JP4832845B2 - スラリーの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スラリーや水溶液の粘性を制御するレオロジー改質剤に関するものであり、更に詳しくは、土木・建築材料、二次製品材料及び補修材料として使用される粉体を含有してなる水−粉体スラリー等に、粘性及び材料分離抵抗性に優れた性状を与えることのできるレオロジー改質剤に関する。
一般に、水と粉体からなるスラリーにおいて粘性等のレオロジー物性を制御するには、水と粉体の比率を調節したり、pH調整剤などにより粒子の分散状態を変えたり、あるいは、吸水性ポリマーを添加して余剰水量を制御したりする等の技術が使われてきた。
特に、水溶性高分子化合物をスラリー系に添加して高分子の絡み合いによる増粘作用を利用する技術は、安価に大きな増粘効果を得られるため、土木・建築分野を中心として幅広い用途で実用化されている。例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体や、ポリ(エチレンオキサイド)の様な水溶性高分子化合物が、材料の分離抵抗性を高めるために、ペースト、モルタルや水中コンクリート及び高流動コンクリートなどに使用されている。
しかしながら、水溶性高分子化合物を使用して効率的な増粘効果を得るためには、ある程度以上の分子量の化合物を用いる必要があり、実際に使用されている化合物は分子量が数十万以上のものがほとんどである。これら分子量の大きい水溶性高分子化合物は、水、粉体と一緒に添加し、時間をかけて混練しないと十分な粘性が発現しにくく、迅速に増粘効果が得られず、また、予め水溶液として使用すると、水溶液の粘度が高く、添加操作等の点で作業性が低下する等の問題がある。
また、水溶性高分子をペースト、モルタル及びコンクリートに使用する場合は、粉体の比率が小さい配合(水粉体比30%以上)が多く、水粉体比が大きい配合になるほど経時的な粘性の安定性が低下し、ブリージング水が出る等の材料分離が起りやすい。
更に、水系のスラリー系を水相と共存させたい場合、従来の技術ではスラリー系が水相に溶出し、初期のスラリー組成を維持できない場合があった。建築土木分野では、例えば、湖や海の中での打設を目的とするいわゆる水中コンクリートにおいて、水溶性高分子化合物の添加だけでは十分な水中での分離抵抗性が得られず、これを解決するためにアルカリ金属硫酸塩が併用される。しかしながら、アルカリ金属塩はその添加量によってコンクリートの圧縮強度低下や著しい流動性低下を引き起こし、水中での分離抵抗性の高いコンクリートを安定した品質で製造することは困難な場合がある。また、地盤改良のために水粉体比の高いセメントペースト(いわゆるセメントミルク)を地中に注入するグラウト工法の場合、地下水が湧出した場合に、セメントミルクの組成が不安定になるという課題がある。更に、高分子化合物として共重合体を用いた場合には、セメント等の粉体に吸着してスラリーの分散状態に影響を与え易いという問題もある。流動性を改善するために界面活性剤を用いる技術として、建材用シックナー組み合わせ物がある。これは高分子化合物である非イオンセルロースエーテルの併用系であり、粘度自体は大きくできるがブリージング水や水中分離抵抗性を改善するには至っていない。
上記の問題点を解決する手段として、界面活性剤の増粘作用を用いた提案がなされている。さらに、実際の使用の際、温度変化によりスラリーの粘性が変化する場合があり、温度変化に対しても安定性を維持できる技術が望まれた。
特許文献1、2には、水溶液の混合物が特定の粘度挙動を示す第1、第2の化合物を組み合わせてスラリーレオロジー改質剤として用いることが開示されており、更に特許文献3には、4級塩型カチオン性界面活性剤の少なくとも2種と、アニオン性芳香族化合物又は無機臭素塩とを組み合わせてレオロジー改質剤とすることが開示されている。
特開2003−313536号 特開2003−313537号 特開2003−261860号
特許文献1〜3の改質剤は、作業性に問題が無く、スラリーを製造する際に短時間の混練で十分な粘性を示し、幅広い温度域での使用が可能であり、更には材料分離抵抗性が安定しているものである。このような改質剤の添加量を低減でき、また、スラリーや水溶液に対する粘性付与効果が幅広い温度領域で発現できることが望ましい。更には、これら両方を達成できることが、より好ましいものとなる。
本発明の課題は、有効成分が低濃度でも、スラリーや水溶液に対して、幅広い温度領域で良好な粘性付与効果を発現できるレオロジー改質剤を提供することである。
