのH22の供給を制御することができる。また、H22バルブ53の開度を調節することにより、H22供給管51から処理流体供給管19に供給されるH22の流量を制御することができる。NH4OHバルブ52およびH22バルブ53の開閉と開度の調節とは、制御装置49によって制御されるようになっている(図7参照)。
また、薬液用ノズル13に供給されるAPM中のアンモニア水と過酸化水素水との混合比はノズル13毎に変更されている。本実施形態では、たとえば、基板搬送経路11の下流に行くにしたがって、過酸化水素水の割合が減少するようにされている。したがって、基板搬送経路11に沿う薬液処理領域9Aの上流側では、過酸化水素水を主成分とするAPMが基板Wの処理面に供給され、下流側では、アンモニア水を主成分とするAPMが基板Wの処理面に供給されるようになっている。
これにより、薬液処理領域9Aの上流側において、基板Wの処理面にシリコン酸化膜を形成して当該処理面をシリコン酸化膜で保護することができる。また、薬液処理領域9Aの下流側において、基板Wの処理面に付着している不要物をリフトオフさせることができる。これにより、基板Wの処理面にダメージを与えることなく、当該処理面に付着している不用物を良好に除去することができる。
図10は、本発明のさらに別の実施形態に係る処理ユニット9Cの構成を基板搬送経路11に沿って展開して示す図解図である。また、図11は、基板搬送経路11に沿う前記処理ユニット9Cの一部の図解的な断面図である。この図10および図11において、図2および図3に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図10および図11における処理ユニット9Cの構成と、図2および図3における処理ユニット9の構成との主要な相違点は、リンス処理領域9Bと乾燥処理領域9Cとの間に、スリット状開口14から乾燥促進液がオーバーフローされるとともに、基板搬送経路11に沿って連続する一群のノズル13によって構成された乾燥促進処理領域9Dが設けられていることにある。すなわち、各ノズル13に接続された処理流体供給管19には、乾燥促進液を供給するための乾燥促進液供給管54がそれぞれ接続されており、乾燥促進処理領域9Dを構成するノズル13には、乾燥促進液が供給されるようになっている。
また、乾燥促進液供給管54には、開度調節可能な乾燥促進液バルブ55が介装されており、この乾燥促進液バルブ55を開閉することにより、処理流体供給管19への乾燥促進液の供給を制御することができる。また、乾燥促進液バルブ55の開度を調節することにより、乾燥促進液供給管54から処理流体供給管19に供給される乾燥促進液の流量を制御することができる。乾燥促進液バルブ55の開閉および開度の調節は、制御装置49によって制御されるようになっている(図7参照)。
また、乾燥促進液としては、たとえば、純水よりも揮発性の高い有機溶剤等を用いることができる。具体的には、たとえば、メタノール、エタノール、アセトン、IPA(イソプロピルアルコール)、HFE(ハイドロフルオロエーテル)などの純水よりも揮発性の高い有機溶剤等を乾燥促進液として用いることができる。本実施形態では、乾燥促進液として、IPAが用いられている。
本実施形態では、各基板保持部10に保持された基板Wが基板搬送経路11に沿って一定速度で搬送されることにより、薬液処理領域9A、リンス処理領域9B、乾燥促進処理領域9Dおよび乾燥処理領域9Cにおいて各処理領域9A〜9Dに対応する処理を順次受ける。また、乾燥処理領域9Cに搬送された基板Wは、基板Wの処理面に付着していた液成分が乾燥促進処理領域9DにおいてIPAに置換されているので、良好に乾燥される。これにより、基板Wの処理面にウォーターマークなどの乾燥不良が生じることを抑制することができる。
図12は、本発明のさらに別の実施形態に係る処理ユニット9Dの一部の基板搬送経路11に沿う図解的な断面図である。この図12において、図3に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図12における処理ユニット9Dの構成と、図3における処理ユニット9の構成との主要な相違点は、乾燥用ノズル13の上面の位置(鉛直方向の位置)が基板搬送経路11の下流に行くにしたがって徐々に高くなるように、各乾燥用ノズル13が配置されていることにある。したがって、各乾燥用ノズル13から基板Wの処理面に供給される窒素ガスの供給圧は、基板搬送経路11の下流に行くにしたがって徐々に高くなるようになっている。
