JP2012039450A - 復号装置および復号方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理量の増加を抑制しながら、復号速度を向上させる技術を提供する。
【解決手段】復調データメモリ32は、CRC符号の付加とLDPCによる符号化とがなされたデータを入力する。LDPC復号部34は、入力したデータに対して、LDCPでの検査行列による復号処理を繰り返し実行する。推定部40は、繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、復号の収束の程度を推定する。検査部38は、繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、CRC符号によるパリティチェックを実行する。復号制御部42は、ひとつの回の復号処理が終了するごとに、推定した復号の収束の程度と、パリティチェックの結果とをもとに、復号処理を継続させるかあるいは停止させるかを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、復号技術に関し、特にLDPCによる符号化がなされたデータを復号する復号装置および復号方法に関する。
近年、低S/Nの伝送路でも強力な誤り訂正能力をもつ誤り訂正符号として、LDPC(Low Density Parity Check Code)が注目され、多くの分野で適用されている。LDPCでは、送信側において、疎な検査行列をもとに生成される符号化行列によって、データが符号化される。ここで、疎な検査行列とは、要素が1または0からなる行列であって、1の数が少ない行列である。一方、受信側において、検査行列をもとにして、データの復号とパリティ検査とがなされる。ここで、復号を複数回繰り返し実行することによって、復号性能が向上する(例えば、非特許文献1参照)。また、組織符号化が可能な検査行列が使用されることもある(例えば、非特許文献2参照)。組織符号化とは、符号器への入力データはそのまま符号語になり、パリティが付加されることである。さらに、LDPCにCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を組み合わせることもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−288721号公報
和田山正、「LDPC符号とその性能解析法」、電子通信情報学会技術研究報告、IT,情報理論 102(494)、9-16、2002 E. Eleftheriou et al.、「Low-Density Parity-Check Codes for Digital Subscriber Lines」、IEEE International Conference on Commn.、2002
LDPCによる符号化がなされたデータを復号するための手順は、一般的に次の通りである。
(1)検査行列をもとにした行処理
(2)検査行列をもとにした列処理
(3)一時推定語の計算
(4)パリティ検査
(5)パリティ検査の結果、正常に復号されている場合、あるいは所定の回数だけ復号処理が繰り返しなされた場合に、復号処理が終了される。そうでなければ、(1)へ戻って復号処理が繰り返し実行される。
ここで、パリティ検査の際に使用される行列は、検査行列と等しい行列であるが、一般に次数が非常に大きい。そのため、パリティ検査を実行するための処理量が大きくなり、処理時間も長くなる。一方、特許文献1によれば、LDPCにCRC符号も付加することによって、CRC符号によるパリティ検査と検査行列によるパリティ検査とが実行される。CRC符号によるパリティ検査、検査行列によるパリティ検査とを組み合わせることで誤り検出性能が向上するが、LDPCの復号処理が繰り返しなされていない。その結果、誤りであれば、受信データが破棄されるので、処理時間が長くなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、処理量の増加を抑制しながら、復号速度を向上させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の復号装置は、CRC符号の付加とLDPCによる符号化とがなされたデータを入力する入力部と、入力部において入力したデータに対して、LDCPでの検査行列による復号処理を繰り返し実行する復号部と、復号部において繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、復号の収束の程度を推定する推定部と、復号部において繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、CRC符号によるパリティチェックを実行する検査部と、復号部において繰り返し実行されるべき復号処理のうち、ひとつの回の復号処理が終了するごとに、推定部において推定した復号の収束の程度と、検査部において実行したパリティチェックの結果とをもとに、復号部における復号処理を継続させるかあるいは停止させるかを決定する制御部と、を備える。
