JP4812568B2 - 光学式測定装置、光学式測定方法、及び光学式測定処理プログラム - Google Patents

光学式測定装置、光学式測定方法、及び光学式測定処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、測定対象物が配置される測定領域を通過した光を測定し、測定対象物の形状を測定する光学式測定装置に関する。
光学式測定装置は、測定対象物が位置する測定領域を隔てて配置された投光部と受光部とを備える。投光部からの平行ビームにより測定領域を繰り返し走査し、測定領域を通過したビームを受光部で受光し、これにより発生した受光信号に所定の処理をして、測定値(測定対象物の寸法や真円度等)を表示する。
このような光学式測定装置は、測定対象物に接触することにより測定する接触式測定装置のように測定子の摩耗や振動による反発で生じる測定誤差にわずらわされない。一方、光学式測定装置においては、ビームの光路上の異物が投影寸法に含まれることから、その影響による異常測定値が問題となる。
上記問題に対して、光走査型外寸測定装置に実施されている従来方式による異常値の除外方式は、異常寸法が正常な寸法と大きく異なる性質を利用して、正常寸法から一定の範囲外を判断する異常値リミットを設定し、この異常値リミット範囲外の寸法を異常値として除外するものである。
また、特許文献1には、測定寸法の大小関係から異常値を正しい寸法に置き換えする機能を備えた装置が開示されている。
また、特許文献2には、ビームの光路上に異常が発生した状態で複数の異なる閾値で測定するとそれぞれの測定値に差が生じることを利用して、異常報知手段を備えた装置が開示されている。
特開2000−088528号公報 特開2006−038487号公報
しかしながら、このような方式には、測定寸法に合わせて、適切な異常値リミットを常に設定する煩わしさがある。また、従来の方式にあっては、十分にリミット内の異常値を取り除くことができないので、その対策として、多数の正常値を平均化する工程がなされる。したがって、上記方式は、実質的測定速度を低下させるものである。
また、従来の方式にあっては、異常値を確実に除外しようとして、異常値リミットの範囲を極端に狭くすると、測定の本来の目的である鋼材の寸法変動を捉えることができなくなる虞がある。
また、特許文献1の方式にあっては、異常値の原因となるゴミ等が、測定対象物から離れて位置することが前提条件となっており、測定対象物にゴミ等が付着した場合には、対処することができない。特許文献2の装置は異常発生を検出するが異常値の除去はできない。
そこで、本発明は、異常値リミットを設定することなく、測定速度及び測定精度を向上させた光学式測定装置、光学式測定方法、及び光学式測定処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る第1の光学式測定装置は、発光素子から出射されたビームを用いて測定対象物が配置される測定領域を走査する走査部と、前記測定領域を通過したビームを受光する受光素子と、前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出部と、前記測定値を大小順にソーティングするソーティング部と、前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出部と、該中央値算出部が算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る第1の光学式測定装置によれば、所定数の測定値をソーティングし、そのソーティングした測定値に基づき算出した中央値を測定結果として出力することが可能となる。したがって、比較的軽度の異常値までも排除することができ、異常値の影響による測定結果のばらつきを小さくし、測定精度を向上させることができる。
また、本発明に係る第1の光学式測定装置は、前記測定値導出部を前記中央値算出部により算出された複数の中央値の平均値を測定値として算出する構成としてもよい。このような構成とすることにより、1つの測定点に係る一般的な測定値のばらつきの影響を緩和することができる。
本発明に係る第1の光学式測定方法は、発光素子から出射されたビームを用いて測定対象物が配置される測定領域を走査して、前記測定領域を通過したビームを受光して、測定結果を導出する光学式測定方法であって、前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出ステップと、前記測定値を大小順にソーティングするソーティングステップと、前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出ステップと、該中央値算出ステップにて算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る第1の光学式測定処理プログラムは、発光素子から出射されたビームを用いて測定対象物が配置される測定領域を走査して、前記測定領域を通過したビームを受光させ光学式測定装置に測定結果を導出させるための光学式測定処理プログラムであって、前記光学式測定装置に、前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出ステップと、前記測定値を大小順にソーティングするソーティングステップと、前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出ステップと、該中央値算出ステップにて算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出ステップとを実行させるためのものである。
