JP4816443B2 - 光検出装置、及びそれを用いた照明装置、照明器具 - Google Patents

光検出装置、及びそれを用いた照明装置、照明器具 Download PDF

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Description

本発明は、可視光域や赤外光域を検出する光検出装置、及びそれを用いた照明装置、照明器具に関するものである。
従来から、通常の照明装置と防犯威嚇装置の両方の特徴を兼ね備えた、図9に示すような照明器具が提供されている(従来例1)。この照明器具は、器具本体Aとリモコン送信機Bとから構成され、器具本体Aは建物の外壁に取着されるベース部33と、このベース部33にアーム34を介して首振自在に取着される灯具35とを備えている。灯具35は照明負荷部が内部に配置される筒状のセード36を備え、灯具35を所望の方向に向けることによって、照明負荷部の光をスポット光として照射することができる。
器具本体Aは、図10に示すように、防犯威嚇機能を備えた照明装置1が内蔵されている。照明装置1は、人の有無を検知する人体センサ部11と、周囲の明るさを検出する明るさセンサ部12と、後述する各部の動作を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼ぶ)131を備える制御回路部13と、制御回路部13からの点灯制御信号を受けて照明負荷部2を点灯させる点灯回路部14と、制御回路部13からの鳴動信号を受けアラーム音を出力する警報出力部15と、外部から赤外線で送信された信号を受信するリモコン受光モジュール161からなる受光部16と、白熱電球からなる照明負荷部2とから構成される。
人体センサ部11は、器具本体Aの周囲の検知エリアにおいて人から放射される赤外線を検知することで人の有無を検知する焦電型センサ111とトランジスタ112からなる。明るさセンサ部12は、周囲の明るさを検出するフォトICダイオード121が直流電圧Vddに対して逆電圧を印加する方向に接続され、前記フォトICダイオードのアノード側に直列接続される負荷抵抗122とで構成される。
ここで、明るさセンサ部12に用いられるフォトICダイオード121は、図11に示すように、2つのフォトダイオード121a、121bのうち1つのみが可視光を遮断する特性を持った光学フィルタ121cを備え、図12に示すような分光感度特性をそれぞれ有している。検出した光信号をオペアンプ121e、121dにてそれぞれ増幅し、さらにオペアンプ121fでそれらを差動増幅することで、ほぼ可視光域にのみ感度を持たせている。周囲の明るさに応じて発生するフォトICダイオード121の光電流出力は、負荷抵抗122に流れ、明るさセンサ信号電圧として制御回路部13内のマイコン131に入力されるのである。上記のように2つの受光手段を用いて可視光域を選択的に検出する従来技術は、特開平8−330621号公報で開示されている。
また、受光部16は図13に示すように、フォトダイオード161aに可視光を遮断する特性を持った光学フィルタ161bを組合せ、図14(a)に示すような分光感度特性を有している。検出した光信号を、強い光や信号が入力されたとき回路の許容値を越えないよう受光プリアンプIC161c内のゲイン調整部161dにて自動的にゲイン調整しながらオペアンプで増幅する。また、リモコン信号の副搬送波として、約40kHzの高周波信号を使用しており、BPF(バンドパスフィルタ)にて電気的な周波数選択を行うことにより、外乱を除去している。なお、上記のような光学的、電気的特性を備えた一体型のリモコン受光モジュール161を使用することが一般的に知られている。
一方、リモコン送信機Bは、器具本体Aの動作モードを防犯モード、通常モード、連続点灯モードに選択切り替え可能なスイッチ21a,22a,23aを有しており、何れかのスイッチを押操作すると、スイッチに応じて赤外光からなるリモコン信号Sが器具本体Aへ送信されるのである。リモコン送信機Bの光源としては、図14(b)に示すような分光特性を有するGaAs赤外発光ダイオードを用いており、約950nmの発光スペクトルを持っている。
この従来例1の照明器具の使い方として例えば、外出して留守にするときは、設定時間以上人を検知すると不審者と判断し、フラッシュ光とアラーム音で警告する「防犯モード」に切り替えておくことで、防犯効果が期待できる。普段は、暗くなると低輝度点灯、人を検知すると高輝度点灯する「通常モード」に切り替えておくことで、便利でかつ省エネ効果が期待できる。人体センサ部11に関係なくずっと点けておく時には「連続点灯モード」にすることができ、3つの点灯モードを手元のリモコン送信機Bにて簡単に切り替え可能としたことで、通常の照明装置と防犯威嚇装置の両方を使い分けることができるのである。