この態様によると、推定した復号の収束の程度と、パリティチェックの結果とをもとに、復号処理を継続させるかあるいは停止させるかを決定するので、処理量の増加を抑制しながら、復号速度を向上できる。
推定部は、復号部において繰り返し実行される復号処理の各回にて、復号部が復号処理の途中で導出した対数事後確率比を受けつける受付部と、復号部において繰り返し実行される復号処理の異なった回数に対して、受付部において受けつけた対数事後確率比の大きさの差を復号の収束の程度として計算する計算部とを備えてもよい。制御部は、計算部において計算した対数事後確率比の大きさの差がしきい値よりも小さく、かつ検査部において実行したパリティチェックの結果が誤りなしを示している場合に、復号部における復号処理の停止を決定し、他の場合に、復号部における復号処理の継続を決定してもよい。この場合、復号部が復号処理の途中で導出した対数事後確率比をもとに、復号の収束の程度を推定するので、処理量の増加を抑制できる。
本発明の別の態様は、復号方法である。この方法は、CRC符号の付加とLDPCによる符号化とがなされたデータを入力するステップと、入力したデータに対して、LDCPでの検査行列による復号処理を繰り返し実行するステップと、繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、復号の収束の程度を推定するステップと、繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、CRC符号によるパリティチェックを実行するステップと、繰り返し実行されるべき復号処理のうち、ひとつの回の復号処理が終了するごとに、復号の収束の程度と、パリティチェックの結果とをもとに、復号処理を継続させるかあるいは停止させるかを決定するステップと、を備える。
推定するステップは、繰り返し実行される復号処理の各回にて、復号処理の途中で導出した対数事後確率比を受けつけるステップと、繰り返し実行される復号処理の異なった回数に対して、対数事後確率比の大きさの差を復号の収束の程度として計算するステップとを備えてもよい。決定するステップは、計算した対数事後確率比の大きさの差がしきい値よりも小さく、かつパリティチェックの結果が誤りなしを示している場合に、復号処理の停止を決定し、他の場合に、復号処理の継続を決定してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、処理量の増加を抑制しながら、復号速度を向上できる。
本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図2(a)−(f)は、図1の通信システムにて使用されるデータの構成を示す図である。 図1のLDPC符号化部において使用される検査行列を示す図である。 図1のLDPC符号化部において使用される別の検査行列を示す図である。 図1の復号制御部に記憶されたテーブルのデータ構造を示す図である。 図1の受信装置における復号処理の手順を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、CRC符号が付加された情報データをLDPCによって符号化する符号化装置と、送信装置において符号化されたデータ(以下、「符号化データ」という)に対して検査行列をもとに繰り返し復号する復号装置とを含む通信システムに関する。このような受信装置には、復号性能の向上が要求されるとともに、復号速度の向上が要求される。なお、処理量の増加を抑制する方が望ましい。これに対応するために、本実施例に係る通信システム、特に復号装置は、次のように構成される。
復号装置は、符号化データを繰り返し復号するが、1回の復号処理が終了するごとに、CRCによる誤り検出を実行する。また、復号装置は、LDPCの復号処理において導出された対数事後確率比の大きさを導出するとともに、前回の復号処理での対数事後確率比の大きさと今回の対数事後確率比の大きさとの差(以下、「対数事後確率比差」という)を計算する。対数事後確率比差が、復号処理の収束の程度に相当する。復号装置は、CRCによる誤り検出結果が正しいことを示し、対数事後確率比差がしきい値よりも小さい場合に、繰り返しの復号処理を抽出し、そのときの復号結果を出力する。一方、その他の場合に、復号装置は、繰り返しの復号処理を継続する。
