JP4819890B2 - 成分濃度を測定するシステムおよび方法 - Google Patents

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Description

本発明は、検体に含まれる所定成分の濃度を測定するシステムおよび方法に関する。
糖尿病は、インスリン作用の低下により血中グルコース濃度(血糖値)が極端に上昇する成人病であり、心疾患、脳梗塞、足の壊疽または網膜剥離による失明などの合併症が頻繁に併発する疾病である。厚生労働省の2002年の糖尿病実態調査によると、糖尿病が「強く疑われる人」は日本全国で約740万人、予備軍に当たる「可能性が否定できない人」を含めると、成人の6.3人に1人に当たる約1620万人にのぼると発表された。糖尿病患者数は、今後、日本のみならず世界的にもさらに増大することが予想される。また糖尿病は、一般に、極度のグルコース濃度の上昇または深刻な合併症を発症するまで自覚されにくい疾病であるので、血液検査を含む早期診断を定期的に行うことが糖尿病の未然防止において特に重要である。
通常、血液中の血糖値をリアルタイムでモニタするためには血液検査が行われるが、そのために被験者の皮膚を穿刺針で突き刺して、血液を採取しなければならない。しかし、こうした血液採取は、被験者に多大な苦痛を与え、穿刺針を安全に処理しなければ、さまざまな伝染病が感染する危険性をもたらす。そこで、従来から血液を採取することなく、血中グルコース濃度を正確に測定する非侵襲性の測定手法を確立することが強く望まれていた。
こうした非侵襲性の血糖値測定方法はこれまでにもいくつか提案されている。例えば、特開2005−237867号(特許文献1)には、近赤外線を用いた血糖値測定システムおよび血糖値測定装置が開示されている。血中グルコースは、これを構成する水素原子と、炭素原子、窒素原子、または酸素原子との間の結合の伸縮や曲げに起因して、特定の波長を有する近赤外線に共鳴し、強く吸収する。特許文献1によれば、これを利用して、特定の波長を有する赤外線を検体に照射し、近赤外線の吸光度を測定することにより、グルコース濃度を測定する血糖値測定システムおよび血糖値測定装置が教示されている。
血糖値を測定するために、特許文献1のように近赤外線を用いる他、ミリ波を用いることも提案されている。例えば、特開2006−000659号(特許文献2)は、ミリ波を用いた無血血糖測定装置および方法が開示されている。一般に、グルコースなどの糖類は、単位質量あたりに含まれる水素結合を生じる官能基(主にヒドロキシル基)の数が多いため、水に糖類を添加すると水の誘電率が大きく変化する。そこで特許文献2の無血血糖測定装置は、単一の周波数を有するミリ波を血液サンプルなどの測定誘電体に照射し、測定誘電体から反射された単一のミリ波の反射係数が測定周波数帯域内において最小となるように設計することにより、グルコース濃度によって変動する最小相応周波数および測定誘電体の測定温度から血中グルコース濃度を測定している。
同様に、ミリ波を用いた非侵襲的血糖値計測に関する技術が「2001年電子情報通信学会総合大会講演論文集、エレクトロニクス1(非特許文献1)」の164頁に記載されている。この非特許文献1では、塩化ナトリウムを混合したグルコース水溶液にミリ波を照射したときの透過係数を測定し、異なるグルコース濃度における透過係数の周波数依存性を結論付けている。
特開2005−237867号公報 特開2006−000659号公報 2001年電子情報通信学会総合大会講演論文集、エレクトロニクス1
しかしながら、特許文献1の近赤外線を用いた血糖値測定装置によれば、血液中にはグルコース以外にも、水素原子と、炭素原子、窒素原子、または酸素原子との間の結合を有する数多くの成分が含まれており、近赤外線の吸光度によりグルコース濃度を正確に特定することは困難であった。
また、特許文献2の単一の周波数を有するミリ波を用いた無血血糖測定装置によれば、ミリ波の反射係数(誘電率)は、グルコースの他、アルブミンやヘモグロビンなどの成分の濃度により変動し得るので、グルコース濃度を精度よく測定することはできなかった。
そこで本発明の1つの態様は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、血液などの流体の検体中に含まれるグルコースなどの所定の成分の濃度を精緻に測定する非侵襲性のシステムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明者は、測定された電磁波の反射係数(反射率および反射位相)ならびに複素誘電率において、グルコース、アルブミン、およびヘモグロビンなどの検体に含まれるさまざまな成分が電磁波の周波数に対して依存性を有することに着目し、複数の周波数における電磁波の反射係数および複素誘電率を測定することにより、特定の成分濃度を精緻に測定できることを見出した。
