JP4825284B2 - 湯水混合水栓 - Google Patents

湯水混合水栓 Download PDF

Info

Publication number
JP4825284B2
JP4825284B2 JP2009140876A JP2009140876A JP4825284B2 JP 4825284 B2 JP4825284 B2 JP 4825284B2 JP 2009140876 A JP2009140876 A JP 2009140876A JP 2009140876 A JP2009140876 A JP 2009140876A JP 4825284 B2 JP4825284 B2 JP 4825284B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
water
switching
thermo
fitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009140876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009210130A (ja
Inventor
明 西岡
Original Assignee
株式会社三栄水栓製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三栄水栓製作所 filed Critical 株式会社三栄水栓製作所
Priority to JP2009140876A priority Critical patent/JP4825284B2/ja
Publication of JP2009210130A publication Critical patent/JP2009210130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4825284B2 publication Critical patent/JP4825284B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

この発明は、湯水混合水栓に関するものである。
本出願人は、外径が例えば46mmの水栓本体を備えたサーモ型湯水混合水栓から浴室に設置される手すりとして規格に合った手すり型水栓へ取替えることができるよう例えば34mmと小径の外径を持つ水栓本体を備えたサーモ型湯水混合水栓を開発中である(特許文献1参照)。
これは、図36、図37に示すように、一端に水、湯、または混合水の吐出・止水機能と流量調整機能を有する切替ハンドル1を設けるとともに、他端に混合水の温度調節機能を有する温調ハンドル2を設けた筒状の水栓本体3の内部に、切替ハンドル1と接続可能な切替ユニット4と、温調ハンドル2と接続可能な温調ユニット5とが装入される一方、温調ユニット5の端部5aは、切替ユニット4の端部4aに接続可能に構成され、また、水栓本体3は、湯配管に連通するよう湯配管用継手7が着脱可能に装着された湯接続口8と、水配管に連通するよう水配管用継手9が着脱可能に装着された水接続口10を有するとともに、吐水管用継手13が着脱可能に装着された水、湯、または混合水の吐水管接続口および/またはシャワーホース用継手11が着脱可能に装着されたシャワーホース接続口12を有し、切替ユニット4は、前記吐水管接続口に連通する連通穴とシャワーホース接続口12に連通する連通穴を有するとともに、切替ユニット4は、前記各連通穴に連通する固定穴を有する筒状の固定部材Kと、切替ハンドル1の切替操作により水栓本体3の軸芯Aのまわりで固定部材K内を回動し、それによって、水、湯、または混合水の流路を前記固定穴および前記連通穴を介して前記吐水管接続口またはシャワーホース接続口12に連通させる切欠穴Hを胴部hに有する筒状の回動部材tとを有する弁機構を備えてなるというものである。
温調ユニット5は、水栓本体3内に設けられた筒状のサーモ本体15を有し、このサーモ本体15には、図36に黒色で塗りつぶした箇所にサーモワックス16が内蔵されるとともにサーモワックス16が膨張したときに伸び、また、サーモワックス16が収縮したときに縮むピストン17を有するサーモエレメント18が収容され、前記サーモ本体15の胴には湯導入孔19および水導入孔20が形成され、かつ、前記サーモ本体15には、混合水の温度を前記サーモエレメント18が感温するとサーモワックス16が膨張または収縮して前記ピストン17が伸びまたは縮むことで、前記水栓本体3の軸芯方向に前記サーモエレメント18と共に変位し、前記湯導入孔19とによって形成される給湯側通路のすき間100および前記水導入孔20とによって形成される給水側通路のすき間を調整しうるサーモバルブ21が内蔵されている。
そして、温調ハンドル2を水栓本体3の軸芯Aまわりに回動させて所定温度(例えば40℃)に設定すると、給湯側通路のすき間100および給水側通路のすき間を通ってきたそれぞれ湯および水がサーモエレメント18のまわりで混合され、サーモエレメント18が働き、40℃の混合水が吐水管またはシャワーホースへ流れるが、この場合、例えば混合水の温度が40℃より上昇した場合、これをサーモエレメント18が感温してサーモエレメント18内のサーモワックス16が膨張してピストン17を伸ばし(押し出し)、給水側通路のすき間を広げるとともに、給湯側通路のすき間100を狭めるようサーモエレメント18と共にサーモバルブ21が変位し、混合水の温度が下がり、ほぼ40℃に調節できる。また、混合水の温度が40℃より降下した場合、これをサーモエレメント18が感温してサーモエレメント18内のサーモワックス16が収縮してピストン17を縮め、給水側通路のすき間を狭めるとともに、給湯側通路のすき間100を広げるようサーモエレメント18と共にサーモバルブ21が変位し、混合水の温度が上がり、ほぼ40℃に調節できる。
特開2003−056026号公報 特開平9−310767号公報
ところで、従来の湯水混合水栓では、切替ユニットの弁機構の構成部材として所定の大きさの連通用長孔が内側に形成されたセラミック製の可動ディスク、セラミック製の固定ディスクが用いられていた。
この発明は、弁機構の構成部材として所定の大きさの連通用長孔が内側に形成されたセラミック製の可動ディスク、セラミック製の固定ディスクを用いた場合に比してコンパクト化できる湯水混合水栓を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の湯水混合水栓は、一端に水、湯、または混合水の吐出・止水機能と流量調整機能を有する切替ハンドルを設けるとともに、他端に混合水の温度調節機能を有する温調ハンドルを設けた筒状の水栓本体の内部に、前記切替ハンドルと接続可能な切替ユニットと、前記温調ハンドルと接続可能な温調ユニットとが装入される一方、前記温調ハンドルによって混合水の温度を任意に設定することが可能な湯水混合水栓であって、
