JP4824359B2 - エアベアリングシリンダ及びマニホールドシリンダ - Google Patents

エアベアリングシリンダ及びマニホールドシリンダ Download PDF

Info

Publication number
JP4824359B2
JP4824359B2 JP2005219120A JP2005219120A JP4824359B2 JP 4824359 B2 JP4824359 B2 JP 4824359B2 JP 2005219120 A JP2005219120 A JP 2005219120A JP 2005219120 A JP2005219120 A JP 2005219120A JP 4824359 B2 JP4824359 B2 JP 4824359B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
bearing member
rod
cylinder
diameter hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005219120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007032754A (ja
Inventor
賢治 松尾
久信 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP2005219120A priority Critical patent/JP4824359B2/ja
Publication of JP2007032754A publication Critical patent/JP2007032754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4824359B2 publication Critical patent/JP4824359B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、エアベアリングシリンダ及び複数のエアベアリングシリンダを一体化してなるマニホールドシリンダに関するものである。
例えば、ワークを研磨装置に押し付けて研磨する場合、該ワークに付与する研磨装置側への荷重(推力)を高精度に制御する必要があって、このような荷重制御装置には、例えば特許文献1のようなエアベアリングシリンダが用いられる。エアベアリングシリンダは、例えば多孔質体よりなる円環状の軸受部材を有しており、該軸受部材の外周面側から加圧エアを供給して内周面(ロッド支持面)に気体膜を形成し、該気体膜にてロッドを非接触で支持する静圧軸受構造をなしている。そして、エアベアリングシリンダのシリンダ室に制御エアを供給することによりロッドが軸方向に突出し、該ロッド先端に配置されたワークを移動させるようにしている。このとき、ロッドには摺動抵抗が作用せず、ロッドの推力が該ロッドを作動させるための制御エアの圧力に比例するため、ワークに付与する荷重の高精度な制御が容易となる。
このような軸受部材は、シリンダブロックに対し接着剤を用いて固着されている。また、この接着剤は、軸受部材を固着する機能の他に、軸受部材とシリンダブロックとの間の隙間から加圧エアの漏れを防止するためのシールの機能も有している。
ここで、接着剤は取り扱いが面倒であるばかりか完全に乾くまでに時間を要するため、軸受部材が完全に固着するまでに時間が長くかかり、このことが生産性向上の弊害となっている。しかも、軸受部材を取り外す事態が生じた場合、該軸受部材を取り外すのに時間を要したり、場合によっては該軸受部材を取り外すことができなかったりするといった不都合が生じる。
また、複数のエアベアリングシリンダを一体化して構成されたマニホールドシリンダでは、複数のロッドが一斉に駆動され、その駆動によりワーク等が保持される。かかる場合、ワーク等を安定した状態で保持するには、ロッド(エアベアリングシリンダ)を高密に配置する構成が考えられる。故に、ロッド(エアベアリングシリンダ)を高密配置するのに適した構成が望まれている。
特開平8−152007号公報
本発明は、軸方向の推力を生じさせるロッドを静圧軸受構造を用いて支持してなるエアベアリングシリンダであって、静圧軸受構造を構成する軸受部材と軸受装着部との間のシール性を確保しつつ、軸受部材の着脱が容易なエアベアリングシリンダ及びマニホールドシリンダを提供することを主たる目的とするものである。またその他に、エアベアリングシリンダの小型化を実現するとともに、複数のエアベアリングシリンダを一体化してなるマニホールドシリンダに関して各エアベアリングシリンダの高密配置を可能とすることを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.シリンダ本体(シリンダブロック13等)に設けた軸受装着部(大径孔部21a)に軸受部材(軸受部材31)を装着し、該軸受部材の周面に前記シリンダ本体に設けた気体供給通路(供給通路24)から加圧気体を供給して前記軸受部材のロッド支持面に気体膜を形成し、該気体膜にてロッド(ロッド11)を非接触で支持する静圧軸受構造を備えるものであり、前記ロッドに設けられる受圧面(受圧面11a)に制御気体の圧力を作用させて該ロッドに軸方向の推力を付与するエアベアリングシリンダであって、
前記軸受部材の両端部にそれぞれ前記軸受装着部の壁面に対向するようにしてテーパ面(テーパ面31b,31c)を形成するとともに、それらテーパ面と前記軸受装着部の壁面との間において押圧変形させた状態で一対の弾性シール部材(Oリング36,37)を配設したことを特徴とするエアベアリングシリンダ。
手段1によれば、エアベアリングシリンダは軸方向の推力を生じさせるロッドを非接触で支持する静圧軸受構造を用いて構成されており、その静圧軸受構造を構成する軸受部材の両端部において一対の弾性シール部材が配設されている。つまりこの場合、一対の弾性シール部材は、軸受部材の軸方向において該軸受部材に加圧気体を供給するための供給通路を挟んだ各位置に、押圧変形された状態でそれぞれ配置されている。これにより、供給通路を介して軸受部材の周面に供給される加圧流体が軸受部材と軸受装着部との間の隙間から外側に漏れ出ることが防止され、軸受部材のロッド支持面に効率良く加圧気体を供給することができる。しかも、一対の弾性シール部材にて軸受部材と軸受装着部との間のシール性を確保するようにしたため、軸受部材の着脱を容易とすることができる。
