JP3098547B2 - キャリアストッカ - Google Patents

キャリアストッカ

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JP3098547B2
JP3098547B2 JP41585590A JP41585590A JP3098547B2 JP 3098547 B2 JP3098547 B2 JP 3098547B2 JP 41585590 A JP41585590 A JP 41585590A JP 41585590 A JP41585590 A JP 41585590A JP 3098547 B2 JP3098547 B2 JP 3098547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理体を搭載したキ
ャリアをクリーン雰囲気で保管するキャリアストッカに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造装置を例に挙げれば、
被処理体である半導体ウエハに多数工程の各種処理が行
われ、この各工程に半導体ウエハを搬送するために、複
数枚例えば25枚のウエハを搭載したキャリアが使用さ
れる。そして、各処理の前後に行われるウエハ洗浄又は
CVD,拡散熱処理等では装置内にキャリアストッカが
設けられ、処理前のウエハを搭載した多数のキャリアが
ストッカ内に保管される。このため、一般にこの種のキ
ャリアストッカは多段の棚部を有し、エレベータ機構に
より各段へのキャリアの搬入出が可能となっている。
【0003】この種のキャリアストッカでは、クリーン
な雰囲気にてウエハを保管する必要があり、ウエハ面と
平行な方向にクリーンエアーによるフローが実施されて
いる。フロー方式は2種類あり、一般に、ウエハ面を垂
直にして保管する場合にはダウンフローが実施され、ウ
エハ面を水平にして保管する場合にはサイドフローが実
施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多段構成のキャリア保
管部にてダウンフローを実現する場合、最上段の保管部
から最下段の保管部までダウンフローを通すと、下段に
向かうに従いフローエアが汚染され、各段を均一なクリ
ーン度に保つことができない。一方、ウエハ面を水平に
した場合には各段に対してクリーンエアによるサイドフ
ローが実施され、上述した問題は生じないが、サイドー
フローされたクリーンエアの排気を適切に行わないとゴ
ミの舞い上がりが生じ、クリーン雰囲気が阻害されてし
まう。
【0005】さらに、本発明者等は発塵源となるエレベ
ータ機構の周囲の雰囲気即ちキャリア昇降経路の雰囲気
汚染が、各段の保管部の雰囲気汚染に大きく影響するこ
とに着目した。特に、近年素子の高密度化が進み、わず
かな不純物の付着でも製品歩留まりに影響があり、キャ
リアストッカ内にて高いクリーン度が要求されつつあ
る。
【0006】そこで、本発明の目的とするところは、発
塵源となるエレベータ機構が不可欠な多段構成のキャリ
アストッカにおいても、各段のキャリア保管部を均一な
クリーン度に保つことができる装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の被処理
体を搭載したキャリアを保管する多段の保管部と、各段
の上記保管部に上記キャリアを搬入出するために、上記
キャリアを昇降するエレベータ機構と、を有するキャリ
アストッカにおいて、塵を除去してクリーンエアを上記
被処理対面と平行な方向に沿って送出して第1のダウン
フローを形成する第1のフィルタを、各段の上記保管部
毎に独立して設け、かつ、上記エレベータ機構によるキ
ャリア昇降経路の上部に、塵を除去してクリーンエアを
送出する第2のフィルタを設け、各段の上記保管部のキ
ャリア搬入出口に臨んでクリーンエアによる第2のダウ
ンフローを形成し上記第1のフィルターは、上記第2
のダウンフローの一部を取り込んで、上記第1のダウン
フローを形成することで、各段の上記保管部内の圧力
が、上記キャリア昇降経路の雰囲気圧力よりも陽圧に設
定されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、多段の各段のキャリア保管部にそ
れぞれクリーンエア送出用の第1のフィルタを設け、各
段の保管部毎に独立したクリーンエアの第1のダウン
ローを実現しているので、各段の保管部にて均一なクリ
ーン度が確保される。
【0009】さらに、発塵源となるエレベータ機構によ
るキャリア昇降経路の上部に第2のフィルタを設け、各
段の保管部のキャリア搬入出口に臨んでクリーンエアに
よる第2のダウンフローを実現しているので、エレベー
タ機構で発生した塵等が各段の保管部に飛散することを
防止できる。しかも、第1のフィルターは、第2のダウ
