JP4834046B2 - エコー消去装置、エコー消去方法、エコー消去プログラム、記録媒体 - Google Patents

エコー消去装置、エコー消去方法、エコー消去プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去装置、エコー消去方法に関する。
音声対話システムにおいて、スピーカで再生された音が受聴者側のマイクロホンによって収音され、発話者側のスピーカで再生された音をエコーと呼ぶ。このエコーが存在すると通話が困難になるため、通話システムにはこのエコーを消去するためのエコー消去装置の技術が導入される。
図1は、適応フィルタを用いた従来のエコー消去装置100の構成図を示す。なお、以下、対応する構成には同様の符号を付す。エコー消去装置100の動作は以下のようになる。受話端11から得られた受話信号x(n)は、D/A変換部12とエコー模擬部110へ入力される。D/A変換部12によってアナログ化されx(t)となる。なお、nは離散サンプル番号を、tは連続時間値を表す。x(t)はスピーカ13によって再生され、再生された信号はエコー経路31を通ってマイク21で収音されy(t)となる。y(t)はA/D変換部22によってデジタル化され収音信号y(n)となる。エコー模擬部110において、受話信号x(n)は、擬似エコー経路部111と適用フィルタ更新部112へ入力される。擬似エコー経路部111では、適用フィルタh^(n)のタップ長L以上の受話信号x(n)を蓄積し、以下のように、受話信号x(n)とh^(n)を畳み込むことで擬似エコー信号y^(n)を得る。
y^(n)=h^(n)x(n) (1)
但し、h^(n)=[h(n)(1),h(n)(2),…,h(n)(L)]T ,x(n)=[x(n),x(n-1),…,x(n-L+1)]T 、Tは転置を、h(n)(i)はサンプル番号nの時刻における適応フィルタのi番目のフィルタ係数を表す。差信号生成部120は、以下のように収音信号y(n)から擬似エコー信号y^(n)を差し引き、送話信号e(n)を生成する。
e(n)=y(n)−y^(n) (2)
送話信号e(n)は、送話端23及び適用フィルタ更新部112に入力され、D/A変換機、スピーカ等により再生される。適応フィルタ更新部112は、非特許文献1のNLMSアルゴリズムを用いた場合、以下のように受話信号x(n)と送話信号e(n)とからh^(n)を更新し、擬似エコー経路111へと出力する。
Figure 0004834046
但し、μは更新量を制御するステップサイズ(0<μ<2)を、σは式(3)右辺第2項の分数の分母が0にならないようにするための微小な正の定数を表す。
また、非特許文献2には、マルチレートフィルタを用いて、サンプリング周期の変換を行う手法が記載されている。図2は、マルチレートフィルタの構成例を示す。この手法では、有理数比U/D(UとDは自然数であり、互いに素である)でサンプリングレート変換を行うとき、図2のようにアップサンプラ191、帯域制限フィルタ192、ダウンサンプラ193の縦列接続の構成となる。UやDが素因数分解できる場合には、マルチステージ実現法を用いることによって、演算量を減らす工夫がされている。
Simon Haykin, Adaptive Filter Theory, Prentice Hall International Inc, third edition, 1996, p.432-437. 貴家仁志、マルチレート信号処理、昭晃堂、1995、p.50-61.
従来のエコー消去装置は、上述の受話信号x(n)と収音信号y(n)のサンプリング周期が完全に一致していることを前提としている。しかし、PDAなどエコー消去装置を動作させることを念頭に作られていないデバイスでは、スピーカとマイクのシステムが別々に動作していて、受話信号x(n)と収音信号y(n)のサンプリング周期がわずかにずれることがある。サンプリング周期がずれた場合、受話信号x(n)と収音信号y(n)の関係が線形のエコー経路で表せなくなり、従来の適応フィルタを用いたエコー消去装置では、エコーを十分に消去できないか、又は、全くエコーを消去できない。
本発明は、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去装置、エコー消去方法、エコー消去プログラム及びその記録媒体を提供することを目的とする。
請求項1記載のエコー消去装置は、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去する。評価用受話信号補間部は、受話信号x(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数であり、jは区間番号を表す)が入力され、補間式を用いて受話信号x(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用受話信号x’(n)を推定し、出力する。評価用エコー模擬部は、評価用受話信号x’(n)と誤差信号e(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^(n)を出力する。評価用差信号生成部は、収音信号y(n)と評価用擬似エコー信号y^(n)が入力され、y(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を出力する。誤差評価部は、誤差信号e(n)が入力され、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして出力する。伸縮係数計算部は、iが入力され、該iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、送話用伸縮係数α0,j+1と評価用伸縮係数αi,j+1を出力する。送話用受話信号補間部は、受話信号x(n)と送話用伸縮係数α0,jが入力され、補間式を用いて受話信号x(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用受話信号x’(n)を推定し、出力する。送話用エコー模擬部は、送話用受話信号x’(n)と送話信号e(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^(n)を出力する。送話用差信号生成部は、収音信号y(n)と送話用擬似エコー信号y^(n)が入力され、y(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を出力する。評価用受話信号補間部は、区間jからj+1に移行する際に、iに対応する受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号lx0,jを送話用受話信号補間部へ出力する。
請求項3記載のエコー消去装置は、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去する。評価用収音信号補間部は、収音信号y(n)とm個の評価用伸縮係数αi,jが入力され、補間式を用いて収音信号y(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用収音信号y’(n)を推定し、出力する。評価用エコー模擬部は、受話信号x(n)と誤差信号e(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^(n)を出力する。評価用差信号生成部は、評価用収音信号y’(n)と評価用擬似エコー信号y^(n)が入力され、y’(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を出力する。誤差評価部は、誤差信号e(n)が入力され、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして出力する。伸縮係数計算部は、iが入力され、iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、送話用伸縮係数α0,j+1と評価用伸縮係数αi,j+1を出力する。送話用収音信号補間部は、収音信号y(n)と送話用伸縮係数α0,jが入力され、補間式を用いて収音信号y(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用収音信号y’(n)を推定し、出力する。送話用エコー模擬部は、受話信号x(n)と送話信号e(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^(n)を出力する。送話用差信号生成部は、送話用収音信号y’(n)と送話用擬似エコー信号y^(n)が入力され、y’(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を出力する。評価用収音信号補間部は、区間jからj+1に移行する際に、iに対応する収音信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号ly0,jを送話用収音信号補間部へ出力する。