前記水栓本体は、吐水管用継手が装着された吐水管接続口と、シャワーホース用継手が装着されたシャワーホース接続口とを周方向に間隔をあけて有し、
前記切替ユニットは、
前記水栓本体内に嵌込まれ、前記吐水管接続口に連通する連通孔及び前記シャワーホース接続口に連通する連通孔を有する筒状の第1の固定部材と、
この第1の固定部材内に嵌込まれ、各前記連通孔に跨がって連通する切欠きを有する筒状の第2の固定部材と、
前記切替ハンドルの切替操作により前記水栓本体の軸芯のまわりで前記第2の固定部材内を回動し、それによって、水、湯、または混合水の流路を前記切欠きおよび各前記連通孔を介して前記吐水管接続口またはシャワーホース接続口に連通させる連通孔を胴に有する筒状の回動部材とを有する弁機構を備え、
前記第2の固定部材の胴に設けた切欠きに嵌込み可能な外形形状を有し、前記吐水管接続口と前記シャワーホース接続口との間に対応する位置に仕切り部分が設けられた略8の字形状の部分を有する異形オーリングと、前記略8の字形状の部分の二つの輪にそれぞれ嵌め込まれるガイドリングとを設けた。
本願の請求項1に係る発明では、吐水管接続口に連通する連通孔と前記シャワーホース接続口に連通する連通孔を有する筒状の第1の固定部材を水栓本体内に嵌込むとともに、前記各連通孔に連通する切欠きを有する筒状の第2の固定部材を前記第1の固定部材内に嵌込み、切替ハンドルの切替操作により筒状の回動部材を前記水栓本体の軸芯のまわりで前記第2の固定部材内を回動させる構成を採用している。したがって、弁機構の構成部材として従来用いられていたような所定の大きさの連通用長孔が内側に形成されていたセラミック製の可動ディスク、セラミック製の固定ディスクに比して回動部材の外径、前記第2の固定部材の外径、前記第1の固定部材の外径をそれぞれ小径にでき、ひいては水栓本体の外径を小径にでき、コンパクトなサーモ型湯水混合水栓を提供することができる。このため、前記セラミック製の可動ディスク、セラミック製の固定ディスクよりなる弁機構を持つ外径が例えば46mmの水栓本体を備えた湯水混合水栓から、浴室に設置される手すりとして規格に合った例えば34mmと小径の水栓本体を持つ手すり型水栓へ取替えることができる。
この発明の第1の実施形態を示す全体構成説明図である。 上記実施形態における自動温度調節動作を示す図である。 上記実施形態を示す要部分解斜視図である。 (A)は、上記実施形態における吐水管側への通水動作を示す構成説明図である。(B)は、上記実施形態におけるシャワーホース側への通水動作を示す構成説明図である。 (A)は、上記実施形態における第2の固定部材の切欠きを示す断面図である。(B)は、上記実施形態における第2の固定部材の切欠きを図5(A)におけるA2 方向からみた図である。(C)は、上記実施形態における第2の固定部材の切欠きを図5(A)におけるB2 方向からみた図である。 (A)は、上記実施形態におけるサーモ本体を示す縦断面図である。(B)は、図6(A)におけるA3 −A3 線断面図である。(C)は、図6(A)におけるB3 −B3 線断面図である。 (A)は、上記実施形態におけるサーモバルブ本体を示す正面図である。(B)は、図7(A)におけるA−A線断面図である。 (A)は、上記実施形態における跨ぎ部材の縦断面図である。(B)は、図8(A)におけるA−A線断面図である。 上記実施形態におけるサーモエレメントを示す要部構成説明図である。 (A)は、上記実施形態における第1の固定部材を示す一部切断平面図である。(B)は、上記実施形態における第1の固定部材を示す縦断面図である。(C)は、図10(B)におけるA1 −A1 線断面図である。 (A)は、上記実施形態における異形オーリングを示す正面図である。(B)は、図11(A)におけるA−A線断面図である。 (A)は、上記実施形態におけるガイドリングを示す正面図である。 (B)は、図12(A)におけるA−A線断面図である。 (A)は、上記実施形態における切替ハンドルを示す縦断面図である。 (B)は、上記実施形態における切替ハンドルを示す正面図である。 上記実施形態における切替栓棒を示す構成説明図である。 上記実施形態における切替表示リングを示す縦断面図である。 上記実施形態における切替ブッシングを示す構成説明図である。 (A)は、上記実施形態における温調ハンドルを示す縦断面図である。 (B)は、上記実施形態における温調ハンドルを示す正面図である。 上記実施形態における温調ガイドを示す縦断面図である。 上記実施形態における温調表示リングを示す縦断面図である。 上記実施形態における温調ユニットのハウジングを示す縦断面図である。 上記実施形態で用いたスライドガイド体のプレート部材を示す要部構成説明図である。 上記実施形態で用いたスライドガイド体のスクリュ棒受け部材を示す要部構成説明図である。 この発明の第2の実施形態を示す要部構成説明図である。 上記第2の実施形態における熱湯吐水防止動作を説明するための図である。 上記第1の実施形態で用いる給水側シート部材を示す構成説明図である。 この発明で用いる給水側シート部材の好ましい例を示す構成説明図である。 前記好ましい給水側シート部材を用いた一例を示す要部構成説明図であ る。 この発明の第3の実施形態を示す要部分解斜視図である。 上記第3の実施形態における吐水管側への通水動作を示す構成説明図である。 この発明の第4の実施形態を示す要部分解斜視図である。 上記第4の実施形態における吐水管側への通水動作を示す構成説明図である。 (A)は、上記第4の実施形態で用いた異形オーリングを示す平面図である。(B)は、上記第4の実施形態で用いた異形オーリングを示す断面図である。 この発明の第5の実施形態を示す要部分解斜視図である。 上記第5の実施形態における自動温度調節動作を示す図である。 (A)は、上記第5の実施形態で用いた異形オーリングを示す平面図である。(B)は、上記第5の実施形態で用いた異形オーリングを示す断面図である。 従来例を示す全体構成説明図である。 従来例を示す分解斜視図である。
以下にこの発明の実施の形態について説明する。なお、この発明はそれによって限定されるものではない。
図1〜図22は、浴室に設置される手すりとして規格に合った手すり型水栓へ取替えることが可能な例えば34mmの外径を持つ筒状の水栓本体を備えたこの発明の第1の実施形態を示す。
図1〜図22において、31は、34mmの外径を持つ筒状の水栓本体で、一端に水、湯、または混合水の吐出・止水機能と流量調整機能を有する切替ハンドル32を設けるとともに、他端に混合水の温度調節機能を有する温調ハンドル33を設けてある。温調ハンドル33および切替ハンドル32は、操作時に水栓本体31の軸芯Xまわりに回動するよう構成されている。前記水栓本体31は、一端に切替ユニット装入用の開口31aを有する一方、他端に温調ユニット装入用の開口1bを有する。
34は、前記切替ハンドル32と接続可能な切替ユニットで、前記開口31aを介して水栓本体31の内部に水栓本体31の軸芯Xと同軸になるよう装入配置される。81は、切替表示リングである。