ンフローの一部を取り込んで第1のダウンフローを形成
するので、各段の保管部内の圧力が、上記キャリア昇降
経路の雰囲気圧力よりも陽圧に設定することができる。
これにより、外部エアが各保管部に流入することをより
確実に防止できる。
【0010】請求項2によれば、第1のダウンフローの
風速よりも、第2のダウンフローの風速を速く設定して
いるので、各段の保管部よりも距離の長いキャリア昇降
経路にて乱流を生じずに、第2のダウンフローを層流状
態に確保することが出来る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を半導体ウエハの洗浄装置にお
けるキャリアストッカに適用した一実施例について、図
面を参照して具体的に説明する。
【0012】洗浄装置10は、図2に示すように、大別
してI/Oポート12,搬送ステージ14,キャリアス
トッカ16,移し換えステージ18および洗浄処理部2
0から構成されている。前記I/Oポート12は、被処
理体例えば半導体ウエハを複数枚例えば25枚収容した
搬送用容器としてのキャリア30を、前記洗浄装置10
に搬入出するためのものである。このキャリア30は、
例えば合成樹脂にて成形され、25枚のウエハwを等間
隔にて垂直状態に挿入支持するための溝32を有してい
る(図3参照)。また、ウエハwを収容するキャリア3
0の下端側は切欠部34として切欠かれ、後述する押上
機50によりキャリア30内のウエハwを一括して押し
上げ可能となっている。
【0013】前記搬送ステージ14は、I/Oポート1
2と移し換えステージ18との間で前記キャリア30を
搬送するためのもので、余分なキャリア30は隣接する
キャリアストッカ16に移動される。
【0014】このキャリアストッカ16は、図1に示す
ように多段例えば2段の保管部100,100を有し、
その各搬入出口102に臨んだ昇降経路に沿ってキャリ
ア30を昇降駆動するエレベータ機構120が設けられ
ている。このエレベータ機構120は昇降アーム122
によりキャリア30を支えて昇降経路124に沿って昇
降し、その下限位置にて前記搬送ステージ14との間で
キャリア30の受け渡しが可能であり、その上限及び中
間位置にて上下2段の保管部100,100との間でキ
ャリア30の受け渡しが可能である。なお、エレベータ
機構120の外囲カバー内部を排気して、稼動に伴って
発生するゴミを外部に強制排気するようにしても良い。
【0015】2つの保管部100,100はそれぞれ同
一の構成を有し、天壁104,底壁106及び前記搬入
出口102の背面である側壁108を有する断面コ字状
を成している。各壁104,106,108は連通する
中空部を有し、天壁104の下面にはエア吹出開口10
4aが形成され、この開口104aに臨んで第1のフィ
ルタ110が設けられ、その背面にはファン112が設
けられている。なお、第1のフィルタ110は例えば静
電防止樹脂で形成されたHEPAフィルタが採用され
る。一方、底壁106の第1のフィルタ110と対向す
る位置にはエア吸引開口106aが形成されている。そ
して、ファン112により送風されるエアは第1のフィ
ルタ110によりクリーンエアとされ、前記キャリア3
0内に垂直状態にて平行に配列収納されたウエハwに対
してダウンフロー114が形成される。このエアは底壁
106の吸引開口106aを介して底壁106内に取り
込まれる。そして、ファン112の上流にそのエアを循
環させるために、各壁104〜108内を連通するエア
循環経路116が設けられている。
【0016】この洗浄装置10はクリーンルームに配置
され、従ってキャリアストッカ16もクリーンルーム内
に設置される。そして、このキャリアストッカ16を構
成する筐体16aには、前記エレベータ機構120にお
けるキャリア昇降経路124と上方にて対向する位置に
は、クリーンルームと連通するエアー吹出開口16bが
設けられている。このエアー吹出開口16bに臨んで例
えばHEPAで構成された第2のフィルタ130が設け
られている。この第2のフィルタ130の背面側にはフ
ァン132が設置されている。さらに、キャリアストッ
カ16の床壁16cには、前記エアー吹出開口16bと
対向する位置にエアー吸引開口16dが形成されてい
る。従って、ファン132の回転によりクリーンルーム
から取り込まれたエアーは、第2のフィルタ16bによ
りクリーンエアーとされ、キャリア昇降経路124に沿
ってダウンフロー134が形成されることになる。この
ダウンフロー134は、エアー吸引開口16dを介して
外部に排気される。
【0017】各保管部100,100内にて形成される
ダウンフロー114,114の風速としては、第1のフ
ィルタ100の吹出面から距離100mmの位置にて、好
ましくは0.1 〜1.5 m/sec、さらに好ましくは0.25〜0.
