JP2002137044A - シェル砂型製造方法 - Google Patents

シェル砂型製造方法

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JP2002137044A JP2000330323A JP2000330323A JP2002137044A JP 2002137044 A JP2002137044 A JP 2002137044A JP 2000330323 A JP2000330323 A JP 2000330323A JP 2000330323 A JP2000330323 A JP 2000330323A JP 2002137044 A JP2002137044 A JP 2002137044A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランニングコストが低く、製造時間の短いシ
ェル砂型製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決するため、本発明のシェ
ル砂型製造方法は、高温の気体を通気させることにより
シェル砂を硬化させて行うことを特徴とする。つまり、
本発明のシェル砂型製造方法は、シェル砂に熱媒体であ
る高温の気体を通気させることによりシェル砂を硬化さ
せるものである。従来は、熱媒体は移動せず媒体中を熱
が徐々に伝導することでシェル砂を硬化させていたが、
本発明は熱媒体である高温の気体そのものをシェル砂に
通気させることによりシェル砂を硬化させるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は鋳造に用いられる
シェル砂型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シェル砂型は鋳型の一種であり、シェル
型鋳造等に用いられるものである。従来は、熱硬化性樹
脂と鋳物砂とを含んでなるシェル砂を、離型材が塗布さ
れた金型のキャビティ内に注入し、金型を加熱し、シェ
ル砂を硬化させ、硬化後シェル砂を冷却し、金型から成
形後のシェル砂型を離型する方法によりシェル砂型を製
造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来のシェル砂
型製造方法は、金型からシェル砂の金型に接触する部分
への熱伝導、およびこの部分からシェル砂の残りの部分
への熱伝導により熱がシェル砂全体に行き渡っていたた
め、シェル砂全体が硬化するのに時間がかかった。ま
た、熱伝導過程での放熱による熱損失も大きく、例えば
シェル砂の温度を150℃程度にするためには、金型の
温度を300℃〜400℃に、加熱源の温度を700℃
〜900℃にする必要があった。
【0004】また、金型の温度が300℃〜400℃と
高温であるため、熱による金型の歪みで成形後のシェル
砂型の寸法精度が悪くなったり、また金型の合わせ面間
に隙間が生じこの中にシェル砂が入り込むことにより成
形後のシェル砂型にバリが発生したりしていた。また、
冷却に時間がかかり生産性が悪かった。
【0005】本発明者は、上記問題点に鑑み鋭意研究を
重ねた結果、熱を金型に伝達しシェル砂を加熱するとい
う熱伝導によらず、熱を気体に伝達し、熱媒体であるこ
の気体をシェル砂中に通気させることによりシェル砂を
加熱できるとの知見を得た。
【0006】本発明は上記知見に基づいて完成されたも
のであり、ランニングコストが低く、製造時間の短いシ
ェル砂型製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るため、請求項1に記載のシェル砂型製造方法は、高温
の気体を通気させることによりシェル砂を硬化させて行
うことを特徴とする。
【0008】つまり、請求項1に記載のシェル砂型製造
方法は、シェル砂に熱媒体である高温の気体を通気させ
ることにより、シェル砂を硬化させるものである。従来
は、金型、シェル砂という熱媒体は移動せず、媒体中を
熱が徐々に伝導することでシェル砂を硬化させていた
が、本発明は熱媒体である高温の気体そのものをシェル
砂に通気させることによりシェル砂を硬化させるもので
ある。
【0009】この製造方法によると熱媒体である高温の
気体そのものの移動によりシェル砂に熱が伝達されるた
め、シェル砂の硬化に時間がかからない。また、放熱に
よる熱損失が少ないため、加熱源を高温にする必要がな
くランニングコストが低い。
【0010】(2)また、請求項2に記載のシェル砂型