ここで、居住者が外出時に点灯モードを設定する場合、リモコン送信機Bをそのまま携帯することを考慮し、リモコン送信機Bの形状をコンパクトなカードサイズにしている。そのため、高出力な赤外発光ダイオードを用いることができず、大きな送信能力が期待できないため、ベース部33の下部に必要な穴を設け、リモコン受光部16を器具外面に露設して受信感度を大きくすることで屋外使用による悪条件の下でも使用上問題のないリモコン受信性能を確保している。
しかしながら、従来例1の照明器具はベース部33の下部に穴を設け、外郭材を備えたリモコン受光部16を器具外面に露設した構造としているため、ベース部33そのものが大型化し、器具の外観や意匠性を損なってしまう問題がある。
そのため、特開2005−50660号公報(従来例2)では、人体センサ部11と明るさセンサ部12およびリモコン受光部16を同一プリント基板上に搭載し、光透過性の高い、例えばポリエチレン樹脂からなる外郭材に収納して構成することで、リモコン受信性能を向上した照明装置が提案されている。
特開平8−330621号公報 特開2005−50660号公報(実施形態5)
上述した特許文献2の技術では、リモコン受信性能を確保するために設ける器具外面の穴が不要なため外観や意匠性を損なわない反面、プリント基板の大きさは人体センサ部と明るさセンサ部およびリモコン受光部がそれぞれ実装できる面積が必要であり、結果的に光透過性の高い外郭材が大型化し、逆に外観や意匠性を損なってしまう問題が生じる。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、使用上問題のないリモコン受信性能を確保しながら、小型化を実現し外観や意匠性を損なわない照明装置を提供することにある。
請求項1の発明は、上述の目的を達成するために、図3に示すように少なくとも2つの受光手段171a,171bを備え、前記各受光手段171a,171bはいずれも可視光域と赤外光域を受光する手段であり、少なくとも1つの前記受光手段171bに対し、可視光域を遮断する特性を持った光学フィルタ171cを備え、各々の受光信号を減算処理することで周囲の明るさ信号として出力する光検出装置において、前記可視光域を遮断した受光信号を、高周波パルス信号と前記パルス信号より低周波であるアナログ信号に分離する分離手段を備え、前記可視光を遮断した受光信号を用い、赤外線からなるワイヤレス信号を受信することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項記載の光検出装置において、前記可視光を遮断した受光信号のゲインを調整する増幅手段を備え、前記周囲の明るさ信号を用いてゲイン可変することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の光検出装置において、金属製のリードフレームと、前記リードフレームに固着された受光手段と、前記リードフレームに固着され前記受光手段に配線された減算処理手段とを備え、モールド樹脂で封止する1パッケージモジュールで構成したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の光検出装置において、金属製のリードフレームと、前記リードフレームに固着され半導体基板上に集積された受光手段と減算処理手段とを備え、モールド樹脂で封止する1チップモジュールで構成したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の光検出装置と、光源を点灯させる点灯回路部と、光検出装置の受信信号に応じて点灯回路部の動作を制御する制御回路部とを備えた照明装置である。
請求項の発明は、請求項記載の照明装置と、所定エリア内を照明する光源からなる照明負荷部を備えた照明器具である。
請求項1の発明によれば少なくとも2つの受光手段を備え、前記各受光手段はいずれも可視光域と赤外光域を受光する手段であり、少なくとも1つの前記受光手段に対し、可視光域を遮断する特性を持った光学フィルタを備え、各々の受光信号を減算処理することで周囲の明るさ信号として出力し、前記可視光を遮断した受光信号を用い、赤外線からなるワイヤレス信号を受信するため、周囲の明るさと赤外線信号の検出を兼ね備えた光検出装置を提供できる。
