JPH06340304A - 筐体の収納棚及び筐体の搬送方法並びに洗浄装置 - Google Patents

筐体の収納棚及び筐体の搬送方法並びに洗浄装置

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JPH06340304A
JPH06340304A JP15615293A JP15615293A JPH06340304A JP H06340304 A JPH06340304 A JP H06340304A JP 15615293 A JP15615293 A JP 15615293A JP 15615293 A JP15615293 A JP 15615293A JP H06340304 A JPH06340304 A JP H06340304A
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JP
Japan
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hollow
flow path
suction
air
shelves
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Application number
JP15615293A
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English (en)
Inventor
Yuji Kamikawa
裕二 上川
Naoki Shindo
尚樹 新藤
Masahiro Somezaki
雅裕 染崎
Toshihiko Nagano
俊彦 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Kyushu Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Kyushu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各棚で均一な下降気流を形成して半導体ウエ
ハ等の被処理体の汚染を確実に防止する筐体の収納棚を
提供する。 【構成】 本筐体の収納棚は、カセットを載置する中空
棚11を水平に複数支持する中空支持体12と、この中
空支持体12に連通する収納室13内に配設され且つ外
部の気体を吸込み中空支持体12内に吹出す送風手段1
4とを備え、中空支持体12内に各中空棚11との隔壁
に形成された吸込み口18及び吹出し口19を介して中
空支持体12内内の第1吸込み流路16及び第1吹出し
流路17と連通する第2吸込み流路20及び第2吹出し
流路21を形成し、更に各吹出し口19の下側縁に下端
を軸に上端を揺動して第2吹出し流路21への張り出し
具合を調整する気流ガイド扉22を設け、この気流ガイ
ド扉22の揺動具合によって第1吹出し流路17内への
気体のガイド量を調整するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筐体の収納棚及び筐体
の搬送方法並びに洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程では半導体装置の機能を
損なわないように半導体ウエハへのパーティクル等の汚
染物質の付着を最大限防止することが重要であり、従来
から半導体ウエハの各処理工程で種々の汚染防止対策が
講じられている。特に洗浄装置は被処理体(例えば半導
体ウエハ)表面のパーティクル、有機汚染物、あるいは
金属不純物などのコンタミネーションを除去する目的で
半導体装置の製造工程において随所で反復して用いられ
ている。特にウェット洗浄装置はパーティクルを効果的
に除去できると共にバッチ処理ができるため重要な洗浄
手段として現在広く普及している。
【0003】このような洗浄装置は、通常、所定枚数の
半導体ウエハをカセット単位でロードするロード機構
と、このロード機構によってロードされたカセットから
半導体ウエハを所定枚数ずつ搬送するウエハ搬送装置及
び空のカセットを搬送するカセット搬送装置と、上記ウ
エハ搬送装置によって搬送された複数の半導体ウエハを
それぞれアルカリ処理、水洗処理及び酸処理などにより
一括して洗浄するように順次配列された複数種の洗浄処
理槽と、各洗浄処理槽によって洗浄された半導体ウエハ
をアンロードするアンロード機構とを備えて構成されて
いる。また、洗浄後の半導体ウエハを系外へ搬出する搬
入部には洗浄後の半導体ウエハを収納したカセット及び
空のカセットを一時的に保管する収納棚が設けられてい
る。
【0004】また、洗浄装置には半導体ウエハ及びカセ
ットを搬送するために種々の駆動機構が設けられてい
る。これらの駆動機構にはパーティクルの発生を抑制す
る対策が講じられているものの、これらの駆動機構から
のパーティクルの発生は皆無とは言えず、そのため、洗
浄装置内の空間には要所要所で清浄な空気を循環させて
半導体ウエハ及びカセットにパーティクル等の汚染物質
が付着しないようにしている。特に半導体ウエハを搬出
する搬出部には収納棚及び筐体の搬送機構が設けられて
おり、この搬送機構により収納棚に洗浄後の半導体ウエ
ハをカセットに収納した状態で一時的に保管するように
してある。そのため、この搬出部では保管された洗浄後
の半導体ウエハをパーティクル等で汚染しないように特
