JP4840898B2 - 中子製造装置 - Google Patents
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Description
「ガス硬化性中子砂」は、図10に示すように、砂に混ぜたガス硬化型樹脂40を混ぜ、砂の粒子30をそのガス硬化型樹脂40で包んだ状態の材料Mに、硬化用のガスである、例えばトリエチルアミンガス8を触れさせる、即ち、砂の粒子30をそのガス硬化型樹脂40で包んだような粒子の間に当該硬化用ガス8を通じると、ガス硬化型樹脂40がトリエチルアミンガス8を触媒として化学反応を起こし、砂の粒子30をそのガス硬化型樹脂40で包んだような材料Mは、硬化する。
一方、図8の金型内の内圧変化特性線Pに示すように、金型1内への硬化ガスの供給工程では一定の圧力値(P3とP4の中間の値)を保ち、ガス排気工程でも一定の圧力値(P1の値)を保っている。
従って、図9の金型1の流入口11から供給された硬化用ガスは、排出口12に向って略直線的に進み、そのため、内部の隅々に硬化ガスが行き渡り難く、特に、硬化ガス8の流路Fの対角の隅角部13,14には極めて届き難い。
しかし、当該鋳造技術は、上述した各種問題を解消するものではない。
更に、ガスの型(1)内からの排気工程においてはガスに脈動を与え、排気を円滑に進める。
したがって、全体の工程時間が短縮され、生産性が大幅に向上する。
硬化剤気化装置3では、エアヒータ2で加熱された空気が供給され、その加熱空気に、例えばトリエチルアミンを噴霧して気化させる。
図1において符号8はエアヒータ2で温められた空気を示す。
再び図1を参照して、金型1の排気口12には排気管P5が接続され、その途中には流過順に排出量調節弁5と排気ブロワ6が介装されており、排出量調節弁5と前記コントロールユニット10とは制御信号ラインL1で接続され、排気ブロワ6とコントロールユニット10とは制御信号ラインL2で接続されている。
中子砂を型1内に投入するに際しては、上述したガッシングヘッド4ではなく、図示しない中子砂供給装置のホッパ部が型1の流入口11に接続されて中子砂が型1内に投入される。
そして、その排出制御工程(S4〜S15)は、硬化ガス8によって型1内の空気をパージする際、即ち、硬化ガス8をそれまで型1内にあった空気と入れ替える際(S4、S5)と、硬化ガス8によって型1内の空気をパージした後に更に硬化ガス8を型1内に供給し続ける際(S6〜S8)と、硬化ガス8を型1内から排出する初期の段階(S9〜S13)の各々で行われる。
尚、上記の括弧内の符号S2〜S17は工程の流れを説明するフローチャート(図5)の工程番号(ステップNO)と符合している。
図3の2点鎖線は、従来技術(金型の排出口に接続された排出管中に排気遮断弁はあるが、開度の調整が出来ないタイプ)におけるバルブ開閉特性を示す特性線である。
図中、Aの範囲は硬化ガスの供給工程の領域を、Bは硬化ガスの排気工程の領域を、Cは硬化ガスが気化して型1内の空気と入れ替わる領域を示している。
又、開度特性線αは、図3のS3〜S16までのステップにおける制御特性と同一である。
先ず、特性図のスタート時点であって、ガス供給工程Aの内、a1の部分では、バルブ開度を所定の範囲(a2)に達するまで減少させている。この時、型1の内圧は0からP2まで上昇する。しばらくその状態を保つ。
そして所定の開度範囲a2では一端弁開度をa2に所定の時間(T1)保つ。型1の内圧も凡そP2を維持する。
a1からa2に至るCの領域(圧力の線図)では、ガッシングヘッド4(図1参照)から金型1に供給された硬化ガスが、型1内の空気と入れ替わる。
型1の内圧も更にP3まで上昇し、しばらくそのままの状態を保ち、その後、バルブ開度の全開操作によって内圧は急激に0まで減少する。
ここで、最終的に内圧が、大気圧(0:a1の状態)ではなく、P1を維持するのは、硬化ガスの供給が停止されても、エアヒータ2からはガッシングヘッド4を経由して依然として加熱された空気が送り込まれ続けるからである。
