JP2003297763A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JP2003297763A
JP2003297763A JP2002102464A JP2002102464A JP2003297763A JP 2003297763 A JP2003297763 A JP 2003297763A JP 2002102464 A JP2002102464 A JP 2002102464A JP 2002102464 A JP2002102464 A JP 2002102464A JP 2003297763 A JP2003297763 A JP 2003297763A
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pod
duct
wafer
port
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Satoru Tanaka
覚 田中
Ayafumi Umekawa
純史 梅川
Shigeru Kotake
繁 小竹
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーンエアを取り込みケミカルフィルタの
設置も可能にする。 【解決手段】 IC工場のクリーンルーム1に設置され
たCVD装置10の筐体11内の回転棚設置室18の奥
には全面をカバーするクリーンユニット40が建て込ま
れ、クリーンユニット40のパーティクルフィルタ41
は設置室18に露出しファン42群、ダクト部43の下
流側に配置されている。筐体11の回転棚設置室18の
天井の上に敷設されたダクト44の吸込口45は筐体1
1の正面側で開口され、吹出口46はダクト部43に接
続され、ダクト44の吸込口45に設置されたファン4
7の下流側にはケミカルフィルタ48が設置されてい
る。 【効果】 CVD装置のバッチ処理中、回転棚設置室や
ポッド移載装置設置室を流下するクリーンエア50でパ
ーティクルをグレーチング2の下方に排出でき、取り込
まれたガス状汚染化学物質はケミカルフィルタ48によ
り捕集できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
関し、特に、塵埃や金属等による汚染防止技術に係り、
例えば、半導体集積回路装置(以下、ICという。)の
製造方法において半導体素子を含む半導体集積回路が作
り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)に絶
縁膜や金属膜等のCVD膜を形成したり不純物を拡散し
たりするバッチ式縦形拡散・CVD装置に利用して有効
なものに関する。 【0002】 【従来の技術】ICの製造方法においてウエハに絶縁膜
や金属膜等のCVD膜を形成したり不純物を拡散したり
する工程には、バッチ式縦形拡散・CVD装置(以下、
単にCVD装置という。)が広く使用されている。従来
のこの種のCVD装置においては、ウエハの表面を汚染
しICの製造方法の歩留りに悪影響を及ぼすパーティク
ル(塵埃)を抑えるために、筐体の内部にクリーンエア
を吹き出すクリーンユニットが設置されており、クリー
ンユニットから筐体の内部に吹き出されたクリーンエア
は、例えば、ダウンブローに流れるように設定されてい
る。一般に、クリーンユニットの吸込口は筐体の上面に
配置されており、CVD装置が設置されたクリーンルー
ムの天井の直下のクリーンエアを取り込むようになって
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、背丈が
高いCVD装置においては、CVD装置が据え付けられ
るIC製造工場のクリーンルームの天井面とCVD装置
の上面との間のスペースを充分に確保し得ないことによ
り、筐体の上面に配置された吸込口からクリーンエアを
充分に取り込むことができないために、クリーンユニッ
トを介して筐体の内部に吹き出されるクリーンエアを充
分に供給することができない場合がある。CVD装置の
背丈がクリーンルームの天井の高さよりも高くなる最悪
の条件の場合(図5を参照)には、クリーンルーム自体
