JP4827396B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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本発明はセンサ素子と、薄膜トランジスタ(以下、TFTという)で構成された回路とを有する半導体装置およびその作製方法に関する。
なお、本明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、電気光学装置、半導体回路および電子機器は全て半導体装置である。
従来、固体撮像素子は、単結晶シリコン基板を用いたセンサ素子と、アモルファスシリコン膜を用いたセンサ素子とがある。
単結晶シリコン基板を用いたセンサ素子の特徴は、単結晶シリコン基板上に出力増幅回路を作製し、センサ素子と一体化させることで高出力化を可能としている点である。しかし、波長感度補正フィルターが必要となることでパッケージされた完成部品の形状がスマートにならない。また、単結晶シリコン基板を用いたセンサ素子はバラツキが大きいという問題がある。
一方、アモルファスシリコン膜を用いたセンサ素子の特徴は、波長感度が人間の目に近いため、赤外光カットフィルタなどの補正フィルターを必要としないが、センサ素子の出力値が増幅されることがないために制限ができてしまう。また、センサ素子の出力値が小さいために他信号のノイズなどの影響を受けやすい。センサ素子の出力値は、センサ素子の絶対量(面積、厚みなど)に依存する。そのため、アモルファスシリコン膜を用いたセンサ素子の出力値を向上させようとすると、その分、大面積化させる必要があった。
また、アモルファス膜を用いたセンサ素子にオペアンプを外付けし、アモルファスシリコン膜を用いたセンサ素子の出力を増幅し、使用することも可能であるが、外付け部品が増加し、センサー回路が大きくなるという新たな問題が発生していた。
単結晶シリコン基板を用いたセンサ素子に比べて、アモルファス膜を用いたセンサ素子の光感度は10分の1以下になっている。そのため、アモルファス膜を用いたセンサ素子を液晶プロジェクタなどのように大面積を必要とする表示装置に採用した場合、大面積表示装置では配線引き回しが長くなるため、ノイズの影響をさらに受けやすいというような問題があり、大型表示装置にアモルファス膜を用いたセンサ素子を使用するためには配線のシールドなどが必要であり、表示装置のコストアップになっていた。
また、本出願人は、ガラス基板上にセンサ素子と、TFTで構成された回路とを有する半導体装置に関して、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4を提唱している。
特開平6−275808号公報 特開2001−320547 特開2002−62856 特開2002−176162
センサ素子において、今後のさらなる高出力化及び小型化を進められるように、複数の素子を限られた面積に形成し、素子が占める面積を縮小して集積することを課題とする。
単結晶シリコン基板を用いたセンサ素子も、アモルファスシリコン膜を用いたセンサ素子も、小型サイズになれば、それだけ部品実装に使用される領域が小さくなるため、例えば半田実装した場合には、固着強度の確保が困難となる。固着領域が少なく、センサ素子の硬度が高い(単結晶シリコン基板やガラス基板などの機械的強度)と部品に対する曲げストレスが加わった場合に柔軟なストレス緩和がなされず、固着強度と機械的ストレスとの兼ね合いで部品の固着破壊を招く恐れがある。
そこで、本発明は、曲げストレスに強いセンサ素子を実現することも課題とする。
本発明は、半田リフロー処理などの実装時の温度に耐えうる耐熱性プラスチックフィルム基板上に、結晶構造を有する半導体膜(代表的にはポリシリコン膜)を活性層とするTFTからなる出力増幅回路と、非晶質半導体膜(代表的にはアモルファスシリコン膜)を用いたセンサ素子とを一体化させることで、高出力化及び小型化を図ることを特徴とする。また、光センサー素子と増幅回路が直接、センサー基板上で接続されているため、ノイズが重畳しにくいという特徴を有している。加えて、曲げストレスに強いセンサ素子を実現できる。
また、本発明は、一対の電極を有するセンサ素子の受光領域において、受光領域全域に重なる第1の電極を設けるのではなく、受光領域の一部のみに重なる第1の電極を設けることによって、より多くの光量を光電変換層に吸収させている。従って、光電変換層に入射するほとんどの光は、第1の電極を通過せず、層間絶縁膜、下地絶縁膜、およびフィルム基板のみを通過して光電変換層に到達する。なお、第2の電極は、センサ素子の受光領域において、全域に設ける。また、光電変換層を多層構造とする場合、p型半導体層またはn型半導体層を一層として用いると、p型半導体層またはn型半導体層も電極として機能することになるが、ここではp型半導体層及びn型半導体層は第1の電極または第2の電極と呼ばない。
本明細書で開示する発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該光電変換層上に第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するTFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
なお、本明細書では、光センサー素子と増幅回路とを有するチップとは半導体基板を用いたチップを指しているのではなく、光センサー素子と増幅回路とを有するプラスチック基板の小片を指している。
本発明の半導体装置は、光センサとして機能することが可能であり、ダイオード(フォトダイオード)に入射した光は、光電変換層に吸収され光電荷を形成する。この光によって形成された光電荷の量は、光電変換層に吸収された光の量に依存する。光によって形成された光電荷がTFTを含む回路で増幅され、検出される。
本発明におけるダイオードの構成として、第1の電極と第2の電極の間に光電変換層を挟んだショットキー型のものを用いている。ここでは光を電気信号に変換する光電変換素子として、上記構成のダイオードに限らず、PIN型や、PN型のダイオードや、アバランシェダイオード等を用いることもできる。
例えば、その他の構成として、第1の電極と第2の電極の間に挟まれる光電変換層を単層としてもよく、i型(真性)半導体層のみ、あるいはp型半導体のみ、あるいはn型半導体のみで構成されていても良い。また、その他の構成として、第1の電極と第2の電極の間に挟まれる光電変換層を2層としてもよく、i型(真性)半導体層とn型半導体層の2層、あるいはi型(真性)半導体層とp型半導体層の2層、あるいはp型半導体層とn型半導体層との2層で構成されていても良い。
なお、PIN型のフォトダイオードは、一対の電極と、p型半導体層と、n型半導体層と、p型半導体層とn型半導体層の間に挟まれたi型(真性)半導体層によって構成されている。
また、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に一部接するp型の非晶質半導体層と、該p型の非晶質半導体層上に接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層上に接するn型の非晶質半導体層と、該n型の非晶質半導体層上に接する第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するnチャネル型TFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
また、p型半導体層、n型半導体層、及びi型(真性)半導体層としては、非晶質半導体膜に限定されず、微結晶半導体膜(マイクロクリスタル半導体膜とも呼ばれる)などの結晶質半導体膜を用いることができる。
また、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に結晶質半導体膜からなる光電変換層と、該光電変換層上に第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するTFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
微結晶半導体膜を用いることによって高濃度にn型またはp型を付与する不純物濃度を含ませることができ、膜の電気抵抗値を下げることができる。
また、p型半導体層、n型半導体層、及びi型(真性)半導体層としては、減圧熱CVD法、プラズマCVD法、スパッタ法等で得られる半導体材料、例えば、シリコンまたはシリコンゲルマニウム(Si1-XGeX(X=0.0001〜0.02))合金を用いることが可能である。
なお、本明細書中で結晶質半導体膜とは、結晶構造を有する半導体膜の一種であるが、数nm〜50nm程度の結晶粒を含む膜を指しており、便宜上、50nmよりも大きい結晶粒を含む膜を結晶構造を有する半導体膜と呼んでいる。また、非晶質半導体膜に数nm〜50nm程度の結晶粒が混在している場合も結晶質半導体膜と呼ぶ。
また、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置において、
前記光センサー素子は、カソード側の電極(第1の電極)と、該カソード側の電極上に一部接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該光電変換層上に接するアノード側の電極(第2の電極)とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するnチャネル型TFTで構成され、
前記光センサー素子と前記増幅回路は、プラスチック基板上に接着層を介して設けられていることを特徴とする半導体装置である。
上記構成において、前記第1の電極は、前記nチャネル型TFTのソース電極またはドレイン電極と同じ材料で構成されていることを特徴の一つとしている。 また、上記構成において、前記光電変換層は、前記nチャネル型TFTの層間絶縁膜上に接して設けられていることを特徴の一つとしている。
また、nチャネル型TFTに代えてpチャネル型TFTを用いることもでき、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に一部接するp型の非晶質半導体層と、該p型の非晶質半導体層上に接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層上に接するn型の非晶質半導体層と、該n型の非晶質半導体層上に接する第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するpチャネル型TFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
