JP4814417B2 - 対物レンズ切換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡等の光学装置に適用され、複数の対物レンズの中から観察対象に応じて所望の倍率の対物レンズを選択し、電動で観察光路上に位置させる対物レンズ切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の装置では、モータを所定の電圧で駆動することによりレボルバ可動部を回転させるとともに、レボルバ可動部と固定部との間に機械的な係合機構を設けてレボルバ可動部の回転を停止させている。この係合機構は、レボルバ可動部に取付けられた各対物レンズの光軸が顕微鏡等の光学装置の観察光軸と一致する位置に来るたびに、レボルバ可動部と固定部とを機械的に係合させ、位置決め保持する。
【0003】
図34は、従来の対物レンズ切換装置に適用される係合機構の一例であるクリック機構の構成を示す図であり、図35は図34のX矢視図である。このクリック機構は、固定部201に設けられた板バネ202上にボール203が固定され、対物レンズ204a,204bを備えたレボルバ可動部205上に三角錐状の係止穴206a,206bが設けられている。ボール203と係止穴206a,206bの位置は、ボール203が係止穴206aまたは206bに位置した状態で板バネ202に応力が生じる高さに調整されている。このように、板バネ202の弾性力で係止穴206a,206bにボール203を呼び込むことで、レボルバ可動部205の位置を再現する。
【0004】
また、例えば特開平5−281457号公報には、顕微鏡のレボルバ回転装置等として使用可能であり、複数の対物レンズを備えた回転体(レボルバ可動部)をモータで駆動して、各対物レンズを選択的に基準位置に配置する装置が開示されている。この装置は、センサにより、モータが停止した状態を検出したときモータ停止信号を出力し、このセンサからモータ停止信号が出力された後、所定時間後前記センサからのモータ停止信号の中断を透過型センサにて検知し、電子制御回路により前記モータを微少時間回転させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の装置では、レボルバ可動部への対物レンズの装着状態(本数、種類、取付位置)が使用者の使用状況によって様々である。このため、レボルバ可動部を回転させるモータへの負荷も変化するので、モータの最適な停止制御を行なうことが難しい。
【0006】
また、駆動部であるモータとレボルバ可動部とが遊びを持たずに連結されているため、モータの停止位置に正確さが要求される。このため、モータの停止位置を電気的に検出する手段に難しい調整が必要であり、モータの駆動源を制動する手段に対して複雑な制御が必要であるという問題がある。
【0007】
またクリック機構は板バネとボールの間に滑りがないため、繰り返し使用により削れが生じ、位置再現性の劣化または、板バネの破損につながる。
【0008】
また試料上の異常部位にマーキングを行う際の操作性を向上させたスイング方式の対物レンズ切換装置(レボルバ)では、光軸から待避させた対物レンズは光軸との間の角度は約60°となるため、回転力を規制し姿勢を保持するために大きな力が必要となるが、クリック機構では多くの空間を必要とし、且つ位置決めの際に大きな衝撃が生じる問題があった。
【0009】
本発明の目的は、簡単な構成をなし組立調整を容易に行なえ、かつ対物レンズの切換えを、その装着状態の変化に関わらず簡易な制御で確実に行なえる対物レンズ切換装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の対物レンズ切換装置は以下の如く構成されている。
【0011】
(1)本発明の対物レンズ切換装置は、顕微鏡に取付けられ、二つの対物レンズを駆動源により電動で前記顕微鏡の光軸上に切換える対物レンズ切換装置であって、前記二つの対物レンズを装着する回動部材と、前記回動部材の回動範囲を制限する二つの当て付け部材と、動力を伝達する伝達領域と前記当て付け部材により制限される前記回動部材の回転範囲よりも広い回転領域とを有し、前記駆動源からの動力を前記伝達領域により前記回動部材へ伝達する伝達手段と、を具備し、前記伝達手段は、前記対物レンズを装着する回動部材側及び前記駆動源の駆動軸側の一方に前記伝達領域を有する弾性部材を設け、かつ他方にピン部材を設けてなり、前記ピン部材が前記弾性部材に前記伝達領域にて挟まれた状態で回動可能としたことを特徴とする
【0014】
上記手段を講じた結果、以下のような作用を奏する。
【0015】
(1)本発明の対物レンズ切換装置によれば、前記回動部材に装着可能な対物レンズを二個とすることで、位置決め機構として前記回動部材を当て付けで停止、位置決めするための前記二つの当て付け部材を採用することが可能となるとともに、前記伝達手段に前記回動部材の回転範囲よりも広い回転領域を設けることで、対物レンズの位置決め時の呼び込み範囲を大きくし、前記駆動源の停止精度をラフにすることが可能となり、安価な装置の提供が可能となる。さらに、対物レンズの位置決めに係る耐久性が向上し、前記駆動源の動作制御も簡易なものとなる。また、本発明の対物レンズ切換装置によれば、対物レンズを重力方向に回転させようとする力に対する抵抗力が対物レンズ切換後に徐々に働くため、対物レンズ切換時に生じる衝撃が少ない。また、ピン部材が弾性部材に挟まれた状態で接しているため、動力伝達経路にガタが少なく、切換時の動作がスムーズである。これにより、製品の品質、耐久性が向上できる。さらに、観察者に疲労を与えないことはもちろんのこと、構成部品が少ないため安価な装置を提供できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る対物レンズ切換装置を適用した顕微鏡の構成を示す図である。図1に示すように、顕微鏡本体101には本対物レンズ切換装置の取付部材1がアリ機構により固着されている。さらに顕微鏡の本体101には、接眼レンズ102を備えた鏡筒103と、観察試料Sを載置したステージ101’が設けられている。本対物レンズ切換装置の取付部材1には、後述するように回動部材2が支持されており、回動部材2には対物レンズ5a(及び対物レンズ5b)が観察光軸A上に位置するよう装着されている。