35は、前記温調ハンドル33と接続可能な温調ユニットで、前記開口31bを介して水栓本体31の内部に水栓本体31の軸芯Xと同軸になるよう装入配置される。
また、前記温調ユニット35の端部35a、具体的には後述するサーモ本体60の端部35aは、Oリング36を介して前記切替ユニット34の端部34a、具体的には後述する切替弁ケース45の端部34aに接続可能に構成されている。この実施形態では前記端部34a内に前記端部35aが着脱可能に嵌込まれている。
更に、前記水栓本体31は、湯配管(図示せず)に連通するよう湯配管用継手37が着脱可能に装着された湯接続口38と、水配管(図示せず)に連通するよう水配管用継手39が着脱可能に装着された水接続口40と、L字型のシャワーホース用継手41が着脱可能に装着されたシャワーホース接続口42(図4、図5参照)とを背面側に有するとともに、下面側に、吐水管用継手(図示せず)が着脱可能に装着された水、湯、または混合水の吐水管接続口44を有する。図2において、111は、水配管から水栓本体31に流入する水流入路を示し、112で示す矢印(実線)は、水栓本体31内を環状に流れる水の環状流路を示し、113は、湯配管から水栓本体31に流入する湯流入路を示し、114で示す矢印(点線)は、水栓本体31内を流れる湯の流路を示す。また、115は、水栓本体31から流出する混合水のシャワーホースへの流出路を示し、116で示す矢印(一点鎖線)は、水栓本体31からシャワーホース用継手41へ流出する混合水の流路を示す。
45は、切替ユニット34の外ケースとしての切替弁ケース(第1の固定部材)で、図10に示すように筒状であり、水栓本体31内に水栓本体31と同軸で横置き状態で設けられている。この切替弁ケース45は、樹脂製で、筒状の水栓本体31の内壁に0リングなどのシール部材45cを介して固定されている。切替弁ケース45は、図4、図5、図10に示されているように、吐水管接続口44に連通する一対の第1の連通孔45a,45aと、シャワーホース接続口42に連通する一対の第2の連通孔45b,45bとを有する。この実施形態では、連通孔45aと連通孔45bは同形で、これらは略半月形に形成されている。そして、図10、図1に示すように、一組の例えば第1の連通孔45a,45a同士は、円の中心を通る平面視細長の矩形形状の仕切り部分mで仕切られているが、この細長の仕切り部分mは、仕切り部分mの長手方向が水栓本体31の軸芯Xの方向に沿うよう設けられている。また、二組目の第2の連通孔45b,45b同士は、円の中心を通る平面視細長の矩形形状の仕切り部分m’で仕切られているが、この細長の仕切り部分m’も、仕切り部分mと同様、仕切り部分m’の長手方向が水栓本体31の軸芯Xの方向に沿うよう設けられている。そして、仕切り部分m’と仕切り部分m’は同一形状をなす。なお、82は、切替弁ケース45と切替表示リング81間に介装された切替ブッシングである。更に、切替弁ケース45は、前記第1の連通孔45a、第2の連通孔45bが位置している部分と、サーモ本体60の端部35aとの接続部分である前記端部34aとの間に、他の部分よりも内径の小さな内向きのリング状フランジ45hを有する。
47は、切替ユニット34の内ケースとしての切替ガイド(第2の固定部材)で、図3、図4、図5に示すように筒状であり、切替弁ケース45内に水栓本体31と同軸で横置き状態で設けられている。そして、切替ガイド47のリング状の一端面S’が前記リング状フランジ45hの下流面S’’’に当接している。切替ガイド47の胴47aは、切替弁ケース45の胴の肉厚と同程度の肉厚dを有する。この切替ガイド47は、軟質の樹脂製であり切替弁ケース45の内壁に0リングなどのシール部材47cを介して固定されている。48は、切替ガイド47の前記胴47aに設けた切欠きである。この切欠き48は、図5(B)、図3に示すように、四隅の角は丸みをおびているとともに、真ん中がくびれた平面視略矩形の形状をなし、胴47aの円周方向に長く、胴の長手方向に短いように形成されている。また、前記切欠き48は、図5(A)に示すように、前記胴47aを円周角で190°程度に円周方向に切り裂いて形成されている。この切欠き48には、異形オーリング49が嵌込まれる。
前記異形オーリング49は、図11に示すように、メガネの枠のように左右に輪50,50が形成され、切欠き48に嵌込み可能な外形形状を有する。そして、輪50および50の開口50aおよび50aにはそれぞれ図12に示すようなガイドリング51および51を嵌込んだ状態で、異形オーリング49が切欠き48に嵌込まれる。ガイドリング51,51無しで異形オーリング49を切欠き48に嵌込むと、切欠き48から異形オーリング49が外れ易くなるおそれがあるからで、この発明では、異形オーリング49を、ガイドリング51と切欠き48の端面48aとで挟む構成を採用している。51aは、ガイドリング51の開口である。
上述した切替弁ケース45および切替ガイド47は、水栓本体31に対して固定されている筒状の固定部材である。
一方、筒状の回動部材としての金属製の切替バルブ53が、前記切替ハンドル32の切替操作により切替栓棒54(図14参照)を介して、水栓本体31の軸芯Xのまわりで前記切替ガイド47内を、図4(A)に示す状態から時計方向(A方向)に回動して図4(B)に示す状態に切り替ったり、逆に、図4(B)に示す状態から反時計方向(B方向)に回動して図4(A)に示す状態に切り替ったりするよう構成されている。
なお、切替バルブ53は、下流端に一対の嵌合用切欠53gを有する。また、切替栓棒54の先端には、前記嵌合用切欠53gに嵌合して切替バルブ53を回動させるための嵌合突起54gを有して切替バルブ53の下流側開口53rを閉塞するディスク体54tが設けられている。
前記切替バルブ53は、筒状で、切替ガイド47や切替弁ケース45の胴の肉厚dよりも薄く形成された胴Mよりなり、切替ガイド47内に水栓本体31と同軸で横置き状態で設けられている。この胴Mは、切替ガイド47の内周面に摺動可能に嵌込まれる大きさに形成されている。切替バルブ53は切替弁ケース45と同様、胴Mの円周方向に沿って所定の大きさの一対の略半月形に形成された連通孔が二組用意されている。53a,53aは、一組目の一対の第3の連通孔で、ガイドリング51の開口51aを介して例えば第1の連通孔45a,45aに連通する〔図4(A)参照〕。また、53b,53bは、二組目の一対の第4の連通孔で、ガイドリング51の開口51aを介して例えば第2の連通孔45b,45bに連通する〔図4(B)参照〕。この実施形態では、前記連通孔45a、連通孔45b、連通孔53a、連通孔53bは同一形状をなし、これらは略半月形に形成されている。そして、図3に示すように、一組の例えば第3の連通孔53a,53a同士は、円の中心を通る平面視細長の矩形形状の仕切り部分nで仕切られているが、この細長の仕切り部分nは、仕切り部分nの長手方向が水栓本体31の軸芯Xの方向に直交する方向に沿うよう設けられている。第4の連通孔53b,53bを仕切る、円の中心を通る平面視細長の矩形形状の仕切り部分n’も、前記仕切り部分nと同様、仕切り部分n’の長手方向が水栓本体31の軸芯Xの方向に直交する方向に沿うよう設けられている。そして、仕切り部分m、仕切り部分m’、仕切り部分n、仕切り部分n’は同一形状をなす。