以降の工程は、図3のS16以降と同様である。
ステップS4からステップS5までの工程では、図4で説明したように、金型1内の内圧は0からP2まで昇圧されることで、それまで型1内にあった空気に硬化ガス8が入れ替わる。
ステップS5からS7の間は、弁解度が絞られるため、硬化ガス8はガス硬化性樹脂に十分接触し、中子砂の硬化が促進する。
ステップS4からS8の間で中子砂の樹脂の成分は硬化する。
その様に開度の増加・減少をサイクリックに繰り返すことで、金型1内の内圧も脈動を打つ様に変化して型の隅々まで硬化ガスを行き渡らせながら排気を行い硬化を促進させる。
従って、硬化ガスが型1内に供給されれば、硬化ガスは型1内の空気といち早く入れ替わり、型1内を加圧し、ガスを効率的に拡散させ、硬化ガスの浸透を促進させる。
即ち、中子砂に含まれる、所謂「ガス硬化性樹脂」を迅速に硬化させることが出来る。
更に、硬化ガスの型1内からの排気工程においてはガスに脈動を与え、更に拡散を促しながら排気を行なうことで中子の硬化時間が短縮され、結果として排気時間が短縮される。
したがって、全体の工程時間が短縮され、生産性が大幅に向上する。
図3における時間ΔTは、従来の装置によって中子を製造した場合の製造所要時間に対する短縮された時間を示す。
実測の結果、本実施形態の中子製造システムとその製造方法によって中子を製造した場合、従来方式に対して12〜13%の時間短縮効果が得られた。
以上の変更点を除けば、図4の制御を行った場合と同様の制御を行う。また、図6のΔT2は、従来の方法に対する中子製造時間の短縮時間を示している。
2・・・エアヒータ
3・・・硬化剤気化手段/硬化剤気化装置
4・・・ガッシングヘッド
5・・・排出量調節弁/排気バルブ
6・・・排気ブロワ
7・・・中子
8・・・硬化ガス
10・・・制御手段/コントロールユニット
L1、L2・・・制御信号ライン
Claims (1)
- エアヒータ(2)と、硬化ガス気化手段(3)と、硬化ガスおよび前記エアヒータ(2)からの熱風を供給するガッシングヘッド(4)とよりなる硬化ガス供給手段(20)が中子を成形するための型(1)に接続され、その型(1)からエアまたは硬化ガスを排出する排気管(P5)に排気ブロワ(6)が介装されており、所定の中子砂を型(1)に充填後にその型(1)に硬化ガスを充填して中子の硬化を助成する中子製造装置において、前記型(1)と排気ブロワ(6)との間の排気管(P5)にはエア量または硬化ガス量を調節する排気量調節弁(5)が介装され、その排気量調節弁(5)および前記排気ブロワ(6)にはこれらの排気量調節弁(5)の開度および排気ブロワ(6)を制御する制御手段(10)が接続されており、その制御手段(10)は、前記排気量調節弁(5)の開度を第1の所定値まで減少させ所定時間(T1)保って型(1)内の空気を硬化ガスに入れ替え、さらに排気量調節弁(5)の開度を第2の所定値まで絞り別の所定時間(T2)保って硬化ガスを供給し、硬化ガスの供給を完了した後に排気量調節弁(5)の開度の増加・減少を繰り返し、以って型(1)内を流れる硬化ガスの流線(F)を蛇行或いは拡散させる制御機能を有していることを特徴とする中子製造装置。
Priority Applications (1)
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JP2004372663A JP4840898B2 (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 中子製造装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004372663A JP4840898B2 (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 中子製造装置 |
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