JP4896302B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージセンサ機能と表示機能を有する半導体装置に関する。より詳細には、絶縁表面上に光電変換素子及び発光素子、並びにトランジスタが作製された半導体装置に関する。該半導体装置の作製方法に関する。
【0002】
なお、本明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、電気光学装置、半導体回路及び電子機器をその範疇に含むものとする。
【0003】
【従来の技術】
近年、技術の進歩とともにさまざまなセンサが開発され、実用化されてきている。パソコンに紙面上の文字・図画情報などを取り入れるために、イメージセンサ機能が設けられた半導体装置が用いられるようになってきている。
【0004】
そのような半導体装置には、デジタルスチルカメラ、スキャナ、コピー機などがある。デジタルスチルカメラは、従来の銀塩カメラに代わるものとして用いられており、画素が二次元に配列されたエリアセンサが設けられている。スキャナやコピー機などは、紙面上の文字・図画情報を読み取るための手段として用いられており、画素が一次元に配列されたラインセンサが設けられている。
【0005】
スキャナは、読み取り方式によって、(1)シートフィード型、(2)フラットベッド型、(3)ペン型(ハンディ型)の3種類に大きく分類できる。(1)シートフィード型は、スキャナのイメージセンサ部を固定し、原稿を紙送りで移動させて読み取る方式である。(2)フラットベッド型は、原稿をガラスの上に固定し、ガラスの下でイメージセンサ部を移動させて読み取る方式である。(3)ペン型(ハンディ型)は、イメージセンサ部を原稿の上で使用者が移動させて読み取る方式である。
【0006】
上述した3つのスキャナには、それぞれ光学系が採用される。(2)フラットベッド型のスキャナは、精密に画像を読み取るため、縮小型光学系が採用される場合が多い。縮小型光学系で用いられるレンズは、焦点距離が長いため、被写体とイメージセンサ部の距離が長くなり、半導体装置は大型化してしまう。
【0007】
(1)シートフィード型や(3)ペン型(ハンディ型)では、携帯して持ち運びが出来るように、装置を小型化する必要がある。そのため、光学系は、密着型光学系が採用される場合が多い。密着型光学系は、イメージセンサ部と被写体の間に、ロッドレンズアレイを配置して用いられる。ロッドレンズアレイは、分布屈折率型の棒状のレンズを複数束ねたものである。また、ロッドレンズアレイは、1対1で結像し、焦点距離を短くできるため、被写体とイメージセンサ部の距離を短くすることができる。
【0008】
しかし、スキャナに用いられている光源から被写体に照射される光は、均一に照射されない恐れがある。上述したようにスキャナには、縮小型光学系やロッドレンズアレイなどのレンズが用いられている。スキャナに設けられている光源からの光は、それらのレンズを介して、被写体に照射される。そのため、場所によっては、被写体に照射される光の強度が異なる場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した実情を鑑みたものであり、絶縁表面上に光電変換素子と、トランジスタと、発光素子を作製する。
【0010】
なお、絶縁表面上に、光電変換素子及び発光素子、並びにトランジスタを有する半導体装置を作製しようとすると、その作製工程は複雑なものとなり、工程数が増加してしまう問題があった。工程数の増加は、製造コストの増加要因となるばかりか、製造歩留まりを低下させる原因となることは明らかである。
【0011】
また、半導体装置の作製には写真蝕刻(フォトリソグラフィ)技術が用いられている。フォトマスクはフォトリソグラフィの技術において、エッチング工程のマスクとするフォトレジストパターンを基板上に形成するために用いている。このフォトマスクを1枚使用することによって、レジスト塗布、プレベーク、露光、現像、ポストベークなどの工程と、その前後の工程において、被膜の成膜及びエッチングなどの工程、さらにレジスト剥離、洗浄や乾燥工程などが付加され、製造に係わる作業は煩雑なものとなり問題となっていた。生産性や歩留まりを向上させるためには、工程数を削減することが有効な手段として考えられる。しかし、フォトマスクの枚数を減らさない限りは、製造コストの削減にも限界があった。
【0012】
本発明は、絶縁表面上に光電変換素子及び発光素子、並びにトランジスタを有する半導体装置の作製方法において、トランジスタのみを作製する工程に必要なマスク数に、追加するマスク数を削減することを課題とする。また、マスク数を削減することにより、半導体装置の作製工程の簡略化、及び歩留まりの向上、さらに、半導体装置の製造コストの低減に寄与することを課題とする。また、上記半導体装置の作製方法により作製された半導体装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置の作製方法で作製される光電変換素子は、n型半導体層と、光電変換層と、p型半導体層の三層で形成され、該三層は積層構造で形成される。
【0014】
n型半導体層又はp型半導体層のどちらか一方と、トランジスタのソース配線又はドレイン配線とは、接続配線により電気的に接続されている。本発明の作製方法では、該接続配線と、発光素子の陽極又は陰極とを同一材料で形成する。その結果、半導体装置の作製工程におけるマスク数を削減することが出来る。
【0015】
本発明の半導体装置の第一の作製方法は、
絶縁表面上に半導体層を形成する工程と、
前記半導体層に一導電型を付与する不純物元素を添加して第一の不純物領域を形成する工程と、
前記第一の不純物領域に接するように非晶質半導体層を形成する工程と、
前記非晶質半導体層に接するように微結晶半導体層を形成する工程と、
前記微結晶半導体層に一導電型を付与する不純物元素を添加して第二の不純物領域を形成する工程と、
前記微結晶半導体層上に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜をエッチングして、前記微結晶半導体層に接する接続配線と、発光素子の画素電極を同時に形成する工程と、
前記画素電極上に有機化合物層を形成する工程と、
前記有機化合物層上に対向電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の作製方法である。
【0016】
本発明の半導体装置の第二の作製方法は、
絶縁表面上に半導体層を形成する工程と、
前記半導体層を覆うように第一絶縁膜を形成する工程と、
前記半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
前記半導体層に一導電型を付与する不純物元素を添加して第一の不純物領域を形成する工程と、
前記半導体層に一導電型を付与する不純物元素を添加して第二の不純物領域を形成する工程と、
前記半導体層を覆うように第二絶縁膜を形成する工程と、
前記第二絶縁膜上に第一微結晶半導体層を形成する工程と、
前記第一微結晶半導体層に一導電型を付与する不純物元素を添加して第三の不純物領域を形成する工程と、
前記第一微結晶半導体層に接するように非晶質半導体層を形成する工程と、
前記非晶質半導体層に接するように第二微結晶半導体層を形成する工程と、
前記第二微結晶半導体層に一導電型を付与する不純物元素を添加して第四の不純物領域を形成する工程と、
前記第二絶縁膜を覆うように第二金属膜を形成する工程と、
前記第二金属膜をエッチングして、前記第二微結晶半導体層に接する接続配線と、発光素子の画素電極とを同時に形成する工程と、
前記画素電極上に有機化合物層を形成する工程と、
前記有機化合物層上に対向電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の作製方法である。
【0017】
以下の実施の形態において、第一の作製方法は実施の形態1で、第二の作製方法は実施の形態2でそれぞれ詳細に説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本実施の形態では、半導体装置の画素部の光電変換素子と発光素子、及びトランジスタを絶縁表面上に同時に作製する方法について詳しく説明する。
【0019】
なお、図10、11に示すように、画素102が、光電変換素子111と発光素子115、及びそれらを制御する増幅用トランジスタ113と、選択用トランジスタ112と、リセット用トランジスタ114と、スイッチング用トランジスタ116と、駆動用トランジスタ119とを有する半導体装置の例を示す。
【0020】
図1(A)を参照する。まず、本実施例ではコーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる基板5000を用いる。なお、基板5000としては、透光性を有する基板であれば限定されず、石英基板を用いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0021】
次いで、下地絶縁膜5001を形成する。下地絶縁膜5001は、シリコンを含む絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜等)を、プラズマCVD法またはスパッタ法にて、形成する。また、下地絶縁膜5001は、シリコンを含む絶縁膜を単層、あるいは積層構造として形成する。本実施形態では、酸化窒化シリコン膜を150nmの厚さで形成した。
【0022】
次に、図1(A)に示すように、下地絶縁膜5001上に、非晶質半導体膜を30〜60nmの厚さで形成する。非晶質半導体膜の材質は限定しないが、好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SixGe1-x:0<x<1、代表的にはx=0.001〜0.05)合金等で形成すると良い。続いて、前記非晶質半導体膜に公知の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱結晶化法、またはNi等の触媒を用いた熱結晶化法等)を行うことにより、結晶質半導体膜を得る。
【0023】
本実施例では、プラズマCVD法を用いて54nmの非晶質半導体膜を成膜した後、Niを含む溶液を非晶質シリコン上に保持させた。この非晶質半導体膜に脱水素化(500℃、1時間)を行った後、熱結晶化(550℃、4時間)を行い、さらに結晶化を改善するためのレーザーアニール処理を行って結晶質半導体膜を形成した。また、nチャネル型トランジスタのしきい値電圧(Vth)を制御するために、p型を付与する不純物元素を添加しても良い。p型を付与する不純物元素としては、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)等の周期律第13族元素が知られている。
【0024】
