JP4818624B2 - 電解液およびそれを用いた電解コンデンサ - Google Patents
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- H01G11/58—Liquid electrolytes
Description
すなわち本発明は、ドーパント(F)でp型ドーピングされた導電性高分子(E)とセパレータ(G)との複合体である導電性セパレータ(D)が電解液で含浸され、かつ陽極化成箔と陰極箔の間に介在することにより構成された電解コンデンサ用の電解液であって、下記測定方法で測定される還元電位が−1.6V〜0Vである成分(A0)を含有することを特徴とする電解液、
還元電位の測定方法:支持電解質としてホウフッ化テトラエチルアンモニウム塩を0.23モル/L溶解させたγ−ブチロラクトンに、成分(A0)を0.1モル/Lで溶解させ、作用極にグラッシ−カーボン電極(φ1.0mm)、参照電極に(Ag/Ag+)電極、対極に白金電極を用いた対流サイクリックボルタンメトリー測定法により電流が−0.2μA流れた時点の電位を測定する、
;及び該電解液を使用した電解コンデンサである。
p型ドーピングされている導電性高分子は、アクセプタードーパントによって共役系の結合性Π軌道にある電子の一部が取り除かれ、導電性高分子内にカチオンのキャリアーをつくることで、導電性を発現している。
p型ドーピングされている導電性高分子のエージング工程における導電率の低下は、導電性高分子に陰極から電子が流れ込み、導電性高分子が還元反応を起こす事で、導電性高分子内のカチオンのキャリアーが無くなり導電率が低下していると考えられる。
本発明の電解液は、還元電位が−1.6V〜0Vである成分(A0)を含有することで、成分(A0)が導電性高分子より優先的に還元反応を起こす犠牲剤として働き、導電性高分子の還元反応を抑制することができる。
CV測定は、電位走査を始める電位(以下、初期電位と略記)を0V、初期電位から正側に電位走査を始め、正の折り返し電位を3V、負の折り返し電位を−3V、終了電位を0Vと設定することで測定を行う。また、電位走査速度は5mV/sとする。
正の折り返し電位から負側に電位走査を始め、電流が−0.2μA流れた時点の電位を還元電位として測定する。
クロム酸、無水クロム酸、重クロム酸カリウム、クロム酸ナトリウム、クロム酸メチルエステル、クロム酸エチルエステル、クロム酸プロピルエステル、クロム酸イソプロピルエステル、クロム酸ブチルエステル、クロム酸イソブチルエステル、クロム酸−t−ブチルエステル、塩化クロミルなど。
過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム、マンガン酸カリウム、マンガン酸ナトリウム、二酸化マンガン、三価マンガンカリウム、三価マンガンナトリウムなど。
過安息香酸、過酢酸、過ギ酸、モノ過フタル酸、モノ過イソフタル酸、モノ過テレフタル酸、トリフルオロ過酢酸、過プロピオン酸、過酪酸、モノ過コハク酸等の過カルボン酸類;メタン過スルホン酸、エタン過スルホン酸、プロパン過スルホン酸、イソプロパン過スルホン酸、ベンゼン過スルホン酸、p−トルエン過スルホン酸、1−ナフタレン過スルホン酸、2−ナフタレン過スルホン酸等の過スルホン酸類など。
過酸化水素、オゾン、パーオキシジ硫酸、パーオキシモノ硫酸、モノパーオキシリン酸、ジパーオキシリン酸など。
ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、2−ニトロプロパン、1−ニトロブタン、2−ニトロブタン、ニトロベンゼン、p−ニトロ安息香酸、m−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、3−クロロ−2−ニトロ安息香酸、3−ニトロフタル酸、4−ニトロフタル酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニトロサリチル酸、o−ニトロ桂皮酸、ピクリン酸、o−ニトロトルエン、p−ニトロトルエン、o−ニトロフェノール、p−ニトロフェノール、酢酸p−ニトロフェニル、p−ニトロフェニル酢酸、3−ブロモ−7−ニトロインダゾール、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、n−ブチル−n−ブタノールニトロソアミン、1−クロロ−2,4−ジニトロベンゼン、N−クロロメチル−4−ニトロフタルイミド、2−クロロ−4−ニトロアニリン、2−クロロ−3−ニトロピリジン、2,3−ジクロロニトロベンゼン、ジイソプロパノールニトロソアミン、2,4−ジニトロアニソール、m−ジニトロベンゼン、2,4−ジニトロフェノール、2,4−ジニトロフェニルヒドラジン、2−メチル−5−ニトロアニリン、4−メチル−2−ニトロアニリン、メトロニダゾール、o−ニトロアセトフェノン、p−ニトロアセトフェノン、o−ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、o−ニトロベンズアルデヒド、m−ニトロベンズアルデヒド、5−ニトロベンゾトリアゾール、m−ニトロベンジルアルコール、p−ニトロベンジルアルコール、4−(p−ニトロベンジル)ピリジン、4−ニトロカテコール、ニトロセルロースなど。
ヘミメリト酸、トリメリト酸、トリメシン酸、ピロメリト酸、プレーニト酸、メロファン酸、ベンゼンペンタカルボン酸、メリト酸、四酢酸鉛など。
メチルアンモニウム、エチルアンモニウム、プロピルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、ブチルアンモニウム、エチレンジアンモニウム、エチレンジアミンモノアンモニウム、1,2−ジアンモニウムプロパン、1,2−ジアミノプロパンモノアンモニウムなど。
ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、メチルエチルアンモニウム、メチルプロピルアンモニウム、メチルイソプロピルアンモニウム、ジプロピルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、メチルホルミルメチルアンモニウム、メチルホルミルエチルアンモニウム、ピロリジンアンモニウム、2−ピロリドンアンモニウム、ピペリジンアンモニウム、ピペコリンアンモニウム、ピペコリン酸アンモニウム、ピペラジンモノアンモニウム、ピペラジンジアンモニウム、ピペリドンアンモニウム、ピラゾリジンモノアンモニウム、ピラゾリジンジアンモニウム、2−ピラゾリンアンモニウム、ピラゾールアンモニウム、ピラゾロンモノアンモニウム、ピラゾロンジアンモニウムなど。
トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、ジメチルエチルアンモニウム、ジメチルプロピルアンモニウム、ジメチルイソプロピルアンモニウム、ジエチルメチルアンモニウム、メチルエチルプロピルアンモニウム、メチルエチルイソプロピルアンモニウム、ジプロピルメチルアンモニウム、ジイソプロピルメチルアンモニウム、ジメチルホルミルメチルアンモニウム、ジメチルホルミルエチルアンモニウム、ジエチルホルミルメチルアンモニウム、ジエチルホルミルエチルアンモニウム、ジメチルメトキシカルボニルメチルアンモニウム、ジエチルメトキシカルボニルメチルアンモニウム、ジメチルシアノメチルアンモニウム、ジメチルシアノエチルアンモニウム、ジエチルシアノメチルアンモニウム、ジエチルシアノエチルアンモニウム、ジメチルメトキシメチルアンモニウム、ジメチルメトキシエチルアンモニウム、ジエチルメトキシメチルアンモニウム、ジエチルメトキシエチルアンモニウム、ジメチルアセチルメチルアンモニウム、ジエチルアセチルメチルアンモニウム、ジメチルヒドロキシメチルアンモニウム、ジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、ジエチルヒドロキシメチルアンモニウム、ジエチルヒドロキシエチルアンモニウム、ピリジンアンモニウム、ピリジルアンモニウム、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネンアンモニウムなど。
