JP2008163084A - 近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物および射出成形品 - Google Patents

近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物および射出成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】透明性、耐衝撃性、成形加工性に優れ、かつ持続性帯電防止性に優れた近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物の提供。
【解決手段】ゴム状重合体の存在下に(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香族ビニル系単量体および/またはシアン化ビニル系単量体を重合してなるグラフト重合体(a−1)または該グラフト重合体(a−1)と(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香族ビニル系単量体および/またはシアン化ビニル系単量体を重合してなる共重合体(a−2)からなるゴム強化スチレン系樹脂(A)100重量部に対し、700nm〜2000nmに吸収領域を有する赤外線吸収剤(B)0.005〜0.25重量部を配合してなる近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物。さらに、ポリエーテルエステルアミド(C)1〜50重量部を配合。
【選択図】 なし

Description

本発明は、透明性を有し、耐衝撃性、成形加工性に優れ、さらには持続性帯電防止性を有する近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物に関する。
HIPS、ABSなどの名称にて製造・販売されているゴム強化スチレン系樹脂は、外観、機械的特性ならびに成形加工性に優れ、車両部品、電気製品など種々の分野にて利用されている。
しかしながら、このようなゴム強化スチレン系樹脂は一般的に不透明であるが、製品によってはPMMAやポリカーボネート樹脂のような透明性が要求される場合がある。このような要求に対しては、例えば特許文献1に記載されているように、樹脂を構成する各構成成分の組成割合を調整することによりゴム強化スチレン系樹脂においても透明性を得ることが知られている。
さらに、その用途によっては透明性のみならず帯電防止性が必要とされる場合があり、帯電防止剤が添加されるケースがある。この帯電防止剤の選定は、一般に低分子量なものあるいは高分子量タイプのものが挙げられ、低分子量なものは持続性に乏しいが(特許文献2)、高分子量タイプは持続性に優れ熱的性質を保持する。このような高分子量タイプとしては、ポリエーテルエステルアミド系が多く使用されている(特許文献3)。
さらに、近年、例えば家電・OA機器あるいはゲーム機等の分野においては、これらゴム強化スチレン系樹脂を用いて、透明性を保持したままで近赤外線吸収性を求められることがある。従来の手法としては特許文献4に記載の方法などが知られているが、近赤外領域である1000nmでの吸収性能が十分でなく、材料設計が困難であった。
特開平4−180907号公報 特開平9−85818号公報 特開2003−147152号公報 特開平6−73197号公報
本発明は、該課題を解決すべくなされたもので、透明性を有し、耐衝撃性、成形加工性に優れ、さらには持続性帯電防止性を有する近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、かかる課題に鑑み鋭意検討を行った結果、特定のゴム強化スチレン系樹脂と、特定の吸収剤(700〜2000nmの領域に吸収を持つ化合物)を混ぜ合わせることにより、透明性、耐衝撃性、成形加工性に優れ、さらには特定のポリエーテルエステルアミドを配合することによりに持続性帯電防止性を有する近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物が得られることを見出し、本発明に達したものである。
すなわち、本発明は、
ゴム状重合体の存在下に(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香族ビニル系単量体および/またはシアン化ビニル系単量体を重合してなるグラフト重合体(a−1)または該グラフト重合体(a−1)と(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香族ビニル系単量体および/またはシアン化ビニル系単量体を重合してなる共重合体(a−2)からなるゴム強化スチレン系樹脂(A)100重量部に対し、700nm〜2000nmに吸収領域を有する赤外線吸収剤(B)0.005〜0.25重量部を配合してなる近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
本発明の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物は、透明性、耐衝撃性、成形加工性に優れ、かつ持続性帯電防止性に優れるものであり、透明性、持続性帯電防止性が要求され、かつ耐衝撃性を必要とされる家電・OA機器、ゲーム機等の分野にて好適に使用することができる。
以下に、本発明の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物につき詳細に説明する。
