JP4838819B2 - ターボ等化装置及び方法 - Google Patents

ターボ等化装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4838819B2
JP4838819B2 JP2008009700A JP2008009700A JP4838819B2 JP 4838819 B2 JP4838819 B2 JP 4838819B2 JP 2008009700 A JP2008009700 A JP 2008009700A JP 2008009700 A JP2008009700 A JP 2008009700A JP 4838819 B2 JP4838819 B2 JP 4838819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decoding
turbo equalization
unit
reliability
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008009700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009171457A (ja
Inventor
敦彦 杉谷
直人 江頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mobile Techno Corp
Original Assignee
Mobile Techno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mobile Techno Corp filed Critical Mobile Techno Corp
Priority to JP2008009700A priority Critical patent/JP4838819B2/ja
Publication of JP2009171457A publication Critical patent/JP2009171457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4838819B2 publication Critical patent/JP4838819B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Error Detection And Correction (AREA)

Description

本発明はターボ等化装置及び方法に関し、特に、低密度パリティチェック(LDPC;Low Density Parity Check)符号を用いたターボ等化装置及び方法に適用して好適なものである。
ターボ等化方式は、誤り訂正復号器から得られた事後対数尤度比(LLR;Log Likelihood Ratio)を用いてレプリカを生成し、これを用いて再び干渉除去、チャネル推定等の復調処理を行うことで、受信性能を向上させる技術である。ターボ等化の受信性能は、レプリカの精度に依存するため、誤り訂正能力に優れた符号及び復号方式の適用が重要となる。
LDPC符号は、BP(Belief Propagation)アルゴリズム又はSum Productアルゴリズムと呼ばれる繰り返し復号アルゴリズムを適用することによって、シャノン限界に漸近する優れた誤り訂正能力を有することで知られている(非特許文献1参照)。BPアルゴリズムは(1)式〜(3)式に示す行処理と、(4)式及び(5)式に示す列処理とを繰り返すことにより、復号処理を行う。
Figure 0004838819
ここで、iは復号繰返し数、Z はn番目のビットにおけるi回復号処理を行った後の事後対数尤度比(事後LLR)、Fは復号器の入力値(通信路LLR)、R mnはm行のn番目のビットにおけるi回復号処理を行った後の行処理結果である(初期値Z =F、R mn=0)。
LDPC符号を用いたターボ等化では、LDPC復号器の繰り返し処理と、ターボ等化の繰り返し処理による二重ループ処理構造になっており、それぞれの処理の繰り返し数を増加させることによって受信性能を向上させることができる。
R.G.Gallager, "Low−Density Parity−Check Codes", IRE Trans. Info. Theory, vol.IT−8, pp.21−28, 1962
しかしながら、実際の通信システムでは、受信装置における受信処理時間は限られているため、一連の受信処理において、ターボ等化処理毎に行われる復号繰り返し数の総数は制限される。ターボ等化処理毎に行われる復号繰り返し数を固定数とした場合には、復号を繰り返しても処理性能(ターボ等化処理及び復号処理の性能)の向上がさほどでないことも生じる。