請求項10記載のエコー消去方法は、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去する。評価用受話信号補間ステップにおいて、受話信号x(n)とm個の評価用伸縮係数αi,jと補間式を用いて、受話信号x(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用受話信号x’(n)を推定する。評価用エコー模擬ステップにおいて、評価用受話信号x’(n)と誤差信号e(n)を用いて、評価用擬似エコー信号y^(n)を算出する。評価用差信号生成ステップにおいて、収音信号y(n)と評価用擬似エコー信号y^(n)を用いて、y(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を算出する。誤差評価ステップにおいて、誤差信号e(n)を用いて、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして求める。伸縮係数計算ステップにおいて、iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。送話用受話信号補間ステップにおいて、受話信号x(n)と送話用伸縮係数α0,jと補間式を用いて、受話信号x(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用受話信号x’(n)を推定する。送話用エコー模擬ステップにおいて、送話用受話信号x’(n)と送話信号e(n)を用いて、送話用擬似エコー信号y^(n)を算出する。送話用差信号生成ステップにおいて、収音信号y(n)と送話用擬似エコー信号y^(n)を用いて、y(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を算出する。評価用受話信号補間部は、区間jからj+1に移行する際に、iに対応する受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号lx0,jを送話用受話信号補間部へ出力する。
請求項12記載のエコー消去方法は、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去する。評価用収音信号補間ステップにおいて、収音信号y(n)とm個の評価用伸縮係数αi,jと補間式を用いて、収音信号y(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用収音信号y’(n)を推定する。評価用エコー模擬ステップにおいて、受話信号x(n)と誤差信号e(n)を用いて、評価用擬似エコー信号y^(n)を算出する。評価用差信号生成ステップにおいて、評価用収音信号y’(n)と評価用擬似エコー信号y^(n)を用いて、y’(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を算出する。誤差評価ステップにおいて、誤差信号e(n)を用いて、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして求める。伸縮係数計算ステップにおいて、iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。送話用収音信号補間ステップにおいて、収音信号y(n)と送話用伸縮係数α0,jと補間式を用いて、収音信号y(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用収音信号y’(n)を推定する。送話用エコー模擬ステップにおいて、受話信号x(n)と送話信号e(n)を用いて、送話用擬似エコー信号y^(n)を算出する。送話用差信号生成ステップにおいて、送話用収音信号y’(n)と送話用擬似エコー信号y^(n)を用いて、y’(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を算出する。評価用収音信号補間部は、区間jからj+1に移行する際に、iに対応する収音信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号ly0,jを送話用収音信号補間部へ出力する。
本発明のエコー消去装置によれば、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去することができる。
本発明について説明する前に、従来技術を組み合わせることによって、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去することができるか検討する。
例えば、ソフトウェア的に周波数の変換を行うシステムが考えられる。しかし、ソフトウェア内部で粗い近似を用いたとしても、正確なサンプリング周期の変換が行われないため、結果として、エコーを消去することはできない。
ここで、非特許文献2のサンプリング周期の変換と非特許文献1のNLMSアルゴリズムを用いて、エコー消去装置を構成することが考えられる。しかし、この場合も、サンプリング周期の微小なズレを補正するためには、複雑な構成が必要となり、演算量や遅延が増大するという問題がある。また、サンプリング周期のズレが未知であるため、所望の精度を得るためには、正しいサンプリング周期を探索する必要があり、必要な構成及び演算量は、さらに、増大するという問題が生じる。これらの問題から非特許文献2のサンプリング周期の変換を用いて、エコー消去装置にハードウェアとして実装するのは、現実的ではない。以下、本発明の実施例について説明する。
図3は、エコー消去装置200の構成例を示す。図4は、エコー消去装置の処理の流れを示す。エコー消去装置200は、受話信号のサンプリング周期(例えば(1/8000)秒とする)とは必ずしも一致しないサンプリング周期(例えば(1/8064)秒とする)で収音される収音信号からエコー信号を消去する。エコー消去装置200は、m個(但し、mは4以上の整数)の評価用受話信号補間部201〜201と、m個の評価用エコー模擬部210〜210と、m個の評価用差信号生成部220〜220と、誤差評価部203と、伸縮係数計算部205と、送話用受話信号補間部261と、送話用エコー模擬部270と、送話用差信号生成部280を有する。
受話端11から得られた受話信号x(n)は、D/A変換部12、m個の評価用受話信号補間部201及び送話用受話信号補間部261へ入力される。D/A変換部12によってアナログ化されx(t)となる。x(t)はスピーカ13によって再生され、再生された信号はエコー経路31を通ってマイク21で収音されy(t)となる。y(t)はA/D変換部22によってデジタル化され収音信号y(n)となり、m個の評価用差信号生成部220と送話用差信号生成部280へ入力される。ここで、収音信号y(n)を複数の区間j(jは正の整数)に分割する。区間jの最初のサンプル番号をnと表す。サンプルnが区間jに属する場合には、n≦n≦nj+1−1と表される。区間jに含まれるサンプル数は一定でなくともよいが、本実施例では、各区間に含まれるサンプル数は一定とする。例えば、各区間のサンプル数が4000の場合には、区間j=1に含まれるサンプル番号は、1≦n≦4000となり、区間j=2に含まれるサンプル番号は、4001≦n≦8000となる。
m個の評価用受話信号補間部201〜201は、対応する評価用伸縮係数αi,j(但し、iは正の整数であり、1≦i≦mとする)と受話信号x(n)が入力され、補間式を用いて受話信号のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用受話信号x’(n)を推定し、出力する(s201)。図5は、補間処理の概念図である。この概念図では、例として受話信号x(n)のサンプリング周期より、収音信号y(n)のサンプリング周期のほうが短い場合を考えている。よって、一定時間の受話信号x(n)のサンプル数は、収音信号y(n)のサンプル数より少なくなる。この場合、0<αi,j<1となる。サンプリング周期が同一の場合には、αi,j=1となり、収音信号y(n)のサンプリング周期のほうが長い場合、1<αi,jとなるが、補間処理は同一である。評価用受話信号x’(n)の補間式は以下のようになる。
x'(n)=(ln-k+1){x(k)-x'(n-1)}+x(k-1) (4)
但し、lは、
ln=lxi,j+(n-ly,ji,j (5)
とする。なお、x’(0)には、適当な値を設定してもよい。例えば、x’(0)=0とする。lxi,jは受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号を、ly,jはlxi,jに対応する収音信号のサンプル番号を、kはこのlを下回らない最小の整数を表す。
Figure 0004834046
例えば、図5において、n=8、lxi,j=1、ly,j=1、αi,j=(6/7)とすると、
l8=1+(8-1)*(6/7)=7 , k=7
x'(8)=x(7)-x'(7)+x(6)
となり、補間式により7個の受話信号xから8個の評価用受話信号x’が得られることが分かる。同様の処理により、基準となるサンプルを除いて、6個の受話信号xから7個の評価用信号x’が得られる。
図6は、補間式(4)を分数遅延フィルタで構成した場合の構成例を示す。分数遅延フィルタは、オールパスフィルタの一種であり、遅延部291,292、乗算部293,294、加算部295,296からなる。d(0<d≦1)は1サンプル未満の遅延を実現するためのパラメータである。式(4)では、d=(l−k+1)と置いている。
なお、補間式として、式(4)に代えて、以下の線形補間式を用いてもよい。
x'(n)=(ln-k+1)x(k)+(k-ln)x(k-1) (7)
また、p次のニュートン補間を用いてもよい。例えば、p=2の場合、補間式は、
Figure 0004834046
となる。この式では、x(k)からx(k−p)までの信号が補間に必要となる。このとき、図示していないが、評価用受話信号補間部に受話信号蓄積部を設けてもよい。 以上の補間処理を、m個の評価用受話信号補間部201〜201において行い、評価用受話信号x’(n)を出力する。なお、評価用受話信号補間部201は、区間jからj+1へと移行する際、iに対応するlxi,jの値lxo,jを送話用受話信号補間部261へと出力する。なお、iは、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値を表す。iの詳細については、後述する。また、新たに伸縮係数計算部205から得られるm個の評価用伸縮係数αi,j+1の伸縮の基準となる受話信号のサンプル番号は、前の区間jの最終サンプルy(nj+1−1)に対し、
Figure 0004834046