また、本発明に係る第2の光学式測定装置は、発光素子から出射されたビームを拡散させて測定対象物が配置される測定領域に投光する投光部と、前記測定対象物の投影像を撮像素子上に結像する結像部と、前記撮像素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出部と、前記測定値を大小順にソーティングするソーティング部と、前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出部と、該中央値算出部が算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る第2の光学式測定方法は、発光素子から出射されたビームを拡散させて測定対象物に投光し、前記測定対象物の投影像を撮像素子上に結像して、測定結果を導出する光学式測定方法であって、前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出ステップと、前記測定値を大小順にソーティングするソーティングステップと、前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出ステップと、該中央値算出ステップにて算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明に係る第2の光学式測定処理プログラムは、発光素子から出射されたビームを拡散させて測定対象物に投光し、前記測定対象物の投影像を撮像素子上に結像させる光学式測定装置に測定結果を導出させるための光学式測定処理プログラムであって、前記光学式測定装置に、前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出ステップと、前記測定値を大小順にソーティングするソーティングステップと、前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出ステップと、該中央値算出ステップにて算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出ステップとを実行させるためのものである。
本発明によれば、異常値リミットを設定することなく、測定速度及び測定精度を向上させた光学式測定装置、光学式測定方法、及び光学式測定処理プログラムを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る光学式測定装置1について説明する。
(光学式測定装置の構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光学式測定装置1を説明するブロック図である。装置1は、投光部3、受光部5及び制御部7を備える。投光部3と受光部5は測定領域Rを挟んで対向している。測定領域Rは、測定対象物Wを位置させる領域であり、外部雰囲気にある。制御部7は、図示しないケーブルにより投光部3及び受光部5と接続され、測定に必要な各種制御を実行する。
投光部3は、半導体レーザのような発光素子9と、その発光素子9から出射されたビームLB1を反射するミラー11と、モータ13により矢印方向に高速回転された状態でミラー11により反射されたビームLB1が照射されるポリゴンミラー15と、ポリゴンミラー15で反射されたビームLB1を走査ビームLB2にするコリメータレンズ17と、を備える。ポリゴンミラー15の回転により、走査ビームLB2は、測定領域Rを走査するように照射される。
投光部3を構成するこれらの部品は、キャビネット19に収容されている。キャビネット19の一つの側面には、コリメータレンズ17と対向するように、保護ガラス21が嵌め込まれた窓が設けられている。走査ビームLB2は、保護ガラス21を透過して測定領域Rを照射する。投光部3は、さらに、ポリゴンミラー15で反射されたビームLB1の有効走査範囲外に配置され、一回分の走査の開始又は終了を検出するタイミング用フォトダイオード23を備える。
受光部5は、走査領域Rを通過した走査ビームLB2が入射する集光レンズ25と、ここで集光されたビームLB2を受光して受光信号ScSを出力する受光部27と、受光信号ScSを増幅するアンプ29とを備える。集光レンズ25、受光部27、アンプ29は、キャビネット31に収容されている。キャビネット31の一つの側面には、集光レンズ25と対向するように、保護ガラス33が嵌め込まれた窓が設けられている。測定領域Rを通過した走査ビームLB2は、保護ガラス33を透過して集光レンズ25に入射する。
次に、制御部7について説明する。制御部7は、クロック信号発振器39及びカウンタ41を備える。カウンタ41には、アンプ29により増幅された受光信号ScS及びクロック信号発振器39で生成されたクロック信号(源クロック信号)CKが入力される。なお、カウンタ41は、走査ビームLB2の照射開始時から駆動し、クロック信号CKを計数する。制御部7は、また、クロック信号発振器39からのクロック信号CKが入力される分周回路43を備え、分周回路43からの出力はモータ13の回転同期に利用される。
さらに、制御部7は、測定に必要な各種制御をするCPU45と、測定に必要な各種データ等が記憶されるメモリ47と、測定値等が表示される表示部49と、測定に必要な各種設定を入力するための設定キー51とを備える。なお、投光部3のタイミング用フォトダイオード23は、一回分の走査の開始又は終了を検出してタイミング信号TSを出力する。信号TSは、投光部3に設けられたアンプ53で増幅されてから、CPU45及びカウンタ41に入力する。
