JP4814082B2 - 自動車のエアバッグシステム用火薬式インフレータ - Google Patents

自動車のエアバッグシステム用火薬式インフレータ Download PDF

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Description

本発明は自動車の乗員をけがから保護するためのシステムおよび方法に関する。より詳細には、本発明は、ガスの排出および膨張ガスの収集を容易にするバッフルを備えた火薬式インフレータに関する。
膨張する安全拘束装置すなわちエアバッグは、今日、多数の自動車に法律上必要なものとなっている。エアバッグは、典型的には操舵輪(steering wheel)および自動車の助手席側のダッシュボードに設置される。事故に際して自動車の加速度計が異常な減速を測定すると、急速に膨張するガスがインフレータから排出される。膨張するガスがエアバッグ内に充填され、該エアバッグが運転者および乗客の前方において急速に膨張し、運転者および乗客がフロントガラスに衝突することが防止される。
また、側面からの衝撃つまり自動車の側部への衝撃からの保護の必要性から、膨張するカーテンなどのサイドエアバッグやシートに搭載したエアバッグも開発されている。さらに、膝当型エアバッグや頭上エアバッグなどの他のエアバッグも、人体の各部が衝突することを防止するよう作用する。
公知となっているインフレータは、一般的に次の3つに分類される。すなわち、火薬式インフレータ、圧縮ガス式インフレータおよびハイブリッド型インフレータである。火薬式インフレータは膨張ガスを提供するのに燃焼のみに依存しており、圧縮ガス式インフレータは圧縮状態の膨張ガスを解放するためにチャンバを開放するのに最小限の火薬を使用する。ハイブリッド型インフレータはクッションに膨張ガスを充填するために燃焼と圧縮ガス貯蔵とを組合せて用いている。
火薬式インフレータは、非常に急速に燃焼して加熱された起動ガスを生成する起爆剤を有する。起動ガスは、典型的に、起爆剤に隣接させて格納されている点火剤を点火する。点火剤が燃焼することにより、高温のガスが発生してジェネラント(generant)に接し、膨張ガスの主要部分が生成されてクッションを膨張させる。膨張ガスをジェネラントへ分配し、燃焼したジェネラントから膨張ガスを集めてクッション内へ排出するために種々の部材が用いられる。
点火剤、分配部材、収集部材によってインフレータは複雑になる。インフレータを組み立てるためには複数の段階を経なければならない。こうしてインフレータの全コストが増加する。インフレータのコストはエアバッグモジュールのコストを高める。
従って、従来技術の問題を解決するインフレータおよび関連方法が必要となっている。こうしたインフレータは、対応するエアバッグクッションを比較的均一且つ急速に膨張させなければならない。また、こうしたインフレータは、単純で製造および設置が安価にできなければならない。
本発明の装置は、この技術分野の現状、特に、近時のインフレータでは完全に解決されていないこの技術の問題およびニーズに応えて開発された。従って、本発明の目的は、製造および設置コストを可及的に低減しながら、急速で均一に膨張させることのできるインフレータ、関連システムおよび方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、ここで説明する本発明は、一つの実施形態において、自動車の少なくとも1人の乗員を衝撃から保護するために、エアバッグモジュールが自動車に設置される。該エアバッグモジュールは、座席内の折り畳まれた配置から点火されて、該乗員の側位へ膨張するクッションを具備している。クッションは火薬式インフレータによって膨張させられる。
インフレータは概ね中空形状のハウジングを具備している。ハウジングは、プラグ/起爆剤集成体と、容器と、オリフィスプレートと、スクリーンとを具備する。容器は、バッフルおよび膨張ガスを生成する所定量のジェネラントの周囲が密閉されている。ハウジングは第一の端部分と、第二の端部分とを有し、第二の端部分の周囲には複数の出口ポートが配設されている。
容器は一端が開いている。この開放端には、前記プラグ/起爆剤集成体によって気密に閉塞されている。プラグ/起爆剤集成体は、電気的な起動信号を受信し該起動信号を燃焼ヘッドへ送出するピンが配設された受容部を有している。燃焼ヘッドは、容器の内部に配設されている。
バッフルは、概ね中空形状の側壁を有している。該側壁は、ハウジングの第一の端部分内に配置された第一の端部分と、ハウジングの第二の端部分内に配置された第二の端部分とを有している。側壁はまた第一の端部分と第二の端部分との間に中央部分を有している。閉塞部が、例えば、前記中央部分の3つの側部を互いに押圧して三方クリンプ部を形成することによって前記中央部分に形成される。側壁には、該側壁に概ね垂直に設けられたフランジが一体成形されている。
バッフルは、容器内にジェネラントを格納するための区画室を画成する。該区画室は、前記容器と前記バッフルの側壁の間の概ね環状形状を有している。また、前記側壁は、前記バッフル内に通路を画成する。該通路は、前記側壁の第一の端部分内に配設された第一の端部分と、前記側壁の第二の端部分内に配設された第二の端部分とを有する。前記第一の端部分は、第一の開口部と、前記通路の第一の端部分と前記区画室との間を連通させる複数の小孔とを有している。前記第二の端部分も同様に、第二の開口部と、前記通路の第二の端部分と前記区画室との間を連通させる複数の小孔とを有している。
前記通路の第二の端部分は、前記容器の出口部に隣接配置されている。出口部は、前記オリフィスプレートに形成された出口オリフィスに隣接配置されている。前記オリフィスプレートは、前記容器と前記スクリーンとの間に配設されており、前記出口部および前記出口オリフィスからのガスが、第二の端部分から前記スクリーンを通過し前記ハウジングの出口ポートから同ハウジングの外部へ流れるようになっている。
前記プラグ/起爆剤集成体が起動信号を受信すると、燃焼ヘッドが点火して起動ガスが生成される。該起動ガスは、前記通路の第一の端部分を通過するが、閉塞部によって、前記第二の端部分へ直接流入することは制限される。こうして、第一の端部分の小孔を介して起動ガスは前記区画室内に流入する。必要な場合には、付加的点火剤を前記通路の第一の端部分内に追加的に配設して、起動ガスを増強してもよい。然しながら、付加的点火剤は追加しないことが望ましいだろう。
ジェネラントの燃焼によって膨張ガスが生成される。該膨張ガスは、前記区画室から前記第二の端部分の小孔を通じて第二の端部分へ流入する。膨張ガスは、第二の端部分、出口部、出口オリフィスを流通して、前記スクリーン内に流入する。該スクリーンは、膨張ガスから熱を吸収すると共に粒子を捕捉する。そして冷却され清浄化された膨張ガスが、ハウジングの出口ポートを通じてハウジングから排出される。
