JP3310544B2 - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JP3310544B2
JP3310544B2 JP15151796A JP15151796A JP3310544B2 JP 3310544 B2 JP3310544 B2 JP 3310544B2 JP 15151796 A JP15151796 A JP 15151796A JP 15151796 A JP15151796 A JP 15151796A JP 3310544 B2 JP3310544 B2 JP 3310544B2
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明 西岡
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株式会社三栄水栓製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水または温調さ
れた混合水を供給できる湯水混合栓に関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、湯供給路
および水供給路に接続され、水または温調された混合水
を供給する湯水混合栓において、湯供給路および水供給
路にそれぞれ接続される接続口、水または混合水の吐出
口を有する金属製の本体外筒の寸法公差のバラツキに左
右されることなく切替ユニットおよび温調ユニットを収
納できる構成の湯水混合栓を得るようにしたものであ
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。すな
わち、湯供給路および水供給路に接続され、水または温
調された混合水を供給する湯水混合栓において、湯供給
路および水供給路にそれぞれ接続される接続口シャ
ワー用吐出口へのシャワー供給口と、吐出口への供給口
を有する金属製の本体外筒が設けられ、この本体外筒
の一端に水または混合水の吐出状態と止水状態を切替え
るための切替ハンドルが切替ユニットと接続可能な状態
設けられる一方、前記本体外筒の他端に混合水の温度
調節を行うための温調ハンドルが温調ユニットと接続可
能な状態で設けられ、前記本体外筒は前記本体外筒の
一端から密嵌装入された耐熱製の合成樹脂材よりなる
替ユニット収納用の筒状カバーを有し、また、前記本体
外筒は、前記本体外筒の他端から密嵌装入された耐熱製
の合成樹脂材よりなる温調ユニット収納用の筒状カバー
を有し、かつ、前記切替ユニットの端部と前記温調ユニ
ットの端部とが前記本体外筒内部において接続されて
り、更に、この接続は、温調ユニット収納用の筒状カバ
ーにおける前記温調ハンドルとは反対側の端部開口の外
溝に設けられたパッキンを、切替ユニット収納用の筒状
カバーにおける前記切替ハンドルとは反対側の端部開口
内に設けた環状溝に嵌装することで行われ、また、湯水
の混合が前記温調ユニット収納用の筒状カバー内でおこ
なわれるように構成されるとともに、前記切替ユニット
収納用の筒状カバーは、前記シャワー供給口に切替可能
に連通するシャワー用切替口と、前記供給口に切替可能
に連通する切替口を有する一方、温調ユニット収納用の
筒状カバーは、前記湯供給路に接続される前記接続口に
連通する湯取入れ孔を有することを特徴としている。
【0004】この発明は、混合水の吐出状態と止水状態
を切替える切替ユニットと、混合水の温度調節を行う温
調ユニットとをそれぞれ金属製の本体外筒内に密嵌装入
可能な大きさの筒状カバーで覆うことによって、各筒状
カバーを本体外筒の一端および他端からそれぞれ別個に
収納できるようにしたものである。
【0005】このように、切替ユニットと温調ユニット
を分散させて本体外筒内に収納するので、例えば、1つ
の筒状カバーで覆われた接続状態の両ユニットより構成
される一体型のものを本体外筒内に一方側からだけ密嵌
装入する場合に比して、本体外筒内部においてクリアラ
ンスが取れない場合に多少の寸法公差のバラツキがあっ
ても各筒状カバーを本体外筒内に破損すること無く確実
に密嵌装入できる。
【0006】また、湯水の混合が耐熱製の合成樹脂材よ
りなる温調ユニット収納用の筒状カバー内で行われるた
め、たとえ高温に温度設定をしても本体外筒がそれ程熱
くはならないことから、火傷のおそれがなくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の湯水混合栓を図
面を参照しつつ詳細に説明する。図1は湯水混合栓の正
面断面図で、図2はその分解斜視図、図3および図4
は、それぞれ、吐出側の断面図および吐出側・湯取入れ
口のシール機構を示す図である。符号1は金属製の本体
