JP4839746B2 - 円筒形非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

この発明は、円筒形非水電解質二次電池に関し、例えば帯状の正極および負極を積層して巻回し、金属缶に収容してなる電池に好適に適用できるものである。
近年、携帯電話、ノートブック型パーソナルコンピュータなどをはじめとする電子機器のコードレス化、ポータブル化が進み、薄型、小型、軽量の携帯電子機器が次々と開発されており、長時間駆動可能なバッテリーが強く要求されている。このバッテリー駆動用として現在最も用いられているのが円筒形リチウムイオン二次電池である。
一般的に円筒形リチウムイオン二次電池は、帯状の集電体の両面に正極活物質層を形成してなる正極と、帯状の集電体の両面に負極活物質層を形成してなる負極とを、セパレータを介して積層し、多数回巻回した巻回電極体(電池素子)と非水電解液から成る。このような巻回型の電池の場合、正極端部および負極端部(正極集電体および負極集電体の切断端部)に、切断によるバリが生じることがある。正極端部および負極端部に生じたバリは、外部から衝撃が加わったり、押圧された場合等に、隣接するセパレータを破損し、正極および負極が短絡して異常な発熱や電池特性の低下を招いたり、電極が切断される原因となる。
そこで、以下の特許文献1では巻回型電池における上述のような問題点を解決するために、巻回型電池の電極端部に絶縁性被覆材を設け、バリによる損傷が起こらないようにする方法が提案されている。特許文献1では電極端部の他、絶縁性被覆材を設けた電極端部とセパレータを介して対向する電極部分にも絶縁性被覆材を設け、損傷防止効果を向上させるよう構成している。
特開2001−266946号公報
また、電極端部付近のみでなく、電極端子固着部や、活物質層形成端部(電極集電体と活物質層との境界部)等の短絡等の問題が発生することが想定できる部分においても絶縁性被覆材を設けることにより、さらに信頼性を向上させることが可能である。
上記特許文献1では、正極および負極のそれぞれの両面にゲル状または固体状の電解質を形成した扁平型の電池を用いているが、最近円筒形リチウムイオン二次電池においても絶縁性被覆材を設けた構成が提案されている。
円筒形リチウムイオン二次電池の電池容量向上に有効な手法としては、正極活物質層および負極活物質層を厚型化、高密度化するほか、電極の巻芯径を小径化し、体積効率を高める方法が挙げられる。
しかしながら、巻芯径を小径化することにより、巻回内周側での曲率が非常に大きくなってしまい、巻回内周側に絶縁性被覆材を設けることによって、電極の屈曲が発生し易くなるという問題が生じる。特に、図1に示すように、集電体2上に形成された活物質層形成部3の端部である活物質層形成端部3aを覆うようにして絶縁性被覆材1を設けた場合、図2Aに示すように、絶縁性被覆材1が充分に接着されているときは、電極の巻回方向に沿って設けた絶縁性被覆材1の端部が直線状となっているために、この部分に巻回による応力が集中し、絶縁性被覆材1の端部で屈曲してしまう。また、図2Bに示すように、絶縁性被覆材1の接着が不充分であるときには、絶縁性被覆材1が剥がれて立ち上がってエッジが形成されてしまい、外周側の電極に損傷を与えるという問題がある。なお、参照符号4は電極端子である。
バリによる損傷防止に対しては絶縁性被覆材の強度が高いほど効果を有するが、逆に絶縁性被覆材の強度が高いほど電極は屈曲し易くなり、またエッジによって外周側の電極に損傷を与えやすくなってしまう。このため、安全性を高めようとすると逆に電極巻回工程で電極切れが発生したり、屈曲による影響が巻回外周側まで及ぶことによる真円性の低下により、充放電サイクル特性が低下することになってしまう。なお、このような問題は、特に巻回内周側の外周面に位置する絶縁被覆材の端部で特に起こりやすい。
したがって、この発明は上記問題点を解消し、高品質な円筒形非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明では、正極集電体上に正極活物質層が形成された帯状の正極と、負極集電体上に負極活物質層が形成された帯状の負極とが、セパレータを介して積層して巻回された電池素子を、電池素子の巻回内周側に位置する正極活物質層形成端部近傍を覆うように絶縁性被覆材が設けられ、絶縁性被覆材の端部が凹凸形状に形成され、凹凸形状の凸部の高さが0.5mm以上とされ、かつ絶縁性被覆材の厚さが50μm未満となるように構成する。