このように、切替バルブ53の仕切り部分n,n’の長手方向が摺動方向に沿いながら切替バルブ53は切替ガイド47の内周面を摺動しながら回動するので、最小摺動面積でもって摺動による摩擦を最も小さくしながら切替バルブ53を摺動させることができ、仕切り部分n,n’の長手方向を、軸芯Xの方向に沿った形のように、前記直交する方向以外の方向に沿った形で設ける場合に比して、切替バルブ53を回動し易くできる。
また、切替弁ケース45の仕切り部分m,m’を水栓本体31の軸芯Xの方向に沿った形で設ける方が、組付けにあたり、切替ガイド47を切替弁ケース45内に入り易くできる。これに対し、仕切り部分m,m’を水栓本体31の軸芯Xの方向に直交する方向に沿った形で設けると、切替ガイド47にセットされている異形オーリング49やガイドリング51が仕切り部分m,m’に引っ掛かり易くなり、切替ガイド47を切替弁ケース45内に好ましい状態で入れるのが難しくなる。
而して、この発明の弁機構は、筒状の切替バルブ53の胴Mの円周方向に沿って所定の大きさの一対の第3の連通孔53a,53aおよび一対の第4の連通孔53b,53bを設けたので、弁機構の構成部材として従来用いられていたような所定の大きさの連通用長孔が内側に形成されていたセラミック製の可動ディスク、セラミック製の固定ディスクに比して切替バルブ53の外径を小径にでき、ひいては水栓本体1の外径を34mmと小径にできる。このため、サーモ型湯水混合水栓をコンパクト化できる。
また、切替バルブ53は金属製であるので、前記セラミック製の可動ディスクに比して安価である。また、切替ガイド47は樹脂製であるので、前記セラミック製の固定ディスクに比して安価である。なお、切替ガイド47を軟質の樹脂製としたのは、金属製の切替バルブ53が回動し易いためである。
一方、前記温調ユニット35は、図1、図2、図6に示すような、水栓本体31内に設けられた筒状のサーモ本体60を有し、このサーモ本体60には、サーモワックス61が内蔵されるとともにサーモワックス61が膨張したときに伸び、また、サーモワックス61が収縮したときに縮むピストン62を有するサーモエレメント63が収容され、前記サーモ本体60の胴Nには一つの湯導入孔64〔図6(B)参照〕および複数個の水導入孔65〔図6(C)参照〕が形成され、かつ、前記サーモ本体60には、温調ハンドル33によって予め設定してある混合水の温度とは異なる混合水の温度を前記サーモエレメント63が感温するとサーモワックス61が膨張または収縮して前記ピストン62が伸びまたは縮むことで、前記水栓本体31の軸芯方向に前記サーモエレメント63と共に変位し、前記湯導入孔64とによって形成される給湯側通路のすき間200および前記水導入孔65とによって形成される給水側通路のすき間201を調整しうるサーモバルブ70が内蔵されており、また、このサーモ本体60の端部35aは、前記切替ユニット34の端部34aに接続可能に構成されている。
69は、ゴム製のスリーブで、サーモワックス61およびピストン62間に介装されている。
67は、温調ハンドル33およびサーモ本体60間に設けた筒状の固定ハウジングで、水栓本体31と同軸で横置き状態で設けられている。固定ハウジング67は、内周面の上下位置にガイド溝67a,67bを有する。
90は、前記固定ハウジング67内に設けられたスライドガイド体で、温調ハンドル33を水栓本体31の軸芯Xまわりに回動させることによって水栓本体31の軸芯X方向に沿って直線的に進退移動できるよう構成されている。スライドガイド体90は、サーモ本体側に向いた凹所90iを有するプレート部材90aと、後述するスクリュ棒33eが噛合する連続歯90bが形成された溝90cを温調ハンドル側に向けた状態で有するスクリュ棒受け部材90eと、両部材90a,90e間に介装されるバネ90fと、このバネ90fを介して両部材90a,90eを結合する結合線材90gとを備えている。プレート部材90aの前記凹所90iの底面には、バネ91の付勢力によってピストン先端62fが常時当接している。前記スクリュ棒33eは、栓棒33dの回動運動により軸芯X方向に沿って直線的に進退移動するよう温調ハンドル33の栓棒33dとスプライン結合されている。また、スクリュ棒受け部材90eは、前記ガイド溝67a,67bに係合する上下一対の係合突起片90jを有する。プレート部材90aも前記ガイド溝67a,67bに係合する上下一対の係合突起片90kを有する。更に、例えば上係合突起片90jは、温調ハンドル側からみた図22に示すように、結合線材90gの一端を係止する係止面部Tを有し、また、この係止面部Tを挟むように前記上ガイド溝67aに係合する一対の係合突起片部分90j’,90j’を有する。一方、下係合突起片90jも、図22に示すように、結合線材90gの他端を係止する係止面部T’を有する。また、プレート部材90aは、サーモ本体側からみた図21に示すように、結合線材90gの折り曲げ部分90g’が嵌込む環状溝90a’を有する。
これにより、温調ハンドル33の前記軸芯Xまわりの回動操作によって前記スライドガイド部材90が進退移動され、前記ピストン62を介して前記サーモバルブ70の設定位置を可変に調整し、これにより 温調ハンドル33によって設定される混合水の温度になるよう前記給湯側通路のすき間200および給水側通路のすき間201が調整される。
84は、温調ガイド、85は、温調表示リングである。
以下、この発明の特徴的構成について説明する。
前記サーモバルブ70は、筒状のサーモバルブ本体71と、このサーモバルブ本体71よりも小径の筒状の跨ぎ部材72との二部材より構成されている。
サーモバルブ本体71は、前記サーモ本体60の内壁に摺動可能な状態で、前記サーモエレメント63に連結可能に外嵌する正面視環状の連結部73を上流側に有し、開放端Jが形成された胴部74を下流側に有する。
また、跨ぎ部材72は、前記給湯側通路のすき間200を跨ぐ形で前記サーモバルブ本体71に連結可能に内嵌している。この実施形態では、跨ぎ部材72が、サーモバルブ本体71の胴部74の上流側内周面に形成された雌ねじRにねじ結合されている。
そして、これら二部材71および72の中心軸X1 およびX2 をそれぞれ前記水栓本体31の軸芯Xに一致させた状態でサーモバルブ70はサーモ本体60内に設置されている。
更に、前記サーモバルブ本体71は、前記サーモエレメントとの連結孔76を前記連結部73の中央に有し、更に、連結孔76は内面に雌ねじを有する一方、この雌ねじに螺合する雄ねじをサーモエレメント63に設けた連結部80は有する。前記連結部73は、前記給水側通路を通ってきた水を前記給湯側通路を通ってきた湯と前記開放端Jの直下流側で合流させるべく複数の水孔77を前記連結孔76のまわりに有する。
