JP4831812B2 - 圧縮機 - Google Patents
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本発明による圧縮機は、内部に空間を有するハウジングと、前記ハウジング内に配置され、前記空間内に取り込まれた流体を圧縮する圧縮機構とを備えた圧縮機であって、前記ハウジングに、インジェクションポートが設けられているとともに、前記ハウジングの内面に、前記インジェクションポートを開閉する逆止弁が取り付けられており、前記圧縮機構と前記ハウジングとの間に、前記逆止弁の側に逆止弁室を形成するとともに、前記圧縮機構の側に吐出室を形成するディスチャージカバが設けられている。
このような圧縮機によれば、ハウジングに形成されたインジェクションポートを開閉する逆止弁を、例えば、ボルトを介してハウジングの内面に直接取り付けることができるので、組立性を向上させることができて、製造コストの低減化を図ることができるとともに、インジェクションポートの位置を容易に変更することができる。
また、このような圧縮機によれば、圧縮機構とハウジングとの間にディスチャージカバをセット(配置)するだけで(例えば、ディチャージカバをハウジングの底部に嵌め込むだけで)簡単に組み立てることができるので、組立性を向上させることができて、製造コストの低減化を図ることができる。
このような圧縮機によれば、逆止弁室の内部が液冷媒で一杯になった場合には、リリース弁が開いて、逆止弁室の内部の液冷媒を吐出室の側に逃がすことができる。
このような輸送用冷凍ユニットによれば、組立性を向上させることができて、製造コストの低減化を図ることができるとともに、インジェクションポートの位置を容易に変更することができる圧縮機を具備しているので、輸送用冷凍ユニット全体の製造コストを低減させることができ、また、圧縮機の周囲に配置された機器のレイアウトに合わせて、インジェクションポートの位置を変更することができ、インジェクションパイプを楽に取り回すことができるようになる。
図1に示すように、本実施形態によるスクロール圧縮機10は、内部に密閉空間mを有するハウジング11と、このハウジング11内に配置され、密閉空間m内に取り込まれた冷媒ガス(流体)を圧縮するスクロール圧縮機構12と、このスクロール圧縮機構12を駆動する回転軸13と、このスクロール圧縮機構12を公転駆動する駆動部を主たる要素として構成されたものである。
固定スクロール21は、固定端板21aとその内面に立設された渦巻状壁体21bとを備え、固定端板21aの中央部には、吐出ポート21cが形成されている。この吐出ポート21cは、ボルト(図示せず)を介して固定端板21aの後側表面(背面)に取り付けられた吐出弁23およびリテーナ24により開閉されるようになっている。また、吐出ポート21cの半径方向外側(図1において上側)に位置する固定端板21aには、第1のリリースポート21dが形成されている。この第1のリリースポート21dは、ボルト25を介して固定端板21aの後側表面(背面)に取り付けられた第1のリリース弁26およびリテーナ27により開閉されるようになっている。さらに、吐出ポート21cを挟んで第1のリリースポート21dと反対側に位置する固定端板21aには、後述する逆止弁室S1と圧縮室Cとを連通する連通孔21eが形成されている。
そして、図1に示すように、逆止弁室S1は、連通孔21e、第2のリリースポート28a、およびインジェクションポート15bと連通し、吐出室S2は、吐出ポート21c、第1のリリースポート21d、第2のリリースポート28a、および吐出口と連通している。
また、旋回スクロール22とフロントハウジング14との間には、オルダムリング(自転防止機構)36が設けられており、回転軸13を回転させたときに、旋回スクロール22が偏心ブッシュ34回りに自転しないようになっている。したがって、回転軸13を回転させたとき、旋回スクロール22は自転せず公転旋回運動のみを行うようになっている。また、偏心ブッシュ34にはバランスウェイト37が設けられており、旋回スクロール22の公転に伴う遠心力を相殺するようになっている。
なお、エンジンや電動モータ等からの駆動力は、電磁クラッチ40を介して、回転軸13へ伝達されたりされなかったりするようになっている。
また、符号42は、固定スクロール21およびリアハウジング15間の接合部分をシールして、密閉空間mの密閉状態を保つOリングである。
また、逆止弁室S1の内部が液冷媒で一杯になった場合には、第2のリリース弁30が開いて、逆止弁室S1の内部の液冷媒が吐出室S2の側に抜けるように(逃げるように)なっている。
さらに、圧縮室Cの内部圧力が所定値を超えるような場合(過大となるような場合)や液圧縮が行われそうな場合には、第1のリリース弁26が開いて、圧縮室Cの内部の冷媒ガス(あるいは液冷媒)が吐出室S2の側に抜けるように(逃げるように)なっている。