また、PIN型のフォトダイオードとした場合、p型半導体層、n型半導体層、またはi型(真性)半導体層のうち、p型半導体層及びn型半導体層を結晶質半導体膜としてもよく、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に一部接するp型の結晶質半導体層と、該p型の結晶質半導体層上に接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層上に接するn型の結晶質半導体層と、該n型の結晶質半導体層上に接する第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するnチャネル型TFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
また、上記構成において、nチャネル型TFTに代えてpチャネル型TFTを用いることもでき、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に一部接するp型の結晶質半導体層と、該p型の結晶質半導体層上に接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層上に接するn型の結晶質半導体層と、該n型の結晶質半導体層上に接する第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するpチャネル型TFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
また、PIN型のフォトダイオードとした場合、p型半導体層、n型半導体層、またはi型(真性)半導体層のうち、n型半導体層のみを結晶質半導体膜としてもよく、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に一部接するp型の非晶質半導体層と、該p型の非晶質半導体層上に接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層上に接するn型の結晶質半導体層と、該n型の結晶質半導体層上に接する第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するnチャネル型TFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
また、上記構成において、nチャネル型TFTに代えてpチャネル型TFTを用いることもでき、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に一部接するp型の非晶質半導体層と、該p型の非晶質半導体層上に接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層上に接するn型の結晶質半導体層と、該n型の結晶質半導体層上に接する第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するpチャネル型TFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
また、PIN型のフォトダイオードとした場合、p型半導体層、n型半導体層、またはi型(真性)半導体層のうち、p型半導体層のみを結晶質半導体膜としてもよく、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に一部接するp型の結晶質半導体層と、該p型の結晶質半導体層上に接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層上に接するn型の非晶質半導体層と、該n型の非晶質半導体層上に接する第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するnチャネル型TFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
また、上記構成において、nチャネル型TFTに代えてpチャネル型TFTを用いることもでき、他の発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置であり、
前記光センサー素子は、第一の電極と、該第一の電極上に一部接するp型の結晶質半導体層と、該p型の結晶質半導体層上に接する非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、該非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層上に接するn型の非晶質半導体層と、該n型の非晶質半導体層上に接する第二の電極とを有し、
前記増幅回路は、結晶構造を有する半導体膜を有するpチャネル型TFTで構成されていることを特徴とする半導体装置である。
また、上記各構成において、前記光センサー素子および前記増幅回路は、プラスチック基板上に接着層を介して設けられていることを特徴の一つとしている。
また、上記各構成において、プラスチック基板を有するチップに設けられた外部端子は2端子構成である。よって、従来の単体アモルファス可視光センサと同様に少ないピン構成となり、少ない実装箇所にて、可視光のセンシングを行うことが可能となる。
また、半導体装置の作製方法に関する発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置の作製方法において、
増幅回路を構成する薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域と接続するソース電極またはドレイン電極を形成すると同時に、薄膜トランジスタの層間絶縁膜上に接する第1の電極を形成する工程と、
前記第1の電極および前記層間絶縁膜を覆って第1導電型結晶質半導体膜と、非晶質半導体膜と、第2導電型結晶質半導体膜とを積層する工程と、
前記第2導電型結晶質半導体膜上に第2の電極を形成する工程と、
前記第2の電極をマスクとして自己整合的に第1導電型結晶質半導体膜と、非晶質半導体膜と、第2導電型結晶質半導体膜とをエッチングする工程と、を有することを特徴とする半導体装置の作製方法である。
また、上記作製方法に関する構成において、第1導電型結晶質半導体膜と、非晶質半導体膜と、第2導電型結晶質半導体膜との積層は光電変換層であり、第1の電極はカソード側の電極であり、前記第2の電極はアノード側の電極であることを特徴としている。
また、上記作製方法によって得られる半導体装置は、前記第2の電極をマスクとしてエッチングして前記第2の電極の端面と、前記光電変換層の端面とを一致させる。
また、本発明は、特開2003−174153に記載の剥離および転写技術を用いてセンサ素子および増幅回路をプラスチックフィルム基板に転写することを特徴としている。また、剥離および転写技術は、上記公報の技術に限定されず、様々な方法(例えば、特開平8−288522号公報、特開平8−250745号公報、または特開平8−264796号公報に記載の技術、即ち剥離層をドライエッチングまたはウェットエッチングで除去する剥離技術など)を用いてもよい。
また、上記構造を実現するための作製方法に関する発明の構成は、
光センサー素子と増幅回路とを有するチップを実装した半導体装置の作製方法において、
第1の基板上に増幅回路及び光センサー素子を含む被剥離層を形成する工程と、
前記増幅回路及び光センサー素子を含む被剥離層を第1の基板から剥離する工程と、
前記増幅回路及び光センサー素子を含む被剥離層を第2の基板に転写する工程と、
前記第2の基板を分断して前記増幅回路及び光センサー素子を含むチップを作製する工程と、
前記増幅回路及び光センサー素子を含むチップを半田リフロー処理によってプリント配線基板に実装する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の作製方法である。
また、上記作製方法において、前記増幅回路及び光センサー素子を含む被剥離層を第1の基板から剥離し、第2の基板に転写する工程は、
前記被剥離層上に溶媒に溶ける有機樹脂膜を塗布する第1工程と、
前記有機樹脂膜に第5の基板を第1の両面テープで接着させ、前記被剥離層および有機樹脂膜を前記第1の基板と前記第5の基板とで挟む第2工程と、
第2の両面テープで第6の基板を前記第1の基板と接着する第3工程と、
前記第6の基板が接着された前記第1の基板と、前記被剥離層とを物理的手段またはエッチングで分離する第4工程と、
前記被剥離層に第2の基板を第1の接着材で接着させ、前記被剥離層を前記第6の基板と前記第2の基板とで挟む第5工程と、
前記被剥離層および第1の両面テープと前記第6の基板とを分離する第6工程と、
前記被剥離層と前記第1の両面テープとを分離する第7工程と、
前記有機樹脂膜を除去する第8工程と、を有することを特徴としている。
また、上記作製方法において、前記溶媒は、水またはアルコール類である。また、上記作製方法において、前記第1の基板は、ガラス基板であり、前記第5の基板および前記第6の基板は、石英基板、または金属基板である。また、上記作製方法において、前記第2の基板および前記第4の基板は、プラスチックフィルム基板である。
また、TFT構造に関係なく本発明を適用することが可能であり、例えば、トップゲート型TFTや、ボトムゲート型(逆スタガ型)TFTや、順スタガ型TFTを用いることが可能である。また、シングルゲート構造のTFTに限定されず、複数のチャネル形成領域を有するマルチゲート型TFT、例えばダブルゲート型TFTとしてもよい。
同一基板上に可視光センサと、TFTを用いて構成された増幅回路とを一体形成することによって、コストの削減、薄型化による部品体積の低減、および実装面積の縮小を図ることができ、ノイズの重畳を低減することもできる。
可視光センサとしてアモルファスシリコン膜を用いたセンサ素子とすることで、赤外線カットフィルタを不要とし、且つ、センサ素子の出力バラツキが小さい可視光センサとすることができる。また、同一基板上に形成したTFTからなる増幅回路によって出力電流の増大、及びバラツキ抑制を可能とする。また、増幅回路による出力増幅による受光面積の縮小も可能で搭載セットの小型化、軽量化、および部品点数の低減を図ることができる。
