JP2006090863A - 成分分析方法及び検体同定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各検体固有の情報を得ることができ、検体の同定を行うことができ、さらに、組織が混在する場合であっても、それぞれの組織成分の濃度の空間的な分布を得ることができる(組織)成分分析方法を提供する。
【解決手段】 (1)検体又は検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、(2)検体にテラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示す所定物質を与え、この検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、及び、(3)検体に含まれる成分についてすでに測定された所定のスペクトルの(1)〜(3)のうちの少なくとも一つを用いて検体に含まれる成分の濃度分布を求める。
【選択図】 図4

Description

本発明は、テラヘルツ波を用いた検体の成分分析方法及び検体の同定方法に関する。
周波数範囲が約0.1〜10THzである遠赤外線及びサブミリ波(以下テラヘルツ波という)は、無線通信におけるこの周波数帯の有効利用、超高速通信への対応、この周波数帯の電磁波の特徴を生かしたイメージングやトモグラフィーによる環境計測、及び、生物や医学への応用などが提案されている。それらのうち、テラヘルツ波を用いた生体組織のイメージングでは、検体たる生体組織にテラヘルツ波を照射したときの透過率や屈折率などのパラメータの空間的な分布から生体組織を見分けることを試みていた(非特許文献1〜3)。
T. Loffler, K. Siebert, S. Czasch, T. Bauer and H. G. Roskos,「Visualization and classification in biomedical terahertz pulsed imaging」Physics in Medicine and Biology, 47, 3847 (2002). R. M. Woodward, V. P. Wallace, D. D. Arnone, E. H. Linfield and M. Pepper, 「Terahertz pulsed imaging of skin cancer in the time and frequency domain」Journal of Biological Physics, vol. 29, 257 (2003). P. Knobloch, C. Schildknecht, T. Kleine−Ostmann, M. Koch, S. Hoffmann, M. Hofmann, E. Rehberg, M. Sperling, K. Donhuijsen, G. Hein and K. Pierz, 「Medical THz imaging: an investigation of histo−pathological samples」Physics in Medicine and Biology, 47, 3875 (2002).
しかし、上述の生体組織のイメージングにおけるパラメータは、単一の周波数における計測値、または、ある周波数範囲における平均的な計測値であって、各検体固有の情報が得られているとは言い難かった。すなわち、他の検体と識別可能な程度の情報が得られておらず、検体の同定はきわめて困難であった。よって、これらのパラメータから得られた情報に基づいて求められた組織の空間的な分布は、検体の組織の分布を正確に反映しているとは言えなかった。
上記課題を解決すべく、本発明の成分分析方法は、検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる検体の所定のスペクトル分布に基づいて、検体に含まれる成分の濃度分布を求める成分分析方法であって、(1)検体又は検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、(2)検体にテラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示す所定物質を与え、この検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、及び、(3)検体に含まれる成分についてすでに測定された所定のスペクトルの(1)〜(3)のうちの少なくとも一つを用いて検体に含まれる成分の濃度分布を求めることを特徴としている。