この発明によれば、絶縁テープ端部にかかる応力を分散することができる。また、接着が不充分で絶縁テープ端部が立ち上がった場合であっても、外周側に隣接する電極を巻回する際に巻回方向に沿ってエッジが倒れる。このため、絶縁性被覆材による損傷およびそれに起因する電極の短絡、ならびに電極の屈曲を防止し、高容量、高サイクル特性を有する円筒形非水電解質二次電池を得ることができる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図3は、この発明を適用可能なリチウムイオン二次電池の断面図である。この二次電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状の電池缶11の内部に、帯状の正極21と負極22とがセパレータ25(25a,25b)を介して巻回された電池素子10を有している。電池缶11は、例えばニッケルめっきが施された鉄により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶11の内部には、電池素子10を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板12a,12bがそれぞれ配置されている。
電池缶11の開放端部には、正極端子板13と、この正極端子板13の内側に設けられた安全弁機構14およびPTC素子15とが、絶縁封口ガスケット16を介してかしめられることにより取り付けられている。正極端子板13は、例えば電池缶11と同様の材料により構成されている。安全弁機構14は、PTC素子15を介して正極端子板13と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合にディスク板14aが反転して正極端子板13と電池素子10との電気的接続を切断するようになっている。PTC素子15は、温度が上昇すると抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常な発熱を防止するものであり、例えば、チタン酸バリウム系半導体セラミックスにより構成されている。絶縁封口ガスケット16は、例えば絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
電池素子10は、センターピン26を中心に巻回されている。電池素子10の正極21には正極端子23が接続されており、負極22には負極端子24が接続されている。正極端子23は安全弁機構14に溶接されることにより正極端子板13と電気的に接続されており、負極端子は電池缶11に溶接され電気的に接続されている。
以下、電池缶11に収容された電池素子10の構成について説明する。
[正極]
正極21は、正極活物質を含有する正極活物質層21bが、正極集電体21aの両面上に形成されたものである。正極集電体21aは、例えばアルミニウム(Al)箔,ニッケル(Ni)箔あるいはステンレス(SUS)箔などの金属箔により構成されている。
正極活物質層21bは、例えば正極活物質と、導電剤と、結着剤とを含有して構成されている。正極活物質、導電剤、結着剤および溶剤は、均一に分散していればよく、その混合比は問わない。
正極活物質としては、例えばLiMO2(式中、Mは1種以上の遷移金属を表す)を主体とする、リチウムと遷移金属との複合酸化物またはリチウムを含んだ層間化合物が用いられる。これらを構成する遷移金属としては、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)、チタン(Ti)のうち少なくとも1種類が選択される。また、LiaMXb(式中、Mは上述の遷移金属から選ばれる1種であり、XはS、Se、PO4から選ばれ、a、bは整数である。)を用いることもできる。
また、正極活物質としてLiyMIO2またはLiyMII24で表されるリチウム複合酸化物を用いることもできる。このようなリチウム複合酸化物は正極活物質として用いることにより高電圧を発生させることができ、エネルギー密度に優れるため、特に好ましい材料である。これらの組成式においてMIは1種類以上の遷移金属元素を表しており、具体的にはコバルトおよびニッケルのうちの少なくとも1種を含むことが好ましい。MIIは1種類以上の遷移金属元素を表しており、具体的にはマンガン(Mn)が好ましい。また、yの値は電池の充放電状態によって異なり、通常、0.05以上1.10以下の範囲内である。このようなリチウム複合酸化物の具体例としては、LiCoO2、LiNiO2、LiNizCo1-z2(式中、0<z<1である。)あるいはLiMn24等が挙げられる。
導電剤としては、例えばカーボンブラックあるいはグラファイトなどの炭素材料等が用いられる。また、結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等が用いられる。また、溶剤としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等が用いられる。