また、プラスチックフィルム基板を用いることにより耐衝撃性が向上し、曲げ、ねじれなどにも耐えうる可視光センサを実現できる。また、薄型とすることができ、さらに曲面への実装が可能となる。耐熱性が高いプラスチックフィルム基板を用いれば従来のSMD部品と同様に半田リフロープロセスにより実装することも可能となる。
また、プラスチックフィルム基板上にセンサ素子を形成すれば、レーザー加工が可能となるため、単結晶シリコン基板やガラス基板では分断加工が困難な微小サイズを実現することができる。
本発明の実施形態について、以下に説明する。
図1(A)は本発明の光センサチップの実装断面を示す図である。図1(A)では、2端子の可視光センサチップ(2.0mm×1.5mm)の例を示す。図1(A)において、10はフィルム基板、11は接着層、12は下地絶縁膜、13はゲート絶縁膜である。受光する光はフィルム基板10、接着層11、下地絶縁膜12、およびゲート絶縁膜13を通過するため、これらの材料は全て透光性の高い材料を用いることが望ましい。また、フィルム基板10としては半田リフロー処理などの実装時の温度(250℃程度)に耐えうる耐熱性プラスチック基板(厚さ200μm〜500μm)、例えばTgが400℃以上であるHT基板(新日鐵化学社製)を用いる。さらにHT基板は、高い透明性(400nm光線透過率90%以上)を有し、且つ、低熱膨張性(CTE<48ppm)であるという特徴も有している。
PIN型のフォトダイオード25は、第1の電極19と、第2の電極23と、p型半導体層21pと、n型半導体層21nと、p型半導体層とn型半導体層の間に挟まれたi型(真性)半導体層21iによって構成されている。
また、PIN型のフォトダイオード25の出力値を増幅するために同一基板上に設けられた増幅回路は、nチャネル型TFT30、31によるカレントミラー回路で構成されている。図1(A)では2個のTFTのみを図示しているが実際には出力値を5倍とするためにnチャネル型TFT30(チャネルサイズL/W=8μm/50μm)を2個、nチャネル型TFT31(チャネルサイズL/W=8μm/50μm)を10個設ける。ここでは、100倍とするためにnチャネル型TFT30を1個、nチャネル型TFT31を100個設ける。
また、図1(B)に2端子の可視光センサチップの等価回路図を示す。図1(B)はnチャネル型TFTを用いた等価回路図であるが、nチャネル型TFTに代えてpチャネル型TFTのみを用いてもよい。
pチャネル型TFTで形成する場合、図12に示す等価回路図となる。図12において、端子電極26、53は図1(B)と同一であるが、それぞれ図12に示すようにフォトダイオード1225、pチャネル型TFT1230、1231を接続すればよい。pチャネル型TFTで構成する場合、pチャネル型TFT1230は、フォトダイオード1225のアノード側の電極と電気的に接続される。フォトダイオード1225は、pチャネル型TFT1230と接続する第2の電極(アノード側の電極)上にn型半導体層、i型半導体層、p型半導体層を順次積層した後、第1の電極(カソード側の電極)を形成すればよい。また、積層順序を逆にしたフォトダイオードとしてもよく、第1の電極(カソード側の電極)上にp型半導体層、i型半導体層、n型半導体層、を順次積層した後、pチャネル型TFT1230と接続する第2の電極(アノード側の電極)を形成し、第1の電極と接続するカソード側の端子電極を形成してもよい。
さらに出力値を増幅させるために増幅回路は、nチャネル型TFTまたはpチャネル型TFTを適宜組み合わせた演算増幅器(オペアンプ)で構成してもよいが、5端子となる。また、オペアンプで増幅回路を構成し、レベルシフタを用いることによって、電源数を削減して4端子とすることもできる。
また、nチャネル型TFT30、31はシングルゲート構造のトップゲート型TFTの例を示しているが、ダブルゲート構造としてオン電流値のバラツキを低減させてもよい。また、オフ電流値を低減するため、nチャネル型TFT30、31を低濃度ドレイン(LDD:Lightly Doped Drain)構造としてもよい。このLDD構造はチャネル形成領域と、高濃度に不純物元素を添加して形成するソース領域またはドレイン領域との間に低濃度に不純物元素を添加した領域を設けたものであり、この領域をLDD領域と呼んでいる。LDD構造はドレイン近傍の電界を緩和してホットキャリア注入による劣化を防ぐ効果がある。また、ホットキャリアによるオン電流値の劣化を防ぐため、nチャネル型TFT30、31をGOLD(Gate-drain Overlapped LDD)構造としてもよい。ゲート絶縁膜を介してLDD領域をゲート電極と重ねて配置させた構造であるGOLD構造は、LDD構造よりもさらにドレイン近傍の電界を緩和してホットキャリア注入による劣化を防ぐ効果がある。このようなGOLD構造とすることで、ドレイン近傍の電界強度が緩和されてホットキャリア注入を防ぎ、劣化現象の防止に有効である。
また、配線14は第1の電極19に接続する配線であって増幅回路のTFT30のチャネル形成領域上方にも延在してゲート電極にもなっている。
また、配線15は第2の電極23に接続する配線であってTFT31のドレイン電極またはソース電極と接続している。また、16、18は無機絶縁膜、17は塗布法による絶縁膜、20は接続電極である。受光する光は無機絶縁膜16、18、および塗布法による絶縁膜17を通過するため、これらの材料は全て透光性の高い材料を用いることが望ましい。なお、絶縁膜17は塗布法に限定されず、CVD法で得られる無機絶縁膜を用いてもよい。絶縁膜17をCVD法で得られる無機絶縁膜とすると固着強度が向上する。
また、端子電極50は、配線14、15と同一工程で形成され、端子電極51は電極19、20と同一工程で形成されている。
また、アノード側の端子電極26は第2の電極23に接続されており、半田64でプリント配線基板60の電極61に実装されている。また、カソード側の端子電極53は端子電極26と同一工程で形成され、半田63でプリント配線基板60の電極62に実装されている。
また、図2、および図3を用いて上記構造を得るための作製工程を以下に示す。ガラス基板上に形成した半導体素子の剥離、転写を行って、フィルム基板10に接着層11で貼り付ける。
ここでは、スパッタ法による金属膜(W、WN、Moなど)と酸化珪素膜とを用いた剥離方法を用いて半導体素子の剥離、転写を行う例を示す。
まず、ガラス基板(第1の基板70)上に素子を形成する。ここではガラス基板としてAN100を用いる。このガラス基板上にスパッタ法で金属膜71、ここではタングステン膜(膜応力を小さくするための成膜条件:Ar流量100sccm、成膜圧力2Pa、成膜パワー4kW、基板温度200℃、膜厚10nm〜200nm、好ましくは50nm〜75nm)を形成し、さらに大気にふれることなく、下地絶縁膜12の一層目となる酸化物膜、ここではスパッタ法で酸化シリコン膜(膜厚150nm〜200nm)を積層形成する。酸化物膜の膜厚は、金属膜の膜厚の2倍以上とすることが望ましい。なお、積層形成の際、金属膜71と酸化シリコン膜との間にアモルファス状態の酸化金属膜(酸化タングステン膜)が2nm〜5nm程度形成される。後の工程で剥離する際、酸化タングステン膜中、または酸化タングステン膜と酸化シリコン膜との界面、または酸化タングステン膜とタングステン膜との界面で分離が生じる。なお、タングステン膜に代えて、Ti、Ta、Mo、Nd、Ni、Co、Zr、Zn、Ru、Rh、Pd、Os、Irから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる単層、またはこれらの積層、或いは、これらの窒化物、例えば、窒化チタン、窒化タングステン、窒化タンタル、窒化モリブデンからなる単層、またはこれらの積層を用いることができる。
なお、スパッタ法では基板端面に成膜されるため、基板端面に成膜されたタングステン膜と酸化タングステン膜と酸化シリコン膜とをSF6ガスとHeガスを用いたドライエッチング、およびO2アッシングなどで選択的に除去することが好ましい。
次いで、PCVD法で下地絶縁膜12の2層目となる酸化窒化シリコン膜(膜厚100nm)を形成し、さらに大気にふれることなく、水素を含むアモルファスシリコン膜(膜厚54nm)を積層形成する。なお、酸化窒化シリコン膜は、ガラス基板からのアルカリ金属などの不純物拡散を防止するブロッキング層である。
次いで、上記アモルファスシリコン膜を公知の技術(固相成長法、レーザー結晶化方法、触媒金属を用いた結晶化方法など)により結晶化させて、ポリシリコン膜を活性層とするTFTを用いる素子を形成する。ここでは、触媒金属を用いた結晶化方法を用いてポリシリコン膜を得る。重量換算で10ppmのニッケルを含む酢酸ニッケル塩溶液をスピナーで塗布する。なお、塗布に代えてスパッタ法でニッケル元素を全面に散布する方法を用いてもよい。次いで、加熱処理を行い結晶化させて結晶構造を有する半導体膜(ここではポリシリコン層)を形成する。ここでは熱処理(500℃、1時間)の後、結晶化のための熱処理(550℃、4時間)を行って結晶構造を有するシリコン膜を得る。
アモルファスシリコン膜は水素を含んでおり、加熱してポリシリコン膜を形成する場合、結晶化させるため410℃以上の熱処理を行えば、ポリシリコン膜を形成すると同時に水素の拡散を行うことができる。また、400℃以上の熱処理を行うことで、アモルファス状態の酸化金属膜が結晶化し、結晶構造を有する酸化金属膜が得られる。従って、410℃以上の加熱処理を行うことによって結晶構造を有する酸化金属膜が形成され、水素の拡散が行われる。この410℃以上の熱処理が終了した段階で、比較的小さな力(例えば、人間の手、ノズルから吹付けられるガスの風圧、超音波等)を加えることによって、酸化タングステン膜中、または酸化タングステン膜と酸化シリコン膜との界面、または酸化タングステン膜とタングステン膜との界面で分離を生じさせることができる。なお、結晶構造を有する酸化金属膜が得られる温度の熱処理を行うと酸化金属膜の組成が変化するとともに、酸化金属膜の膜厚は若干薄くなる。また、結晶構造を有する酸化タングステン膜は複数の結晶構造(WO2、WO3、WOx(2<X<3))を有しており、熱処理によってWO3は、WO2またはWOxに組成変化する。
