JP4821114B2 - 容器キャップ - Google Patents

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Description

この発明はソースや調味料などの液体内容物を収容する容器に関するものであり、特に易開封性をもち、かつTE性(タンパーエビデント性−いたずら防止性)をも持つことができる容器キャップに関するものである。
液体内容物を収容する容器では、開封前後の封止性能を向上させるために複合キャップを使用する。複合キャップは中栓及びそれを覆うカバーキャップからなっていて、中栓は容器口部に装着され、その注出口は中栓と一体となす薄膜状の閉鎖部材で封止されていて、開封の場合はその閉鎖部材を切り離して注出口を開口させる。注出口の開口後は、中栓を覆うようにカバーキャップを容器に装着して注出口を閉じ、内容物の外気との遮断、外部への液漏れ防止を図る。これの易開封性を図るためには、閉鎖部材の周囲にスコアを設けたり、閉鎖部材の上面にプルリングを取り付けたりする。
このソースや醤油容器などのプルリングとスコアを要する中栓の開封にあたっては、(1)プルリングが指にかかりにくい、(2)プルリングまたはその支柱が切れることがある、(3)スコアの開封力が大きく開けにくい、(4)スコアの切り終りで、スコア裏に付着している内容液が飛び散り、手指や衣服などに付着するなどの問題点があった。
そこで、カバーキャップの天板の内面からカッターを突出させ、このカッターをカバーキャップごと閉鎖部材に向けて押し下げて、カッターで閉鎖部材を押し切ることが提案されている(特許文献1参照)。
実開昭59−43357号
しかるに、この特許文献1に示されたような技術では、製品の店頭展示や流通段階の未開封の状態では、栓体が誤って閉鎖部材を傷つけることがないように、栓体を浮かせた状態で容器に装着しておかなければならず、そのために未開封時の栓体の装着姿勢を変えたり、スペーサを用いたりする必要があり、キャップや容器の構造が複雑になり、また、必要な部品点数も多くなる。
次に、最近はTE(タンパーエビデント)に対する要求が高まっており、容器口部とこれに装着するキャップとの間にTEバンドを設け、このTEバンドを切り取らなければ容器からキャップを取りはずせない構造とするものがあるが、このTEバンドはTE性を発揮させる単目的、単機能のものであるので、材料の有効利用を図るため多目的、多機能とすることができれば一層望ましい。
この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、カバーキャップから突出するカッターで中栓の閉鎖部材を切って注出口を開口させる構造として、易開封性を実現するとともに、場合によってはカバーキャップに押し切りのための可動範囲を与えつつ保持するストッパー帯にTE性能を向上させるために使用されているTEバンドとしての機能を持たせ、構造を簡単にし、部品数を増加させることなしに、材料を有効利用して、開封操作が容易でTE性能を高めるためにも用い得る容器キャップを提供することを目的とするものである。
この目的に対応して、この発明の容器キャップは、容器口部に固定されて注出口と前記注出口を閉じる閉鎖部材とを有する中栓と、前記中栓とは別体をなしていて前記中栓の注出口を開閉するカバーキャップとを有する容器キャップであって、
前記カバーキャップは天板から立ち下がっている栓体を有し、前記栓体は前記閉鎖部材を切り離して開封するカッターを構成している中空の下端が前記中栓の前記閉鎖部材と相対変位方向に接触してまたは対向間隔を置いて対向して配置されており、前記カバーキャップは前記カッターが前記閉鎖部材を開封する相対位置を含む相対変位可能範囲の始端から終端まで前記相対変位方向に押し下げによる直線相対変位可能であり、前記カバーキャップの前記栓体は前記カバーキャップの相対変位によって開口後の前記注出口に抜き差しされて前記注出口を開閉するように構成されており、前記閉鎖部材に係止用アンダーカット部が形成されており、前記カバーキャップには前記係止用アンダーカット部と係合可能な他の係止用アンダーカット部が形成されておりかつ前記容器に嵌合可能な取り付け用アンダーカット部が形成されており、前記カバーキャップの下端に切り離し可能に取り付けられていて前記カバーキャップを前記相対変位可能範囲の始端で前記容器上に保持するストッパー帯を有することを特徴としている。