次いで、結晶質半導体膜を所望の形状になるように、パターニング処理を行い、島状の半導体層5002〜5007を形成した。次いで、島状の半導体層5002〜5007を覆うゲート絶縁膜5008を形成した。ゲート絶縁膜5008の材質としてシリコンを含む絶縁膜を用い、プラズマCVD法やスパッタ法によって40〜150nmの厚さで形成する。ここで、ゲート絶縁膜5008は、シリコンを含む絶縁膜を、単層あるいは積層構造として形成すれば良い。
【0025】
次に、ゲート絶縁膜5008上に、膜厚20〜100nmの第1の導電膜(TaN)5009と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜(W)5010とを積層形成する。第1の導電膜5009及び第2の導電膜5010は、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成しても良い。また、リン(P)等の不純物元素を添加したpSi膜に代表される半導体膜を用いても良い。
【0026】
本実施例では、膜厚30nmのTaN膜からなる第1の導電膜5009と、膜厚370nmのW膜からなる第2の導電膜5010とを積層形成した。TaN膜はスパッタ法により形成し、Taをターゲットに用い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。W膜は、Wをターゲットに用いてスパッタ法により形成した。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも出来る。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下とすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることが出来るが、W膜中に酸素等の不純物元素が多い場合には結晶化が阻害されて高抵抗化する。したがって、本実施例においては、高純度のW(純度99.9999%)をターゲットに用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現することが出来た。
【0027】
次いで、図1(B)に示すように、フォトリソグラフィ法を用いてレジストマスク5011を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行う。第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条件で行う。本実施例では第1のエッチング条件として、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を25/25/10sccmとし、1.0Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行った。なお、エッチング用ガスとしては、Cl2、BCl3、SiCl4、CCl4などを代表とする塩素系ガスまたはCF4、SF6、NF3などを代表とするフッ素系ガス、またはO2を適宜用いることができる。基板側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形状とする。
【0028】
この後、レジストマスク5011を除去せずに、第2のエッチング条件に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/30sccmとし、1.0Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。第2のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は58.97nm/min、TaNに対するエッチング速度は66.43nm/minである。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。
【0029】
そして、レジストマスク5011を除去することなく第1のドーピング処理を行い、島状の半導体層5002〜5007にn型を付与する不純物元素を添加する。ドーピング処理はイオンドーピング法もしくはイオン注入法で行えば良い。この場合、第1の形状の導電層5012〜5016が不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の不純物領域5017〜5022が形成される。
【0030】
なお、図1(B)に示すように、半導体層5005上の第一の導電膜5009と第二の導電膜5010はエッチングにより除去されているため、半導体層5005上には、マスクは存在しない。
【0031】
さらに、図1(C)に示すように、レジストマスク5011を除去することなく第2のエッチング処理を行う。第2のエッチング処理では、第3及び第4のエッチング条件で行う。本実施例では、第3のエッチング条件として、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/30sccmとし、1.0Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを60秒行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。第3のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は227.3nm/min、TaNに対するエッチング速度は32.0nm/minであり、TaNに対するWの選択比は7.1であり、ゲート絶縁膜5008に対するエッチング速度は33.7nm/minであり、TaNに対するWの選択比は6.83である。このようにエッチングガス用ガスにSF6を用いた場合、ゲート絶縁膜5008との選択比が高いので膜減りを抑えることができる。また、駆動回路のトランジスタにおいては、テーパ−部のチャネル長方向の幅が長ければ長いほど信頼性が高いため、テーパ−部を形成する際、SF6を含むエッチングガスでドライエッチングを行うことが有効である。
【0032】
また、第4のエッチング条件として、CF4とCl2とO2とをエッチングガスに用いることも可能である。その場合は、それぞれのガス流量比を20/20/20sccmとし、1.0Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行えばよい。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2とO2とを用いる場合のWに対するエッチング速度は124.62nm/min、TaNに対するエッチング速度は20.67nm/minであり、TaNに対するWの選択比は6.05である。従って、W膜が選択的にエッチングされる。また、このとき、ゲート絶縁膜5008のうち、第1の形状の導電層5012〜5016に覆われていない部分も同時にエッチングされて薄くなっている(図示せず)。
【0033】
次いで、第2のドーピング処理を行う。ドーピングは第2の導電層5023b〜5027bを不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層のテーパー部下方の半導体層に不純物元素が添加されるようにドーピングする。本実施例では、不純物元素としてP(リン)を用い、ドーピング条件をドーズ量1.5×1014/cm3、加速電圧90keV、イオン電流密度0.5μA/cm2、フォスフィン(PH3)5%水素希釈ガス、ガス流量30sccmにてプラズマドーピングを行った。こうして、第1の導電層と重なる低濃度不純物領域5028〜5032を自己整合的に形成する(図1(C))。
【0034】
その後、レジストマスク5011を除去した後、後にnチャネル型トランジスタの活性層となる半導体層と、後に光電変換素子115のn型半導体層となる半導体層とをレジストマスク5033で覆い、第3のドーピング処理を行う。この第3のドーピング処理により、pチャネル型トランジスタの活性層となる半導体層に前記一導電型(n型)とは反対(逆)の導電型(p型)を付与する不純物元素が添加されたp型の高濃度不純物領域5037〜5039を形成する。このとき、第1の導電層5023a〜5027aを不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付与する不純物元素を添加してp型不純物領域を形成する(図2(A))。
【0035】
本実施例では、p型不純物領域5037〜5039はジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成する。なお、第1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によって、不純物領域5017、5018、5022と、不純物領域5028、5029、5032にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、そのいずれの領域においてもボロンの濃度が2×1020〜2×1021/cm3となるようにドーピング処理することにより、pチャネル型トランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能するために何ら問題は生じない。
【0036】
ここまでの工程で、pチャネル型の増幅用トランジスタ113、pチャネル型の選択用トランジスタ112、nチャネル型のリセット用トランジスタ114、nチャネル型のスイッチング用トランジスタ116、pチャネル型の駆動用トランジスタ119がそれぞれ形成される。極性がnチャネル型のトランジスタにおいては、第1の導電層と重ならない低濃度不純物領域(LDD領域)が形成される。なお、本明細書においては、トランジスタとは、ソース領域及びドレイン領域、並びにゲート電極で構成されるものとする。
【0037】
次に、図2(B)に示すように、レジストマスク5033を除去して第1の層間絶縁膜5040を形成する。第1の層間絶縁膜5040は、プラズマCVD法またはスパッタ法を用いて、膜厚10〜1000nmでシリコンを含む絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜等)を形成する。本実施例では、プラズマCVD法により、SiON膜を第1の層間絶縁膜5040として膜厚200nmで成膜して形成した。
【0038】
その後、それぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この工程ではファーネスアニール炉を用いる熱アニール法にて行う。熱アニール法としては、酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には500〜550℃で行えば良く、本実施例では550℃、4時間の熱処理で活性化処理を行った。なお、この工程においては、熱アニール法の他に、レーザーアニール法、ラピッドサーマルアニール法(RTA法)等を適用することが出来る。