【0019】
図2は、上記対物レンズ切換装置の構成を示す斜視分解図である。取付部材1は、その上面が上述した顕微鏡などの光学装置の本体101にアリ機構を用いて取付けられている。取付部材1には、観察光軸Aの位置に開口1aが設けられており、回転軸3と図示しないベアリングを介して、回動部材2が取付部材1に対して回動(揺動)可能に支持されている。
【0020】
回動部材2の二つの側面2a,2bには、それぞれ対物レンズ5a,5bが取り付けられる。側面2aには対物レンズの心出し機構が設けられており、もう一方の側面2bの対物レンズに対する心調整を行なうことにより、二つの対物レンズを切り換えたときの心ずれを防止できる。
【0021】
この心出し機構は、対物レンズを取り付けるネジ部と光束を透過する穴とを有し、回動部材2に対して対物レンズ光軸と直交する面内に移動可能に保持された取付台4と、この取付台4を心出しするための二つの調整ビス4a,4b及びこれらの調整ビスに対向して取付台4を押圧するプランジャ4cとからなっている。調整ビス4a,4bを回し調整ビスの突出量を調整することで、プランジャ4Cに押圧された取付台4の位置を調整し心出しすることが可能である。なお、もう一方の側面2bには、回動部材2に対物レンズ5bを直接取り付けるためのネジ部が形成されている。なお、観察に供する対物レンズ以外の対物レンズを観察試料Sから遠ざけるために、回転軸3は観察光軸Aに対して直角をなすように配置されている。
【0022】
また、取付部材1にはビス6a,6aを介して機構部ベース6が取付られている。機構部ベース6の裏面には動力源となるDCギヤードモータ7が取付けられている。DCギヤードモータ7の出力軸(後記する71)は、回転可能に機構部ベース6を貫通しており、機構部ベース6の表面側に突出した出力軸(71)先端には、動力を伝達するためのモータギヤ8が取付けられている。
【0023】
機構部ベース6の表面には支軸61が設けられており、この支軸61に対して伝達ギヤ9が回転可能に支持されている。伝達ギヤ9はモータギヤ8と噛み合わされている。また、伝達ギヤ9には回動部材2に動力を伝達するための駆動ピン10が取付けられている。
【0024】
回動部材2には、ビス12a,12aを介してカム12が一体的に取付けられている。カム12には開口121が設けられており、この開口121は伝達部121aと不感領域121bからなる。カム12の開口121には駆動ピン10が挿通されており、駆動ピン10が伝達部121aに位置する状態で、駆動ピン10からカム12に動力が伝達される。なお、伝達部121aは駆動ピン10よりわずかに広い幅を有し、不感領域121bは伝達部121aよりも広い幅を有する。駆動ピン10の周囲には、カム12との接触抵抗を減らすために、図示しないベアリングが取り付けられている。
【0025】
さらに、機構部ベース6の表面には支軸62が設けられており、この支軸62に対してリンク13が回動可能に支持されている。リンク13の中央部には付勢ピン14が設けられており、この付勢ピン14の周面はカム12の外周122に接している。すなわちリンク13は、付勢ピン14を介してカム12の外周122に付勢力を与えるために、その一端部が支軸62に支持されている。
【0026】
また、機構部ベース6の表面には支持部材63が設けられており、この支持部材63には引張りバネ15の一端部が取付けられている。この引張りバネ15の他端部は、リンク13の他端部の裏面に設けられた支持部材131に取付けられている。このような構成により、対物レンズ5a、5bが観察光軸Aに位置決めされた際、リンク13、付勢ピン14、引張りバネ15により、カム12の外周122に対して図面上で上方向に付勢力が与えられる。
【0027】
なお、カム12の外周122は図に示すように、カム12の回転中心(回転軸3)を中心とした円弧状に形成された中央部122bと、その両脇に面取りしたように形成された呼び込み部122a,122cを有している。
【0028】
伝達ギヤ9の裏面には遮光部材(薄板状の部材)18が設けられている。さらに機構部ベース6の表面には、伝達ギヤ9の回転に伴い移動する遮光部材18を検出するためのセンサ(フォトインタラプタ)17a,17bが設けられている。センサ17a,17bは、それぞれカム12の外周122の呼び込み部122aまたは122cに付勢ピン14が到達したときに遮光部材18を検出する位置に配置されている。
【0029】
図3は、上記対物レンズ切換装置の制御ブロック図である。図3に示すように、制御部201に、センサ17a,17bからなる検出部202、DCギヤードモータ7からなる駆動部203、ハンドスイッチ(トグルスイッチ)からなる入力部204、及び電源205が接続されている。
【0030】
図4〜図9は、上記のように構成された対物レンズ切換装置の動作を説明するための図であり、図2の矢印Bの方向から見た状態を示している。以下、本対物レンズ切換装置の経時的な動作を図4〜図9の順に説明する。なお、図4〜図9において同一な部分には同符号を付してある。
【0031】
図4は、対物レンズ5bが観察光軸A上に位置決めされた状態を示している。この場合、リンク13上の付勢ピン14がカム12の外周122の呼び込み部122aを押圧し、回動部材2の面2cが取付部材1(または機構部ベース6)に設けられた当てつけ部材としてのストッパ16aに押し付けられた状態であるため、観察光軸A上に正確に対物レンズ5bが位置決めされた状態となる。
【0032】
図5は、ハンドスイッチ等の入力部204からの観察者による対物レンズの切換え命令により、DCギヤードモータ7が回転しカム12に駆動ピン10が接した状態を示す。モータ7の回転が出力軸71及びモータギヤ8を介して伝達ギヤ9に伝わり、伝達ギヤ9が回転を始めたため駆動ピン10が図4の位置よりやや上方に移動している。始動からこの状態までは、駆動ピン10が駆動しても動力はカム12に伝達しておらず、回動部材2はストッパ16aに当て付けられたままの状態である。
【0033】
