JPH10284457A - 洗浄システム - Google Patents
洗浄システムInfo
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- JPH10284457A JPH10284457A JP10249597A JP10249597A JPH10284457A JP H10284457 A JPH10284457 A JP H10284457A JP 10249597 A JP10249597 A JP 10249597A JP 10249597 A JP10249597 A JP 10249597A JP H10284457 A JPH10284457 A JP H10284457A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗浄液雰囲気の漏出を効果的に抑えることが
できる,清浄度が高い洗浄システムを提供する。 【解決手段】 洗浄ユニット40内の上方空間を搬送装
置11の操作用開口82とカバー70内の雰囲気を排気
する排気口100,101を設けたカバー70で覆い,
カバー70内の雰囲気が漏れ出ないように操作用開口8
2に気流を設けたことを特徴とする。
できる,清浄度が高い洗浄システムを提供する。 【解決手段】 洗浄ユニット40内の上方空間を搬送装
置11の操作用開口82とカバー70内の雰囲気を排気
する排気口100,101を設けたカバー70で覆い,
カバー70内の雰囲気が漏れ出ないように操作用開口8
2に気流を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,洗浄液が充填され
た洗浄槽内に半導体用ウェハや液晶用ガラス基板等の被
処理体を浸漬させて洗浄する,洗浄システムに関するも
のである。
た洗浄槽内に半導体用ウェハや液晶用ガラス基板等の被
処理体を浸漬させて洗浄する,洗浄システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば,半導体デバイスの製造工程にお
いては,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という)表面
のパーティクル,有機汚染物,金属不純物等のコンタミ
ネーションを除去するために洗浄システムが使用されて
いる。その中でもウェハを洗浄槽内の洗浄液に浸漬して
洗浄を行うウェット洗浄システムは,洗浄液の組成や組
み合わせを変えることで,複数の種類のコンタミネーシ
ョンやウェハに付着したパーティクルを効果的に除去で
きるため,幅広く使用されている。
いては,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という)表面
のパーティクル,有機汚染物,金属不純物等のコンタミ
ネーションを除去するために洗浄システムが使用されて
いる。その中でもウェハを洗浄槽内の洗浄液に浸漬して
洗浄を行うウェット洗浄システムは,洗浄液の組成や組
み合わせを変えることで,複数の種類のコンタミネーシ
ョンやウェハに付着したパーティクルを効果的に除去で
きるため,幅広く使用されている。
【0003】かようなウェット洗浄システムにおける薬
液成分を主体とした洗浄処理では,洗浄液が気化し,薬
液成分を含んだ洗浄液雰囲気が洗浄槽上方に発生する。
発生した洗浄液雰囲気は,装置部材の隙間から洗浄シス
テム内部全体やクリーンルームに拡散していく恐れがあ
る。その結果,例えばアルカリ系と酸系の洗浄液雰囲気
が相互に反応して塩などのクロスコンタミネーションが
発生し,ウェハや装置部材等に付着して汚染の原因にな
ってしまう。
液成分を主体とした洗浄処理では,洗浄液が気化し,薬
液成分を含んだ洗浄液雰囲気が洗浄槽上方に発生する。
発生した洗浄液雰囲気は,装置部材の隙間から洗浄シス
テム内部全体やクリーンルームに拡散していく恐れがあ
る。その結果,例えばアルカリ系と酸系の洗浄液雰囲気
が相互に反応して塩などのクロスコンタミネーションが
発生し,ウェハや装置部材等に付着して汚染の原因にな
ってしまう。
【0004】そこで,従来この問題に対する解決手段と
して,例えば特公平6−5671号が知られている。特
公平6−5671に開示された洗浄システムは,洗浄槽
上方の一部分をカバーで覆い,少なくともこのカバーの
一部には,ウェハの搬入出に伴う搬送装置の操作用開口
が設けられている。また,天井部分には,通気性を有す
るメッシュ板,パンチプレート等の材料が配置されてい
る。そして,洗浄槽上方空間に差圧を生じさせ,カバー
を境界にして,カバー内部が負圧となってカバー外部が
正圧となるように形成されている。そして,洗浄槽より
発生した洗浄液雰囲気は,負圧空間に形成されているカ
バー内部から正圧空間に漏れ出ることはなく,洗浄槽上
方の側壁に備えられた排気口から吸引され,洗浄液雰囲
気が排気されるように構成されている。
して,例えば特公平6−5671号が知られている。特
公平6−5671に開示された洗浄システムは,洗浄槽
上方の一部分をカバーで覆い,少なくともこのカバーの
一部には,ウェハの搬入出に伴う搬送装置の操作用開口
が設けられている。また,天井部分には,通気性を有す
るメッシュ板,パンチプレート等の材料が配置されてい
る。そして,洗浄槽上方空間に差圧を生じさせ,カバー
を境界にして,カバー内部が負圧となってカバー外部が
正圧となるように形成されている。そして,洗浄槽より
発生した洗浄液雰囲気は,負圧空間に形成されているカ
バー内部から正圧空間に漏れ出ることはなく,洗浄槽上
方の側壁に備えられた排気口から吸引され,洗浄液雰囲
気が排気されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,ウェット式
の洗浄処理では,所定の処理温度に加熱した洗浄液を使
用することにより,常温の洗浄液を使用した場合に比べ
て高い洗浄能力で効率の良い洗浄を行っている。例え
ば,薬液成分として硫酸(H2SO4)と過酸化水素水
(H2O2)を混合した洗浄液(SPM)で有機物を洗浄
する場合には,約100℃〜150℃程度に加熱した洗
浄液が使用されている。また,薬液成分としてアンモニ
ア(NH4OH)と過酸化水素水(H2O2)を混合した
洗浄液(APM)でパーティクルや金属などを洗浄する
場合には,約40℃〜90℃程度に加熱した洗浄液が使
用されている。また,薬液成分として塩酸(HCl)と
過酸化水素水(H2O2)を混合した洗浄液(HPM)で
金属などを洗浄する場合には,約50℃〜90℃程度に
加熱した洗浄液が使用されている。
の洗浄処理では,所定の処理温度に加熱した洗浄液を使
用することにより,常温の洗浄液を使用した場合に比べ
て高い洗浄能力で効率の良い洗浄を行っている。例え
ば,薬液成分として硫酸(H2SO4)と過酸化水素水
(H2O2)を混合した洗浄液(SPM)で有機物を洗浄
する場合には,約100℃〜150℃程度に加熱した洗
浄液が使用されている。また,薬液成分としてアンモニ
ア(NH4OH)と過酸化水素水(H2O2)を混合した
洗浄液(APM)でパーティクルや金属などを洗浄する
場合には,約40℃〜90℃程度に加熱した洗浄液が使
用されている。また,薬液成分として塩酸(HCl)と
過酸化水素水(H2O2)を混合した洗浄液(HPM)で
金属などを洗浄する場合には,約50℃〜90℃程度に
加熱した洗浄液が使用されている。
【0006】常温の状態に比べ,加熱された洗浄液を使
用する場合は,加熱により洗浄液が気化し,比較的勢い
のある上昇気流が発生する。ここで,従来の洗浄システ
ムでは,負圧空間と正圧空間は天井板を介して雰囲気が
連通しているので,上昇気流がそのまま負圧空間から正
圧空間に漏出しやすい。その後,薬液雰囲気が洗浄シス
テム内部に拡散してく恐れがある。
用する場合は,加熱により洗浄液が気化し,比較的勢い
のある上昇気流が発生する。ここで,従来の洗浄システ
ムでは,負圧空間と正圧空間は天井板を介して雰囲気が
連通しているので,上昇気流がそのまま負圧空間から正
圧空間に漏出しやすい。その後,薬液雰囲気が洗浄シス
テム内部に拡散してく恐れがある。
【0007】また,洗浄終了後,ウェハを洗浄槽から持
ち上げた直後では,ウェハ及びウェハ把持部の表面に多
量の洗浄液が付着している。そのため,搬送装置はウェ
ハを引き上げてから即座に移動せずに,そのまま洗浄槽
の上方空間で例えば5秒間ほど待機し,洗浄液の水滴を
自重落下作用でウェハ及びウァハ把持部の表面から払拭
させている。この待機している間,今まで加熱された洗
浄液中に浸漬されていたウェハ表面及び洗浄液中に介入
したウェハ把持部表面からは,薬液成分を含んだ多量の
洗浄液雰囲気が発生する。このように発生した洗浄液雰
囲気は,上昇気流となって天井板を通り抜けて正圧空間
へ漏出していき,洗浄システム全体に拡散していく恐れ