と置く。但し、αi0,jは、iに対応する評価用伸縮係数である。このようにすることによって、求めるべき評価用伸縮係数が1の場合、つまりサンプリング周期にズレがない場合でも問題なく動作する。
評価用エコー模擬部210〜210は、評価用受話信号x’(n)と誤差信号e(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^(n)を出力する(s203)。各評価用エコー模擬部210は、図示していないが、従来技術同様、擬似エコー経路部111と適用フィルタ更新部112を有し、それぞれ以下の処理を行う。擬似エコー経路部111は、評価用受話信号x’(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^(n)を出力する。例えば、擬似エコー経路部111では、適用フィルタh^(n)のタップ長L以上(例えば、L=512)の評価用受話信号x’(n)を蓄積し、以下のように、評価用受話信号x’(n)とh^(n)を畳み込むことで擬似エコー信号y^(n)を得る。
y^(n)=h^ (n)x’(n) (10)
但し、h^(n)=[h (n)(1),h (n)(2),…,h (n)(L)]T
x'(n)=[x'(n),x'(n-1),…,x'(n-L+1)]T を表す。
なお、図示していないが、擬似エコー経路部111は、適用フィルタh^(n)のタップ長L以上(例えば、L=512)の評価用受話信号x’(n)を蓄積するための蓄積部を有してもよい。また、この蓄積部は、評価用受話信号補間部201に設け、評価用受話信号補間部201は、タップ数L分の評価用受話信号を出力する構成としてもよい。また、この蓄積部には、評価用受話信号の不足分を補うために、タップ数L分以上の評価用受話信号を蓄積してもよい。蓄積部に蓄積したサンプルを用いても、評価用受話信号が不足する場合には、収音信号と評価用受話信号のサンプリング周期が大きく異なることを意味するため、処理を中止し、後述する誤差評価部203における評価の対象から除外する構成としてもよい。このような構成とすることによって不要な演算を省略することができる。適応フィルタ更新部112は、評価用受話信号x’(n)と誤差信号e(n)が入力され、適応フィルタを更新する。適応フィルタ更新部112は、非特許文献1のNLMSアルゴリズムを用いた場合、以下のように評価用受話信号x’(n)と誤差信号e(n)とからh^(n)を更新する。
Figure 0004834046
更新した適応フィルタをコピーし擬似エコー経路部111に出力する。なお、適応フィルタの更新方法は上記方法に限定されるものではなく、適宜選択可能である。
評価用差信号生成部220〜220は、収音信号y(n)と対応する評価用擬似エコー信号y^(n)が入力され、y(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を出力する(s205)。
(n)=y(n)−y^(n) (12)
誤差評価部203は、誤差信号e(n)が入力され、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして出力する(s207)。例えば、誤差評価部203は、区間jにおいて、各誤差信号e毎の平均二乗誤差e を算出し、最も平均二乗誤差の小さいiの値をiとして出力する。誤差評価部203に区間jの最終サンプルn=nj+1−1に対応する誤差信号が入力された場合に(s206)、以下のように区間jでの平均二乗誤差を算出する。
Figure 0004834046
図7は、伸縮係数と平均二乗誤差の関係を示す。受話信号xのサンプリング周波数を8000Hz、収音信号のサンプリング周期を8064、適応フィルタのタップ数を512、区間のサンプル数を4000とし、補間式(4)を用いている。このとき、伸縮係数の真値αは、0.99206349であり、真値αで平均二乗誤差が最小となり、真値近傍で二乗誤差の値が単峰性に近い挙動を示すことがわかる。これにより、評価用伸縮係数の初期値αi,1のうち少なくとも一つが真値近傍の単峰性に近い挙動を示す範囲に含まれれば、その後、以下で説明する評価用伸縮係数αi,jの更新により誤差の小さい伸縮係数を探索することが可能である。
なお、誤差評価部203は、m個の平均二乗誤差の最大値と最小値の差を算出し、差が閾値Thr_e以下になった場合には、区間j+1以降における送話用伸縮係数の更新に係る処理を停止する構成としてもよい。例えば、m個の平均二乗誤差の最大値e maxと最小値e minの差が一定値Thr_e以下になった場合には、一定値以下になった時に得られたiを出力し、伸縮係数計算部205は、送話用伸縮係数α0、j+1を送話用受信信号補間部261へ出力する。その後、評価用受信信号補間部201、評価用エコー模擬部210、評価用差信号生成部220、誤差評価部203及び伸縮係数計算部205の処理を停止し、送話用受話信号補間部261では、最後に入力された送話用伸縮係数α0、jを使用し続ける構成としてもよい(送話用伸縮係数α0、j、伸縮係数計算部205、送話用受話信号補間部261の処理については後述する)。このような構成とすることで、演算量を減らすことができるという効果がある。
伸縮係数計算部205は、iが入力され、iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定する(s209)。さらに、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出し(s210)、送話用伸縮係数α0,j+1を送話用受話信号補間部261へ、評価用伸縮係数αi,j+1を評価用受話信号補間部201へ出力する。なお、区間j=1のときに、評価用受話信号補間部で用いる評価用伸縮係数αi,jの初期値αi,1には、伸縮係数の真値を含むように範囲[αmin,1,αmax,1]を設定し、評価用伸縮係数の初期値αi,1のうち少なくとも一つが真値近傍の単峰性に近い挙動を示す範囲に含まれるように分割数(m−1)を設定してもよい。例えば、区間j=1の場合、評価用伸縮係数αi,1は、
Figure 0004834046
として計算して求め、評価用受話信号補間部201〜201へ出力する。区間j≧2の場合には、iに対応する評価用伸縮係数を送話用伸縮係数αi0,j(=α0,j)とし、区間j+1における伸縮係数の範囲[αmin,j+1,αmax,j+1]を以下のように式(15),(15)’または(15)”によって求める。
αi0,j=αmin,jの場合、
αmin,j+1=αi0,j ,αmax,j+1=αi0+1,j (15)
αi0,j=αmax,jの場合、
αmin,j+1=αi0−1,j ,αmax,j+1=αi0,j (15)’
それ以外の場合、
αmin,j+1=αi0−1,j ,αmax,j+1=αi0+1,j (15)”
更に、以下のように式(16)によって、新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。
Figure 0004834046
また、以下のように評価用伸縮係数を求めることもできる。区間j=1のときに、評価用受話信号補間部で用いる評価用伸縮係数αi,jの初期値αi,1には、評価用伸縮係数の初期値αi,1のうち少なくとも一つが真値近傍の単峰性に近い挙動を示す範囲に含まれるように範囲[αmin,1,αmax,1]及び分割数(m−1)を設定する。例えば、区間j=1の場合、評価用伸縮係数αi,1は、
q=(αmax,j−αmin,j)/(m−1) (17)
αi,j=αmin,j+{q×(i−1)} (18)
として計算して求め、評価用受話信号補間部201〜201へ出力する。区間j≧2の場合には、iに対応する評価用伸縮係数を送話用伸縮係数α0,jとする。
αmin,j+1=α0,j−q , αmax,j+1=α0,j+q (19)
とし、更に、式(17)、(18)によって、新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。伸縮係数の真値を含むように範囲[αmin,1,αmax,1]を設定することができる場合には、式(14)〜(16)を用いたほうが、iに対応する送話用伸縮係数α0,jが、両端の評価用伸縮係数(αmin,j,αmin,j)の場合に、次の区間j+1における評価用伸縮係数の範囲[αmin,j+1,αmax,j+1]を狭く設定することができ、早期に伸縮係数の真値に近づくことが期待できる。一方、式(17)〜(19)を用いる場合には、範囲[αmin,1,αmax,1]に伸縮係数の真値が含まれていなくても、評価用伸縮係数の初期値αi,1のうち少なくとも一つが真値近傍の単峰性に近い挙動を示す範囲に含まればよく、範囲[αmin,1,αmax,1]よりも探索範囲を広くすることができる。評価用伸縮係数の更新には何れの式を用いても良く、その他の更新式も適宜選択してよい。なお、本実施例においては、式(14)〜(16)を用いている。この処理を繰り返すことにより、評価用伸縮係数αi,j及び送話用伸縮係数α0,jは伸縮係数の真値に近づいていく。
例えば、受話信号のサンプリング周期が1/8000秒(125μ秒)の場合であって、収音信号のサンプリング周期は、123.75μ秒から125μ秒の間であることがわかっている場合には、αmin,1=0.99,αmax,1=1、m=9として、初期値を式(14)より以下のように設定することが考えられる。
α1,1=0.99 , α2,1=0.99125 , α3,1=0.9925 , α4,1=0.99375 ,
α5,1=0.995 ,α6,1=0.99625 , α7,1=0.9975 , α8,1=0.99875 , α9,1=1
その後、収音信号のサンプリング周期が(1/8064)秒(約124μ秒)の場合には、伸縮係数の真値は0.99206349であるため、上記例では、α3,1=0.9925の時に平均二乗誤差が最小になると考えられ、誤差評価部203から出力されるiは3となり、伸縮係数計算部205で決定される送話用伸縮係数α0,2は0.9925となる。この場合、式(15)”より αmin,2=0.99125 , αmax,2=0.99375 となり、さらに式(16)によりαi,2を算出する。