図6は、モータ7の回転が進んだ状態を示している。モータ7の回転が進むことで、伝達ギヤ9上の駆動ピン10がカム12の伝達部121aの縁を押圧し始め、回動部材2が回動されている。
【0034】
図7は、さらにモータ7の回転が進んだ状態を示している。さらにモータ7の回転が進むと、付勢ピン14はカム12の外周の円弧部122bに乗り上げる。このため、付勢ピン14によるカム12に作用する力は回動部材2の中心方向となり、付勢ピン14により回動部材2の回動が規制されることはない。
【0035】
図8は、さらにモータ7の回転が進んだ状態を示している。さらにモータ7の回転が進むと、付勢ピン14はカム12の呼び込み部122cを押圧するため、回動部材2は面2dが取付部材1(または機構部ベース6)に設けられたストッパ16bに当て付くまで、引張りバネ15の付勢力によって回動させられる。回動部材2の面2dがストッパ16bに当て付いた位置では、対物レンズ5aの中心と観察光軸Aが正確に位置決めされた状態になるように調整されているため、対物レンズ5aが目的の位置まで達した状態となる。このとき、遮光部材18がセンサ17aに検出され、モータ7の回転が停止される。
【0036】
図9は、モータ7の回転が停止した状態を示している。この状態で、さらにモータ7が惰性で回転しても、駆動ピン10がカム12の幅が広がった不感領域121bに位置しているため、モータ7の回転は回動部材2に伝達されない。
【0037】
これにより、モータ7の停止位置の精度はラフでよいため、小型でトルクの大きなDCギヤードモータを使用できる。また、モータ7の停止位置を制御するための位置検出もラフでよくなるため、センサの位置調整も不要となる。
【0038】
DCギヤードモータはDCモータに減速比の大きなギヤヘッドが直結されているので、小型かつ安価で大きなトルクを得ることができる。したがって、想定される最も大きな負荷に対して十分な駆動トルクを有するモータを用いることにより、対物レンズの装着状態に左右されない安定した切換動作を、簡素で安価な構成により実現できる。
【0039】
図10は、上記対物レンズ切換装置の動作手順を示すフローチャートである。以下、本対物レンズ切換装置の動作手順を図10を基に説明する。
【0040】
制御部201は、観察者により電源205がONにされ、ステップS1で、入力部204のハンドスイッチが押されたことを検知し、ステップS2で、検出部202のセンサ17aが遮光部材18を検出した場合、ステップS3で、DCギヤードモータ7を時計回り方向(図4〜図9で、図に向かって時計回り方向)へ駆動する。そして制御部201は、ステップ4で、センサ17bが遮光部材18を検出すると、ステップS5で、DCギヤードモータ7の駆動を停止する。
【0041】
また制御部201は、上記ステップS2で、センサ17aが遮光部材18を検出しない場合(センサ17bが遮光部材18を検出)、ステップS6で、ギヤードモータ7を反時計回り方向(図4〜図9で、図に向かって反時計回り方向)へ駆動する。そして制御部201は、ステップ7で、センサ17aが遮光部材18を検出した場合、ステップS5で、DCギヤードモータ7の駆動を停止する。
【0042】
このように本第1の実施の形態によれば、回動部材2に装着可能な対物レンズを2個とすることで、位置決め機構として取付部材1(または機構部ベース6)に設けた当て付け部材(ストッパー16a,16b)を採用することが可能となり、また駆動力の伝達手段に遊びを設けて対物レンズの位置決め時の呼び込み範囲を大きくすることが可能となる。さらに、従来の板バネを用いたクリック式の位置決めに比べ耐久性が向上し、モータの動作制御も簡易なものとなる。
【0043】
(第2の実施の形態)
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る対物レンズ切換装置を適用した顕微鏡の構成を示す斜視図である。図11に示す対物レンズ切換装置において上記第1の実施の形態と同じ部分については同符号を付してある。また、本対物レンズ切換装置の制御ブロック図は図3から検出部を削除したものとなる。
【0044】
図12のフローチャートを基に本対物レンズ切換装置の動作手順を説明する。制御部201は、観察者により電源205がONにされ、ステップS11で、入力部204のハンドスイッチが押されたことを検知し、ステップS12で、記憶している前回のDCギヤードモータ7の回転方向が反時計回り方向である場合、ステップS13で、DCギヤードモータ7を時計回り方向へ駆動する。
【0045】
また制御部201は、上記ステップS12で、記憶している前回のDCギヤードモータ7の回転方向が時計回り方向である場合、ステップS14で、DCギヤードモータ7を反時計回り方向へ駆動する。
【0046】
そして制御部201は、ステップS15で、内蔵されているタイマーにより経過時間の計測を開始させ、ステップS16で、予め設定されている時間tが経過した場合、ステップS17で、DCギヤードモータ7の駆動を停止する。
【0047】
機械的な動作について更に説明する。モータ7の回転は、その出力軸71に取付けられた駆動歯車50(図13に示す回動歯車52と同様の形状をなし、回動歯車52より直径が小さい)を回転させ、駆動歯車50の回転力は歯型が形成された弾性を有するベルト51(図13参照)を介して、回動部材2に固着された回動歯車52に伝達される。回動部材2が所定量回動すると、回動部材2は取付部材1に固着された板材53に設けられたピン54a,54bに突き当たり、回動部材2の回転が停止される。切換え時間は切換え動作に必要な時間より長く設定してあるため、回動部材2の回転が規制された後は弾性を有するベルト51を適量伸ばすことになる。モータは減速比が高いモータを用いているため、モータ停止後、ベルトの張力により回されることなくベルトに張力を保ったままの状態を維持することになる。また、ここで生じたベルトの張力は、待避させた対物レンズによる回転力に抵抗し、停止状態では常に回動部材2を当て付け部材のピン54a,54bに当て付けるための力として作用する。
【0048】