本発明の検体同定方法は、検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射し、これによって得られる検体の所定のスペクトル分布に基づいて検体に含まれる成分の濃度分布を求め、この濃度分布を用いて検体の同定を行う検体同定方法であって、(1)検体又は検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、(2)検体にテラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示す所定物質を与え、この検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、及び、(3)検体に含まれる成分についてすでに測定された所定のスペクトルの(1)〜(3)のうちの少なくとも一つを用いて検体に含まれる成分の濃度分布を求め、この濃度分布を用いて検体の同定を行うことを特徴としている。
本発明の検体同定方法は、検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射し、これによって得られる前記検体の所定のスペクトル分布に基づいて前記検体に含まれる成分の濃度分布を求め、この濃度分布を用いて前記検体の同定を行う検体同定方法であって、前記検体又は前記検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトルを用いて前記検体に含まれる成分の濃度分布を求め、この濃度分布を用いて前記検体の同定を行うことを特徴としている。
本発明の検体同定方法では、検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射することにより前記検体における所定のスペクトル分布を求め、かつ、前記検体又は前記検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射することにより正常組織及び非正常組織における所定のスペクトルを求め、得られた検体における所定のスペクトル分布と、正常組織及び非正常組織における所定のスペクトルとを比較することにより前記検体に含まれる成分の濃度分布を求めることができる。
上記成分の濃度が明らかな部位は単一の成分からなる部位とすることができる。
上記テラヘルツ波は、0.1〜10THzの周波数を備えることが好ましい。
上記検体としては生体組織が好ましい。
上記成分は正常組織及び/又は非正常組織とすることができる。
上記所定のスペクトル分布は、吸光度のスペクトル分布とすることができ、上記所定のスペクトルは、吸光度のスペクトルとすることができる。
本発明によれば、検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル分布に基づいて検体に含まれる成分の濃度分布を求めているため、各検体の組織固有の情報を得ることができ、これにより、検体の組織の同定を行うことができる。すなわち、検体に組織が混在する場合であっても、それぞれの組織の空間的な分布を得ることができる。
以下に本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。 図1に示す本発明の成分判別装置は、テラヘルツ波発生装置10、分光計測装置30、成分濃度演算装置40、二次元走査装置50及び画像表示装置60を有する。本発明は、生体組織を検体Tとすることができるが、生体組織としては、生きているもの、パラフィン包埋などの病理組織標本処理を施したもの、凍結したもの、凍結乾燥したものなど、いずれの形態であってもよい。また、本実施形態ではスペクトルとして吸光度のスペクトルを用いているが、スペクトルとしては透過率、屈折率、反射率のスペクトルを用いることもできる。同様に、スペクトル分布として吸光度のスペクトル分布を用いているが、スペクトル分布としては透過率、屈折率、反射率のスペクトル分布を用いることもできる。
テラヘルツ波発生装置10は、パラメトリック効果によってテラヘルツ波発生が可能な非線形光学結晶11(例えばLiNbO3)が載置された回転ステージ15と、非線形光学結晶11にポンプ波12(例えばYAGレーザー光)を入射するポンプ光入射装置21と、発生するテラヘルツ波14の波長を変化させるスイッチング装置23と、を有する。
回転ステージ15上には、非線形光学結晶11を挟んで高反射コーティングを施したミラーM1とM2が配置され、共振器を構成している。この回転ステージ15は、回転させることにより、ポンプ光入射装置21に対して任意の角度だけ傾斜して配置することができる。非線形光学結晶11には、テラヘルツ波を外部に取り出すためのプリズム結合器16が結合されている。2枚のミラーM1、M2はその半分のみに高反射コーティングを施し、残りは素通しでポンプ波12が通過するようになっている。
