JP4818169B2 - 熱収縮性多層フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、熱収縮によって被包装物に密着して緊張させる熱収縮性多層フィルムに関するものであり、特に、弁当容器や惣菜の容器等、包装後に電子レンジで再加熱されるものの包装に適した熱収縮性多層フィルムに関する。
従来、シュリンク包装用フィルムとも呼ばれる熱収縮性多層フィルムは、被包装物の形状や大きさに依らず、同時に複数個の製品を迅速かつタイトに包装することができ、得られた包装物は外観が美しく、ディスプレイ効果を発揮し、商品価値を高め、また内容物を衛生的に保ち、視覚による品質確認が容易なことから、食品、雑貨等の包装に多用されている。
シュリンク包装としては、フィルムに少し余裕を持たせて内容物を一次包装した後、熱風等によりフィルムを熱収縮させる方法、例えばピローシュリンク包装がその代表例として挙げられる。この包装の一般的な方法は、容器やトレーに収納された食品等の被包装物をフィルムで筒状に覆い、次に回転ローラー式等のセンターシール装置にて被包装物の裏面にシール線がくるように合掌ヒートシールする。続いて該筒状フィルムの両開放端をヒートシールして袋状とし、シュリンクトンネルと呼ばれるボックス内で熱風によって加熱処理をして、あらかじめ付設した孔より内部の空気を脱気しながらフィルムを加熱収縮させる。このピローシュリンク包装には上記以外に三方シール、および四方シールした袋状フィルムを加熱する方法等もある。上記ピローシュリンク包装の主な例としては、蓋付きのポリスチレン製やフィラー入りPP製等の耐熱容器を使用した弁当や惣菜の包装や、蓋の無い発泡ポリスチレン製、PP製、紙製等のトレーの包装等が挙げられ、いずれも容器やトレーを、余裕を持たせてゆったり包装し、その後に熱風を吹き付けて収縮させることで、角残りの少ない美麗な包装体を得ることができる。
近年は炭酸ガスの排出を削減する動きや包装ラインの速度アップによる経費削減等の理由により、シュリンク包装条件としては低温収縮化が望まれており、フィルムの収縮特性としては、なるべく低い温度で高収縮する方がよい。
一方、上記用途においては、包装後に電子レンジでの再加熱が行われることが多く、最も高温に加熱される場合では100℃に達する場合があり、容器が熱により軟らかくなる。したがって、熱収縮性フィルムを用いて包装された包装物を電子レンジで再加熱する際に、フィルムの収縮によって容器が変形する場合がある。特に省資源の観点から容器やトレーの薄肉化が進んでいるため、容器変形の防止が一層重要となっており、包装に用いるフィルムの収縮特性としては100℃以下で低収縮である方がよい。
従って、熱収縮性フィルムには、110℃付近以上での高収縮性と、100℃付近以下での低収縮性の両立が求められる。
また、ピロー包装においては、特に包装体の前後の部分をシールする際のシールバーの温度が高いとシール部分がフィルムの巾方向に収縮してしまい、収縮後も小皺となって残る場合がある。このため、包装時のシール性を考えると低温でフィルム同士が融着する方が、収縮後にシール部分の小皺が残り難い。しかし、フィルム同士のシール温度が低すぎると、例えば、包装体を2段重ねて電子レンジで加熱した場合に、上下のフィルム同士が融着してしまう問題がある。
低温高収縮性のフィルムとして、国際公開第2005/049702号パンフレット(特許文献1)には、A−PET等の耐熱性の低い容器を包装する為の低温収縮性フィルムが開示されている。しかしながら、100℃以下の収縮率が大きいため、本発明のような電子レンジを用いて再加熱を行う用途では、容器内の米飯や具材の温度上昇に伴って、フィルムの収縮により容器が締め付けられて容器がつぶれたり、2段重ねでレンジ加熱した場合に上下のフィルム同士が融着したりする傾向がある。
また、特開2002−120343号公報(特許文献2)には特定の密度のエチレン−α−オレフィン共重合体を用いた多層架橋シュリンクフィルムが開示されており、実施例において、外層樹脂に密度0.913g/cm3のエチレン−α−オレフィン、内層樹脂に密度0.915g/cm3のエチレン−α−オレフィンを用いたフィルムや、外層樹脂に密度0.913g/cm3のエチレン−α−オレフィン、内層樹脂に密度0.926g/cm3のエチレン−α−オレフィンと高圧法低密度ポリエチレンを用いたフィルムが合成されている。しかしながら、前者は偏肉が生じやすく、また両者とも120℃での収縮率が低く包装時に収縮トンネル温度を上げる必要がある。
一方、熱収縮性フィルムは、主に原油由来の樹脂を主体として構成されているため、原油価格高騰による原材料への影響を受け易く、近年容器包装リサイクル法施行によるコンビニ等の包装利用事業者へのリサイクル費用負担化等、その他省資源化という観点から、フィルムの薄肉化が極めて重要になってきている。しかしながら、単に薄肉化すると、収縮後のフィルムにハリ、コシがなくなるため、シュリンク包装品を手に取った時のタイト感が物足りなくなり、取り扱い難くなることもあり、商品価値の観点から剛性低下も大きな課題となっている。
高剛性フィルムとしては、例えば、特開2004−1384号公報(特許文献3)に、密度0.925g/cm3以上のエチレンポリマーを含むコア層と密度0.925g/cm3以上のエチレンポリマー40〜60%を含む2つの表面層からなる熱収縮性多層フィルムが開示されている。しかしながら、このフィルムは、密度0.925g/cm3以上のエチレンポリマーを用い、且つ2つの表面層に密度0.925g/cm3以上のエチレンポリマーを多く用いているため、ハリ、コシに優れているものの、残念なことに120℃での収縮率が低いため包装時に収縮トンネルの温度を上げる必要があるだけでなく、光沢性に劣るため包装体の見栄えが悪く包装品としての価値に劣るという問題がある。
国際公開第2005/049702号パンフレット 特開2002−120343号公報 特開2004−1384号公報
本発明は、低温(100℃付近以下)での低収縮性と高温(110℃付近以上)での高収縮性を有し、内容物が充填された容器がシュリンク包装されたままの状態で電子レンジで加熱される場合にも容器変形やフィルム同士の融着が少なく、薄肉でも収縮後の剛性や針孔強度に優れ、且つ耐熱性や光沢性にも優れた熱収縮性フィルムを提供することを目的とする。
本発明者等は、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、表面層の少なくとも一方を所定のエチレン−α−オレフィン共重合体を主成分として構成すること、及び、内部層を所定のエチレン−α−オレフィン共重合体と、所定の長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体及び/又は高圧法低密度ポリエチレンとからなる組成物で構成することにより、低温での低収縮性と高温での高収縮性を有し、シュリンク包装した容器を電子レンジで加熱しても容器変形やフィルム同士の融着が少なく、薄肉でも収縮後の剛性や針孔強度に優れ、且つ耐熱性や光沢性にも優れた熱収縮性フィルムを得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