また、請求項の発明によれば、可視光を遮断した受光信号を、高周波パルス信号と前記パルス信号より低周波であるアナログ信号に分離する分離手段を備えたため、相互干渉を抑えた受信が可能になり、受信精度が向上する効果がある。
請求項の発明によれば、可視光を遮断した受光信号のゲインを調整する増幅手段を備え、前記周囲の明るさ信号を用いてゲイン可変させるため、ゲインを必要以上に上げることがなく回路消費電流を抑えることができる効果がある。
請求項の発明によれば、金属製のリードフレームと、前記リードフレームに固着された受光手段と、前記リードフレームに固着され前記受光手段に配線された減算処理手段とを備え、モールド樹脂で封止する1パッケージモジュールで構成したため、小型化が実現できる。
請求項の発明によれば、金属製のリードフレームと、前記リードフレームに固着され半導体基板上に集積された受光手段と減算処理手段とを備え、モールド樹脂で封止する1チップモジュールで構成したため、ノイズ低減と小型化が実現できる。
請求項の発明によれば、請求項1〜のいずれかに記載の光検出装置と、光源を点灯させる点灯回路部と、光検出装置の受信信号に応じて点灯回路部の動作を制御する制御回路部とを備えたため、周囲の明るさと外部からの赤外線信号の受信機能を兼ね備えた照明装置を、部品削減に伴う小型化とともに実現でき、外観や意匠性を損なわない効果がある。
請求項の発明によれば、請求項記載の照明装置と、所定エリア内を照明する光源からなる照明負荷部とを備えるため、請求項記載の照明装置と同様の効果を奏する照明器具を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の照明器具は、図1(a)のブロック図に示すように、器具本体A及びリモコン送信器Bから構成される。器具本体Aは、防犯威嚇機能を備えた照明装置1と、白熱電球からなる照明負荷部2とから構成される。照明装置1は、周囲の人の有無を検知する人体センサ部11と、防犯及び照明の制御を行う制御回路部13と、制御回路部13からの点灯制御信号を受けて照明負荷部2を点灯させる点灯回路部14と、制御回路部13からの鳴動信号を受けアラーム音を出力する警報出力部15と、光検出部17とから構成される。光検出部17は、図1(b)の要部回路図に示すように、外部から赤外線で送信された信号を受信するとともに、周囲の明るさを検出する、光検出モジュール171を備える。出力αは赤外線のワイヤレス信号の受信出力、出力βは周囲の明るさの検出出力である。人体センサ部11は、器具本体Aの周囲の検知エリアにおいて人から放射される赤外線を検知することで人の有無を検知する焦電型センサ111とトランジスタ112からなる。制御回路部13は、人体センサ部11と光検出部17の出力を入力して点灯回路部14や警報出力部15の動作を制御するマイクロコンピュータ131(以下、マイコンと呼ぶ)を備えている。
リモコン送信機Bは、従来例と同様であり、図9(b)に示すように、器具本体Aの動作モードを防犯モード、通常モード、連続点灯モードに選択切り替え可能なスイッチ21a,22a,23aと、何れかのスイッチを押操作するとスイッチに応じた赤外光からなるワイヤレス信号Sで動作モード信号を送信する信号送信部と、リモコン送信器Bの各部に動作電源を供給する電源部(図示せず)とから構成される。
ここで、光検出部17に用いられる光検出モジュール171は、図3に示すように、2つのフォトダイオード171a,171bのうち1つのみが可視光を遮断する特性を持った光学フィルタ171cを備え、それぞれの光信号をオペアンプ171e,171dにて増幅し、更にオペアンプ171fにて差動増幅することで周囲の明るさを検出するとともに、可視光を遮断した光信号のみを用い、上記とは別のオペアンプ171gにて増幅するなどしてパルス信号に復調し、リモコン信号Sを受信するのである。
この照明器具の動作を図2のタイミングチャートを参照して説明する。リモコン送信機Bにて器具本体Aの点灯モードが通常モードに切り替えされた状態において、人体センサ部11にて検知された出力信号がマイコン131に入力されたとき、光検出モジュール171の出力β信号が所定のしきい値よりも高ければ(図2のaおよびb点)、マイコン131により消灯制御と判断され、照明負荷部2は消灯のままとなる。
また、図2のc点時のように、人体センサ部11にて検知された出力信号がマイコン131に入力されたとき、光検出モジュール171の出力β信号が所定のしきい値よりも低ければ、マイコン131は照明負荷部2を点灯させると判断し、制御回路部13より出力される点灯制御信号を受けた点灯回路部14によって照明負荷部2が所定時間点灯し、所定時間の経過後に消灯する。