図1は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、送信装置10、受信装置12を含む。送信装置10は、情報データ生成部20、CRC符号付加部22、LDPC符号化部24、変調部26を含む。受信装置12は、復調部30、復調データメモリ32、LDPC復号部34、復号データメモリ36、検査部38、推定部40、復号制御部42、出力部44を含む。また、推定部40は、受付部46、計算部48を含む。ここで、送信装置10が、前述の符号化装置を含み、受信装置12が、前述の復号装置を含む。
情報データ生成部20は、送信すべきデータを取得し、情報データを生成する。なお、取得したデータがそのまま情報データとされてもよい。情報データ生成部20は、情報データをCRC符号付加部22へ出力する。図2(a)−(f)は、通信システム100にて使用されるデータの構成を示す。ここで、「n」は検査行列の列数であり、「m」は検査行列の行数であり、「p」はCRCパリティの数である。そのため、「m」はLDPCパリティの数であるともいえる。図2(a)は、情報データ生成部20において生成された情報データを示す。情報データは、「n−m−p」ビットである。図2(b)−(f)の説明は後述し、図1に戻る。
CRC符号付加部22は、情報データ生成部20からの情報データに対して、CRC符号を生成して付加する。CRC符号は前述のCRCパリティに相当する。CRC符号付加部22は、CRCパリティが付加された情報データをLDPC符号化部24へ出力する。図2(b)は、CRC符号付加部22においてCRCパリティが付加された情報データを示す。CRCパリティが付加された情報データは、「n−m−p」ビットの情報データに対して、「p」ビットのCRCパリティが付加されているので、「n−m」ビットである。図2(c)−(f)の説明は後述し、図1に戻る。
LDPC符号化部24は、CRC符号付加部22から、CRCパリティが付加された情報データを受けつける。LDPC符号化部24は、CRCパリティが付加された情報データに、LDPCでの検査行列をもとにしたパリティ(以下、「LDPCパリティ」という)を付加する。LDPCパリティも付加された情報データが、前述の符号化データに相当する。LDPC符号化部24は、符号化データを変調部26に出力する。図3は、LDPC符号化部24において使用される検査行列を示す。検査行列は、m行n列の構成を有しており、パリティ部60とデータ部62とを含む。ここで、パリティ部60は、mビット(行数)であり、データ部62は、n−mビット(列数―行数)の組織符号である。図示のごとく、パリティ部60では、左下三角の部分がゼロになっている。
図4は、LDPC符号化部24において使用される別の検査行列を示す。ここでは、パリティ部60が3ビットであり、データ部62が9−3=6ビットである。図示のごとく、6ビットデータをd5、d4、d3、d2、d1、d0と示すと、パリティp2、p1、p0は、次のように示される。
p0 = d5 ^ d2
p1 = d3 ^ d1
p2 = d4 ^ d0
ここでは、左下三角部分がゼロになっている行列を生成行列、検査行列として説明をしているが、もちろん、本発明は行列の形に拘束されるものではなく、他の形状の生成行列、検査行列を用いてもよい。図2(c)は、LDPC符号化部24において生成された符号化データを示す。符号化データは、「n」ビットである。図2(d)−(f)の説明は後述し、図1に戻る。
変調部26は、LDPC符号化部24から符号化データを受けつける。変調部26は、符号化データを変調する。変調方式として、PSK(Phase Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)等が使用される。変調部26は、変調した符号化データを変調信号として送信する。
復調部30は、変調部26から伝送路、例えば無線伝送路を介して変調信号を受信する。復調部30は、変調信号を復調する。復調には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。復調部30は、復調結果(以下、「復調データ」という)を復調データメモリ32へ出力する。復調データメモリ32は、復調部30からの復調データを受けつけ、復調データを記憶する。図2(d)は、復調データメモリ32に記憶した復調データを示す。復調データは、nビットである。図2(d)の構成は、図2(c)の構成と同様であり、LDPCパリティとCRCパリティとが付加されている。図2(e)−(f)の説明は後述し、図1に戻る。