α1,2=0.99125 , α2,2=0.9915625 , α3,2=0.991875 , α4,2=0.9921875 ,
α5,2=0.9925 , α6,2=0.9928125 , α7,2=0.993125 , α8,2=0.9934375 , α9,2=0.99375
さらに、この処理を繰り返すことにより、評価用伸縮係数αi,j及び送話用伸縮係数α0,jは伸縮係数の真値に近づいていく。この具体例では、説明を容易にするため、受話信号xのサンプリング周期が既知のもとして説明したが、受話信号x、及び収音信号yのサンプリング周期が何れとも未知のものであったとしても、評価用伸縮係数の初期値αi,1のうち少なくとも一つが真値近傍の単峰性に近い挙動を示す範囲に含まれれば、本発明の効果を得ることができる。また、受話信号x、及び収音信号yのサンプリング周期の大小関係が未知の場合には、αmin,1<1<αmax,1となるように設定する。なお、算出された評価用伸縮係数αi,J+1の中にα0,jを含むようにするためには、mを奇数とする必要がある。mを奇数とし、α0,jが評価用伸縮係数αi,j+1に含まれるようにすることで、次の更新時に、誤差が大きくなることを防ぐことができる。一方、mを偶数とすると、α0,jが評価用伸縮係数α0,j+1に含まれず、次の更新時に、誤差が大きくなっている可能性がある。これは、mを奇数に限定するものではなく適宜設定可能である。また、この実施例では、αi,j≦αi+1,jとしているが、必ずしもこのように設定しなくてもよく、そのような場合には、αi,jの大小関係を別途記憶しておき、評価用伸縮係数αi,j+1の更新式(14)〜(19)も適宜変更する。また、実施例では、(αi+1,j−αi,j)の値を等しくしている(範囲[αmin,1,αmax,1]を等分割している)が、適宜変更してもよい。
送話用受話信号補間部261は、受話信号x(n)と送話用伸縮係数α0,jが入力され、補間式を用いて受話信号x(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用受話信号x’(n)を推定し、出力する(s211)。サンプルを補間する際の基準となるサンプル番号lxo,jについてはiに対応する評価用受話信号補間部201より入力されるlx0,j−1を用いる(詳細は後述)。なお、図3において、複数のlx0,jが入力されているように記載しているが、実際には、iに対応するlx0,jのみ入力される。なお、送話用伸縮係数α0,jの初期値α0,1には、適当な値を設定してもよい。例えば、α0,1=1や、α0,1=(αmin,1+αmax,1)/2と設定することができる。送話用受話信号を出力する処理については以上の処理を除いて評価用受話信号補間部201と同一である。送話用受話信号x’(n)の推定は、評価用受話信号補間部で用いた補間式(4)〜(8)の何れかを用いて行う。
送話用エコー模擬部270は、送話用受話信号x’(n)と送話信号e(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^(n)を出力する(s213)。送話用エコー模擬部261は、図示していないが、送話用エコー模擬部201と同様に、擬似エコー経路部111と適用フィルタ更新部112を有し、それぞれ以下の処理を行う。擬似エコー経路部111は、送話用受話信号x’(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^(n)を出力する。例えば、擬似エコー経路部111では、適用フィルタh^(n)のタップ長L以上(例えば、L=512)の送話用受話信号x’(n)を蓄積し、式(10)により、送話用受話信号x’(n)とh^(n)を畳み込むことで擬似エコー信号y^(n)を得る。ここで、送話用受話信号補間部261または送話用エコー模擬部270は送話用受話信号を蓄積する蓄積部を有する構成としてもよい。適応フィルタ更新部112は、送話用受話信号x’(n)と送話信号e(n)が入力され、適応フィルタを更新する。適応フィルタ更新部112は、非特許文献1のNLMSアルゴリズムを用いた場合、式(11)により送話用受話信号x’(n)と送話信号e(n)とからh^(n)を更新する。更新した適応フィルタをコピーし擬似エコー経路部111に出力する。なお、適応フィルタの更新方法は上記方法に限定されるものではなく、適宜選択可能である。また、区間jからj+1に移行する際、誤差評価部203から得られたiに対応する評価用エコー模擬部の適応フィルタh^i0(n)と評価用受話信号補間部201i0または評価用エコー模擬部210i0の蓄積部の評価用受話信号x’i0の範囲[nj+1−L+1,nj+1−1]の値を送話用受話信号補間部261または送話用エコー模擬部270の蓄積部へとコピーし、m個の適応フィルタh^(n)の値は0に初期化する構成としてもよい。このような構成とすることで送話用受話信号補間部280から出力される送話信号e(n)は、区間jからj+1へ移行する際に音声の途切れ等が発生しづらくなる。図8は、送話用受話信号補間部における伸縮の基準となる受話信号のサンプル番号を決定する際の概要を示す。例えば、送話用受話信号補間部261では、区間2において、lx0,1(=lx0,j−1)を基準に送話用補間信号を生成すると、領域291のサンプルを使用することとなる。このとき、評価用受話信号補間部201i0または評価用エコー模擬部210i0の蓄積部の評価用受話信号x’i0の範囲[nj+1−L+1,nj+1−1]の値を送話用受話信号補間部261または送話用エコー模擬部270の蓄積部へとコピーする。もし、lx0,2(=lx0,j)を基準に送話用受話信号補間部261で信号を生成すると、領域292のサンプルを使用することになるが、式(9)のlx,2を決める時の切り上げ処理の影響により、x’(n−1)とx’(n)の元の信号の間にギャップ292’が発生し、収音信号y(n)と送話用擬似エコー信号y^(n)の対応が取れなくなり、一時的に残留エコーが発生しやすくなる。但し、これは、送話用受話信号補間部に入力される伸縮の基準となるサンプル番号をlx0,j−1に限定するものではない。残留エコー等は発生するが、lx0,jを用いても本発明の効果を得ることができる。
送話用差信号生成部280は、式(12)により、収音信号y(n)と送話用擬似エコー信号y^(n)が入力され、y(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を出力する(s215)。
[変形例1]
実施例1と異なる部分のみ説明する。図9に変形例1の構成例を示す。変形例1では、区間jにおけるサンプル数が可変である点、及び、誤差評価部203’における処理が異なる。誤差評価部203’は、誤差信号e(n)に加え、収音信号y(n)及び送話信号e(n)を入力される。そして、区間jにおいて予め定めたサンプル数Wにおける定常エコー消去量(以下「ERLE」という)を算出する。このERLEを基準として、誤差が最も小さいiの値をiとして出力する。ERLEは以下の式により求める。
Figure 0004834046
但し、Wは、ERLEの計算に用いるサンプル数であり正の整数である。ある区間jにおいて、一定のデータ個数Wが蓄積された上で、ERLEを求めるため、n≧W+n−1という関係にある。送話信号e(n)に基づいて算出されるERLEの値Eと、誤差信号e(n)に基づいて算出されるERLEの値Eの大小関係から処理を決定する。ERLEの値が大きい程、エコー消去量は多く、エコー消去量の多いiに対応する評価用伸縮係数αi,jによって得られる評価用受話信号x’のサンプリング周期が収音信号yのサンプリング周期に近いことを表す。図10は、変形例1の誤差評価部203’における処理の流れを示す。例えば、誤差評価部203’では、初期値として、n=1,j=1を設定する(s301)。誤差信号を受信し(s302)、n≧W+n−1か否か判定し(s303)、条件を満たさない場合には、次の受話信号を受信し(s302)、条件を満たす場合には、誤差比較を行う(s304)。何れかのiにおいて、収音信号yと誤差信号eから算出したERLEの値Eから閾値Thr_hを差し引いた値が収音信号yと送話信号eから算出したERLEの値Eよりも大きいか否か判定する(s305)。
<E−Thr_h (21)
但し、Thr_hは区間移行の判定のための上限を表すパラメータであり正の実数である。例えば、Thr_h=3とする。条件を満たす場合には、ERLEが最も大きいiの値をiとして出力し、次の区間j+1の最初のサンプルであるnj+1をnj+1=n+1と再設定し、次の区間j+1へ移行する(s306)。m個の誤差信号e(n)から求めたERLEのうち少なくとも一つは、送話信号e(n)から求めたERLEよりも十分に大きいため、区間jの終了を待たずに、区間j+1へと移行することで効率化を図ることができる。条件式(21)を満たさない場合には、n=nj+1−1(区間jの最後のサンプルか)か否かの判定を行い(s307)、条件を満たさない場合には、次の受話信号を受信し(s302)、条件を満たす場合には、区間jの最終サンプル(nj+1−1)の際に何れのiにおいても、収音信号yと誤差信号eから算出したERLEの値Eに閾値Thr_lを加えた値が収音信号yと送話信号eから算出したERLEの値Eよりも小さいか否か判定する(s309)。
>E+Thr_l (22)
但し、Thr_hは区間移行の判定のための下限を表すパラメータであり正の実数である。例えば、Thr_h=0.2とする。条件を満たす場合には、m個の誤差信号e(n)から求めたERLEは全て送話信号e(n)から求めたERLEよりも大きくないと考えられるため、区間jのサンプル数をn(正の整数)だけ増やし(s311)、さらに学習した後で再度判定を行う(s305またはs309)。一方、条件を満たさない場合には、ERLEが最も大きいiの値をiとして出力し、次の区間j+1の最初のサンプルであるnj+1をnj+1=n+1と再設定し、次の区間j+1へ移行する。(s306)。