そのため、通信状況に応じて復号繰り返し数をターボ等化処理毎に適切に振り分けることができ、優れた処理性能を発揮できるターボ等化装置及び方法が望まれている。
第1の本発明は、復号に繰り返しアルゴリズムを適用した低密度パリティチェック符号を用いてターボ等化処理を行うターボ等化装置において、(1)入力データに対してターボ等化処理を行うターボ等化手段と、(2)上記ターボ等化手段からの出力データに対し、誤り訂正符号の復号処理を繰り返し行う復号手段と、(3)復号処理の繰返し毎に、パリティチェック結果がNGとなる行数を測定し、前回の復号繰返し時に得られたパリティチェック結果がNGとなる行数との相違度に基づいて、復号処理による信頼度の向上量を推定し、推定した信頼度の向上量が基準を下回る場合には、上記復号手段による復号処理を中断させて上記ターボ等化手段の処理に移行させ、推定した信頼度の向上量が基準を上回る場合には、上記復号手段による復号処理を継続させる処理判定手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明は、復号に繰り返しアルゴリズムを適用した低密度パリティチェック符号を用いてターボ等化処理を行うターボ等化方法において、ターボ等化手段、復号手段及び処理判定手段を備え、(1)上記ターボ等化手段は、入力データに対してターボ等化処理を行い、(2)上記復号手段は、上記ターボ等化手段からの出力データに対し、誤り訂正符号の復号処理を繰り返し行い、(3)上記処理判定手段は、復号処理の繰返し毎に、パリティチェック結果がNGとなる行数を測定し、前回の復号繰返し時に得られたパリティチェック結果がNGとなる行数との相違度に基づいて、復号処理による信頼度の向上量を推定し、推定した信頼度の向上量が基準を下回る場合には、上記復号手段による復号処理を中断させて上記ターボ等化手段の処理に移行させ、推定した信頼度の向上量が基準を上回る場合には、上記復号手段による復号処理を継続させることを特徴とする。
本発明によれば、復号処理の繰返し毎に、復号処理による信頼度の向上量を推定し、推定した信頼度の向上量に基づいて、復号処理を中断させてターボ等化処理に移行させるか、復号処理を継続させるか判定するようにしたので、通信状況に応じて復号繰り返し数をターボ等化処理毎に適切に振り分けることができ、優れた処理性能を発揮できるターボ等化装置及び方法を実現できる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるターボ等化装置及び方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
図1は、第1の実施形態に係るターボ等化装置の全体構成を示すブロック図である。第1の実施形態に係るターボ等化装置は、一部又は全ての構成要素をソフトウェア処理によって実現することができるが、機能的には、図1で表すことができる。
図1において、ターボ等化装置1は、復調処理部2、LDPC復号処理部3、レプリカ生成部4、受信制御部5及びスイッチ6を備える。
復調処理部2は、通信路から受信した、所定の変調(例えば、後述する第2の実施形態参照)がなされている受信データに対して干渉除去やチャネル推定等を含む復調処理を行うと共に、レプリカ生成部4から与えられたレプリカを用いて、再度、干渉除去やチャネル推定等の復調処理を行うものである。復調処理によって得られたデータ(通信路LLR)はLDPC復号処理部3に与えられるようになされている。
LDPC復号処理部3は、復調処理部2から与えられたデータを利用し、BPアルゴリズムに従った復号処理を行うものである。ここで、LDPC復号処理部3における復号の繰り返しの終了は、受信制御部5から指示されるようになされている。LDPC復号処理部3は、後述するように、復号処理データをスイッチ6に出力すると共に、パリティチェック結果を受信制御部5に出力する。
スイッチ6は、受信制御部5の制御下で、LDPC復号処理部3から出力された復号処理データを、レプリカ生成部4又は外部に出力するものである。
レプリカ生成部4は、復号処理データからレプリカを生成して復調処理部2に与えるものである。レプリカ生成部4は、例えば、送信装置が、原データに対して実行する変調処理と同様な処理を、復号処理データに対して実行してレプリカを生成する。
復調処理部2、LDPC復号処理部3、レプリカ生成部及びスイッチ6でなるループは、ターボ等化方式における処理ループを構成している。
受信制御部5は、LDPC復号処理部3から与えられたパリティチェック結果に基づき、ターボ等化処理毎に行われる、LDPC復号処理部3における復号の繰り返し処理の終了を決定したり、ターボ等化処理の終了を決定したりするものである。