次いで、結晶構造を有するシリコン膜表面の酸化膜を希フッ酸等で除去した後、結晶化率を高め、結晶粒内に残される欠陥を補修するためのレーザー光(XeCl:波長308nm)の照射を大気中、または酸素雰囲気中で行う。レーザー光には波長400nm以下のエキシマレーザ光や、YAGレーザの第2高調波、第3高調波を用いる。ここでは、繰り返し周波数10〜1000Hz程度のパルスレーザー光を用い、当該レーザー光を光学系にて100〜500mJ/cm2に集光し、90〜95%のオーバーラップ率をもって照射し、シリコン膜表面を走査させればよい。ここでは、繰り返し周波数30Hz、エネルギー密度470mJ/cm2でレーザー光の照射を大気中で行なった。なお、大気中、または酸素雰囲気中で行うため、レーザー光の照射により表面に酸化膜が形成される。なお、ここではパルスレーザーを用いた例を示したが、連続発振のレーザーを用いてもよく、非晶質半導体膜の結晶化に際し、大粒径に結晶を得るためには、連続発振が可能な固体レーザを用い、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが好ましい。代表的には、Nd:YVO4レーザー(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を適用すればよい。連続発振のレーザーを用いる場合には、出力10Wの連続発振のYVO4レーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子により高調波に変換する。また、共振器の中にYVO4結晶と非線形光学素子を入れて、高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは光学系により照射面にて矩形状または楕円形状のレーザ光に成形して、被処理体に照射する。このときのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは0.1〜10MW/cm2)が必要である。そして、10〜2000cm/s程度の速度でレーザ光に対して相対的に半導体膜を移動させて照射すればよい。
次いで、上記レーザー光の照射により形成された酸化膜に加え、オゾン水で表面を120秒処理して合計1〜5nmの酸化膜からなるバリア層を形成する。このバリア層は、結晶化させるために添加したニッケルを膜中から除去するために形成する。ここではオゾン水を用いてバリア層を形成したが、酸素雰囲気下の紫外線の照射で結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化する方法や酸素プラズマ処理により結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化する方法やプラズマCVD法やスパッタ法や蒸着法などで1〜10nm程度の酸化膜を堆積してバリア層を形成してもよい。また、バリア層を形成する前にレーザー光の照射により形成された酸化膜を除去してもよい。
次いで、バリア層上にスパッタ法にてゲッタリングサイトとなるアルゴン元素を含む非晶質シリコン膜を10nm〜400nm、ここでは膜厚100nmで成膜する。ここでは、アルゴン元素を含む非晶質シリコン膜は、シリコンターゲットを用いてアルゴンを含む雰囲気下で形成する。プラズマCVD法を用いてアルゴン元素を含む非晶質シリコン膜を形成する場合、成膜条件は、モノシランとアルゴンの流量比(SiH4:Ar)を1:99とし、成膜圧力を6.665Pa(0.05Torr)とし、RFパワー密度を0.087W/cm2とし、成膜温度を350℃とする。
その後、650℃に加熱された炉に入れて3分の熱処理を行いゲッタリングして、結晶構造を有する半導体膜中のニッケル濃度を低減する。炉に代えてランプアニール装置を用いてもよい。
次いで、バリア層をエッチングストッパーとして、ゲッタリングサイトであるアルゴン元素を含む非晶質シリコン膜を選択的に除去した後、バリア層を希フッ酸で選択的に除去する。なお、ゲッタリングの際、ニッケルは酸素濃度の高い領域に移動しやすい傾向があるため、酸化膜からなるバリア層をゲッタリング後に除去することが望ましい。
なお、触媒元素を用いて半導体膜の結晶化を行わない場合には、上述したバリア層の形成、ゲッタリングサイトの形成、ゲッタリングのための熱処理、ゲッタリングサイトの除去、バリア層の除去などの工程は不要である。
次いで、得られた結晶構造を有するシリコン膜(ポリシリコン膜とも呼ばれる)の表面にオゾン水で薄い酸化膜を形成した後、第1のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、所望の形状にエッチング処理して島状に分離された半導体層を形成する。半導体層を形成した後、レジストからなるマスクを除去する。
次いで、必要があればTFTのしきい値を制御するために微量な不純物元素(ボロンまたはリン)のドーピングを行う。ここでは、ジボラン(B26)を質量分離しないでプラズマ励起したイオンドープ法を用いる。
次いで、フッ酸を含むエッチャントで酸化膜を除去すると同時にシリコン膜の表面を洗浄した後、ゲート絶縁膜13となる珪素を主成分とする絶縁膜を形成する。ここでは、プラズマCVD法により115nmの厚さで酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)で形成する。
次いで、ゲート絶縁膜上に金属膜を形成した後、第2のフォトマスクを用いてパターニングを行い、ゲート電極、配線14、15、端子電極50を形成する。次いで、活性層へのドーピングを行ってTFTのソース領域またはドレイン領域の形成を行う。
次いで、CVD法により酸化シリコン膜からなる第1の層間絶縁膜(図示しない)を50nm形成した後、それぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化工程は、ランプ光源を用いたラピッドサーマルアニール法(RTA法)、或いはYAGレーザーまたはエキシマレーザーを裏面から照射する方法、或いは炉を用いた熱処理、或いはこれらの方法のうち、いずれかと組み合わせた方法によって行う。
次いで、水素を含む窒化酸化シリコン膜からなる第2の層間絶縁膜16を形成して熱処理(300〜550℃で1〜12時間の熱処理)を行い、半導体層を水素化する工程を行う。この工程は第1の層間絶縁膜16に含まれる水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。酸化シリコン膜からなる絶縁膜13の存在に関係なく半導体層を水素化することができる。
次いで、第2の層間絶縁膜16上に絶縁物材料から成る第3の層間絶縁膜17を形成する。第3の層間絶縁膜17は、塗布法で得られる有機絶縁膜、やCVD法で得られる無機絶縁膜を用いることができる。ここでは膜厚0.8μmのアクリル樹脂膜を形成する。
次いで、第3の層間絶縁膜17上にスパッタ法で膜厚250nm〜350nmの無機絶縁膜から成る第4の層間絶縁膜18を形成する。なお、第3の層間絶縁膜として無機絶縁膜を形成する場合には、特に第4の層間絶縁膜18は形成しなくともよい。
次いで、第3のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、層間絶縁膜16、17、18またはゲート絶縁膜13を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する。そして、レジストからなるマスクを除去する。
次いで、金属膜を積層した後、第4のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、選択的に金属積層膜をエッチングして、第1の電極19、接続電極20、端子電極51、TFTのソース電極またはドレイン電極を形成する。そして、レジストからなるマスクを除去する。なお、金属積層膜は、膜厚100nmのTi膜と、膜厚350nmのSiを微量に含むAl膜と、膜厚100nmのTi膜との3層積層とする。
以上の工程で、ポリシリコン膜を活性層とするトップゲート型TFT30、31が作製でき、図2(A)に示す構造が得られる。
次いで、第1の電極上に光電変換層としてp型半導体層と、i型(真性)半導体層と、n型半導体層とを順次積層する。
p型半導体層として、PCVD法を用い、電極間隔32mm、成膜圧力266Pa、RFパワー550Wとし、SiH4(流量4sccm)と、B26(流量20sccm)と、H2(流量773sccm)とを原料ガスとして膜厚50nmのp型アモルファスシリコン膜を成膜する。
また、i型(真性)半導体層としてPCVD法を用い、電極間隔36mm、成膜圧力133Pa、RFパワー50W〜88Wとし、SiH4(流量100sccm)と、H2(流量1000sccm)とを原料ガスとして膜厚600nmのI型アモルファスシリコン膜を成膜する。
また、n型半導体層として、PCVD法を用い、電極間隔36mm、成膜圧力133Pa、RFパワー300Wとし、SiH4(流量5sccm)と、PH3(流量30sccm)と、H2(流量950sccm)とを原料ガスとして膜厚70nmのn型アモルファスシリコン膜を成膜する。
また、光電変換層を形成する前に、層間絶縁膜18との密着性を上げるための処理、例えば、Arプラズマ処理やCF4プラズマ処理を行ってもよい。
次いで、金属膜、ここでは膜厚100nmのTi膜を成膜した後、第5のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、Ti膜をエッチングして第2の電極23を形成する。ドライエッチングまたはウェットエッチングのどちらを用いることができるが、ここでは、エッチャント(NH4OH:H22:H2O=2:5:2)を用いてエッチングする。ドライエッチングを行う場合には、Cl2ガスを用いればよい。ここでは、1つの光センサの第2の電極23の面積は、1.57mm2となり、この面積が受光面積とほぼ等しくなる。そして、レジストからなるマスクを除去する。
次いで、第6のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、アモルファスシリコン膜の積層層を選択的にエッチングして光電変換層21p、21i、21nを形成する。ドライエッチングまたはウェットエッチングのどちらを用いることができるが、ここでは、エッチングガスとしてSF6(流量20sccm)とHe(流量20sccm)を用いたドライエッチングを行う。また、SF6に代えてNF3を用いてドライエッチングを行ってもよい。そして、レジストからなるマスクを除去する。