また、インジェクションポート15bと連通する逆止弁室S1が、ディスチャージカバ28の後側表面の略全体にわたって大きく形成されているので、例えば、加工誤差や、あるいは取り回しの都合等によりインジェクションポート15bが多少ずれた位置に形成されていたとしても、インジェクションポート15bと逆止弁室S1とを確実に連通させることができ、ディスチャージカバ28の共用化を図ることができて、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、ディスチャージカバ28は、ボルト17、逆止弁18、およびリテーナ19が取り付けられたリアハウジング15の底部に嵌め込むだけで、リアハウジング15への組み付けが完了するので、組立性を向上させることができて、製造コストの低減化を図ることができる。
さらにまた、ディスチャージカバ28の前側表面には、連通孔21eの内径よりも大きな内径を有する凹所28bが形成されているので、例えば、加工誤差や、あるいは固定スクロール21の径が異なることにより連通孔21eが多少ずれた位置に形成されていたとしても、連通孔21eと凹所28bとを確実に連通させることができ、ディスチャージカバ28の共用化を図ることができて、製造コストの低減化を図ることができる。
さらにまた、圧縮室Cの内部圧力が所定値を超えるような場合(過大となるような場合)や液圧縮が行われそうな場合には、第1のリリース弁26が開いて、圧縮室Cの内部の冷媒ガス(あるいは液冷媒)が吐出室S2の側に抜けるように(逃げるように)なっているので、液圧縮耐力を向上させることができる。
また、上述したスクロール圧縮機は、上述したような車載用のものだけでなく、定置用のものとすることもできる。
さらに、圧縮機としては上述したような横置き型のものに限定されるものではなく、縦置き型のものであっても良い。
11 ハウジング
12 圧縮機構
15b インジェクションポート
18 逆止弁
28 ディスチャージカバ
28a リリースポート
30 リリース弁
S1 逆止弁室
S2 吐出室
m 密閉空間
Claims (3)
- 内部に空間を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、前記空間内に取り込まれた流体を圧縮する圧縮機構とを備えた圧縮機であって、
前記ハウジングに、インジェクションポートが設けられているとともに、前記ハウジングの内面に、前記インジェクションポートを開閉する逆止弁が取り付けられており、
前記圧縮機構と前記ハウジングとの間に、前記逆止弁の側に逆止弁室を形成するとともに、前記圧縮機構の側に吐出室を形成するディスチャージカバが設けられていることを特徴とする圧縮機。 - 前記ディスチャージカバに、前記逆止弁室と前記吐出室とを連通するリリースポートが設けられているとともに、前記ディスチャージカバの前記吐出室側の表面に、前記リリースポートを開閉するリリース弁が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 請求項1または2に記載の圧縮機を具備してなることを特徴とする輸送用冷凍ユニット。
Priority Applications (1)
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JP2005375774A JP4831812B2 (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005375774A JP4831812B2 (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 圧縮機 |
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Family
ID=38303111
Family Applications (1)
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JP2005375774A Active JP4831812B2 (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 圧縮機 |
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Cited By (1)
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2005
- 2005-12-27 JP JP2005375774A patent/JP4831812B2/ja active Active
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