本発明において使用されるゴム強化スチレン系樹脂(A)とは、(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香族ビニル系単量体および/またはシアン化ビニル系単量体を重合してなるグラフト重合体(a−1)または該グラフト重合体(a−1)と(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香族ビニル系単量体および/またはシアン化ビニル系単量体を重合してなる共重合体(a−2)からなるゴム強化スチレン系樹脂である。
ゴム強化スチレン系樹脂(A)におけるグラフト重合体(a−1)を構成するゴム状重合体としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−スチレン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−イソプレン−スチレン共重合体、ポリクロロプレンなどのジエン系ゴム、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン(エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン等)共重合体などのエチレン−プロピレン系ゴム、ポリブチルアクリレートなどのアクリル系ゴム、ポリオルガノシロキサン系ゴム、さらにはこれらの2種以上のゴムからなる複合ゴム等が挙げられ、一種又は二種以上用いることができる。これらのうち、特にジエン系ゴムが好ましい。
グラフト重合体(a−1)または共重合体(a−2)を構成する(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル等が挙げられ、1種または2種以上用いることができる。芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン等が挙げられ、1種または2種以上用いることができる。シアン化ビニル系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、1種または2種以上用いることができる。また、本発明においては、上記の単量体と共に必要に応じて他の共重合可能な単量体、例えばN−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド系単量体、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸等を使用することも可能である。
上記のゴム強化スチレン系樹脂(A)の各成分の構成割合については特に制限はないが、透明性の面より、特にゴム強化スチレン系樹脂(A)中に占める(メタ)アクリル酸エステル系単量体は30重量%以上であることが好ましい。また、耐衝撃性と成形加工性のバランス面から、ゴム強化スチレン系樹脂(A)中に占めるゴム状重合体の含有量については5〜40重量%であることが好ましい。
本発明で用いるゴム強化スチレン系樹脂(A)中のグラフト重合体(a−1)を構成するゴム状重合体の重量平均粒子径については0.05〜2.0μ、またゴム強化スチレン系樹脂(A)のアセトン可溶分の固有粘度(30℃、ジメチルホルムアミド溶媒)は0.2〜0.8dl/gの範囲にあることが好ましい。ここで、グラフト重合体(a−1)を構成するゴム状重合体の重量平均粒子径が0.05μ未満では耐衝撃性に劣り、また2.0μを超えると透明性が低下する傾向にある。また、ゴム強化スチレン系樹脂(A)のアセトン可溶分の固有粘度が0.2dl/g未満では耐衝撃性に劣り、また0.8dl/gを超えると成形加工性が低下する傾向にある。
本発明における700nm〜2000nmに吸収領域を有する赤外線吸収剤(B)としては、700nm〜2000nmの領域に吸収を有することが必要であり、更には光安定性に優れていることが必要である。この条件を満たす化合物としては、主に無機系が好ましく、六ホウ化物(XB)などが挙げられる。ここでXBにおけるXは、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Sm、Eu、Er、Tm、Yb、Lu、SrおよびCaから選ばれる少なくとも一種である。更に詳しくはLaBとZrOからなる混合物であることが好ましい。これらのうち、特にランタンおよび/またはジルコニウムからなる化合物が好ましく、具体的には、LaB、ZrOおよび分散性を高めるために有機系分散剤を組み合わせた混合物(住友金属鉱山株式会社製商品名 KHDS−06)等が挙げられる。上記赤外線吸収剤(B)が0.005重量部未満では近赤外線吸収性能が十分でなく、0.25重量部を超えると透明性が低下するため好ましくない。また、その性能を損わない範囲で、カーボンブラックなどと組み合わせることも可能である。
また、本発明において使用されるポリエーテルエステルアミド(C)としては、炭素数6以上のアミノカルボン酸、炭素数6以上のラクタムおよびジアミンとジカルボン酸とから得られる炭素数6以上のナイロン塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のポリアミド系化合物およびジカルボン酸から誘導される両末端カルボキシル基を含有するポリアミドとポリオキシアルキレングリコールおよび/またはビスフェノール類のエチレンオキシド付加物からなるポリエーテルジオールとを重縮合させて得られる化合物等が挙げられ、分子量、構造および/または組成の異なる2種以上用いることができる。
