JP4534877B2 - 光学式センサ装置 - Google Patents

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本発明は、検出領域に対して光を投光し、その光を受光することによって、検出領域に存在する異物等の検出に好適な光学式センサ装置に関する。
従来、投光手段から検出領域に平行光を投光し、受光手段でその平行光を受光し、前記検出領域に存在する物体によって遮られる受光量の変化に基いて、前記物体の偏心量などを測定するようにした装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このような検出原理に基いて、例えば、図17に示すように、ガラス基板等のワーク1上に存在する異物5を検出するようにした装置がある。
この異物検出装置は、ワーク1上に平行光2’を投光する投光器3’と、この平行光2’を受光する受光器4’とを備えており、ワーク1に対して、投光器3’および受光器4’を矢符A方向に移動させながらワーク1上に存在する異物5を、受光量の変化に基いて検出するものである。
図18は、図17の投光器3’および受光器4’の配置および平行光2’を示す構成図である。
投光器3’は、半導体レーザ8と、この半導体レーザ8からの光を平行光にするコリメートレンズ9と、円形の開口10a’を有するスリット10’とを備えており、ワーク1上に平行光2’を投光する。
一方、受光器4’は、集光レンズ25と、この集光レンズ25からの光を受光するフォトダイオード26とを備えており、このフォトダイオード26によって受光される受光量の変化に基いて、ワーク1上の異物5を検出するものである。
特開平8−247717号公報
かかる従来例では、投光器3’のスリット10’から出射された平行光2’は、光の回折現象によって広がっていくために、図18に示すように、異物5が、ワーク1上の投光器3’に近い側に存在している場合には、投光面積に対する異物5による遮光面積が大きいので、受光器4’で受光される受光量の変化が大きく、異物5を検出できるけれども、異物5が、投光器3’から離れてワーク1上の受光器4’に近い側に存在している場合には、平行光2’の広がりのために、投光面積に対する異物5による遮光面積が相対的に小さくなって、受光量の変化が小さくなり、異物5の検出が困難となる。
そこで、図18とは、投光器3’と受光器4’とを、ワーク1に対して逆に配置した装置を、一組追加し、図18の配置では、検出できない受光器4’に近い側に存在する異物5を、追加した組の装置で検出することが考えられるが、ガラス基板等のワーク1自体が大型化すると、投光器3’と受光器4’との距離は、大きくならざるを得ず、このため、投光器3’と受光器4’との二組の装置で検出しようとしても、平行光2’の広がりによって、投光器3’と受光器4’との中間の領域に存在する異物5の検出は、困難である。
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、投光器と受光器との距離が大きくても検出できるように検出感度を高めることを目的としている。
本発明では、上述の目的を達成するために、次のように構成している。
すなわち、本発明の光学式センサ装置は、平行光を投光する投光手段と、該投光手段からの投光を受光する二次元のCCDを有する受光手段とを備え、前記両手段に対して相対的に移動する物体を、該物体で遮光されることにより変化する受光量に基いて検出する光学式センサ装置であって、前記CCDは、受光量を計測する計測領域が前記移動方向に沿って複数に分割されてなる分割領域を有し、前記投光手段は、複数の前記分割領域に投光し、複数の前記分割領域の受光量に基いて前記物体を検出するものであり、前記分割領域を構成する画素の濃度の平均値を、各分割領域毎にそれぞれ算出し、算出した平均濃度値に基いて、前記物体の有無を判定する判定手段を備え、前記判定手段は、前記計測周期毎に前記平均濃度値を算出するものであって、算出される平均濃度値と、所定回前に算出された平均濃度値との差を、各分割領域毎にそれぞれ算出し、算出した前記差に基いて、前記物体の有無を判定するものである。