がある。このように,従来の洗浄システムでは,薬液雰
囲気の密閉性は完全には期し難く,洗浄液雰囲気の漏出
を招く可能性がある。
ち上げた直後では,ウェハ及びウェハ把持部の表面に多
量の洗浄液が付着している。そのため,搬送装置はウェ
ハを引き上げてから即座に移動せずに,そのまま洗浄槽
の上方空間で例えば5秒間ほど待機し,洗浄液の水滴を
自重落下作用でウェハ及びウァハ把持部の表面から払拭
させている。この待機している間,今まで加熱された洗
浄液中に浸漬されていたウェハ表面及び洗浄液中に介入
したウェハ把持部表面からは,薬液成分を含んだ多量の
洗浄液雰囲気が発生する。このように発生した洗浄液雰
囲気は,上昇気流となって天井板を通り抜けて正圧空間
へ漏出していき,洗浄システム全体に拡散していく恐れ
がある。このように,従来の洗浄システムでは,薬液雰
囲気の密閉性は完全には期し難く,洗浄液雰囲気の漏出
を招く可能性がある。
【0008】そして,半導体デバイスの微細化技術の発
展と更なる集積化の要望により,少なくとも0.05μ
mレベルのパーティクルを制御することが必要となって
きた。これは大気中の洗浄液雰囲気に換算すれば最低で
も20ppt程度の濃度に抑えることを意味する。しか
し,従来の洗浄システムでは,洗浄槽の上方空間での差
圧制御は100ppt程度の洗浄液雰囲気に抑えるのが
限界であり,20ppt程度の清浄度に洗浄システム内
部を維持することは困難である。
展と更なる集積化の要望により,少なくとも0.05μ
mレベルのパーティクルを制御することが必要となって
きた。これは大気中の洗浄液雰囲気に換算すれば最低で
も20ppt程度の濃度に抑えることを意味する。しか
し,従来の洗浄システムでは,洗浄槽の上方空間での差
圧制御は100ppt程度の洗浄液雰囲気に抑えるのが
限界であり,20ppt程度の清浄度に洗浄システム内
部を維持することは困難である。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり,洗浄液雰囲気の漏出を効果的に抑えることができ
る,清浄度が高い洗浄システムを提供することにある。
あり,洗浄液雰囲気の漏出を効果的に抑えることができ
る,清浄度が高い洗浄システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の発明に
あっては,被処理体を洗浄するための洗浄液が充填され
た洗浄槽と,洗浄槽内への被処理体の搬入及び洗浄槽内
からの被処理体の搬出を行う搬送装置を備えた洗浄シス
テムにおいて,前記洗浄槽上方の空間を覆うカバーを設
けると共に,該カバー内の雰囲気を排気する排気口を設
け,かつ,該カバーの少なくとも一部に前記被処理体の
搬入出に伴う搬送装置の操作用開口を形成すると共に,
この操作用開口を介して前記カバー内の雰囲気が外部に
漏れ出ないようにするための気流を設けたことを特徴と
する。
あっては,被処理体を洗浄するための洗浄液が充填され
た洗浄槽と,洗浄槽内への被処理体の搬入及び洗浄槽内
からの被処理体の搬出を行う搬送装置を備えた洗浄シス
テムにおいて,前記洗浄槽上方の空間を覆うカバーを設
けると共に,該カバー内の雰囲気を排気する排気口を設
け,かつ,該カバーの少なくとも一部に前記被処理体の
搬入出に伴う搬送装置の操作用開口を形成すると共に,
この操作用開口を介して前記カバー内の雰囲気が外部に
漏れ出ないようにするための気流を設けたことを特徴と
する。
【0011】この請求項1の洗浄システムによれば,洗
浄槽上方の空間がカバーによって覆われているので,洗
浄液の雰囲気が外部に漏れ出る心配がなく,カバー内の
洗浄液雰囲気を排気口から漏れなく排気することが可能
である。また,カバーには操作用開口が形成されている
ので,被処理体の搬入出に伴う搬送装置の稼働などは一
切妨げず,しかも,この操作用開口から洗浄液雰囲気が
カバー外に漏れ出ることは,気流によって防ぐことがで
きる。
浄槽上方の空間がカバーによって覆われているので,洗
浄液の雰囲気が外部に漏れ出る心配がなく,カバー内の
洗浄液雰囲気を排気口から漏れなく排気することが可能
である。また,カバーには操作用開口が形成されている
ので,被処理体の搬入出に伴う搬送装置の稼働などは一
切妨げず,しかも,この操作用開口から洗浄液雰囲気が
カバー外に漏れ出ることは,気流によって防ぐことがで
きる。
【0012】この請求項1の洗浄システムにおいて,請
求項2に記載したように,前記洗浄槽を複数配列した洗
浄ユニットを構成し,前記カバーによりユニット内の各
洗浄槽の上方空間を一体的に覆う構成とすることができ
る。また,請求項3に記載したように,前記被処理体の
搬入出に伴う搬送装置の操作用開口の上方には,前記カ
バーの天井板から垂設される側面板を配置し,更に請求
項4に記載したように前記側面板と平行にノズル板を設
けることが好ましい。そうすれば,これら側面板とノズ
ル板との間に形成される気流経路に沿って下向きに流れ
る気流により,操作用開口を介してカバー内の雰囲気が
外部に漏れ出ることを有効に防止できるようになってい
る。また,請求項5に記載したように,前記カバーの側
面の一部を開閉自在なシャッタで構成することもでき
る。なお,前記排気口は,請求項6に記載したように,
カバー側面の上方に配置することが好ましい。更に,請
求項7に記載したように,前記気流がフィンフィルタユ
ニットを通して供給される構成にすると良い。
求項2に記載したように,前記洗浄槽を複数配列した洗
浄ユニットを構成し,前記カバーによりユニット内の各
洗浄槽の上方空間を一体的に覆う構成とすることができ
る。また,請求項3に記載したように,前記被処理体の
搬入出に伴う搬送装置の操作用開口の上方には,前記カ
バーの天井板から垂設される側面板を配置し,更に請求
項4に記載したように前記側面板と平行にノズル板を設
けることが好ましい。そうすれば,これら側面板とノズ
ル板との間に形成される気流経路に沿って下向きに流れ
る気流により,操作用開口を介してカバー内の雰囲気が
外部に漏れ出ることを有効に防止できるようになってい
る。また,請求項5に記載したように,前記カバーの側
面の一部を開閉自在なシャッタで構成することもでき
る。なお,前記排気口は,請求項6に記載したように,
カバー側面の上方に配置することが好ましい。更に,請
求項7に記載したように,前記気流がフィンフィルタユ
ニットを通して供給される構成にすると良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明すると,本実施形態はキャリア単位でのウェハの
搬入,洗浄,乾燥,キャリア単位での搬出までを一貫し
て行うように構成された洗浄システムとして構成された
ものである。図1は,本発明の好ましい実施の形態を説
明するための洗浄システム1の斜視図である。
て説明すると,本実施形態はキャリア単位でのウェハの
搬入,洗浄,乾燥,キャリア単位での搬出までを一貫し
て行うように構成された洗浄システムとして構成された
ものである。図1は,本発明の好ましい実施の形態を説
明するための洗浄システム1の斜視図である。
【0014】この洗浄システム1は,洗浄前のウェハW
をキャリアC単位で搬入して洗浄に付するまでの動作を
行う搬入部2と,この搬入部2から搬出されたウェハW
の洗浄,乾燥が行われる洗浄乾燥処理部3と,この洗浄
乾燥処理部3で洗浄,乾燥されたウェハWをキャリアC
単位で搬出する搬出部4の三つの箇所に大別することが
できる。
をキャリアC単位で搬入して洗浄に付するまでの動作を
行う搬入部2と,この搬入部2から搬出されたウェハW
の洗浄,乾燥が行われる洗浄乾燥処理部3と,この洗浄
乾燥処理部3で洗浄,乾燥されたウェハWをキャリアC
単位で搬出する搬出部4の三つの箇所に大別することが
できる。
【0015】搬入部2には,洗浄前のウェハWを例えば
25枚収納したキャリアCを搬入して載置させる載置部
5と,この載置部5の所定位置に送られたキャリアC
を,隣接するローダ6へ一度に適宜数(例えば2個)ず
つ移送するための移送装置7が設けられている。
25枚収納したキャリアCを搬入して載置させる載置部
5と,この載置部5の所定位置に送られたキャリアC
を,隣接するローダ6へ一度に適宜数(例えば2個)ず
つ移送するための移送装置7が設けられている。
【0016】洗浄乾燥処理部3には,その前面側(図1
における手前側)に,3つの搬送装置11,12,13
が配列されており,これら各搬送装置11,12,13
は,それぞれ所定の距離分,洗浄システム1の長手方向
に沿ってスライド自在である。各搬送装置11,12,
13には,それぞれ対応するウェハチャック14,1
5,16が装備されており,これら搬送装置11,1
2,13のウェハチャック14,15,16によって,
キャリアCの2つ分のウェハW(例えば50枚)を一括
して保持して移動することで,搬入部2から洗浄乾燥処