外筒、2はその本体外筒1に嵌装された湯取入ソケッ
ト、3は本体外筒背面に設けられた湯取入れ口(接続
口)、4は水取入ソケット、5は本体外筒背面に設けら
れた水取れ入口(接続口)で、その湯取入ソケット2と
水取入ソケット4は、クランク状の接続管6,7を介し
て給湯路Hおよび給水路Cと接続される。
【0008】8は本体外筒1の正面視の右端に設けられ
た切替ハンドルで、水または混合水の吐出口9への供給
と停止を切替えるとともに、水または混合水のシャワー
用吐出口10への供給と停止を切替える。11は本体外
筒1の正面視の左端に設けた温調ハンドルで、混合水の
温度調節を行う。12は本体外筒1の内部で正面視右側
にOリング13を介して密嵌装入された耐熱製の合成樹
脂材よりなる切替ユニット収納用の筒状カバー、14は
本体外筒1の内部で正面視左側にOリング15を介して
密嵌装入された耐熱製の合成樹脂材よりなる温調ユニッ
ト収納用の筒状カバー、16は切替ハンドル8と接続さ
れる切替ユニットで、筒状カバー12に収納されてい
る。17は温調ハンドル11と接続される温調ユニット
で、筒状カバー14に収納されている。
【0009】上述の筒状カバー12には、図2に示すよ
うに、本体外筒1の背面に形成されたシャワー供給口1
8に切替可能に連通するシャワー用切替口19と、本体
外筒1の下面に形成された供給口20に切替可能に連通
する切替口21が形成されている。また、上述の筒状カ
バー14には、図2に示すように、湯取入れ口3に連通
する湯取入れ孔60が設けられている。
【0010】また、切替ユニット16は、その内部に、
切替ハンドル軸22とともに回転するセラミック製可動
ディスク23と、セラミック製固定ディスク24とが収
納され、切換ハンドル8の回動操作によって可動ディス
ク23が回動し、可動ディスク23と固定ディスク24
に設けた長孔(図示せず)が整合することで、本体外筒
1の供給口20、またはその供給口20の直後の位置に
設けたシャワー供給口18への水または混合水の供給と
停止を操作することができる。
【0011】また、温調ユニット17は、サーモワック
スを内蔵したサーモエレメント25とピストン26を具
備し、そのサーモエレメント25が混合水の温度を感温
するとサーモワックスが膨張してピストン26を押し出
し、サーモバルブ本体32位置を変化させることによ
り、給水側通路27と給湯側通路28のすき間が調整さ
れるようになっており、温調ハンドル11によって混合
水の温度を任意に設定することができる。
【0012】より詳しくは、温調ハンドル11は、本体
外筒1の端部および筒状カバー14に螺着されたリング
体29の端部に回動自在に被嵌されるとともに、そのリ
ング体29の内部に設けられた温調上部本体30の内周
面に螺装されたスライドガイド31の基部とスプライン
結合されており、その温調ハンドル11を回動させるこ
とによって、そのスライドガイド31が進退移動され、
ピストン26を介してサーモバルブ本体32の設定位置
を可変に調整し、これにより、前述のように、給水側通
路27と給湯側通路28のすき間が調整されるようにな
っている。なお、切替ユニット16の端部と温調ユニッ
ト17の端部との本体外筒1内部における接続は、筒状
カバー14における温調ハンドル11とは反対側の端部
開口80の外溝81に設けられたパッキン61を、筒状
カバー12における切替ハンドル8とは反対側の端部開
口83内に設けた環状溝84に嵌装することで行われ
る。
【0013】更に、図2,3,4において、40aは、
シャワー用吐出口10へ、本体外筒1に設けたシャワー
供給口18からの水または所定温度の混合水を確実に送
るためのシール用パッキンで、連通ボックス41に嵌装
されたシャワー取入ソケット42に装着されている。4
0bは、吐出口9へ、本体外筒1に設けた供給口20か
らの水または所定温度の混合水を確実に送るためのシー
ル用パッキンで、吐出管50に嵌装されたソケット51
に装着されている。40cは、湯取入れ口3へ、接続管
6からの湯を水が混ざること無く確実に送るためのシー
ル用パッキンである。なお、シール用パッキン40a,
40b,40cは、内壁90に段差91を有する環状体
に形成されている。
【0014】このように構成される湯水混合栓では、ま
ず、右側の切換ハンドル8の操作によって吐出口9また
はシャワー用吐出口10への切換えと供給/停止の選択
をおこなった後、温調ハンドル11の操作によって混合
水の温度設定を行えばよく、きわめて操作性がよい上
に、湯水の混合が耐熱製の合成樹脂材よりなる筒状カバ
ー14内における温調ユニット17のすぐ下流側でおこ
なわれるため、たとえ高温に温度設定をしても本体外筒
1がそれ程熱くはならないことから、火傷のおそれがな