上記1級アンモニウム化合物、2級アンモニウム化合物及び3級アンモニウム化合物の対アニオンとしては、上記(1)記載のクロム酸、無水クロム酸のアニオン、上記(2)記載の過マンガン酸、マンガン酸のアニオン、上記(3)記載の有機過酸のアニオン、上記(4)記載の無機過酸のアニオン、上記(5)記載のニトロ基含有カルボン酸のアニオン、上記(6)記載の3価以上の多価カルボン酸のアニオン、下記(11)記載のハロゲン化無機酸のアニオン、及び下記に記載される電解質(B)を構成する酸のアニオン等が挙げられる。
スルホラン、2−メチルスルホラン、3−メチルスルホラン、2,4−ジメチルスルホラン、2,3−ジメチルスルホラン、2−エチルスルホラン、3−エチルスルホラン、2,4−ジエチルスルホラン、2,3−ジエチルスルホラン、3−スルホレン、ジメチルスルホン、メチルエチルスルホン、ジエチルスルホン、メチルイソプロピルスルホン、メチルブチルスルホン、ジプロピルスルホン、メチルフェニルスルホン、ジメチルスルホキシド、メチルエチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなど。
次亜塩素酸、塩素酸、次亜臭素酸、臭素酸、パラ過ヨウ素酸、メタ過ヨウ素酸ナトリウム、HF、HPF6、HBF4、HAsF6、HSbF6、HAlF4、HTaF6、HNbF6、H2SiF6、HCl、HPCl6、HBCl4、HAsCl6、HSbCl6、HAlCl4、HTaCl6、HNbCl6、H2SiCl6、HBr、HPBr6、HBBr4、HAsBr6、HSbBr6、HAlBr4、HTaBr6、HNbBr6、H2SiBr6、HClO4など。
o−ベンゾキノン、p−ベンゾキノン、2−メチルベンゾキノン、2,5−ジメチルベンゾキノン、2,6−ジメチルベンゾキノン、2,3,5−トリメチルベンゾキノン、2,3,5,6−テトラメチルベンゾキノンなど。
好ましい具体例としては、ニトロ化合物の酸と塩基性化合物との塩[例えば、トリエチルアンモニウム・3−ニトロフタル酸塩、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・p−ニトロ安息香酸等]、3価以上の多価カルボン酸化合物と塩基性化合物との塩[例えば、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ピロメリト酸塩、ジエチルメチルアンモニウム・ピロメリト酸塩等]、3級アンモニウム化合物の酸性化合物との塩[ジメチルエチルアンモニウム・フタル酸塩等]が挙げられる。
本発明の電解液のpHは、水等の他の溶媒を加えずに直接pHメーターで測定した値である。
電解質(B)のカチオン(C)としては、例えばオニウムカチオンが挙げられる。これらのなかでカチオン(C)がアミジニウムカチオン(C1)及び/またはグアニジニウムカチオン(C2)である電解質(B)が好ましい。
1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルイミダゾリニウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、1−メチル−2,3,4−トリエチルイミダゾリニウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリニウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム、1,2,3−トリエチルイミダゾリニウム、4−シアノ−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−シアノメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、2−シアノメチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、4−アセチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−アセチルメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、4−メチルカルボオキシメチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−メチルカルボオキシメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、4−メトキシ−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−メトキシメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、4−ホルミル−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−ホルミルメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、3−ヒドロキシエチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、2−ヒドロキシエチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウムなど。
1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジエチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリウム、1,2−ジメチル−3−エチル−イミダゾリウム、1,2,3−トリエチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−フェニルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−ベンジルイミダゾリウム、1−ベンジル−2,3−ジメチル−イミダゾリウム、4−シアノ−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−シアノメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、2−シアノメチル−1,3−ジメチル−イミダゾリウム、4−アセチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−アセチルメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、4−メチルカルボオキシメチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−メチルカルボオキシメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、4−メトキシ−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−メトキシメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、4−ホルミル−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−ホルミルメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、3−ヒドロキシエチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、2−ヒドロキシエチル−1,3−ジメチルイミダゾリウムなど。