また、前記跨ぎ部材72は、前記サーモバルブ本体71との連結部78を上流側に有し、下流側に前記給湯側通路を通ってきた湯が通過する複数の湯孔80が形成された胴部81を有する。連結部78は、サーモバルブ本体71の前記雌ねじRに螺合する雄ねじTを有する。
そして、前記サーモエレメント63は、サーモワックス61が内蔵されるサーモワックス内蔵部61aにおける水栓本体31の軸芯方向に沿う領域Qの最上流端300が前記跨ぎ部材72の前記湯孔80の位置に一致するよう設置されている。
ここで、サーモエレメントは、サーモワックスが内蔵される領域の最上流端が跨ぎ部材の湯孔の位置に一致するよう設置されているとは、図8(A)に示される跨ぎ部材72の湯孔80の位置が、図2に示すように、サーモワックス61が内蔵される領域の最上流端300に一致するようサーモエレメント63は設置されることで、最上流端300が湯孔80の位置にほぼ一致する場合も含む。
温調ユニット35の自動温度調節動作は以下の通りである。
温調ハンドル33を水栓本体31の軸芯Xまわりに回動させて所定温度(例えば40℃)に設定すると、給湯側通路のすき間200および給水側通路のすき間201を通ってきたそれぞれ湯および水がサーモエレメント63のまわりで混合され、 サーモエレメント63が働き、40℃の混合水が吐水管またはシャワーホースへ流れる。
そして、混合水の温度が40℃より上昇した場合、これをサーモエレメント63が感温してサーモエレメント63内のサーモワックス61が膨張してピストン62を伸ばし(押し出し)、給水側通路のすき間201を広げるとともに、給湯側通路のすき間200を狭めるようサーモバルブ70は、水栓本体31の軸芯方向にサーモエレメント63と共に変位し、混合水の温度が下がり、ほぼ40℃に調節できる。
また、混合水の温度が40℃より降下した場合、これをサーモエレメント63が感温してサーモエレメント63内のサーモワックス61が収縮してピストン62を縮め、給水側通路のすき間201を狭めるとともに、給湯側通路のすき間200を広げるようサーモエレメント63と共にサーモバルブ70が変位し、混合水の温度が上がり、ほぼ40℃に調節できる。
而して、図36に示したサーモ型湯水混合水栓では、サーモワックス16が内蔵されるサーモワックス内蔵部16aにおける水栓本体3の軸芯方向に沿う領域Q’の最上流端300’が湯水の混合地点より極めて遠くの上流側に位置していたので、サーモワックス16を膨張あるいは収縮させるための感温速度がきわめて遅かったのに対し、この発明では、跨ぎ部材72の湯孔80の位置が、図2に示すように、サーモワックス61が内蔵される領域の最上流端300に一致するようサーモエレメント63は設置されるので、温調ユニット35の自動温度調節動作を迅速に行える。
ところで、温調ハンドル33を水栓本体31の軸芯Xまわりに回動させて所定温度(例えば40℃)に設定する前の状態は、水栓本体31内の環状流路112を流れる水の水温だけをサーモエレメント63は感温しているので、サーモエレメント63内のサーモワックス61が収縮してピストン62は縮んでいる。つまり、温調ハンドル33は0℃を示しているので、図1に示すようにサーモバルブ本体71によって湯導入孔64が閉じられており、給湯側通路のすき間200はなく、一方、給水側通路のすき間201(図2参照)は最も広い状態にある。しかし、上述したように、前記プレート部材90aの前記凹所90iの底面には、前記バネ91の付勢力によってピストン先端62fが常時当接していることから、ピストン62は縮みながら前記凹所90iの底面に当接している。
そして、この状態で温調ハンドル33を例えば40℃に設定するとともに、切替ハンドル32を混合水吐出状態にすると、ピストン62が伸びきる前に前記サーモバルブ70が前記バネ91の付勢力によって給水側通路のすき間201を狭め、かつ、給湯側通路のすき間200を広くする方向に変位することになる。そのため、瞬時ではあるが熱湯が吐水管から吐水する。これは、複雑な経路をたどる水流路、湯流路および混合水流路を形成する大径の固定ディスクおよび可動ディスクよりなる弁機構を用いずに簡易な構成の前記弁機構53,47,45を採用したので、給湯側通路のすき間200を通る前記湯流路114が複雑な経路をたどることなく水流入路111に直ぐさま合流して熱湯と水が十分混ざりきらないうちに40℃よりもはるかに熱い混合水が、切替バルブ53の第3の連通孔53aを通り吐水管接続口へ流出するからである。この発明では、前記問題を図23、図24に示す実施形態で解決している。
すなわち、図23、図24は、混合水を得るために前記温調ハンドル33を回動させたとき、前記ピストン62が伸びきらないうちに前記サーモバルブ70が前記給湯側通路のすき間200を大きくする方向に変位して熱湯が吐水するのを防止するように構成されているこの発明の第2の実施形態を示す。なお、図23、図24において、図1〜図22に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
図23、図24において、93は、上流開口93jを有する大径部93aと、この大径部93aよりも長い胴を有する小径部93bとよりなり筒状部材で、給湯側通路のすき間200および給水側通路のすき間201を通ってきたそれぞれ湯および水が混合する、サーモ本体60の直下流側で前記切替栓棒54のディスク体54tまでの領域に設けられている。具体的には、筒状部材93は、小径部93bが切替バルブ53内に位置し、大径部93aが切替弁ケース45内と切替ガイド47内にわたって位置するよう、水栓本体31と同軸で横置き状態で設けられている。
筒状部材93は、給湯側通路のすき間を通ってきた湯と給水側通路のすき間を通ってきた水とを迂回させながら混合させる機能を持つ。
すなわち、水、湯をサーモ本体60の側から直接、切替バルブ53に設けた第3の連通孔53a,53aおよび第4の連通孔53b,53bに導入させるのではなく、水、湯あるいは混合水をサーモ本体60の側から迂回させてから導入させるための迂回流路Rを形成するためのものである。
前記大径部93aは、切替弁ケース45の前記小径部分45hに係止する外向きのリング状フランジVを有し、このフランジVがサーモ本体60の端部35aのリング状先端部分Sの先端面と切替弁ケース45の前記内向きのリング状フランジ45hの上流面S’’とで挟まれることにより筒状部材93は、切替弁ケース45、切替ガイド47および切替バルブ53の領域にわたり固定設置されている。前記上流開口93jは、前記リング状フランジVによって形成されている。
前記小径部93bは、下流開口93mを有するとともに、大径部93aとの連設部位に、前記迂回流路を経た混合水を攪拌する複数の攪拌孔94を円周方向に所定間隔おいて有する。
更に、切替弁ケース45の第1の連通孔45a,45aおよび第2の連通孔45bの位置に対応する位置と切替栓棒54のディスク体54tとの間に前記下流開口93mがくるよう前記小径部93bが設けられている。