CPU45、メモリ47、カウンタ41は、メインバス55により互いに接続されている。また、表示部49及び設定キー51は、入出力インターフェース57を介してメインバス55に接続されている。
CPU45は、測定条件受付部451と、測定値算出部452と、ソーティング部453と、中央値算出部454と、平均値算出部455とを備えている。
測定条件受付部451は、ユーザからの入力情報を受け付け、当該受け付けた情報に基づき、測定条件を設定する機能を有する。
測定値算出部452は、(後述の)カウンタ41の計数値に基づき、測定値(ここでは、測定対象物Wの直径(寸法))を算出する。
ソーティング部453は、測定値を大小順に整列して(ソーティング)、メモリ47に格納する機能を有する。
中央値算出部454は、ソーティングした測定値が予め設定された所定の標本数のとき、その中央値を算出して、導出する機能を有する。
ここで、中央値とは、測定値を大小順に並べたときに、その中央となる値である。なお、標本数の実行設定は奇数に限る。この中央値は、平均値のように、測定値の中に特に大きな値や小さな値がある場合であっても、その値により左右されることはない。
平均値算出部455は、所定数の中央値を得たとき、平均値を算出して、導出する機能を有する。
また、一つの測定値は、通常一定速度で得られる個別の測定値に基づき算出するが、平均化回数を設定し、測定箇所において走査を繰り返し実行して得られた一定数の個別測定値を平均化した値に基づき算出してもよい。
なお、上述した測定条件とは、例えば、測定値の平均化回数、ソーティングする測定値の標本数、及び平均値の算出に用いる中央値の数等である。
(光学式測定装置の測定動作)
光学式測定装置1を用いて測定結果(ここでは、測定対象物Wの直径及びその厚み)を得る動作について、図1〜図3を用いて説明する。図2は、測定対象物Wの形状及び走査ビームLB2の照射領域を説明する図である。
図2に示すように、測定対象物Wは、例えば、長さLw、直径φDの円柱状のものである。この測定対象物Wの側面には、測定対象物Wの長さLw方向に長さLe、高さHeを有する異物Weが付着している。搬送装置によって測定対象物Wを搬送方向Vwに移動しながら測定を繰返すので、測定箇所LM1からLMnが順次測定され、各測定箇所に応じた測定値が得られる。
このような測定対象物Wを測定する際、まず、CPU45は、クロック信号CKと同調してポリゴンミラー15を高速回転させた状態とし、発光素子9からビームLB1を出射させる。このビームLB1はポリゴンミラー15で反射され、コリメータレンズ17により走査ビームLB2にされる。図2に示すように、走査ビームLB2(LM1,・・・LMn)は、直径φDの方向Vdに走査されながら測定対象物W上に照射される。
測定領域Rを通過した走査ビームLB2は集光レンズ25で集光されて、受光部27で受光される。これにより、受光素子27から走査信号ScSが出力される。受光素子27は測定対象物Wにより遮られるために、走査信号ScSはこれに対応した波形となる。
すなわち、図3に示すように、落ち込んだ電圧の長さ(期間)が、測定対象物Wの直径φDに相当し、異物Weがあると落ち込んだ電圧の長さが”φD+He”に変動する。
受光信号ScSはアンプ29で増幅され、クロック信号CKの計数値と共にカウンタ41に入力される。カウンタ41は、走査信号ScSが落ち込んだ電圧の長さをクロック信号CKで計数する。測定値算出部452は、この計数値に基づき、測定値(ここでは、測定対象物Wの直径φD)を算出する。つまり、測定値は、受光素子27に受光した信号に基づき測定対象物Wの直径φDとみなされた値である。
(光学式測定装置の主な特徴)
第1実施形態に係る光学式測定装置1は、主に、ソーティング部453及び中央値算出部454により、測定値の中央値を測定結果として出力するものである。以下、図4を参照し、詳細に説明する。
図4は、第一実施形態における測定値を出力する処理を示すフローチャートである。先ず、測定条件受付部451は、ユーザからの測定条件を受け付ける(ステップS11)。ここで、測定条件とは、測定値の平均化回数、ソーティングする測定値の数、平均値の算出に使用する中央値の数等である。
次に、CPU45は、投光部3、受光部5等を駆動させ、測定対象物Wに走査光LB2を照射し、測定を行う(ステップS12)。次に、測定値算出部452は、カウンタ41の計数値に基づき、測定値(ここでは、測定対象物Wの直径φD)を算出する(ステップS13)。つづいて、ソーティング部453は、測定値を大小順にソーティングして、メインバス55を介してメモリ47に格納する(ステップS14)。
次に、中央値算出部454は、メモリ47にソーティングして格納した測定値が、予め設定された所定数に達したか否かを判断する(ステップS15)。ここで、中央値算出部454は、ソーティングした測定値が所定数未満であるとき(ステップS15,N)、再びステップS12の処理に移行する。一方、中央値算出部454は、ソーティングした測定値が所定数であると判断すると(ステップS15,Y)、それら測定値から測定結果となる中央値を算出し(ステップS16)、中央値の算出に用いた測定値を消去する(ステップS17)。
なお、ソーティングする測定値の所定数は、異物Weの幅Le内の測定値の数より少なくとも2倍以上大きい奇数である。例えば、5つの測定値毎にソーティングして、中央値を算出すればよい。