1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、1,2,3,4−テトラメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、1,2,3,5−テトラメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウム、5−メチル−1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネニウム、4−シアノ−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−シアノメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−シアノメチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−アセチル−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−アセチルメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−メチルカルボオキシメチル−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−メチルカルボオキシメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−メトキシ−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−メトキシメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−ホルミル−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−ホルミルメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−ヒドロキシエチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ヒドロキシエチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウムなど。
1,3−ジメチル−1,4−もしくは−1,6−ジヒドロピリミジニウム、[これらを1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウムと表記し、以下同様の表現を用いる。]1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、1,2,3,4−テトラメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、1,2,3,5−テトラメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7,9(10)−ウンデカジエニウム、5−メチル−1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5,7(8)−ノナジエニウム、4−シアノ−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−シアノメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−シアノメチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−アセチル−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−アセチルメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−メチルカルボオキシメチル−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−メチルカルボオキシメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−メトキシ−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−メトキシメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−ホルミル−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−ホルミルメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−ヒドロキシエチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ヒドロキシエチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ヒドロピリミジニウムなど。
2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−4−エチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリエチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジエチルイミダゾリニウム、1,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]イミダゾリニウム、1,5−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]イミダゾリニウム、1,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]イミダゾリニウム、1,5−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]イミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−シアノ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−シアノメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−アセチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−アセチルメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−メチルカルボオキシメチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−メチルカルボオキシメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−メトキシ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−メトキシメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−ホルミル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−ホルミルメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシエチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウムなど。