以上のような設定を行うことで、学習が足りないまま伸縮係数αを更新して送話信号の誤差が増大することを防ぎ、かつ、伸縮係数αの更新のタイミングを可能な限り早くすることができるという効果がある。
[変形例2]
実施例1と異なる部分のみ説明する。変形例2では、m=4及びαi,1≦αi+1,1と限定する点、誤差評価部203は、iに加え、i=2及びi=3に対応する誤差の大小関係を伸縮係数計算部205へ出力する点、伸縮係数計算部205は、iの値と大小関係から黄金分割法により評価用伸縮係数αi,jを求める点が異なる。例えば、伸縮係数計算部205は、m=4として、式(14)〜(19)のように、評価用伸縮係数の値を等分割により算出するのではなく、黄金分割法により分割する。
伸縮係数計算部205での評価用伸縮係数αi,jの初期値αi,1には、評価用伸縮係数の初期値αi,1のうち少なくとも一つが真値近傍の単峰性に近い挙動を示す範囲に含まれるように範囲[αmin,1,αmax,1]を設定し、αi,jの初期値αi,1を式(14)に代えて以下のように設定する。
α1,1=αmin,1
α2,1=αmin,1+(αmax,1−αmin,1)r
α3,1=αmax,1−(αmax,1−αmin,1)r
α4,1=αmax,1
但し、r=(3−√5)/2 である。
変形例2では、誤差評価部203は、iだけではなく、i=2及びi=3のときに、得られる平均二乗誤差e 、e の大小関係、または、ERLEの値E,Eの大小関係を出力し、伸縮係数計算部205に入力される。区間j+1でのαi,j+1は区間jのαi,jを用いて、以下のように求める。
<e の場合、または、E>Eの場合、
α1,j+1=α1,j
α2,j+1=α1,j+(α3,j−α1,j)r
α3,j+1=α2,j
α4,j+1=α3,j
≧e の場合、または、E≦Eの場合、
α1,j+1=α2,j
α2,j+1=α3,j
α3,j+1=α4,j−(α4,j−α2,j)r
α4,j+1=α4,j
とする。黄金分割法は、一次元の単峰性の目的関数に対して効率的な探索を行えることが知られており、評価用伸縮係数の分割数をできるだけ少なくしたい場合に有効である。
[変形例3]
実施例1と異なる部分のみ説明する。変形例3では、伸縮係数計算部205は、1回または複数回、αi+1,j−αi,jの値が一定となるように、例えば、式(14)〜(16)を用いて、評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。その後、変形例2で説明した黄金分割法へ切り替えて評価用伸縮係数αi,jを算出する。m=4とし、伸縮係数計算部205は、iの値と大小関係から黄金分割法により評価用伸縮係数αi,j+1を求める。黄金分割法に移行する際には、αi,j+1の中に前の区間の評価用伸縮係数の最適値α0,jが含まれている必要があるため、等分割から黄金分割へ移行する際の評価用伸縮係数は以下のように算出する。
Figure 0004834046
但し、
Figure 0004834046
として、評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。その後、黄金分割法により評価用伸縮係数αi,j+1を算出するため、誤差評価部203は、iに加え、i=2及びi=3に対応する誤差の大小関係を、伸縮係数計算部205へ出力する。
このような構成とすることで、推定の初期はmの数を増やす代わりに適応フィルタのタップ数Lを減らし、等分割によって真値の大まかな位置まで高速に到達することができ、その後、mを4に減らし、タップ数Lを増やし黄金分割法によって正確な位置を推定することができる。なお、等分割から黄金分割へ移行するタイミングは、平均二乗誤差の最小値が一定の値以下となった場合、または、平均二乗誤差の最大値と最小値の差が一定の値以下となった場合、または、ERLEの最大値が一定の値以上となった場合、または、一定回数等分割を行った場合等が考えられ、適宜設定することができる。
図11は、実施例2のエコー消去装置300の構成例を示す。エコー消去装置300は、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去する。エコー消去装置300は、m個の評価用収音信号補間部301〜301と、m個の評価用エコー模擬部310〜310と、m個の評価用差信号生成部320〜320と、誤差評価部203と、伸縮係数計算部205と、送話用収音信号補間部361と、送話用エコー模擬部370と、送話用差信号生成部380を有する。
受話端11から得られた受話信号x(n)は、D/A変換部12、m個の評価用エコー模擬部310へ入力される。ここで、受話信号x(n)を複数の区間j(jは正の整数)に分割する。D/A変換部12によってアナログ化されx(t)となる。x(t)はスピーカ13によって再生され、再生された信号はエコー経路31を通ってマイク21で収音されy(t)となる。y(t)はA/D変換部22によってデジタル化され収音信号y(n)となる。収音信号y(n)は、m個の評価用収音信号補間部301及び送話用収音信号補間部361へ入力される。 m個の評価用収音信号補間部301〜301は、対応する評価用伸縮係数αi,jと収音信号y(n)が入力され、補間式を用いて収音信号のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用収音信号y’(n)を推定し、出力する。評価用収音信号y’(n)の推定は、補間式は以下のようになる。
y'(n)=(ln-k+1){y(k)-y'(n-1)}+y(k-1) (23)
但し、
ln=lyi,j+(n-lx,ji,j (24)
とする。lyi,jは受話信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号を、lx,jはlyi,jに対応する受話信号のサンプル番号を表す。なお、補間式として、式(23)に代えて、以下の線形補間式を用いてもよい。
y'(n)=(ln-k+1)y(k)+(k-ln)y(k-1) (25)
また、p次のニュートン補間を用いてもよい。例えば、p=2の場合、補間式は、
Figure 0004834046
となる。この式では、y(k)からy(k−p)までの信号が補間に必要となる。このとき、図示していないが、評価用収音信号補間部に収音信号蓄積部を設けてもよい。
以上の補間処理を、m個の評価用収音信号補間部301〜301において行い、評価用収音信号y’(n)を出力する。なお、評価用受話信号補間部301は、区間j+1へと移行する際、iに対応するlyo,jの値を送話用収音信号補間部361へと出力する。また、新たに伸縮係数計算部205から得られるm個の評価用伸縮係数αi,j+1の伸縮の基準となる収音信号のサンプル番号は、前の区間jの最終サンプルx(nj+1−1)に対し、
Figure 0004834046
と置く。但し、αi0,jは、iに対応する評価用伸縮係数である。このようにすることによって、求めるべき評価用伸縮係数が1の場合、つまりサンプリング周期にズレがない場合でも問題なく動作する。
評価用エコー模擬部310〜310は、誤差信号e(n)と受話信号x(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^(n)を出力する。各評価用エコー模擬部310は、図示していないが、従来技術同様、擬似エコー経路部111と適用フィルタ更新部112を有し、それぞれ以下の処理を行う。擬似エコー経路部111は、受話信号x(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^(n)を出力する。例えば、擬似エコー経路部111では、適用フィルタh^(n)のタップ長L以上の受話信号x(n)を蓄積し、以下のように、受話信号x(n)とh^(n)を畳み込むことで擬似エコー信号y^(n)を得る。
y^(n)=h^ (n)x(n) (28)
但し、h^(n)=[h (n)(1),h (n)(2),…,h (n)(L)]T
x (n)=[x (n),x (n-1),…,x (n-L+1)]T を表す。
なお、図示していないが、擬似エコー経路部111は、適用フィルタh^(n)のタップ長L以上の受話信号x(n)を蓄積するための蓄積部を有してもよい。また、評価用収音信号補間部301は、評価用収音信号の不足分を補うために、評価用収音信号を蓄積する蓄積部を設けてもよい。この蓄積部の効果については、実施例1で説明した評価用受話信号の蓄積部と同様である。適応フィルタ更新部112は、受話信号x(n)と誤差信号e(n)が入力され、適応フィルタを更新する。適応フィルタ更新部112は、非特許文献1のNLMSアルゴリズムを用いた場合、以下のように受話信号x(n)と誤差信号e(n)とからh^(n)を更新する。
Figure 0004834046
更新した適応フィルタをコピーし擬似エコー経路部111に出力する。なお、適応フィルタの更新方法は上記方法に限定されるものではなく、適宜選択可能である。
評価用差信号生成部320〜320は、評価用収音信号y’(n)と対応する評価用擬似エコー信号y^(n)が入力され、y’(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を出力する。
(n)=y’(n)−y^(n) (30)
誤差評価部203は、誤差信号e(n)が入力され、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして出力する。実施例1と同様の処理により行うことができる。また、実施例の1の変形例1のアルゴリズムを用いる場合には、誤差評価部203’へ評価用前記誤差評価部は、前記誤差信号e(n)に加え、評価用収音信号y’(n)及び送話用収音信号y’(n)、並びに送話信号e(n)を入力され、式(20)に代えて、以下の式を用いて、ERLEを算出する。