本実施形態では、基板Wの処理面に供給される窒素ガスの供給圧を基板搬送経路11の下流に行くにしたがって徐々に高くなるようにすることにより、当該処理面内での窒素ガスの供給圧を不均一にすることができる。これにより、基板Wの処理面に付着している液成分を、窒素ガスの供給圧が弱い基板搬送経路11の下流側に移動させながら除去することができる。したがって、基板搬送経路11に沿って基板Wが搬送されるにしたがって、当該基板Wの処理面に付着している液成分が極めて少ない状態にされるので、基板Wを良好に乾燥させることができる。
図13は、本発明のさらに別の実施形態に係る処理ユニット9Eの一部の図解的な平面図である。この図13において、図2に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図13における処理ユニット9Eの構成と、図2における処理ユニット9の構成との主要な相違点は、各乾燥用ノズル13が、基板搬送経路11に沿う方向に斜めに交差する方向に配列されていることにある。すなわち、各乾燥用ノズル13のスリット状開口14の長手方向と、基板搬送経路11に沿う方向とが一定の傾斜角で斜めに交差するようにされている。
本実施形態によれば、乾燥用ノズル13の配列方向を基板搬送経路11に沿う方向に斜めに交差する方向にすることにより、基板Wの処理面に付着している液成分を一方向(図13では、下方側の方向)に移動させながら除去することができる。
図14は、本発明のさらに別の実施形態に係る基板保持部10Aの構成を説明するための図解的な正面図である。また、図15は、前記基板保持部10Aに備えられたプレート56の下面の一部を図解的に示す図である。この図14および図15において、図5に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
図14を参照して、本実施形態に係る基板保持部10Aは、基板Wの上面に対向する基板対向面に形成された複数の吐出口から気体を吐出させるとともに、この吐出された気体を前記基板対向面に形成された複数の吸引口から吸引させることにより、気体に所定の流れを生じさせて基板Wの上面を非接触状態で吸着保持するコアフロー式の保持機構であり、支持ロッド15Bの下端にプレート支持台56Aを介して固定されたプレート56と、このプレート56に接続された気体供給機構57(プレート気体供給手段)および吸引機構58(プレート吸引手段)とを備えている。
プレート56は、基板Wよりも大きな板状(基板Wが円形基板の場合には、基板Wよりも大きな径の円板状)に形成されており、その下面が基板Wの上面に対向する水平な基板対向面59となっている。この基板対向面59には、複数の吐出口60および吸引口61が形成されている。複数の吐出口60および吸引口61は、それぞれ、基板対向面59の全域に亘って均一に分布されており、これら吐出口60および吸引口61の最外縁には、吐出口60が配置されている。
また、プレート56には、各吐出口60に連通するほぼ円柱状の供給路62と、各吸引口61に連通するほぼ円柱状の吸引路63とがその厚み方向(鉛直方向)に貫通して形成されている。さらに、基板対向面59の周縁部には基板Wの横方向移動(基板対向面59に沿う水平方向移動)を規制するためのガイド部材64が、当該周縁部の適所に配置されている。
気体供給機構57は、プレート56の供給路62を介して、各吐出口60に気体としての窒素ガスを供給するためのものであり、各供給路62に一端が接続された分岐接続管65と、分岐接続管65の他端が共通に接続された集合供給管66とを備えている。集合供給管66には、窒素ガス供給源からの窒素ガスが供給されるようになっており、その途中部には、集合供給管66を開閉するためのバルブ67が介装されている。このバルブ67を開くことにより、集合供給管66、分岐供給管およびプレート56の供給管を介して、各吐出口60に窒素ガス供給源からの窒素ガスを供給することができる。
吸引機構58は、プレート56の吸引路63を介して、各吸引口61を吸引するためのものである。吸引機構58には、集合吸引管69の一端が接続されており、この集合吸引管69の他端には、各吸引路63にそれぞれ接続された複数の分岐接続管68が接続されている。吸引機構58と各吸引口61とは、吸引路63、分岐接続管68および集合吸引管69を介して接続されており、連通されている。したがって、吸引機構58によって集合吸引管69内を吸引することにより、各吸引口61を吸引することができる。集合吸引管69には、バルブ70が介装されており、このバルブ70を開くことにより、吸引機構58によって各吸引口61を吸引することができる。吸引機構58の動作およびバルブ67,70の開閉は、制御装置49によって制御されるようになっている(図7参照)。