2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−4−エチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリエチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジエチルイミダゾリウム、1,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]イミダゾリウム、1,5−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]イミダゾリウム、1,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]イミダゾリウム、1,5−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]イミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−シアノ−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−シアノメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−アセチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−アセチルメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−メチルカルボオキシメチル−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−メチルカルボオキシメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−メトキシ−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−メトキシメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−ホルミル−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−ホルミルメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシエチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジメチルイミダゾリウムなど。
2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−4−エチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]ピリミジニウム、1,3,4,6−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]ピリミジニウム、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]ピリミジニウム、1,3,4,6−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]ピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−シアノ−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−シアノメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、、2−ジメチルアミノ−4−アセチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−アセチルメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−メチルカルボオキシメチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−メチルカルボオキシメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−メトキシ−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−メトキシメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−ホルミル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−ホルミルメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシエチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウムなど。
2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−4−エチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリエチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジエチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、1,6,7,8−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]ピリミジニウム、1,6−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]ピリミジニウム、1,6,7,8−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]ピリミジニウム、1,6−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]ピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−シアノ−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−シアノメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−アセチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−アセチルメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−メチルカルボオキシメチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−メチルカルボオキシメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−メトキシ−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−メトキシメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−ホルミル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−ホルミルメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシエチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウムなど。
グアニジニウムカチオン(C2)として好ましいものは、イミダゾリニウム骨格を有するグアニジニウム類であり、特に好ましいものは、2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチルイミダゾリニウムである。