ここで、軸受部材の外周部に弾性シール部材を配設する構成としては、その軸受部材の外周部に溝部を形成し、その溝部に弾性シール部材を収容配置することが考えられる。この場合、弾性シール部材の位置ズレ等が解消される等のメリットが得られる。ただしその反面、軸受部材において溝部を形成した部位(溝部の底部分)が薄肉となり、当該部位の強度を確保するには当該溝部の底部分を厚くしなければなない。そのため、軸受部材として全体が厚肉となり、ひいてはエアベアリングシリンダが小型化できないといった不都合が生じる。
これに対し本手段では、軸受部材の両端部にそれぞれ軸受装着部の壁面に対向するようにしてテーパ面を形成し、そのテーパ面と軸受装着部の壁面との間において一対の弾性シール部材を配設する構成とした。そのため、軸受部材の一部が薄肉となり、それにより強度低下が生じるといった不都合が生じにくくなる。したがって、十分あるシール性を確保しつつ、エアベアリングシリンダの小型化を実現することができる。
手段2.前記シリンダ本体に、直径が大小異なる大径孔部(大径孔部21a)と小径孔部(小径孔部21b)とを有するシリンダ孔(ロッド収容孔21)を形成し、そのうち大径孔部を前記シリンダ本体の端面に開口させるとともに、該大径孔部を前記軸受装着部として前記軸受部材を装着したことを特徴とする手段1に記載のエアベアリングシリンダ。
手段2によれば、シリンダ本体にシリンダ孔を形成し、該シリンダ孔の大径孔部をシリンダ本体の端面に開口させるとともに、該大径孔部を軸受装着部として軸受部材を装着するようにしたため、軸受部材の装着が容易となる。また、大径孔部と小径孔部との間には段差部が形成されるため、大径孔部側から軸受部材を装着する場合において、大径孔部と小径孔部との間の段差部により軸受部材の位置決めを行うことができる。
手段3.前記軸受装着部に、前記軸受部材を挟むようにして一対の押さえ部材(押さえ部材32,33)を設けたことを特徴とする手段1又は2に記載のエアベアリングシリンダ。
手段3によれば、一対の押さえ部材により軸受部材の両端が押さえられ、軸受部材の位置ずれ等を防止することができる。
手段4.前記弾性シール部材を、前記軸受部材のテーパ面と前記軸受装着部の壁面と前記押さえ部材とにより押圧された状態で保持する構成としたことを特徴とする手段3に記載のエアベアリングシリンダ。
手段4によれば、軸受部材の軸方向及び径方向において軸受部材、軸受装着部及び押さえ部材により弾性シール部材が押圧保持され、弾性シール部材の十分な押圧変形が実現できる。これにより、供給気体の漏れをより確実に阻止することができる。
手段5.前記軸受部材を多孔質体にて構成したことを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のエアベアリングシリンダ。
手段5によれば、軸受部材を多孔質体により構成したため、該軸受部材内部の加圧気体の通過する経路及び該軸受部材のロッド支持面における加圧気体の吹出口が無数になる。そのため、軸受部材のロッド支持面において均一な気体膜を形成できるので、ロッドをより安定して支持できる。
手段6.前記軸受部材のテーパ面を環状に形成するとともに、該テーパ面にリング形状の弾性シール部材を設けたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のエアベアリングシリンダ。
手段6によれば、切れ目のないリング形状の弾性シール部材を用いることで、軸受部材及び軸受装着部の全周に亘り確実にシールすることができ、軸受部材の弾性保持もより安定化させることができる。
手段7.シリンダ本体(シリンダブロック13等)に設けた複数の軸受装着部(大径孔部21a)に軸受部材(軸受部材31)をそれぞれ装着し、これら各軸受部材の周面に前記シリンダ本体に設けた気体供給通路(供給通路24)から加圧気体を供給して前記軸受部材のロッド支持面に気体膜を形成し、該気体膜にてロッド(ロッド11)を非接触で支持する静圧軸受構造を備えるものであり、前記ロッドに設けられる受圧面(受圧面11a)に制御気体の圧力を作用させて各ロッドに軸方向の推力を付与するマニホールドシリンダであって、
前記軸受部材の両端部にそれぞれ前記軸受装着部の壁面に対向するようにしてテーパ面(テーパ面31b,31c)を形成するとともに、それらテーパ面と前記軸受装着部の壁面との間において押圧変形させた状態で一対の弾性シール部材(Oリング36,37)を配設したことを特徴とするマニホールドシリンダ。
手段7によれば、マニホールドシリンダは軸方向の推力を生じさせる複数のロッドを非接触で支持する静圧軸受構造を用いて構成されており、その静圧軸受構造を構成する各軸受部材の両端部において一対の弾性シール部材が配設されている。つまりこの場合、一対の弾性シール部材は、軸受部材の軸方向において該軸受部材に加圧気体を供給するための供給通路を挟んだ各位置に、押圧変形された状態でそれぞれ配置されている。これにより、供給通路を介して軸受部材の周面に供給される加圧流体が軸受部材と軸受装着部との間の隙間から外側に漏れ出ることが防止され、軸受部材のロッド支持面に効率良く加圧気体を供給することができる。しかも、一対の弾性シール部材にて軸受部材と軸受装着部との間のシール性を確保するようにしたため、軸受部材の着脱を容易とすることができる。
また特に、軸受部材の両端部にそれぞれ軸受装着部の壁面に対向するようにしてテーパ面を形成し、そのテーパ面と軸受装着部の壁面との間において一対の弾性シール部材を配設する構成としたため、軸受部材の外周部にシール収容用の溝部を形成した他の構成とは異なり、溝部の底部分の厚みを確保するために軸受部材の全体として厚肉化が強いられるといった不都合は生じない。これにより、軸受部材として薄型化(小型化)が可能となる。そして、上記のとおり軸受部材の薄型化(小型化)が可能となれば、シリンダ本体においてロッド等(エアベアリングシリンダに相当)の高密配置が実現できる。以上により、本マニホールドシリンダを用いて精密な荷重制御等が実現できるようになる。
手段8.前記シリンダ本体に、直径が大小異なる大径孔部(大径孔部21a)と小径孔部(小径孔部21b)とを有する複数のシリンダ孔(ロッド収容孔21)を形成し、それら各シリンダ孔の大径孔部を前記シリンダ本体の端面に開口させるとともに、該大径孔部を前記軸受装着部として前記軸受部材を装着したことを特徴とする手段7に記載のマニホールドシリンダ。