にクリーンエアを吹き出すためにクリーンルームの天井
裏に埋め込まれたクリーンユニットが撤去され、CVD
装置がクリーンルームに据え付けられる場合がある。こ
の場合には、CVD装置のクリーンユニットはクリーン
ルームのクリーンユニットを通っていないエアを取り込
むことになるため、パーティクルがフィルタに詰まる速
度が速くなり、フィルタの寿命が短縮されてしまう。 【0004】近年、反応性の高いガス状汚染化学物質で
ある酸性ガスやアルカリ性ガスおよび有機ガスもウエハ
を汚染することが解明されており、それらのガスを分解
して除去するためのフィルタ(以下、ケミカルフィルタ
という。)のCVD装置への設置が要求されて来てい
る。 【0005】本発明の目的は、クリーンエアを取り込む
ことができるとともに、ケミカルフィルタの設置も容易
に可能な半導体製造装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体製造
装置は、クリーンルームに設置される半導体製造装置で
あって、筐体の内部にクリーンエアを吹き出すクリーン
ユニットを備えている半導体製造装置において、前記ク
リーンエアを吸い込んで前記クリーンユニットに供給す
るダクトの吸込口が前記クリーンルームの天井の下方に
配されているとともに、その吹出口が前記筐体の上面に
配されていることを特徴とする。 【0007】前記した手段によれば、ダクトは常にクリ
ーンエアが供給されるクリーンルームの天井よりも下側
に位置する筐体の側方からクリーンエアを吸い込むこと
ができるため、クリーンユニットはクリーンエアを筐体
内部に吹き出すことができる。また、ケミカルフィルタ
はダクトの吸込口からクリーンユニットの間に所望に応
じて介設することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。 【0009】本実施の形態において、本発明に係る半導
体製造装置は、図1〜図4に示されているように、CV
D装置(バッチ式縦形拡散・CVD装置)として構成さ
れている。CVD装置10はICの製造工場のクリーン
ルーム1に設置されている。CVD装置10は気密室構
造に構築された筐体11を備えており、筐体11のベー
ス12はクリーンルーム1のグレーチング2の上に設置
されている。一般に、クリーンルームにはCVD装置等
の半導体製造装置の正面側と背面側とを隔離するパーテ
ィション(図5の符号8を参照)が装置の正面に合わせ
て敷設されている。これは、装置の正面側は製品となる
ウエハが搬送される雰囲気であって高い清浄度が必要な
エリアであり、それに比べて背面側は低い清浄度で足り
るエリアであるという理由による。そこで、本実施の形
態に係るCVD装置10の筐体11の正面壁側はクリー
ンルーム1における清浄度の高い通路側に配置されてお
り、正面壁側は常に高い清浄度を維持するようになって
いる。 【0010】ところで、ウエハを収容して搬送するため
のキャリア(搬送治具)としては、互いに対向する一対
の面が開口された略立方体の箱形状に形成されているカ
セットと、一つの面が開口された略立方体の箱形状に形
成され開口面にキャップが着脱自在に装着されているF
OUP(front opening unified pod 。以下、ポッドと
いう。)とがある。ウエハのキャリアとしてポッドが使
用される場合には、ウエハが密閉された状態で搬送され
ることになるため、周囲の雰囲気にパーティクル等が存
在していたとしてもウエハの清浄度は維持することがで
きる。したがって、昨今はウエハに作り込まれる集積回
路の微細化が進むにつれ、ポッドが使用される場合が増
加して来ている。本実施の形態に係るCVD装置10に
おいては、ウエハ3のキャリアとしてはポッド4が使用
されている。 【0011】図1および図4に示されているように、筐
体11の正面の下部にはポッド4を筐体11内に搬入搬
出するためのポッド搬入搬出ポート(以下、ポッドポー
トという。)13が構築されており、ポッドポート13
に対応する筐体11の正面壁にはフロントシャッタ(図
示せず)によって開閉されるポッド搬入搬出口14が開
設されている。ポッドポート13に対してはポッド4が
工程内搬送装置(図示せず)によって搬入搬出されるよ