このテラヘルツ波発生装置10では、ラマン活性かつ遠赤外活性を有する非線形光学結晶11にポンプ波12を一定方向から入射すると、誘導ラマン効果(又はパラメトリック相互作用)により物質の素励起波(ポラリトン)を介してアイドラー波13とテラヘルツ波14が発生する。ポンプ波12の入射角度を特定の値とすることにより、特定方向のアイドラー波13の強度を高めることができる。ポンプ波12(ωp)、テラヘルツ波14(ωT)、アイドラー波13(ωi)の間には、式(1)で示すエネルギー保存則と式(2)で示す運動量保存則(位相整合条件)が成り立つ。なお、式(2)はベクトルである。
ωp=ωT+ωi...(1)
κp=κT+κi...(2)
テラヘルツ波発生装置10においては、ポンプ波12の非線形光学結晶11への入射角θをある範囲(例えば1〜2°)で変えると、非線形光学結晶11中でのポンプ波12とアイドラー波13のなす角、及び、テラヘルツ波14とアイドラー波13のなす角度がそれぞれ変化する。このように位相整合条件を変化させることにより、テラヘルツ波14は例えば約140〜310μmの間で連続波長可変性を備えることができる。 このテラヘルツ波発生装置10では、回転ステージ15を回転させて非線形光学結晶11に対するポンプ波12の入射角を変化させることにより、約1.0〜3.0THzのテラヘルツ波領域において、複数の異なる波長のテラヘルツ波14を発生させることができる。
分光計測装置30は、分割器31、反射ミラー37a、37b、37c、集光レンズ32、分散レンズ33、及び分光計測器35を有する。
分割器31は、この例ではワイヤグリッドであり、絞り34により所定の径とされたテラヘルツ波14を一定の比率で計測光14aと参照光14bに分割する。計測光14aは、反射ミラー37a、37bを介して集光レンズ32に導かれ、参照光14bは、反射ミラー37cを介して分光計測器35に導かれる。集光レンズ32は、計測光14aを検体Tに集光して照射し、検体Tを透過した計測光14aは、分散レンズ33により拡径され分光計測器35に導かれる。集光レンズ32と分散レンズ33は、例えば焦点距離30mm前後のTPXレンズを用いることができる。分光計測器35は、既存のものを用いることができ、例えば検出素子を2つ内蔵するSiボロメータとすることができる。分光計測器35の出力は、TSS(Time Sharing System)41を介して成分濃度演算装置40に入力される。
成分濃度演算装置40は、例えば記憶装置を備えたコンピュータであり、予め計測、記憶した成分(組織成分)の吸光度Sのスペクトル[S]と、検体Tについて測定した吸光度Iの二次元分布[I]から、成分濃度Pの二次元分布[P]を算出する。なお、テラヘルツ波14に出力変動(ΔI)がある場合でも、出力変動(ΔI)は参照光14bの利用により自動的に補償されるので、出力変動を補正して検体Tの透過率を常に正確に求めることができる。
検体Tたる生体組織においては、異なる波長のテラヘルツ波に対して異なる吸収率を示す波長依存性を備える成分が含まれる場合が多い。本発明においては、成分濃度演算装置40により、計測した透過率の相違からテラヘルツ波の吸収に波長依存性のある成分の有無及び濃度を検出することができる。
上述のように、本実施形態においては、異なる波長のテラヘルツ波を照射し、その結果から所定のスペクトル分布を得ている。すなわち、単色に近い狭帯域のテラヘルツ波を、その波長域を異ならせて複数回照射し、所定のスペクトル分布を得ることとしていた。しかしながら、これに代えて、広帯域のテラヘルツ波を照射し、解析時にフーリエ変換を行うことにより単色に近い狭帯域のテラヘルツ波を複数回照射したものとみなし、所定のスペクトル分布を得ることもできる。
二次元走査装置50は、検体Tを例えばx−y平面内で移動させ、検体Tの表面に照射した複数の異なる波長のテラヘルツ波14をそれぞれ二次元的に走査する。画像表示装置60は、成分濃度演算装置40で検出された検体の成分濃度の分布を二次元的に画像表示する。
上述した成分判別装置を用いた成分分析方法及び検体同定方法について説明する。
まず、検体Tの計測の前に、例えば1〜3THzのテラヘルツ波領域において、複数の異なる波長のテラヘルツ波に対する成分(組織成分)の吸光度Sのスペクトル[S]を予め計測して記憶する。なお、テラヘルツ波の波長域としては0.1〜10THzであっても良い。この計測の対象は、検体Tとは別の生体組織(検体B)であって、成分の濃度が明らかなものであることが好ましく、複数の領域や対象について計測し、その結果の平均値を算出すると当該成分の一般的な吸光度Sのスペクトル[S](検体に含まれる成分についてすでに測定された所定のスペクトル)を求めることができる。
次に、検体Tの計測を行う。この計測においては、検体T又は検体Tを採取した個体に複数の異なる波長のテラヘルツ波を二次元的に走査して透過光の吸光度Iの二次元分布[I]を計測する。ところで、検体Tはその検体Tを備える個体固有のものであって、その成分も個体固有のものである。したがって、その成分が示す吸光度Sのスペクトルには、一般的な吸光度Sのスペクトル[S]から外れたものも存在しうる。本実施形態では、そのような場合であっても、その検体Tが有する成分を正確に分析し、これにより検体の同定を行うべく、検体Tのうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して吸光度のスペクトルS(検体又は検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル)を計測することとしている。
ここで「成分の濃度」とは、生体を構成する組織レベル及び/又は分子レベルにおける成分の濃度のことである。例えば、組織レベルにおける成分とは、胃、肺、肝臓その他の臓器、筋肉、脂肪、骨、腱、結合組織、血管などを構成する組織、及び/又は、それが非正常化した癌などの組織であり、医学的に特徴づけられ空間的に広がりを持った生体のある領域を意味する。この成分の濃度とは、計測部位においてこれらの組織が含まれる割合を意味する。一方、分子レベルにおける成分とは、糖類、DNA、蛋白質その他の生体に存在する生化学的な化合物であり、検体にテラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示す所定物質を与え、この検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して所定のスペクトル分布を得る場合における所定物質もこれに相当する。この成分の濃度とは、その成分が含まれる濃度を意味する。また、前述の成分の濃度が明らかな部位は、正常組織のみ、あるいは非正常組織のみからなる単一の成分からなる部位であるのが好ましい。
また、成分によっては、テラヘルツ波の吸収に波長依存性がなく、異なる波長に対してほぼ同一の吸収率を示すものがある。もしくは、波長依存性を備えていても、検体に含まれる他の成分の波長依存性と類似しているために、明確に識別できない場合がある。このような成分については、テラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示し、かつ、当該成分に取り込まれやすい所定の化学物質(所定物質)を検体Tに対して与えることにより、この物質を当該成分に取り込ませ、この物質に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる吸光度Sのスペクトル(検体にテラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示す所定物質を与え、この検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル)を計測することにより、当該成分の濃度を間接的に測定することができる。
つづいて、検体Tに複数の異なるテラヘルツ波を照射して、吸光度Sのスペクトル[S]と透過光の吸光度Iから、成分濃度Pを算出する。さらに、透過光の吸光度Iの二次元分布[I]の計測結果から、成分濃度Pの二次元分布[P]を算出する。また、算出された成分濃度Pの二次元分布[P]は、画像表示装置60を用いて二次元的に画像表示する。
ここで、吸光度Sのスペクトル[S]と吸光度Iから、成分濃度Pを算出する原理について説明する。
最も簡単な例として、波長依存性を示す2つの物質A、Bの濃度がそれぞれPA、PBであり、物質Aの波長λ1、λ2に対する透過率がそれぞれSA(λ1)、SA(λ2)、物質Bの波長λ1、λ2に対する透過率がそれぞれSB(λ1)、SB(λ2)であるとする。この場合、波長λ1、λ2の透過光の吸光度I1、I2は式(3)(4)で示される。
1=SA(λ1)PA+SB(λ1)PB・・・(3)
2=SA(λ2)PA+SB(λ2)PB・・・(4)
式(3)(4)において、透過光の吸光度I1、I2、SA(λ1)、SA(λ2)、SB(λ1)、SB(λ2)が既知であれば、上記連立方程式を解くことにより、2つの物質A、Bの濃度PA、PBを求めることができる。
同様に、M個の物質の濃度Pの二次元分布が行列[P]であり、各物質のN個の異なる波長(又は周波数)に対する吸光度Sのスペクトルが行列[S]であり、各波長(又は周波数)に対する透過光の吸光度Iの二次元分布が行列[I]であるとすると、式(5)が成り立つ。
[I]=[S][P]・・・(5)
この場合、N個の周波数のテラヘルツ波で観測された画像は、式(6)のような線形行列式で表すことができる。
式6
Figure 2006090863
ここで[I]は観測画像を1次元的に並べ直した行ベクトルI(f1)、I(f2)、…I(fN)を縦に並べた行列、[S]は各物質の吸光度のスペクトルを横に並べた行列、[P]は各物質パターンをベクトル表記P1、P2、…PMを縦に並べた行列である。ここでLは画像のサイズである。
式(6)において、行列[S]と[I]が既知であれば、式(6)から[P]を求めることができる。
すなわち、N=Mの場合、式[P]=[S]-1[I]により、成分濃度Pの二次元分布[P]を算出することができる。また、N>Mの場合、式[I]=[S][P]から、最小2乗法により成分濃度Pの二次元分布[P]を算出すると式(7)となる。
式7
Figure 2006090863
以下、本発明の実施例を説明する。
この実施例では、検体Tとして、図2に示す腫瘍を含むヒトの肝臓の切片をパラフィン包埋処理したもの(厚さ2mm)を用い、台紙上に固定して計測する。図2は計測領域を示す写真で、その領域の大きさは縦23mm×横18mmである。測定対象の成分としては、正常組織と非正常組織(癌組織)を共に含む組織を用いる。これら正常組織と癌組織は、テラヘルツ波領域に対する吸収に波長依存性があり、検体Tの単一の各成分からなる部位に対して複数の異なるテラヘルツ波を照射すると、各成分固有の吸光度Sのスペクトルを得ることができる。
計測に先立って、腫瘍を含むヒトの肝臓(検体B:検体Tに限らない)の正常組織と癌組織に対して、複数の異なるテラヘルツ波を照射し、吸光度Sのスペクトル[S]を取得し、成分濃度演算装置40に記憶しておく。この測定を複数の対象について行うことにより、正常組織と癌組織に対する一般的な吸光度Sのスペクトル[S]を得ることができる。
一方、検体T又は検体Tを採取した同じ個体の肝臓のうち、癌組織又は正常組織の濃度が明らかな部位(成分の濃度が明らかな部位)又は単一の成分からなる部位(例えば癌組織のみからなる部位、正常組織のみからなる部位)について、複数の異なるテラヘルツ波を照射し、固有の吸光度Sのスペクトルを取得し、成分濃度演算装置40に記憶しておく。
さらに、検体Tを固定する台紙(紙、パラフィン)等に対するノイズを除去するため、適宜、以下の操作を行っても良い。すなわち、周波数に依存しない吸光度のスペクトルSを作成し,これを[S]の一部とし、成分濃度演算装置40に記憶しておく。紙,パラフィン等はテラヘルツ波の吸収に波長依存性がなく,異なる波長に対してほぼ同一の吸収率を示すことが知られているので、このスペクトルを考慮することにより,計測に直接関係しない成分の影響を除去し、検体Tの濃度成分をより正確に求めることができる。
また、正常組織あるいは癌組織のテラヘルツ波の吸収の波長依存性が成分濃度の計測に十分でない場合や、正常組織及び癌組織以外の成分であって、テラヘルツ波の吸収に波長依存性がなく、異なる波長に対して他の成分とほぼ同一の吸収率を示す成分の濃度分布を計測する場合は、検体Tに対して、テラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示し、かつ、当該成分に取り込まれやすい所定の化学物質(所定物質)を与えておく。この物質は当該成分に取り込まれ、この物質に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる吸光度Sのスペクトル分布を計測することにより、当該成分の濃度を間接的に測定することができる。腫瘍に取り込まれやすく、正常組織には取り込まれにくく、かつ、テラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性がある化学物質としては、例えばデオキシグルコースがある。
次に、図1に示した成分判別装置を用い、1.1〜1.8THzの領域の複数の異なるテラヘルツ波を検体Tに照射しそれぞれ二次元的に走査し、検体Tの吸光度Iの二次元分布[I]を計測して成分濃度演算装置40に記憶させるとともに、画像表示装置60で画像表示させる(図3)。吸光度の計測は500μm毎に行い、これが画像表示の際の1画素の大きさに相当する。この図3に示す画像の濃淡は、検体Tを透過したテラヘルツ波の強度を検体Tへの入射強度で割った値(減衰率)の対数、すなわち吸光度に対応しており、白いほど透過率が高いことを示している。
