JP2014214171A - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】衣料に対する抑臭効果に優れ、過酸化水素の安定性が良好な衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】
(a)陰イオン界面活性剤、(b)非イオン界面活性剤、(c)過酸化水素、(d)金属イオン封鎖剤、(e)ラジカルトラップ剤、及び水を所定条件で含有し、(a)として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩、(a−2)アルキル硫酸エステル塩、及び(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を所定条件で含有する、25℃におけるpHが4.0以上、6.0以下である、衣料用液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし
【解決手段】
(a)陰イオン界面活性剤、(b)非イオン界面活性剤、(c)過酸化水素、(d)金属イオン封鎖剤、(e)ラジカルトラップ剤、及び水を所定条件で含有し、(a)として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩、(a−2)アルキル硫酸エステル塩、及び(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を所定条件で含有する、25℃におけるpHが4.0以上、6.0以下である、衣料用液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
衣料等の洗濯では、特に近年、衛生・清潔に対する意識は高まっており、汚れ落ちといった本来の機能に加えて、抑臭・消臭といった機能が求められている。ここで抑臭機能とは、湿度が高く、洗濯物が乾きにくい状態が続いたときに発生する嫌な臭い(以下、生乾き臭という場合もある)が抑えられる機能を示す。抑臭機能により、例えば、雨の日や室内干しなど干す環境の悪い状況であっても、不快な臭いがしない、不衛生な気分にならない、気になる臭いを感じない、香料を配合した場合はいい香りを楽しめる、などの清潔感、衛生感をよりいっそう感じることができるようになる。
衣料の抑臭、消臭を目的として、近年、過酸化水素等の漂白基剤が水中に含有する液体漂白剤組成物が用いられるようになってきている。漂白基剤の安定性の観点から、液体漂白洗浄剤組成物のpHを酸性(例えば、pH1.5以上、6以下程度)に保つ必要がある。
特許文献1には、二級アルカンスルホン酸及び/又はその塩、過酸化水素、並びに特定の高分子化合物を含有し、粘度安定性及び洗浄性に優れた液体漂白剤組成物が開示されている。比較例としてアルキル硫酸エステル塩とアルキルベンゼンスルホン酸塩を含有する例が開示されている。
特許文献2にはアルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の界面活性剤、過酸化水素、漂白活性化剤、及び水を含有し、漂白活性化剤の保存安定性に優れ、良好な漂白率及び低い脱色性を有する液体漂白剤組成物が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、pHが6.0の実施例や比較例が具体的に開示されているが、過酸化水素の安定性が充分ではないという課題があった。特許文献2は、衣料から発生する生乾き臭を抑制する効果の点で、更なる改良が望まれる。
本発明は、衣料に対する抑臭効果に優れ、過酸化水素の安定性が良好な衣料用液体洗浄剤組成物を提供するものである。
本発明は、(a)陰イオン界面活性剤〔以下、(a)成分という〕を10質量%以上、30質量%以下、(b)非イオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕を0質量%以上、5質量%以下、(c)過酸化水素〔以下、(c)成分という〕を0.5質量%以上、3質量%以下、(d)金属イオン封鎖剤〔以下、(d)成分という〕を0.05質量%以上、2質量%以下、(e)ラジカルトラップ剤〔以下、(e)成分という〕を0.01質量%以上、0.1質量%以下、及び水を含有する衣料用液体洗浄剤組成物であって、
(a)成分として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩〔以下、(a−1)成分という〕、(a−2)アルキル硫酸エステル塩〔以下、(a−2)成分という〕、及び(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩〔以下、(a−3)成分という〕を含有し、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量の合計と(a)成分の質量との質量比が、[(a−1)成分+(a−2)成分]/(a)成分で、0.50以上、0.95以下であり、
(a−3)成分の質量と(a)成分の質量との質量比が、(a−3)成分/(a)成分で、0.050以上、0.20以下であり、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量との質量比が、(a−1)成分/(a−2)成分で、0.50以上、7.0以下であり、
25℃におけるpHが4.0以上、6.0以下である、
衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
(a)成分として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩〔以下、(a−1)成分という〕、(a−2)アルキル硫酸エステル塩〔以下、(a−2)成分という〕、及び(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩〔以下、(a−3)成分という〕を含有し、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量の合計と(a)成分の質量との質量比が、[(a−1)成分+(a−2)成分]/(a)成分で、0.50以上、0.95以下であり、
(a−3)成分の質量と(a)成分の質量との質量比が、(a−3)成分/(a)成分で、0.050以上、0.20以下であり、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量との質量比が、(a−1)成分/(a−2)成分で、0.50以上、7.0以下であり、