つづいて、平均値算出部455は、予め設定した測定条件が実行されたか(中央値を所定数格納したか)否かを判断する(ステップS18)。ここで、平均値算出部455は、測定条件が実行されていないとき(ステップS18,N)、再びステップS12からの処理を繰り返し実行する。一方、平均値算出部455は、測定条件が実行されたとき(ステップS18,Y)、当該算出された中央値の平均値を算出する(ステップS19)。
上記のような制御においては、例えば、測定箇所を100ヶ所(LM1〜LM100)、測定値の平均化を4回、ソーティングする測定値の数を5つ、平均値算出に用いる中央値を5つ等に設定してもよい。このようにして測定対象物W全体にわたり測定し、測定結果が導出される。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る光学式測定装置1’について説明する。本発明の第2実施形態に係る光学式測定装置1’は、同時に測定対象物W上にビームを拡散させて投光する点で、第1実施形態に係る平行走査ビームを用いた構成と異なる。
光学式測定装置1’は、第1実施形態と同様に、投光部3’と、受光部5’と、制御部7’とを備える。
投光部3’は、発光素子9から照射されたビームを拡散させる拡散レンズ59と、第1実施形態と同様のコリメータレンズ17、保護ガラス21及びキャビネット19とを有する。
受光部5’は、第1実施形態と同様の保護ガラス33、キャビネット31及びアンプ29と、測定対象物Wの投影像を結像する結像レンズ61と、ビームによる投影像が投影され受光信号ScSをアンプ29に出力する撮像素子63とを有する。なお、撮像素子63は、例えばCCD等である。
制御部7’は、第1実施形態の光学式測定装置1からクロック信号発振器39及び分周回路43を省略した構成である。
このような構成を有する光学式測定装置1’は、拡散レンズ59により拡散されたビームを測定対象物Wに投光して、結像レンズ61によりその投影像を撮像素子63に結像させる。続いて、光学式測定装置1’は、撮像素子63から出力された受光信号ScSをカウンタ41により計数する。そして、光学式測定装置1’は、CPU45にて第1実施形態と同様に図4に示す処理に沿って、測定結果を導出する。
上記のように本発明の第1及び第2実施形態に係る光学式測定装置によれば、所定数の測定値をソーティングし、その中央値を測定結果として導出し、さらにその測定結果(中央値)の平均値を導出する構成を有している。したがって、比較的軽度の異常値までも排除することができ、異常値の影響による測定結果のばらつきを小さくし、測定精度を向上させることができる。例えば、図2に示した高さHeを有する異物Weによる異常値を排除することができる。
また、平均値処理は、測定対象物の振動などによるばらつきの軽減のみを考慮すればよくなり、さらに中央値によってもばらつきの軽減効果を期待できるので、平均値処理の回数を小さくすることができ、実質的な測定速度を上げることができる。
また、測定対象物の寸法が変わる場合であっても、その異常値を判定する閾値を変える必要がないので、ユーザによる操作は簡便なものとなる。
また、ソーティングの処理負荷は、データ数(測定値の数)の平方に比例し、平均値の処理負荷はデータ数に比例するので、小数回の測定値をソーティングすることにより、演算処理の負荷を小さくすることができる。
また、従来の閾値を用いる構成にあっては、測定対象物の形状が異常値判定の閾値を超えるものは、測定不能であったが、本発明の第1及び第2実施形態に係る光学式測定装置は、いかなる測定対象物の形状であっても測定することができる。
以上、本発明の第1及び第2実施形態を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、例えば、第1実施形態においてソーティングする測定値は、ポリゴンミラー15により測定対象物W上を複数回走査して、得られた所定回数の測定値を平均した値に基づき算出してもよい。
また、上記第1及び第2実施形態は、平均値算出部455を省略した構成としても良い。このような場合、図4に示したフローにおいては、ステップS16に続いてステップS18が実行され、測定条件(中央値を所定数格納)が実行済みであれば、終了する。つまり、算出した中央値に基づいて測定結果を導出する構成である。
また、上記第1及び第2実施形態は、測定対象物Wの長さ方向Vwへ移動可能な搬送装置を備えた構成であるが、本発明は、光学式測定装置にVw方向へ移動(走査)可能な構造を備えた構成にも適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る光学式測定装置を説明する概要図である。 本発明の第1実施形態に係る光学式測定装置に投光される走査ビームLB2の照射領域及び測定対象物Wを説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る光学式測定装置を用いて測定対象物Wを測定した測定例を示す図である。 本発明の第1施形態に係る光学式測定装置の測定値を出力する処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る光学式測定装置を説明する概要図である。
符号の説明