図15を参照して、プレート56の下面である基板対向面59において、吐出口60は、たとえば、一方向およびこれと直交する他方向にそれぞれ等間隔を隔てた行列状に整列して配置されている。そして、吸引口61は、吐出口60の周囲において、たとえば、その吐出口60を中心とする正六角形の各頂点の位置に配置されている。これにより、図15において矢印で示すように、各吐出口60から吐出される窒素ガスは、その吐出口60の周囲の6つの吸引口61にむけてほぼ均一に分散して流れる。
吐出口60から窒素ガスを吐出させ、吸引口61からその窒素ガスを吸引させている状態で、基板対向面59に基板Wを接近させて押し付けると、この基板Wの上面と基板対向面59との間には、図15に示すような窒素ガスの流れが形成され、この窒素ガスの流れにより、基板Wはその上面が基板対向面59に所定の微少間隔を隔てた非接触状態で吸着保持される。こうして、基板Wの処理面を下方に向けた水平姿勢で当該基板Wを吸着して保持することができる。
また、吐出口60および吸引口61の最外縁に吐出口60を配置することにより、基板対向面59の周縁部と基板Wの上面の周縁部との間において、外方に向かう窒素ガスの流れを形成することができる。これにより、基板Wの処理面に供給された処理液が上面側に回り込んだとしても、この外方に向かう窒素ガスの流れにより、基板対向面59と基板Wの上面との間の空間に処理液が進入することを抑制することができる。したがって、基板Wの上面に処理液が付着することを抑制し、基板Wの上面に不所望な処理が行われることを抑制することができる。すなわち、本実施形態では、基板保持部10Aが、基板Wの上面への処理液の付着を抑制する保護手段としての機能を果たしている。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、前述の実施形態では、基板Wの処理面に、薬液処理、リンス処理および乾燥処理、もしくは、薬液処理、リンス処理、乾燥促進処理および乾燥処理がこの順で行われる例について説明したが、各ノズルに供給される処理流体(薬液、リンス液および窒素ガスガス)を変更することにより、薬液処理とリンス処理とが交互に複数回繰り返された後、乾燥処理、もしくは乾燥促進処理および乾燥処理が行われるようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、基板Wの処理面を乾燥させる基板乾燥手段としての気体供給手段である窒素ガス供給管22から乾燥用ノズル13に窒素ガスを供給し、この窒素ガスを基板Wの処理面に供給することで、基板Wの処理面を乾燥させる例について説明したが、気体供給手段以外の基板乾燥手段を用いてもよい。たとえば、LED等を用いた光照射装置や、赤外線放射装置、ホットプレート等の加熱装置などを基板乾燥手段として用いてもよい。
光照射装置を基板乾燥手段として用いる場合、処理液による処理が行われた基板Wの処理面に閃光を照射することにより、当該処理面に付着している液成分を蒸発させて当該基板Wを乾燥させることができる。また、赤外線放射装置を基板乾燥手段として用いる場合、処理液による処理が行われた基板Wの処理面に赤外線を照射することにより、当該処理面に付着している液成分を蒸発させて当該基板Wを乾燥させることができる。また、加熱装置を基板乾燥手段として用いる場合、処理液による処理が行われた基板Wの処理面を当該加熱手段によって加熱して、当該処理面に付着している液成分を蒸発させることにより基板Wを乾燥させることができる。
また、前述の実施形態では、処理ユニット9,9A〜9Eに対して基板保持部10、10Aを移動させることにより、基板Wの処理面の全域に処理液を供給する例について説明したが、処理ユニット9,9A〜9Eを基板搬送経路11に沿って移動させるための移動機構を新たに設け、基板保持部10、10Aを移動させずに、処理ユニット9,9A〜9Eのみを基板搬送経路11に沿って移動させてもよい。また、処理ユニット9,9A〜9Eおよび基板保持部10、10Aの両方を互いに異なる速度で移動させてもよいし、処理ユニット9,9A〜9Eおよび基板保持部10、10Aの両方を互いに異なる方向に移動させてもよい。