25℃におけるpHが4.0以上、6.0以下である、
衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
また、本発明は、上記本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を含む洗浄液中で被洗浄物の洗浄を行う工程を含む、洗濯方法に関する。
本発明によれば、衣料に対する抑臭効果に優れ、衣料から生乾きのようないやな臭いの発生を抑える事が出来、且つ過酸化水素の安定性が良好な衣料用液体洗浄剤組成物が提供される。
本発明は、過酸化水素と陰イオン界面活性剤、なかでも硫酸エステル構造を有する陰イオン界面活性剤を含有する系で、アルキルベンゼンスルホンとアルキル硫酸エステル塩を特定比率で併用し、且つポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を陰イオン界面活性剤中に特定量含有させることで、衣料から発生する生乾きのいやな臭いの発生を抑制し、且つ過酸化水素の安定性が良好な衣料用液体洗浄剤組成物を得たものである。
本発明の特徴の一つは、アルキルベンゼンスルホン塩とアルキル硫酸エステル塩を特定比率で併用することにより、衣料から発生する生乾きの臭いを抑制することにある。また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を陰イオン界面活性剤中に特定量含有させ、且つ特定のpHにすることで、過酸化水素が界面活性剤中のミセル内の親水部に安定に取り込まれ、分解を抑制することができるものと、本発明者らは考えている。
<(a)成分>
本発明の(a)成分は陰イオン界面活性剤である。本発明では、(a)成分として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩〔(a−1)成分〕と、(a−2)アルキル硫酸エステル塩〔(a−2)成分〕と、(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩〔(a−3)成分〕とを、所定の条件で含有する。
本発明の(a)成分は陰イオン界面活性剤である。本発明では、(a)成分として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩〔(a−1)成分〕と、(a−2)アルキル硫酸エステル塩〔(a−2)成分〕と、(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩〔(a−3)成分〕とを、所定の条件で含有する。
〔(a−1)成分〕
(a−1)成分のアルキルベンゼンスルホン酸塩としては、限定されるものではないが、炭素数8以上、18以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩を使用することができる。原料の入手性の観点から、炭素数10以上、16以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。また、アルキル基は直鎖アルキル基が好ましい。
(a−1)成分のアルキルベンゼンスルホン酸塩としては、限定されるものではないが、炭素数8以上、18以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩を使用することができる。原料の入手性の観点から、炭素数10以上、16以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。また、アルキル基は直鎖アルキル基が好ましい。
アルキルベンゼンスルホン酸塩の塩は、アルカリ金属塩、具体的にはナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種以上の塩、アルカリ土類金属塩、具体的にはマグネシウム塩及びカルシウム塩から選ばれる1種以上の塩、総炭素数2以上、6以下のアルカノールアミン塩、具体的にはモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩及びトリエタノールアミン塩から選ばれる1種以上の塩を挙げることができる。洗浄性や組成物の保存安定性の観点から、アルカリ金属塩、及び総炭素数2以上、6以下のアルカノールアミン塩から選ばれる塩であることが好ましい。本発明の組成物を調製する場合、アルキルベンゼンスルホン酸(酸型)を組成物中に添加し、塩の共役塩基であるアルカリ剤と中和反応させアルキルベンゼンスルホン酸塩としてもよいし、予め中和した後、組成物中に添加してもよい。アルカリ金属塩の共役塩基としてはアルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、及び総炭素数2以上、6以下のアルカノールアミンを挙げることが出来る。
〔(a−2)成分〕
本発明の(a−2)成分は、アルキル硫酸エステル塩であり、汎用性の点からアルキル基の炭素数は10以上、更に12以上、そして、16以下が好ましい。
本発明の(a−2)成分は、アルキル硫酸エステル塩であり、汎用性の点からアルキル基の炭素数は10以上、更に12以上、そして、16以下が好ましい。
(a−2)成分は、全アルキル基中の炭素数12以上、16以下の直鎖アルキル基の割合が50質量%以上であるアルキル硫酸エステル塩が好ましい。再生産可能な原料を用いることで環境負荷を低減するという観点から、(a−2)成分の全アルキル基中の直鎖アルキル基の割合は70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましく、99質量%以上が特に好ましく、100質量%、すなわち(a−2)成分が直鎖アルキル硫酸エステル塩であることが最も好ましい。
(a−2)成分を構成する塩はアルカリ金属塩、具体的にはナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種以上の塩、アルカリ土類金属塩、具体的にはマグネシウム塩及びカルシウム塩から選ばれる1種以上の塩、総炭素数2以上、6以下のアルカノールアミン塩、具体的にはモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩及びトリエタノールアミン塩から選ばれる1種以上の塩を挙げることができる。洗浄性能、泡立ち性、溶解性の観点からアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
〔(a−3)成分〕