手段8によれば、シリンダ本体に複数のシリンダ孔を形成し、該シリンダ孔の大径孔部をシリンダ本体の端面に開口させるとともに、該大径孔部を軸受装着部として軸受部材を装着するようにしたため、各軸受部材の装着が容易となる。また、大径孔部と小径孔部との間には段差部が形成されるため、大径孔部側から軸受部材を装着する場合において、大径孔部と小径孔部との間の段差部により軸受部材の位置決めを行うことができる。
手段9.前記軸受装着部に、前記軸受部材を挟むようにして一対の押さえ部材(押さえ部材32,33)を設けたことを特徴とする手段7又は8に記載のマニホールドシリンダ。
手段9によれば、一対の押さえ部材により軸受部材の両端が押さえられ、軸受部材の位置ずれ等を防止することができる。
手段10.前記弾性シール部材を、前記軸受部材のテーパ面と前記軸受装着部の壁面と前記押さえ部材とにより押圧された状態で保持する構成としたことを特徴とする手段9に記載のマニホールドシリンダ。
手段10によれば、軸受部材の軸方向及び径方向において軸受部材、軸受装着部及び押さえ部材により弾性シール部材が押圧保持され、弾性シール部材の十分な押圧変形が実現できる。これにより、供給気体の漏れをより確実に阻止することができる。
手段11.前記シリンダ本体において、前記複数の軸受装着部を所定方向に直線状に並べかつそれが複数列となるように整列させて設けたことを特徴とする手段7乃至10のいずれかに記載のマニホールドシリンダ。
手段11によれば、シリンダ本体において複数の軸受装着部(ロッドも同じ)を整列状態で配置することができる。
手段12.前記軸受装着部を直線状に並べた各列において、同列上で隣り合う軸受装着部の間部分に、隣接する列の軸受装着部を配置したことを特徴とする手段11に記載のマニホールドシリンダ。
手段12によれば、軸受装着部を整列させた各列において、軸受装着部が互い違いに配置される。もちろんロッドの配列も同様なものとなる。この場合、各軸受装着部の間における隙間部分を埋めるようにして軸受装着部が配置されるため、複数のロッド(エアベアリングシリンダ)を一体的に設けたマニホールドシリンダにおいてより一層の高密化が実現できる。
手段13.前記シリンダ本体において、前記複数の軸受装着部を比較的近い位置に集約配置するのに対し、前記ロッドの受圧面に対して制御気体の供給及び排出を行うための気体給排ポート(エア給排ポート12)を分散配置したことを特徴とする手段7乃至12のいずれかに記載のマニホールドシリンダ。
手段13によれば、シリンダ本体において軸受装着部は集約配置されるのに対し、気体給排ポートは分散配置される。この場合、各軸受装着部(各ロッド)は、マニホールドシリンダの機能上集約して配置されるのが望ましいが、気体給排ポートは集約配置される必要はなく、該気体給排ポートが分散配置されることにより、各ポートに関して加工を容易なものとすることができる。
手段14.前記シリンダ本体を、前記軸受装着部を設けた第1構成体(シリンダブロック13)と、前記ロッドの受圧面に対して制御気体の供給及び排出を行うための制御気体給排経路(エア給排ポート12、制御エア通路43)を設けた第2構成体(ロアハウジング15)とを有する構成とし、それら各構成体を、別体で分離可能に設けたことを特徴とする手段7乃至13のいずれかに記載のマニホールドシリンダ。
手段14によれば、軸受装着部と制御気体給排通路とを別々の構成体に設ける構成としたため、それら各部位の加工の容易性を高めることができる。
手段15.前記軸受部材を多孔質体にて構成したことを特徴とする手段7乃至14のいずれかに記載のマニホールドシリンダ。
手段15によれば、軸受部材を多孔質体により構成したため、該軸受部材内部の加圧気体の通過する経路及び該軸受部材のロッド支持面における加圧気体の吹出口が無数になる。そのため、軸受部材のロッド支持面において均一な気体膜を形成できるので、ロッドをより安定して支持できる。
手段16.前記軸受部材のテーパ面を環状に形成するとともに、該テーパ面にリング形状の弾性シール部材を設けたことを特徴とする手段7乃至15のいずれかに記載のマニホールドシリンダ。
手段16によれば、切れ目のないリング形状の弾性シール部材を用いることで、軸受部材及び軸受装着部の全周に亘り確実にシールすることができ、軸受部材の弾性保持もより安定化させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、複数個のエアベアリングシリンダを一体化してマニホールドシリンダを構成しており、そのマニホールドシリンダの詳細な構成を以下に説明する。ここで、図1はマニホールドシリンダ10の平面図であり、図2は同マニホールドシリンダ10の底面図であり、図3は図1のA−A線断面図である。また、図4はマニホールドシリンダ10の分解断面図である。
マニホールドシリンダ10の概略を先に説明すると、マニホールドシリンダ10は、個々のエアベアリングシリンダを構成する複数個(本実施の形態では58個)のロッド11を有している。各ロッド11は円柱状をなし、マニホールドシリンダ10の底部に設けられたエア給排ポート12に対する制御エアの圧力調整によりマニホールドシリンダ10の上面より出没可能となっている。図1に示すように、各ロッド11は左右方向に直線状に配列され、それが上下方向に3列に設けられている。この場合特に、これら各列において、同列上で隣り合うロッド11の間部分に、隣接する列のロッド11が配置されている。すなわち、図1における上列、中列、下列の各ロッド11は上下に互い違いになるように配置されており、それによりロッド11(エアベアリングシリンダ)の高密配置が図られている。
次に、マニホールドシリンダ10のより詳細な構成を説明する。図1〜図4に示すように、マニホールドシリンダ10は、マニホールドシリンダ10のベースとなるシリンダブロック13と、該シリンダブロック13の上面側及び下面側にそれぞれ配設されたアッパプレート14及びロアハウジング15とを備えている。これらシリンダブロック13、アッパプレート14及びロアハウジング15はいずれも略直方体形状をなすものであり、平面視において長辺部の長さ寸法はいずれも同一であるが、短辺部の長さ寸法がシリンダブロック13のみ大きいものとなっている。これら3部材のうち、シリンダブロック13とアッパプレート14とは複数の固定ネジ16により締め付け固定され、シリンダブロック13とロアハウジング15とは複数の固定ネジ17により締め付け固定されている。これら各部材をネジ固定とすることにより、ネジの取り外しにより各部材の分離を可能としている。なお本実施の形態では、シリンダブロック13、アッパプレート14及びロアハウジング15によりシリンダ本体が構成されている。