に空気の流れに種々の工夫を凝らして厳格な汚染防止対
策を講じている。例えば、収納棚の各中空棚の下面から
清浄な空気を吹出し、この空気を下方の中空棚の上面か
ら吸込んで清浄な空気を循環させて下降気流を形成し、
この下降気流によって各段の中空棚に収納された半導体
ウエハ及びカセットへのパーティクル等の付着を防止す
るようにしたものがある。そして、各中空棚に吹付ける
下降気流の流量の調整は各中空棚内に導入する際に例え
ばその導入口近傍に配設されたダンパーの開き具合を適
宜調整することによって行なっている。
【0005】また、クリーンルーム内で半導体ウエハを
一時的に保管する収納庫として例えば特開平4−129
244号公報及び特開平4−129245号公報に記載
されたウエーハ保管庫が知られている。これらの公報に
記載されたウエーハ保管庫は、全ての棚における下降気
流を庫内と庫外との差圧を利用して調整し、これによっ
て各棚でのウエーハへの塵埃の付着を均等に防止するよ
うにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
収納棚の場合には、各棚から下方へ吹出す空気流をダン
パーの開き具合を適宜調整することにより調整している
が、このダンパーによる方式では各棚内への空気の吸込
み量を均一に調整することが難しく、従って棚から下降
へ吹出す空気の流量が各棚によってまちまちになり、棚
毎に下降気流の清浄度が異なるという課題があった。
【0007】また、従来の収納棚(ウエーハ保管庫)を
例えば洗浄装置などの閉鎖系内に設置した場合には、送
風機など各種の駆動装置からの発熱によって系内の温度
が徐々に上昇し、この温度上昇によりフィルター等の合
成樹脂製の部品から低分子モノマー等の有機性ガスが発
散して半導体ウエハを汚染するなどという課題があっ
た。
【0008】また、従来の収納棚を用いた従来の洗浄装
置の場合には、上述のように収納棚の設置環境が狭い閉
鎖系であるため上記課題がより顕著に現われるという課
題があった。しかも、このような洗浄装置の収納棚に搬
送装置を用いて半導体ウエハを搬送する方式では、洗浄
装置がクリーンルーム内に設置されている関係上、収納
棚の設置スペースが狭く、狭い設置スペース内で搬送装
置を用いて半導体ウエハを搬送すると下降気流を乱し、
特に下降気流に逆らって半導体ウエハを上段の棚に収納
する場合などには下降気流を妨げ、激しい乱気流を起こ
して周囲からパーティクル等を巻き上げて半導体ウエハ
及びカセットを汚染する虞があるなどという課題があっ
た。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、各棚で均一な下降気流を形成して半導体ウ
エハ等の被処理体の汚染を防止することができる筐体の
収納棚、及び各棚での下降気流の温度上昇及び延いては
その周囲の温度上昇を抑制することができる筐体の収納
棚を提供することを第1の目的としている。
【0010】また、本発明は、半導体ウエハ等の被処理
体搬送する際に気流を乱すことなく半導体ウエハ等の被
処理体を円滑に搬送できる筐体の搬送方法を提供するこ
とを第2の目的としている。
【0011】また、本発明は、特に洗浄後の半導体ウエ
ハ等の被処理体を汚染することなく一時的に保管できる
洗浄装置を提供することを第3の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の筐体の収納棚は、筐体を載置する中空棚を水平に上下
方向で複数支持する中空支持体と、この中空支持体に連
通する収納室内に配設され且つ外部の気体を吸込み上記
中空支持体内に吹出す送風手段とを備え、上記各中空棚
の上面及び下面にそれぞれ複数の吸込み孔及び塵埃を除
去する除塵フィルターを設けると共にその内部に上記吸
込み孔からの気体の流路となる第1吸込み流路と上記除
塵フィルターから吹出す気体の流路となる第1吹出し流
路をそれぞれ形成し、また上記中空支持体内に上記各中
空棚と上記中空支持体との隔壁に形成された吸込み口及
び吹出し口を介して上記第1吸込み流路及び第1吹出し
流路と連通する第2吸込み流路及び第2吹出し流路を形
成し、更に上記第1吹出し流路内への気体のガイド量を
調整する気流調整手段を設けたものである。
【0013】また、本発明の請求項2に記載の筐体の収
納棚は、筐体を載置する中空棚を水平に上下方向で複数
支持する中空支持体と、この中空支持体に連通する収納
室内に配設され且つ外部の気体を吸込み上記中空支持体
内に吹出す送風手段と、この送風手段から吹出された気
体を冷却する冷却手段とを備え、上記各中空棚の上面及
び下面にそれぞれ複数の吸込み孔及び塵埃を除去する除
塵フィルターを設けると共にその内部に上記吸込み孔か
らの気体の流路となる第1吸込み流路と上記除塵フィル
ターから吹出す気体の流路となる第1吹出し流路をそれ
ぞれ形成し、また上記中空支持体内に上記各中空棚と上
記中空支持体との隔壁に形成された吸込み口及び吹出し
口を介して上記第1吸込み流路及び第1吹出し流路と連
通する第2吸込み流路及び第2吹出し流路を形成したも
のである。
【0014】また、本発明の請求項3に記載の筐体の搬
送方法は、下降気流が形成された雰囲気下で、互いに対
向する収納棚の間でこれらの収納棚に筐体を収納するた
めに搬送機構のアームを上下左右に移動させて筐体を搬
送する筐体の搬送方法であって、少なくとも上記アーム
の上昇時には、上記アームを上記下降気流の流速以下の