【0039】
なお、本実施例では、上記活性化処理と同時に、結晶化の際に触媒として使用したニッケルが高濃度のPを含む不純物領域にゲッタリングされ、主にチャネル形成領域となる半導体層中のNi濃度が低減される。このようにして作製したチャネル形成領域を有するトランジスタはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成することができる。
【0040】
本実施例においては、ソース領域及びドレイン領域に含まれるリンを利用してゲッタリングを行ったが、他の方法としては、島状の半導体層の形成前に、島状半導体層以外の場所にPまたは、Ar等の不活性ガスをドーピングにより添加して熱処理を行う方法がある。この方法ではマスクが1枚増加するが、良好にゲッタリングを行うことが出来る。
【0041】
また、第1の層間絶縁膜5040を形成する前に活性化処理を行っても良い。ただし、用いる配線材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護するため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする絶縁膜、例えば窒化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行うことが好ましい。
【0042】
次いで、熱処理(300〜550℃で1〜12時間)を行い、半導体層を水素化する工程を行う。本実施例では、100%の水素雰囲気中で410℃、4時間の熱処理を行った。この工程は、半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0043】
また、活性化処理としてレーザーアニール法を用いる場合には、上記水素化を行った後、エキシマレーザーやYAGレーザー等のレーザー光を照射することが望ましい。
【0044】
次いで、第2の層間絶縁膜5041を形成する。第2の層間絶縁膜5041は、プラズマCVD法またはスパッタ法を用いて、膜厚10〜2000nmでシリコンを含む絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜等)を形成する。本実施例では、プラズマCVD法により、第2の層間絶縁膜5041としてSiON膜を膜厚800nmで成膜して形成した。
【0045】
次いで、図2(B)に示すように、各不純物領域5019〜5021、5037〜5039に達するコンタクトホールを形成し、前記コンタクトホール上に、前記コンタクトホールを覆うように金属膜を形成する。この金属膜の材料は、AlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらに準ずる材料を用いる。次いで、前記各不純物領域を電気的に接続する配線5042〜5053を形成するためのパターニングを行う。
【0046】
なお、配線5049は、増幅用トランジスタ113、選択用トランジスタ112、リセット用トランジスタ114のいずれかの一つのトランジスタのソース領域及びドレイン領域、又は電源線(VB1〜VBx)に電気的に接続されている。
【0047】
また、配線5049が、どのトランジスタのソース領域及びドレイン領域に接続されているかは、増幅用トランジスタ113、選択用トランジスタ112、リセット用トランジスタ114のそれぞれのトランジスタに付与された導電性と、電源線(VB1〜VBx)に印加される電圧と、電源基準線121に印加される電圧によってそれぞれ異なる。一例として、電源線(VB1〜VBx)に印加される電圧がVss、電源基準線121に印加される電圧がVdd、リセット用トランジスタ114がnチャネル型トランジスタとする。この場合、光電変換素子111のnチャネル型端子が、電源基準線121に接続され、pチャネル型端子が、リセット用トランジスタ114のドレイン領域に接続される。つまり、図3で示す配線5049は、リセット用トランジスタ114のドレイン配線に接続されている。
【0048】
なお、不純物領域5020に達するコンタクトホール5070に形成された金属膜は、パターニングを行う際に除去し、不純物領域5020の一部は露出した状態になる。(図2(B))
【0049】
次いで、コンタクトホール5070を介して、不純物領域5020に接するように、非晶質半導体膜を形成する。非晶質半導体膜の材質は限定しないが、好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SixGe1-x:0<x<1、代表的にはx=0.001〜0.05)合金等で形成すると良い。続いて、非晶質半導体膜上に微結晶半導体膜を10〜60nmの厚さで形成する。
【0050】
次いで、前記微結晶半導体膜に、p型を付与する不純物元素を添加する。p型を付与する不純物元素の添加の方法は、公知の如何なる方法を用いることができる。又、他の方法として、微結晶半導体膜を成膜する際に、p型を付与する不純物元素を含むドーピングガスを混合して、微結晶半導体膜を成膜することも出来る。又、非晶質半導体膜と微結晶半導体膜をパターニングして、微結晶半導体層5056を作製してから、p型を付与する不純物元素を添加してもよい。
【0051】
そして、非晶質半導体膜と微結晶半導体膜を、半導体層5020と重なるように、所望の形状にパターニングし、非晶質半導体層5054と微結晶半導体層5056を形成する。(図2(C))
【0052】
図2(C)に示すように、不純物領域5020と、非晶質半導体層5054と、微結晶半導体層5056が光電変換素子111に相当する。本実施形態では、不純物領域5020がn型半導体層であり、非晶質半導体膜5054が光電変換層(i層)であり、微結晶半導体層5056がp型半導体層である。
【0053】
次いで、第2の層間絶縁膜5041上に、透明導電膜を80〜120nmの厚さで形成し、パターニングすることによって、接続配線5057、発光素子の画素電極5058を形成する。接続配線5057は、微結晶半導体層5056と配線5049とが電気的に接続されるように、所望の形状にパターニングされる。配線5049は増幅用トランジスタ113、選択用トランジスタ112、リセット用トランジスタ114のいずれかの一つのトランジスタのソース領域及びドレイン領域に電気的に接続されている。配線5057が形成されることによって、光電変換素子111と、増幅用トランジスタ113、選択用トランジスタ112、リセット用トランジスタ114のいずれかの一つのトランジスタのソース領域及びドレイン領域に電気的に接続される。
【0054】
次いで、有機樹脂膜でなる第3の層間絶縁膜5059を成膜する。第3の層間絶縁膜5059は、配線材料の絶縁に加え、表面の平坦化膜としての機能をも有している。材料は公知の如何なる材料を用いることが可能であるが、本実施例では、アクリルを用いて膜厚1.7μmの有機樹脂膜として形成した。
【0055】
次に、有機化合物層5060を蒸着法により形成し、更に蒸着法により陰極(MgAg電極)5061と保護膜5062を形成する。このとき有機化合物層5060及び陰極5061を形成するに先立って画素電極5058に対して熱処理を施し、水分を完全に除去しておくことが望ましい。なお、本実施例では発光素子の陰極としてMgAg電極を用いるが、本発明はこれに限定されず、公知の他の材料を用いることができる。
【0056】
なお、本実施例では、有機化合物層5060の構造として、公知の発光材料を用いた様々な構造が報告されており、本実施例では、そのいずれの構成を用いても構わない。また、保護膜5062は陰極5061の劣化を防ぐために設けられ、アルミニウムを主成分とする金属膜が代表的である。勿論、他の材料でも良い。また、有機化合物層5060、陰極5061は水分に弱いので、保護膜5062までを大気解放しないで連続的に形成し、外気から有機化合物層5060を保護することが望ましい。
【0057】
なお、有機化合物層5060の膜厚は10〜400nm(典型的には60〜150nm)、陰極5061の厚さは80〜200nm(典型的には100〜150nm)とすれば良い。また、透明電極5058と有機化合物層5061、及び陰極5062の積層体が発光素子111に相当する部分である。
【0058】
以上のようにして、光電変換素子111と発光素子115、及びそれらを制御するためのトランジスタを同一基板上に形成することができる。
【0059】
本実施例のマスク枚数は、トランジスタのみを形成する工程に必要なマスク枚数5枚(島状の半導体層5002〜5007を作製するためのマスク、ゲート電極5012〜5016を作製するためのマスク5011、p型不純物領域を作製するためのマスク5033、配線5042〜5053用のコンタクトホールを作製するためのマスク、配線5042〜5053を作製するためのマスク)に、1枚のマスク(非晶質半導体層5054及び微結晶半導体層5056をパターニングして作製する際に必要なマスク)のみを追加して形成することが可能となる。
【0060】
なお、本実施例では、リセット用トランジスタ114及びスイッチング用トランジスタ116をnチャネル型トランジスタとして形成し、増幅用トランジスタ119と選択用トランジスタ112、及び駆動用トランジスタ119をpチャネル型トランジスタとして形成したが、本発明はこれに限定されず、それぞれのトランジスタの極性はnチャネル型とpチャネル型のどちらでもよい。但し、選択用トランジスタ115とリセット用トランジスタ114の極性は逆の方が好ましい。
【0061】
(実施の形態2)
本実施の形態では、半導体装置の画素部の光電変換素子と発光素子、及びトランジスタを絶縁表面上に同時に作製する方法について詳しく説明する。
【0062】
なお、図10、11に示すように、画素102は、光電変換素子111と発光素子115、及びそれらを制御する増幅用トランジスタ113と、選択用トランジスタ112と、リセット用トランジスタ114と、スイッチング用トランジスタ116と、駆動用トランジスタ119とを有する半導体装置の例を示す。
【0063】
図4(A)を参照する。まず、本実施例ではコーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる基板7000を用いる。なお、基板7000としては、透光性を有する基板であれば限定されず、石英基板を用いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0064】
次いで、下地絶縁膜7001を形成する。下地絶縁膜7001は、シリコンを含む絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜等)を、プラズマCVD法またはスパッタ法にて、形成する。また、下地絶縁膜7001は、シリコンを含む絶縁膜を単層、あるいは積層構造として形成する。本実施形態では、酸化窒化シリコン膜を150nmの厚さで形成した。