本発明は、炭素数10〜26の炭化水素基を少なくとも1つ有する第4級アンモニウム塩(A)とメタキシレンスルホン酸又はその塩(B)とを含有し、(A)と(B)の合計が水相中の有効分濃度で0.01〜0.3重量%未満、(A)と(B)のモル比(B)/(A)が0.5〜1.5未満となるように添加される、レオロジー改質剤(以下、第1のレオロジー改質剤という)に関する。
また、本発明は、炭素数10〜26の炭化水素基を少なくとも1つ有し、対アニオンが炭素数1〜2のアルキル硫酸エステルイオンである第4級アンモニウム塩(A1)とメタキシレンスルホン酸又はその塩(B)とを含有し、(A1)と(B)の合計が水相中の有効分濃度で0.01〜0.97重量%未満となるように添加される、レオロジー改質剤(以下、第2のレオロジー改質剤という)に関する。
また、本発明は、炭素数10〜26の炭化水素基を少なくとも1つ有する第4級アンモニウム塩(A)とスチレンスルホン酸又はその塩(C)とを含有するレオロジー改質剤(以下、第3のレオロジー改質剤という)に関する。
また、本発明は、上記本発明のレオロジー改質剤を、粉体を含有するスラリーに添加する、スラリーの製造方法に関する。
本発明によれば、有効成分が低濃度でも、スラリーや水溶液に対して、幅広い温度領域で良好な粘性付与効果を発現できるレオロジー改質剤が提供される。
<第1のレオロジー改質剤>
化合物(A)が有する炭素数10から26の炭化水素基としては、アルキル基及び/又はアルケニル基、特にアルキルが好ましい。アルキル基及び/又はアルケニル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。
化合物(A)は、具体的には、例えば、アルキル(炭素数10〜26)トリメチルアンモニウム塩、アルキル(炭素数10〜26)ジメチルエチルアンモニウム塩、アルキル(炭素数10〜26)ピリジニウム塩、アルキル(炭素数10〜26)イミダゾリニウム塩、アルキル(炭素数10〜26)ジメチルベンジルアンモニウム塩、等が挙げられる。
より具体的には、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムブロマイド、タロートリメチルアンモニウムクロライド、タロートリメチルアンモニウムブロマイド、水素化タロートリメチルアンモニウムクロライド、水素化タロートリメチルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシルピリジニウムクロライド、ヘキサデシルピリジニウムブロマイド、オクタデシルピリジニウムクロライド、オクタデシルピリジニウムブロマイド、1,1−ジメチル−2−ヘキサデシルイミダゾリニウムクロライド、ヘキサデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラデシロキシトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシロキシトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシロキシトリメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。水溶性と増粘効果の観点から、具体的には、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、タロートリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルピリジニウムクロライド等が好ましい。
また、炭素数10〜26の炭化水素基を少なくとも1つ有し、対アニオンが炭素数1〜2のアルキル硫酸イオンである第4級アンモニウム塩〔以下、化合物(A1)という〕を使用することもできる。化合物(A1)としては、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムメトサルフェート、ヘキサデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート、オクタデシルトリメチルアンモニウムメトサルフェート、オクタデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート、タロートリメチルアンモニウムメトサルフェート、タロージメチルエチルアンモニウムエトサルフェート、1,1−ジメチル−2−ヘキサデシルイミダゾリニウムメトサルフェート、等が挙げられる。化合物(A1)は、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸で3級アミンを4級化することで得ることができる。