上述の正極活物質、結着剤、導電剤を均一に混合して正極合剤とし、この正極合剤を溶剤中に分散させてスラリー状にする。次いで、このスラリーをドクターブレード法等により正極集電体の両面に均一に塗布する。さらに、高温で乾燥させて溶剤を飛ばすことにより正極活物質層が形成される。
さらに、図4に示すように、巻回内周側に位置する正極活物質層形成端部を保護するようにして絶縁性被覆材(以下、絶縁テープと適宜称する。)27を正極21の両面に貼着する。このとき用いる絶縁テープ27は、図5に示すように、端部が凹凸形状に切断されたものを用いる。絶縁テープ端部の凹凸形状は、その高さが0.5mm以上であり、50mmあたり5以上50以下の凸部を有するものが好適であり、正極活物質層形成部に0.5mm以上重なるようにして貼着する。また、引張強度の低い絶縁テープはやわらかく、巻回内周部の電極の反りに容易に追随することから、この端部形状はポリエチレン等の引張強度が30N/mm2以上の絶縁テープにおいて特に効果を奏し、また絶縁テープの厚さが薄い場合も同様に電極の反りに容易に追随することから、厚さ30μm以上の絶縁テープにおいて効果を奏する。
上述のような形状の絶縁テープを用いることにより、従来直線状の端部にかかっていた応力が分散するため、引張強度30N/mm2以上、厚さ30μm以上の絶縁テープを用いた場合であっても電極の反りに容易に追随する。これにより、電極は屈曲しにくくなり、巻回の真円性の低下を防止することができる。また、接着が充分でなく絶縁テープ端部が立ち上がってエッジとなった場合であっても、外周側に隣接する電極を巻回する際に巻回方向に沿ってエッジが倒れるため、隣接するセパレータおよび電極を損傷することがなく、製造工程での電極切れ等を防止することができる。
このとき用いる絶縁テープは、樹脂等からなる基材に粘着層を設けた構成であり、薄くなるほど作製が困難となる。市販されている絶縁テープは一般的におおよそ30μm以上である。なお、基材および粘着層の材質は特に限定されるものではなく、上述の引張強度(30N/mm2以上)を有し、電解液に対する耐食性および電池使用時における耐熱性など、電池内部に用いるのに適したものであれば任意の材料を用いることができる。
なお、上述の絶縁テープは、巻回内周側の外周面に貼ることによって特に効果を得ることができる。内周面は必ずしも端部に凹凸形状を有する絶縁テープでなくてもよく、端部が直線形状の従来型の絶縁テープを用いることもできる。
また、巻回外周側の正極活物質層形成部にも絶縁テープを設けても良い。絶縁テープを設ける場合、巻回外周側は曲率が低く電極の屈曲は発生しにくくなるため、端部に凹凸形状を設けたこの発明による絶縁テープまたは端部が直線形状の従来型の絶縁テープのいずれも用いることができる。
正極21は正極集電体の長手方向略中央部にスポット溶接または超音波溶接で接続された1本の正極端子23を有している。この正極端子23は金属箔、網目状のものが望ましいが、電気化学的および化学的に安定であり、導通がとれるものであれば金属でなくとも問題はない。正極端子23の材料としては、例えばAl等が挙げられる。また、正極集電体21a上の正極端子溶接部分は、正極活物質層21bを形成しない正極集電体露呈部としてもよい。この場合、正極端子23が容易に溶接できる他、正極端子溶接時に発生する熱や振動によって活物質層がダメージを受け、活物質層の脱落などが生じる場合があり、これを防止することができる。
[負極]
負極22は、負極活物質を含有する負極活物質層22bが、負極集電体22aの両面上に形成されたものである。負極集電体22aは、例えば銅箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
負極活物質層22bは、例えば負極活物質と、必要であれば導電剤と、結着剤とを含有して構成されている。負極活物質、導電剤、結着剤および溶剤は、正極活物質と同様に、その混合比は問わない。
負極活物質としては、リチウムをドープ/脱ドープ可能な炭素材料、結晶質、非結晶質金属酸化物が用いられる。具体的に、リチウムをドープ/脱ドープ可能な炭素材料としては、グラファイト、難黒鉛化性炭素材料、易黒鉛化性炭素材料、結晶構造が発達した高結晶性炭素材料等が挙げられる。より具体的には、熱分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス)、黒鉛類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭等の炭素材料を使用することができる。