前記インフレータは、比較的容易に製造できる。一つの方法によれば、ハウジングが、先ず、連続打抜き加工(progressive stamping)、押出成形その他の公知の方法で準備される。ハウジングの第二の端部分に出口ポートが形成され、開いている第一の端部分からスクリーンがハウジング内に挿入される。該スクリーンは、第二の端部分へ押入され、第二の端部分は、スクリーンの中心向きの端部分の近傍において変形される。オリフィスプレートは、第一の端部分に挿入され、変形したクリンプ部に当接する位置へ移動させられる。或いは、オリフィスプレートは、変形する前に挿入してもよい。
バッフルが容器内に挿入され、ジェネラントが前記バッフル外部で且つ前記容器の内部の前記区画室内に挿入される。該容器は、前記バッフルおよびジェネラントと共に、前記ハウジングの第一の端部分内に挿入され、前記オリフィスプレートに当接する位置へ移動させられる。前記プラグ/起爆剤集成体は、該プラグ/起爆剤集成体が前記容器の開放端に当接して、該容器の開放端を密閉するように、前記第一の端部分内に挿入される。同時に、前記燃焼ヘッドが、前記バッフルの通路の第一の端部分内に部分的に挿入される。前記プラグ/起爆剤集成体および他の構成要素を正しい位置に保持するために、前記ハウジングの第一の端部分を変形する。
別の実施形態では、バッフルは、幾分異なる形状に形成される。例えば、一つの別の実施形態では、閉塞部は、三方クリンプ部によっては形成されず、中央部分を扁平にした単純な二方クリンプ部によって形成される。更に他の実施形態では、閉塞部は、前記中央部分の内部に取着した独立のプラグによって形成される。
本発明のインフレータを使用することによって、点火剤および複数の部品から成るガス分配/収集システムが省略され、コストが削減される。更に、膨張可能なカーテンの一層迅速で均一な膨張が得られる。その結果、自動車用エアバッグシステムの利用可能性および効果が高められる。
本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、以下の記載および特許請求の範囲の記載または本発明の実施から明らかとなろう。
上述した利点及び別の利点並びに本発明の目的が達成される形態を容易に理解することができるように、既に簡単に説明した本発明について添付図面に記載された特定の実施形態を参照してより詳細に説明する。なお、これら図面は本発明の典型的な実施形態を表すものであって本発明の範囲を限定するものではないことを理解された上で、添付図面を用いて他の特異性及び詳細に関して本発明について説明する。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明するが、図面において同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。図面に示す本発明の構成要素は、概して図面において示されているように、異なる複数の形態とすることができる。図1〜図5に図示し後述する本発明の装置、システムおよび方法の実施形態の詳細な説明は、特許請求の範囲に記載する本発明の範囲を限定するものではなく、単に現時点で本発明の好ましい実施形態を示すものである。
本発明は、従前の公知のインフレータに関連した問題を解決する装置および方法を提供する。より詳細には、内部ガス拡散を有効に利用することによって、点火剤はインフレータから省略され、点火剤の費用が削減される。更に、こうした構成によって、インフレータの製造、組立が単純化される。
更に、内部拡散および膨張ガスの収集を提供する単一のバッフル構造を用いることにより、インフレータの製造、組立が更に単純化される。こうした構成によって、より恒常性および予測性のある膨張が行われる。従って、エアバッグは、比較的均一に展開して効果的に乗員を保護する。以下、本発明においてこうした原理が如何に用いられているかをより詳細に説明する。
本明細書において、「連結」「結合」「連通」との用語は、2またはそれ以上のものの間の機械的、電気的、磁気的、電磁気的、熱的な相互関係について用いることとする。「取着」との用語は、取着された目的物間の相対的な並進、回転を拘束する機械的結合形態に用いる。「枢動自在に取着」および「摺動自在に取着」との用語は、相対的な回転または相対的な並進を許容しながら他の相対動作を拘束する機械的結合形態に用いる。
「直接取着されている」との用語は、取着されている部材同士が直接接触する取着形態、或いは単一の締結具(single fastener)、接着剤その他の取着メカニズムによってのみ分離されている取着形態に用いる。「当接」との用語は、部材同士が直接物理的に接触しているが互いに取着されていない場合に用いる。「一体的に形成されている」との用語は、一体的に製造されたもの、すなわち複数の部材を組み立てる必要のない単一部材のようなものに用いる。複数の部分が、単一の被加工材(workpiece)から形成されている場合には、互いに一体的に形成されていると言えよう。
図1を参照すると、本発明の一つの実施形態による複数のエアバッグモジュール10が図示されている。各エアバッグモジュール10は、自動車12の一人または複数人の乗員を保護するために膨張するクッション11を有する。エアバッグモジュール10は、異なるタイプの衝撃から自動車の乗員を保護する他のエアバッグモジュールと共にエアバッグシステムの一部を形成する。
自動車12は、縦方向13、横方向14および上下方向15を有する。自動車12は、図1の自動車12に示すように、第一の側面17、すなわちフロントドア17から横方向に配設されたフロントシート16を更に有する。自動車12は、また、図示するように、第二の側面18、すなわちリアドア18から横方向に配設されたリアシート18を更に有する。図示するように、2つのエアバッグモジュール10が用いられ、その一方は自動車12の運転者側用に設けられ、他方は助手席側用に設けられている。
一つまたは複数の加速度計20または他の衝撃検知装置が、自動車12の側方の急激な加速(または減速)を検知し、電線22を介して電気信号を一つまたは複数のインフレータ24に送出し、該インフレータが加圧されたガスを発生してクッション11を膨張させる。図1に示すように、各クッション11を膨張させるために独立したインフレータ24を用いることができる。
図示するように、インフレータ24は、フロントシート16内に配設されている。クッション11は、展開されるまで、シート16内に小さく収容されている。クッション11は、シート16に形成された展開シーム26から展開する。展開シーム26は、該展開シーム26を迅速に開放してクッション11を解放可能とする脱離ステッチ(break away stitch)またはその他の機構を利用することができる。図示するように、クッション11は前方へ、フロントシート16の乗客とフロントドア17との間に膨張する。
図1に示す実施形態のインフレータ24は火薬式であり、従って、実質的に燃焼を通じて膨張ガスを生成する。別の実施形態では、異なるタイプのインフレータを用いてもよい。インフレータは、起動信号を受信すると、膨張ガスを生成してクッション11を膨張させる。図1の例では、インフレータ24は、クッション11に部分的に包囲されており、膨張ガスはインフレータ24からクッション11内に直接的に流出する。インフレータ24は、迅速に作用し、自動車12が完全に衝撃に反応する前にクッション11を膨張させて自動車の乗員を衝撃から保護する。
