JP4834046B2 - エコー消去装置、エコー消去方法、エコー消去プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Description
y^(n)=h^T(n)x(n) (1)
e(n)=y(n)−y^(n) (2)
送話信号e(n)は、送話端23及び適用フィルタ更新部112に入力され、D/A変換機、スピーカ等により再生される。適応フィルタ更新部112は、非特許文献1のNLMSアルゴリズムを用いた場合、以下のように受話信号x(n)と送話信号e(n)とからh^(n)を更新し、擬似エコー経路111へと出力する。
Simon Haykin, Adaptive Filter Theory, Prentice Hall International Inc, third edition, 1996, p.432-437. 貴家仁志、マルチレート信号処理、昭晃堂、1995、p.50-61.
例えば、ソフトウェア的に周波数の変換を行うシステムが考えられる。しかし、ソフトウェア内部で粗い近似を用いたとしても、正確なサンプリング周期の変換が行われないため、結果として、エコーを消去することはできない。
但し、lnは、
ln=lxi,j+(n-ly,j)αi,j (5)
とする。なお、x’(0)には、適当な値を設定してもよい。例えば、x’(0)=0とする。lxi,jは受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号を、ly,jはlxi,jに対応する収音信号のサンプル番号を、kはこのlnを下回らない最小の整数を表す。
l8=1+(8-1)*(6/7)=7 , k=7
x'(8)=x(7)-x'(7)+x(6)
となり、補間式により7個の受話信号xから8個の評価用受話信号x’が得られることが分かる。同様の処理により、基準となるサンプルを除いて、6個の受話信号xから7個の評価用信号x’が得られる。
なお、補間式として、式(4)に代えて、以下の線形補間式を用いてもよい。
x'(n)=(ln-k+1)x(k)+(k-ln)x(k-1) (7)
y^i(n)=h^i T(n)x’i(n) (10)
但し、h^i(n)=[hi (n)(1),hi (n)(2),…,hi (n)(L)]T,
x'i(n)=[x'i(n),x'i(n-1),…,x'i(n-L+1)]T を表す。
ei(n)=y(n)−y^i(n) (12)
αi0,j=αmin,jの場合、
αmin,j+1=αi0,j ,αmax,j+1=αi0+1,j (15)
αi0,j=αmax,jの場合、
αmin,j+1=αi0−1,j ,αmax,j+1=αi0,j (15)’
それ以外の場合、
αmin,j+1=αi0−1,j ,αmax,j+1=αi0+1,j (15)”
更に、以下のように式(16)によって、新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。
q=(αmax,j−αmin,j)/(m−1) (17)
αi,j=αmin,j+{q×(i−1)} (18)
として計算して求め、評価用受話信号補間部2011〜201mへ出力する。区間j≧2の場合には、i0に対応する評価用伸縮係数を送話用伸縮係数α0,jとする。
αmin,j+1=α0,j−q , αmax,j+1=α0,j+q (19)
とし、更に、式(17)、(18)によって、新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。伸縮係数の真値を含むように範囲[αmin,1,αmax,1]を設定することができる場合には、式(14)〜(16)を用いたほうが、i0に対応する送話用伸縮係数α0,jが、両端の評価用伸縮係数(αmin,j,αmin,j)の場合に、次の区間j+1における評価用伸縮係数の範囲[αmin,j+1,αmax,j+1]を狭く設定することができ、早期に伸縮係数の真値に近づくことが期待できる。一方、式(17)〜(19)を用いる場合には、範囲[αmin,1,αmax,1]に伸縮係数の真値が含まれていなくても、評価用伸縮係数の初期値αi,1のうち少なくとも一つが真値近傍の単峰性に近い挙動を示す範囲に含まればよく、範囲[αmin,1,αmax,1]よりも探索範囲を広くすることができる。評価用伸縮係数の更新には何れの式を用いても良く、その他の更新式も適宜選択してよい。なお、本実施例においては、式(14)〜(16)を用いている。この処理を繰り返すことにより、評価用伸縮係数αi,j及び送話用伸縮係数α0,jは伸縮係数の真値に近づいていく。
α1,1=0.99 , α2,1=0.99125 , α3,1=0.9925 , α4,1=0.99375 ,
α5,1=0.995 ,α6,1=0.99625 , α7,1=0.9975 , α8,1=0.99875 , α9,1=1