以上の工程で、第1の電極19と、アモルファスシリコン膜からなる光電変換層21p、21i、21nと、第2の電極23とを有するフォトダイオードが作製でき、図2(B)に示す構造を得る。
次いで、全面に絶縁物材料膜からなる封止樹脂24を厚さ(1μm〜30μm)で形成する。ここでは絶縁物材料膜として膜厚1.6μmのアクリル樹脂膜を形成する。また、絶縁物材料膜としては塗布法によって得られるアルキル基を含むSiOx膜からなる絶縁膜、例えばシリカガラス、アルキルシロキサンポリマー、アルキルシルセスキオキサンポリマー、水素化シルセスキオキサンポリマーを用いてもよい。シロキサン系ポリマーの一例としては、東レ製塗布絶縁膜材料であるPSB−K1、PSB−K31や触媒化成製塗布絶縁膜材料であるZRS-5PHが挙げられる。アルキル基を含むSiOx膜からなる絶縁膜を用いた場合、実装強度の向上を図ることができる。次いで、第7のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、有機絶縁物材料膜を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する。そして、レジストからなるマスクを除去する。
また、ここでは、フォトリソ技術を用い、樹脂膜をパターニングすることによって封止樹脂を形成した例を示したが、特に限定されず、例えば、封止樹脂をスクリーン印刷法によって形成してもよい。また、封止樹脂に代えて、CVD法で得られる無機絶縁膜の封止層を用いてもよい。
次いで、メタルマスクを用いたスパッタ法により端子電極26、53を形成する。端子電極26、53は、Ti膜と、Ni膜と、Au膜との積層膜とする。ガラス基板上にTi膜と、Ni膜と、Au膜との積層膜をメタルマスクを用いたスパッタ法で成膜して固着強度評価を行った結果を図5に示す。メタルマスクのマスク抜き寸法を0.3mm、0.5mm、0.7mmとして一対の電極パターンを成膜した。マスクの回り込み量を考慮すると端子電極26と端子電極53との間隔は、0.3mm以上とすることが好ましい。図5において縦軸は固着強度、横軸は2つの電極面積の和を示している。図5から読み取れるようにいずれのサンプルも固着強度5Nを超えていることから端子電極として十分な固着強度を有していることが読み取れる。
また、ここでは、メタルマスクを用いたスパッタ法によって端子電極を形成した例を示したが、特に限定されず、例えば、端子電極をNiペーストやCarbon系樹脂を用いたスクリーン印刷法によって形成してもよい。なお、スクリーン印刷によって形成された電極(端子電極)は、樹脂を含む導電材料で構成される。
以上の工程で、半田接続が可能な端子電極26、53が形成され、図2(C)に示す構造が得られる。7枚のフォトマスクと1枚のメタルマスク、即ち合計8枚のマスクによって光センサおよび増幅回路を作製することができる。
次いで、水またはアルコール類に可溶な接着材を全面に塗布、焼成する。この接着材の組成としては、例えば、エポキシ系、アクリレート系、シリコーン系等いかなるものでもよい。ここではスピンコートで水溶性樹脂(東亜合成製:VL−WSHL10)からなる膜(膜厚30μm)74を塗布し、仮硬化させるために2分間の露光を行ったあと、UV光を裏面から2.5分、表面から10分、合計12.5分の露光を行って本硬化させる。この水溶性樹脂膜は平坦化膜として機能し、後の基板貼り合わせの際、平坦化膜表面と基板面がほぼ平行になるように接着させることができる。この水溶性樹脂膜を用いない場合、圧着した時に電極やTFTによる凸凹が生じる恐れがある。
次いで、後の剥離を行いやすくするために、金属膜71と金属酸化膜との密着性、或いは金属酸化膜と酸化物膜との密着性を部分的に低下させる処理を行う。密着性を部分的に低下させる処理は、剥離しようとする領域の周縁に沿って金属酸化膜にレーザー光を部分的に照射する処理、或いは、剥離しようとする領域の周縁に沿って外部から局所的に圧力を加えて金属酸化膜の層内または界面の一部分に損傷を与える処理である。具体的にはダイヤモンドペンなどで硬い針を垂直に押しつけて荷重をかけて動かせばよい。好ましくは、スクライバー装置を用い、押し込み量を0.1mm〜2mmとし、圧力をかけて動かせばよい。このように、剥離を行う前に剥離現象が生じやすくなるような部分、即ち、きっかけをつくることが重要であり、密着性を選択的(部分的)に低下させる前処理を行うことで、剥離不良がなくなり、さらに歩留まりも向上する。
次いで、両面テープ73を用い、水溶性樹脂からなる膜74に第2の基板72を貼り付ける。さらに、両面テープ75を用い、第1の基板70に第3の基板76を貼り付ける。第3の基板76は、後の剥離工程で第1の基板70が破損することを防ぐ。第2の基板72および第3の基板76としては、第1の基板70よりも剛性の高い基板、例えば石英基板、半導体基板を用いることが好ましい。なお、両面テープではなく、接着材を用いてもよく、例えば紫外線照射によって剥離する接着材を用いればよい。
次いで、上記密着性を部分的に低下させた領域側から剥離させ、金属膜71が設けられている第1の基板70を物理的手段により引き剥がす。比較的小さな力(例えば、人間の手、ノズルから吹付けられるガスの風圧、超音波等)で引き剥がすことができる。こうして、酸化シリコン層12上に形成された被剥離層を第1の基板70から分離することができる。剥離後の状態を図3(A)に示す。
剥離すると、WO2は全て第1の基板に残存し、WO3は1/3が第1の基板に残存し、残りの2/3が被剥離層側に残存する。剥離は、酸化タングステン膜中、特にWO2とWOxとの境界、またはWO2とWO3との境界から生じやすい。被剥離層側に酸化タングステン膜は部分的に残るが透明であるため、除去しなくてもよいし、除去してもよい。ここでは除去する。
こうして、ガラス基板上でなければ得られないような電気特性(代表的には電界効果移動度)の高いTFTを含む回路をそのままフィルム基板上に転写することができる。
次いで、接着材11で第4の基板10と酸化物層12(及び被剥離層)とを接着する。(図3(B))接着材11は、両面テープ73による第2の基板72と被剥離層との密着性よりも酸化物層12(及び被剥離層)と第4の基板との密着性のほうが高いことが重要である。
接着材11としては、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤等の光硬化型接着剤、嫌気型接着剤などの各種硬化型接着剤が挙げられる。
次いで、両面テープ73から第2の基板72を分離させる。次いで、両面テープ73を剥がす。さらに水を用いて水溶性樹脂74を溶かして除去する。(図3(C))
以上の工程で、プラスチック基板10に転写したTFTからなる増幅回路および光センサ素子を用意することができる。
次いで、CO2レーザーやダイジングにより切断して複数の光センサチップを切り出す。光センサ素子が設けられた基板はフィルム基板であるので、切断は比較的容易にできる。1枚の大面積基板(例えば600cm×720cm)からは大量の光センサチップ(2mm×1.5mm)を製造することが可能である。
切り出した1つの光センサチップ(2mm×1.5mm)の断面図を図4(A)に示し、その下面図を図4(B)、上面図を図4(C)、上面からの外観写真図を図4(D)に示す。図4において、図1、図2、図3と同一である箇所には同じ符号を用いている。
なお、図4(A)において、基板10と、接着層11と、素子形成領域400と、電極26、53とを含む総膜厚は、0.25±0.05mmである。また、図4(B)において、端子電極26、53の一つの電極サイズは、0.6mm×1.1mmであり、電極間隔は0.4mmである。また、図4(C)において受光部401の面積は、第2の電極の面積とほぼ等しく、1.57mm2である。また、増幅回路部402には、約100個のTFTが設けられている。
最後に、得られた光センサチップをプリント配線基板60の実装面に実装する。なお、端子電極26、53と電極61、62との接続には、半田を用い、予めプリント配線基板60の電極61、62上にスクリーン印刷法などによって形成しておき、半田と端子電極を当接した状態にしてから半田リフロー処理を行って実装する。半田リフロー処理は、例えば不活性ガス雰囲気中、255℃〜265℃程度の温度で約10秒行う。従って、基板10としては、少なくともこの半田リフロー処理に耐えうる260℃以上の耐熱性を有するフィルム基板を用いることが好ましい。基板10として用いるHT基板は、直径数nmの無機粒子が有機ポリマーマトリックスに分散した材料をシート状に加工したプラスチック基板であり、ガラス転移温度Tgは400℃以上であり、半田リフロー処理に十分耐えうる。また、半田の他に金属(金、銀等)で形成されるバンプ、又は導電性樹脂で形成されるバンプ等を用いることができる。また、環境問題を考慮して鉛フリーはんだを用いて実装してもよい。
以上の工程を経て、実装された光センサチップを図1(A)に示している。
また、図6に光センサの照度特性を示す。図6において、縦軸が光電流IL(μA)、横軸が照度Ev(lx)を示している。図6に示した本発明の光センサ(出力値を100倍にする増幅回路を備えた回路一体型光センサ)は、照度100ルクスにおいて約10μAの光電流を得ることができる。
また、図11に出力値を10倍にする増幅回路を備えた回路一体型光センサの電気特性(I−V特性)を示す。出力値を10倍とするためにnチャネル型TFT30(チャネルサイズL/W=8μm/50μm)を2個、nチャネル型TFT31(チャネルサイズL/W=8μm/50μm)を20個設けている。光の有無で10倍率の増幅回路を有するセンサの出力値が倍率通りに変化されていることから増幅回路(10倍)が機能していることが示されている。図11において、横軸に示した電圧は回路図(図1(B))でのTFT側に接続されている電源電位に相当し、光センサの第1の電極側の電位は0(V)に相当する。なお、図11において、縦軸に示した電流値は光センサの出力である。
以上の構成でなる本発明について、以下に示す実施例でもってさらに詳細な説明を行うこととする。
本実施例では最良の形態に示した工程と一部異なる作製例を図7に示す。なお、図7は、図1、図2、図3とは第2の電極が異なるだけであるので、同一である他の部分は同一の符号を用いる。
まず、最良の形態に従って、光電変換層を形成し、後に第2の電極となる金属膜を形成する工程までを行う。