製造方法は、上記請求項1に記載のシェル砂型製造方法
において、シェル砂を金型のキャビティ内に充填するシ
ェル砂充填工程と、金型に形成された複数の通気口のう
ち一部の通気口からキャビティ内に高温の気体を流入さ
せ他の通気口から気体を流出させることによりシェル砂
を硬化させる通気工程と、を有することを特徴とする。
【0011】つまり、請求項2に記載のシェル砂型製造
方法は、金型のキャビティ内にシェル砂を充填し、一部
の通気口からキャビティ内に気体を流入させ残りの通気
口から気体を流出させることにより、キャビティ内に気
体をまんべんなく行き渡らせシェル砂を硬化させるもの
である。
【0012】この製造方法によると、キャビティ内で高
温気体からシェル砂への熱伝達が行われるため、高温気
体の熱がシェル砂以外のものに伝達される割合が少な
く、効率よくシェル砂を硬化させることができる。
【0013】(3)また、請求項3に記載のシェル砂型
製造方法は、上記請求項2に記載のシェル砂型製造方法
のシェル砂充填工程において、通気口の少なくとも一つ
からシェル砂をキャビティ内に充填することを特徴とす
る。
【0014】つまり、請求項3に記載のシェル砂型製造
方法は、金型におけるシェル砂を充填するための通路と
高温の気体を流入または流出させるための通路とを併用
するものである。この製造方法によると、充填通路と通
気通路という2種類の通路を別々に設置する必要がない
ため、金型の簡略化を図ることができ、シェル砂型の製
造コストを低減させることができる。
【0015】(4)また、請求項4に記載のシェル砂型
製造方法は、上記請求項2または請求項3に記載のシェ
ル砂型製造方法において、通気工程は、複数の通気口の
うち一部の通気口からキャビティ内に高温の気体を流入
させ他の通気口から気体を流出させることにより、気体
を流入させる通気口付近のシェル砂の部分を硬化させる
一次通気工程と、一次通気工程において気体を流出させ
る通気口からキャビティ内に高温の気体を流入させ一次
通気工程において気体を流入させる通気口から気体を流
出させることにより、キャビティ内のシェル砂の残りの
部分を硬化させる二次通気工程と、を有することを特徴
とする。
【0016】つまり、請求項4に記載のシェル砂型製造
方法は、まず一次通気工程で気体を流入させる通気口付
近のシェル砂の部分を硬化させ、次に二次通気工程で一
次通気工程とは逆方向に気体を流すことによりキャビテ
ィ内のシェル砂の残りの部分を硬化させるものである。
【0017】高温の気体の熱はキャビティ内を通過する
際に徐々にシェル砂に伝達されていく。言い換えると気
体の持つ熱量は、気体を流入させる通気口付近が最も多
く、気体を流出させる通気口付近が最も少ない。このた
め、一次通気工程においては、気体を流入させる通気口
付近のシェル砂の部分はすぐ硬化するが気体を流出させ
る通気口付近のシェル砂の部分はなかなか硬化しない。
一方、二次通気工程においては、一次通気工程において
気体を流出させる通気口から気体を流入させるため、こ
の通気口付近のシェル砂の部分から硬化が始まる。
【0018】一次通気工程と二次通気工程とを組み合わ
せるこの製造方法によると、シェル砂を効率よく硬化さ
せることができ、シェル砂の硬化時間をより短縮するこ
とができる。
【0019】(5)また、請求項5に記載のシェル砂型
製造方法は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載
のシェル砂型製造方法において金型を予熱してから行う
ことを特徴とする。
【0020】金型を予熱しない場合、高温の気体の熱が
一部金型に伝達され、シェル砂に伝達される熱量が少な
くなる。この製造方法によると気体の熱が金型に伝達さ
れることを抑制することができるため、よりシェル砂の
硬化時間を短縮することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】まず本発明の製造方法に用いるシ
ェル砂について説明し、次にフェノール樹脂を含む鋳物
砂を用いて中子型を作製する場合の本発明のシェル砂型
の製造方法の実施の形態を、シェル砂充填工程、通気工
程、その他の項目毎にそれぞれ説明する。
【0022】〈本発明の製造方法に用いるシェル砂〉本
発明の製造方法に用いるシェル砂は熱硬化性樹脂と鋳物
砂とを含有する。このうち熱硬化性樹脂は、所定の硬化
温度に達すると硬化する性質を有する。このため、シェ
ル砂中に硬化温度以上の気体が通気されると熱硬化性樹
脂が硬化し、硬化した樹脂により鋳物砂の粒子が結着さ