図2は、上述したLDPC復号処理部3の詳細構成を示すブロック図である。図2において、LDPC復号処理部3は、行処理部10、列処理部11及びパリティチェック部12を備える。
行処理部10は、上述した(1)式〜(3)式に示す処理を行うものである。行処理部10における減算器10Aは、(1)式の減算を実行するものである。行処理演算部10Bは、(2)式及び(3)式の演算を実行する部分である。行処理結果格納部10Cは、(2)式の演算結果を格納する部分である。
列処理部11は、上述した(4)式及び(5)式に示す処理を行うものである。列処理部11における通信路LLR格納部11Aは、復調処理部2から出力されたデータ(通信路LLR)を、(5)式の演算におけるn番目のビットにおけるi回復号処理を行った後の事後対数尤度比Z の初期値として格納するものである。列処理演算部11Bは、(4)式の演算を実行する部分である。加算器11Cは、(5)式の加算を実行する部分である。
パリティチェック部12は、例えば、行毎にパリティチェックを行い、復号繰り返し処理(i)毎に、パリティチェックがNGとなった行数N parityをパリティチェック結果として受信制御部5に出力するものである。
行処理部10、列処理部11及びパリティチェック部12には、受信制御部5から終了指示が与えられるようになされており、終了指示が与えられたときに、今回のターボ等化処理の結果のデータ(通信路LLR)に基づいたLDPC復号処理を終了させる。
図3は、上述した受信制御部5の詳細構成を示すブロック図である。受信制御部5は、信頼度増分算出部20及び継続・終了判定部21を備える。
信頼度増分算出部20は、LDPC復号処理部3から与えられたパリティチェック結果に基づき、復号処理の繰り返しにより向上した、復号処理データに対する信頼度の増分量δを算出するものである。信頼度増分算出部20は、例えば、(6)式に従って、信頼度の増分量δを算出する。
δ=Ni−1 parity−N parity …(6)
継続・終了判定部21は、LDPC復号処理部3における復号処理を継続させるか終了させるか、また、ターボ等化処理を継続させるか終了させるかを判定するものである。例えば、継続・終了判定部21は、信頼度の増分量δが所定の閾値より小さい場合(増分がない場合)が所定回数連続したときに、復号処理を終了させると判定する。また例えば、継続・終了判定部21は、パリティチェックがNGとなった行数N parityが0になったときや、ターボ等化処理毎に行われる復号繰り返し数の総数が予め定められている上限(最大復号繰り返し総数)に達したときに、ターボ等化処理を終了させると判定する。
図4は、継続・終了判定部21による判定処理を示すフローチャートである。図4は、LDPC復号処理部3によるある繰り返し回数の復号が終わったときに開始される。
まず、今までのターボ等化処理毎に行われた復号繰り返し数の総数iが最大復号繰り返し総数Imaxに達したか否かを判別する(ステップ100)。復号繰り返し数の総数iが最大復号繰り返し総数Imaxに達した場合には、継続・終了判定部21は、受信処理の終了を指示する(ステップ101)。
復号繰り返し数の総数iが最大復号繰り返し総数Imaxに達していない場合には、直前の復号処理によってパリティチェックがNGとなった行数N parityが0になったか否かを判別する(ステップ102)。パリティチェックがNGとなった行数N parityが0であれば、継続・終了判定部21は、受信処理の終了を指示する(ステップ101)。
パリティチェックがNGとなった行数N parityが1以上であれば、増分量δを算出した後(ステップ103)、信頼度の増分量δが閾値Δより小さいか否かを判別する(ステップ104)。
信頼度の増分量δが閾値Δ以上の場合は、復号繰り返しによる精度向上の余地がある場合であり、この場合には、継続・終了判定部21はパラメータZを初期値0に設定した後(ステップ105)、復号処理(の継続)を指示する(ステップ106)。
これに対して、信頼度の増分量δが閾値Δより小さい場合には、パラメータZを1インクリメントした後(ステップ107)、パラメータZの値が高信頼度の確定回数Nthに達したか否かを判別する(ステップ108)。信頼度の増分量δが閾値Δより小さくなった場合に直ちに復号繰り返しを終了させるのではなく、信頼度の増分量δが閾値Δより小さくなることがNth回連続したことを条件として、復号繰り返しを終了させることとした。
継続・終了判定部21は、パラメータZの値が高信頼度の確定回数Nthに達した場合には、ターボ等化処理を指示し(ステップ109)、一方、パラメータZの値が高信頼度の確定回数Nthに達していない場合には復号処理(の継続)を指示する(ステップ106)。なお、ターボ等化処理の指示は復号繰り返しの終了をも意味している。
