JP4896486B2 - 水硬性組成物 - Google Patents
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化合物(A)と化合物(B)の組み合わせが、化合物(A)の水溶液SA(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)と化合物(B)の水溶液SB(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)とを50/50の重量比で混合した水溶液の20℃における粘度が、混合前のいずれの水溶液(20℃)の粘度よりも少なくとも2倍高くなる組み合わせである水硬性組成物に関する。
化合物(A)と化合物(B)の組み合わせが、化合物(A)の水溶液SA(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)と化合物(B)の水溶液SB(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)とを50/50の重量比で混合した水溶液の20℃における粘度が、混合前のいずれの水溶液(20℃)の粘度よりも少なくとも2倍高くなる組み合わせであり、
化合物(A)および化合物(B)を、水と水硬性粉体に添加した後、ポリオールを添加する、水硬性組成物の製造方法に関する。
化合物(A)と化合物(B)の組み合わせが、化合物(A)の水溶液SA(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)と化合物(B)の水溶液SB(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)とを50/50の重量比で混合した水溶液の20℃における粘度が、混合前のいずれの水溶液(20℃)の粘度よりも少なくとも2倍高くなる組み合わせであり、
化合物(A)および化合物(B)のいずれかの一方とポリオールとを、水と水硬性粉体に添加した後、化合物(A)および化合物(B)の他方を添加する、水硬性組成物の製造方法に関する。
(1)水、水硬性粉体に、化合物(A)と化合物(B)を混合し、次いでポリオールを混合する方法
(2)水、水硬性粉体に、化合物(A)とポリオールとを混合し、次いで化合物(B)を混合する方法
(3)水、水硬性粉体に、化合物(B)とポリオールとを混合し、次いで化合物(A)を混合する方法
が挙げられる。(1)では、化合物(B)を先に混合してから化合物(A)を混合することが好ましい。また、これらを組み合わせることや、全成分を一括混合することもできる。
表1に配合に対して、表2の化合物(A)及び化合物(B)、表3のポリオール等(P6も便宜上ポリオールの欄に記した)を用い、以下の調製方法1又は2により水硬性組成物(モルタル)を調製した。尚、何れの場合も、化合物(A)と化合物(B)のモル比(有効分モル比)は(A)/(B)=1/1であり、化合物(A)と化合物(B)の合計添加量(有効分換算)は水に対して0.5重量%であり、高性能減水剤(商品名:マイテイ3000(ポリカルボン酸系、花王(株)製)の量を調整し、スランプフローが250±15mmの水硬性組成物を調製した。
表1の配合に従い、水、セメント、細骨材と所定量の化合物(B)と所定量のポリオールをモルタルミキサーで低速63r/min、60秒間攪拌した後、化合物(A)を所定量添加し60秒間攪拌して水硬性組成物を調製した。
表1の配合に従い、水、セメント、細骨材と所定量の化合物(B)をモルタルミキサーで低速63r/min、60秒間攪拌した後、化合物(A)を所定量添加し60秒間攪拌した後、所定量のポリオールを添加し、さらに60秒間攪拌して水硬性組成物を調製した。
上記で得られた水硬性組成物について以下の評価を行った。結果を表4に示す。
製造直後の水硬性組成物について、直径50mm×高さ100mmのコーンを使用し、コーンを引き上げてから5分後のスランプフロー値を測定した。流動保持性は、更に製造15分後、30分後、60分後のフロー値を同様に測定し評価した。尚、評価の基準は、作業性や自立性の観点から、練り直後15分から60分で、60mm以上190mm以下のフローを合格とした。
上記の方法で調製したモルタル10gを計り取り、20℃の水道水400mLが入った500mLビーカーに静かに沈殿させる。スラリーが水中に舞い上がった状態を目視(肉眼)にて観察し、以下の基準で評価した。
◎:水相が完全に透明であり、沈降したモルタルの全体が確認できる。
○:底に沈降したモルタルの全体が確認できる。
×:水相が濁り、ビーカーの底が見えない。
・水(W):水道水
・セメント(C):普通ポルトランドセメント、市販品、密度3.16g/cm3
・細骨材(S):硅砂(4、5、6号混合)、表乾密度2.59g/cm3
高性能減水剤とポリオールの添加量は、セメントに対する有効分重量%である。
Claims (8)