理部3,搬出部4の順にウェハWを一括して搬送するこ
とが可能である。
における手前側)に,3つの搬送装置11,12,13
が配列されており,これら各搬送装置11,12,13
は,それぞれ所定の距離分,洗浄システム1の長手方向
に沿ってスライド自在である。各搬送装置11,12,
13には,それぞれ対応するウェハチャック14,1
5,16が装備されており,これら搬送装置11,1
2,13のウェハチャック14,15,16によって,
キャリアCの2つ分のウェハW(例えば50枚)を一括
して保持して移動することで,搬入部2から洗浄乾燥処
理部3,搬出部4の順にウェハWを一括して搬送するこ
とが可能である。
【0017】前記した搬出部4には,ローダ6と同一構
成のアンローダ(図示せず)と,載置部5と同一構成の
搬出部8,及び移送装置7と同一構成の移送装置(図示
せず)が各々設けられている。
成のアンローダ(図示せず)と,載置部5と同一構成の
搬出部8,及び移送装置7と同一構成の移送装置(図示
せず)が各々設けられている。
【0018】洗浄乾燥処理部3には,ローダ6側から順
に,搬送装置11のウェハチャック14を洗浄,乾燥す
るためのチャック洗浄・乾燥槽21,ウェハW表面に付
着している不純物質に対して薬液成分を主体とした洗浄
液による洗浄処理をする洗浄槽22,更にウェハを純水
によって洗浄する洗浄槽23を備えた洗浄ユニット40
が構成されている。同様に,搬送装置12のウェハチャ
ック15を洗浄,乾燥するためのチャック洗浄・乾燥槽
24,洗浄槽22における薬液成分とは異なる洗浄液で
洗浄処理する洗浄槽25,更に純水によって洗浄する洗
浄槽26を備えた洗浄ユニット41が構成されている。
同様に,搬送装置13のウェハチャック16を洗浄,乾
燥するためのチャック洗浄・乾燥槽27,前記洗浄槽2
5における薬液成分とは異なる洗浄液で洗浄処理する洗
浄槽28,更に純水によって洗浄する洗浄槽29を備え
た洗浄ユニット42が構成されている。更に,洗浄乾燥
処理部3には,これら各洗浄ユニット40,41,42
で不純物が除去されたウェハWを,例えばイソプロピル
アルコール(IPA)蒸気を用いて乾燥させるための乾
燥槽30が配列されている。
に,搬送装置11のウェハチャック14を洗浄,乾燥す
るためのチャック洗浄・乾燥槽21,ウェハW表面に付
着している不純物質に対して薬液成分を主体とした洗浄
液による洗浄処理をする洗浄槽22,更にウェハを純水
によって洗浄する洗浄槽23を備えた洗浄ユニット40
が構成されている。同様に,搬送装置12のウェハチャ
ック15を洗浄,乾燥するためのチャック洗浄・乾燥槽
24,洗浄槽22における薬液成分とは異なる洗浄液で
洗浄処理する洗浄槽25,更に純水によって洗浄する洗
浄槽26を備えた洗浄ユニット41が構成されている。
同様に,搬送装置13のウェハチャック16を洗浄,乾
燥するためのチャック洗浄・乾燥槽27,前記洗浄槽2
5における薬液成分とは異なる洗浄液で洗浄処理する洗
浄槽28,更に純水によって洗浄する洗浄槽29を備え
た洗浄ユニット42が構成されている。更に,洗浄乾燥
処理部3には,これら各洗浄ユニット40,41,42
で不純物が除去されたウェハWを,例えばイソプロピル
アルコール(IPA)蒸気を用いて乾燥させるための乾
燥槽30が配列されている。
【0019】なお,ウェハWを乾燥させる乾燥槽30を
除く各洗浄ユニットの配列,組合わせはウェハWに対す
る洗浄処理の種類によって任意に配列,組合わせること
ができる。例えば,ある洗浄ユニットを減じたり,逆に
さらに他の洗浄ユニットを付加してもよい。また,洗浄
ユニットに配列された洗浄槽の数も同様に,任意に増減
することができる。
除く各洗浄ユニットの配列,組合わせはウェハWに対す
る洗浄処理の種類によって任意に配列,組合わせること
ができる。例えば,ある洗浄ユニットを減じたり,逆に
さらに他の洗浄ユニットを付加してもよい。また,洗浄
ユニットに配列された洗浄槽の数も同様に,任意に増減
することができる。
【0020】また,前記洗浄システム1の天井部には,
この洗浄システム1における前記洗浄乾燥処理部3内下
方に空気流を吹き出すファン・フィルタ・ユニット(以
下「FFU」)43,44,45が設けられている。こ
れらの各FFU43,44,45は,前記各洗浄槽ユニ
ット40,41,42に対応して設けられており,各洗
浄ユニット40,41,42内に下向きの清浄な空気流
を供給する。
この洗浄システム1における前記洗浄乾燥処理部3内下
方に空気流を吹き出すファン・フィルタ・ユニット(以
下「FFU」)43,44,45が設けられている。こ
れらの各FFU43,44,45は,前記各洗浄槽ユニ
ット40,41,42に対応して設けられており,各洗
浄ユニット40,41,42内に下向きの清浄な空気流
を供給する。
【0021】上記搬送装置11,12,13は何れも同
様の構成を備えているので,例えば洗浄ユニット40に
おいて,チャック洗浄・乾燥槽21,洗浄槽22及び洗
浄槽23の相互間でウェハWを搬送させる搬送装置11
を例にして説明する。搬送装置11のウェハチャック1
4は,図2に示すように,キャリアC二つ分の複数枚の
ウェハW,即ち,この実施の形態においては50枚のウ
ェハWを一括して把持する左右一対の把持部50a,5
0bを備えている。
様の構成を備えているので,例えば洗浄ユニット40に
おいて,チャック洗浄・乾燥槽21,洗浄槽22及び洗
浄槽23の相互間でウェハWを搬送させる搬送装置11
を例にして説明する。搬送装置11のウェハチャック1
4は,図2に示すように,キャリアC二つ分の複数枚の
ウェハW,即ち,この実施の形態においては50枚のウ
ェハWを一括して把持する左右一対の把持部50a,5
0bを備えている。
【0022】把持部50a,50bは左右対称形であ
り,左右対称に回動して開脚,閉脚するように構成され
ている。把持部50a,50bは搬送装置11の支持部
51に支持されており,支持部51内の駆動機構によ
り,回動自在(θ方向)に,また前後方向(Y方向)に
移動自在に構成されている。この支持部51は,駆動機
構52によって上下方向(Z方向)に移動し,また,駆
動機構52自体は,長手方向(X方向)に移動自在な図
1に示す搬送ベース53の上部に取り付けられている。
り,左右対称に回動して開脚,閉脚するように構成され
ている。把持部50a,50bは搬送装置11の支持部
51に支持されており,支持部51内の駆動機構によ
り,回動自在(θ方向)に,また前後方向(Y方向)に
移動自在に構成されている。この支持部51は,駆動機
構52によって上下方向(Z方向)に移動し,また,駆
動機構52自体は,長手方向(X方向)に移動自在な図
1に示す搬送ベース53の上部に取り付けられている。
【0023】把持部50a,50bには,ウェハWの周
縁部が所定の等間隔に挿入される把持溝が,例えば50
本ずつ形成されている把持棒54a,54b,55a,
55bが図2で示すように上下2段に平行に渡されてい
る。支持部51の回動により把持部50a,50bを閉
脚させ,把持棒54a,54b,55a,55bの間で
ウェハWの周辺部を一括把持する。そして,その状態で
複数枚のウェハWを所望の位置に搬送することができ
る。なお,搬送装置12のウェハチャック15及び搬送
装置13のウェハチャック16も同一の構成を有してい
る。
縁部が所定の等間隔に挿入される把持溝が,例えば50
本ずつ形成されている把持棒54a,54b,55a,
55bが図2で示すように上下2段に平行に渡されてい
る。支持部51の回動により把持部50a,50bを閉
脚させ,把持棒54a,54b,55a,55bの間で
ウェハWの周辺部を一括把持する。そして,その状態で
複数枚のウェハWを所望の位置に搬送することができ
る。なお,搬送装置12のウェハチャック15及び搬送
装置13のウェハチャック16も同一の構成を有してい
る。
【0024】一方,チャック洗浄・乾燥処理槽21を除
く他の各洗浄槽22,23の底部には,各槽内でウェハ
Wを同士を所定の等間隔に保ちつつ立てた状態で整列さ
せて保持するためのボート部60がそれぞれ設置されて
いる。このボート60部はウェハWの下部を支持するた
めの,三本の平行な保持棒61,62,63が図2で示
すように備えられている。これら保持棒の表面には,ウ
ェハWの周縁部が挿入される保持溝がそれぞれ50個ず
つ形成されている。
く他の各洗浄槽22,23の底部には,各槽内でウェハ
Wを同士を所定の等間隔に保ちつつ立てた状態で整列さ
せて保持するためのボート部60がそれぞれ設置されて
いる。このボート60部はウェハWの下部を支持するた
めの,三本の平行な保持棒61,62,63が図2で示
すように備えられている。これら保持棒の表面には,ウ
ェハWの周縁部が挿入される保持溝がそれぞれ50個ず
つ形成されている。
【0025】そして,前述の把持部50a,50bによ