メタキシレンスルホン酸又はその塩(B)〔以下、化合物(B)という〕の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩が特に好ましい。
第1のレオロジー改質剤は、化合物(A)と化合物(B)の合計が、水相中の有効分濃度で0.01〜0.3重量%未満、好ましくは0.1〜0.3重量%未満、より好ましくは0.2〜0.3重量%未満となるようにスラリー又は水溶液に添加される。
また、第1のレオロジー改質剤において、化合物(A)と化合物(B)のモル比(B)/(A)は0.5〜1.5未満であり、好ましくは0.7〜1.4、より好ましくは0.8〜1.3である。ここでのモル比は、〔化合物(B)に属する全ての化合物のモル数の合計〕/〔化合物(A)に属する全ての化合物のモル数の合計〕のように算出する(以下同様)。
本発明の第1のレオロジー改質剤では、特定の化合物(A)と化合物(B)とを、上記特定のモル比で併用することにより、有効分使用量〔化合物(A)と化合物(B)の合計量〕が0.01〜0.3重量%未満という、少ない範囲においても、幅広い温度領域で優れた粘性付与効果を発現する。
<第2のレオロジー改質剤>
本発明の第2のレオロジー改質剤では、化合物(A1)と化合物(B)とを併用する。第2のレオロジー改質剤は、化合物(A1)と化合物(B)の合計が、水相中の有効分濃度で0.01〜0.97重量%未満、好ましくは0.2〜0.97重量%、より好ましくは0.5〜0.97重量%となるようにスラリー又は水溶液に添加される。化合物(A1)、化合物(B)は、第1のレオロジー改質剤と同じものが使用できる。また、第2のレオロジー改質剤では、化合物(A1)と化合物(B)のモル比(B)/(A1)は、効率的な粘度発現の観点から、0.5〜1.5が好ましく、より好ましくは0.7〜1.4、特に好ましくは0.8〜1.3である。
本発明の第2のレオロジー改質剤では、化合物(B)と併用する化合物として、対イオンがアルキル硫酸エステルイオンである化合物(A1)を用いることにより、有効分使用量〔化合物(A1)と化合物(B)の合計量〕が0.01〜0.97重量%未満という、少ない範囲においても、幅広い温度領域で優れた粘性付与効果を発現する。
<第3のレオロジー改質剤>
本発明の第3のレオロジー改質剤では、化合物(A)とスチレンスルホン酸又はその塩〔以下、化合物(C)という〕とを併用する。化合物(C)において、スチレンスルホン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩が特に好ましい。
第3のレオロジー改質剤は、化合物(A)と化合物(C)の合計が、水相中の有効分濃度で、好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.3〜3重量%となるようにスラリー又は水溶液に添加される。化合物(A)は、第1のレオロジー改質剤と同じものが使用できる。また、第3のレオロジー改質剤では、化合物(A)と化合物(C)のモル比(C)/(A)は、効率的な粘度発現の観点から、0.5〜1.5が好ましく、より好ましくは0.7〜1.4、特に好ましくは0.8〜1.3である。
本発明の第3のレオロジー改質剤では、化合物(A)と併用する化合物として、スチレンスルホン酸又はその塩〔化合物(C)〕を用いることにより、幅広い温度領域で優れた粘性付与効果を発現する。
<レオロジー改質剤>
本発明の第1、第2、第3のレオロジー改質剤において、化合物(A)又は化合物(A1)は、対イオン、窒素原子に置換する基、カチオン化窒素の数、環構造の有無など、構造的に異なるもの(例えば、アルキル鎖長)を少なくとも2種併用することが好ましい。つまり、少なくとも、化合物(A)又は化合物(A1)に属するある化合物A’と、これに対して構造的に異なる別の化合物A''とを用いることが好ましい。化合物(A)又は化合物(A1)についての2種の化合物の重量比は、広い温度領域に渡って増粘効果を発現する観点から、A’/A''が、5/95〜95/5が好ましく、10/90〜90/10がより好ましく、25/75〜75/25が特に好ましい。