速度で移動させるようにしたものである。
【0015】また、本発明の請求項4に記載の洗浄装置
は、被処理体を筐体に収納した状態で搬入する搬入部
と、この搬入部から被処理体を取り出して洗浄処理する
洗浄部と、この洗浄部で洗浄された被処理体を上記筐体
に収納した状態で搬出する搬出部とを備え、少なくとも
上記搬出部に上記筐体を収納する収納棚を設け、上記収
納棚は、筐体を載置する中空棚を水平に上下方向で複数
支持する中空支持体と、この中空支持体に連通する収納
室内に配設され且つ外部の気体を吸込み上記中空支持体
内に吹出す送風手段と、この送風手段から吹出された気
体を冷却する冷却手段とを備え、上記各中空棚の上面及
び下面にそれぞれ複数の吸込み孔及び塵埃を除去する除
塵フィルターを設けると共にその内部に上記吸込み孔か
らの気体の流路となる第1吸込み流路と上記除塵フィル
ターから吹出す気体の流路となる第1吹出し流路をそれ
ぞれ形成し、また上記中空支持体内に上記各中空棚と上
記中空支持体との隔壁に形成された吸込み口及び吹出し
口を介して上記第1吸込み流路及び第1吹出し流路と連
通する第2吸込み流路及び第2吹出し流路を形成し、更
に上記第1吹出し流路内への気体のガイド量を調整する
気流調整手段を設けたものである。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、送風
手段を駆動して外部の空気を複数の吸込み孔から各中空
棚で同時に吸込むと、この空気は各中空棚内の第1吸込
み流路、吸込み口及び中空支持体内の第2吸込み流路を
経由して送風手段から吹出され、吹出された空気は中空
支持体内の第2吹出し流路、吹出し口及び中空棚内の第
1吹出し流路を経由して除塵フィルターに達し、この除
塵フィルターから除塵された空気が中空棚の下方の筐体
へ吹出されると共に中空棚上面の吸込み孔から吸込まれ
て空気が循環するが、この際各中空棚からの空気の吹出
し量は各吹出し口の気流調整手段により第1吹出し流路
内への気体のガイド量を適宜調整することにより除塵フ
ィルターからの空気の吹出し量を各中空棚で均一に調整
することができる。
【0017】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、送風手段を駆動して外部の空気を複数の吸込み孔
から各中空棚で同時に吸込むと、この空気は各中空棚内
の第1吸込み流路、吸込み口及び中空支持体内の第2吸
込み流路を経由して送風手段から吹出され、吹出された
空気は中空支持体内の第2吹出し流路、吹出し口及び中
空棚内の第1吹出し流路を経由して除塵フィルターに達
し、この除塵フィルターから除塵された空気が中空棚の
下方の筐体へ吹出されると共に中空棚上面の吸込み孔か
ら吸込まれて空気が循環するが、この際送風手段から吹
出された空気は冷却手段により冷却され、送風手段等の
駆動手段から発熱があっても空気の昇温を抑制すること
ができる。
【0018】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、互いに対向する収納棚の間で搬送機構のアームを
下降気流の雰囲気下で上昇させて筐体を搬送する際に、
アームを下降気流の速度以下で上昇させると、下降気流
の乱れが抑制されて塵埃の巻き上げを抑制し、被処理体
及び筐体の塵埃による汚染を抑制することができる。
【0019】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、洗浄装置の搬入部内へ被処理体を筐体に収納した
状態で被処理体を搬入すると、この搬入部から被処理体
を洗浄部へ取り出して取り出して洗浄し、洗浄部で洗浄
された被処理体は搬出部で筐体に収納され、この筐体は
被処理体と共に搬出部内の収納棚の各中空棚のいずれか
に収納されるが、この際既に筐体の収納棚の送風手段を
駆動しているため、送風手段により外部の空気を複数の
吸込み孔から各中空棚で同時に吸込むと、この空気は各
中空棚内の第1吸込み流路、吸込み口及び中空支持体内
の第2吸込み流路を経由して送風手段から吹出され、吹
出された空気は中空支持体内の第2吹出し流路、吹出し
口及び中空棚内の第1吹出し流路を経由して除塵フィル
ターに達し、この除塵フィルターから除塵された空気が
中空棚の下方の筐体へ吹出されると共に中空棚上面の吸
込み孔から吸込まれて空気が循環するが、この際各中空
棚からの空気の吹出し量は各吹出し口の気流調整手段に
より第1吹出し流路内への気体のガイド量を適宜調整す
ることにより除塵フィルターからの空気の吹出し量を各
中空棚で均一に調整することができ、流量が調整された
空気は冷却手段により冷却され、送風手段等の駆動手段
から発熱があっても空気の昇温を抑制することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、図1〜図8に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。本実施例の筐体の収納棚10は、図
1、図2に示すように、例えば2個の筐体(例えば、カ
セットC)を載置する矩形状の中空棚11と、この中空
棚11を水平に上下方向で複数(本実施例では3段)支
持する中空支持体12と、この中空支持体12に上端で
連通する収納室13内に配設され、上記中空支持体12
内に空気を吹出す送風手段(例えば、送風機)14とを
備え、上記各中空棚11上に収納されたカセットCに対