(a−3)成分のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を含有することで、アルキルベンゼンスルホン酸塩及びアルキル硫酸エステル塩と共ミセルを形成し、過酸化水素をミセルに取り込み安定化させていると考えている。
(a−3)成分のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を含有することで、アルキルベンゼンスルホン酸塩及びアルキル硫酸エステル塩と共ミセルを形成し、過酸化水素をミセルに取り込み安定化させていると考えている。
(a−3)成分のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩のアルキル基は、特に限定されるものではないが、炭素数10以上、18以下のアルキル基が挙げられる。過酸化水素の安定性の点から炭素数12以上のアルキル基が好ましい。洗浄性の点から、炭素数16以下のアルキル基が好ましく、炭素数14以下のアルキル基がより好ましい。アルキル基は、直鎖1級アルコール若しくは直鎖2級アルコールから水酸基を除いたアルキル基、又は分岐鎖アルコールから水酸基を除いたアルキル基を挙げることが出来る。
アルキレンオキシ基の平均付加モル数は0より大きく、5以下の数が好ましく、過酸化水素の安定性の点から0.5以上がより好ましく、1以上が更に好ましい。衣料から発生する生乾き臭の抑制の点から、4以下がより好ましく、3以下が更に好ましい。
オキシアルキレン基として、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基から選ばれる1種以上の基が挙げられる。過酸化水素の安定性と衣料からの生乾き臭の発生抑制の点から、オキシエチレン基が好ましい。本発明の効果を阻害しない程度に、オキシプロピレン基を含有していても良い。オキシプロピレン基(PO)とオキシエチレン基(EO)のモル比は、PO/EOで、0以上、5以下が好ましく、0以上、2以下がより好ましく、0以上、1以下が更に好ましい。
(a−3)成分の塩は、アルカリ金属塩、具体的にはナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種以上の塩、アルカリ土類金属塩、具体的にはマグネシウム塩及びカルシウム塩から選ばれる1種以上の塩、総炭素数2〜6のアルカノールアミン塩、具体的にはモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩及びトリエタノールアミン塩から選ばれる1種以上の塩を挙げることができる。アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる塩がより好ましく、ナトリウム塩が更に好ましい。
〔その他の(a)成分〕
(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)以外の(a)成分としては、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)以外の非石鹸系アニオン性界面活性剤が挙げられ、更に、パラフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる非石鹸系アニオン性界面活性剤が挙げられる。
(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)以外の(a)成分としては、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)以外の非石鹸系アニオン性界面活性剤が挙げられ、更に、パラフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる非石鹸系アニオン性界面活性剤が挙げられる。
<(b)成分>
本発明の衣料用液体漂白剤組成物は、高い抑臭効果を維持しながら、洗浄力を向上させる観点から、(b)成分として、非イオン界面活性剤を含有することが出来る。
本発明の衣料用液体漂白剤組成物は、高い抑臭効果を維持しながら、洗浄力を向上させる観点から、(b)成分として、非イオン界面活性剤を含有することが出来る。
(b)成分としては、洗浄性の点からグリフィン法で求めたHLBが11以上、17以下の非イオン界面活性剤が好ましい。本発明において、グリフィンのHLBは下記数式(I)で算出される値を表す。
グリフィンのHLB=〔(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数×44)/非イオン界面活性剤の平均分子量〕×20 (I)
グリフィンのHLB=〔(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数×44)/非イオン界面活性剤の平均分子量〕×20 (I)
(b)成分としては、一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤を挙げることができる。
R1b−O[(EO)p/(PO)q]−H (b1)
〔式中、R1bは、炭素数10以上、18以下、好ましくは12以上、14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基を表す。pはEOの平均付加モル数であり0を超え、40以下の数を示し、qはPOの平均付加モル数であり0以上、20以下の数を示す。〕
R1b−O[(EO)p/(PO)q]−H (b1)
〔式中、R1bは、炭素数10以上、18以下、好ましくは12以上、14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基を表す。pはEOの平均付加モル数であり0を超え、40以下の数を示し、qはPOの平均付加モル数であり0以上、20以下の数を示す。〕
一般式(b1)中、pは、好ましくは5以上、より好ましくは7以上、そして、好ましくは30以下、より好ましくは25以下の数である。また、qは、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは3以下の数である。
なお、一般式(b1)においては、EOとPOを含む場合にEOとPOとはランダム又はブロックのいずれの形態で配列されていてもよい。
