JP4817458B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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本発明は基板実装面に直接引き出された電極を有する下面電極型の固体電解コンデンサに関する。
従来から弁作用金属として、タンタル、ニオブなどを用いた固体電解コンデンサは、小型で静電容量が大きく、周波数特性に優れ、CPUのデカップリング回路あるいは電源回路などに広く使用されている。また、携帯型電子機器の発展に伴い、特に下面電極型固体電解コンデンサの製品化が進んでいる。
このような下面電極型固体電解コンデンサを基板に実装する際には、下面電極型固体電解コンデンサの基板実装面の端子部分とともに、下面電極型固体電解コンデンサ側面のフィレット面と呼ばれる端子部分が重要になる。その理由は、はんだ付けの後にフィレット面におけるはんだの融けだし具合を観察することで、基板実装面を含めたはんだ付けの状態を検査するためである。このフィレット面で問題になるのは、融けたはんだが濡れあがるときに、陽極側と陰極側で均等に濡れあがらないと製品が傾いて実装されたり、フィレット面への濡れあがりが十分でないと、はんだが基板実装面である底面にのみ溜まり、製品が浮き上がってしまうことであり、これを防止するために通常フィレット面には、めっきが施される。
その様子を、チップ型固体電解コンデンサで、製品の小型化、薄型化を目的とし、リードフレームの下面をコンデンサの電極とし、リードフレームの切断面をフィレット面として使用する下面電極型と呼ばれる構造について簡単に説明する。その詳細は特許文献1等に開示されている。
図8に製品寸法に切断する前の内部透視図を示した。また、図9に製品寸法に切断後の図を示してあり、図9(a)は陽極側の側面図、図9(b)は陰極側の側面図、図9(c)は図9(a)、図9(b)のB−B線に沿った断面図である。
図8のように、コンデンサ素子1から引き出された陽極リード線2は陽極のリードフレーム82に接合され、コンデンサ素子1の陰極層は、導電性接着剤10を介して陰極のリードフレーム83に接続されると共に絶縁性接着剤84を介して陽極のリードフレーム82に固定されている。
図中の一点鎖線部81a,81bで切断し、リードフレーム82,83の切断面にめっき処理をすることで、はんだ濡れ性のよいフィレット面12,13を形成している。しかし、この製造工程は、外装樹脂形成後にめっきをするため製造工程が複雑になり設備投資の額が大きくなる、生産コストが増加する、コンデンサの特性に影響が出る等の問題がある。
また、小型化・薄型化するための方法として、特許文献2の技術がある。この技術は、電極端子としてリードフレームを使用するのではなく、基板(シート片)を用いた構造になっている。しかし、前記同様にフィレット面にはパッケージ体の切断後にめっき処理(端子電極膜形成)を施す必要があるので、同様の問題点がある。あるいは、端子電極膜を形成しない場合には、十分な視認性を有するフィレット面が得られないという問題点がある。
これらを解決する技術として、特許文献3がある。図10に製品寸法に切断する前の内部透視図を示した。リードフレーム104,105が凹状に加工されており、凹部内部はめっき処理をしてある。図中の一点鎖線部101a,101bで切断した際、凹部分のコンデンサ素子側の面が露出して、それぞれ、陽極、陰極のフィレット面102,103となる。図11に製品寸法に切断後の図を示してあり、図11(a)は陽極側の側面図、図11(b)は陰極側の側面図、図11(c)は図11(a)、図11(b)のC−C線に沿った断面図である。この方法では、凹部分を下面電極型固体電解コンデンサの外形内部に形成する必要があり、コンデンサ素子の体積効率の向上は難しい。また、めっきが形成された凹部で切断するためフィレットを安定して形成することが困難であり、さらに、ダイシングによる凹部の切断の精度が十分でない場合フィレット面が削られる可能性がある。
特開2004−228424号公報 特開2001−52961号公報 特開2005−197457号公報
小型、薄型化を目的とした下面電極型固体電解コンデンサは、特許文献1のように樹脂外装後にフィレット面部分をめっきする必要があり、フィレット面形成による製品特性劣化、生産性の低下、設備投資大、コストの増加という問題がある。また、特許文献2の技術についても同様の問題がある。