うになっている。筐体11の内部の正面壁のポッドポー
ト13の上方には複数個のポッド4を保管するバッファ
棚15が、左右方向に一杯に水平に敷設されている。 【0012】筐体11内の最前部にはポッド移載装置設
置室16が設定されており、この設置室16にはスカラ
形ロボット(selective compliance assembly robot ar
m 。SCARA)によって構成されたポッド移載装置1
7が設置されている。ポッド移載装置17はポッドポー
ト13、バッファ棚15、後記する回転棚19およびウ
エハローディングポート25間でポッド4を搬送するよ
うに構成されている。 【0013】図1および図3に示されているように、筐
体11の内部空間におけるポッド移載装置設置室16の
後方の上部には回転棚設置室18が設定されており、こ
の設置室18には回転棚19が設置されている。回転棚
19は複数個(本実施の形態においては八個)のポッド
4を保管するように構成されている。すなわち、回転棚
19は棚板20が複数段(本実施の形態においては四
段)、モータ等の間欠回転駆動装置(図示せず)によっ
て一方向にピッチ送り回転される回転軸21に上下方向
に配されて水平に固定されており、棚板20に保管され
たポッド4が正面の位置に回転軸21のピッチ送り回転
によって順次送られるようになっている。 【0014】図1および図4に示されているように、筐
体11の内部空間におけるポッド移載装置設置室16の
後方の下部には、ポッド移載装置設置室16の後方空間
を上下および前後に仕切る水平壁部23と垂直壁部24
とからなる隔壁22が構築されており、隔壁22の水平
壁部23の上には回転棚19が設置されている。 【0015】隔壁22の垂直壁部24における筐体11
内の回転棚19の下側には、ウエハ3をローディングお
よびアンローディングするためのポート(以下、ウエハ
ポートという。)25が一対、垂直方向上下で対向する
ようにそれぞれ設定されている。垂直壁部24の上下の
ウエハポート25、25に対応する位置にはウエハ3を
出し入れするためのウエハ搬入搬出口26、26がそれ
ぞれ開設されており、両ウエハ搬入搬出口26、26に
はポッド4のキャップを着脱してポッド4を開閉する一
対のポッドオープナ27、27がそれぞれ設置されてい
る。 【0016】図1および図4に示されているように、隔
壁22の後方の空間にはボート32がプロセスチューブ
35への搬入搬出に対して待機する待機室28が設定さ
れており、待機室28の前側の空間にはウエハ移載装置
29が設置されている。ウエハ移載装置29はウエハポ
ート25とボート32との間でウエハ3を搬送してポッ
ド4およびボート32に受け渡すように構成されてい
る。 【0017】待機室28の後側の空間にはボートエレベ
ータ30が垂直に設置されており、ボートエレベータ3
0はボート32を支持したシールキャップ31を垂直方
向に昇降させるように構成されている。すなわち、シー
ルキャップ31はマニホールド36を介してプロセスチ
ューブ35をシール可能な円盤形状に形成されており、
シールキャップ31の上にはボート32が垂直に立脚さ
れている。ボート32は被処理基板としてのウエハ3を
多数枚、中心を揃えて水平に配置した状態で保持するよ
うに構成されており、シールキャップ31のボートエレ
ベータ30による昇降によってプロセスチューブ35の
処理室34に対して搬入搬出されるようになっている。 【0018】図1および図3に示されているように、筐
体11の後端部における上部にはプロセスチューブ設置
室33が設定されており、プロセスチューブ設置室33
には処理室34を形成するプロセスチューブ35がマニ
ホールド36を介して垂直に立脚され待機室28の上に
設置されている。マニホールド36には処理室34に原
料ガスやパージガス等を導入するためのガス導入管37
と、処理室34を真空排気するための排気管38が接続
されている。プロセスチューブ35の外側にはヒータユ
ニット39が同心円に配されて筐体11に支持されてお
り、ヒータユニット39は処理室34を全体にわたって
均一または所定の温度分布を維持するように加熱するよ
うに構成されている。 【0019】図1および図3に示されているように、回