したがって、本発明の1つの態様に係る、検体に含まれる所定成分の濃度を測定するシステムは、5GHz〜300GHzの互いに異なる周波数を有する複数の電磁波を検体に向けて発振する発振部と、検体で反射した複数の電磁波を検出する検出部と、複数の電磁波のそれぞれの反射係数を測定し、測定された複数の電磁波の反射係数から検体に含まれる所定成分の濃度を算出する演算処理部とを有し、複数の電磁波は、互いに異なる第1および第2の周波数を有する第1および第2の電磁波を含み、前記演算処理部は、第1および第2の電磁波に対してそれぞれ測定された第1および第2の反射係数の第1および第2の反射率(Γ ,Γ )と第1および第2の電磁波の反射位相(φ ,φ )から検体に含まれる所定成分の濃度(C)を次の校正関数式により算出することを特徴とするものである。
〔数1〕
C=a×Γ +b×Γ +c×φ +d×φ
+e×Γ +f×Γ +g×φ +h×φ +i
(ただし、a〜iは定数)


本発明の1つの態様によれば、検体に含まれる所定成分の濃度が極めて正確に測定される非侵襲性の測定システムおよび測定方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る検体に含まれる所定成分の濃度を測定するシステムの実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は本発明に係る第1の実施の形態の測定システム1の構成を示す概略図であり、図2は図1の測定システム1の各構成部品を示すブロック図である。
図1および図2に示す測定システム1は、概略、5GHz〜300GHzの可変的な周波数を有する電磁波を指などの検体Sに向けて発振する発振部10、および検体Sで反射した電磁波を検知する検出部20を有する発振検出装置30を備える。また、この測定システム1は、発振検出装置30に接続され、検体Sに当接する空洞共振器40と、発振検出装置30の発振部10を駆動し、検出部20からのデータ信号を処理するパーソナルコンピュータなどの演算処理部50とを備える。さらに測定システム1は、検体Sの温度を測定するための温度センサ60を有することが好ましい。
なお、一般に、3GHz〜30GHzの周波数を有する電磁波を「センチ波」、30GHz〜300GHzの周波数を有する電磁波を「ミリ波」と呼ばれることから、本明細書においては、とりわけ上述の5GHz〜300GHzの周波数を有する電磁波を、以下、「準ミリ波またはミリ波」または単に「センチ−ミリ波」という。
発振検出装置30の発振部10は、図2に示すように、第1の周波数(例えばf=26.4GHz)を有する第1のセンチ−ミリ波を発振する第1の発振器12と、第2の周波数(例えばf=30.9GHz)を有する第2のセンチ−ミリ波を発振する第2の発振器14とを有する。第1および第2のセンチ−ミリ波は、カプラ22およびサーキュレータ24を介して空洞共振器40に伝播し、空洞共振器40内で共振する。そして、空洞共振器40内で共振した第1および第2のセンチ−ミリ波は、空洞共振器40に当接する指などの検体Sの表面付近に流れる血液(グルコース、アルブミン、およびヘモグロビンなどのさまざまな成分を含む血液)で反射し、空洞共振器40に伝わる。検体Sで反射した第1および第2のセンチ−ミリ波は、発振検出装置30内のサーキュレータ24を介して検出部20に送られる。
発振検出装置30の検出部20は、図2のように、カプラ22およびサーキュレータ24に直接的に接続された振幅比較器26および位相比較器28を有する。
振幅比較器26は、発振された第1および第2のセンチ−ミリ波の電圧振幅(入力電圧:Vin)と、検体Sで反射して検出された第1および第2のセンチ−ミリ波の電圧振幅(出力電圧:Vout)を比較し、演算処理部50は、次式を用いて、デシベル換算された反射率Γ,Γを算出する。
〔数11〕
Γ=20×log(Vout1/Vin1
〔数12〕
Γ=20×log(Vout2/Vin2) (単位dB)
同様に、位相比較器28は、発振された第1および第2のセンチ−ミリ波と、検体Sで反射して検出された第1および第2のセンチ−ミリ波の位相差(反射位相)φ,φを検出し、位相差信号に変換して演算処理部50に送信する。
ところで、血液に対する反射率Γおよび反射位相φは、図3(a)および(b)に示すように周波数に依存して変動し、とりわけ26.4GHz近辺の周波数を有するセンチ−ミリ波を検体に照射したとき、血中グルコース濃度に著しく影響される。そこで、準ミリ波またはミリ波を用いた従来式の非侵襲性の血糖値測定装置においては、血糖値BSと反射率Γの既知の相関関係から、未知の反射率Γに対する血糖値BSが推定されていた。
具体的には、まず血糖値BSが測定された反射率Γを変数とする次の校正関数(1元2次関数)として表現されると仮定し、既知の血糖値BSと反射率Γの実測値(f=26.4GHz)からこの校正関数式の係数を求める(血糖値BSと反射率Γの相関関係を経験的に求める)。上述のように、26.4GHzの周波数を有するセンチ−ミリ波を照射したとき、反射率Γおよび反射位相φに対して、より顕著なグルコース濃度依存性が得られるので、この特定の周波数を有する単一のセンチ−ミリ波を検体に照射して、反射率Γを測定し、次式を用いて検体に含まれるグルコース濃度(血糖値)を算出する。
〔数13〕
BS=p×Γ+q×Γ+r
(ただし、p=5.43×10−2,q=7.55,r=354)
しかしながら、反射率Γはグルコースのみならず、他の血中成分の濃度にも影響されることが知られており、測定された反射率Γを上式に代入して得られた推定血糖値と実測血糖値の間で下記のような不一致が見られることがある。
Figure 0004819890
そこで、血糖値BSが測定された反射率Γおよび反射位相φを2変数とする次の校正関数(2元2次関数)として表現されると仮定し、血糖値BS、反射率Γおよび反射位相φの実測値からこの校正関数式の係数を求めることが試みられた。
〔数14〕
BS=p×Γ+q×Γ+r×φ+s×φ+t
(ただし、p〜tは定数)
ところが、反射位相φを変数として加えた上記の2変数校正関数を用いても、他の血中成分による影響を完全に払拭するには十分ではなかった。
そこで実施の形態1に係る測定システムおよび測定方法によれば、上述のように、発振検出装置30は、互いに異なる2つの周波数(f=26.4GHzおよびf=30.9GHz)を有するセンチ−ミリ波を検体に照射し、演算処理部50は、検体の反射率Γ,Γおよび反射位相φ,φを測定する。次に、演算処理部50は、血糖値BSが異なる周波数における反射率Γ,Γおよび反射位相φ,φの4元2次関数(校正関数)で表されるものと仮定した上で、既知の血糖値BSに対する反射率Γ,Γおよび反射位相φ,φの実測値から、この4元2次関数式の係数を求める(血糖値BSと反射率Γ,Γおよび反射位相φ,φの相関関係を経験的に求める)。こうして、実施の形態1によれば、異なる周波数を有する第1および第2のセンチ−ミリ波を検体に照射して得られた反射率Γ,Γおよび反射位相φ,φから、校正関数を用いて、検体のグルコース濃度を極めて精緻に推定することができる。
〔数15〕
BS=p×Γ +q×Γ+r×φ +s×φ
+p×Γ +q×Γ+r×φ +s×φ+t
(ただし、p=−1.27×10−2,q=−1.27×10−2
=−5.36×10−4,s=+1.90×10−1
=+1.17×10−2,q=−3.43×10−3
=+4.04×10−2,s=−9.31×10−3
t=+3.14×10−4
具体的に、検体の反射率Γ,Γおよび反射位相φ,φを測定し、上記校正関数を用いて、血糖値BSの推定値を算出したところ、下表のような結果が得られ、推定血糖値が実測血糖値に十分満足できる程度に合致することが確かめられた。
Figure 0004819890
なお、検体の反射率および反射位相は検体の温度に依存し、すなわち血糖値BSの推定値(測定値)は検体の温度に左右されるので、上記の校正関数の係数をさまざまな検体温度に対して個別に求め、演算処理部50内の記憶手段(図示せず)内にテーブルとして記憶させておくことが好ましい。このように、異なる周波数を有する複数のセンチ−ミリ波を検体に照射して、反射率Γ,Γおよび反射位相φ,φを測定することにより、グルコース以外の他の血中成分の濃度および検体温度に影響されることなく、血糖値を正確に推定(測定)することができる。
変形例1.
実施の形態1において上記説明した発振部10は、第1の周波数を有する第1のセンチ−ミリ波を発振する第1の発振器12と、第2の周波数を有する第2のセンチ−ミリ波を発振する第2の発振器14とからなるが、本発明の発振部10はこれに限定されるものではない。例えば、発振部10は、3つ以上の発振器を有していてもよい。この場合3つの異なる周波数を有する複数のセンチ−ミリ波を検体に照射して、反射率Γ,Γ,Γおよび反射位相φ,φ,φを測定し、6元2次関数式(校正関数)を用いて、血糖値をより正確に推定することができる。このように、異なる周波数を有するセンチ−ミリ波(測定される反射率および反射位相、すなわち校正関数の変数)の数が多いほど、より正確に血糖値を推定することができるが、それに応じて推定するために必要な計算量は増大する。
変形例2.