3 m/secとするものがよい。一方、キャリア昇降経路1
24に沿って形成されるダウンフロー134の風速とし
ては、第2のフィルタ130の吹出面からの距離100
mmの位置にて、好ましくは0.2 〜3m/secさらに好まし
くは0.35〜0.4 m/secとするものがよい。ダウンフロー
134の風速がダウンフロー114の風速よりも速くな
っているのは、ダウンフロー134として確保される距
離が長いためであり、この長い距離にわたって乱流を生
じずに層流状態のダウンフロー134を確保する必要が
あるからである。このような各ダウンフロー114,1
34の風速設定は、装置稼動前にキャリアストッカ16
内部にて乱流を生じないような調整を行えることが好ま
しく、特に、この風速設定にあたって各保管部100,
100内の圧力が、その外部の圧力よりも陽圧となるよ
うに設定するものが好ましい。本実施例では各保管部1
00,100内を陽圧に設定するために、例えば天壁1
04に外気と通じるスリット118を設け、このスリッ
ト118からのエアー取り込み流量を調整できる弁例え
ばスロットル弁119を天壁104の中空部内に設けて
いる。このように、外気から若干のエアーを取り入れて
ダウンフロー114を形成することで、各保管部10
0,100内をその外部より陽圧にしている。
【0018】前記洗浄処理部20は、移し換えステージ
18にてキャリア30より洗浄用容器40(図3参照)
に移し換えられたウエハwを洗浄処理するためのもので
ある。この洗浄処理部20は、薬品洗浄槽22aおよび
水洗洗浄槽22bを1組とし、1組または複数組の薬品
/水洗洗浄終了後に、洗浄の最終工程を行うための水洗
ファイナルリンス洗浄槽22cおよび乾燥処理部22d
を有して構成されている。前記薬品洗浄槽22aとして
は、アンモニアまたはフッ酸等の薬品による洗浄が実施
され、水洗洗浄槽22bでは純水を用いて例えばクィッ
ク・ダンプ・リンス(QDR)方式による洗浄が実施さ
れる。洗浄用容器40は、例えばキャリア30と同様に
25枚のウエハwを挿入支持する溝42と、切欠部44
とを有して構成されている。この洗浄用容器40の材質
としては、特に薬品洗浄槽22にて用いられる薬品例え
ばフッ酸等に対する耐蝕性を有することが必要であり、
本実施例では石英にて構成している。
【0019】次に、移し換えステージ18について説明
する。
【0020】図3〜図6に示すように、移し換えステー
ジ18の上方位置に並設して搬入用チャック60および
搬出用チャック70を有している。搬入用チャック60
は、平行に離間して配置された一対のチャック片62,
64を有し、この一対のチャック片62,64の対向す
る面にはそれぞれ前記ウエハwを支持するための溝66
が形成されている(図4参照)。搬出用チャック70も
同様に、それぞれ溝76を有する一対のチャック片7
2,74で構成されている(図6参照)。そして、搬入
用チャック60および搬出用チャック70は、一対のチ
ャック片62,64および72,74の各対向間距離が
可変であり、ウエハwを支持する際にはその距離が縮め
られ、ウエハwを離脱する際にはその距離が広げられ
る。
【0021】前記搬入用チャック60は、キャリア30
に搭載されたウエハwを洗浄用容器40に移し換える時
にのみ用いられ、この搬入用チャック60の一対のチャ
ック片62,64には常に洗浄前のウエハwがチャック
される。一方、搬出用チャック70は、洗浄用容器40
に搭載されたウエハwをキャリア30に移し換える時に
のみ用いられ、搬出用チャック70の一対のチャック片
72,74には常に洗浄処理後のウエハwがチャックさ
れる。
【0022】押上機50は、前記搬入用チャック60お
よび搬出用チャック70と対向する下方位置に、それぞ
れ押上片52および押上片54を有して構成されてい
る。各押上片52,54は、2つの容器の最大収容枚数
である50枚のウエハwを立設支持するための溝52
