JP4620876B2 - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂キャップ、特に使用後のタンパーエビデントバンドがボトル口部から容易に除去できるようにした分別廃棄・収集性に優れた合成樹脂キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
ボトルとキャップの材質が相違する場合、使用後のリサイクルを促進するためには、空ボトルとキャップが分別廃棄・分別収集できなければならず、タンパーエビデントバンド(以下、TEバンドという)付き合成樹脂キャップの場合は、使用後の空ボトルからTEバンドを除去する必要がある。また、注出口付き打栓式キャップの場合、キャップ本体又はキャップ全体が空のボトル口に固着した状態で残るので、それを取り除く必要がある。従来、ねじ式キャップの場合、TEバンドに上縁から下縁に至る弱化線(スコアやミシン目等)を設けて、それを破断することによって除去できるようにしたもの、あるいはTEバンドのタンパーエビデント機能を確実にするために全く弱化線が形成されてないものがある。後者の場合は、TEバンドは素手では除去できず、ハサミ等で切断しなければならないので、面倒であり、分別収集に対応してない。
【0003】
一方、TEバンドに上縁から下縁に至る弱化線を設けたものは、閉栓状態でTEバンドが弱化線から拡がらないようにするため、弱化線は完全には切断されてなく、破断可能な残厚を有して形成されている。しかしながら、弱化線の強度が弱いと、キャップ閉栓時に、TEバンドが外周方向に拡げられた際、弱化線の破れや伸び変形が起こってしまい、タンパーエビデント機能が損なわれるので、タンパーエビデント機能を確実に果たすためには、キャップ閉栓時のそれらの現象の発生を防止しなければならない。特に、ホットパック用キャップ、無菌充填用キャップ、内圧が発生する炭酸飲料用キャップ等の場合は、高い密封性を必要とするため、TEバンドもより高度のタンパーエビデント性が求められるので、上記現象の発生阻止が強く求められる。そのため、その対応策として、弱化線の残厚量を多くして破断強度を高めたもの、あるいはTEバンドが、周方向に間隔をあけて設けられたブリッジにより連結されて上段と下段に分割され、上段には上端の始点と下端の終点が周方向にずれるようにして第一の軸線方向スコアが形成されており、下段には第一の軸線方向スコアと周方向に間隔をおいて上端の始点と下端の終点が周方向にずれるようにして第二の軸線方向スコアが形成されており、第一のスコアの下端と第二のスコアの上端との間が強接合部となっているもの(例えば、実用新案登録第2606111号)が、提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来提案されているもののうち、弱化線の残厚量を多くするものは、必然的に弱化線の破断が困難となり、手で簡単にTEバンドをボトル口から分離することができず、分別収集の阻害要因となっている。また、後者のものは、TEバンドの周方向全体に弱化線が形成されるので、弱化線が目立ち体裁が悪くなると共に、縦方向部の弱化線の広がりも防止することができず、体裁が悪くなる。また、キャップ成形性も悪くなる等の問題点がある。また、前者及び後者とも容器口部が直接的に露出しており、埃等により汚れ易いという問題点もある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、閉栓時に弱化線の破れや伸び変形が起こることなく、且つ弱化線が目立たないので美観を損なうことがなく、TEバンドとしてのタンパーエビデント機能に優れていると共に、開封後はTEバンドをボトル口から容易に素手で除去することができ、ボトルとキャップの分別収集に寄与することができるTEバンドを有する合成樹脂製キャップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明の合成樹脂製キャップは、キャップ本体の外周壁下端に弱化線を介して連結されたタンパーエビデントバンドを有する合成樹脂製キャップにおいて、該合成樹脂製キャップは、キャップ本体が内周面にボトル口部に螺合するねじが形成されている外周壁を有し、前記キャップ本体がボトル口部に螺合することにより装着されるねじ式キャップであり、前記タンパーエビデントバンドが径方向に内壁と外壁を備えた少なくとも2層以上の壁で構成され、前記内壁と前記外壁の一部が連接されていることを特徴とするものである。
また、上記問題点を解決する本発明の他の合成樹脂製キャップは、キャップ本体の外周壁下端に弱化線を介して連結されたタンパーエビデントバンドを有する合成樹脂製キャップにおいて、該合成樹脂キャップは、キャップ本体の頂壁にボトル口部内面に嵌合するインナーリングが垂下形成されていると共に、前記頂壁の外周縁にボトル口部の係合凸部に係合する外周壁が設けられ、該キャップ本体がボトル口部に打栓により装着される打栓式キャップであり、前記キャップ本体の外周壁の下端には外方に伸びるフランジが形成され、該フランジの下面に前記タンパーエビデントバンドが形成されてなり、前記タンパーエビデントバンドが径方向に内壁と外壁を備えた少なくとも2層以上の壁で構成され、前記内壁と前記外壁の一部が連接されていることを特徴とするものである。
【0007】
前記内壁と前記外壁には、軸線方向に上端又は上端近傍から下端又は下端近傍まで延びる内壁スリットと外壁スリットを、両スリットの位置が周方向にずれるように、それぞれ形成することが望ましい。そして、前記内壁スリットと前記外壁スリットが位置する間に内壁外面と外壁内面を強接合した強接合部を形成すると共に、その他の部分に前記内壁と前記外壁を破断可能に弱接合した弱接合部を内壁外面と外壁内面との間に設けるようにするのが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係る合成樹脂製キャップの一実施形態であり、醤油等の調味料ボトル等に適したプルタブ付きの中栓を有するねじ式の合成樹脂製キャップである。図1は、ボトル口に合成樹脂製キャップ1を装着した状態の断面を示し、図中、2はキャップ本体、3は中栓である。キャップ本体2は、ボトル口と螺合するねじ4が内周面に形成されている外周壁5の下端に弱化線6を介してTEバンド7が形成されている。弱化線6は、ブリッジを沿えたスリット、ミシン目、スコア等が破断可能であれば、その形式は問わない。
【0009】
TEバンド7は径方向に少なくとも2層の壁で構成され、本実施形態では、その厚さのほぼ中間部に、該TEバンド7を径方向に2分するように下端から上端に至る溝状の周方向スリット8が円周方向に強接合部13となる一部を残して形成されている。それにより、TEバンド7は径方向に内壁9と外壁10の2層構造となっている。外壁10の外周面から周方向スリット8の一端部に通じる径方向の外壁スリット11を形成し、且つ周方向スリット8の他端部からは内壁9の内周面に通じる径方向の内壁スリット12が形成されている。従って、外壁スリット11と内壁スリット12は、図3、特に図4に拡大して示すように、強接合部13の幅に相当する距離だけ周方向にずれており、外壁スリット11、周方向スリット8及び内壁スリット12は連続している。そのため、TEバンド7は外壁10と内壁9が強接合部13を介して連続し、展開すると1本の帯状に延びることになる。なお、前記外壁スリット11及び内壁スリット12は、外壁及び内壁にそれぞれその軸線方向に、上端又は上端近傍から下端又は下端近傍まで延びるように形成されている。なお、強接合部13の周方向幅はTEバンド7の除去し易さ等を考慮して適宜に設定することが可能である。
【0010】
また、図4に示すように、周方向スリット8の上部には、外壁10の内面と内壁9の外面を連接する弱接合部14が所定間隔で複数個設けられ、外壁10と内壁9は通常の状態で拡がらないように連接されている。弱接合部14は、TEバンド除去時に外壁を外壁スリット11から起こして、引っ張ることによって容易に破断可能な強度で連接されていればよく、点接合、線接合等その形状は任意でよい。弱接合部を外壁と内壁との間の面に設けたことにより、キャップをボトル口部に装着する際やキャップの供給時に、弱接合部が破断する恐れが少ない。
【0011】
なお、図中15は、TEバンドの内壁9の下端部に設けた係止フラップであり、内方に折り返されてその先端部がボトル口部24の外周に設けられた係止顎部25に係合することによって、開栓時にTEバンド7が上昇することを阻止する機能を果たす。16は、キャップ本体2の頂壁17の内面から垂下して設けられた中栓押圧リング、18は中栓3の注出筒26の上端に内嵌合するインナーリングである。19は外周壁5とTEバンド7と連接するブリッジであり、開栓時には該ブリッジが破断することによりキャップ本体の螺合を解くことができ、TEバンドがボトル口部に残る。
【0012】
本実施形態の合成樹脂製キャップ1は、以上のように構成され、ガラスボトルやプラスチックボトル等のボトル密封に際しては、中栓3がキャップ本体1に嵌合している状態でキャッパーによりボトル口部24に螺合することにより、係止フラップ15がボトルの係止顎部25を乗り越え、ねじ締めを終了した時点で、係止フラップ15の先端が係止顎部25に係止できる状態となる。この状態では、図1に示すように、中栓3が容器口部の頂部に所定の嵌合代を有して密嵌合しており、中栓によってボトルは完全に密封される。
【0013】
開栓に際しては、キャップ本体を開栓方向に回転させることによって、キャップ本体がねじのリード角に応じて上昇すると、TEバンド7は係止フラップ15がボトルの係止顎部25に係合してその上昇を阻止されるので、弱化線6が破断されてTEバンドのみがボトル口部に残る。開栓後あるいはボトル廃棄時にボトル口に残ったTEバンドを取り除くには、外壁スリット11に面している強接合部13と反対側の外壁端部20を起こして引っ張ることによって、図3に仮想線で示すように、弱接合部14が破断されながら拡開し、強接合部13に至り、次いで内壁9が拡げられて、簡単にボトル口から除去することができる。従って、従来ボトル口から取り除くことが困難であったTEバンドが簡単に除去でき、ボトル本体と材質の違うTEバンドを残すことがないから、ボトルのリサイクルを図ることができる。あるいは、TEバンドとキャップ本体とを一部において強接続部を設けておけば、開栓に際して弱化線6が破断された後に、キャップ本体と一体となってTEバンドもボトル口部から除去することができる。この場合、強接続部は強接合部13に対応したTEバンド上部に設けるのが好ましい。なお、前記強接続部は、開栓に際して弱化線6が破断された後に、キャップ本体と一体となってTEバンドもボトル口部から除去する程度の強度があれば良いので、強接続部にも弱化線6よりも破断強度が強い状態の純弱化線を設けておけば、該純弱化線は開栓時には破断されずにTEバンド7をキャップ本体と一緒に取外ことができ、開栓後にTEバンド先端部を引っ張っることにより純弱化線が破断して、TEバンドをキャップ本体から容易に切り離すことができ、キャップのリシールにTEバンドが邪魔になることがない。
【0014】
特に、本発明では、上記のようにTEバンドが楽に取り外せるのでリサイクル性に優れていると共に、TEバンドを径方向に2層に構成してあるので、外壁スリット及び内壁スリットが完全に切断されているにも関わらず、TEバンドは外方に拡がりにくく、従来の弱化線を有する一重TEバンドに比べてタンパーエビデント機能をより確実に果たすことができる。そして、内壁スリット12と外壁スリット11の位置は周方向にずれて配置されているので、外壁スリット11が完全に切断されていても目立つことがなく、体裁が良い。
【0015】
図5及び図6は、本発明の合成樹脂製キャップの他の実施形態であり、本実施形態は、中蓋を有してない1ピース構造のネジキャップに適用した場合の例を示している。本実施形態のTEバンド34の構成は、前記実施形態と同様であるので、同符号を付し、詳細な説明は省略する。この実施形態の合成樹脂製キャップ30は、特にホットパック用に適合するように、頂壁31からボトル口内周面に密嵌合する長めのインナーリング32を有している。頂壁31は、材料を節約するためにその肉厚を薄くしてあるが、薄くても所定の強度を保つように図示のように頂壁内面の中心部から放射状に補強リブ33が形成されている。
【0016】
以上のように、本実施形態では、内容物の腐敗しやすいホットパック用ボトルに適合した場合であるが、前述のように開栓後あるいは開栓と同時に簡単にボトル口部から取り除くことができるTEバンドであるにも関わらず、タンパーエビデント性に優れているから、ホットパックに好適に適用できる。
【0017】
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る合成樹脂製キャップであり、本実施形態の合成樹脂製キャップ40は、打栓式合成樹脂製キャップに適用した場合の例を示している。
本実施形態の合成樹脂製キャップ40は、ボトル口部70に打栓により密嵌合するキャップ本体42と、該キャップ本体42に螺合する上蓋43の2ピースからなる。キャップ本体42は、その頂壁44にボトル口頂部内面に嵌合するインナーリング45が垂下形成されていると共に、その外周縁にボトルの係合凸部71に係合するアウターリングを兼ねる外周壁46が設けられている。外周壁46の上部外周面には上蓋43を螺合するねじ47が形成され、下端には外方に延びるフランジ48が形成され、該フランジの下面に垂下してTEバンド49が形成されている。また、外周壁46の中間部には、打栓した状態でボトルの係合凸部71に係合する係合凸条50が形成されている。
【0018】
TEバンド49は、フランジ48の下面に弱化線51を介して連接されている。弱化線51は、本実施形態ではスコアで構成されているが、ミシン目やスリットとブリッジの組合せ等、その形態は任意でよい。TEバンド49には、前記実施形態と同様に径方向に2分するように下端から上端に至る溝状の周方向スリット52が円周方向に強接合部(図示されてない)となる一部、及び弱接合部55となる部分を残して形成され、内壁53と外壁54の2層構造となっている。そして、図7には表れていないが、前記実施形態と同様に、外壁54の外周面から周方向スリット52の一端部に通じる径方向の外壁スリットが形成され、且つ周方向スリット52の他端部からは内壁53の内周面に通じる径方向の内壁スリットが形成されている。また、内壁53と外壁54の頂部間には弱接合部55が適宜間隔で形成されている。内壁53の下端内面にはボトル口部70の係止顎部72に係止する環状凸部56が形成されている。
【0019】
なお、図中、57はキャップ本体42の頂壁44の引裂部58の上面に形成されたプルリング、59は閉ループ状のスコア、60は注出筒である。また、61は上蓋の天壁下面に突出形成された上蓋インナーリングであり、注出筒60の上部に嵌合し、開栓後の閉蓋状態でのボトルを密封する機能を果たす。
【0020】
本実施形態の合成樹脂製キャップ40は、以上のような構造からなり、ボトル口部70に打栓することによって、キャップ本体42の外周壁46に形成された係合凸条50及びTEバンド49の内壁53に形成された環状凸部56が、ボトル口部70の係合凸部71及び係止顎部72にそれぞれ係合し、同時にインナーリング45と外周壁46のアウターリングを構成する部分がボトル口の頂部密封部に、図示するように、所定の嵌合代をもって密嵌合し、ボトル口を密封する。この状態では、キャップ本体は、係合凸条50及び環状凸部56でもって、ボトル口部に2重に係止しているので、通常の状態ではボトル口から取り外すことはできない。
【0021】
不正開栓行為によるボトルの密封破壊は、TEバンド49を除去又は拡げない限りできないが、TEバンド49を除去すると不正開栓があったことが明白となるので、タンパーエビデント機能を果たすことができる。また、TEバンド49の拡開は、本実施形態では外壁54及び内壁53にそれぞれ縦方向のスリットが形成されていても、2重壁構造となっているので、外方への拡がりに対して抵抗力が強く、外方よりTEバンド49を破壊しないで拡げることは不可能である。また。環状凸部56と係止顎部72との間に器具を挿入しようとしてもボトル口部に形成されている下顎部73が邪魔になり挿入することは不可能である。
【0022】
内容物使用後の空ボトルからキャップ本体42を取り除くには、まず、前記実施形態と同様に、TEバンド49の外壁54を外壁スリット部に面している端部から外方に引っ張ることによって、弱接合部55が破断されながら拡開し、強接合部に至り、次いで内壁53が拡げられて、簡単にキャップ本体42及びボトル口部70から除去することができる。TEバンド49が除去されると、次いで外周壁46の下端のフランジ48の下面を上方に押し上げることにより、外周壁46が弾性により拡がり、係合凸条50が容易にボトル口部70の係止凸部71を乗り越えることができ、キャップ本体42を完全にボトル口部70から取り除くことができる。
【0023】
従来、打栓式キャップの場合は、ハサミやカッター等の器具を使用しない限りキャップ本体がボトル口部から簡単に取り除くことができず、そのままボトル口に残ってしまい分別収集できなかったが、本実施形態によれば簡単にキャップ本体から取り除くことができるので、使用後の容器を分別収集に提供できる。しかも、閉栓状態では確実な密封とタンパーエビデント機能を果たすので、高度の密封性を有する、たとえばアセプティック充填、ホットパック、炭酸飲料等の内圧発生飲料等のキャップとして優れている。
【0024】
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限るものでなく、その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、上記実施形態では、TEバンドを内壁と外壁の2層構造にしたが、3層以上の多層構造にすることも可能である。その場合も、各層間の一端部は強接合で連接する。また、前記実施形態では各層間を溝状の周方向スリットで分離区画しているが、必ずしも溝状の周方向スリットに限らず、例えば後加工による幅狭のスリット等、多層に分離区画するものであれば、その手段は任意でよい。さらに、キャップの形式も上記実施形態のものに限るものでなく、任意の形式のキャップに適用でき、内容物やその充填方式も任意のボトルに適用できる。なお、使用後のTEバンドの取り除きをより容易にするために、必要に応じて、TEバンドの外壁の外壁スリット近傍につまみ片を設けても良い。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、TEバンド付きねじ式キャップ及び打栓式キャップにおけるキャップ本体がボトル口から楽に取り外せるのでリサイクル性に優れていると共に、TEバンドが径方向に少なくとも2層壁構造になっているので、外壁及び内壁が径方向に分離しているにも関わらず、TEバンドは外方に拡がりにくく、従来の弱化線を有する一重TEバンドに比べてタンパーエビデント機能をより確実に果たすことができる。
【0026】
そして、内壁スリットと外壁スリットの位置を周方向にずれて配置することによって、外壁スリットが完全に切断されていても目立つことがなく、体裁が良い。また、内壁外面と外壁内面の端部を強接合部で連接することによって、一動作でTEバンドを取り除くことができる。さらに、内壁外面と外壁内面を弱接合部を介して弱接合することによって、TEバンド装着状態では各層壁がばらけることがなく、且つ取り除き時には容易に破断してTEバンドを取り除くことができる。また、本発明は、ねじ式キャップや打栓式キャップ等その形式を問わず任意の形式のキャップに適用でき、打栓式キャップに適用することによって、従来ボトル口から取り除くことが困難であったキャップ本体を容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るねじ式の合成樹脂製キャップを、ボトル口に閉栓した状態での断面図である。
【図2】図1に示す合成樹脂製キャップの正面図である。
【図3】その底面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るねじ式の合成樹脂製キャップを、ボトル口に閉栓した状態での断面図である。
【図6】図5に示す合成樹脂製キャップの底面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係る打栓式の合成樹脂製キャップを、ボトル口に閉栓した状態での断面図である。
【符号の説明】
1、30,40 合成樹脂製キャップ
2、42 キャップ本体
5、33、46 外周壁
6、51 弱化線
7、49 タンパーエビデントバンド(TEバンド)
8、52 周方向スリット
9、53 内壁
10、54 外壁
11 外壁スリット
12 内壁スリット
13 強接合部
14 弱接合部
24、70 ボトル口部

Claims (5)

  1. キャップ本体の外周壁下端に弱化線を介して連結されたタンパーエビデントバンドを有する合成樹脂製キャップにおいて、該合成樹脂製キャップは、キャップ本体が内周面にボトル口部に螺合するねじが形成されている外周壁を有し、前記キャップ本体がボトル口部に螺合することにより装着されるねじ式キャップであり、
    前記タンパーエビデントバンドが径方向に内壁と外壁を備えた少なくとも2層以上の壁で構成され、前記内壁と前記外壁の一部が連接されていることを特徴とする合成樹脂製キャップ。
  2. キャップ本体の外周壁下端に弱化線を介して連結されたタンパーエビデントバンドを有する合成樹脂製キャップにおいて、該合成樹脂キャップは、キャップ本体の頂壁にボトル口部内面に嵌合するインナーリングが垂下形成されていると共に、前記頂壁の外周縁にボトル口部の係合凸部に係合する外周壁が設けられ、該キャップ本体がボトル口部に打栓により装着される打栓式キャップであり、前記キャップ本体の外周壁の下端には外方に伸びるフランジが形成され、該フランジの下面に前記タンパーエビデントバンドが形成されてなり、
    前記タンパーエビデントバンドが径方向に内壁と外壁を備えた少なくとも2層以上の壁で構成され、前記内壁と前記外壁の一部が連接されていることを特徴とする合成樹脂製キャップ。
  3. 前記内壁と前記外壁には、軸線方向に上端又は上端近傍から下端又は下端近傍まで延びる内壁スリットと外壁スリットがそれぞれ形成され、前記内壁スリットと外壁スリットの位置が周方向にずれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 前記内壁スリットと前記外壁スリットが位置する間に内壁外面と外壁内面を強接合した強接合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜何れかに記載の合成樹脂製キャップ。
  5. 前記内壁と前記外壁を破断可能に弱接合した弱接合部が内壁外面と外壁内面との間に設けられていることを特徴とする請求項1〜何れかに記載の合成樹脂製キャップ。
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