一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤としては、より具体的にはポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、並びにオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤が挙げられ、これらは、2種両方を併用することもできる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤としては、具体的には、下記一般式で表される化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
C12H25-O(C2H4O)m1-H (m1=6〜20、HLB=11.7〜16.9)
C14H29-O(C2H4O)m2-H (m2=6〜24、HLB=11.0〜17.0)
C12H25-O(C2H4O)m1-H (m1=6〜20、HLB=11.7〜16.9)
C14H29-O(C2H4O)m2-H (m2=6〜24、HLB=11.0〜17.0)
更に具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数6、HLB13.1)が挙げられる。
また、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤としては、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基がランダム又はブロックのいずれの形態で付加されていてもよいが、ブロックで付加されていることが好ましい。
オキシエチレン基及びオキシプロピレン基がブロックで付加されている非イオン界面活性剤としては、下記一般式(b1−1)で表される化合物が挙げられ、更に下記一般式(b1−1)で表され、グリフィン法で求めたHLBが13〜17である化合物が挙げられる。
R1b−O(EO)p1(PO)q1(EO)p1−H (b1−1)
〔式中、R1bは炭素数10以上、18以下、好ましくは12以上、14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。p1は平均付加モル数を示し1以上、20以下の数、q1は平均モル数を示し1以上、20以下の数、p2は平均付加モル数を示し1以上、20以下の数を示す。〕
R1b−O(EO)p1(PO)q1(EO)p1−H (b1−1)
〔式中、R1bは炭素数10以上、18以下、好ましくは12以上、14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。p1は平均付加モル数を示し1以上、20以下の数、q1は平均モル数を示し1以上、20以下の数、p2は平均付加モル数を示し1以上、20以下の数を示す。〕
一般式(b1−1)中、p1は、洗浄性の点で、好ましくは6以上、より好ましくは7以上であり、そして、好ましくは15以下、より好ましくは12以下の数である。また、p1は、洗浄性の点で、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは3以下の数である。また、p2は、洗浄性の点で、好ましくは6以上、より好ましくは7以上であり、そして、好ましくは15以下、より好ましくは12以下の数である。
一般式(b1−1)で表される非イオン界面活性剤な化合物として、以下のものが挙げられる。
C12H25-O(C2H4O)p1(C3H6O)q1(C2H4O)p2-H (p1とq1とp2の合計が5以上、20以下の数であり、且つグリフィンのHLBが13.4以上、17.0以下)
更に具体的には、以下のものが挙げられる。
C12H25-O(C2H4O)7(C3H6O)2(C2H4O)4-H (HLB15.8)
C12H25-O(C2H4O)p1(C3H6O)q1(C2H4O)p2-H (p1とq1とp2の合計が5以上、20以下の数であり、且つグリフィンのHLBが13.4以上、17.0以下)
更に具体的には、以下のものが挙げられる。
C12H25-O(C2H4O)7(C3H6O)2(C2H4O)4-H (HLB15.8)
(b)成分は、2種以上の化合物を含む混合物として配合し得る。
<(c)成分>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(c)成分として過酸化水素を含有する。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(c)成分として過酸化水素を含有する。
<(d)成分>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(d)成分として、金属イオン封鎖剤を含有する。金属イオン封鎖剤としては、分子内にホスホン酸基を有する化合物が好ましく用いられる。具体例としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデンー1、1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体等が挙げられる。これらは、塩の状態で用いられてもよい。塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。これらは1種又は2種以上配合することができる。(d)成分としては、1−ヒドロキシエチリデンー1、1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸、及びこれらの塩から選ばれる金属封鎖剤が好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(d)成分として、金属イオン封鎖剤を含有する。金属イオン封鎖剤としては、分子内にホスホン酸基を有する化合物が好ましく用いられる。具体例としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデンー1、1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体等が挙げられる。これらは、塩の状態で用いられてもよい。塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。これらは1種又は2種以上配合することができる。(d)成分としては、1−ヒドロキシエチリデンー1、1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸、及びこれらの塩から選ばれる金属封鎖剤が好ましい。