LDPC復号部34は、復調データメモリ32に記憶された復調データを取得する。LDPC復号部34は、復調データに対して、LDCPでの検査行列による復号処理を繰り返し実行する。復号処理として、例えば、sun−product復号法が使用される。sun−product復号法は、次の手順で実行される。
1.初期化:対数事前値を初期化し、最大復号繰り返し回数を設定する。
2.行処理:検査行列の行方向に対して対数外部値比を更新する。
3.列処理:検査行列の列方向に対して対数事前値比を更新する。
4.一時推定語を計算する。
対数事後確率比Qは、次のように計算される。
Figure 2012039450
また、一時推定語cは、対数事後確率比Qをもとに次のように導出される。
Figure 2012039450
ここで、mは検査行列の行番号を示し、nは検査行列の列番号を示し、λnは入力ビットの対数尤度比を示し、αは対数外部値比を示し、B(n)は検査行列の第n列目が1である行番号の集合を示す。また、∈は集合を示し、αm'nは、αmn自身が除かれることを示す。なお、sun−product復号法では、一般的に、4.に続いて、検査行列によるパリティ検査が実行されるが、LDPC復号部34は、検査行列によるパリティ検査を省略する。LDPC復号部34は、LDPCパリティを除いた復号結果を復号データメモリ36へ出力する。
推定部40は、LDPC復号部34において繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、復号の収束の程度を推定する。具体的に説明すると、受付部46は、LDPC復号部34において繰り返し実行される復号処理の各回にて、復号処理の途中で導出した対数事後確率比Qを受けつける。前述のごとく、対数事後確率比Qは、一時推定語cを導出する途中で導出される。受付部46は、受けつけた対数事後確率比Qを計算部48へ出力する。
計算部48は、LDPC復号部34において繰り返し実行される復号処理の異なった回数に対して、対数事後確率比Qの大きさの差を復号の収束の程度として計算する。対数事後確率比Qの大きさの差が、前述の対数事後確率比差に相当する。対数事後確率比差の計算は、復号処理の繰り返しごとになされる。例えば、計算部48は、現在の繰り返し時(i回目)での対数事後確率比Qと、ひとつ前の繰り返し時(i−1回目)での対数事後確率比Q’との差を計算する。例えば、現在の繰り返し時(i回目)での対数事後確率比差diff(i)は、次のように計算される。
Figure 2012039450
計算部48は、対数事後確率比差diff(i)を復号制御部42へ出力する。
復号データメモリ36は、LDPC復号部34から、LDPCパリティを除いた復号結果を記憶する。図2(e)は、復号データメモリ36に記憶された復号結果を示す。復号結果は、n−mビットである。前述のごとく、LDPCパリティが除かれている。図2(f)の説明は後述し、図1に戻る。
検査部38は、復号データメモリ36に記憶された復号結果に対して、CRCパリティによるパリティチェックを実行する。復号データメモリ36に記憶された復号結果は、LDPC復号部34において繰り返し実行される復号処理の各結果といえる。検査部38は、CRCパリティによるパリティチェックによって誤りなしが示されている場合、CRCパリティを除外したデータ(以下、「復号データ」という)を出力部44へ出力する。図2(f)は、検査部38から出力される復号データを示す。復号データは、n−m−pビットである。図1に戻る。
復号制御部42は、推定部40において推定した復号の収束の程度と、検査部38において実行したパリティチェックの結果とをもとに、LDPC復号部34における復号処理を継続させるかあるいは停止させるかを決定する。復号制御部42の判定処理は、LDPC復号部34において繰り返し実行されるべき復号処理のうち、ひとつの回の復号処理が終了するごとに実行される。具体的に説明すると、復号制御部42は、対数事後確率比差diff(i)がしきい値よりも小さく、かつパリティチェックの結果が誤りなしを示している場合に、LDPC符号化部24における復号処理の停止を決定する。復号制御部42は、復号データの出力を出力部44に指示する。