また、他の負極活物質材料として、リチウムと合金を形成可能な金属、またはこのような金属の合金化合物が挙げられる。ここで言う合金化合物とは、具体的にはリチウムと合金を形成可能なある金属元素をMとしたとき、MpM'qLir(式中、M'はLi元素およびM元素以外の1つ以上の金属元素である。また、pは0より大きい数値であり、q,rは0以上の数値である。)で表される化合物である。さらに、この発明では半導体元素であるB,Si,As等の元素も金属元素に含めることとする、具体的には、Mg,B,Al,Ga,In,Si,Ge,Sn,Pb,Sb,Bi,Cd、Ag、Zn、Hf、Zr、Yの各金属とそれらの合金化合物、すなわち、例えばLi−Al,Li−Al−M(式中、Mは12a族、3B族、4B族遷移金属元素のうち1つ以上からなる。)、AlSb、CuMgSb等が挙げられる。
上述したような元素の中でも、3B族典型元素の他、SiやSn等の元素またはその合金を用いるのが好ましく、さらにSiまたはSi合金が特に好適である。Si合金またはSn合金としては、MxSi、MxSn(式中、MはSiまたはSnを除く1つ以上の金属元素である。)で表される化合物で、具体的にはSiB4、SiB6、Mg2Si、Mg2Sn、Ni2Si、TiSi2、MoSi2、CoSi2、NiSi2、CaSi2、CrSi2、Cu5Si、FeSi2、MnSi2、NbSi2、TaSi2、VSi2、WSi2、ZnSi2等が挙げられる。
結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン、スチレンブタジエンゴム等が用いられる。また、溶剤としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン、メチルエチルケトン等が用いられる。
上述の負極活物質、結着剤、導電剤を均一に混合して負極合剤とし、溶剤中に分散させてスラリー状にする。次いで、このスラリーをドクターブレード法等により負極集電体の両面に均一に塗布する。さらに、高温で乾燥させて溶剤を飛ばすことにより負極活物質層が形成される。
このとき、負極両面の負極活物質層形成端部には、絶縁テープを設けても良いし設けなくても良い。絶縁テープを設ける場合は端部に凹凸形状を有するこの発明による絶縁テープもしくは端部が直線形状の従来型の絶縁テープのいずれも用いることができるが、正極と同様に、巻回内周側の外周面にこの発明による絶縁テープを用い、負極の屈曲を防止することが好ましい。
また、負極22は集電体の両端部にスポット溶接または超音波溶接で接続された負極端子24を有している。この負極端子24は電気化学的および化学的に安定であり、導通がとれるものであれば金属でなくとも問題はない。負極端子24の材料としては、例えば銅、ニッケル等が挙げられる。正極端子溶接部分と同様に、負極端子溶接部分を負極集電体露呈部としても良く、これにより負極端子溶接時の活物質の脱落などを防止することができる。
[電解液]
電解液は、非水溶媒に電解質塩が溶解されたものであり、リチウムイオン電池に一般的に使用される材料が使用可能である。非水溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−ジメトキシエタン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリルあるいはプロピオニトリル等が好ましく、これらのうちのいずれか1種または2種以上を混合して用いることができる。
電解質塩としては、上記非水溶媒に溶解するものが用いられ、カチオンとアニオンが組み合わされてなる。カチオンにはアルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられ、アニオンには、Cl-,Br-,I-,SCN-,ClO4 -,BF4 -,PF6 -,CF3SO3 -等が用いられる。具体的には、例えばLiCl、LiClO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、LiB(C654、LiBr、CH3SO3Li、CF3SO3Li、N(CnF2n+1SO22Liなどがあり、これらのうちのいずれか1種または2種以上が混合して用いられている。中でも、LiPF6を主として用いることが好ましい。また、電解質塩濃度としては、上記非水溶媒に溶解することができる濃度であれば問題ないが、リチウムイオン濃度が非水溶媒に対して0.4mol/kg以上、2.0mol/kg以下の範囲であることが好ましい。