その後、収音信号のサンプリング周期が(1/8064)秒(約124μ秒)の場合には、伸縮係数の真値は0.99206349であるため、上記例では、α3,1=0.9925の時に平均二乗誤差が最小になると考えられ、誤差評価部203から出力されるi0は3となり、伸縮係数計算部205で決定される送話用伸縮係数α0,2は0.9925となる。この場合、式(15)”より αmin,2=0.99125 , αmax,2=0.99375 となり、さらに式(16)によりαi,2を算出する。
α1,2=0.99125 , α2,2=0.9915625 , α3,2=0.991875 , α4,2=0.9921875 ,
α5,2=0.9925 , α6,2=0.9928125 , α7,2=0.993125 , α8,2=0.9934375 , α9,2=0.99375
送話用差信号生成部280は、式(12)により、収音信号y(n)と送話用擬似エコー信号y^0(n)が入力され、y(n)とy^0(n)の差である送話信号e0(n)を出力する(s215)。
実施例1と異なる部分のみ説明する。図9に変形例1の構成例を示す。変形例1では、区間jにおけるサンプル数が可変である点、及び、誤差評価部203’における処理が異なる。誤差評価部203’は、誤差信号ei(n)に加え、収音信号y(n)及び送話信号e0(n)を入力される。そして、区間jにおいて予め定めたサンプル数Wにおける定常エコー消去量(以下「ERLE」という)を算出する。このERLEを基準として、誤差が最も小さいiの値をi0として出力する。ERLEは以下の式により求める。
E0<Ei−Thr_h (21)
E0>Ei+Thr_l (22)
実施例1と異なる部分のみ説明する。変形例2では、m=4及びαi,1≦αi+1,1と限定する点、誤差評価部203は、i0に加え、i=2及びi=3に対応する誤差の大小関係を伸縮係数計算部205へ出力する点、伸縮係数計算部205は、i0の値と大小関係から黄金分割法により評価用伸縮係数αi,jを求める点が異なる。例えば、伸縮係数計算部205は、m=4として、式(14)〜(19)のように、評価用伸縮係数の値を等分割により算出するのではなく、黄金分割法により分割する。
α1,1=αmin,1
α2,1=αmin,1+(αmax,1−αmin,1)r
α3,1=αmax,1−(αmax,1−αmin,1)r
α4,1=αmax,1
但し、r=(3−√5)/2 である。
e− 2<e− 3の場合、または、E2>E3の場合、
α1,j+1=α1,j
α2,j+1=α1,j+(α3,j−α1,j)r
α3,j+1=α2,j
α4,j+1=α3,j
e− 2≧e− 3の場合、または、E2≦E3の場合、
α1,j+1=α2,j
α2,j+1=α3,j
α3,j+1=α4,j−(α4,j−α2,j)r
α4,j+1=α4,j
とする。黄金分割法は、一次元の単峰性の目的関数に対して効率的な探索を行えることが知られており、評価用伸縮係数の分割数をできるだけ少なくしたい場合に有効である。
実施例1と異なる部分のみ説明する。変形例3では、伸縮係数計算部205は、1回または複数回、αi+1,j−αi,jの値が一定となるように、例えば、式(14)〜(16)を用いて、評価用伸縮係数αi,j+1を算出する。その後、変形例2で説明した黄金分割法へ切り替えて評価用伸縮係数αi,jを算出する。m=4とし、伸縮係数計算部205は、i0の値と大小関係から黄金分割法により評価用伸縮係数αi,j+1を求める。黄金分割法に移行する際には、αi,j+1の中に前の区間の評価用伸縮係数の最適値α0,jが含まれている必要があるため、等分割から黄金分割へ移行する際の評価用伸縮係数は以下のように算出する。
y'(n)=(ln-k+1){y(k)-y'(n-1)}+y(k-1) (23)
但し、
ln=lyi,j+(n-lx,j)αi,j (24)
とする。lyi,jは受話信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号を、lx,jはlyi,jに対応する受話信号のサンプル番号を表す。なお、補間式として、式(23)に代えて、以下の線形補間式を用いてもよい。
y'(n)=(ln-k+1)y(k)+(k-ln)y(k-1) (25)
y^i(n)=h^i T(n)x(n) (28)
但し、h^i(n)=[hi (n)(1),hi (n)(2),…,hi (n)(L)]T ,
x (n)=[x (n),x (n-1),…,x (n-L+1)]T を表す。
ei(n)=y’i(n)−y^i(n) (30)
送話用差信号生成部380は、送話用収音信号y’0(n)と送話用擬似エコー信号y^0(n)が入力され、y’0(n)とy^0(n)の差である送話信号e0(n)を出力する。
e0(n)=y’0(n)−y^0(n)