而して、給湯側通路のすき間200を通ってきた湯と給水側通路のすき間201を通ってきた水とを迂回させながら混合する迂回流路Rをサーモ本体60の直下流側に設けたので、混合水を得るために前記温調ハンドル33を回動させたとき、前記ピストン62が伸びきらないうちに前記サーモバルブ70が前記給湯側通路200のすき間を大きくする方向に変位しても熱湯が迂回流路Rを通る間に水と混合されるので、吐水管から熱湯が吐水するのを防止できる。
更に、迂回流路Rを経た混合水を筒状部材93に設けた複数の攪拌孔94で攪拌するので、熱湯と水を十分混合させることができ、混ざりきらないで設定温度よりもはるかに熱い混合水が吐水管から吐水する事態を効果的に防止できる。
なお、上記第1の実施形態において、サーモバルブ本体71が給水側通路のすき間201(図2参照)を閉塞する場合は、サーモバルブ本体71の連結部73と胴部74間に形成されるテーパ面73fが、連結部73に対向する形で設けられた給水側シート部材500のリング状の樹脂製シート73gのテーパ面73hに当接する。図25は、サーモエレメント貫通孔を中央に有する樹脂製シート73gと、このシート73gを支持するようサーモ本体60(図1参照)内に固定されたリング状の樹脂製シート支持部材73iと、このシート支持部材73iの内周面に嵌込まれるOリング73jと、前記シート支持部材73iにおけるシート取り付け側の外周面に嵌込まれるOリング73kとを示している。また、前記シート支持部材73iは、サーモエレメント貫通孔を中央に有する。一方、図26、図27には、給水側シート部材500よりもコスト安に成形できる給水側シート部材500’が示されている。この給水側シート部材500’は、一つのリング状の樹脂製シート73i’を備えている。前記シート73i’は、前記サーモエレメント貫通孔73nを中央に有し、大径のOリング73kの嵌込み溝73pを外周の中央に有し、サーモバルブ本体71のテーパ面73fが当接するテーパ面73hを連結部73に対向する状態で有する。また、サーモエレメント貫通孔73nは、中央に小径のOリング73jの嵌込み部分73qを有する。更に、前記給水側シート部材500’は、前記嵌込み部分73qに嵌込まれる前記小径のOリング73jと、このOリング73jを保護するためのリング状の樹脂製ワッシャ73sと、Oリング73jとワッシャ73sがサーモエレメント貫通孔73nから外側へ抜けるのを防止するリング状のステンレス製止め輪73tとを備えている。すなわち、Oリング73jをテーパ面73h側から嵌込み部分73qおよびワッシャ73sをこの順で嵌込み、続いて、テーパ面73h側から嵌込み部分73qを止め輪73tで覆う作業がほどこされる。したがって、ワッシャ73sや止め輪73tは安価に製作できるものであり、一つのリング状の樹脂製シート73i’を製作してこれに図25に示したシート73gとシート支持部材73iの機能を兼ね備えさせたので、シート73i’を製作するための金型のコストは、二つのシート73gとシート支持部材73iを製作するための金型のコストに比して安価である。また、シート73gとシート支持部材73iは取り付けのために取り付け面側が複雑な構造を有するものであったが、シート73i’は一部材であるので、二部材73g,73iの場合に比して構造をシンプルにでき、一部材でも複雑な形状のコスト高の金型を用いる必要はない。なお、図36に示す給水側シート部材500’’は、リング状の金属製シート73xと、大径のOリング73yと、小径のOリング73zよりなり、サーモエレメント貫通孔73n’を切削加工で形成する必要があり、給水側シート部材500に比して製作コストが高かった。
図28、図29は、前記切欠き48に嵌込まれている異形オーリング49’が切替弁ケース45の内面との接触により切欠き48から外れないように異形オーリング49’を構成してあるこの発明の第3の実施形態を示す。なお、図28、図29において、図1〜図27に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
切替ガイド47の胴47aに設けた切欠き48は、図5(B)、図3に示すように、四隅の角は丸みをおびているとともに、真ん中がくびれた平面視略矩形の形状をなし、胴47aの円周方向に長く、胴の長手方向に短いように形成されている。また、前記切欠き48は、図5(A)に示すように、前記胴47aを円周角で190°程度に円周方向に切り裂いて形成されている。
図28、図29において、異形オーリング49’は、メガネの枠のように左右に輪50,50が形成され、切替ガイド47の胴47aに設けた切欠き48に嵌込み可能な外形形状を有する。そして、輪50および50の開口50aおよび50aにはそれぞれガイドリング51および51を嵌込んだ状態で、異形オーリング49’が切欠き48に嵌込まれる。
異形オーリング49’は、ゴーグルのような形状をしており、前記一対の輪50,50と、一対の耳部49aと、これら耳部49a,49aを接続する一つのワッパ49bとから構成される。
前記各耳部49aは、係止孔rを有し、各輪50の対象位置で、長手方向外側に設けられている。前記ワッパ49bは、両端にそれぞれ前記係止孔rに係合する係合突起r’,r’を有する。これら係合突起r’,r’は、ワッパ49bの裏面aに形成されている。ワッパ49bの長さは、一方の係止孔rに一方の係合突起r’を係合し、他方の係止孔rに他方の係合突起r’を係合したときに切替ガイド47の胴47aを締めつける程度の長さに設定されている。更に、前記耳部49aは、輪50と一体に成形されており、段差fを介して輪50の表面bよりも下位にワッパ49bの係合突起r’に対向する表面cを有する。
而して、輪50および50の開口50aおよび50aにはそれぞれ図12に示すようなガイドリング51および51を嵌込んだ状態で、異形オーリング49の一対の輪50および50が切欠き48に嵌込まれる。このとき、各耳部49aを介してワッパ49bを一対の輪50,50に接続した状態で、ワッパ49bと一対の輪50,50によって形成される輪内に切替ガイド47を通し、ワッパ49bの裏面aが切替ガイド47の胴47aを締めつける形で各輪50と各耳部49aが切欠き48に嵌込まれる。このため、この状態で切替ガイド47を切替弁ケース45内に差し込んでも、切替弁ケース45の内面と異形オーリング49’の接触により各輪50と各耳部49aが切欠き48から外れるのを確実に防止できる。
図30〜図32は、前記ワッパ49bの代わりに各輪50に補助枠49gを設け、この補助枠49gを引っ張って延伸させることにより、切替ガイド47の胴47aに設けた円弧状の溝47dに嵌込むことで、前記切欠き48に嵌込まれている各輪50が切替弁ケース45の内面との接触により切欠き48から外れないように異形オーリング49’’を構成してあるこの発明の第4の実施形態を示す。なお、図30〜図32において、図1〜図29に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