(1)炭素数2〜15の2〜4価のポリカルボン酸:脂肪族ポリカルボン酸[飽和ポリカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ウンデンカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、プロピルマロン酸、ブチルマロン酸、ペンチルマロン酸、ヘキシルマロン酸、ジメチルマロン酸、ジエチルマロン酸、メチルプロピルマロン酸、メチルブチルマロン酸、エチルプロピルマロン酸、ジプロピルマロン酸、メチルコハク酸、エチルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,3−ジメチルコハク酸、2−メチルグルタル酸、3−メチルグルタル酸、3−メチル−3−エチルグルタル酸、3,3−ジエチルグルタル酸、3,3−ジメチルグルタル酸、3−メチルアジピン酸など)、不飽和ポリカルボン酸(マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸など)]、芳香族ポリカルボン酸[フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など]、S含有ポリカルボン酸[チオジプロピオン酸など]等。
・1価フェノール類(フェノール類、ナフトール類を含む):フェノール、アルキル(炭素数1〜15)フェノール類(クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、n−もしくはイソプロピルフェノール、イソドデシルフェノールなど)、メトキシフェノール類(オイゲノール、グアヤコールなど)、α−ナフトール、β−ナフトール、シクロヘキシルフェノールなど;
・多価フェノール類:カテコール、レゾルシン、ピロガロール、フロログルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど。
上記フェノール類としては、炭素数6〜20のものが好ましい。
1−H−1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,3−ベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリアゾール−4,5−ジカルボン酸、3−メルカプト−5−メチル−1,2,4−トリアゾール、1,2,3,4−テトラゾールなど。
上記化合物としては、炭素数6〜20のものが好ましい。
(1)炭素数1〜30またはそれ以上の飽和および不飽和脂肪族スルホン酸:[1価の飽和脂肪族スルホン酸(メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、イソプロピルスルホン酸、ブタンスルホン酸、イソブチルスルホン酸、t−ブチルスルホン酸、ペンタンスルホン酸、イソペンチルスルホン酸、ヘキサンスルホン酸、ノナンスルホン酸、デカンスルホン酸、ウンデカンスルホン酸、ドデカンスルホン酸、トリデカンスルホン酸、テトラデカンスルホン酸、n−オクチルスルホン酸、セチルスルホン酸など)、1価の不飽和脂肪族スルホン酸(エチレンスルホン酸、1−プロペン−1−スルホン酸など)、2価以上の脂肪族スルホン酸(メチオン酸、1,1−エタンジスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、1,1−プロパンジスルホン酸、1,3−プロパンジスルホン酸、ポリビニルスルホン酸など)、オキシ脂肪族スルホン酸(イセチオン酸、3−オキシ−プロパンスルホン酸など)、スルホ脂肪族カルボン酸(スルホ酢酸、スルホコハク酸など)、スルホ脂肪族カルボン酸エステル(ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸など)]
フルオロカルボン酸RfCOOH、(Rfは炭素数1〜30のフルオロアルキル基):(トリフルオロ酢酸、パーフルオロプロピオン酸、パーフルオロイソプロピオン酸、パーフルオロ酪酸、パーフルオロ吉草酸、パーフルオロカプロン酸、パーフルオロペラルゴン酸、パーフルオロカプリン酸、パーフルオロウンデシル酸、パーフルオロトリデカン酸、パーフルオロテトラデカン酸、パーフルオロn−オクタン酸、パーフルオロラウリン酸、パーフルオロパルミチン酸など)
(1)ホウ酸のアルコール性水酸基含有化合物錯体;
ホウ酸エチレングリコール錯体、ホウ酸トリメチレングリコール錯体等;
(2)ホウ酸のカルボキシル基含有化合物エステル錯体;
ボロジシュウ酸エステル錯体、ボロジグリコール酸エステル錯体;
(3)ホウ酸のリン酸および/またはリン酸エステル錯体;
ホウ酸メチルホスフェート錯体、ホウ酸エチルホスフェート錯体等;
ホウ素錯体の詳細としては特許2966451号公報に記載してあるものが使用できる。
1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、ベンジルアルコール、アミノアルコール、フルフリルアルコールなど)、2価アルコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコールなど)、3価アルコール(グリセリンなど)、4価以上のアルコール(ヘキシトールなど)など;
モノエーテル(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフランなど)、ジエーテル(エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなど)など;
ホルムアミド類(N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなど)、アセトアミド類(N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなど)、プロピオンアミド類(N,N−ジメチルプロピオンアミドなど)、ピロリドン類(N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドンなど)、ヘキサメチルホスホリルアミドなど;
N−メチル−2−オキサゾリジノン、3,5−ジメチル−2−オキサゾリジノンなど;
γ−ブチロラクトン(以下、GBLと記す。)、α−アセチル−γ−ブチロラクトン、β−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトンなど;
アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、アクリロニトリル、メタクリルニトリル、ベンゾニトリルなど;
エチレンカーボネート、プロピオンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなど;
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、芳香族系溶剤(トルエン、キシレンなど)パラフィン系溶剤(ノルマルパラフィン、イソパラフィンなど)など;
ポリマーは共役二重結合ポリマーを形成するモノマーの1種または2種以上の重合物である。モノマーとしては炭素数2〜30またはそれ以上の下記の化合物(1)〜(4)が挙げられる。
(1)脂肪族系三重結合化合物;アセチレン、1,6−ヘプタジイン等;
(2)芳香族共役化合物;ベンゼン、ナフタレン、アントラセン等;
(3)含ヘテロ原子共役化合物;ピロール、チオフェン、フラン、エチレンジオキシチオフェン等の複素環式化合物;アニリン、スルホン化アニリン、ジフェニルスルフィド等の非複素環式化合物。
(4)前記(1)〜(3)の水素原子が、炭素数1〜20のアルキル基(例えばメチル、エチル、ラウリル、ステアリル基等)、炭素数6〜26のアリール基(フェニル、ナフチル基等)等に置換された化合物。
これらのモノマーは一種または二種以上を用いてもよい。これらのうち好ましいのは(3)の含ヘテロ原子共役化合物であり、さらに好ましいものは複素環式化合物及びアニリンであり、特に好ましいものはピロール、チオフェン、エチレンジオキシチオフェン及びアニリンである。
導電性高分子(E)の好ましい例としては、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリエチレンジオキシチオフェン及びポリアニリンからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