<(e)成分>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、過酸化水素を有するアニオン活性剤の安定性向上の観点から、(e)成分として、ラジカルトラップ剤を含有する。ラジカルトラップ剤としては、分子内にフェノール性OH基を有する化合物が好ましい。好適な例としては、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。汎用性の点でジブチルヒドロキシトルエン(BHT)が好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、過酸化水素を有するアニオン活性剤の安定性向上の観点から、(e)成分として、ラジカルトラップ剤を含有する。ラジカルトラップ剤としては、分子内にフェノール性OH基を有する化合物が好ましい。好適な例としては、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。汎用性の点でジブチルヒドロキシトルエン(BHT)が好ましい。
<水>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、水を含有する。水としては、イオン交換水、水道水及び次亜塩素酸ナトリウムを0.1以上、5mg/kg含有するイオン交換水から選ばれる水が挙げられる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、水を含有する。水としては、イオン交換水、水道水及び次亜塩素酸ナトリウムを0.1以上、5mg/kg含有するイオン交換水から選ばれる水が挙げられる。
〔衣料用液体洗浄剤の組成等〕
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)成分を、10質量%以上、30質量%以下含有する。洗浄性の観点から、(a)成分の含有量は、組成物中、15質量%以上が好ましく、18質量%以上がより好ましい。経済性の観点から、(a)成分の含有量は、組成物中、28質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、23質量%以下が更に好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)成分を、10質量%以上、30質量%以下含有する。洗浄性の観点から、(a)成分の含有量は、組成物中、15質量%以上が好ましく、18質量%以上がより好ましい。経済性の観点から、(a)成分の含有量は、組成物中、28質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、23質量%以下が更に好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物では、(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量の合計と(a)成分の質量との質量比が、[(a−1)成分+(a−2)成分]/(a)成分で、0.50以上、0.95以下である。衣料から発生する生乾き臭の抑制の観点から、該質量比は、0.60以上が好ましく、0.70以上がより好ましく、0.80以上が更に好ましく、0.85以上がより更に好ましい。また、(c)成分である過酸化水素の安定性の観点から、該質量比は、0.93以下が好ましく、0.89以下がより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物では、(a−3)成分の質量と(a)成分の質量との質量比が、(a−3)成分/(a)成分で、0.050以上、0.20以下である。(c)成分の過酸化水素の安定性の観点から、該質量比は、0.055以上が好ましく、0.070以上がより好ましく、0.10以上が更に好ましい。衣料から発生する生乾き臭の抑制の観点から、該質量比は、0.18以下が好ましく、0.15以下がより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物では、(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量との質量比が、(a−1)成分/(a−2)成分で、0.50以上、7.0以下である。衣料から発生する生乾き臭の抑制の観点から、該質量比は、0.60以上が好ましく、0.70以上がより好ましく、そして、6.0以下が好ましく、3.0以下がより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(b)成分を、洗浄性の観点から0質量%以上、5質量%以下含有する。衣料からの生乾き臭の発生抑制の点から、(b)成分の含有量は、組成物中、4質量%以下が好ましく、3質量%以下が好ましい。すなわち、本発明では、(b)成分の含有量は組成物中、5質量%以下である。
また、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物では、洗浄性能と、衣類の生乾き臭抑制性能を両立させる観点から(b)成分の質量と(a)成分の質量との質量比が、(b)成分/(a)成分で、0以上、0.14以下であることが好ましい。該質量比は、0.10以下が好ましく、0.050以下がより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(c)成分を、0.5質量%以上、3質量%以下含有する。(c)成分の含有量は、組成物中、0.7質量%以上が好ましく、0.8質量%以上がより好ましく、そして、2.5質量%以下が好ましく、2.0質量%がより好ましい。このような範囲において、優れた過酸化水素の安定性と抑臭効果を両立する事が出来る。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(d)成分を、0.05質量%以上、2質量%含有する。(d)成分の含有量は、組成物中、好ましくは0.07質量%以上、そして、好ましくは1.5質量%以下である。このような範囲において、漂白剤の安定性を効果的に向上させる事ができる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(e)成分を、0.01質量%以上、0.1質量%以下含有する。(e)成分の含有量は、組成物中、好ましくは0.02質量%以上、そして、好ましくは0.08質量%以下である。このような範囲において、漂白剤の安定性と、製品の液色の維持を両立する事ができる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、25℃におけるpHが4.0〜6.0である。pHは、4.3以上が好ましく、4.5以上がより好ましく、そして、5.5以下が好ましく、5.3以下がより好ましい。この範囲のpHにおいて、過酸化水素及び硫酸エステル構造を有するアニオン活性剤の安定性向上を実現出来る。pHを調整するためのpH調整剤としては、無機酸、具体的には塩酸、硫酸、炭素数3以上、8以下の有機酸、具体的にはクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸が挙げられる。また、無機のアルカリ剤、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭素数2〜6のアルカノールアミン、具体的にはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンが挙げられる。これらの酸、アルカリ剤は単独もしくは複合して用いることができる。この中でも、塩酸及び硫酸から選ばれる1種以上の無機酸、並びに水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから選ばれる1種以上の無機アルカリ剤、から選ばれるpH調整剤を用いることが好ましい。
その他に本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、ハイドロトロープ剤、シリコーン類、殺菌剤、酵素、香料、蛍光染料等の任意成分を配合し得る。本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は水を含有し、通常、組成物の残部は水である。
香料としては、例えば、特開2003−213295の段落[0007]〜[0022]に記載の香料を使用することができる。
蛍光染料としては、例えば、特開2004−308070に記載の蛍光染料を使用することができる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)陰イオン界面活性剤〔以下、(a)成分という〕を10質量%以上、30質量%以下、(b)非イオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕を0質量%以上、5質量%以下、(c)過酸化水素〔以下、(c)成分という〕を0.5質量%以上、3質量%以下、(d)金属イオン封鎖剤〔以下、(d)成分という〕を0.05質量%以上、2質量%以下、(e)ラジカルトラップ剤〔以下、(e)成分という〕を0.01質量%以上、0.1質量%以下、及び水を配合してなる衣料用液体洗浄剤組成物(この組成物での質量%は、配合原料中の質量%である)であって、
(a)成分として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩〔以下、(a−1)成分という〕、(a−2)アルキル硫酸エステル塩〔以下、(a−2)成分という〕、及び(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩〔以下、(a−3)成分という〕を配合し、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量の合計と(a)成分の質量との質量比が、[(a−1)成分+(a−2)成分]/(a)成分で、0.50以上、0.95以下であり、
(a−3)成分の質量と(a)成分の質量との質量比が、(a−3)成分/(a)成分で、0.050以上、0.20以下であり、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量との質量比が、(a−1)成分/(a−2)成分で、0.50以上、7.0以下であり、
25℃におけるpHが4.0以上、6.0以下である、
衣料用液体洗浄剤組成物であってよい。
(a)成分として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩〔以下、(a−1)成分という〕、(a−2)アルキル硫酸エステル塩〔以下、(a−2)成分という〕、及び(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩〔以下、(a−3)成分という〕を配合し、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量の合計と(a)成分の質量との質量比が、[(a−1)成分+(a−2)成分]/(a)成分で、0.50以上、0.95以下であり、
(a−3)成分の質量と(a)成分の質量との質量比が、(a−3)成分/(a)成分で、0.050以上、0.20以下であり、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量との質量比が、(a−1)成分/(a−2)成分で、0.50以上、7.0以下であり、
25℃におけるpHが4.0以上、6.0以下である、
衣料用液体洗浄剤組成物であってよい。
<洗濯方法>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、該組成物を含む洗浄液中で被洗浄物の洗浄を行う工程を含む、洗濯方法に用いられる。組成物の希釈に使用する水としては水道水が挙げられる。本発明の洗浄剤組成物は、洗浄水の調製に用いる水や濯ぎに用いる水の硬度成分が高くても、衣料から発生する生乾き臭を抑制できる。本発明の効果が実感できる点で、洗浄液の調製に使用する水の好適な硬度は、ドイツ硬度で4°DH以上が好ましく、8°DH以上がより好ましく、10°DH以上が更に好ましく、30°DH以下が好ましく、25°DH以下がより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、該組成物を含む洗浄液中で被洗浄物の洗浄を行う工程を含む、洗濯方法に用いられる。組成物の希釈に使用する水としては水道水が挙げられる。本発明の洗浄剤組成物は、洗浄水の調製に用いる水や濯ぎに用いる水の硬度成分が高くても、衣料から発生する生乾き臭を抑制できる。本発明の効果が実感できる点で、洗浄液の調製に使用する水の好適な硬度は、ドイツ硬度で4°DH以上が好ましく、8°DH以上がより好ましく、10°DH以上が更に好ましく、30°DH以下が好ましく、25°DH以下がより好ましい。
洗濯液中の衣料用液体洗浄剤組成物の濃度は、洗浄力の観点から100ppm以上が好ましく、500ppm以上がより好ましく、そして、2000ppm以下が好ましく、1500ppm以下がより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を水で希釈した洗浄液と衣料との接触時間は、洗浄力の観点から3分以上が好ましく、5分以上がより好ましく、10分以上がより好ましい。洗濯にかける時間を短くする観点から、1時間以下がより好ましく、30分以下が更に好ましい。