〔1〕両表面層とその間に挟まれた内部層の少なくとも3層を有し、前記表面層の少なくとも一方は、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体を含み、示差走査熱量計の2nd.融解挙動における全融解熱量に対する100℃以下の融解熱量の比率が40〜75%であって、内部層は、密度0.921〜0.925g/cm3であり、示差走査熱量計の2次融解挙動における融解終了温度が125℃以下であるエチレン−α−オレフィン共重合体(イ)50〜95重量%と、密度0.910〜0.925g/cm3の長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)及び/又は密度0.910〜0.925g/cm3の高圧法低密度ポリエチレン5〜50重量%と、からなる組成物を50〜100重量%含む、熱収縮性多層フィルム。;
〔2〕前記表面層の少なくとも一方が、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体を80重量%以上含む、上記〔1〕に記載の熱収縮性多層フィルム;
〔3〕前記両表面層が同一の組成を有する、上記〔1〕または〔2〕に記載の熱収縮性多層フィルム;
〔4〕前記両表面層の厚みが同一で、該両表面層の厚みの合計が、前記熱収縮性フィルムの厚みの40%以上である、上記〔1〕から〔3〕のいずれか1項に記載の熱収縮性フィルム;
〔5〕前記内部層が、前記組成物を90重量%以上含む、上記〔1〕から〔4〕のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム;
〔6〕示差走査熱量計の2次融解挙動において、融解終了温度が125℃以下である、上記〔1〕から〔5〕のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム;
〔7〕面積換算で30%収縮後の引張剛性Gが、下記式(a)で表される、請求項1から6のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム、
G(MPa・mm)=T(mm)×D(MPa)≧2.0 ・・・・・・(a)
T:面積換算で30%収縮後の平均厚み(mm)
D:面積換算で30%収縮後の流れ方向と巾方向の平均初期弾性率(MPa);
〔8〕フィルムの収縮率が100℃で0%以上25%未満、且つ110℃で25%以上95%以下、且つ120℃で60%以上95%以下である、上記〔1〕から〔7〕のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム;
〔9〕フィルム全体のゲル分率が5〜40重量%である、上記〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム;
〔10〕 厚みが5〜15μmである、上記〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム、及び
〔11〕内部層は、上記エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)50〜95重量%と、密度0.910〜0.925g/cm3の長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)5〜50重量%と、からなる組成物を50〜100重量%含む、〔1〕から〔10〕のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム;
に関する。
本発明に係る熱収縮性フィルムは、低温(100℃付近以下)での低収縮性と高温(110℃付近以上)での高収縮性を有し、内容物が充填された容器がシュリンク包装されたままの状態で電子レンジで加熱される場合にも容器変形やフィルム同士の融着が少なく、薄肉でも収縮後の剛性や針孔強度に優れ、且つ耐熱性や光沢性にも優れたものである。
本発明の好適な実施形態について、以下詳細に説明する。
[表面層]
本発明の熱収縮性多層フィルムの表面層は、少なくとも一方が、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィンを主成分として含み、示差走査熱量計の2nd.融解挙動における全融解熱量に対する100℃以下の融解熱量の比率が40〜75%である。
本発明のフィルムに用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体とは、エチレンと、炭素数が3〜18のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種の単量体とのランダム共重合体である。α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1,4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1等が挙げられる。該共重合体を製造するのに用いられる重合触媒は特に限定されないが、マルチサイト触媒やシングルサイト触媒等が挙げられ、フィルム表面の滑り性の観点からシングルサイト系のものが好ましい。共重合体中のエチレン含量は、シール性や透明性を向上させる観点から、好ましくは40〜95重量%、より好ましくは50〜90重量%、更に好ましくは60〜85重量%である。重合法としては気層法や高圧法によって製造することができる。
エチレン−α−オレフィン共重合体の密度は0.900g/cm3以上であれば、フィルムの腰が上がり、包装機での走行性が向上し、0.918g/cm3以下であれば、110℃以上における収縮率が向上する。好ましくは0.905〜0.917g/cm3、より好ましくは0.910〜0.915g/cm3である。
本発明の熱収縮性多層フィルムにおける、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィンを含む表面層は、示差走査熱量計の2nd.融解挙動において、該表面層の全融解熱量に対する100℃以上の融解熱量の比率が40〜75%である。全融解熱量に対して100℃以下での融解熱量の比率が40%以上であれば、低温シール性が向上し、シール部周辺の小皺が抑制されるとともに、消費電力を節約できる。好ましくは45%以上、より好ましくは50%以上である。また、100℃以下の融解熱量の比率が75%以下であれば、弁当や惣菜の入った蓋付き容器を該フィルムで包装した包装体を電子レンジで加熱した時に、フィルム同士が融着しにくくなる。好ましくは65%以下、より好ましくは60%以下である。更に、表面層の融解熱量の比率が上記の範囲にあると、内部層との収縮バランスが良く、収縮後の透明性が向上する。