転棚設置室18の回転棚19の後方にはクリーンユニッ
ト40が垂直に配置されて、全面をカバーするように建
て込まれている。クリーンユニット40はパーティクル
を捕集するフィルタ(以下、パーティクルフィルタとい
う。)41と複数のファン42とダクト部43とを備え
ており、パーティクルフィルタ41が回転棚設置室18
に露出し、かつ、ファン42群およびダクト部43の下
流側になるように構成されている。図1および図2に示
されているように、筐体11の上面における回転棚設置
室18の真上にはダクト44が前後方向に延在するよう
に敷設されており、このダクト44の吸込口45は筐体
11の正面側において開口され、ダクト44の吹出口4
6はクリーンユニット40のダクト部43における上端
に全面にわたって開口するように接続されている。ダク
ト44の吸込口45にはファン47が設置されており、
ダクト44のファン47の下流側にはケミカルフィルタ
48が設置されている。 【0020】図1および図4に示されているように、筐
体11のベース12におけるポッド移載装置設置室16
に接する領域には多数個の吹出口49が、グレーチング
2の下方空間に連通するように開設されている。したが
って、クリーンユニット40から回転棚設置室18に吹
き出されたクリーンエア50は、ポッド移載装置設置室
16を下方に流れて吹出口49群からグレーチング2の
下方空間へ排気されるようになっている。 【0021】次に、前記構成に係るCVD装置の作用を
説明する。 【0022】図1および図4に示されているように、ポ
ッドポート13に供給されたポッド4はポッド搬入搬出
口14からポッド移載装置設置室16へポッド移載装置
17によって搬入される。図1および図3に示されてい
るように、搬入されたポッド4は回転棚19の指定され
た位置にポッド移載装置17によって適宜に搬送されて
一時的に保管される。 【0023】回転棚19に保管されたポッド4はポッド
移載装置19によって適宜にピックアップされて、上下
のうちの指定されたウエハポート25に搬送され、図1
および図4に示されているように、載置台25aに移載
される。 【0024】ウエハポート25の載置台25aに移載さ
れたポッド4はポッドオープナ27によってキャップを
外されて開放される。この一方のウエハポート25にお
けるポッドオープナ27による開放作業の間に、他方の
ウエハポート25には別のポッド4がポッド移載装置1
9によって回転棚19からピックアップされて移載され
る。したがって、ポッド移載装置19は上下のウエハポ
ート25と回転棚19との間、並びに、回転棚19とポ
ッドポート13との間をきわめて効率よく移動して稼働
することになる。 【0025】ウエハポート25においてポッド4が開放
されると、ポッド4に収納された複数枚のウエハ3はウ
エハ移載装置29によってボート32に移載されて装填
(チャージング)される。この際、ボート32がバッチ
処理するウエハ3の枚数(例えば、百枚〜百五十枚)は
一台のポッド4に収納されたウエハ3の枚数(例えば、
二十五枚)よりも何倍も多いため、複数台のポッド4が
上下のウエハポート25、25にポッド移載装置17に
よって交互に繰り返し供給されることになる。 【0026】予め指定された枚数のウエハ3が上下のウ
エハポート25、25からボート32に移載されると、
ボート32はボートエレベータ30によって上昇されて
プロセスチューブ35の処理室34に搬入される。ボー
ト32が上限に達すると、ボート32を保持したシール
キャップ31の上面の周辺部がプロセスチューブ35を
シール状態に閉塞するため、処理室34は気密に閉じら
れた状態になる。 【0027】プロセスチューブ35の処理室34が気密
に閉じられた状態で、所定の真空度に排気管38によっ
て真空排気され、ヒータユニット39によって所定の温
度に加熱され、所定の原料ガスがガス導入管37によっ
て所定の流量だけ供給される。これにより、所定のCV
D膜がウエハ3に形成される。ちなみに、取り扱う膜種
によって異なるが、例えば、処理時間は約1時間〜2時
間になる。 【0028】そして、予め設定された処理時間が経過す
ると、ボート32がボートエレベータ30によって下降
されることにより、処理済みウエハ3を保持したボート