図30〜図32において、異形オーリング49’’は、メガネの枠のように左右に輪50,50が形成され、切替ガイド47の胴47aに設けた切欠き48に嵌込み可能な外形形状を有する。そして、輪50および50の開口50aおよび50aにはそれぞれガイドリング51および51を嵌込んだ状態で、異形オーリング49’’が切欠き48に嵌込まれる。
異形オーリング49’’はゴーグルのような形状をしており、弾性を有する一対の輪50,50と、各輪50の対象位置で、短手方向(X方向)外側に設けた延伸自在の弾性を有する補助枠49gとよりなる。輪50および50と一方の補助枠49gとの間、輪50および50と他方の補助枠49gとの間には、異形オーリング外れ防止用の開口49hが形成されている。補助枠49gの断面積S1 は輪50の断面積S2 よりも小さく設定されており、これにより、輪50は変形し難いが、補助枠49gは、引っ張ると延びて切替ガイド47の胴47aに設けた円弧状の溝47dに補助枠49gが嵌込み可能な程度に開口49hが拡がるよう形成されている。前記輪50の断面の形状は円であるのに対し、補助枠49gの断面の形状は、前記円の半径よりも小さな半径を持ち、円弧面t’を輪50の上面t側に持つ半円である。t’’は、この半円の下面である。
而して、補助枠49gを引っ張って開口49hを拡げながら、胴47aに設けた円弧状の溝47dに補助枠49gを嵌込むとともに、輪50および50の開口50aおよび50aにそれぞれガイドリング51および51を嵌込んだ状態で、一対の輪50および50が切欠き48に嵌込まれる。補助枠49gを溝47dに嵌込んだ状態では、開口49hが小さくなるよう異形オーリング49’’は弾性変形している。よって、切替ガイド47を切替弁ケース45内に差し込んでも、切替弁ケース45の内面と異形オーリング49’’の接触により異形オーリング49’’が切欠き48から外れるのを確実に防止できる。
図33〜図35は、前記切欠き48に嵌込まれている異形オーリング49’’’が切替弁ケース45の内面との接触により切欠き48から外れないように異形オーリング49’’’を構成してあるこの発明の第5の実施形態を示す。なお、図33〜図35において、図1〜図32に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
切替ガイド47の胴47aに設けた切欠き48は、図5(B)、図3に示すように、四隅の角は丸みをおびているとともに、真ん中がくびれた平面視略矩形の形状をなし、胴47aの円周方向に長く、胴の長手方向に短いように形成されている。また、前記切欠き48は、図5(A)に示すように、前記胴47aを円周角で190°程度に円周方向に切り裂いて形成されている。
図33〜図35において、異形オーリング49’’’は、メガネの枠のように左右に輪50,50が形成され、切替ガイド47の胴47aに設けた切欠き48に嵌込み可能な外形形状を有する。そして、輪50および50の開口50aおよび50aにはそれぞれガイドリング51および51を嵌込んだ状態で、異形オーリング49’が切欠き48に嵌込まれる。
異形オーリング49’’’は、前記一対の輪50,50と、各輪50の対象位置で、短手方向(X方向)外側に設けた補助枠49gとよりなる。輪50および50と一方の補助枠49gとの間、輪50および50と他方の補助枠49gとの間には、異形オーリング外れ防止用の開口49hが形成されている。補助枠49gの断面積S1 は輪50の断面積S2 よりも小さく設定されており、また、輪50の断面の形状は円であるのに対し、補助枠49gの断面の形状は、前記円の半径よりも小さな半径を持ち、円弧面t’を輪50の上面t側に持つ半円である。t’’は、この半円の下面である。
一方、切欠き48の長手方向(Y方向)における両端面の近傍には、それぞれ前記開口49hに嵌合する形状の突起49iが形成されている。この突起49iの形状は、平面視で開口49hと同じ形状をなす。
而して、輪50および50の開口50aおよび50aにはそれぞれ図12に示すようなガイドリング51および51を嵌込んだ状態で、一対の輪50,50が切欠き48に嵌込まれる。このとき、前記開口49hを突起49iに嵌込むだけの作業で切替ガイド47を切替弁ケース45内に差し込んでも、切替弁ケース45の内面と異形オーリング49’’’の接触により異形オーリング49’’’が切欠き48から外れるのを確実に防止できる。
31…水栓本体、32…切替ハンドル、33…温調ハンドル、34…切替ユニット、35…温調ユニット、45…第1の固定部材、47…第2の固定部材、49…異形オーリング、51…ガイドリング、53…回動部材、60…サーモ本体、61…サーモワックス、62…ピストン、63…サーモエレメント、64…湯導入孔、65…水導入孔、70…サーモバルブ、71…サーモバルブ本体、72…跨ぎ部材、73,78…連結部、74…胴部、76…連結孔、77…水孔、80…湯孔、81…胴部、200…給湯側通路のすき間、201…給水側通路のすき間、N…サーモ本体の胴、X1 ,X2 …中心軸、X…水栓本体の軸芯、J…開放端。

Claims (5)

  1. 一端に水、湯、または混合水の吐出・止水機能と流量調整機能を有する切替ハンドルを設けるとともに、他端に混合水の温度調節機能を有する温調ハンドルを設けた筒状の水栓本体の内部に、前記切替ハンドルと接続可能な切替ユニットと、前記温調ハンドルと接続可能な温調ユニットとが装入される一方、前記温調ハンドルによって混合水の温度を任意に設定することが可能な湯水混合水栓であって、
    前記水栓本体は、吐水管用継手が装着された吐水管接続口と、シャワーホース用継手が装着されたシャワーホース接続口とを周方向に間隔をあけて有し、
    前記切替ユニットは、
    前記水栓本体内に嵌込まれ、前記吐水管接続口に連通する連通孔及び前記シャワーホース接続口に連通する連通孔を有する筒状の第1の固定部材と、
    この第1の固定部材内に嵌込まれ、各前記連通孔に跨がって連通する切欠きを有する筒状の第2の固定部材と、
    前記切替ハンドルの切替操作により前記水栓本体の軸芯のまわりで前記第2の固定部材内を回動し、それによって、水、湯、または混合水の流路を前記切欠きおよび各前記連通孔を介して前記吐水管接続口またはシャワーホース接続口に連通させる連通孔を胴に有する筒状の回動部材とを有する弁機構を備え、
    前記第2の固定部材の胴に設けた切欠きに嵌込み可能な外形形状を有し、前記吐水管接続口と前記シャワーホース接続口との間に対応する位置に仕切り部分が設けられた略8の字形状の部分を有する異形オーリングと、前記略8の字形状の部分の二つの輪にそれぞれ嵌め込まれるガイドリングとを設けた湯水混合水栓。
  2. 前記第2の固定部材を前記第1の固定部材内に嵌込んだときに前記第1の固定部材の内面と前記異形オーリングの接触により前記異形オーリングが前記切欠きから外れるのを防止する手段を備えている請求項1に記載の湯水混合水栓。
  3. 前記異形オーリングが前記切欠きから外れるのを防止する手段が、前記異形オーリングに設けられた弾性を有する補助枠と、前記第2の固定部材の胴に設けられ前記補助枠が嵌め込まれる円弧状の溝とによって構成されている請求項2に記載の湯水混合水栓。