して清浄な空気を常時吹付けて下降気流を作ってカセッ
トC内に収納された被処理体(例えば、半導体ウエハ
W)及びカセットCへのパーティクル等の塵埃の付着を
防止するように構成されている。
【0021】そして、上記各中空棚11の上面11Aの
カセットCの載置部分には複数の吸込み孔11Bが均等
に分散して形成され、またその下面11Cには図3に示
すように塵埃を除去するカートリッジタイプの除塵フィ
ルター15が設けられている。この除塵フィルター15
は、例えば0.1μmクラスの微粒子を除去できるUL
PAフィルターなどのフィルターによって構成されてい
る。また、この中空棚11の内部には吸込み孔11Aか
らの空気の吹込み流路となる第1吸込み流路16と上記
除塵フィルター15から吹出す空気の吹出し流路となる
第1吹出し流路17がそれぞれ形成され、これら両者1
6、17によって中空棚11内部を二分割している。即
ち、この中空棚11の下面11Cには略L字状に形成さ
れた開口部(図示せず)が形成されている。更にこの開
口部にその形状に即し且つ上記中空棚11よりも薄く形
成された筐体17Aが装着され、この筐体17Aの内部
空間が上記第1吹出し流路17として形成され、この筐
体17Aの下面に矩形状の上記除塵フィルター15が装
着されている。そして、上記中空棚11内の筐体17A
の占有空間を除いた残余の空間で上記第1吸込み流路1
6を形成している。また、この中空棚11の上面11A
にはカセットCの収納位置を決める位置決め部材11D
が一つのカセットCに対して4個ずつ取り付けられてい
る。そして、左右の外側の位置決め部材11D、11D
の間にはそれぞれ半導体ウエハWの存在を確認する光セ
ンサ11Fが取り付けられている。
【0022】一方、上記中空支持体12の内部には図1
に示すように上記各中空棚11との隔壁にそれぞれ矩形
状に形成された吸込み口18及び吹出し口19を介して
第1吸込み流路16及び第1吹出し流路17と連通する
第2吸込み流路20及び第2吹出し流路21がそれぞれ
区画形成されている。そして、上記各吹出し口19の下
側縁には気流調整手段として例えば図4、図5に示すよ
うに下端を軸に上端を揺動して第2吹出し流路21への
張り出し具合を調整する矩形状の気流ガイド扉22を設
け、この気流ガイド扉22の傾斜角度によって上記中空
棚11の第1吹出し流路17内への空気のガイド量を調
整するように構成されている。即ち、この気流ガイド扉
22は、図5に示すように、上記吹出し口19のやや下
方で2個の蝶番22Aによって揺動するように構成され
ている。更に、上記吹出し口19の左右両側縁には上記
第2吹出し流路21側への気流ガイド扉22の張り出し
具合を調整する、扇形に形成された傾斜角調整板22
B、22Bが取り付けられている。そして、これらの傾
斜角調整板22B、22Bには、それぞれの円弧に沿っ
て形成された複数の調整孔22Cと、気流ガイド扉22
の左右両端にそれぞれ形成された調整孔22D、22D
をネジ22Eによって止めることによって所定の張り出
し具合に設定するように構成されている。また、上記吹
出し口19には上下に摺動する開閉扉22Fが取り付け
られ、この開閉扉22Fによって上記気流ガイド扉22
によって導かれた気流の流量を調整できるように構成さ
れている。また、上記吸込み口18にも上記吹出し口1
9と同様の気流ガイド扉23が取り付けられている。
【0023】また、上記中空支持体12の上端部、より
詳しくはその第2吸込み流路20及び第2吹出し流路2
1に亘って延びる冷却手段(例えば、冷却コイル24)
が取り付けられ、この冷却コイル24によって上記送風
機14から吹出された空気を冷却して循環する空気の温
度上昇を抑制するように構成されている。また、上記送
風機14を収納する収納室13の上面には外部の空気を
取込むフィルター付きの空気取込み部25が形成されて
おり、また、その下面には上記中空棚11に取り付けら
れたものと同一種の除塵フィルター(図示せず)が取り
付けられ、上記送風機14からの空気を最上段の中空棚
11に向けて吹出して下降気流を形成するように構成さ
れている。
【0024】次に、動作について説明する。上記筐体の
収納棚10にカセットCを収納している時には、送風機
14を駆動して空気を循環させている。即ち、駆動して
いる送風機14によって外部の空気を各中空棚11上面
11Aの複数の吸込み孔11Bから図2の矢示Aのよう
に同時に吸込むと共に収納室13の空気取込み部25か
ら矢示Bのように吸込むと、この空気は各中空棚11内
の第1吸込み流路16を図2の矢示Cのように流れ、吸
込み口18から吸込まれて中空支持体12内の第2吸込
み流路20を図1の矢示Dのように経由し、送風機14
内に吸込まれる。送風機14に吸込まれた空気はここか
ら吹出されて中空支持体12内の第2吹出し流路へ図1
の矢示Eのように流れ、吹出し口19から中空棚11内
の第1吹出し流路17へ吹出される。その後、この空気
は除塵フィルター15を通過して除塵さた状態で下方へ
吹出され、下方の中空棚11へ到達し、この空気は再度
吸込み孔11Bから吸込まれて同様にして中空棚11及
び中空支持体12内を循環する。そして清浄な空気が上
方の収納室13及び中空棚11からそれぞれの下方の中
空棚11に吹付けられる際に、この清浄な空気によって
各中空棚11に収納されたカセットC及び内部の半導体
ウエハWへの塵埃の付着を防止する。
【0025】上述のようにカセットC及びその内部の半