そして、本実施例は、マスク数および工程数を削減するため、Tiからなる第2の電極723を形成した後、エッチングガスを変更し、第2の電極723の形成で用いたレジストからなるマスク722を用いてアモルファスシリコン膜からなる光電変換層を自己整合的にエッチングする。この時の工程断面図を図7(A)に示す。
光電変換層のパターニングの際、第1の電極19の最表面はTiであるのでエッチングストッパーとして機能し、絶縁膜18もエッチングストッパーとして機能する。
次いで、レジストからなるマスク722を除去して、最良の形態と同様に封止樹脂24を形成し、コンタクトホールを形成した後、端子電極26、53を形成する。(図7(B))
以降の工程は最良の形態と同一であるので、ここでは説明を省略する。
こうして、6枚のフォトマスクと1枚のメタルマスク、即ち合計7枚のマスクによって光センサおよび増幅回路を作製することができる。
また、自己整合的に形成するため、最良の形態と比べて第2の電極の電極面積を若干大きくすることができる。
また、本実施例は、最良の形態と自由に組み合わせることができる。
本実施例は、最良の形態に示した工程と第2の電極パターンが異なる作製例を図8に示す。なお、図8は、図1、図2、図3とは第2の電極パターンが異なるだけであるので、同一である他の部分は同一の符号を用いる。また、図8では増幅回路を図示していないが、最良の形態と同様に形成するものとする。
まず、最良の形態に従って、光電変換層を形成し、後に第2の電極となる金属膜を形成する工程までを行う。
そして、本実施例は、マスク数および工程数を削減するため、Tiからなる第2の電極823を形成した後、エッチングガスを変更し、第2の電極723の形成で用いたレジストからなるマスク822を用いてアモルファスシリコン膜からなる光電変換層を自己整合的にエッチングする。この時の工程断面図を図8(A)に示す。
第2の電極823は、完全に第1の電極19を覆うようなパターン形状とする。そして、第2の電極823と自己整合的に形成される光電変換層も完全に第1の電極19を覆うようなパターン形状となる。
次いで、レジストからなるマスク822を除去して、最良の形態と同様に封止樹脂24を形成し、コンタクトホールを形成した後、端子電極26、53を形成する。(図8(B))
以降の工程は最良の形態と同一であるので、ここでは説明を省略する。
こうして、最良の形態と比べて第2の電極の電極面積を大きくすることができる。
また、6枚のフォトマスクと1枚のメタルマスク、即ち合計7枚のマスクによって光センサおよび増幅回路を作製することができる。
また、本実施例は、最良の形態と自由に組み合わせることができる。
上記実施例では、nチャネル型TFTのみを用いた増幅回路の例を示したが、本実施例では、nチャネル型TFTとpチャネル型TFTとを複数用いた演算増幅器(オペアンプ)の例を示す。
まず、最良の形態と同様に、第1のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、所望の形状にエッチング処理して島状に分離された半導体層までを形成する。この段階では、半導体層は、ガラス基板上のタングステン膜と下地絶縁膜912上に形成されている。
次いで、必要があればTFTのしきい値を制御するために微量な不純物元素(ボロンまたはリン)のドーピングを行う。ここでは、ジボラン(B26)を質量分離しないでプラズマ励起したイオンドープ法を用いる。
次いで、フッ酸を含むエッチャントで酸化膜を除去すると同時にシリコン膜の表面を洗浄した後、ゲート絶縁膜913となる珪素を主成分とする絶縁膜を形成する。
次いで、ゲート絶縁膜上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜とを積層形成する。本実施例では、ゲート絶縁膜913上に膜厚50nmの窒化タンタル膜、膜厚370nmのタングステン膜を順次積層し、以下に示す手順でパターニングを行って各ゲート電極及び各配線を形成する。
第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する導電性材料としてはTa、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成する。また、第1の導電膜及び第2の導電膜としてリン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜や、、AgPdCu合金を用いてもよい。また、2層構造に限定されず、例えば、膜厚50nmのタングステン膜、膜厚500nmのアルミニウムとシリコンの合金(Al−Si)膜、膜厚30nmの窒化チタン膜を順次積層した3層構造としてもよい。また、3層構造とする場合、第1の導電膜のタングステンに代えて窒化タングステンを用いてもよいし、第2の導電膜のアルミニウムとシリコンの合金(Al−Si)膜に代えてアルミニウムとチタンの合金膜(Al−Ti)を用いてもよいし、第3の導電膜の窒化チタン膜に代えてチタン膜を用いてもよい。また、単層構造であってもよい。
上記第1の導電膜及び第2の導電膜のエッチング(第1のエッチング処理および第2のエッチング処理)にはICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用いると良い。ICPエッチング法を用い、エッチング条件(コイル型の電極に印加される電力量、基板側の電極に印加される電力量、基板側の電極温度等)を適宜調節することによって所望のテーパー形状に膜をエッチングすることができる。ここでは、レジストからなるマスクを形成した後、第1のエッチング条件として1Paの圧力でコイル型の電極に700WのRF(13.56MHz)電力を投入し、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を25/25/10(sccm)とし、基板側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。なお、基板側の電極面積サイズは、12.5cm×12.5cmであり、コイル型の電極面積サイズ(ここではコイルの設けられた石英円板)は、直径25cmの円板である。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして端部をテーパー形状とする。この後、レジストからなるマスクを除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/30(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。なお、ここでは、第1のエッチング条件及び第2のエッチング条件を第1のエッチング処理と呼ぶこととする。
次いで、レジストからなるマスクを除去せずに第2のエッチング処理を行う。ここでは、第3のエッチング条件としてエッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/30(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを60秒行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この後、レジストからなるマスクを除去せずに第4のエッチング条件に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を20/20/20(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約20秒程度のエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。なお、ここでは、第3のエッチング条件及び第4のエッチング条件を第2のエッチング処理と呼ぶこととする。この段階で第1の導電層945a、946aを下層とし、第2の導電層945b、946bを上層とするゲート電極および配線914、915、端子電極(図示しない)を形成する。
次いで、レジストからなるマスクを除去した後、ゲート電極をマスクとして全面にドーピングする第1のドーピング処理を行う。第1のドーピング処理はイオンドープ法、もしくはイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1.5×1013atoms/cm2とし、加速電圧を50〜100keVとして行う。n型を付与する不純物元素として、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いる。自己整合的に第1の不純物領域(n--領域)が形成される。
次いで、新たにレジストからなるマスクを形成するが、マスクは、駆動回路のpチャネル型TFTを形成する半導体層のチャネル形成領域及びその周辺の領域を保護するために設ける。
次いで、上記レジストからなるマスクを用い、選択的に第2のドーピング処理を行って、ゲート電極の一部と重なる不純物領域(n-領域)941、942と、高濃度不純物領域943、944を形成する。第2のドーピング処理はイオンドープ法、もしくはイオン注入法で行えば良い。ここでは、イオンドープ法を用い、フォスフィン(PH3)を水素で5%に希釈したガスを流量40sccmとし、ドーズ量を3×1015atoms/cm2とし、加速電圧を65keVとして行う。この場合、レジストからなるマスクと第2の導電層とがn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、第2の不純物領域941、942が形成される。第2の不純物領域には1×1016〜1×1017/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加される。ここでは、第2の不純物領域と同じ濃度範囲の領域をn-領域とも呼ぶ。第3の不純物領域943、944には1×1020〜1×1021/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加される。ここでは、第3の不純物領域と同じ濃度範囲の領域をn+領域とも呼ぶ。
次いで、レジストからなるマスクを除去した後、新たにレジストからなるマスクを形成して第3のドーピング処理を行う。第3のドーピング処理により、pチャネル型TFTを形成する半導体層を形成する半導体層にp型の導電型を付与する不純物元素が添加された第4の不純物領域948、949を形成する。