れる。このようにしてシェル砂が硬化する。
【0023】本発明における熱硬化性樹脂とは、硬化前
および硬化後、双方の形態を含む概念である。例えば、
熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を用いる場合、これ
は硬化前のノボラック樹脂をも含む概念である。
【0024】本発明のシェル砂型製造方法は、種々の熱
硬化性樹脂を用いて実施することができる。例えば、不
飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、
シリコン樹脂等を含むシェル砂を用いることができる。
【0025】また、本発明のシェル砂型製造方法は、種
々の鋳物砂を用いて実施することができる。後述する実
施形態では、鋳物砂として人造けい砂を用いたが、他に
天然けい砂、山砂等を用いる形態で実施することもでき
る。
【0026】〈シェル砂充填工程〉シェル砂充填工程で
はシェル砂を金型のキャビティ内に充填する。図1に本
工程の模式図を示す。金型4は鋼製で上型40と下型4
1とからなり、上型40と下型41とが閉型してキャビ
ティ42が形成される。上型40には、上方外面からキ
ャビティ42内に貫通する3つの上型孔43が穿設され
ている。また、下型41には、下方外面からキャビティ
42内に貫通する3つの下型孔45が穿設されている。
上型40の上方には、内部にシェル砂1を有するタンク
2が設置されている。タンク2の側面には圧搾空気用の
配管20が設置されており、またタンク2は下方に開口
している。この開口を塞いでブロープレート3がタンク
2と金型4の上型40との間に配置されている。ブロー
プレート3には、上面から下面に貫通する3つの孔が上
型40の上型孔43と対応する位置に穿設されている。
また、下型41の下型孔45内のキャビティ42側端に
はベントポート44が設置されている。このベントポー
ト44は線状のスリットを有し、スリットの幅はシェル
砂1が通過できないように設定されている。すなわち、
気体のみを通過させシェル砂1を通過させない機能を有
する。
【0027】シェル砂1は、配管20から流入する圧搾
空気によりタンク2内を流動し、ブロープレート3の孔
および上型孔43を通って金型4のキャビティ42内に
流入する。下型孔45にはベントポート44が設置され
ているため、流入するシェル砂1はキャビティ42内に
充填される。シェル砂1を上型40の外表面付近まで充
填させ、ブロープレート3の3つの孔を閉じ、本工程を
終了する。
【0028】〈通気工程〉 (1)通気工程は一次通気工程と二次通気工程からな
る。まず、一次通気工程について説明する。一次通気工
程では、複数の通気口のうち一部の通気口からキャビテ
ィ内に高温の気体を流入させ他の通気口から気体を流出
させることにより、気体を流入させる通気口付近のシェ
ル砂の部分を硬化させる。
【0029】図2に本工程の模式図を示す。本工程で
は、上記シェル砂充填工程でも用いられた金型4の上型
40の上方外面に接して送風管5が設置されている。送
風管5には3つの孔が、それぞれ3つの上型孔43に対
応する位置に穿設されている。なお、送風管5内には約
200℃の空気が図示しない送風手段により送風されて
いる。
【0030】また、上型孔43のキャビティ42側端は
気体を流入させる通気口46に該当し、下型孔45のキ
ャビティ42側端(ベントポート44のキャビティ42
側端)は気体を流出させる通気口47に該当する。
【0031】空気は送風管5と上型孔43を通ってキャ
ビティ42内に流入するため、空気の温度は上型孔43
の通気口46付近が一番高い。したがって、通気口46
付近のシェル砂1の部分からまず硬化が始まる。キャビ
テイ42内に充填されたシェル砂1を通過した空気は下
型孔45の通気口47およびベントポート44を通過
し、金型4外に排気される。なお、気体を流入させる通
気口付近とは、本実施形態のように上型孔43内にまで
シェル砂1が充填されている場合は、上型孔43内をも
含む概念である。また、キャビティ内にのみシェル砂が
充填されている場合は、キャビティ内の気体を流入させ
る通気口付近を示す概念である。
【0032】本工程により、上型孔43の通気口46付
近のシェル砂の部分が硬化すると通気度が上がるため空
気の通りが良くなる。この通気口46付近のシェル砂の
部分は、後述する二次通気工程で気体のみを通しシェル
砂を通さない手段として機能する。後述する二次通気工
程終了時にキャビティ内のシェル砂全体が硬化していれ