導体ウエハWに清浄な空気を吹付ける際に、本実施例で
は、上下の各中空棚11に収納されたカセットC及び半
導体ウエハWに対して全て均一な流量で吹付けて各中空
棚11に収納されたカセットC及び内部の半導体ウエハ
Wへの塵埃の付着を均一に防止する。即ち、各吹出し口
19に取り付けられた気流ガイド扉22の第2吹出し流
路21内への張り出し具合を傾斜角調整板22B、22
B及びネジ22Eによって上方のものほど小さくし、下
方へ行くにしたがって徐々に大きくする。これによって
流量の多い上方で空気の取込み口を小さくし、流量が徐
々に少なくなる下方では空気の取込み口を徐々に大きく
して各中空棚11内への吹出し流量を均一にする。ま
た、この際開閉扉22Fの調整によって更に流量を均一
に調整することができる。
【0026】また、上述のように中空棚11及び中空支
持体12を循環する空気は、送風機14により吹出され
た後必ず冷却コイル24によって冷却される。従って、
空気が中空棚11及び中空支持体12を循環している間
に送風機14で発生する熱などによって昇温しても、そ
の熱を冷却コイル24によって吸熱して空気を所定温度
以上に昇温することがなく、ある一定温度の下降気流を
形成することができる。そのため、収納棚10及びその
周囲で合成樹脂製の部品が使用されていても、その部品
が所定温度以上に昇温することがなく、かかる部品から
の微量の有機性ガスの発生を防止し、延いては半導体ウ
エハWへの有機性ガスの付着を防止して歩留りの低下を
防止することができる。
【0027】以上説明したように本実施例の筐体の収納
棚10によれば、気流ガイド扉22を第2吹出し流路2
1へ張り出し、この流路21を流れる気流から空気を切
り取り、切り取った気流を第1吹出し流路17内へガイ
ドすると共に、この気流ガイド扉22の傾斜角度を簡単
に調整できるようにしたため、従来のように各中空棚か
らなるダクト内に流れ込んだ空気の流量を調整する場合
と比較して第1吹出し流路17へ流れ込む流量の調整が
簡単であり、これによって各除塵フィルター15からの
空気の吹出し量を簡単に調整することができ、いずれの
中空棚11へも均一な流量で空気を吹付けることがで
き、収納棚10内に収納された全ての半導体ウエハW及
びカセットCへの塵埃の付着を均等に防止してこれらの
汚染を確実に防止することができる。更に、冷却コイル
24によって送風機14から吹出された空気を冷却する
ようにしたため、3段の中空棚11の各中空棚11間の
下降気流の温度の上昇及びその周囲の空気の温度の上昇
を抑制し、不用意な有機ガスの発生を防止し、延いては
半導体ウエハW及びカセットCへの有機ガスの付着を確
実に防止することができる。
【0028】次に、本実施例の洗浄装置について説明す
る。本実施例の洗浄装置50は、図6に示すように、半
導体ウエハWをカセットCに収納した状態で搬入する搬
入部51と、この搬入部51から半導体ウエハWを取り
出して洗浄処理する洗浄部52と、この洗浄部52で洗
浄された半導体ウエハWをカセットCに収納した状態で
搬出する搬出部53とを備えて構成されている。そし
て、上記洗浄部52の上方には上記搬入部51から上記
搬出部53に亘って空になったカセットCを搬送するカ
セット搬送部54が配設されている。また、上記搬出部
53には空のカセットC及び半導体ウエハWを収納した
カセットCを収納する筐体の収納棚10が設けられてい
る。この収納棚10は、上述したものと同一に構成され
ているため、その構成の説明は省略する。
【0029】上記搬入部51は、搬入口51Aから搬入
された半導体ウエハWをカセットリフタ部51Bにより
カセット単位で受け取った後、ローダ部51Cでカセッ
トCから半導体ウエハを取り出す一方、空のカセットC
をカセットローダ部51Dにより上記カセット搬送部5
4へ引き渡すように構成されている。上記洗浄部52
は、例えば、半導体ウエハを薬液処理して半導体ウエハ
表面の有機汚染物、金属不純物あるいはパーティクル等
の不要物質を除去した後、水洗処理し、更に乾燥処理し
て上記搬出部53へ半導体ウエハを引き渡すように構成
されている。また、上記カセット搬送部54は、カセッ
トCを例えば2個ずつ載せた状態で搬送し、搬送する間
に上面の空気吸込み口54Aから清浄な空気を吸引して
カセットCに吹付けてカセットCへの塵埃の付着を防止
すると共に静電気の帯電を防止して塵埃からの汚染を確
実になくすように構成されている。また、空気吸込み口
54Aから吸引した空気は側面に設けられた排気ダクト
54Bから外部へ排気するように構成されている。ま
た、上記搬出部53は、搬送されて来たカセットCをカ
セット搬送部54からカセットローダ部53Aで受け取
り、カセットリフタ部53Bにより下方のアンローダ部
53Cへ搬送し、ここで洗浄部52から取出した半導体
ウエハをカセットC内に収納した後、カセットリフタ部
53Bによりカセット単位で半導体ウエハを一時的に保
管部53Dへ保管し、その後搬出口53Eから半導体ウ
エハをカセット単位で適宜搬出するように構成されてい
る。
【0030】そして、上記搬出部53の保管部53Dと
しては上述した筐体の収納棚10が図7に示すよう中空
棚11を向かい合わせて配設されており、また、カセッ
トリフタ部53Bとしては図8に示すカセットリフタ6
0が用いられている。このカセットリフタ60は、図8
(a)に示すように、2個のカセットCを吊持するアー