また、導電性高分子化合物の単体あるいは混合物を含有する高分子固体電解質や、膨潤溶媒を含有するゲル状電解質を用いてもよい。高分子固体電解質やゲル状電解質に含有される導電性高分子化合物としては電解液に相溶するものであり、具体的にシリコンゲル、アクリルゲル、アクリロニトリルゲル、ポリフォスファゼン変性ポリマー、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、フッ素系ポリマー、およびこれらの複合ポリマーや架橋ポリマー、変性ポリマー等が使用可能である。フッ素系ポリマーとしては、例えばポリ(ビニリデンフルオライド)、ポリ(ビニリデンフルオライド−co−ヘキサフルオロプロピレン)、ポリ(ビニリデンフルオロライド−co−トリフルオロエチレン),或いはポリ(ビニリデンフルオロライド−co−テトラフルオロエチレン)等の高分子材料、およびこれらの混合物が使用される。
[セパレータ]
セパレータは、例えばポリプロピレン(PP)あるいはポリエチレン(PE)などのポリオレフィン系の材料よりなる多孔質膜、またはセラミック製の不織布などの無機材料よりなる多孔質膜により構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレンの多孔質フィルムが最も有効である。
一般的にセパレータの厚みは5〜50μmが好適に使用可能であるが、7〜30μmがより好ましい。セパレータは、厚すぎると活物質の充填量が低下して電池容量が低下するとともに、イオン伝導性が低下して電流特性が低下する。逆に薄すぎると、膜の機械的強度が低下する。
[電池素子の作製]
上述のようにして作製した正極21および負極22を、正極21、セパレータ25a、負極22、セパレータ25bの順に積層して巻回し、最外周の巻き端部をテープで固定して、図6に示すような巻回型の電池素子を作製した。なお、図6は、電池素子の巻回内周側の一部分についての断面図である。
次いで、上述の電池素子10を電池缶11に収容する。このとき、電池素子10の巻回面の負極端子導出側が、絶縁性樹脂により作製された絶縁板12aで覆われるようにして収容する。この後、一方の電極棒を電池素子巻回中心部から挿入し、もう一方の電極棒を電池缶底面外側に配置して抵抗溶接を行い、負極端子24を電池缶底面に固着する。
負極端子24を電池缶11と溶接した後、センターピン26を挿入し、電池缶開放端部に位置する巻回面部分にも絶縁板12bを配置して電解液を注液する。さらに、内側に安全弁機構14およびPTC素子15を設けた正極端子板13に正極端子23を接続するとともに、この正極端子板13が絶縁封口ガスケット16を介してかしめられることにより取り付けられ、電池缶11の内部が密閉される。
このようにして円筒形リチウムイオン二次電池を作製することにより、巻回時の電極切れや損傷、サイクル特性の低下を防止し、高電池容量、高サイクル特性を有する円筒形リチウムイオン二次電池を作製することができる。
以下、実施例によりこの発明を具体的に説明する。
<実施例1>
活物質層塗布部に絶縁テープを被せず、活物質層と集電体との境界部から集電体上にかけて絶縁テープを貼着して作製した試験用電池と、活物質層塗布部に絶縁テープを被せて作製した試験用電池とを用い、それぞれについて電極切れ頻度[%]とサイクル特性[%]を測定した。
参考例1−1
[正極の作製]
正極活物質としてLiNiO2とLiMn24との複合材料を用いて正極を作製する。まず、LiNiO2とLiMn24とを6:4の割合で混合し、焼成してリチウム複合材料とする。このリチウム複合材料94重量部と、導電剤としてグラファイト3重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン3重量部とを混合して調製し、さらにこれをN−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリー状の正極合剤とした。
次いで、このスラリー状正極合剤を正極集電体である厚さ15μmの帯状アルミニウム箔の両面に均一に塗布した。次いで、乾燥工程を経てロールプレス機で圧縮成形して正極活物質層を形成し、総厚160μmの正極とした。また、正極の一端部にはアルミニウム製の正極端子を1本接続した。
さらに、巻回内周側の正極活物質層形成端部に、30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度を0mm(直線状)とした絶縁テープを貼着した。また、絶縁テープは正極活物質層に被せないようにし、正極集電体と正極活物質層との境界部から正極集電体を覆うようにして貼着した。なお、絶縁テープの引張強度の測定は、JIS規格(JIS Z0237)によるものとする。
[負極の作製]
粉砕した人造黒鉛粉末90重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン10重量部とを混合して調製し、さらにこれをN−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリー状の負極合剤とした。