また、第4の不純物領域948、949には1×1020〜1×1021/cm3の濃度範囲でp型を付与する不純物元素が添加されるようにする。尚、第4の不純物領域948、949には先の工程でリン(P)が添加された領域(n--領域)であるが、p型を付与する不純物元素の濃度がその1.5〜3倍添加されていて導電型はp型となっている。ここでは、第4の不純物領域と同じ濃度範囲の領域をp+領域とも呼ぶ。
以上までの工程でそれぞれの半導体層にn型またはp型の導電型を有する不純物領域が形成される。
次いで、ほぼ全面を覆う絶縁膜(図示しない)を形成する。本実施例では、プラズマCVD法により膜厚50nmの酸化シリコン膜を形成した。勿論、この絶縁膜は酸化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
次いで、それぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。
次いで、窒化シリコン膜からなる第1の層間絶縁膜916を形成して熱処理(300〜550℃で1〜12時間の熱処理)を行い、半導体層を水素化する工程を行う。この工程は第1の層間絶縁膜916に含まれる水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。
次いで、第1の層間絶縁膜916上に有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜917を形成する。本実施例では塗布法により膜厚1.6μmのアクリル樹脂膜917を形成し、スパッタ法により300nmの窒化シリコン膜からなる第3の層間絶縁膜918を積層する。
次いで、層間絶縁膜916、917、918を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成し、具体的にはソース配線、またはドレイン電極となる電極950〜953、接続電極923、第1の電極919などを形成する。ここでは、これらの電極及び配線の材料は、Ti膜(膜厚100nm)とシリコンを含むAl膜(膜厚350nm)とTi膜(膜厚50nm)との積層膜を用い、パターニングを行った。
以上の様にして、nチャネル型TFTと、pチャネル型TFTと、第1の電極919を作製することができる。
nチャネル型TFTは、活性層としてチャネル形成領域940と、低濃度不純物領域941、942と、高濃度不純物領域943、944とで構成する。また、2層構造であるゲート電極945a、945bは、ゲート絶縁膜913を介してチャネル形成領域940と重なっている。また、ゲート電極945bよりも幅の広いゲート電極945aは、低濃度不純物領域と重なっており、GOLD構造となっている。また、高濃度不純物領域943、944はソース領域またはドレイン領域であり、950、951はソース電極またはドレイン電極である。
pチャネル型TFTは、活性層としてチャネル形成領域947と、ソース領域またはドレイン領域948、949とで構成する。また、2層構造であるゲート電極946a、946bは、ゲート絶縁膜913を介してチャネル形成領域947と重なっている。また、952、953はソース電極またはドレイン電極である。
こうして得られたnチャネル型TFTとpチャネル型TFTを適宜組み合わせることによって、オペアンプを形成することができる。オペアンプを形成した場合、高電位側電源VDD、低電位側電源VSSのほかにVBBという電源が必要となるため、端子の数が5端子となる。従って、さらにレベルシフト回路も形成することが望ましい。レベルシフト回路を用いることによって電源数を削減し、4端子とすることが可能となる。センサーチップではチップ上の4点で接続電極端子を構成し、プリント基板などの上に実装をおこなうのが、強度的に望ましい。また、バラツキ低減のために、帰還抵抗を設け、フォトダイオードの出力電流を帰還抵抗で電圧に変換し、出力端子から電圧出力として、取り出してもよい。
また、本実施例では、増幅回路を演算増幅器(オペアンプ)として説明をおこなっているが、増幅回路は演算増幅器に限定されないことは言うまでもない。
以降の工程は、最良の形態に従って、光電変換層924p、924i、924n、第2の電極925、封止樹脂926、端子電極927を形成した後、剥離工程を行ってフィルム基板910に転写を行えばよい。フィルム基板910は接着層911で接着する。転写した後に分断を行って光センサーチップを形成し、適宜、実装を行えばよい。
また、本実施例は、最良の形態、実施例1、または実施例2と自由に組み合わせることができる。
本発明を実施して得た光センサチップを組み込むことによって様々な電子機器を作製することができる。電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、プロジェクタ、液晶テレビなどのモニタ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。
本実施例では、本発明の光センサを携帯電話やPDAを代表とする情報端末機器に組み込んだ例を示す。
近年、携帯電話やPDAなどの情報機器の表示のカラー化、動画品質向上などでバックライトなど照明の消費電力が増加する方向にある。一方で、表示品質を落さずに省電力化を行うことが求められている。そこで、情報機器の使用環境の照度をセンシングすることで、表示装置の輝度コントロールを行ったり、キースイッチの照明制御を行うことで省電力化を図る。
図10(A)は携帯電話であり、本体2001、筐体2002、表示部2003、操作キー2004、音声出力部2005、音声入力部2006、光センサ部2007、2008等を含む。本発明は光センサ部2007、2008に適用することができる。光センサ部2007で得られる照度に合わせて表示部2003の輝度コントロールを行ったり、光センサ部2008で得られる照度に合わせてキースイッチ2004の照明制御を行うことで携帯電話の消費電流を抑えることができる。
また、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮影機器の場合、光学ファインダーの接眼部(覗き窓)近傍には可視光検出センサを設け、撮影者が光学ファインダーを覗いたか否かを検出する。例えば、ファインダー接眼部に撮影者の顔が近づくと、接眼部周辺が撮影者の影になって、センサ受光量が変化することを利用する。
図10(B)はデジタルカメラであり、本体2101、表示部2102、受像部2103、操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッター2106、ファインダー2107、光センサ部2108等を含む。本発明は、光センサ部2108に適用することができる。ファインダー2107の近くに設けられた光センサ部2108のセンサ受光量が変化することで撮影者が光学ファインダーを覗いたか否かを検出する。撮影者が光学ファインダーを覗いている場合には、表示部2102をオフとすることで消費電力を抑えることができる。
また、プロジェクタのコンバージェンス調整の用途に本発明の光センサ素子を利用することができる。
また、表示画面を有していないカメラ(フィルムカメラ)にも本発明の光センサを搭載させることによって、光センサで得られる明るさに基づいて適切なシャッター速度と絞り値でシャッターを駆動させることができる。本発明の光センサを搭載したカメラにより失敗写真が撮られることを防止できる。
また、本実施例は、最良の形態、実施例1、実施例2、または実施例3と自由に組み合わせることができる。
単結晶シリコン基板では、サイズに限界があり、量産にも限界があるが、本発明により安価なガラス基板上またはプラスチック基板を用いて作製すれば、大面積基板、例えば320mm×400mm、370mm×470mm、550mm×650mm、600mm×720mm、680mm×880mm、1000mm×1200mm、1100mm×1250mm、または1150mm×1300mmサイズの基板に大量作製することができ、一つあたりの単価コストを低減することができる。
本発明の光センサー装置の断面図および回路図。 光センサー装置の作製工程を示す断面図。 光センサー装置の作製工程を示す断面図。 本発明の光センサー装置の外形を示す図。 端子電極の固着強度を示すグラフ。 照度特性を示すグラフ。 実施例1を示す光センサー装置の断面工程図。 実施例2を示す光センサー装置の断面工程図。 実施例3を示す光センサー装置の断面工程図。 電子機器の一例を示す図。 出力値を10倍にする増幅回路を備えた回路一体型光センサの電気特性(I−V特性)である。 本発明の光センサー装置の他の一例を示す回路図。
符号の説明
10:フィルム基板
11:接着層
19:第1の電極(カソード側の電極)
23:第2の電極(アノード側の電極)

Claims (12)

  1. 第一の電極と、非晶質構造を有する半導体層からなる光電変換層と、第二の電極とを基板から順に積層し、前記基板側からの光を受光する光センサー素子と、
    薄膜トランジスタを有する増幅回路とを有する半導体装置の作製方法において、
    前記基板上に前記薄膜トランジスタの半導体層を形成し、
    前記基板上及び前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
    前記基板上の前記絶縁膜上に前記第一の電極に接続する配線と、前記半導体層上の前記絶縁膜上に前記薄膜トランジスタのゲート電極とを同一工程で形成し、
    前記絶縁膜、前記配線、及び前記ゲート電極上に層間絶縁膜を形成し、
    前記配線及び前記薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域上の前記絶縁膜及び前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、
    前記層間絶縁膜上及び前記コンタクトホールに、前記第一の電極と、前記薄膜トランジスタのソース電極またはドレイン電極とを同一工程で形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 第一の電極と、結晶質半導体層からなる光電変換層と、第二の電極とを基板から順に積層し、前記基板側からの光を受光する光センサー素子と、
    薄膜トランジスタを有する増幅回路とを有する半導体装置の作製方法において、
    前記基板上に前記薄膜トランジスタの半導体層を形成し、
    前記基板上及び前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