また、前述の実施形態では、基板保持手段として、バキューム式の保持機構である基板保持部10またはコアフロー式の保持機構である基板保持部10Aを用いる例について説明したが、ベルヌーイ効果を用いて基板Wの上面を非接触状態で保持するベルヌーイ式の保持機構を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、フード39の上方に設けられた複数の上面ノズル40によって、基板Wの上面の周縁部に処理液を供給する例について説明したが、支持ロッド15Bの軸線まわりに基板保持部10を回転させる回転駆動機構を新たに設け、この回転駆動機構によって基板保持部10と当該基板保持部10に保持された基板Wとを回転させつつ、基板Wの上面に上面ノズル40から処理液を供給させてもよい。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。 処理ユニットの構成を基板搬送経路に沿って展開して示す図解図である。 基板搬送路に沿う処理ユニットの一部の図解的な断面図である。 図3におけるIV―IV線に沿う処理ユニットの図解的な断面図である。 基板保持部の構成を説明するための図解的な正面図である。 基板保持部の図解的な平面図である。 前記基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 本発明の別の実施形態に係る処理ユニットの一部の基板搬送路に沿う図解的な断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る処理ユニットの一部の基板搬送路に沿う図解的な断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る処理ユニットの構成を基板搬送経路に沿って展開して示す図解図である。 基板搬送路に沿う前記処理ユニットの一部の図解的な断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る処理ユニットの一部の基板搬送路に沿う図解的な断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る処理ユニットの一部の図解的な平面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る基板保持部の構成を説明するための図解的な正面図である。 前記基板保持部に備えられたプレートの下面の一部を図解的に示す図である。
符号の説明
1 基板処理装置
10 基板保持部(基板保持手段)
10A 基板保持部(基板保持手段、保護手段)
14 スリット状開口
11 基板搬送経路(所定の方向)
12 基板搬送機構(相対移動手段)
13 ノズル
20 薬液供給管(処理液供給手段、混合処理液供給手段)
21 リンス液供給管(処理液供給手段、混合処理液供給手段)
22 窒素ガス供給管(基板乾燥手段、気体供給手段)
23 吸引機構(吸引手段)
25 薬液バルブ(流量変更手段)
26 リンス液バルブ(流量変更手段)
29 回収樋(処理液回収手段)
39 フード(保護手段)
40 上面ノズル(周縁部処理液供給手段)
42 気体供給管(保護手段)
49 制御装置(制御手段、流量制御手段、混合比制御手段、乾燥制御手段、吸引制御手段)
50 NH4OH供給管(処理液供給手段、混合処理液供給手段)
51 H22供給管(処理液供給手段、混合処理液供給手段)
52 NH4OHバルブ(流量変更手段)
53 H22バルブ(流量変更手段)
54 乾燥促進液供給管(処理液供給手段)
55 乾燥促進液バルブ(流量変更手段)
56 プレート(基板保持プレート)
57 気体供給機構(プレート気体供給手段)
58 吸引機構(プレート吸引手段)
59 基板対向面
60 吐出口
61 吸引口
W 基板

Claims (12)

  1. 基板の一主面である処理面を下方に向けて保持する基板保持手段と、
    上方に向けて開口したスリット状開口をそれぞれ有し、このスリット状開口と交差する所定の方向に配列された複数のノズルと、
    この複数のノズルのそれぞれに複数種の処理液を供給することができる複数の処理液供給手段と、