このように本第2の実施の形態によれば、回動部材2に装着可能な対物レンズを2個とすることで、位置決め機構として当て付け(ピン54a,54b)を採用することが可能となり、クリックを用いた従来の製品より耐久性を向上させることが可能となる。また、姿勢を保持するための力が切換え動作の中で徐々に作用するため、切換え時の衝撃が少ないことも製品の耐久性向上につながる。また、前記衝撃の低減は振動の低減につながり、切換え時の像揺れを少なくすることが可能となり、長時間観察を行う観察者への疲労低減につながる。また第1の実施の形態に比べて、簡易な構成で対物レンズの切換えを実施することが可能であるため、安価な装置の提供が可能となる。
【0049】
このように本第2の実施の形態によれば、回動部材2に装着可能な対物レンズを2個とすることで、位置決め機構として当て付け(ピン54a,54b)を採用することが可能となる。さらに、上記第1の実施の形態に比べて、簡易な構成で対物レンズの切換えを実施することができる。
【0050】
第1,第2の実施の形態では、回動部材2の回転軸3を観察光軸Aに対して直角に配置していたが、従来の対物レンズ切換装置のように、観察光軸Aに対して15度傾斜させて構成しても、同様の作用効果が得られる。
【0051】
(第3の実施の形態)
図14は、本発明の第3の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す一部側断面図である。この対物レンズ切換装置は、図1に示した顕微鏡に取付けられる。図15は図14のZ矢視図、図16は図14のY矢視図、図17は図14のA−A断面図である。
【0052】
以下、図14〜図17を基に本対物レンズ切換装置の構成について説明する。図14に示すように、顕微鏡本体101には円筒形状の凹部101aが、取付部材100には円筒形状の凸部100aが設けられている。そして、凹部101aに凸部100aが嵌合され、さらに固定用のビス(図示省略)を用いることで、顕微鏡本体101に取付部材100が固定されている。
【0053】
回動部材104には、ネジ穴からなる二つの対物レンズ取付部104a,104b(104bは不図示)が設けられている。これら取付部104a,104bに、それぞれ対物レンズ103a,103bが約60度の角度をなすよう取付けられている。また取付部材100には、回動部材104の回転を制限する当付部材120a,120bが設けられている。
【0054】
回動部材104の両側部は、それぞれベアリング105,105を介して、回転軸106,106にて取付部材100に回動可能に支持されている。当付部材120a,120bの突出量は、対物レンズ取付部104a,104bの中心が顕微鏡の光軸mと一致した位置で回動部材104の回転が制限されるように調整されている。
【0055】
また、回動部材104には、カム部材107が一体的に取り付けられている。カム部材107には、後述するピン部材(ベアリング)119の伝達部をなす直穴状の開口107aが設けられている。この開口107aは、回動部材104の回転中心からの線上に放射状に設けられており、前記線と対物レンズ103aの中心軸とのなす角及び前記線と対物レンズ103bの中心軸とのなす角は等しい。
【0056】
取付部材100の端面には対物レンズ切換機構のベース108が取付られている。ベース108には駆動源であるDCモータ109が固定されている。DCモータ109の出力軸端109aにはピニオンギヤ110が取り付けられている。またベース108には回転軸112が設けられており、この回転軸112に動力側回動部材111が回動可能に取付けられている。動力側回動部材111の外周には、ピニオンギヤ110と噛み合う歯車部が設けられている。
【0057】
動力側回動部材111の回動部材104側には、スライド部材113が、2本の固定軸114a,114bにて取り付けられている。スライド部材113には、長穴113a,113bが設けられており、長穴113aは2段の径の穴が連なっている。長穴113aの小さい径の穴には固定軸114aが、大きい径の穴には固定軸112が挿通されており、固定軸114aの頂部の径は、長穴113aの小さい穴の径より大きくなっている。また、長穴113bには固定軸114bが挿通されており、固定軸114bの頂部の径は、長穴113bの径より大きくなっている。これにより、スライド部材113は固定軸114a,114b及び固定軸112に対して移動可能となっており、長穴113a,113bによりストロークが制限されている。
【0058】
また、スライド部材113には、カム部材107の開口107aと嵌合する大きさのベアリングからなるピン部材119が設けられている。これにより、ピン部材119はカム部材107の開口107aに沿って移動可能となっている。なお、図17では、便宜上カム部材107全体は図示せず、開口107aのみを図示している。
【0059】
さらに、動力側回動部材111の回動部材104側には、バネ固定部材115が取付けられている。バネ固定部材115には、圧縮バネ116を介してスライド部材113の突起部1131が装着されている。なお、長穴113aにより制限されるスライド部材113のストローク(バネ固定部材115から遠ざかる方向)の長さXより圧縮バネ116の自由長が長いため、スライド部材113は常に圧縮バネ116に押圧されることになる。
【0060】
また、動力側回動部材111の回動部材104側に対して逆側には、2ケ所の折曲げ部(薄板状の部材)117a,117bを持つ遮光板117が取付けられている。さらに、ベース108の回動部材104側には、動力側回動部材111の回動に伴い移動する遮光板117の折曲げ部117a,117bを検知するための回転角センサ(フォトインタラプタ)118a,118bが設けられている。
【0061】
図18〜図22は、上記のように構成された対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図であり、図14のA−A断面図である。図18〜図22では動作上の主要部を示しており、対物レンズ103a,103b、回動部材104、取付部材100、顕微鏡本体101、及びカム部材107の開口107aを2点鎖線にて表している。以下、顕微鏡の光軸m上の対物レンズ103aを対物レンズ103bへ切換える際の動作を説明する。
【0062】