a,54aをそれぞれ有している。各押上片52,54
は、昇降軸56,58の上端にそれぞれ固着され、昇降
軸56,58の昇降移動に伴って上下動できる。2本の
昇降軸56,58の昇降駆動を1つの駆動源により行う
ことも可能である。押上機50における2つの押上片5
2,54の昇降経路を確保するために、前記移し換えス
テージ18の天板には切欠部18a,18bが形成され
ている(図3参照)。
【0023】本実施例における搬入用チャック60およ
び搬出用チャック70は、水平搬送されることはなく、
この各チャック60,70の直下にキャリア30または
洗浄用容器40が搬送されるように構成されている。こ
のキャリア30または洗浄用容器40の搬送手段につい
ては図示していないが、アーム搬送方式またはベルト搬
送方式等の各種水平搬送機構を採用することができる。
【0024】また、前記移し換えステージ18の前記搬
入用チャック60および搬出用チャック70の上方に
は、例えばHEPAフィルタで構成された第3のフィル
タ80が設けられている。そして、第3のフィルタ80
を介してクリーンエアーを下向き方向に流出させること
で、ウエハwの移し換え位置においてダウンフロー82
を実現している。
【0025】次に、作用について説明する。
【0026】図1に示すI/Oポート12より搬入され
たキャリア30は、搬送ステージ14を介してキャリア
ストッカ16に一旦収容される。
【0027】キャリアーストッカ16へのキャリア30
の格納は、搬送ステージ14上のキャリア30を昇降ア
ーム122によって支持し、昇降アーム122の上昇移
動により、いずれか一方の保管部100の高さ位置まで
上昇させ、昇降アーム122の例えば伸長駆動により、
キャリア30を保管部100上に設定する。
【0028】この保管部100では、上下2段にて独立
してそれぞれダウンフロー114を実施している。すな
わち、ファン112が回転すると、循環経路116内の
エアーが第1のフィルタ110内に取り込まれ、この第
1のフィルタにて塵等が除去され、クリーンエアーとし
て垂直下方に送出される。この第1のフィルタ110か
ら送出されたエアーは、ダウンフロー114となり、キ
ャリア30内部にて垂直状態で立設支持されたウエハw
間を抜けて下方に通り、底壁106に形成したエアー吸
引開口106aに取り込まれることになる。このように
して、保管部100内に設定されたキャリア30の25
枚のウエハwに対して、層流状態でのダウンフロー11
4が連続して形成されるので、保管部100内を所望の
クリーン度に保つことができ、ウエハwへのゴミの付着
を防止することが可能となる。本実施例ではエアー吸引
開口106aより取り込まれたエアーが、循環経路11
6によってファン112の上流に導かれることになる。
そして、ファン112によって再度第1のフィルタ11
0に送出され、クリーンエアーとされてダウンフロー1
14を形成することになる。このように、各保管部10
0内にてエアーを循環させることで、外部からの比較的
汚染度の高いエアーの取り込みを極力少なくでき、第1
のフィルタ110のフィルタ特性以上のクリーン度を保
つことが可能となる。また、このようにクリーン度が高
まるため、第1のフィルタ110の汚染が少なくなり、
第1のフィルタ110の長寿命化を図ることが可能とな
る。このように、上下2段の各保管部100,100に
て、独立したダウンフロー114,114を形成するこ
とにより、各保管部100,100にてそれぞれ均一な
クリーン度を確保することが可能となる。
【0029】各保管部100,100のクリーン度が乱
される原因としては、その各搬入出口102からの外部
エアーの取り込みである。すなわち、この各搬入出口1
02,102は、発塵源であるエレベータ機構120の
キャリア昇降経路124と隣接しているからである。こ
の各搬入出口102,102からの外部エアーの取り込