    この処理液供給手段から前記ノズルに供給され、当該ノズルの開口からオーバーフローした処理液に前記処理面を接液させた状態で、前記所定の方向に沿って前記基板保持手段と前記複数のノズルとを相対移動させる相対移動手段と、
    前記複数の処理液供給手段を制御することにより、前記複数種の処理液のうちの一種以上をノズル毎に選択して当該処理液供給手段から前記ノズルに供給させる制御手段とを含む、基板処理装置。
  2. 前記処理液供給手段は、各ノズルに供給される処理液の流量を変更する流量変更手段を含み、
    前記制御手段は、この流量変更手段を制御して、各ノズルからオーバーフローする処理液の液面の高さをほぼ同じにさせる流量制御手段を含む、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記複数の処理液供給手段のうちの2つ以上は、2種以上の処理液を混合した混合処理液を供給することができる混合処理液供給手段であり、
    前記複数のノズルは、前記混合処理液供給手段にそれぞれ対応する2つ以上の混合処理液供給ノズルを含み、
    前記制御手段は、前記混合処理液供給手段を制御することにより、当該混合処理液供給手段から供給される前記混合処理液中の各処理液の割合を前記混合処理液供給ノズル毎に変更させる混合比制御手段を含む、請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記開口からオーバーフローした処理液による処理が行われた後の基板の処理面から処理液を排除して当該基板を乾燥させる基板乾燥手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記基板乾燥手段は、前記複数のノズルの少なくとも一つに気体を供給することができる気体供給手段を含み、
    前記複数のノズルは、前記気体供給手段からの気体の供給を受ける乾燥用ノズルを含み、
    前記制御手段は、前記気体供給手段を制御して、前記乾燥用ノズルに気体を供給させるとともに、前記相対移動手段を制御して、前記気体供給手段から前記乾燥用ノズルに供給され、当該ノズルのスリット状開口から吐出された気体を前記処理面に供給させつつ、前記所定の方向に沿って前記基板保持手段と前記複数のノズルとを相対移動させるものである、請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記複数のノズルは、互いに種類の異なる処理液が供給される第1ノズルおよび第2ノズルと、この第1および第2ノズル間に配置され、処理液が供給されない中間ノズルとを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 前記中間ノズルは、前記乾燥用ノズルであり、
    前記制御手段は、前記気体供給手段を制御して前記中間ノズルに気体を供給させる乾燥制御手段を含む、請求項5に係る請求項6記載の基板処理装置。
  8. 前記中間ノズルのスリット状開口を吸引する吸引手段をさらに含み、
    前記制御手段は、この吸引手段を制御して、前記処理面に付着している処理液を前記中間ノズルの開口から吸引させる吸引制御手段を含む、請求項6記載の基板処理装置。
  9. 前記複数のノズルのそれぞれに設けられ、前記開口からオーバーフローした処理液を回収する処理液回収手段をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  10. 前記基板保持手段に保持された前記基板の他の主面の周縁部に処理液を供給する周縁部処理液供給手段をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 前記基板保持手段は、前記他の主面の少なくとも周縁部以外の領域への処理液の付着を抑制する保護手段を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記基板保持手段は、
    前記他の主面に対向する基板対向面に複数の吐出口および吸引口が形成された基板保持プレートと、
    前記基板保持プレートの前記吐出口に気体を供給するためのプレート気体供給手段と、
    前記基板保持プレートの前記吸引口を吸引するためのプレート吸引手段とを含むものである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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