図18は、対物レンズ103aが顕微鏡の光軸m上に位置決めされた状態を示している。この状態では、回動部材104が当て付け部材120aに当て付いている。またスライド部材113は、遮光板117の折曲げ部117bが回転角センサ118bにて検知される位置まで回転されている。
【0063】
またピン部材119の位置は、カム部材107(開口107a)とスライド部材113の位置により決まり、この状態では圧縮バネ116はX−Sの長さまで圧縮されている。この圧縮バネ116の押圧力が対物レンズ103bや回動部材104の重力により生じる回転力に対して抵抗するため、対物レンズ103aが顕微鏡の光軸mに位置した状態を保持することが可能である。
【0064】
図19は、DCモータ109により動力側回動部材111を図に向かって時計回り方向に回転させることにより、スライド部材113がストローク端に達し、ピン部材119が最も外側に位置した状態を示す。この状態までは、動力側回動部材111の回転による力が回動部材104にはほとんど伝達されない。つまり、この状態まで回動部材104はほとんど回転することはない。
【0065】
この状態以降、つまり図19以降(図19〜図22)では、動力側回動部材111の回転に伴いピン部材119が回転すると、ピン部材119が嵌合する位置にカム部材107(開口107a)が位置することになる。このため、ピン部材119が回転すると、カム部材107及び回動部材104とともに対物レンズ103a,103bが回転することになる。ピン部材119とカム部材107の開口107aとは嵌合状態で接しており、伝達経路にガタが無いため、対物レンズの切換動作もスムーズに行なわれる。
【0066】
図21は、回動部材104が当て付け部材120bに当て付き、回動部材104の回転が停止した状態を示す。圧縮バネ116の長さはXになっているため、対物レンズ103a等の動力による力に抵抗する押圧力は働いていない。そのため、回動部材104と当て付け部材120bの衝突時は、回動部材104と対物レンズの慣性力だけが働くため衝撃は少ない。しかし、遮光板117の折曲げ部117aは回転角センサ118aに達していないため、DCモータ109の回転は停止していない。
【0067】
さらに、DCモータ109の回転が進み遮光板117の折曲げ部117aが回転角センサ118aに検知されると、図22に示すようにDCモータ109の回転は停止される。この状態では、圧縮バネ116の長さがX−Sに達している。DCモータ109は減速比が高いモータを用いているため、圧縮バネ116の押圧力はDCモータ109を回転させることなく、スライド部材113を介してピン部材119を外側に押圧することになる。そのため図22の状態では、対物レンズ103a等の重力による力に抵抗し、回動部材104が当て付け部材120bに当て付いた状態、つまり対物レンズ103bを顕微鏡の光軸mに位置決めした状態を維持することになる。
【0068】
このように本対物レンズ切換装置では、顕微鏡の光軸mに対して対物レンズを保持させるための力は、当て付け部材に回動部材が当て付いた後に働くため、当て付いた際の衝撃が少ない。よって、対物レンズの切換え動作における発音や振動を防止でき、さらには製品の耐久性の向上が達成可能である。
【0069】
(第4の実施の形態)
図23は、本発明の第4の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す一部側断面図である。この対物レンズ切換装置は、図1に示した顕微鏡に取付けられる。図24は図23のZ矢視図、図25は図23のY矢視図である。
【0070】
以下、図23〜図25を基に本対物レンズ切換装置の構成について説明する。図23に示すように、顕微鏡本体101には円筒形状の凹部101aが、取付部材100には円筒形状の凸部100aが設けられている。そして、凹部101aに凸部100aが嵌合され、さらに固定用のビス(図示省略)を用いることで、顕微鏡本体101に取付部材100が固定されている。
【0071】
回動部材104には、ネジ穴からなる二つの対物レンズ取付部104a,104b(104bは不図示)が設けられている。これら取付部104a,104bに、それぞれ対物レンズ103a,103bが約60度の角度をなすよう取付けられている。また取付部材100には、回動部材104の回転を制限する当付部材120a,120bが設けられている。
【0072】
回動部材104の両側部は、それぞれベアリング105,105を介して、回転軸106,106にて取付部材100に回動可能に支持されている。当付部材120a,120bの突出量は、対物レンズ取付部104a,104bの中心が顕微鏡の光軸mと一致した位置で回動部材104の回転が制限されるように調整されている。
【0073】
また、回動部材104の回転中心上には、片側を接続された対向する2枚の板バネ140,140の接続部140aが取付けられている。これら2枚の板バネ140,140は、対物レンズ取付部104a,104bの各中心線からなる角を2等分する線の向き、すなわち回動部材104の回転方向と直交する向きで取付けられている。
【0074】
取付部材100の端面には対物レンズ切換機構のベース108が取付けられている。ベース108には駆動源であるDCモータ109が固定されている。DCモータ109の出力軸端109aには出力アーム110aが取付られている。出力アーム110aの回動部材104側には、板バネ140,140を押圧可能な位置に軸141aを介してベアリング141が設けられている。
【0075】
また、出力アーム110aの回動部材104側に対して逆側には、遮光板(薄板状の部材)143が取付けられている。さらに、ベース108の回動部材104側には、出力アーム110aの回動に伴い移動する遮光板143を検知するための回転角センサ(フォトインタラプタ)144a,144bが設けられている。これら回転角センサ144a,144bは、互いに回動部材104の回転角60°より大きい約90°の角度をなし、遮光板143を検知する位置に設けられている。
【0076】
図26〜図31は、上記のように構成された対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図であり、図26は図23のB−B断面図、図27〜図31はA−A断面図である。図26〜図31では動作上の主要部を示している。以下、顕微鏡の光軸m上の対物レンズ103aを対物レンズ103bへ切換える際の動作を説明する。