シリンダブロック13には、ロッド11を収容するためのロッド収容孔21と、このロッド収容孔21と同軸の給排通路22とが形成されている。ロッド収容孔21及び給排通路22は、シリンダブロック13の一端面(上面)と他端面(下面)との間で鉛直方向に延びるよう形成されており、ロッド11と同じ数だけ設けられている。これらロッド収容孔21及び給排通路22はいずれも断面円形状をなしている。
ロッド収容孔21は、内径が大小異なる段差状の孔部として構成されており、上側(端面開口側)が大径孔部21a、下側(給排通路22側)が小径孔部21bとなっている。大径孔部21aと小径孔部21bとの間には段差面21cが形成されている。大径孔部21aは後述の軸受部材31を収容(装着)するための軸受装着部となっている。また、給排通路22は、小径孔部21bよりも小径となるよう形成されている。
シリンダブロック13には、その長手方向に延びるようにしてエア供給のための供給通路24A,24B,24Cが形成されている。供給通路24A〜24Cは、ロッド11の配列に合わせて3列分形成されており、各列の供給通路24A〜24Cは、同列上に形成された各ロッド収容孔21の大径孔部21aに連通している。また、シリンダブロック13において、各列の供給通路24A〜24Cは連通通路25により互いに連通されており、連通通路25は軸受用ポート26に接続されている。図示は省略するが、軸受用ポート26には加圧エア用配管が接続され、該配管から軸受用ポート26に加圧エアが供給される。これにより、加圧エアが連通通路25及び供給通路24A〜24Cを通じて各ロッド収容孔21の大径孔部21aに供給されるようになっている。
シリンダブロック13における各供給通路24A〜24Cの開口端部や連通通路25の開口端部には、硬球や圧入栓などの栓部材27が装着(圧入)されており、その栓部材27により前記開口端部が閉塞されている。
ロッド収容孔21の大径孔部21aには軸受部材31が挿入されている。なお、軸受部材31及びその周辺の構成に関しては、図5の要部拡大図を併用して説明を進める。軸受部材31は、多数の微細孔を有する多孔質体にて円筒状に形成されており、外径が大径孔部21aの直径より若干小さく、内径が小径孔部21bの直径より小さく形成されている。また、ロッド収容孔21の大径孔部21aにおいて、軸受部材31の上下には、環状をなす一対の押さえ部材32,33が装着されている。
軸受部材31の外周面には、その全周にかけて環状凹部31aが形成されている。この環状凹部31aは、ロッド収容孔21の大径孔部21aに対向する位置に設けられており、供給通路24A〜24Cを通じてロッド収容孔21の大径孔部21aに加圧エアが供給されると、その加圧エアは環状凹部31aによって軸受部材31の全周に行き渡るようになっている。
そして、軸受部材31の中空部に挿通させるようにしてロッド11が配設されている。ロッド11の外径は軸受部材31の内径よりも僅かに小さく、故にロッド11は軸受部材31の軸方向に往復動自在となっている。また、ロッド11の外径は給排通路22の直径よりも大きいため、制御エアの非作用状態ではロッド11は自重によりロッド収容孔21の底部に当接するようになっている。ロッド11の下面は平坦な受圧面11aとなっており、給排通路22から加圧エアが供給されることにより、その加圧エアがロッド11の受圧面11aに作用し、ロッド11に上方への推力が付与されるようになっている。
ロッド11は、その軸方向の長さが、ロッド収容孔21の軸方向長さとアッパプレート14の厚み(アッパプレート14に設けたロッド挿通孔41の軸方向長さ)とを合わせた長さに設定されている。すなわち、シリンダブロック13にアッパプレート14を装着した状態で、ロッド11が該アッパプレート14から突出しないような長さに設定されている。ロッド11の軸方向長さと対比すると、前記軸受部材31の軸方向長さはロッド11の軸方向長さの3分の1程度となっている。
ロッド11の基端部(奥側端部)には、該ロッド11の軸方向の移動を規制する円筒状のストッパ部材34が圧入等により装着されている。この場合、ストッパ部材34は、軸受部材31の下方に設けた押さえ部材33に当接可能となっており、相互が当接することで、ロッド11のこれ以上の突出移動が規制されるようになっている。なお、ロッド11にストッパ部材32を装着するのに代えて、ロッド11の一部を拡径させて拡径部とし、その拡径部をストッパ部材として機能させることも可能である。
図5に示すように、軸受部材31の外周面には、軸方向両端部のそれぞれにテーパ面31b,31cが形成されている。この場合、各テーパ面31b,31cは、ロッド収容孔21の大径孔部21aの内周面と押さえ部材32,33とにそれぞれ対向する向きに設けられ、その傾斜角度は軸受部材31の軸線方向に対して約45度となっている。そして、軸受部材31の各テーパ面31b,31cと大径孔部21aの内周面と押さえ部材32,33とによって囲まれた部位に弾性部材よりなる一対のOリング36,37がそれぞれ装着されている。装着前の状態において、Oリング36,37の外径は、軸受部材31の外径(ロッド収容孔21の大径孔部21aの直径)より若干大きく設定されている。また、軸受部材31が大径孔部21aに装着された状態では、各テーパ面31b,31c、すなわち各テーパ面31b,31cに装着される各Oリング36,37が軸受部材31の軸方向において前記供給通路24の開口を挟んだ各位置に配置されるようになっている。
軸受部材31をシリンダブロック13に装着する場合には、各ロッド収容孔21にロッド11を挿入し、更に下側の押さえ部材33をロッド収容孔21の大径孔部21aに組み付ける。このとき、押さえ部材33はロッド収容孔21の段差面21cに当接した状態で組み付けられる。その後、各Oリング36,37を装着した状態で軸受部材31をロッド収容孔21の大径孔部21aに挿入する。そして、上側の押さえ部材32をロッド収容孔21の大径孔部21aに組み付ける。このとき、各Oリング36,37が軸受部材31の各テーパ面31b,31cと大径孔部21aの内周面と押さえ部材32,33とに挟まれて押圧変形した状態となり、該Oリング36,37にて軸受部材31が大径孔部21aの内周面に対して弾性保持される。また、各Oリング36,37は、軸受部材31と大径孔部21aの内周面との間の隙間をシールする。つまり、供給通路24A〜24Cから供給される加圧エアの各Oリング36,37から外側への漏れが防止され、軸受部材31に十分な加圧エアが供給されるようになる。