加速度計20は、自動車12のエンジンルーム30やダッシュボード32内に配設されてもよい。また、加速度計20からの信号を処理し、自動車12の自動車安全システムの他の要素を制御するために制御装置(図示せず)が設けられてもよい。加速度計20が遠隔配置されている場合には、電線22、その他の制御ワイヤをフロントシート16から自動車12の床へ、そして自動車内の所望部位へひくことができる。図1に示すように、各加速度計20をインフレータ24の近傍に配設してもよい。
図1に示すエアバッグモジュール10は、本発明の単に一つの形態を示している。本発明の原理は、運転席側および助手席側前方衝撃エアバッグや、膝当型エアバッグ、膨張式カーテン、頭上エアバッグを含め種々の形態のエアバッグに容易に応用できる。こうしたエアバッグは、フロントガラスの一方の側に配置された一対のAピラー34、ルーフレール36、Aピラー34よりも後方に配置されたBピラー37、Cピラー38、Dピラー39、またはその他自動車12の適当な内装部分に配設することができる。
各クッション11は、自動車の乗員の衝撃を受けるように形成された保護領域40を有している。また、各クッション11は、対応のインフレータ24が配設される入口ポート42を有する。インフレータ24は、クッション11の入口ポート42へ直接膨張ガスを解放する。
自動車12のリアシート18の乗員を保護するために、図1に示すエアバッグモジュール10に類似するエアバッグモジュールをリアシート18内に配設してもよい。また、自動車12は、リアシート18の後方にエクストラシート50を有していてもよい。自動車12の側面52への衝撃からエクストラシート50の乗員を保護するために、図1に示すエアバッグモジュール10に類似するエアバッグモジュールを自動車12のエクストラシート50内に配設してもよい。
インフレータ24は、簡単且つ安価に製造および設置ができるだけではなく、迅速かつ均一に膨張するように、独特の構造を有している。以下、図2を参照して、インフレータ24のこの構造を説明する。
図2は、インフレータ24の側断面図である。インフレータ24は、起動信号を受信する第一の端部分60と、膨張ガスを放出する第二の端部分62とを有している。第二の端部分62はクッション11の入口ポート42内に配設され、第一の端部分60は外部に露出されており、関連する電線22が接続される。インフレータ24は、概ね中空構造のハウジング64を有しており、該ハウジングの周囲に入口ポート42がシールされる。
また、インフレータ24は、ハウジング64内に収容された、プラグ/起爆剤集成体66、容器68、オリフィスプレート70およびスクリーン72を有する。後述するように、容器68内には所定量のジェネラント74およびバッフル76が収容されている。
ハウジング64は、インフレータ24の第一の端部分60に配置される第一の端部分80と、インフレータ24の第二の端部分62に配置される第二の端部分82とを有している。こうして、自動車12に設置したとき、ハウジング64は、図1に示すように、第一の端部分80が第二の端部分82の上方に来るように配向される。また、ハウジング64は、第一の端部分80に形成された第一のクリンプ部84と、第二の端部分82に形成された第二のクリンプ部86とを有している。さらに、ハウジング64は、第二の端部分82に形成された複数の出口ポート88を有している。出口ポート88は、出口ポート88を通って第二の端部分82から排出される膨張ガスによって実質的にインフレータ24に推力が作用しないように、第二の端部分82外周面に分布せしめられる。
図示するように、プラグ/起爆剤集成体66は、ジェネラント74およびバッフル76を密封するように配設されている。より詳細には、プラグ/起爆剤集成体66は、容器68の外側リップ101に当接する外側肩部100を有している。外側肩部100は、ハウジング64の内径よりも僅かに小さく形成されている。また、プラグ/起爆剤集成体66は、容器68の外側リップ101に嵌合する大きさの中間肩部102を有している。
プラグ/起爆剤集成体66は、中間肩部よりも幾分小さく形成された内側肩部104を有している。内側肩部104の周囲にはOリング106が配設され、このOリング106は外側リップ101近傍において容器68の内周に押圧されている。Oリング106によって、容器68とプラグ/起爆剤集成体66との間が密封される。密封することにより、空気がジェネラント74に接触することが防止され、ジェネラント74の寿命が長くなる。
また、プラグ/起爆剤集成体66は、バッフル76において隣接する部分の周囲に嵌合する大きさの内部肩部108を有している。反対側の端部分において、プラグ/起爆剤集成体66は、電線22または関連する電子制御装置に接続された受容部110を有している。受容部110には一対のピン112が配設されており、該ピンは、起動信号を受信して、この信号を内部肩部108から第二の端部分62へ向かって延在する燃焼ヘッド114に送出する。
図示するように、プラグ/起爆剤集成体66は、プラグハウジングに組み込まれた起爆装薬(initiation charge)を有している。或いは、容器68を密封するように形成された独立のプラグハウジング内に起爆剤を装填してもよい。プラグ/起爆剤集成体66の燃焼ヘッド114は、バッフル76と関連して使用される場合に独立の点火剤に依存することなくジェネラント74に点火する十分な起動ガスを生成する火薬(pyrotechnic charge)を有していてもよい。一つの例では、プラグ/起爆剤集成体66は、約60mgのZPPおよび約445mgのTHPPを含む。プラグ/起爆剤集成体66またはその一部は、オートリーブASP社(Autoliv ASP)から部品番号602101200Bとして製造販売されている。
ダンパーパッド120が内側肩部104とジェネラント74との間に配設されている。ダンパーパッド120は弾性を有し、ジェネラント74を圧縮して個々のペレットまたは粒の移動を防止する。ダンパーパッド120は、ガラス繊維、シリコーンベースの発泡ゴム等から形成することができる。
バッフル76は、複数の機能をなす独特の構成を有している。より正確には、バッフル76は、起動ガスを燃焼ヘッド114からジェネラント74へ導き、中間に点火剤を配置することなく、ジェネラント74を確実にかつ比較的均一に点火する。然しながら、付加的な点火剤をバッフル76内においてプラグ/起爆剤集成体66に隣接させて有利に配置してもよい。バッフル76はジェネラント74によって生成された膨張ガスを収集し、これをインフレータ24の第二の端部分62へと導く。本明細書では「付加的な点火剤」との用語は、付加的な起動ガスまたは起爆熱を生成して、膨張ガス用ジェネラントの燃焼および/または圧縮材料の膨張を促進して膨張ガスを生成するために、起爆剤の外部に配設される火薬を意味する。
