JP4820215B2 - コンバインの分草装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分草杆を分草作用姿勢と格納姿勢とに切換え揺動可能に構成したコンバインの分草装置に関する。
従来のコンバインの分草装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、分草杆を出退操作する操作レバーを刈取り部に装備して、運転座席に着座した運転者が左手を伸ばして前後に揺動操作するように構成したレバー式のものが知られている。
特開2003−153629号公報
近年では電動モータ等の電動アクチュエータの機能向上に伴い、その小型化及びコストの低廉化が進んだため、従来のような、運転者が操作レバーを操作することで、連係ワイヤを引っ張って分草杆を分草作用姿勢と格納姿勢に切り替える構造に代えて、電動モータ等の電動アクチュエータを使用して分草杆の姿勢変更を行う構造を採用したものが提唱されている。
電動アクチュエータを使用して分草杆の姿勢変更を行うように分草装置を構成すると、分草杆の駆動系を含めた全体構造を小型軽量化及び簡素化することができるとともに、分草杆やその駆動系の配置上の制約も少ないため、全体として設計上の自由度を高めることができるというメリットがある。
また、電動アクチュエータを使用して分草杆の姿勢変更を行うように構成すると、運転座席付近に備えたスイッチ等を押せば自動的に分草杆の姿勢が変更されるように構成することが可能となる。スイッチ等の操作は操作レバー等の操作に比べ簡単なため運転者の作業性が向上するというメリットもある。
しかし、このようなメリットを備える反面、次のようなデメリットもある。例えば、電動アクチュエータの一例である電動モータを分草杆の姿勢変更に使用する場合には、電動モータの出力回転数は高いため、減速機等を介して使用する必要がある。減速機等を介して電動モータを使用すると、減速機等の出力軸は減速機を構成するギアの噛み合いなどによって回り難くなり、電動モータを停止すれば電動モータの出力軸がロックされて、分草杆を動かすことができなくなる。他の電動アクチュエータ、例えば、電動シリンダを分草杆の姿勢変更に使用する場合にも、同様に、電動シリンダを停止すればロッドがロックされて、分草杆を動かすことができなくなる。
このように、電動アクチュエータの出力軸等がロックされて分草杆を動かすことができなくなると次のような問題がある。運転座席付近にスイッチ等を設けて自動的に分草杆の姿勢変更ができるように構成しても、運転者が運転座席に着座していないとスイッチ等を操作できないため、運転者が運転座席に着座していない時は、手動で(分草杆そのものを手で揺動操作して)分草杆の姿勢変更を行いたい場合であっても分草杆の姿勢変更を行うことができない。また、運転者は運転に集中し、作業補助者が手動で(分草杆そのものを手で揺動操作して)分草杆の姿勢変更を行う共同作業の形態を採ることもできない。
分草杆は、刈取り走行時に未刈り作物が機体側に倒れ込んで刈取り部に引っ掛かったり、クローラ走行装置で踏みつけられるのを回避するために設けられたものであるため、外力を受け易く、また、障害物等に当たって大きな外力を受けることも十分に想定される。そのため、電動アクチュエータを停止して、電動アクチュエータの出力軸等がロックされると、分草杆、連係機構及び電動アクチュエータに無理な外力が作用して破損するおそれがある。
本発明は、電動アクチュエータを使用した分草装置の構造を工夫することによって、自動操作が行えるだけでなく手動操作も行うことができて、かつ、破損しにくいコンバインの分草装置を実現することを目的とする。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、刈取り部における横一側の外側に装備した分草杆を、横外方に張り出した分草作用姿勢と刈取り部側に退避した格納姿勢とに切換え揺動可能に構成してあるコンバインの分草装置において次のように構成することにある。
正逆作動可能な電動アクチュエータを備えて、前記電動アクチュエータと前記分草杆とを、連係機構及び摩擦機構を介して連係し、
前記電動アクチュエータからの動力を伝達させることによって前記分草杆の姿勢を変更させることができ、且つ、前記分草杆を直接手で揺動操作することによって前記分草杆の姿勢を変更させることができるように、前記摩擦機構の摩擦力を設定する。
(作用)
本発明の第1特徴によると、正逆作動可能な電動アクチュエータを備えて、電動アクチュエータと分草杆とを連係機構を介して連係することにより、電動アクチュエータを正逆作動させると、連係機構を介して、その動作が分草杆に伝達されて、分草杆が分草作用姿勢又は格納姿勢に揺動する。つまり、電動アクチュエータによって、分草杆の姿勢変更を行うことが可能になる。
本発明の第1特徴によると、正逆作動可能な電動アクチュエータを備えて、電動アクチュエータと分草杆とを摩擦機構を介して連係することにより、分草杆に働く力が摩擦機構の摩擦力に対して小さいときは分草杆に働いた力が電動アクチュエータに伝達されて、分草杆に働く力が摩擦機構の摩擦力に対して大きいときは摩擦機構がすべって分草杆に働いた力が電動アクチュエータに伝達されない。
本発明の第1特徴によると、摩擦機構の摩擦力を、分草杆そのものを手で揺動操作する場合、すなわち、手動で分草杆の姿勢変更を行う場合の操作力に対して小さく設定すると、電動アクチュエータで分草杆の姿勢変更を行う場合には、摩擦機構の摩擦力により分草杆が作動し、手動で分草杆の姿勢変更を行う場合には、たとえ電動アクチュエータの出力軸等がロックしていたとしても、摩擦機構がすべって分草杆を操作することができる。すなわち、電動アクチュエータによって自動で分草杆の姿勢変更を行えるだけでなく、手動で分草杆の姿勢変更を行うことが可能になる。
本発明の第1特徴によると、摩擦機構の摩擦力を、分草杆に作用する一定の外力(分草杆や連係機構が破損又は変形を起こさない程度の分草杆に作用する外力)に対して小さく設定すると、その外力が分草杆に作用すると、摩擦機構がすべって分草杆が外力に従って動く。そのため、分草杆、連係機構及び電動アクチュエータに無理な外力が作用することを防止することができる。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、電動アクチュエータを正逆作動することによって、分草杆の姿勢変更を行うことが可能になるため、分草杆の駆動系を含めた全体構造を小型軽量化及び簡素化をすることができるとともに、分草杆やその駆動系の配置上の制約も少ないため、全体として設計上の自由度を高めることができる。また、スイッチ等を押せば自動的に分草杆の姿勢変更をするように構成することが可能になるため、運転者の作業性が向上する。
本発明の第1特徴によると、電動アクチュエータによって自動で分草杆の姿勢変更を行えるだけでなく、手動で分草杆の姿勢変更を行うことが可能になるため、運転者が運転座席に着座していない時でも、手動で(分草杆そのものを手で揺動操作して)分草杆の姿勢変更を行うことができ、また、運転者と作業補助者とが共同作業の形態を採ることもできる。そのため、刈取作業の作業性が向上する。
本発明の第1特徴によると、分草杆、連係機構及び電動アクチュエータに無理な外力が作用することを防止することができるため、分草杆、連係機構及び電動アクチュエータの破損を防止することができる。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のコンバインの分草装置において次のように構成することにある。
前記電動アクチュエータを電動モータによって構成し、
前記電動モータと、前記電動モータの出力軸からの動力によって揺動操作される操作アームとを、前記分草杆の揺動支点よりも上方に離れた位置に配置して、前記操作アームと前記分草杆とを機体上下向きの連係ロッドで連係し、
記摩擦機構を、前記電動モータの出力軸と前記操作アームとの間の伝動経路に介在させる。
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
分草杆はコンバインの刈取作業による泥や土の影響を受け易い低い位置に配置されている。そのため、電動モータの動力を、摩擦板を介して操作アームに伝達するように摩擦機構を構成すると、摩擦板に泥や土が付着して摩擦力が低下し、安定した摩擦力を確保することが困難になる。
本発明の第2特徴によれば、電動モータと操作アームとを、分草杆の揺動支点よりも上方に離れた位置に配置して、操作アームと分草杆とを機体上下向きの連係ロッドで連係し、摩擦機構を電動モータの出力軸と操作アームとの間の伝動経路に介在させてあるので、分草杆から離れた位置に摩擦機構を配置することができる。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、分草杆から離れた位置に摩擦機構を配置することができるため、摩擦機構に泥や土が付着することによる摩擦力の低下を防止することができ、安定した摩擦力を確保することができる。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴のコンバインの分草装置において次のように構成することにある。
前記分草杆に作用した外力が前記連係ロッドを介して前記操作アームに伝達されると前記摩擦機構がすべって前記電動モータの出力軸に対する前記操作アームの揺動が許容されるように構成する。
[IV]
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第1特徴のコンバインの分草装置において次のように構成することにある。
前記電動アクチュエータを電動モータによって構成し、
刈取り部側に固定されたブラケットに操作軸を支持して、前記電動モータの出力軸からの動力が伝達される駆動ギアと、第1摩擦板と、前記分草杆に連係される操作アームと、第2摩擦板と、押付板とを、この順番で前記操作軸に支持し、
前記押付板を介して前記操作アームと前記第1及び第2摩擦板とを前記駆動ギアに押し付ける方向に弾性力を付与する弾性部材を前記操作軸に備える。
[V]
(構成)
本発明の第5特徴は、本発明の第4特徴のコンバインの分草装置において次のように構成することにある。
前記ブラケットの機体外側部分に前記電動モータを取り付けると共に、前記ブラケットの機体内側部分に前記操作軸を支持し、
前記操作アームを前記操作軸から機体外側に延出して、その延出端部と前記分草杆とを機体上下向きの連係ロッドで連係する。
[VI]
(構成)
本発明の第6特徴は、本発明の第4又は第5特徴のコンバインの分草装置において次のように構成することにある。
前記摩擦機構の摩擦力を変更調節するナットを前記操作軸に備える。
[VII]
(構成)
本発明の第7特徴は、本発明の第1〜第6特徴のいずれか一つのコンバインの分草装置において次のように構成することにある。
前記電動アクチュエータの作動を停止させると、前記電動アクチュエータの出力部がロックされるように構成する。
図1〜図3に示すように、このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に2条刈り仕様の刈取り部3が昇降及び横移動自在に連結されるとともに、走行機体2に運転部4、脱穀装置5、穀粒回収タンク6等が搭載されている。
刈取り部3には、植立穀稈を所定の刈取り姿勢に引起す左右一対の引起し装置7、引起した植立穀稈を切断するバリカン型の刈取り装置8、刈取り穀稈を後方に掻き込む左右一対の補助搬送ベルト9、刈取り穀稈の株元を掻き込み合流す左右一対の回転パッカ10、刈取り穀稈を後方上方に向けて搬送する供給搬送装置11等を備えて構成されており、刈取り部3全体が上下揺動自在に支持されている。
刈取り部3には、引起し装置7、刈取り装置8、補助搬送ベルト9、回転パッカ10、等を支持する角パイプ材からなる刈取り部フレーム12が前下がり傾斜姿勢で備えられている。この刈取り部フレーム12には伝動軸(図示せず)が内蔵されており、エンジン(図示せず)から刈取り部フレーム12に伝動された動力が刈取伝動軸を介して左右の縦伝動軸に伝動されて、刈取り部3の引起し装置7や刈取り装置8等を駆動するようになっている。
刈取り部3の左外側部に、サイドカバー28を備え、その外側に、刈取り走行時に未刈り植立作物が機体側に倒れ込んで刈取り部3の各部に引っ掛かったり、クローラ走行装置1で踏みつけられるのを回避するための分草杆18が起伏揺動自在に装備されている。後述するように、この分草杆18は運転部4の左側に設けた操作スイッチ19を操作することによって任意に出退操作できるようになっている。
図3〜図6に示すように、刈取伝動軸が内装される横向き伝動ケース15の左端部に固定されたクランクカバー20の後部にブラケット21が固定されており、このブラケット21に、操作アーム22がスペーサ27及びピン23を介して、揺動支点Pを通る機体前後方向の軸心P1周りに回動自在に支持されている。操作アーム22は側面視でU字状の折り曲げ材によって形成されている。この操作アーム22の端部に分草杆18の揺動パイプ18bが固着されており、他端には、後述する連係ロッド24の下端側が回動自在に取り付けられている。
分草杆18の本体パイプ18aの前端部は、左端分草具17に固定した取付ブラケット25にピン26を介して機体前後方向の軸心P1周りに回動自在に取り付けられている(図5参照)。このように構成することで、操作アーム22に取り付けた連係ロッド24を上下方向に押し引き操作すると、機体前後方向の軸心P1周りに操作アーム22が揺動し、この操作アーム22に固着した分草杆18が横外方に張り出した分草作用姿勢と、刈取り部側に退避した格納姿勢とに切換え揺動するようになっている。
ブラケット21の上部には後方に折り曲げられたストッパー部21aが形成されており、操作アーム22がストッパー部21aに接当することによって、分草作用姿勢と格納姿勢とに位置決めされるようになっている。
図7及び図8に示すように、横向き伝動ケース15から上方縦伝動軸を内装する縦伝動ケース16が延出され、この縦伝動ケース16にコ字状の固定ブラケット30が固着されており、この固定ブラケット30にモータブラケット31がボルト32によって固定されている。モータブラケット31には、電動アクチュエータの一例である電動モータ33がギアボックス34を介して固定されている。電動モータ33の出力はギアボックス34において減速された後、ギアボックス34から後方に延出した出力軸35に固定した出力ギア36に伝達されるようになっている。
出力ギア36は、後述する駆動ギア40と噛合されており、電動モータ33からギアボックス34を介して出力軸35に出力された動力が出力ギア36と駆動ギア40によってさらに減速されるようになっている。
図7及び図8に示すように、この分草装置の摩擦機構13は、2枚の摩擦板42、押付板43、皿バネ44等によって構成されている。以下、この摩擦機構13の構造及びその作用について詳細に説明する。
モータブラケット31には支軸37が後向きに固定されており、この支軸37に操作軸38が前後に設けた2つのカラー39を介して機体前後方向の軸心P2周りに回動自在に取り付けられている。この操作軸38と一体回動可能に、駆動ギア40、2枚の摩擦板42及び押付板43が取り付けられており、2枚の摩擦板42の間に、操作軸38に対して回動自在に操作アーム41が取り付けられている。押付板43の後方には、皿バネ44及び押え板45を備え、上述した駆動ギア40、2枚の摩擦板42、操作アーム41及び押付板43とともに、ナット46によって操作軸38に取り付けられている。
このように構成することで、ナット46を操作軸38にねじ込んで、押え板45を介して皿バネ44を押付板43に押し当てて、皿バネ44のバネ反力を作用させる。そのバネ反力によって、操作アーム41と2枚の摩擦板42の間に摩擦力を作用させる。摩擦力が作用すると、電動モータ33から出力ギア36を介して駆動ギア40に伝達された動力が操作アーム41に伝達されるようになっている。
この摩擦力は、ナット46のねじ込み代を変更することで調整できるようになっている。すなわち、ナット46を操作軸38に多くねじ込めば、皿バネ44のバネ反力が大きくため、摩擦板42に働く摩擦力を大きくすることができる。逆に、ナット46を緩めれば、皿バネ44のバネ反力が小さくなるため、摩擦板42に働く摩擦力を小さくすることができる。以下、この摩擦力を具体的に設定した場合の例を説明する。
電動モータ33が所定出力に達すると摩擦板42がすべって、電動モータ33の出力が操作アーム41に伝達されなくなるように摩擦力を設定すると、電動モータ33の出力が前記所定出力を超えて連係ロッド24や分草杆18などに伝達されることがない。そのため、電動モータ33の過負荷を防止することができるとともに、分草杆18や連係ロッド24などに電動モータ33からの過大な負荷が作用することを防止することができ、分草杆18や連係ロッド24の破損を防止することができる。
コンバインの左側方から分草杆18の本体パイプ18aを直接手で揺動操作すると、摩擦板42がすべって、連係ロッド24を介して操作アーム41に伝わった操作力が電動モータ33に伝達されなくなるように摩擦力を設定すると、たとえ電動モータ33の出力軸35がロックしていたとしても、手動でも分草杆の姿勢変更を行うことが可能となる。すなわち、分草杆18の本体パイプ18aを直接手で揺動操作することによって、分草杆18を任意の姿勢に設定することができる。具体的には、分草杆18を分草作用姿勢から格納姿勢に手で揺動操作することもでき、逆に、格納姿勢から分草作用姿勢に揺動操作することもできる。また、分草作用姿勢と格納姿勢の途中の姿勢まで分草杆18を揺動操作することもできる。
分草杆18に一定の外力(分草杆18や連係ロッド24等が破損や変形を引き起さない程度の分草杆18に作用する外力)が作用すると、摩擦板42がすべって、その外力が電動モータ33等に伝達されなくなるように摩擦力を設定すると、分草杆18や連係ロッド24等が外力に従って動いて、電動モータ33等に無理な外力が作用しないため、分草杆18、連係ロッド24及び電動モータ33などの破損を防止することができる。
図7及び図8に示すように、操作アーム41は、Z字状の折り曲げ板によって形成されており、その折り曲げられた先端部に前述した連係ロッド24が回動自在に取り付けられている。この操作アーム41は、上述した通り、分草杆18を固着した操作アーム22と連係ロッド24によって連係されており、操作アーム41が揺動すれば連係ロッド24を介して操作アーム22が揺動して、分草杆18の姿勢変更を行うことができるようになっている。このように、この分草装置の連係機構14は、操作アーム22、連係ロッド24、操作アーム41などによって構成されている。
図4及び図8に示すように、電動モータ33が正回転するとギアボックス34を介して出力ギア36が機体背面視で反時計回りに回転して、この出力ギア36に噛合された駆動ギア40が機体背面視で時計回りに回転する。駆動ギア40の回転が摩擦板42を介して操作アーム41に伝達されて、操作アーム41が駆動ギア40と一体回転(機体背面視で時計回りに回転)することで、操作ロッド24を引き上げて、この操作ロッド24に連係した操作アーム22を機体背面視で反時計回りに回転させることで、分草杆18を刈取り部側に退避した格納姿勢から横外方に張り出した分草作用姿勢に切換え揺動する。
一方、電動モータ33が逆回転するとギアボックス34を介して出力ギア36が機体背面視で時計回りに回転して、この出力ギア36に噛合された駆動ギア40が機体背面視で反時計回りに回転する。駆動ギア40の回転が摩擦板42を介して操作アーム41に伝達されて、操作アーム41が駆動ギア40と一体回転(機体背面視で反時計回りに回転)することで、操作ロッド24を押し下げて、この操作ロッド24に連係した操作アーム22を機体背面視で時計回りに回転させることで、分草杆18を横外方に張り出した分草作用姿勢から刈取り部側に退避した格納姿勢に切換え揺動する。
図2に示すように、電動モータ33の操作は、運転部4の左側に設けた操作スイッチ19を操作することにより行う。操作スイッチ19は分草杆18を分草作用姿勢に揺動させるための作用スイッチ19aと分草杆18を格納姿勢に揺動させるための格納スイッチ19bからなり、作用スイッチ19aを押すと電動モータ33が正回転して分草杆18が分草作用姿勢に向って揺動する。一方、格納スイッチ19bを押すと電動モータ33が逆回転して分草杆18が格納姿勢に向って揺動する。
このコンバインでは、運転部4の左側に操作スイッチ19を設けている。これは、運転作業者が運転部4の左前方に位置する分草杆18を見ながら左手で操作できるように操作スイッチ19を配置することで、分草杆18の姿勢切替えを確実に行うことが可能となるためである。また、作用スイッチ19a又は格納スイッチ19bを押している間は、電動モータ33が回転するように、操作スイッチ19と電動モータ33を連動させて、分草杆18を任意の位置で停止できるように構成してある。これは、操作スイッチ19の操作中に分草杆18が障害物に当たった場合などに、即座に停止することができるようにするためである。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、摩擦機構13の一例として、2枚の摩擦板42と皿バネ44のバネ反力を利用して、摩擦力を作用させる構成を採用したが、摩擦機構13としては、摩擦板42に限らず、他の摩擦部材(図示せず)でもよく、また、皿バネ44に限らず、圧縮バネや引張バネ等の弾性部材(図示せず)によって、摩擦力を作用させる構成を採用してもよい。
また、分草杆18から連係機構14介して、電動モータ33側に摩擦機構13を配置した例を示したが、操作アーム22の揺動支点Pの位置に摩擦機構13を設けて、操作アーム22を連係機構14を介して電動モータ33に連係する構成を採用して、分草杆18側に摩擦機構13を配置してもよい。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、連係機構14の一例として連係ロッド24や操作アーム22,41等を用いた例を示したが、連係機構14としては、例えば、連係ワイヤ(図示せず)等を採用してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、電動アクチュエータの一例として電動モータ33を用いた例を示したが、電動モータ33に限らず、例えば、電動シリンダ(図示せず)などを採用してもよい。
コンバインの全体左側面図 コンバインの全体平面図 分草装置付近の縦断側面図 分草装置付近の縦断背面図 分草杆の前部支持構造を示す側面図 分草杆の支持構造を示す平面図 摩擦機構取り付け部の縦断側面図 電動モータ取り付け部の縦断背面図
3 刈取り部
13 摩擦機構
14 連係機構
18 分草杆
24 連係ロッド
31 モータブラケット(ブラケット)
33 電動モータ(電動アクチュエータ)
35 出力軸(出力部)
38 操作軸
40 駆動ギア
41 操作アーム
42 摩擦板(第1及び第2摩擦板)
43 押付板
44 皿バネ(弾性部材)
46 ナット
P 揺動支点

Claims (7)

  1. 刈取り部における横一側の外側に装備した分草杆を、横外方に張り出した分草作用姿勢と刈取り部側に退避した格納姿勢とに切換え揺動可能に構成してあるコンバインの分草装置であって、
    正逆作動可能な電動アクチュエータを備えて、前記電動アクチュエータと前記分草杆とを、連係機構及び摩擦機構を介して連係し、
    前記電動アクチュエータからの動力を伝達させることによって前記分草杆の姿勢を変更させることができ、且つ、前記分草杆を直接手で揺動操作することによって前記分草杆の姿勢を変更させることができるように、前記摩擦機構の摩擦力を設定してあるコンバインの分草装置。
  2. 前記電動アクチュエータを電動モータによって構成し、
    前記電動モータと、前記電動モータの出力軸からの動力によって揺動操作される操作アームとを、前記分草杆の揺動支点よりも上方に離れた位置に配置して、前記操作アームと前記分草杆とを機体上下向きの連係ロッドで連係し、
    記摩擦機構を、前記電動モータの出力軸と前記操作アームとの間の伝動経路に介在させてある請求項1記載のコンバインの分草装置。
  3. 前記分草杆に作用した外力が前記連係ロッドを介して前記操作アームに伝達されると前記摩擦機構がすべって前記電動モータの出力軸に対する前記操作アームの揺動が許容されるように構成してある請求項2記載のコンバインの分草装置。
  4. 前記電動アクチュエータを電動モータによって構成し、
    刈取り部側に固定されたブラケットに操作軸を支持して、前記電動モータの出力軸からの動力が伝達される駆動ギアと、第1摩擦板と、前記分草杆に連係される操作アームと、第2摩擦板と、押付板とを、この順番で前記操作軸に支持し、
    前記押付板を介して前記操作アームと前記第1及び第2摩擦板とを前記駆動ギアに押し付ける方向に弾性力を付与する弾性部材を前記操作軸に備えてある請求項1記載のコンバインの分草装置。
  5. 前記ブラケットの機体外側部分に前記電動モータを取り付けると共に、前記ブラケットの機体内側部分に前記操作軸を支持し、
    前記操作アームを前記操作軸から機体外側に延出して、その延出端部と前記分草杆とを機体上下向きの連係ロッドで連係してある請求項4記載のコンバインの分草装置。
  6. 前記摩擦機構の摩擦力を変更調節するナットを前記操作軸に備えてある請求項4又は5記載のコンバインの分草装置。
  7. 前記電動アクチュエータの作動を停止させると、前記電動アクチュエータの出力部がロックされるように構成してある請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンバインの分草装置。
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