みを極力少なくするために、本実施例では昇降経路12
4に沿ってダウンフロー134を実現している。すなわ
ち、この昇降経路124の上部には、キャリアストッカ
16の外部雰囲気であるクリーンルームと連通する第2
のフィルタ130が設けられ、その背面側にてファン1
32を回転駆動することで、クリーンルーム内のエアー
を第2のフィルタ132に導き、このフィルタによって
クリーンエアーとされたエアーを鉛直方向下方に向けて
吹き出すことで、昇降経路124に沿ってダウンフロー
134を実現している。従って、各保管部100,10
0の各搬入出口102,102に臨んで、常時ダウンフ
ロー134が形成されるので、たとえエレベータ機構1
20の可動部にて塵等が発生したとしても、この塵等は
ダウンフロー134に沿って下方に流され、エアー吸引
開口16dを介して外部に排気されることになる。この
ように、多段構成のキャリアストッカ16にて発塵源な
るエレベータ機構120が不可欠となるが、各保管部1
00,100の搬入出口102,102に臨んでダウン
フロー134を形成することで、その悪影響を十分に低
減することが可能となる。
【0030】特に、本実施例ではスリット118を介し
て、スロットル弁119により調整された流量の若干の
外部エアーを循環経路116内に取り入れているので、
ダウンフロー114が形成される各保管部100,10
0の圧力を、ダウンフロー134が形成されている外部
の圧力よりも陽圧に設定できる。従って、その圧力関係
から、保管部100内部に外部からのエアーが流入する
ことを防止でき、上下2段の各保管部100,100内
のクリーン度をより一層高めることが可能となる。
【0031】次に、このキャリアストッカ16からは、
予め定められたプログラムに従い2つのキャリア30が
取り出され、搬送ステージ14を介して移し換えステー
ジ18上の搬入位置Aに配置される。この状態を図3の
実線にて示している。図3の実線状態では押上機50の
押上片52はキャリア30の下方にて待機され、搬入用
チャック60は一対のチャック片62,64の対向間距
離を広げた開放状態となっている。この状態から押上機
50を上昇駆動させると、一方の押上片52の上昇過程
において2つキャリア30内の50枚のウエハwと接触
し、その接触後は押上片52と共にキャリア30内の5
0枚のウエハwが図2の鎖線位置まで上昇されることに
なる。そして、押上機50の駆動停止後、搬入用チャッ
ク60の一対のチャック片62,64の対向間距離を狭
めるように閉鎖駆動することで、同図の鎖線に示すよう
に50枚のウエハwを搬入用チャック60にて支持する
ことが可能となる。チャック後は押上機50の下降駆動
を行う。
【0032】次に、ウエハwを搬入用チャック60にて
支持した状態で、空のキャリア30を高速搬送して搬送
ステージ14側に待機させ、空の洗浄用容器40を高速
搬送して移し換えステージ18の搬入位置Aに配置す
る。このキャリア30,洗浄用容器40の入れ替えは、
共に空容器であるので高速搬送ができ、干渉検出センサ
などを設けて容器同士が干渉しない比較的少ない時間差
で容器の入れ替えを実現すれば、よりスループットが向
上する。
【0033】次に、図4に示すように、押上機50にお
ける押上片52を、切欠部18a,44を介して再度上
方に押し上げ、同図の実線で示すように、搬入用チャッ
ク60に支持されたウエハwの下端を押上片52の溝5
2aに挿入する。その後、搬入用チャック60の一対の
チャック片62,64を開放駆動し、さらに押上片52
を下降駆動することで、同図の鎖線に示すように、2つ
の洗浄用容器40内に各25枚のウエハwを移し換える
ことが可能となる。
【0034】25枚ずつのウエハwをそれぞれ搭載した
2つの洗浄用容器40は、図示しない搬送手段を介して
洗浄処理部20に搬入され、洗浄槽の配列順に従って薬
品洗浄,水洗洗浄が行われ、その最終工程として水洗フ