ここで、分割領域は、物体の遮光による光量の変化が大きくなるように可及的に小さいのが好ましい。
計測領域は、CCDの撮像領域の一部とするが好ましいが、CCDが小さい場合には、撮像領域の全領域としてもよい。計測領域を、CCDの撮像領域の一部とする場合には、撮像領域における計測領域の位置は固定としてもよいが、可変であるのが好ましい。
投光手段は、複数の分割領域の全ての分割領域を覆うように投光するものであるのが好ましいが、その一部の複数の分割領域を覆うように投光するものであってもよい。
なお、複数の分割領域の受光量は、必ずしも各分割領域毎の受光量として用いる場合に限られず、複数の分割領域の全領域の受光量として用いてもよい。
本発明によると、計測領域を複数に分割した各分割領域の受光量に基いて、物体を検出するので、分割領域の面積に対して物体の遮光面積が占める比率を大きなものとすることができ、物体の遮光による光量の変化が大きなものとなり、検出感度が向上する。
また、物体の遮光による受光量の変化を、各分割領域を構成する多数の画素の濃度の平均値として検出し、該物体の有無を判定することができる。
さらに、算出される平均濃度値と、所定回前に算出された平均濃度値との差を用いて物体の有無を判定するので、物体以外の要因によるなだらかな光量の変化の影響を除去して検出精度を高めることができる。
本発明の一つの実施態様においては、前記投光手段は、前記移動方向に長い開口のスリットを備え、前記分割領域は、想定される前記物体によって遮光される受光量の変化によって該物体を検出できる大きさに分割されている。
この実施態様によると、投光手段では、移動方向に長いスリット状の平行光を、CCDの計測領域の複数の分割領域に投光することができる一方、分割領域の大きさは、想定される物体のサイズや形状に応じて設定されるので、検出感度が向上する。
本発明の他の実施態様においては、前記計測領域の前記移動方向に沿う幅は、前記物体が前記計測領域に対応する検出領域を通過するのに要する時間が、受光量の計測周期よりも大きくなるように設定されている。
この実施態様によると、相対的に移動する物体が検出領域を通過する間に、少なくも1回、計測領域の受光量が計測されるので、物体の検出精度が高まる。
他の実施態様として、必ずしも所定回前の濃度値との差を用いることなく、各分割領域の濃度値または全分割領域(複数の分割領域の全領域)の濃度値から物体の有無を判定してもよく、更に、所定回前の濃度値との差を併用してもよい。
本発明の一つの実施態様においては、前記CCDの撮像領域の撮像画像を表示する表示部を備え、前記計測領域は、前記撮像領域の一部の領域を占めるものである。
この実施態様によると、表示部には、CCDによる撮像画像が表示されるので、撮像領域で受光された受光像も併せて表示されることになり、この受光像を見ながら、投光手段と受光手段との光軸合せを行うことが可能となる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記撮像領域における前記計測領域の位置を設定するために操作される操作手段を備え、前記表示部には、設定される計測領域の位置が表示されるものである。
この実施態様によると、撮像画像を表示する表示部には、受光像および計測領域の位置が併せて表示されるので、操作手段を操作して計測領域の位置を、受光像、すなわち、受光領域に合せることができる。
本発明の一つの実施態様においては、前記判定手段は、前記操作手段で設定される計測領域の各分割領域について前記平均濃度値を算出するものである。
この実施態様によると、操作手段によって撮像領域における計測領域が設定されると、判定手段は、設定された計測領域の各分割領域に対して、平均濃度値を算出し、これに基いて、物体の有無を判定することができる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記物体が、前記投光手段と前記受光手段との間を、相対的に移動する被検査物に存在する異物である。
この実施態様によると、例えば、基板等の被検査物に付いた異物の検出に好適に実施できる。