    前記基板上の前記絶縁膜上に前記第一の電極に接続する配線と、前記半導体層上の前記絶縁膜上に前記薄膜トランジスタのゲート電極とを同一工程で形成し、
    前記絶縁膜、前記配線、及び前記ゲート電極上に層間絶縁膜を形成し、
    前記配線及び前記薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域上の前記絶縁膜及び前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、
    前記層間絶縁膜上及び前記コンタクトホールに、前記第一の電極と、前記薄膜トランジスタのソース電極またはドレイン電極とを同一工程で形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 第一の電極と、前記第一の電極を覆って形成された非晶質構造を有する半導体層からなる光電変換層と、第二の電極とを基板から順に積層し、前記基板側からの光を受光する光センサー素子と、
    薄膜トランジスタを有する増幅回路とを有する半導体装置の作製方法において、
    前記基板上に前記薄膜トランジスタの半導体層を形成し、
    前記基板上及び前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
    前記基板上の前記絶縁膜上に前記第一の電極に接続する配線と、前記半導体層上の前記絶縁膜上に前記薄膜トランジスタのゲート電極とを同一工程で形成し、
    前記絶縁膜、前記配線、及び前記ゲート電極上に層間絶縁膜を形成し、
    前記配線及び前記薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域上の前記絶縁膜及び前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、
    前記層間絶縁膜上及び前記コンタクトホールに、前記第一の電極と、前記薄膜トランジスタのソース電極またはドレイン電極とを同一工程で形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 第一の電極と、非晶質構造を有する半導体層からなる光電変換層と、第二の電極とを基板から順に積層し、前記基板側からの光を受光する光センサー素子と、
    薄膜トランジスタを有する増幅回路とを有する半導体装置の作製方法において、
    前記基板上に前記薄膜トランジスタの半導体層を形成し、
    前記基板上及び前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
    前記基板上の前記絶縁膜上に前記第一の電極に接続する配線と、前記半導体層上の前記絶縁膜上に前記薄膜トランジスタのゲート電極とを同一工程で形成し、
    前記絶縁膜、前記配線、及び前記ゲート電極上に層間絶縁膜を形成し、
    前記配線及び前記薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域上の前記絶縁膜及び前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、
    前記層間絶縁膜上及び前記コンタクトホールに、前記第一の電極と、前記薄膜トランジスタのソース電極またはドレイン電極とを同一工程で形成し、
    前記第一の電極上に前記光電変換膜を形成し、
    前記光電変換膜上にマスクを用いて前記第二の電極を形成し、
    前記マスクを用いて、前記光電変換膜を自己整合的にエッチングすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 第一の電極と、結晶質半導体層からなる光電変換層と、第二の電極とを基板から順に積層し、前記基板側からの光を受光する光センサー素子と、
    薄膜トランジスタを有する増幅回路とを有する半導体装置の作製方法において、
    前記基板上に前記薄膜トランジスタの半導体層を形成し、
    前記基板上及び前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
    前記基板上の前記絶縁膜上に前記第一の電極に接続する配線と、前記半導体層上の前記絶縁膜上に前記薄膜トランジスタのゲート電極とを同一工程で形成し、
    前記絶縁膜、前記配線、及び前記ゲート電極上に層間絶縁膜を形成し、
    前記配線及び前記薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域上の前記絶縁膜及び前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、
    前記層間絶縁膜上及び前記コンタクトホールに、前記第一の電極と、前記薄膜トランジスタのソース電極またはドレイン電極とを同一工程で形成し、
    前記第一の電極上に前記光電変換膜を形成し、
    前記光電変換膜上にマスクを用いて前記第二の電極を形成し、
    前記マスクを用いて、前記光電変換膜を自己整合的にエッチングすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 第一の電極と、前記第一の電極を覆って形成された非晶質構造を有する半導体膜からなる光電変換層と、第二の電極とを基板から順に積層し、前記基板側からの光を受光する光センサー素子と、
    薄膜トランジスタを有する増幅回路とを有する半導体装置の作製方法において、
    前記基板上に前記薄膜トランジスタの半導体層を形成し、
    前記基板上及び前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
    前記基板上の前記絶縁膜上に前記第一の電極に接続する配線と、前記半導体層上の前記絶縁膜上に前記薄膜トランジスタのゲート電極とを同一工程で形成し、
    前記絶縁膜、前記配線、及び前記ゲート電極上に層間絶縁膜を形成し、
    前記配線及び前記薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域上の前記絶縁膜及び前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、
    前記層間絶縁膜上及び前記コンタクトホールに、前記第一の電極と、前記薄膜トランジスタのソース電極またはドレイン電極とを同一工程で形成し、
    前記第一の電極上に前記光電変換膜を形成し、
    前記光電変換膜上にマスクを用いて前記第二の電極を形成し、
    前記マスクを用いて、前記光電変換膜を自己整合的にエッチングすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 第一の電極と、前記第一の電極を覆って形成された結晶質半導体膜からなる光電変換層と、第二の電極とを基板から順に積層し、前記基板側からの光を受光する光センサー素子と、
    薄膜トランジスタを有する増幅回路とを有する半導体装置の作製方法において、
    前記基板上に前記薄膜トランジスタの半導体層を形成し、
    前記基板上及び前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
    前記基板上の前記絶縁膜上に前記第一の電極に接続する配線と、前記半導体層上の前記絶縁膜上に前記薄膜トランジスタのゲート電極とを同一工程で形成し、
    前記絶縁膜、前記配線、及び前記ゲート電極上に層間絶縁膜を形成し、
    前記配線及び前記薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域上の前記絶縁膜及び前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、
    前記層間絶縁膜上及び前記コンタクトホールに、前記第一の電極と、前記薄膜トランジスタのソース電極またはドレイン電極とを同一工程で形成し、
    前記第一の電極上に前記光電変換膜を形成し、
    前記光電変換膜上にマスクを用いて前記第二の電極を形成し、
    前記マスクを用いて、前記光電変換膜を自己整合的にエッチングすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  8. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記薄膜トランジスタは、nチャネル型の薄膜トランジスタであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  9. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記光電変換層は、前記第一の電極上に一部接するp型の非晶質半導体層と前記第二の電極上に一部接するn型の非晶質半導体層とに、それぞれ一部接して挟まれていることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  10. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記光電変換層は、前記第一の電極上にp型の結晶質半導体層と前記第二の電極上に一部接するn型の結晶質半導体層とに、それぞれ一部接して挟まれていることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  11. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記光電変換層は、前記第一の電極上にp型の非晶質半導体層と前記第二の電極上に一部接するn型の結晶質半導体層とに、それぞれ一部接して挟まれていることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  12. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記光電変換層は、前記第一の電極上にp型の結晶質半導体層と前記第二の電極上に一部接するn型の非晶質半導体層とに、それぞれ一部接して挟まれていることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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