バッフル76は中空状の側壁122を有する。側壁122は、ハウジング64の第一の端部分80側に設けられた第一の端部分124と、ハウジング64の第二の端部分82側に設けられた第二の端部分126とを有する。また、側壁122は、第一と第二の端部分124、126の間に設けられた中央部分128を有する。中央部分128には閉塞部が設けられており、流体がバッフル76を直接的に貫流しないように制限する。図2の実施形態では、該閉塞部は、中央部分128の3つの側部132を内側に圧縮し互いに接触させるようにして形成された三方クリンプ部130の形態となっている。図3を参照して、三方クリンプ部130について更に説明する。
また、バッフル76は、側壁122から外方へ概ね垂直に延在するフランジ134を有する。フランジ134は、概ね環状形状を呈する。フランジ134はリップ136を有する。リップ136は、オリフィスプレート70側に配置されている容器68の端部分の湾曲に一致するように湾曲している。フランジ134およびリップ136は、バッフル76を容器68内で中心位置決めして、容器68と概ね同心形状の区画室140を画成する。該区画室内にジェネラント74が配設される。バッフル76を容器68に対して位置決めするために、他の装置や構成を用いてもよい。区画室140内は、概ね環状形状を呈し、ジェネラント74がバッフル76の側壁122の周囲を包囲するように配置される。
側壁122によりバッフル76内に通路142が画成される。通路142は、側壁122の第一の端部分124により包囲される第一の端部分144と、側壁122の第二の端部分126により包囲される第二の端部分146とを有している。通路142は、第一の端部分144に第一の開口部148と、第二の端部分146に第二の開口部149とを有する。開口部148、149に加えて、側壁122の第一の端部分124には複数の小孔150が形成され、側壁122の第二の端部分126には複数の小孔152が形成されている。
第一および第二の端部分に形成されている小孔150、152は、側壁122に沿って長手方向および周方向に分布されている。第一と第二の端部分の小孔150、152は、区画室140と通路142の第一および第二の端部分144、146とを流体的に連通させる。第一と第二の端部分144、146の間の直接的な連通は、側壁122の中央部分128に形成された三方クリンプ部130により制限される。
容器68は、オリフィスプレート70に隣接させて配置された出口部160を有する。出口部160は、オリフィスプレート70に形成された出口オリフィス162に対して一直線上に配置されている。スクリーン72は、出口オリフィス162に隣接する空所164を有する。容器68の出口部160は、ジェネラント74の燃焼に伴う圧力増加によって確実に破裂するように壊れ易くなっている。出口部160は、容易に破裂するように刻み(scores)その他の構造を有していても、或いは、単純な薄壁としてもよい。スクリーン72は、ロードアイランドのウーンソケット(Woonsocket, Rhode Island)所在のACSインダストリー社(ACS Industries Corporation)から市販されているようなワイヤメッシュにより形成することができる。
バッフル76は、インフレータ24の展開時に、起動ガスの分散および膨張ガスの収集を促進して、クッション11内への膨張ガスの排出を確実かつ制御可能にする。衝突を検知すると、起動信号がプラグ/起爆剤集成体66のピン112に伝達される。この起動信号は、ピン112を介して燃焼ヘッド114へ送出される。起動信号によって、燃焼ヘッド114内の火薬に点火される。
燃焼ヘッド114内の火薬は実質的に蒸発して、加熱された起動ガス170を生成する。本明細書において、「起動ガス」との用語は、ガスジェネラント材料の燃焼を開始するのに適した温度、体積のガスを意味する。起動ガス170は、それ自体では、クッション11を膨張させるのに十分な体積を有していない。
通路142の第一の端部分144は、起動ガス170をジェネラント74の広い範囲に分配させる形状を有している。より詳細には、第一の端部分144は、ジェネラント74の概ね半分に亘って三方クリンプ部130の手前まで延在している。第一の端部分の小孔150は、該小孔150からジェネラント74へ起動ガス170が比較的均一に拡散するような大きさに形成され、且つ分布している。
バッフル76の構造は、起動ガス170の衝撃を幾分吸収して、噴出する起動ガス170によるジェネラント74の粉砕を防止するよう作用する。これによりジェネラント74の反応を開始する表面積が比較的予測可能となるので有利である。反対に、ジェネラント74が粉砕されると反応する表面積が増大し、これによってジェネラント74の反応速度が一時的に所望レベルよりも高くなる。その結果、クッション11に過大な応力が作用すると共に非常に強烈に膨張する。
第一の端部分の小孔150は、起動ガス170の流れを著しく制限しないように十分に大きく形成される。第一の端部分の小孔150は、また、燃焼ヘッド114の燃焼の衝撃を側壁122が吸収できるように十分に小さく形成されている。一つの例では、第一と第二の端部分の小孔150、152の各々は、直径約0.64mm〜約5.1mm(約0.025インチ〜約0.2インチ)の円形とすることができる。より詳細には、第一と第二の端部分の小孔150、152の各々の直径を、約1.3mm〜約2.5mm(約0.05インチ〜約0.1インチ)とすることができる。更に、第一と第二の端部分の小孔150、152の各々の直径を、約1.6mm〜約2.3mm(約0.063インチ〜約0.09インチ)とすることができる。望ましい場合には、第一と第二の端部分の小孔150、152の各々の直径を、約1.9mm(約0.075インチ)とすることができる。
図2に示す第一の端部分144は、可能性ある多数の実施形態の一つである。望ましい場合には、側壁122の第一の端部分124は異なる形状とすることができ、第一の端部分の小孔150は、起動ガス170をジェネラント74内に望ましく分散させるために異なる分布、寸法または形状とすることできる。側壁122は概ね円筒形状とする必要はなく、ジェネラント材料を隣接して配置可能な通路を形成する如何なる形状とすることもできる。また、三方クリンプ部130は、図示する位置に配置する必要はなく、バッフル76の長手方向に沿って異なる位置に配置することができる。
ジェネラント74は、起動ガス170を受けて点火する。ジェネラント74の燃焼により膨張ガス172が発生し、この膨張ガス172は図示するように区画室140から第二の端部分の小孔152を通過して通路142の第二の端部分146へ流入する。数ミリ秒の間に、実質的に全てのジェネラント74が燃焼する。フロントドア17が乗員に衝接する前に乗員とフロントドア17との間にクッション11が配置されるようにクッション11を膨張させるのに十分な速度でジェネラント74から膨張ガスが生成される。