ばよいため本工程における通気時間は5秒間のみとし
た。
【0033】(2)次に二次通気工程について説明す
る。二次通気工程では、一次通気工程において気体を流
出させる通気口からキャビティ内に高温の気体を流入さ
せ一次通気工程において気体を流入させる通気口から気
体を流出させることにより、キャビティ内のシェル砂の
残りの部分を硬化させる。
【0034】図3に本工程の模式図を示す。本工程で
は、上記一次通気工程でも用いられた金型4の下型41
の下方外面に接して送風管6が設置されている。送風管
6には3つの孔が、それぞれ3つの下型孔45に対応す
る位置に穿設されている。
【0035】本工程における空気も、一次通気工程と同
様に図示しない送風手段により送風したものであり、空
気の温度は約200℃である。空気は送風管6と下型孔
45を通ってキャビティ42内に流入する。キャビティ
42内に充填されたシェル砂1を加熱しながら通過した
空気は上型孔43から金型4外に排気される。すなわ
ち、上記一次通気工程と空気の流れが逆になっている。
【0036】排気の際、一次通気工程では下型孔45に
シェル砂1のみをキャビテイ42内に滞留させ気体のみ
を通過させる手段としてベントポート44が設置されて
いたため、シェル砂1が下型孔45から吹きこぼれるこ
とが無かった。本工程では、通気口46付近の通気性の
良い硬化したシェル砂1の部分が、ちょうどベントポー
トのような役割を果たすことによりシェル砂1が上型孔
43から吹きこぼれることを防いでいる。
【0037】二次通気工程では、一次通気工程において
シェル砂の硬化が最も遅い下型孔45の通気口47から
空気を吹き込むため、キャビテイ内のシェル砂の残りの
部分を効率よく硬化させることができる。このため、高
温空気の通気時間は15秒とした。
【0038】二次通気工程の後、金型から成形品を離型
し中子型を得る。一般に、中子型は鋳造において金属部
材を成形する際に用いられる。中子型は成形後の金属部
材から取り出すのが困難なため、鋳造後に壊して除去す
る場合が多い。したがって中子型は本発明の製造方法に
より作製するシェル砂型として好適である。
【0039】ちなみに、従来式の製造方法により本実施
形態と同じ中子型を作製した場合、シェル砂の硬化時間
は40秒程だった。本実施形態によると、一次通気工程
および二次通気工程合わせて硬化時間は20秒程であ
り、硬化時間を大幅に短縮することができる。なお、本
発明の製造方法によると、中子型のみならず外型等も作
製することができる。
【0040】〈その他〉本実施形態においては、気体と
して空気を用いた。気体は鋳物砂や金型等と反応しない
ものであれば特に限定しない。例えば、不活性ガス等を
用いる形態で実施することもできる。
【0041】また、本実施形態においては、通気口の数
を上型と下型にそえぞれ3つずつの合計6つとした。通
気口の数は特に限定するものではない。作製するシェル
砂型の大きさ、形状等に対応して適当な数にすればよ
い。また、気体を流入させる通気口、気体を流出させる
通気口の数は同数でなくてもよく、またその位置も限定
するものではない。これらの条件も作製するシェル砂型
の大きさ、形状等に対応して設定すればよい。
【0042】また、本実施形態においては、予め金型を
シェル砂の硬化温度以上である150℃に加熱してあ
る。これにより、気体の熱がシェル砂の加熱ではなく、
金型の加熱に使われるのを抑制することができる。ま
た、シェル砂の硬化温度未満に加熱して実施する形態も
ある。シェル砂の硬化温度未満に加熱しても気体の熱エ
ネルギが金型の加熱に利用されるのを抑制することがで
きる。さらに、金型を予め加熱しない形態で実施するこ
ともできる。シェル砂の硬化に時間はかかるが、金型を
加熱する設備が不要なため、より製造コストの低い実施
形態となる。
【0043】また、本実施形態においては、通気工程で
用いる気体の温度は200℃とした。気体の温度は、シ
ェル砂中の熱硬化性樹脂の硬化温度以上であればよい。
好ましくは、放熱分、樹脂の硬化速度、経済性を考慮し
て、硬化温度+350℃までがよい。なお、気体の流量
についても、流量が多いほど硬化時間が短くなることを
考慮し、適当な値に調整すればよい。
【0044】また、本実施形態においては、空気および
金型の加熱に鋳造工場の排ガスを利用した。熱硬化性樹
脂の硬化温度によっては、このように工場の排ガス等を
利用することができるため、より製造コストの低い実施
形態となる。なお、排ガスが空気や不活性ガスではなく
反応性を有するようなガスである場合は、例えば熱交換
