JP4839005B2 - ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 Download PDF

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Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体に関し、詳しくは、屋外での長期使用においても白化による光線透過率の低下や赤外線吸収能の低下がない成形体を与えるポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体に関する。本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、熱線の遮蔽能を必要とする各種窓、例えば、住宅用窓、ショーウィンドウ、車両用窓、車両用風防、航空機、アーケード、カーポート屋根等の外気に曝される窓の用途に好適である。
ポリカーボネート(以下、PCと略記することがある。)樹脂は優れた透明性を有し、無機硝子にはない耐衝撃性、軽量性、形状の自由度等の特徴を活かして、住宅や車両等の窓の用途に供せられている。これらの用途では、太陽光から受ける熱線を遮蔽し、室内や車内の温度上昇を抑制することが求められている。
このような要望に応えるために、窓を形成するPC樹脂やコーティング層材料に近赤外線吸収剤及び/又は赤外線吸収剤を含有させ、これらの波長の光線をカットすることにより、室内や車内の温度上昇を抑制する検討がなされている。このような近赤外線吸収剤や赤外線吸収剤については種々検討されているが、屋外用途等の過酷な環境下で長期にわたり初期性能を十分に維持し得るものは未だ見出されていない。
PC樹脂用に好適な近赤外線吸収剤としては、フタロシアニン系近赤外線吸収剤や六ホウ化物等の無機系近赤外線吸収剤が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。しかしながら、これらの近赤外線吸収剤を含むPC樹脂硬化物を、屋外曝露状態での促進評価のために、高温、高湿下に曝した場合、フタロシアニン系近赤外線吸収剤ではPC樹脂の分子量が低下し、無機系近赤外線吸収剤ではヘーズが増大するという問題がある。
特開平6−264050号公報 特開2000−143842号公報 特開2003−327717号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、屋外での曝露状態でも分子量の低下が少なく、ヘーズが増大せず、かつ長期にわたって熱線遮蔽能が良好なPC樹脂組成物及びその成形体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、末端水酸基量が特定の範囲にあるPC樹脂と、近赤外線吸収極大ピークが特定の範囲にある無機系近赤外線吸収剤とを組み合わせることにより、本近赤外線吸収PCは優れた耐久性を示すことを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、以下のポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体を提供するものである。
1. (A)界面縮合法により製造した末端水酸基量が50μmol/g以下のポリカーボネート樹脂100質量部と、(B)分光光度計で測定した近赤外線吸収極大ピークが950〜1300nmの範囲にある無機系近赤外線吸収剤0.0001〜0.05質量部を含み、残存塩素系溶剤含量が10質量ppm以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
2. (B)成分の無機系近赤外線吸収剤が、六ホウ化物である上記1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3. 上記1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる成形体。
本発明によれば、屋外での長期使用においても白化による光線透過率の低下や赤外線吸収能の低下がない成形体を与えるPC樹脂組成物を得ることができる。本発明のPC樹脂組成物からなる成形体は、屋外での曝露状態でも長期にわたって安定な熱線遮蔽を維持し得るものである。
本発明のPC樹脂組成物において用いる(A)成分のPC樹脂としては、特に制限はなく、種々のものが挙げられるが、一般式(1)
Figure 0004839005
で表される構造の繰り返し単位を有する重合体が好適である。
上記一般式(1)において、R1及びR2は、それぞれハロゲン原子(例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)又は炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基(n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基)、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基)である。