第二の端部分の小孔152は、オリフィスプレート70の出口オリフィス162に関して殆ど阻害となることなく、膨張ガス174を第二の端部分172へ流入させる。側壁122の第二の端部分126は、通路142の第二の端部分146へ粒子が侵入することを防止することに役立ち、これにより膨張ガス174を清浄にする。第二の端部分の小孔152は、第一の端部分の小孔150に関して上述したのと同様の大きさ、形状、分布で形成することができる。別の実施形態では、第二の端部分の小孔152は、大きく異なる大きさ、形状、分布で形成することができる。側壁122の第二の端部分126も、通路142の第二の端部分146に関して膨張ガス174の望ましい収集特性を与えるように、異なる形状とすることできる。
図示するように、通路142の第二の端部分146は、通路142の第一の端部分144よりも僅かに長く形成することができる。こうして、第二の端部分の小孔152は、第一の端部分の小孔150よりも僅かに多く形成することができる。図2の実施形態では、全部で24個の第一の端部分の小孔150について、周方向に6つの第一の端部分の小孔150を備えた4つの円形列に配列することができる。全部で30個の第二の端部分の小孔152について、周方向に6つの第二の端部分の小孔152を備えた5つの円形列に配列することができる。複数の第一と第二の端部分の小孔150、152を用いることにより、一層効果的に内部ガスを拡散、収集可能となる。
通路142の第二の端部分146からの比較的高圧の膨張ガス174は、容器68の出口部160を破裂させて、オリフィスプレート70の出口オリフィス162を通過する。膨張ガス174はスクリーン72の空所164内に流入し、そこからスクリーン72へ流入する。スクリーン72内では、膨張ガス174から粒子と熱が更に除去され、膨張ガス174は更に清浄で低温の膨張ガスとなる。膨張ガス174は、スクリーン72を通過してハウジング64の出口ポート88へと流動する。その後、膨張ガス174は、ハウジング64の出口ポート88を通じてハウジング64からクッション11の内部に流入し、クッション11を膨張させて衝撃から保護する。
出口オリフィス162は、膨張ガス174の流れを制限する大きさに形成されている。より正確には、出口オリフィス162の大きさは、所望の流量で膨張ガス174が容器68から流出するように選択される。容器68からの膨張ガス174の流出が速すぎると、上述したように、クッション11に過大な応力が作用すると共に非常に強烈に膨張する。更に、ジェネラント74は、容器68内のガス圧力に関連する所定速度で反応する。こうして、容器68は、ある高圧に維持されて、ジェネラント74の実質的に全ての燃焼を促進する。
第二の端部分の小孔152は、出口オリフィス162の流路面積よりも十分に大きな全流路面積を有しており、インフレータ24からの膨張ガス流量を単純に出口オリフィス162の大きさによって変えることができるようになっている。一つの例では、第二の端部分の小孔152のガス流路面積は、出口オリフィス162の流路面積の約2倍となっている。通路142の第二の端部分146への膨張ガス174の流量が著しく制限されるほどに第二の端部分の小孔152の流路面積が低減されるように、固体燃焼生成物によって第二の端部分の小孔152が部分的に閉塞されることはない。
第一のクリンプ部84は、プラグ/起爆剤集成体66をハウジング64の第一の端部分80に保持する。同様に、第二のクリンプ部86は、オリフィスプレート70および容器68をハウジング64内で正しい位置に保持し、オリフィスプレート70の移動によってスクリーン72が圧縮されることを確実に防止している。こうして、インフレータ24は、展開に際して損傷しないようになっている。
インフレータ24は、比較的迅速かつ容易に製造される。先ず、インフレータ24の種々の部品が個別に製造される。ハウジング64は、打抜き加工(stamping)、鋳造、押出成形その他の適当な方法で製造される。プラグ/起爆剤集成体66は、例えば、非導電性金属、プラスチックまたはセラミック材料から、図2に示す形状を得るように、ピン112および燃焼ヘッド114の周囲に鋳造される。容器68は、比較的薄い真鍮から打抜き加工、鋳造、押出成形等の方法で形成される。オリフィスプレート70は、既製寸法の鋼製シートから所望の環状形状にプレス加工される。
スクリーン72は、所望形状に裁断またはプレスされる。ジェネラント74は、周知の化学的方法で製造される。図2に示すように、ジェネラント74は、ペレット状の火薬から成り、各ペレットは、概ね円筒形状を有している。各ペレットの直径は、約3.2mm〜約4.8mm(約0.125インチ〜約0.188インチ)である。ジェネラント74は環状形状に限定されず、球形、ピラミッド状、三角錐、四角錐など種々の形状とすることができる。バッフル76は種々の方法から形成することができ、その一つが図3に示されている。
一つの組立方法では、出口ポート88が、打抜き加工その他の方法で、ハウジング64の第二の端部分88に形成される。そして、ハウジング64の第一の端部分80にスクリーン72が挿入され、第二の端部分82へと押圧される。次いで、第二のクリンプ部86を形成して、スクリーン72を正しい位置に保持すると共に、それが圧縮されないようにしている。オリフィスプレート70が第一の端部分80に挿入され、スクリーン72および第二のクリンプ部86に当接するまで第二の端部分82へ向かって移動させられる。或いは、第二のクリンプ部86を形成する前に、オリフィスプレート70を挿入してもよい。
次いで、フランジ134を出口部160に向けて、バッフル76が容器68内に挿入される。次いで、バッフル76の側壁122と容器68との間に画成される区画室140内にジェネラント74が挿入される。次いで、ダンパーパッド120が区画室140内に挿入され、ジェネラント74へ押圧される。次いで、容器68が(ジェネラント74、バッフル76およびダンパーパッド120と共に)ハウジング64の第一の端部分80内に挿入され、オリフィスプレート70に当接するよう移動させられる。
次いで、Oリング106がプラグ/起爆剤集成体66の内側肩部104に装着され、該プラグ/起爆剤集成体66がハウジング64の第一の端部分80内に挿入される。Oリング106によって、プラグ/起爆剤集成体66と容器68との間が密封される。望ましい場合には、プラグ/起爆剤集成体66および容器68は、真空チャンバまたは不活性ガスを充填したチャンバ内で結合される。望ましい場合には、ハウジング64内への容器68の挿入に先立って、プラグ/起爆剤集成体66および容器68を互いに結合するようにしてもよい。
プラグ/起爆剤集成体66および容器68が互いに結合されハウジング64内に挿入された後に、プラグ/起爆剤集成体66をハウジング内に保持するためにハウジング64の第一の端部分80に第一のクリンプ部84が形成される。第一のクリンプ部84は、プラグ/起爆剤集成体66の外側肩部100の直径よりも小さな内径にて形成され、外側肩部100が第一のクリンプ部84を越えて移動してハウジング64の第一の端部分80から脱離しないようになっている。こうして、インフレータ24は、自動車12のフロントシート16内への設置の準備が整う。