ここで、示差走査熱量計の2nd.融解挙動における、全融解熱量に対する100℃以上の融解熱量の比率とは、質量が5〜10mgの試料を温度0℃から10℃/分で200℃まで昇温し(1st.融解挙動)、200℃で1分間保持した後、10℃/分で0℃まで降温する(1st.結晶化挙動)。次いで再び10℃/分で200℃まで昇温(2nd.融解挙動)し、この時の20℃〜100℃および20℃〜110℃における融解熱量を、20℃〜融解終了するまでの温度範囲の融解熱量で割り返した値(%)をいう。
表面層の示差走査熱量計の2nd.融解挙動における、全融解熱量に対する100℃以上の融解熱量の比率は、主成分であるエチレン−α−オレフィン共重合体に、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体、及びエチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体から選ばれる少なくとも1種のエチレン系重合体を、量を加減して加えることにより調整することができる。例えば、表面層の上記融解熱量の比率が40%よりも低い場合は、融点が100℃以下のエチレン系重合体を5〜30%程度ブレンドすればよく、融解熱量の比率が75%より高いときは、高圧法低密度ポリエチレンを5〜30%程度ブレンドすればよい。
本発明の熱収縮性多層フィルムは、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体を含む表面層は、当該エチレン−α−オレフィン共重合体を主成分として含む限り、他の樹脂と混合してもよい。尚、主成分として含む、とは、他の成分と比較して最も多く含むことを意味し、好ましくは表面層の70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上含むことを指す。
本発明の熱収縮性多層フィルムは、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体を一種類のみ含んでいても、複数種含んでいてもよい。
また、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体と他の共重合体とを混合して表面層を形成する場合は、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体の総量100重量部に対して、他の共重合体の総量が50重量部以下の範囲であることが好ましい。例えば、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体100重量部に対し、密度が0.930g/cm3以下の高圧法低密度ポリエチレンを好ましくは1〜25重量部、より好ましくは5〜20重量部添加すると、ホットタックシール性や透明性が向上する。また、エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部に対し、密度が0.850〜0.900g/cm3のエチレン−α−オレフィンを、好ましくは1〜25重量部、より好ましくは5〜20重量部添加すると、低温シール化できる。更にまた、エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部に対し、密度が0.918〜0.924g/cm3以下のエチレン−α−オレフィンを好ましくは1〜25重量部、より好ましくは5〜20重量部添加するとフィルムの光沢性が良好にできる。
表面層一層の厚み比率は、押し出し成形性、シール性、透明性の観点から、フィルム全体に対して、好ましくは5〜50%であり、より好ましくは8〜30%、更に好ましくは10〜20%である。また、各表面層の厚みは異なってもよいが、同一であることが好ましく、両表面層の厚みの合計が、熱収縮性多層フィルム全体の厚みの40%以上であることが好ましい。
本発明の熱収縮性多層フィルムは、フィルムの平面性等の観点からは、両表面層を同一の樹脂で形成することが好ましいが、表面層の一方が密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体を主成分として含む限り、もう一方の表面層は、本発明のフィルムの特性を損なわない範囲で任意の樹脂を用いて形成してもよい。当該もう一方の表面層に用いる樹脂としては、例えば、エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられるが、これらに限定されない。
各表面層が異なる樹脂組成で構成されるフィルムで包装する場合、どちらの表面層を露出面にしてもよいが、電子レンジ加熱時のフィルム融着の観点から、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体を主成分として含む表面層を露出面にする方が好ましい。
[内部層]
本発明の熱収縮性多層フィルムの内部層の50〜100重量%は以下の組成物から構成される。即ち、密度0.921〜0.925g/cm3で、示差走査熱量計の2次融解挙動における融解終了温度が125℃以下であるエチレン−α−オレフィン共重合体(イ)を50〜95重量%含み、残りの5〜50重量%として、密度0.910〜0.925g/cm3の長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)及び/又は密度0.910〜0.925g/cm3の高圧法低密度ポリエチレンを含む組成物である。
内部層に使用するエチレン−α−オレフィン共重合体(イ)の密度は、収縮性と剛性の観点から、好ましくは密度が0.921〜0.925g/cm3である。
また、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)のプレスシートでの初期弾性率は、フィルムの剛性の観点から、160MPa以上250MPa以下であることが好ましい。ここでいうプレスシートでの初期弾性率とは、樹脂単体の約200μm厚熱プレスシートをASTM D−882に記載の方法で、サンプル巾10mm、チャック間距離100mm、引張速度5mm/分の条件で歪2%まで引っ張った際の弾性率をいう。
また、上記エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)の示差走査熱量計の2次融解挙動における融解終了温度は125℃以下であり、より好ましくは105℃以上125℃以下である。ここで述べるフィルムの融解終了温度とは、以下に示す3ステップからなる融解−結晶化−融解プロファイルを測定し、ステップ3における2次融解曲線の最も高温側のピークを形成する勾配のうち高温側の勾配に沿った接線とベースラインとが交わる点が示す温度である。
ステップ1:0℃で1分間保持→200℃まで10℃/分で昇温(1次融解)
ステップ2:200℃で1分間保持→0℃まで10℃/分で下温(結晶化)
ステップ3:0℃で1分間保持→200℃まで10℃/分で昇温(2次融解)