次いで、このスラリー状負極合剤を負極集電体である厚さ12μmの帯状銅箔の両面に均一に塗布した。次いで、乾燥工程を経て、ロールプレス機で圧縮成形して負極活物質層を形成し、総厚150μmの負極とした。また、負極の一端部にはニッケル製の負極端子を接続した。
[電解液]
エチレンカーボネート(EC)50重量部とプロピレンカーボネート(PC)50重量部とを混合し、電解質塩としてLiPF6を0.7mol/kgを溶解させて電解液を作製した。
[試験用電池の作製]
上述のようにして作製した正極、および負極を、正極、セパレータ、負極、セパレータの順に積層し、直径3.6mmの巻き芯にて巻回して電池素子とする。次いで、この電池素子を電池缶に収容し、負極端子を電池缶に接続した後、内側に安全弁機構およびPTC素子を設けた正極端子板に正極端子を接続し、正極端子板を電池缶に取り付けて直径26mm、高さ650mmの試験用電池とした。なお、試験用電池は100個作製した。
参考例1−2
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度0.5mm、50mm当たり凸部数(ピッチ数)を10とした絶縁テープを用い、それ以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
参考例1−3
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度1.0mm、50mm当たり凸部数(ピッチ数)を10とした絶縁テープを用い、それ以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
比較例1−1
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度を0mm(直線状)とした絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を0.5mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
比較例1−2
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度0mm(直線状)とした絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を1.0mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
上述の各試験用電池について、4.2V、1Cの条件で2.5時間充電した後、1C放電を行い、電池電圧が2.5Vに達した時点で放電を終了して各試験用電池の放電容量を測定した。さらに、上述の条件での充放電サイクルを500回繰り返した。500サイクル後、各試験用電池の放電容量を測定するとともに、以下の式のようにしてサイクル特性を測定した。なお、サイクル特性は実用の観点から、70%以上を良品とする。
サイクル特性[%]=(500サイクル目の放電容量)/(1サイクル目の放電容量)×100
次いで、各試験用電池を分解し、内部の電極に切れがあるかを確認するとともに、1箇所でも電極切れがある試験用電池は不良品とし、以下のようにして電極切れ頻度を測定した
電極切れ頻度[%]=(不良電池個数)/100
以下の表1に、測定結果を示す。
Figure 0004839746
上記結果より、絶縁テープを活物質層に被せることにより、電極切れやサイクル特性低下の問題が生じやすくなることが分かる。しかしながら、他の要因により集電体と活物質層との境界部で短絡が起こることも想定されるため、絶縁テープを活物質層に被せる電池構成において、安全性の向上が必要とされることがわかる。
<実施例2>
引張強度の異なる絶縁テープを用いて試験用電池を作製し、それぞれについて電極切れ頻度[%]とサイクル特性[%]を測定した。
参考例2−1
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度20N/mm2、テープ端部凹凸度0mm(直線状)としたポリエチレン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を1.0mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
比較例2−1
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ50μm、引張強度25N/mm2、テープ端部凹凸度0.5mm、50mm当たり凸部数(ピッチ数)を10としたポリオレフィン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を1.0mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