Figure 0004834046
伸縮係数計算部205は、iが入力され、iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定する。実施例1と同様の処理により行うことができる。また、実施例の1の変形例2,3を用いることも可能である。
送話用収音信号補間部361は、収音信号y(n)と送話用伸縮係数α0,jが入力され、補間式を用いて収音信号y(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用受話信号y’(n)を推定し、出力する。サンプルを補間する際の基準となる収音信号のサンプル番号lyi,jについては評価用収音信号補間部より入力されるly0,j−1を用いる。送話用受話信号を出力する処理については以上の処理を除いて評価用収音信号補間部301と同一である。送話用収音信号y’(n)の推定は、評価用収音信号補間部で用いた補間式(23)〜(26)の何れかを用いて行う。
送話用エコー模擬部370は、受話信号x(n)と送話信号e(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^(n)を出力する。送話用エコー模擬部261は、図示していないが、送話用エコー模擬部201と同様に、擬似エコー経路部111と適用フィルタ更新部112を有し、それぞれ以下の処理を行う。擬似エコー経路部111は、受話信号x(n)が入力され、式(28)を用いて送話用擬似エコー信号y^(n)を出力する。適応フィルタ更新部112は、送話用受話信号x’(n)と送話信号e(n)が入力され、式(29)を用いて適応フィルタを更新する。
送話用差信号生成部380は、送話用収音信号y’(n)と送話用擬似エコー信号y^(n)が入力され、y’(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を出力する。
(n)=y’(n)−y^(n)
[実験結果]
図12は、シミュレーションによる実施例1の変形例1及び従来技術によるERLEに示す。受話信号には8kHzサンプリングの白色雑音、エコー信号には受話信号に固定のインパルス応答を畳み込み、マルチレート変換によって0.8%サンプリングレートを増加させた信号を用いた。タップ数L=512、ERLEの計算に用いるサンプル数W=800、区間終了判定の下限閾値Thr_l=0.2、上限閾値Thr_h=3、区間j終了のサンプル番号の初期値を(4000×j)とした(1秒は8000サンプル)。従来技術の場合(線分901)にはERLEがほとんど0であるのに対し、実施例1の変形例1(m=65)において補間式(4)を用いた場合(線分902)には、約24dBのERLEを、補間式(7)を用いた場合(線分903)には、約12dBのERLEを、補間式(8)を用いた場合(線分904)には、約14dBのERLEを得た。また、伸縮係数の真値α=0.99206349に対し、伸縮係数の推定値は0.99206263となり、5桁程度の精度を得ている。なお、m=9程度に減らしても、最大ERLEへ達するまでの時聞は長くなるもののERLEはほぼ同水準になる。
このように、本発明のエコー消去装置によれば、受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去することができる。また、従来技術を組み合わせた場合には、大きな演算や遅延を伴う周波数変換を必要とするが、本発明においては、2タップ程度のフィルタのみで信号を補間し、低演算量で適応フィルタでのエコー消去を可能にした。これは、サンプリング周期のズレを表す伸縮係数に対して、エコー消去の平均二乗誤差が真値付近で単峰性に近くなることを活用したからである。本発明は簡易な探索手法で十分精度よく伸縮係数を推定することができる。
本発明において、エコー消去装置は、コンピュータにより機能させてもよい。図13に、コンピュータの機能構成例を示す。なお、本発明のエコー消去装置は、コンピュータ2000の記録部2020に、本発明の各構成部としてコンピュータ2000を動作させるプログラムを読み込ませ、処理部2010、入力部2030、出力部2040などを動作させることで実現できる。また、コンピュータに読み込ませる方法としては、プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、記録媒体からコンピュータに読み込ませる方法、サーバ等に記録されたプログラムを、電気通信回線等を通じてコンピュータに読み込ませる方法などがある。
適応フィルタを用いた従来のエコー消去装置100の構成図を示す。 マルチレートフィルタの構成例を示す。 エコー消去装置200の構成例を示す。 エコー消去装置の処理の流れを示す。 補間処理の概念図を示す。 補間式(4)を分数遅延フィルタで構成した場合の構成例を示す。 伸縮係数と平均二乗誤差の関係を示す。 送話用受話信号補間部における伸縮の基準となる受話信号のサンプル番号を決定する際の概要を示す。 変形例1の構成例を示す。 変形例1の誤差評価部203’における処理の流れを示す。 実施例2のエコー消去装置300の構成例を示す。 シミュレーションによる実施例1の変形例1及び従来技術によるERLEに示す コンピュータの機能構成例を示す。
符号の説明
100,200,300 エコー消去装置
201 評価用受話信号補間部 301 送話用受話信号補間部
210,310 評価用エコー模擬部 220,320 評価用差信号生成部
203 誤差評価部 205 伸縮係数計算部
261 送話用受話信号補間部 361 送話用収音信号補間部
270,370 送話用エコー模擬部 280,380 送話用差信号生成部

Claims (20)

  1. 受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去装置であって、
    受話信号x(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数であり、jは収音信号y(n)を所定のサンプル数で分割した区間番号を表す)が入力され、補間式を用いて受話信号x(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用受話信号x’(n)を推定し、出力する評価用受話信号補間部と、
    前記評価用受話信号x’(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^(n)を出力する評価用エコー模擬部と、
    前記収音信号y(n)と前記評価用擬似エコー信号y^(n)が入力され、前記y(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を出力する評価用差信号生成部と、
    前記誤差信号e(n)が入力され、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして出力する誤差評価部と、
    前記iが入力され、該iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、送話用伸縮係数α0,j+1と評価用伸縮係数αi,j+1を出力する伸縮係数計算部と、
    前記受話信号x(n)と前記送話用伸縮係数α0,jが入力され、補間式を用いて受話信号x(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用受話信号x’(n)を推定し、出力する送話用受話信号補間部と、
    前記送話用受話信号x’(n)と送話信号e(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^(n)を出力する送話用エコー模擬部と、
    前記収音信号y(n)と前記送話用擬似エコー信号y^(n)が入力され、前記y(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を出力する送話用差信号生成部を備え、
    前記評価用受話信号補間部は、前記区間jからj+1に移行する際に、iに対応する受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号lx0,jを送話用受話信号補間部へ出力すること
    を特徴とするエコー消去装置。
  2. 請求項1記載のエコー消去装置であって、
    前記評価用受話信号補間部及び送話用受話信号補間部において用いる補間式は、
    補間式(A)
    x'(n)=(ln-k+1){x(k)-x'(n-1)}+x(k-1)
    (但し、ln=lxi,j+(n-ly,ji,jとし、 xi,j は受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号を、y,jはlxi,jに対応する収音信号のサンプル番号を、kはこのl以上の最小の整数を表す)
    補間式(B)
    x'(n)=(ln-k+1)x(k)+(k-ln)x(k-1)
    補間式(C)
    Figure 0004834046
    の何れかであることを特徴とするエコー消去装置。
  3. 受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去装置であって、
    収音信号y(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数であり、jは受話信号x(n)を所定のサンプル数で分割した区間番号を表す)が入力され、補間式を用いて収音信号y(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用収音信号y’(n)を推定し、出力する評価用収音信号補間部と、