図2には、また、バッフル76の通路142の第一の端部分144内に配設された付加的点火剤175が仮想線で示されている。付加的点火剤175は、起動ガス170を増加させてジェネラント74の燃焼を促進させるために任意に加えることができる。点火剤175は、燃焼ヘッド114の燃焼に応答して単純に燃焼し、熱と付加的なガスとを生成する。点火剤175は、全ての実施例で必要なものではなく、インフレータ24の構成を単純化するために省略してもよい。
バッフル76は、種々の方法で製造することができる。その一つの方法を図3に関連して説明する。
図3を参照すると、図2のバッフル76の斜視図が示されている。既述したように、バッフルは、側壁122の中央部分128に形成された三方クリンプ部130を有している。三方クリンプ部130は、中央部分128の3つの側部132を互いに接触するように内側に押圧することによって形成することができる。その結果、通路142の第一と第二の端部分144、146の間の直接的な連通を最小限とする閉塞部が形成される。
三方クリンプ部130は、例えば、3つの側部を押圧するよう内側に突き出た3つの歯を有したコレット(図示せず)を用いて形成することができる。前記歯は、3つの側部132が互いに接触して閉塞部を形成するまで、内側に移動する。本明細書では、「閉塞部」との用語は、中央部分128における完全な機密性を要求するものではない。閉塞部は、単純に、起動ガス170の大部分を、通路142の第一の端部分144から第二の端部分146へ直接通過させることなく、第一の端部分の小孔150を通じて区画室140内へそらせる構造である。
既述したように、本発明のバッフルは、様々な形状に形成することができる。更に、複数の異なるタイプの閉塞部を用いてもよい。以下、図4、5に関連して、別の閉塞部を説明する。
図4を参照すると、本発明の別の実施形態によるバッフル176の斜視図が図示されている。バッフル176は、概ね中空状の側壁222を有している。側壁222は、第一の端部分224、第二の端部分226、第一と第二の端部分224、226の間に配設された中央部分228を有する。二方クリンプ部230の形態である閉塞部が中央部分228に形成されている。二方クリンプ部230は、ローラ等の2つの硬質アバットメントの間で、中央部分228の2つの側部232を圧縮することにより形成することができる。2つの側部232は、中央部分228の中心で互いに接触するよう互いに内側にプレスされる。2つの側部232は、平坦化され、中央部分228の初期直径を超えて広げられる。
バッフル176の側壁222は通路242を形成する。該通路は、側壁222の第一の端部分224内に第一の端部分244を、そして側壁222の第二の端部分226内に第二の端部分246を有する。第一と第二の端部分244、246の間の直接的連通は、二方クリンプ部230によって制限される。側壁222の第一の端部分224には複数の小孔250が形成され、側壁222の第二の端部分226には複数の小孔252が形成されている。バッフル176の装着、作用は、実質的にバッフル76に関して上記したのと同様である。
図5を参照すると、本発明の他の実施形態によるバッフル276の斜視図が図示されている。バッフル276は、概ね中空状の側壁322を有している。側壁322は、第一の端部分324、第二の端部分326、第一と第二の端部分324、326の間に配設された中央部分328を有する。閉塞部が中央部分328にプラグ330の形態で形成されている。プラグ330は、中央部分328と一体的に形成しても或いはそうでなくともよい。一つの例では、プラグ330は、中央部分328内に挿入され、中央部分328の内面に取着することができる。プラグ330は、例えば、鋼製薄板を中央部分328に溶接して形成することができる。
バッフル276の側壁322は通路342を形成する。該通路は、側壁322の第一の端部分324内に第一の端部分344を、そして側壁322の第二の端部分326内に第二の端部分346を有する。第一と第二の端部分344、346の間の直接的連通は、プラグ330によって制限される。側壁322の第一の端部分324には複数の小孔350が形成され、側壁322の第二の端部分326には複数の小孔352が形成されている。バッフル276の装着、作用は、実質的にバッフル76に関して上記したのと同様である。
インフレータ24の構成は、自動車12の形態、クッション11の大きさや形状、および利用可能な製造設備に適合するよう、変更することができる。こうした変形例は、ここで説明可能な数よりも多数の本発明の実施形態を作り出すことは理解されよう。
本発明の単純なバッフルシステムおよび関連する方法は、エアバッグインフレータの設計に非常に有利である。より詳細には、点火剤および複数の部品から成る内部ガスの分配・収集用組立体を省略することでインフレータを安価に製造可能となる。ガスは、確実且つ効果的にクッションへ輸送され効果的に衝撃から保護できる。
本発明は、特許請求の範囲に記載された構成、方法その他の特徴から逸脱することなく、他の特定の形態に実施することができる。上述した実施形態は、単なる例示であって本発明を制限するものではない。従って、本発明の範囲は、上述した実施形態ではなく、特許請求の範囲に示されている。各請求項の記載された意味内での変更または請求項の記載と等価物は、本発明の範囲に包含されるものである。
本発明の一つの実施形態によるインフレータを組み込んだ膨張可能なカーテンを備えた自動車の斜視図である。 図1のインフレータの側断面図である。 図1のバッフルの斜視図である。 本発明の別の実施形態によるバッフルの斜視図である。 本発明の更なる別の実施形態によるバッフルの斜視図である。

Claims (40)

  1. 自動車の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグシステムのクッションを膨張させるためのインフレータにおいて、
    第一の端部分と第二の端部分とを有し且つ内部にジェネラントが設けられていない通路を具備し、該通路内に流体を先ず留めながら前記第一の端部分と第二の端部分との間を前記流体が流れることを制限する閉塞部と、前記第一の端部分に形成された複数の小孔と、前記第二の端部分に形成された複数の小孔とを有するバッフルと、
    起動信号に応答して起動ガスを前記第一の端部分に供給する起爆剤と、
    前記第一の端部分の複数の小孔を通じて前記起動ガスを受け容れるように前記通路の外部に配設され、前記起動ガスを受けることによって燃焼して膨張ガスを生成し、該膨張ガスを前記第二の端部分の複数の小孔を通じて前記第二の端部分へ排出する所定量のジェネラントとを具備するインフレータ。
  2. 前記バッフルは、概ね円形断面の前記通路を画成する中空状の側壁を具備する請求項1に記載のインフレータ。
  3. 前記閉塞部は、前記側壁により形成された三方クリンプ部を具備する請求項2に記載のインフレータ。
  4. 前記起爆剤および前記通路の第一の端部分を内部に配設した第一の端部分と、前記通路の第二の端部分を内部に配設した第二の端部分とを有するハウジングを更に具備し、