ハロゲン化無機酸の具体例としては下記の化合物が挙げられる。
HF、HPF6、HBF4、HAsF6、HSbF6、HAlF4、HTaF6、HNbF6、H2SiF6、HCl、HPCl6、HBCl4、HAsCl6、HSbCl6、HAlCl4、HTaCl6、HNbCl6、H2SiCl6、HBr、HPBr6、HBBr4、HAsBr6、HSbBr6、HAlBr4、HTaBr6、HNbBr6、H2SiBr6、HClO4など。
ドーパント(F)は、一種または二種以上を併用してもよい。
電解液中の構成成分の還元電位は、上記で記載した成分(A0)の還元電位を測定する方法に準じて行った。
ジメチルカーボネート(0.2mol)のメタノール溶液(74%)に2,4−ジメチルイミダゾリン(0.1mol)を滴下して、120℃で15時間攪拌することで、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・メチルカーボネート塩を生成した。
フタル酸(0.1mol)を1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウムメチルカーボネート塩(0.1mol)溶液に加えることで塩交換反応を行い、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩溶液を得た。上記溶液を1.0kPa以下の減圧度で110℃で加熱蒸留し、溶媒のメタノールを除去することで、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。収率は99%であった。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、0.12モル/Lのp−ニトロ安息香酸と0.12モル/Lのフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは、6.6であった。
導電性セパレータは、6.0mm×180mmのマニラ紙セパレータ(厚さ40μm、密度0.4g/cm3)を用意した。上記セパレータを、0.1Mピロール水溶液と0.03Mのp−トルエンスルホン酸を含む水溶液に大気圧室温下で順次浸漬し、p−トルエンスルホン酸がドープされたポリピロールが複合された導電性セパレータを得た。
反応残渣を洗浄し乾燥後、このセパレータのシート抵抗は5×10−1Ωであった。
上記導電性セパレータを、誘電体酸化皮膜を有する陽極箔と陰極箔の間に介在させて捲回することにより構成されたコンデンサ素子に上記電解液を含浸して面実装タイプのアルミニウム電解コンデンサ(定格電圧10V−静電容量470μF、サイズ;φ10mm・L10.5mm)を作製した。封口ゴムには、過酸化物加硫のブチルゴムを使用した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、p−ニトロ安息香酸が−1.1Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、0.10モル/Lの3−ニトロフタル酸と0.12モル/Lのフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは、6.2であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、3−ニトロフタル酸が−1.1Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、0.20モル/Lのp−ベンゾキノンと0.12モル/Lのフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは6.7であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、p−ベンゾキノンが−0.8Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、0.20モル/Lの3−ニトロフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは、6.3であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、3−ニトロフタル酸が−1.1Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、0.12モル/Lのピロメリト酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは、6.1であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、ピロメリト酸が−1.5Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、0.16モル/Lのピロメリト酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは、5.8であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、ピロメリト酸が−1.5Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、0.09モル/Lの3−ニトロフタル酸と0.08モル/Lのピロメリト酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは、6.0であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、3−ニトロフタル酸が−1.1V、ピロメリト酸が−1.5Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、0.18モル/Lのp−ベンゾキノンと0.08モル/Lのピロメリト酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは、6.0であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、p−ベンゾキノンが−0.8V、ピロメリト酸が−1.5Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
また、フタル酸(0.1mol)のメタノール溶液に、ジメチルエチルアミン(0.1mol)を加えることで、ジメチルエチルアンモニウム・フタル酸塩溶液を得た。上記溶液を1.0kPa以下の減圧度で110℃で加熱蒸留し、溶媒のメタノールを除去することで、ジメチルエチルアンモニウム・フタル酸塩を得た。収率は98%であった。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、更に0.20モル/Lのジメチルエチルアンモニウム・フタル酸塩と0.12モル/Lのフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは6.4であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、ジメチルエチルアンモニウム・フタル酸塩が−1.5Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
また、3−ニトロフタル酸(0.1mol)のメタノール溶液に、ジメチルエチルアミン(0.1mol)を加えることで、ジメチルエチルアンモニウム・3−ニトロフタル酸塩溶液を得た。上記溶液を1.0kPa以下の減圧度で110℃で加熱蒸留し、溶媒のメタノールを除去することで、ジメチルエチルアンモニウム・3−ニトロフタル酸塩を得た。収率は98%であった。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、更に0.10モル/Lのジメチルエチルアンモニウム・3−ニトロフタル酸塩と0.12モル/Lのフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは6.2であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、ジメチルエチルアンモニウム・3−ニトロフタル酸塩が−1.1Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