比較例2−2
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度0mm(直線状)としたポリプロピレン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を1.0mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
上述の各試験用電池について、<実施例1>と同様の条件にて充放電を500回繰り返してサイクル特性を測定し、さらに各試験用電池を分解して電極切れ頻度を測定した。
以下の表2に、測定結果を示す。
Figure 0004839746
上記結果より、用いる絶縁テープの引張強度が大きくなるにつれてサイクル特性が低下し、電極切れ頻度が高くなることが分かる。特に、引張強度が30N/mm2以上となった場合、電極切れ頻度およびサイクル特性から実用に耐え得る電池であるとは言い難く、電極切れ頻度およびサイクル特性の改善が必要とされる。
<実施例3>
テープ被せ量およびテープ端部凹凸度をそれぞれ変化させて試験用電池を作製し、それぞれについて電極切れ頻度[%]とサイクル特性[%]を測定した。
実施例3−1
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度0.5mm、50mm当たり凸部数(ピッチ数)を10としたポリエチレン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を0.5mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
実施例3−2
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度1.0mm、50mm当たり凸部数(ピッチ数)を10としたポリエチレン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を0.5mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
実施例3−3
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度0.5mm、50mm当たり凸部数(ピッチ数)を10としたポリエチレン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を1.0mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
実施例3−4
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度1.0mm、50mm当たり凸部数(ピッチ数)を10としたポリエチレン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を1.0mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
比較例3−1
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度0mm(直線状)としたポリエチレン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を0.5mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
比較例3−2
正極の巻回内周側の両面に位置する活物質層塗布端部に貼着する絶縁テープとして、厚さ30μm、引張強度50N/mm2、テープ端部凹凸度0mm(直線状)としたポリエチレン製の絶縁テープを用い、活物質層に対するテープ被せ量を1.0mmとした以外は参考例1−1と同様にして試験用電池を作製した。
上述の各試験用電池について、<実施例1>と同様の条件にて充放電を500回繰り返してサイクル特性を測定し、さらに各試験用電池を分解して電極切れ頻度を測定した。
以下の表3に、測定結果を示す。
Figure 0004839746
上記結果より、テープ厚さ30μm以上、引張強度30N/mm2以上の絶縁テープを用いた場合、電極切れや電極の屈曲が発生しやすい巻回内周部の活物質層に絶縁テープが重なるように構成しても、テープ端部を凹凸形状とすることで上記問題点を解消し、高品質の円筒形リチウムイオン二次電池を得ることができる。
<実施例4>
絶縁テープの切断端部の凸部の数(ピッチ数)を変えた絶縁テープをそれぞれ用いて正極を作製し、直径3.6mmの巻き芯にて巻回する。このとき、絶縁テープ端部付近に対向する電極に亀裂が生じているかを確認する。
実施例4−1