【0077】
図26及び図27は、対物レンズ103aが顕微鏡の光軸m上に位置決めされた状態を示している。この状態では、回動部材104が当て付け部材120aに当て付いている。また出力アーム110aは、遮光板143が回転角センサ144aにて検知される位置まで回転されている。
【0078】
また出力アーム110a上のベアリング141は、一方の板バネ140をその弾性域内で押し曲げている。なお、板バネ140により回動部材104に働く回転モーメントは、対物レンズ103bや回動部材104が回転した際の重力により生じる回転力より十分大きく設定してある。なお、DCモータ109は減速比が高いモータを用いているため、板バネの力により回転することはない。そのため、対物レンズ103aが顕微鏡の光軸mに位置した状態を保持することが可能である。
【0079】
また、当て付け部材120aにより回動部材104の位置を再現するため、クリック等の弾性部材による位置再現機構(図34,図35参照)より高い再現性が得られる。
【0080】
図28は、DCモータ109により出力アーム110aを図に向かって反時計回り方向に回転させることにより、ベアリング141が板バネ140を押し曲げない位置にある状態を示す。図26及び図27までは、出力アーム110aが回転しても、対物レンズ103aを光軸mに保持するための板バネ140による応力が減じるだけであり、回動部材104は回転しない。また図28では、二つの板バネ140,140の対向する2面の間隔は、ベアリング141の直径より小さいため、ベアリング141は二つの板バネ140,140に挟み込まれた状態にある。
【0081】
図29は、出力アーム110aの回転により、回動部材104が図28の状態から回転した状態を示す。前述したように、出力アーム110aのベアリング141は二つの板バネ140,140に挟み込まれているため、回動部材104が回転する際は常に出力アーム110a上のベアリング141と板バネ140,140は接している。そのため回動部材104の切換動作中は、回動部材104の偏心荷重(回転中心に対して偏心した荷重)によりDCモータ109の回転数の変動はあるものの、回転動作が途切れたりすることなく、スムーズな動きで切換が行なわれる。
【0082】
図30は、出力アーム110aが更に回転し、当付部材120bに回動部材104が衝突した状態を示す。この衝突の際は、回動部材104の慣性力だけが働き、対物レンズ103bを保持するための板バネ140による力は働いていないため、衝撃力は小さく、大きく振動したり大きな発音を生じることはない。このとき、遮光板143は回転角センサ144bに達していないため、DCモータ109の回転は停止しない。また、回動部材104の回転範囲は当付部材120bにて制限されるため、DCモータ109の回転範囲に高精度さは要求されない。よって、装置の組立調整は機械加工の精度で得られ、回転角センサの調整は不要である。
【0083】
図31は、さらにDCモータ109の回転が進み、遮光板143が回転角センサ144bに検知されDCモータ109の回転が停止された状態を示す。DCモータ109には減速比が高いモータを用いているため、出力アーム110aのベアリング141により板バネ140に生じる応力は、DCモータ109を回転させることなく、回動部材104を当て付け部材120bに押し当てる方向に働く。そのため、回動部材104が対物レンズ103a等の重力による力に抵抗し当付部材120bに当て付いた状態、つまり対物レンズ103bを顕微鏡の光軸mに位置決めした状態を維持することになる。
【0084】
このように本対物レンズ切換装置では、回動部材の当て付け部材への衝突による衝撃が小さいため、対物レンズの切換えによる振動が小さいうえ、対物レンズを保持する力を大きくできるので、切換えによる振動の減衰が早くなる。
【0085】
図32は、本発明の第4の実施の形態の変形例に係る対物レンズ切換装置の構成を示す一部側断面図である。図33は図32のW矢視図である。
【0086】
本対物レンズ切換装置は、回動部材104における対物レンズ取付部104a,104bの各中心線からなる角を2等分する線上にベアリング141を設けている。さらに、DCモータ109の出力軸109aに、片側を接続された対向する2枚の板バネ140,140の接続部140aが取付けられている。これら2枚の板バネ140,140は、ベアリング141を挟んでいる。
【0087】
また、板バネ140,140の接続部140aとDCモータ109の出力軸109aの間に、折曲げ部(薄板状の部材)145aを持つ遮光板(薄板状の部材)145が取付けられている。さらに、ベース108の回動部材104側には、遮光板145の折曲げ部145aを検知するための回転角センサ(フォトインタラプタ)146a,146bが設けられている。これら回転角センサ146a,146bは、互いに回動部材104の回転角60°より大きい約90°の角度をなし、折曲げ部145aを検知する位置に設けられている。このように構成しても、上記第4の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0088】
本発明は、以下の構成を有している。
【0089】
[1]顕微鏡に取付けられ、二つの対物レンズを駆動源により電動で前記顕微鏡の光軸上に切換える対物レンズ切換え装置であって、前記二つの対物レンズを装着する回動部材と、前記回動部材の回動範囲を制限する二つの当付部材を、動力を伝達する伝達領域と前記当付部材により制限される前記回動部材の回転範囲より広い回転領域とを有し、前記駆動源からの動力を前記伝達領域により前記回動部材へ伝達する伝達機構と、を具備した対物レンズ切換装置。
【0090】
[2]前記伝達機構は、前記回動部材の回転中心に対して放射状に設けられた前記伝達領域を有するカム部材と、前記駆動源からの動力により回転する動力側回動部材と、この動力側回動部材に設けられたピン部材と、からなり、前記ピン部材が前記カム部材の前記伝達領域と嵌合した状態で回動可能とした上記[1]記載の対物レンズ切換装置。
【0091】