さらに、電極端子に凹部を形成し、その内部にめっき処理面を設け、それを切断することで下面電極型固体電解コンデンサの側面にフィレット面を露出させる特許文献3では、リードフレームの曲げ精度、ダイシングによる凹部の切断の精度が十分でないなどの要因でフィレット面が削られる可能性が高く、小型化が進むと安定した生産が難しくなる。
この状況にあって、本発明の課題は、小型の下面電極型であり、生産性および信頼性に優れるめっき処理されたフィレット面を有する固体電解コンデンサを提供することにある。
本願発明は上記課題を解決するための手段を提供するものであって、その構成は、陽極となる多孔質の弁作用金属体の表面に誘電体酸化皮膜が形成されこの誘電体酸化皮膜上に固体電解質層を含む陰極層が形成されてなるコンデンサ素子が、板状の絶縁性樹脂層の2つの主面の一方に前記コンデンサ素子と相対する第1の導電層が形成され他方には実装端子としての第2の導電層が形成され前記第1および第2の導電層が電気接続されてなる基板の上に配置され、前記コンデンサ素子の外周部が前記基板の一部分と共に樹脂外装された固体電解コンデンサにおいて、前記基板の樹脂外装されない部分が外装樹脂側面に沿って折り曲げられたことを特徴とする。
前記第1の導電層の厚みが前記第2の導電層に比べて厚いことは、基板に適度な厚みを確保しながらフィレット形成部を薄くするために、望ましい。
前記基板での前記外装樹脂側面に沿って折り曲げられる部分には前記第2の導電層のみが形成されていることは望ましい。
本発明では、下面電極型固体電解コンデンサを形成する基板の一部をコンデンサ側面方向に折り曲げてフィレット面とすることで、従来のめっきでフィレット面を形成する方法に見られる製品特性劣化、生産性の低下、設備投資大、コストの増加といった問題が無く、さらに、リードフレームを凹状に加工し、その内部がめっきしてあるものを切断し露出させフィレット面とする方法に比べ安定した生産ができる。
また、第1の導電層が第2の導電層に比べて厚い基板を用いることで、基板が、製造工程中で破損しにくい十分な強度を持ち、かつ、フィレット形成部の厚みを薄くすることができる。
また、フィレット面となる部分の基板を第2導電層のみにすることで、フィレットを曲げたときの寸法精度を高くすることができ、さらなる小型化も可能になる。
次に、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。まず、図1に本発明により作製した下面電極型固体電解コンデンサの構造を示す。図1(a)は陽極側端面の側面図であるが、陰極側端面も同形状である。図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図である。
コンデンサ素子1の陽極リード線2と導電性の枕木3とをレーザー溶接もしくは抵抗溶接により接合し、枕木3と基板の枕木陽極接続部5を、導電性接着剤10、もしくはレーザー溶接、抵抗溶接により接合する。コンデンサ素子1の陰極部分は、基板のコンデンサ素子陰極接続部6に導電性接着剤10を用いて接着する。外装樹脂11は、液状エポキシ樹脂を用いて形成したり、インジェクションモールド、トランスファーモールドといった方法で、エポキシ樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、LCP(液晶ポリマー)等、鉛フリーリフローに耐えられる耐熱性のある樹脂を用いて形成する。外装後、ダイシングによりフィレット面12,13となる基板部分を残し、外装樹脂とともに不要な部分を切断し、最後に基板のフィレット面12,13部分を曲げる。
その基板部分について説明する。基板は、絶縁性樹脂4の両面に、それぞれ、コンデンサ素子接続面には、枕木陽極接続部5、コンデンサ素子陰極接続部6の導電性部分をもつパターン、すなわち第1の導電層が形成され、コンデンサ実装電極面は、コンデンサ実装面陽極7、コンデンサ実装面陰極8、陽極のフィレット面12、陰極のフィレット面13の導電性部分をもつパターン、すなわち第2の導電層が形成してある。コンデンサ素子接続面とコンデンサ実装電極面の陰極、陽極それぞれの導電性部分はビア9により電気的に接続されている。