  4. 前記異形オーリングが前記切欠きから外れるのを防止する手段が、前記異形オーリングに設けられ前記二つの輪との間に開口が形成される補助枠と、前記第2の固定部材の胴に設けられ前記異形オーリングの前記開口に嵌合する突起とによって構成されている請求項2に記載の湯水混合水栓。
  5. 前記異形オーリングが前記切欠きから外れるのを防止する手段が、前記異形オーリングに設けられた一対の耳部と、これら耳部を接続し前記異形オーリングとで前記第2の固定部材の胴を締めつけるワッパとによって構成されている請求項2に記載の湯水混合水栓。
JP2009140876A 2002-10-15 2009-06-12 湯水混合水栓 Expired - Fee Related JP4825284B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009140876A JP4825284B2 (ja) 2002-10-15 2009-06-12 湯水混合水栓

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002300818 2002-10-15
JP2002300818 2002-10-15
JP2002328208 2002-11-12
JP2002328208 2002-11-12
JP2009140876A JP4825284B2 (ja) 2002-10-15 2009-06-12 湯水混合水栓

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003184000A Division JP4340101B2 (ja) 2002-10-15 2003-06-27 サーモ型湯水混合水栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009210130A JP2009210130A (ja) 2009-09-17
JP4825284B2 true JP4825284B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=41183473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009140876A Expired - Fee Related JP4825284B2 (ja) 2002-10-15 2009-06-12 湯水混合水栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4825284B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013213313A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Lixil Corp 水栓
JP6452983B2 (ja) * 2014-08-07 2019-01-16 株式会社Kvk バルブユニット,水栓及びバルブユニットの組付け方法
JP6722576B2 (ja) * 2016-12-09 2020-07-15 株式会社Kvk 切換止水弁
JP7286927B2 (ja) * 2018-08-09 2023-06-06 Toto株式会社 湯水混合水栓
JP2023006590A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 パナソニックホールディングス株式会社 水栓
JP2023006587A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 パナソニックホールディングス株式会社 水栓

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2731809C2 (de) * 1977-07-14 1983-02-03 Friedrich Grohe Armaturenfabrik Gmbh & Co, 5870 Hemer Eingriffmischventil
JPS60129564A (ja) * 1983-12-17 1985-07-10 Matsushita Electric Works Ltd 太陽熱温水器
JP3310544B2 (ja) * 1996-05-23 2002-08-05 株式会社三栄水栓製作所 湯水混合栓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009210130A (ja) 2009-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4825284B2 (ja) 湯水混合水栓
AU625440B2 (en) Temperature and volume control valve assembly
JP2013545909A (ja) 蛇口取付型洗眼ユニット
JP6670443B2 (ja) 湯水混合水栓
JPH109417A (ja)
JP4340101B2 (ja) サーモ型湯水混合水栓
JP2002022040A (ja) 湯水混合水栓
JP6735114B2 (ja) 水栓
JPH09178008A (ja) シングルレバー式混合水栓に於ける安全装置
JP2005061530A (ja) 湯水混合水栓
JP2739467B2 (ja) シングルレバー式の混合栓
JP4015203B2 (ja) 改良されたサーモスタット式混合バルブ
JP4700420B2 (ja) サーモ型湯水混合水栓
JP4399295B2 (ja) 湯水混合水栓
JP2007205547A (ja) 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓
GB2584080A (en) Control mechanism
TW202032046A (zh) 冷熱水混合閥
JP6452983B2 (ja) バルブユニット,水栓及びバルブユニットの組付け方法
EP1243825A1 (en) Mixing valve with flow regulation device
JP2006068416A (ja) ハンドシャワー
JP2686897B2 (ja) 機能モジュールを用いた湯水混合装置
JP2000145983A (ja) 多機能流量調節水栓
FR2516275A1 (fr) Mitigeur thermostatique
JP6619980B2 (ja) 水栓の吐水量調節装置
JP2001262639A (ja) 水道用コンセントを用いた給水機構および給水・給湯機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4825284

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees