JP4841361B2 - オレフィン類重合用触媒成分、触媒及びこれを用いたオレフィン類重合体の製造方法 - Google Patents
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(B)下記一般式(2);R10 pAlQ3−p (2)
(式中、R10は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Qは水素原子あるいはハロゲン原子を示し、pは0<p≦3の実数である。)で表される有機アルミニウム化合物、および(C)前記オレフィン類重合用触媒成分、から形成される。
1,1−ビス(ブロモメチル)−2−メチルシクロペンタジエン0.05モル含有するトルエン溶液80mlを、充分乾燥し窒素ガスで置換されたフラスコに取り、0℃に冷却し、これを攪拌しながら、この溶液に、別途、定法により調製した0.1モルのエチルアミンのLi塩のTHFとヘキサンの混合スラリーを、窒素気流下に、注射器で、徐々に滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げて、80℃で3時間反応した。反応中に留出するTHFをトラップしながら、加熱を継続した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し、主生成物である1,1−ビス(エチルアミノメチル)−2−メチルシクロペンタジエンを減圧蒸留精製した。生成物のC、H、Nの元素分析を実施した。( )内は理論値である。その結果、Cが74.14%(74.17%)、 Hが11.43%(11.41%)、Nが14.40%(14.42%)であった。
1,1−ビス(ブロモメチル)−2,5−ジメチルシクロペンタジエン0.05モル含有するトルエン溶液80mlを、充分乾燥し窒素ガスで置換されたフラスコに取り、0℃に冷却し、これを攪拌しながら、この溶液に、別途、定法により調製した0.1モルのメチルアミンのLi塩のTHFとヘキサンの混合スラリーを、窒素気流下に、注射器で、徐々に滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げて、70℃で5時間反応した。反応中に留出するTHFをトラップしながら、加熱を継続した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し、主生成物である1,1−ビス(メチルアミノメチル)−2,5−ジメチルシクロペンタジエンを減圧蒸留精製した。生成物のC、H、Nの元素分析を実施した。( )内は理論値である。その結果、Cが73.30%(73.28%)、 Hが11.13%(11.18%)、Nが15.53%(15.54%)であった。
1,1−ビス(ブロモメチル)−2−フェニルシクロペンタジエンを0.05モル含有するトルエン溶液80mlを、充分乾燥し窒素ガスで置換されたフラスコに取り、0℃に冷却し、これを攪拌しながら、この溶液に、別途、定法により調製した0.1モルのエチルアミンのLi塩のTHFとヘキサンの混合スラリーを、窒素気流下に、注射器で、徐々に滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げて、80℃で4時間反応した。反応中に留出するTHFをトラップしながら、加熱を継続した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し、主生成物である1,1-ビス(エチルアミノメチル)−2−フェニルシクロペンタジエンを減圧蒸留精製した。生成物のC、H、Nの元素分析を実施した。( )内は理論値である。その結果、Cが78.82%(78.82%)、 Hが8.78%(8.83%)、Nが12.24%(12.27%)であった。
1,1−ビス(クロロメチル)シクロペンタジエン0.05モル含有するトルエン溶液80mlを、充分乾燥し窒素ガスで置換されたフラスコに取り、0℃に冷却し、これを攪拌しながら、この溶液に、別途、定法により調製した0.05モルのエトキシLi塩のヘキサンスラリー30mlを、窒素気流下に、注射器で、徐々に滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げて、60℃で3時間反応した。次いで、反応混合物を0℃に冷却した。この混合物のスラリーに、別途、定法により調製した0.05モルのエチルアミンのLi塩のTHFとヘキサンの混合スラリー60mlを、窒素気流下に、注射器で、徐々に滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げて、80℃で3時間反応した。反応中に留出するTHF、ヘキサン等をトラップしながら、加熱を継続した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し、主生成物である1−エチルアミノメチル−1−エトキシメチルシクロペンタジエンを減圧蒸留精製した。生成物のC、H、Nの元素分析を実施した。( )内は理論値である。その結果、Cが72.75%(72.88%)、Hが10.50%(10.56%)、Nが7.69%(7.73%)であった。
1,1−ビス(クロロメチル)−2−メチルシクロペンタジエン0.05モル含有するトルエン溶液80mlを、充分乾燥し窒素ガスで置換されたフラスコに取り、0℃に冷却し、これに、攪拌下、別途、定法により調製した0.05モルのメトキシLi塩のヘキサンスラリー30mlを、窒素気流下に、注射器で、徐々に滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げて、60℃で4時間反応した。次いで、反応混合物を0℃に冷却した。この混合物のスラリーに、別途、定法により調製した0.05モルのメチルアミンノLi塩のTHFとヘキサンの混合スラリー60mlを、窒素気流下に、注射器で、徐々に滴下した。滴下終了後、徐々に温度を上げて、80℃で3時間反応した。反応中に留出するTHF、ヘキサン等をトラップしながら、加熱を継続した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し、主生成物である1−メチルアミノメチル−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタジエンを減圧蒸留精製した。生成物のC、H、Nの元素分析を実施した。( )内は理論値である。その結果、Cが71.78%(71.81%)、Hが10.30%(10.25%)、Nが8.39%(8.37%)であった。
攪拌機を具備し、窒素ガスで充分に置換された、容量2000mlの丸底フラスコに、ジエトキシマグネシウム150g及びトルエン750mlを装入し、懸濁状態とした。次いで、該懸濁液を、攪拌機を具備し、窒素ガスで充分に置換された、容量2000mlの丸底フラスコに予め装てんされたトルエン450ml及びチタンテトラクロライド300mlの溶液中に添加した。次いで、該懸濁液を5℃で1時間反応させた。その後、フタル酸−n−ブチル22.5mlを添加して、100℃まで昇温した後、攪拌しながら2時間反応処理した。反応終了後、生成物を80℃のトルエン1300mlで4回洗浄し、新たにトルエン1200ml及びチタンテトラクロライド300mlを加えて、攪拌しながら110℃で2時間の反応処理を行った。中間洗浄及び第2処理を、更にもう一度繰り返した。次いで、生成物を40℃のヘプタン1300mlで7回洗浄し、濾過、乾燥して、粉末状の固体触媒成分を得た。この固体成分中のチタン含有量を測定したところ、3.1重量%であった。
窒素ガスで完全に置換された内容積2.0リットルの攪拌機付オートクレーブに、トリエチルアルミニウム1.32mmol、実施例1で得た1,1−ビス(エチルアミノ)−2−メチルシクロペンタジエン0.13mmolおよび前記固体触媒成分をチタン原子として0.0026mmol装入し、重合触媒を形成した。その後、水素ガス4リットル、液化プロピレン1.4リットルを装入し、20℃で5分間予備重合を行った後に昇温し、70℃で1時間重合反応を行った。得られた重合体について、触媒活性、嵩比重(BD、g/ml)、ヘプタン不溶部(HI、重量%)、メルトフローレイトをASTMに準じてメルトインデックス(MI、g−PP/10分)で示した。またポリマーの分子量分布を測定した。その結果を表1に併載する。
溶媒:o−ジクロロベンゼン(ODCB)
温度:140℃(SEC)
カラム:Shodex GPC UT−806m2
サンプル濃度:4g/l−ODCB (200mg/50ml−ODCB)
注入量:0.5ml
流量:1.0ml/min
測定範囲: 0℃〜140℃
撹拌機を具備し、窒素ガスで充分に置換された、容量500mlの丸底フラスコに、無水塩化マグネシウム4.76g、デカン25ml及び2−エチルヘキシルアルコール23.4mlを装入し、130℃で2時間反応させ、均一溶液とした。次いで、該均一溶液に無水フタル酸1.11gを添加し、130℃で1時間反応させた。次いで該溶液を、攪拌機を具備し、窒素ガスで充分に置換された、容量500mlの丸底フラスコに装入され、−20℃に保持されたチタンテトラクロライド200ml中へ、1時間かけて全量滴下した。次いで、該混合溶液を4時間かけて110℃まで昇温した後、フタル酸ジイソブチル2.68mlを添加し、2時間反応させた。反応終了後、濾過により液体部分を除去し、残った固体成分を110℃でデカン及びヘキサンで遊離のチタン化合物が検出されなくなるまで洗浄し、濾過、乾燥して、粉末状の固体触媒成分を得た。この固体触媒成分中のチタン含有量を測定したところ、3.1重量%であった。
上記で得られた固体触媒成分を用いた以外は、実施例6と同様に重合用触媒の形成及び重合を行った。得られた結果を表1に示す。
攪拌機を具備し、窒素ガスで充分に置換された、容量1000mlの丸底フラスコに、グリニャール用削状マグネシウム32gを投入した。次いで、該マグネシウムに、ブチルクロライド120g及びジブチルエーテル500mlの混合液を、50℃で4時間かけて滴下し、その後60℃で1時間反応させた。反応終了後、反応溶液を室温に冷却し、濾過により固形分を除去し、マグネシウム化合物溶液を得た。次いで、攪拌機を具備し、窒素ガスで充分に置換された、容量500mlの丸底フラスコに、ヘキサン240ml、テトラブトキシチタン5.4g及びテトラエトキシシラン61.4gを装入し均一溶液としたところへ、該マグネシウム化合物溶液150mlを、5℃で4時間かけて滴下し反応させ、その後室温で1時間撹拌した。次いで、該反応溶液を室温で濾過し、液状部分を除去した後、残った固体分をヘキサン240mlで8回洗浄し、減圧乾燥させて、固体生成物を得た。次いで、該固体生成物8.6gを、攪拌機を具備し、窒素ガスで充分に置換された、容量100mlの丸底フラスコに装入し、更にトルエン48ml及びフタル酸ジイソブチル5.8mlを加え、95℃で1時間反応させた。その後、濾過により液状部分を除去した後、残った固体分をトルエン85mlで8回洗浄した。洗浄終了後、フラスコにトルエン21ml、フタル酸ジイソブチル0.48ml及びチタンテトラクロライド12.8mlを加え、95℃で8時間反応させた。反応終了後、95℃で固液分離し、固形分をトルエン48mlで2回洗浄し、次いで上記フタル酸ジイソブチル及びチタンテトラクロライドの混合物による処理を同一条件で再度行い、ヘキサン48mlで8回洗浄し、濾過、乾燥して、粉末状の固体触媒成分を得た。この固体触媒成分中のチタン含有量を測定したところ、2.1重量%であった。
上記で得られた固体触媒成分を用いた以外は、実施例6と同様に重合用触媒の形成及び重合を行った。得られた結果を表1に示す。
1,1−ビス(エチルアミノ)−2−メチルシクロペンタジエンの代わりにシクロヘキシルメチルジメトキシシランを用いて重合触媒の形成及び重合を行った以外は実施例6と同様に、固体触媒成分を調製し、重合用触媒の形成及び重合を行った。得られた結果を表1に示す。
1,1−ビス(エチルアミノ)−2−メチルシクロペンタジエンの代わりにビス(ジエチルアミノ)ジメトキシシランを用いて重合触媒の形成及び重合を行った以外は実施例6と同様に、固体触媒成分を調製し、重合用触媒の形成及び重合を行った。得られた結果を表1に示す。
1,1−ビス(エチルアミノ)−2−メチルシクロペンタジエンの代わりにジイソプロピルアミノトリエトキシシランを用いて重合触媒の形成及び重合を行った以外は実施例6と同様に、固体触媒成分を調製し、重合用触媒の形成及び重合を行った。得られた結果を表1に示す。
Claims (6)
- 下記式(1);
- 請求項1記載のオレフィン類重合用触媒成分を必須成分として形成されるオレフィン類重合用触媒。
- (A)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与性化合物を含有する固体触媒成分、
(B)下記一般式(2);
R10 pAlQ3−p (2)
(式中、R10は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Qは水素原子あるいはハロゲン原子を示し、pは0<p≦3の実数である。)で表される有機アルミニウム化合物、および
(C)請求項1記載のオレフィン類重合用触媒成分
から形成されるオレフィン類の重合触媒。 - 前記固体触媒成分が、マグネシウム化合物(a)、4価のチタンハロゲン化合物(b)および電子供与性化合物(c)を接触させることにより調製されることを特徴とする請求項3に記載のオレフィン類重合用触媒。
- 請求項2〜4のいずれか1項記載のオレフィン類重合用触媒の存在下にオレフィンの重合を行なうことを特徴とするオレフィン類重合体の製造方法。
- 前記オレフィン類重合体が、プロピレン重合体であることを特徴とする請求項5記載のオレフィン類重合体の製造方法。
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