    前記第二の端部分が膨張ガスを前記クッションと連通する領域に解放するよう配設された出口オリフィスを有する請求項1に記載のインフレータ。
  5. 前記バッフルが、前記第一の端部分において前記起爆剤の近傍に配設された第一の開口部と、前記第二の端部分において出口オリフィスの近傍に配設された第二の開口部とを具備する請求項4に記載のインフレータ。
  6. 前記起爆剤、バッフルおよびジェネラントの周囲を密封するよう前記ハウジング内に配設可能な容器を更に具備する請求項4に記載のインフレータ。
  7. 前記容器が開口端を具備し、
    前記インフレータが、前記起爆剤と一体的に形成され且つ前記開口端を密封する形状に形成されたプラグを具備する請求項6に記載のインフレータ。
  8. 前記バッフルの第一の端部分は、前記通路内の如何なる付加的点火剤と反応することなく起動ガスを前記第一の端部分の小孔を通じて前記ジェネラントへ導き、前記自動車の内面に乗員が衝接する前に、前記乗員と前記内面との間に前記クッションを配置させるのに十分な速度で該ジェネラントを燃焼させるような形状とされる請求項1に記載のインフレータ。
  9. 自動車の内面への衝接から自動車の乗員を保護するためのエアバッグシステムのクッションを膨張させるためのインフレータにおいて、
    起動信号に応答して起動ガスを生成する起爆剤と、
    第一の端部分と第二の端部分とを有すると共に前記起動ガスを受け容れるように配設され且つ内部にジェネラントが設けられていない通路と、前記第一の端部分と第二の端部分との間を流体が流れることを制限する閉塞部と、前記第一の端部分に形成された複数の小孔と、前記第二の端部分に形成された複数の小孔を有るバッフルと、
    前記第一の端部分の複数の小孔を通じて前記起動ガスを受け容れるように、前記通路の外部に配設された所定量のジェネラントとを具備し、
    前記バッフルが、前記通路内の如何なる付加的点火剤と反応することなく、起動ガスを前記小孔を通じて前記ジェネラントへ導き、前記自動車の内面に乗員が衝接する前に、前記乗員と前記内面との間に前記クッションを配置させるのに十分な速度で該ジェネラントを燃焼させるような形状とされるインフレータ。
  10. 前記バッフルは、概ね円形断面の前記通路を画成する中空状の側壁を具備する請求項9に記載のインフレータ。
  11. 記インフレータが、前記起爆剤および前記通路の第一の端部分を内部に配設した第一の端部分と、前記通路の第二の端部分を内部に配設した第二の端部分とを有したハウジングを更に具備し、
    前記第二の端部分が膨張ガスを前記クッションと連通する領域に解放するよう配設された出口オリフィスを有する請求項9に記載のインフレータ。
  12. 記通路の第一の端部分は前記起爆剤に隣接した第一の開口部にて終端し、前記第二の端部分は前記出口オリフィスに隣接した第二の開口部にて終端している請求項11に記載のインフレータ。
  13. 前記起爆剤、バッフルおよびジェネラントの周囲を密封するよう前記ハウジング内に配設可能な容器を更に具備する請求項11に記載のインフレータ。
  14. 前記容器が開口端を具備し、
    前記インフレータが、前記起爆剤と一体的に形成され前記開口端を密封する形状に形成されたプラグをさらに具備する請求項13に記載のインフレータ。
  15. 自動車の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールにおいて、
    乗員の自動車への衝接を緩衝するために膨張するよう利用可能なクッションと、
    前記クッションを膨張させるよう利用可能なインフレータであって、起爆剤を受容するよう形成された第一の端部分、および内部に形成された出口オリフィスを備えた第二の端部分を有したハウジングと、前記第一の端部分内に配設された第一の端部分および前記第二の端部分内に配設された第二の端部分を有し且つ内部にジェネラントが設けられていない通路を具備するバッフルとを具備したインフレータとを具備し、
    前記バッフルが、該通路内に流体を先ず留めながら、前記第一の端部分と第二の端部分との間を前記流体が流れることを制限する閉塞部を有し、
    前記バッフルが前記通路の外部に区画室を形成し、
    前記バッフルが、前記第一の端部分と前記区画室との間でガスが流通することを許容する前記第一の端部分に形成された複数の小孔と、前記区画室と前記第二の端部分との間でガスが流通することを許容する前記第二の端部分に形成された複数の小孔とを有するエアバッグモジュール。
  16. 前記インフレータが、
    前記第一の端部分内に配設され、起動信号に応答して起動ガスを前記第一の端部分に供給する起爆剤と、
    前記第二の端部分の複数の小孔を通じて前記起動ガスを受け容れるように前記区画室内に配設され、前記起動ガスを受けることによって燃焼して膨張ガスを生成する所定量のジェネラントとを具備する請求項15に記載のエアバッグモジュール。
  17. 前記バッフルは、前記通路内の如何なる付加的点火剤と反応することなく、前記第一の端部分の小孔を通じて起動ガスを前記ジェネラントへ導き、前記自動車の内面に乗員が衝接する前に、前記乗員と前記内面との間に前記クッションを配置させるのに十分な速度で該ジェネラントを燃焼させるように形成される請求項16に記載のエアバッグモジュール。
  18. 前記バッフルは、概ね円形断面の前記通路を画成する中空状の側壁を具備し、
    前記ハウジングが前記側壁と実質的に同心の中空状に形成されている請求項15に記載のエアバッグモジュール。
  19. 自動車の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールにおいて、
    乗員の自動車への衝接を緩衝するために利用可能なクッションと、
    前記クッションを膨張させるために利用可能なインフレータとを具備し、
    前記インフレータが、起爆剤と、バッフルと、所定量のジェネラントとを具備し、
    前記バッフルが、第一の端部分と第二の端部分とを有する通路と、前記第一の端部分と第二の端部分との間を流体が流れることを制限する閉塞部と、前記第一の端部分に形成された複数の小孔と、前記第二の端部分に形成された複数の小孔とを有し、
    前記起爆剤が、起動信号に応答して展開して起動ガスを前記バッフルの第一の端部分内に供給し、
    記通路の内部にジェネラントが設けられておらず、前記起動ガスを前記起爆剤から前記第一の端部分の小孔を通じて前記通路の外部へ前記ジェネラントに、前記通路内の如何なる付加的点火剤と反応することなく供給し、前記自動車の内面に乗員が衝接する前に、前記乗員と前記内面との間に前記クッションを配置させるのに十分な速度で該ジェネラントを燃焼させるよう選択された形状を有するエアバッグモジュール。
  20. 起爆剤を受容するよう形成された第一の端部分、および内部に形成された出口オリフィスを備えた第二の端部分を有したハウジングを更に具備し、
    前記バッフルが概ね円形断面の前記通路を画成する中空状の側壁を具備し、
    前記ハウジングが前記側壁と実質的に同心の中空状に形成されている請求項19に記載のエアバッグモジュール。