また、図2のd点時のように、リモコン送信機Bにて連続点灯モードスイッチ23aを押操作されると、光検出モジュール171の出力αから復調されたパルス信号をマイコン131が判別し、点灯モードを連続点灯モードに切り替え、照明負荷部2は人体センサ部11の出力信号に関係なく連続点灯されるのである。
図3を参照し、光検出部17がリモコン送信機Bから赤外線で送信された信号Sを受信し、周囲の明るさを検出する動作について詳しく説明する。リモコン送信器Bにて約950nmの発光スペクトルを持ったリモコン信号Sが送信されると、可視光を遮断する特性を持った光学フィルタ171cを備えたフォトダイオード171bが光信号を受光し、ダイオード171iを介してオペアンプ171gの非反転入力端子に入力される。入力信号は増幅抵抗171jおよび171kにより(1+R171k/R171j)倍に増幅されるとともに、ゲイン調整部171mにより回路の許容値を越えないよう自動的にゲインが微調整される。増幅された受光信号はBPFにて約40kHzの副搬送波を持つリモコン信号のみが取り出され、検波器とコンパレータを介して出力αよりパルス信号に復調されるのである。
図4に光検出モジュール171の入出力信号であるリモコン信号Sと出力α信号を示す。出力α信号は制御回路部13内のマイコン131に入力され、マイコン131では防犯モード、通常モード、連続点灯モードの各点灯モード毎に割り当てられた送信コードのパルス信号であるかどうかを判別し、点灯モードを切り替えるのである。なお、約40kHzの高周波であるリモコン信号を確実に受光するため、応答速度の速いフォトダイオード171bを用い、かつ受光信号の上昇、下降時間が1μsec以下となるよう負荷抵抗171nの定数を設定すると良い。
一方、フォトICダイオード171aは周囲の明るさに応じて光信号を発生し、ローパスフィルタ171hを介してオペアンプ171eにて増幅される。このとき、フォトICダイオード171bの光信号も同様にダイオード171i及びローパスフィルタ171hを介してオペアンプ171dにて増幅される。ここで、ダイオード171iはオペアンプ171gで増幅される信号、つまりリモコン信号Sと分離するためのものであり、ローパスフィルタ171hは、約40kHzの高周波であるリモコン信号を除去する役割を果たす。オペアンプ171d、171eにてそれぞれ増幅された信号は、さらにオペアンプ171fで差動増幅され、ほぼ可視光域にのみ感度を持った光電流が出力される。出力βから負荷抵抗172に電流が流れ、明るさセンサ信号電圧として制御回路部13内のマイコン131のA/D変換ポート(図1(b)参照)に入力されるのである。
次に、光検出モジュール171の構造及び配置について図8を参照して説明する。金属製のリードフレーム上にフォトダイオードチップと、オペアンプなどで構成される信号処理ICチップをダイボンドし、金線でワイヤボンドして配線した後、エボキシ樹脂でモールドされた1パッケージの光検出モジュール171の構造である。配置は図8(a)のように焦電型センサ111とともにパターン配線されたプリント基板18上に実装され、外郭材192に取り付けされた後、ポリエチレン樹脂からなる外郭材191と組み合わされ、略球体に構成される。外郭材191は中央付近に複数の単焦点レンズを環状に配列して備えており、器具本体Aの周囲のエリアにおいて赤外線を集光するためのレンズの役割を有している。そして、図8(b)のように外郭材191が器具本体Aの下方の向きになるようベース部33内に配置されるのである。
このように、光検出部17を光透過性の高い外郭材191に収納して構成することで、リモコン受信性能を向上した照明装置を器具外面の穴を設けず実現することができ、また光検出モジュール171を1パッケージ化したことで、部品削減に伴うプリント基板18の小型化が実現でき、つまり照明器具の外観や意匠性を損なわない効果がある。
(実施形態2)
図5は実施形態2の光検出部17を示す。なお、その他構成要素は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
リモコン送信器Bにて約950nmの発光スペクトルを持ったリモコン信号Sが送信されると、可視光を遮断する特性を持った光学フィルタ171cを備えたフォトダイオード171bが光信号を受光し、ダイオード171iを介してオペアンプ171gの非反転入力端子に入力される。入力信号は増幅抵抗171jおよび171kにより(1+R171k/R171j)倍に増幅されるとともに、ゲイン調整部171mにより回路の許容値を越えないよう自動的にゲインが微調整される。増幅された受光信号はBPFにて約40kHzの副搬送波を持つリモコン信号のみが取り出され、検波器とコンパレータを介して出力αよりパルス信号に復調されるのである。