図12は、シミュレーションによる実施例1の変形例1及び従来技術によるERLEに示す。受話信号には8kHzサンプリングの白色雑音、エコー信号には受話信号に固定のインパルス応答を畳み込み、マルチレート変換によって0.8%サンプリングレートを増加させた信号を用いた。タップ数L=512、ERLEの計算に用いるサンプル数W=800、区間終了判定の下限閾値Thr_l=0.2、上限閾値Thr_h=3、区間j終了のサンプル番号の初期値を(4000×j)とした(1秒は8000サンプル)。従来技術の場合(線分901)にはERLEがほとんど0であるのに対し、実施例1の変形例1(m=65)において補間式(4)を用いた場合(線分902)には、約24dBのERLEを、補間式(7)を用いた場合(線分903)には、約12dBのERLEを、補間式(8)を用いた場合(線分904)には、約14dBのERLEを得た。また、伸縮係数の真値α=0.99206349に対し、伸縮係数の推定値は0.99206263となり、5桁程度の精度を得ている。なお、m=9程度に減らしても、最大ERLEへ達するまでの時聞は長くなるもののERLEはほぼ同水準になる。
201 評価用受話信号補間部 301 送話用受話信号補間部
210,310 評価用エコー模擬部 220,320 評価用差信号生成部
203 誤差評価部 205 伸縮係数計算部
261 送話用受話信号補間部 361 送話用収音信号補間部
270,370 送話用エコー模擬部 280,380 送話用差信号生成部
Claims (20)
- 受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去装置であって、
受話信号x(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数であり、jは収音信号y(n)を所定のサンプル数で分割した区間の番号を表す)が入力され、補間式を用いて受話信号x(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用受話信号x’i(n)を推定し、出力する評価用受話信号補間部と、
前記評価用受話信号x’i(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^i(n)を出力する評価用エコー模擬部と、
前記収音信号y(n)と前記評価用擬似エコー信号y^i(n)が入力され、前記y(n)とy^i(n)の差である誤差信号ei(n)を出力する評価用差信号生成部と、
前記誤差信号ei(n)が入力され、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をi0として出力する誤差評価部と、
前記i0が入力され、該i0を用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、送話用伸縮係数α0,j+1と評価用伸縮係数αi,j+1を出力する伸縮係数計算部と、
前記受話信号x(n)と前記送話用伸縮係数α0,jが入力され、補間式を用いて受話信号x(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用受話信号x’0(n)を推定し、出力する送話用受話信号補間部と、
前記送話用受話信号x’0(n)と送話信号e0(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^0(n)を出力する送話用エコー模擬部と、
前記収音信号y(n)と前記送話用擬似エコー信号y^0(n)が入力され、前記y(n)とy^0(n)の差である送話信号e0(n)を出力する送話用差信号生成部を備え、
前記評価用受話信号補間部は、前記区間jからj+1に移行する際に、i0に対応する受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号lx0,jを送話用受話信号補間部へ出力すること
を特徴とするエコー消去装置。 - 受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去装置であって、
収音信号y(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数であり、jは受話信号x(n)を所定のサンプル数で分割した区間の番号を表す)が入力され、補間式を用いて収音信号y(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用収音信号y’i(n)を推定し、出力する評価用収音信号補間部と、
前記受話信号x(n)と誤差信号ei(n)が入力され、評価用擬似エコー信号y^i(n)を出力する評価用エコー模擬部と、
評価用収音信号y’i(n)と前記評価用擬似エコー信号y^i(n)が入力され、前記y’i(n)とy^i(n)の差である誤差信号ei(n)を出力する評価用差信号生成部と、
前記誤差信号ei(n)が入力され、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をi0として出力する誤差評価部と、