正極集電体上に正極活物質層を形成した後、テープ端部凹凸度を1.0mm、テープ被せ量を1.0mmとして端部に50個の凸部が形成されるようにして切断した幅50mmの絶縁テープを貼着し、直径3.6mmの巻き芯にて巻回する。次いで、正極を広げ、絶縁テープ端部付近に対向する電極部分の状態を確認した。
実施例4−2
端部に25個の凸部が形成されるようにして切断した幅50mmの絶縁テープを用いる以外は実施例4−1と同様にして、絶縁テープ端部付近に対向する電極部分の状態を確認した。
実施例4−3
端部に10個の凸部が形成されるようにして切断した幅50mmの絶縁テープを用いる以外は実施例4−1と同様にして、絶縁テープ端部付近に対向する電極部分の状態を確認した。
実施例4−4
端部に5個の凸部が形成されるようにして切断した幅50mmの絶縁テープを用いる以外は実施例4−1と同様にして、絶縁テープ端部付近に対向する電極部分の状態を確認した。
比較例4−1
端部に4個の凸部が形成されるようにして切断した幅50mmの絶縁テープを用いる以外は実施例4−1と同様にして、絶縁テープ端部付近に対向する電極部分の状態を確認した。
比較例4−2
端部に2個の凸部が形成されるようにして切断した幅50mmの絶縁テープを用いる以外は実施例4−1と同様にして、絶縁テープ端部付近に対向する電極部分の状態を確認した。
比較例4−3
端部に1個の凸部が形成されるようにして切断した幅50mmの絶縁テープを用いる以外は実施例4−1と同様にして、絶縁テープ端部付近に対向する電極部分の状態を確認した。
以下の表4に、測定結果を示す。
Figure 0004839746
上記結果より、絶縁テープ端部の凹凸形状が、50mmあたり5以上50以下の凸部が形成されてなる場合、電極の屈曲が弱く、大きな効果を得ることができる。なお、幅50mmの絶縁テープの端部に51個以上の凸部を設けようとした場合、絶縁テープの切断が困難になり、所望の凹凸形状が得られなくなる。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、この発明は円筒形リチウム二次電池のみでなく、電池素子が巻回構造を有する円筒形の電池であればいずれの電池にも用いることができる。
また、上述の一実施形態において挙げた数値および材料はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値および材料を用いてもよい。
従来の絶縁性被覆材の形状を示す模式図である。 従来の絶縁性被覆材を用いた場合に起こる問題点を示す模式図である。 この発明を適用した円筒形リチウム二次電池の構成を示す断面図である。 この発明を適用した絶縁性被覆材の形状を示す模式図である。 この発明を適用した絶縁性被覆材の形状を詳細に示す模式図である。 この発明を適用した電池素子の巻回内周部の様子を示す断面図である。
符号の説明
1・・・絶縁性被覆材
2・・・集電体
3・・・活物質層形成部
3a・・・活物質層形成端部
4・・・電極端子
10・・・電池素子
11・・・電池缶
12a,12b・・・絶縁板
13・・・正極端子板
14・・・安全弁機構
14a・・・ディスク板
15・・・PTC素子
16・・・絶縁封口ガスケット
21・・・正極
21a・・・正極集電体
21b・・・正極活物質層
22・・・負極
22a・・・負極集電体
22b・・・負極活物質層
23・・・正極端子
24・・・負極端子
25,25a、25b・・・セパレータ
26・・・センターピン
27・・・絶縁テープ

Claims (5)

  1. 正極集電体上に正極活物質層が形成された帯状の正極と、負極集電体上に負極活物質層が形成された帯状の負極とが、セパレータを介して積層して巻回された電池素子が、電池缶に収容された円筒形非水電解質二次電池であって、
    上記電池素子の巻回内周側に位置する上記正極活物質層の形成端部近傍を覆うように絶縁性被覆材が設けられ、
    上記絶縁性被覆材の端部凹凸形状に形成され、上記凹凸形状の凸部の高さ0.5mm以上とされ、かつ上記絶縁性被覆材の厚さが50μm未満である
    円筒形非水電解質二次電池。
  2. 上記凸部は、50mmあたり5以上50以下設けられ
    求項1に記載の円筒形非水電解質二次電池。
  3. 上記絶縁性被覆材は、上記正極活物質層に0.5mm以上重な
    求項1に記載の円筒形非水電解質二次電池。
  4. 上記絶縁性被覆材の厚さが30μm以上である
    請求項1に記載の円筒形非水電解質二次電池。
  5. 上記絶縁性被覆材の引張強度が30N/mm2以上である
    請求項1に記載の円筒形非水電解質二次電池。
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