ァイナルリンスおよび乾燥工程を経て1サイクルの洗浄
工程が終了する。そして、洗浄工程の終了したウエハw
を搭載した洗浄用容器40は、再度移し換えステージ1
8に設定され、その搬出位置Bに載置される。この状態
を図5の実線にて示している。すなわち、洗浄の終了し
たウエハwを搭載した洗浄用容器50からキャリア30
への移し換えは、搬出位置Bの上下に対向配置された搬
出用チャック70および押上片54を用いて実施され
る。移し換え動作は前述した搬入位置Aにおける移し換
え動作と同様であり、まず2つの洗浄用容器40に搭載
された50枚のウエハwを押上片54により押し上げ、
上方に待機していた搬出用チャック70の一対のチャッ
ク片72,74の閉鎖駆動により、ウエハwを一端上方
にて支持し、押上片54を下降させる。また、図6に示
すように、2つのキャリア30が搬出用チャック70の
下方位置に配置され、押上片54の上昇移動,一対のチ
ャック片72,74の開放駆動および押上片54の下降
駆動により、同図に示すように2つのキャリア30への
50枚の洗浄済ウエハwの移し換え動作が完了すること
になる。この後は、搬送ステージ14を介してI/Oポ
ート12に搬出され、次工程に移行することになる。
【0035】このように、本実施例によれば、キャリア
ストッカ16内の上下2段の各保管部100,100内
にてこれと隣接して配置された発塵源としてのエレベー
タ機構120の周囲の雰囲気からの悪影響を防止して、
各保管部100,100内にてそれぞれ均一なクリーン
度を確保することができ、しかも、ウエハwの移し替え
ステージ18においても、第3のフィルタ80によりダ
ウンフロー82を形成しているので、ゴミ等の付着によ
るウエハwの処理の歩留り低下を著しく低減することが
可能となる。さらに、本実施例では洗浄前のウエハwの
移し換えは、搬入用チャック60および押上片52を1
組として専用的に用い、一方、洗浄済ウエハwの移し換
えには、搬出用チャック70および押上片54を1組と
して専用的に用いることで、同一のチャックを搬入出に
兼用した場合のようなクロスコンタミネーションを防止
することが可能となる。また、2つの容器分のウエハw
を1度に移し換えているので、ウエハ移し換えの際のス
ループットを向上することができる。さらに、本実施例
装置では、搬入用,搬出用チャック60,70の水平搬
送を行わず、この各チャック60,70が配置されてい
る下方位置に、キャリア30または洗浄用容器40を搬
送するようにしている。搬入用,搬出用チャック60,
70にてウエハwを支持した状態で、これら各チャック
60,70の水平搬送によりキャリア30または洗浄用
容器40の上方位置まで移動させた場合には、チャック
60,70の溝66または76とウエハwとの衝突に伴
うチッピングが生じ、不純物の飛散によるクリーン雰囲
気の汚染と、ウエハwの破損が生じてしまう。これを防
止するためには、チャック60,70をかなり低速にて
水平搬送せざるを得ず、移し換えのためのスループット
が低下してしまう。本実施例では、一旦キャリア30ま
たは洗浄用容器40をチャックの下方位置に設置した後
は、空状態のキャリア30または洗浄用容器40をチャ
ックの下方に搬入するだけでよいので、チッピング等は
一切生じず、空容器であるので高速にて搬送することが
可能となりスループットが向上する。
【0036】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0037】例えば、上記実施例ではキャリアストッカ
16内の保管部100を上下2段構成としたが、3段以
上の保管部100を有するものでもよく、保管部100
内にてウエハwを水平にして保持するキャリアを用いる
場合には、保管部100内にてそのウエハwの面と平行
なサイドフローを実現すればよい。この際、相対向する
側壁の一方のエアー吹出開口に第1のフィルタ110を
設け、その他方の側壁にエアー吸引開口を形成し、吸引