本発明によると、計測領域を複数に分割した各分割領域の受光量に基いて、異物等の物体を検出するので、分割領域の面積に対して物体の遮光面積が占める比率を大きなものとすることができ、物体の遮光による光量の変化が大きなものとなって検出感度が向上し、従来検出が困難であった異物等の検出が可能となる。
以下に、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光学式センサ装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、この光学式センサ装置を異物検出に適用した場合の投光器および受光器の配置を示す構成図であり、図3は、図2の投光器、受光器および平行光を示す構成図である。
この実施の形態の光学式センサ装置は、ガラス基板等の被検査物としてのワーク1上に平行光2を投光する投光器3と、この平行光2を受光する受光器4と、この受光器4の出力を信号処理してワーク1上の異物5の有無を判定する信号処理装置6とを備えており、ワーク1に対して、投光器3および受光器4を、図2の矢符Aで示すように、移動させながらワーク1上に存在する異物5を、受光量の変化に基いて検出するものである。なお、異物5は、ワーク1上に存在する場合に限らず、ワーク1の下に存在し、そのためワーク1の表面が盛り上がって遮光する場合にも検出できるものである。
また、異物5の有無の検査が終了したガラス基板等のワーク1は、図示しない塗布装置によって、その表面に成膜材料が塗布される。
投光器3は、レーザ駆動回路7によって駆動される半導体レーザ8と、この半導体レーザ8からの光を平行光にするコリメートレンズ9と、開口10aを有するスリット10とを備えており、ワーク1上に平行光2を投光する。
一方、受光器4は、二次元の受光素子であるCCD11を備えており、信号処理装置6は、図1に示すように、CCD11から読み出された画素信号をサンプルホールドするサンプルホールド(S/H)回路12と、このサンプルホールド回路12の出力を、A/D変換するA/D変換器13と、A/D変換された画素データを記憶する画像メモリ14と、画像メモリ14の画素データに基づいて、後述のようにして異物の有無を判定する判定手段としての機能を有するCPU15と、画像メモリ14の画素データに基いて、CCD11のよる撮像画像を表示する液晶表示部16と、操作手段としての各種の操作キー17とを備えている。
この実施の形態では、検出感度を高めて投光器3と受光器4との距離が離れても異物を検出できるようにするために、次にように構成している。
すなわち、この実施の形態では、受光器4では、図4に示すように、CCD11の有効な撮像領域18の一部を、投光器3からの投光を受光する計測領域19とし、この計測領域19を、投光器3および受光器4の移動方向(図4の左右方向)に沿って複数、図4では6つに分割し、各分割領域19a毎に受光量を計測するものである。
また、図3に示す投光器3のスリット10の開口10aは、投光器3および受光器4の移動方向(図3の紙面に垂直な方向)に長い矩形、例えば、1mm×5mmの矩形に形成されており、投光器3からのスリット状の平行光2が、CCD11の計測領域19を覆うように投光される。
次に、この実施の形態の光学式センサ装置による異物の検出原理について、図5に基づいて説明する。
図5は、定盤20に載置されるワーク1上の異物5とCCD11の計測領域19との位置関係を示す図であり、この実施の形態では、CCD11の計測領域19を、例えば、10個の分割領域19aに分割した例を示している。
この実施の形態では、CCD11の撮像領域18は、例えば、縦3.2mm×横3.46mmであり、計測領域19は、例えば、縦1mm×横3mmとしている。したがって、各分割領域19aは、縦1mm×横0.3mmとなる。
また、異物5は、そのサイズが、例えば、直径100μm程度以上である。
なお、図5においては、図18の従来例の円形の受光領域21の境界を、破線で示しており、この受光領域21は、例えば、直径が2mmである。
この実施の形態では、分割領域19aの面積は、0.3mmであるが、この分割領域19aは、その面積が1mm以下であるのが好ましい。
また、この実施の形態では、CCD11は、3.2mm×3.46mmであるが、投光器3と受光器4との光軸合わせを考慮すると、2mm×2mm以上であるのが好ましい。
このように受光量を計測する各分割領域19aは、従来の受光領域21に比べて、例えば、約10分の1と小さく、したがって、各分割領域19aに対して異物5による遮光面積の占める割合が大きなものとなり、従来例に比べて、検出感度が向上し、従来検出できなかった異物5の検出が可能となる。
しかも、複数の分割領域19aを、投光器3および受光器4の移動方向(図5の左右方向)に沿って配置するので、相対移動する異物5が、複数の分割領域19aを通過する間に、CCD11による画素信号の取り込みを少なくとも1回行えるように設定することが可能となる。
この実施の形態では、計測領域19の移動方向に沿う幅を、例えば、3mm、最大の移動速度を、例えば、150mm/sとしており、したがって、計測領域19の前の検出領域を異物5が通過するのに要する時間は、例えば、20msとなり、CCD11の取り込み周期16.7msよりも大きなものとなり、異物5が通過する間に、画像信号の取り込みを行うことが可能となる。
この実施の形態では、各分割領域19aの受光量に基いて、次のようにして、異物5の有無を判定するようにしている。
すなわち、図1の信号処理装置6のCPU15では、CCD11の取り込み周期(16.7msec)毎に、分割領域19aを構成する多数の画素の濃度の平均値(平均濃度値)を、各分割領域19a毎にそれぞれ算出する。次に、算出した各分割領域19a毎の平均濃度値と、所定回(T回)前にそれぞれ算出された各分割領域19a毎の平均濃度値との差(平均濃度差)の絶対値を、各分割領域19a毎にそれぞれ算出し、算出された各分割領域19a毎の平均濃度差の絶対値の内の最大値が、予め定めた閾値を超えたか否かを判定し、閾値を超えたときに、異物が有ると判定して対応する判定出力を外部に与えるものであり、この判定出力に基いて、異物の存在を報知したり、ワーク1に対する処理を停止させるといった適宜の措置をとることができる。
図6は、各分割領域19a毎の今回の平均濃度値、所定回(T回)前の平均濃度値およびその平均濃度差の一例を示すものであるり、横軸は、複数の各分割領域19aに対応し、縦軸は、平均濃度値に対応しており、この図6では、第1〜第4の4個の分割領域19aについての値を示している。
この図6において、ラインL1は、今回計測された各分割領域19aの平均濃度値を結んだものであり、ラインL2は、所定回(T回)前に計測された各分割領域19aの平均濃度値を結んだものであり、ラインL3は、今回と所定回(T回)前との平均濃度値の差の絶対値(平均濃度差の絶対値)を結んだものであり、ラインL4は、異物の有無の判定の閾値を示している。
この図6では、第3の分割領域19aの平均濃度差の絶対値Pが、最大値となっており、この最大値Pが閾値L4を超えているので、異物有りと判定されることになる。
このように今回の平均濃度値と所定回(T回)前の平均濃度値との差を用いるのは、なだらかな光量の変化、例えば、ワーク1である基板表面での反射光量のなだらかな変化の影響を除去して異物による受光量の変化を明確にするためである。
したがって、この所定回(T回)は、想定される滑らかな光量の変化などに応じて、適宜定められることになり、例えば、数回ないし数十回であり、この実施の形態では、例えば、10回とされる。
本発明の他の実施の形態として、所定回前の平均濃度値との差を算出することなく、今回の平均濃度値と予め定めた閾値とを比較して異物の有無を判定するようにしてもよい。
図7は、以上の異物検出の判定処理のフローチャートであり、この図に示すように、先ず、1〜nの複数の各分割領域19a毎に平均濃度値D1(0)〜Dn(0)を算出するとともに、算出した平均濃度値を蓄積し(ステップn1)、算出した各分割領域毎の平均濃度値と、所定回(T回)前に算出した各分割領域19a毎の平均濃度値D1(T)〜Dn(T)との平均濃度差の絶対値│D1(T)−D1(0)│〜│Dn(T)−Dn(0)│を算出するとともに、所定回(T回)前に算出した各分割領域19a毎の平均濃度値D1(T)〜Dn(T)を消去する(ステップn2)。
次に、算出した平均濃度差の絶対値の内の最大値が、予め定めた閾値よりも大きいか否かを判断し(ステップn3)、大きくないときには、次の取り込み計測サイクルまで待機し(ステップn4)、大きいときには、異物であるとして判定出力をオンする(ステップn5)。
次に、この実施の形態の光学式センサ装置による異物検出の評価実験について説明する。
図8は、この評価実験に用いた装置の構成図であり、2500mmの間隔W1をあけて固定配置された投光器3と受光器4との間に、ワーク1としての厚さ0.7mmのガラスプレートが載置された石定盤20を、矢符B方向に、50〜150mm/sの移動速度で移動させ、ワーク1上に、異物5として直径0.1mmのセラミックボールを置いた場合と、ワーク1の下に、異物として厚さ0.1mmで1.5mm角の矩形のゲージを挟み込んだ場合とについて実験を行った。また、受光器4と異物5との距離W2を、500mm、1000mm、1500mm、2000mm、2400mmとした場合についてそれぞれ実験を行った。
同様にして、図18の従来例の投光器3’および受光器4’についても評価実験を行った。
図9および図10は、異物5としてセラミックボールを配置し、移動速度を100mm/sとした場合の結果を示しており、図9は、実施の形態による結果を、図10は、従来例による結果を、それぞれ示しており、各図において、(a)は受光器と異物との距離を500mm、(b)は1500mmにした場合をそれぞれ示している。
また、図11および図12は、同様に、異物5としてゲージを挟み込んだ場合の結果を示している。
図9および図11の実施の形態では、横軸が時間、縦軸が平均濃度差の絶対値の内の最大値であり、平均濃度差の絶対値の内の最大値の時間変化を示しており、図10および図12の従来例では、横軸が時間、縦軸が受光量であり、受光量の時間変化を示している。
従来例では、図12に示すように、異物と受光器との距離が1500mmのときに僅かに受光量の変化が認められるのに対して、図9および図11の実施の形態では、異物と受光器との距離が、500mm、1500mmのいずれのときにも、平均濃度差の絶対値の変化が認められ、検出感度が向上していることが分かる。
図13は、図1の信号処理装置6の正面図である。この信号処理装置6は、その正面に液晶表示部16を備えるとともに、その下方に、各種の操作キー17を備えており、液晶表示部16には、受光器4のCCD11によって撮像された映像が映し出されるように構成されている。
したがって、例えば、図14に示すように、投光器3からの投光を受光した受光像22が、液晶表示部16に表示される。
このようにCCD11で撮像された画像が表示されるので、この画像の受光像22を、見ながら投光器3と受光器4との光軸合わせを行うことができ、図18の従来例に比べて、光軸合わせが容易となる。
しかも、この実施の形態では、上述の図5に示したCCD11の撮像領域18における計測領域19の上下の位置を、操作キー7の操作によって、上下方向に可変設定できるように構成されている。
すなわち、ワーク1の平面に対する水平度および左右方向のずれを、投光器3の光軸合せで調整した後、例えば、図15に示す液晶表示部16の受光像22に対して、操作手段としての複数の操作キー17の内の計測領域設定用の設定キーを操作することにより、計測領域の位置を示す矩形の領域設定枠23が表示される。
この状態で、複数の操作キー17の内の上下キーを操作して領域設定枠23を、該領域設定枠23内に受光像22が入るように上下方向に調整し、受光像22が領域設定枠23内に納まったときに、複数の操作キー17の内のセットキーを操作することにより、受光像22、すなわち、受光領域が計測領域として設定されることになる。
図1の信号処理装置6のCPU15は、かかる操作キー17の操作による計測領域の設定操作に応じて、設定された計測領域に対応するCCD11の画素の信号を用いて上述の平均濃度値等の演算処理を行って異物の有無の判定を行うものである。
このようにCCD11の撮像領域18における計測領域19の上下の位置を可変できるので、例えば、図16に示すように、光軸がずれて受光像22が液晶表示部16の上方寄りに表示されているような場合には、領域設定枠23を上方に移動せて計測領域を設定することにより、光軸のずれを補正できることになる。
なお、図15および図16においては、ワーク1の表面のラインLを併せて示している。
この実施の形態では、計測領域の設定位置を上下方向に調整できるようにしたけれども、他の実施の形態として、左右方向に調整できるようにしてもよい。
上述の実施の形態では、異物の検出に適用して説明したけれども、本発明は、異物検出に限らず、他の物体、例えば、糸の毛羽の検出などに適用してもよい。
本発明は、異物検出装置として有用である。
本発明の光学式センサ装置の概略構成図である。 図1の光学式センサ装置を異物検出に適用した場合の投光器および受光器の配置を示す構成図である。 図3は、図2の投光器、受光器および平行光の関係を示す構成図である。 CCDの撮像領域を示す図である。 異物とCCDの計測領域との位置関係を示す図である。 各分割領域の平均濃度値および平均濃度差の一例を示す図である。 動作説明に供するフローチャートである。 異物検出の評価実験に用いた装置の構成図である。 実施の形態の結果を示す図である。 従来例の結果を示す図である。 実施の形態の結果を示す図である。 従来例の結果を示す図である。 信号処理装置の正面図である。 液晶表示部の表示例を示す図である。 計測領域の設定の際の液晶表示部の表示例を示す図である。 計測領域の設定の際の液晶表示部の表示例を示す図である。 従来例の異物検出の構成図である。 従来例の投光器、受光器および平行光の関係を示す構成図である。
符号の説明
1 ワーク 3,3’ 投光器
4,4’ 受光器 5 異物
6 信号処理装置 10,10a スリット
11 CCD 15 CPU
16 液晶表示部 18 撮像領域
19 計測領域 19a 分割領域
22 受光像

Claims (7)

  1. 平行光を投光する投光手段と、該投光手段からの投光を受光する二次元のCCDを有する受光手段とを備え、前記両手段に対して相対的に移動する物体を、該物体で遮光されることにより変化する受光量に基いて検出する光学式センサ装置であって、
    前記CCDは、受光量を計測する計測領域が前記移動方向に沿って複数に分割されてなる分割領域を有し、
    前記投光手段は、複数の前記分割領域に投光し、
    複数の前記分割領域の受光量に基いて前記物体を検出するものであり、
    前記分割領域を構成する画素の濃度の平均値を、各分割領域毎にそれぞれ算出し、算出した平均濃度値に基いて、前記物体の有無を判定する判定手段を備え、
    前記判定手段は、前記計測周期毎に前記平均濃度値を算出するものであって、算出される平均濃度値と、所定回前に算出された平均濃度値との差を、各分割領域毎にそれぞれ算出し、算出した前記差に基いて、前記物体の有無を判定することを特徴とする光学式センサ装置。
  2. 前記投光手段は、前記移動方向に長い開口のスリットを備え、
    前記分割領域は、想定される前記物体によって遮光される受光量の変化によって該物体を検出できる大きさに分割されている請求項1に記載の光学式センサ装置。
  3. 前記計測領域の前記移動方向に沿う幅は、前記物体が前記計測領域に対応する検出領域を通過するのに要する時間が、受光量の計測周期よりも大きくなるように設定される請求項1または2に記載の光学式センサ装置。
  4. 前記CCDの撮像領域の撮像画像を表示する表示部を備え、前記計測領域は、前記撮像領域の一部の領域を占めるものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学式センサ装置。
  5. 前記撮像領域における前記計測領域の位置を設定するために操作される操作手段を備え、前記表示部には、設定される計測領域の位置が表示される請求項に記載の光学式センサ装置。
  6. 前記判定手段は、前記操作手段で設定される計測領域の各分割領域について前記平均濃度値を算出するものである請求項に記載の光学式センサ装置。
  7. 前記物体が、前記投光手段と前記受光手段との間を、相対的に移動する被検査物に存在する異物である請求項1〜のいずれか1項に記載の光学式センサ装置。
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