- カチオン性界面活性剤の1種以上の化合物(以下、化合物(A)という)と、アニオン性芳香族化合物の1種以上の化合物(以下、化合物(B)という)と、水と、水硬性粉体と、重量平均分子量(Mw)が1000以下のポリグリセリンから選ばれるポリオールとを含有する水硬性組成物であって、
化合物(A)と化合物(B)の組み合わせが、化合物(A)の水溶液SA(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)と化合物(B)の水溶液SB(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)とを50/50の重量比で混合した水溶液の20℃における粘度が、混合前のいずれの水溶液(20℃)の粘度よりも少なくとも2倍高くなる組み合わせである水硬性組成物。 - 化合物(A)と化合物(B)の合計有効分とポリオールの有効分の重量比が、2/98〜98/2である請求項1記載の水硬性組成物。
- さらに、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を含有する請求項1又は2記載の水硬性組成物。
- 補修用注入材として用いられる請求項1〜3いずれか記載の水硬性組成物。
- カチオン性界面活性剤の1種以上の化合物(以下、化合物(A)という)と、アニオン性芳香族化合物の1種以上の化合物(以下、化合物(B)という)と、水と、水硬性粉体と、重量平均分子量(Mw)が1000以下のポリグリセリンから選ばれるポリオールとを含有する水硬性組成物の製造方法であって、
化合物(A)と化合物(B)の組み合わせが、化合物(A)の水溶液SA(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)と化合物(B)の水溶液SB(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)とを50/50の重量比で混合した水溶液の20℃における粘度が、混合前のいずれの水溶液(20℃)の粘度よりも少なくとも2倍高くなる組み合わせであり、
化合物(A)および化合物(B)を、水と水硬性粉体に混合した後、重量平均分子量(Mw)が1000以下のポリグリセリンから選ばれるポリオールを混合する、水硬性組成物の製造方法。 - カチオン性界面活性剤の1種以上の化合物(以下、化合物(A)という)と、アニオン性芳香族化合物の1種以上の化合物(以下、化合物(B)という)と、水と、水硬性粉体と、重量平均分子量(Mw)が1000以下のポリグリセリンから選ばれるポリオールとを含有する水硬性組成物の製造方法であって、
化合物(A)と化合物(B)の組み合わせが、化合物(A)の水溶液SA(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)と化合物(B)の水溶液SB(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)とを50/50の重量比で混合した水溶液の20℃における粘度が、混合前のいずれの水溶液(20℃)の粘度よりも少なくとも2倍高くなる組み合わせであり、
化合物(A)および化合物(B)のいずれかの一方と重量平均分子量(Mw)が1000以下のポリグリセリンから選ばれるポリオールとを、水と水硬性粉体に混合した後、化合物(A)および化合物(B)の他方を混合する、水硬性組成物の製造方法。 - 水と、水硬性粉体とを含有する水硬性組成物の流動性を、カチオン性界面活性剤の1種以上の化合物(以下、化合物(A)という)と、アニオン性芳香族化合物の1種以上の化合物(以下、化合物(B)という)と、ポリオールとを用いて管理する、水硬性組成物の流動性の管理方法であって、
化合物(A)と化合物(B)の組み合わせが、化合物(A)の水溶液SA(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)と化合物(B)の水溶液SB(20℃での粘度が100mPa・s以下のもの)とを50/50の重量比で混合した水溶液の20℃における粘度が、混合前のいずれの水溶液(20℃)の粘度よりも少なくとも2倍高くなる組み合わせであり、
下記(1)〜(3)の何れかの方法により、水硬性組成物の初期スランプフロー値(JIS R 5201)を230〜280mm、60分後のスランプフロー値を60〜190mmとする、
水硬性組成物の流動性の管理方法。
(1)水、水硬性粉体に、化合物(A)と化合物(B)を混合し、次いでポリオールを混合する方法
(2)水、水硬性粉体に、化合物(A)とポリオールとを混合し、次いで化合物(B)を混合する方法
(3)水、水硬性粉体に、化合物(B)とポリオールとを混合し、次いで化合物(A)を混合する方法 - ポリオールが、グリセリン、ジグリセリン及び重量平均分子量(Mw)が1000以下のポリグリセリンから選ばれるポリオールである、請求項7記載の水硬性組成物の流動性の管理方法。
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