第1の実施形態のターボ等化装置によれば、ターボ等化処理毎の復号繰り返しを、復号繰り返しによって復号処理データに対する信頼度を向上できなくなったときに終了させて、次のターボ等化処理を実行させるようにしたので、復号繰り返しが不十分なときに、次のターボ等化処理に移行することはなく、優れた受信性能を発揮することができる。
また、第1の実施形態のターボ等化装置によれば、ターボ等化処理毎の復号繰り返しに関し、最大繰り返し数が定まっていても、ターボ等化処理毎の復号繰り返しを、復号繰り返しによって復号処理データに対する信頼度を向上できなくなったときに終了させるようにしたので、最大繰り返し数に達する前に、復号繰り返しが終了することが多くなり、平均的な復号繰り返し数を小さな値に抑えることができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明によるターボ等化装置及び方法の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。第2の実施形態は、MIMO−OFDM(Multiple Input Multiple Output Orthogonal Frequency Division Multiplexing)システムにおいて、復号処理部から得られた事後LLRを用いて、他チャネルの干渉除去、MMSEフィルタによる干渉抑圧を行うSC/MMSE(Soft Cancellation followed by Minimum Mean Squared Error)ターボ等化技術に、本発明を適用した実施形態である。
第2の実施形態が前提としているSC/MMSEターボ等化技術については、例えば、下記の文献Aに記載されている。
文献A:K. Kansanen et al.,“Multilevel−Coded QAM With MIMO Turbo−Equalization in Broadband Single−Carrier Signaling”,IEEE Trans. Veh. Tech., vol.54 No.3 pp.954−966, May 2005
図5は、第2の実施形態のターボ等化装置の構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
図5において、第2の実施形態のターボ等化装置40は、伝搬路推定部41、SC/MMSEフィルタリング処理部42、LLR変換部43、LDPC復号処理部3、レプリカ生成部4及びスイッチ6を備えている。なお、図4では省略しているが、ターボ等化処理毎に行われる復号の繰り返し処理の終了を決定したり、ターボ等化処理の終了を決定したりする受信制御部(図1参照)も備えている。
伝搬路推定部41は、伝搬路(通信路)の伝達特性を推定するものである。伝搬路推定部41は、例えば、n番目のサブキャリアにおける受信信号ベクトルR(n)から、N×N次元の伝搬路行列H(n)を算出するものである(なお、Nは受信アンテナ数、Nは送信アンテナ数である)。
SC/MMSEフィルタリング処理部42は、後述するように、干渉除去や干渉抑圧を行う部分であり、干渉除去後、干渉抑圧後のすべての符号ビットに対してLLR(事後LLR)を算出する機能をも担っている。
LLR変換部43は、SC/MMSEフィルタリング処理部42から出力された事後LLRを後述するように変換してLDPC復号処理部3に与えたり、LDPC復号処理部3から出力された事後LLRを後述するように変換してSC/MMSEフィルタリング処理部42に与えたりするものである。
LDPC復号処理部3、レプリカ生成部4及びスイッチ6はそれぞれ、第1の実施形態のものと同様なものである。
SC/MMSEフィルタリング処理部42は、詳細には、干渉除去を行う干渉除去部42A、初回の処理時にのみ干渉除去部42Aをバイパスするスイッチ42B、干渉抑圧を行うMMSEフィルタ42C及びLLRの算出を行うLLR算出部42Dを有している。
LLR変換部43は、SC/MMSEフィルタリング処理部42から出力された事後LLR系列Λから外部LLR系列λを減算し、減算結果のLLR系列λを事前LLRとしてLDPC復号処理部3に出力する減算器43A、LDPC復号処理部3から出力された事後LLR系列Λから外部LLR系列λを減算し、減算結果のLLR系列λを事前LLRとしてSC/MMSEフィルタリング処理部42に出力する減算器43B、両減算器43A及び43Bの出力系列λ1及びλ2をバッファリングするバッファ43Cを備えている。
以下では、SC/MMSEフィルタリング処理部における初回及びターボ等化時の処理方法を説明する。なお、LDPC復号処理部3における処理は、第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