って一括して把持された50枚のウェハWは,ウェハチ
ャック14の下降に伴いボート60部の保持棒61,6
2,63の保持溝にそれぞれ嵌入される。そして,支持
部51の回動により把持部50a,50bを開脚し,ウ
ェハWの把持状態を開放し,洗浄槽22内にウェハWを
収納する。その後,ウェハチャック14は上昇し洗浄槽
22から上方に退避し,ボート部60上に受け渡された
ウェハWに対する所定の洗浄処理が行われる。
って一括して把持された50枚のウェハWは,ウェハチ
ャック14の下降に伴いボート60部の保持棒61,6
2,63の保持溝にそれぞれ嵌入される。そして,支持
部51の回動により把持部50a,50bを開脚し,ウ
ェハWの把持状態を開放し,洗浄槽22内にウェハWを
収納する。その後,ウェハチャック14は上昇し洗浄槽
22から上方に退避し,ボート部60上に受け渡された
ウェハWに対する所定の洗浄処理が行われる。
【0026】また,後述するように洗浄槽22における
所定の処理が終了すると,ウェハチャック14の下降に
伴って把持部50a,50bが洗浄槽22内に挿入され
る。そして,支持部51の回動により把持部50a,5
0bが閉脚する。そして,ボート部60の保持棒61,
62,63上に保持された50枚のウェハWを一括して
把持する。その後,ウェハチャック14が上昇し上方に
退避する。それに伴い50枚のウェハWは一括して第1
洗浄槽22から取り出され,次の水洗洗浄槽23に搬入
されていく。
所定の処理が終了すると,ウェハチャック14の下降に
伴って把持部50a,50bが洗浄槽22内に挿入され
る。そして,支持部51の回動により把持部50a,5
0bが閉脚する。そして,ボート部60の保持棒61,
62,63上に保持された50枚のウェハWを一括して
把持する。その後,ウェハチャック14が上昇し上方に
退避する。それに伴い50枚のウェハWは一括して第1
洗浄槽22から取り出され,次の水洗洗浄槽23に搬入
されていく。
【0027】なお,洗浄ユニット40に備えられた搬送
装置11について説明を行ったが,他の洗浄ユニット4
1,42にそれぞれ備えられた搬送装置12,13も同
様な構成を有する。
装置11について説明を行ったが,他の洗浄ユニット4
1,42にそれぞれ備えられた搬送装置12,13も同
様な構成を有する。
【0028】各洗浄ユニット40,41,42は,先に
説明したように3槽一組で構成されており,各洗浄ユニ
ット40,41,42内に配列された3槽の上方空間は
何れも一体的なカバー70によってそれぞれ覆われるよ
うに構成されている。これら各洗浄ユニット40,4
1,42のカバー70は,何れも同様な構成をしている
ので,洗浄ユニット40のカバー70について代表して
説明する。
説明したように3槽一組で構成されており,各洗浄ユニ
ット40,41,42内に配列された3槽の上方空間は
何れも一体的なカバー70によってそれぞれ覆われるよ
うに構成されている。これら各洗浄ユニット40,4
1,42のカバー70は,何れも同様な構成をしている
ので,洗浄ユニット40のカバー70について代表して
説明する。
【0029】図3は洗浄ユニット40の概略的な断面図
であり,洗浄槽22の位置において切断した状態を示し
ている。図4は洗浄ユニット40全体の概略的な正面図
である。この図3に示すように,洗浄ユニット40に配
列された洗浄槽22はウェハWを収納するのに充分な大
きさを有する箱形の内槽71と外槽72から構成されて
いる。内槽71の上面は開口しており,ウェハチャック
14により把持されたウェハWがこの上面の開口部を介
して内槽71の内部に挿入される。外槽72は,内槽7
1の上端からオーバーフローした洗浄液を受けとめるよ
うに,内槽71の開口部を取り囲んで装着されている。
であり,洗浄槽22の位置において切断した状態を示し
ている。図4は洗浄ユニット40全体の概略的な正面図
である。この図3に示すように,洗浄ユニット40に配
列された洗浄槽22はウェハWを収納するのに充分な大
きさを有する箱形の内槽71と外槽72から構成されて
いる。内槽71の上面は開口しており,ウェハチャック
14により把持されたウェハWがこの上面の開口部を介
して内槽71の内部に挿入される。外槽72は,内槽7
1の上端からオーバーフローした洗浄液を受けとめるよ
うに,内槽71の開口部を取り囲んで装着されている。
【0030】また,洗浄槽22の上方空間には,洗浄槽
22の上方空間内の雰囲気の拡散を防止する手段とし
て,前記カバー70が設けられている。このカバー70
は,洗浄槽22の上方空間を覆うために,天井板73,
前面板74(図3では右側),後面板75(図3では左
側),左面板76(図4では左側),右面板77(図4
では右側)から構成されている。
22の上方空間内の雰囲気の拡散を防止する手段とし
て,前記カバー70が設けられている。このカバー70
は,洗浄槽22の上方空間を覆うために,天井板73,
前面板74(図3では右側),後面板75(図3では左
側),左面板76(図4では左側),右面板77(図4
では右側)から構成されている。
【0031】天井板73は,通気性を有しない材料によ
り構成されており,前記洗浄システム1の天井部に設け
られたFFU43からの下向きの清浄な空気流78が洗
浄槽22に直接流下しないように,洗浄システム1の天
井部に対して平行に配置されている。また,天井板73
は,パンテング板を使用して風量調整等をしても良い。
り構成されており,前記洗浄システム1の天井部に設け
られたFFU43からの下向きの清浄な空気流78が洗
浄槽22に直接流下しないように,洗浄システム1の天
井部に対して平行に配置されている。また,天井板73
は,パンテング板を使用して風量調整等をしても良い。
【0032】前面板74は,図5で示すように,上部前
面板80と下部前面板81から構成されており,上部前
面板80と下部前面板81の間には操作用開口82が形
成されている。この操作用開口82は,洗浄ユニット4
0に配列された3槽の前方にそれぞれ対応して配置され
た矩形の開口部83と,この開口部80の上部をつなぐ
ように形成された開口部84からなる。即ち,この開口
部83を利用してウェハチャック14が図3中の矢印8
5に示すように上下に移動することにより,前記搬送装
置11が洗浄ユニット40内に配列された3槽にウェハ
Wをそれぞれ搬入出するようになっている。また,開口
部84を利用してウェハチャック14が図3中の矢印8
6に示すように左右に移動することにより,搬送装置1
1が洗浄ユニット40内に配列された3槽にウェハWを
それぞれ移送するようになっている。
面板80と下部前面板81から構成されており,上部前
面板80と下部前面板81の間には操作用開口82が形
成されている。この操作用開口82は,洗浄ユニット4
0に配列された3槽の前方にそれぞれ対応して配置され
た矩形の開口部83と,この開口部80の上部をつなぐ
ように形成された開口部84からなる。即ち,この開口
部83を利用してウェハチャック14が図3中の矢印8
5に示すように上下に移動することにより,前記搬送装
置11が洗浄ユニット40内に配列された3槽にウェハ
Wをそれぞれ搬入出するようになっている。また,開口
部84を利用してウェハチャック14が図3中の矢印8
6に示すように左右に移動することにより,搬送装置1
1が洗浄ユニット40内に配列された3槽にウェハWを
それぞれ移送するようになっている。
【0033】また,図3で示すように,上部前面板80
の前方には,上部前面板80と所定の距離を置いて平行
に配置されたノズル板90が,洗浄システム1の天井部
から垂れ下がるようにして設けられている。このノズル
板90は洗浄ユニット40の左右両端まで延びており,
上部前面板80とノズル板90の間には,洗浄ユニット
40全体にわたって気流経路91が形成されている。こ
れによりFFU43から供給された下向きの清浄な空気
流78は天井板73の上面に沿って流れながら集めら
れ,こうして集められた空気流78は合流して勢いが高
められ,気流経路91内で気流92として形成される。
このように空気流78が合流して形成された気流92
は,相当の勢いを有することになりそのまま前面板74
に沿って鉛直下向きに流れていき,カバー70内の雰囲
気と操作用開口83を遮断するようになっている。こう
して操作用開口82を気流92が塞ぐような格好にな
り,カバー70内の雰囲気が操作用開口82を介してカ
バー70の外部へ漏れ出ないように構成されている。
の前方には,上部前面板80と所定の距離を置いて平行
に配置されたノズル板90が,洗浄システム1の天井部
から垂れ下がるようにして設けられている。このノズル
板90は洗浄ユニット40の左右両端まで延びており,
上部前面板80とノズル板90の間には,洗浄ユニット
40全体にわたって気流経路91が形成されている。こ