図2にコンデンサ素子接続面の導電性部分のパターンを平面図で示す。樹脂外装を、二点鎖線部22より外側のフィレット面となる基板上に外装樹脂を形成しないように行い、一点鎖線部21で基板および外装樹脂を切断後、二点鎖線部22でフィレット面となる基板部分を紙面の手前方向に折り曲げる。破線部23が図1のビア9部分に対応する。ビアの数は多い方が電気抵抗が小さくなるが、コスト等を考慮し1〜5個程度が適当である。
図3にコンデンサ実装電極面の導電性部分のパターンを底面図で示す。一点鎖線部21で基板および外装樹脂を切断後、二点鎖線部22でフィレット面12,13となる基板部分を紙面の奥方向に折り曲げる。このとき、絶縁性樹脂は、ガラスエポキシ、ポリイミドを使用するが、LCP、PEEK等を使用することも可能である。厚みは80〜10μmが適当である。導電性部分はコンデンサ素子接続面、コンデンサ実装電極面ともに、銅に金めっきをしたものである。従って、フィレット面12,13も同様である。厚みはめっき部分も含め60〜10μmが適当である。
このようにして本実施の形態の固体電解コンデンンサを得るが、実際の作製工程では、多数個のコンデンサ素子を1つの基板上に接続した後、樹脂外装の工程を経て、切断および折り曲げの工程を行う。その詳細については、以下の実施例で説明する。
(実施例1)
コンデンサ素子の作製については、公知の技術によるので簡略にして、タンタルを弁作用金属として用いた場合を説明する。タンタル線のまわりに、タンタル粉末をプレス機で成型し、高真空・高温度で焼結する。次にタンタル金属粉末の表面にTaの酸化皮膜を形成する。さらに、硝酸マンガンに浸漬した後、熱分解して、MnOを形成し、引き続き、グラファイトおよびAgによる陰極層を形成して、コンデンサ素子を得る。なお、陰極層のMnOに換えて、ポリチオフェンあるいはポリピロールなどの導電性高分子を用いると、コンデンサ素子単体として低ESRを得ることが容易になる。また、弁作用金属として、タンタルの他に、ニオブ、アルミニウム、チタンなどを用いることができる。
本実施例で使用した基板は、絶縁性樹脂にガラスエポキシ約60μm、導電性部分に銅の金めっき片面約20μm、合計厚み約100μm、コンデンサの取り数が20個×10列=200個、コンデンサ素子接続面、コンデンサ実装電極面のパターンは上述した図2、図3に示したものである。
作製手順を順に説明する。まず、図1を参照して、コンデンサ素子1に接続されている陽極リード2を枕木3と抵抗溶接により接着した。本実施例では、枕木3は42アロイの銀めっき品を用いた。枕木3の母材として銅、ステンレス等、めっきとして金、スズ、パラジウム等を使用することも可能である。
基板の枕木陽極接続部5とコンデンサ素子陰極接続部6にディスペンサーを用いて銀を含むエポキシ系の導電性接着剤10を塗布し、その上に枕木3を溶接したコンデンサ素子をマウントし、150℃、30分間加熱し硬化させ基板と接着した。
図4にこれ以降の作製手順を、各工程で作製された物を正面側と右端側面から図示することで説明する。(1)接続工程では、前記したコンデンサ素子と基板を接続した状態を示した。今回使用した基板51は、正面方向にコンデンサ素子が10列、側面方向に20個並べることができるものである。
(2)樹脂外装工程では樹脂外装後の状態を示した。外装樹脂は正面側に示したように、フィレット面12,13となる部分の基板上に樹脂を形成しないようにする必要があるため、コンデンサ素子の列の間に外装樹脂の無い部分を設けてあり凸凹形状である。それに対し、側面では、外装樹脂が連続的に形成してある。本実施例では外装樹脂に液状エポキシ樹脂を使用し、金型に基板を取り付けた後、真空状態で液状エポキシ樹脂を金型に注入し、150℃、3分間加熱後、金型から基板を取り出し150℃、3時間加熱し液状エポキシ樹脂を硬化させた。
(3)切断工程ではダイシングにより基板と外装樹脂を切断した後の状態を示した。正面の図は、フィレット面部分を残し基板が切断され、側面の図では、外装樹脂と基板が目的の製品寸法に切断されている。
(4)折り曲げ工程では、金型を使用し基板を曲げた後の状態を示した。この状態で完成である。
作製の手順として、外装樹脂で外装後の状態で、製品サイズに切断後一つ一つフィレット面部分の基板を曲げるのではなく、金型で基板上の全てのフィレット面部分を曲げてから製品サイズに切断する方法も考えられる。この方法では、あらかじめフィレット面部分を折り曲げられるように基板を加工しておく必要がある。
(実施例2)