[3]前記カム部材の長穴は、前記駆動源の動力を伝達する領域と伝達しない領域とからなる上記[2]記載の対物レンズ切換装置。
【0092】
[4]前記動力側回動部材上に直動可能に設けられたスライド部材を、前記スライド部材をその直動方向へ付勢する弾性部材とを備え、前記スライド部材を介して前記ピン部材を設けた上記[2]記載の対物レンズ切換装置。
【0093】
[5]前記回動部材は慣性力だけで前記当付部材に当付けるとともに、前記弾性部材の付勢力が略前記当付部材の方向へ働くことで、所望の前記対物レンズを前記光軸上に保持する上記[1]記載の対物レンズ切換装置。
【0094】
[6]重力による回転力に対して前記対物レンズを光軸上に保持するための力が、前記回動部材が前記当付部材に当て付いてから切換え動作の進行に連れ徐々に作用する上記[1]記載の対物レンズ切換装置。
【0095】
[7]重力による回転力に対して前記対物レンズを光軸上に保持するために力が充分に作用したことを検出するための検出器と、この検出器の検出に応じて前記駆動源の駆動を停止するように制御する制御手段とを、備えた上記[1]記載の対物レンズ切換装置。
【0096】
[8]前記伝達機構は、前記駆動源と前記回動部材との動力伝達は弾性を有する弾性伝達部材よりなる、上記[1]記載の対物レンズ切換装置。
【0097】
[9]重力による回転力に対して前記対物レンズを光軸上に保持するための力を充分に作用させるために、前記駆動源による切換え時間より充分長い駆動時間駆動した後駆動源を停止するように制御する制御手段とを、備えた上記[8]記載の対物レンズ切換装置。
【0098】
[10]前記弾性伝達部材は、回動部材の回転軸上に設けた歯車と、動力源の出力軸上に設けた歯車とに噛み合う歯形を有する上記[8]記載の対物レンズ切換装置。
【0099】
[11]前記弾性伝達部材は、互いにほぼ平行をなす板状のバネからなる上記[8]記載の対物レンズ切換装置。
【0100】
[12]顕微鏡に取付けられ、二つの対物レンズを駆動源により電動で前記顕微鏡の光軸上に切換える対物レンズ切換え装置であって、前記顕微鏡に装着される取付部材と、前記二つの対物レンズが装着され、回転軸を介して前記取付部材に回動可能に支持される回動部材と、前記回動部材の回動を規制する当付部材と、前記回動部材の前記回転軸に対して放射状に設けられた長穴と前記回転軸と同軸の回転半径よりなる外径部と回動部材に付勢力を与える保持部とを有するカム部材と、前記カム部材の前記長穴に係合された駆動ピン部材と、カム部材の外形部に押圧する付勢ピンを備え、前記駆動源により前記駆動ピン部材を介して前記カム部材を回動させることで、前記当付部材の規制範囲で前記回動部材を回動させる対物レンズ切換装置。
【0101】
[13]顕微鏡に取付けられ、二つの対物レンズを駆動源により電動で前記顕微鏡の光軸上に切換える対物レンズ切換装置であって、前記顕微鏡に装着される取付部材と、前記二つの対物レンズが装着され、回転軸を介して前記取付部材に回動可能に支持される回動部材と、前記回動部材の回動を制限する当付部材を、前記駆動源の駆動軸側に設けられた第1の歯車と、前記回動部材に設けられた第2の歯車と、前記第1の歯車から前記第2の歯車へ動力を伝達する伝達部材とを、備え、前記伝達部材は弾性を有し、前記当付部材の規制範囲で、前記駆動源により第1の歯車、前記伝達部材及び第2の歯車を介して前記回動部材を回動させる対物レンズ切換装置。
【0102】
[14]顕微鏡に取付けられ、二つの対物レンズを駆動源により電動で前記顕微鏡の光軸上に切換える対物レンズ切換え装置であって、前記顕微鏡に装着される取付部材と、前記二つの対物レンズが装着され、回転軸を介して前記取付部材に回動可能に支持される回動部材と、前記回動部材の回動を規制する当付部材と、前記回動部材の前記回転軸に対して放射状に設けられた長穴を有するカム部材と、前記カム部材の前記長穴に係合され弾性部材により付勢された移動ピン部材と、を備え前記駆動源により前記移動ピン部材を介して前記カム部材を回動させることで、前記当付部材の規制範囲で前記回動部材を回動させる対物レンズ切換装置。
【0103】
[15]顕微鏡に取付けられ、二つの対物レンズを駆動源により電動で前記顕微鏡の光軸上に切換える対物レンズ切換装置であって、前記顕微鏡に装着される取付部材と、前記二つの対物レンズが装着され、回転軸を介して前記取付部材に回動可能に支持される回動部材と、前記回動部材の回動を規制する当付部材と、前記回動部材側及び前記駆動源の駆動軸側の一方に設けられた二片の弾性部材と、前記回動部材側及び前記駆動源の駆動軸側の他方に、前記二片の弾性部材で挟まれるように設けられたピン部材と、を備え前記当付部材の規制範囲で、前記駆動源により前記弾性部材及び前記ピン部材を介して前記回動部材を回動させる対物レンズ切換装置。
【0104】
なお、本発明は上記各実施の形態のみに限定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施できる。
【0105】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成をなし組立調整を容易に行なえ、かつ対物レンズの切換えを、その装着状態の変化に関わらず簡易な制御で確実に行なえる対物レンズ切換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置を適用した顕微鏡の構成を示す図。
【図2】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す斜視分解図。
【図3】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の制御ブロック図。
【図4】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を説明するための図。
【図5】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を説明するための図。
【図6】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を説明するための図。