    前記受話信号x(n)と誤差信号e(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^(n)を出力する評価用エコー模擬部と、
    評価用収音信号y’(n)と前記評価用擬似エコー信号y^(n)が入力され、前記y’(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を出力する評価用差信号生成部と、
    前記誤差信号e(n)が入力され、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして出力する誤差評価部と、
    前記iが入力され、該iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、送話用伸縮係数α0,j+1と評価用伸縮係数αi,j+1を出力する伸縮係数計算部と、
    前記収音信号y(n)と前記送話用伸縮係数α0,jが入力され、補間式を用いて収音信号y(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用収音信号y’(n)を推定し、出力する送話用収音信号補間部と、
    前記受話信号x(n)と送話信号e(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^(n)を出力する送話用エコー模擬部と、
    前記送話用収音信号y’(n)と前記送話用擬似エコー信号y^(n)が入力され、前記y’(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を出力する送話用差信号生成部を備え、
    前記評価用収音信号補間部は、前記区間jからj+1に移行する際に、iに対応する収音信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号ly0,jを送話用収音信号補間部へ出力すること
    を特徴とするエコー消去装置。
  4. 請求項3記載のエコー消去装置であって、
    前記評価用収音信号補間部及び送話用収音信号補間部において用いる補間式は、
    補間式(A)
    y'(n)=(ln-k+1){y(k)-y'(n-1)}+y(k-1)
    (但し、ln=lyi,j+(n-lx,ji,jとし、 yi,j は受話信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号を、x,jはlyi,jに対応する受話信号のサンプル番号を、kはこのl以上の最小の整数を表す)
    補間式(B)
    y'(n)=(ln-k+1)y(k)+(k-ln)y(k-1)
    補間式(C)
    Figure 0004834046
    の何れかであることを特徴とするエコー消去装置。
  5. 請求項1から4記載の何れかのエコー消去装置であって、
    m=4及びαi,1≦αi+1,1とし、
    前記誤差評価部は、前記iに加え、i=2及びi=3に対応する前記誤差の大小関係を、前記伸縮係数計算部へ出力し
    前記伸縮係数計算部は、前記大小関係に基づいて、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも小さい場合には、前記評価用伸縮係数αi,j+1
    α 1,j+1 =α 1,j
    α 2,j+1 =α 1,j +(α 3,j −α 1,j )(3−√5)/2
    α 3,j+1 =α 2,j
    α 4,j+1 =α 3,j
    のように求め、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも大きいかまたは等しい場合には、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を、
    α 1,j+1 =α 2,j
    α 2,j+1 =α 3,j
    α 3,j+1 =α 4,j −(α 4,j −α 2,j )(3−√5)/2
    α 4,j+1 =α 4,j
    のように求めること
    を特徴とするエコー消去装置。
  6. 請求項1から4記載の何れかのエコー消去装置であって、
    前記誤差評価部は、前記i に加え、i=2及びi=3に対応する前記誤差の大小関係を、前記伸縮係数計算部へ出力し、
    前記伸縮係数計算部は、1回または複数回、αi+1,j−αi,jの値が一定となるように前記評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、その後、m=4とし、
    前記伸縮係数計算部は、
    Figure 0004834046
    但し、
    Figure 0004834046
    (但し、e は前記区間jにおける各誤差信号e 毎の平均二乗誤差を表す)
    として、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を算出し、その後、前記大小関係に基づいて、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも小さい場合には、前記評価用伸縮係数αi,j+1
    α 1,j+1 =α 1,j
    α 2,j+1 =α 1,j +(α 3,j −α 1,j )(3−√5)/2
    α 3,j+1 =α 2,j
    α 4,j+1 =α 3,j
    のように求め、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも大きいかまたは等しい場合には、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を、
    α 1,j+1 =α 2,j
    α 2,j+1 =α 3,j
    α 3,j+1 =α 4,j −(α 4,j −α 2,j )(3−√5)/2
    α 4,j+1 =α 4,j
    のようにめること
    を特徴とするエコー消去装置。
  7. 請求項1から6記載の何れかのエコー消去装置であって、
    前記誤差評価部は、区間jにおける各誤差信号e(n)毎の平均二乗誤差e を算出し、最も平均二乗誤差が小さいiの値をiとして出力すること
    を特徴とするエコー消去装置。
  8. 請求項7記載のエコー消去装置であって、
    前記誤差評価部は、m個の平均二乗誤差の最大値と最小値の差を算出し、
    差が閾値Thr_e以下になった場合には、区間j+1以降における前記送話用伸縮係数の更新に係る処理を停止すること
    を特徴とするエコー消去装置。
  9. 請求項1から6記載の何れかのエコー消去装置であって、
    前記誤差評価部は、前記誤差信号e(n)と、前記送話信号e(n)と、前記収音信号y(n)、または、前記評価用収音信号y’(n)及び前記送話用収音信号y’(n)と、を入力され、区間jにおいて予め定めたサンプル数Wにおける定常エコー消去量(以下「ERLE」という)を算出し、
    何れかのiにおいて、前期収音信号yと前記誤差信号eから算出したERLEの値Eから閾値Thr_hを差し引いた値が収音信号yと送話信号eから算出したERLEの値Eよりも大きい場合には、ERLEが最も大きいiの値をiとして出力し、次の区間j+1へ移行し、
    区間jの最終サンプルの際に何れのiにおいても、収音信号yと誤差信号eから算出したERLEの値Eに閾値Thr_lを加えた値が収音信号yと送話信号eから算出したERLEの値Eよりも小さい場合には、区間jのサンプル数を増やし、それ以外の場合には、ERLEが最も大きいiの値をiとして出力し、次の区間j+1へ移行すること
    を特徴とするエコー消去装置。
  10. 受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去方法であって、
    評価用受話信号補間部が受話信号x(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数であり、jは収音信号y(n)を所定のサンプル数で分割した区間番号を表す)と補間式を用いて、受話信号x(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用受話信号x’(n)を推定する評価用受話信号補間ステップと、
    前記評価用受話信号x’(n)を用いて、評価用擬似エコー信号y^(n)を算出する評価用エコー模擬ステップと、
    前記収音信号y(n)と前記評価用擬似エコー信号y^(n)を用いて、前記y(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を算出する評価用差信号生成ステップと、
    前記誤差信号e(n)を用いて、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして求める誤差評価ステップと、
    前記iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する伸縮係数計算ステップと、
    前記受話信号x(n)と前記送話用伸縮係数α0,jと補間式を用いて、受話信号x(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用受話信号x’(n)を推定する送話用受話信号補間ステップと、
    前記送話用受話信号x’(n)と送話信号e(n)を用いて、送話用擬似エコー信号y^(n)を算出する送話用エコー模擬ステップと、
    前記収音信号y(n)と前記送話用擬似エコー信号y^(n)を用いて、前記y(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を算出する送話用差信号生成ステップを備え、