m及びnは、それぞれ0〜4の整数であって、mが2〜4の場合はR1は互いに同一であっても異なっていてもよいし、nが2〜4の場合はR2は互いに同一であっても異なっていてもよい。
Zは、炭素数1〜8のアルキレン基又は炭素数2〜8のアルキリデン基(例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、エチリデン基、イソプロピリデン基など)、炭素数5〜15のシクロアルキレン基又は炭素数5〜15のシクロアルキリデン基(例えば、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基など)、あるいは単結合、−SO2−、−SO−、−S−、−O−、−CO−結合、もしくは次の式(2)あるいは式(2')
Figure 0004839005
で表される結合を示す。
上記重合体は、通常、一般式(3)
Figure 0004839005
[式中、R1、R2、Z、m及びnは、上記一般式(1)と同じである。]
表される二価フェノールと、ホスゲンなどのカーボネート前駆体とを反応させることによって容易に製造することができる。
すなわち、例えば、塩化メチレン等の溶媒中において、公知の酸受容体や分子量調節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネート前駆体との反応により製造することができる。
記一般式( 3 ) で表される二価フェノールとしては様々なものを挙げることができる。
特に、2 , 2 − ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) プロパン[ 通称、ビスフェノールA ]が好ましい。
ビスフェノールA 以外の二価フェノールとしては、例えば、ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) メタン; 1 , 1 − ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) エタン; 1 , 2 − ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) エタンなどのビス( 4 − ヒドロキシフェニル) アルカン、1 , 1 − ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) シクロヘキサン; 1 , 1 − ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) シクロデカンなどのビス( 4 − ヒドロキシフェニル) シクロアルカン、4 , 4 ’ − ジヒドロキシジフェニル、ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) オキシド、ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) スルフィド、ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) スルホン、ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) スルホキシド、ビス( 4 − ヒドロキシフェニル) ケトンなどが挙げられる。
この他、二価フェノールとしては、ハイドロキノンなどが挙げられる。
これらの二価フェノールは、それぞれ単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いてもよい。
分子量調節剤としては、フェノール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−クミルフェノール、p−ノニルフェノール、ドコシルフェノール、テトラコシルフェノール、ヘキサコシルフェノール、オクタコシルフェノール、トリアコンチルフェノール、ドトリアコンチルフェノール、テトラトリアコンチルフェノール等を挙げることができる。これらは一種でもよく、二種以上を混合したものでもよい。
また、これらの分子量調節剤は、効果を損ねない範囲で他のフェノール化合物等を併用しても差し支えない。
PC樹脂は、上記の二価フェノールの一種を用いたホモポリマーであってもよく、又、二種以上を用いたコポリマーであってもよい。さらに、多官能性芳香族化合物を上記二価フェノールと併用して得られる熱可塑性ランダム分岐PC樹脂であってもよい。
その多官能性芳香族化合物は、一般に分岐剤と称され、具体的には、1,1,1−トリス(4−ヒドキシフェニル)エタン、α,α’,α"−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1−[α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル]−4−[α’,α’−ビス(4"−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、フロログルシン、トリメリット酸、イサチンビス(o−クレゾール)などが挙げられる。