1,1’…光学式測定装置、3,3’…投光部、5,5’…受光部、7,7’…制御部、9…発光素子、11…ミラー、13…モータ、15…ポリゴンミラー、17…コリメータレンズ、19…キャビネット、21…保護ガラス、23…タイミング用フォトダイオード、25…集光レンズ、27…受光部、29…アンプ、31…キャビネット、33…保護ガラス、35…整形回路、39…クロック信号発振器、41…カウンタ、43…分周回路、45…CPU、47・・・メモリ、49…表示部、51…設定キー、53…アンプ、55…メインバス、57…入出力インターフェース、59…拡散レンズ、61…結像レンズ、63…撮像素子、451…測定条件受付部、452…測定値算出部、453…ソーティング部、454…中央値算出部、455…平均値算出部。

Claims (6)

  1. 発光素子から出射されたビームを用いて測定対象物が配置される測定領域を走査する走査部と、
    前記測定領域を通過したビームを受光する受光素子と、
    前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出部と、
    前記測定値を大小順にソーティングするソーティング部と、
    前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出部と、
    該中央値算出部が算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出部と
    を備えることを特徴とする光学式測定装置。
  2. 発光素子から出射されたビームを用いて測定対象物が配置される測定領域を走査して、前記測定領域を通過したビームを受光して、測定結果を導出する光学式測定方法であって、
    前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出ステップと、
    前記測定値を大小順にソーティングするソーティングステップと、
    前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出ステップと、
    該中央値算出ステップにて算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出ステップと
    を有することを特徴とする光学式測定方法。
  3. 発光素子から出射されたビームを用いて測定対象物が配置される測定領域を走査して、前記測定領域を通過したビームを受光させ光学式測定装置に測定結果を導出させるための光学式測定処理プログラムであって、
    前記光学式測定装置に、
    前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出ステップと、
    前記測定値を大小順にソーティングするソーティングステップと、
    前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出ステップと、
    該中央値算出ステップにて算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出ステップと
    を実行させるための光学式測定処理プログラム。
  4. 発光素子から出射されたビームを拡散させて測定対象物が配置される測定領域に投光する投光部と、
    前記測定対象物の投影像を撮像素子上に結像する結像部と、
    前記撮像素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出部と、
    前記測定値を大小順にソーティングするソーティング部と、
    前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出部と、
    該中央値算出部が算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出部と
    を備えることを特徴とする光学式測定装置。
  5. 発光素子から出射されたビームを拡散させて測定対象物に投光し、前記測定対象物の投影像を撮像素子上に結像して、測定結果を導出する光学式測定方法であって、
    前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出ステップと、
    前記測定値を大小順にソーティングするソーティングステップと、
    前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出ステップと、
    該中央値算出ステップにて算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出ステップと
    を有することを特徴とする光学式測定方法。
  6. 発光素子から出射されたビームを拡散させて測定対象物に投光し、前記測定対象物の投影像を撮像素子上に結像させる光学式測定装置に測定結果を導出させるための光学式測定処理プログラムであって、
    前記光学式測定装置に、
    前記受光素子に受光した信号に基づき前記測定対象物の寸法を示す測定値を算出する測定値算出ステップと、
    前記測定値を大小順にソーティングするソーティングステップと、
    前記測定値が所定数格納されたとき、前記格納された複数の測定値の中央値を算出する中央値算出ステップと、
    該中央値算出ステップにて算出した複数の中央値の平均値を測定結果として導出する測定結果導出ステップと
    を実行させるための光学式測定処理プログラム。
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