復号制御部42は、他の場合に、LDPC復号部34における復号処理の継続を決定する。具体的に説明すると、パリティチェックの結果が誤りなしを示し、対数事後確率比差diff(i)がしきい値以上である場合、復号制御部42は、LDPC復号部34での復号処理の繰り返しを決定する。これに応じて、復号制御部42は、復号処理を再度実行する。なお、初期化で定めた繰り返し回数に繰り返し回数が達した場合、復号制御部42は、出力部44に復号データを出力させるか、データの再送信を要求する。パリティチェックの結果が誤りありを示している場合も同様である。
なお、復号制御部42は、対数事後確率比差diff(i)としきい値とを比較して、復号が収束しているか否かを推定してもよい。その際、収束している場合とは、対数事後確率比差diff(i)がしきい値より小さい場合に相当し、収束していない場合とは、対数事後確率比差diff(i)がしきい値以上場合に相当する。図5は、復号制御部42に記憶されたテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、条件欄70、収束の程度欄72とが含まれている。条件欄70に示された条件に応じて、収束の程度が決定される。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図6は、受信装置12における復号処理の手順を示すフローチャートである。LDPC復号部34は、復号初期化を実行する(S10)。LDPC復号部34は、行処理を実行し(S12)、列処理を実行する(S14)。LDPC復号部34は、一時推定語を演算する(S16)。計算部48は、対数事後確率比差を計算する(S18)。CRCパリティチェックがOKであり(S20のY)、対数事後確率比差がしきい値よりも小さければ(S22のY)、復号制御部42は、出力部44に復号データを出力させる(S26)。CRCパリティチェックがOKでない場合(S20のN)、あるいは対数事後確率比差がしきい値よりも小さくない場合(S22のN)、所定の回数繰り返していなければ(S24のN)、ステップ12に戻る。所定の回数繰り返していれば(S24のY)、復号制御部42は、出力部44に復号データを出力させるか、データの再送を要求する(S28)。
本発明の実施例によれば、対数事後確率比差と、CRCパリティチェックの結果とをもとに、復号処理を継続させるかあるいは停止させるかを決定するので、復号特性の悪化を抑制しながら、復号処理を停止させることができる。また、復号処理が停止されるので、復号速度を向上できる。また、復号処理の途中で導出した対数事後確率比をもとに、復号の収束の程度として対数事後確率比差を計算するので、回路構成を簡易にできる。また、回路構成が簡易になるので、処理量の増加を抑制できる。また、LDPCの検査行列を用いたパリティ演算が省略されるので、処理量の増加を抑制できる。また、LDPCの検査行列を用いたパリティ演算が省略されるので、復号速度を向上できる。また、CRCパリティチェックの結果、誤りがあると示された場合、あるいは対数事後確率比がしきい値以上の場合、復号処理を繰り返し継続するので、CRC復号誤りによる誤検出を防止できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、計算部48は、現在の繰り返し時(i回目)での対数事後確率比と、ひとつ前の繰り返し時(i−1回目)での対数事後確率比との差を計算することによって、対数事後確率比差を導出している。しかしながらこれに限らず例えば、計算部48は、現在の繰り返し時(i回目)での対数事後確率比と、ふたつ以上前の繰り返し時(i−2回目、i−3回目等)での対数事後確率比との差を計算することによって、対数事後確率比差を導出してもよい。本変形例によれば、対数事後確率比差が大きくなるので、復号の収束の推定精度を向上できる。
本発明の実施例において、計算部48は、現在の繰り返し時(i回目)での対数事後確率比と、ひとつ前の繰り返し時(i−1回目)での対数事後確率比との差を計算することによって、対数事後確率比差を導出している。しかしながらこれに限らず例えば、計算部48は、対数事後確率比差を導出する際の対数事後確率比の間隔を調節してもよい。調節は、検査行列のサイズをもとになされる。検査行列のサイズが予め定めたサイズよりも小さい場合に、計算部48は、ふたつ以上前の繰り返し時の対数事後確率比を使用することを決定する。そのため、対数事後確率比差は、現在の繰り返し時(i回目)での対数事後確率比と、ふたつ以上前の繰り返し時(i−2回目、i−3回目等)での対数事後確率比との差によって計算される。一方、検査行列のサイズが予め定めたサイズ以上の場合に、計算部48は、ひとつ前の繰り返し時の対数事後確率比を使用することを決定する。そのため、対数事後確率比差は、現在の繰り返し時(i回目)での対数事後確率比と、ひとつ前の繰り返し時(i−1回目)での対数事後確率比との差によって計算される。