前記i0が入力され、該i0を用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、送話用伸縮係数α0,j+1と評価用伸縮係数αi,j+1を出力する伸縮係数計算部と、
前記収音信号y(n)と前記送話用伸縮係数α0,jが入力され、補間式を用いて収音信号y(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用収音信号y’0(n)を推定し、出力する送話用収音信号補間部と、
前記受話信号x(n)と送話信号e0(n)が入力され、送話用擬似エコー信号y^0(n)を出力する送話用エコー模擬部と、
前記送話用収音信号y’0(n)と前記送話用擬似エコー信号y^0(n)が入力され、前記y’0(n)とy^0(n)の差である送話信号e0(n)を出力する送話用差信号生成部を備え、
前記評価用収音信号補間部は、前記区間jからj+1に移行する際に、i0に対応する収音信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号ly0,jを送話用収音信号補間部へ出力すること
を特徴とするエコー消去装置。 - 請求項1から4記載の何れかのエコー消去装置であって、
m=4及びαi,1≦αi+1,1とし、
前記誤差評価部は、前記i0に加え、i=2及びi=3に対応する前記誤差の大小関係を、前記伸縮係数計算部へ出力し
前記伸縮係数計算部は、前記大小関係に基づいて、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも小さい場合には、前記評価用伸縮係数αi,j+1 を、
α 1,j+1 =α 1,j
α 2,j+1 =α 1,j +(α 3,j −α 1,j )(3−√5)/2
α 3,j+1 =α 2,j
α 4,j+1 =α 3,j
のように求め、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも大きいかまたは等しい場合には、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を、
α 1,j+1 =α 2,j
α 2,j+1 =α 3,j
α 3,j+1 =α 4,j −(α 4,j −α 2,j )(3−√5)/2
α 4,j+1 =α 4,j
のように求めること
を特徴とするエコー消去装置。 - 請求項1から4記載の何れかのエコー消去装置であって、
前記誤差評価部は、前記i 0 に加え、i=2及びi=3に対応する前記誤差の大小関係を、前記伸縮係数計算部へ出力し、
前記伸縮係数計算部は、1回または複数回、αi+1,j−αi,jの値が一定となるように前記評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、その後、m=4とし、
前記伸縮係数計算部は、
として、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を算出し、その後、前記大小関係に基づいて、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも小さい場合には、前記評価用伸縮係数αi,j+1を、
α 1,j+1 =α 1,j
α 2,j+1 =α 1,j +(α 3,j −α 1,j )(3−√5)/2
α 3,j+1 =α 2,j
α 4,j+1 =α 3,j
のように求め、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも大きいかまたは等しい場合には、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を、
α 1,j+1 =α 2,j
α 2,j+1 =α 3,j
α 3,j+1 =α 4,j −(α 4,j −α 2,j )(3−√5)/2
α 4,j+1 =α 4,j
のように求めること
を特徴とするエコー消去装置。 - 請求項1から6記載の何れかのエコー消去装置であって、
前記誤差評価部は、区間jにおける各誤差信号ei(n)毎の平均二乗誤差e− iを算出し、最も平均二乗誤差が小さいiの値をi0として出力すること
を特徴とするエコー消去装置。 - 請求項7記載のエコー消去装置であって、
前記誤差評価部は、m個の平均二乗誤差の最大値と最小値の差を算出し、
差が閾値Thr_e以下になった場合には、区間j+1以降における前記送話用伸縮係数の更新に係る処理を停止すること
を特徴とするエコー消去装置。 - 請求項1から6記載の何れかのエコー消去装置であって、
前記誤差評価部は、前記誤差信号ei(n)と、前記送話信号e0(n)と、前記収音信号y(n)、または、前記評価用収音信号y’i(n)及び前記送話用収音信号y’0(n)と、を入力され、区間jにおいて予め定めたサンプル数Wにおける定常エコー消去量(以下「ERLE」という)を算出し、