32が待機室28における元の待機位置に搬出(ボート
アンローディング)される。ボート32のプロセスチュ
ーブ35の処理室34への搬入搬出作業および処理作業
の間に、ポッドポート13や回転棚19においてはポッ
ド4の搬入搬出作業や移送作業が同時に進行される。 【0029】待機室28に搬出されたボート32の処理
済みウエハ3はボート32からウエハ移載装置29によ
ってピックアップされてウエハポート25に搬送され、
ウエハポート25に予め搬送されてキャップを外されて
開放された空のポッド4に収納される。続いて、ポッド
4がポッドオープナ27によって閉じられた後に、処理
済みのウエハ3が収納されたポッド4は回転棚19の指
定された位置にポッド移載装置17によって搬送されて
一時的に保管される。 【0030】以上の処理済みウエハ3の移載(ウエハア
ンローディング)作業の際も、ボート32がバッチ処理
したウエハ3の枚数は一台の空のポッド4に収納するウ
エハ3の枚数よりも何倍も多いため、複数台のポッド4
が上下のウエハポート25、25に交互にポッド移載装
置17によって繰り返し供給されることになる。この場
合にも、一方(上段または下段)のウエハポート25へ
のウエハ移載作業中に、他方(下段または上段)のウエ
ハポート25への空のポッド4への搬送や準備作業が同
時進行されることにより、ウエハ移載装置29はポッド
4の入替え作業についての待ち時間を浪費することなく
ウエハ移載作業を連続して実施することができるため、
CVD装置10のスループットを高めることができる。 【0031】処理済みウエハ3を収納したポッド4は回
転棚19からポッドポート13へポッド移載装置17に
よって搬送される。ポッドポート13に移載されたポッ
ド4は次工程へ搬送される。 【0032】そして、新規のウエハ3を収納したポッド
4がポッドポート13に供給される。以降、前述した作
用が繰り返されてウエハ3がCVD装置10によってバ
ッチ処理されて行く。 【0033】以上のバッチ処理が実施されている際に
は、筐体11の回転棚設置室18へクリーンエア50が
クリーンユニット40から吹き出されて、ポッド移載装
置設置室16にダウンブローに流される。このダウンブ
ローに流れるクリーンエア50により、ポッド4の表面
に付着したパーティクルやポッド移載装置17の稼働に
よって発生するパーティクル等がクリーンエア50によ
って吹き落とされて、吹出口49からクリーンルーム1
のグレーチング2の下方空間に排出される。 【0034】すなわち、CVD装置10が設置されたク
リーンルーム1の清浄度の高い通路側エリアのクリーン
エア50は、CVD装置10のダクト44の最上流に配
置されたファン47によってダクト44に吸い込まれ
る。万一、ダクト44に吸い込まれたクリーンエア50
に反応性の高いガス状汚染化学物質である酸性ガスやア
ルカリ性ガスおよび有機ガスが含まれていたとしても、
吸い込まれたクリーンエア50がケミカルフィルタ48
を流通する際に捕集されるため、クリーンユニット40
に流れ込むことは未然に防止することができる。 【0035】ダクト44のケミカルフィルタ48を流通
したクリーンエア50は吹出口46からクリーンユニッ
ト40のダクト部43に流れ込んで、ダクト部43にお
いて全体にわたって均等に拡散する。ダクト部43にお
いて拡散したクリーンエア50はクリーンユニット40
のファン42によって吸い込まれてパーティクルフィル
タ41を通過して回転棚設置室18に全体にわたって均
等に吹き出す。クリーンエア50はパーティクルをパー
ティクルフィルタ41によって充分に捕集された状態に
なる。 【0036】回転棚設置室18に吹き出したクリーンエ
ア50は筐体11の底面のベース12に開設された吹出
口49群によって相対的に吸い込まれる状態になるた
め、回転棚設置室18およびこれに連通したポッド移載
装置設置室16をダウンブローに流れることになる。こ
のようにクリーンエア50は常にダウンブローに流下す
ることにより、クリーンエア50はポッド4の表面に付
着したパーティクルやポッド移載装置17の稼働によっ
て発生するパーティクル等を随伴して、回転棚設置室1
8およびポッド移載装置設置室16から最終的には確実