【0065】
次に、図4(A)に示すように、下地絶縁膜7001上に、非晶質半導体膜を30〜60nmの厚さで形成する。非晶質半導体膜の材質は限定しないが、好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SixGe1-x:0<x<1、代表的にはx=0.001〜0.06)合金等で形成すると良い。続いて、前記非晶質半導体膜に公知の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱結晶化法、またはNi等の触媒を用いた熱結晶化法等)を行うことにより、結晶質半導体膜を得る。
【0066】
本実施例では、プラズマCVD法を用いて54nmの非晶質半導体膜を成膜した後、Niを含む溶液を非晶質シリコン上に保持させた。この非晶質半導体膜に脱水素化(500℃、1時間)を行った後、熱結晶化(550℃、4時間)を行い、さらに結晶化を改善するためのレーザーアニール処理を行って結晶質半導体膜を形成した。次いで、nチャネル型トランジスタのしきい値電圧(Vth)を制御するために、p型を付与する不純物元素を添加しても良い。p型を付与する不純物元素としては、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)等の周期律第13族元素が知られている。
【0067】
次いで、前記結晶質半導体膜のパターニング処理を行い、島状の半導体層7002〜7006を形成した。
【0068】
次いで、島状の半導体層7002〜7006を覆うゲート絶縁膜7008を形成する。ゲート絶縁膜7008の材質としてシリコンを含む絶縁膜を用い、プラズマCVD法やスパッタ法によって40〜150nmの厚さで形成する。ここで、ゲート絶縁膜7008は、シリコンを含む絶縁膜を、単層あるいは積層構造として形成すれば良い。
【0069】
次に、ゲート絶縁膜7008上に、膜厚20〜100nmの第1の導電膜(TaN)7009と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜(W)7010とを積層形成する。第1の導電膜7009及び第2の導電膜7010は、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成しても良い。また、リン(P)等の不純物元素を添加したpSi膜に代表される半導体膜を用いても良い。
【0070】
本実施例では、膜厚30nmのTaN膜からなる第1の導電膜7009と、膜厚370nmのW膜からなる第2の導電膜7010とを積層形成した。TaN膜はスパッタ法により形成し、Taをターゲットに用い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。W膜は、Wをターゲットに用いてスパッタ法により形成した。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも出来る。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下とすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることが出来るが、W膜中に酸素等の不純物元素が多い場合には結晶化が阻害されて高抵抗化する。したがって、本実施例においては、高純度のW(純度99.9999%)をターゲットに用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現することが出来た。
【0071】
次いで、図4(B)に示すように、フォトリソグラフィ法を用いてレジストマスク7011を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行う。第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条件で行う。本実施例では第1のエッチング条件として、ICPエッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を25/25/10sccmとし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.76MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行った。なお、エッチング用ガスとしては、Cl2、BCl3、SiCl4、CCl4などを代表とする塩素系ガスまたはCF4、SF6、NF3などを代表とするフッ素系ガス、またはO2を適宜用いることができる。基板側(試料ステージ)にも170WのRF(13.76MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形状とする。
【0072】
この後、レジストマスク7011を除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/30sccmとし、1.0Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.76MHz)電力を投入してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.76MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。第2のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は78.97nm/min、TaNに対するエッチング速度は66.43nm/minである。なお、ゲート絶縁膜7008上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。
【0073】
そして、レジストマスク7011を除去することなく第1のドーピング処理を行い、島状の半導体層7002〜7006にn型を付与する不純物元素を添加する。ドーピング処理はイオンドーピング法もしくはイオン注入法で行えば良い。この場合、第1の形状の導電層7012〜7016が不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の不純物領域7017〜7021が形成される。
【0074】
さらに、図4(C)に示すように、レジストマスク7011を除去することなく第2のエッチング処理を行う。第2のエッチング処理では、第3及び第4のエッチング条件で行う。本実施例では、第3のエッチング条件として、エッチング用ガスにCF4とCl2を用い、それぞれのガス流量比を30/30sccmとし、1.0Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.46MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを60秒行った。基板側(試料ステージ)にも20WのWのRF(13.46MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。第3のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は227.3nm/min、TaNに対するエッチング速度は32.0nm/minであり、TaNに対するWの選択比は7.1であり、ゲート絶縁膜6008に対するエッチング速度は33.7nm/minであり、TaNに対するWの選択比は6.83である。このようにエッチングガス用ガスにSF6を用いた場合、ゲート絶縁膜7008との選択比が高いので膜減りを抑えることができる。また、駆動回路部101のトランジスタにおいては、テーパ−部のチャネル長方向の幅が長ければ長いほど信頼性が高いため、テーパ−部を形成する際、SF6を含むエッチングガスでドライエッチングを行うことが有効である。
【0075】
また、第4のエッチング条件として、CF4とCl2とO2とをエッチングガスに用いることも可能である。その場合は、それぞれのガス流量比を25/25/10sccmとし、1.0Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.76MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行えばよい。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.76MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2とO2とを用いる場合のWに対するエッチング速度は124.62nm/min、TaNに対するエッチング速度は20.67nm/minであり、TaNに対するWの選択比は6.07である。従って、W膜が選択的にエッチングされる。また、このとき、ゲート絶縁膜7008のうち、第1の形状の導電層7012〜7016に覆われていない部分も同時にエッチングされて薄くなっている(図示せず)。
【0076】
次いで、第2のドーピング処理を行う。ドーピングは第2の導電層7023a〜7027aを不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層のテーパー部下方の半導体層に不純物元素が添加されるようにドーピングする。本実施例では、不純物元素としてP(リン)を用い、ドーピング条件をドーズ量1.5×1014/cm2、加速電圧90keV、イオン電流密度0.5μA/cm2、フォスフィン(PH3)5.0%水素希釈ガス、ガス流量30sccmにてプラズマドーピングを行った。こうして、第1の導電層と重なる低濃度不純物領域7028〜7032を自己整合的に形成する(図4(C))。
【0077】
その後、レジストマスク7011を除去した後、後にnチャネル型トランジスタの活性層となる半導体層をレジストマスク7033で覆い、第3のドーピング処理を行う。この第3のドーピング処理により、pチャネル型トランジスタの活性層となる半導体層に前記一導電型(n型)とは反対(逆)の導電型(p型)を付与する不純物元素が添加されたp型の高濃度不純物領域7037〜7039を形成する。このとき、第1の導電層7023a〜7027aを不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付与する不純物元素を添加してp型不純物領域を形成する(図5(A))。
【0078】
本実施例では、p型不純物領域7037〜7039はジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成する。なお、第1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によって、不純物領域7017〜7018及び7022と、不純物領域7028〜7029及び7032にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、そのいずれの領域においてもボロンの濃度が2×1020〜2×1021/cm3となるようにドーピング処理することにより、pチャネル型トランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能するために何ら問題は生じない。