また、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)のメルトインデックスは、押出し時の負荷や延伸安定性等の観点から、190℃において0.5〜7.0g/10分が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0g/10分である。エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)を製造するのに用いられる重合触媒は特に限定されないが、マルチサイト触媒やシングルサイト触媒等が挙げられる。十分なフィルム強度の観点からはシングルサイト触媒が好ましい。
エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)に、高圧法低密度ポリエチレンをブレンドすると、延伸安定性、高倍率延伸性、押出安定性等に優れたフィルムが得られる。エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)はフィルムに強度を与えるので、高倍率の延伸が可能となり、特にフィルムの巾方向の偏肉が起こりにくくなる一方、高圧法低密度ポリエチレンは長鎖分岐を有しているので、未延伸チューブの押出安定性が向上し、フィルムの流れ方向の厚み斑が減少して偏肉が起こりにくくなる。このように、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)と高圧法低密度ポリエチレンをブレンドして使用することで、フィルムの品質が格段に向上する。
エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)と高圧法低密度ポリエチレンは、上記要件を満たすものであれば、それぞれが1種のみでも2種以上をブレンドして用いても良い。フィルム強度を向上させるためには、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)に対する高圧法低密度ポリエチレンのブレンド比は50重量%以下が好ましく、より好ましくは45重量%以下、更に好ましくは40重量%以下である。また、高圧法低密度ポリエチレンのブレンドの配合の度合いにもよるがフィルム延伸安定性を向上させるために5重量%以上が好ましく、より好ましくは10重量%以上、更に好ましくは15重量%以上である。
一方、内部層に用いられる長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)は、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)とは異なるものであり、その分子の主鎖から分岐している側鎖の長さが比較的長く、240℃における溶融張力が25〜100mNと高いものである。
エチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)の具体例としては、住友化学株式会社製「エクセレン(登録商標)GMH」などがこれにあたる。長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)の密度は0.910〜0.925g/cm3である。長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)の密度が0.910g/cm3以上、0.925g/cm3以下であれば、収縮性が向上する。
内部層が、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)と長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)のブレンド組成物を含んでいると、延伸安定性、高倍率延伸性、押出安定性、針孔強度等に優れる。エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)はフィルムに強度を与えるので、高倍率の延伸が可能となり、特にフィルムの巾方向の偏肉が起こりにくくなる一方、エチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)は、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)の有する特徴に加え、長鎖分岐を有しているので、未延伸チューブの押出安定性が向上し、フィルムの流れ方向の厚み斑が減少して偏肉が起こりにくくなる。このように、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)とエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)をブレンドして使用することで、フィルムの品質が格段に向上する。
エチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)は、上記満たすものであれば、1種のみでも2種以上をブレンドして用いても良い。フィルムの収縮後の高い剛性と高い針孔強度を両立するためには、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)に対するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)のブレンド比は50重量%以下が好ましく、より好ましくは45重量%以下、更に好ましくは40重量%以下である。その下限は、前記エチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)の配合の度合いにもよるがフィルム延伸安定性を向上させるために5重量%以上が好ましく、より好ましくは10重量%以上、更に好ましくは15重量%以上である。
ここで、針孔強度とは、所定の間隔で針孔を開けたフィルムを特定の条件で引っ張った時の強度をいい、破断した時の力(N)を測定することによって評価することができる。例えば、フィルムの巾方向に15mm間隔に5個、且つ流れ方向に20mm間隔の針孔を開ける。その後、流れ方向に2個、巾方向に5個、計10個の開いた針孔がサンプルの中央になるように巾方向に30mm間隔で切り取り、短冊状サンプルとする。これを23℃の室温で、チャック間距離100mm、引張速度1000mm/分の条件で引張り、破断した時の最大力(N)を測定する。
フィルムをピローシュリンク包装機にかけて例えば弁当や惣菜などの蓋付容器を収縮包装する際に、包装体をシュリンクトンネルで収縮させる時の空気抜きのために、容器を包装する前のフィルムを、ロール面に突出した針を備える針孔ロールに通し、予め小さな孔を開ける。その後フィルムの両端をベルトで緊張させ、その下に前記容器が流れてきて底シールや前後シールがされる。従って、この針孔強度が弱いと、包装時に針孔を基点としてフィルムの破断を起こしやすい。
エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)と、エチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)と高圧法低密度ポリエチレンをブレンドする場合、そのブレンド比は、選択した樹脂にあわせて適宜決定すれば良い。例えば、メルトインデックスが1.0未満のエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)及び/又は高圧法低密度ポリエチレンを使用する場合、フィルムに配向を適度に与えながら、高い延伸倍率でフィルムを延伸することを可能とするため、エチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)と高圧法低密度ポリエチレンの合計の量を、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)に対して、50重量%以下とするのが好ましく、更に好ましくは45重量%以下である。反対にメルトインデックスが1.0以上のエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)及び/又は高圧法低密度ポリエチレンであれば、ブレンド量を前記より増やすことで延伸性が向上することが期待される。
内部層には、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)と、エチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)及び/又は高圧法低密度ポリエチレンとを含む組成物が50〜100重量%含まれる限り、他の樹脂が含まれていても良い。他の樹脂の種類は、フィルムの透明性を損なわない限り特に限定されないが、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体、ポリプロピレン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリブテン系樹脂等が挙げられ、相溶性の観点からエチレン系樹脂が好ましい。例えば、内部層にエチレン系樹脂として、密度が0.925〜0.930g/cm3と比較的高いエチレン−α−オレフィン共重合体を使用する場合、その配合割合は、収縮性、光沢性の観点から、好ましくはフィルム全体の10重量%以下であり、より好ましくは5%以下である。
また、本発明の熱収縮性多層フィルムの内部層には、リサイクル原料を使用することができる。リサイクル原料とは、所定の巾にスリットする際などに余ったフィルム等を粉砕処理したものを溶融押出して、ペレット化したものである。これらの原料を内部層に用いると、元のフィルムの透明性が保持でき、省資源等の観点から好ましい。
[熱収縮性多層フィルム]
本発明の熱収縮性多層フィルムは、示差走査熱量計の2次融解挙動において、フィルムの融解終了温度が125℃以下であることが好ましい。融解終了温度がこの範囲であれば、110℃以上のフィルムの収縮性が向上する。その結果、収縮後の特にシール部や角部周辺の小皺が減少し、包装後の仕上りが向上する。フィルムの融解終了温度は124℃以下がより好ましい。またフィルムの融解終了温度の下限は、105℃以上が好ましく、より好ましくは110℃以上、更に好ましくは115℃以上である。
また、本発明の熱収縮性多層フィルムは、面積換算で30%収縮させたフィルムの引張剛性Gが下記式(a)で表されることが好ましい。その結果、薄肉でもフィルムの収縮後の剛性(ハリ、コシ)を高めることができる。
G(MPa・mm)=T(mm)×D(MPa)≧2.0 (a)
このTの値は、面積換算で30%収縮させたフィルムの平均厚み(mm)を表し、またDの値は面積換算で30%収縮させたフィルムの流れ方向(MDともいう)と巾方向(TDともいう)の平均初期弾性率(MPa)を表す。ここでいう面積換算で30%収縮とは、収縮前のフィルム面積に対する収縮後のフィルム面積の減少率が30%になるように、フィルムの流れ方向及び巾方向にそれぞれ同等に収縮させることをいう。
また、面積換算で30%収縮後の初期弾性率とは、面積換算で30%収縮後のフィルムをASTM D−882に記載の方法で、サンプル巾10mm、チャック間距離100mm、引張速度50mm/分の条件で歪2%まで引っ張った際の弾性率をさす。
面積換算で30%収縮後のフィルムの引張剛性Gは、面積換算で30%収縮後のフィルムの平均厚みT(mm)における各方向の初期弾性率を測定し、その平均値D(MPa)を求め、このTとDとの積により算出される。この値Gが2.0MPa・mm以上であると収縮後のフィルムとして十分高い剛性が得られるので好ましく、より好ましくは2.1MPa・mm以上である。またこのG値の上限に関しては、特に限定されないが、例えば前記ピローシュリンク包装時において、前記包装機での取り扱い容易性(適度な剛性)の観点から、20MPa・mm以下であることが好ましく、より好ましくは10MPa・mm以下、更に好ましくは5MPa・mm以下である。
本発明の熱収縮性多層フィルムの収縮率は、流れ方向、及び巾方向の平均値で表され、100℃においては0%以上25%未満、好ましくは0%以上27%未満である。110℃においては25%以上95%以下、より好ましくは27%以上95%以下である。120℃では好ましくは60%以上95%以下、より好ましくは63%以上95%以下、更に好ましくは65%以上95%以下である。フィルムの収縮率を上記範囲に特定することで、電子レンジ加熱時の容器変形の抑制と、包装収縮時の収縮性向上の両立が可能となる。ここで言う包装収縮時の収縮性向上とは、収縮トンネルの設定温度を低温化や、トンネル内の通過時間の短縮、収縮小皺の抑制、包装体前後のシール線の位置を下げる等の包装仕上りの向上をいう。
表面層の融解熱量と、フィルムの融解終了温度が上述の条件を満たすように、適宜樹脂を組み合わせることによって、上記の収縮特性を発現させることができる。
また、本発明の熱収縮性フィルムは、耐熱性や延伸安定性を付与するために架橋処理を行うことが好ましい。フィルムの架橋は、フィルムにα線、β線、γ線、中性子線、電子線等の電離性放射線を照射することによって得られる。電離性放射線の照射は、フィルムの片側、両側の何れかから行っても良いが、好ましくはフィルムの両側から照射した方がフィルムの厚み方向に均一に照射できる。電離性放射線の程度は、20〜100kGyが好ましく、フィルムの厚み斑や流れ速度等の機械的な斑も考慮
すると40〜90kGyがより好ましい。照射の程度が20kGy程度以上の場合、フィルムの熱収縮後の透明性が良くなり、美麗な収縮包装体を得ることができる。また、樹脂の種類によって照射の程度と架橋との関係が異なる。
また、本発明の熱収縮性フィルム全体のゲル分率は、5〜40重量%であることが好ましい。ゲル分率は、フィルムが架橋されていることの目安にもなる。フィルムのゲル分率が5重量%以上であると、特にフィルムを構成する樹脂の融点以上の温度で延伸する際に安定に製膜することができ、それが40重量%以下であると、収縮率が適度であり、軟弱な被包装物でも変形させない。フィルム全体のゲル分率は、易開封性の観点から、より好ましくは10〜40重量%、更に好ましくは15〜35重量%である。