に排出して行くことになる。 【0037】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。 【0038】1) ダクトの吸込口をクリーンルームの天
井の下方に配するとともに、ダクトの吹出口を筐体の上
面に配することにより、クリーンルームの天井よりも下
側に位置するクリーンエアを筐体の上面の吹出口からク
リーンユニットの上端に供給することができるため、ク
リーンユニットは清浄度の高いクリーンエアを回転棚設
置室やポッド移載設置室に常に吹き出すことができる。 【0039】2) クリーンユニットにクリーンルームの
天井の下側に位置するクリーンエアを常に供給すること
により、クリーンユニットのパーティクルフィルタにパ
ーティクルが堆積して行く時間を延長することができる
ため、パーティクルフィルタの寿命を延長することがで
きる。 【0040】3) ダクトの吸込口をクリーンルームのう
ち清浄度の高い通路側エリアに面したCVD装置の正面
側に配することにより、製品になるウエハが搬送される
ことを考慮して高い清浄度が維持された通路側エリアの
クリーンエアを取り入れることができるため、清浄度よ
り一層高いクリーンエアをクリーンユニットに供給する
ことができる。 【0041】4) ダクトにケミカルフィルタを設置する
ことにより、万一、ダクトに吸い込まれたクリーンエア
に反応性の高いガス状汚染化学物質である酸性ガスやア
ルカリ性ガスおよび有機ガスが含まれていたとしても、
ケミカルフィルタによって捕集することができるため、
これらのガスがクリーンユニットから筐体内部の回転棚
設置室やポッド移載設置室さらには待機室に流れ込むの
を未然に防止することができ、また、クリーンユニット
のパーティクルフィルタやファン等が酸性ガスやアルカ
リ性ガスおよび有機ガスによって汚染されるのを未然に
防止することができる。 【0042】5) ケミカルフィルタの上流にクリーンユ
ニットと別にファンを配置することにより、ダクトに吸
い込むクリーンエアの流量を精密に調整することができ
るため、クリーンエアの吹出量を最適に制御することが
できる。 【0043】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
更が可能であることはいうまでもない。 【0044】例えば、ダクトは図5〜図8に示されてい
るように構成してもよい。 【0045】図5に係る実施の形態においては、筐体1
1の上端部がクリーンルーム1の天井5から、建屋の天
井面6とクリーンルーム1の天井5との間の天井裏7に
突出しており、ダクト44Aの吸込口45Aがクリーン
ルーム1の天井5の下方に配されているとともに、その
吹出口46Aが筐体11の上面に配されており、ダクト
44Aの中間部が筐体11の側面を這うようにエルボ形
状に配管されている。ダクト44Aの吸込口45Aはク
リーンルーム1にCVD装置の正面側エリアと背面側エ
リアとを隔てるように敷設されたパーティション8のク
リーンルーム1の天井5の下方における清浄度の高い通
路側エリアに面する正面に配置されている。 【0046】図6に係る実施の形態においては、筐体1
1の上端部がクリーンルーム1の天井5から天井裏7に
突出しており、ダクト44Bの吸込口45Bがクリーン
ルーム1の天井5の下方における清浄度の高い通路側エ
リアに面する正面に配されているとともに、その吹出口
46Bが筐体11の上面に配されており、ダクト44B
の中間部が筐体11の正面と上面とを這うように配管さ
れている。 【0047】図7に係る実施の形態においては、筐体1
1の上端部がクリーンルーム1の天井5から天井裏7に
突出しており、ダクト44Cの吸込口45Cがクリーン
ルーム1の天井5の下方における清浄度の高い通路側エ
リアに面した正面に配されているとともに、その吹出口
46Cが筐体11の上面に配されており、ダクト44B
の中間部が筐体11の内部の前側部分および上面に沿っ
て配管されている。 【0048】図8に係る実施の形態においては、ダクト
44Dの吸込口45Dがクリーンルーム1の天井5の下
方におけるパーティション8の後側エリアに配されてい
るとともに、その吹出口46Dが筐体11の上面に配さ