【0079】
ここまでの工程で、pチャネル型の増幅用トランジスタ112、pチャネル型の選択用トランジスタ112、nチャネル型のリセット用トランジスタ114、nチャネル型のスイッチング用トランジスタ116、pチャネル型の駆動用トランジスタ119がそれぞれ形成される。極性がnチャネル型のトランジスタにおいては、第1の導電層と重ならない低濃度不純物領域(LDD領域)が形成される。
【0080】
次に、図5(B)に示すように、レジストマスク7033を除去して第1の層間絶縁膜7040を形成する。第1の層間絶縁膜7040は、プラズマCVD法またはスパッタ法を用いて、膜厚10〜1000nmでシリコンを含む絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜等)を形成する。本実施例では、プラズマCVD法により、SiON膜を第1の層間絶縁膜7040として膜厚200nmで成膜して形成した。
【0081】
その後、それぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この工程ではファーネスアニール炉を用いる熱アニール法にて行う。熱アニール法としては、酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には400〜550℃で行えば良く、本実施例では550℃、4時間の熱処理で活性化処理を行った。なお、この工程においては、熱アニール法の他に、レーザーアニール法、ラピッドサーマルアニール法(RTA法)等を適用することが出来る。
【0082】
なお、本実施例では、上記活性化処理と同時に、結晶化の際に触媒として使用したニッケルが高濃度のPを含む不純物領域にゲッタリングされ、主にチャネル形成領域となる半導体層中のNi濃度が低減される。このようにして作製したチャネル形成領域を有するトランジスタはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成することができる。
【0083】
本実施例においては、ソース領域及びドレイン領域に含まれるリンを利用してゲッタリングを行ったが、他の方法としては、島状の半導体層の形成前に、島状半導体層以外の場所にPまたは、Ar等の不活性ガスをドーピングにより添加して熱処理を行う方法がある。この方法ではマスクが1枚増加するが、良好にゲッタリングを行うことが出来る。
【0084】
また、第1の層間絶縁膜7040を形成する前に活性化処理を行っても良い。ただし、用いる配線材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護するため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする絶縁膜、例えば窒化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行うことが好ましい。
【0085】
次いで、熱処理(300〜770℃で1〜12時間)を行い、半導体層を水素化する工程を行う。本実施例では、100%の水素雰囲気中で410℃、4時間の熱処理を行った。この工程は、半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0086】
また、活性化処理としてレーザーアニール法を用いる場合には、上記水素化を行った後、エキシマレーザーやYAGレーザー等のレーザー光を照射することが望ましい。
【0087】
次いで、第2の層間絶縁膜6041を膜厚800nmで成膜して形成する。第2の層間絶縁膜6041は、プラズマCVD法またはスパッタ法を用いて、膜厚10〜2000nmでシリコンを含む絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜等)を形成する。本実施例では、プラズマCVD法により、SiON膜を第2の層間絶縁膜6041として膜厚800nmで成膜して形成した。
【0088】
次いで、図5(B)に示すように、各不純物領域7019、7020、7037〜7039に達するコンタクトホールを形成し、前記コンタクトホール上に金属膜を形成する。この金属膜の材料は、AlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらに準ずる材料を用いればよい。次いで、前記各不純物領域を電気的に接続する配線7042〜7053を形成するためのパターニングを行う。
【0089】
なお、配線7048と配線7049は、増幅用トランジスタ113、選択用トランジスタ112、リセット用トランジスタ114のいずれかの一つのトランジスタのソース領域及びドレイン領域、又は電源基準線(VB1〜VBx)のいずれか一つに電気的に接続されている。
【0090】
また、配線7048と配線7049が、電源基準線(VB1〜VBx)、又はどのトランジスタのソース領域及びドレイン領域に接続されているかは、増幅用トランジスタ113、選択用トランジスタ112、リセット用トランジスタ114のそれぞれのトランジスタに付与された導電性と、電源線(VB1〜VBx)に印加される電圧と、電源基準線121に印加される電圧によってそれぞれ異なる。
【0091】
次いで、配線7048に接するように透明導電膜と微結晶半導体膜を形成する。次いで、前記微結晶半導体膜に、p型を付与する不純物元素を添加する。p型を付与する不純物元素の添加の方法は、公知の如何なる方法を用いることができる。又、他の方法として、微結晶半導体膜を成膜する際に、p型を付与する不純物元素を含むドーピングガスを混合して、微結晶半導体膜を成膜することも出来る。また、透明導電膜と微結晶半導体膜のパターニングを行ってから、微結晶半導体層7055のみにp型を付与する不純物元素を添加してもよい。
【0092】
次いで、該透明導電膜と該微結晶半導体膜を配線7048と重なるように、所望の形状にパターニングを行い、透明導電層7054、微結晶半導体層7055を形成する。透明導電膜の材料は特に限定しないが、500〜700nmの厚さで成膜して、また微結晶半導体膜は、30〜50nmの厚さで成膜する。微晶質半導体膜の材質は特に限定されず、公知の如何なる材料を用いてもよい。
【0093】
次いで、微結晶半導体層7055に接するように、非晶質半導体膜を形成する。次いで、前記非晶質半導体膜上に微結晶半導体膜を形成する。前記非晶質半導体膜と前記微結晶半導体膜は、作製方法は特に限定されず、公知の如何なる材料を用いてもよい。
【0094】
次いで、前記微結晶半導体膜に、n型を付与する不純物元素を添加する。n型を付与する不純物元素の添加の方法は、公知の如何なる方法を用いることができる。又、他の方法として、微結晶半導体膜を成膜する際に、n型を付与する不純物元素を含むドーピングガスを混合して、微結晶半導体膜を成膜することも出来る。また、透明導電膜と微結晶半導体膜のパターニングを行ってから、微結晶半導体層7055のみにn型を付与する不純物元素を添加してもよい。
【0095】
次いで、図6(A)に示すように、微結晶半導体層7055と重なるように、非晶質半導体膜と微結晶半導体膜のパターニングを行い、非晶質半導体層7056、微結晶半導体層7057を形成する。
【0096】
次いで、第2の層間絶縁膜7041を覆うように、透明導電膜を形成する。そして、図6(B)に示すように、前記透明導電膜のパターニングを行い、駆動用トランジスタ119のドレイン配線に接する画素電極7058と、光電変換素子111の微結晶半導体層7057と配線7049が電気的に接続されるように配線7070を形成する。
【0097】
なお、半導体層7055と、非晶質半導体層7056と、微結晶半導体層7057との重なっている部分が光電変換素子111に相当する。本実施形態では、半導体層7055がn型半導体層であり、非晶質半導体層7056が光電変換層(i層)であり、微結晶半導体層7057がp型半導体層である。しかし、本発明はこれに限定されず、微結晶半導体層7055がp型半導体層であり、微結晶半導体層7057がn型半導体層であってもよい。
【0098】
次いで、透明導電膜を所望の形状にパターニングを行い、配線7070と透明電極7058を形成する(図6(B))。透明導電膜は、公知の材料で、20〜200nmの厚さで形成するとよい。配線7070は、光電変換素子111の微結晶半導体膜7057と配線7049とを電気的に接続される。配線7070は、増幅用トランジスタ113のゲート電極と電気的に接続されており、配線7070を形成することにより、光電変換素子111と増幅用トランジスタ113が電気的に接続される。
【0099】
次いで、有機樹脂膜でなる第3の層間絶縁膜7059を形成する。第3の層間絶縁膜7059は、配線材料の絶縁に加え、表面の平坦化膜としての機能をも有している。材料は公知の如何なる材料を用いることが可能であるが、本実施例では、材料にアクリルを用いて膜厚1.7μmの有機樹脂膜として形成した。
【0100】
次に、有機化合物層7060を蒸着法により形成し、更に蒸着法により陰極(MgAg電極)7061と保護電極7062を形成する。このとき有機化合物層7060及び陰極7061を形成するに先立って画素電極7078に対して熱処理を施し、水分を完全に除去しておくことが望ましい。なお、本実施例では発光素子の陰極としてMgAg電極を用いるが、本発明はこれに限定されず、公知の他の材料を用いることができる。
【0101】
保護電極7062は陰極7061の劣化を防ぐために設けられ、アルミニウムを主成分とする金属膜が代表的である。勿論、他の材料でも良い。また、有機化合物層7060、陰極7061は非常に水分に弱いので、保護電極7062までを大気解放しないで連続的に形成し、外気から有機化合物層を保護することが望ましい。
【0102】
なお、有機化合物層7060の膜厚は10〜400nm(典型的には60〜170nm)、陰極7061の厚さは80〜200nm(典型的には100〜170nm)とすれば良い。また、透明電極7078と有機化合物層7061、及び陰極7062の重なっている部分が発光素子111に相当する部分である。
【0103】
以上のようにして、光電変換素子111と発光素子117、及びそれらを制御するためのトランジスタを同一基板上に形成することができる。
【0104】
また本実施例のマスク枚数は、トランジスタのみを形成する工程に必要なマスク枚数5枚(島状の半導体層7002〜7007を作製するためのマスク、ゲート電極7012〜7016を作製するためのマスク7011、p型不純物領域を作製するためのマスク7033、配線7042〜7048及び7070〜7073用のコンタクトホールを作製するためのマスク、配線7042〜7048及び7070〜7073を作製するためのマスク)に、2枚のマスクを追加して形成することが可能となる。