洗浄時の衣料の質量(kg)と洗浄液の容量(L)との比で表される浴比〔衣料の質量(kg)/洗浄液の容量(L)〕は、洗浄性の点から、2以上が好ましく、3以上がより好ましく、4以上が更に好ましく、5以上がより更に好ましい。手洗いによる洗浄を行う場合には、手洗いによる機械力を衣料に付与でき、洗浄性をより高める観点から、浴比は40以下が好ましく、30以下がより好ましく、20以下が更に好ましく、15以下がより更に好ましく、10以下がより更に好ましい。また、洗濯機などの洗浄機械による洗浄を行う場合には、機械力を均一に衣料に付与でき、洗浄性をより高める観点から、浴比は40以下が好ましく、30以下がより好ましく、20以下が更に好ましい。
本発明の(a−1)成分を衣料上の皮脂汚れに浸透させ洗浄力を高める点で、洗浄液の温度は0℃以上が好ましく、5℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましく、15℃以上が更に好ましく、そして、経済性の点から50℃以下が好ましく、40℃以下がより好ましく、35℃以下が更に好ましい。
洗濯は、洗浄液中で衣料が洗浄されるような方法であれば何れの方法で行ってもよく、衣料を洗浄液に浸漬して静置してもよいが、衣料を浸漬して機械力を負荷して洗浄することが好ましく、洗濯機を用いるのが簡便である。なお、本発明の対象とする衣料とは、洋服、肌着などの着衣に限らず、タオル、シーツなどの繊維製品を指すことができる。従って、本発明の組成物は、繊維製品用として用いることができる。
実施例1〜10、比較例1〜10
下記成分を用い、表1に示す組成の衣料用液体洗浄剤組成物を下記方法で調製した。pHは水酸化ナトリウムとクエン酸で調整した。この衣料用液体洗浄剤組成物について、下記方法で、組成物の安定性及び抑臭効果を評価した。結果を表1に示す。
下記成分を用い、表1に示す組成の衣料用液体洗浄剤組成物を下記方法で調製した。pHは水酸化ナトリウムとクエン酸で調整した。この衣料用液体洗浄剤組成物について、下記方法で、組成物の安定性及び抑臭効果を評価した。結果を表1に示す。
<配合成分>
(a)成分
・a−1:ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王(株)製ネオペレックスG−15)
・a−2:ラウリル硫酸エステルナトリウム(花王(株)製エマール10G)
・a−3:ポリオキシエチレン(平均付加モル数2)ラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム(花王(株)製エマール270J)
・a−4:α−オレフィンスルホン酸塩(ライオン株式会社製リポラン LB−840、ナトリウム塩)
(a)成分
・a−1:ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王(株)製ネオペレックスG−15)
・a−2:ラウリル硫酸エステルナトリウム(花王(株)製エマール10G)
・a−3:ポリオキシエチレン(平均付加モル数2)ラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム(花王(株)製エマール270J)
・a−4:α−オレフィンスルホン酸塩(ライオン株式会社製リポラン LB−840、ナトリウム塩)
(b)成分
・b−1:炭素数10〜14の1級アルコールにエチレンオキシドを平均7モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテル
・b−1:炭素数10〜14の1級アルコールにエチレンオキシドを平均7モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテル
(c)成分
・c−1:過酸化水素
・c−1:過酸化水素
(d)成分
・d−1:1−ヒドロキシエチリデンー1、1−ジホスホン酸(デイクエスト2010、ソルーシア社製)
・d−1:1−ヒドロキシエチリデンー1、1−ジホスホン酸(デイクエスト2010、ソルーシア社製)
(e)成分
・e−1:BHT(日揮ユニバーサル株式会社製)
・e−1:BHT(日揮ユニバーサル株式会社製)
・pH調整剤:水酸化ナトリウム及び/又はクエン酸(表中の適量は、pHを表中の値とするのに必要な量)
<衣料用液体洗浄剤組成物の調製方法>
300mL容量のガラス製ビーカーに、出来上がり質量が250gになるのに必要なイオン交換水の質量の90質量%を投入した。ウォーターバスにイオン交換水が入ったビーカーを入れた。次に、直径8mmのステンレス製(SUS316)の攪拌棒に、2cmの長さの羽根が3枚ついた攪拌羽根を、ビーカーの底から5mmに攪拌羽根の底面になるように設置し、150r/mで回転させた。ビーカー内の水を35℃に調温した。次いで、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)成分、必要に応じて(b)成分を逐次投入した。10分攪拌後に(c)成分、(d)成分及び(e)成分を逐次投入した。更に10分攪拌後に10質量%水酸化ナトリウム水溶液、10質量%クエン酸水溶液を用いて所定のpHに調整し、更に5分攪拌後に出来上がり質量が250gになるように、イオン交換水を投入し、更に5分間攪拌し、衣料用液体洗浄剤組成物を得た。表1記載の衣料用洗浄剤組成物の組成は有効分に基づく組成(質量%)を表す。
300mL容量のガラス製ビーカーに、出来上がり質量が250gになるのに必要なイオン交換水の質量の90質量%を投入した。ウォーターバスにイオン交換水が入ったビーカーを入れた。次に、直径8mmのステンレス製(SUS316)の攪拌棒に、2cmの長さの羽根が3枚ついた攪拌羽根を、ビーカーの底から5mmに攪拌羽根の底面になるように設置し、150r/mで回転させた。ビーカー内の水を35℃に調温した。次いで、(a−1)成分、(a−2)成分及び(a−3)成分、必要に応じて(b)成分を逐次投入した。10分攪拌後に(c)成分、(d)成分及び(e)成分を逐次投入した。更に10分攪拌後に10質量%水酸化ナトリウム水溶液、10質量%クエン酸水溶液を用いて所定のpHに調整し、更に5分攪拌後に出来上がり質量が250gになるように、イオン交換水を投入し、更に5分間攪拌し、衣料用液体洗浄剤組成物を得た。表1記載の衣料用洗浄剤組成物の組成は有効分に基づく組成(質量%)を表す。
<安定性>