れによりFFU43から供給された下向きの清浄な空気
流78は天井板73の上面に沿って流れながら集めら
れ,こうして集められた空気流78は合流して勢いが高
められ,気流経路91内で気流92として形成される。
このように空気流78が合流して形成された気流92
は,相当の勢いを有することになりそのまま前面板74
に沿って鉛直下向きに流れていき,カバー70内の雰囲
気と操作用開口83を遮断するようになっている。こう
して操作用開口82を気流92が塞ぐような格好にな
り,カバー70内の雰囲気が操作用開口82を介してカ
バー70の外部へ漏れ出ないように構成されている。
【0034】また,カバー70の後面板75には,図4
で示すように,カバー70内の雰囲気を洗浄ユニット4
0に配列された3槽の上方空間から排気できるように,
排気口100,101が設けられている。これら排気口
100,101は,カバー70の後面板75のなるべく
上方に配置することが好ましく,図示の例では,洗浄ユ
ニット40に配列された3槽にそれぞれ対応して上段に
配置された3箇所の排気口100と,洗浄槽22に対応
して中段に配置された1箇所の排気口101によって構
成されている。また,図3に示すように,洗浄ユニット
40内の後部側壁102の上方には強制排気管103が
配置されている。そして,この強制排気管103の先に
接続されている図示しない強制排気装置が稼働すること
により,各排気口100,101を介して強制排気管1
03に引き込まれたカバー70内の雰囲気が,洗浄シス
テム1外部へ強制的に排気されるようになっている。
で示すように,カバー70内の雰囲気を洗浄ユニット4
0に配列された3槽の上方空間から排気できるように,
排気口100,101が設けられている。これら排気口
100,101は,カバー70の後面板75のなるべく
上方に配置することが好ましく,図示の例では,洗浄ユ
ニット40に配列された3槽にそれぞれ対応して上段に
配置された3箇所の排気口100と,洗浄槽22に対応
して中段に配置された1箇所の排気口101によって構
成されている。また,図3に示すように,洗浄ユニット
40内の後部側壁102の上方には強制排気管103が
配置されている。そして,この強制排気管103の先に
接続されている図示しない強制排気装置が稼働すること
により,各排気口100,101を介して強制排気管1
03に引き込まれたカバー70内の雰囲気が,洗浄シス
テム1外部へ強制的に排気されるようになっている。
【0035】また,図5で示すように,カバー70の左
面板76(図5では左側)と右面板77(図5では右
側)は,いずれも図示しない駆動装置を備えた開閉自在
なシャッタとして構成されている。図5において実線で
示した左面板76は,図示しない駆動装置の稼働によっ
て下降させられた状態を示している。このように左面板
76が下降させられた場合は,搬送装置11によって,
ローダ6と洗浄ユニット40の間をウェハWが自在に搬
入出される状態となる。一方,図示しない駆動装置の稼
働によって左面板76が上昇させられた場合には,左面
板76は図5中の一点鎖線左面板76’で示される位置
に移動し,左面板76はカバー70の左側面を塞ぐよう
になっている。同様に,図5において実線で示した右面
板77は,図示しない駆動装置の稼働によって下降させ
られた状態を示している。このように右面板77が下降
させられた場合は,洗浄ユニット40と洗浄ユニット4
1の間を搬送装置11若しくは搬送装置12によって,
ウェハWが自在に搬入出される状態となる。一方,図示
しない駆動装置の稼働によって右面板77が上昇させら
れた場合は,右面板77は図5中の一点鎖線左面板7
7’で示される位置に移動し,右面板77はカバー70
の右側面を塞ぐようになっている。そして,左面板76
と右面板77が何れも上昇してカバー70の左右側面を
塞いだ場合には,洗浄ユニット40内に配列された3槽
の上方空間はカバー70で密閉されるようになってい
る。
面板76(図5では左側)と右面板77(図5では右
側)は,いずれも図示しない駆動装置を備えた開閉自在
なシャッタとして構成されている。図5において実線で
示した左面板76は,図示しない駆動装置の稼働によっ
て下降させられた状態を示している。このように左面板
76が下降させられた場合は,搬送装置11によって,
ローダ6と洗浄ユニット40の間をウェハWが自在に搬
入出される状態となる。一方,図示しない駆動装置の稼
働によって左面板76が上昇させられた場合には,左面
板76は図5中の一点鎖線左面板76’で示される位置
に移動し,左面板76はカバー70の左側面を塞ぐよう
になっている。同様に,図5において実線で示した右面
板77は,図示しない駆動装置の稼働によって下降させ
られた状態を示している。このように右面板77が下降
させられた場合は,洗浄ユニット40と洗浄ユニット4
1の間を搬送装置11若しくは搬送装置12によって,
ウェハWが自在に搬入出される状態となる。一方,図示
しない駆動装置の稼働によって右面板77が上昇させら
れた場合は,右面板77は図5中の一点鎖線左面板7
7’で示される位置に移動し,右面板77はカバー70
の右側面を塞ぐようになっている。そして,左面板76
と右面板77が何れも上昇してカバー70の左右側面を
塞いだ場合には,洗浄ユニット40内に配列された3槽
の上方空間はカバー70で密閉されるようになってい
る。
【0036】なお,その他の洗浄ユニット41,42の
何れも洗浄ユニット40と同様のカバー70を備えた構
成になっている。
何れも洗浄ユニット40と同様のカバー70を備えた構
成になっている。
【0037】次に,このように構成された洗浄システム
1におけるウェハWの処理工程を説明する。
1におけるウェハWの処理工程を説明する。
【0038】まず,図示しない搬送ロボットが未だ洗浄
されていないウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャ
リアCを搬入部2の載置部5に載置する。そして,この
載置部5に載置されたキャリアCを移送装置7によって
隣接するローダ6へ移送する。ローダ6では,例えばキ
ャリアC二個分の50枚のウェハWをキャリアCから取
り出し,更にオリフラ合わせした状態で50枚のウェハ
Wを整列待機させる。
されていないウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャ
リアCを搬入部2の載置部5に載置する。そして,この
載置部5に載置されたキャリアCを移送装置7によって
隣接するローダ6へ移送する。ローダ6では,例えばキ
ャリアC二個分の50枚のウェハWをキャリアCから取
り出し,更にオリフラ合わせした状態で50枚のウェハ
Wを整列待機させる。
【0039】続いて,既にチャック洗浄・乾燥槽21に
おいて洗浄および乾燥処理された搬送装置11のウェハ
チャック14が,ローダ6に整列している待機状態のウ
ェハWの上方に移動し,その整列されたウェハWをウェ
ハチャック14により50枚単位で一括して把持する。
そして,それらウェハWを洗浄ユニット40,41,4
2に順次搬送する。こうして,ウェハW表面に付着して
いる有機汚染物,パーティクル等の不純物質を除去する
ための洗浄を行う。
おいて洗浄および乾燥処理された搬送装置11のウェハ
チャック14が,ローダ6に整列している待機状態のウ
ェハWの上方に移動し,その整列されたウェハWをウェ
ハチャック14により50枚単位で一括して把持する。
そして,それらウェハWを洗浄ユニット40,41,4
2に順次搬送する。こうして,ウェハW表面に付着して
いる有機汚染物,パーティクル等の不純物質を除去する
ための洗浄を行う。
【0040】ここで,代表して洗浄ユニット40内での
洗浄処理を説明する。先ず,洗浄ユニット40内にウェ
ハWが搬入される前では,まだ左面板76と右面板77
の両方が上昇し,カバー70の左右側面は何れも閉じら
れ,図5で説明したように,洗浄ユニット40内の上方
空間はカバー70によって密閉された状態になってい
る。
洗浄処理を説明する。先ず,洗浄ユニット40内にウェ
ハWが搬入される前では,まだ左面板76と右面板77
の両方が上昇し,カバー70の左右側面は何れも閉じら
れ,図5で説明したように,洗浄ユニット40内の上方
空間はカバー70によって密閉された状態になってい
る。
【0041】洗浄ユニット40内でウェハWを洗浄処理
をするために,先ず,図示しない駆動装置の稼働によっ
て,今まで閉じられていた左面板76が下降させられ
て,カバー70の左側面が開いた状態になる。そして,
ローダ6に待機している50枚のウェハWを,図2で説
明した搬送装置11のウェハチャック14が把持し,搬
送装置11により50枚のウェハWは洗浄ユニット40
内に搬入される。その後,左側板76は上昇しカバー7
0の左側面は再び閉じた状態になる。こうして洗浄ユニ