供給通路24A〜24Cから加圧エアが供給された場合、その加圧エアは、軸受部材31の環状凹部31a内に充填されつつ、該軸受部材31の外周面から内部を通り内周面側に流れ、該内周面(ロッド支持面)側に環状の気体膜を形成する。軸受部材31は、この気体膜によりロッド11を非接触で支持する。なおこの場合、軸受部材31は、ロッド11の中央部分を支持している。
一方、アッパプレート14には、前記シリンダブロック13のロッド収容孔21と同軸にロッド挿通孔41が形成されている。このロッド挿通孔41は、ロッド収容孔21の上側開口部の直径(大径孔部21aの直径)よりも小径である。シリンダブロック13に対してアッパプレート14を装着することにより、その下面にて前記押さえ部材32が押圧される。
また、ロアハウジング15には、その底部にエア給排ポート12が形成されるとともに、このエア給排ポート12に連通する制御エア通路43が形成されている。制御エア通路43は、前記シリンダブロック13の給排通路22とエア給排ポート12とを連通するための通路である。このとき、給排通路22は、ロッド11等と同様に隣接するもの同士が比較的近い位置に集約配置されるのに対し(図1に示すロッド11の配置参照)、エア給排ポート12は分散して配置される(図2参照)。そのため、図1における中央列の各ロッド11に対応する制御エア通路43は上下方向に直線状に設けられるのに対し、図1における上列及び下列に対応する制御エア通路43は一部が折り曲げ形成されるようになっている。なお、折り曲げ形成された2つの制御エア通路43(図3の左右の制御エア通路43)の開口端部には、硬球や圧入栓などの栓部材44が装着(圧入)されており、その栓部材44により前記開口端部が閉塞されている。
ロアハウジング15の上面における各制御エア通路43の端部には、該制御エア通路43よりも大径の凹部45が形成されており、その凹部45にはそれぞれOリング46が収容されている。この場合、シリンダブロック13に対してロアハウジング15が装着された状態では、凹部45内においてOリング46が押圧変形された状態で保持され、制御エア通路43におけるエア漏れが防止されるようになっている。
エア給排ポート12は各ロッド11と同数(本実施の形態では58個)設けられ、それぞれ制御エア用配管(図示略)が接続される。そして、各配管から各エア給排ポート12に制御エアが供給されると、該制御エアが給排通路43を通じてシリンダブロック13の給排通路22に供給される。これにより、制御エアが各ロッド11の受圧面11aに作用し、当該ロッド11が上下動する。
上記のように構成されるマニホールドシリンダ10では、軸受用ポート26から加圧エアが導入されると、その加圧エアが連通通路25及び供給通路24A〜24Cを通じて各ロッド収容孔21の大径孔部21aに供給される。そして、その加圧エアが軸受部材31の微細孔を通じて流通し、軸受部材31の内周面に噴出される。これにより、軸受部材31の内周面に環状の気体膜が形成され、その気体膜により各ロッド11が非接触で支持される。この場合、静圧軸受構造の軸受部材31にて支持されるロッド11には、摺動抵抗は作用しない。
そして、上記のようにロッド11が非接触支持された状態で各ロッド11に対応するエア給排ポート12に制御エアが供給されると、該制御エアが給排通路22を通じてロッド11の下方に流れ込み、その制御エアの圧力がロッド11の受圧面11aに作用する。これにより、ロッド11が上方に押圧され、ロッド11に対して軸方向(突出方向)の推力が付与される。このとき、制御エアの圧力をエア給排ポート12ごとに個別設定することにより、ロッド11の推力を個別に調整可能となっている。そしてその後、制御エアがエア給排ポート12から排出されると、該ロッド11が自重によって初期位置に復帰する。
ちなみに、本実施の形態のマニホールドシリンダ10は、以下のような荷重制御装置に用いられる。すなわち、複数個のワーク(図示略)を同時に研磨装置に押し付けて研磨する際、マニホールドシリンダ10の各ロッド11の先端に各ワークを支持し、各ロッド11に推力を生じさせて各ワークに研磨装置側への荷重を付与する。この場合、研磨中の各ワークの厚みを検出し、検出したワークの厚みと規定の厚みとの偏差に応じて、各ワークの研磨装置側への荷重(各ロッド11の推力)を適宜調整すべく各エア給排ポート12に供給する制御エアの圧力をフィードバック制御すれば、一度に複数個のワークを高精度に規定の厚みまで研磨することができる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
マニホールドシリンダ10は軸方向の推力を生じさせるロッド11を非接触で支持する静圧軸受構造を用いて構成されており、その静圧軸受構造を構成する軸受部材31の両端部において環状に一対のOリング36,37が配設されている。この場合、Oリング36,37は、軸受部材31の軸方向においてエア供給部たる供給通路24A〜24Cを挟んだ各位置に、押圧変形された状態でそれぞれ配置されている。これにより、軸受部材31とロッド収容孔21の大径孔部21aの内周面との間の隙間から加圧エアが外側に漏れ出ることが防止され、軸受部材31のロッド支持面に効率良く加圧エアを供給することができる。しかも、このOリング36,37を用いたシール構造であるため、接着剤等を用いた従来技術とは異なり、軸受部材31の着脱を容易とすることができる。
軸受部材31の装着が容易となることから、マニホールドシリンダ10の生産性も向上する。特に、本実施の形態のようにロッド収容孔21が複数設けられるマニホールドシリンダ10においては、その数量分、軸受部材31を装着する必要がある。そのため、軸受部材31の装着数が多くなるほど、軸受部材31の装着を容易する意義は大きく、マニホールドシリンダ10の生産性向上に大きく貢献できる。
なお、上記のようにOリング36,37にて軸受部材31をロッド収容孔21の大径孔部21aの内周面に弾性保持することで、例えば軸受部材31と大径孔部21aとの芯ズレを吸収できる。故に、軸受部材31の外周面と大径孔部21aの内周面との面精度を低くすることも可能となり、これら各面の高精度な仕上げ加工が必要なくなる。また、Oリング36,37にて振動を吸収できるといった種々の効果も有している。