本実施例で使用した基板は、実施例2の固体電解コンデンサの断面図である図5を参照すると、絶縁性樹脂4の厚みが約40μm、コンデンサ素子接続面の導電性部分(第1の導電層)の厚みが約40μm、コンデンサ実装電極面の導電性部分(第2の導電層)の厚みが約20μmと、導電性部分の厚みが異なる構造であり、フィレット面12,13の厚みが実施例1に比べ、コンデンサあたり合計で40μm薄くできる。導電性部分の厚みを両方薄くすることも可能であるが、基板が薄くなりすぎると、生産時に破損する確率が高くなるため適度な厚みが必要である。その他の部分に関しては実施例1と同様である。
(実施例3)
本実施例で使用した基板のコンデンサ素子接続面を図6に平面図で示した。基板のフィレット面となる部分61a,61bには絶縁性樹脂4およびコンデンサ素子接続面の導電層が無く、コンデンサ実装電極面の導電層(第2の導電層)のみになっている。その他の部分に関しては、実施例1と同様である。作製した固体電解コンデンサの断面図を図7に示した。
(実施例4)
実施例2では、図5を参照すると、導電性接着剤10で枕木3と枕木陽極接続部5を接続したが、本実施例ではレーザーで接続した。他は、実施例2と同様である。
基板の枕木陽極接続部5はAuをめっきしてあるためレーザーのエネルギーを吸収し難く、基板内部の温度が上がり難く絶縁性樹脂4へのダメージが小さくなる。接続は枕木3と基板の枕木陽極接続部5の合金化ではなく、枕木3の一部分をレーザーで融かし、それが枕木3と基板の枕木陽極接続部5の界面、基板上面に流れ固まることで接続した。また、本実施例では実施例1に比べ基板のCu層(導電性部分)が厚いため熱拡散性が良く、絶縁性樹脂4に与える影響が小さい。
この部分をレーザーで接続できることで、導電性接着剤10の使用量が枕木3と基板の枕木陽極接続部5の接続分だけ減り、製造スピードも大幅に向上する。
(比較例1)
本比較例での製造方法の詳細は、特許文献1に開示された技術に改良を加えたものである。図8は樹脂外装後の内部透視図で、図中の一点鎖線部81a,81bで製品寸法に切断したのが、図9である。図9(a)は陽極側の側面図、図9(b)は陰極側の側面図、図9(c)は、図9(a)、図9(b)のB−B線に沿った断面図である。特許文献1には、記載されていないが、通常はリードフレーム82,83の切断面にめっき処理をすることで、はんだ濡れ性のよいフィレット面12,13を形成する。本比較例では、Snめっき処理を行った。
(比較例2)
本比較例での製造方法の詳細は特許文献3に開示されている。図10は樹脂外装後の内部透視図で、リードフレーム82,83は凹状に加工したものを用い、図中の一点鎖線部101a,101bで切断した際、凹部分のコンデンサ素子側の面が露出して、それぞれ、陽極、陰極のフィレット面102,103となる。図11に製品寸法に切断後の図を示す。図11(a)は陽極側の側面図、図11(b)は陰極側の側面図、図11(c)は、図11(a)、図11(b)のC−C線に沿った断面図である。本比較例では、凹部の形状は直方体とし、内部はSnめっき処理を行った。
表1に本発明の実施例1〜3、比較例1〜2の方法で、それぞれ100個下面電極型固体電解コンデンサを作製したときのフィレット外観不良発生数と、信頼性試験として耐湿試験を行ったときの不良発生数を示した。外観不良は、陽極フィレット、陰極フィレットの大きさが設計面積の2/3以下となったものを不良とした。耐湿放置試験はESRが初期値の1.5倍となったものを不良とした。
Figure 0004817458
表1のように、実施例1〜3、比較例1では外観不良は無かったが、比較例2では、4個発生した。これは、比較例2では、フィレット面を切断する際、非常に高い位置精度が要求されることと、フィレット面102,103となるリードフレーム104,105の凹部分の強度が弱いためと考えられる。
耐湿放置試験(65℃、95%RH、1000hr)では、実施例1〜3、比較例2では不良は無かったが、製品寸法に切断後フィレット面をめっきした比較例1で不良が3個発生した。この結果は、めっき液につけることが、信頼性を低下させる原因になっていることを示している。
また、実施例1に比べ、実施例2では40μm、実施例3では160μmだけフィレット形成部の厚みを薄くでき、体積効率を向上させることができる。
以上のように、本発明により作製した下面電極型固体電解コンデンサは、従来の下面電極型固体電解コンデンサに比べて、比較例1(特許文献1に対応)のように樹脂外装後にフィレット面部分をめっきする必要が無く、フィレット面形成による製品特性劣化、生産性の低下、コスト増加を改善できる。
また、電極端子に凹部を形成し、その内部にめっき処理面を設け、それを切断することで下面電極型固体電解コンデンサの側面にフィレット面を露出させる比較例2(特許文献3に対応)では、ダイシングによる凹部の切断の精度が十分でない場合フィレット面が削られる可能性が高いが、本発明では、切断後に基板を曲げてフィレット面を形成するため削られる心配が無く不良が発生しづらい。このことは、下面電極型固体電解コンデンサが小型化した場合に大きな優位性を持つ。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、この実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、なしえるであろう各種変形、修正を含むことはもちろんである。たとえば、上記実施例では、弁作用金属からなる陽極リードおよび粉末をプレスおよび真空焼結してなる多孔質焼結体を用いてコンデンサ素子を作製したが、板状または箔状の弁作用金属をエッチングにより拡面化した多孔質体を用いてコンデンサ素子を作製してもよいことは明らかである。
本発明の実施の形態および実施例1に係る固体電解コンデンサを示し、図1(a)は陽極側端面の側面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図。 本発明の実施の形態および実施例1に係る基板でのコンデンサ素子接続面の導電性部分のパターンをを示す平面図。 本発明の実施の形態および実施例1に係る基板での導電性部分のパターンを示す底面図。 本発明の実施例に係るコンデンサ素子と基板接続後の固体電解コンデンサ製造工程を示す図。 実施例2の固体電解コンデンサの断面図。 実施例3で使用した基板のコンデンサ素子接続面を示す平面図。 実施例3の固体電解コンデンサの断面図。 従来例および比較例1の固体電解コンデンサの樹脂外装後の内部透視図。 従来例および比較例1の固体電解コンデンサの切断後の図であり、図9(a)は陽極側の側面図、図9(b)は陰極側の側面図、図9(c)は図9(a)、図9(b)のB−B線に沿った断面図。 従来例および比較例2の固体電解コンデンサの樹脂外装後の内部透視図。 従来例および比較例2の固体電解コンデンサの製品寸法に切断後の図であり、図11(a)は陽極側の側面図、図11(b)は陰極側の側面図、図11(c)は、図11(a)、図11(b)のC−C線に沿った断面図。
符号の説明
1 コンデンサ素子
2 陽極リード線
3 枕木
4 絶縁性樹脂
5 枕木陽極接続部
6 コンデンサ素子陰極接続部
7 コンデンサ実装面陽極
8 コンデンサ実装面陰極
9 ビア
10 導電性接着剤
11 外装樹脂
12,13,102,103 フィレット面
21,81a,81b,101a,101b 一点鎖線部
22 二点鎖線部
23 破線部
51 基板
61a,61b フィレット面となる部分
82,83,104,105 リードフレーム
84 絶縁性接着剤

Claims (3)

  1. 陽極となる多孔質の弁作用金属体の表面に誘電体酸化皮膜が形成されこの誘電体酸化皮膜上に固体電解質層を含む陰極層が形成されてなるコンデンサ素子が、
    板状の絶縁性樹脂層の2つの主面の一方に前記コンデンサ素子と相対する第1の導電層が形成され他方には実装端子としての第2の導電層が形成され前記第1および第2の導電層が電気接続されてなる基板の上に配置され、
    前記コンデンサ素子の外周部が前記基板の一部分と共に樹脂外装された固体電解コンデンサにおいて、
    前記基板の樹脂外装されない部分が外装樹脂側面に沿って折り曲げられたことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 前記第1の導電層の厚みが前記第2の導電層に比べて厚いことを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記基板での前記外装樹脂側面に沿って折り曲げられる部分には前記第2の導電層のみが形成されていることを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。
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