JP4818658B2 - 液体漂白剤組成物 - Google Patents
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(a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物
(b)アルカノイルオキシベンゼンスルホン酸、アルカノイルオキシベンゼンカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種の漂白活性化剤
(c)グリフィン法で求めたHLBが13〜17の非イオン界面活性剤であって、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、並びにオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の非イオン界面活性剤
(d)アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属イオンを有する(b)成分以外の化合物
また本発明は更に、(e)成分としてホウ素化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物、並びに(f)成分として隣合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシル基を有する部位が1つ以上存在する化合物を含有し、(f)成分/(e)成分のモル比が1.5〜2.7である上記液体漂白剤組成物を提供する。
本発明の液体漂白剤組成物は、(a)成分として過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物を含有する。水中で過酸化水素を生成する化合物としては、過炭酸塩及び過ホウ酸塩等が挙げられる。
本発明の液体漂白剤組成物は、(b)成分としてアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸、アルカノイルオキシベンゼンカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種の漂白活性化剤を含有する。本発明の(b)成分は、優れた漂白効果を発現させる観点から、アルカノイルオキシ基が、炭素数8〜14の直鎖または分岐鎖を有することが好ましく、更に上記アルカノイルオキシ基が、炭素数8〜14の分岐鎖を有し、かつ、エステル結合を形成する炭素原子のα位又はβ位に側鎖を有することがより好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物は、(c)成分として、グリフィン法で求めたHLBが13〜17、好ましくは13〜16の非イオン界面活性剤であって、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、並びにオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の非イオン界面活性剤を含有する。
ここで、グリフィン法で求めたHLBとは、以下の式で求めたHLBである。
(c)成分としては下記一般式(2)で表される化合物が好ましい。
[式中、R2aは炭素数8〜10、好ましくは10〜18、より好ましくは12〜14の炭化水素基、更に好ましくはアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、mはEOの平均付加モル数を示す1〜20の数、nはPOの平均付加モル数を示す0〜20の数であり、更にm及びnは、R2aとの関連においてグリフィン法で求めたHLBが13〜17になるように選択される数を示す。好ましくはmは6〜15、より好ましくは7〜12の数であり、nは好ましくは0〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。]
なお、一般式(2)において、nが0でない時はEOとPOとはランダム付加形態またはブロック付加形態のいずれの形態で配列されていてもよいが、下記一般式(3)で表される化合物が特に好ましい。
[式中、R3aは炭素数8〜18、好ましくは10〜14の炭化水素基、より好ましくはアルキル基又はアルケニル基、更に好ましくはアルキル基である。p,q及びrはそれぞれ独立に1〜10、好ましくは2〜8の数であり、更にp,q及びrは、R3aとの関連においてグリフィン法で求めたHLBが13〜17になるように選択される。]
上記一般式(2)又は一般式(3)で表される非イオン界面活性剤としては、以下の化合物を挙げることができる。
C14H29−O(C2H4O)m2−H (m2=7〜24、HLB=13.1〜17.0)
C12H25−O(C2H4O)p1(C3H6O)2(C2H4O)r1−H
(p1+r1=5〜18、HLB=13.4〜17.0)
本発明において、(c)成分としては、一般式(2)において、mが8〜12、nが0〜3のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤成分(HLB13.1〜17)を含有することが洗浄効果の点から最も好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物は(d)成分として、アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属イオンを有する(b)成分以外の化合物を含有する。
本発明の液体漂白剤組成物は、必須成分として、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する。本発明の組成物中の(a)成分の含有量は、高い漂白活性化剤安定性と高い漂白性能を得る観点から、0.1〜3質量%であり、0.5〜2.5質量%が好ましく、1〜2質量%がより好ましい。(b)成分の含有量は、優れた漂白効果を発現させる観点と、製品の臭いを良好に保つ観点から、1〜10質量%であり、1.2〜6質量%が好ましく、1.5〜5質量%がより好ましい。(c)成分の含有量は、電気伝導度を一定範囲に保ち、高い漂白力を得る観点から、15〜50質量%であり、20〜50質量%が好ましく、25〜50質量%がより好ましい。
また、25℃における組成物の電気伝導度は、漂白活性化剤分解時の脂肪酸臭を抑制する観点から、0.6S/m以下が好ましく、0.5S/m以下がより好ましく、0.3S/m以下が更に好ましい。このように電気伝導度を所定値以下に設定することにより、pH4〜7における組成物の貯蔵安定性を向上させることができる。なお、電気伝導度を調整するため、電気透析法等により無機イオンを除去することができる。