れており、ダクト44Dの中間部が筐体11の上面およ
び側面から浮くように配管されている。本実施の形態に
おいては、ダクト44Dの吸込口45Dがクリーンルー
ム1のパーティション8の後側エリアに配されている
が、このパーティション8の後側エリアのクリーンエア
もクリーンルーム1の天井5のクリーンユニット(図示
せず)を通ったクリーンエアであるため、クリーンユニ
ットを通過していない天井裏7のクリーンエアに比べる
と清浄度は遙に高いため、パーティクルフィルタ41の
汚染は充分に防止することができる。つまり、ダクトの
吸込口はクリーンルームの清浄度の高い通路側エリアに
面する正面側に配置することが望ましいが、クリーンル
ームの天井の下方であれば、パーティションの前側エリ
アや後側エリアを問わずに任意に配置することができ
る。 【0049】前記実施の形態ではバッチ式縦形CVD装
置の場合について説明したが、本発明はこれに限らず、
バッチ式縦形拡散装置等の半導体製造装置全般に適用す
ることができる。 【0050】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
常にクリーンエアを取り込むことができるとともに、ケ
ミカルフィルタも容易に設置することができるため、筐
体の内部の汚染を確実に防止することができるととも
に、クリーンユニットの寿命を延長することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第一の実施の形態であるCVD装置を
示す一部省略側面断面図である。 【図2】ダクトを通る平面断面図である。 【図3】回転棚を通る平面断面図である。 【図4】ウエハポートを通る平面断面図である。 【図5】本発明の第二の実施の形態であるCVD装置を
示す斜視図である。 【図6】本発明の第三の実施の形態であるCVD装置を
示す斜視図である。 【図7】本発明の第四の実施の形態であるCVD装置を
示す斜視図である。 【図8】本発明の第五の実施の形態であるCVD装置を
示す斜視図である。 【符号の説明】 1…クリーンルーム、2…グレーチング、3…ウエハ
(基板)、4…ポッド(ウエハキャリア)、5…クリー
ンルームの天井、6…建屋の天井面、7…天井裏、8…
パーティション、10…CVD装置(半導体製造装
置)、11…筐体、12…ベース、13…ポッドポート
(ポッド搬入搬出ポート)、14…ポッド搬入搬出口、
15…バッファ棚、16…ポッド移載装置設置室、17
…ポッド移載装置、18…回転棚設置室、19…回転
棚、20…棚板、21…回転軸、22…隔壁、23…水
平壁部、24…垂直壁部、25…ウエハポート、26…
ウエハ搬入搬出口、27…ポッドオープナ、28…待機
室、29…ウエハ移載装置、30…ボートエレベータ、
31…シールキャップ、32…ボート、33…プロセス
チューブ設置室、34…処理室、35…プロセスチュー
ブ、36…マニホールド、37…ガス導入管、38…排
気管、39…ヒータユニット、40…クリーンユニッ
ト、41…パーティクルフィルタ、42…ファン、43
…ダクト部、44、44A、44B、44C、44D…
ダクト、45、45A、45B、45C、45D…吸込
口、46、46A、46B、46C、46D…吹出口、
47…ファン、48…ケミカルフィルタ、49…吹出
口、50…クリーンエア。
フロントページの続き (72)発明者 小竹 繁 東京都中野区東中野三丁目14番20号 株式 会社日立国際電気内 Fターム(参考) 5F045 AB31 BB14 EB02 EB05

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 クリーンルームに設置される半導体製造
    装置であって、筐体の内部にクリーンエアを吹き出すク
    リーンユニットを備えている半導体製造装置において、
    前記クリーンエアを吸い込んで前記クリーンユニットに
    供給するダクトの吸込口が前記クリーンルームの天井の
    下方に配されているとともに、その吹出口が前記筐体の
    上面に配されていることを特徴とする半導体製造装置。
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