初回処理では、MMSEフィルタ42Cによる干渉抑圧のみが行われる。MMSEフィルタ42Cでは、n番目のサブキャリアにおける受信信号ベクトルR(n)に対して、初回処理のMMSE重み行列W(n)を乗算することによって干渉抑圧を行う。初回処理におけるMMSE重み行列W(n)は(7)式によって算出する。ここで、σは雑音の分散、INrはN×N次元を持つ単位行列であり、AはAの複素共役転置を示している。
Figure 0004838819
ターボ等化処理では、LDPC復号処理部3から得られた事後LLR系列Λを用いて、レプリカ生成部4が生成した軟判定レプリカ^S(n)を用いて、干渉除去部42Aが(8)式に従って干渉除去を行う。すなわち、生成されたレプリカを受信信号から減算することによって、干渉となる信号の除去を行う。但し、(8)式における^S(n)は(9)式で表される所望のi番目の要素を0とした軟判定レプリカベクトルである。軟判定レプリカベクトル^S(n)の要素^s(n)は、(10)式によって算出されている。(10)において、Ωは変調方式の信号点集合、{S}={±1}は信号点Sのkビット目の振幅値を表す。Λ(ci,k(n))はi番目の送信アンテナにおいてn番目のサブキャリアによって送信されたシンボルに含まれるk番目の符号ビットci,k(n)に対する、LDPC復号処理部3からの事後LLRを表している。
Figure 0004838819
MMSEフィルタ42Cは、干渉除去された受信信号R’(n)に、MMSE重み行列W’(n)を乗算し、干渉抑圧を行う。ターボ等化処理におけるMMSE重み行列W’(n)は、例えば、(11)式によって算出される。(11)式において、D(n)=diag[d(n) … di−1(n) 1 di+1(n) … dNt(n)]は残留干渉電力行列、eはi番目の要素のみが1である単位ベクトルであり、Dの要素である送信アンテナj(j≠i)の信号の残留電力推定値d(n)は、(12)式によって算出される。(12)式において、aは各ビットの等価振幅であり、QPSK変調方式が適用されている場合には1/√2であり、16QAM変調方式が適用されている場合には、2/√10若しくは1/√10である。
Figure 0004838819
ターボ等化の繰り返し処理では、LLR算出部42Dは、MMSEフィルタ42Cの出力と、LLR変換部43から入力された事前LLR系列λとから事後LLR系列Λを算出する。LLR変換部43において、算出された事後LLR系列ΛからLLR系列λを減算することによって外部LLR系列λを算出する。繰り返し処理では、このLLR系列λが事前LLRとしてLDPC復号処理部3に入力され、初回処理と同様な復号処理が実行される。
第2の実施形態においても、LDPC復号処理部3における復号処理を継続させるか終了させるか、また、SC/MMSEターボ等化処理を継続させるか終了させるかの判定処理は、上述した図4のフローチャートに従ってなされる。
第2の実施形態によっても、第1の実施形態で言及したと同様な効果を奏することができる。
第2の実施形態については、シミュレーションによって効果を確認している。図6は、シミュレーション条件を示す説明図である。図4に示した最大復号繰り返し総数Imaxを50回とし、第2の実施形態を適用しない従来の場合は、初回処理及びターボ等化処理後の最大復号繰り返し数をそれぞれ25回とした。また、図4における判定閾値Δ、Nthはそれぞれ、Δ=30、Nth=3とした。
図7は、シミュレーションによる符号ブロック誤り(BLER)特性を示しており、「○」の折線グラフは従来の場合を示し、「黒四角」の折線グラフは第2の実施形態の場合を示している。BLER=10−2において、第2の実施形態の繰り返し制御を適用した場合は適用しない場合と比べて約0.2[dB]だけ優れていることが分かる。
図8は、シミュレーションによる平均復号繰り返し数特性を示す説明図である。第2の実施形態の繰り返し制御を適用した場合は、適用しない場合と比べて平均復号繰り返し数が削減されていることが分かる。
(C)他の実施形態
以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
上記各実施形態においては、LDPC符号を適用しているターボ等化装置を示したが、誤り訂正符号はLDPC符号に限定されるものではない。要は、復号器で繰り返し処理が実行される誤り訂正符号であって、復号器での繰り返し処理と、ターボ等化の繰り返し処理による二重ループ処理構造になる符号であれば良い。
上記各実施形態では、各種閾値が固定のものを示したが、ターボ等化処理の回数に応じて、全て又は一部の閾値を可変するようにしても良い。