このような特性を有するPC樹脂は、例えば、タフロンFN3000A、FN2500A、FN2200A、FN1900A、FN1700A、FN1500[商品名,出光興産株式会社製]のような芳香族PC樹脂として市販されている。
また、本発明に用いるPC樹脂としては、上記の二価フェノールのみを用いて製造された単独重合体のほか、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体(以下、PC−POS共重合体と略記する場合もある。)又はPC−POS共重合体を含むポリカーボネート樹脂が挙げられ、耐衝撃性が上昇すると共に、難燃性も向上し好ましい。PC−POS共重合体単独がより好ましい。
PC−POS共重合体には様々なものがあるが、好ましくは、下記一般式(1)
Figure 0004839005
[式中、R1、R2、Z、m及びnは、上記と同じである。]
で表される構造の繰返し単位を有するポリカーボネート部と、下記一般式(4)
Figure 0004839005
[式中、R3、R4及びR5は、それぞれ水素原子、炭素数1〜5のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基など)又はフェニル基であり、p及びqは、それぞれ0又は1以上の整数であるが、pとqとの合計は1以上の整数である。]
で表される構造の繰返し単位を有するポリオルガノシロキサン部からなるものである。
ここで、ポリカーボネート部の重合度は、3〜100が好ましく、又、ポリオルガノシロキサン部の重合度は、2〜500が好ましい。
上記のPC−POS共重合体は、上記一般式(1)で表される繰返し単位を有するポリカーボネート部と、上記一般式(4)で表される繰返し単位を有するポリオルガノシロキサン部とからなるブロック共重合体である。
このようなPC−POS共重合体は、例えば、予め製造されたポリカーボネート部を構成するポリカーボネートオリゴマー(以下、PCオリゴマーと略称する。)と、ポリオルガノシロキサン部を構成する末端に反応性基を有するポリオルガノシロキサン(例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリジエチルシロキサンなどのポリジアルキルシロキサンあるいはポリメチルフェニルシロキサンなど)とを、塩化メチレン、クロロベンゼン、クロロホルムなどの溶媒に溶解させ、ビスフェノールの水酸化ナトリウム水溶液を加え、触媒として、トリエチルアミンやトリメチルベンジルアンモニウムクロライドなどを用い、界面重縮合反応することにより製造することができる。
また、特公昭44−30105号公報に記載された方法や特公昭45−20510号公報に記載された方法によって製造されたPC−POS共重合体を用いることもできる。
本発明で用いるPC樹脂は、その粘度数(VN)が、通常45〜70程度であり、好ましくは47〜60である。この粘度数が47であると、得られるPC樹脂組成物の耐熱性や機械的性質が充分であり、又この粘度数が70以下であると、得られるPC樹脂組成物の成形加工性が向上するからである。なお、粘度数(VN)は、ISO 1628に準拠して測定した値である。
(A)成分のPC樹脂は、末端水酸基量が50μmol/g以下であることを要し、好ましくは40μmol/g以下、より好ましくは20μmol/g以下である。末端水酸基量が50μmol/g以下であると、高温高湿下でも、後述する無機系赤外線吸収剤の性能に悪影響を及ぼすことがなく、また、可視光線の透過率も低下することがない。
PC樹脂における末端水酸基量は、出発原料の種類、量比、反応条件、製法等を変えることにより、適宜調節することかできる。
本発明のPC樹脂組成物は、塩素系溶剤(塩化メチレン、四塩化炭素)の含量が10質量ppm以下であることを要し、6質量ppm以下が好ましい。塩素系溶剤の含量が10質量ppm以下であると、高温高湿下でも、後述する無機系赤外線吸収剤の性能に悪影響を及ぼすことがなく、また、可視光線の透過率も低下することがない。したがって、本発明で用いるPC樹脂を、塩素系溶剤を用いる界面縮合法で製造した場合、PC樹脂から塩素系溶剤を除去する操作を必要とする場合がある。
PC樹脂からの塩素系溶剤の除去は、押し出し時に水を添加することにより、あるいはかなりの長時間にわたり乾燥させることにより行うことができる。
本発明で用いる(B)成分の無機系近赤外線吸収剤は、太陽エネルギー由来の熱線のカットの観点から、吸収極大ピークが950nm〜1300nmにあることが必要である。この条件を満たす無機系近赤外線吸収剤としては、六ホウ化物(XB6)などが挙げられる。ここで、XB6におけるXは、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Sm、Eu、Er、Tm、Yb、Lu、Sr及びCaから選ばれる少なくとも一種である。なお、吸収極大ピークが950nm〜1300nmにあっても、フタロシアニン系化合物その他の有機金属化合物では、安定性に乏しく、PC樹脂中への練り込みや、成形、過酷な使用環境下で変質し品質に悪影響を及ぼすので好ましくない。
本発明においては、無機系近赤外線吸収剤を含む混合物を用いることもでき、例えば、六ホウ化物(LaB6)20質量%、ZrO2及びアクリル系分散剤の混合物(商品名:KHDS−06、住友金属鉱山株式会社製)などが挙げられる。六ホウ化物を含むPC樹脂マスターバッチを用いることもでき、例えば、LaB6 0.3質量%含有のPC樹脂マスターバッチ(商品名:KHCS−06、住友金属鉱山株式会社製)などが挙げられる。
本発明のPC樹脂組成物において、無機系近赤外線吸収剤の含有量は、上記PC樹脂100質量部に対して、0.0001〜0.05質量部であることを要し、好ましくは0.001〜0.05質量部である。無機系近赤外線吸収剤が0.0001質量部以上であると、近赤外線を十分にカットすることができ、また、0.05質量部以下であると、効果と経済性のバランスが良好である。
本発明においては、無機系近赤外線吸収剤と着色剤(顔料、染料)を併用すると、太陽光からの熱線の遮蔽が効果的に行われる。顔料及び染料としては、カーボンブラック、シアニン系グリーン有機顔料、アントラキノン系ヴァイオレット染料、キノリン系イエロー染料、アントラキノン系レッド染料などが挙げられる。これらは、二種以上を用いることが好ましく、より好ましくは三種以上である。また、顔料と染料を組み合わせて使用することが好ましい。
これらの着色剤の使用量は、通常、上記無機系近赤外線吸収剤の0.00001〜0.05質量%程度、好ましくは0.00005〜0.01質量%である。
本発明のPC樹脂組成物の硬化物(成形体)を屋外での過酷な環境下で用いる場合、リン酸系酸化防止剤を配合することが好ましい。リン酸系酸化防止剤としては、トリメチルホスファイト,トリエチルホスファイト,トリブチルホスファイト,トリオクチルホスファイト,トリノニルホスファイト,トリデシルホスファイト,トリオクタデシルホスファイト,ジステアリルペンタエリスチルジホスファイト,トリス(2−クロロエチル)ホスファイト,トリス(2,3−ジクロロプロピル)ホスファイトなどのトリアルキルホスファイト;トリシクロヘキシルホスファイトなどのトリシクロアルキルホスファイト;トリフェニルホスファイト,トリクレジルホスファイト,トリス(エチルフェニル)ホスファイト,トリス(ブチルフェニル)ホスファイト,トリス(ノニルフェニル)ホスファイト,トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト,トリス(ヒドロキシフェニル)ホスファイトなどのトリアリールホスファイト;2−エチルヘキシルジフェニルホスファイトなどのモノアルキルジアリールホスファイト;トリフェニルホスフィンなどの亜リン酸エステルが挙げられる。これらは、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのうち、耐湿性が良好な点から、アリールホスファイトが好ましく、トリフェニルホスファイト,トリス(ノニルフェニル)ホスファイト及びトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトが特に好ましい。なぜなら、易加水分解性、すなわち耐湿性に劣る亜リン酸エステルを用いると、高温高湿度の環境下で無機系赤外線吸収剤の性能に悪影響を及ぼすからである。
本発明のPC樹脂組成物において、酸化防止剤の配合量は、PC樹脂100質量部に対して、通常0.005〜1質量部程度、好ましくは0.01〜0.3質量部である。
本発明のPC樹脂組成物には、必要に応じて紫外線吸収剤を配合することができる。紫外線吸収剤としては、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−ドデシル−5'−メチフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2'−メチレンビス[4−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;フェニルサリチレート、p−t−ブチルフェニルサリレチート、p−オクチルフェニルサリレチート等のサリチレート系紫外線吸収剤;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシル)オキシフェノール等のトリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられる。市販品としては、ケミソーブ79(商品名、ケミプロ化成社製)、Hostavin PR−25及びHostavin B−CAP XP(商品名、いずれもクラリアント社製)などが挙げられる。
紫外線吸収剤の配合量は、PC樹脂100質量部に対して、通常0.005〜1質量部程度、好ましくは0.01〜0.6質量部である。
本発明のPC樹脂組成物には、必要に応じて離型剤を加えてもよい。離型剤としては、通常PC樹脂組成物に配合するものを用いることができる、例えば、ステアリン酸モノグリセライド、ペンタエリスルトールテトラステアレート及びペンタエリスルトーテトラパルミテートなどが挙げられる。
本発明のPC樹脂組成物は、上記(A)及び(B)成分、必要に応じて用いられる他の成分を配合し、混練することにより得られる。
この配合、混錬は、通常用いられている方法、例えば、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、コニーダ、多軸スクリュー押出機等を用いる方法により行うことができる。なお、溶融混錬に際しての加熱温度は、通常260〜340℃の範囲で選ばれる。
本発明は、上記PC脂組成物からなる成形体をも提供する。本発明のPC樹脂組成物の成形温度も、通常260〜340℃の範囲で選ばれる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
製造例1(PC−Aの製造)
(A)工程:(1)クロロホーメート基含有PCオリゴマーの調製工程
濃度5.6質量%水酸化ナトリウム水溶液に、ビスフェノールA(BPA)濃度が13.5質量%になるようにBPAを溶解し、BPAの水酸化ナトリウム水溶液を調製した。内径6mm、管長30mの管型反応器に、上記BPAの水酸化ナトリウム水溶液を40L/hr及び塩化メチレンを15L/hrの流量で連続的に通すと共に、ホスゲンを4.0kg/hrの流量で連続的に通した。管型反応器はジャケット部分を有しており、ジャケットに冷却水を通して反応液の温度を40℃以下に保った。
管型反応器を出た反応液は、後退翼を備えた内容積40Lのバッフル付き槽型反応器へ連続的に導入され、ここに、BPAの水酸化ナトリウム水溶液を2.8L/hr、25質量%水酸化ナトリウム水溶液を0.07L/hr、水を17L/hr、1質量%トリエチルアミン水溶液を0.64L/hrで供給し、29〜32℃で反応を行った。槽型反応器から、反応液を連続的に抜き出し、静置することにより、水相を分離除去し塩化メチレン相を採取した。このようにして得られたPCオリゴマー溶液は、オリゴマー濃度314g/L、クロロホーメート基濃度0.73mol/Lであった。
(A)工程:(2)クロロホーメート基含有PCオリゴマーの重合工程
邪魔板4枚、パドル型撹拌翼2枚及び冷却用ジャケットを備えた50L槽型反応器に、上記オリゴマー溶液10L、塩化メチレン5.7Lを仕込み、5℃まで冷却した。
次いで、トリエチルアミン1.0mLを仕込み、さらに、7℃に冷却した6.4質量%水酸化ナトリウム水溶液6410gを、撹拌下に添加し、反応温度を10〜12℃に制御しながら60分間反応を行った。有機相の一部を採取し、クロロホーメート基の濃度を測定したところ、0.03mol/Lであった。
(B)工程:末端にフェノール性水酸基を有するPC樹脂の製造工程
工程(A)に続き、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液スラリー(5.0質量%の水酸化ナトリウム水溶液1577gに亜二チオン酸ナトリウム1.0gを溶解させ、BPA 400gを懸濁させたもの)を添加し、撹拌しながら、25〜32℃にて60分間重縮合反応を行なった。
(C)工程:PC樹脂の洗浄工程
(B)工程で得られた反応液に、塩化メチレン20Lを加えた後、5.0質量%水酸化ナトリウム水溶液2632gを加え、20分間撹拌後静置させることにより、PCを含む有機相と過剰のビスフェノールA及び水酸化ナトリウムを含む水相とに分離し、有機相を反応器下部より抜き出して単離した。
このPC溶液を、その溶液に対して15体積%の0.2mol/Lの塩酸で洗浄した後、純水で2回洗浄を行い、洗浄後の水相の電気伝導度が0.01μS/m以下になったことを確認した。
(D)工程:フレーク化工程
(C)工程で得られたPC樹脂溶液を濃縮・粉砕し、得られたフレークを減圧下に110℃にて乾燥処理し、粘度平均分子量20,000、末端水酸基量160μmol/gのPC樹脂フレーク(PC−A)を得た。
製造例2(PC−2の製造)
製造例1で得られたPC−A 30質量部と、PC樹脂FN1900A[出光興産株式会社製、商品名]55質量部と、PC樹脂FN1700A[出光興産株式会社製、商品名]15質量部を混合した。
製造例3(PC−3の製造)
製造例1で得られたPC−A 38質量部と、PC樹脂FN1900A[出光興産株式会社製、商品名]44質量部と、PC樹脂FN1700A[出光興産株式会社製、商品名]18質量部を混合した。
製造例4(PC−4の製造)
製造例1で得られたPC−A 50質量部と、PC樹脂FN1500A[出光興産株式会社製、商品名]50質量部を混合した。
実施例1〜8及び比較例1〜6
第1表に示す割合で各成分を配合し、ベント式二軸押出し機(東芝機械株式会社製、押出部の径50mm)に供給し、必要に応じてベント前に水を添加しながらシリンダー温度280℃でペレット化した。なお、実施例1〜8及び比較例1〜5において、酸化防止剤として亜リン酸エステル(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製、商品名:イルガフォス168)0.07質量部を配合した。
得られたペレットを120℃で3〜8時間乾燥した後、射出成形を行い、80×80×3mmのプレートを作製した。成形は、射出成形機(機種名:IS−100EN、東芝機械株式会社製)を用い、成形温度280℃、金型温度80℃にて行った。上記プレートから切り出した試験片を用いて、性能を下記各種評価試験によって評価した。結果を第1表に示す。
用いたPC樹脂の物性測定法、配合成分及び性能評価方法を次に示す。
[PC樹脂の物性測定]
(1)粘度数
ISO 1628に準拠して測定した。
(2)末端水酸基量
PC樹脂70mgを重クロロホルム0.6mLに室温下で溶解した後、1H−NMRを下記条件で測定し、水酸基末端由来のピーク、a(7.06,7.05ppm)、b(6.67,6.65ppm)、c(4.87ppm)から、末端水酸基量(単位:μmol/g)を求めた。
1H−NMR測定条件
日本電子株式会社製;JNM−LA500
1H核共鳴周波数 ;500MHz
観測周波数の範囲 ;10000Hz
積算回数 ;256回
化学シフト ;TMSを0ppmにセットした。
[配合成分]
FN2200A:ビスフェノールAポリカーボネート樹脂(出光興産株式会社製)
FN1900A:ビスフェノールAポリカーボネート樹脂(出光興産株式会社製)
FN1700A:ビスフェノールAポリカーボネート樹脂(出光興産株式会社製)
PC−1:ビスフェノールAポリカーボネート樹脂FN1900(出光興産株式会社製)を120℃、乾燥窒素ガス流通下で100時間乾燥させたもの。
PC−2:製造例2で得られたPC樹脂
PC−3:製造例3で得られたPC樹脂
PC−4:製造例4で得られたPC樹脂
KHDS−06:六ホウ化物(LaB6)20質量%、ZrO2及びアクリル系分散剤の混合物(住友金属鉱山株式会社製)
KHCS−06:LaB6 0.3質量%含有のPC樹脂マスターバッチ(住友金属鉱山株式会社製)
イーエクスカラーHA−1:フタロシアニン系近赤外線吸収剤(株式会社日本触媒製)
ITO:錫ドープ酸化インジウム系近赤外線吸収剤(シーアイ化成株式会社製)
Hostavin B−CAP XP:ベンジリデンマロネート構造を有する紫外線吸収剤(クラリアント社製)
[性能評価方法]
(1)成形体中の塩素系溶剤含量
試験片を小片に粉砕し、これを液密閉容器内のトルエン中に、80℃、2時間以上の条件で浸漬して溶剤を抽出し、CD検出器付きガスクロマトグラフ装置にて、塩化メチレン及び四塩化炭素の定量分析を行った。
(2)耐久試験
耐スチーム試験の前後で下記の評価を行い、耐久性を評価した。耐スチーム試験は、120℃の飽和水蒸気下に48時間曝して取り出した後、23℃、湿度50℃の環境下で24時間放置することにより行った。
(a)ヘーズ
デジタルヘーズコンピューター(HGM−2DP、スガ試験機株式会社製)を用い、ヘーズを測定し、耐スチーム試験前後のヘーズの差ΔH(試験前−試験後)を求めた。
(b)粘度平均分子量
ウベローデ型粘度計を用いて、20℃における塩化メチレン溶液の粘度を測定し、これより極限粘度[η]を求め、[η]=1.23×10-5Mv0.83の式により、粘度平均分子量(Mv)を算出し、耐スチーム試験前後の粘度平均分子量の差ΔMv(試験前−試験後)を求めた。
(c)吸光度
分光光度計(UV−3100PC、株式会社島津製作所製)を用いて、波長1000nmにおける透過率(%)を測定し、耐久スチーム試験前後の透過率の比(試験後/試験前)を求めた。
Figure 0004839005
Figure 0004839005
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、熱線の遮蔽能を必要とする各種窓、例えば、住宅用窓、ショーウィンドウ、車両用窓、車両用風防、航空機、アーケード、カーポート屋根等の外気に曝される窓の用途に好適である。

Claims (3)

  1. (A)界面縮合法により製造した末端水酸基量が50μmol/g以下のポリカーボネート樹脂100質量部と、(B)分光光度計で測定した近赤外線吸収極大ピークが950〜1300nmの範囲にある無機系近赤外線吸収剤0.0001〜0.05質量部を含み、残存塩素系溶剤含量が10質量ppm以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
  2. (B)成分の無機系近赤外線吸収剤が、六ホウ化物である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる成形体。
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