ット40の上方空間内は,カバー70で再び密閉され
る。
をするために,先ず,図示しない駆動装置の稼働によっ
て,今まで閉じられていた左面板76が下降させられ
て,カバー70の左側面が開いた状態になる。そして,
ローダ6に待機している50枚のウェハWを,図2で説
明した搬送装置11のウェハチャック14が把持し,搬
送装置11により50枚のウェハWは洗浄ユニット40
内に搬入される。その後,左側板76は上昇しカバー7
0の左側面は再び閉じた状態になる。こうして洗浄ユニ
ット40の上方空間内は,カバー70で再び密閉され
る。
【0042】こうして洗浄ユニット40内に搬入された
50枚のウェハWは,一括して洗浄槽22内に収納され
る。そして,50枚のウェハWを内槽71内のボート6
0部上に整列した状態で受け渡した後,ウェハチャック
14はウェハWの把持状態を開放し,更に,ウェハチャ
ック14は洗浄槽22の上方に退避する。こうして洗浄
槽22に収納された後,所定の洗浄液を用いて洗浄処理
が施されることになる。そして,所定の時間が経過し洗
浄処理が終了すると,搬送装置11のウェハチャック1
4が洗浄槽22の内槽71内に下降し,ボート部60上
に保持された50枚のウェハWを一括して把持して上昇
する。そして,上昇後はまだウェハ及びウェハ把持部の
表面に多量の洗浄液の水滴が付着しているので,洗浄槽
22の上方空間で例えば5秒間ほど待機して,ウェハ及
びウァハ把持部の表面から洗浄液の水滴を垂らし落と
す。こうして5秒間ほど待機した後,ウェハWは搬送装
置11により次の洗浄槽23に収納され,純水による水
洗洗浄が施される。
50枚のウェハWは,一括して洗浄槽22内に収納され
る。そして,50枚のウェハWを内槽71内のボート6
0部上に整列した状態で受け渡した後,ウェハチャック
14はウェハWの把持状態を開放し,更に,ウェハチャ
ック14は洗浄槽22の上方に退避する。こうして洗浄
槽22に収納された後,所定の洗浄液を用いて洗浄処理
が施されることになる。そして,所定の時間が経過し洗
浄処理が終了すると,搬送装置11のウェハチャック1
4が洗浄槽22の内槽71内に下降し,ボート部60上
に保持された50枚のウェハWを一括して把持して上昇
する。そして,上昇後はまだウェハ及びウェハ把持部の
表面に多量の洗浄液の水滴が付着しているので,洗浄槽
22の上方空間で例えば5秒間ほど待機して,ウェハ及
びウァハ把持部の表面から洗浄液の水滴を垂らし落と
す。こうして5秒間ほど待機した後,ウェハWは搬送装
置11により次の洗浄槽23に収納され,純水による水
洗洗浄が施される。
【0043】ここで,洗浄槽22で洗浄処理を施す場合
に,加熱した洗浄液からは洗浄液雰囲気の上昇気流が発
生する。また,前述した洗浄槽22での洗浄処理終了後
に,ウェハWが洗浄槽22の上方空間で待機している際
には,ウェハW表面等からは多量の洗浄液雰囲気が発生
する。しかしながら,洗浄ユニット40の上方空間は,
カバー70によって密閉されたおり,且つ,図3で説明
したFFU43から供給された空気流78によって形成
された気流92がカバー70に形成された操作用開口8
0を塞いでいるので,カバー70内の洗浄液雰囲気が外
部に漏れ出る心配が無い。またカバー70内に溜まった
洗浄液雰囲気は,排気口100,101を介して強制排
気管103内に引き込まれていき,図示しない強制排気
装置によって排気されているので,不要な洗浄液雰囲気
がカバー70内に溜まるといったことも無い。
に,加熱した洗浄液からは洗浄液雰囲気の上昇気流が発
生する。また,前述した洗浄槽22での洗浄処理終了後
に,ウェハWが洗浄槽22の上方空間で待機している際
には,ウェハW表面等からは多量の洗浄液雰囲気が発生
する。しかしながら,洗浄ユニット40の上方空間は,
カバー70によって密閉されたおり,且つ,図3で説明
したFFU43から供給された空気流78によって形成
された気流92がカバー70に形成された操作用開口8
0を塞いでいるので,カバー70内の洗浄液雰囲気が外
部に漏れ出る心配が無い。またカバー70内に溜まった
洗浄液雰囲気は,排気口100,101を介して強制排
気管103内に引き込まれていき,図示しない強制排気
装置によって排気されているので,不要な洗浄液雰囲気
がカバー70内に溜まるといったことも無い。
【0044】こうして,洗浄ユニット40内での一連の
洗浄処理が終了すると,今度は洗浄ユニット40からウ
ェハWが搬出されることになる。先ず,図示しない駆動
装置の稼働によって,右面板77が下降させられ,カバ
ー70の右側面が開いた状態になる。すると,搬送装置
12が洗浄ユニット40内に移動し洗浄槽23内から5
0枚のウェハWを取り出し,搬送装置12は50枚のウ
ェハWを次の洗浄ユニット41へ搬送する。その後,右
面板77は上昇し,カバー70の右側面は再び閉じた状
態になる。そして,以後各洗浄ユニット槽41,42に
おいても同様の洗浄処理が順次行われていく。最後にウ
ェハWは乾燥槽30において乾燥され,搬出部4を介し
てキャリアC単位で装置外に搬出される。
洗浄処理が終了すると,今度は洗浄ユニット40からウ
ェハWが搬出されることになる。先ず,図示しない駆動
装置の稼働によって,右面板77が下降させられ,カバ
ー70の右側面が開いた状態になる。すると,搬送装置
12が洗浄ユニット40内に移動し洗浄槽23内から5
0枚のウェハWを取り出し,搬送装置12は50枚のウ
ェハWを次の洗浄ユニット41へ搬送する。その後,右
面板77は上昇し,カバー70の右側面は再び閉じた状
態になる。そして,以後各洗浄ユニット槽41,42に
おいても同様の洗浄処理が順次行われていく。最後にウ
ェハWは乾燥槽30において乾燥され,搬出部4を介し
てキャリアC単位で装置外に搬出される。
【0045】かくして,この実施の形態の洗浄システム
1によれば,洗浄ユニット40内の上方空間を搬送装置
11の操作用開口82と排気口100,101を備えた
カバー70で覆い,カバー70内の雰囲気が漏れ出ない
ように操作用開口82に気流92を設け,排気口10
0,101を介してカバー70内の雰囲気を排気するこ
とにより,洗浄処理中に発生する洗浄液雰囲気の漏出を
効果的に抑え,清浄度が高い雰囲気を実現させることが
できる。その結果,高い清浄度が必要な半導体デバイス
の微細化が可能となり,半導体デバイスの製造における
生産性を向上することができる。なお,洗浄ユニット4
0について主たる説明を行ったが,本発明は,例えば他
の洗浄処理等を行う洗浄ユニット41,42にも同様に
適用でき,更に,その他の各種洗浄液を用いて処理を行
う方法や装置に適用することが可能である。
1によれば,洗浄ユニット40内の上方空間を搬送装置
11の操作用開口82と排気口100,101を備えた
カバー70で覆い,カバー70内の雰囲気が漏れ出ない
ように操作用開口82に気流92を設け,排気口10
0,101を介してカバー70内の雰囲気を排気するこ
とにより,洗浄処理中に発生する洗浄液雰囲気の漏出を
効果的に抑え,清浄度が高い雰囲気を実現させることが
できる。その結果,高い清浄度が必要な半導体デバイス
の微細化が可能となり,半導体デバイスの製造における
生産性を向上することができる。なお,洗浄ユニット4
0について主たる説明を行ったが,本発明は,例えば他
の洗浄処理等を行う洗浄ユニット41,42にも同様に
適用でき,更に,その他の各種洗浄液を用いて処理を行
う方法や装置に適用することが可能である。
【0046】
【実施例】次に,本発明の実施例についてコンピュータ
ーを用いてシミュレーションを行った。実施例では,硫
酸(H2SO4):過酸化水素水(H2O2)を9:1の割
合で混合して130℃に加熱したSPM洗浄液に浸漬さ
れたウェハWを搬送装置によって洗浄槽から持ち上げ,
その場合に,洗浄ユニット内の雰囲気がどのようになる
のかをシミュレーションによって調べた。
ーを用いてシミュレーションを行った。実施例では,硫
酸(H2SO4):過酸化水素水(H2O2)を9:1の割
合で混合して130℃に加熱したSPM洗浄液に浸漬さ
れたウェハWを搬送装置によって洗浄槽から持ち上げ,
その場合に,洗浄ユニット内の雰囲気がどのようになる
のかをシミュレーションによって調べた。
【0047】[実施例1]先ず,条件として,FFU流
速=0.4m/sec,供気量=14.2m3/min
とした。排気口の位置は,3槽に対応して上段に3箇
所,SPM洗浄槽に対応して中段に1箇所として,後面
板のなるべく上方に排気口を配置した。各排気口の縦幅
は,上段は60mm,中段は40mmである。FFUの
底部とカバーの天井板の間の距離は80mm,上部前面
板とノズル板との間の距離は100mmとした。洗浄ユ
ニット内の雰囲気は,ウェハチャック洗浄・乾燥槽から
は2m3/min,SPM洗浄槽からは6m3/min,
純水洗浄槽からは6m3/minという排気量で各排気