ム61、61と、これら両者61、61を矢示方向(F
方向)で拡縮駆動するアーム駆動機構62と、このアー
ム駆動機構62を上下方向(Z方向)で駆動するボール
ネジなどから構成された昇降機構63と、この昇降機構
63を左右方向(X方向)で駆動するように連結したボ
ールネジなどから構成された水平駆動機構64とを備え
て構成されている。また、上記昇降機構63の背面には
昇降機構63の左右の駆動に追随する排気ダクト65が
連結され、この排気ダクト65を介して図示しない排気
装置により常時内部で発生するパーティクル等の塵埃を
除去するように構成されている。また、上記水平駆動機
構64にも排気ダクト66が連結され、この排気ダクト
66を介して図示しない排気装置により常時内部で発生
するパーティクル等の塵埃を除去するように構成されて
いる。上記排気ダクト65は、図4(b)に示すように
ガイド部材65A内に収納され、水平駆動機構64によ
ってX方向へ移動する昇降機構63に追随するように構
成されている。尚、上記搬入部51にも同様のカセット
リフタが配設されている。
【0031】そして、このカセットリフタ60は、図7
で示す収納棚10、10の背面に配設され、そのアーム
61、61が対向する収納棚10、10間で上下動する
と共に左右方向に移動して中空棚11上に2個のカセッ
トCを載置するように構成されている。また、両収納棚
10、10間に形成された隙間の上方には図7に示すよ
うに各収納棚10、10の収納室13、13の除塵フィ
ルター15の高さに合わせた除塵フィルター26が取り
付けられ、この除塵フィルター26により図示しない送
風機から送風された空気を下方へ例えば400mm/秒の
流速で吹出すように構成されている。従って、保管部5
3Dは図7に矢示のように常に空気の下降気流を形成し
て半導体ウエハW及びこれを収納するカセットCに対し
て塵埃が付着しないように構成されている。
【0032】次に、本実施例の洗浄装置50の動作につ
いて説明する。例えばまず、25枚単位でカセットCに
収納された半導体ウエハWを搬入口51Aから搬入部5
1内へ供給すると、図示しないカセットリフタが駆動し
て供給されたカセットCを2個単位でローダ部51Cへ
移載する。ローダ部51Cでは2個のカセットCが供給
されると、ローダ部51Cで2個のカセットC内の半導
体ウエハのオリエンテーションフラットを一方向に揃え
て50枚の半導体ウエハWを位置決めした後、洗浄部5
2へ半導体ウエハWを引き渡し、この洗浄部52内で所
定の洗浄処理を行なう。
【0033】一方、カセットリフタ部51Bでは空にな
った2個のカセットCを持ち上げてカセットローダ部5
1Dへ引き渡すと、カセットローダ部51Dではこれら
のカセットCをカセット搬送部54へ引き渡す。カセッ
ト搬送部54では受け取ったカセットCを塵埃が付着し
ないように搬出部53へ搬送すると、搬出部53のカセ
ットローダ53Aで2個のカセットCをカセット搬送部
54から受け取る。この時カセットリフタ60が駆動し
てカセットローダ53AからカセットCを受け取ってア
ンローダ部53Cへ移載すると、アンローダ部53Cで
は洗浄後の半導体ウエハWを洗浄部52から2個のカセ
ットC内へ収納する。その後、再びカセットリフタ60
のアーム駆動機構62が駆動して2個のカセットCを掴
み、次いで水平駆動機構64が駆動して図7に示す保管
部53Dの下方へアーム61、61を移動させ、アーム
61、61が収納棚10、10間の隙間に達した時点で
水平駆動機構64が停止する。
【0034】引き続いて昇降機構63が駆動し、この隙
間を流れる下降気流の流速(例えば400mm/秒)より
も遅い速度、例えば200mm/秒で下降気流に抗してア
ーム61、61を上昇させ、カセットCを収納すべき中
空棚11に達したら昇降機構63は停止すると共に水平
駆動機構64が駆動して所定の中空棚11へ移動する
と、その位置で停止し、再度昇降機構63が駆動して中
空棚11にカセットCをソフトランディングさせると共
にアーム駆動機構62が駆動してアーム61、61間隔
を広げて2個のカセットCを中空棚11上に載置する。
このようにアーム61、61の昇降速度を下降気流の流
速以下にすることによってアーム61、61が中空棚1
1、11間をピストン駆動することによる下降気流の乱
流を最小限に抑制し、周囲からのパーティクル等の塵埃
の巻き上げを防止して洗浄後の半導体ウエハWの塵埃に
よる汚染を防止することができる。収納棚10にカセッ
トCを収納した後、カセットリフタ60は次の半導体ウ
エハWの収納動作に移り、同様にして所定の順序にした
がって収納棚10内に順次洗浄後の半導体ウエハWを収
納して保管部53Dに半導体ウエハWを一時的に保管す
る。
【0035】また、収納棚10に収納された半導体ウエ
ハWへのパーティクルの付着とアーム61、61の昇降
速度との関係を試験した結果、下降気流(400mm/
秒)より遅い速度(200mm/秒)でアーム61、61
を昇降させた場合は、下降気流の速度より速い速度で昇
降させた場合よりもパーティクルの付着量が格段に低
く、約1/5の付着量に抑制することができた。
【0036】また、洗浄中には収納棚10では上述した
ように送風機14が駆動してカセットC及び内部の半導
体ウエハWに空気を吹付けているため、これらへの塵埃
の付着を防止することができる。しかも、各中空棚11
に吹付ける空気の流量を気流ガイド扉22によって均一