何れかのiにおいて、前期収音信号yと前記誤差信号eiから算出したERLEの値Eiから閾値Thr_hを差し引いた値が収音信号yと送話信号e0から算出したERLEの値E0よりも大きい場合には、ERLEが最も大きいiの値をi0として出力し、次の区間j+1へ移行し、
区間jの最終サンプルの際に何れのiにおいても、収音信号yと誤差信号eiから算出したERLEの値Eiに閾値Thr_lを加えた値が収音信号yと送話信号e0から算出したERLEの値E0よりも小さい場合には、区間jのサンプル数を増やし、それ以外の場合には、ERLEが最も大きいiの値をi0として出力し、次の区間j+1へ移行すること
を特徴とするエコー消去装置。 - 受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去方法であって、
評価用受話信号補間部が受話信号x(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数であり、jは収音信号y(n)を所定のサンプル数で分割した区間の番号を表す)と補間式を用いて、受話信号x(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用受話信号x’i(n)を推定する評価用受話信号補間ステップと、
前記評価用受話信号x’i(n)を用いて、評価用擬似エコー信号y^i(n)を算出する評価用エコー模擬ステップと、
前記収音信号y(n)と前記評価用擬似エコー信号y^i(n)を用いて、前記y(n)とy^i(n)の差である誤差信号ei(n)を算出する評価用差信号生成ステップと、
前記誤差信号ei(n)を用いて、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をi0として求める誤差評価ステップと、
前記i0を用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する伸縮係数計算ステップと、
前記受話信号x(n)と前記送話用伸縮係数α0,jと補間式を用いて、受話信号x(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用受話信号x’0(n)を推定する送話用受話信号補間ステップと、
前記送話用受話信号x’0(n)と送話信号e0(n)を用いて、送話用擬似エコー信号y^0(n)を算出する送話用エコー模擬ステップと、
前記収音信号y(n)と前記送話用擬似エコー信号y^0(n)を用いて、前記y(n)とy^0(n)の差である送話信号e0(n)を算出する送話用差信号生成ステップを備え、
前記評価用受話信号補間部は、前記区間jからj+1に移行する際に、i0に対応する受話信号を伸縮させる際の基準となる受話信号のサンプル番号lx0,jを送話用受話信号補間部へ出力すること
を特徴とするエコー消去方法。 - 受話信号のサンプリング周期とは必ずしも一致しないサンプリング周期で収音される収音信号からエコー信号を消去するエコー消去方法であって、
評価用受話信号補間部が収音信号y(n)(但し、nはサンプル番号を表す)とm個(但し、mは4以上の整数である)の評価用伸縮係数αi,j(但し、1≦i≦m,i,jは正の整数でありjは受話信号x(n)を所定のサンプル数で分割した区間の番号を表す)と補間式を用いて、収音信号y(n)のサンプリング周期をαi,j倍した場合に得られる評価用収音信号y’i(n)を推定する評価用収音信号補間ステップと、
前記受話信号x(n)と誤差信号ei(n)を用いて、評価用擬似エコー信号y^i(n)を算出する評価用エコー模擬ステップと、
評価用収音信号y’i(n)と前記評価用擬似エコー信号y^i(n)を用いて、前記y’i(n)とy^i(n)の差である誤差信号ei(n)を算出する評価用差信号生成ステップと、
前記誤差信号ei(n)を用いて、区間jにおいて、予め定めた基準での誤差が最も小さいiの値をi0として求める誤差評価ステップと、
前記i0を用いて送話用伸縮係数α0,j+1を決定し、送話用伸縮係数α0,j+1を用いて新たな評価用伸縮係数αi,j+1を算出する伸縮係数計算ステップと、
前記収音信号y(n)と前記送話用伸縮係数α0,jと補間式を用いて、収音信号y(n)のサンプリング周期をα0,j倍した場合に得られる送話用収音信号y’0(n)を推定する送話用収音信号補間ステップと、
前記受話信号x(n)と送話信号e0(n)を用いて、送話用擬似エコー信号y^0(n)を算出する送話用エコー模擬ステップと、
前記送話用収音信号y’0(n)と前記送話用擬似エコー信号y^0(n)を用いて、前記y’0(n)とy^0(n)の差である送話信号e0(n)を算出する送話用差信号生成ステップを備え、
前記評価用収音信号補間部は、前記区間jからj+1に移行する際に、i0に対応する収音信号を伸縮させる際の基準となる収音信号のサンプル番号ly0,jを送話用収音信号補間部へ出力すること