光検出モジュール171の出力α信号は制御回路部13内のマイコン131に入力され、マイコン131では防犯モード、通常モード、連続点灯モードの各点灯モード毎に割り当てられた送信コードのパルス信号であるかどうかを判別し、点灯モードを切り替えるのである。なお、約40kHzの高周波であるリモコン信号を確実に受光するため、応答速度の速いフォトダイオード171bを用い、かつ受光信号の上昇、下降時間が1μsec以下となるよう負荷抵抗171oの定数を設定すると良い。
一方、フォトICダイオード171aは周囲の明るさに応じて光信号を発生し、オペアンプ171eにて増幅される。このとき、フォトICダイオード171bの光信号も同様にダイオード171iを介してオペアンプ171dにて増幅される。ここで、ダイオード171iはオペアンプ171gで増幅される信号、つまりリモコン信号Sと分離するためのものである。オペアンプ171d、171eにてそれぞれ増幅された信号は、さらにオペアンプ171fで差動増幅され、ほぼ可視光域にのみ感度を持った光電流が出力される。出力βから負荷抵抗172に電流が流れ、明るさセンサ信号電圧として制御回路部13内のマイコン131のA/D変換ポートに入力されるのである。なお、約40kHzの高周波であるリモコン信号が送信された場合の干渉影響を少なくするため、負荷抵抗171nの定数を負荷抵抗171oの定数に比べ充分大きくすると良い。
ここで、光検出部17を構成する光検出モジュール171の構造を、金属製のリードフレーム上にフォトダイオードチップとオペアンプなどで構成される信号処理ICチップをダイボンドし、金線でワイヤボンドして配線した後、エポキシ樹脂でモールドされた1パッケージモジュールとする。
本実施形態によれば、実施形態1の効果に加え、より簡単な構成でリモコン信号と周囲の明るさ信号の相互干渉を防ぐことができる光検出装置、及びそれを用いた照明装置、照明器具を提供できる。
(実施形態3)
図6は実施形態3の光検出部17を示す。なお、その他の構成要素は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。また、2つのフォトダイオード171a、171b及びそのうち1つのみが可視光を遮断する特性を持った光学フィルタ171cを備え、それぞれローパスフィルタ171hを介して光信号をオペアンプ171e,171dにて増幅し、更にオペアンプ171fにて差動増幅することで周囲の明るさを出力βとして検出する動作は実施形態1と同様である。
リモコン送信器Bにて約950nmの発光スペクトルを持ったリモコン信号Sが送信されると、可視光を遮断する特性を持った光学フィルタ171cを備えたフォトダイオード171bが光信号を受光し、ダイオード171iを介してオペアンプ171gの非反転入力端子に入力される。入力信号は増幅抵抗171jおよび171kにより(1+R171k/R171j)倍に増幅されるとともに、ゲイン調整部171mにより回路の許容値を越えないよう自動的にゲインが微調整される。更にこのとき、ゲイン調整部171mでは上記検出された周囲の明るさレベルをオペアンプ171fの出力βからフィードバックし、レベルが低くなるほどゲインの調整を更に減衰させる。したがって、周囲が明るいときはフォトダイオード171bの出力が高くなるほど回路の許容値を越えない程度にゲインを下げながら、高感度で信号を受光する従来と同様の動作であるが、周囲が暗いときはノイズ源が少ないと判定し、ゲイン調整を周囲が明るいときに比べて小さくするのである。図7にフォトダイオード171bの出力に対するオペアンプ171gのゲイン特性を示す。以降の動作は実施形態1と同様である。
本実施形態によれば、実施形態1の効果に加え、ノイズ源である赤外光成分を多く含む白熱電球からなる照明負荷が点灯しているとき、または昼間の太陽光があるときにリモコン信号Sを受光する際には、周囲の明るさレベルが高く、高感度を維持するため、リモコン信号Sの到達距離を従来と同様に確保できる一方、照明負荷が消灯しているとき、および夜間の太陽光がないときなどノイズ源が少ないときにリモコン信号Sを受光する際には、周囲の明るさレベルが低く、ゲイン調整を減衰させるため、ゲインを必要以上に上げることがなく回路消費電流を抑えることができる。また、周囲の明るさレベルにてノイズ源の有無を判別し、ノイズ源が少ないときは感度を下げるようゲインの調整幅を可変しているため、結果的にノイズ源の有無によるリモコン到達距離のばらつきを抑えることができる。