本発明では、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)の組み合わせは、化合物(A)又は化合物(A1)の粘度100mPa・s以下の水溶液と化合物(B)又は化合物(C)の粘度100mPa・s以下の水溶液とを50/50の重量比で混合した混合水溶液の粘度を、混合前のいずれの水溶液の粘度よりも少なくとも2倍高くすることができる化合物の組み合わせであることが好ましい。より好ましくは少なくとも5倍、より好ましくは少なくとも10倍、更に好ましくは少なくとも100倍、特に好ましくは少なくとも500倍高くすることができるものを用いる。特に、第1及び第2のレオロジー改質剤については第1及び第2のレオロジー改質剤の水相中の有効分濃度の条件で上記粘度の関係を満たすことが好ましい。さらに、第1のレオロジー改質剤は、第1のレオロジー改質剤のモル比の条件で上記粘度の関係を満たすことが好ましい。ここで、粘度は、20℃の条件でB型粘度計(No.3ローター、1.5r/minから12r/min)で測定されたものをいう。この場合、前記の粘度挙動は、1.5r/minから12r/minの回転数の何れかで発現されればよい。更に、本発明のレオロジー改質剤を増粘させる系に添加するときの操作性の観点から、混合前の化合物(A)又は化合物(A1)の水溶液と、化合物(B)又は化合物(C)の水溶液のそれぞれの20℃における粘度が、それぞれ好ましくは50mPa・s以下、更に好ましくは10mPa・s以下で、両液を混合したときに同様の増粘効果を発現することが望ましい。
本発明では、化合物(A)と化合物(B)、化合物(A1)と化合物(B)又は化合物(A)と化合物(C)とを、スラリーや水溶液に添加すると、スラリーの水相中や水中に、いわゆる低分子化合物の高次構造体である紐状ミセルを形成し、さらにこの紐状ミセルが会合体を形成し、スラリーや水溶液全体の粘性が増大すると考えられる。また、この紐状ミセルのレオロジー特性は高い粘弾性を有していることが挙げられ、スラリーの水相中や水溶液中で紐状ミセル会合体同士が絡み合い3次元の網目状会合体を形成していると考えられる。この特徴により、本発明のスラリー中の粉体粒子はこの粘弾性の高い紐状ミセルによる網目状の会合体に覆われているため、使用部位に水が存在する場合でも希釈されずに投入、充填できるため、例えば従来のセメントミルクやモルタルと比べ、水中でスラリーが拡散する量は遙かに少なく、施工箇所周辺、地下水、河川下流における水質汚染および排水設備の負担を減少することができる。
また、本発明の化合物の組み合わせでは、両化合物が、スラリー中で分子会合により網目状会合体を形成するため、スラリーに高い粘性を付与することができる。一般の水溶性高分子が共有結合で繋がっているため、撹拌等のせん断力を受けると結合が劣化し、最終的には結合が切れて低分子化してしまうのに対して、網目状会合体は分子間力による分子会合で大きな構造体を形成しているため、せん断力を受けて会合体が切断されても容易に再結合、再融合し、もとの形状の会合体を再構築すると考えられる。この特長は、粉体粒子や砂、砂利等が存在するスラリー系には特に有効である。例えば、粉体粒子や砂、砂利等の均一混合、内部摩擦が発生する充填、注入およびポンプ圧送時には会合体が壊れて粘性が顕著に低下するため、上述の作業を容易にすると共に、これら作業が終了し応力が解かれると再び会合体が形成されるので適度な粘性を取り戻し、材料分離抵抗性をスラリーに付与することができる。そして、このような特徴を有する化合物の組み合わせにおいて、更に、化合物(B)ないし化合物(C)を選定することにより、本発明では、有効分濃度を低くした場合でも、幅広い温度領域において、優れた粘性付与効果を得ることができる。
本発明のレオロジー改質剤において、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)は、各化合物単独の濃厚な水溶液でも粘性が低いので、スラリー系又は水溶液への添加前の水溶液の有効濃度を好ましくは10重量%以上、より好ましくは20重量%以上、更に好ましくは30重量%以上、最も好ましくは40重量%以上にしておくことにより、貯蔵タンクを小型化できる等の生産性を向上することができる。
本発明のレオロジー改質剤には、界面活性剤を併用することができる。界面活性剤としては、両性界面活性剤や非イオン性界面活性剤が好ましい。特にベタイン系化合物、アルコールにアルキレンオキサイドを付加した化合物が好ましい。
本発明のレオロジー改質剤には、粘度調整等の為、溶剤を併用することができる。溶剤としては、アルコールやセルソルブ系溶剤が好ましい。