また特に、軸受部材31の両端部において環状にそれぞれテーパ面31b,31cを形成し、そのテーパ面31b,31cと大径孔部21aの内周面との間において一対のOリング36,37を配設する構成としたため、例えば軸受部材の外周部に環状をなすシール収容用の溝部を形成した他の構成とは異なり、溝部の底部分の厚みを確保するために軸受部材31の全体として厚肉化が強いられるといった不都合は生じない。これにより、軸受部材31の薄型化(小型化)が可能となる。そして、上記のとおり軸受部材31の薄型化(小型化)が可能となれば、シリンダブロック13においてロッド11等(エアベアリングシリンダに相当)の高密配置が実現できる。以上により、本マニホールドシリンダ10を用いて精密な荷重制御等が実現できるようになる。
ロッド収容孔21の大径孔部21aに、軸受部材31を挟むようにして環状の押さえ部材32,33を組み付ける構成としたため、軸受部材31の位置ずれ等を防止することができる。また、各Oリング36,37を、軸受部材31の各テーパ面31b,31cと大径孔部21aの内周面と押さえ部材32,33とによって押圧された状態で保持する構成としたため、軸受部材31の軸方向及び径方向においてOリング36,37に対して十分な押圧変形を付与することができる。これにより、供給エアの漏れをより確実に阻止することができる。
複数のロッド収容孔21(ロッド11)を整列させた各列において、これら各ロッド11を互い違いに配置したため、本マニホールドシリンダ10においてより一層の高密化が実現できる。
複数のロッド収容孔21(ロッド11)を比較的近い位置に集約配置するのに対し、エア給排ポート12を分散配置する構成としたため、マニホールドシリンダ10において所望とする高精度な負荷制御機能等を実現しつつ、エア給排ポート12に関して加工を容易なものとすることができる。
ロッド収容孔21を形成したシリンダブロック13と、エア給排ポート12や制御エア通路経路43を形成したロアハウジング15とを別体としたため、それら各部位の加工の容易性を高めることができる。上記のとおり、複数のロッド収容孔21(ロッド11)を集約配置するのに対し、エア給排ポート12を分散配置する構成であっても、その加工を容易なものとすることができる。
シリンダブロック13に対してアッパプレート14及びロアハウジング15を分離可能に装着したため、仮に軸受部材31等を取り外す事態が生じた場合にもそれに対処できる。特に、シリンダブロック13とアッパプレート14とを締結する手段(固定ネジ16)と、シリンダブロック13とロアハウジング15とを締結する手段(固定ネジ17)とを各々別ものとしたため、シリンダブロック13に対してアッパプレート14だけを分離させたり、逆にロアハウジング15だけを分離させたりすることも可能となっている。この場合、例えば、軸受部材31を取り外す場合には、固定ネジ16を取り外してアッパプレート14をシリンダブロック13から分離し、軸受部材31を大径孔部21aから軸方向他方に引き抜くと良い。
軸受部材31を多孔質体により構成したため、該軸受部材31内部の加圧エアの通過する経路及び該軸受部材31の内周面(ロッド支持面)における加圧エアの吹出口が無数になる。そのため、軸受部材31の内周面において均一な気体膜を形成できるので、ロッド11をより安定して支持できる。
弾性シール部材として切れ目のないOリング36,37を用いたため、軸受部材31の外周面及び大径孔部21aの内周面の全周に亘り確実にシールすることができ、軸受部材31の弾性保持もより安定化させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、1本のロッド11を1個の軸受部材31で支持する構成としたが、これを変更し、1本のロッド11を複数の軸受部材で支持する構成としても良い。この場合、軸受部材を軸方向に分割して複数設ける構成や、径方向に分割して複数設ける構成が考えられる。
上記実施の形態では、軸受部材31を多孔質体で構成したが、これを変更しても良い。例えば、加圧エアが供給される供給通路24と連通する絞り孔を単数又は複数備える軸受部材を用いても良い。
上記実施の形態では、ロッド11の一方の端部を受圧面11aとし該受圧面11aに制御エアを供給することで該ロッド11の軸方向に突出する方向のみ推力が付与される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、ロッドの途中に段差を設けてその段差面を受圧面とし、このような受圧面を複数有する構成であっても良い。この場合、各受圧面それぞれに制御エアを個別供給する。このようにすれば、制御エアの圧力が一定でも、受圧面積の大小で推力を異ならせることができる。また、ロッド11の軸方向の両方に推力を付与することができる。
上記実施の形態では、ロッド11の復帰を自重にて行うようにしたが、前述したようにロッド11を復帰させるための受圧面を設け、該受圧面に制御エアの圧力を作用させて復帰させるようにしても良い。また、給排通路22を真空引きして、ロッド11の復帰を行うようにしても良い。
上記実施の形態では、合計58個のロッド収容孔21(ロッド11)を3列に分けて設けたが、その設置数や設置パターン等は任意に変更できる。また、1個のロッド収容孔21(ロッド11)を有する単体のエアベアリングシリンダとしての具体化も可能である。
上記実施の形態では、加圧エア及び制御エア(空気)を用いたが、例えば窒素等、空気以外の気体を用いても良い。
本実施の形態におけるマニホールドシリンダの平面図である。 マニホールドシリンダの底面図である。 図1のA−A断面図である。 マニホールドシリンダの分解断面図である。 マニホールドシリンダの要部拡大断面図である。
符号の説明
10…マニホールドシリンダ、11…ロッド、11a…受圧面、12…エア給排ポート、13…シリンダブロック、14…アッパプレート、15…ロアハウジング、21…ロッド収容孔、21a…大径孔部、21b…小径孔部、22…給排通路、24…供給通路、31…軸受部材、31b,31c…テーパ面、32,33…押さえ部材、36,37…Oリング、43…制御エア通路。

Claims (8)

  1. シリンダ本体に設けた軸受装着部に軸受部材を装着し、該軸受部材の周面に前記シリンダ本体に設けた気体供給通路から加圧気体を供給して前記軸受部材のロッド支持面に気体膜を形成し、該気体膜にてロッドを非接触で支持する静圧軸受構造を備えるものであり、前記シリンダ本体に設けられたシリンダ室において前記ロッドの受圧面に制御気体の圧力を作用させて該ロッドに軸方向の推力を付与するエアベアリングシリンダであって、
    前記シリンダ本体は、第1ハウジングと、該第1ハウジングの一側面に当接した状態で装着される第2ハウジングとを有し、これら第1ハウジング及び第2ハウジングには、前記ロッドをその軸方向に移動可能に収容する第1収容孔及び第2収容孔がそれぞれ形成されており、
    前記第1収容孔は、大径孔部と、それよりも小径の小径孔部と、これら両孔部の間に形成された段差部とを有し、
    前記大径孔部は、前記第1ハウジングにおいて前記第2ハウジング装着側の端面に開口し、前記軸受部材がその軸方向一方から挿入されて装着されて前記軸受装着部とされ、前記小径孔部は、前記受圧面を有するロッド基端部が収容されて前記シリンダ室とされており、
    前記軸受部材の両端部には、それぞれ前記大径孔部の壁面に対向するようにしてテーパ面が形成され、
    前記大径孔部において、前記軸受部材を挟んで両端側に、前記段差部及び前記第2ハウジングの端面にそれぞれ当接した状態で押さえ部材がそれぞれ設けられており、前記各押さえ部材と前記軸受部材の各テーパ面と前記大径孔部の内周面とにより押圧変形させた状態で弾性シール部材が設けられていることを特徴とするエアベアリングシリンダ。
  2. 前記軸受部材を多孔質体にて構成したことを特徴とする請求項に記載のエアベアリングシリンダ。
  3. 前記軸受部材のテーパ面を環状に形成するとともに、該テーパ面にリング形状の前記弾性シール部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエアベアリングシリンダ。
  4. シリンダ本体に設けた複数の軸受装着部に軸受部材をそれぞれ装着し、これら各軸受部材の周面に前記シリンダ本体に設けた気体供給通路から加圧気体を供給して前記軸受部材のロッド支持面に気体膜を形成し、該気体膜にてロッドを非接触で支持する静圧軸受構造を備えるものであり、前記シリンダ本体に設けられた各シリンダ室において前記ロッドの受圧面に制御気体の圧力を作用させて各ロッドに軸方向の推力を付与するマニホールドシリンダであって、
    前記シリンダ本体は、第1ハウジングと、該第1ハウジングの一側面に当接した状態で装着される第2ハウジングとを有し、これら第1ハウジング及び第2ハウジングには、前記ロッドをその軸方向に移動可能に収容する複数の第1収容孔及び複数の第2収容孔がそれぞれ形成されており、
    前記複数の第1収容孔は、大径孔部と、それよりも小径の小径孔部と、これら両孔部の間に形成された段差部とを有し、
    前記大径孔部は、前記第1ハウジングにおいて前記第2ハウジング装着側の端面に開口し、前記軸受部材がその軸方向一方から挿入されて装着されて前記軸受装着部とされ、前記小径孔部は、前記受圧面を有するロッド基端部が収容されて前記シリンダ室とされており、
    前記軸受部材の両端部には、それぞれ前記大径孔部の壁面に対向するようにしてテーパ面が形成され、
    前記大径孔部において、前記軸受部材を挟んで両端側に、前記段差部及び前記第2ハウジングの端面にそれぞれ当接した状態で押さえ部材がそれぞれ設けられており、前記各押さえ部材と前記軸受部材の各テーパ面と前記大径孔部の内周面とにより押圧変形させた状態で弾性シール部材が設けられていることを特徴とするマニホールドシリンダ。
  5. 前記シリンダ本体において、前記複数の軸受装着部を所定方向に直線状に並べかつそれが複数列となるように整列させて設けたことを特徴とする請求項に記載のマニホールドシリンダ。
  6. 前記軸受装着部を直線状に並べた各列において、同列上で隣り合う軸受装着部の間部分に、隣接する列の軸受装着部を配置したことを特徴とする請求項に記載のマニホールドシリンダ。
  7. 前記軸受部材を多孔質体にて構成したことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のマニホールドシリンダ。
  8. 前記軸受部材のテーパ面を環状に形成するとともに、該テーパ面にリング形状の弾性シール部材を設けたことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載のマニホールドシリンダ。
JP2005219120A 2005-07-28 2005-07-28 エアベアリングシリンダ及びマニホールドシリンダ Expired - Fee Related JP4824359B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005219120A JP4824359B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 エアベアリングシリンダ及びマニホールドシリンダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005219120A JP4824359B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 エアベアリングシリンダ及びマニホールドシリンダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007032754A JP2007032754A (ja) 2007-02-08
JP4824359B2 true JP4824359B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=37792242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005219120A Expired - Fee Related JP4824359B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 エアベアリングシリンダ及びマニホールドシリンダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4824359B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4702554B2 (ja) * 2006-03-02 2011-06-15 Tdk株式会社 多連エアアクチュエータ及び多連エアアクチュエータを有する磁気ヘッド研磨装置
DE102014111661A1 (de) * 2014-08-14 2016-02-18 Herrmann Ultraschalltechnik Gmbh & Co. Kg Schwingungselement mit entkoppeltem Bauteil

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2636252C2 (de) * 1976-08-12 1982-04-15 Klinger AG, 6301 Zug Arbeitszylinder mit Differentialkolben
JPS5469253A (en) * 1977-11-15 1979-06-04 Toray Ind Inc Method of treating waste water containing polyalkylene glycol tyre compound
DE2834483A1 (de) * 1978-08-07 1980-02-28 Orenstein & Koppel Ag Steuerung der antriebe von beweglichen kranbauteilen und des antriebes des lastaufnahmemittels von kranen
JPS5845424A (ja) * 1981-09-11 1983-03-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 一体型空気調和機
JPS60159794A (ja) * 1984-01-30 1985-08-21 松下電器産業株式会社 鍵盤楽器の蓋の開閉装置
JPS62177315A (ja) * 1986-01-27 1987-08-04 Canon Inc 多孔質静圧気体軸受
JP2529369B2 (ja) * 1988-11-25 1996-08-28 松下電器産業株式会社 操作軸付電子部品の固定装置
JP2821935B2 (ja) * 1990-04-19 1998-11-05 三菱レイヨン 株式会社 プラスチック光ファイバ
JP2891884B2 (ja) * 1994-11-29 1999-05-17 シーケーディ株式会社 エアベアリングシリンダ及びシリンダシステム
JP2878146B2 (ja) * 1995-02-28 1999-04-05 シーケーディ株式会社 マニホールドシリンダ
JPH08247375A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Sekisui Chem Co Ltd 管端部用キャップ
JPH10252708A (ja) * 1997-03-11 1998-09-22 Ckd Corp マニホールドシリンダ
JPH10340931A (ja) * 1997-06-05 1998-12-22 Toray Eng Co Ltd チップボンディングツール
JP3803474B2 (ja) * 1997-10-17 2006-08-02 シーケーディ株式会社 エアベアリングシリンダ及びシリンダシステム
JP3811284B2 (ja) * 1998-03-18 2006-08-16 シーケーディ株式会社 エアベアリングシリンダ、エアベアリングシリンダ用ロッド及びマニホールドシリンダ
JP2001041203A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Smc Corp 微圧プッシュシリンダ
JP3978705B2 (ja) * 1999-08-31 2007-09-19 Smc株式会社 エアシリンダ
JP3399889B2 (ja) * 1999-10-13 2003-04-21 エスエムシー株式会社 スライドテーブルユニット
JP3657503B2 (ja) * 2000-08-29 2005-06-08 株式会社協豊製作所 均圧用シリンダ装置およびその均圧用シリンダ装置の組付方法
JP4709403B2 (ja) * 2001-02-22 2011-06-22 三菱重工業株式会社 ボルト接合部のシール構造
JP3842190B2 (ja) * 2002-09-05 2006-11-08 シーケーディ株式会社 部品実装装置
JP4619756B2 (ja) * 2004-11-26 2011-01-26 シーケーディ株式会社 エアベアリングシリンダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007032754A (ja) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4992151B2 (ja) リニアアクチュエータ
KR100956590B1 (ko) 유체압 실린더
US6832788B2 (en) Manifold-connecting mechanism
JP5704528B2 (ja) リニアアクチュエータ
JP4600808B2 (ja) 塗料用切換弁
JP6159938B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP2007002862A (ja) 静圧軸受
JP4824359B2 (ja) エアベアリングシリンダ及びマニホールドシリンダ
JP3207583U (ja) 流体圧シリンダ
WO2014167669A1 (ja) ハイドロチャック
CN104541077A (zh) 静压气体轴承单元
US5800066A (en) Mechanical assembly of shaft and static pressure bearing
JP2014001779A (ja) 流体圧シリンダ
JP5574152B2 (ja) リニアアクチュエータ
JP3842190B2 (ja) 部品実装装置
JP3811284B2 (ja) エアベアリングシリンダ、エアベアリングシリンダ用ロッド及びマニホールドシリンダ
US20010016090A1 (en) Fluid pressure cylinder
JP2012011482A (ja) 工作機械の主軸クランプ装置
JP4464259B2 (ja) 減圧弁
US6446668B2 (en) Multiway valve
JP4619756B2 (ja) エアベアリングシリンダ
KR102047995B1 (ko) 홀 마스킹장치
JP2004100915A (ja) エアベアリング装置
JPH0429603A (ja) 高剛性シリンダ
JPS6245414B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees