JP5446316B2 - 光学式センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検出領域に向けて投光し、その検出領域を経て受光される光を受光することによって、検出領域中に存在する異物等の検出を行なう光学式センサ装置に関する。
従来から、光学式センサ装置として、投光器から検出領域へ平行光を投光し、受光器でその平行光を受光した際の、受光器における総受光量の変化に基づいて異物の有無を検出する装置が利用されている。
このような装置の一例として、特許文献1では、投光器および受光器に対して異物を相対的に移動させ、投光器から発せられる平行光の光路を異物が横切ることによって生じる受光器での受光量の変化の有無に基づいて、異物の有無を検出する技術が開示されている。
このような装置では、具体的には、たとえば図16に示されるように、投光器300から投光された幅L0のレーザ光が、基板500上を当該基板に対して平行に伝播して、受光器400で検出される。基板500は、異物が付着しているか否かを検査される検査対象物であり、石定盤510に保持されている。図16では、レーザ光の伝播方向が、矢印DZで示されている。基板500は、石定盤510とともに、投光器300および受光器400に対して相対的に移動される。移動方向は、矢印DZおよび矢印DY(垂直方向)に対して垂直な方向であり、紙面に垂直な方向である。
図17に示されるように、基板500上に異物501が存在すると、投光器300が投光した平行光は異物501によってその一部が遮られる。これによって、受光器400において検出される総受光量が減少する。このような総受光量の変化に基づいて、異物の有無等が検出される。
また、特許文献2では、受光器の受光領域を異物が相対的な移動する方向に分割し、分割された各領域の受光量に基づいて基板上の異物の有無等を検出する技術が開示されている。
具体的には、図18に示されるように、投光器300から受光器400に向けて矢印DZで示される方向に検出光200が投光され、基板500が投光器300と受光器400に対して矢印Aで示されるように水平方向に相対的に移動されるシステムにおいて、受光器400の受光領域が、基板500の移動方向である水平方向に並ぶように分割されている。
図19に、投光器300側から見た受光器400における受光領域の配列態様を示す。
図18に示されるように、受光器400の受光面401には受光量の検出対象となる受光領域402が設けられており、当該受光領域402は、水平方向に並んだ複数の分割領域402A〜402Jを含む。
特許文献2では、分割領域402A〜402Jのそれぞれについて、計測周期ごとの平均受光量が算出され、所定回数前に算出された平均受光量と比較されることにより、異物の有無が判断される。このような特許文献2に開示された技術では、分割領域402A〜402Jのそれぞれの面積に対して異物501の遮蔽面積が占める比率が大きなものとすることができ、受光器における総受光量の変化に基づいて異物の有無を検出する異物検査技術に対して検出感度の向上が図られている。
特開2002−1195号公報 特開2006−351441号公報
なお、上記のような光学式センサ装置において、検出精度の向上は常に切望されていることである。特に、部品の小型化が加速する近年では、より寸法の小さい異物が不良の原因となることからその検出が必要となっている。
受光器における総受光量の変化に基づいて異物の有無を検出する場合、異物が小さくなると、総受光量に対する受光量の変化が小さくなり、検出感度が不足する。
受光器の受光領域を異物の相対的な移動方向に分割し、分割された各領域の受光量に基づいて基板上の異物の有無等を検出する場合、異物が小さくなると回折が生じ、その回折光は異物を中心にして放射状に光強度の強弱分布パターン(回折パターン)を生じることになるが、複数の受光領域が異物の相対的な移動方向に並べられている場合、回折パターンによって生じる受光量の強弱の変化を検出するためには、各受光領域の移動方向の幅を回折パターンの周期よりも小さく設定し、また、移動に伴う時間変化として受光量の変化を捉えるために移動速度に応じ露光時間を短くする必要があった。これにより、得られる受光量が制限され、高感度化に限界があった。
本発明は係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、検出することを必要とされる異物の寸法が小さくなった場合であっても、確実に異物の有無等を検出することができる光学式センサ装置を提供することである。
本発明のある局面に従った光学式センサ装置は、平坦な支持面上に置かれる平板状部材の一端面側に設置された投光部から、平板状部材の上面を含む上面上の空間に検出光を投光し、他端面側に設置された受光部で検出光を受光するとともに、支持面に対して平行な方向に、検出光と平板状部材とを相対的に移動させることにより平板状部材に付着した異物を検出する光学式センサ装置であって、参照値を記憶する記憶部と、処理部とを備え、受光部は、異物が付着していない平板状部材が支持面に置かれた状態で支持面に垂直な方向について検出光が入射する範囲であって、支持面に最も近い側の端部から当該支持面から離れる方向に向けて配列された複数の受光領域を含み、記憶部は、各受光領域に対応する参照値を記憶し、処理部は、各受光領域について当該受光領域全体で受光される受光量に基いて生成された各受光領域の受光値と、対応する参照値とから差分値をそれぞれ算出し、いずれかの差分値が判定閾値を超えれば異物が有りと判断する。
また、好ましくは、受光部は、所定の計測周期で各受光領域それぞれに入射する検出光を繰返し受光し、処理部は、計測周期ごとに繰り返して差分値を算出し、検出光と平板状部材とが相対的に移動する方向における検出光および各受光領域の寸法は、計測周期と相対的な移動の移動速度との積により算出される寸法よりも長い。
また、好ましくは、光学式センサ装置は、投光部と受光部との間の所定の検査範囲に存在する少なくとも所定の大きさの異物を検出し、各受光領域の支持面に垂直な方向の寸法は、所定の大きさの異物が検査範囲の最も受光部に近い側にあるときに、当該異物によって生じる回折光が受光部で受光されることにより生じる回折パターンの回折周期の半分よりも小さい寸法である。
また、好ましくは、記憶部は、異物が付着していない平板状部材が支持面に置かれた状態で各受光領域において受光される総受光量に基づいて生成された各受光領域の受光値を参照値として記憶する。
また、好ましくは、画像を表示する表示部をさらに備え、受光部は、2次元に配列された画素からなる撮像領域を有する2次元撮像素子を含み、各受光領域は、撮像領域内に、それぞれ複数の画素を含むように設定され、記憶部は、2次元撮像素子の撮像領域により予め取得された画像を参照画像としてさらに記憶し、処理部は、2次元撮像素子の撮像領域により取得される画像と参照画像との差分画像、および設定された各受光領域を当該差分画像に画素位置を対応させて重ねて表示部に表示する。
また、好ましくは、参照画像は、異物が付着していない平板状部材が支持面に置かれた状態で取得した画像である。
また、好ましくは、2次元撮像素子の撮像領域内の各受光領域として設定される複数の画素範囲を入力する入力部をさらに備え、処理部は、入力部から入力された複数の画素範囲を、各受光領域として差分画像に画素位置を対応させて重ねて表示部に表示させるとともに、複数の画素範囲を各受光領域として設定する。
本発明の他の局面に従った光学式センサ装置は、平坦な支持面上に置かれる平板状部材の一端面側に設置された投光部から、平板状部材の上面を含む上面上の空間に検出光を投光し、他端面側に設置された受光部で検出光を受光するとともに、支持面に対して平行な方向に、検出光と平板状部材とを相対的に移動させることにより平板上部材に付着した異物を検出する光学式センサ装置であって、参照値を記憶する記憶部と、処理部とを備え、受光部は、異物が付着していない平板状部材が支持面に置かれた状態で支持面に垂直な方向について検出光が入射する範囲であって、支持面に最も近い側の端部から当該支持面から離れる方向に向けて配列された複数の受光領域を含み、記憶部は、各受光領域に対応する参照値を記憶し、処理部は、各受光領域について当該受光領域全体で受光される受光量に基いて生成された各受光領域の受光値と、対応する参照値とから比をそれぞれ算出し、いずれかの比が判定閾値を超えれば異物が有りと判断する。
本発明によれば、異物の検出対象となる平板状部材が置かれる支持面に対して平行な方向に、検出光と平板状部材とが相対的に移動され、支持面に対して垂直な方向に配列された複数の受光領域ごとに受光された受光量に基づいて生成された受光信号を参照受光信号とそれぞれ比較し、いずれかひとつの比較結果が判定閾値を超えれば異物が有りと判断される。
これにより、異物として検出することが希望される物体の寸法が小さくなることにより当該物体によって投光部からの検出光の受光量が小さくなったとしても、回折光を利用してその物体を検出することができる。また、当該物体の寸法が大きい場合には検出光の遮蔽による受光量の変動から当該物体を検出することができる。
異物検出の際、異物を中心にして同心円的に生じる回折パターンが受光領域上を移動することになるが、支持面に垂直な方向に配列された複数の受光領域のすくなくともいずれかが、回折パターンの中心部の通過を避けて配置されることになり、当該受光領域では回折パターンの移動に伴う受光量の時間変化が比較的緩やかに生じるので、露光時間を長く設定することができる。あるいは、受光領域の移動方向の幅を長く設定することができる。これにより、微弱な回折光の受光量を多くして異物の検出感度を向上させることができる。
本発明の一実施の形態である光学式センサ装置の全体構成を示すブロック図である。 図1の光学式センサ装置を異物検出に適用した場合の投光器および受光器の配置を示す構成図である。 図1の受光器の、CCDが設置された面を模式的に示す図である。 図1の光学式センサ装置において、ワーク上に存在する異物とCCDとの距離の変化に基づく、投光器による投光のCCDにおける受光態様の変化を説明するための図である。 図1の光学式センサ装置において異物とCCDの距離が変化した際の計測領域の総受光量の一例を示す図である。 図1の光学式センサ装置において異物とCCDの距離が変化した際の、計測領域の最も下に位置する分割領域の総受光量の一例を示す図である。 図1の光学式センサ装置における分割領域のそれぞれについての、異物が存在するときとしないときの総受光量の差分値を示す図である。 図1の光学式センサ装置において実行される異物検出の判定処理のフローチャートである。 図1の光学式センサ装置における評価実験の結果を示す図である。 本発明の光学式センサ装置の第2の実施の形態における計測領域の分割態様を模式的に示す図である。 図10に示された分割領域のそれぞれについての、異物が存在するときとしないときの平均濃度の差分値を示す図である。 図10に示された分割領域についての、異物が存在するときの垂直方向に隣接する分割領域の平均濃度の差分値を示す図である。 本発明の光学式センサ装置の第1および第2実施の形態における分割領域の構成に対する変形例を示す図である。 本発明の光学式センサ装置の第1および第2実施の形態における全体構成に対する変形例を示す図である。 本発明の光学式センサ装置において表示される画面の一例を示す図である。 特許文献1に開示された従来技術による異物検出を説明するための図である。 特許文献1に開示された従来技術による異物検出を説明するための図である。 特許文献2に開示された従来技術による異物検出を説明するための図である。 特許文献2に開示された従来技術による異物検出を説明するための図である。
以下、本発明の光学式センサ装置の一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、同一の構成要素には各図において同一の符号を付し、詳細な説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る光学式センサ装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、この光学式センサ装置を異物検出に適用した場合の投光器および受光器の配置を示す構成図である。
本実施の形態の光学式センサ装置1は、ガラス基板等の被検査物としてのワーク50上に検出光2を投光する投光器3と、この検出光2を受光する受光器4と、この受光器4の出力を信号処理してワーク50上の異物51の有無を判定する信号処理装置6とを備えており、ワーク50に対して、投光器3および受光器4を、図2の矢符Aで示すように、移動させながらワーク50上に存在する異物51を、受光器4における受光量の変化に基いて検出するものである。なお、異物51は、ワーク50上に存在する場合に限らず、ワーク50の下にも存在し、そのためワーク50の表面が盛り上がって遮光する場合にも検出で
きるものである。また、異物51の有無の検査が終了したガラス基板等のワーク50は、図示しない塗布装置によって、その表面に成膜材料が塗布される。
投光器3は、レーザ駆動回路7によって駆動される半導体レーザ8と、この半導体レーザ8からの光を平行光にするコリメートレンズ9と、開口10Aを有するスリット10とを備えており、ワーク50上に検出光2を投光する。
一方、受光器4は、二次元の撮像素子であるCCD(charge-coupled device)11を備えており、信号処理装置6は、図1に示すように、CCD11から読み出された画素信号をサンプルホールドするサンプルホールド(S/H)回路12と、このサンプルホールド回路12の出力を、A/D(analog/digital)変換するA/D変換器13と、A/D変換された画素データを記憶する画像メモリ14と、画像メモリ14の画素データに基づいて、後述のようにして異物の有無を判断する処理部および参照値および判定閾値を記憶する記憶部としての機能を有するCPU(central processing unit)15と、画像メモリ14の画素データに基いて、CCD11により撮像された撮像画像を表示する液晶表示部16と、入力部としての各種の操作キー17とを備えている。尚、画像メモリ14は、参照画像を記憶する記憶部としての機能も有する。
図3は、受光器4のCCD11が設置された面を模式的に示す図であり、受光器4を投光器3側から見た図に相当する。
図3を参照して、受光器4のCCD11が設けられた検出面4Aでは、CCD11の撮像領域の一部が、投光器3からの投光を受光する計測領域40とされ、この計測領域40は、さらにワーク50の上面に対して垂直な方向に沿って複数の分割領域(分割領域41〜44)に分割され、各分割領域41〜44毎に受光量が計測される。
本実施の形態では、投光器3のスリット10の開口10Aは、投光器3および受光器4の移動方向(図2の矢印A方向)に長い矩形、例えば、1mm×5mmの矩形に形成されており、投光器3からのスリット状の検出光2がCCD11の計測領域40を覆うように投光される。
図4は、図1の光学式センサ装置1において、ワーク50上に存在する異物51と受光器4との距離の変化に基づく、投光器3による投光のCCD11における受光態様の変化を説明するための図である。
図4を参照して、図4(D)には、図2の投光器3と受光器4と検出光2との位置関係が模式的に示されている。なお、図4(D)では、ワーク50上の異物51の位置として、異物51A〜51Cの3箇所が示されている。
そして、図4(A)は、異物51Aの位置に異物が存在するときの計測領域40における受光量を示す。また、図4(B)は、異物51Bの位置に異物が存在するときの計測領域40における受光量を示す。また、図4(C)は、異物51Cの位置に異物が存在するときの計測領域40における受光量を示す。なお、図4(A)〜図4(C)では、受光量は、垂直方向の位置毎に受光量を水平方向に平均した平均値で示されており、垂直方向の位置に対応する分割領域41〜44が一点鎖線で示されている。
また、図4(A)〜図4(C)では、破線は、異物51(異物51A〜51C)が存在しない場合の受光量を示している。本明細書では、このような受光量を適宜「ブランクの受光量」と呼ぶ。
また、図4(A)〜図4(C)では、異物51A〜51Cと同じ垂直方向の位置に対応する分割領域44に対応する領域にハッチングが施されている。
スリット10AからCCD11までの距離はたとえば4.0mとされ、異物51AからCCD11までの距離はたとえば1.5m、異物51BからCCD11までの距離はたとえば1.0m、異物51CからCCD11までの距離はたとえば0.5mとされる。
図4(A)〜図4(C)から理解されるように、異物51の位置が異物51A〜51Cのどこに位置するかによって、計測領域40における受光態様は変化している。
図4(A)では、計測領域40の垂直方向の下端から、異物51Aが存在する垂直方向の位置よりもかなり上方まで、ブランクの受光量に対して受光量が低くなっている。
図4(B)においても、分割領域41の中段程度まで、ブランクの受光量よりも受光量が低くなっている。
図4(C)では、計測領域40の下端からブランクの受光量より受光量が低い領域が続いているが、分割領域43の中段で、ブランクの受光量に復帰している。
なお、図4(A)〜図4(C)のいずれにおいても、計測領域40の下端からの上方への受光量の変化を見た場合、一度受光量が減少した後、上方に行くにつれて受光量は上昇し、ブランクの受光量を超えている。図4(C)については、再度ブランクの受光量を下回った後、さらに、ブランクの受光量を越えている。
計測領域40の下端から上方に向けて受光量がこのように変化するのは、異物によって投光器3からの投光が回折されているからであると考えられる。
そして、図4(A)〜図4(C)に示されるように異物51の受光器4(CCD11)との距離に従って計測領域40全体の受光量が変化するため、計測領域40全体の受光領域の受光量に基づいて異物51の有無を検出しようとすると、異物51が受光器4に近い位置に存在した場合には、その存在を検出しにくいと考えられる。このことを図5を参照して説明する。
図5に、異物51とCCD11の距離が変化した際の計測領域40の総受光量(図5中の「○」)を示す。なお、図5では、参考として、異物51が存在しないときの計測領域40の総受光量(図5中の「●」)が示されている。
図5から理解されるように、異物51がCCD11に近い位置に存在するにつれて、計測領域40における総受光量は、異物51が存在しないときの受光量に近づいている。つまり、異物51がCCD11に近い位置に存在するにつれ、存在しないときとの総受光量の差が小さくなり、総受光量に基づいて異物51の存在を検出することが難しくなっている。これは、異物51がCCD11に近い位置に存在するにつれて、計測領域40において、異物51による回折光を多く受光していることに起因すると考えられる。
なお、図4(A)〜図4(C)にハッチングを施して示したように、計測領域40の一部である受光領域44の受光量のみによって、異物51の有無を判断することも可能であると考えられる。しかしながら、このように異物51の有無を判断すれば、異物51が受光器4に遠い位置に存在した場合には、その存在を検出しにくいと考えられる。このことを図6を参照して説明する。
図6に、異物51とCCD11の距離が変化した際の分割領域44の総受光量(図6中の「○」)を示す。なお、図6では、参考として、異物51が存在しないときの分割領域44の総受光量(図6中の「●」)が示されている。
図6から理解されるように、異物51がCCD11に遠い位置に存在するにつれて、分割領域44における総受光量は、異物51が存在しないときの受光量に近づいている。つまり、異物51がCCD11に遠い位置に存在するにつれ、存在しないときとの総受光量の差が小さくなり、総受光量に基づいて異物51の存在を検出することが難しくなっている。
本実施の形態では、分割領域41〜44のそれぞれについて、異物51が存在するときとしないときの平均濃度の差分値を算出する。算出される差分値の一例を図7に示す。
図7では、横軸に、分割領域41〜44のそれぞれが、分割領域N(N=1〜4)として示されている。また、本実施の形態では、異物が存在するときの平均濃度が一点鎖線で結ばれた「●」(今回の画像)で示され、異物が存在しないときの平均濃度が破線で結ばれた「●」(T回前の画像)で示され、そして、異物が存在するときとしないときの差分値が実線で示された「●」(平均濃度差)で示されている。図7中の「T回前」については、後述する。
そして、図7に示されたような、分割領域41〜44についての差分値のいずれかにおいて、予め定められた閾値(図7中のP1)を越えるか否かを判断することにより、異物がワーク50上に存在するか否かが判断される。なお、閾値は、たとえば、各分割領域41〜44のそれぞれの平均濃度の検出についてのノイズの値に所定の余裕値を加えたもの(ノイズの値の2倍程度の値)とされる。図7に示された例では、分割領域43(N=3)の受光量M1が閾値を越えている。これにより、このような受光量が計測された時点で、計測領域40に対向するワーク50上(またはワーク50の下)には異物51が存在していると判断される。
本実施の形態では、CCD11の計測可能な面積の中の一部を計測領域40とされている。計測領域40のサイズは、たとえば縦1.0mm×横3.0mmとしている。したがって、分割領域41〜44は、縦0.25mm×横3.0mmとなる。
また、異物51は、そのサイズが、例えば、直径100μm程度以上である。
なお、分割領域41〜44の垂直方向(縦方向)の寸法は、異物51として検出することを意図される物体の垂直方向の寸法以上とされることが好ましい。これにより、分割領域41〜44の垂直方向の中心間の距離も、それに合わせて異物51として検出することを意図される物体の垂直方向の寸法以上とされることが好ましい。
なお、本実施の形態では、分割領域41〜44の面積は、0.75mmであるが、その面積が1mm以下であるのが好ましい。
また、この実施の形態では、CCD11は、3.2mm×3.46mmであるが、投光器3と受光器4との光軸合わせを考慮すると、2mm×2mm以上であるのが好ましい。
そして、本実施の形態では、相対移動する異物51が、分割領域41〜44を通過する間に、CCD11(の分割領域41〜44)を構成する画素信号の取り込みを少なくとも1回行なえるように設定することが可能となる。
この実施の形態では、計測領域40の移動方向に沿う幅を、例えば、3mm、最大の移動速度を、例えば、400mm/sとしており、したがって、分割領域41〜44の前の検出領域を異物51が通過するのに要する時間は、例えば、7.5msとなり、CCD11の取り込み周期7.0msよりも大きなものとなり、異物51が通過する間に、画像信号の取り込みを行なうことが可能となる。
この実施の形態では、分割領域41〜44の受光量に基いて、次のようにして、異物51の有無を判定するようにしている。
すなわち、図1の信号処理装置6のCPU15では、CCD11の取り込み周期(7.0msec)毎に、分割領域41〜44を構成する複数の画素の受光濃度(以下、単に濃度と言う)の平均値(平均濃度)を、分割領域41〜44の各分割領域毎にそれぞれ算出する。
次に、算出した分割領域41〜44毎の平均濃度値と、所定回(T回)前にそれぞれ算出された分割領域41〜44毎の平均濃度との差(平均濃度差)の絶対値を、分割領域41〜44毎にそれぞれ算出する。
そして、算出された分割領域41〜44毎の平均濃度差の絶対値の内の最大値が、予め定めた閾値を超えたか否かを判定し、閾値を超えたときに、異物が有ると判定して対応する判定出力を外部に与えるものであり、この判定出力に基いて、異物の存在を報知したり、ワーク50に対する処理を停止させるといった適宜の措置をとることができる。なお、閾値とは、分割領域41〜44のそれぞれについて、当該分割領域を構成する画素からの信号のノイズレベルに所定の余裕値を加えたものであって、たとえば、ノイズレベルの2倍程度の値とされる。
ここで、その時点での検出値に基づいて算出された分割領域41〜44毎の平均濃度差が図7の「今回の画像」に相当し、T回目前の平均濃度が図7の「T回前の画像」に相当し、そして、これらの差の絶対値が図7の「平均濃度差」に相当する。本実施の形態では、T回前の平均濃度値により参照受光信号が構成されている。
このように今回の平均濃度値と所定回(T回)前の平均濃度との差を用いるのは、光量変化が空間内でなだらかに生じている場合、移動速度との兼ねあいから異物による受光量の変化が明確に得られる時点との比較を行うためである。したがって、この所定回(T回)は、想定される光量の変化の度合いなどに応じて、適宜定められることになり、例えば、数回ないし数十回であり、この実施の形態では、例えば、10回とされる。
本実施の形態による異物の有無の判定態様の変形例としては、所定回前の平均濃度との差を算出することなく、今回の平均濃度と予め定めた閾値(たとえばCPU15内のメモリに記憶)とを比較して異物の有無を判定するようにしてもよい。
図8は、以上説明した異物検出の判定処理のフローチャートである。この図に示すように、先ず、1〜n(n=4)の複数の分割領域41〜44毎に平均濃度D1(0)〜Dn(0)を算出するとともに、算出した平均濃度値をCPU15内のメモリに蓄積する(ステップn1)。そして、算出した分割領域毎の平均濃度値と、所定回(T回)前に算出した分割領域41〜44毎の平均濃度D1(T)〜Dn(T)との平均濃度差の絶対値│D1(T)−D1(0)│〜│Dn(T)−Dn(0)│を算出するとともに、所定回(T回)前に算出した各分割領域41〜44毎の平均濃度D1(T)〜Dn(T)を消去する(ステップn2)。
次に、算出した平均濃度差の絶対値の内の最大値が、予め定めた閾値よりも大きいか否かを判断し(ステップn3)、大きくないとき(最大値が閾値以下のとき)には、次の取り込み計測サイクルまで待機する(ステップn4)。一方、上記最大値が閾値よりも大きいときには、異物であるとして判定出力をオンする(ステップn5)。
次に、本実施の形態の光学式センサ装置1による異物検出の評価実験について説明する。なお、評価実験は、スリット10AとCCD11の間の平行光の光軸方向についての間隔を4000mmとし、異物51として、厚さ0.1mmの3.5mm四方のガラスプレートを配置して行なわれた。
図9に、評価実験の結果を示す。なお、図9において、実線で結ばれた「●」は、図3に示したように計測領域40を垂直方向に分割して得られる分割領域41〜44の中で平均濃度差の絶対値(図7参照)が最も大きかった分割領域についての平均濃度差を示している。また、図9において、「△」は、比較として、計測領域40を水平方向に4つに分割して得られる分割領域についての中の平均濃度差の絶対値が最も大きかった分割領域についての平均濃度差を示している。以下、適宜、「●」で示された実験結果については縦分割の場合のデータと呼び、「△」で示された実験結果については横分割の場合のデータと呼ぶ。
なお、図9は、異物51のダミーとして上記ガラスプレートを配置して得られたデータを示している。そして、図9中、横軸は、投光器3(スリット10A)からガラスプレート(異物51)を配置した位置までの、光軸方向の距離が示されている。具体的には、図9では、当該距離が、200mm、500mm、1000mm、1500mm、2000mm、2500mm、3000mm、3500mm、3800mmのそれぞれについてのデータが示されている。
図9から理解されるように、横分割の場合のデータでは、上記距離が2500mmを越えた付近で、ワーク50上に異物51が配置されているにもかかわらず、平均濃度差が閾値(P4:上記P1と同様に、ノイズレベル等に基づいて決定される)を越えていない。一方、縦分割の場合のデータでは、図9の測定結果において、いずれの距離においても、平均濃度差が閾値を越えている。つまり、従来のように水平方向のみに計測領域40が分割された場合には、異物51が投光器3から遠い位置に存在している場合にはその存在を検出できない事態が想定されるが、本実施の形態に従えば、異物51が投光器3と受光器4の間の光路上のいずれの位置に配置されていても、当該異物51の存在を検出することができる。
なお、以上説明した本実施の形態では、上記した各分割領域41〜44の、上記したようなワーク50上面に垂直な方向の長さは、前記所定の異物が前記検査範囲の最も前記受光部に近い側にあるときに、当該異物によって発生する回折光が前記受光部で受光されることによる生じる回折パターンの回折周期よりも小さくされることが好ましい。また、図4(C)からわかるように、各分割領域41〜44のワーク50上面に垂直な方向の長さは、上記回折パターンの回折周期の半分よりもさらに小さくされることが好ましい。
また、本実施の形態において、計測領域40の、ワーク90上面に垂直な方向の範囲は、前記異物が存在しないときに前記投光部から投光されて前記受光部で受光される光が存在する範囲である。
なお、本実施の形態では、図4等から理解されるように、投光器3は、その投光が、ワーク50上に異物が存在しない状態でワーク50により一部が遮光されるように設置されることが好ましい。また、受光器4は、投光器3から投光された光がワーク50により遮光されたエッジを含んで受光するように設置されている。そして、図3および図4から理解されるように、計測領域40や分割領域41〜44は、たとえば、ワーク50上面に垂直な方向に関して、受光器4により受光される光の中のエッジの位置を起点にして、投光器3からの光が受光される側に並べられる。
[第2の実施の形態]
本発明の光学式センサ装置の第2の実施の形態の全体構成は、概ね、図1および図2を参照して説明した第1の実施の形態と同様のものとすることができるため、重複した説明は繰り返さない。
なお、本実施の形態の光学式センサ装置1では、計測領域40は、図10に第1分割領域〜第6分割領域として示されるように、ワーク50上面に対して垂直な方向だけでなく、当該上面に対して水平方向にも分割される。
そして、本実施の形態の光学式センサ装置1では、第1分割領域〜第6分割領域のそれぞれについて、図11に示されるように、今回の画像およびT回前の画像に基づいて、平均濃度差が算出され、そして、当該平均濃度差が閾値(P2:上記P1と同様に、ノイズレベル等に基づいて決定される)を越えたものが有るか否かによって、ワーク50上に異物51が存在するか否かが判断される。
また、本実施の形態では、また、T回前の画像との差分ではなく、第1分割領域〜第6分割領域の中で互いに上下方向に隣接する(垂直方向に隣接する)分割領域における検出濃度の差分に基づいて、異物51の有無の判断をすることもできる。このような判断に利用するデータを、図12に示す。
図12を参照して、図11で「今回の画像」として示した、第1分割領域から第6分割領域の中の、互いに垂直方向に隣接する第1分割領域と第2分割領域についての平均濃度差の差分が、第N分割領域が「(2−1)」であるときのデータとして示されている。また、図12では、互いに垂直方向に隣接する第3分割領域と第4分割領域についての平均濃度差の差分が、第N分割領域が「(4−3)」であるときのデータとして示されている。また、図12では、互いに垂直方向に隣接する第5分割領域と第6分割領域についての平均濃度差の差分が、第N分割領域が「(6−5)」であるときのデータとして示されている。
なお、図12では、参考として、T回前に測定された第1分割領域〜第6分割領域のそれぞれにおける平均濃度差についての、第1分割領域と第2分割領域の差分と、第3分割領域と第4分割領域の差分と、第5分割領域と第6分割領域の差分が、破線で結ばれて示されている。
図12から理解されるように、実線で結ばれた、異物51が存在する際のデータについては閾値(P3:上記P1と同様に、ノイズレベル等に基づいて決定される)を越えるものも含むが、破線で結ばれた、異物51が存在しない場合のデータには、閾値を越えるデータは含まれない。これにより、このような垂直方向に隣接する分割領域との間の差分を算出し、当該差分が閾値を越えるものを含むか否かによっても、ワーク50上の異物51の有無を判断できる。
このように垂直方向に隣接する分割領域との間での差分を算出することにより、隣接する一方の分割領域では異物51によって遮蔽された光の影響が検出され、他方の分割領域では当該異物51による回折光の影響が検出された場合、特に大きな差分値を得ることができると考えられ、寸法の小さい異物51の有無の検出には有効であると考えられる。
なお、図10に示されるように、分割領域を平行方向にも分割する際には、異物51が、投光器3および受光器4の相対的な移動(図2の矢印A方向)により、各分割領域を通過する間に、各分割領域を構成するCCD11による画素信号の取り込みが少なくとも1回行なえるよう、移動速度を設定することが必要となる。
[その他の変形例等について]
1)分割領域の配列
以上説明した各実施の形態では、計測領域40が、垂直な方向に分割されて分割領域が定義された。なお、分割領域は、少なくともワーク50の上面に対して各分割領域の垂直な方向の位置を異ならせて配置されていれば、必ずしもワーク50の上面に垂直な方向に直線状に整列している必要はなく、図13に示されるように、分割領域41X〜45Xとして示すように、水平方向においてずれを生じていてもよい。
2)風防の設置
また、以上説明した各実施の形態では、検出対象物とされるワーク50の上方に、図14(A)および図14(B)に示されるように、室内の空気の流れが検出領域を横切ることを回避する等の理由から、風防511を設置されることが好ましい。
なお、図14(B)は、投光器3側から受光器4側を見た場合の図に相当する。風防511の設置位置は、図13に示されるように、たとえば石定盤510から高さ5mm程度の位置に設置されることが好ましい。
3)差分画像の表示
光学式センサ装置1では、CPU15は、CCD11の計測領域全域において得られた各画素について、異物51が存在するときと存在しないときの濃度差を、液晶表示部16に表示させてもよい。このような場合に表示される画面の一例を図15に示す。
図15を参照して、画面700には、当該濃度差を示す画像が表示欄710に表示されている。
具体的には、表示欄711において、CCD11の計測領域全域についての濃度差が、カラー画像(図面ではモノクロ)で示されている。なお、表示欄711における表示色は、表示欄740に示された表示色と濃度差の対応関係に基づいて表示されている。
つまり、CPU15は、CCD11の計測領域全域の全画素について、異物51が存在するときとしないときの一方が計測された時点で、受光濃度を記憶し、また、他方が計測された時点で、受光濃度を記憶し、そして、画素ごとに差分を算出し、そして、得られた差分値を、表示欄740に示された対応関係に基づいてカラーの画素に変換して、表示欄711に表示させている。
表示欄711には、断面指示線712,714が表示されている。
断面指示線712は、水平方向の断面位置を指示するために表示され、断面指示線714は、垂直方向の断面位置を指示するために表示される。そして、画面700では、断面指示線712によって指示された断面についての差分値の分布が、濃度分布表示欄713に示されている。また、断面指示線714によって指示された断面についての差分値の分布が、濃度分布表示欄715に示されている。
また、表示欄711では、計測領域40に対応する枠710Aが表示されている。枠710Aの表示位置は、CCD11の計測領域内のどこに計測領域40を設定するかを示していることになる。
枠710Aの表示欄711における表示位置は、ユーザによって操作キー17等を適宜操作されることにより、変更することができる。また、CPU15は、当該表示位置に対応するように、計測領域40として受光濃度を取得する領域を変更する。
なお、CPU15は、異物51が存在しないときのCCD11の撮像画像を、ユーザによる操作キー17に対する操作に基づいて、画像メモリ14に記憶させるとともに表示欄720に表示させ、さらに、異物51が存在するときのCCD11の撮像画像を、ユーザによる操作キー17に対する操作に基づいて、画像メモリ14に記憶させるとともに表示欄730に表示させることができる。
4)比に基づく異物の存在の判断
以上説明した各実施の形態では、各分割領域について異物が存在するときの平均濃度(受光値)と異物が存在しないときの平均濃度(参照値)の差分値を算出して閾値を越えるか否かにより異物の存在を判断していたが、これに代えて、受光値と参照値との比を算出し、その比が閾値を越えるか否かにより異物の存在を判断するようにしてもよい。また、差分画像を表示することに代えて、異物が存在するときの画像と異物が存在しないときの画像の対応する各画素について濃度の比を算出した比画像を表示してもよい。
5)光学式センサ装置の用途
また、以上説明した各実施の形態では、光学式センサ装置が、ガラス基板上の異物の検出に適用された例が説明されたが、本発明の光学式センサ装置が適用される態様はこれに限定されず、フィルム、金属、紙などのシート状の検査対象についての異物検出に適用することもできると考えられる。また、異物検出に限らず、他の物体、例えば、糸の毛羽の検出などに適用することもできると考えられる。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態に開示された技術は、変形例も含め、可能な限り組み合わされて適用されることが意図される。
1 光学式センサ装置、2 平行光、3 投光器、4 受光器、4A 検出面、6 信号処理装置、7 レーザ駆動回路、8 半導体レーザ、9 コリメートレンズ、10 スリット、10a 開口、11 CCD、12 サンプルホールド回路、13 A/D変換器、14 画像メモリ、15 CPU、16 液晶表示部、17 操作キー、40 計測領域、41〜44,41A〜46A 分割領域、50 ワーク、51 異物、510 石定盤。

Claims (8)

  1. 平坦な支持面上に置かれる平板状部材の一端面側に設置された投光部から、平板状部材の上面を含む上面上の空間に検出光を投光し、他端面側に設置された受光部で検出光を受光するとともに、支持面に対して平行な方向に、検出光と平板状部材とを相対的に移動させることにより平板状部材に付着した異物を検出する光学式センサ装置であって、
    参照値を記憶する記憶部と、
    処理部とを備え、
    前記受光部は、異物が付着していない平板状部材が前記支持面に置かれた状態で前記支持面に垂直な方向について検出光が入射する範囲であって、前記支持面に最も近い側の端部から当該支持面から離れる方向に向けて配列された複数の受光領域を含み、
    前記記憶部は、前記各受光領域に対応する参照値を記憶し、
    前記処理部は、前記各受光領域について当該受光領域全体で受光される受光量に基いて生成された各受光領域の受光値と、対応する参照値とから差分値をそれぞれ算出し、いずれかの差分値が判定閾値を超えれば異物が有りと判断する、光学式センサ装置。
  2. 前記受光部は、所定の計測周期で前記各受光領域それぞれに入射する検出光を繰返し受光し、
    前記処理部は、前記計測周期ごとに繰り返して前記差分値を算出し、
    検出光と平板状部材とが相対的に移動する方向における前記検出光および各受光領域の寸法は、前記計測周期と前記相対的な移動の移動速度との積により算出される寸法よりも長い、請求項1に記載の光学式センサ装置。
  3. 前記光学式センサ装置は、前記投光部と前記受光部との間の所定の検査範囲に存在する少なくとも所定の大きさの異物を検出し、
    前記各受光領域の前記支持面に垂直な方向の寸法は、前記所定の大きさの異物が前記検査範囲の最も前記受光部に近い側にあるときに、当該異物によって生じる回折光が前記受光部で受光されることにより生じる回折パターンの回折周期の半分よりも小さい寸法である、請求項1または2に記載の光学式センサ装置。
  4. 前記記憶部は、異物が付着していない平板状部材が前記支持面に置かれた状態で前記各受光領域において受光される総受光量に基づいて生成された各受光領域の受光値を前記参照値として記憶する、請求項1から3のいずれかに記載の光学式センサ装置。
  5. 画像を表示する表示部をさらに備え、
    前記受光部は、2次元に配列された画素からなる撮像領域を有する2次元撮像素子を含み、
    前記各受光領域は、前記撮像領域内に、それぞれ複数の画素を含むように設定され、
    前記記憶部は、前記2次元撮像素子の撮像領域により予め取得された画像を参照画像としてさらに記憶し、
    前記処理部は、
    前記2次元撮像素子の撮像領域により取得される画像と前記参照画像との差分画像、および設定された前記各受光領域を当該差分画像に画素位置を対応させて重ねて前記表示部に表示する、請求項1から4のいずれかに記載の光学式センサ装置。
  6. 前記参照画像は、異物が付着していない平板状部材が前記支持面に置かれた状態で取得した画像である、請求項5に記載の光学式センサ装置。
  7. 前記2次元撮像素子の撮像領域内の前記各受光領域として設定される複数の画素範囲を入力する入力部をさらに備え、
    前記処理部は、前記入力部から入力された前記複数の画素範囲を、前記各受光領域として前記差分画像に画素位置を対応させて重ねて前記表示部に表示させるとともに、前記複数の画素範囲を前記各受光領域として設定する、請求項6に記載の光学式センサ装置。
  8. 平坦な支持面上に置かれる平板状部材の一端面側に設置された投光部から、平板状部材の上面を含む上面上の空間に検出光を投光し、他端面側に設置された受光部で検出光を受光するとともに、支持面に対して平行な方向に、検出光と平板状部材とを相対的に移動させることにより平板上部材に付着した異物を検出する光学式センサ装置であって、
    参照値を記憶する記憶部と、
    処理部とを備え、
    前記受光部は、異物が付着していない平板状部材が前記支持面に置かれた状態で前記支持面に垂直な方向について検出光が入射する範囲であって、前記支持面に最も近い側の端部から当該支持面から離れる方向に向けて配列された複数の受光領域を含み、
    前記記憶部は、前記各受光領域に対応する参照値を記憶し、
    前記処理部は、前記各受光領域について当該受光領域全体で受光される受光量に基いて生成された各受光領域の受光値と、対応する参照値とから比をそれぞれ算出し、いずれかの比が判定閾値を超えれば異物が有りと判断する、光学式センサ装置。
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