にしているため、カセットC及び内部の半導体ウエハW
への塵埃の付着を均等に防止することができる。また、
この際開閉扉22Fの調整によって更に流量を均一に調
整することができる。上述のように中空棚11及び中空
支持体12を循環する空気を、送風機14により吹出さ
れた直後に冷却コイル24によって冷却するようにして
いるため、空気が中空棚11及び中空支持体12を循環
している間に送風機14で発生する熱などによって加熱
されても、その熱を冷却コイル24によって吸熱して所
定温度以上に昇温することがなく、ある一定温度で空気
を循環させることができる。そのため、収納棚10の近
傍に合成樹脂製の部品が使用されていても、その部品が
所定温度以上に昇温することがなく、かかる部品からの
微量の有機性ガスの発生を防止し、延いては洗浄後の半
導体ウエハWへの有機性ガスの付着を防止して歩留りの
低下を防止することができる。
【0037】また、本実施例の洗浄装置50では、洗浄
後の半導体ウエハWを収納する収納棚10が2台で、中
空棚11が6段あるため、12個のカセットCを収納す
ることができる。従って、洗浄後の半導体ウエハWを一
時的に保管するバッファ機能を持たせることができる。
即ち、中空棚11の少なくとも1段を空きスペースとし
ておき、通常は残りの中空棚11を用いて洗浄装置50
を稼動する。そして、この残りの中空棚11に洗浄後の
半導体ウエハWを収納したカセットC及び空のカセット
Cを載置するスペースとして利用する。このように少な
くとも1段の中空棚11を空きスペースとすることによ
って、万一後工程でトラブルが発生した場合にも、この
空きスペースをバッファとして利用できるため、洗浄装
置50を後工程のトラブルに左右されることなく連続稼
動することができ、洗浄装置50の稼動効率を低下させ
る虞がない。この空きスペースの段数は2箇所以上あれ
ばそれだけトラブルに対する時間を稼ぐことができる
が、高価なクリーンルームでの占有面積も大きくなるた
め、空きスペースの割合は極力最小限に止めることが好
ましい。尚、中空棚11がN段あれば、少なくとも(N
−1)段の中空棚11を稼動スペースとして使用すれば
よいことになる。
【0038】以上説明したように本実施例の洗浄装置5
0によれば、その搬出部53内における収納棚10に気
流ガイド扉22を設けて第1吹出し流路17内への気体
のガイド量を簡単に調整できるようにしたため、各除塵
フィルター15からの空気の吹出し量を簡単に調整で
き、これによっていずれの中空棚11へも均一な流量で
空気を吹付けることができ、収納棚10内に収納された
洗浄後の全ての半導体ウエハW、及びカセットCへの塵
埃の付着を均等に防止してこれらの汚染を確実に防止す
ることができる。また、冷却コイル24によって送風機
14から吹出された空気を冷却するようにしたため、収
納棚10での下降気流の温度の上昇及びその周囲の空気
の温度の上昇を抑制し、不用意な有機性ガスの発生を防
止し、延いては洗浄後の半導体ウエハW、及びカセット
Cへの有機性ガスの付着を確実に防止して歩留りの低下
を防止することができる。
【0039】尚、本発明は、上記実施例に制限されるも
のでなく、収納棚に設ける気流調整手段としての気流ガ
イド扉は中空棚への気体の吹出し口の下側縁に下端を軸
に上端を揺動して中空支持体内への張り出し具合を調整
するできるようにしたものであれば、その取付態様は上
記実施例に制限されず、また、自動的に張り出し具合を
調整できるようにしたものも本発明に包含される。ま
た、本発明に用いられる気流調整手段は、送風手段から
の気流の流路を中空支持体内で均等に分割して送風手段
の下流側にある各中空棚の第1吹出し流路に対してそれ
ぞれ均等に導く仕切板などを設けたものであってもよ
い。また、収納棚に設ける冷却手段は、循環する空気を
冷却できればよく、その取付場所は上記実施例に制限さ
れない。また、循環する気体は空気に制限されず、特定
の製造装置に本発明の収納棚を組み込んで不活性ガスな
どを流す場合も本発明の包含される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明によれば、各棚で均一な下降気流を形成して
半導体ウエハ等の被処理体の汚染を確実に防止する筐体
の収納棚を提供することができる。
【0041】また、本発明の請求項2に記載に発明によ
れば、各棚での下降気流の温度上昇及び延いてはその周
囲の温度上昇を抑制して不用意な有機性ガスの発生を防
止し、延いては半導体ウエハ等の被処理体及びこれを収
納する筐体への有機性ガスの付着を防止する筐体の収納
棚を提供することができる。
【0042】また、本発明の請求項3に記載に発明によ
れば、半導体ウエハ等の被処理体搬送する際に気流を乱
すことなく半導体ウエハ等の被処理体を円滑に搬送でき
る筐体の搬送方法を提供することができる。
【0043】また、本発明の請求項4に記載に発明によ
れば、特に洗浄後の半導体ウエハ等の被処理体を汚染す
ることなく一時的に保管できる洗浄装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筐体の収納棚の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1に示す筐体の収納棚における中空棚を示す
図で、その上面を取り外した状態を示す分解斜視図であ
る。
【図3】図1に示す筐体の収納棚における中空棚を示す