3−ニトロフタル酸(0.1mol)を1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウムメチルカーボネート塩(0.1mol)溶液に加えることで塩交換反応を行い、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・3−ニトロフタル酸塩溶液を得た。上記溶液を1.0kPa以下の減圧度で110℃で加熱蒸留し、溶媒のメタノールを除去することで、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・3−ニトロフタル酸塩を得た。収率は99%であった。
30gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を70gのGBLで溶解させ、更に0.40モル/Lの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・3−ニトロフタル酸塩と0.12モル/Lのフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは6.1であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・3−ニトロフタル酸塩が−1.1Vである。
ピロメリト酸(0.05mol)を1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウムメチルカーボネート塩(0.1mol)溶液に加えることで塩交換反応を行い、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ピロメリト酸塩溶液を得た。上記溶液を1.0kPa以下の減圧度で110℃で加熱蒸留し、溶媒のメタノールを除去することで、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ピロメリト酸塩(酸のモル数/塩基のモル数=0.5)を得た。収率は99%であった。
30gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ピロメリト酸塩を70gのGBLで溶解させ、更に0.03モル/Lのフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは6.0であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ピロメリト酸塩が−1.5V、フタル酸が−1.7Vである。
上記実施例12と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ピロメリト酸塩を得た。
また、上記実施例9と同様の手法で、ジメチルエチルアンモニウム・フタル酸塩を得た。
30gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ピロメリト酸塩を70gのGBLで溶解させ(0.59モル/L)、更に0.20モル/Lのジメチルエチルアンモニウム・フタル酸塩を添加することで電解液を得た。電解液のpHは6.0であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ピロメリト酸塩が−1.5V、ジメチルエチルアンモニウム・フタル酸塩が−1.5Vである。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させることで電解液を得た。電解液のpHは8.7であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V以下である。
上記実施例1と同様の手法で、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を得た。
35gの1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩を65gのGBLで溶解させ、更に0.24モル/Lのフタル酸を添加することで電解液を得た。電解液のpHは6.2であった。
上記実施例1と同様の手法で、アルミニウム電解コンデンサを作製した。
電解液中の構成成分の還元電位は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩が−1.7V以下である。
導電性セパレータを、誘電体酸化皮膜を有する陽極箔と陰極箔の間に介在させて捲回することにより構成されたコンデンサ素子に電解液を含浸し、過酸化物加硫のブチルゴムで封口した面実装タイプのアルミニウム電解コンデンサ(定格電圧10V−静電容量470μF、サイズ;φ10mm・L10.5mm)を作製し、試験法は主にJIS C 5102により定められているアルミ電解コンデンサの試験法に順ずる。ESRは、以下の測定装置、条件により測定を実施した。
HEWLETT PACKARD製PRECISION LCR METER 4284Aを用いてESR測定を行った。測定回路は、交流ブリッジ法である。測定条件は、周波数100kH・電圧0.5Vrmsである。
組み立てたアルミ電解コンデンサは仕上げ工程としてエージングが施される。該エージング工程として、105℃、8.0Vの電圧負荷を1時間行い、以下の測定装置、条件によりESR測定を実施した。
HEWLETT PACKARD製PRECISION LCR METER 4284Aを用いてESR測定を行った。測定回路は、交流ブリッジ法である。測定条件は、周波数100kH・電圧0.5Vrmsである。
エージングが施されたアルミ電解コンデンサを105℃の恒温槽に入れ、6.3Vの電圧を1000時間かけた後のESRを測定した。同コンデンサーをにさらに105℃の恒温槽に入れ、6.3Vの電圧を1000時間かけ、合計2000時間かけた後のESRを測定した。ESRの測定装置、条件は初期ESR測定と同様である。
Claims (4)
- ドーパント(F)でp型ドーピングされた導電性高分子(E)とセパレータ(G)との複合体である導電性セパレータ(D)が電解液で含浸され、かつ陽極化成箔と陰極箔の間に介在することにより構成された電解コンデンサ用の電解液であって、下記測定方法で測定される還元電位が−1.6V〜0Vである成分(A0)を含有し、前記(A0)が3−ニトロフタル酸又は3−ニトロフタル酸と塩基性化合物の塩であり、
さらに、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸塩からなる電解質(B)を含有してなることを特徴とする電解液。
還元電位の測定方法:支持電解質としてホウフッ化テトラエチルアンモニウム塩を0.23モル/L溶解させたγ−ブチロラクトンに、成分(A0)を0.1モル/Lで溶解させ、作用極にグラッシ−カーボン電極(φ1.0mm)、参照電極に(Ag/Ag+)電極、対極に白金電極を用いた対流サイクリックボルタンメトリー測定法により電流が−0.2μA流れた時点の電位を測定する。 - 前記成分(A0)の含有量が0.05モル/L〜10モル/Lであることを特徴とする請求項1記載の電解液。
- pHが2〜7であることを特徴とする請求項1または2記載の電解液。
- 導電性セパレータ(D)が請求項1〜3いずれか1項に記載の電解液で含浸され、陽極化成箔と陰極箔の間に介在することにより構成された電解コンデンサ。
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