【0105】
なお、本実施例では、リセット用トランジスタ114及びスイッチング用トランジスタ116をnチャネル型トランジスタとして形成し、増幅用トランジスタ119と選択用トランジスタ112、及び駆動用トランジスタ119をpチャネル型トランジスタとして形成したが、本発明はこれに限定されず、それぞれのトランジスタの極性はnチャネル型とpチャネル型のどちらでもよい。但し、選択用トランジスタ117とリセット用トランジスタ114の極性は逆の方が好ましい。
【0106】
【実施例】
(実施例1)
実施の形態では、発光素子の画素電極と、光電変換素子の接続配線とを同一材料で作製した半導体装置について説明したが、本実施例では、発光素子の陰極と、光電変換素子の接続配線とを同一材料で作製した半導体装置について説明する。
【0107】
図8において、6000は絶縁表面を有する基板であり、6001は下地膜である。下地膜は公知の材料を用いて、単層構造又は積層構造のどちらの構造を用いて形成してもよい。下地膜6001上には光電変換素子111、増幅用トランジスタ113、選択用トランジスタ112、リセット用トランジスタ114が形成されている。また、発光素子115と、スイッチング用トランジスタ116と、駆動用トランジスタ119とが形成されている。なお、各トランジスタは公知の如何なる構造のトランジスタを用いてもよい。
【0108】
絶縁表面を有する基板6000上に形成された各トランジスタの構造について説明する。増幅用トランジスタ113において、6023はゲート電極、6008はゲート絶縁膜、6037はp型の不純物領域からなるソース領域及びドレイン領域、6042はソース配線、6043はドレイン配線である。
【0109】
選択用トランジスタ112において、6024はゲート電極、6008はゲート絶縁膜、6038はp型の不純物領域からなるソース領域及びドレイン領域、6044はソース配線、6045はドレイン配線である。
【0110】
リセット用トランジスタ114において、6025はゲート電極、6008はゲート絶縁膜、6019はn型の不純物領域からなるソース領域及びドレイン領域、6030はLDD領域(ライトドープドレイン領域)、6046はソース配線、6047はドレイン配線である。
【0111】
光電変換素子111において、6057はp型の不純物領域からなるp型半導体層、6055はn型の不純物領域からなるn型半導体層、6056は非晶質半導体膜からなる光電変換層(i層)である。
【0112】
スイッチング用トランジスタ116において、6026はゲート電極、6008はゲート絶縁膜、6020はn型の不純物領域からなるソース領域及びドレイン領域、6031はLDD領域(ライトドープドレイン領域)、6048はソース配線、6049はドレイン配線である。
【0113】
駆動用トランジスタ119において、6027はゲート電極、6008はゲート絶縁膜、6039はp型の不純物領域からなるソース領域及びドレイン領域、6050はドレイン配線、6051はソース配線である。
【0114】
そして、増幅用トランジスタ113、選択用トランジスタ112、リセット用トランジスタ114、スイッチング用トランジスタ116、駆動用トランジスタ119を覆って、第一の層間絶縁膜6040と第二の層間絶縁膜6041が設けられている。
【0115】
そして、第三の層間絶縁膜6006が、第二の層間絶縁膜6041を覆うように設けられている。第三の層間絶縁膜6006には、コンタクトホールが形成され、リセット用トランジスタ114のドレイン配線6047と接続する配線6003と、駆動用トランジスタ119のドレイン配線6004とがそれぞれ設けられている。また、電源供給線と電気的に接続している配線6002が設けられている。
【0116】
そして、配線6003、6004と電気的に接続するように、透明導電層6054、6058が設けられている。透明導電層6054は、光電変換素子111のn型半導体層6055と電気的に接続している。つまり、光電変換素子111のn型半導体層6055は、透明導電層6054と配線6003を介してリセット用トランジスタのドレイン配線6047と電気的に接続している。また、透明導電層6058は、発光素子115の画素電極(透明電極)として機能する。
【0117】
次いで、駆動用トランジスタ119のドレイン配線6050に接するように画素電極(透明電極)6058が設けられている。画素電極6058は、発光素子115の陽極として機能し、仕事関数の大きい導電膜、代表的には、酸化物導電膜が用いられる。酸化物導電膜としては、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛もしくはそれらの化合物を用いればよい。
【0118】
6060は有機化合物層である。有機化合物層6060には、公知の如何なる材料を用いることができる。6061は発光素子115の陰極であり、仕事関数の小さい導電膜が用いられる。仕事関数の小さい導電膜としては、周期表の1族もしくは2族に属する元素を含む導電膜を用いればよい。
【0119】
画素電極6058、有機化合物層6060及び陰極6061からなる積層体が発光素子115である。また、6062は保護膜(パッシベーション膜)である。保護膜6062としては、炭素膜、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁膜を単層もしくは積層で用いる。
【0120】
なお、本実施例は、実施の形態と自由に組み合わせることが可能である。
【0121】
(実施例2)
本実施例では、本発明の半導体装置の回路構成の一例を図9に示す。本実施例では、発光素子と光電変換素子、並びに複数のトランジスタを一画素中に設けた半導体装置について説明する。本実施例の半導体装置は、イメージセンサ機能と表示機能の2つの機能を有する。
【0122】
本実施例では、ソース信号線駆動回路120と、ゲート信号線駆動回路122と、画素部103と、センサ用ソース信号線駆動回路121と、センサ用ゲート信号線駆動回路123とを有している。
【0123】
ソース信号線駆動回路120は、シフトレジスタ120a、ラッチ(A)120b、ラッチ(B)120cを有する。また、ゲート信号線駆動回路122は、シフトレジスタ122a、バッファ122bを有する。必要であればサンプリング回路とシフトレジスタとの間にレベルシフタ回路を設けてもよい。
【0124】
また、ソース信号線駆動回路120は、ラッチ(A)120bとラッチ(B)の代わりにレベルシフタとサンプリング回路を有していてもよい。
【0125】
センサ用ソース信号線駆動回路121は、シフトレジスタ121aと、サンプル&ホールド回路121bと、信号出力線用駆動回路121cと、バッファ121dを有する。また、センサ用ゲート信号線駆動回路123は、シフトレジスタ123aと、バッファ123bを有する。
【0126】
また、本実施例において、画素部103は複数の画素を有する。また、本実施例では画素部103と駆動回路部101の構成のみを示しているが、さらにメモリやマイクロプロセッサを形成してもよい。
【0127】
なお、本実施例は、実施の形態及び実施例1と自由に組み合わせることが可能である。
【0128】
(実施例3)
本実施例では、実施例5で説明した発光素子と光電変換素子、並びに複数のトランジスタを一画素中に設けた半導体装置の回路図について、図10、図11を用いて説明する。
【0129】
画素部103はソース信号線(S1〜Sx)、電源供給線(V1〜Vx)、選択信号線(EG1〜EGy)、リセット信号線(ER1〜ERy)、センサ選択信号線(SG1〜SGy)、センサリセット信号線(SR1〜SRy)、センサ用信号出力線(SS1〜SSx)、センサ用電源線(VB1〜VBx)を有している。
【0130】
画素部103は複数の画素102を有している。画素102は、ソース信号線(S1〜Sx)のいずれか1つと、電源供給線(V1〜Vx)のいずれか1つと、選択信号線(EG1〜EGy)のいずれか1つと、リセット信号線(ER1〜ERy)のいずれか1つと、センサ選択信号線(SG1〜SGy)のいずれか1つと、センサリセット信号線(SR1〜SRy)のいずれか1つと、センサ用信号出力線(SS1〜SSx)のいずれか1つと、センサ用電源線(VB1〜VBx)のいずれか1つを有している。また、画素102は、選択用トランジスタ116と、駆動用トランジスタ119と、リセット用トランジスタ117と、センサ選択用トランジスタ112と、増幅用トランジスタ113と、センサリセット用トランジスタ114とを有している。
【0131】
バイアス用トランジスタ120のソース領域およびドレイン領域は、一方はセンサ用信号出力線(SS1〜SSx)に接続されており、もう一方は電源線122に接続されている。またバイアス用トランジスタ120のゲート電極は、バイアス用信号線(BS)に接続されている。
【0132】
図11には、図10で示した画素部におけるi行目j列目の画素(i、j)を示す。
【0133】
フォトダイオード111は、nチャネル型端子、pチャネル型端子、およびnチャネル型端子とpチャネル型端子の間に設けられている光電変換層を有している。pチャネル型端子、nチャネル型端子の一方は、電源基準線121に接続されており、もう一方は増幅用トランジスタ113のゲート電極に接続されている。
【0134】
センサ選択用トランジスタ112のゲート電極はセンサ選択信号線(SGj)に接続されている。そしてセンサ選択用トランジスタ112のソース領域とドレイン領域は、一方は増幅用トランジスタ113のソース領域に接続されており、もう一方はセンサ用信号出力線(SSi)に接続されている。センサ選択用トランジスタ112は、フォトダイオード111の信号を出力するときのスイッチング素子として機能するトランジスタである。
【0135】
増幅用トランジスタ113のドレイン領域はセンサ用電源線(VBi)に接続されている。そして増幅用トランジスタ113のソース領域はセンサ選択用トランジスタ112のソース領域又はドレイン領域に接続されている。増幅用トランジスタ113は、バイアス用トランジスタ120とソースフォロワ回路を形成する。そのため、増幅用トランジスタ113とバイアス用トランジスタ120の極性は同じである方がよい。
【0136】
センサリセット用トランジスタ114のゲート電極は、センサリセット信号線(SRj)に接続されている。センサリセット用トランジスタ114のソース領域とドレイン領域は、一方はセンサ用電源線(VBi)に接続されており、もう一方は、フォトダイオード111及び増幅用トランジスタ113のゲート電極に接続されている。センサリセット用トランジスタ114は、フォトダイオード111を初期化(リセット)するための素子(スイッチング素子)として機能するトランジスタである。