図4における正常組織及び癌組織における各プロットは、図2の可視画像から明らかに正常組織のみである小領域(10画素程度)と明らかに癌組織のみである小領域(10画素程度)とを医師の視認により特定し、それぞれの小領域における各画素において複数の異なるテラヘルツ波を照射することによって得られた吸光度のスペクトルの平均を示している。なお、この正常組織及び癌組織における各プロットは、個体差が無いあるいは少ないと考えられる場合には、正常組織と癌組織に対する一般的な吸光度Sのスペクトル[S]を利用し算出してもよい。検体Tの各プロットについては、各画像に共通した測定対象たる小領域(図3中における所定の点:不図示)の測定結果をその小領域における吸光度Sのスペクトルとしている。このようにして求めた検体Tの吸光度Sのスペクトル分布は、正常組織及び癌組織の一般的な吸光度S又は固有の吸光度Sのスペクトルに基づいて、上述の算出原理により分析され、その点の成分濃度が算出される。すなわち、図4のように、正常組織と癌組織では、それぞれ異なる形状を有する吸光度のスペクトルが得られるが、検体Tの計測部位(上記所定の点)における吸光度のスペクトルと、正常組織及び癌組織の吸光度のスペクトルとを比較することにより、検体Tの計測部位における正常組織と癌組織の濃度が把握できる。たとえば、もし検体Tの計測部位における吸光度のスペクトルが正常組織の吸光度のスペクトルと全く同形状であれば、検体Tの計測部位は正常組織であると判断できる。このような計測を順次(2次元的に)行うことによって、検体Tの各点について成分の濃度を計測することができ、この測定結果により検体の同定を行うことができる。その結果から、癌組織の濃度として表したのが図5(a)であり、正常組織の濃度として表したのが図5(b)である。前述の点の大きさは図5における画素の大きさ(500μm×500μm)に相当する。
ここで、各点の測定にあたっては、正常組織及び癌組織の一般的な吸光度Sのスペクトル及び固有の吸光度Sのスペクトル分布のいずれかを用いることができる。さらに、検体Tに、テラヘルツ波の吸収に波長依存性がなく、異なる波長に対してほぼ同一の吸収率を示す成分が含まれる場合は、検体Tに所定物質を与え、この検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる吸光度のスペクトル分布と、検体Tに含まれる成分についてすでに測定された一般的な吸光度Sと、検体T又は検体Tを採取した個体のうち成分濃度が分かっている部位固有の吸光度Sのスペクトル分布と、のいずれかを用いて検体Tの成分濃度を測定する。
成分濃度Pの二次元分布[P]は、画像表示装置60に二次元的に画像表示される。この画像に可視画像を重ねた画像(図5)では、検体Tの正常組織成分の濃度及び癌組織成分の濃度分布が、図2に示す可視画像とほぼ一致していることが分かる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
本発明に係る成分判別装置の全体構成図である。 実施例の検体の背後から可視光を照射したときの画像を示した図である。黄色がかった領域が癌組織、暗い赤褐色の領域が正常組織である。ピンク色の領域は検体が固定されている台紙、白い領域はパラフィンである。 実施例の検体に対して1.1〜1.8THzの各テラヘルツ波を照射したときの透過画像を示した図である。 実施例におけるテラヘルツ波の周波数(THz)と、正常組織、癌組織、及び、図3における検体Tのある計測部位の吸光度S(任意単位)と、の関係を示した図である。 実施例における癌組織と正常組織の吸光度のスペクトルを含む領域、すなわち癌組織と正常組織を含む領域を、その成分の濃度を濃淡で表し、可視光像に重ねて表示した図である。色が濃いほど濃度が高いことを表している。
符号の説明
10 テラヘルツ波発生装置
11 非線形光学結晶
12 ポンプ波
13 アイドラー波
14 テラヘルツ波
14a 計測光
14b 参照光
15 回転ステージ
16 プリズム結合器
21 ポンプ光入射装置
23 スイッチング装置
30 分光計測装置
31 分割器(ワイヤグリッド)
32 集光レンズ
33 分散レンズ
35 分光計測器(Siボロメータ)
40 成分濃度演算装置(PC)
50 二次元走査装置
60 画像表示装置
T 検体

Claims (14)

  1. 検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる前記検体の所定のスペクトル分布に基づいて、前記検体に含まれる成分の濃度分布を求める成分分析方法であって、
    (1)前記検体又は前記検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、