また、調節は、受信した信号のS/Nをもとになされてもよい。その際、S/Nがしきい値よりも低い場合に、計算部48は、ふたつ以上前の繰り返し時の対数事後確率比を使用することを決定する。一方、S/Nがしきい値以上の場合に、計算部48は、ひとつ前の繰り返し時の対数事後確率比を使用することを決定する。本変形例によれば、対数事後確率比差の計算に適した対数事後確率比を使用できる。
本発明の実施例において、計算部48は、対数事後確率比差として、対数事後確率比の絶対値を使用している。しかしながらこれに限らず例えば、計算部48は、対数事後確率比の二乗値を使用してもよい。本変形例によれば、対数事後確率比差を導出するためにさまざまな値を使用できる。
10 送信装置、 12 受信装置、 20 情報データ生成部、 22 CRC符号付加部、 24 LDPC符号化部、 26 変調部、 30 復調部、 32 復調データメモリ、 34 LDPC復号部、 36 復号データメモリ、 38 検査部、 40 推定部、 42 復号制御部、 44 出力部、 46 受付部、 48 計算部、 100 通信システム。

Claims (4)

  1. CRC符号の付加とLDPCによる符号化とがなされたデータを入力する入力部と、
    前記入力部において入力したデータに対して、LDCPでの検査行列による復号処理を繰り返し実行する復号部と、
    前記復号部において繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、復号の収束の程度を推定する推定部と、
    前記復号部において繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、CRC符号によるパリティチェックを実行する検査部と、
    前記復号部において繰り返し実行されるべき復号処理のうち、ひとつの回の復号処理が終了するごとに、前記推定部において推定した復号の収束の程度と、前記検査部において実行したパリティチェックの結果とをもとに、前記復号部における復号処理を継続させるかあるいは停止させるかを決定する制御部と、
    を備えることを特徴とする復号装置。
  2. 前記推定部は、
    前記復号部において繰り返し実行される復号処理の各回にて、前記復号部が復号処理の途中で導出した対数事後確率比を受けつける受付部と、
    前記復号部において繰り返し実行される復号処理の異なった回数に対して、前記受付部において受けつけた対数事後確率比の大きさの差を復号の収束の程度として計算する計算部とを備え、
    前記制御部は、前記計算部において計算した対数事後確率比の大きさの差がしきい値よりも小さく、かつ前記検査部において実行したパリティチェックの結果が誤りなしを示している場合に、前記復号部における復号処理の停止を決定し、他の場合に、前記復号部における復号処理の継続を決定することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  3. CRC符号の付加とLDPCによる符号化とがなされたデータを入力するステップと、
    入力したデータに対して、LDCPでの検査行列による復号処理を繰り返し実行するステップと、
    繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、復号の収束の程度を推定するステップと、
    繰り返し実行される復号処理の各結果に対して、CRC符号によるパリティチェックを実行するステップと、
    繰り返し実行されるべき復号処理のうち、ひとつの回の復号処理が終了するごとに、復号の収束の程度と、パリティチェックの結果とをもとに、復号処理を継続させるかあるいは停止させるかを決定するステップと、
    を備えることを特徴とする復号方法。
  4. 前記推定するステップは、
    繰り返し実行される復号処理の各回にて、復号処理の途中で導出した対数事後確率比を受けつけるステップと、
    繰り返し実行される復号処理の異なった回数に対して、対数事後確率比の大きさの差を復号の収束の程度として計算するステップとを備え、
    前記決定するステップは、計算した対数事後確率比の大きさの差がしきい値よりも小さく、かつパリティチェックの結果が誤りなしを示している場合に、復号処理の停止を決定し、他の場合に、復号処理の継続を決定することを特徴とする請求項3に記載の復号方法。
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