本発明のレオロジー改質剤には、本改質剤の性能に支障がなければ他の成分、例えば、分散剤、AE剤、遅延剤、早強剤、促進剤、気泡剤、発泡剤、消泡剤、防錆剤、着色剤、防黴剤、ひび割れ低減剤、膨張剤、染料、顔料、スケール防止剤、スライム処理薬剤、防腐剤、乳化剤等を含有していてよい。
化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)とをスラリーに添加すればレオロジーが改質されたスラリーが得られるので、本発明に係るレオロジー改質剤の添加形態は特に限定されない。
本発明に係るレオロジー改質剤は、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)がそれぞれ極めて低粘度の水溶液の状態のものでも、混合すると大きな粘性を発現するので、操作性の観点から、スラリー系に添加するときに、それぞれが、使用する温度において100mPa・s以下、好ましくは50mPa・s以下、より好ましくは10mPa・s以下の粘度の水溶液の状態で使用することが好ましい。
本発明では、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)とを粉体を含有するスラリーに添加するスラリーの製造方法が提供される。その場合、2つの化合物のいずれか一方の化合物をスラリーに添加し、該スラリーに他方の化合物を添加することができる。
また、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)における2つの化合物をスラリー中に任意の順番で混合できるので、一方の化合物をスラリー中に適当な段階で添加し、粘性が必要となる段階で該スラリーに他方を添加するのが作業性の観点から好ましい。また、添加するときの各化合物の状態は、液状でも粉末状でもよい。
本発明のレオロジー改質剤を、セメントなどの水硬性粉体を使用したスラリー系に使用する場合には、セメント粒子の水和反応を制御でき、スラリー攪拌時の巻込み気泡を抑制する観点から、化合物(B)又は化合物(C)をスラリー中に先に添加し、後から化合物(A)又は化合物(A1)を添加するのが好適である。
また、本発明のスラリー又は水溶液の製造方法においては、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)の水相中の有効分濃度は、低い添加量でも大きな増粘を発現するので、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)を、下記の(1)〜(3)から選ばれる条件でスラリー又は水溶液に添加することが好ましい。
(1):(A)と(B)の合計がスラリーの水相中又は水溶液の水中の有効分濃度で0.01〜0.3重量%未満、且つモル比(B)/(A)が0.5〜1.5未満となるようにスラリー又は水溶液に添加する。
(2):(A1)と(B)の合計がスラリーの水相中又は水溶液の水中の有効分濃度で0.01〜0.97重量%となるようにスラリー又は水溶液に添加する。
(3):(A)と(C)の合計がスラリーの水相中又は水溶液の水中の有効分濃度で0.01〜20重量%未満となるようにスラリー又は水溶液に添加する。
すなわち、本発明の第1のレオロジー改質剤は、化合物(A)と化合物(B)の合計がスラリーの水相中又は水溶液の水中の有効分濃度で0.01〜0.3重量%未満、化合物(A)と化合物(B)のモル比(B)/(A)が0.5〜1.5未満となるように、スラリー又は水溶液に添加されるレオロジー改質剤である。また、本発明の第2のレオロジー改質剤は、化合物(A1)と化合物(B)の合計がスラリーの水相中又は水溶液の水中の有効分濃度で0.01〜0.97重量%未満となるように、スラリー又は水溶液に添加されるレオロジー改質剤である。本発明の第3のレオロジー改質剤は、好ましくは化合物(A)と化合物(C)の合計がスラリーの水相中又は水溶液の水中の有効分濃度で0.01〜20重量%未満となるようにスラリー又は水溶液に添加されるレオロジー改質剤である。
本発明における化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)は、水溶液又は粉末のどちらの状態でも使用してよく、特に、本発明のレオロジー改質剤ではどちらの形態でも良好なスラリー又は水溶液のレオロジー特性を付与することができる。化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)とを予め粉末状にして使用すれば、プレミクス用途等における作業性が良好となる。