を特徴とするエコー消去方法。 - 請求項10から13記載の何れかのエコー消去方法であって、
m=4及びαi,1≦αi+1,1とし、
前記誤差評価ステップにおいて、前記誤差評価部は、前記i0に加え、i=2及びi=3に対応する前記誤差の大小関係を、算出し
前記伸縮係数計算ステップにおいて、前記大小関係に基づいて、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも小さい場合には、前記評価用伸縮係数αi,j+1 を、
α 1,j+1 =α 1,j
α 2,j+1 =α 1,j +(α 3,j −α 1,j )(3−√5)/2
α 3,j+1 =α 2,j
α 4,j+1 =α 3,j
のように求め、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも大きいかまたは等しい場合には、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を、
α 1,j+1 =α 2,j
α 2,j+1 =α 3,j
α 3,j+1 =α 4,j −(α 4,j −α 2,j )(3−√5)/2
α 4,j+1 =α 4,j
のように求めること
を特徴とするエコー消去方法。 - 請求項10から13記載の何れかのエコー消去方法であって、
前記誤差評価ステップにおいて、前記i 0 に加え、i=2及びi=3に対応する前記誤差の大小関係を算出し、
前記伸縮係数計算ステップにおいて、前記伸縮係数計算部は、1回または複数回、αi+1,j−αi,jの値が一定となるように前記評価用伸縮係数αi,j+1を算出し、その後、m=4とし、
前記伸縮係数計算ステップにおいて、前記伸縮係数計算部は、
として、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を算出し、その後、前記大小関係に基づいて、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも小さい場合には、前記評価用伸縮係数αi,j+1を、
α 1,j+1 =α 1,j
α 2,j+1 =α 1,j +(α 3,j −α 1,j )(3−√5)/2
α 3,j+1 =α 2,j
α 4,j+1 =α 3,j
のように求め、i=2に対応する前記誤差がi=3に対応する前記誤差よりも大きいかまたは等しい場合には、前記評価用伸縮係数α i,j+1 を、
α 1,j+1 =α 2,j
α 2,j+1 =α 3,j
α 3,j+1 =α 4,j −(α 4,j −α 2,j )(3−√5)/2
α 4,j+1 =α 4,j
のように求めること
を特徴とするエコー消去方法。 - 請求項10から15記載の何れかのエコー消去方法であって、
前記誤差評価ステップにおいて、前記誤差評価部は、区間jにおける各誤差信号ei(n)毎の平均二乗誤差e− iを算出し、最も平均二乗誤差が小さいiの値をi0として求めること
を特徴とするエコー消去方法。 - 請求項16記載のエコー消去方法であって、
前記誤差評価ステップにおいて、前記誤差評価部は、m個の平均二乗誤差の最大値と最小値の差を算出し、
差が閾値Thr_e以下になった場合には、区間j+1以降における前記送話用伸縮係数の更新に係る処理を停止すること
を特徴とするエコー消去方法。 - 請求項10から15記載の何れかのエコー消去方法であって、
前記誤差評価ステップにおいて、前記誤差評価部は、前記誤差信号ei(n)と、前記送話信号e0(n)と、前記収音信号y(n)、または、前記評価用収音信号y’i(n)及び前記送話用収音信号y’0(n)と、を用いて、区間jにおいて予め定めたサンプル数Wにおける定常エコー消去量(以下「ERLE」という)を算出し、
何れかのiにおいて、前期収音信号yと前記誤差信号eiから算出したERLEの値Eiから閾値Thr_hを差し引いた値が収音信号yと送話信号e0から算出したERLEの値E0よりも大きい場合には、ERLEが最も大きいiの値をi0として出力し、次の区間j+1へ移行し、
区間jの最終サンプルの際に何れのiにおいても、収音信号yと誤差信号eiから算出したERLEの値Eiに閾値Thr_lを加えた値が収音信号yと送話信号e0から算出したERLEの値E0よりも小さい場合には、区間jのサンプル数を増やし、それ以外の場合には、ERLEが最も大きいiの値をi0として出力し、次の区間j+1へ移行すること
を特徴とするエコー消去方法。 - 請求項1から9記載のエコー消去装置として、コンピュータを機能させるためのエコー消去プログラム。
- 請求項19記載のエコー消去プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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