上記各実施形態では、復号繰り返しによる信頼度の増分量を、相前後する復号処理でのパリティチェックがNGとなった行数の差で定義するものを示したが、他の方法によって信頼度の向上を定義するようにしても良い。例えば、相前後する復号処理でのパリティチェックがNGとなった行数の除によって定義しても良く、また、2回(若しくはそれ以上)離れた復号処理でのパリティチェックがNGとなった行数の差Ni−2 parity−N parityで定義するようにしても良い。
本発明のターボ等化装置は狭義の通信システムに適用可能なだけでなく、広義の通信システムにも適用可能である。例えば、記録媒体から読み出されたデータに対し、ターボ等化処理するような場合にも本発明を適用することができる。
第1の実施形態に係るターボ等化装置の全体構成を示すブロック図である。 図1のLDPC復号処理部の詳細構成を示すブロック図である。 図1の受信制御部の詳細構成を示すブロック図である。 図1の受信制御部の継続・終了判定処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るターボ等化装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に対するシミュレーションの条件を示す説明図である。 第2の実施形態に対するシミュレーションによる符号ブロック誤り(BLER)特性を示す説明図である。 第2の実施形態に対するシミュレーションによる平均復号繰り返し数特性を示す説明図である。
符号の説明
1…ターボ等化装置、2…復調処理部、3…LDPC復号処理部、4…レプリカ生成部、5…受信制御部、6…スイッチ、10…行処理部、11…列処理部、12…パリティチェック部、20…信頼度増分算出部、21…継続・終了判定部。

Claims (3)

  1. 復号に繰り返しアルゴリズムを適用した低密度パリティチェック符号を用いてターボ等化処理を行うターボ等化装置において、
    入力データに対してターボ等化処理を行うターボ等化手段と、
    上記ターボ等化手段からの出力データに対し、誤り訂正符号の復号処理を繰り返し行う復号手段と、
    復号処理の繰返し毎に、パリティチェック結果がNGとなる行数を測定し、前回の復号繰返し時に得られたパリティチェック結果がNGとなる行数との相違度に基づいて、復号処理による信頼度の向上量を推定し、推定した信頼度の向上量が基準を下回る場合には、上記復号手段による復号処理を中断させて上記ターボ等化手段の処理に移行させ、推定した信頼度の向上量が基準を上回る場合には、上記復号手段による復号処理を継続させる処理判定手段と
    を備えることを特徴とするターボ等化装置。
  2. 上記処理判定手段は、上記相違度を複数の復号繰返し処理に渡って観測し、連続した所定回数の復号繰返し処理における相違度が共に、相違度が小さいことを表しているときに、推定した信頼度の向上量が基準を下回ると判定することを特徴とする請求項に記載のターボ等化装置。
  3. 復号に繰り返しアルゴリズムを適用した低密度パリティチェック符号を用いてターボ等化処理を行うターボ等化方法において、
    ターボ等化手段、復号手段及び処理判定手段を備え、
    上記ターボ等化手段は、入力データに対してターボ等化処理を行い、
    上記復号手段は、上記ターボ等化手段からの出力データに対し、誤り訂正符号の復号処理を繰り返し行い、
    上記処理判定手段は、復号処理の繰返し毎に、パリティチェック結果がNGとなる行数を測定し、前回の復号繰返し時に得られたパリティチェック結果がNGとなる行数との相違度に基づいて、復号処理による信頼度の向上量を推定し、推定した信頼度の向上量が基準を下回る場合には、上記復号手段による復号処理を中断させて上記ターボ等化手段の処理に移行させ、推定した信頼度の向上量が基準を上回る場合には、上記復号手段による復号処理を継続させる
    ことを特徴とするターボ等化方法。
JP2008009700A 2008-01-18 2008-01-18 ターボ等化装置及び方法 Expired - Fee Related JP4838819B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008009700A JP4838819B2 (ja) 2008-01-18 2008-01-18 ターボ等化装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008009700A JP4838819B2 (ja) 2008-01-18 2008-01-18 ターボ等化装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009171457A JP2009171457A (ja) 2009-07-30