本発明のスラリーの製造方法は、水粉体比(水/粉体の重量比)20〜1000%のスラリーに適用できる。粉体としては、水和反応により硬化する物性を有する水硬性粉体を用いることができる。例えばセメントや石膏が挙げられる。また、フィラーも用いることができ、例えば炭酸カルシウム、フライアッシュ、高炉スラグ、シリカフューム、ベントナイト、クレー(含水珪酸アルミニウムを主成分とする天然鉱物:カオリナイト、ハロサイト等)が挙げられる。これらの粉体は単独でも、混合されたものでもよい。更に、必要に応じてこれらの粉体に骨材として砂や砂利、及びこれらの混合物が添加されてもよい。また、酸化チタン等の上記以外の無機酸化物系粉体のスラリーや土に適用することもできる。
更に、本発明における化合物(A)及び/又は化合物(B)、あるいは化合物(A1)及び/又は化合物(B)、あるいは化合物(A)及び/又は化合物(C)と水硬性粉体とをプレミクスし、本発明のレオロジー改質剤を含有する水硬性粉体組成物を調製することができる。
本発明のレオロジー改質剤を、予め調製されたスラリーに添加する、スラリー製造時に添加する、等の方法により、本発明の改質剤を含有するスラリーが得られる。特に、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)の一方の化合物と粉体、例えばセメント等の水硬性粉体と水とを含むスラリーを調製し、次いで該スラリーに前記2つの化合物うちのの他方の化合物を添加する方法は、作業性から好ましい。また、化合物(A)と化合物(B)、又は化合物(A1)と化合物(B)、又は化合物(A)と化合物(C)の有効分の合計がスラリーの水相中の有効濃度で、前記所定の濃度になるように用いることが好ましい。
実施例1
(1)使用した成分
・ポリカルボン酸系分散剤:(株)日本触媒製アクアロックFC900(有効分40%)
・化合物(X1):アルキルトリメチルアンモニウムクロライド(アルキル組成:炭素数16/炭素数18=50/50、重量比)、29重量%水溶液として使用
・化合物(Y1):パラトルエンスルホン酸ナトリウム、20重量%水溶液として使用、表中、PTSNaと表記する。
・化合物(Y2):メタキシレンスルホン酸ナトリウム、20重量%水溶液として使用、表中、mXySNaと表記する。
・化合物(Y3):スチレンスルホン酸ナトリウム、15重量%水溶液として使用、表中、NaSSと表記する。
上記分散剤は、モルタル中のセメント重量に対して有姿で0.75重量%となるように用いた。また、上記化合物(X1)と、化合物(Y1)〜(Y3)の何れかとを、等モルになるように用いてレオロジー改質剤とし、表2の濃度(水溶液としての濃度)となるように用いた。また、エア量は消泡剤を用いて5%以下となるように調整した。
(2)評価
上記成分を用いて表1の配合で調製したモルタルのモルタル粘度、モルタルフロー値を測定した。表1の配合のうち、砂(S)とセメント(C)とをモルタルミキサーで10秒空練り後、上記成分のうち化合物(X1)以外の成分を所定量溶解した水を混合して30秒混練する。化合物(X1)を加えて低速で60秒練った後、モルタル粘度とモルタルフロー値を測定した。モルタル粘度は、20℃で、ビスコテスターVT−04E、No.1ローター(測定範囲300〜1500mPa・s)を下端から25mmまでモルタルに浸して測定した。また、モルタルフロー値は、モルタルコーンを使用し、フロー開始から5分後の値を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0004832845
表1中の使用材料は以下のものである。
C:普通セメント(太平洋セメント株式会社製普通ポルトランドセメント、密度3.16g/cm3
W:イオン交換水
S:千葉県君津産山砂(表乾密度2.58g/cm3
Figure 0004832845

表2中、レオロジー改質剤の水中濃度とは、水相中の有効分の合計濃度である(以下同様)。
実施例2
(1)使用した成分
・化合物(X1):アルキルトリメチルアンモニウムクロライド(アルキル組成:炭素数16/炭素数18=50/50、重量比)、29重量%水溶液として使用、表中、トリメチルClと表記する。
・化合物(X2):アルキルジメチルエチルエチルサルフェート(アルキル組成:炭素数16/炭素数18=80/20、重量比)、15重量%水溶液として使用、表中、ESカチオンと表記する。