されたエアーを天壁または底壁の中空部を介して第1の
フィルタ110の背面側のファン112に循環させるも
のが好ましい。このようにすれば、サイドフローが保管
部100の外部に流出することを防止でき、キャリアス
トッカ16内にてゴミの舞い上り等の弊害を低減するこ
とが可能となる。
【0038】上記実施例は本発明を半導体ウエハの洗浄
装置に適用した例を示したが、熱処理装置などのキャリ
アストッカにも同様に適用でき、半導体ウエハに限らず
キャリアに搭載されてクリーン雰囲気に格納される各種
被処理体のキャリアストッカにも本発明を同様に適用し
得る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
段の各段のキャリア保管部にて独立したクリーンエアに
よるフローを実現して各段を均一なクリーン度に保ち、
かつ、発塵源であるエレベータ機構によるキャリア昇降
経路と隣接する各段の保管部の搬入出口に臨んで、ダウ
ンフローを実現することで、外部からの各保管部へのゴ
ミ等の混入を防止でき、クリーン度の高いキャリアスト
ッカを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかわる半導体ウエハの洗
浄装置におけるキャリアストッカの概略断面図である。
【図2】実施例に係わる洗浄装置全体の概略平面図であ
る。
【図3】図2に示す装置において、搬送用容器から搬入
用チャックへの洗浄前のウエハの移し換えを説明するた
めの動作説明図である。
【図4】図2に示す装置において、搬入用チャックから
洗浄用容器に洗浄前のウエハを移し換える動作を説明す
る動作説明図である。
【図5】図2の装置において、洗浄用容器から搬出用チ
ャックに洗浄後のウエハを移し換える動作を説明するた
めの動作説明図である。
【図6】図2に示す装置において、搬出用チャックから
搬送用容器へ洗浄後のウエハを移し換える動作を説明す
るための動作説明図である。
【符号の説明】
w ウエハ 10 洗浄装置 30 搬送用容器 100 保管部 102 搬入出口 110 第1のフィルタ 112 ファン 116 エア循環経路 120 エレベータ機構 124 キャリア昇降経路 130 第2のフィルタ 132 ファン 134 ダウンフロー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 F24F 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被処理体を搭載したキャリアを保
    管する多段の保管部と、 各段の上記保管部に上記キャリアを搬入出するために、
    上記キャリアを昇降するエレベータ機構と、 を有するキャリアストッカにおいて、 塵を除去してクリーンエアを上記被処理対面と平行な方
    向に沿って送出して第1のダウンフローを形成する第1
    のフィルタを、各段の上記保管部毎に独立して設け、か
    つ、 上記エレベータ機構によるキャリア昇降経路の上部に、
    塵を除去してクリーンエアを送出する第2のフィルタを
    設け、各段の上記保管部のキャリア搬入出口に臨んでク
    リーンエアによる第2のダウンフローを形成し上記第1のフィルターは、上記第2のダウンフローの一
    部を取り込んで、上記第1のダウンフローを形成するこ
    とで、各段の上記保管部内の圧力が、上記キャリア昇降
    経路の雰囲気圧力よりも陽圧に設定されている ことを特
    徴とするキャリアストッカ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記第1のダウンフローの風速よりも、上記第2のダウ
    ンフローの風速を速く設定した ことを特徴とするキャリ
    アストッカ。
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