以下、本発明の熱収縮性多層フィルムの製造方法例を説明する。
まず、表面層及び内部層を構成する樹脂を、押出機を用いて溶融押し出しする。溶融押し出しは、樹脂を1層ずつ押し出して環状ダイス内で順次合流させてもよく、環状ダイス内で1度に合流させて、多層のチューブ状未延伸原反又はシートを得てもよい。このとき、1層につき1台の押出機を使用しても良いし、1台の押出機から環状ダイスに樹脂が流入するまでに2つ以上に分割して複数の層としても良い。
次に、これを急冷固化したものに必要に応じて架橋処理を行う。その後、これを延伸機内に誘導して延伸を行う。延伸は、延伸開始点を樹脂の融点より10℃以上高い温度以上で且つ150℃以下とし、速度差を設けたニップロール間でエアー注入を行い、流れ方向、巾方向に、各々4〜10倍の逐次二軸延伸または同時二軸延伸を行うことが好ましい。特に、ダブルバブルインフレーション法は10μm程度の薄いフィルムを延伸するのに好適である。ここで言う融点とは、示差走査熱量計の2次融解挙動における融解時のピーク値を指すが、ピークが2箇所以上ある場合は、最も高温側のピーク値を指す。樹脂の融点以上で延伸することで、高倍率延伸ができ、最高収縮率の高いフィルムが得られる。また、150℃以下で延伸することで、フィルム表面の荒れが起こりにくくなり、透明性や光沢が向上する。
本発明の熱収縮性多層フィルムの層構成は、両表面層(XおよびZ)と内部層(M)からなる少なくとも3層で構成されるが、本発明の表面層と内部層を含んでいれば何層にしてもよく、本発明の特性を損なわない限り、ポリプロピレン系樹脂やスチレン系樹脂等の任意の樹脂からなる層を、その他の内部層として更に1層以上設けてもよい。層の配置としては、例えば3層の場合:X/M/Z、4層の場合:X/M1/M2/Z、5層の場合:X/M1/M2/M3/Z、7層の場合:X/M1/M2/M3/M4/M5/Z、が挙げられる。他に6層、8層、及びそれ以上の層で構成することができ、その他の内部層はXおよびZの間の任意の位置に配置して良い。
本発明の熱収縮性多層フィルムの厚みは、5〜15μmが好ましく、生産コストの観点からより好ましくは5μm以上、10μm未満である。
本発明の熱収縮性多層フィルムには界面活性剤や防曇剤が含まれていてもよく、例えばグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、エチレンオキサイド付加物等から選ばれる防曇剤や、可塑剤としての流動パラフィン等の少なくとも1種の添加剤を0.1〜10.0重量%含有することにより、加工性や包装時のフィルムの走行性等が向上し、好ましい。特に透明性の観点からポリグリセリン脂肪酸エステル等を0.5〜10.0重量%配合するとより好ましく、帯電防止性と滑り性の観点より、0.8〜6.0重量%添加するのがさらに好ましい。
本発明の熱収縮性多層フィルムには、本来の特性と透明性を損なわない範囲で天然シリカや合成シリカ、飽和脂肪酸アマイドや不飽和脂肪酸アマイド、タルク等を配合してもよい。
本発明の熱収縮性多層フィルムは、コロナ処理、オゾン処理、火炎処理等の表面処理を行うと、印刷用途にも適したフィルムが得られるため好ましい。この場合、グリセリン脂肪酸エステル等を0.5〜5.0重量%添加し、コロナ処理を行ってから、印刷処理を行うことが好ましい。帯電防止性やインク剥がれ防止の観点から、添加量としては0.8〜3.0重量%がより好ましい。更には可塑剤として、粘着付与樹脂や石油系樹脂(例えば、アルコン(商標)、クリアロン(登録商標)、アイマーブ(登録商標)等)を含んでもよく、含有量としては0.1〜10重量%とすると収縮性や透明性が向上する傾向がある。
以下、本発明を実施例に基いてより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明で用いた評価方法は、下記の通りである。
≪ゲル分率≫
沸騰p−キシレン中で試料を12時間抽出し、不溶解部分の割合を次式により表示したもので、フィルムの架橋度の尺度として用いる。
ゲル分率[重量%]=(抽出後の試料重量/抽出前の試料重量)×100
≪樹脂の初期弾性率≫
東邦マシナリー(株)製油圧成型機 MP−30−50を用い、樹脂に熱をかけながら油圧をかけて約200μmの熱プレスシートを得る。これを巾10mmにカットして短冊状サンプルとした後、ASTM D−882に記載の方法で、チャック間距離100mm、引張速度50mm/分の条件で歪2%まで引っ張った際の初期弾性率を測定する。
≪表面層の融解熱量比≫
所望の表面層樹脂組成を有するペレット状の樹脂単体、あるいは樹脂混合物(所望のペレット状樹脂同士を所望の割合で均一に混ぜたものを押出機を用いて溶融混練後、押出機先端ノズルより押し出されたストランド状混合樹脂をカットしたもの)を用意する。次いで、(株)パーキンエルマージャパン社製、示差走査熱量計「DiamondDSC(商標)」を用い、上記樹脂単体或いはその混合物について、以下に示す3ステップからなる融解−結晶化−融解プロファイルを測定する。表面層の100℃以下の融解熱量比として、ステップ3の2次融解曲線における0℃〜100℃までの融解熱量を、0℃〜融解終了までの範囲の融解熱量で割り返した値(%)を採用した。試料重量は5〜10mgの範囲に入るようにした。
ステップ1:0℃で1分間保持→200℃まで10℃/分で昇温(1次融解)
ステップ2:200℃で1分間保持→0℃まで10℃/分で下温(結晶化)
ステップ3:0℃で1分間保持→200℃まで10℃/分で昇温(2次融解)
≪エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)及びフィルムの融解終了温度≫
(株)パーキンエルマージャパン社製、示差走査熱量計「DiamondDSC(商標)」を用い、エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)及びフィルムについて、上記3ステップからなる融解−結晶化−融解プロファイルを測定する。ステップ3における2次融解曲線を形成するピークの融解終了に伴う右下がりの勾配に沿った接線とベースラインとが交わる点をそのフィルムの融解終了温度とした。
≪収縮後の引張剛性≫
180mm角の寸法に対して流れ方向(MD)及び巾方向(TD)に各々約20%長い大きさになるように四辺をマークしたフィルムを用意し、枠内寸法180mm角の木枠内の四角とフィルムのマークした四方の角をあわせ、更に木枠内の四辺に対しフィルムにマークした各辺が等間隔になるように木枠内にたるませて固定する。これをトンネル温度140℃のK&U systems株式会社製シュリンクトンネル「MS8441型(型番)」に5秒通過させて各方向に均等に収縮させ、面積換算で30%収縮させたサンプルを得る。