    前記評価用受話信号補間部は、前記区間jからj+1に移行する際に、iに対応する受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号lx0,jを送話用受話信号補間部へ出力すること
    を特徴とするエコー消去方法。
  11. 請求項10記載のエコー消去方法であって、
    前記評価用受話信号補間ステップ及び送話用受話信号補間ステップにおいて用いる補間式は、
    補間式(A)
    x'(n)=(ln-k+1){x(k)-x'(n-1)}+x(k-1)
    (但し、ln=lxi,j+(n-ly,ji,jとし、 xi,j は受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号を、y,jはlxi,jに対応する収音信号のサンプル番号を、kはこのl以上の最小の整数を表す)
    補間式(B)
    x'(n)=(ln-k+1)x(k)+(k-ln)x(k-1)
    補間式(C)
    Figure 0004834046
    の何れかであることを特徴とするエコー消去方法。
  12. 受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去方法であって、
    評価用受話信号補間部が収音信号y(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数でありjは受話信号x(n)を所定のサンプル数で分割した区間番号を表す)と補間式を用いて、収音信号y(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用収音信号y’(n)を推定する評価用収音信号補間ステップと、
    前記受話信号x(n)と誤差信号e(n)を用いて、評価用擬似エコー信号y^(n)を算出する評価用エコー模擬ステップと、
    評価用収音信号y’(n)と前記評価用擬似エコー信号y^(n)を用いて、前記y’(n)とy^(n)の差である誤差信号e(n)を算出する評価用差信号生成ステップと、
    前記誤差信号e(n)を用いて、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をiとして求める誤差評価ステップと、
    前記iを用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する伸縮係数計算ステップと、
    前記収音信号y(n)と前記送話用伸縮係数α0,jと補間式を用いて、収音信号y(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用収音信号y’(n)を推定する送話用収音信号補間ステップと、
    前記受話信号x(n)と送話信号e(n)を用いて、送話用擬似エコー信号y^(n)を算出する送話用エコー模擬ステップと、
    前記送話用収音信号y’(n)と前記送話用擬似エコー信号y^(n)を用いて、前記y’(n)とy^(n)の差である送話信号e(n)を算出する送話用差信号生成ステップを備え、
    前記評価用収音信号補間部は、前記区間jからj+1に移行する際に、iに対応する収音信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号ly0,jを送話用収音信号補間部へ出力すること
    を特徴とするエコー消去方法。
  13. 請求項12記載のエコー消去方法であって、
    前記評価用収音信号補間ステップ及び送話用収音信号補間ステップにおいて用いる補間式は、
    補間式(A)
    y'(n)=(ln-k+1){y(k)-y'(n-1)}+y(k-1)
    (但し、ln=lyi,j+(n-lx,ji,jとし、 yi,j は受話信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号を、x,jはlyi,jに対応する受話信号のサンプル番号を、kはこのl以上の最小の整数を表す)
    補間式(B)
    y'(n)=(ln-k+1)y(k)+(k-ln)y(k-1)
    補間式(C)
    Figure 0004834046
    の何れかであることを特徴とするエコー消去方法。
  14. 請求項10から13記載の何れかのエコー消去方法であって、
    m=4及びαi,1≦αi+1,1とし、
    前記誤差評価ステップにおいて、前記誤差評価部は、前記iに加え、i=2及びi=3に対応する前記誤差の大小関係を、算出し
    前記伸縮係数計算ステップにおいて、前記大小関係に基づいて、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも小さい場合には、前記評価用伸縮係数αi,j+1
    α 1,j+1 =α 1,j
    α 2,j+1 =α 1,j +(α 3,j −α 1,j )(3−√5)/2
    α 3,j+1 =α 2,j
    α 4,j+1 =α 3,j
    のように求め、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも大きいかまたは等しい場合には、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を、
    α 1,j+1 =α 2,j
    α 2,j+1 =α 3,j
    α 3,j+1 =α 4,j −(α 4,j −α 2,j )(3−√5)/2
    α 4,j+1 =α 4,j
    のように求めること
    を特徴とするエコー消去方法。
  15. 請求項10から13記載の何れかのエコー消去方法であって、
    前記誤差評価ステップにおいて、前記i に加え、i=2及びi=3に対応する前記誤差の大小関係を算出し、
    前記伸縮係数計算ステップにおいて、前記伸縮係数計算部は、1回または複数回、αi+1,j−αi,jの値が一定となるように前記評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、その後、m=4とし、
    前記伸縮係数計算ステップにおいて、前記伸縮係数計算部は、
    Figure 0004834046
    但し、
    Figure 0004834046
    (但し、e は前記区間jにおける各誤差信号e 毎の平均二乗誤差を表す)
    として、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を算出し、その後、前記大小関係に基づいて、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも小さい場合には、前記評価用伸縮係数αi,j+1
    α 1,j+1 =α 1,j
    α 2,j+1 =α 1,j +(α 3,j −α 1,j )(3−√5)/2
    α 3,j+1 =α 2,j
    α 4,j+1 =α 3,j
    のように求め、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも大きいかまたは等しい場合には、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を、
    α 1,j+1 =α 2,j
    α 2,j+1 =α 3,j
    α 3,j+1 =α 4,j −(α 4,j −α 2,j )(3−√5)/2
    α 4,j+1 =α 4,j
    のようにめること
    を特徴とするエコー消去方法。
  16. 請求項10から15記載の何れかのエコー消去方法であって、
    前記誤差評価ステップにおいて、前記誤差評価部は、区間jにおける各誤差信号e(n)毎の平均二乗誤差e を算出し、最も平均二乗誤差が小さいiの値をiとして求めること
    を特徴とするエコー消去方法。
  17. 請求項16記載のエコー消去方法であって、
    前記誤差評価ステップにおいて、前記誤差評価部は、m個の平均二乗誤差の最大値と最小値の差を算出し、
    差が閾値Thr_e以下になった場合には、区間j+1以降における前記送話用伸縮係数の更新に係る処理を停止すること
    を特徴とするエコー消去方法。
  18. 請求項10から15記載の何れかのエコー消去方法であって、
    前記誤差評価ステップにおいて、前記誤差評価部は、前記誤差信号e(n)と、前記送話信号e(n)と、前記収音信号y(n)、または、前記評価用収音信号y’(n)及び前記送話用収音信号y’(n)と、を用いて、区間jにおいて予め定めたサンプル数Wにおける定常エコー消去量(以下「ERLE」という)を算出し、
    何れかのiにおいて、前期収音信号yと前記誤差信号eから算出したERLEの値Eから閾値Thr_hを差し引いた値が収音信号yと送話信号eから算出したERLEの値Eよりも大きい場合には、ERLEが最も大きいiの値をiとして出力し、次の区間j+1へ移行し、
    区間jの最終サンプルの際に何れのiにおいても、収音信号yと誤差信号eから算出したERLEの値Eに閾値Thr_lを加えた値が収音信号yと送話信号eから算出したERLEの値Eよりも小さい場合には、区間jのサンプル数を増やし、それ以外の場合には、ERLEが最も大きいiの値をiとして出力し、次の区間j+1へ移行すること
    を特徴とするエコー消去方法。
  19. 請求項1から9記載のエコー消去装置として、コンピュータを機能させるためのエコー消去プログラム。
  20. 請求項19記載のエコー消去プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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