なお、実施形態1〜3において、光検出部17を、1パッケージモジュールの構造として説明したが、これに限定する趣旨のものではなく、半導体基板上にフォトダイオードからなる受光素子とオペアンプなどからなる回路素子を集積し、回路誤動作を防止するためアルミニウム膜などを回路素子に対面した構成とすれば、ノイズ低減と小型化を兼ね備えた光検出装置を提供できてなお良い。また、受光素子としてフォトダイオードを用いて説明したが、これに限定する趣旨のものではなく、受光素子としてフォトトランジスタを利用しても良い。また、可視光を遮断する特性を持った光学フィルタを用いて説明したが、これに限定する趣旨のものではなく、例えばモールド樹脂に波長が850nm程度よりも短い光を吸収する材料などを混合して可視光を遮断し、フォトダイオード171bに対面した構成としても良い。
実施形態1〜3では、照明負荷部2として白熱電球を用いて説明したが、これに限定する趣旨のものではなく、電球型の蛍光灯など放電現象に起因して発光する全ての発光手段を含むものであり、光による威嚇効果を高めるためにキセノンランプや発光ダイオードを用いても良い。
実施形態1の照明器具を示し、(a)は全体構成を示すブロック図、(b)は人体センサ部、制御回路部、光検出部を示す回路図である。 同上の動作を示すタイムチャートである。 同上の光検出部の回路図である。 同上の光検出部の入出力信号を示す波形図である。 実施形態2の光検出部の回路図である。 実施形態3の光検出部の回路図である。 実施形態3の光検出部のフォトダイオード出力に対するオペアンプのゲイン特性図である。 本発明の照明装置の構造配置を示し、(a)はセンサ部の分解斜視図、(b)は器具本体下部の外観を示す斜視図である。 従来の照明器具の外観を示し、(a)は器具本体の外観を示す斜視図、(b)はリモコン送信機の正面図である。 従来の照明器具を示し、(a)は全体構成を示すブロック図、(b)は人体センサ部、明るさセンサ部、制御回路部、受光部を示す回路図である。 従来例に用いる明るさセンサ部の回路図である。 従来例に用いる明るさセンサ部のフォトダイオードの分光感度特性図である。 従来例に用いる受光部の回路図である。 従来例に用いる受発光素子の分光特性図であり、(a)はフォトダイオードの分光感度特性図、(b)はリモコン送信機の赤外発光ダイオードの分光出力特性図である。
符号の説明
17 光検出部
171 光検出モジュール
171a 信号用フォトダイオード
171b 補正用フォトダイオード
171c 光学フィルタ

Claims (6)

  1. 少なくとも2つの受光手段を備え、前記各受光手段はいずれも可視光域と赤外光域を受光する手段であり、少なくとも1つの前記受光手段に対し可視光域を遮断する特性を持った光学フィルタを備え、各々の受光信号を減算処理することで周囲の明るさ信号として出力する光検出装置において、前記可視光域を遮断した受光信号を、高周波パルス信号と前記パルス信号より低周波であるアナログ信号に分離する分離手段を備え、前記可視光を遮断した受光信号を用い、赤外線からなるワイヤレス信号を受信することを特徴とする光検出装置。
  2. 請求項において、前記可視光を遮断した受光信号のゲインを調整する増幅手段を備え、前記周囲の明るさ信号を用いてゲイン可変させることを特徴とする光検出装置。
  3. 金属製のリードフレームと、前記リードフレームに固着された受光手段と、前記リードフレームに固着され前記受光手段に配線された減算処理手段とを備え、モールド樹脂で封止する1パッケージモジュールで構成したことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光検出装置。
  4. 金属製のリードフレームと、前記リードフレームに固着され半導体基板上に集積された受光手段と減算処理手段とを備え、モールド樹脂で封止する1チップモジュールで構成したことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光検出装置。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の光検出装置と、光源を点灯させる点灯回路部と、光検出装置の受信信号に応じて点灯回路部の動作を制御する制御回路部とを備えた照明装置。
  6. 請求項記載の照明装置と、所定エリア内を照明する光源からなる照明負荷部とを備えた照明器具。
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