機の一次側にこの反応性ガスを通気させ、二次側に空気
を通気させることにより空気を加熱し、この加熱空気を
ブロワ等で送風することにより通気工程で使用する空気
を供給する形態で実施することができる。
【0045】また、本実施形態においては、一次通気工
程における高温空気の通気時間を5秒間とした。通気時
間は、通気口付近のシェル砂が硬化する時間とすればよ
く、通気口の数、位置、径、通気口付近のシェル砂の部
分の量、密度等により適宜調整すればよい。
【0046】また、本実施形態においては、二次通気工
程における高温空気の通気時間を15秒間としたが、こ
の通気時間も、一次通気工程における通気時間と同様
に、通気口の数、位置、径、キャビティ内のシェル砂の
残りの部分の量、密度等により適宜調整すればよい。
【0047】また、本実施形態においては、上型孔がシ
ェル砂の充填通路と空気の通気通路とを兼ねている。兼
用することにより、設備が単純化できコスト的に優れた
形態となっている。充填通路と通気通路とを別々に設置
する形態で実施することもできる。この場合は、シェル
砂充填後、吹きこぼれを防止するため充填通路にベント
ポートを設置することが望ましい。ベントポートを設置
すると充填通路が排気の際に用いられる通気通路となる
ため、より高温の気体が通過しやすくなりより迅速にシ
ェル砂を熱硬化できる形態となる。
【0048】また、本実施形態においては二次通気工程
を設定したが、二次通気工程を設定しない形態で実施す
ることもできる。この場合は高温気体の通気時間を長く
する必要があるが、通気方向を切り替えなくて良いた
め、より簡便な実施形態となる。
【0049】
【発明の効果】本発明のシェル砂型製造方法によると熱
媒体である高温の気体そのものの移動によりシェル砂に
熱が伝達されるため、シェル砂の硬化時間を短縮でき、
製造時間を短縮することができる。また、放熱による熱
損失が少ないため、加熱源を高温にする必要がなくラン
ニングコストを低くできる。また、金型の温度も低いた
め成形後のシェル砂型の寸法精度を向上させることがで
き、バリの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シェル砂充填工程の概要図である。
【図2】 一次通気工程の概要図である。
【図3】 二次通気工程の概要図である。
【符号の説明】
1:シェル砂 2:タンク 3:ブロープレート 4:
金型 40:上型 41:下型 42:キャビティ 43:上型孔 44:
ベントポート 45:下型孔 46:通気口 47:通気口 5:送風
管 6:送風管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温の気体を通気させることによりシェ
    ル砂を硬化させて行うことを特徴とするシェル砂型製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記シェル砂を金型のキャビティ内に充
    填するシェル砂充填工程と、 該金型に形成された複数の通気口のうち一部の通気口か
    ら該キャビティ内に高温の気体を流入させ他の通気口か
    ら該気体を流出させることにより該シェル砂を硬化させ
    る通気工程と、を有する請求項1に記載のシェル砂型製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記シェル砂充填工程において、前記通
    気口の少なくとも一つから前記シェル砂を前記キャビテ
    ィ内に充填する請求項2に記載のシェル砂型製造方法。
  4. 【請求項4】 前記通気工程は、複数の通気口のうち一
    部の通気口から前記キャビティ内に高温の気体を流入さ
    せ他の通気口から該気体を流出させることにより、気体
    を流入させる該通気口付近のシェル砂の部分を硬化させ
    る一次通気工程と、 該一次通気工程において気体を流出させる該通気口から
    該キャビティ内に高温の気体を流入させ該一次通気工程
    において気体を流入させる該通気口から該気体を流出さ
    せることにより、該キャビティ内のシェル砂の残りの部
    分を硬化させる二次通気工程と、を有する請求項2また
    は請求項3に記載のシェル砂型製造方法。
  5. 【請求項5】 前記金型を予熱して行う請求項2ないし
    請求項4のいずれかに記載のシェル砂型製造方法。
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