この収縮させたサンプルについてASTM D−882に準拠した方法で初期弾性率を測定し、その流れ方向(MD)と巾方向(TD)の平均値をもって平均初期弾性率D(MPa)とした。また、前記弾性率を求める際に使用したサンプルについて流れ方向(MD)及び巾方向(TD)の厚みを株式会社テクロック製ダイヤルゲージ「SM−1201(型番)」で測定し、その流れ方向(MD)と巾方向(TD)の平均値をもって平均厚みT(mm)とした。そして、式(a)に従い、D値とT値の積を求め、面積換算で30収縮後のフィルムの引張剛性(MPa・mm)とした。
≪熱収縮率≫
100mm角のフィルムを100℃、110℃、120℃の温度に設定したエアーオーブン式高温槽に入れ、1分間熱処理を行い、フィルムの収縮量を求めた。得られた値を元の寸法で割った値の百分率比で表し、流れ方向(MD)、巾方向(TD)の平均値を求めた。
≪包装仕上がり、高収縮部の白化≫
得られたフィルムを540mm巾にスリットし、株式会社フジキカイ製の「FW−3451A−αV(商品名)」を用いて、株式会社エフピコ製内勘合蓋付容器「ES−352(商品名)」に米飯を約200g入れたものを各30パック包装した。このとき、140℃、150℃に設定したシュリンクトンネル中で4.0秒間熱処理を行い、包装仕上り、及び高収縮部の白化の状況について目視評価を行った。尚、このときのシールバーの温度は、上刃が180℃、下刃が120℃であった。
[包装仕上がり評価基準]
◎:小皺や角部のフィルムのたるみが無く、フィルムが完全に収縮している。
○:小皺があるが、角部のフィルムのたるみが無く、容器蓋とフィルムとの間に空気が溜まっていない。
×:小皺と角部のフィルムのたるみがあり、空気溜りが残って膨らんでいる。
[高収縮部の白化評価基準]
○:角およびシール部周辺が明らかに透明である。
×:角およびシール部周辺が明らかに透明とはいえない。
≪電子レンジ耐熱性≫
上記≪包装仕上がり、高収縮部の白化≫評価で得られた包装体を5℃の冷蔵ショーケースで3時間冷蔵した。次にこの包装体を2つ重ねて、三洋電機株式会社製業務用電子レンジ(1600W)で50〜60秒加熱した後、電子レンジから取り出し、フィルム同士の融着を評価した。
[評価基準]
○:フィルム同士が全く融着せず、電子レンジ耐熱性に優れる。
×:フィルム同士が融着してしまい、剥がすとフィルムが破れることがあり、電子レンジ耐熱性に劣る。
≪容器変形≫
容器に入れる食材をシチュー約200gとする以外は、上記≪包装仕上がり、高収縮部の白化≫評価と同様の条件で包装したものを冷蔵ショーケースで3時間冷蔵した。次に、この包装体を三洋株式会社製業務用電子レンジ(1600W)で30〜40秒加熱した後、容器の変形について評価した。
[評価基準]
○:容器が全く変形していない。
×:容器の蓋が変形した。
≪光沢性(光沢度)≫
日本電色社製グロスメーター「VG2000」(商品名)を用い、上記≪収縮後の引張剛性≫の時と同様の熱処理を行い面積換算で30%収縮させたフィルムを、室温23℃で、ASTM−D−2457(45度光沢度)に基づき、フィルムの光沢度を測定する。
[評価基準]
◎:フィルムの光沢性に優れ、包装品が非常に豪華に見える。(光沢度120%以上)
○:フィルムの光沢性が良好で、包装品が豪華に見える。(光沢度100%以上120%未満)
×:フィルムの光沢性が悪く、見栄えが悪い。(光沢度100%未満)
≪包装後のハリ、コシ≫
上記≪包装仕上がり、高収縮部の白化≫評価で得られた(150℃に設定したシュリンクトンネル中で4.0秒間熱処理した)包装体、及び比較例5と同一組成で厚みが11μmのフィルムを用いて上記≪包装仕上がり、高収縮部の白化≫評価と同様に150℃に設定したシュリンクトンネル中で4.0秒間熱処理した包装体(比較包装体)を用意し、容器と接していないフィルムの部分を指で押した時のハリ、コシについて、上記比較包装体との比較を行った。
[評価基準]
◎:比較包装体よりハリ、コシが良く、非常に優れた剛性レベルである
○:比較包装体と同等にハリ、コシが良好で、実用的に十分なレベルである。
×:比較包装体よりハリ、コシがなく、剛性レベルとして不十分である。
≪針孔強度≫
540mm巾にスリットし紙管に巻いたフィルムを、株式会社フジキカイ製「FW−3451A−αV(商品名)」にセットする。次いで、フィルムを流れ方向に引き出しながら針孔装置(ロール面からの針突出長2.5mm)に通して、巾方向に15mm間隔に5個、且つ流れ方向に20mm間隔の針孔を開ける。その後、流れ方向に2個、巾方向に5個、計10個の開いた針孔がサンプルの中央になうように巾方向に30mm間隔で切り取り、短冊状サンプルとする。これを23℃の室温で、チャック間距離100mm、引張速度1000mm/分の条件で引張り、破断した時の最大力(N)を測定し、これを針孔強度とする。
[評価基準]
◎:針孔強度が非常に高く、針孔からの裂けに対し、優れた抵抗レベルにある。
(針孔強度7N以上)
○:針孔強度が高く、針孔からの裂けに対し、実用的な抵抗レベルである。
(針孔強度4N以上、7N未満)
×:針孔強度に劣り、針孔からの裂けに対し、実用上問題のあるレベル。
(針孔強度4N未満)
次に、実施例、比較例で用いる樹脂等について、記号及び性質を示す。
・LL1:シングルサイト系エチレン−α−オレフィン共重合体
[密度=0.913g/cm3、MI=2.0g/10分]
・LL2:シングルサイト系エチレン−α−オレフィン共重合体
[密度=0.923g/cm3、MI=1.6g/10分]
・LL3:シングルサイト系エチレン−α−オレフィン共重合体
[密度=0.915g/cm3、MI=2.0g/10分]
・LL4:シングルサイト系エチレン−α−オレフィン共重合体
[密度=0.925g/cm3、MI=1.9g/10分]
・LL6:マルチサイト系エチレン−α−オレフィン系重合体
[密度=0.939g/cm3、MI=2.1g/10分]
・LL7:シングルサイト系エチレン−α−オレフィン共重合体
[密度=0.904g/cm3、MI=2.0g/10分]
・LL8:長鎖分岐を有するシングルサイト系エチレン−α−オレフィン共重合体
[密度=0.920g/cm3、MI=0.5g/10分、住友化学株式会社製エクセレンGMH CB5001(商品名)]
・LL9:長鎖分岐を有するシングルサイト系エチレン−α−オレフィン共重合体
[密度=0.913g/cm3、MI=0.5g/10分、住友化学株式会社製エクセレンGMH CB5002(商品名)]
・VL:シングルサイト系エチレン−α−オレフィン共重合体
[密度=0.898g/cm3、MI=2.2g/10分]
・LD1:高圧法低密度ポリエチレン
[密度=0.921g/cm3、MI=0.4g/10分]
・EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体
[酢酸ビニル含量=15重量%、MI=1.0g/10分]
[実施例1〜6]
表1に示す樹脂組成に、さらにジグリセリン脂肪酸エステルを各層に1.5重量%ずつ添加したものを、環状ダイより多層原反として押出した。
尚、表1においては、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体が樹脂1に該当し、密度0.921〜0.925g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体(イ)が樹脂3、密度0.910〜0.925g/cm3であって長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)が樹脂4、高圧法低密度ポリエチレンが樹脂5にそれぞれ該当する。
次に、冷水にて冷却固化して、折り巾120mm、厚さ470μmのチューブ状原反を作成した。これを電子線照射装置に誘導し、500kVに加速した電子線を照射し、ゲル分率が25%前後になるように架橋処理を行った。これを延伸機内で再加熱を行いながら、二対の差動ニップロール間に通して、チューブ原反にエアーを注入してバブルを形成させた。延伸開始点の加熱温度を140℃に設定し、流れ方向に8倍、巾方向に6.5倍の倍率でそれぞれ延伸を行い、厚さ9μmのフィルムを得た。
得られたチューブ状のフィルムの両端をカットし、巾540mmのサイズに切り出して、2枚のフィルムとした。1枚ずつにして、巾570mm、内径3インチ、厚さ10mmの紙巻に皺が入らない程度のテンションで200mの長さで巻き付けた。これらを23℃の部屋で1週間エージングし、実施例1〜6のフィルムを得た。
実施例1〜6で得られたフィルムの各物性の評価結果を表1に示す。
表1の結果からわかるように、本発明の熱収縮性多層フィルムは、薄肉でも、針孔強度が良好で、また収縮後の高い剛性(ハリ、コシ)を有し、高収縮部(角およびシール部周辺)の白化がなく、包装仕上がりや光沢性が良好であるといった美麗な包装体が得られ、更に包装体のレンジアップ後の容器変形もなく、電子レンジ耐熱性に優れているといった包装材料としての特性が実用レベルであることがわかる。
また、収縮後の引張剛性は、すべての実施例において2.0MPa・mm以上であり、実施例1、2及び4〜6では、2.1MPa・mm以上であり、収縮後のフィルムの剛性(ハリ、コシ)も非常に高いことがわかる。
さらに、実施例5及び6の結果から、長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(樹脂2)を配合することによって、フィルムの針孔強度を更に高くなることも確認された。
[比較例1〜5]
樹脂組成を表2に示すとおりとする以外は実施例と同じ方法を用いて、比較例1〜5のフィルムを得た。
表2の結果からわかるように、表面層の融解熱量比が高いために電子レンジ耐熱性に劣る(比較例1)、フィルムの融解終了温度が高いために包装仕上がりに劣る(比較例3及び4)、100℃における熱収縮率が高すぎるために容器変形を起こす(比較例1及び2)、表面層に用いるエチレン−α−オレフィン共重合体の密度が高すぎるために収縮包装後のフィルムの光沢性に劣る(比較例4)、面積換算で30%収縮後のフィルムの引張剛性が低いために収縮包装後のハリ、コシに劣る(比較例1、2、及び5)といった性質が確認された。
Figure 0004818169
Figure 0004818169
本発明のフィルムは、包装材料として収縮包装に適した特性を有しており、特に食品包装用途の分野で好適に利用できる。

Claims (11)

  1. 両表面層とその間に挟まれた内部層の少なくとも3層を有し、
    前記表面層の少なくとも一方は、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体を含み、示差走査熱量計の2nd.融解挙動における全融解熱量に対する100℃以下の融解熱量の比率が40〜75%であって、
    内部層は、密度0.921〜0.925g/cm3であり、示差走査熱量計の2次融解挙動における融解終了温度が125℃以下であるエチレン−α−オレフィン共重合体(イ)50〜95重量%と、密度0.910〜0.925g/cm3の長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)及び/又は密度0.910〜0.925g/cm3の高圧法低密度ポリエチレン5〜50重量%と、からなる組成物を50〜100重量%含む、熱収縮性多層フィルム。
  2. 前記表面層の少なくとも一方が、密度0.900〜0.918g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体を80重量%以上含む、請求項1に記載の熱収縮性多層フィルム。
  3. 前記両表面層が同一の組成を有する、請求項1または2に記載の熱収縮性多層フィルム。
  4. 前記両表面層の厚みが同一で、該両表面層の厚みの合計が、前記熱収縮性フィルムの厚みの40%以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の熱収縮性フィルム。
  5. 前記内部層が、前記組成物を90重量%以上含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム。
  6. 示差走査熱量計の2次融解挙動において、融解終了温度が125℃以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム。
  7. 面積換算で30%収縮後の引張剛性Gが、下記式(a)で表される、請求項1から6のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム。
    G(MPa・mm)=T(mm)×D(MPa)≧2.0 ・・・・・・(a)
    T:面積換算で30%収縮後の平均厚み(mm)
    D:面積換算で30%収縮後の流れ方向と巾方向の平均初期弾性率(MPa)
  8. フィルムの収縮率が100℃で0%以上25%未満、且つ110℃で25%以上95%以下、且つ120℃で60%以上95%以下である、請求項1から7のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム。
  9. フィルム全体のゲル分率が5〜40重量%である、請求項1から8のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム。
  10. 厚みが5〜15μmである、請求項1から9のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム。
  11. 内部層は、上記エチレン−α−オレフィン共重合体(イ)50〜95重量%と、密度0.910〜0.925g/cm3の長鎖分岐を有するエチレン−α−オレフィン共重合体(ロ)5〜50重量%と、からなる組成物を50〜100重量%含む、請求項1から10のいずれか1項に記載の熱収縮性多層フィルム。
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