【図7】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を説明するための図。
【図8】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を説明するための図。
【図9】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を説明するための図。
【図10】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作手順を示すフローチャート。
【図11】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置を適用した顕微鏡の構成を示す斜視図。
【図12】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作手順を示すフローチャート。
【図13】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の回動歯車とベルトを示す図。
【図14】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す一部側断面図。
【図15】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す図14のZ矢視図。
【図16】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す図14のY矢視図。
【図17】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す図14のA−A断面図。
【図18】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図19】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図20】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図21】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図22】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図23】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す一部側断面図。
【図24】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す図23のZ矢視図。
【図25】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の構成を示す図23のY矢視図。
【図26】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図27】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図28】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図29】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図30】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図31】本発明の実施の形態に係る対物レンズ切換装置の動作を順次送りして説明するための図。
【図32】本発明の実施の形態の変形例に係る対物レンズ切換装置の構成を示す一部側断面図。
【図33】本発明の実施の形態の変形例に係る対物レンズ切換装置の構成を示す図32のW矢視図。
【図34】従来の対物レンズ切換装置に適用される係合機構の一例であるクリック機構の構成を示す図。
【図35】従来の対物レンズ切換装置に適用される係合機構の一例であるクリック機構の構成を示す図34のX矢視図。
【符号の説明】
1…取付部材
2…回動部材
3…回転軸
5a,5b…対物レンズ
6…機構部ベース
7…DCギヤードモータ
8…モータギヤ
9…伝達ギヤ
10…駆動ピン
12…カム
13…リンク
14…付勢ピン
15…引張りバネ
16a,16b…ストッパ
17a,17b…センサ
18…遮光部材
201…制御部
202…検出部
203…駆動部
204…入力部
205…電源
50…歯車
51…ベルト
52…歯車
53…板材
54a,54b…ピン
100…取付部材
101…顕微鏡本体
101’…ステージ
102…接眼レンズ
103…鏡筒
104…回動部材
105…ベアリング
106…回転軸
107…カム部材
108…ベース
109…DCモータ
109a…出力軸端
110…ピニオンギヤ
111…動力側回動部材
112…回転軸
113…スライド部材
114a,114b…固定軸
115…バネ固定部材
116…圧縮バネ
117…遮光板
118a,118b…回転角センサ
119…ピン部材
120a,120b…当付部材
140…板バネ
141…ベアリング
143…遮光板
144a,144b…回転角センサ

Claims (1)

  1. 顕微鏡に取付けられ、二つの対物レンズを駆動源により電動で前記顕微鏡の光軸上に切換える対物レンズ切換装置であって、
    前記二つの対物レンズを装着する回動部材と、
    前記回動部材の回動範囲を制限する二つの当て付け部材と、
    動力を伝達する伝達領域と前記当て付け部材により制限される前記回動部材の回転範囲よりも広い回転領域とを有し、前記駆動源からの動力を前記伝達領域により前記回動部材へ伝達する伝達手段と、
    を具備し、
    前記伝達手段は、
    前記対物レンズを装着する回動部材側及び前記駆動源の駆動軸側の一方に前記伝達領域を有する弾性部材を設け、かつ他方にピン部材を設けてなり、
    前記ピン部材が前記弾性部材に前記伝達領域にて挟まれた状態で回動可能としたことを特徴とする対物レンズ切換装置。
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