(2)ソルビトール、マンニトール、マルチトース、イノシトール、フィチン酸から選ばれる糖アルコール類
(3)グルコース、アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロース、フルクトースから選ばれる還元糖類
(4)デンプン、デキストラン、キサンタンガム、グアガム、カードラン、プルラン、アミロース、セルロースから選ばれる多糖類。
ール又は直鎖2級アルコールに、エチレンオキシドを1分子当たり平均0.5〜5モル付加させ、これを例えば特開平9−137188号公報記載の方法を用いて硫酸化して得ることができる。アルキル基の平均炭素数は10〜16が好ましい。アルキル硫酸エステル塩としては炭素数10〜16、好ましくは10〜14の直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールをSO3又はクロルスルホン酸でスルホン化し、中和して得ることができる。α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数8〜18の1−アルケンをSO3でスルホン化し、水和及び中和を経て得ることができ、炭化水素基中にヒドロキシル基が存在する化合物と不飽和結合が存在する化合物の混合物である。また、α−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩としては脂肪酸残基の炭素数が10〜16のものが好ましく、メチルエステル又はエチルエステルが洗浄効果の点から好ましい。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩が好適であり、洗浄効果の点からナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましい。
本発明の組成物は、20℃におけるpHが4〜7、好ましくは4.6〜7、更に好ましくは5〜7において、漂白活性化剤の安定化を実現でき、貯蔵後でも優れた漂白洗浄性能を有し、液体漂白剤組成物として有用である。pHは、冷却後(20℃)のpHを、(株)堀場製作所製pHメータF52、pH電極6367−S004を用いて測定したものである。
下記成分を用い、表1に示す組成の液体漂白剤組成物を調製した。この液体漂白剤組成
物について、下記方法で、漂白性能、漂白活性化剤の貯蔵安定性及び貯蔵後の匂いを評価した。結果を表1に示す。
a−1;過酸化水素
b−1;上記式(1−1)で表される漂白活性化剤
b−2;上記式(1−3)で表される漂白活性化剤
c−1;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数8、HL
B13.1)
c−2;C12H25O-(C2H4O)7-(C3H6O)2-(C2H4O)4-H(HLB15.8)
d−1;クエン酸ナトリウム
d−2;水酸化ナトリウム
d−3;塩化カリウム
e−1;ホウ酸
f−1;D−ソルビトール
g−1;金属イオン封鎖剤;エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(デイクエスト2010、ソルーシア社製)
<漂白性能の評価法>
液体漂白剤組成物1mLと4°DH1000mLを混合した後、そこに以下の方法で調製したミートソース汚染布(4枚)を入れ、ターゴトメータを用いて20℃、80rpmで10分間漂白処理を行った。処理前後の布表面の反射率を測定し、下式により漂白率を求めた。
カゴメ(株)製ミートソース(完熟トマトのミートソース(2007年5月27日賞味期限、ロット番号:D5527JF)/内容量259gの缶詰)の固形分をメッシュ(目の開き;500μm)で除去した後、得られた液を煮沸するまで加熱した。この液に木綿金布#2003を浸し、15分間煮沸した。そのまま火からおろし2時間程度放置し30℃まで放置した後、布を取りだし、余分に付着している液をへらで除去し、自然乾燥させた。その後プレスし、10×10cmの試験布として実験に供した。
液体漂白剤組成物を100mLガラス製サンプルビンに80g入れ、50℃で2週間貯蔵した。貯蔵前後の液体漂白剤組成物中の漂白活性化剤の含有量を高速液体クロマトグラフィーで測定し、下式により漂白活性化剤残存率を求めた。
液体漂白剤組成物を100mLガラス製サンプルビンに80g入れ、50℃で2週間貯蔵した後のサンプルのニオイ強度を官能評価した。
なお、ここで、「ニオイ強度」とは、朝倉書店刊、高木貞敬、渋谷達明編「匂いの科学」(1989年)5頁に記載されたものであり、ニオイの強さを以下の0から5の6段階に数値化したものである。本実施例官能評価は、この官能評価に熟練した3名により行われた。
0:無臭
1:何の匂いかわからないがやっとかすかに感じる程度
2:何の匂いか判別できる弱いニオイ
3:楽に感じるニオイ
4:強いニオイ
5:耐えられないほど強いニオイ
Claims (3)
- 下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有し、組成物中の(a)成分の含有量が0.1〜3質量%、(b)成分の含有量が1〜10質量%、(c)成分の含有量が15〜50質量%であり、組成物中のアルカリ金属及びアルカリ土類金属の合計のモル濃度が200〜1200mMである、液体漂白剤組成物。
(a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物
(b)アルカノイルオキシベンゼンスルホン酸、アルカノイルオキシベンゼンカルボン酸及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種の漂白活性化剤
(c)グリフィン法で求めたHLBが13〜17の非イオン界面活性剤であって、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、並びにオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の非イオン界面活性剤
(d)アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属イオンを有する(b)成分以外の化合物 - 25℃における電気伝導度が0.6S/m以下である請求項1記載の液体漂白剤組成物。
- 20℃におけるpHが4〜7である請求項1又は2記載の液体漂白剤組成物。
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