またこの発明の第2の容器キャップは、容器口部に固定されて注出口と前記注出口を閉じる閉鎖部材とを有する中栓と、前記中栓とは別体をなしていて前記中栓の注出口を開閉するカバーキャップとを有する容器キャップであって、
前記カバーキャップは注ぎ口を有するベースキャップと前記注ぎ口を開閉する開閉キャップとがヒンジで連結したヒンジキャップをなしており、
前記ベースキャップは天板を貫通して形成された注ぎ口と前記天板から立ち下がっているスパイク針とを有し、前記スパイク針は前記注ぎ口と連通していて前記閉鎖部材を開封するカッターを構成している下端が前記中栓の前記閉鎖部材と直線相対変位方向に接触してまたは対向間隔を置いて対向して配置されている中空体をなしており、
前記カバーキャップは前記カッターが前記閉鎖部材を開封する相対位置を含む直線相対変位可能範囲の始端から終端まで前記直線相対変位方向に押し下げによる直線相対変位可能であり、前記ベースキャップの下端に切り離し可能に取り付けられていて前記カバーキャップを前記直線相対変位可能範囲の始端で前記中栓上に保持するストッパー帯を有しており、
前記スパイク針の先端を斜めに成形して、一方の側と他方の側の端部との間に前記ストッパー帯の幅以上の前記直線相対変位方向の差を設けていることを特徴としている。






また、前記ストッパー帯にタンパーエビデント性を備えさせるためには、容器、固く取り付けられていることが好ましく、さらに角型キャップの場合はキャップの外力によるたわみにより容器との取り付けが外れやすいのでストッパーと容器に亙ってラベルをつけたり、シールをつけることによりTE性を追加することが好ましい。ラベルとしては、タックラベルを貼ったり、シュリンクラベルでキャップと容器の少なくとも側面からいっしょにシュリンクするものでもよい。シールとしては、タックシールを貼ったり、少なくともアルミ箔層と接着面に樹脂層を含むシールを使って高周波加熱でキャップと容器に亙って溶着させてもよい。
(1)この発明ではカバーキャップに取り付けたカッターで閉鎖部材を押し切って開封するが、ストッパー帯によりカッターを閉鎖部材から離れた位置に保持するので、カッターのストロークを確保することができると共に、また不時にカッターが誤動作により閉鎖部材を押し切ることを防止することができる。
(2)またこの発明では従来から単独で行われていたカッターによる押し切りによる注出口の開封機構とTEバンドによるTE機構とが別々に行われていたものを有機的に結合することができ、TEバンドをTE機構のストッパーとして使用することができるので、この場合には開封機構のカバーキャップ保持のための構造を省略することができる。
(3)そのために、容器キャップ及び容器の構造が全体として簡単になり、必要な材料を節減することができる。
(4)カッターと押し切られるべき閉鎖部材とのストローク(隙間または相対変位可能範囲)ストッパー帯の解除により確保されるので、ストロークの確保はストッパーをキャップ下端で一体化または介在するだけでできるので、容器本体の形状に影響を与えることがない。
(5)カバーキャップの容器上の係合位置とストッパー帯のそれとを同一にすれば、容器の構造は一層簡単になる。
(6)ストッパー帯と容器とをシールで連結すれば、容器へのストッパー帯の取付の強化となりTE性能が実現する。
(7)栓体が開封後の注出口を開閉するので液漏れ防止機能が確実である。
(8)切り離された閉鎖部材が栓体の先端に嵌合して保持される構造とすることによって、切り離された閉鎖部材が容器中に落下するのを防ぐことができる。
(9)また、この構造の場合は次のような顕著な効果がある。特にソース容器などで、開封後に内容液がカバーキャップの天板裏側に付着して、天板の表側から透けて汚れて見えるのであるが、この発明では注出口が栓体で閉じられ、その栓体の先端は切り離されて嵌合した閉鎖部材が閉じているので、内容液が栓体の中空部を通って天板の裏側に付着することはなくなる。
(10)カバーキャップをヒンジキャップで構成すると、内容液の注出操作は一層容易になる。
(11)スパイク針の先端を斜めに成形して、一方の側部と他方の側部の端部との間にストッパー帯を外した後のキャップのストローク幅以上の差を設けると、スパイク針の先端の一方の側部が閉鎖部材を押し切って注出口が開口しても、他方の側部に対向する閉鎖部材の端縁はまだ押し切られずに残るので、閉鎖部材をつなぎ止めて、この落下を防ぐことができる。
(12)ストッパー帯を容器へ固く取り付け、帯を切り取り等、外傷がわかる簡単な破壊により外せるようにすることで、TE性を付与できる。
以下、この発明の詳細を図面を参照して説明する。
まず第1の実施形態について説明する。
図1において、1は容器キャップである。容器キャップ1は、容器2(図5参照)に装着されて使用されるものである。容器キャップ1は中栓3及びカバーキャップ4とから成っている。
中栓3は図3に示すように、中栓天板部5とこの中栓天板部5の周縁から立ち下がっている脚筒6とを有している。
脚筒6の下端部の内側には取り付け用のアンダーカット部7が内方に突出しており、このアンダーカット部7が図5に示す容器2の口部8の外方に突出するアンダーカット部11に嵌合することによって中栓3は容器2に固着する。
中栓天板部5の中央部には図3に示すように中栓天板部5を貫通して液案内筒12が中栓天板部5と一体に形成され、中栓天板部5からこの液案内筒12は後述する閉鎖部材14に対する栓体33の相対変位方向10に沿って上下に延出している。この液案内筒12は内部に注出口13を形成し、また注出口13から流れ出た内容液を案内する機能をもつものである。液案内筒12の内部には注出口13を閉じるように横断して薄膜状のスコア部15を有する閉鎖部材14が設けられている。閉鎖部材14の周縁部でスコア15を介して液案内筒12と一体に連結している。閉鎖部材14の上面からは係止筒16が立ち上がっている。この係止筒16は後述するカバーキャップ4の栓体と連結するためのもので、係止筒16の内面には係止用アンダーカット17が内側に突出して設けられている。
一方カバーキャップ4は図4に示すように、カバーキャップ天板21とそのカバーキャップ天板21の周縁から立ち下がっているカバーキャップ脚筒22とを有している。カバーキャップ脚筒22の下端部の内側には取り付け用のアンダーカット部23が内方に突出しており、このアンダーカット部23が図5に示す容器2の肩部24の外方に突出する上部係合突起25に嵌合することによってカバーキャップ4は図1に示すように中栓3を覆った状態で容器2に脱着可能に固着する。なお容器2の肩部24の上部係合突起25の直下には押え用の突起26が突出している。
図4に示すようにカバーキャップ脚筒22の下端にはストッパー帯27が切り取り弱部28を介して連結している。ストッパー帯27は、図2に示すように、カバーキャップ4のカバーキャップ脚筒22に沿って方形に一周しているが、一端部は他の部分に重複して摘み31を構成している。ストッパー帯27の相対変位方向10の幅はh2であり、また図4に示すようにストッパー帯27の内面に係止用アンダーカット34が突出している。
カバーキャップ天板21の中央部の内面からは保持筒32とその外側に栓体33が同心状になって下方に延長している。保持筒32は図3に示す中栓の係止筒16と係合して、閉鎖部材14を保持するためのもので、保持筒32の外方向きの面には係止用アンダーカット34が形成されていて、係止筒16の係止用アンダーカット17と係止可能である。栓体33の下端は押し切り用の尖端を持ったカッター35を構成していて、閉鎖部材14に相対変位方向10に対向間隔h1を隔てて対向していて、カッター35が閉鎖部材14に向かって相対変位方向10に相対変位することによって、閉鎖部材14に当接し、さらに下降することによってカッター35はスコア15から閉鎖部材14を押し切ることになる。栓体33の下端の中空部は切り離した閉鎖部材14を持つ係止筒16を収容可能である。カッター35はカバーキャップ4と一体であるからカッター35の変位はカバーキャップ4を相対変位させることによって生起される。カバーキャップ4の相対変位は相対変位可能範囲cの始点及び終点の間で可能である。相対変位可能範囲cはカッター35が閉鎖部材14と対向間隔h1を保っている位置である始端(図1の左半部に示されている状態をなす位置a)からカバーキャップ4が容器2に当接してそれ以上は変位が不可となる終端(図1の右半部に示される状態をなす位置b)までであり、この相対変位可能範囲内にはカッター35が閉鎖部材を開封するカバーキャップ4の相対位置が含まれる。相対変位可能範囲cとストッパー帯27の幅h2との大きさの関係では、c>h2、c<h2及びc≒h2の場合もあるが、図1に示す実施態様の場合は相対変位可能範囲cの大きさはストッパー帯27の幅h2と等しい。
カッター35は鋭利でもよいが、スコア15を押し切った後、図1右半断面のようにスコア15の付け根寄りの断片でカッター先端が隠れるようにするため、また、刃がやわらかい材料のときは刃が曲がってしまい、ストロークが不足してスコアが切れなくならないよう、鋭利にしない方が好ましく、角状、丸状にした方が好ましい。カッター35は閉鎖部材14に前記のように対向間隔h1を隔てて対向している構成の他に、カッター35は閉鎖部材14に接触している構成でもよい。
図1の左半部に示す未開封の状態におけるカッター35と閉鎖部材14との対向距離h1はストッパー帯27を外したときのキャップの相対変位方向のストローク幅である相対変位可能範囲の大きさcと同じか、あるいはそれよりも小さいか若しくはそれよりも大きい。栓体33は液案内筒12の内面37に摺動可能にかつ液密に抜き差しされて液案内筒12を開閉する。ストッパー帯27と容器2とに亙ってさらにTE性を付加するためのシールとしてタックシール38が貼付されている(図2参照)。
ストッパー帯27をTEバンドとしても利用する場合には、キャップが略円形、三角形、または五角形以上の多角形の場合はTEバンドが外力を加えたことにより生じるたわみでキャップがTEバンドごと抜けることはないがキャップが四角形の場合は菱形にたわみ抜けることがあるので、シールを貼ることが好ましい。また栓体33の外側に同心状に嵌合案内筒41が設けられて、カバーキャップ4を容器2および中栓3への案内を容易にする。
このように構成された容器キャップ1における開封操作は次の通りである。
未開封の状態において、カバーキャップ4はストッパー帯27によって容器2に装着されている。ストッパー帯27の係止用アンダーカット34が容器2の肩部24の上部係合突起25に係止しており、このときカバーキャップ4のカバーキャップ脚筒22の下端のアンダーカット部23は容器2から浮いている(図6(a))。
つぎに摘み31を掴んでストッパー帯27を切り取り弱部28から切って、カバーキャップ4のカバーキャップ脚筒22から切り離すと、カバーキャップ脚筒22の下端と容器2のストッパー突起29との間に幅h2の隙間が生じる(図6(b))。そこでカバーキャップ4を相対変位方向10に押し下げると、相対変位量がh1に達したときに栓体33の先端が閉鎖部材14に当接して閉鎖部材14を押し下げ(図6(c))、スコア15と押し切り、閉鎖部材14を中栓3から切り離す。切り離された閉鎖部材14は係止用アンダーカット34が係止用アンダーカット17に係止して保持筒32に保持され、保持筒32の中空部36の先端または栓体33の下端の中空部を閉じる。
さらにカバーキャップ4がさらに下降するとアンダーカット部23が容器2の上部係合突起25に係合し、カバーキャップ4が容器2に嵌合して、カバーキャップ4の取り付けが完了する(図6(d))。
このように構成された容器キャップでは、ストッパー帯をTE性をもたせるためのタンパーエビデント帯としても使用する場合には、注出口の開封機構とストッパー帯27によるストッパー帯27とを有機的に結合し、ストッパー帯27を開封機構のスペーサとしても使用するので、開封機構のカバーキャップ位置決めのための構造を省略することができ、容器キャップ及び容器の構造が全体として簡単になり、必要な材料を節減することができる。また、カッターが閉鎖部材を押し切るためのとのストローク(隙間)はストッパー帯27の幅h2でも規定されるので、ストロークの設計変更はストッパー帯27の幅の変更だけでできるので、容器の形状に影響を与えることがない。このストロークはカバーキャップ4の相対変位可能範囲に含まれるが、このストロークと相対変位可能範囲の大きさとは必ずしも一致するものではない。また、カバーキャップの容器上の係合位置とストッパー帯27のそれとを同一の上部係合突起25にすれば、容器の構造は一層簡単になる。また、ストッパー帯27と容器とをタックシールで連結すれば、容器へのストッパー帯27の取付の強化とタンパーエビデント性能の向上が同時に実現する。さらに栓体33が開封後の注出口を開閉するので液漏れ防止機能が確実である。さらに切り離された閉鎖部材が栓体の先端に嵌合して保持される構造とすることによって、切り離された閉鎖部材が容器中に落下するのを防ぐことができ、しかも、この容器キャップでは栓体33の先端の開口が切り離されて嵌合した閉鎖部材が閉じているので、内容液が栓体の中空部36を通って天板の裏側に付着することはなくなり、内容物がソース等である容器などで、開封後に内容液がカバーキャップの天板裏側に付着して、天板の表側から透けて汚れて見える状態が発生することがない。
図7及び図8にはこの発明の第2の実施形態に係わる容器キャップ1bが示されている。この容器キャップ1bはカバーキャップをヒンジキャップで構成したものである。
すなわち、容器キャップ1bは、容器2の口部8に固定されて注出口13bとその注出口13bを閉じる閉鎖部材14bとを有する中栓3bと、前記中栓3bとは別体をなしていて前記中栓3bの注出口13bを開閉するカバーキャップ4bとを有する。
中栓3bは、中栓天板部5bとこの中栓天板部5bの周縁から立ち下がっている脚筒6bとを有している。
脚筒6b下端部の内側には取り付け用のアンダーカット部7bが内方に突出しており、このアンダーカット部7bが容器2の口部8の外方に突出するアンダーカット部11bに嵌合することによって中栓3bは容器2に固着する。また、脚筒6bの下端の外周面には後述するベースキャップ脚筒51b及びストッパー帯27bの相対変位方向の最大変位位置を規定する位置決め突起58bが設けられている。
中栓天板部5bの中央部には中栓天板部5bを貫通して変位案内筒46bが中栓天板部5bと一体に形成されて中栓天板部5bの下に延出している。この変位案内筒46bの内側において中栓天板部5bを貫通する注出口13bを形成し、注出口13bはそれを横断して設けられた薄膜状の閉鎖部材14bによって閉じられている。閉鎖部材14bの周縁部でスコア15bを介して中栓天板部5bと一体に連結している。変位案内筒46bの上端の内面には係止用アンダーカット47bが設けられている。
一方カバーキャップ4bはベースキャップ42bと開閉キャップ43bがヒンジ44bで連結したヒンジキャップ45bをなしている。
ベースキャップ42bはベースキャップキャップ天板48bとその周縁から立ち下がっているベースキャップ脚筒51bとを有している。ベースキャップ脚筒51bは中栓3bの脚筒6bの外周面にきつく摺動可能に嵌合することによってベースキャップ42bは中栓3bに取り付けられる。このベースキャップ脚筒51bは前記相対変位方向の長さによって後述する前記スパイク針54bの相対位置を規定する。
ベースキャップ脚筒51bの下端には後述する中栓3bの閉鎖部材14bに対するスパイク針54bの相対変位方向10bの相対位置を規定するストッパー帯27bが切り取り弱部28bを介して切り離し可能に取り付けられている。ストッパー帯27bはベースキャップ脚筒51bに沿って方形に一周しているが、一端部は他の部分に重複して摘み31bを構成している。ストッパー帯27bは閉鎖部材14bに対するスパイク針54bの相対位置を規定する相対変位方向の幅h2を有する。
ベースキャップ天板48bの中央部にはベースキャップ天板48bを貫通して液案内筒53bがベースキャップ天板48bと一体になって上方に延出し、またベースキャップ天板48bの中央部にはベースキャップ天板48bを貫通して中空のスパイク針54bがべースキャップ天板48bと一体になって下方に延出し、さらにスパイク針54bの外側においてベースキャップ変位案内筒55bがベースキャップ天板48bと一体になって下方に延出している。
閉鎖部材14bに対向するスパイク針54bの下端56bにおける一方の側部57aと径方向の他方の側部57bとは相対変位方向の位置が前記ストッパー帯27bの幅h2以上の距離を隔てて配置されている。
ベースキャップ変位案内筒55bの下端の外周面にはアンダーカット部61bが形成されていて、このアンダーカット部61bは中栓3bの変位案内筒46bの係止用アンダーカット47bと係合して中栓3bに対するベースキャップ42の抜け出しを規制する。
開閉キャップ43bの天板62bからは栓体33bが下方に延出していて、開閉キャップ43bのヒンジ44b回りの回転変位によってこの栓体33bはベースキャップ42の液案内筒53bに抜き差しして液案内筒53bを開閉する。
このように構成された容器キャップ1bにおける開封操作は次の通りである。
未開封の状態において、カバーキャップ4bはストッパー帯27bと位置決め突起58bとの当接を介して中栓3bに位置決めされている。
つぎに摘み31bを掴んでストッパー帯27bを切り取り弱部28bから切って取り除くと、ベースキャップ脚筒51bの下端63bと中栓3bの位置決め突起58bとの間に距離h2の隙間が生じる。そこで開閉キャップ43bの上からカバーキャップ4bを相対変位方向に押し下げると、相対変位量がh1に達したときにスパイク針54bの下端の一方の側部57aが閉鎖部材14bに当接してスコア15bの切り離しを開始する。相対変位量がh2に達したときにスパイク針54bの下端の一方の側部57aはスコア15bをほとんどの切り離して注出口13bを開口させるが、スコア15のうちの一部分、すなわち、スパイク針54bの他方の側部57bは閉鎖部材14から距離h2以上離れているので閉鎖部材14bに当接せず、他方の側部57b対向しているスコア15bの一部分は切り離されず、閉鎖部材14bは中栓3bに引き続き連結されたままに残される。これにより、閉鎖部材14bが容器2内に落下するのが防がれる。
この状態から開閉キャップ43bを開いて栓体33bを液案内筒53bから抜けば、注出口13bは開放されて容器2から内容液の注出が可能となる。
こうして、カバーキャップをヒンジキャップで構成することにより、内容液の注出操作はきわめて容易になる。しかも、スパイク針の先端を斜めに成形して、一方の側と他方の側の端部との間にストッパー帯27の幅以上の差を設けると、スパイク針の先端の一方の側が閉鎖部材を押し切って注出口が開口しても、他方の側に対向する閉鎖部材の端縁はまだ押し切られずに残るので、閉鎖部材をつなぎ止めて、この落下を防ぐことができる。
以上2つの形態について述べたが、キャップの形状は丸、多角形を問わないが、ヒンジキャップは丸型が好ましい。また液案内筒、係止筒、保持筒等も円筒状、角筒状形状を問わないが、生産性、密封性から円筒状が好ましい。
容器キャップの断面図で、左半分に閉鎖部材の未開封の状態を示し、右半分に開封の状態を示す タンパーエビデント帯を示す図で、(a)は容器キャップに組み立てた状態の正面図、(b)は正面図、(c)は平面図を示す 中栓の拡大断面図で、左半分に閉鎖部材の未開封の状態を示し、右半分に開封の状態を示す カバーキャップの拡大断面図で、左半分に閉鎖部材の未開封の状態を示し、右半分に開封の状態を示す 容器口部の拡大断面図 容器キャップの開封動作を示す断面説明図 第二の容器キャップの断面説明図で閉鎖部材の未開封の状態を示す 第二の容器キャップの断面説明図で、閉鎖部材が開封した状態を示す
符号の説明
1、1b 容器キャップ
2 容器
3、3b 中栓
4、4b カバーキャップ
5、5b 中栓天板部
6、6b 脚筒
7、7b アンダーカット部(中栓)
8 容器口部
10 相対変位方向
11、11b アンダーカット部(容器)
12 液案内筒
13、13b 注出口
14、14b 閉鎖部材
15、15b スコア
16 係止筒
17 係止用アンダーカット
21 カバーキャップ天板
22 カバーキャップ脚筒
23 アンダーカット部
24 肩部
25 上部係合突起
26 突起
27、27b ストッパー帯
28、28b 切り取り弱部
29 位置決め突起
31 摘み
32 保持筒
33、33b 栓体
34 係止用アンダーカット
35 カッター
36 中空部
37 内面
38 タックシール
41 嵌合案内筒
42b ベースキャップ
43b 開閉キャップ
44b ヒンジ
45 ヒンジキャップ
46b 変位案内筒
47b 係止用アンダーカット
48b ベースキャップ天板
51b ベースキャップ脚筒
53b 液案内筒
54b スパイク針
55b ベースキャップ変位案内筒
56b 下端
57a 一方の側部
57b 他方の側部
58b 位置決め突起
61b アンダーカット部
62b 天板
63b 下端

Claims (7)

  1. 容器口部に固定されて注出口と前記注出口を閉じる閉鎖部材とを有する中栓と、前記中栓とは別体をなしていて前記中栓の注出口を開閉するカバーキャップとを有する容器キャップであって、
    前記カバーキャップは天板から立ち下がっている栓体を有し、前記栓体は前記閉鎖部材を切り離して開封するカッターを構成している中空の下端が前記中栓の前記閉鎖部材と相対変位方向に接触してまたは対向間隔を置いて対向して配置されており、前記カバーキャップは前記カッターが前記閉鎖部材を開封する相対位置を含む相対変位可能範囲の始端から終端まで前記相対変位方向に押し下げによる直線相対変位可能であり、前記カバーキャップの前記栓体は前記カバーキャップの相対変位によって開口後の前記注出口に抜き差しされて前記注出口を開閉するように構成されており、前記閉鎖部材に係止用アンダーカット部が形成されており、前記カバーキャップには前記係止用アンダーカット部と係合可能な他の係止用アンダーカット部が形成されておりかつ前記容器に嵌合可能な取り付け用アンダーカット部が形成されており、前記カバーキャップの下端に切り離し可能に取り付けられていて前記カバーキャップを前記相対変位可能範囲の始端で前記容器上に保持するストッパー帯を有することを特徴とする容器キャップ。
  2. 前記カッターの先端を押し切った後の前記閉鎖部材で覆うように構成されたことを特徴とする請求項1記載の容器キャップ
  3. 前記ストッパー帯は前記相対変位方向の幅が前記相対変位可能範囲の大きさと等しいことを特徴とする請求項1または2記載の容器キャップ。
  4. 前記カバーキャップと前記ストッパー帯はそれぞれ容器の外面の同じ前記直線相対変位方向の位置上に設けられている係合部位に係合する係合部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の容器キャップ。
  5. 前記ストッパー帯と前記容器に亙ってラベル、またはシールを付してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器キャップ。
  6. 前記カバーキャップの前記栓体の中空の下端は切り離した前記閉鎖部材を収容して保持することが可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器キャップ。
  7. 前記対向間隔の大きさは前記直線相対変位可能範囲よりも小さいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の容器キャップ。
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