また、実施の形態1では、発振部10は、第1および第2の発振器12,14からなるものとして説明したが、図4に示す変形例2の測定システム1’は、発振器12,14からの信号の周波数を安定させる第1および第2の位相同期ループ回路13,15を有していてもよい。
第1および第2の位相同期ループ回路13,15は、制御電圧端子に印加される電圧により発信周波数が変動する電圧制御発振器16と、基準入力信号を出力する内部発振器17と、電圧制御発振器16からの信号を低周波へ分周する分周器18と、分周器18からの低周波信号と内部発振器17からの基準入力信号の位相を比較して、位相差に応じた電圧を電圧制御発振器16に供給する(フィードバックする)位相比較器19とを有する。
このように、変形例2の測定システム1’によれば、第1および第2の位相同期ループ回路13,15を用いて、電圧制御発振器16の出力信号に生じる位相ノイズを抑制して、より精密に反射位相φを測定することができるので、より正確に血糖値を求めることができる。
変形例3.
さらに、実施の形態1の検出部20において、振幅比較器26および位相比較器28は、カプラ22およびサーキュレータ24に直接的に接続されるものとして説明したが、図5に示す変形例2の測定システム1''では、第1の分周器23をカプラ22と振幅比較器26および位相比較器28との間に介在させ、第2の分周器25をサーキュレータ24と振幅比較器26および位相比較器28との間に配設してもよい。こうして、第1および第2の発振器12,14からの発振信号および検体で反射された反射信号を低い周波数に分周することにより、反射率Γおよび反射位相φをより高精度で検出し、より信頼性の高い推定血糖値を得ることができる。
変形例4.
実施の形態1の空洞共振器40は、互いに異なる第1および第2の周波数を有するセンチ−ミリ波を共振させる機能を有するが、以下説明するように、さまざまな構造を用いて実現することができる。
図6(a)の空洞共振器40は、中空の筐体42と、発振検出装置30から延び、筐体42の一端部付近に挿通された同軸ケーブル44とを有し、少なくとも第1および第2の周波数を有するセンチ−ミリ波、好適には複数の振動周波数を有するセンチ−ミリ波を共振させるように寸法設計されている。
図6(b)に示す空洞共振器40は、図6(a)の空洞共振器40と同様の構造を有するが、長手方向(センチ−ミリ波進行方向)に長さを入れ子式に調整可能な筐体43を有する。すなわち、筐体43の長手方向の長さを自在に調整することにより、任意の周波数を有するセンチ−ミリ波を共振させることができる。
図6(c)に示す空洞共振器40においては、筐体42の他端部付近に誘電体棒45を差し込み、誘電体棒45を差し込む長さを調整することにより、空洞共振器40内の電気長、ひいては共振周波数を調整することができる。
図6(d)に示す空洞共振器40においては、筐体42内に誘電体46を充填し、誘電体46の形状を機械的に変えることにより、空洞共振器40内の電気長、ひいては共振周波数を調整することができる。
図6(e)に示す空洞共振器40は、筐体42の他端部付近に移相器47を設け、移相器47の制御電圧を調整することにより、空洞共振器40内の電気長、ひいては共振周波数を調整することができる。
図6(e)に示す空洞共振器40は、印加電圧により誘電率を制御できる誘電体48を筐体42内に充填し、この誘電体48に印加される電圧を調整することにより、空洞共振器40内の電気長、ひいては共振周波数を調整することができる。
実施の形態2.
次に、本発明に係る第2の実施の形態の測定システム2について、以下説明する。
実施の形態2による測定システム2は、検体の複素誘電率(比誘電率)から血中グルコース濃度を検出する点を除いて、実施の形態1の測定システム1と同様の構成を有するので、重複する構成部品に関する詳細な説明を省略する。なお、実施の形態1と同様の構成部品については、同様の符号を用いて説明する。
一般に、反射係数Rは、反射率Γと反射位相φを用いて次式により表現できる。
〔数16〕
R=Γ×exp(i×φ)
(ただし、iは虚数単位)
一方、複素誘電率εは、次の一般式で反射係数Rの関数として表すことができる。
〔数17〕
ε=F(R)
すなわち、複素誘電率εは、反射率Γと反射位相φを測定することにより、算出することができる。したがって、反射率Γと反射位相φがセンチ−ミリ波の周波数(f)により変動するので、複素誘電率εも同様に周波数(f)に依存して変化する。
図7(a)および(b)は、1GHz〜40GHzまでの周波数を有するセンチ−ミリ波を血液に照射して測定された反射率と反射位相から得られた複素誘電率εの実部および虚部を示すグラフである。このグラフは、異なる血中グルコース濃度(グルコース濃度がそれぞれ0g/dl(A)、1.25g/dl(B),2.50g/dl(C))を有する血液の複素誘電率εの実部および虚部を示している。上述のように、図7(a)および(b)に示す複素誘電率εの実部および虚部は、血中グルコース濃度に依存して変化する。
同様に、図8(a)および(b)は、異なる塩化ナトリウム濃度(塩化ナトリウム濃度がそれぞれ0g/dl(A,純水)、0.45g/dl(B),0.90g/dl(C)を有する水の複素誘電率εの実部および虚部をプロットしたグラフである。このように、図8(a)および(b)において、複素誘電率εの実部および虚部は、塩化ナトリウム濃度にも依存する。
血液中には塩化ナトリウムが含まれており、その濃度は被験者の飲食および発汗により大幅に変動する。一方、本発明の測定システム2は、血中グルコース濃度を正確に測定することを目的とするので、塩化ナトリウム濃度の影響を最小限に抑える必要がある。
再び、図8(a)および(b)を参照すると、塩化ナトリウム濃度が0.45g/dl(B)および0.90g/dl(C)であるとき、複素誘電率εの実部が1GHz以下の発振周数数で著しく減少し、複素誘電率εの虚部が5GHz以下の発振周数数で上昇する傾向がある。換言すると、5GHz以上の周波数を有するセンチ−ミリ波を用いて複素誘電率εを測定すると、測定された複素誘電率εに対する塩化ナトリウム濃度の影響を極力抑えることができる。したがって、本発明の複素誘電率ε(反射係数R)の測定に際しては、5GHz以上の発振周数数を有するセンチ−ミリ波を用いることが好ましい。
また、現在利用可能な汎用性の発振検出装置30において、センチ−ミリ波より高い周波数を有する300GHz以上のサブミリ波を用いて、複素誘電率ε(反射係数R)を精度よく測定することは極めて困難であることが確認されている。すなわち、比較的に安価に入手可能な発振検出装置30の測定精度上の観点から、複素誘電率ε(反射係数R)を検出するために利用すべき電磁波は、300GHz以下のミリ波であることが好ましい。
上記の理由により、本発明によれば、上述の5GHz〜300GHzの周波数を有するセンチ−ミリ波を用いて、複素誘電率ε(反射係数R)を測定することが特に望ましい。
図9(a)および(b)は、1GHz〜40GHzの互いに異なる周波数を有する複数(約100)のセンチ−ミリ波を検体に照射して測定された複素誘電率の実部と虚部を離散的なドットとして示している。
また、誘電体の周波数依存の複素誘電率は、一般に、周波数(f)を変数とするさまざまな誘電緩和式で表現されることが知られており、例えば、次のハーブリアク−ネガミ(Harvriliak-Negami)型緩和式に測定された複素誘電率の実部および虚部をフィッティングすることができる。すなわち、測定された複素誘電率の実部と虚部は、最適なフィッティング係数を用いて誘電緩和式で連続的に近似することができる。こうして得られた誘電緩和式の軌跡が、測定された複素誘電率の実部と虚部を離散的なドットとともに、図9(a)および(b)に図示されている。
〔数18〕
Figure 0004819890
ハーブリアク−ネガミ(Harvriliak-Negami)型緩和式
(ただし、fは周波数、ε(f)は複素誘電率、ε(0)は周波数が0であるときの誘電率実部の値、ε(∞)は周波数が無限大であるときの誘電率実部の値、f0は複素誘電率の虚部のピーク周波数、α,βは補正係数であり、すべて実数のフィッティング係数である。)
こうした誘電緩和式として、他にも以下のようなデバイ(Debye)型緩和式、デビッドソン−コール(Davidson-Cole)型緩和式、コール−コール(Cole-Cole)型緩和式が知られており、例えば2.5g/dlの血中グルコース濃度の血液を4〜40GHzで測定された複素誘電率の実部および虚部を各誘電緩和式にフィッティングしたときのフィッティング係数を下表に示す。
〔数19〕
Figure 0004819890
デバイ(Debye)型緩和式
〔数20〕
Figure 0004819890
デビッドソン−コール(Davidson-Cole)型緩和式
〔数21〕
Figure 0004819890
コール−コール(Cole-Cole)型緩和式
Figure 0004819890
上記のように、実施の形態2に係る測定システム2においては、発振検出装置30が複数の発信周波数における複素誘電率を測定し、演算処理部50がこれら離散的なデータを誘電緩和式でフィッティングすることにより、検体の分極特性(誘電特性)をフィッティング係数(ε(∞),ε(0),f0,α,β)で特徴付ける。すなわち、このようなフィッティング係数自体が検体の誘電特性、ひいては検体に含まれる成分の濃度(血中グルコース濃度)を示唆する。
そこで、実施の形態2に係る演算処理部50では、実施の形態1と同様、血糖値BSをこれらの各フィッティング係数の校正関数(多元2次関数)として表現されると仮定する。例えば、ハーブリアク−ネガミ型の誘電緩和式のフィッティング係数を用いる場合、血糖値BSは、次の各フィッティング係数の5元2次関数で表されるものと仮定する。
〔数22〕
Figure 0004819890
(ただし、ciは各フィッティング係数(ε(∞),ε(0),f0,α,β)、pi,qi,sは上記校正関数の係数、iはハーブリアク−ネガミ型の誘電緩和式を用いる場合1〜5の整数を示す。)
演算処理部50は、既知の血中グルコース濃度と、これに対して求められた各フィッティング係数との関係から上記校正関数の係数を事前に算出して、図示しない記憶手段に記録し、測定された複素誘電率に対する誘電緩和式の各フィッティング係数を校正関数に代入することにより、血糖値を極めて高い精度で推定することができる。
なお、図9(a)および(b)では、センチ−ミリ波の周波数を約100通り変えて、複素誘電率の実部と虚部を測定したが、少なくとも2つ、好適には3つ以上の異なる周波数を有するセンチ−ミリ波を用いて、同様に誘電緩和式の各フィッティング係数を求めることができる。このとき、実施の形態1では、校正関数の係数は、反射率Γと反射位相φを測定した際のセンチ−ミリ波の周波数に依存するものであったが、実施の形態2における校正関数の係数は、複素誘電率を測定するために用いられたセンチ−ミリ波の周波数に依存しないので、測定システム2の周波数を厳格に維持する必要がない。したがって、より簡便な構成を有する安価な測定システム2を採用して、複素誘電率(反射係数)を測定することにより、血中グルコース濃度を特定することができる。
変形例5.
以上のように、実施の形態2の測定システム2は、血中グルコース濃度を測定するものとして説明したが、血中グルコース濃度の他、任意の他の血中成分濃度を測定することができる。
図10(a)および(b)は、所定量のグルコースおよびヘモグロビンが血液中に含まれるときの複素誘電率εの実部および虚部の周波数依存性(誘電特性)を示すグラフである。図10(a)および(b)から明らかなように、複素誘電率εの実部および虚部は、血液中に含まれるグルコースおよびヘモグロビンなどの成分に影響されるので、血中グルコース濃度を特定したように、血中濃度を特定したい所望の成分(ヘモグロビン)に対して、実施の形態2と同様の処理を行うことにより血中ヘモグロビン濃度を検出することができる。
すなわち、あらかじめ、複数の発信周波数における複素誘電率を測定し、これらを誘電緩和式でフィッティングして、所望成分を含む血液の分極特性(誘電特性)をフィッティング係数で特徴付ける。そして、所望成分の血中濃度が各フィッティング係数の校正関数(多元2次関数)として表現されると仮定し、校正関数の係数を事前に算出する。実際の測定に際しては、複数の周波数を有するセンチ−ミリ波を用いて測定された検体の複素誘電率を、既知の係数を含む校正関数に代入することにより、血中ヘモグロビン濃度を検出する。
なお、上記の変形例5では、血中ヘモグロビン濃度を測定する場合について説明したが、本発明の測定システム1,2は、グルコースおよびヘモグロビンのみならず、γ−GTP、コレステロール、尿酸、尿素など、任意の成分が検体に含まれている場合も同様に、これらの成分濃度を測定することができる。
付言すると、実施の形態2では複素誘電率εを反射係数R(反射率Γと反射位相φ)から求めたが、当業者ならば容易に理解されるその他の任意の手法を用いて検体の複素誘電率εを測定してもよい。例えば、反射係数Rの代わりに透過係数Tを用いて同様に複素誘電率εを測定してもよい。
さらに、本発明に係る実施の形態1および2においては、検体として指などの生体を例に挙げて説明したが、本発明は、人間の指に限定されるものではなく、耳たぶなどの他の部位であってもよいし、動物であってもよい。また本発明の測定システムは、試験管に保管された水溶液サンプルに触れることなく、その含有物濃度を非接触式に特定することができる。
本発明に係る第1の実施の形態の測定システムの構成を示す概略図である。 図1の測定システムの各構成部品を示すブロック図である。 (a)および(b)は、センチ−ミリ波の血液に対する反射率Γおよび反射位相φの周波数依存性を示すグラフである。 変形例2の測定システムを示す概略図である。 変形例3の測定システムを示す概略図である。 変形例4の空洞共振器を示す概略図である。 (a)および(b)は、異なる血中グルコース濃度を有する血液の複素誘電率の実部および虚部の周波数依存性を示すグラフである。 (a)および(b)は、異なる血中塩化ナトリウム濃度を有する血液の複素誘電率の実部および虚部の周波数依存性を示すグラフである。 (a)および(b)は、複数のセンチ−ミリ波を検体に照射して測定された複素誘電率の実部と虚部のドットと、これらを連続的に近似する誘電緩和式の軌跡を示すグラフである。 (a)および(b)は、グルコースおよびヘモグロビンを含む血液の複素誘電率の実部および虚部の周波数依存性を示すグラフである。
符号の説明
1,1’,1'',2 測定システム、10 発振部、12 第1の発振器、14 第2の発振器、13,15 位相同期ループ回路、16 電圧制御発振器、17 内部発振器、18 分周器、19 位相比較器、20 検出部、22 カプラ、24 サーキュレータ、23,25 分周器、26 振幅比較器、28 位相比較器、30 発振検出装置、40 空洞共振器、42,43 筐体、44 同軸ケーブル、45 誘電体棒、46,48 誘電体、47 移相器、50 演算処理部、60 温度センサ、S 検体。

Claims (12)

  1. 検体に含まれる所定成分の濃度を測定するシステムであって、
    5GHz〜300GHzの互いに異なる周波数を有する複数の電磁波を検体に向けて発振する発振部と、
    検体で反射した複数の電磁波を検出する検出部と、
    複数の電磁波のそれぞれの反射係数を測定し、測定された複数の電磁波の反射係数から検体に含まれる所定成分の濃度を算出する演算処理部とを有し、
    複数の電磁波は、互いに異なる第1および第2の周波数を有する第1および第2の電磁波を含み、
    前記演算処理部は、第1および第2の電磁波に対してそれぞれ測定された第1および第2の反射係数の第1および第2の反射率(Γ ,Γ )と第1および第2の電磁波の反射位相(φ ,φ )から検体に含まれる所定成分の濃度(C)を次の校正関数式により算出することを特徴とする測定システム。
    〔数1〕
    C=a×Γ +b×Γ +c×φ +d×φ
    +e×Γ +f×Γ +g×φ +h×φ +i
    (ただし、a〜iは定数)
  2. 前記演算処理部は、
    複数の電磁波に対して測定された反射率および反射位相から、複数の電磁波に対する検体の複素誘電率をそれぞれ求めることを特徴とする請求項1に記載の測定システム。
  3. 検体に含まれる所定成分の濃度を測定するシステムであって、
    5GHz〜300GHzの互いに異なる周波数を有する複数の電磁波を検体に向けて発振する発振部と、
    検体で反射した複数の電磁波を検出する検出部と、
    複数の電磁波のそれぞれの反射係数および複素誘電率の少なくともいずれか一方を測定し、測定された複数の電磁波の反射係数および複素誘電率の少なくともいずれか一方から検体に含まれる所定成分の濃度を算出する演算処理部と、
    前記発振部および前記検出部に接続され、検体に当接する空洞共振部とを有することを特徴とする測定システム。
  4. 前記空洞共振部が複数の共振周波数を有することを特徴とする請求項に記載の測定システム。
  5. 検体に含まれる所定成分の濃度を測定するシステムであって、
    5GHz〜300GHzの互いに異なる周波数を有する複数の電磁波を検体に向けて発振する発振部と、
    検体で反射した複数の電磁波を検出する検出部と、
    複数の電磁波のそれぞれの複素誘電率を測定し、測定された複数の電磁波の複素誘電率から検体に含まれる所定成分の濃度を算出する演算処理部とを有し、
    前記演算処理部は、
    複数の電磁波の周波数および対応する複素誘電率の関係を連続的に記述する近似式の複数のパラメータを求め、
    算出された近似式の複数のパラメータから検体に含まれる所定成分の濃度を算出することを特徴とする測定システム。
  6. 前記近似式は、次のデバイ(Debye)型緩和式、デビッドソン−コール(Davidson-Cole)型緩和式、コール−コール(Cole-Cole)型緩和式、およびハーブリアック−ネガミ(Harvriliak-Negami)型緩和式からなる群から選択された1つで表現されることを特徴とする請求項に記載の測定システム。