・化合物(Y1):パラトルエンスルホン酸ナトリウム、20重量%水溶液として使用、表中、PTSNaと表記する。
・化合物(Y2):メタキシレンスルホン酸ナトリウム、20重量%水溶液として使用、表中、mXySNaと表記する。
・化合物(Y3):スチレンスルホン酸ナトリウム、15重量%水溶液として使用、表中、NaSSと表記する。
上記化合物(X1)〜(X2)の何れか〔表中、化合物(X)と表記する〕と、化合物(Y1)〜(Y3)の何れか〔表中、化合物(Y)と表記する〕とを、等モルになるように用いてレオロジー改質剤とし、表4の濃度(水溶液としての濃度)となるように用いた。
(2)評価
上記成分を用いて表3の配合で調製したペーストの粘度を測定した。表3の配合のセメント(C)と、上記成分のうち化合物(X1)、(X2)以外の成分を所定量溶解した水とを混合し30秒混練する。化合物(X1)又は(X2)を加えて低速で60秒練った後、ペーストの粘度を測定した。ペースト粘度は、20℃で、ビスコテスターVT−04E、No.1ローター(測定範囲300〜1500mPa・s)で測定した。結果を表4に示す。
Figure 0004832845
表3中の使用材料は以下のものである。
C:普通セメント(太平洋セメント株式会社製普通ポルトランドセメント、密度3.16g/cm3
W:イオン交換水
Figure 0004832845
実施例3
(1)使用した成分
・化合物(X1):アルキルトリメチルアンモニウムクロライド(アルキル組成:炭素数16/炭素数18=50/50、重量比)、29重量%水溶液として使用、表中、トリメチルClと表記する。
・化合物(Y1):パラトルエンスルホン酸ナトリウム、20重量%水溶液として使用、表中、PTSNaと表記する。
・化合物(Y2):メタキシレンスルホン酸ナトリウム、20重量%水溶液として使用、表中、mXySNaと表記する。
・化合物(Y3):スチレンスルホン酸ナトリウム、15重量%水溶液として使用、表中、NaSSと表記する。
上記化合物(X)と、化合物(Y1)〜(Y3)の何れか〔表中、化合物(Y)と表記する〕とを、等モルになるように用いてレオロジー改質剤とし、表6の濃度(水溶液としての濃度)となるように用いた。
(2)評価
上記成分を用いて表5の配合で調製したペーストの粘度を測定した。表5の配合のセメント(C)と、上記成分のうち化合物(X)以外の成分を所定量溶解した水とを混合し30秒混練する。化合物(X)を加えて低速で60秒練った後、ペーストの粘度を実施例2と同様に測定した。ただし、測定温度は、表6のように変動させた。結果を表6に示す。
Figure 0004832845
表5中の使用材料は以下のものである。
C:普通セメント(太平洋セメント株式会社製普通ポルトランドセメント、密度3.16g/cm3
W:イオン交換水
Figure 0004832845

Claims (1)

  1. 炭素数10〜26の炭化水素基を少なくとも1つ有し、対アニオンが炭素数1〜2のアルキル硫酸エステルイオンである第4級アンモニウム塩(A1)とメタキシレンスルホン酸又はその塩(B)とを含有するレオロジー改質剤を、粉体を含有するスラリーに添加するスラリーの製造方法であって、
    (A1)が、ヘキサデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート及びオクタデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェートであり、
    ヘキサデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート及びオクタデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェートの重量比が、ヘキサデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート/オクタデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェートで10/90〜90/10であり、
    前記レオロジー改質剤を、(A1)と(B)の合計がスラリーの水相中の有効分濃度で0.01〜0.97重量%、(A1)と(B)のモル比(B)/(A1)が0.8〜1.3となるようにスラリーに添加する、
    スラリーの製造方法。
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