JP4838819B2 true JP4838819B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=40972100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008009700A Expired - Fee Related JP4838819B2 (ja) 2008-01-18 2008-01-18 ターボ等化装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4838819B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5346735B2 (ja) * 2009-08-10 2013-11-20 日本放送協会 デジタル伝送方式の復号器及び受信装置
JP2012039450A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Jvc Kenwood Corp 復号装置および復号方法
JP2014017734A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Toshiba Corp 受信機及び受信方法
US9313059B2 (en) 2012-12-21 2016-04-12 Qualcomm Incorporated Data-modulated pilots for phase and gain detectors

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7237181B2 (en) * 2003-12-22 2007-06-26 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for reducing error floors in message passing decoders
JP4212567B2 (ja) * 2005-03-31 2009-01-21 株式会社東芝 受信装置および復調方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009171457A (ja) 2009-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4412926B2 (ja) 適応等化装置及びそのプログラム
CN101621327B (zh) 单载波发送系统中的无线电通信方法和装置
KR100843253B1 (ko) 반복 수신 방법 및 반복 수신기
JP6016220B2 (ja) 低密度拡散変調検出のためのシステム及び方法
JP2009100478A (ja) 無線通信装置
JP2009135906A (ja) 無線通信装置
JP4598079B2 (ja) 受信装置
JP5569525B2 (ja) 受信装置、受信方法およびプログラム
JP4212567B2 (ja) 受信装置および復調方法
JP4147193B2 (ja) マルチキャリヤ拡散スペクトル信号の受信
WO2007139145A1 (ja) 無線受信機、無線通信システムおよび無線受信方法
JP2006203875A (ja) 受信装置
JP4838819B2 (ja) ターボ等化装置及び方法
JP2006229944A (ja) 通信システム、方法、及びデバイス
JP2008205697A (ja) Mimo受信装置および受信方法
JP5288622B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システムおよび通信方法
JP6889468B2 (ja) 通信資源の同時共用が可能なセンサデバイス用通信システム
JP2008258899A (ja) 受信装置および受信方法
CN104135455B (zh) 一种通信系统迭代接收方法
JP5143533B2 (ja) 受信装置、及び信号処理方法
JP2011139294A (ja) 送信装置および受信装置
US8792595B2 (en) Wireless communications device and method
JP5287846B2 (ja) 高性能伝送システム、伝送方法、受信機、及び送信機
JP3981656B2 (ja) アレーアンテナの制御方法及び制御装置
JP2012191602A (ja) 受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4838819

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees