JP2005319920A - エンジンの動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動輪側から動力伝達装置に過大なトルクが加わったときに前後進切換機構においてトルク伝達を遮断することにより動力伝達装置を保護する。
【解決手段】 エンジン動力伝達装置は、エンジンにより駆動されるクランク軸と、プライマリ軸およびセカンダリ軸を備える無段変速機と、セカンダリ軸34に設けられた駆動歯車47aに噛み合う被駆動歯車47bが設けられるカウンタ軸45とを有しており、カウンタ軸45は終減速小歯車66aと終減速大歯車66bとからなる歯車列66を介して車軸に連結されている。被駆動歯車47bはカウンタ軸45に装着されるディスク部72とディスク部72の外周に嵌合される環状歯部73とにより形成され、ディスク部72と環状歯部73の嵌合面77は低摩擦処理されている。
【選択図】 図4

Description

本発明はベルト式の無段変速機を介装してエンジン動力を駆動輪に伝達するエンジンの動力伝達装置に関する。
バギー車とも言われる不整地走行車ないし全地形走行車つまりATVは、四輪の一人乗り用のオフロード車であり、ハンティングやトレールツーリングなどのレジャー用のほか一部では農業用実用車としても利用されている。このような全地形走行車のエンジン動力を駆動輪に伝達するための動力伝達装置は、エンジンにより駆動されるクランク軸の回転が遠心クラッチを介して入力されるベルト式の無段変速機と、無段変速機の出力側軸であるセカンダリ軸とカウンタ軸との間に装着される前後進切換機構とを有し、前後進切換機構と駆動輪との間には終減速歯車列が組み付けられている。
ATVは車両走行時にジャンプすることが多く、ジャンプ時に駆動輪には地面からの負荷が加わらなくなるのでエンジンおよび駆動輪の回転数が上昇し、ジャンプ後の着地時にはエンジンと駆動輪との回転差により動力伝達装置に過大なスパイクトルクが加わることになる。そのため、従来では、特許文献1に示すように、カウンタ軸と出力軸との間に組み付けられる終減速歯車列のうち被駆動側の終減速大歯車を出力軸に圧入する構造とし、圧入代を調整することにより、ジャンプ後の着地時に終減速大歯車に所定値以上のスパイクトルクが加わったときには終減速大歯車が出力軸に対して滑りが生ずるようにしている。
特開2002−68070号公報
しかしながら、従来のように終減速歯車列を構成する被駆動側の終減速大歯車とこれが嵌合される出力軸との圧入代により駆動輪側から動力伝達装置に過大なスパイクトルクが加わるのを遮断するようにするには、終減速大歯車を滑らせる際のトルクリミッター値を高い値に設定する必要がある。このため、被駆動側の終減速大歯車が滑ると終減速大歯車と出力軸との圧入嵌めした部分が摩耗し、通常の高負荷走行時にも終減速大歯車と出力軸との間で滑りが生じてしまい、滑りによる発熱の問題が発生するだけでなく、通常の走行に支障をきたすおそれがある。さらに、スパイクトルクの伝達を遮断するための圧入代を容易に設定することが困難であり、動力伝達装置の製造歩留まりを低下させることになる。
本発明の目的は、駆動輪側から動力伝達装置に過大なトルクが加わったときに前後進切換機構においてトルク伝達を遮断することによって動力伝達装置を保護することにある。
本発明のエンジンの動力伝達装置は、エンジンにより駆動されるクランク軸と、プライマリプーリが装着されるプライマリ軸および前記プライマリプーリとの間にベルトが掛け渡されるセカンダリプーリが装着されるセカンダリ軸を備える無段変速機とを有し、エンジン動力を駆動輪に伝達するエンジンの動力伝達装置であって、前記セカンダリ軸に設けられた駆動歯車に噛み合う被駆動歯車が設けられるカウンタ軸と、前記カウンタ軸に設けられた終減速小歯車に噛み合う終減速大歯車が設けられるとともに駆動輪に連結される車軸とを有し、前記被駆動歯車を前記カウンタ軸に装着されるディスク部と当該ディスク部の外周に嵌合される環状歯部とにより形成し、前記ディスク部と前記環状歯部の嵌合面を低摩擦処理することを特徴とする。
本発明のエンジンの動力伝達装置は、前記セカンダリ軸に前進用と後退用の駆動歯車を設け、前記カウンタ軸に前進用と後退用の被駆動歯車を設け、前進用の被駆動歯車をディスク部と当該ディスク部の外周に圧入される環状歯部とにより形成することを特徴とする。
本発明によれば、ベルト式無段変速機のセカンダリ軸とカウンタ軸との間に装着されて切換機構を構成する歯車列の被駆動歯車をディスク部とこのディスク部の外周に嵌合される環状歯部とにより形成し、終減速歯車列よりもエンジン側に配置される切換機構における嵌合部によってトルクリミッター構造とし、ジャンピングトルクが駆動輪から動力伝達装置に加わったときには、小さなトルク値によって環状歯部が滑るようにしたので、トルクリミッター値の許容値を小さくすることができ、この許容値の設定が容易となる。切換機構はケース内に組み込まれており、ケース内に組み込まれた被駆動歯車をトルクリミッター構造とすることにより、外部から嵌合面にゴミなどの異物が入り込むことを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はバギー車とも言われるATVつまり全地形走行車の一例を示す斜視図であり、車体1には駆動輪としての前輪2a,2bと後輪3a,3bが設けられており、鞍乗り型の座席4が車体1の中央部に設けられている。座席4に着座した乗員はハンドル5を操作して走行することになる。
図2は図1に示された全地形走行車に搭載される動力伝達装置を示す概略図であり、図3は図2におけるA−A線に沿う方向の断面図である。図2に示すように、第1ケース体11aと第2ケース体11bとを突き合わせて組み立てられるクランクケース11にはクランク軸12が回転自在に装着されるとともに、図3に示すようにエンジン13が取り付けられている。エンジン13は、図3に示すように、クランクケース11に固定されるシリンダ14と、このシリンダ14の上端に固定されるシリンダヘッド15とを有している。シリンダ14に形成されたシリンダボア内にはピストン16が往復動自在に組み込まれ、クランク軸12にその回転中心から偏心した位置に固定されたクランクピン17とピストン16との間にはコネクティングロッド18が連結され、エンジン13によりクランク軸12は回転駆動される。
図3に示すように、シリンダヘッド15には燃焼室19に開口して吸気ポート21aが形成され、この吸気ポート21aを開閉するための吸気弁22aがシリンダヘッド15に装着されている。また、シリンダヘッド15には燃焼室19に開口して排気ポート21bが形成され、この排気ポート21bを開閉するための排気弁22bがシリンダヘッド15に装着されている。シリンダヘッド15には、カムシャフト23が回転自在に装着され、これと平行に設けられたロッカシャフト24には、吸気弁22aを開閉駆動するためのロッカアーム25aと、排気弁22bを開閉駆動するためのロッカアーム25bとが回動自在に装着されている。図2に示すように、クランク軸12にはスプロケット26が固定され、カムシャフト23に固定された図示しないスプロケットとの間にはタイミングチェーン(図示省略)が掛け渡されており、吸気弁22aと排気弁22bはクランク軸12の回転によりカムシャフト23およびロッカアーム25a,25bを介して所定のタイミングで開閉駆動される。
図2に示すように、クランクケース11には変速機ケース31が取り付けられ、この変速機ケース31の内部にはベルト式の無段変速機32が組み込まれている。無段変速機32はクランク軸12に同軸状となって変速機ケース31内に回転自在に装着されるプライマリ軸33と、このプライマリ軸33に平行となって回転自在に変速機ケース31内に回転自在に装着されるセカンダリ軸34とを有し、プライマリ軸33はこれとクランク軸12との間に組み込まれる遠心クラッチ35のクラッチドラム36に連結されている。
プライマリ軸33には溝幅可変のプライマリプーリ37が組み付けられており、プライマリプーリ37はプライマリ軸33に固定されてこれと一体に回転する固定プーリ37aと、プライマリ軸33に対して軸方向に移動自在に組み付けられてプライマリ軸33と一体に回転する可動プーリ37bとにより構成される。セカンダリ軸34には溝幅可変のセカンダリプーリ38が組み付けられており、セカンダリプーリ38はセカンダリ軸34に固定されてこれと一体に回転する固定プーリ38aと、セカンダリ軸34に対して軸方向に移動自在に組み付けられてセカンダリ軸34と一体に回転する可動プーリ38bとにより構成される。これらのプーリ37,38の間には、ゴム製のVベルト39が掛け渡されており、Vベルト39のプライマリプーリ37とセカンダリプーリ38とに対する巻き付け径が変化すると、プライマリ軸33の回転は無段階に変速比が変化してセカンダリ軸34に伝達される。プライマリプーリ37には、プライマリ軸33に固定されたカムプレート41により、プライマリ軸33の回転中心に対して直角方向を向いて円柱形状の遠心ウエイト42が複数個装着されており、セカンダリ軸34には、Vベルト39への締め付け力を加えるために、圧縮コイルばね43が装着されている。
したがって、クランク軸12が所定以上の回転数となって遠心クラッチ35を介してプライマリ軸33とクランク軸12とが締結された状態のもとで、プライマリ軸33の回転数が高くなると、遠心ウエイト42はこれに加わる遠心力により径方向外方に向けて移動し、プライマリプーリ37の溝幅が狭められてこのプーリ37に対する巻き付け径が大きくなる。これにより、セカンダリプーリ38の溝幅がばね力に抗して広がってVベルト39のセカンダリプーリ38に対する巻き付け径が小さくなり、無段変速機32の変速比は高速段側に変化する。
変速機ケース31には図2に示すようにギヤケース44が組み付けられ、このギヤケース44にはセカンダリ軸34が支持されるとともに、セカンダリ軸34に平行となってカウンタ軸45が回転自在に装着され、さらにカウンタ軸45に平行となって車軸46が回転自在に装着されており、車軸46は図1に示した後輪3a,3bに直接連結されている。セカンダリ軸34とカウンタ軸45との間には、セカンダリ軸34に一体に設けられた駆動歯車47aとカウンタ軸45に回転自在に装着された被駆動歯車47bとからなる正転用の歯車列47が設けられるとともに、セカンダリ軸34に一体に設けられた駆動歯車48aとカウンタ軸45に回転自在に装着される被駆動歯車48bとこれらの歯車48a,48bに噛み合うアイドラー歯車とからなる逆転用の歯車列48が設けられている。
カウンタ軸45の回転方向を正転方向と逆転方向に切り換えるために、カウンタ軸45には前後進切換機構49が装着されている。前後進切換機構49は、図2に示すように、カウンタ軸45に設けられたスプラインにそれぞれ噛み合う切換ディスク51a,51bを有しており、これらの切換ディスク51a,51bはカウンタ軸45に軸方向に摺動自在に装着されている。切換ディスク51aを歯車列47に係合させると、セカンダリ軸34の回転は正転方向となって車軸46に伝達され車両は前進移動する。一方、切換ディスク51bを歯車列48に係合させると、セカンダリ軸34の回転は逆転方向となって車軸46に伝達され、車両は後退移動する。
図2に示すように、クランクケース11にはクランク軸12に平行にバランサ軸52が回転自在に装着され、バランサ軸52は歯車列53を介してクランク軸12に連結されている。バランサ軸52にはバランスウエイト54が一体に設けられるとともに、クランクケース11に装着されたオイルポンプ55のロータに連結されており、このオイルポンプ55から吐出される潤滑油は、動力伝達装置における摺動部に図示しない油路を介して供給されるようになっている。
クランクケース11には、図2に示すように、発電体ケース56が取り付けられており、発電体ケース56内には発電体57が装着されるようになっており、発電体57はクランク軸12に取り付けられるアウターロータ58と、クランクケース11に取り付けられるステータ59とを有している。したがって、エンジン13が駆動されてクランク軸12が回転すると、発電体57により発電された電力が図示しないバッテリに充電される。
クランクケース11、変速機ケース31、ギヤケース44および発電体ケース56により動力伝達装置を構成するための上述した部材を収容するケースが形成されており、このケースを車体に取り付けることにより動力伝達装置は車体に搭載される。
エンジンを始動させるために、発電体ケース56内にはスタータ61が装着され、このスタータ61はクランクケース11に取り付けられた電動モータ62により駆動されるようになっている。バッテリの充電量が不足してエンジン13をスタータ61により始動できないときに、手動でエンジン13を始動させるために、発電体ケース56内にはリコイルスタータ63が装着されている。リコイルスタータ63は、リコイルロープが巻き付けられたリコイルプーリ64を有し、リコイルロープを引いてリコイルプーリ64を回転させるとクランク軸12が回転し、エンジン13を手動でも始動させることができる。
図4は図2の一部を示す拡大断面図であり、図5は図4におけるB−B線に沿う断面図であり、図6は図5に示された切換プレートを示す平面図である。なお、図5において歯車はそれぞれピッチ円のみが実線で示されており、歯先円および歯元円は省略されている。図5に示すように変速機ケース31とギヤケース44とにより形成されるケース内にはアイドラー軸65が取り付けられ、このアイドラー軸65には駆動歯車48aと被駆動歯車48bとに噛み合うアイドラー歯車48cが回転自在に装着されている。
カウンタ軸45には駆動側の終減速小歯車66aが設けられ、カウンタ軸45と平行な車軸46には終減速小歯車66aに噛み合う被駆動側の終減速大歯車66bが設けられており、これらの歯車66a,66bにより終減速歯車列66が構成されている。終減速大歯車66bは図2に示すように車軸46に直結されるとともに、図5に示すようにケースに回転自在に装着された前輪用の駆動軸67の歯車68に噛み合っている。駆動軸67には傘歯車69aが取り付けられ、この傘歯車69aとこれに噛み合う傘歯車69bはギヤケース44に取り付けられた収納ケース70内に組み込まれており、傘歯車69bが固定された前輪駆動軸71は、収納ケース70から突出して図示しない連結軸を介して前輪2a,2bに連結されている。
前進用の歯車列47を構成する被駆動歯車47bは、図4および図5に示すように、カウンタ軸45に回転自在に装着されるディスク部72と、このディスク部72の外周面に嵌合される環状歯部73とにより形成されている。環状歯部73の一端面はディスク部72に形成された段部74に当接し、環状歯部73の他端面に当接するストッパプレート75がボルト76によりディスク部72に固定されている。ディスク部72の外周面と環状歯部73の内周面はそれぞれ嵌合面77となっており、少なくともいずれか一方の嵌合面は、浸硫処理などにより摩擦係数が小さくなるように処理されている。このように、嵌合面77を低摩擦処理つまり摩擦特性改善処理してトルクリミッター構造とすることにより、車両がジャンプした後の着地時にエンジンと駆動輪との回転差により動力伝達装置に過負荷が加わると、ディスク部72と環状歯部73との間で滑りが発生し、駆動輪側からの過大なトルクの伝達が遮断され、過負荷がカウンタ軸45からエンジン側に向けて伝わることが防止される。
前進用の歯車列47は終減速歯車列66よりもエンジン側に配置されており、前進用の被駆動歯車47bに加わるスパイクトルクは終減速歯車列66に加わるトルク値よりも小さくなるので、滑りにより遮断するスパイクトルク値は小さい値となる。したがって、トルクリミッターとしての許容トルク値が小さくなり、この許容トルク値の設定が容易になるとともに動力伝達装置を安価かつ高い歩留まりで製造することができる。しかも、前進用の歯車列47はギヤケース44内に組み込まれており、嵌合面に汚損などの発生のおそれがなく、動力伝達装置の信頼性を向上することができる。なお、後退用の歯車列48の被駆動歯車48bについても同様にディスク部と環状歯部とにより形成し、これらの間の嵌合面でトルクリミッター構造とするようにしても良い。
車両を前進走行と後退走行とに切り換えるために、ギヤケース44にカウンタ軸45に平行となって固定されたガイドロッド81には切換ホルダー82が軸方向に移動自在に装着され、この切換ホルダー82は切換ディスク51a,51bに組み付けられている。一方、ギヤケース44に固定されたカバー83には、端部に作動リンク84を有する回動軸85が回動自在に装着され、この回動軸85には切換プレート86が固定されている。作動リンク84には、図1に示すように車両に設けられた切換レバー6が連結され、乗員が切換レバー6を操作することによって作動リンク84を介して切換プレート86が回動する。この切換プレート86には図6に示すように切換ホルダー82に固定された係合ピン87が係合するカム溝88が形成されている。切換プレート86は、図6に示すようにN位置、F位置およびR位置の範囲で回動し、F位置となると前進用の被駆動歯車47bはカウンタ軸45に切換ディスク51aを介して固定状態となってエンジン動力を駆動輪に伝達し、R位置となると後退用の被駆動歯車48bはカウンタ軸45に切換ディスク51bを介して固定状態となってエンジン動力を駆動輪に伝達する。そして、N位置となると前進用と後退用のいずれの歯車列47,48も中立位置となって動力伝達が遮断される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、本発明の動力伝達装置は、クランク軸12とベルト式無段変速機のプライマリ軸33とが同軸状に配置され、クランク軸12とプライマリ軸33との間に遠心クラッチ35が装着される2軸構成であるが、クランク軸とこれに平行に配置されて歯車列を介してクランク軸により駆動される副軸と、セカンダリ軸とが相互に平行となり、副軸に同軸状にプライマリ軸を配置した3軸構成のATV用の動力伝達装置にも本発明を適用することができる。
全地形走行車の一例を示す斜視図である。 図1に示された全地形走行車に搭載される動力伝達装置を示す概略図である。 図2におけるA−A線に沿う方向の断面図である。 図2の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図4におけるB−B線に沿う断面図である。 図5に示された切換プレートを示す平面図である。
符号の説明
12 クランク軸
13 エンジン
32 ベルト式無段変速機
33 プライマリ軸
34 セカンダリ軸
35 遠心クラッチ
36 クラッチドラム
37 プライマリプーリ
38 セカンダリプーリ
45 カウンタ軸
46 車軸
47a 駆動歯車
47b 被駆動歯車
49 前後進切換機構
66a 終減速小歯車
66b 終減速大歯車
72 ディスク部
73 環状歯部
77 嵌合面

Claims (2)

  1. エンジンにより駆動されるクランク軸と、プライマリプーリが装着されるプライマリ軸および前記プライマリプーリとの間にベルトが掛け渡されるセカンダリプーリが装着されるセカンダリ軸を備える無段変速機とを有し、エンジン動力を駆動輪に伝達するエンジンの動力伝達装置であって、
    前記セカンダリ軸に設けられた駆動歯車に噛み合う被駆動歯車が設けられるカウンタ軸と、
    前記カウンタ軸に設けられた終減速小歯車に噛み合う終減速大歯車が設けられるとともに駆動輪に連結される車軸とを有し、
    前記被駆動歯車を前記カウンタ軸に装着されるディスク部と当該ディスク部の外周に嵌合される環状歯部とにより形成し、前記ディスク部と前記環状歯部の嵌合面を低摩擦処理することを特徴とするエンジンの動力伝達装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの動力伝達装置において、前記セカンダリ軸に前進用と後退用の駆動歯車を設け、前記カウンタ軸に前進用と後退用の被駆動歯車を設け、前進用の被駆動歯車をディスク部と当該ディスク部の外周に圧入される環状歯部とにより形成することを特徴とするエンジンの動力伝達装置。

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