特に、本発明においてはポリエーテルエステルアミド(C)として、少なくとも屈折率の異なる(屈折率差が0.01以上)2種以上を併用することが望ましい。屈折率の異なる2種以上のポリエーテルエステルアミドを併用することであらゆる屈折率を有するゴム強化スチレン系樹脂の透明性を損なうことなく対応でき、且つ耐衝撃性を良好に維持することができる。また、屈折率の異なる2種以上のポリエーテルエステルアミドの混合割合には特に制限はないが、例えば2種の場合には99/1〜1/99(重量比)の範囲であることが好ましい。
また、上記ポリエーテルエステルアミド(C)の屈折率は、30℃以下の使用環境下において1.40〜1.60であることが好ましい。ポリエーテルエステルアミド(C)の屈折率が1.40未満または1.60以上ではゴム強化スチレン系樹脂(A)の屈折率の関係で透明性が低下する。
上記ポリエーテルエステルアミド(C)の使用割合については、ゴム強化スチレン系樹脂(A)100重量部に対して1〜50重量部であることが好ましい。ポリエーテルエステルアミド(C)が1重量部未満では帯電防止性の効果が期待できず、50重量部を超えると透明性及び耐熱性が低下する。
本発明の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物は、上記ゴム強化スチレン系樹脂(A)、赤外線吸収剤(B)および場合によってポリエーテルエステルアミド(C)からなるものであり、該樹脂組成物からなる成形品(3mm厚み)の全光線透過率は10〜85%であることが好ましい。
該樹脂成形品の全光線透過率を10〜80%とするには、ゴム強化スチレン系樹脂(A)におけるゴム状重合体と単量体の種類およびその使用割合、グラフト重合体(a−1)の重量平均粒子径、グラフト率、(A)のアセトン可溶分の固有粘度、さらにこれら特定のゴム強化スチレン系樹脂(A)と赤外線吸収剤(B)の種類、ポリエーテルエステルアミド(C)の種類および使用割合によって設定することができる。
本発明における各成分の混合方法には特に制限はなく、押出機、バンバリーミキサー、ロール、ニーダー等を用いて混合することができる。
また、本発明の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物には、公知の添加剤、例えば酸化防止剤〔2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−(1−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2、2−メチレンビス−(4−エチル−6−t−メチルフェノール)、4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、ジラウリルチオジプロピオネート、トリス(ジ−ノニルフェニル)ホスファイト等が例示される。〕、紫外線吸収剤〔p−t−ブチルフェニルサリシレート、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が例示される。〕、滑剤〔パラフィンワックス、ステアリン酸、硬化油、ステアロアミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド、n−ブチルステアレート、ケトンワックス、オクチルアルコール、ラウリルアルコール、ヒドロキシステアリン酸トリグリセリド等が例示される。〕、着色剤〔例えば酸化チタン、硫酸バリウム〕等を必要に応じて添加することができる。
さらに、本発明においてはポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の他の熱可塑性樹脂を必要に応じて透明性を保持する範囲内にて混合することができる。
本発明をさらに具体的に説明するために以下に実施例及び比較例を挙げて説明する。しかし、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
〔実施例〕
−ゴム強化スチレン系樹脂(A)−
グラフト重合体(a−1−1):窒素置換した反応器にポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径0.30μ、ゲル含有量85%)50部(固形分)、水150部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩0.1部、硫酸第2鉄0.001部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.3部を入れ、60℃に加熱後、アクリロニトリル3部、スチレン12部、メタクリル酸メチル35部およびキュメンハイドロパーオキサイド0.2部からなる混合物を3時間に亘り連続的に添加し、更に60℃で2時間重合した。その後、塩析・脱水・乾燥後、グラフト共重合体(a−1−1)を得た。得られたグラフト共重合体のグラフト率およびアセトン可溶成分の固有粘度はそれぞれ52%および0.50dl/gであった。
グラフト重合体(a−1−2):ポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径0.50μ、ゲル含有量90%)20部、アクリロニトリル5部、スチレン19部、メタクリル酸メチル56部、およびナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.4部、キュメンハイドロパーオキサイド0.3部に変更した以外は(a−1−1)と同様にして、グラフト共重合体(a−1−2)を得た。得られたグラフト共重合体のグラフト率およびアセトン可溶成分の固有粘度は、それぞれ60%および0.45dl/gであった。