【0137】
発光素子115は陽極と陰極と、陽極と陰極との間に設けられた有機化合物層とからなる。陽極が駆動用トランジスタ116のソース領域またはドレイン領域と接続している場合、陽極が画素電極となり、また陰極が対向電極となる。逆に陰極が駆動用トランジスタ116のソース領域またはドレイン領域と接続している場合、陰極が画素電極となり、陽極が対向電極となる。
【0138】
選択用トランジスタ116のゲート電極は選択信号線(EGj)に接続されている。そして選択用トランジスタ116のソース領域とドレイン領域は、一方がソース信号線(Si)に、もう一方が駆動用トランジスタ116のゲート電極に接続されている。選択用トランジスタ116は、画素(i、j)に信号を書き込むときのスイッチング素子として機能するトランジスタである。
【0139】
駆動用トランジスタ116のソース領域とドレイン領域は、一方が電源供給線(Vi)に、もう一方が発光素子115に接続されている。コンデンサ118は駆動用トランジスタ116のゲート電極と電源供給線(Vi)に接続して設けられている。駆動用トランジスタ116は、発光素子115に供給する電流を制御するための素子(電流制御素子)として機能するトランジスタである。
【0140】
リセット用トランジスタ117のソース領域とドレイン領域は、一方は電源供給線(Vi)に接続され、もう一方は駆動用トランジスタ116のゲート電極に接続されている。リセット用トランジスタ117のゲート電極は、リセット信号線(ERj)に接続されている。リセット用トランジスタ117は、画素(i、j)に書き込まれた信号を消去(リセット)するための素子として機能するトランジスタである。
【0141】
本実施例の半導体装置は、光電変換素子と発光素子のそれぞれを制御するための複数のトランジスタが設けられている。光電変換素子により読み取られた被写体の情報は、同じ画素に設けられた発光素子により表示される。
【0142】
なお、本実施例は、実施の形態および実施例1、2と自由に組み合わせることが可能である。
【0143】
(実施例4)
本実施例では、本発明の半導体装置を作製した例について、図12、図13を用いて説明する。
【0144】
図12は本発明の半導体装置のTFT基板の上面図を示している。なお本実施例においてTFT基板とは、画素部が設けられている基板を意味する。
【0145】
基板401上に、画素部402と、センサ用のソース信号線駆動回路403aと発光素子用のソース信号線駆動回路403b、発光素子用のゲート信号線駆動回路404aと、センサ用のゲート信号線駆動回路404bとが設けられている。ソース信号線駆動回路とゲート信号線駆動回路の数は、設計者が適宜設定することが可能である。また、本実施例ではソース信号線駆動回路とゲート信号線駆動回路とをTFT基板上に設けているが、本発明はこの構成に限定されない。TFT基板とは別の基板上に設けたソース信号線駆動回路とゲート信号線駆動回路とを、FPC等により画素部と電気的に接続するようにしても良い。
【0146】
405は画素部402に設けられた電源供給線(図示せず)に接続された引き回し配線である。また、センサ用および発光素子用のゲート信号線駆動回路404a、404bに接続されたゲート用引き回し配線であり、また405はセンサ用および発光素子用のソース信号線駆動回路403に接続されたソース用引き回し配線である。
【0147】
ゲート用引き回し配線405と、ソース用引き回し配線405とは、基板401の外部に設けられたIC等に、FPC406を介して接続されている。また引き回し配線405は、基板401の外部に設けられた電源にFPC406を介して接続されている。
【0148】
図13(A)は、図12に示したTFT基板をシーリング材によって封止することによって形成されたエリアセンサの上面図であり、図13(B)は、図13(A)のA−A’における断面図、図13(C)は図13(A)のB−B’における断面図である。なお図12において既に示したものは、同じ符号を用いて示す。
【0149】
基板401上に設けられた画素部402と、センサ用および発光素子用のソース信号線駆動回路403a、bと、センサ用および発光素子用のゲート信号線駆動回路404a、bとを囲むようにして、シール材409が設けられている。また画素部402と、ソース信号線駆動回路403a、bと、センサ用および発光素子用のゲート信号線駆動回路404a、bとの上にシーリング材408が設けられている。よって画素部402と、センサ用および発光素子用のソース信号線駆動回路403a、bと、センサ用および発光素子用の第1及び第2のゲート信号線駆動回路404a、bとは、基板401とシール材409とシーリング材408とによって、充填材442で密封されている。
【0150】
また基板401上に設けられた画素部402と、ソース信号線駆動回路403a、bと、センサ用および発光素子用のゲート信号線駆動回路404a、bとは、複数のTFTを有している。図13(B)では代表的に、下地膜440上に形成された、ソース信号線駆動回路403に含まれる駆動TFT(但し、ここではNチャネル型TFTとPチャネル型TFTを図示する)421及び画素部402に含まれる駆動用TFT(発光素子への電流を制御するTFT)422、フォトダイオード441を図示した。
【0151】
本実施例では、駆動TFT421には公知の方法で作製されたPチャネル型TFTまたはNチャネル型TFTが用いられ、駆動用TFT422には公知の方法で作製されたPチャネル型TFTが用いられる。また、画素部402には駆動用TFT422のゲートに接続された保持容量(図示せず)が設けられる。
【0152】
駆動TFT421、駆動用TFT422およびフォトダイオード441上には層間絶縁膜(平坦化膜)431が形成され、その上に駆動用TFT422のドレインと電気的に接続する画素電極(陽極)423が形成される。画素電極423としては仕事関数の大きい透明導電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを用いることができる。また、前記透明導電膜にガリウムを添加したものを用いても良い。
【0153】
そして、画素電極423の上には絶縁膜432が形成され、絶縁膜432は画素電極423の上に開口部が形成されている。この開口部において、画素電極423の上には発光層424が形成される。有機化合物層424は公知の有機発光材料または無機発光材料を用いることができる。また、有機発光材料には低分子系(モノマー系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちらを用いても良い。
【0154】
有機化合物層424の形成方法は公知の蒸着技術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、有機化合物層の構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層または電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単層構造とすれば良い。
【0155】
有機化合物層424の上には遮光性を有する導電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)からなる陰極425が形成される。また、陰極425と有機化合物層424の界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが望ましい。従って、有機化合物層424を窒素または希ガス雰囲気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極425を形成するといった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。そして陰極425は所定の電圧が与えられている。
【0156】
以上のようにして、画素電極(陽極)423、有機化合物層424及び陰極425からなる発光素子433が形成される。そして発光素子433を覆うように、絶縁膜432上に保護膜433が形成されている。保護膜433は、発光素子433に酸素や水分等が入り込むのを防ぐのに効果的である。
【0157】
405は電源供給線に接続された引き回し配線であり、駆動用TFT422のソース領域に電気的に接続されている。引き回し配線405はシール材409と基板401との間を通り、異方導電性フィルム430を介してFPC406が有するFPC用配線431に電気的に接続される。
【0158】
シーリング材408としては、ガラス材、金属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス材、プラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を用いることができる。プラスチック材としては、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アルミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0159】
但し、発光素子からの光の放射方向がカバー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければならない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリエステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明物質を用いる。
【0160】
また、充填材413としては窒素やアルゴンなどの不活性な気体の他に、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用いることができる。本実施例では充填材として窒素を用いた。
【0161】
また充填材413を吸湿性物質(好ましくは酸化バリウム)もしくは酸素を吸着しうる物質にさらしておくために、シーリング材408の基板401側の面に凹部407を設けて吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質427を配置する。そして、吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質427が飛び散らないように、凹部カバー材428によって吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質427は凹部407に保持されている。なお凹部カバー材428は目の細かいメッシュ状になっており、空気や水分は通し、吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質427は通さない構成になっている。吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質427を設けることで、発光素子433の劣化を抑制できる。