    〔数2〕
    Figure 0004819890
    デバイ(Debye)型緩和式
    〔数3〕
    Figure 0004819890
    デビッドソン−コール(Davidson-Cole)型緩和式
    〔数4〕
    Figure 0004819890
    コール−コール(Cole-Cole)型緩和式
    〔数5〕
    Figure 0004819890
    ハーブリアク−ネガミ(Harvriliak-Negami)型緩和式
    (ただし、fは周波数、ε(f)は複素誘電率、ε(0)は周波数が0であるときの誘電率実部の値、ε(∞)は周波数が無限大であるときの誘電率実部の値、f0は複素誘電率の虚部のピーク周波数、α,βは補正係数であり、すべて実数のフィッティングパラメータである。)
  7. 検体は生体であり、
    検体に含まれる所定成分は、血液中に含まれるグルコース、γ−GTP、ヘモグロビン、コレステロール、アルブミン、尿素、および尿酸からなる群より選択される少なくとも1種類の成分であることを特徴とする請求項1、3、または5に記載の測定システム。
  8. 検体に含まれる所定成分の濃度を測定する方法であって、
    5GHz〜300GHzの互いに異なる周波数を有する複数の電磁波を検体に向けて発振するステップと、
    検体で反射した複数の電磁波を検出するステップと、
    複数の電磁波のそれぞれの反射係数を測定するステップと、
    測定された複数の電磁波の反射係数から検体に含まれる所定成分の濃度を算出するステップとを有し、
    複数の電磁波は、互いに異なる第1および第2の周波数を有する第1および第2の電磁波を含み、
    所定成分の濃度を算出するステップは、第1および第2の電磁波に対してそれぞれ測定された第1および第2の反射係数の第1および第2の反射率(Γ ,Γ )と第1および第2の電磁波の反射位相(φ ,φ )から検体に含まれる所定成分の濃度(C)を次式により算出するステップを含むことを特徴とする測定方法。
    〔数6〕
    C=a×Γ +b×Γ +c×φ +d×φ
    +e×Γ +f×Γ +g×φ +h×φ +i
    (ただし、a〜iは定数)
  9. 複数の電磁波に対して測定された反射率および反射位相から、複数の電磁波に対する検体の複素誘電率をそれぞれ求めるステップをさらに有することを特徴とする請求項に記載の測定方法。
  10. 検体に含まれる所定成分の濃度を測定する方法であって、
    5GHz〜300GHzの互いに異なる周波数を有する複数の電磁波を検体に向けて発振するステップと、
    検体で反射した複数の電磁波を検出するステップと、
    複数の電磁波のそれぞれの複素誘電率を測定するステップと、
    測定された複数の電磁波の複素誘電率から検体に含まれる所定成分の濃度を算出するステップとを有し、
    前記所定成分の濃度を算出するステップは、
    複数の電磁波の周波数および対応する複素誘電率の関係を連続的に記述する近似式の複数のパラメータを求めるステップと、
    算出された近似式の複数のパラメータから検体に含まれる所定成分の濃度を算出するステップを含むことを特徴とする測定方法。
  11. 前記近似式は、次のデバイ(Debye)型緩和式、デビッドソン−コール(Davidson-Cole)型緩和式、コール−コール(Cole-Cole)型緩和式、およびハーブリアック−ネガミ(Harvriliak-Negami)型緩和式からなる群から選択された1つで表現されることを特徴とする請求項10に記載の測定方法。
    〔数7〕
    Figure 0004819890
    デバイ(Debye)型緩和式
    〔数8〕
    Figure 0004819890
    デビッドソン−コール(Davidson-Cole)型緩和式
    〔数9〕
    Figure 0004819890
    コール−コール(Cole-Cole)型緩和式
    〔数10〕
    Figure 0004819890
    ハーブリアク−ネガミ(Harvriliak-Negami)型緩和式
    (ただし、fは周波数、ε(f)は複素誘電率、ε(0)は周波数が0であるときの誘電率実部の値、ε(∞)は周波数が無限大であるときの誘電率実部の値、f0は複素誘電率の虚部のピーク周波数、α,βは補正係数であり、すべて実数のフィッティングパラメータである。)
  12. 検体は生体であり、
    検体に含まれる所定成分は、血液中に含まれるグルコース、γ−GTP、ヘモグロビン、コレステロール、アルブミン、尿素、および尿酸からなる群より選択される少なくとも1種類の成分であることを特徴とする請求項8または10に記載の測定方法。
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