    (2)前記検体にテラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示す所定物質を与え、この検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、及び、
    (3)前記検体に含まれる成分についてすでに測定された所定のスペクトル、
    の(1)〜(3)のうちの少なくとも一つを用いて前記検体に含まれる成分の濃度分布を求めることを特徴とする成分分析方法。
  2. 前記成分の濃度が明らかな部位は、単一の成分からなる部位である請求項1記載の成分分析方法。
  3. 前記テラヘルツ波は、0.1〜10THzの周波数を備える請求項1又は2記載の成分分析方法。
  4. 前記検体は生体組織である請求項1から3のいずれか1項記載の成分分析方法。
  5. 前記成分は正常組織及び/又は非正常組織であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の成分分析方法。
  6. 前記所定のスペクトル分布は、吸光度のスペクトル分布であり、前記所定のスペクトルは、吸光度のスペクトルであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の成分分析方法。
  7. 検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射し、これによって得られる前記検体の所定のスペクトル分布に基づいて前記検体に含まれる成分の濃度分布を求め、この濃度分布を用いて前記検体の同定を行う検体同定方法であって、
    (1)前記検体又は前記検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、
    (2)前記検体にテラヘルツ波の吸収に特徴的な波長依存性を示す所定物質を与え、この検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトル、及び、
    (3)前記検体に含まれる成分についてすでに測定された所定のスペクトルの(1)〜(3)のうちの少なくとも一つを用いて前記検体に含まれる成分の濃度分布を求め、この濃度分布を用いて前記検体の同定を行うことを特徴とする検体同定方法。
  8. 検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射し、これによって得られる前記検体の所定のスペクトル分布に基づいて前記検体に含まれる成分の濃度分布を求め、この濃度分布を用いて前記検体の同定を行う検体同定方法であって、
    前記検体又は前記検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射して得られる所定のスペクトルを用いて前記検体に含まれる成分の濃度分布を求め、この濃度分布を用いて前記検体の同定を行うことを特徴とする検体同定方法。
  9. 前記検体に対して複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射することにより前記検体における所定のスペクトル分布を求め、かつ、前記検体又は前記検体を採取した個体のうち、成分の濃度が明らかな部位に対して、複数の異なる波長のテラヘルツ波を照射することにより正常組織及び非正常組織における所定のスペクトルを求め、得られた検体における所定のスペクトル分布と、正常組織及び非正常組織における所定のスペクトルとを比較することにより前記検体に含まれる成分の濃度分布を求める請求項8記載の検体同定方法。
  10. 前記成分の濃度が明らかな部位は、単一の成分からなる部位であることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項記載の検体同定方法。
  11. 前記テラヘルツ波は、0.1〜10THzの周波数を備える請求項7から10のいずれか1項記載の検体同定方法。
  12. 前記検体は生体組織である請求項7から11のいずれか1項記載の検体同定方法。
  13. 前記成分は正常組織及び/又は非正常組織であることを特徴とする請求項7から12のいずれか1項記載の検体同定方法。
  14. 前記所定のスペクトル分布は、吸光度のスペクトル分布であり、前記所定のスペクトルは、吸光度のスペクトルであることを特徴とする請求項7から13のいずれか1項記載の検体同定方法。
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