【0162】
図13(C)に示すように、画素電極423が形成されると同時に、引き回し配線405上に接するように導電性膜423aが形成される。
【0163】
また、異方導電性フィルム430は導電性フィラー430aを有している。基板401とFPC406とを熱圧着することで、基板401上の導電性膜423aとFPC406上のFPC用配線431とが、導電性フィラー430aによって電気的に接続される。
【0164】
なお本実施例は、実施の形態および実施例1乃至実施例3と自由に組み合わせることが可能である。
【0165】
(実施例5)
本発明の半導体装置を用いた電子機器の実施例として、図14を用いて説明する。
【0166】
図14(A)は、ラインセンサを用いたハンドスキャナーである。CCD型(CMOS型)のイメージセンサ1001の上には、ロッドレンズアレイなどの光学系1002が設けられている。光学系1002は、被写体1004上の画像がイメージセンサ1001上に映し出されるようにするために用いられる。
【0167】
そして、LEDや蛍光灯などの光源1003は、被写体1004に光を照射できる位置に設けられている。そして、被写体1004の下部には、ガラス1005が設けられている。
【0168】
光源1003を出た光は、ガラス1005を介して被写体1004に入射する。被写体1004で反射した光は、ガラス1005を介して、光学系1002に入射する。光学系1002に入射した光は、イメージセンサ1001に入射し、そこで光電変換される。
【0169】
図14(B)は、1801は基板、1802は画素部、1803はタッチパネル、1804はタッチペンである。タッチパネル1803は透光性を有しており、画素部1802から発せられる光及び、画素部1802に入射する光を透過することができ、タッチパネル1803を通して被写体上の画像を読み込むことができる。また画素部1802に画像が表示されている場合にも、タッチパネル1803を通して、画素部1802上の画像を見ることが可能である。
【0170】
タッチペン1804がタッチパネル1803に触れると、タッチペン1804とタッチパネル1803とが接している部分の位置の情報を、電気信号として半導体装置に取り込むことができる。本実施例で用いられるタッチパネル1803及びタッチペン1804は、タッチパネル1803が透光性を有していて、なおかつタッチペン1804とタッチパネル1803とが接している部分の位置の情報を、電気信号として半導体装置に取り込むことができるものならば、公知のものを用いることができる。
【0171】
上記構成を有する本発明の半導体装置は、画像の情報を読み込んで、画素部1802に読み込んだ画像を表示し、取り込んだ画像にタッチペン1804で書き込みを行うことができる。そして本発明の半導体装置は、画像の読み込み、画像の表示、画像への書き込みを、全て画素部1802において行うことができる。よって半導体装置自体の大きさを抑え、なおかつ様々な機能を半導体装置に持たせることができる。
【0172】
図14(C)は、図14(B)とは異なる携帯型ハンドスキャナーであり、本体1901、画素部1902、上部カバー1903、外部接続ポート1904、操作スイッチ1905で構成されている。図14(D)は図14(C)と同じ携帯型ハンドスキャナーの上部カバー1903を閉じた図である。
【0173】
本発明の半導体装置は、読み込んだ画像の情報を画素部1902において表示することが可能であり、新たにディスプレイを半導体装置に設けなくとも、その場で読み込んだ画像を確認することができる。
【0174】
また画素部1902で読み込んだ画像信号を、外部接続ポート1904から携帯型ハンドスキャナーの外部に接続されている電子機器に送り、パソコンにおいて画像を補正、合成、編集等を行うことも可能である。
【0175】
なお、本実施例は、実施の形態及び実施例1乃至実施例4と自由に組み合わせることが可能である。
【0176】
(実施例6)
また、本発明の半導体装置を用いた電子機器として、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)などが挙げられる。
【0177】
図15(A)はビデオカメラであり、本体2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポート2604、リモコン受信部2605、受像部2606、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キー2609等を含む。本発明の半導体装置は表示部2602に用いることができる。
【0178】
図15(B)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302、スイッチ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発明の半導体装置は表示部2302に用いることができる。
【0179】
図15(C)は携帯電話であり、本体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力部2704、音声出力部2705、操作キー2706、外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。本発明の半導体装置は表示部2703に用いることができる。
【0180】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。
【0181】
なお、本実施例は、実施の形態及び実施例1乃至実施例5と自由に組み合わせることが可能である。
【0182】
【発明の効果】
本発明により、絶縁表面上に光電変換素子と、トランジスタと、発光素子とを作製する作製工程において、用いるマスク数を減らすことが出来る。そのため、作製工程が簡略化することができる。その結果、製造歩留まりが改善され、製造コストの低減が可能となる。
【0183】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。
【図2】 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。
【図3】 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。
【図4】 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。
【図5】 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。
【図6】 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。
【図7】 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。
【図8】 本発明の半導体装置の断面図。
【図9】 本発明の半導体装置の回路図を示したブロック図。
【図10】 本発明の半導体装置の回路図。
【図11】 本発明の半導体装置の回路図。
【図12】 本発明の半導体装置の図。
【図13】 本発明の半導体装置の図。
【図14】 本発明が適用される電子機器の図。
【図15】 本発明が適用される電子機器の図。

Claims (9)

  1. 絶縁面の上方に設けられたトランジスタと、
    前記絶縁面の上方に設けられた光電変換素子と、
    前記絶縁面の上方に設けられた発光素子と、を有する半導体装置であって、
    前記トランジスタは、
    第1の半導体層と、ソース電極及びドレイン電極とを有し、
    前記第1の半導体層は第1の不純物領域を有し、
    前記光電変換素子は、
    第1の電極と、第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上方に設けられた第3の半導体層と、前記第3の半導体層の上方に設けられた第4の半導体層と、第2の電極とを有し、
    前記第2の半導体層は第2の不純物領域を有し、
    前記第4の半導体層は第3の不純物領域を有し、
    前記発光素子は、
    第3の電極と、前記第3の電極の上方に設けられた有機化合物を含む層と、前記有機化合物を含む層の上方に設けられた第4の電極とを有し、
    前記第2の電極と、前記第3の電極とは同じ材料を含み、
    前記トランジスタの前記第1の半導体層、及び前記光電変換素子の前記第2の半導体層を覆う絶縁膜を有し、
    前記光電変換素子の前記第3の半導体層は、前記絶縁膜の第1のコンタクトホールに設けられたことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項において、
    前記絶縁膜は、前記光電変換素子の前記第2の半導体層の上方に第2のコンタクトホールを有し、
    前記光電変換素子の前記第1の電極は、前記第2のコンタクトホールに設けられ、
    前記第2のコンタクトホールは、前記第1のコンタクトホールと同時に形成されたことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は請求項において、
    前記光電変換素子において、前記第2の半導体層と前記第3の半導体層とが接する領域において、前記第3の半導体層の幅は前記第2の半導体層の幅より狭いことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、
    前記光電変換素子の前記第2の半導体層と前記第4の半導体層はそれぞれ、微結晶半導体層であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、
    前記光電変換素子の前記第2の半導体層と前記第4の半導体層はそれぞれ、多結晶半導体層であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、
    前記光電変換素子の前記第2の半導体層と前記第4の半導体層は、一方はn型半導体層であり、他方はp型半導体層であることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、
    前記光電変換素子の前記第3の半導体層は、非晶質半導体層であることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載されている前記半導体装置を具備することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載されている前記半導体装置を具備することを特徴とするハンドスキャナー。
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