  21. 前記通路が、前記ハウジングの第一の端部分の近傍で第一の開口部にて終端し、前記ハウジングの第二の端部分の近傍で第二の開口部にて終端する請求項19に記載のエアバッグモジュール。
  22. 自動車の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグシステムのクッションを膨張させるためのインフレータ内において、ガスの流れを変更するためのバッフルにおいて、
    第一の端部分であって、該第一の端部分から起動ガスを解放するように配設された複数の小孔が形成された第一の端部分と、
    第二の端部分であって、該第二の端部分内に膨張ガスを流入可能に配設された複数の小孔と、該第二の端部分から膨張ガスを解放するよう配設された第二の開口部とを有する第二の端部分と、
    前記第一の端部分と第二の端部分との間に該前記第一の端部分および第二の端部分と一体的に形成され、起動ガスが前記第一の端部分から前記第二の端部分へ直接流れることを制限する閉塞部とを具備し、
    上記第一の端部分及び第二の端部分にはジェネラントが設けられていない、バッフル。
  23. 前記第一の端部分は、前記起爆剤の展開によって起動ガスが前記第一の端部分内に生成されるように、前記起爆剤を包囲するよう配設された第一の開口部を具備する請求項22に記載のバッフル。
  24. 前記第一の端部分と第二の端部分とが、概ね中空状の側壁により形成されている請求項22に記載のバッフル。
  25. 前記側壁と一体的に形成され、前記側壁の中心軸に関して実質的に垂直に設けられたフランジを更に具備する請求項24に記載のバッフル。
  26. 前記閉塞部が、前記側壁とは独立に形成され、前記側壁内に固定されている請求項24に記載のバッフル。
  27. 前記閉塞部が、前記側壁の中央部分を変形することによって形成されたクリンプ部を具備する請求項24に記載のバッフル。
  28. 前記クリンプ部が、前記側壁の中心軸線の近傍で接触するように、前記中央部分の3つの側部を内側に押圧して形成された三方クリンプ部を具備する請求項27に記載のバッフル。
  29. 前記第一の端部分の小孔の各々および前記第二の端部分の小孔の各々が、約1.6mm〜約2.2mmの寸法にて形成される請求項22に記載のバッフル。
  30. 前記第一の端部分が少なくとも9個の小孔を具備し、前記第二の端部分が少なくとも9個の小孔を具備請求項22に記載のバッフル。
  31. 自動車の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグシステムのクッションを膨張させるためのインフレータにおいて、
    起動信号に応答して起動ガスを生成する起爆剤と、
    所定量のジェネラントと、
    第一の端部分、第二の端部分、および閉塞部とを具備するバッフルとを具備し、
    前記第一の端部分が、起動ガスを受け容れるように配設された第一の開口部と、前記起動ガスを前記第一の開口部から前記ジェネラントに供給するように配設された複数の小孔とを具備し、
    前記第二の端部分が、膨張ガスを前記ジェネラントから該第二の端部分へ流入可能とするように配設された複数の小孔と、該第二の端部分から前記膨張ガスを解放するように配設された第二の開口部とを具備し、
    前記閉塞部が、前記第一の開口部から前記第二の端部分へ前記起動ガスが直接通過することを制限するように前記第一の端部分と第二の端部分との間に配設され、
    前記バッフルが、前記第一の端部分及び第二の端部分内の如何なる付加的点火剤と反応することなく、起動ガスを前記第一の端部分の小孔を通じて前記ジェネラントへ導くような形状とされるインフレータ。
  32. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインフレータの製造方法において、
    第一の端部分と第二の端部分とを備え且つ内部にジェネラントが配置されていない通路を有した概ね中空形状の側壁を形成することと、
    前記第一の端部分と第二の端部分との間で前記側壁を変形して閉塞部を形成することと、
    前記第一の端部分に複数の小孔を形成することと、
    前記第二の端部分に複数の小孔を形成することと、を含んで成るインフレータの製造方法。
  33. 前記側壁の形成は、金属シートを順送り型を用いてパンチ加工することを含む請求項32に記載の方法。
  34. 前記側壁の変形は、前記側壁の中央部分を内側に押圧してクリンプ部を形成することを含む請求項32に記載の方法。
  35. 前記中央部分を内側に押圧することは、前記中央部分の3つの側部を前記側壁の中心軸の近傍で接触するまで内側に押圧することを含む請求項34に記載の方法。
  36. 前記側壁の中心軸に対して実質的に垂直なフランジを形成するために、前記側壁を変形させることを更に含む請求項32に記載の方法。
  37. 前記第一の端部分に小孔を形成することは、前記第一の端部分において前記側壁をパンチ加工することを含み、
    前記第二の端部分に小孔を形成することは、前記第二の端部分において前記側壁をパンチ加工することを含む請求項32に記載の方法。
  38. 起爆剤と、複数の小孔を備え且つ内部にジェネラントが設けられていない通路を有したバッフルと、所定量のジェネラントとを有するインフレータを使用してエアバッグモジュールのクッションを膨張させる方法であって
    前記通路が、第一の端部分と、第二の端部分とを具備し、
    前記バッフルが、前記第一の端部分と第二の端部分との間で前記通路内の流体の流れを制限するように配設された閉塞部と、前記第一の端部分に形成された複数の小孔と、前記第二の端部分に形成された複数の小孔とを具備する、方法において、
    起動ガスを生成するために前記起爆剤の展開を起動する起動信号を与えることと、
    前記起動ガスを前記通路の第一の端部分内に輸送することと、
    前記通路内に配設された如何なる付加的点火剤と反応することなく、前記起動ガスを前記通路の第一の端部分の小孔を介して前記ジェネラントへ供給することと、
    前記起動ガスにより前記ジェネラントに点火し、前記自動車の内面に乗員が衝接する前に、前記乗員と前記内面との間に前記クッションを配置させるのに十分な速度で膨張ガスを生成することを含むエアバッグモジュールのクッションを膨張させる方法。
  39. 記方法が、前記膨張ガスを前記第二の端部分の小孔を通じて該第二の端部分内に輸送することを含む請求項38に記載の方法。
  40. 前記インフレータが、前記起爆剤および前記通路の第一の端部分を内部に配設した第一の端部分と、前記通路の第二の端部分を内部に配設した第二の端部分とを有したハウジングを更に具備し、
    前記第二の端部分が膨張ガスを前記クッションと連通する領域に解放するよう配設された出口オリフィスを有して成る請求項39に記載の方法。
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