図1に示すガラス容器1(内容量1000mL)に衣料用液体洗浄剤組成物を250g充填し、60℃の恒温室に2週間静置し、発生したガス量(mL)を目盛り2(100mLまで測定可能)により測定した。発生するガスは、過酸化水素が分解した酸素であり、ガス発生量が少ない事は、過酸化水素の分解が少なく組成物の安定性が高い事を示している。
図1に示すガラス容器1(内容量1000mL)に衣料用液体洗浄剤組成物を250g充填し、60℃の恒温室に2週間静置し、発生したガス量(mL)を目盛り2(100mLまで測定可能)により測定した。発生するガスは、過酸化水素が分解した酸素であり、ガス発生量が少ない事は、過酸化水素の分解が少なく組成物の安定性が高い事を示している。
<抑臭効果>
3つの家庭から、それぞれ、使い古した衣料として、綿100%のタオルを1枚ずつ、合計3枚回収した。タオルの大きさは、70〜90cm、幅28〜35cmであった。タオルを、各々6cm×6cmの大きさに裁断して1枚のタオルから複数のタオル片を調製した。表1の衣料用液体洗浄剤組成物を用いて、下記の条件でタオル片を洗浄した。その際、1つの衣料用液体洗浄剤組成物につき、3種(3家庭)のタオルから裁断したタオル片を1枚ずつ、合計3枚使用した。また、浴比が15になるように、新品、未使用の綿100%の綿メリヤス片(綿ニット未シル、形状が6cm×6cmのもの)で調整した。洗浄後、30℃、湿度70%の恒温室内で12時間乾燥させた。
・洗浄条件
洗浄機:ターゴトメーター、回転数85r/min
洗浄液の量:1L
洗浄液中の衣料用液体洗浄剤組成物の濃度:1g/L
洗浄液温度:25℃
洗浄時間:10分攪拌
濯ぎ2回、濯ぎ時間2分/回
浴比(水の容量(L)/衣料の質量(kg)):15
洗浄液の調製及び濯ぎに用いた水:炭酸カルシウム換算で179mg/L、アルカリ度65CaCO3mg/L、pH7.15の硬水〔塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)1.57gと硫酸マグネシウム(MgSO4・6H2O)1.45gと重曹1.6gにイオン交換水を加えて10Lとし、塩酸で調整したもの、Ca/Mg=6/4(モル比)〕、温度25℃
3つの家庭から、それぞれ、使い古した衣料として、綿100%のタオルを1枚ずつ、合計3枚回収した。タオルの大きさは、70〜90cm、幅28〜35cmであった。タオルを、各々6cm×6cmの大きさに裁断して1枚のタオルから複数のタオル片を調製した。表1の衣料用液体洗浄剤組成物を用いて、下記の条件でタオル片を洗浄した。その際、1つの衣料用液体洗浄剤組成物につき、3種(3家庭)のタオルから裁断したタオル片を1枚ずつ、合計3枚使用した。また、浴比が15になるように、新品、未使用の綿100%の綿メリヤス片(綿ニット未シル、形状が6cm×6cmのもの)で調整した。洗浄後、30℃、湿度70%の恒温室内で12時間乾燥させた。
・洗浄条件
洗浄機:ターゴトメーター、回転数85r/min
洗浄液の量:1L
洗浄液中の衣料用液体洗浄剤組成物の濃度:1g/L
洗浄液温度:25℃
洗浄時間:10分攪拌
濯ぎ2回、濯ぎ時間2分/回
浴比(水の容量(L)/衣料の質量(kg)):15
洗浄液の調製及び濯ぎに用いた水:炭酸カルシウム換算で179mg/L、アルカリ度65CaCO3mg/L、pH7.15の硬水〔塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)1.57gと硫酸マグネシウム(MgSO4・6H2O)1.45gと重曹1.6gにイオン交換水を加えて10Lとし、塩酸で調整したもの、Ca/Mg=6/4(モル比)〕、温度25℃
恒温室で乾燥させたタオル片3枚を重ねて(1家庭のタオルから裁断した1片ずつを3家庭分重ねた状態にして)、臭いを10人のパネラー(20〜30代男女10人)により下記基準で判定して、総和点を求めた。総和点が小さいほど抑臭効果に優れる。
0…無臭
1…かすかに臭いを感じるが気にならない程度である
2…臭いがする
3…顕著に臭いがする
4…強烈な臭いがする
0…無臭
1…かすかに臭いを感じるが気にならない程度である
2…臭いがする
3…顕著に臭いがする
4…強烈な臭いがする
1 ガラス容器
2 目盛り
2 目盛り
Claims (3)
- (a)陰イオン界面活性剤〔以下、(a)成分という〕を10質量%以上、30質量%以下、(b)非イオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕を0質量%以上、5質量%以下、(c)過酸化水素〔以下、(c)成分という〕を0.5質量%以上、3質量%以下、(d)金属イオン封鎖剤〔以下、(d)成分という〕を0.05質量%以上、2質量%以下、(e)ラジカルトラップ剤〔以下、(e)成分という〕を0.01質量%以上、0.1質量%以下、及び水を含有する衣料用液体洗浄剤組成物であって、
(a)成分として、(a−1)アルキルベンゼンスルホン酸塩〔以下、(a−1)成分という〕、(a−2)アルキル硫酸エステル塩〔以下、(a−2)成分という〕、及び(a−3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩〔以下、(a−3)成分という〕を含有し、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量の合計と(a)成分の質量との質量比が、[(a−1)成分+(a−2)成分]/(a)成分で、0.50以上、0.95以下であり、
(a−3)成分の質量と(a)成分の質量との質量比が、(a−3)成分/(a)成分で、0.050以上、0.20以下であり、
(a−1)成分の質量と(a−2)成分の質量との質量比が、(a−1)成分/(a−2)成分で、0.50以上、7.0以下あり、
25℃におけるpHが4.0以上、6.0以下である、
衣料用液体洗浄剤組成物。 - (b)成分の質量と(a)成分の質量との質量比が、(b)成分/(a)成分で、0以上、0.14以下である、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
- 請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤組成物を含む洗浄液中で被洗浄物の洗浄を行う工程を含む、洗濯方法。
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KR20200088265A (ko) | 2017-12-01 | 2020-07-22 | 라이온 가부시키가이샤 | 섬유 제품용 액체 세정제 제품 |
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