口を介して外部に排気した。
速=0.4m/sec,供気量=14.2m3/min
とした。排気口の位置は,3槽に対応して上段に3箇
所,SPM洗浄槽に対応して中段に1箇所として,後面
板のなるべく上方に排気口を配置した。各排気口の縦幅
は,上段は60mm,中段は40mmである。FFUの
底部とカバーの天井板の間の距離は80mm,上部前面
板とノズル板との間の距離は100mmとした。洗浄ユ
ニット内の雰囲気は,ウェハチャック洗浄・乾燥槽から
は2m3/min,SPM洗浄槽からは6m3/min,
純水洗浄槽からは6m3/minという排気量で各排気
口を介して外部に排気した。
【0048】また,次の(1)〜(3)の時点について
洗浄ユニット内の雰囲気がどのようになるのかをそれぞ
れシミュレーションした。 (1)最初にFFUによる清浄な空気流が供給されて,
排気口を介して洗浄ユニット内の雰囲気が排気され,ウ
ェハWがSPM洗浄槽に浸漬されている時点。 (2)次に,搬送装置によりウェハWをSPM洗浄槽か
ら持ち上げて,5秒間ほど待機し,洗浄液で濡れている
ウェハW表面等を乾燥させる時点。 (3)最後に,5秒後にウェハW表面が乾燥して洗浄液
雰囲気の発生が無くなった後に,引き続き16秒間ほど
カバー内の雰囲気を排気した時点。
洗浄ユニット内の雰囲気がどのようになるのかをそれぞ
れシミュレーションした。 (1)最初にFFUによる清浄な空気流が供給されて,
排気口を介して洗浄ユニット内の雰囲気が排気され,ウ
ェハWがSPM洗浄槽に浸漬されている時点。 (2)次に,搬送装置によりウェハWをSPM洗浄槽か
ら持ち上げて,5秒間ほど待機し,洗浄液で濡れている
ウェハW表面等を乾燥させる時点。 (3)最後に,5秒後にウェハW表面が乾燥して洗浄液
雰囲気の発生が無くなった後に,引き続き16秒間ほど
カバー内の雰囲気を排気した時点。
【0049】その結果,次のようになった。(1)の時
点では,カバー内の雰囲気では排気口へ流れる空気流の
渦が形成され,ウェハには1.8m/secの清浄な空
気流が供給されると推定された。(2)の時点では,カ
バー内では排気口へ流れる洗浄液雰囲気の渦が形成さ
れ,ウェハ表面から拡散するSO2は,この洗浄液雰囲
気の渦に引き込まれて,カバー外部には拡散しないで排
気されると推定された。(3)の時点では,(2)と同
様に,カバー内の雰囲気には排気口へ流れる洗浄液雰囲
気の渦が形成され,ウェハW表面から拡散するSO
2は,この洗浄液雰囲気の渦に引き込まれカバー外部に
は拡散しないで排気されると推定された。
点では,カバー内の雰囲気では排気口へ流れる空気流の
渦が形成され,ウェハには1.8m/secの清浄な空
気流が供給されると推定された。(2)の時点では,カ
バー内では排気口へ流れる洗浄液雰囲気の渦が形成さ
れ,ウェハ表面から拡散するSO2は,この洗浄液雰囲
気の渦に引き込まれて,カバー外部には拡散しないで排
気されると推定された。(3)の時点では,(2)と同
様に,カバー内の雰囲気には排気口へ流れる洗浄液雰囲
気の渦が形成され,ウェハW表面から拡散するSO
2は,この洗浄液雰囲気の渦に引き込まれカバー外部に
は拡散しないで排気されると推定された。
【0050】[実施例2]次に,排気口の位置は,3槽
に対応して上段に3箇所,中段も3箇所として各排気口
の縦幅を一律に40mmとし,実施例1よりは後面板の
下方に排気口を配置した。その他の諸条件は先の実施例
1と同じにした。この場合に,実施例1と同様に,
(1)〜(3)の各時点において洗浄ユニット内の雰囲
気がどのようになるのかコンピューターでシミュレーシ
ョンした。
に対応して上段に3箇所,中段も3箇所として各排気口
の縦幅を一律に40mmとし,実施例1よりは後面板の
下方に排気口を配置した。その他の諸条件は先の実施例
1と同じにした。この場合に,実施例1と同様に,
(1)〜(3)の各時点において洗浄ユニット内の雰囲
気がどのようになるのかコンピューターでシミュレーシ
ョンした。
【0051】その結果,次のようになった。(1)の時
点では,カバー内の雰囲気では排気口へ流れる空気流の
渦が形成され,ウェハには1.4m/secの清浄な空
気流が供給されると推定された。(2)の時点では,カ
バー内の雰囲気では排気口へ流れる洗浄液雰囲気の渦が
形成され,ウェハ表面から拡散するSO2は,この洗浄
液雰囲気の渦に引き込まれカバー外部には拡散しないで
排気されると推定された。(3)の時点では,同様に,
カバー内の雰囲気には排気口へ流れる洗浄液雰囲気の渦
が形成され,ウェハW表面から拡散するSO2は,この
洗浄液雰囲気の渦に引き込まれカバー外部には拡散しな
いで排気されると推定された。但し,若干だが,ウェハ
チャック洗浄・乾燥槽からカバー内の雰囲気が拡散した
のが認められた。なお,これら実施例1と実施例2を比
較すると,実施例1の方がカバー内の雰囲気を確実に排
気できており,排気口の位置は,後面板のなるべく上方
に配置するのがよいことが分かった。
点では,カバー内の雰囲気では排気口へ流れる空気流の
渦が形成され,ウェハには1.4m/secの清浄な空
気流が供給されると推定された。(2)の時点では,カ
バー内の雰囲気では排気口へ流れる洗浄液雰囲気の渦が
形成され,ウェハ表面から拡散するSO2は,この洗浄
液雰囲気の渦に引き込まれカバー外部には拡散しないで
排気されると推定された。(3)の時点では,同様に,
カバー内の雰囲気には排気口へ流れる洗浄液雰囲気の渦
が形成され,ウェハW表面から拡散するSO2は,この
洗浄液雰囲気の渦に引き込まれカバー外部には拡散しな
いで排気されると推定された。但し,若干だが,ウェハ
チャック洗浄・乾燥槽からカバー内の雰囲気が拡散した
のが認められた。なお,これら実施例1と実施例2を比
較すると,実施例1の方がカバー内の雰囲気を確実に排
気できており,排気口の位置は,後面板のなるべく上方
に配置するのがよいことが分かった。
【0052】[比較例1]また,比較例としてカバーを
設けない場合についてコンピュータを用いてシミュレー
ションを行った。排気は洗浄ユニット内の後面板の方向
から行った。その他の諸条件は先の実施例1と同じにし
た。この場合に,実施例1と同様に,(1)〜(3)の
各時点において洗浄ユニット内の雰囲気がどのようにな
るのかシミュレーションした。
設けない場合についてコンピュータを用いてシミュレー
ションを行った。排気は洗浄ユニット内の後面板の方向
から行った。その他の諸条件は先の実施例1と同じにし
た。この場合に,実施例1と同様に,(1)〜(3)の
各時点において洗浄ユニット内の雰囲気がどのようにな
るのかシミュレーションした。
【0053】その結果,次のようになった。(1)の時
点では,FFUからの清浄な空気流のみが形成されると
推定された。(2)及び(3)の時点では,洗浄ユニッ
ト内では洗浄液雰囲気の漏出が防止できず,ウェハW表
面から拡散するSO2は拡散し続けて,なかなか排気さ
れないと推定された。
点では,FFUからの清浄な空気流のみが形成されると
推定された。(2)及び(3)の時点では,洗浄ユニッ
ト内では洗浄液雰囲気の漏出が防止できず,ウェハW表
面から拡散するSO2は拡散し続けて,なかなか排気さ
れないと推定された。
【0054】[比較例2]また,比較例としてカバーを
設けない場合についてコンピュータを用いてシミュレー
ションを行った。排気は洗浄ユニット内の後面側の方向
から行い,FFUからの供給は行わなかった。その他の
諸条件は先の実施例1と同じにした。この場合に,実施
例1と同様に,(1)〜(3)の各時点において洗浄ユ
ニット内の雰囲気がどのようになるのかシミュレーショ
ンした。
設けない場合についてコンピュータを用いてシミュレー
ションを行った。排気は洗浄ユニット内の後面側の方向
から行い,FFUからの供給は行わなかった。その他の
諸条件は先の実施例1と同じにした。この場合に,実施
例1と同様に,(1)〜(3)の各時点において洗浄ユ
ニット内の雰囲気がどのようになるのかシミュレーショ
ンした。
【0055】その結果,次のようになった。(1)の時
点では,洗浄ユニット内の雰囲気では3m/S程度で流
れて排気される空気流の渦が形成されると推定された。
(2)及び(3)の時点では,洗浄ユニット内では洗浄
液雰囲気の漏出が防止できず,ウェハW表面から拡散す
るSO2は拡散し続けて,なかなか排気されないと推定
された。
点では,洗浄ユニット内の雰囲気では3m/S程度で流
れて排気される空気流の渦が形成されると推定された。
(2)及び(3)の時点では,洗浄ユニット内では洗浄
液雰囲気の漏出が防止できず,ウェハW表面から拡散す
るSO2は拡散し続けて,なかなか排気されないと推定
された。
【0056】[比較例3]また,同様に比較例としてカ
バーを設けない場合についてコンピュータを用いてシミ
ュレーションを行った。条件として,FFU流速=0.