くなる。また、本体外筒1内部においてクリアランスが
取れない場合に多少の寸法公差のバラツキがあっても各
筒状カバー12,14を本体外筒1内に破損すること無
く確実に密嵌装入できる。
【0015】更に、特異な形状のシール用パッキン40
a,40b,40cを設けているので、所定温度の混合
水に水が混ったり、接続管6からの湯に水が混ざる事態
を回避できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の湯水混
合栓によれば、混合水の吐出状態と止水状態を切替える
切替ユニットと、混合水の温度調節を行う温調ユニット
とをそれぞれ金属製の本体外筒内に密嵌装入可能な大き
さの筒状カバーで覆うことによって、各筒状カバーを本
体外筒の一端および他端からそれぞれ別個に収納でき
る。
【0017】このように、切替ユニットと温調ユニット
を分散させて本体外筒内に収納するので、例えば、1つ
の筒状カバーで覆われた接続状態の両ユニットより構成
される一体型のものを本体外筒内に一方側からだけ密嵌
装入する場合に比して、本体外筒内部においてクリアラ
ンスが取れない場合に多少の寸法公差のバラツキがあっ
ても各筒状カバーを本体外筒内に破損すること無く確実
に密嵌装入できる。
【0018】また、湯水の混合が耐熱製の合成樹脂材よ
りなる温調ユニット収納用の筒状カバー内で行われるた
め、たとえ高温に温度設定をしても本体外筒がそれ程熱
くはならないことから、火傷のおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の湯水混合栓の一実施形態を示す横断
平面図である。
【図2】上記実施形態における要部分解斜視図である。
【図3】上記実施形態における吐出側の縦断平面図であ
る。
【図4】上記実施形態における吐出側・湯取入れ口のシ
ール機構を示す縦断平面図である。
【符号の説明】
1…本体外筒、3,5…接続口、8…切換ハンドル、
…吐出口、10…シャワー用吐出口、11…温調ハンド
ル、12…耐熱製の合成樹脂材よりなる切替ユニット収
納用の筒状カバー、14…耐熱製の合成樹脂材よりなる
温調ユニット収納用の筒状カバー、16…切替ユニッ
ト、17…温調ユニット、18…シャワー供給口、19
…シャワー用切替口、20…供給口、21…切替口、6
0…湯取入れ孔、61…パッキン、80…端部開口、8
1…外溝、83…端部開口、84…環状溝、C…水供給
路、H…湯供給路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯供給路および水供給路に接続され、水
    または温調された混合水を供給する湯水混合栓におい
    て、湯供給路および水供給路にそれぞれ接続される接続
    シャワー用吐出口へのシャワー供給口と、吐出口
    への供給口とを有する金属製の本体外筒が設けられ、こ
    の本体外筒の一端に水または混合水の吐出状態と止水状
    態を切替えるための切替ハンドルが切替ユニットと接続
    可能な状態で設けられる一方、前記本体外筒の他端に混
    合水の温度調節を行うための温調ハンドルが温調ユニッ
    トと接続可能な状態で設けられ、前記本体外筒は前記
    本体外筒の一端から密嵌装入された耐熱製の合成樹脂材
    よりなる切替ユニット収納用の筒状カバーを有し、
    た、前記本体外筒は、前記本体外筒の他端から密嵌装入
    された耐熱製の合成樹脂材よりなる温調ユニット収納用
    筒状カバーを有し、かつ、前記切替ユニットの端部と
    前記温調ユニットの端部とが前記本体外筒内部において
    接続されており、更に、この接続は、温調ユニット収納
    用の筒状カバーにおける前記温調ハンドルとは反対側の
    端部開口の外溝に設けられたパッキンを、切替ユニット
    収納用の筒状カバーにおける前記切替ハンドルとは反対
    側の端部開口内に設けた環状溝に嵌装することで行わ
    れ、また、湯水の混合が前記温調ユニット収納用の筒状
    カバー内でおこなわれるように構成されるとともに、前
    記切替ユニット収納用の筒状カバーは、前記シャワー供
    給口に切替可能に連通するシャワー用切替口と、前記供
    給口に切替可能に連通する切替口を有する一方、温調ユ
    ニット収納用の筒状カバーは、前記湯供給路に接続され
    る前記接続口に連通する湯取入れ孔を有することを特徴
    とする湯水混合栓。
JP15151796A 1996-05-23 1996-05-23 湯水混合栓 Expired - Lifetime JP3310544B2 (ja)

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