共重合体(a−2):容積が20リットルの完全混合型反応槽1基からなる連続的重合装置を用い、スチレン24重量部、メタクリル酸メチル66重量部、エチルベンゼン10重量部、t−ドデシルメルカプタン0.2重量部、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)0.015重量部からなる重合原料をプランジャーポンプを用いて13kg/hで連続的に該反応槽に供給して重合を行い、重合温度を調節して反応槽出口における重合転化率を50.5重量%にした。このときの重合温度は150℃であり、また反応槽の攪拌数は150rpmに調整した。重合に続いて、反応槽から連続的に抜き出された重合液を脱揮発分装置に供給した後、押出機を経て固有粘度0.48の共重合体(a−2)を得た。なお、共重合体(a−2)の屈折率は1.52であった。
−赤外線吸収剤(B)−
B−1:LaB、ZrOおよび有機系分散剤からなる赤外線吸収剤 KHDS−06(住友金属鉱山株式会社製)
B−i:三菱カーボンブラック MA600(三菱化学株式会社製)
−ポリエーテルエステルアミド(C)−
C−1:ペレスタット NC6321(三洋化成工業株式会社製 屈折率:1.516)
C−2:ペレスタット NC7530(三洋化成工業株式会社製 屈折率:1.536)
〔実施例1〜3、比較例1〜4〕
上記各成分につき、表1に示された配合割合で混合し、40mm二軸押出機を用いて200℃で溶融混練し、ペレットを得た。
また、得られたペレットにつき東芝機械製IS−90B射出成形機を用い、シリンダー設定温度200℃にて各試験片を作成し、次の各評価を行った。評価結果を表1に示す。
全光線透過率:厚さ3mmの試験片を用いて、(株)村上色彩技術研究所製 反射・透過率計HR−150で測定した。
耐衝撃性:ISO 179に準じてノッチ付シャルピー衝撃強度を測定した。単位:kJ/m
成形加工性:ISO 1133に準じてメルトボリュームレイトを測定した。
220℃×10kg、単位:cm3/10min。
特定波長吸収性:厚さ3mmの試験片を用いて、日本分光株式会社製UVスペクトルメーターV−570により1000nmの透過率を測定した。評価判定は、透過率が10%未満であれば十分吸収していると判断できるため○、透過率10%以上であれば×とした。
帯電防止性:厚さ3mmの射出成形された角試験片を用い、1ヶ月間23℃、湿度50%RH下で状態調整し、水洗処理前後の表面固有抵抗値を東亞電子工業(株)製 ウルトラメガオームメーターSN8210にて測定した。単位:Ω
Figure 2008163084
上記のとおり、本発明の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物は、透明性、耐衝撃性、成形加工性に優れ、かつ持続性帯電防止性に優れるものであり、透明性、持続性帯電防止性が要求され、かつ耐衝撃性を必要とされる家電・OA機器、ゲーム機等の分野にて好適に使用することができる。

Claims (8)

  1. ゴム状重合体の存在下に(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香族ビニル系単量体および/またはシアン化ビニル系単量体を重合してなるグラフト重合体(a−1)または該グラフト重合体(a−1)と(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香族ビニル系単量体および/またはシアン化ビニル系単量体を重合してなる共重合体(a−2)からなるゴム強化スチレン系樹脂(A)100重量部に対し、700nm〜2000nmに吸収領域を有する赤外線吸収剤(B)0.005〜0.25重量部を配合してなる近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物。
  2. ゴム強化スチレン系樹脂(A)中に占める(メタ)アクリル酸エステル系単量体が30重量%以上である請求項1記載の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物。
  3. 700nm〜2000nmに吸収領域を有する赤外線吸収剤(B)が、ランタンおよび/またはジルコニウムからなる化合物である請求項1〜2何れかに記載の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物。
  4. さらに、ポリエーテルエステルアミド(C)1〜50重量部を配合してなる請求項1〜3何れかに記載の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物。
  5. ポリエーテルエステルアミド(C)の屈折率が1.40〜1.60である請求項4記載の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物。
  6. 少なくとも屈折率の異なる(屈折率差が0.01以上)2種以上のポリエーテルエステルアミド(C)からなる請求項4記載の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6何れかに記載の樹脂組成物からなる成形品(3mm厚み)の全光線透過率が10〜85%である近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7何れかに記載の近赤外線吸収透明熱可塑性樹脂組成物からなる射出成形品。
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