6m/sec,FFU供気量=21.7m3/minに
した。その他の諸条件は先の実施例1と同じにした。こ
の場合に,実施例1と同様に,(1)〜(3)の各時点
において洗浄ユニット内の雰囲気がどのようになるのか
シミュレーションした。
バーを設けない場合についてコンピュータを用いてシミ
ュレーションを行った。条件として,FFU流速=0.
6m/sec,FFU供気量=21.7m3/minに
した。その他の諸条件は先の実施例1と同じにした。こ
の場合に,実施例1と同様に,(1)〜(3)の各時点
において洗浄ユニット内の雰囲気がどのようになるのか
シミュレーションした。
【0057】その結果,次のようになった。(1)の時
点では,FFUからの清浄な空気流のみが形成されると
推定された。(2)及び(3)の時点では,洗浄ユニッ
ト内の雰囲気では洗浄液雰囲気及びウェハ表面から拡散
するSO2は,FFUからの清浄な空気流にのって排気
されると推定された。このように比較例3は本発明の実
施例1,2と同様な結果が得られたが,FFU流速=
0.6m/sec及びFFU供気量=21.7m3/m
inの清浄な空気流を供給するには,FFUに内蔵され
ているフィルターの厚みを増やす等の必要があり,コス
ト的な問題がある。
点では,FFUからの清浄な空気流のみが形成されると
推定された。(2)及び(3)の時点では,洗浄ユニッ
ト内の雰囲気では洗浄液雰囲気及びウェハ表面から拡散
するSO2は,FFUからの清浄な空気流にのって排気
されると推定された。このように比較例3は本発明の実
施例1,2と同様な結果が得られたが,FFU流速=
0.6m/sec及びFFU供気量=21.7m3/m
inの清浄な空気流を供給するには,FFUに内蔵され
ているフィルターの厚みを増やす等の必要があり,コス
ト的な問題がある。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば,洗浄液雰囲気の漏出を
効果的に抑え清浄度が高い洗浄システムを実現すること
より,更なる半導体デバイスの微細化技術が可能とな
る。従って本発明によれば,例えば半導体デバイスの製
造における生産性を向上させることができるようにな
る。
効果的に抑え清浄度が高い洗浄システムを実現すること
より,更なる半導体デバイスの微細化技術が可能とな
る。従って本発明によれば,例えば半導体デバイスの製
造における生産性を向上させることができるようにな
る。
【図1】本発明の実施の形態にかかる洗浄システムの斜
視図である。
視図である。
【図2】搬送装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】洗浄ユニットに配列された洗浄槽の概略的な断
面図である。
面図である。
【図4】洗浄ユニットの概略的な正面図である。
【図5】洗浄ユニットの構成を概略的に示す斜視図であ
る。
る。
W ウェハ 1 洗浄システム 22 洗浄槽 40 洗浄ユニット 43 FFU 70 カバー 73 天井板 74 前面板 75 後面板 76 左面板 77 右面板 80 上部前面板 82 操作用開口 90 ノズル板 92 気流 100 排気口 101 排気口
Claims (7)
- 【請求項1】 被処理体を洗浄するための洗浄液が充填
された洗浄槽と,洗浄槽内への被処理体の搬入及び洗浄
槽内からの被処理体の搬出を行う搬送装置を備えた洗浄
システムにおいて,前記洗浄槽上方の空間を覆うカバー
を設けると共に,該カバー内の雰囲気を排気する排気口
を設け,かつ,該カバーの少なくとも一部に前記被処理
体の搬入出に伴う搬送装置の操作用開口を形成すると共
に,この操作用開口を介して前記カバー内の雰囲気が外
部に漏れ出ないようにするための気流を形成したことを
特徴とする洗浄システム。 - 【請求項2】 前記洗浄槽を複数配列した洗浄ユニット
を構成し,前記カバーによりユニット内の各洗浄槽の上
方空間を一体的に覆う構成としたことを特徴とする請求
項1に記載の洗浄システム。 - 【請求項3】 前記被処理体の搬入出に伴う搬送装置の
操作用開口の上方に,前記カバーの天井板から垂設され
る側面板を配置したことを特徴とする請求項1又は2に
記載の洗浄システム。 - 【請求項4】 前記側面板と平行にノズル板を設けたこ
とを特徴とする請求項3に記載の洗浄システム。 - 【請求項5】 前記カバーの側面の一部を開閉自在なシ
ャッタで構成したことを特徴とする請求項1,2又は3
の何れかに記載の洗浄システム。 - 【請求項6】 前記排気口をカバー側面の上方に配置す
ることを特徴とする請求項1,2,3又は4の何れかに
記載の洗浄システム。 - 【請求項7】 前記気流が,ファインフィルタユニット
を通して供給されることを特徴とする請求項1,2,
3,4,又は5の何れかに記載の洗浄システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249597A JPH10284457A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 洗浄システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249597A JPH10284457A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 洗浄システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10284457A true JPH10284457A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14329007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10249597A Withdrawn JPH10284457A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 洗浄システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10284457A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010182735A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Tokyo Electron Ltd | 処理装置、処理方法、コンピュータプログラムおよび記憶媒体 |
US8545637B2 (en) | 2008-02-27 | 2013-10-01 | Ricoh Company, Ltd. | Cleaning device and cleaning method |
JP2018006549A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社荏原製作所 | 基板処理装置 |
WO2019031590A1 (ja) * | 2017-08-10 | 2019-02-14 | 株式会社荏原製作所 | 基板処理装置 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP10249597A patent/JPH10284457A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8545637B2 (en) | 2008-02-27 | 2013-10-01 | Ricoh Company, Ltd. | Cleaning device and cleaning method |
JP2010182735A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Tokyo Electron Ltd | 処理装置、処理方法、コンピュータプログラムおよび記憶媒体 |
JP2018006549A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社荏原製作所 | 基板処理装置 |
US10688622B2 (en) | 2016-06-30 | 2020-06-23 | Ebara Corporation | Substrate processing apparatus |
WO2019031590A1 (ja) * | 2017-08-10 | 2019-02-14 | 株式会社荏原製作所 | 基板処理装置 |
JP2019036573A (ja) * | 2017-08-10 | 2019-03-07 | 株式会社荏原製作所 | 基板処理装置 |
US11869788B2 (en) | 2017-08-10 | 2024-01-09 | Ebara Corporation | Substrate processing device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |