JP2543485Y2 - 光学式寸法測定装置 - Google Patents

光学式寸法測定装置

Info

Publication number
JP2543485Y2
JP2543485Y2 JP8591491U JP8591491U JP2543485Y2 JP 2543485 Y2 JP2543485 Y2 JP 2543485Y2 JP 8591491 U JP8591491 U JP 8591491U JP 8591491 U JP8591491 U JP 8591491U JP 2543485 Y2 JP2543485 Y2 JP 2543485Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
noise
counter
light
scan signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8591491U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0528913U (ja
Inventor
守 桑島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP8591491U priority Critical patent/JP2543485Y2/ja
Publication of JPH0528913U publication Critical patent/JPH0528913U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2543485Y2 publication Critical patent/JP2543485Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スキャン信号の立上り
または立下り部分に重畳されるノイズの影響を除去し、
細いワークの寸法でも高精度に測定可能とする走査型の
光学式寸法測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビームを平行に走査して測定対象
物(ワーク)に照射し、このワークの後側で検出した走
査方向の明暗パターン(スキャン信号)からワークの寸
法を測定する走査型の光学式測定装置がある。この種の
測定装置では、ワークをビーム焦点にセットした場合に
最も測定精度が高くなる。レーザ走査式の測定装置で
は、例えば直径3mmのレーザビームを焦点距離45m
mのレンズで25μmに絞って使用するため、ワークが
少しでもビーム焦点からずれると、あたかも太い径のビ
ームで走査されたようなスキャン信号となる。さらにF
−θレンズ付近では、ビーム径が3mmと焦点位置との
比較では120倍(3000/25)も緩やかになり、
ノイズの影響を受けやすくなる。(スキャン信号の立上
り、立下りはビーム径3mmとなる。)
【0003】図5はこの種の光学式測定装置の一例を示
す構成図である。図中、10はレーザ光源であり、この
レーザ光源10から出力されたレーザビーム12はポリ
ゴンミラー14で回転走査ビーム16に変換され、更に
f−θレンズ18でビーム径を絞った等速度の平行走査
ビーム20に変換される。この平行走査ビーム20はポ
リゴンミラー14の回転に伴いワーク22を含む測定領
域を走査するように照射され、集光レンズ24を通して
測定用受光素子26に入射する。28はレーザビーム1
2を反射させてポリゴンミラー14に入射するミラー、
30はポリゴンミラー14を回転させるモータ、32は
回転走査ビーム16の有効走査範囲外に配置され、1走
査の開始又は終了を検出するリセット用受光素子であ
る。
【0004】測定用受光素子26の出力はアンプ48で
増幅された後、エッジ検出回路50に入力する。このエ
ッジ検出回路50は、アンプ48の出力を波形成形して
エッジ検出を行う。一方、リセット用受光素子32の出
力はリセット回路52に入力する。このリセット回路5
2はリセット用受光素子32の出力タイミングを基にリ
セット信号を発生する。
【0005】ゲート回路56はエッジ検出回路50から
出力されるエッジ信号やリセット回路52から出力され
るリセット信号のタイミングでオン、オフし、カウンタ
58はゲート回路56のオン期間に入力されるクロック
を計数して信号間の時間を計測する。このクロックはク
ロック発生器54で発生され、モータ30の回転同期に
も使用される。60はこのための同期信号発生器であ
り、また62はモータ駆動回路である。レーザ出力調整
回路64はレーザ光源10の出力を一定に保つ。40は
各種の処理及び制御を行うCPU、42はキーボード表
示回路、44は入出力装置、46はリードオンリメモリ
(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)を含む
記憶装置である。
【0006】アンプ48の出力(スキャン信号)をエッ
ジ検出回路50において適切なスレッショルドレベルで
2値化すると、図8に示すように、走査範囲の全体がレ
ベルの高い明部となり、その中のワーク部分がレベルの
低い暗部となった明暗パターンが得られる。この暗部の
幅TAはワーク22の寸法に対応する。
【0007】ところで、図6に示すようにビーム径を極
端に絞った場合、ワークが焦点位置にあって最もビーム
径が細いAと、ワークが焦点位置から離れて径が太くな
ったBでスキャン信号波形に違いが生ずる。即ち、図7
はワーク位置が図6のAとBの場合のスキャン信号に対
比して示している。これに対してスキャン信号の開始
C,終了Dの立上り,立下り時間は元のビーム径相当の
緩やかな変化となり、A,Bに比較して非常にノイズの
影響を受け易く、この部分に乗ったノイズの影響を除去
すれば安定した測定となる事がわかる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】一般に、図5の測定領
域には1つのワーク22だけがセットされる。従って、
スキャン信号に現れる暗部はワークに対応した唯一のも
のになるはずである。しかしながら、このスキャン信号
にノイズが乗ると、複数の暗部があるかのような波形に
なる。このノイズがスキャン信号の中央部に乗っても波
形成形する際のスレッショルドレベルにより除去される
ためさほど問題にならないが、図8に示すようにスキャ
ン信号の立上り又は立下り部分に乗ると2値化されてし
まうことがある。仮に図8のような波形成形出力になる
と、ノイズに起因した最初のノイズをワーク部分とみな
す誤動作が生ずる。
【0009】従来はこの点を改善するために、各エッジ
において所定時間幅TEのエッジ検出信号を発生し、こ
の時間幅内のエッジは無視するようにしている。この様
にすれば、図8のようにスキャン信号の立上り部分に乗
ったノイズの影響を除去して中央部のワーク相当部分だ
けを測定することはできる。しかしながら、エッジ検出
信号の時間幅TEがワーク径に相当する時間幅TAを越
えると、ワーク部分もノイズとして除去してしまう欠点
がある。この様な問題は、ワークが直径10μm程度の
細線であるような場合に発生する。本考案は、このよう
な点を改善し、スキャン信号の立上りまたは立下り部分
に重畳されるノイズの影響を除去し、ワークの寸法を高
精度に測定可能とすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案では、所定の測定領域を平行ビームで繰り返し走
査すると共に、この測定領域を通過したビームを受光素
子で受光し、この受光素子で得られた走査方向の明暗パ
ターンから前記測定領域に含まれるワークの寸法を測定
する走査型の光学式寸法測定装置において、前記測定領
域端部のビーム径に相当する部分の前記明暗パターンを
除外する手段と、前記測定領域端部を除く部分の前記明
暗パターンから前記ワークの寸法を測定する手段とを備
えてなることを特徴としている。
【0011】
【作用】1回の走査で得られるスキャン信号の中で、最
もノイズの影響を受け易い、ビーム径に相当する立上り
部分と立下り部分は、走査領域の機械的寸法及びF−θ
レンズの入力のビーム径から予め判明している。例え
ば、図1のようにスキャン信号を図5のエッジ検出回路
50のスレッショルドレベルで2値化する場合を例にす
ると、基準位置(例えば、図5の受光素子32の位置)
からa〜bの範囲が立上りであり、また基準位置からc
〜dの範囲が立下りである。従って、基本的にはこの部
分のスキャン信号を除外する信号処理を行えば、基準位
置からb〜cの範囲に含まれる暗部だけを計測すること
ができる。この信号処理法は従来のようなマスクを使用
しないため、細径のワークでも高精度に寸法測定するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図3は本考案の一実施例を示すフローチャートで
ある。このフローで示す本考案の信号処理では図2のよ
うなRAM領域を使用する。即ち、1スキャン内のエッ
ジ数をカウントするエッジ数カウンタと、1スキャン内
の各エッジから基準位置までの時間を計数する第1〜第
nカウンタとである。この他に、エッジ数カウンタの内
容をコピーし、カウンタECNTも使用する。以下、図
3のフローに従い本考案の信号処理を説明する。
【0013】図3のフローはノイズにより形成されたエ
ッジを排除するためのもので、スタート時にエッジ数カ
ウンタの内容をECNTにコピーしたら、最初のステッ
プS1でECNT=0か否かを判定する。ここでN(ノ
ー)と判定されたら、次のステップS2でECNT=2
か否かを判定する。このステップS2でもNと判定され
たら、ステップS3に移り、またY(イエス)と判定さ
れたら終了する。以上のステップS1,S2では次のよ
うな振るい分けをしている。即ち、エッジ数カウンタの
内容は0を含む偶数が正常である。しかし、ECNT=
0はビームが出ていないに等しいので、これを除外する
(ステップS10のセグメントエラー処理を行い、終了
する)。またECNT=2は正常ではあるがワークを走
査していない(暗部がない)ので、この場合は直ちに終
了する。これに対し、ステップS2でNと判定されたと
きは、エッジ数が4以上の偶数であるため(奇数は異
常)、ステップS3以下の処理に移行する。
【0014】ステップS3では第2カウンタに第2エッ
ジから基準位置までの時間をロードする。次に、ステッ
プS4で第2カウンタの値が図1のb以上であるか否か
を判定する。ここでYと判定されたらステップS9へ進
み、またNと判定されたらステップS5へ進む。ステッ
プS5では第2カウンタの値が図1のc以下であるか否
かを判定する。ここでYと判定されたらステップS9へ
進むが、Nと判定されたらステップS6へ進む。このよ
うにしてステップS6へ進める場合は、スキャン信号の
立上り部分にノイズがないときである。これに対し、こ
の部分にノイズが乗ると第2カウンタの値はb以上とな
るため、ステップS9へ分岐する。ステップS9では今
のカウンタを除去し、またエッジ数カウンタをデクリメ
ントする。更に(除去されたカウンタ+1)以降を除去
されたカウンタ以降に移動する処理を行ってからステッ
プS6へ進む。ステップS6では次のカウンタをロード
すると共に、ECNTをデクリメントする。次のステッ
プS7ではECNT=1か否かを判定する。ここでNと
判定されたらステップS4へ戻るが、Yと判定されたら
ステップS8へ進む。ステップS8ではエッジ数カウン
タの値を調べ、これが偶数の時は正常に終了するが、奇
数の時は異常なのでステップS10へ進み、セグメント
エラー処理を行ってから終了する。
【0015】図4は本発明の動作説明図である。同図
(a)は正常時つまりスキャン信号にノイズがなく、し
かもワークに相当する暗部のみが現れている。この場合
はエッジ数は4であるので、各エッジから始動するカウ
ンタ数は第1から第4までの4個に限られる。これに対
し、同図(b)のようにスキャン信号にノイズが乗る
と、エッジ数は偶数個ずつ増加する。図示の例では、1
つのノイズが乗っているためエッジ数は6になり、カウ
ンタは全部で第1から第6まで6個が各エッジで始動す
る。エッジ数はエッジ数カウンタによってカウントされ
ているので、エッジ数が6の時は第2及び第3カウンタ
を除去し、その代わりに第4カウンタから第6カウンタ
までを繰り上げて使用する。図3のステップS9はこの
処理を順に行うものである。このようにすればノイズを
除去しながら、ワーク部分の幅を正確に測定することが
できる。この方法はワーク部分の幅が狭い場合にも有効
であるため、微小径の細線寸法測定等に効果的である。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、走査
型の光学式寸法測定装置において、スキャン信号の立上
りまたは立下り部分に重畳されるノイズの影響を除去
し、細いワークの寸法でも高精度に測定可能にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の原理説明図である。
【図2】 図3のRAM構成を示す説明図である。
【図3】 本考案の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図4】 図3の動作説明図である。
【図5】 走査型光学式寸法測定装置の構成図である。
【図6】 走査ビームの説明図である。
【図7】 スキャン信号の説明図である。
【図8】 従来のノイズ除去法の説明図である。
【符号の説明】
10…レーザ光源、14…ポリゴンミラー、18…f−
θミラー、22…ワーク、24…集光レンズ、26…受
光素子、40…CPU、46…記憶装置、50…エッジ
検出回路、58…カウンタ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の測定領域を平行ビームで繰り返し
    走査すると共に、この測定領域を通過したビームを受光
    素子で受光し、この受光素子で得られた走査方向の明暗
    パターンから前記測定領域に含まれるワークの寸法を測
    定する走査型の光学式寸法測定装置において、 前記測定領域端部のビーム径に相当する部分の前記明暗
    パターンを除外する手段と、 前記測定領域端部を除く部分の前記明暗パターンから前
    記ワークの寸法を測定する手段とを備えてなることを特
    徴とする走査型の光学式寸法測定装置。
JP8591491U 1991-09-25 1991-09-25 光学式寸法測定装置 Expired - Lifetime JP2543485Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8591491U JP2543485Y2 (ja) 1991-09-25 1991-09-25 光学式寸法測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8591491U JP2543485Y2 (ja) 1991-09-25 1991-09-25 光学式寸法測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0528913U JPH0528913U (ja) 1993-04-16
JP2543485Y2 true JP2543485Y2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=13872079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8591491U Expired - Lifetime JP2543485Y2 (ja) 1991-09-25 1991-09-25 光学式寸法測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2543485Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106817A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Mitsutoyo Corp 光学式寸法測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106817A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Mitsutoyo Corp 光学式寸法測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0528913U (ja) 1993-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7253910B2 (en) Optical measuring device
JPH01292310A (ja) 走査光学装置
US4579453A (en) Method and apparatus for detecting a mark position
JP2543485Y2 (ja) 光学式寸法測定装置
JP3326931B2 (ja) 重ね合わせ精度測定方法および測定装置
JPS5975760A (ja) 光走査方式
JPH06331317A (ja) 寸法測定装置
JP3599295B2 (ja) 光学式寸法測定装置
JPH0720564Y2 (ja) 光学式寸法測定装置
JP2002372499A (ja) 周期性欠陥検査方法及び装置
JP4812568B2 (ja) 光学式測定装置、光学式測定方法、及び光学式測定処理プログラム
JP7271066B2 (ja) 光学式測定装置
JP2524794Y2 (ja) 光学式走査型測定装置
JPH0528912U (ja) 光学式寸法測定装置
EP0066466A2 (en) Photomask and method of testing it
JP2857515B2 (ja) 光学式位置測定装置
JP3085341B2 (ja) 外形測定装置及びその被測定物配置方法
JPH09210639A (ja) 外径測定装置
JP3009070B2 (ja) 光走査測定装置並びに測定方法
JPH0714803Y2 (ja) 光学式走査型測定装置
JPH0743117A (ja) 光学式寸法測定装置
JPH0538509U (ja) 光学式寸法測定装置
JPH047091B2 (ja)
JP2539107B2 (ja) レチクルパタ―ン検査装置
JPH0716963Y2 (ja) 光学式走査型測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term