図で、その第2吹出し用流路を一部破断して示す斜視図
である。
【図4】図1に示す筐体の収納棚における中空支持体の
第2吹出し用流路を示す高さ方向の断面図である。
【図5】図4に示す吹出し口を拡大して示す部分斜視図
である。
【図6】本発明の洗浄装置一実施例の全体を示す斜視図
である。
【図7】図6に示す洗浄装置の搬出部に用いられた筐体
の収納棚を示す正面図である。
【図8】図6に示す洗浄装置の搬入部及び搬出部に用い
られた筐体の搬送装置を示す図で、同図(a)は全体を
示す斜視図、同図(b)はその排気管の一部を拡大して
示す部分斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体の収納棚 11 中空棚 11A 上面 11B 吸込み孔 11C 下面 12 中空支持体 13 収納室 14 送風機(送風手段) 15 除塵フィルター 16 第1吸込み流路 17 第1吹出し流路 18 吸込み口 19 吹出し口 20 第2吸込み流路 21 第2吹出し流路 22 気流ガイド扉 24 冷却コイル(冷却手段) 50 洗浄装置 51 搬入部 52 洗浄部 53 搬出部 60 カセットリフタ(搬送機構) 61 アーム
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 T A (72)発明者 染崎 雅裕 佐賀県鳥栖市西新町1375番地41 東京エレ クトロン佐賀株式会社内 (72)発明者 永野 俊彦 佐賀県鳥栖市西新町1375番地41 東京エレ クトロン佐賀株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体を載置する中空棚を水平に上下方向
    で複数支持する中空支持体と、この中空支持体に連通す
    る収納室内に配設され且つ外部の気体を吸込み上記中空
    支持体内に吹出す送風手段とを備え、上記各中空棚の上
    面及び下面にそれぞれ複数の吸込み孔及び塵埃を除去す
    る除塵フィルターを設けると共にその内部に上記吸込み
    孔からの気体の流路となる第1吸込み流路と上記除塵フ
    ィルターから吹出す気体の流路となる第1吹出し流路を
    それぞれ形成し、また上記中空支持体内に上記各中空棚
    との隔壁に形成された吸込み口及び吹出し口を介して上
    記第1吸込み流路及び第1吹出し流路と連通する第2吸
    込み流路及び第2吹出し流路を形成し、更に上記第1吹
    出し流路内への気体のガイド量を調整する気流調整手段
    を設けたことを特徴とする筐体の収納棚。
  2. 【請求項2】 筐体を載置する中空棚を水平に上下方向
    で複数支持する中空支持体と、この中空支持体に連通す
    る収納室内に配設され且つ外部の気体を吸込み上記中空
    支持体内に吹出す送風手段と、この送風手段から吹出さ
    れた気体を冷却する冷却手段とを備え、上記各中空棚の
    上面及び下面にそれぞれ複数の吸込み孔及び塵埃を除去
    する除塵フィルターを設けると共にその内部に上記吸込
    み孔からの気体の流路となる第1吸込み流路と上記除塵
    フィルターから吹出す気体の流路となる第1吹出し流路
    をそれぞれ形成し、また上記中空支持体内に上記各中空
    棚との隔壁に形成された吸込み口及び吹出し口を介して
    上記第1吸込み流路及び第1吹出し流路と連通する第2
    吸込み流路及び第2吹出し流路を形成したことを特徴と
    する筐体の収納棚。
  3. 【請求項3】 下降気流が形成された雰囲気下で、互い
    に対向する収納棚の間でこれらの収納棚に筐体を収納す
    るために搬送機構のアームを上下左右に移動させて筐体
    を搬送する筐体の搬送方法であって、少なくとも上記ア
    ームの上昇時には、上記アームを上記下降気流の流速以
    下の速度で移動させることを特徴とする筐体の搬送方
    法。
  4. 【請求項4】 被処理体を筐体に収納した状態で搬入す
    る搬入部と、この搬入部から被処理体を取り出して洗浄
    処理する洗浄部と、この洗浄部で洗浄された被処理体を
    上記筐体に収納した状態で搬出する搬出部とを備え、少
    なくとも上記搬出部に上記筐体を載置する収納棚を設
    け、上記収納棚は、筐体を載置する中空棚を水平に上下
    方向で複数支持する中空支持体と、この中空支持体に連
    通する収納室内に配設され且つ外部の気体を吸込み上記
    中空支持体内に吹出す送風手段と、この送風手段から吹
    出された気体を冷却する冷却手段とを備え、上記各中空
    棚の上面及び下面にそれぞれ複数の吸込み孔及び塵埃を
    除去する除塵フィルターを設けると共にその内部に上記
    吸込み孔からの気体の流路となる第1吸込み流路と上記
    除塵フィルターから吹出す気体の流路となる第1吹出し
    流路をそれぞれ形成し、また上記中空支持体内に上記各
    中空棚と上記中空支持体との隔壁に形成された吸込み口
    及び吹出し口を介して上記第1吸込み流路及び第1吹出
    し流路と連通する第2吸込み流路及び第2吹出し流路を
    形成し、更に上記第1吹出し流路内への気体のガイド量
    を調整する気流調整手段を設けたことを特徴とする洗浄
    装置。
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